JP2018070222A - 加熱処理パック - Google Patents

加熱処理パック Download PDF

Info

Publication number
JP2018070222A
JP2018070222A JP2016212693A JP2016212693A JP2018070222A JP 2018070222 A JP2018070222 A JP 2018070222A JP 2016212693 A JP2016212693 A JP 2016212693A JP 2016212693 A JP2016212693 A JP 2016212693A JP 2018070222 A JP2018070222 A JP 2018070222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
heat
sealed
reaction water
heat treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016212693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6855213B2 (ja
Inventor
橋本 健司
Kenji Hashimoto
健司 橋本
清一 金井
Seiichi Kanai
清一 金井
毅 芝崎
Tsuyoshi Shibazaki
毅 芝崎
知人 葉山
Tomohito Hayama
知人 葉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sun A Kaken Co Ltd
Original Assignee
Sun A Kaken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sun A Kaken Co Ltd filed Critical Sun A Kaken Co Ltd
Priority to JP2016212693A priority Critical patent/JP6855213B2/ja
Publication of JP2018070222A publication Critical patent/JP2018070222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6855213B2 publication Critical patent/JP6855213B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)

Abstract

【課題】災害時等のためにそのまま備蓄が可能で、電子レンジ等の加熱機器を利用できない環境でも容易に加熱処理できるとともに、衛生的にも優れた加熱処理パックを提供する。【解決手段】本発明の加熱処理パック1は、発熱剤12を収容する透水性の発熱剤収容体2と、発熱剤12と反応するための反応水14を収容するとともに、所定圧力の作用下で開封して反応水14を外部に放出する反応水収容体4と、加熱されるべき内容物10を収容する内容物収容体6と、発熱剤収容体2、反応水収容体4、及び、内容物収容体6を内部に密封状態で収容する密封外装体8とを備える。密封外装体8は、発熱剤の発熱を伴う加熱処理時に上昇する内部圧力を逃がすための易開封性シール部8aを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、所定の内容物を密封状態のまま加熱処理できる加熱処理パックに関し、特に、加熱処理されるべき内容物と加熱処理に必要な構成要素とが一体となってユニット化された加熱処理パックに関する。
従来から、内容物を加熱処理するための加熱処理用包装体及びそれに食品が収納された包装食品が知られている(例えば、特許文献1参照)。そのような加熱処理用包装体及び包装食品は、内容物(食品)を密封状態のまま電子レンジ等で加熱処理できるとともに、加熱により内部圧力が上昇したときには所定の位置が開封して圧力を逃がすことで、包装体の破裂を防止できるようになっている。
しかしながら、このような加熱処理用包装体及び包装食品は、電子レンジ等の加熱機器を利用できない状況では使用できない。
そこで、アウトドアでのキャンプ中や災害時の緊急避難中など、電子レンジ等の加熱機器を利用できない場面においても食品等を容易に温めることができるように、本件出願人は、水と反応することで発熱する発熱剤と、この発熱剤を水と共に収容可能であるとともに発熱時の蒸気圧によって蒸気口が開くチャック付き加熱袋とにより構成される加熱処理パック(スチームパック(登録商標))を製品化している(非特許文献1参照)。
特開2015−113132号公報
http://www.sun‐a‐kaken.co.jp/ir_information/business_pdf_file/suna106m.pdf
しかしながら、非特許文献1に開示されるような加熱処理パックでは、使用の際に、発熱剤と、発熱剤と反応させるための反応水と、加熱されるべき食品とをそれぞれ個別にチャック付き加熱袋の中に入れる手間が生じる。
また、災害時を考えると、ライフラインが断たれているため、清浄な反応水を確保することも難しく、仮に汚水を反応水として利用した場合には、食品の汚染など、衛生上の問題も懸念され、特に免疫力の低い幼児や高齢者向けには配慮が必要となる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、災害時等のためにそのまま備蓄が可能で、電子レンジ等の加熱機器を利用できない環境でも容易に加熱処理できるとともに、衛生的にも優れた加熱処理パックを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の加熱処理パックは、水と反応して発熱する発熱剤を収容する透水性の発熱剤収容体と、前記発熱剤と反応するための反応水を収容するとともに、所定圧力の作用下で開封して反応水を外部に放出する反応水収容体と、加熱されるべき内容物を収容する内容物収容体と、前記発熱剤収容体、前記反応水収容体、及び、前記内容物収容体を内部に密封状態で収容する密封外装体とを備え、前記密封外装体は、前記発熱剤の発熱を伴う加熱処理時に上昇する内部圧力を逃がすための易開封性シール部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、密封外装体の外側から、密封外装体内に収容されている反応水収容体に対して、例えば手で叩いたり押圧するなどして所定の圧力(又は衝撃)を作用させると、反応水収容体が開封して内部の反応水が密封外装体内(反応水収容体の外部)に放出され、その放出された反応水が透水性の発熱剤収容体内に入り込んでその中の発熱剤と反応することにより、発熱剤が発熱する。また、そのようにして発生した熱は、同じく密封外装体内に収容される内容物収容体内の内容物を加熱する。この加熱処理時には、反応水が蒸発して蒸気が発生し、その蒸気圧により密封外装体内の圧力が上昇するが、その上昇した圧力は易開封性シール部によって外部へと逃がされ、それにより、加熱処理中に密封外装体が破裂することはない。そして、内容物の加熱処理が終了したら、易開封性シール部を開封して処理済みの内容物収容体を密封外装体から取り出せばよい。
このように、上記構成の加熱処理パックは、加熱処理されるべき内容物(内容物収容体)と加熱処理に必要な構成要素(発熱剤収容体、反応水収容体、及び、密封外装体)とが一体となってユニット化されており、それ1つで加熱処理済みの内容物を得ることができるため、そのまま備蓄することができるとともに、電子レンジ等の加熱機器を利用できない環境下でも、発熱剤と、反応水と、加熱されるべき内容物とを個別に密封外装体の中に入れる手間を要することなく、単に反応水収容体に圧力を外側から作用させるだけで内容物を容易に加熱処理できる。また、反応水が密封外装体内に予め確保されているため、劣悪な環境下で汚水等を反応水として利用する必要もなく、したがって、内容物の汚染などを生じさせずに済み、衛生的にも優れる。
なお、上記構成において、内容物としては、食料品・飲料(水、スープ、おかゆなどの流動食)の他、例えば薬液(透析液などの薬液)、接着剤などの非食料品を挙げることもできる。また、発熱剤としては例えば石灰を挙げることができ、透水性の発熱剤収容体としては例えば不織布等を挙げることができる。また、密封外装体は、透明、半透明、不透明であってもよい。
また、上記構成において、内容物収容体は、易開封性シール部を介在して密封外装体に対して取着されてもよく、その場合には、内容物収容体が密封外装体に対して安定的に保持される。また、この場合、内容物収容体は、内容物を注出するための注出口部(例えばスパウト)を有するとともに、この注出口部を含むその一部が密封外装体の外側に露出された状態で易開封性シール部により密封外装体に取着されることが好ましい。そのような構成では、加熱処理後に、密封外装体の外側に露出される内容物収容体の露出部を手で掴んで密封外装体から内容物収容体を取り出すことができ、したがって、内容物収容体を取り出し易くできるとともに、内容物収容体の露出部が外気に晒されることにより過剰に加熱されることもないため、内容物収容体を手で掴んで取り出す際に火傷することもない。
また、上記構成において、密封外装体は、発熱剤収容体、反応水収容体、及び、内容物収容体のうちの少なくとも1つを密封外装体に対して挿脱できるようにする開閉自在な開口部を有することが好ましい。そのような構成では、加熱処理パックの製造組立時に、開口部を通じて密封外装体内に発熱剤収容体、反応水収容体、及び、場合により内容物収容体を容易に挿入することができるとともに、使用前の保管状態において、開口部を通じて発熱剤収容体、反応水収容体、及び、場合により内容物収容体を密封外装体から取り出してそれらの保管状態を確認することもでき、更には、加熱処理後に開口部を通じて発熱剤収容体、反応水収容体、及び、場合により内容物収容体を密封外装体から取り出してそれらを個別に廃棄することもできる。
本発明によれば、災害時等のためにそのまま備蓄が可能で、電子レンジ等の加熱機器を利用できない環境でも容易に加熱処理できるとともに、衛生的にも優れた加熱処理パックが得られる。
本発明の一実施形態に係る加熱処理パックの概念を示した正面図である。
以下、図1を参照しながら本発明に係る加熱処理パック1の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態の加熱処理パック1は、水と反応して発熱する発熱剤12を収容する透水性の発熱剤収容体2と、発熱剤12と反応するための反応水14を収容するとともに、所定圧力の作用下で開封して反応水14を外部に放出する反応水収容体4と、加熱されるべき内容物10を収容する内容物収容体6と、発熱剤収容体2、反応水収容体4、及び、内容物収容体6を内部に密封状態で収容する密封外装体8とを備える。なお、内容物収容体6内に収容される内容物10としては、スープ、おかゆなどの流動食を含む食料品や飲料の他、例えば薬液(透析液などの薬液)、接着剤などの非食料品を挙げることもできる。
前記密封外装体8は、透明、半透明、不透明であってもよく、一対のシート状部材を重ね合わせて周囲を溶着するか、或いは、シート状部材を折り曲げて側部を溶着することで袋状に形成される。この場合、密封外装体8は、非自立袋であってもよいし、自立袋であってもよい。そして、前記シート状部材は、例えば耐熱性を有するプラスチック素材(プラスチックフィルム)により形成される。そのようなプラスチック素材の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン等のハロゲン化ポリオレフィン;ポリビニルアルコール;ナイロン6、ナイロン6,6、ポリメタキシリレンアジパミド等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル等のポリアクリル酸エステル;及びこれらを形成するモノマーの共重合体などが挙げられる。なお、「(メタ)アクリル」は、メタクリル又はアクリルを意味する。
ポリエチレンの具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン系ポリエチレンなどが挙げられる。ポリプロピレンの具体例としては、プロピレンのホモポリマー、プロピレンとエチレンや1−ブテンとのランダム又はブロックコポリマーなどが挙げられる。
前記プラスチックフィルムは、単層でもよいが、共押出しなどにより2層以上に積層されていてもよい。例えば、プラスチックフィルムは、基材層とイージーオープン層からなることが好ましく、さらに基材層とイージーオープン層の間に他の層を有していてもよい。プラスチックフィルムは、酸化アルミニウムや酸化ケイ素のような無機酸化薄膜が付与されたガスバリアー性の複合フィルムでもよい。この複合フィルムは、酸化アルミニウムや酸化ケイ素の単体又は混合物を真空下で加熱気化させ、前記フィルムの表面に蒸着することで得ることができる。
また、前記密封外装体8は、発熱剤12の発熱を伴う加熱処理時に上昇する内部圧力を逃がすための易開封性シール部8aを有する。そのような易開封性シール部8aは、例えばプラスチックフィルムの同一面側を互いに当接させてヒートシールにより合掌状に接合された合掌接合部によって形成することができる。
本実施形態において、易開封性シール部8aは、例えば内容物10よりも密封外装体8の端縁側(内容物収容体6の内容物10の上側)に位置するように形成されており、加熱処理により密封外装体8の内部圧力が上昇したときにその圧力を逃がす易開封性を有する。具体的に、易開封性シール部8aは、密封外装体8を構成するプラスチックフィルムのうち易開封性シール部8aを構成する一対のプラスチックフィルム部位同士を必要に応じてイージーオープンテープ(不図示)を挿入した状態でヒートシールすることで形成される。なお、密封外装体8における易開封性シール部8aの位置は図示の位置に限定されない。加熱処理により密封外装体8の内部圧力が上昇したときにその圧力を逃がすことができれば、易開封性シール部8aの位置は任意に設定できる。
より具体的には、易開封性シール部8aは、90℃雰囲気下でヒートシール強度が1200g/15mm以下であることが好ましく、800g/15mm以下であることがより好ましい。易開封性シール部8aの90℃雰囲気下でのヒートシール強度は、0g/15mmでも構わないが、100g/15mm以上であることが好ましい。なお、ヒートシール強度とは、JIS Z0238「密封軟包装袋の試験方法」に従い、90℃雰囲気下で測定された値である。
また、易開封性シール部8aは、常温においては完全シールでもよく、イージーオープンでもよい。易開封性シール部8aの常温雰囲気下でのヒートシール強度は、150〜2000g/15mmが好ましく、300〜1500g/15mmがより好ましい。なお、常温雰囲気下でのヒートシール強度とは、JIS Z0238「密封軟包装袋の試験方法」に従い、常温(23℃65%RH)雰囲気下で測定された値である。
常温において完全シール、90℃雰囲気下でのヒートシール強度が1200g/15mm以下となる例としては、易開封性シール部8aのシーラントとして、ポリオレフィン、例えば融点120℃以下(好ましくは110℃以下)のポリエチレンや融点140℃以下(好ましくは130℃以下)のポリプロピレンを用い、他の部分のシーラントとして、これより融点が10℃以上高いものを用いることで実現できる。なお、融点はASTM2117に基づいて測定した値である。
また、本実施形態では、易開封性シール部8aを構成するプラスチックフィルムの一方に、易開封性シール部8aを形成するヒートシールの幅方向と垂直の方向に並んだ複数の貫通孔(図示せず)を設けることが好ましい。このようにすることで、加熱により密封外装体8の内部圧力が上昇したとき、易開封性シール部8aがヒートシールの幅方向全体にわたって開封する前に前記貫通孔の位置で通蒸し、破裂音が発生しにくくなる。また、密封外装体8が破裂しない程度に水蒸気を逃がすことができ、必要以上に内部圧力が低下したり内容物10が飛び出したりすることを抑制できる。
また、このような易開封性シール部8aは、本実施形態では、内容物収容体6を密封外装体8に対して取着する機能も有する。すなわち、本実施形態において、内容物収容体6は、例えば密封外装体8と同様のプラスチックフィルムにより自立袋として形成されており、易開封性シール部8aを形成する一対のプラスチックフィルム同士の間に挟み込まれる(介在される)ようにしてヒートシールされる。
本実施形態の内容物収容体6は、内容物10を注出するための注出口部(例えばスパウト)20を有するとともに、この注出口部20を含むその一部が密封外装体8の外側に露出された状態(露出部6A)で易開封性シール部8aにより密封外装体8に取着(ヒートシール)される。すなわち、内容物収容体6を構成するプラスチックフィルムは、密封外装体8を構成するプラスチックフィルムと協働して易開封性シール部8aを形成している。なお、このような内容物収容体6は、最内層及び最外層にポリエチレンやポリプロピレンなどのシール可能なフィルムを使用してアルミ構成とすることにより、保管時の内容物10の品質低下を防ぐようにしてもよい。
また、本実施形態の密封外装体8は、発熱剤収容体2、反応水収容体4、及び、内容物収容体6のうちの少なくとも1つを密封外装体8に対して挿脱できるようにする(本実施形態では、前述したように常温で易開封性シール部8aがイージーオープンであれば、密封外装体8に取着された内容物収容体6も含めて発熱剤収容体2及び反応水収容体4を密封外装体8に対して挿脱できる)開閉自在な開口部8bを例えば易開封性シール部8aの反対側の端縁に有している。このような開口部8bは、前述した易開封性シール部8aと同様の形態の開閉可能なシール部により形成されてもよいが、ノッチやチャックなどによって形成されても構わない。
また、以上のようにして形成される密封外装体8の内部に収容される前記発熱剤収容体2は、例えば透水性の不織布から形成され、発熱剤12として例えば石灰を収容する。特に本実施形態において、発熱剤12は、金属を含有して水素ガスを発生させる従来のものとは異なり、石灰100%であり、不織布の目付け量などによってその発熱が制御される。なお、発熱剤収容体2は、内容物収容体6よりも下側(開口部8b側)に配置されており、密封外装体8内で移動しないように密封外装体8の内面に対して溶着等により仮り止めされてもよい。しかしながら、密封外装体8内における発熱剤収容体2の配置形態はこれに限定されない。
また、密封外装体8内に収容される前記反応水収容体4は、衝撃力又は圧力によって開封し易いフィルムにより形成(易カット性を有し、例えばイージーピールフィルム、ポロソ加工などにより形成)されており、一辺に圧がかかり易い扁平の形状を成すことが望ましい。また、反応水収容体4は、内容物収容体6よりも下側(開口部8b側)に発熱剤収容体2と隣接して配置されており、密封外装体8内で移動しないように密封外装体8の内面に対して溶着等により仮り止めされてもよい。しかしながら、密封外装体8内における反応水収容体4の配置形態はこれに限定されない。
以上のようにして構成される本実施形態の加熱処理パック1によれば、密封外装体8の外側から密封外装体8内の反応水収容体4を例えば手で叩いたり押圧するなどして反応水収容体4に所定の圧力(又は衝撃)を作用させると、反応水収容体4が開封して内部の反応水14が密封外装体8内(反応水収容体4の外部)に放出され、その放出された反応水14が透水性の発熱剤収容体2内に入り込んでその中の発熱剤12と反応することにより、発熱剤12が発熱する。また、そのようにして発生した熱は、同じく密封外装体8内に収容される内容物収容体内6の内容物10を加熱する。また、この加熱処理時には、反応水14が蒸発して蒸気が発生し、その蒸気圧により密封外装体8内の圧力が上昇するが、その上昇した圧力は易開封性シール部8aによって外部へと逃がされ、それにより、加熱処理中に密封外装体8が破裂することはない。そして、内容物10の加熱処理が終了したら、易開封性シール部8aを開封して処理済みの内容物収容体6を密封外装体8から取り出せばよい。
このように、本実施形態の加熱処理パック1は、加熱処理されるべき内容物10(内容物収容体6)と加熱処理に必要な構成要素(発熱剤収容体2、反応水収容体4、及び、密封外装体8)とが一体となってユニット化されており、それ1つでそのまま加熱処理済みの内容物10を得ることができるため、災害時等のためにそのまま備蓄することができる。また、発熱剤と、反応水と、加熱されるべき内容物とを個別に密封外装体8の中に入れる手間を要することなく、単に反応水収容体4に圧力を外側から作用させるだけで内容物10を容易に加熱処理できる。さらに、反応水14(反応水収容体4)が密封外装体8内に予め確保されているため、劣悪な環境下で汚水等を反応水として利用する必要もなく、したがって、内容物10の汚染などを生じさせずに済み、衛生的にも優れる。
また、本実施形態によれば、内容物収容体6が易開封性シール部8aを介在して密封外装体8に対して取着されているため、内容物収容体6が密封外装体8に対して安定的に保持される。特に、本実施形態において、内容物収容体6は、内容物10を注出するための注出口部20を有するとともに、この注出口部20を含むその一部が密封外装体8の外側に露出された状態で易開封性シール部8aにより密封外装体8に取着されるため、加熱処理後に、密封外装体8の外側に露出される内容物収容体6の露出部6Aを手で掴んで密封外装体8から内容物収容体6を取り出すことができ、したがって、内容物収容体6を取り出し易くできるとともに、内容物収容体6の露出部6Aが外気に晒されることにより過剰に加熱されることもないため、内容物収容体6を手で掴んで取り出す際に火傷することもない。
また、本実施形態の密封外装体8は、開閉自在な開口部8bを有するため、加熱処理パックの製造組立時に、開口部8bを通じて密封外装体8内に発熱剤収容体2、反応水収容体4、及び、場合により内容物収容体6を容易に挿入することができるとともに、使用前の保管状態において、それらを取り出して保管状態を確認することもできる。更には、加熱処理後に開口部8bを通じて発熱剤収容体2、反応水収容体4、内容物収容体6を取り出してそれらを個別に廃棄することもできる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、前述した実施形態では、発熱剤が石灰100%であったが、発熱剤を構成する成分材料はこれに限定されない。また、密封外装体内における発熱剤収容体、反応水収容体、及び、内容物収容体の配置関係、これらの素材等も、前述した実施形態に限定されず、任意に設定できる。また、密封外装体における易開封性シール部及び開口部の位置も任意に設定できる。
1 加熱処理パック
2 発熱剤収容体
4 反応水収容体
6 内容物収容体
6A 露出部
8 密封外装体
8a 易開封性シール部
8b 開口部
10 内容物
12 発熱剤
14 反応水
20 注出口部

Claims (4)

  1. 水と反応して発熱する発熱剤を収容する透水性の発熱剤収容体と、
    前記発熱剤と反応するための反応水を収容するとともに、所定圧力の作用下で開封して反応水を外部に放出する反応水収容体と、
    加熱されるべき内容物を収容する内容物収容体と、
    前記発熱剤収容体、前記反応水収容体、及び、前記内容物収容体を内部に密封状態で収容する密封外装体と、
    を備え、
    前記密封外装体は、前記発熱剤の発熱を伴う加熱処理時に上昇する内部圧力を逃がすための易開封性シール部を有することを特徴とする加熱処理パック。
  2. 前記内容物収容体が前記易開封性シール部を介在して前記密封外装体に対して取着されることを特徴とする請求項1に記載の加熱処理パック。
  3. 前記内容物収容体は、内容物を注出するための注出口部を有するとともに、この注出口部を含むその一部が前記密封外装体の外側に露出された状態で前記易開封性シール部により前記密封外装体に取着されることを特徴とする請求項2に記載の加熱処理パック。
  4. 前記密封外装体は、前記発熱剤収容体、前記反応水収容体、及び、前記内容物収容体のうちの少なくとも1つを前記密封外装体に対して挿脱できるようにする開閉自在な開口部を更に有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の加熱処理パック。
JP2016212693A 2016-10-31 2016-10-31 加熱処理パック Active JP6855213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212693A JP6855213B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 加熱処理パック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212693A JP6855213B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 加熱処理パック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018070222A true JP2018070222A (ja) 2018-05-10
JP6855213B2 JP6855213B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=62112141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016212693A Active JP6855213B2 (ja) 2016-10-31 2016-10-31 加熱処理パック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6855213B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01153140U (ja) * 1988-04-13 1989-10-23
JP2001130652A (ja) * 1999-11-02 2001-05-15 Office Ozawa:Kk 収納バッグ
JP2008023363A (ja) * 2007-09-20 2008-02-07 Kyodo:Kk 加熱熱源、それを用いた食品の加熱方法及び調理済み再加熱還元食品
WO2008082283A1 (en) * 2007-01-05 2008-07-10 Tae Ho Sin Pouches of in-site heating means for cooking
JP2015113132A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品
JP2015536282A (ja) * 2012-10-19 2015-12-21 ハーベスト チャームフーズ カンパニー リミテッドHarvest Charmfoods Co., Ltd. 直立型パウチ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01153140U (ja) * 1988-04-13 1989-10-23
JP2001130652A (ja) * 1999-11-02 2001-05-15 Office Ozawa:Kk 収納バッグ
WO2008082283A1 (en) * 2007-01-05 2008-07-10 Tae Ho Sin Pouches of in-site heating means for cooking
JP2008023363A (ja) * 2007-09-20 2008-02-07 Kyodo:Kk 加熱熱源、それを用いた食品の加熱方法及び調理済み再加熱還元食品
JP2015536282A (ja) * 2012-10-19 2015-12-21 ハーベスト チャームフーズ カンパニー リミテッドHarvest Charmfoods Co., Ltd. 直立型パウチ
JP2015113132A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6855213B2 (ja) 2021-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9862512B2 (en) Method for sealing a food storage bag
JP2005320023A (ja) 平置き型の電子レンジ用包装袋
JP5686565B2 (ja) 喫食用容器を兼ねた包装袋
JP6809854B2 (ja) 加熱処理用包装体
JP4366772B2 (ja) 電子レンジ用包装体
JP2005059872A (ja) 電子レンジ用包装袋
JP6710144B2 (ja) 加熱処理パック
JP6855213B2 (ja) 加熱処理パック
JP7141198B2 (ja) 加熱処理パック
JP2016043948A (ja) 電子レンジ加熱用包装体
JP2009166853A (ja) 包装袋
JP6326911B2 (ja) 電子レンジ用容器及び電子レンジ用包装体
JP6704317B2 (ja) 加熱処理パック及び加熱処理キット
JP5884339B2 (ja) 包装袋の製造方法
JP6755476B2 (ja) 繊維通気性材料を有する包装体の封着部
JP2005047598A (ja) 蒸気抜き機能を有する包装袋とそれを用いた包装体
JP3808541B2 (ja) 電子レンジ調理用食品の包装用シート材及びそれを用いた包装体
JP2017222371A (ja) 電子レンジ加熱用包装袋
JPH10211972A (ja) 自動通気包装袋
JP6450630B2 (ja) 加熱処理用包装体
JP2006273397A (ja) 易引き裂き性を有する包装袋
JP2015160631A (ja) 電子レンジ加熱用包装容器
JP2019038593A (ja) 包装袋
JP2019177905A (ja) 加熱処理用包装体
JP2004352295A (ja) 電子レンジ用加熱容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200706

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201223

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201223

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210119

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210317

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6855213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250