JP5154367B2 - 薄肉注出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の胴部から突出する注出筒に破断予定線を介して栓体を設け、当該栓体を分離することで注出筒の先端開口からの内容物を注出可能とする薄肉注出容器であって、その先端開口を分離した栓体を用いて閉じるための技術に関するものである。
本願出願人は既に、注出筒から分離した栓体を利用して当該注出筒の先端開口を封止するものとして、栓体に係合片を設け、この栓体を再利用栓として用いることで、当該栓体及び係合片で注出筒の先端をクリップするものを提案済みである(例えば、特許文献1参照。)
特開2005−313986号公報
しかしながら、こうした従来の再利用栓は、重ね合わせた合成樹脂製のフィルム(シート)を押し開くことで注出筒を形成する構成の場合には有効であるが、スパウトのように注出筒が予め形成されている場合には、必ずしも注出筒にクリップできないときがあり、また、かかる構成では、注出筒や係合片を折り曲げることでクリップしなければならないという煩雑さがあった。
本発明は、こうした事実認識に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、様々な構成の注出筒に適用させることができ、しかも、その着脱が容易な再利用栓を備える薄肉注出容器を提供することにある。
本発明である、薄肉注出容器は、容器本体の一部として当該容器本体の胴部から突出する注出筒を有し、当該注出筒の先端開口を封止する栓体が破断予定線を介して分離可能に一体に連結されてなる薄肉注出容器であって、
栓体は、破断予定線からの分離に際して用いられる板状の把手部を有し、
当該把手部の平坦面に、この平坦面から膨出する本体を有して注出筒の先端開口から着脱可能に差し込まれる再利用栓を備えてなることを特徴とするものである。
本発明において、容器本体は、合成樹脂製のフィルムからなるパウチ容器は勿論、薄肉のブロー成形容器も含む。
本発明において、容器本体に、この容器本体を側面から見たときの当該容器本体の稜線に沿って補強部を延在させ、当該補強部のうちの、注出筒の直近に、栓体を分離するための補助摘み部を設けることができる。更に、補助把手部には、指掛け用の開口を形成することができる。
本発明によれば、栓体を注出筒から分離する際に用いる摘み部に、注出筒の先端開口から着脱可能に差し込まれる再利用栓を設けたことから、注出筒が予め保形性を有するか否かにかかわらず、当該注出筒の先端開口を閉じることができる。
また、再利用栓を設けた把手部が当該再利用栓を注出筒の先端開口から着脱させるときの操作片としても機能するため、リキャップの際には、把手部を介して再利用栓を押し下げるだけで、注出筒の先端開口を閉じることができ、また、注出の際には、栓体を介して把手部を引き上げるだけで、当該再利用栓を注出筒の先端開口から外すことができる。このため、本発明によれば、再利用栓を容易に着脱させることができる。
従って、本発明によれば、注出筒が予め保形性を有するか否かにかかわらず、様々な構成の注出筒に適用させることができ、しかも、その着脱が容易な再利用栓を備える薄肉注出容器を提供することができる。
加えて、本発明によれば、把手部に再利用栓を設けたことで、当該把手部が把持し易くなることから、注出筒からの分離に有効である。
また、本発明では、容器本体に、この容器本体を側面から見たときの当該容器本体の稜線に沿って補強部を延在させれば、容器本体が潰れ難く、保形性が高まるため、栓体の分離は勿論、再利用栓の着脱が更に容易になる。特に、当該補強部に補助把手部を設ければ、注出筒からの分離が一層容易になる。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の第一の形態であるブロー成形スタンディング薄肉容器(以下、「薄肉容器」という)1を示す側面図及び平面図である。また、図3は、同形態に係る再利用栓6の着脱動作を説明する平面図である。
符号2は、薄肉の合成樹脂からなる容器本体2である。容器本体2は、その一部として胴部2aを有し、この胴部2aの内側に内容物を充填する内部空間Rが形成されている。
符号2bは、胴部2aから突出して当該胴部2aの内側に形成された内部空間Rに通じる通路Pを形成する注出筒である。
符号3は、注出筒2bに形成された通路Pを封止する栓体である。栓体3は、図1に示すように、破断予定線4を介して分離可能に一体に連結されている。破断予定線4は、例えば、注出筒2b及び栓体3よりも薄肉に構成することで、外力を付加することで切断することができる。これにより、注出筒2bから栓体3を分離させると、図3に示すように、注出筒2bの先端に、通路Pを介して内部空間Rを外界に通じさせる開口(以下、「先端開口」という)2cが形成される。
符号5は、栓体3に一体に繋がる板状の把手部である。把手部5は、破断予定線4から栓体3を分離させるに際して用いられる。
符号6は、把手部5の平坦面5f1に形成された再利用栓である。再利用栓6は、図3に示すように、平坦面5f1から膨出する本体6aと、この本体6aの外周面に環状に形成されたシール部6bとを有し、先端開口2cから着脱可能に差し込むことができる。
栓体3を分離して開封後、リキャップするときには、図3に示すように、再利用栓6を先端開口2cに向ければ、把手部5が再利用栓6に対して上側になる。このため、使用者は、板状の接触面積の広い把手部5の平坦面f2を介して再利用栓6を押し込むことで、当該再利用栓6を先端開口2cに差し込むことができる。
即ち、本形態によれば、注出筒2bから分離した栓体3を用いることで先端開口2cを閉じることができる。
再利用栓6でキャップした後、再度、内容物の注出を行うときには、栓体3又は把手部5を持って把手部5を介して引き上げれば、先端開口2cから再利用栓6を引き抜くことができる。これにより、内容物の注出が可能になる。
即ち、本形態によれば、注出筒2bから分離した栓体3を用いることで先端開口2cを繰り返し、封止・開放させることができる。
また、符号7は、図3に示すように、容器本体2に、この容器本体2を側面から見たときの当該容器本体2の軸線Oに沿った稜線に沿って連続的に延在させた補強部である。本形態に係る補強部7は、X−X断面に示すように、その内側に空気層7rが形成されたチューブ状のエアフレーム7aと、エアフレーム7aを容器本体2に連結する薄肉の連結部7bとで構成されている。
補強部7を設ければ、薄肉の胴部2aに対して一定の剛性(強度)が得られることで、当該胴部2aを把持したときに変形し難くなる。このため、補強部7を設けることで、内容物が注ぎ易くなる。また、補強部7は、把手部5と共に協働する補助把手部としても機能させることができる。
なお、エアフレーム7aは、円形断面に限定されることなく、四角形断面、三角形断面(これらの頂点又は辺を連結部7bに対して連結可能)等の様々な断面形状のものを適用させることができる。
符号8は、補強部7のうちの、注出筒2bの直近に設けられた補助把手部である。上述の如く、補強部7は、当該補強部7そのものを補助把手部として機能させることができるが、本形態では、補助把手部8を独立させている。本形態に係る補助把手部8は、エアフレーム7aで取り囲まれた開口Aを有し、栓体3に設けられた把手部5と共に、当該栓体3を分離するために把持される。
本形態の如く、容器本体2に、この容器本体3を側面から見たときの当該容器本体3の稜線に沿って補強部7を延在させれば、容器本体2が潰れ難く、保形性が高まるため、栓体3の分離は勿論、再利用栓6の着脱が更に容易になる。特に、補強部7に補助把手部8を設ければ、注出筒2bからの分離が一層容易になる。
なお、本形態に係る容器本体2の胴部2aは、その横断面形状が、図2に示すように、短手側となる2つの表面と、長手側となる2つの表面とを有する扁平な形状をし、補強部7は、同図に示すように、短手側表面に形成されている。但し、発明に従えば、容器本体2の横断面形状は、円形、正多角形等、様々な形状を採用できる。
また、図1の破線で示す符号Sは、内容物を充填後の充填口をシールしたシール面である。内容物を充填するときには、容器本体2の下端2eから充填口が突出するため、容器本体2を上下逆さまにした状態で内容物の充填を行った後、当該充填口に対してホットシール等を行うことでシール部Sを形成する。シール部Sは、図1に示すように、容器本体2の下端2eに押し込むことで、下端2eを接地部として薄肉容器1を起立させることができる。
更に、本形態では、注出筒2bと補助把手部8との間まで、連結部7bを延在させ、この連結部7bに破断予定線9を介して把手部5を分離可能に連結している。これにより、栓体3を注出筒2bに対してより確実に固定することができる。なお、破断予定線9は任意であり、栓体3及び把手部5の少なくとも一方を注出筒2bから離間させることもできる。このため、補強部7は、把手部5から離間させることもできる。
図4は、本発明の第二の形態である、図1の薄肉容器1の変形例を示す側面図である。なお、以下の説明において、図1〜3と同一部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
本形態では、エアフレーム7aの間に薄肉の連結部7bを介在させることで、エアフレーム7aを断続的に延在させている。更に、胴部2aには、連結部7bと整列する窪み2dが形成される。これにより、本形態では、エアフレーム7aの相互間に介在する連結部7b及び窪み2dを基点に折り畳んで廃棄することができる。
更に図5は、本発明の第三の形態である、上記の薄肉容器1の変形例を示す側面図である。本形態の説明についても、他の形態と同一部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
本形態では、補強部7に更に注出用把手部10を設けている。この場合、内容物が注ぎ易くなる。また、注出用把手部10は、補助把手部8を省略することで、注出用把手部10を補助把手として機能させることもできる。
上述したように、本発明によれば、栓体3を注出筒2bから分離する際に用いる把手部5に、注出筒2bの先端開口2cから着脱可能に差し込まれる再利用栓6を設けたことから、注出筒2bが予め保形性を有するか否かにかかわらず、その先端開口2cを閉じることができる。
また、再利用栓6を設けた把手部5が当該再利用栓6を先端開口2cから着脱させるときの操作片としても機能するため、リキャップの際には、把手部5を介して再利用栓6を押し下げるだけで、先端開口2cを閉じることができ、また、注出の際には、栓体3を介して把手部5を引き上げるだけで、再利用栓6を先端開口2cから外すことができる。このため、本発明によれば、再利用栓6を容易に着脱させることができる。
従って、本発明によれば、注出筒2bが予め保形性を有するか否かにかかわらず、様々な構成の注出筒2bに適用させることができ、しかも、その着脱が容易な再利用栓6を備える薄肉容器1を提供することができる。
加えて、本発明によれば、把手部5に再利用栓6を設けたことで、当該把手部5が把持し易くなることから、注出筒2bからの分離に有効である。
上述したところは、本発明の一形態を示したものに過ぎず、薄肉注出容器の用途に応じて様々に設計変更することができる。例えば、補強部7は、連結部7bを省略することで、エアフレーム7aそのものを補強部として構成することができる。エアフレーム7aは、中実のフレームに置き換えることもできる。更に、補強部7は、フレームと連結部とで構成することなく、単なる肉厚な部位として構成することもできる。
また、容器本体2としては、薄肉のブロー成形容器ではなく、合成樹脂製のフィルムからなるパウチ容器を採用することもできる。なお、パウチ容器の場合には、スパウト付きであるか否かは問わない。加えて、各形態に採用された各構成はそれぞれ、互いに適宜組み合わせることができる。
シャンプーやリンス、液体石鹸、化粧料等の内容物を入れておく据え置きタイプの容器としては勿論のこと、内容物を詰め替えるために用いられる容器にも適用させることができる。
本発明の第一の形態であるブロー成形スタンディング薄肉容器を示す側面図である。 同形態を示す平面図である。 同形態に係る再利用栓の着脱動作を説明する側面図である。 本発明の第二の形態である、他の薄肉容器を示す側面図である。 本発明の第三の形態である、更に他の薄肉容器を示す側面図である。
符号の説明
1 ブロー成形スタンディング薄肉容器
2 容器本体
2a 胴部
2b 注出筒
2c 注出栓の先端開口
3 栓体
4 破断予定線
5 把手部
6 再利用栓
6a 再利用栓本体
6b 再利用栓シール部
7 補強部
7a エアフレーム
7b 薄肉の連結部
8 補助把手部
10 注出用把手部

Claims (2)

  1. 容器本体の一部として当該容器本体の胴部から突出する注出筒を有し、当該注出筒の先端開口を封止する栓体が破断予定線を介して分離可能に一体に連結されてなる薄肉注出容器であって、
    栓体は、破断予定線からの分離に際して用いられる板状の把手部を有し、
    当該把手部の平坦面に、この平坦面から膨出する本体を有して注出筒の先端開口から着脱可能に差し込まれる再利用栓を備えてなることを特徴とする薄肉注出容器。
  2. 請求項1において、容器本体に、この容器本体を側面から見たときの当該容器本体の稜線に沿って補強部を延在させ、当該補強部のうちの、注出筒の直近に、栓体を分離する際に用いる補助把手部を備えたことを特徴とする薄肉注出容器。
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