JP2001130652A - 収納バッグ - Google Patents

収納バッグ

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JP2001130652A
JP2001130652A JP31312899A JP31312899A JP2001130652A JP 2001130652 A JP2001130652 A JP 2001130652A JP 31312899 A JP31312899 A JP 31312899A JP 31312899 A JP31312899 A JP 31312899A JP 2001130652 A JP2001130652 A JP 2001130652A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 品質の異なる複数の液体の加工、もしくは
液体と物品との加工を、簡単に手軽に行う方法を得るこ
と。 【解決手段】 複数収納袋を一個の外袋１に収納し、
複数収納袋の少なくとも一個を液体収納袋３とすること
によって、加熱により、液体収納袋から液体が流出する
ことを特徴とした収納バッグである。また、流出した液
体もしくは外袋内の他の複数収納袋内の物は相互に混
合、もしくは、接触する事により加工され利用されるこ
とを特徴とする。従って外袋下部より加工された液体を
取り出し飲食に用いることも可能である。加熱手段６は
電子レンジ等の外部加熱手段を用いるか、液体収納袋内
部に備えられた独立した容器からなる加熱手段を用い
る。加熱手段としては、化学発熱反応を利用し、使用時
に少なくとも二種類の物質を反応させ、発生する熱のみ
利用可能としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工（加熱又は混
合）しようとする複数の液体、もしくは前記液体と物品
との混合を、外圧又は電子レンジ等を利用した加熱によ
り一個の外装内にて行うことを可能にした収納バッグ
と、液体収納袋内で液体と混合されることなく独立した
袋内で発熱化学反応を発生させ、その熱のみ利用するこ
とを可能にした発熱手段を備えた収納バッグに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、 液体又は複数の品を加熱したり
混合して利用しようとする時には、それぞれが別の容器
等に入っていたり、加熱の為の器具を用意したりする必
要があり、準備に手間と時間がかかった。これらの作業
を簡単に一つの外袋内にて行うことが出来る構造を有す
る物は無かった。食品においては 調理の手間を省くた
め、容易に飲食できる状態にできるものとして、調理済
みの食品を冷凍パックした冷凍食品や加工食品がある
が、茶、コーヒー、のような水を使い、また、その水を
加熱しなければならないような飲料は、一般に用意する
のに手間がかかり、加熱するだけで飲むことができるよ
うなものは従来なかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】品質の異なる複数の液
体、もしくはそれら液体と物品とが混合されると、急速
にその品質を劣化せしめ、食品に於いては味覚を失わせ
ると共に、有効期限を短くしてしまうという問題があっ
た。冷凍食品は、解凍に手間がかかるとともに、食品の
味が悪くなるという問題点を有しており、加工食品は、
既に味付けがしてあるため、長時間経過すると味が低下
してくる。電子レンジで加熱しただけで食べられるもの
もあるが、品種が限られており、味付けも簡単なものに
限られるという問題点を有している。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、手軽に複数の
物を加熱もしくは混合することを一個の袋内にて行うこ
とを可能にするため、外袋内に複数の収納袋を備え、少
なくとも収納袋の一つが液体収納袋であり、場合によっ
てその液体収納袋内に加熱手段を持っていることを特徴
とした基本構造を有する。すなわち、上面に収納バッグ
内部の圧力に伴って出来る蒸気抜き孔が形成された耐熱
性の外袋と、食品収納袋及び液体を収納して外袋内に具
えられた耐熱性の液体収納袋とを有し、その収納バッグ
が電子レンジ等にて加熱されたとき、液体収納袋内の液
体が液体袋内部の圧力によって、液体収納袋外に流出
し、液体の通過を許容する食品収納袋内の食品を液体で
浸したり、加熱することを可能にした。また、液体収納
袋が複数である場合には、複数液体の混合が一つの外袋
内にて行われることになる。
【０００５】同様に上面に蒸気抜き孔を有し、下面に熱
湯抜き孔が形成された耐熱性の外袋と、飲食品を収納し
外袋内に具えられ、熱湯の通過を許容する耐熱性の飲食
品収納袋と、液体を収納して、飲食品収納袋の上に重ね
られて外袋内に具えられた、耐熱性の液体収納袋とを有
し、外袋を電子レンジ等にて加熱したとき、液体収納袋
内の液体が沸騰し、熱湯が飲食品収納袋上に流出するこ
とを特徴とした収納バッグである。尚、蒸気抜き孔と、
熱湯抜き孔と、液体収納袋に備えられた液体の流出を可
能にする手段は、それぞれ加熱されることによって形成
される孔であって、加熱以前にはシールで閉じられてい
る。また、それぞれの孔のシールは剥がれるタイミング
が異なっている。従って加熱条件の違いとか、もしくは
シールの強度、あるいは材質によって蒸気吹き出し時間
は任意に設定することが出来る。膨張自在な表示手段に
ついては、この蒸気吹き出しが収納バッグ内部の蒸気圧
の変化を、目視可能に取り付けたものである。
【０００６】更に、外袋を加熱する方法として、液体収
納袋内に加熱手段を備える事によって前記の課題を解決
した。すなわち加熱手段は、液体収納袋内に独立して設
けられ、化学発熱反応により熱を発生させる為の少なく
とも二種類の物質を、使用時に混合することによって得
られる熱発生の手段を有するものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１において収納バッグは、外袋
１，液体収納袋３，飲食品等収納袋７、加熱手段６で構
成されている。各袋は、耐熱性に優れた２枚の合成樹脂
素材を重ね、周囲を熱シールを施して接着して作られて
いる。外袋１の上面には蒸気抜き孔４が、下面には熱湯
抜き孔５がシールで覆われて形成されている。外袋１は
内部が高圧になるので、孔が裂けないように補強用シー
ルが上面の外側と下面の内部に貼りつけてある。上面の
内側には水蒸気圧排出調整パッキンシールが貼りつけて
ある。水蒸気圧排出調整パッキンシールは水に強く、通
気性と弾力に優れた厚み２ｍｍ乃至５ｍｍ程度の発砲ポ
リエステル、植毛ウレタンフォーム等からなるものであ
る。
【０００８】液体収納袋３も外袋１と同様の合成樹脂素
材を同様に２枚重ねて、周囲を熱シールを施し接着して
袋状に作られており、液体を収納している。液体収納袋
３内の液体は加熱することによって、液体収納袋３の外
に流出するが、孔の位置によって、前記液体の流出温度
を調節することができる。図は流出する孔の位置を上部
に形成し、蒸気として流出させるようにした図である
が、下部に形成することも可能である。この場合液体収
納袋３内の蒸気圧は、上部に形成した時より高い蒸気圧
で開くように閉じていなければならない。図２は液体収
納袋３から液体が流出した状態を表す図であり、図３は
収納バッグ内部の蒸気圧によって膨張することで、目視
可能となる膨張可能な部材に、蒸気抜き孔４を形成した
図である。いずれの図も液体収納袋３内部に加熱手段６
を備えた図であるが、電子レンジで加熱する場合には、
これら加熱手段６を収納袋７内部に持つ必要はない。図
３における加熱時間表示８は蒸気が噴き出す時間を表示
したもので危険防止に役立つ。
【０００９】飲食品収納袋７には、紅茶、日本茶、烏龍
茶等の嗜好品を収納してもよく、耐熱、耐寒性に優れた
２枚の合成樹脂素材からなる細毛ネット又は不織物の布
を重ね、周囲も幅５ｍｍ乃至１０ｍｍ程度に接着して作
られ、濾過袋の役目もしている。コーヒーの挽き豆を収
納する場合は、飲食品収納袋７として挽き豆を上下から
濾過紙によって挟まれている状態にて使用する。飲食品
収納袋７の下面には、紅茶、或いは、コーヒーになった
熱湯の通過を迅速且つ円滑に行う目的と、飲食品収納袋
７内の圧力調整機能を円滑に行うために、１本または数
本もしくはクロスする形で約０．５ｍｍ程度の合成樹脂
素材繊維糸或いはネットが具えられている。飲食品収納
袋７は外袋１の下面内側に熱シールを施して貼りつけら
れている。
【００１０】液体内部に備えられた加熱手段６について
は、化学反応を利用するため二重構造とし、一方に水や
油性オイルを使用し他方にカルシウムと炭素とからなる
化合物などを利用し、使用時に反応させ高温にできるも
のが考えられる。
【００１１】
【発明の効果】以上に説明した、本発明の収納バッグ
は、電子レンジのような熱発生器を利用して、全く新し
い簡便な方法で、飲食品を加工したり味付けしたりでき
る方法を提供すると共に、コーヒー、お茶等の嗜好品を
水を新たに用意することなく、飲める状態にすることが
できるように考慮されている。また、複数の品を使用時
に混合もしくは加工可能にする為、品質を安定に保ち味
覚を損なうようなこともなく供給することを可能にす
る。
【００１２】同様に、内部熱発生装置により、電子レン
ジのような熱発生装置すら必要としない簡便な加工方法
を提供するものである為、地震発生等の非常時や災害時
に、又、救援を必要とする地域への援助物資としての活
用など、産業に多大な貢献をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】収納バッグの概略断面図である。
【図２】収納バッグの動作説明図である。
【図３】内部の蒸気圧の上昇に伴って膨張した表示袋の
説明図である。
【符号の説明】
１ 外袋 ２ 液体抜き孔 ３ 液体収納袋 ４ 蒸気抜き孔 ５ 熱湯抜き孔 ６ 加熱手段 ７ 収納袋 ８ 加熱時間表示
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１２年６月２６日（２０００．６．２
６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項４
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００８
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００８】液体収納袋３も外袋１と同様の合成樹脂素
材を同様に２枚重ねて、周囲を熱シールを施し接着して
袋状に作られており、液体を収納している。液体収納袋
３内の液体は加熱することによって、液体収納袋３の外
に流出するが、孔の位置によって、前記液体の流出温度
を調節することができる。図１は流出する孔の位置を上
部に形成し、蒸気として流出させるようにした図である
が、下部に形成することも可能である。この場合液体収
納袋３内の蒸気圧は、上部に形成した時より高い蒸気圧
で開くように閉じていなければならない。図２は液体収
納袋３から液体が流出した状態を表す図であり、図３は
収納バッグ内部の蒸気圧によって膨張することで、目視
可能となる膨張可能な部材に、蒸気抜き孔４を形成した
図である。いずれの図も液体収納袋３内部に加熱手段６
を備えた図であるが、電子レンジで加熱する場合には、
これら加熱手段６を収納袋７内部に持つ必要はない。図
３における加熱時間表示８は、蒸気が噴き出す時間を表
示したもので、危険防止に役立つ。
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１０】液体内部に備えられた加熱手段６について
は、化学反応を利用するため二重構造とし、一方に水や
油性オイルを使用し他方にカルシウムと炭素とからなる
化合物などを利用し、使用時に反応させて水や油性オイ
ルを高温にする。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外袋と、前記外袋と独立した空間を有
    し、前記外袋内に収納される一個以上の収納袋とを備え
    ていることを特徴とする収納バッグ。
  2. 【請求項２】 少なくとも一個の前記収納袋は、加熱に
    よって内部の液体が流出可能となっていることを特徴と
    する請求項１記載の収納バッグ。
  3. 【請求項３】 前記外袋は、蒸気抜き孔を備えているこ
    とを特徴とする請求項１又は２記載の収納バッグ。
  4. 【請求項４】 前記外袋の下面に熱湯抜き孔を備えてい
    ることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の
    収納バッグ
  5. 【請求項５】 前記収納袋が熱湯の通過を可能としてい
    ることを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の
    収納バッグ。
  6. 【請求項６】 少なくとも一個の前記収納袋の内部に、
    液体が収納されると共に,この液体を加熱する加熱手段
    が収納されていることを特徴とする、請求項１から５の
    いずれかに記載の収納バッグ。
  7. 【請求項７】 前記蒸気抜き孔が、蒸気吹き出し時間の
    調整機能を備えた部材で塞がれていることを特徴とする
    請求項１から６のいずれかに記載の収納バッグ。
  8. 【請求項８】 前記蒸気抜き孔が、前記外袋内の圧力を
    膨張度合いによって表す膨張自在な表示手段と一体に形
    成されていることを特徴とする、請求項１から７記載の
    収納バッグ。
  9. 【請求項９】 前記加熱手段は前記収納袋内部と遮閉さ
    れた密閉容器内に設けられ、化学反応によって発熱する
    少なくとも２種類の物質が外圧によって混合可能に離隔
    して収納されていることを特徴とする請求項１から８記
    載の収納バッグ。
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