JP2008194697A - 分離膜モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 分離膜モジュールの液出入り口を封止する盲キヤップの着脱性に優れ、液漏れの恐れもなく、又着脱作業も容易で、液出入り口の天面を傷つけにくく耐久性に優れている。
【解決手段】 盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着する構成としている。又、盲キヤップのキヤップ部の深さが液出入口の内径の5〜200%であり、鍔部の幅がキヤップ部の外径の5〜25%である構成としている。
【選択図】 図1
Description
本発明は液出入り口が封止された分離膜モジュールに関するものである。
従来、分離膜モジュールは通常ホルマリン等の殺菌剤を封入した状態で保存する必要があって、これまで液出入り口の全てに盲ヘルール板や盲フランジ板をVバンド等で固定し封止していたが、この封止構造では重量がありまた取り外しに時間を要していた。そこでこの分離膜モジュールの液出入り口の封止に対し、外側から円筒状盲キヤップを覆い被せたものが存在する。 (例えば特許文献1参照)
以下、特許文献1の図1により従来の分離膜モジュールの液出入り口の封止について説明する。
特開平4−317725号公報(第3頁 図1) この分離膜モジュールの液出入り口の封止にあたっては、厚みdを有する盲フランジ板の外周下端より幅bの筒部を設け、この筒部の下端より内側に向けてつば状のひっかかりを設けた円筒状盲キヤップを設け、この分離膜モジュールの液出入り口の外側壁より嵌め込んで、つば状のひっかかりをこの液出入り口の外側壁に当てることによって封止していた。
以下、特許文献1の図1により従来の分離膜モジュールの液出入り口の封止について説明する。
ところが、この種の分離膜モジュールの液出入り口の封止では、この円筒状盲キヤップを頻繁に使用するとつば状部分がつぶれて、このつぶれた部分より液漏れを起こすという問題点があった。また、ひっかかり部分があるために外側からの嵌め込みや抜き取りが非常にやりづらく、煩雑な作業となっていた。更に、一般的には液出入り口の口径の大きさにあった栓をして封止することが知られているが、液出入り口の天面が傷つきやすく耐久性を減少させるという問題点があった。
そこで、本発明はこのような従来の分離膜モジュールの液出入り口の封止が有していた課題を解決したものであって、液出入り口を封止する盲キヤップの着脱性に優れ、液漏れの恐れもなく、又着脱作業も容易で、液出入り口の天面を傷つけにくく耐久性に優れている分離膜モジュールを提供するものである。
上記目的を達成するために、分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップを被せて液出入り口を封止した分離膜モジュールに於いて、上記盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着する構成としている。又、上記盲キヤップのキヤップ部の深さが液出入口の内径の5〜200%であり、鍔部の幅がキヤップ部の外径の5〜25%である構成としている。更に、分離膜モジュールの液出入り口に盲キャップを被せて液出入り口を封止した分離膜モジュールにおいて、盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部と、キヤップ部より離れ、鍔部先端より内方で鍔部下面より垂下した外筒とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口の内側に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着する構成としている。更に又、上記盲キヤップのキヤップ部の深さが分離膜モジュールの液出入り口の内径の5〜200%であり、外筒の深さが分離膜モジュールの液出入り口の外径の5〜20%である構成としている。また、上記盲キヤップの液出入り口の天面を覆う面の幅が天面の幅の20〜150%である構成としている。
以上の説明から既に明らかなように、本発明にいうところ分離膜モジュールは盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着する構成としている。又、盲キヤップのキヤップ部の深さが液出入口の内径の5〜200%であり、鍔部の幅がキヤップ部の外径の5〜25%である構成としている。更に、盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部と、キヤップ部より離れ、鍔部先端より内方で鍔部下面より垂下した外筒とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口の内側に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着する構成としている。更に又、盲キヤップのキヤップ部の深さが分離膜モジュール1の液出入り口の内径の5〜200%であり、外筒の深さが分離膜モジュールの液出入り口の外径の5〜20%である構成としている。又、盲キヤップの液出入り口の天面を覆う面の幅が天面の幅の20〜150%であるので、液出入り口を封止する盲キヤップの着脱性に優れ、液漏れの恐れもなく、又着脱作業も容易で、液出入り口の天面を傷つけにくく耐久性に優れているという顕著な効果を発揮することが出来るに至ったのである。
以下、本発明の実施例について図に基づき説明する。
図中、図1は本発明実施例の分離膜モジュールの分解斜視図、図2は本発明第1実施例にかかる盲キヤップの斜視図、図3は本発明第1実施例にかかる盲キヤップの縦断面図、図4は本発明第2実施例にかかる盲キヤップの斜視図、図5は本発明第2実施例にかかる盲キヤップの縦断面図、図6は本発明第3実施例にかかる盲キヤップの斜視図、図7は本発明第3実施例にかかる盲キヤップの縦断面図である。
分離膜モジュール1は図1に示すように、ケース2内に中空糸3を装填し、原液入口側にシールパッキン4aを介して原液側蓋体5をケース2の先端外周に刻設したネジに着脱自在に装着している。この原液側蓋体5の原液の入り口6の内側に向けて原液側の盲キヤップ7aを差し込んでいる。
又、分離膜モジュール1の濃縮液出口側にシールパッキン4bを介して濃縮液側蓋体9をケース2の後端外周に刻設したネジに着脱自在に装着している。この濃縮液側蓋体9濃縮液の出口10の内側に向けて濃縮液側の盲キヤップ7bを差し込んでいる。この原液側蓋体5と濃縮液側蓋体9とは同一型であるために、原液の入り口6と濃縮液の出口10とも同一とし、原液側の盲キヤップ7aと濃縮液側の盲キヤップ7bとも同一のものであってもよい。
次に、ケース2の上端には二つの透過液を流出する配管11、11を設けており、各配管11の出口の内側に向けてそれぞれ配管用の盲キヤップ7cを差し込んでいる。この配管用の盲キヤップ7cは原液側及び濃縮液側の盲キヤップ7a及び盲キヤップ7bと口径が相違するだけで同一形状であってもよい。
分離膜モジュール1の全ての液出入り口に盲キヤップがそれぞれ着脱自在に装着されており、盲キヤップ7a、7b、7cは液出入り口の口径によって寸法的に相違するがその形状は同一とすることができるので、盲キヤップ7を代表として説明する。
盲キヤップ7は図2及び図3に示すように、有底筒状のキヤップ部12と、キヤップ部12の先端外方に延びた平らな鍔部13とをポリプロピレン、ポリエチレン等の弾性材料にて一体に成形している。このキヤップ部12が分離膜モジュール1の原液の入り口6の内側に向けて差し込まれ、鍔部13の下面で入り口6の天面を覆っている。
このキヤップ部12の深さは液出入口の内径の5〜200%、好ましくは20〜150%として装着安定性を良好としている。又、鍔部13の幅をキヤップ部12の外径の5〜25%、好ましくは5〜20%としてはずれ難く、着脱作業を容易にしている。このキヤップ部12の外径は原液の入り口6の内径とほぼ同一径である。また液出入口の天面を覆う面の幅は、天面の幅に対して20〜150%、好ましくは30〜50%となっている。
次に、別実施例である盲キヤップ7は図4及び図5に示すように、有底筒状のキヤップ部12と、キヤップ部12の先端外方に延びた平らな鍔部13と、キヤップ部12より離れ、鍔部13先端より内方で鍔部下面より垂下した外筒14とをポリプロピレン、ポリエチレン等の弾性材料にて一体に成形している。このキヤップ部12と外筒14との間の鍔部下面が原液の入り口の天面を覆っている。
液出入口の天面を覆う面の幅は、天面の幅の20〜150%、好ましくは101〜120%である。又、このキヤップ部12の深さは分離膜モジュールの液入り口の内径の5〜200%、好ましくは10〜50%であり、外筒14の深さは液入り口の外径の5〜20%、好ましくは5〜10%である。このキヤップ部12の外径は原液の入り口6の内径とほぼ同一径である。この天面を覆う面の幅及び外筒14の深さによって、液入り口の天面が傷つき難く耐久性を増大している。
次に、第3実施例について説明する。
盲キヤップ7は図6及び図7に示すように、有底筒状のキヤップ部12と、キヤップ部12の先端外方に延びた平らな鍔部13とをポリプロピレン、ポリエチレン等の弾性材料にて一体に成形し、この盲キヤップ7を上下逆位にしてキヤップ部12の内周壁に液の入り口6の外周壁を挟み込んで封止している。この盲キヤップ7はキヤップ部12の内周壁と液の入り口6の外周壁とが面接触して嵌め込み状態を確実に維持している。勿論、第1実施例及び第2実施例も同様であって、キヤップ部12の外周壁に液の入り口6の内周壁を挟み込んで、このキヤップ部12の外周壁と液の入り口6の内周壁とが面接触して嵌め込み状態を確実に維持している。
本実施例において、キャップ部12の深さは、液出入口の内径の5〜200%、好ましくは10〜50%となっている。又、鍔部13の幅は、キャップ部12の外径の5〜25%、好ましくは5〜20%の大きさである。更に、盲キャップが液出入口の天面を覆う面の幅は、天面の幅の20〜150%、好ましくは100〜105%となっている。
以上本発明の代表例と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
1 分離膜モジュール
2 ケース
3 中空糸
4a、4b シールパッキン
5 原液側蓋体
6 原液の入り口
7、7a、7b、7c 盲キヤップ
9 濃縮液側蓋体
10 濃縮液の出口
11 配管
12 キヤップ部
13 鍔部
14 外筒
2 ケース
3 中空糸
4a、4b シールパッキン
5 原液側蓋体
6 原液の入り口
7、7a、7b、7c 盲キヤップ
9 濃縮液側蓋体
10 濃縮液の出口
11 配管
12 キヤップ部
13 鍔部
14 外筒
Claims (3)
- 分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップを被せて液出入り口を封止した分離膜モジュールに於いて、上記盲キヤップが有底筒状のキヤップ部と、キヤップ部の先端外方に延びた平らな鍔部とを弾性材料にて一体に成形してなり、分離膜モジュールの液出入り口に盲キヤップのキヤップ部をそれぞれ着脱自在に装着し、前記液出入り口の内側に向けて盲キヤップを差し込んだことを特徴とする分離膜モジュール。
- 上記盲キヤップのキヤップ部の深さが液出入口の内径の5〜200%であり、鍔部の幅がキヤップ部の外径の5〜25%であることを特徴とする請求項1記載の分離膜モジュール。
- 上記盲キヤップの液出入り口の天面を覆う面の幅が天面の幅の20〜150%である請求項1、2いずれかに記載の分離膜モジュール。
Priority Applications (1)
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JP2008136671A JP2008194697A (ja) | 2008-05-26 | 2008-05-26 | 分離膜モジュール |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011218274A (ja) * | 2010-04-07 | 2011-11-04 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 分離膜用保存液 |
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2008
- 2008-05-26 JP JP2008136671A patent/JP2008194697A/ja active Pending
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