JP2019031321A - 接着式ノズル用アダプタ、及びアダプタ付きフィルムパック - Google Patents

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Abstract

【課題】通常のフィルムパックを手絞りによって効率的に塗布することができ、しかもフィルムパックに容易に固定することができる接着式ノズル用アダプタと、これを固定したアダプタ付きフィルムパックを提供する。【解決手段】接着式ノズル用アダプタ10は、フィルムパックの端部に接着固定されるものであり、ノズル装着部20と接着部30を備えたものである。このノズル装着部は、中空であってノズルを装着し得るもので、接着部はやはり中空であってフィルムパックの端部に取り付け得るものである。またノズル装着部にはフィルムパック内の内容物を通過させる吐出口21が設けられており、接着部の内面には、フィルムパックの端部に接着固定するための接着面31が形成さている。【選択図】図4

Description

本願発明は、フィルムパックに取り付けるノズル用アダプタに関するものであり、より具体的には、接着剤によって固定する接着式ノズル用アダプタと、これが固定されたフィルムパックに関するものである。
フィルムパックとは、接着剤やシーリング材といった流動性を有する内容物を、アルミ等でラミネート加工した樹脂製の薄膜材(フィルム)内に封入したものである。図8に示すように通常のフィルムパックは、袋状としたフィルムの中に内容物を充填し、絞られた両端部をカシメ具で密封することで製造され、いわゆるソーセージと同様の形状、構造とされる。
容器の製造工程と容器への内容物充填工程とを別々に行う必要がある紙管カートリッジやプラスチックカートリッジに比べ、フィルムパックは、容器の製造工程と容器への内容物充填工程とを同時に行うことが可能なため、その製作工程からも分かるように安価に提供することができ、しかもフィルムが軟包材であることから使用後の廃棄物を削減できることもあって、近年では業務用を中心に広く普及している。
本来、フィルムパックは例えば特許文献1に示すような専用のコーキングガン(押出し機構)を使用したうえで内容物を塗布するものであるが、このようなコーキングガンを使用することなく「手絞り」によって内容物を塗布するケースも少なくない。手絞りとは、文字通りフィルムパックを直接手で握って絞り出しながら内容物を塗布する手法であり、この場合、フィルムパックの一部をカッター等の刃物で切除し、これを吐出口として内容物を押し出すことになる。そのため、必要以上に内容物が塗布されたり、あるいは意図した場所に塗布できないことがあるなど、コーキングガンによる塗布作業に比べその作業性は不安定になりがちである。
しかしながら手絞りによって塗布したいという要望が根強いこともあり、手絞り用に改良されたフィルムパック(以下、「手絞り用フィルムパック」)も提供されている。具体的には、フィルムパックの一端をカシメ閉鎖とする代わりにノズルを取り付けたものや、一端にはノズルが取り付けられ他端はヒートシールとしたものなどが提供されている。このような手絞り用フィルムパックは、確かに塗布作業を効率的にするものの、通常のフィルムパックとは製作工程が異なり、そのため専用の充填設備や包装設備、その他の生産設備を新たに整備する必要がある。その結果、手絞り用のフィルムパックは比較的高価なものとなり、すなわち安価に提供できるというフィルムパックの大きな特長が失われてしまう。
したがって、手絞りによって塗布する場合であっても、やはり通常のフィルムパックを使用する方が好適となるが、特許文献1や特許文献2にも開示されているように通常のフィルムパックを使用する場合はあくまでコーキングガンを用いることが前提とされており、これまで通常のフィルムパックを手絞りによって塗布する技術に関して提案されることはなかった。
特開2016−169547号公報 特開2008−110331号公報
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち通常のフィルムパックを手絞りによって効率的に塗布することができ、しかもフィルムパックに容易に固定することができる接着式ノズル用アダプタと、これを固定したアダプタ付きフィルムパックを提供することである。
本願発明は、専用ノズルを装着するためのアダプタをフィルムパックに接着固定する、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われたものである。
本願発明の接着式ノズル用アダプタは、フィルムパックの端部に接着固定されるものであり、ノズル装着部と接着部を備えたものである。このノズル装着部は、中空であってノズルを装着し得るもので、接着部はやはり中空であってフィルムパックの端部に取り付け得るものである。またノズル装着部にはフィルムパック内の内容物を通過させる吐出口が設けられており、接着部の内面には、フィルムパックの端部に接着固定するための接着面が形成さている。
本願発明の接着式ノズル用アダプタは、接着部の接着面がフィルムパック端部の曲面形状に沿った形状であるものとすることもできる。この場合のフィルムパックは、中間部が筒状であるとともに、端部が先端に近付くほど横断面が小さくなる曲面形状をなすものである。
本願発明の接着式ノズル用アダプタは、スリット部をさらに備えたものとすることもできる。このスリット部は、ノズル装着部の一部に設けられ、フィルムパックを開封する薄刃開封具の一部を挿入し得る切欠き又は小孔である。
本願発明の接着式ノズル用アダプタは、ノズル装着部の内側であって吐出口付近にフランジを設けてもよい。このフランジは、中心側に突出するもので、吐出口から本願発明のアダプタをフィルムパックに接着するための接着剤が流出することを阻害し得るものである。
本願発明のアダプタ付きフィルムパックは、フィルムパックの端部に本願発明の接着式ノズル用アダプタが接着固定されたものであり、フィルムパックの端部と接着面が当接し、この当接面の接着剤によって接着式ノズル用アダプタが接着固定されたものである。
本願発明の接着式ノズル用アダプタ、及びアダプタ付きフィルムパックには、次のような効果がある。
(1)従来から用いられている通常のフィルムパックをそのまま使用することができることから、これまでのフィルムパックの製造ラインを改修する必要がなく、したがって従来どおり安価なフィルムパックを使用することができる。
(2)接着式ノズル用アダプタを介してノズルを取り付けることができるため、コーキングガンを使用することなく手絞りで、しかも効率的に内容物を塗布することができる。
(3)接着剤を使用するため、比較的容易に接着式ノズル用アダプタをフィルムパックに取り付けることができる。
(4)接着式ノズル用アダプタの接着面をフィルムパック端部の曲面形状に沿った形状とすることで、内容物を塗布する際にフィルムパックの内圧が高まるほど、接着式ノズル用アダプタとフィルムパックがより密着する(自己密着効果)ため、接着式ノズル用アダプタ脱落による不都合を回避することができる。
(5)接着式ノズル用アダプタのノズル装着部の一部にスリット部を設けることで、このスリット内に挿入したカッター等を円滑にフィルムパック先端に近付けることができる。したがって、カシメ具の取り付け位置にかかわらずカッター等で容易にフィルムパックを開封することができる。
本願発明の接着式ノズル用アダプタを上方から見た斜視図。 本願発明の接着式ノズル用アダプタを下方から見た斜視図。 フィルムパックに接着式ノズル用アダプタを取り付けた本願発明のアダプタ付きフィルムパックを示す全体図。 半分に切断した接着式ノズル用アダプタを正面から見た正面図。 半分に切断した接着式ノズル用アダプタを示す斜視図。 (a)は小孔タイプのスリットを設けた接着式ノズル用アダプタを示す正面図、(b)は小孔タイプのスリットを通じてカッターを挿入する状態を示す正面図、(c)は小孔タイプのスリットを通じてカッターを挿入する状態を示す平面図。 (a)は切欠きタイプのスリットを設けた接着式ノズル用アダプタを示す正面図、(b)は切欠きタイプのスリットを設けた接着式ノズル用アダプタを示す斜視図、(c)は切欠きタイプのスリットを通じてカッターを挿入する状態を示す平面図。 従来から用いられているフィルムパックを示す全体図。
本願発明の接着式ノズル用アダプタ、及びアダプタ付きフィルムパックの実施形態の一例を、図に基づいて説明する。
1.全体概要
図1と図2は本願発明の接着式ノズル用アダプタ10を示す図であり、このうち図1は上方(ノズル装着部20側)から見た斜視図、図2は下方(接着部30側)から見た斜視図である。
図1や図2に示すように接着式ノズル用アダプタ10は、ノズル装着部20と接着部30を含んで構成され、しかもノズル装着部20と接着部30が連結するように形成される。また接着式ノズル用アダプタ10を製作する材料は特に限定されず、合成樹脂によって製作することもできるし、鋼製やアルミニウム製とするなど種々の材料を用いて製作することができ、さらにノズル装着部20と接着部30を一体の物として製作することも、あるいは別体として個別に製作した後に一方を他方に固定することもできる。
図3は、本願発明のアダプタ付きフィルムパック50を示す全体図である。この図に示すように、フィルムパック40のどちらか一方端(この図では右端部)に接着式ノズル用アダプタ10を接着固定することでアダプタ付きフィルムパック50は形成される。この図から分かるようにフィルムパック40に取り付けられた接着式ノズル用アダプタ10は、その先端側(図では右端部)にノズル装着部20が位置し、中央側に接着部30が位置する。そして、接着式ノズル用アダプタ10を取り付けた状態で、フィルムパック40の先端(図3では右端部)を開封し、ノズルを通じて内容物を取り出すわけである。
2.接着式ノズル用アダプタ
図4は、半分に切断した接着式ノズル用アダプタ10を正面から見た正面図である。既述したとおり、接着式ノズル用アダプタ10はノズル装着部20と接着部30を含んで構成される。以下、ノズル装着部20や接着部30をはじめ、接着式ノズル用アダプタ10を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。
(ノズル装着部)
図1や図4に示すようにノズル装着部20は、接着式ノズル用アダプタ10のうち先端側に位置する部分であり、中空の円筒形をなし、その先端には開口部(以下、「吐出口21」という。)が設けられている。またノズル装着部20は、その先端側に配置されるノズルを装着するものであり、したがってノズル装着部20にはノズルを装着するための構造が設けられている。例えば図4に示すノズル装着部20は、その外周面にネジ部22が設けられ、ノズルの内周面に設けられるネジ部と螺合することによってノズルを装着することができる。
(接着部)
図2や図4に示すように接着部30は、接着式ノズル用アダプタ10のうち中央側に位置するものであり、中空の椀形を成している。この接着部30の中空部とノズル装着部20の中空部、そして吐出口21は連続しており、したがって開封されたフィルムパック40先端からノズルに向けて内容物を流し出すことができる。
また接着部30は、フィルムパック40の端部に接着固定される部分であり、その内周面には接着面31が形成される。つまり接着面31が接着剤の塗布面となり、この接着面31とフィルムパック40の端部表面が当接することによって、接着式ノズル用アダプタ10はフィルムパック40に接着固定されるわけである。
接着部30の接着面31とフィルムパック40の端部表面が当接して接着固定されることから、その接触面積(つまり接着面積)は大きい方が望ましい。そのため、フィルムパック40端部を接着部30内部に取り付けたとき(換言すると、接着部30をフィルムパック40端部に覆い被せたとき)、接着面31とフィルムパック40の端部表面との間に隙間が生じることなく密接に接触する方がよい。すなわち接着面31とフィルムパック40の端部表面は同形とするか、あるいは接着面31の方がやや表面積が大きい相似形とすると好適となる。
ところで図8に示すように通常のフィルムパック40は、その中間部は筒状であるが、端部は先端に近付くほど横断面が小さくなる曲面形状をなしている。例えばフィルムパック40の端部は、筒状体の端部をカシメ具等で封止すると、球形や楕円体の一部を切り取った形状となる。このような形状に合わせるためには、接着部30を椀形とし、接着面31をフィルムパック40端部の曲面形状に沿った形状(同形や相似形)にするとよい。
フィルムパック40端部が曲面形状(球形や楕円体の一部など)である場合、接着面31もその曲面形状に沿った形状とすれば、内容物を塗布するためにフィルムパック40に内圧を掛けたときに接着面3とフィルムパック40端部がより密着する(自己密着効果)ことから、接着式ノズル用アダプタ10が脱落しにくいという効果が期待できる。
本願発明のアダプタ付きフィルムパックは、アダプタ10のノズル装着部20にノズルを取り付けて使用することができるが、ノズルの取り付けにあたってアダプタ10を掴むことが想定される。そこで、図1に示すように、指が掛かりやすいように部分的に窪んだ係止部32を設けるとよい。係止部32に指を掛けることで滑りにくくなり、ノズルの装着をスムーズに行うことができる。
(接着剤の流出抑制措置)
フィルムパック40の端部に接着固定するための接着面31への接着剤の塗布作業は、アダプタ付きフィルムパック50を製作する工場や、実際に使用する現地(現場)で行われる。このとき、接着面31に塗布した接接着剤の性状によっては、接着式ノズル用アダプタ10の中空部を通じてノズル装着部20の内部に流出し、あるいは吐出口21から外周面に流出することも考えられる。予定していない箇所へ接着剤が流出することは、接着剤が無駄になるばかりではなく、製品としての美観を損ね、あるいは余計な異物を付着させることで中空部を閉塞するおそれすらある。
そこで、ノズル装着部20内に突起(以下、「吐出口フランジ23」という。)を設けることもできる。図5に示す吐出口フランジ23は、中心側に突出するフランジ状の突起であり、ノズル装着部20の内周面のうち吐出口21付近に設けられるものである。この吐出口フランジ23を設けることによって、図らずも接着面31からノズル装着部20内に侵入した接着剤(接着面31に塗布したもの)が吐出口21から流出するのを阻害する(抑制する)ことができるわけである。吐出口フランジ23としては、ノズル装着部20の内周面に設けることができ、アダプタ接着用の接着剤が吐出口から流出することを抑制できればその形態は特に限定されない。なお、吐出口フランジ23は、内周面に全体的に設けてもよく、断続的に設けてもよいが、吐出口からのアダプタ接着用接着剤の流出をより効果的に抑制するためには、内周面に全体的に設けるとよい。
また、図5に示すように、吐出口フランジ23に加えて(あるいは代えて)、接着面31に突起(以下、単に「接着面突起33」という。)を設けることもできる。図5は、半分に切断した接着式ノズル用アダプタ10を示す斜視図である。図5に示すように接着面突起33は、環状(リング状)の突起で構成することができ、また1つのみの環状突起を設けることもできるし、2以上の環状突起とすることもできる。この接着面突起33を設けることによって、接着面31に塗布された接着剤がノズル装着部20内から先端側に流出することをより効果的に抑制することができるわけである。さらに、接着面突起33は、フィルムパック40と接着式ノズル用アダプタの接着において十分な強度を発揮するための最低限の接着剤を留める液溜めとしても機能する。そのため、フィルムパック40と接着式ノズル用アダプタが最も密着するノズル装着部20と接着部30との境界付近に、この接着面突起33を設けるとなおよい。
(スリット部)
本願発明のアダプタ付きフィルムパック50を使用する場合、接着式ノズル用アダプタ10を取り付けた状態で、フィルムパック40を開封することになる。この開封作業は、カッター等の薄刃状の道具(以下、「薄刃開封具CN」という。)を用いてフィルムパック40の先端を切断することで行われる。ところで接着式ノズル用アダプタ10が取り付けられていると、薄刃開封具CNをフィルムパック40先端に近付けるには、吐出口21からその一部を挿入することが考えられる。しかしながら接着式ノズル用アダプタ10は本来ノズルを取り付けるためのものであるから、吐出口21の大きさはノズルの寸法に依存し、通常使用されているノズルの寸法を考えるとそれほど大きくすることができない。また、吐出口21から薄刃開封具CNを挿入できたとしても、そこにカシメ具があれば思うように切断することができない場合もある。製造上のばらつきや、内容物の性状の影響もあり、すべてのフィルムパックを完全に同一形状とすることは難しく、カシメ具の位置はあらかじめ予想することができないのが現状である。
そこで、ノズル装着部20に薄刃開封具CNを挿入するためのスリット24を設けるとよい。図6は小孔タイプのスリット24を設けた場合の開封作業を示す図であり、図7は切欠きタイプのスリット24を設けた場合の開封作業を示す図である。図6(a)に示す小孔タイプのスリット24は、ネジ部22のうちネジ山とねじ山の間に設けられるため薄厚(高さが小さい)とされるが、薄刃開封具CNを挿入するため十分に幅広の小孔とされる。
図6(b)や図6(c)から分かるように、小孔タイプのスリット24から挿入された薄刃開封具CNの先端はカシメ具付近まで十分に届いており、したがってカシメ具の位置に影響を受けることなくフィルムパック40の先端を切断することができる。なお小孔タイプのスリット24は、図に示すように1箇所だけ設けることもできるし、2箇所以上に設けることもできる。
一方、図7(a)に示す切欠きタイプのスリット24は、ネジ部22のネジ山と交差するように先端から切り欠くことで設けられる。この切欠きタイプのスリット24の場合、ノズル装着部20の強度を考えるとその幅は小さく、また薄刃開封具CNを挿入するため十分な長さで切り欠くとよい。
図7(b)や図7(c)から分かるように、切欠きタイプのスリット24から挿入された薄刃開封具CNの先端はカシメ具付近まで十分に届いており、したがってカシメ具の位置に影響を受けることなくフィルムパック40の先端を切断することができる。なお切欠きタイプのスリット24は、図に示すように2箇所に設けることもできるし、1箇所あるいは3箇所以上に設けることもできる。
3.アダプタ付きフィルムパック
次に、本願発明のアダプタ付きフィルムパック50について説明する。なお、アダプタ付きフィルムパック50は、ここまで説明した接着式ノズル用アダプタ10を通常のフィルムパック40に接着固定したものであり、したがって接着式ノズル用アダプタ10で説明した内容と重複する説明は避け、アダプタ付きフィルムパック50に特有の内容のみ説明することとする。すなわち、ここに記載されていない内容は、接着式ノズル用アダプタ10で説明したものと同様である。
アダプタ付きフィルムパック50は、図3に示すようにフィルムパック40のどちらか一方端(この図では右端部)に接着式ノズル用アダプタ10を接着固定することで形成されるものである。より具体的には、接着式ノズル用アダプタ10の接着面31に接着剤を塗布し、その状態でフィルムパック40端部を接着部30内部に取り付け(換言すると、接着部30をフィルムパック40端部に覆い被せ)、接着面31とフィルムパック40の端部表面が当接することで接着式ノズル用アダプタ10がフィルムパック40に接着固定されたものが、アダプタ付きフィルムパック50である。なおアダプタ付きフィルムパック50に用いるフィルムパック40は、図8に示すように両端部がカシメ具で密封されたいわゆるソーセージ形式のものでもよいし、一端がカシメ具で密封され他端はヒートシールで密封されたものでもよい。
アダプタ付きフィルムパック50を使用する場合は、例えばノズル装着部20に設けられたスリット24を利用して薄刃開封具CNの先端をカシメ具付近まで挿入し、その薄刃開封具CNでフィルムパック40先端を切断して開封する。そして、ノズル装着部20にノズルを装着し、このノズルの先端からフィルムパック40に封入された内容物を塗布するとよい。
本願発明の接着式ノズル用アダプタ、及びアダプタ付きフィルムパックは、接着剤やシーリング材など流動性を有する様々な内容物を塗布する場合に効果的に利用することができる。また内容物を接着剤とする場合、マンションなどの集合住宅や戸建住宅といった居住用建築物や、オフィスビルあるいは店舗といった商用建築物で利用できるほか、校舎や倉庫など様々な建築物で利用することができる。
10 接着式ノズル用アダプタ
20 (接着式ノズル用アダプタの)ノズル装着部
21 (ノズル装着部の)吐出口
22 (ノズル装着部の)ネジ部
23 (ノズル装着部の)吐出口フランジ
24 (ノズル装着部の)スリット
30 (接着式ノズル用アダプタの)接着部
31 (接着部の)接着面
32 (接着部の)係止部
33 (接着部の)接着面突起
40 フィルムパック
50 アダプタ付きフィルムパック
CN 薄刃開封具

Claims (5)

  1. フィルム内に内容物が封入されたフィルムパックの端部に接着固定されるノズル用アダプタであって、
    ノズルを装着し得る中空のノズル装着部と、前記フィルムパックの端部に取り付け得る中空の接着部と、を備え、
    前記ノズル装着部には、前記内容物を通過させる吐出口が設けられ、
    前記接着部の内面には、接着剤によって前記フィルムパックの端部に接着固定するための接着面が形成された、
    ことを特徴とする接着式ノズル用アダプタ。
  2. 前記フィルムパックは、中間部が筒状であるとともに、端部が先端に近付くほど横断面が小さくなる曲面形状をなし、
    前記接着面は、前記フィルムパックの端部の曲面形状に沿った形状である、
    ことを特徴とする請求項1記載の接着式ノズル用アダプタ。
  3. 前記フィルムパックを開封する薄刃開封具の一部を挿入し得るスリット部を、さらに備え、
    前記スリット部は、前記ノズル装着部の一部に設けられる切欠き又は小孔である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の接着式ノズル用アダプタ。
  4. 前記ノズル装着部の内側であって前記吐出口付近に、中心側に突出するフランジが設けられ、
    前記フランジは、前記吐出口からの接着剤の流出を阻害し得る、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の接着式ノズル用アダプタ。
  5. 前記フィルムパックの端部に、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の接着式ノズル用アダプタが接着固定されたアダプタ付きフィルムパックであって、
    前記フィルムパックの端部と前記接着面が当接し、接着剤によって前記接着式ノズル用アダプタが接着固定された、
    ことを特徴とするアダプタ付きフィルムパック。
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