JP2018059300A - タンクの構築方法 - Google Patents

タンクの構築方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018059300A
JP2018059300A JP2016196304A JP2016196304A JP2018059300A JP 2018059300 A JP2018059300 A JP 2018059300A JP 2016196304 A JP2016196304 A JP 2016196304A JP 2016196304 A JP2016196304 A JP 2016196304A JP 2018059300 A JP2018059300 A JP 2018059300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
side plate
corner angle
plate
foundation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016196304A
Other languages
English (en)
Inventor
駿也 小松
Shunya Komatsu
駿也 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2016196304A priority Critical patent/JP2018059300A/ja
Publication of JP2018059300A publication Critical patent/JP2018059300A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】施工性の良いタンクの構築方法を提供する。【解決手段】基礎版1を構築する基礎版構築工程と、基礎版1上に側壁を構築する側壁構築工程と、を有するタンクの構築方法であって、基礎版構築工程は、基礎版1にコーナーアングル100を埋設するコーナーアングル埋設工程を有し、側壁構築工程は、基礎版1に埋設されたコーナーアングル100に外槽側板を溶接する側板溶接工程を有し、アングル埋設工程は、基礎版1を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数のコーナーアングル100同士をリング状に溶接するコーナーアングル溶接工程を有する、という手法を採用する。【選択図】図3

Description

本発明は、タンクの構築方法に関するものである。
下記特許文献1には、低温貯槽及びその構築方法が開示されている。この低温貯槽は、液化天然ガス(LNG)等を貯蔵するものであり、基礎版上に、鋼製の外槽が内側に形成された防液堤(側壁)が構築され、その内側に鋼製の内槽が構築され、外槽と内槽の間には保冷材が配置される構成となっている。
特許文献1の図4に示すように、外槽は、防液堤の内周面に設けられる側部ライナープレート(側板)を備えている。側部ライナープレートの下端部にはコーナーアングルを介して、底部ライナープレートが接続されている。コーナーアングルは、外槽の外周形状に沿って、基礎版の表面に埋設されている。
特開2014−98280号公報
ところで、コーナーアングルは、側板の位置に沿わせて配置されているが、基礎版を構築するコンクリートの収縮により、コーナーアングルの位置が変動する場合がある。コンクリートの収縮を考慮してコーナーアングルの埋設位置を設定しても、コンクリートの収縮量は場所によってバラツキがあるため、全てのコーナーアングルを所望の位置に設置するのは困難であった。コーナーアングルは、側板の位置決めガイドの役目を果たすところ、コーナーアングルの位置がずれると、側板とコーナーアングルの溶接の施工性が悪化するとともに、側板の位置精度が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、施工性の良いタンクの構築方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、基礎版を構築する基礎版構築工程と、前記基礎版上に側壁を構築する側壁構築工程と、を有するタンクの構築方法であって、前記基礎版構築工程は、前記基礎版にコーナーアングルを埋設するコーナーアングル埋設工程を有し、前記側壁構築工程は、前記基礎版に埋設されたコーナーアングルに側板を溶接する側板溶接工程を有し、前記アングル埋設工程は、前記基礎版を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数の前記コーナーアングル同士をリング状に溶接するコーナーアングル溶接工程を有する、という手法を採用する。
また、本発明においては、前記コーナーアングルは、側端の片側にのみ開先が形成されており、前記コーナーアングル溶接工程では、複数の前記コーナーアングル同士を片側開先溶接する、という手法を採用する。
また、本発明においては、前記側板溶接工程では、裏板を当てて前記コーナーアングルの上端と前記側板の下端とを突合せ溶接する、という手法を採用する。
また、本発明においては、前記側壁構築工程は、前記側板の裏面に接合されたセパレータコーンにセパレータを接続して外型枠を設置する外型枠設置工程と、前記側板を内型枠とし、当該内型枠と前記外型枠との間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を有する、という手法を採用する。
また、本発明においては、前記コーナーアングルの下部には、前記基礎版に埋設されるアンカーが接合されている、という手法を採用する。
また、本発明においては、前記側壁の内側において、ジャッキアップ装置による内槽側板の上昇と、前記上昇した内槽側板の下側への次の内槽側板の取り付けと、を交互に繰り返して内槽を構築する内槽ジャッキアップ工程と、前記内槽と前記側壁との間に保冷材を配置する保冷材配置工程と、を有する、という手法を採用する。
本発明によれば、基礎版にコーナーアングルを埋設するコーナーアングル埋設工程において、基礎版を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数のコーナーアングル同士をリング状に溶接する。この手法によれば、コンクリートの収縮が場所によってバラツキがあっても、コーナーアングルは予めリング状に組まれているため、コーナーアングルの相対位置関係は変動しない。したがって、場所によってコーナーアングルの位置がずれることがなく、これによって側板の位置精度(真円度等)を出すことができ、側板とコーナーアングルの溶接の施工性が良くなる。
したがって、本発明では、施工性を良くすることができる。
本発明の実施形態における構築方法の第1工程(基礎版構築工程)を示す説明図である。 本発明の実施形態における基礎版に埋設されたコーナーアングルを示す断面図である。 本発明の実施形態における基礎版に埋設されたコーナーアングルを示す平面模式図である。 本発明の実施形態におけるコーナーアングルの開先形状を示す斜視図である。 本発明の実施形態における構築方法の第2工程(側壁構築工程)を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第3工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第4工程(内槽ジャッキアップ工程)を説明する図である。 本発明の実施形態における構築方法の第5工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第6工程を示す説明図である。 本発明の実施形態における構築方法の第7工程(保冷材配置工程)を示す説明図である。
以下、本発明のタンクの構築方法について図面を参照して説明する。以下の説明では、LNGを貯蔵する地上式のPC(プレストレスコンクリート)二重殻貯槽の構築方法を例示する。
図1は、本発明の実施形態における構築方法の第1工程(基礎版構築工程)を示す説明図である。
先ず、本手法では、図1に示すように、略円板状の基礎版1を構築する。基礎版1の外周縁部には、内槽アンカーストラップ4、コーナーアングル100を埋設する。
図2は、本発明の実施形態における基礎版1に埋設されたコーナーアングル100を示す断面図である。なお、図2は、図1において符号Aで示す領域に対応する拡大図である。図3は、本発明の実施形態における基礎版1に埋設されたコーナーアングル100を示す平面模式図である。図4は、本発明の実施形態におけるコーナーアングル100の開先形状を示す斜視図である。
基礎版1の外周縁部には、図2に示すように、基礎版1の表面に溜まった液体を外側に排出するドレンパイプ200が埋設されている。ドレンパイプ200は、基礎版1の表面に開口する開口部201を有する。コーナーアングル100は、ドレンパイプ200の開口部201よりもタンク径方向外側に配置されている。コーナーアングル100は、断面視L字状に形成されており、水平部101と、鉛直部102と、を有する。なお、コーナーアングル100は、上記形状に限定されず、水平部と垂直部の双方を少なくとも1つ有している形状であればよい。
水平部101は、基礎版1に埋設されている。水平部101の表面101aは、基礎版1の表面と同一になっている。水平部101の裏面101bには、頭付スタッド103(アンカー)が接合されている。頭付スタッド103は、基礎版1に埋設されたドレンパイプ200や図示しない鉄筋に干渉しない深さで埋設され、コーナーアングル100及びその上に溶接される外槽側板3(側板)が傾倒しないように基礎版1に対して引き抜き荷重を作用させる。なお、外槽側板3は、鋼製のライナー材である。
頭付スタッド103は、水平部101の裏面101bから下方に延在するパイプ部104と、パイプ部104の下端に接合されたプレート部105と、を有する。パイプ部104は、円筒状に形成されている。プレート部105は、パイプ部104の外形よりも大きく形成されている。本実施形態のプレート部105は、平面視矩形状を有する。なお、加工の手間を考えなければ、プレート部105は、平面視円形状等であってもよい。この頭付スタッド103は、図2において紙面奥行方向に等間隔で複数(本実施形態ではコーナーアングル100単品に対して5本程度)水平部101に接合されている。
鉛直部102は、水平部101のタンク径方向外側の端部から垂直に立ち上がる部位である。鉛直部102の先端(コーナーアングル100の上端100A)は、外槽側板3の下端3Bと接合される。鉛直部102の表面102a側と、外槽側板3の表面3a側には、略V字の開先形状が形成されており、タンク内側からの片側溶接により接合部110が形成される。接合部110は、鉛直部102の裏面102bと外槽側板3の裏面3bに裏板111を当てた裏当て付突合せ溶接によって形成される。
上記構成のコーナーアングル100は、図3に示すように、タンク周方向においてリング状に接合されている。コーナーアングル100は、単体では平面視円弧状の部材であり、その両方の側端100Cがタンク周方向で隣り合うコーナーアングル100に接合されることで、平面視リング状に組まれている。コーナーアングル100は、図4に示すように、その両方の側端100Cのうち片側にのみ斜めに開先106が形成されており、もう片側の端面はフラット面107になっている。
続いて、基礎版1に、上記構成のコーナーアングル100を埋設するコーナーアングル埋設工程について説明する。
コーナーアングル埋設工程は、基礎版1を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数のコーナーアングル100同士をリング状に溶接するコーナーアングル溶接工程を有する。すなわち、コンクリートを打設するための枠やコンクリートに埋設される鉄筋が露わになっている段階で、それらの上、若しくは別途設けたサポートの上にコーナーアングル100を配置し、タンク周方向に沿って複数のコーナーアングル100を溶接により繋ぎ合わせ、一つのリング状の構造体とする(図3参照)。
コーナーアングル100は、図4に示すように、側端100Cの片側にのみ開先106が形成されており、コーナーアングル溶接工程では、複数のコーナーアングル100同士を片側開先溶接する。本実施形態のように、例えば、直径が約70m程あるLNGタンクを構築する場合、タンクの周長も長くなるため、コーナーアングル100の設置数も多くなる(図3参照)。したがって、コーナーアングル100の両方の側端100Cに開先106を形成すると、加工の負担とコストが増大する。このため、本手法では、側端100Cの片側にのみ開先106を形成し、複数のコーナーアングル100同士を片側開先溶接することで、加工の手間を省き、コスト削減を図っている。また、片側開先溶接としても、施工の手間は、両側開先溶接と余り変わらない。
複数のコーナーアングル100をリング状に組んだら、コンクリートを打設し、基礎版1を構築する。本手法では、基礎版1を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数のコーナーアングル100同士をリング状に溶接しているため、コンクリートの収縮が場所によってバラツキがあっても、コーナーアングル100間の相対位置関係は変動しない。したがって、場所によってコーナーアングル100の位置がずれることがなく、これによって位置精度(真円度等)を出すことができ、次の工程である、外槽側板3とコーナーアングル100の溶接の施工性が良くなる。
図5は、本発明の実施形態における構築方法の第2工程(側壁構築工程)を示す説明図である。
次に、本手法では、図5に示すように、基礎版1上に側壁2(PC壁)を構築する。この側板構築工程は、先ず、図2に示すように、基礎版1に埋設されたコーナーアングル100に外槽側板3を溶接する側板溶接工程を有する。すなわち、コーナーアングル100は、外槽側板3を組み上げる基準(基礎)となる。本手法によれば、上述のようにコーナーアングル100の位置精度を高めることができ、外槽側板3の垂直度及び真円度の精度を出すことができる。
側板溶接工程では、図2に示すように、裏板111を当ててコーナーアングル100の上端100Aと外槽側板3の下端3Bとを突合せ溶接する。このように、裏板111を用いた裏当て突合せ溶接を行うことにより、コーナーアングル100の上端100Aと外槽側板3の下端3Bとの突合せ溶接を、タンク内側からの片側溶接とし、タンク外側におけるコンクリート打設工程(後述)との干渉を回避することができる。
本実施形態の外槽側板3の裏面3bには、セパレータコーン112が接合されている。側壁構築工程は、このセパレータコーン112を介して外型枠120を設置する外型枠設置工程を有する。この外型枠設置工程では、外槽側板3の裏面3bに接合されたセパレータコーン112に、セパレータ113を接続し、外型枠120を連結する。
側壁構築工程は、次に、外槽側板3を内型枠とし、当該内型枠と外型枠120との間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程を有する。このコンクリート打設工程は、図5に示すように、外槽側板3の組み上げに追従して行われる。すなわち、本手法では、外槽側板3を先行して組み上げつつ、外槽側板3の上側への次の外槽側板3の突合せ溶接と、この外槽側板3を内型枠とするコンクリートの打設と、を交互に行うことにより、側壁2を組み上げていく。
外槽側板3の組み上げと、コンクリートの打設は、一定の間隔をあけた並行作業となる。これにより、コンクリートを打設していない高さの外槽側板3の突出部分Pをある一定範囲に抑えることができる。突出部分Pは外槽側板3単体で風荷重を受ける部分であるため、このように突出部分Pを一定範囲に抑えることで、風荷重による外槽側板3の座屈を防止することができる。
一方で、図2に示すように、コンクリートを打設する前にコーナーアングル100に溶接される最下段の外槽側板3は、単体で風荷重を受けなくてはならない。このため、本手法では、コーナーアングル100の下部に、頭付スタッド103を接合し、基礎版1に埋設させている。頭付スタッド103は、最下段の外槽側板3が傾倒しないように、コーナーアングル100を介して基礎版1に引き抜き荷重を作用させる。これにより、風荷重等による外槽側板3の傾倒を防止することができ、外槽側板3を単体で安定して自立させることができる。
図6は、本発明の実施形態における構築方法の第3工程を示す説明図である。図7は、本発明の実施形態における構築方法の第4工程(内槽ジャッキアップ工程)を説明する説明図である。
本手法では、上述した側壁構築工程と並行して、図6に示すように、基礎版1上に底部ライナー6を敷設する。次に、基礎版1の中央部に屋根架台7を組み立てる。また、側壁2の基端部に内槽側板9等を取り込むための工事口8を形成する。また、側壁2の基端部の内側に沿って、内槽側板組立用の門型架台10を複数設置する。門型架台10は、内槽側板9が複数組み合わされてなる円筒状の内槽が基礎版1上に最終的に下ろされるべき領域であるアニュラー領域Xを跨ぐように設置する。
次に、門型架台10の下に、パーライトコンクリートブロックや構造用軽量コンクリートブロック等の保冷構造体12を仮置きする。門型架台10の下では、保冷構造体12によるアニュラー部13(図7参照)の保冷工事を行う。アニュラー部13の保冷工事は、例えば、底部冷熱抵抗緩和材の上にパーライトコンクリートブロック、構造用軽量コンクリートブロックを組み立て、その上にアニュラープレートを取り付けることにより行う。
アニュラー部13の保冷工事が完了したら、アニュラー部13よりもタンク内側に配置されていた脚部をアニュラー部13上に挿げ替える(図7参照)。このような挿げ替えによって、アニュラー部13よりもタンク内側には干渉物がなくなるため、基礎版1上の中央部の保冷工事を行うことができる。中央部の保冷工事では、図7に示すように、底部冷熱抵抗緩和材39の上に泡ガラス40を載置する。そして、その上に不図示のパーライトコンクリートブロックと不図示の内槽底板を順に重ねて敷設する。
また、本手法では、上記保冷工事と並行して、図6に示すように、側壁2にジャッキアップ装置19を複数台設置する。先ず、側壁2の中段部に、吊側架台70を設置する。吊側架台70は、側壁2に埋め込んだ不図示のアンカープレートに着脱可能に締結固定する。また、門型架台10上で組んでいたナックルプレート11に、被吊側架台80を設置する。被吊側架台80には、ジャッキアップ装置19のジャッキ本体19aが連結される。また、吊側架台70には、ジャッキ本体19aの作動よりストロークするジャッキロッド19bが連結される。
このようにジャッキアップ装置19を設置したら、ナックルプレート11を吊り上げ、そのジャッキアップによりできた下部空間に、内槽側板9を搬入する。内槽側板9は、所定の溶接位置まで搬送し、隣り合う内槽側板9同士を溶接し、全体で円筒状になるように周方向に繋ぎ合わせる。次に、この内槽側板9の上端部を、ナックルプレート11の下端部に組み付ける。また、ナックルプレート11の上端部は、屋根架台7上で組んでいた内槽屋根14の外周縁部に組み付ける。
次に、図7に示すように、屋根架台7を除去し、ジャッキアップ装置19によって、内槽屋根14、ナックルプレート11及び内槽側板9を含む揚体60を吊り上げる。ジャッキアップ装置19により内槽側板9の上下幅相当分だけ揚体60を上昇させたら、そのジャッキアップにより内槽側板9の下部にできた空間に、次の内槽側板9を搬入する。搬入した内槽側板9をタンク周方向に繋ぎ合わせたら、その上端と、揚体60の下端(内槽側板9)とを溶接する。このように、本手法では、ジャッキアップ装置19による内槽側板9の上昇と、上昇した内槽側板9の下側への次の内槽側板9の溶接と、を交互に繰り返す(内槽ジャッキアップ工程)。
また、この工程中、内槽屋根14上で外槽屋根22を組み立てる。外槽屋根22は、内槽屋根14と不図示の連結材で連結され、内槽屋根14と一体的に組み立てられる。また、側壁2が組み上がったら、その頂部に吊側のジャッキポイントを変更する。このように、吊側のジャッキポイントを盛り替えつつ、ジャッキアップ装置19による内槽側板9の上昇と、上昇した内槽側板9の下側への次の内槽側板9の溶接と、を交互に繰り返し、内槽側板9の最下段を除く第1の構造物9aを組み立てる。
図8は、本発明の実施形態における構築方法の第5工程を示す説明図である。
本手法では、図8に示すように、内槽側板9の最下段を、第1の構造物9aとは別にアニュラー部13上に組み立てる。門型架台10の解体後、内槽側板9の最下段をアニュラー部13上に載置したら、隣り合う内槽側板9同士を溶接し、全体で円筒状になるように周方向に繋ぎ合わせ、第2の構造物9bを組み立てる。第2の構造物9bを組み立てたら、基礎版1に設置された内槽アンカーストラップ4を取り付ける。また、側壁2の外部には、昇降階段23を設ける。また、側壁2の内側に、ポンプバレル25を搬入する。
図9は、本発明の実施形態における構築方法の第6工程を示す説明図である。
次に、本手法では、図9に示すように、第1の構造物9aをジャッキダウンし、第1の構造物9aの下端部を第2の構造物9bの上端部に降ろし、第1の構造物9aと第2の構造物9bとを溶接し、内槽30を組み立てる。本手法では、ジャッキアップ装置19による内槽30の組み立てから、内槽30の最下段の組み立てを分離し、内槽30の最下段である第2の構造物9bのアニュラー部13上への固定を前倒しで行っている。したがって、本手法では、例えば1カ月程度かかる内槽30のアニュラー部13上への固定がクリティカルパスとならず、従来手法よりも工期の短縮化を図ることができる。
内槽30が完成したら、外槽屋根22は、不図示の連結材による内槽屋根14との連結を解除し、最上段まで組み立てられた側壁2の上端部に据え付ける。また、外槽屋根22に屋根階段24を設ける。また、ポンプバレル25を設置する。
その後、被吊側架台80を取り外してジャッキアップ装置19を撤去する。その後、側壁2の緊張工事を行う。そして、工事口8の閉鎖後、水張りをして耐圧・気密試験を実施する。
図10は、本発明の実施形態における構築方法の第7工程(保冷材配置工程)を示す説明図である。
最後に、図10に示すように、内槽30と側壁2との間の内外槽間15に保冷材44を配置し、また、内槽屋根14と外槽屋根22の間にも保冷材44を配置して保冷工事を行い、その後、塗装工事、配管保冷工事を経てLNGタンク50が構築される。
このように、上述の本実施形態によれば、基礎版1を構築する基礎版構築工程と、基礎版1上に側壁2を構築する側壁構築工程と、を有するLNGタンク50の構築方法であって、基礎版構築工程は、基礎版1にコーナーアングル100を埋設するコーナーアングル埋設工程を有し、側壁構築工程は、基礎版1に埋設されたコーナーアングル100に外槽側板3を溶接する側板溶接工程を有し、アングル埋設工程は、基礎版1を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数のコーナーアングル100同士をリング状に溶接するコーナーアングル溶接工程を有する、という手法を採用することによって、外槽側板3の位置精度を出すことができ、外槽側板3とコーナーアングル100の溶接の施工性を良くすることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を、ジャッキアップ装置19を用いて揚体60を吊り上げるジャッキアップ工法に適用した場合を例示したが、揚体60を空気圧により持ち上げるエアレイジング工法においても本発明を適用可能である。
また、例えば、上記実施形態では、本発明をLNGタンクに適用した場合を例示したが、その他の低温液体(例えば、LPG等)を貯蔵するタンクにおいても本発明を適用可能である。
1 基礎版
2 側壁
3 外槽側板(側板)
3b 裏面
9 内槽側板
19 ジャッキアップ装置
30 内槽
50 LNGタンク(タンク)
100 コーナーアングル
100A 上端
100C 側端
103 頭付スタッド(アンカー)
106 開先
111 裏板
112 セパレータコーン
120 外型枠

Claims (6)

  1. 基礎版を構築する基礎版構築工程と、前記基礎版上に側壁を構築する側壁構築工程と、を有するタンクの構築方法であって、
    前記基礎版構築工程は、前記基礎版にコーナーアングルを埋設するコーナーアングル埋設工程を有し、
    前記側壁構築工程は、前記基礎版に埋設されたコーナーアングルに側板を溶接する側板溶接工程を有し、
    前記アングル埋設工程は、前記基礎版を構築するコンクリートを打設する前に、予め複数の前記コーナーアングル同士をリング状に溶接するコーナーアングル溶接工程を有する、ことを特徴とするタンクの構築方法。
  2. 前記コーナーアングルは、側端の片側にのみ開先が形成されており、
    前記コーナーアングル溶接工程では、複数の前記コーナーアングル同士を片側開先溶接する、ことを特徴とする請求項1に記載のタンクの構築方法。
  3. 前記側板溶接工程では、裏板を当てて前記コーナーアングルの上端と前記側板の下端とを突合せ溶接する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のタンクの構築方法。
  4. 前記側壁構築工程は、
    前記側板の裏面に接合されたセパレータコーンにセパレータを接続して外型枠を設置する外型枠設置工程と、
    前記側板を内型枠とし、当該内型枠と前記外型枠との間にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を有する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のタンクの構築方法。
  5. 前記コーナーアングルの下部には、前記基礎版に埋設されるアンカーが接合されている、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンクの構築方法。
  6. 前記側壁の内側において、ジャッキアップ装置による内槽側板の上昇と、前記上昇した内槽側板の下側への次の内槽側板の取り付けと、を交互に繰り返して内槽を構築する内槽ジャッキアップ工程と、
    前記内槽と前記側壁との間に保冷材を配置する保冷材配置工程と、を有する、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のタンクの構築方法。
JP2016196304A 2016-10-04 2016-10-04 タンクの構築方法 Pending JP2018059300A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196304A JP2018059300A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 タンクの構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196304A JP2018059300A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 タンクの構築方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018059300A true JP2018059300A (ja) 2018-04-12

Family

ID=61908714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016196304A Pending JP2018059300A (ja) 2016-10-04 2016-10-04 タンクの構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018059300A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109854050A (zh) * 2019-03-18 2019-06-07 海洋石油工程股份有限公司 液化天然气储罐主容器底圈壁板与环形板的连接方法
CN114769929A (zh) * 2022-06-16 2022-07-22 中国二十二冶集团有限公司 圆形储罐气压顶升倒装的施工方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109854050A (zh) * 2019-03-18 2019-06-07 海洋石油工程股份有限公司 液化天然气储罐主容器底圈壁板与环形板的连接方法
CN114769929A (zh) * 2022-06-16 2022-07-22 中国二十二冶集团有限公司 圆形储罐气压顶升倒装的施工方法
CN114769929B (zh) * 2022-06-16 2022-08-23 中国二十二冶集团有限公司 圆形储罐气压顶升倒装的施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6127453B2 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP6127459B2 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP5732527B2 (ja) 円筒型タンクの構築方法
WO2012099042A1 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP2016098515A (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP2018059300A (ja) タンクの構築方法
WO2014208660A1 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP6018865B2 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP6971761B2 (ja) タンクの構築方法
JP2018066232A (ja) 埋込金物及びタンクの構築方法
TWI498470B (zh) 圓筒型儲槽之構築方法
JP6832659B2 (ja) タンク及びタンクの構築方法
JP6465488B2 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP7051360B2 (ja) タンクの構築方法
WO2018056402A1 (ja) タンクの構築方法
JP2018127860A (ja) タンクの構築方法
JP6934796B2 (ja) タンクの構築方法
WO2017043622A1 (ja) 円筒型タンクの構築方法
JP2019078051A (ja) タンク及びタンクの構築方法
JP6749820B2 (ja) 頂部サポート
JP2020084607A (ja) タンクの構築方法
JP2019007151A (ja) 頂部サポート、頂部サポートシステム及びタンクの構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161005

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181109