JP2015160631A - 電子レンジ加熱用包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い温度で内容物を充填した後、冷却して減圧されても、外観上の問題がなく、電子レンジで加熱しても、内容物が噴出したり、破裂したりすることのない電子レンジ加熱用包装容器を提供する。
【解決手段】容器本体1と、容器本体の開口部を覆う蓋材2とからなる電子レンジ加熱用包装容器であって、容器本体は、紙を基材層とする紙カップ11と、紙カップの内側に挿入されたプラスチック成形カップ12とからなり、紙カップの上端に設けられた紙カップ開口部のトップカール部111aに、プラスチック成形カップの上端に設けられた成形カップ開口部のフランジ部123が接着されていて、蓋材が、フランジ部にシールされる通気性シート21と、通気性シートの外面に剥離可能に積層された保護シート22からなり、通気性シートのガーレ透気度が、30秒/100ml以下である。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子レンジ加熱用包装容器に関するものである。特に、内容物が収納されたまま電子レンジで加熱するのに用いる電子レンジ加熱用包装容器に関するものである。
電子レンジで加熱調理して食することのできる食品用に、従来から購買者側の手間を軽減するために、その食品を収容していた包装容器を利用してそのまま電子レンジに入れて加熱調理できるようにした商品が多く流通している。
水分の多い食品を充填した包装容器を密封したまま電子レンジでマイクロ波照射して加熱すると、水分が蒸発して大量の蒸気が発生し、この蒸気により包装容器の弱い部分から破裂して、食品が飛び散ってしまう。
このため、包装容器を開封して電子レンジで加熱したり、また、包装容器の一部に予め弱いところを設けておいて、この部分を発生した蒸気による内圧で外気と連通させる包装容器を用いたりしている。
また、電子レンジ対応酒類飲料用容器として、フタを開封しないまま電子レンジで加熱でき、加熱により酒類飲料の温度が適温を超えた後に、内部圧力の上昇によって破裂音を発して開封されるものもある(特許文献1参照)。
この酒類飲料用容器では、エチルアルコール濃度15%の水溶液の沸点が85℃付近であることを利用しているため、酒類飲料のアルコール濃度の範囲が限定される。また、フタと容器本体との接着強度などの範囲を厳格に制御する必要がある。
さらには、電子レンジ加熱によって内部圧力が上昇して、容器本体からフタが剥がれたときに、蒸気とともに内容物の酒類飲料が噴出す恐れがある。また、高い温度で内容物を充填した後、冷却して減圧されると、容器がつぶれて変形し、外観上問題になる。
公知文献を以下に示す。
特開2005−112467号公報
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、高い温度で内容物を充填した後、冷却して減圧されても、外観上の問題がなく、電子レンジで加熱しても、内容物が噴出したり、破裂したりすることのない電子レンジ加熱用包装容器を提供することを課題としている。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、請求項1の発明は、容器本体と、該容器本体の開口部を覆う蓋材とからなる電子レンジ加熱用包装容器であって、
前記容器本体は、紙を基材層とする紙カップと、該紙カップの内側に挿入されたプラスチック成形カップとからなり、
前記紙カップの上端に設けられた紙カップ開口部に、前記プラスチック成形カップの上端に設けられた成形カップ開口部が接着されていて、
前記蓋材が、前記成形カップ開口部にシールされる通気性シートと、該通気性シートの外面に剥離可能に積層された保護シートからなり、前記通気性シートのガーレ透気度が、30秒/100ml以下であることを特徴とする電子レンジ加熱用包装容器である。
本発明の包装袋は、以上のような構成であって、容器本体が、紙カップと、その内側に挿入されたプラスチック成形カップとからなっているので、高い温度で内容物を充填後、冷却して減圧されても、挿入されているプラスチック成形カップのみが変形し、紙カップは変形しないので、外観上の問題がない。
また、蓋材が、通気性シートと、これに剥離可能に積層された保護シートからなっていて、通気性シートのガーレ透気度が、30秒/100ml以下であるので、電子レンジで加熱して、内圧が上昇しても通気性シートから蒸気が抜けるので、内容物が噴出したり、破裂したりすることがない。
本発明の請求項2の発明は、前記紙カップは、筒状の胴部材と、該胴部材の下端を塞ぐ底部材とからなり、前記紙カップ開口部には、前記胴部材の上端を外側にカールさせたトップカール部が設けられ、
前記成形カップ開口部には、フランジ部が設けられ、
前記トップカール部に前記フランジ部が接着され、該フランジ部に前記蓋材がシールされていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装容器である。
本発明は、紙カップ開口部に設けられたトップカール部に、成形カップ開口部に設けられたフランジ部が、接着されているので、容器本体の上端部の保形性が高く、包装容器として安心感があり、また、直接口を付けて飲むときに飲みやすい。
本発明の請求項3の発明は、前記底部材は、底部とその周縁部より下方に折られた折り曲げ部とからなり、前記底部材を筒状の前記胴部材の下端部分に挿入し、前記胴部材の下端部分を内方に折って、前記折り曲げ部を包むように折返して折返し部を設け、前記胴部材の下端部分を前記折り曲げ部の表裏に熱融着させ、前記胴部材の下端を塞いでいることを特徴とする請求項2に記載の電子レンジ加熱用包装容器である。
本発明は、底部材の底部の周縁部より下方に折られた折り曲げ部の表裏に、胴部材の下端部分が熱融着しているので、密封性が高く、また、容器本体の下端部の保形性が高く、包装容器として安心感があり、手で持ったときにつぶれることなく、持ちやすい。
本発明の電子レンジ加熱用包装容器は、水分の多い食品や、アルコール飲料などの内容物を収納して、電子レンジで加熱しても、内容物が噴出したり、容器が破裂したりすることがない。また、容器本体が、紙カップと、紙カップの内側に挿入されたプラスチック成形カップからなるので、高い温度で内容物を充填した後、冷却して減圧されても、プラスチック成形カップだけが変形し、紙カップは変形することがなく、外観上問題なく、美粧性に優れている。
本発明の電子レンジ加熱用包装容器の一例を模式的に斜視で示した説明図である。 本発明の電子レンジ加熱用包装容器の一例を模式的に縦断面で示した説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の電子レンジ加熱用包装容器の一例を模式的に斜視で示した説明図、図2は、本発明の電子レンジ加熱用包装容器の一例を模式的に縦断面で示した説明図である。
本例の電子レンジ加熱用包装容器は、図1の斜視図に示すように、容器本体1と容器本体1の開口部を覆う蓋材2からなっている。
そして、図2のように、容器本体1は、紙カップ11と紙カップ11の内側に挿入されたプラスチック成形カップ12とからなっている。
紙カップ11は、筒状の胴部材111と、胴部材111の下端を塞ぐ底部材112とからなり、胴部材111の上端の紙カップ開口部には、外側にカールさせたトップカール部111aが設けられている。
トップカール部111aは上下に押し潰したように扁平に成形されている。このようにトップカール部111aが扁平に成形されていると、プラスチック成形カップ12を挿入して、取り付けるときに、広く固定させることができ、安定しやすい。
胴部材111は、紙を基材層とするシートを筒状に巻いて、端部を重ね合わせ、胴部貼り合せ部を設けて筒状になっている。底部材112は、底部112aとその周縁部より下方に折られた折り曲げ部112bとからなっている。
そして、底部材112を筒状の胴部材111の下端部分に挿入し、胴部材111の下端部分を内方に折って、折り曲げ部112bを包むように折返して折返し部111bを設け、胴部材111の下端部分を折り曲げ部112bの表裏に熱融着させ、胴部材111の下端を塞いでいる。
胴部材111や底部材112は、紙を基材層とし、少なくとも内側になる部分に樹脂層が設けられたシートからなっている。このシートを打ち抜いて、それぞれのブランクを形成して、このブランクを成形して紙カップ11が形成されている。
基材層に用いられる紙としては、坪量150〜300g/m程度のカップ原紙が好ましく用いられる。また、樹脂層には、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系やポリエステル系の熱溶融性樹脂を用いることができる。
樹脂層にはさらに、熱溶融性樹脂より基材層側に、バリア層を設けることもできる。バリア層としては、延伸プラスチックフィルムや延伸プラスチックフィルムに無機酸化物の蒸着した蒸着フィルムが単独または組み合わせて用いることができる。
プラスチック成形カップ12は、底部121と底部121の周縁部より立ち上がる周壁部122が設けられ、周壁部122の上端の成形カップ開口部には、外側に延設させたフランジ部123が設けられている。
紙カップ11の内側に挿入されたプラスチック成形カップ12は、フランジ部123が紙カップ11のトップカール部111aの上に重ねられ、接着している。接着は、接着剤により行われていてもよいし。熱融着により行われていてもよい。
プラスチック成形カップ12は、シート成形で成形しても良いし、インジェクション成
形などで成形しても良い。成形に用いる樹脂は、少なくとも蓋材2にシールする面には、熱溶融性樹脂を用いることが好ましい。
また、紙カップとの接着を熱融着で行う場合は、紙カップの樹脂層に熱融着可能な樹脂層を紙カップ側に設ける。樹脂層には、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系やポリエステル系の熱溶融性樹脂を用いることができる。
プラスチック成形カップ12には、これらの熱溶融性樹脂以外にバリア層を設けることが好ましい。バリア層としては、ガスバリア性の高い樹脂が用いられる。例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合や、メタキシレンジアミンとアジピン酸からなるいわゆるMXDナイロンなどを用いることができる。
蓋材2は、成形カップ開口部のフランジ部123にシールされる通気性シート21と、通気性シート21の外面に剥離可能に積層された保護シート22とからなっている。
通気性シート21は、多孔質フィルムや不織布などからなっている。素材としては、フランジ部123の熱溶融性樹脂に溶着可能な熱溶融性樹脂を用いることが好ましい。熱溶融性樹脂には、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系やポリエステル系の熱溶融性樹脂を用いることができる。
フランジ部123の熱溶融性樹脂に溶着可能な熱溶融性樹脂以外の樹脂を用いた場合は、フランジ部123に融着可能なヒートシール剤を塗布しておくこともできる。
そして、通気性シート21は充分に蒸気が透過するようになっていなければならない。このため、通気性シート21のガーレ透気度は、30秒/100ml以下である必要がある。ガーレ透気度は、JIS−P8117:2009「紙及び板紙−透気度及び透気抵抗度試験方法」に基づく、ガーレ試験機B形で測定した時間を100ml当たりに換算した値である。
保護シート22には、ガスバリア性の高いバリア層を設けることが好ましい。また、バリア層を保護シート22の基材層としても良い。バリア層としては、アルミニウム箔や蒸着フィルムを用いることができる。
蒸着フィルムには、蒸着基材フィルムにアルミニウムなどの金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、無機酸化物を蒸着した無機化合物蒸着フィルムを用いることができる。蒸着基材フィルムには、樹脂の延伸フィルムが好ましく使用できる。
蒸着基材フィルムの樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリエーテルスルフォンなどを使用することができる。
その中でも耐熱性、強度、蒸着適性等の点からポリエステルフィルム、ポリアミドフィルムが好ましい。また、これらのフィルムの厚さは、特に限定されないが、6〜25μmの厚さが好ましい。
蒸着する無機化合物には、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化錫、酸化マグネシウム、あるいはそれらの混合物などが使用できる。
また、バリア層として、バリア性高分子フィルムを用いることもできる。バリア性高分子フィルムとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合や、メタキシレンジアミンとアジピン酸からなるいわゆるMXDナイロンなどを用いることができる。
保護シート22には、バリア層のほかに他の層を設けても良い。また、通気性シート21との積層のため、保護シート22に接着層を設けても良い。接着層は、通気性シートの素材がポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系やポリエステル系の熱溶融性樹脂の場合、これと熱溶融可能な樹脂で設けて、熱融着により積層しても良いし、また、ヒートシール剤を用いて積層しても良いし、他の方法で積層しても良い。
通気性シート21と保護シート22の積層では、必ずしも全面が接着している必要はない。少なくとも、フランジ部123と通気性シート21がシールされるシール部が接着していれば良い。
シール部より内側は、まったく接着していなくても良いし、斑点状など部分的に接着していても良い。このようにしておくと、電子レンジで加熱する前、保護シート22を通気性シート21から剥離するときに、容易に剥離することができる。
蓋材2には、シール部の外側に、蓋材2を容器本体1から剥がすための開封用つまみ部23と、通気性シート21から保護シート22を剥がすための剥離用つまみ部24を設けることができる。
剥離用つまみ部24には、シール部との際に、通気性シート21を切断したカット部25を設けておくこともできる。このようにしておくと、通気性シート21から保護シート22を剥がすときに、剥離用つまみ部24を持って剥離していくと、カット部25で保護シート22が通気性シート21から剥がれて、これ以降、保護シート22だけを剥がすことができる。また、カット部25を設けるのではなく、剥離用つまみ部24の通気性シート21をなくしておくようにしてもよい。
以下に、本発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
容器本体1の紙カップ11として、図1、図2に示すような、筒状の胴部材の下端部分に底部材を前述の様に設け、胴部材の上端部分に扁平なトップカール部を設けた紙カップを用意した。尚、胴部材と底部材には、坪量280g/mの紙を基材層とし、カップの内面となる側に低密度ポリエチレンの厚さ30μmの樹脂層を設けたシートを用いた。
また、プラスチック成形カップ12も、図1、図2に示すような、底部と周壁部とフランジ部からなるカップをシート成形により成形した。シート成形に用いたシートは、バリア層が、厚さ30μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体で、その両面に熱溶融性樹脂の低密度ポリエチレン層を設けた総厚200μmの多層シートを用いた。
そして、プラスチック成形カップ12を紙カップ11の中に挿入して、紙カップ11のトップカール部に、プラスチック成形カップ12のフランジ部を熱融着により接着し、容器本体とした。
蓋材2の通気性シート21として、ガーレ透気度が、10秒/100mlのポリエチレン系多孔質フィルムを用意した。また、保護シート22として、酸化アルミニウム蒸着ポ
リエチレンテレフタレートフィルム12μmを用意し、接着層として低密度ポリエチレン層20μmを押出しラミネーションにより設けた。
そして、通気性シートに保護シートを重ね合わせ、斑点状の突起を設けた熱ロールで加熱して、斑点状に熱融着し積層した。この積層体を打ち抜き加工より、開封用つまみ部23、剥離用つまみ部24、カット部25を設けて、枚葉の蓋材を作成した。以上のようにして、実施例1の蓋材と容器本体を作成した。
<実施例2>
蓋材2の通気性シート21として、ガーレ透気度が、30秒/100mlのポリエチレン系多孔質フィルムを用いて蓋材を作成した。これ以外は実施例1と同様にして、実施例2の蓋材と容器本体を作成した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
<比較例1>
蓋材2の通気性シート21として、ガーレ透気度が、40秒/100mlのポリエチレン系多孔質フィルムを用いて蓋材を作成した。これ以外は実施例1と同様にして、比較例1の蓋材と容器本体を作成した。
<比較例2>
容器本体として、プラスチック成形カップを用いず、紙カップのみを用い、紙カップの胴部材と底部材に用いるシートを、坪量280g/mの紙を基材層とし、カップの内面となる側に酸化アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム12μmと低密度ポリエチレン層60μmを順次設け、カップの外面となる側に低密度ポリエチレン層30μmを設けたものにした。これ以外は実施例1と同様にして、比較例2の蓋材と容器本体を作成した。
<比較例3>
容器本体として、比較例2と同じ容器本体を用い、蓋材には、通気性シートを用いず、外側から、ポリカーボネートフィルム80μm、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム25μm、無延伸ナイロンフィルム30μm、イージーピールシーラントフィルム30μmを順次積層した積層体を用いて蓋材を作成した。以上のようにして、比較例3の蓋材と容器本体を作成した。
<比較例4>
紙カップ11とプラスチック成形カップ12からなる実施例1と同じ容器本体と、通気性シートを用いない比較例3と同じ蓋材とを、比較例4の蓋材と容器本体とした。
<試験方法>
実施例と比較例の蓋材と容器本体を下記の方法で試験し、比較評価した。
<ホット充填後>
実施例と比較例の容器本体にそれぞれ、70℃に加温した清酒150mlをホット充填し、実施例と比較例のそれぞれの蓋材でシールして密封した。このとき、実施例1、2と比較例1、2の蓋材は、シール部で通気性シートが、容器本体の開口部にシールされるとともに、通気性シートと保護シートが、融着される。
充填後、室温に放置して冷却し、外観を観察し容器の変形の有無を確認した。容器本体の外観で変形が認められたものを×とし、容器本体の外観で変形が認められないものを○
として評価し、その結果を表1にまとめた。
<電子レンジ加熱時>
前記の評価で用いた清酒が充填済みの電子レンジ加熱用包装容器を用いて、電子レンジで過剰に加熱して、内容物の清酒の噴出しの有無を観察、確認した。加熱は、1500W、1分間行った。
電子レンジでの加熱により、内容物の清酒が噴出したり、飛び散ったりしたものを×とし、これらの問題がなく加熱できたものを○として評価し、その結果を表1にまとめた。尚、実施例1、2と、比較例1、2の蓋材は、保護シートを剥がしてから電子レンジでの加熱を行い、比較例3、4の蓋材は、そのまま電子レンジでの加熱を行った。
Figure 2015160631
以下に、実施例と比較例との比較結果について説明する。
<比較結果>
実施例1、2の蓋材と容器本体を用いた本発明の電子レンジ加熱用包装容器は、ホット充填して冷却しても、内側のプラスチック成形カップは、減圧され凹んでいたが、外側の紙カップには変化がなく、外観が良好であった。
また、電子レンジでの1500Wで1分間の過剰な加熱においても、実施例2の電子レンジ加熱用包装容器で、加熱中、やや膨らんだが、通気性シートから蒸気が抜けるため内圧上昇が抑えられ、いずれも、破裂したり、内容物が噴出したりすることはなかった。
一方、比較例1の蓋材と容器本体を用いた電子レンジ加熱用包装容器では、ホット充填して冷却しても、実施例1、2と同様に、内側のプラスチック成形カップは、減圧され凹んでいたが、外側の紙カップには変化がなく、外観が良好であった。
しかし、電子レンジでの過剰な加熱においては、通気性シートからの蒸気の抜ける量が少なく、内圧上昇にともなって膨らみ、電子レンジ加熱用包装容器が破裂してしまった。
また、比較例2の蓋材と容器本体を用いた電子レンジ加熱用包装容器では、ホット充填して冷却すると、容器本体が減圧により、変形してつぶれてしまった。尚、電子レンジでの過剰な加熱においては、通気性シートから蒸気が抜けて、内容物が噴出すことはなかった。
また、比較例3の蓋材と容器本体を用いた電子レンジ加熱用包装容器では、ホット充填して冷却すると、容器本体が減圧により変形してつぶれてしまった。尚、電子レンジでの過剰な加熱においては、蓋材が剥がれ、蒸気が抜けるのとともに、内容物が噴出してしまった。
比較例4の蓋材と容器本体を用いた電子レンジ加熱用包装容器では、実施例1、2と同様に、内側のプラスチック成形カップは、減圧され凹んでいたが、外側の紙カップには変化がなく、外観が良好であった。しかし、電子レンジでの過剰な加熱においては、蓋材が剥がれ、蒸気が抜けるのとともに、内容物が噴出してしまった。
1・・・容器本体
11・・・紙カップ
111・・・胴部材
111a・・・トップカール部
111b・・・折返し部
112・・・底部材
112a・・・底部
112b・・・折り曲げ部
12・・・プラスチック成形カップ
121・・・底部
122・・・周壁部
123・・・フランジ部
2・・・蓋材
21・・・通気性シート
22・・・保護シート
23・・・開封つまみ部
24・・・剥離つまみ部
25・・・カット部

Claims (3)

  1. 容器本体と、該容器本体の開口部を覆う蓋材とからなる電子レンジ加熱用包装容器であって、
    前記容器本体は、紙を基材層とする紙カップと、該紙カップの内側に挿入されたプラスチック成形カップとからなり、
    前記紙カップの上端に設けられた紙カップ開口部に、前記プラスチック成形カップの上端に設けられた成形カップ開口部が接着されていて、
    前記蓋材が、前記成形カップ開口部にシールされる通気性シートと、該通気性シートの外面に剥離可能に積層された保護シートからなり、前記通気性シートのガーレ透気度が、30秒/100ml以下であることを特徴とする電子レンジ加熱用包装容器。
  2. 前記紙カップは、筒状の胴部材と、該胴部材の下端を塞ぐ底部材とからなり、前記紙カップ開口部には、前記胴部材の上端を外側にカールさせたトップカール部が設けられ、
    前記成形カップ開口部には、フランジ部が設けられ、
    前記トップカール部に前記フランジ部が接着され、該フランジ部に前記蓋材がシールされていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
  3. 前記底部材は、底部とその周縁部より下方に折られた折り曲げ部とからなり、前記底部材を筒状の前記胴部材の下端部分に挿入し、前記胴部材の下端部分を内方に折って、前記折り曲げ部を包むように折返して折返し部を設け、前記胴部材の下端部分を前記折り曲げ部の表裏に熱融着させ、前記胴部材の下端を塞いでいることを特徴とする請求項2に記載の電子レンジ加熱用包装容器。
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CN110682597A (zh) * 2019-09-27 2020-01-14 广州市瑞丰纸制品有限公司 一种环保纸杯的生产工艺

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