JP2018064516A - フライ用油脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のフライ用油脂組成物は、構成脂肪酸の少なくとも一部がエルカ酸であるポリグリセリン脂肪酸エステルを、フライ用油脂組成物の全質量に対して0.01〜1質量%含む。本発明のフライ食品の調理方法は、揚げ種が前記フライ用油脂組成物中で加熱調理される工程を含む。
【選択図】なし
Description
本発明が解決しようとする課題は、揚げ種の吸油率が少ないフライ食品の調理に使用されるフライ用油脂組成物の提供にある。
なお、特許文献1は、構成脂肪酸の一部がエルカ酸であるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するフライ用油脂組成物を開示していない。特許文献2及び3は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するフライ用油脂組成物でフライされたフライ食品中の油分の量について開示していない。特許文献4及び5は、フライ用油脂組成物でフライされたサツマイモ天ぷら(生地が膨化しないフライ食品)に含まれる油分の量が、フライ用油脂組成物中のエルカ酸を構成脂肪酸とするポリグリセリン脂肪酸エステルの有無に影響されないこと(比較例3)を開示している。
[1]ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するフライ用油脂組成物であって、ポリグリセリン脂肪酸エステルがフライ用油脂組成物の全質量に対して0.01〜1質量%含まれ、ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸がエルカ酸を含むことを特徴とする、フライ用油脂組成物、
[2]生地が膨化するフライ食品用である、[1]に記載されているフライ用油脂組成物、
[3]ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の80質量%以上がエルカ酸である、[1]又は[2]に記載されているフライ用油脂組成物、
[4]ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値が3.5以上9未満である、[1]〜[3]のいずれかに記載されているフライ用油脂組成物、及び
[5][1]〜[4]のいずれかに記載されているフライ用油脂組成物中で揚げ種が加熱調理される工程を含むことを特徴とする、フライ食品の調理方法に関する。
精製パーム油となたねサラダ油が、65:35の質量割合で混合され、食用油脂が調製された。表1に示される各種乳化剤が、当該食用油脂に添加され、各実施例及び各比較例で使用されたフライ用油脂組成物が調製された。一方、乳化剤が添加されない食用油脂はコントロール油脂とされた。なお、表1に表示されているHLB値は製造者の表示値である。
=(フライ前油脂組成物量−フライ後油脂組成物量)/(フライ前生ドーナツ総質量)×100(g)
=各実施例又は比較例のドーナツ吸油量/コントロールドーナツ吸油量×100(%)
表1に示される乳化剤Aの濃度が1.50質量%となるようにフライ用油脂組成物を調製した以外、実施例1と同様にして吸油率を算出した。
表1に示される乳化剤Aの代わりに乳化剤Bが使用され、乳化剤Bの濃度が0.20質量%となるようにフライ用油脂組成物を調製した以外、実施例1と同様にして吸油率を算出した。
表1に示される乳化剤Aの代わりに乳化剤Cが使用され、乳化剤Cの濃度が0.20質量%となるようにフライ用油脂組成物を調製した以外、実施例1と同様にして吸油率を算出した。
表1に示される乳化剤Aの代わりに乳化剤Dが使用され、乳化剤Dの濃度が0.20質量%となるようにフライ用油脂組成物を調製した以外、実施例1と同様にして吸油率を算出した。
表1に示される乳化剤Aの代わりに乳化剤Eが使用され、乳化剤Eの濃度が0.20質量%となるようにフライ用油脂組成物を調製した以外、実施例1と同様にして吸油率を算出した。
実施例1〜7で算出された吸油率、比較例1〜5で算出された吸油率及びコントロールドーナツの吸油率を表2に示す。
表1に示される乳化剤Aが、なたね油に添加され、各実施例及び各比較例で使用されたフライ用油脂組成物を調製した。一方、乳化剤が添加されないなたね油をコントロール油脂とした。
表1に示される乳化剤Aが、なたね油に添加され、各実施例及び各比較例で使用されたフライ用油脂組成物を調製した。一方、乳化剤が添加されないなたね油をコントロール油脂とした。
実施例12〜16で算出した吸油率及びコントロールおかきの吸油率を表4に示す。
以上の結果から、生地が膨化するフライ食品が、構成脂肪酸の一部がエルカ酸であるポリグリセリン脂肪酸エステルでフライされる場合、当該フライ食品中の油分は少なくなることが確認された。この知見は、特許文献1〜6の記載から得られない。
Claims (5)
- ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有するフライ用油脂組成物であって、
ポリグリセリン脂肪酸エステルがフライ用油脂組成物の全質量に対して0.01〜1質量%含まれ、ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸がエルカ酸を含むことを特徴とする、フライ用油脂組成物。 - 生地が膨化するフライ食品用である、請求項1に記載されているフライ用油脂組成物。
- ポリグリセリン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の80質量%以上がエルカ酸である、請求項1又は2に記載されているフライ用油脂組成物。
- ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLB値が3.5以上9未満である、請求項1〜3のいずれかに記載されているフライ用油脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載されているフライ用油脂組成物中で揚げ種が加熱調理される工程を含むことを特徴とする、フライ食品の調理方法。
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