JP2015097616A - 体外循環回路用のコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】体外循環回路内のポートとの接続に適した体外循環回路用のコネクタを提供する。【解決手段】体外循環回路に設けられた継手付きポート1との接続に使用され、継手2の外周に設けられた先細りのテーパ部3A、3Bに嵌め合わされるようにしてポート1と接続されるポート接続部11を備えた体外循環回路用のコネクタにおいて、ポート接続部11の内周には、コネクタの内部流路13の内周面13aに対し、段差が生じるようにして内径D2が拡大された拡大部12を設け、拡大部12の内周には、継手2の最先端に位置するテーパ部3Aの斜面に沿って傾斜する先広がりのテーパ面12bを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、体外循環回路内のポートの継手に接続するためのコネクタに関する。
人体と体外装置との間で血液を循環させる体外循環回路には、送血ポンプ、リザーバ、フィルタといった各種の機器が設けられ、それらの機器はチューブを介して相互に接続されている。ポートにはチューブを接続するための継手が設けられ、その継手の外周には、チューブの抜け止め効果を高めるといった目的で、少なくとも一段の先細りのテーパ部が設けられている(例えば、特許文献1参照)。この種の継手は、その外観形状からタケノコ継手と呼ばれることもある。チューブは継手の外周テーパ部に嵌め合わされてポートに接続される。チューブを強固に固定するため、チューブの外側から締結バンドが装着されることもある。
特開2006−280号公報
ポートの継手にチューブを嵌め合わせた場合、継手の先端部にはその先端部の肉厚に応じた段差が発生する。その段差は、血液の流れを乱す要因となり得る。また、段差に気泡が付着するおそれがあるため、体外循環回路の空気抜き作業に慎重を期す必要があり、作業の手間が増加し、作業時間が長引く。継手が樹脂製の場合には、金属製の継手と比較して先端部の肉厚が大きいために段差もより大きくなり、上述した問題が生じ易い。しかも、チューブの肉厚が一定である一方、テーパ部の外径は漸次変化するため、チューブとテーパ部とが均等に密着せず、それによる不都合も生じる。例えば、締結バンドを用いてチューブを締め付ける場合、締結バンドの締付力が継手のテーパ部に対して均等に作用しない。すなわち、テーパ部の大径側では締付力が強く作用し、テーパ部の小径側、つまり継手の先端側に向かうほど締付力は減少する。一方、体外循環回路を流れる血液の圧力はチューブを押し広げる方向に作用する。そのため、継手の先端部にて締付力が低下すると、段差がさらに拡大して上述した問題がより生じ易い。締結バンドをより強く締め付ければ段差の拡大を抑えることは可能であるが、その場合には、テーパ部の大径側に過大な締付力が作用し、継手が破損するおそれが生じる。継手が金属製であれば、先端部の肉厚が比較的小さく、かつ強度も高いために上記の諸問題に対しては有利であるものの、金属製の継手は高価であり、その採用は制限される。
そこで、本発明は体外循環回路内のポートとの接続に適した体外循環回路用のコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタ(10)は、体外循環回路に設けられた継手付きポート(1)との接続に使用され、前記継手(2)の外周に設けられた先細りのテーパ部(3A、3B)に嵌め合わされるようにして前記ポートと接続されるポート接続部(11)を備えた体外循環回路用のコネクタであって、前記ポート接続部の内周には、当該コネクタの内部流路(13)の内周面(13a)に対し、段差が生じるようにして内径(D1)に拡大された拡大部(12)が設けられ、前記拡大部の内周には、前記継手の最先端に位置するテーパ部(3A)の斜面に沿って傾斜する先広がりのテーパ面(12b)が形成されたものである。
本発明のコネクタによれば、ポート接続部の内周の拡大部を継手の外周に嵌め合わせた場合、その拡大部に継手の先端部が入り込むため、コネクタの内部流路とポートとの接続部分における段差を減少し、又はその段差を解消させることができる。したがって、ポートとコネクタとの接続部分における血液の滞留や渦流の発生を抑え、かつその接続部分における気泡の付着も抑制することができる。また、拡大部の内周にテーパ面が設けられていることにより、ポート接続部の内周面を継手の最先端のテーパ部とほぼ均等に密着させ、ポート接続部の外周を概略円筒形状に維持することができる。したがって、テーパ部の大径側に過大な締付力を作用させることなく、継手の先端部に対して十分な締付力を作用させることが可能である。そのため、血液の圧力によりコネクタの内部流路とポートとの接続部分に段差が生じるおそれを低減し、かつテーパ部の大径側に対する過大な締付力で継手が破損するおそれも低減することができる。
本発明の一形態において、前記継手の外周に前記ポート接続部を嵌め合わせた状態で、前記内部流路と前記ポートとが略同一径で連なるように当該内部流路が形成されてもよい。これにより、コネクタの内部流路とポートとの接続部分における段差をほぼ解消し、本発明の作用効果をより確実かつ最大限に発揮させることができる。
また、本発明の一形態において、前記ポート接続部は前記継手よりも軟質の材料で構成されてもよい。さらに、前記ポート接続部が軟質のポリ塩化ビニルにて形成されてもよい。それにより、コネクタのポート接続部を継手に対して適度に弾性変形した状態で確実に密着させ、本発明の作用効果をより確実に発揮させることができる。
さらに、前記ポート接続部の外周には前記テーパ面と位置を合せるようにしてバンド装着部(14A)が設けられ、前記バンド装着部に対して前記ポート接続部の軸線方向内側に隣接する領域には前記バンド装着部よりも半径方向外側に突出する凸部(16)が設けられてもよい。その場合、凸部を目安としてバンド装着部に締結バンドを装着すれば、その締付力を最先端のテーパ部に対して確実かつ均等に作用させることができる。また、継手の先端部付近でコネクタが凸部により補強されて剛性が増大するため、血液の圧力によるコネクタの内部流路の拡大をさらに抑制し、コネクタの内部流路とポートとの間における段差の発生を確実に阻止できる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明に係るコネクタによれば、ポート接続部の内周に拡大部が設けられ、かつその拡大部の内周には継手の最先端のテーパ部の斜面に沿って傾斜するテーパ面が形成されているため、コネクタとポートとの接続部分における段差の発生を抑え、それにより血液の滞留や渦流といった血流の乱れを抑制し、かつ継手のテーパ部の大径側における過大な締付力の作用を防ぎつつ継手の先端部に対して十分な締付力を作用させることができる。
本発明の一形態に係るコネクタを体外循環回路のポートに接続した様子を示す軸方向断面図。
以下、図1を参照して本発明の一形態に係るコネクタを説明する。図1は体外循環回路に設けられたポート1に対してコネクタ10を接続した状態を示している。ポート1は、体外循環回路に設けられるべき送血ポンプ等の機器に対して血液を取り込み、あるいは当該機器から血液を吐出する目的で設けられている。ポート1は、チューブ等を接続するための継手2を備えた継手付きポートとして構成されている。継手2は比較的硬質の材料、例えば硬質のPVC(ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)の略称である。以下、同様とする。)を素材として、概略円筒形状に形成されている。継手2の外周には、少なくとも一段のテーパ部が設けられている。図1の例では二段のテーパ部3A、3Bが形成されている。テーパ部3A、3Bはいずれも継手2の外周を一周するように設けられている。なお、以下では、継手2の先端部2aに位置するテーパ部3Aを一段目のテーパ部3Aと、その後方(図1において左方)に設けられるテーパ部3Bを二段目のテーパ部3Bと呼ぶことがある。各テーパ部3A、3Bは、継手2の先端部2aに向かうほど漸次その外径が減少する、いわゆる先細りの形状に形成されている。テーパ部3A、3Bの最大径は互いに略等しい。
コネクタ10は、継手2のテーパ部3A、3Bに嵌め合わされるようにしてポート1に接続されるポート接続部11をその軸線方向(図では左右方向)の一端側に備えている。また、コネクタ10の軸線方向他端側には、体外循環回路用のチューブ3を接続するためのチューブ接続部15が設けられている。なお、チューブ接続部15は概略円筒体形状に形成されている。チューブ3はチューブ接続部15の内周側に挿入され、内周面15aと接着等の手段により固定される。ただし、コネクタ10は、ポート接続部11及びチューブ接続部15を軸線方向に連ねた構成に限定されない。ポート接続部11とチューブ接続部15との間に本体部分を設け、その本体部分に、圧力センサといった所定の機能を果す部品が組み込まれてもよい。つまり、コネクタ10は体外循環回路に設けられるべき機器の一部として構成されてもよい。あるいは、チューブ接続部15に代えて他のポート接続部11が設けられてもよい。すなわち、コネクタ10はポート1とチューブ3とを接続し、あるいはポート1同士を接続するための専用部品として構成されてもよい。
コネクタ10の全体は、継手2よりも柔らかい材料、例えば軟質のPVCを素材として概略円筒形状に形成される。ただし、コネクタ10のポート接続部11以外の部分については、その構成に応じて他の材料が適宜に使用されてもよい。例えば、コネクタ10に機能性部品を組み込む場合、その組込み部分が軟質PVCよりも硬い材料で形成されてもよい。ポート接続部11の内周には、コネクタ10のポート接続部11に連なる領域(ここではポート接続部11とチューブ接続部15とに挟まれた領域)における内部流路13の内周面13aに対し、段差が生じるように(つまり、段付面12aが生じるように)内径D1に拡大された拡大部12が設けられている。拡大部12の内径D1はテーパ部3A、3Bの最大径と同等か、又はテーパ部3A、3Bの最大径よりも幾らか小さい値に設定される。
内部流路13の内周面13aは、ポート接続部11からチューブ接続部15に向かって徐々に内径が減少するテーパ面状に形成されている。内周面13aの最大径(つまり、ポート接続部11側の内径)D2は、ポート1の内径D3と概略等しい。厳密には、内周面13aのポート1側の内径D2は、先端部2aの内周に設けられた面取部2bの口元における内径(つまり、面取部2bにおける最大径)と等しく設定されている。それにより、拡大部12の段付面12aが継手2の先端部2aに当たるようにしてポート接続部11を継手2の外周に嵌め合わせた場合、コネクタ10の内部流路13とポート1とは、それらの接合位置にて段差を生じさせることなく略同一径で滑らかに連続する。したがって、ポート1とコネクタ10との接続部分における血液の滞留や渦流が生じ難く、かつその接続部分における気泡の付着も抑制される。一方、内周面13aの最小径(つまり、チューブ接続部15側の内径)D4は、チューブ接続部15の内周面15aに嵌め合わされたときのチューブ3の内径に等しい値に設定されている。したがって、内周面13aのテーパ率はポート1及びチューブ3の内径に依存して定まる値であり、ポート1の内径とチューブ3の内径とが等しければテーパ率はゼロ、つまり、内周面13aは内径一定の円筒面形状となる場合もある。
拡大部12の軸方向長さLdp、つまりポート接続部11の端面11aから拡大部12の段付面12aまでの軸方向距離Ldpは、継手2の先端部2aから二段目のテーパ部3Bの大径側の端部までの軸方向距離よりも大きい。これにより、ポート接続部11は一段目のテーパ部3Aのみならず、二段目のテーパ部3Bも十分に覆うようにして継手2の外周に嵌め合わせることができる。
コネクタ10の拡大部12の内周には、継手2の一段目のテーパ部3A(つまり、最先端に位置するテーパ部3A)の斜面に沿って傾斜する先広がりのテーパ面12bが形成されている。テーパ面12bを除いて拡大部12の内径D1は一定である。テーパ面12bのテーパ率は、ポート接続部11を継手2に嵌め合わせた状態でテーパ面12bと一段目のテーパ部3Aとがほぼ均等に密着し、それにより、一段目のテーパ部3Aの位置にてポート接続部11の外周面が円筒面形状を維持するように設定される。
ポート接続部11の外周には、2本の溝部14A、14Bがポート接続部11を一周するように設けられている。それらの溝部14A、14Bは、締結バンド20を装着するために設けられている。以下では、ポート接続部11の軸線方向内側、つまり、図1の右側の溝部14Aを第1溝部14Aと、軸線方向外側の溝部14Bを第2溝部14Bとそれぞれ呼ぶことがある。第1溝部14Aは、テーパ面12bと位置を合わせて設けられることにより、本発明のバンド装着部として機能する。第1溝部14Aをこのような位置に設けているため、段付面12aが継手2の先端部2aに当たるまでコネクタ10のポート接続部11を継手2の外周に嵌め込んだ後、その第1溝部14Aに締結バンド20を装着してこれを締め付けることにより、ポート接続部11は、その拡大部12のテーパ面12bが一段目のテーパ部3Aに密着するように締め付けられる。テーパ面12bが設けられていることにより、ポート接続部11の拡大部12の内周面が一段目のテーパ部3Aとほぼ均等に密着し、かつポート接続部11の外周が概略円筒形状を維持しているため、締結バンド20の締付力は一段目のテーパ部3Aに対してほぼ均等に作用する。したがって、テーパ部3Aの大径側に過大な締付力を作用させることなく、継手2の先端部2aに対して十分な締付力を作用させることができる。そのため、血液の圧力によりコネクタ10の内部流路13とポート1との接続部分に段差が生じるおそれを低減し、かつテーパ部3Aの大径側に対する過大な締付力で継手2が破損するおそれも低減することができる。
一方、第2溝部14Bは、ポート接続部11を上記の通り、すなわち段付面12aが継手先端部2aに突き当たるまで継手2の外周に嵌め込んだ場合、二段目のテーパ部3Bよりもポート接続部11の軸線方向外側(つまり先端側)にずれた位置に設けられている。したがって、第2溝部14Bに締結バンド20を装着してこれを締め付けた場合、その二段目のテーパ部3Bよりもポート接続部11の先端側の領域でポート接続部11を内側に弾性変形させ、コネクタ10の抜け止め、あるいはズレを抑える効果を高めることができる。
コネクタ10の外周において、第1溝部14Aに対してポート接続部11の軸線方向内側に隣接する領域には、第1溝部14Aの溝底面、つまり締結バンド20が取り付けられる面よりも半径方向外側に突出する凸部16が設けられている。その凸部16はコネクタ10を一周する環状の形状を有し、かつコネクタ10の軸線方向にはチューブ接続部15の先端部(図1における右端部)まで連続するように設けられている。そして、第1溝部14Aと凸部16とを区切る境界としての段付面16aの位置は拡大部12の段付面12aと軸線方向に略一致する。したがって、段付面16aを目安として締結バンド20を装着することにより、締結バンド20の締結力を継手2の先端部2aに適切かつ確実に作用させることができる。また、コネクタ10の内部流路13よりも外側の領域の肉厚が凸部16によって増加するため、継手2の先端部2aとの接続部分にてコネクタ10が補強されてその剛性が増大する。それにより、血液の圧力によるコネクタ10の弾性変形、つまり内部流路13が押し広げられる現象を効果的に抑えることができる。なお、凸部16は、必ずしもコネクタ10を一周する環状凸部として設けられる必要はない。例えば、コネクタ10の外周に断続的に凸部が設けられてもよい。また、凸部16の軸線方向の位置は、コネクタ10の内部流路13に臨む領域の肉厚を増加させ得る位置にあれば足り、段付面12aよりも軸線方向内側に幾らか離れていてもよい。例えば、締結バンド20の少なくとも一部、例えばバンドを巻き付けて固定する連結部が一段目のテーパ部3Aよりも幾らか幅広く形成されている場合には、その部分を逃げるように段付面16aをチューブ接続部15側に後退させてもよい。また、凸部16はチューブ接続部15の先端部まで必ずしも延ばされている必要はない。コネクタ10のポート接続部11に対する反対側の構成に応じて凸部16を設ける範囲は適宜に変更されてよい。
本発明は上述した形態に限定されず、適宜の変形又は変更を施した形態にて実施することが可能である。例えば、上記の形態では継手2に二段のテーパ部3A、3Bが設けられているが、本発明のコネクタが接続されるべき継手はその先端部に少なくとも一段のテーパ部が設けられていればよい。第2溝部14B及びこれに装着される締結バンド20は省略されてもよい。さらに、締結バンド20による締付は本発明において必ずしも必要ではない。すなわち、締結バンド20に代えて、コネクタ10のポート接続部11とテーパ部3Aとが溶剤にて接着されてもよい。この場合でも、テーパ部3Aに対してポート接続部11が均等に密着するため、ポート接続部11の弾性変形に対する復元力をテーパ部3Aに均等に作用させ、それによりテーパ部3Aの大径側に対する過大な締付力の作用を回避しつつ、継手2の先端部2aに対して適切かつ十分な締付力を作用させることができる。
上述した継手2及びコネクタ10のポート接続部11の材質は一例であり、それらは体外循環回路に使用し得る素材の範囲内において適宜に変更されてよい。例えば、本発明のコネクタは、金属製の継手に対しても適用可能である。ただし、本発明のコネクタは、先端部の肉厚が大きくなりがちな樹脂製の継手に対して使用された場合でも、その継手先端部の肉厚に応じた段差の発生を防止できるため、高価な金属製の継手に代えて安価な樹脂製の継手を使用し得る範囲を拡大することができる。
コネクタのポート接続部は、ポートの継手に対して軟質な材料にて構成されることが望ましい。軟質PVCにてポート接続部を構成する場合には、塩化ビニル樹脂100重量部に対して可塑剤を5重量部〜100重量部の範囲で添加することにより、本発明の効果をより確実に発揮させることができる。可塑剤の添加量を5重量部以上に設定すればコネクタのポート接続部を継手に装着する際に良好な操作性を得ることができる。一方、同じ硬さを得るために必要な可塑剤の添加量は可塑剤の種類に応じて異なるものの、可塑剤の添加量を概ね100重量部以下に設定すれば、血液の圧力により継手との接続部分にてコネクタが押し広げられる現象をより確実に抑制でき、かつ血液の温度や圧力によるコネクタのポート接続部の経時的変化をより確実に抑制することができる。
1 ポート
2 継手
2a 継手の先端部
3A、3B テーパ部
10 コネクタ
11 コネクタのポート接続部
12 コネクタの拡大部
12a 段付面
12b テーパ面
13 コネクタの内部流路
14A 溝部(バンド装着部)
16 凸部
20 締結バンド

Claims (5)

  1. 体外循環回路に設けられた継手付きポートとの接続に使用され、前記継手の外周に設けられた先細りのテーパ部に嵌め合わされるようにして前記ポートと接続されるポート接続部を備えた体外循環回路用のコネクタであって、
    前記ポート接続部の内周には、当該コネクタの内部流路の内周面に対し、段差が生じるようにして内径が拡大された拡大部が設けられ、
    前記拡大部の内周には、前記継手の最先端に位置するテーパ部の斜面に沿って傾斜する先広がりのテーパ面が形成されている体外循環回路用のコネクタ。
  2. 前記継手の外周に前記ポート接続部を嵌め合わせた状態で、前記内部流路と前記ポートとが略同一径で連なるように当該内部流路が形成されている請求項1に記載の体外循環回路用のコネクタ。
  3. 前記ポート接続部は前記継手よりも軟質の材料で構成されている請求項1又は2に記載の体外循環回路用のコネクタ。
  4. 前記ポート接続部が軟質のポリ塩化ビニルにて形成されている請求項3に記載の体外循環回路用のコネクタ。
  5. 前記ポート接続部の外周には前記テーパ面と位置を合せるようにしてバンド装着部が設けられ、前記バンド装着部に対して前記ポート接続部の軸線方向内側に隣接する領域には前記バンド装着部よりも半径方向外側に突出する凸部が設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の体外循環回路用のコネクタ。
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