JP2018058014A - ミキサ及び被処理物の改質方法 - Google Patents

ミキサ及び被処理物の改質方法 Download PDF

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桂 小笠原
Katsura Ogasawara
桂 小笠原
修 吉川
Osamu Yoshikawa
修 吉川
和史 青山
Kazufumi Aoyama
和史 青山
敏之 豊田
Toshiyuki Toyoda
敏之 豊田
光男 杉田
Mitsuo Sugita
光男 杉田
将成 信太
Masashige Shinda
将成 信太
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Abstract

【課題】異物が絡み付くことや、礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物を処理する。
【解決手段】第1回転軸21の周りに回転するドラム20により、ドラム20の内部に収容された被処理物Pがドラム20の回転方向Rに沿って付勢される。ドラム20によってドラム20の回転方向Rに沿って付勢された土壌等の被処理物Pは、ドラム20の内部で第1回転軸21から離隔した第2回転軸31の周りにドラム20とは反対方向の回転方向rに回転する攪拌部30により、ドラム20の回転方向Rとは反対方向に跳ね飛ばされつつ攪拌される。このため、フレキシブルコンテナバッグ等の長尺の異物Fが絡み付くことや、礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物Pを処理することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミキサ及び被処理物の改質方法に関する。
土壌を改質するプラント等で土壌等の被処理物を攪拌するためのミキサが提案されている。例えば、特許文献1には、2軸パドルミキサが開示されている。特許文献1の2軸パドルミキサは、その外周に複数のパドルが取り付けられた2本のシャフトが水平方向に並列に配置されている。被処理物である土壌は2本のシャフトの間に投入される。2本のシャフトは、土壌を2本のシャフトの内側からすくい上げる方向になるように、互いに逆方向に回転させられる。
特開2002‐227237号公報
ところで、被処理物である土壌には、プラントへの運搬時に土壌を包んでいたフレキシブルコンテナバッグ(Flexible Containers)の破片等の長尺の異物が混入している場合がある。上述したような2軸パドルミキサにフレキシブルコンテナバックの破片等の長尺の異物が混入している土壌が投入されると、パドルに異物が絡み付き易い問題がある。パドルに異物が絡み付くと、過負荷のために2軸パドルミキサが停止する場合があり、改善が望まれている。また、上述したような2軸パドルミキサに粒径が30〜40[mm]の中型〜大型の礫類が混入している土壌が投入されると、パドルへの礫類の噛み込みにより過負荷が発生し、2軸パドルミキサが停止する場合があり、改善が望まれている。
そこで本発明は、異物が絡み付くことや、礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物を処理することを目的とする。
本発明は、その内部に被処理物を収容し、第1回転軸の周りに回転するドラムと、ドラムの内部に配置され、第1回転軸から離隔した第2回転軸の周りにドラムとは反対方向に回転することにより、被処理物を攪拌する攪拌部とを備えたミキサである。
この構成によれば、第1回転軸の周りに回転するドラムにより、ドラムの内部に収容された被処理物がドラムの回転方向に沿って付勢される。ドラムによってドラムの回転方向に沿って付勢された被処理物は、ドラムの内部で第1回転軸から離隔した第2回転軸の周りにドラムとは反対方向に回転する攪拌部により、ドラムの回転方向とは反対方向に跳ね飛ばされつつ攪拌される。このため、異物が絡み付くことや礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物を処理することができる。
この場合、ドラムの内部に被処理物を投入するための投入部をさらに備え、攪拌部は、投入部からドラムの内部に投入された被処理物がドラムの内部に最初に接触するドラムの内部の位置から離隔した位置に配置されていることが好適である。
この構成によれば、攪拌部は、投入部からドラムの内部に投入された被処理物がドラムの内部に最初に接触するドラムの内部の位置から離隔した位置に配置されているため、被処理物は最初に攪拌部に接触せずにドラムに接触し、ドラムの回転方向に沿って付勢されてから、攪拌部に接触する。このため、異物が絡み付くことや礫類が噛み込むことをより効果的に防ぐことができる。
また、攪拌部は、第2回転軸の周りに回転するシャフトと、シャフトの外周に配置された複数の攪拌パドルとを有することが好適である。
この構成によれば、攪拌部は、第2回転軸の周りに回転するシャフトと、シャフトの外周に配置された複数の攪拌パドルとを有するため、単純な構成で被処理物を攪拌することができる。
また、ドラムは、ドラムの回転に伴ってドラムの内部に収容された被処理物を第1回転軸に沿った方向に送り出すドラムブレードをその内面に有することが好適である。
上述した2軸パドルミキサのようなパドル型改質器では、パドルの回転速度が高い方が良質な撹拌が期待できる一方で、パドルの回転速度がミキサの内部での被処理物の移動速度を決定づけることから、高いパドルの回転速度は逆に被処理物のミキサの内部での滞留時間を低下させることになる。そのため、パドルの回転速度と滞留時間の関係から、同一胴体長のパドル型改質器では最適な回転速度が定められており、2[m]の胴体長のパドル型改質器では概ね15〜20秒程度の滞留時間を有する。一方、上記の本発明の構成によれば、ドラムの内面のドラムブレードによって、ドラムの回転に伴いドラムの内部に収容された被処理物はドラムの第1回転軸に沿った方向に送り出されるため、被処理物が送り出される速度及び滞留時間はドラムの回転速度により決定される。また、被処理物が攪拌される度合は攪拌部の回転速度により決定される。そのため、ドラムの回転速度と攪拌部の回転速度とを適宜決定することにより、被処理物が攪拌される度合と、被処理物が送り出される速度及び滞留時間とを別個に決定することができる。
この場合、攪拌部は、ドラムの回転速度よりも大きな回転速度で回転することが好適である。
この構成によれば、ドラムの回転速度は小さく、攪拌部の回転速度は大きいため、被処理物がドラムの内部に留まっている時間を長くし、且つ被処理物が攪拌部により攪拌される度合を高めて、被処理物を十分に攪拌してからドラムの外部に送り出すことができる。
また、ドラムの回転速度を制御するドラム回転速度制御部をさらに備えることが好適である。
この構成によれば、ドラム回転速度制御部がドラムの回転速度を制御することにより、ドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及び滞留時間のいずれかを制御することができる。
また、ドラムの第1回転軸の勾配を制御するドラム勾配制御部をさらに備えることが好適である。
この構成によれば、ドラム勾配制御部がドラムの第1回転軸の勾配を制御することにより、ドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及び滞留時間のいずれかを制御することができる。
また、本発明は、本発明のミキサのドラムの内部に被処理物と被処理物を改質する改質材とを投入し、改質材が被処理物を改質する速度に応じて、ドラム回転速度制御部によりドラムの回転速度を制御することによって、ドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及び前記ドラムの内部に収容された被処理物がドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかを制御する被処理物の改質方法である。
この構成によれば、改質材が被処理物を改質する速度に応じて、ドラム回転速度制御部によりドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及びドラムの内部に収容された被処理物がドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかが制御されるため、被処理物が改質される度合を制御することができる。
また、本発明は、本発明のミキサのドラムの内部に被処理物と被処理物を改質する改質材とを投入し、改質材が被処理物を改質する速度に応じて、ドラム勾配制御部によりドラムの第1回転軸の勾配を制御することによって、ドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及びドラムの内部に収容された被処理物がドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかを制御する被処理物の改質方法である。
この構成によれば、改質材が被処理物を改質する速度に応じて、ドラム勾配制御部によりドラムの内部に収容された被処理物が送り出される速度及びドラムの内部に収容された被処理物がドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかが制御されるため、被処理物が改質される度合を制御することができる。
本発明のミキサによれば、異物が絡み付くことや、礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物を処理することができる。また、本発明の被処理物の改質方法によれば、被処理物が改質される度合を制御することができる。
実施形態に係るミキサが適用される土壌改質プラントの各工程を示す図である。 (A)は実施形態に係るミキサの側面図であり、(B)は(A)のミキサをドラムの一端から視た図である。
以下、本発明の実施形態に係るミキサ及び被処理物の改質方法について、図面を用いて詳細に説明する。
本実施形態のミキサ及び被処理物の改質方法は、例えば、図1に示すような土壌改質プラント1において適用される。土壌改質プラント1では、荷下ろし工程2、破袋工程3、一次分別工程4、土壌改質工程5及び二次分別工程7が実施される。荷下ろし工程2では、フレキシブルコンテナバッグに包まれた状態で土壌改質プラント1に運搬されて来た被処理物である土壌の荷下ろしが行われる。破袋工程3では、土壌を包んでいたフレキシブルコンテナバッグの破袋が行われる。一次分別工程4では、土壌の粒径等によって土壌を選別する。土壌改質工程5では、一次分別工程4で選別された土壌と土壌を改質する改質材6とをミキサに投入することにより、土壌の改質が行われる。二次分別工程7では、例えば、土壌中の草木、根等の可燃物が分別される。本実施形態のミキサ及び被処理物の改質方法は、例えば、土壌改質工程5において適用される。
図2(A)及び図2(B)に示すように、本実施形態のミキサ10は、ドラム20と攪拌部30とを備える。ドラム20は、その内部20inに土壌等の被処理物Pを収容し、第1回転軸21の周りに回転方向Rへ回転する。また、攪拌部30は、ドラム20の内部20inに配置され、第1回転軸21から離隔した第2回転軸31の周りにドラム20とは反対方向の回転方向rへ回転することにより、被処理物Pを攪拌する。
ドラム20は円筒形状を有する。ドラム20の直径は、例えば、1.0〜2.0[m]であり、ドラム20の全長は、例えば、5.0〜8.0[m]である。ドラム20は、被処理物Pが投入される円筒形状の底面の一端20fと、処理された被処理物Pが排出される円筒形状の底面の他端20rとを有する。ドラム20は、その処理された被処理物Pが排出される他端20rの近傍の外周面にレール22を有する。レール22は、不図示の複数のローラを含む軸受23により、ドラム20が第1回転軸21の周りに回転可能なように支持されている。ドラム20は、その被処理物Pが投入される一端20fの近傍の外周面にラック状のドラム外周ギア24を有する。ドラム外周ギア24は、ドラム駆動モータ25により回転させられるピニオンギア26と互いに噛合う。ドラム駆動モータ25により、ドラム20は第1回転軸21の周りに回転方向Rへ任意の回転速度で回転させられる。ドラム20の回転速度は、例えば、1.5〜5[rpm]であり、攪拌部30の回転速度よりも遅い。ドラム駆動モータ25は、ドラム20の回転速度を制御するドラム回転速度制御部として機能する。
ドラム20は、ドラム20の回転に伴ってドラム20の内部20inに収容された被処理物Pをドラム20の一端20fから他端20rへ第1回転軸21に沿った方向に送り出すドラムブレード27をその内面20sに有する。本実施形態では、ドラム20の内面20sの第1回転軸21に垂直な方向において、5個のドラムブレード27が、互いに隣接するドラムブレード27が等間隔をなすように配置されている。また、ドラム20の内面20sの第1回転軸21に平行な方向における4箇所において、同様に5個のドラムブレードがドラム20の内面20sの第1回転軸21に垂直な方向に等間隔をなすように配置されている。ドラムブレード27の数量や角度は、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間に応じて変更させられる。
攪拌部30は、第2回転軸31の周りに回転方向rへ回転するシャフト32と、シャフト32の外周に配置された複数の攪拌パドル33とを有する。攪拌パドル33は、ドラム20のドラムブレード27と接触しない位置に配置されている。攪拌パドル33の回転部分の直径は、例えば、ドラム20の内径の10〜60%に設定することができる。攪拌パドル33は、第2回転軸31にその表裏面が平行をなす板状部材である。そのため、攪拌パドル33は被処理物Pを攪拌する機能のみを有し、被処理物Pを送り出す機能はほとんど有しない。しかし、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間に応じて、攪拌パドル33の数量や角度は変更させられてもよい。
ドラム20の他端20rの側において、シャフト32は、軸受34により、第2回転軸31の周りに回転可能なように支持されている。ドラム20の一端20fの側において、シャフト32は、その外周面に設けられたシャフトギア35を含む。シャフトギア35は、攪拌部駆動モータ36により回転させられるピニオンギア37と互いに噛合う。攪拌部駆動モータ36により、攪拌部30のシャフト32及び攪拌パドル33は、第2回転軸31の周りに回転方向rへ任意の回転速度で回転させられる。攪拌部30は、ドラム20の回転速度よりも大きな回転速度で回転する。攪拌部30の回転速度は、例えば、70〜142.0[rpm]である。
ドラム20の一端20fの側において、ミキサ10は、ドラム20の内部20inに被処理物Pを投入するための投入部50をさらに備える。攪拌部30は、投入部50からドラム20の内部20inに投入された被処理物Pがドラム20の内部20inに最初に接触するドラム20の内部20inの位置20pから離隔した位置に配置されている。ドラム20の他端20rの側において、ミキサ10は、処理された被処理物Pを次工程に運び出すための排出部60をさらに備える。排出部60は、処理された被処理物Pを搬送するためのスクリューコンベア61を有する。
ドラム20、攪拌部30、投入部50及び排出部60は、基台40によって支持されている。ドラム20の他端20rの側において、基台40の下部はヒンジ部41により軸支されている。基台40は、ヒンジ部41の周りにその傾斜角を変更自在である。ドラム20の一端20fの側において、基台40の下部は油圧ジャッキ42から上方に伸びたピストンロッド43により支持されている。ピストンロッド43は油圧ジャッキ42から伸縮自在であり、油圧ジャッキ42は、ドラム20の第1回転軸21の地面に対する勾配θを制御する。油圧ジャッキ42は、ドラム勾配制御部として機能する。
ミキサ10の運転の際には、ミキサ10のドラム20の内部20inに被処理物Pと被処理物Pを改質する改質材とを投入し、改質材が被処理物Pを改質する速度に応じて、ドラム回転速度制御部であるドラム駆動モータ25によりドラム20の回転速度を制御することによってドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかが制御される。
また、ミキサ10の運転の際には、ミキサ10のドラム20の内部20inに被処理物Pと被処理物Pを改質する改質材とを投入し、改質材が被処理物Pを改質する速度に応じて、ドラム勾配制御部である油圧ジャッキ42によりドラム20の第1回転軸21の勾配θを制御することによってドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかが制御される。
本実施形態によれば、図2(B)に示すように、第1回転軸21の周りに回転するドラム20により、ドラム20の内部に収容された被処理物Pがドラム20の回転方向Rに沿って付勢される。ドラム20によってドラム20の回転方向Rに沿って付勢された土壌等の被処理物Pは、ドラム20の内部で第1回転軸21から離隔した第2回転軸31の周りにドラム20とは反対方向の回転方向rに回転する攪拌部30により、ドラム20の回転方向Rとは反対方向に跳ね飛ばされつつ攪拌される。このため、フレキシブルコンテナバッグ等の長尺の異物Fが絡み付くことや礫類が噛み込むことを防ぎつつ被処理物Pを処理することができる。
本発明者により、本実施形態のミキサ10は、同一の単位時間当たりの処理能力を有する2軸パドルミキサと比較して、同等の攪拌効果を発揮することが確認された。また、本実施形態のミキサ10は、その構成から、一般的にバッチ式のミキサや2軸パドルミキサが異物Fのパドルへの噛み込みにより過負荷が発生するために耐用限界とされる粒径が30〜40[mm]の礫類が混入しても、全く動作上の問題は無い。被処理物Pの粒径の限界は、300[mm]程度まで適用可能である。したがって、粒径が30〜40[mm]の礫類が混入しても、全く動作上の問題は無い。
また、攪拌部30は、投入部50からドラム20の内部20inに投入された被処理物Pがドラム20の内部20inに最初に接触するドラム20の内部20inの位置20pから離隔した位置に配置されているため、被処理物Pは最初に攪拌部30に接触せずにドラム20に接触し、ドラム20の回転方向Rに沿って付勢されてから、攪拌部30に接触する。このため、異物Fが絡み付くことや礫類が噛み込むことをより効果的に防ぐことができる。
また、攪拌部30は、第2回転軸31の周りに回転するシャフト32と、シャフト32の外周に配置された複数の攪拌パドル33とを有するため、単純な構成で被処理物Pを攪拌することができる。
上述した2軸パドルミキサのようなパドル型改質器では、パドルの回転速度が高い方が良質な撹拌が期待できる一方で、パドルの回転速度がミキサの内部での被処理物の移動速度を決定づけることから、高いパドルの回転速度は逆に被処理物のミキサの内部での滞留時間を低下させることになる。そのため、パドルの回転速度と滞留時間の関係から、同一胴体長のパドル型改質器では最適な回転速度が定められており、2[m]の胴体長のパドル型改質器では概ね15〜20秒程度の滞留時間を有する。
一方、本実施形態のミキサ10によれば、ドラム20の内面20sのドラムブレード27によって、ドラム20の回転に伴いドラム20の内部20inに収容された被処理物Pはドラム20の第1回転軸21に沿った方向に送り出されるため、被処理物Pが送り出される速度及び滞留時間はドラム20の回転速度により決定される。また、被処理物Pが攪拌される度合は攪拌部30の回転速度により決定される。そのため、ドラム20の回転速度と攪拌部30の回転速度とを適宜決定することにより、被処理物Pが攪拌される度合と、被処理物Pが送り出される速度及び滞留時間とを別個に決定することができる。
また、ドラム20の回転速度は小さく、攪拌部30の回転速度は大きいため、被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている時間を長くし、且つ被処理物Pが攪拌部30により攪拌される度合を高めて、被処理物Pを十分に攪拌してからドラム20の外部に送り出すことができる。また、ドラム回転速度制御部であるドラム駆動モータ25がドラム20の回転速度を制御することにより、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかを制御することができる。また、ドラム勾配制御部である油圧ジャッキ42がドラム20の第1回転軸21の勾配θを制御することにより、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかを制御することができる。
したがって、連続式のミキサ10において、ドラム20の内部20inでの被処理物Pの滞留時間の調整ができることにより、バッチ式に類似した処理が可能となる。なお、滞留時間を長くすることにより、処理量が低下する可能性も生じるが、本実施形態のミキサ10では、ドラム20の断面積を拡大することで、処理量の低下を発生させないことも可能である。
また、改質材が被処理物Pを改質する速度に応じて、ドラム回転速度制御部であるドラム駆動モータ25により、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかが制御されるため、被処理物Pが改質される度合を制御することができる。また、改質材が被処理物Pを改質する速度に応じて、ドラム勾配制御部である油圧ジャッキ42により、ドラム20の内部20inに収容された被処理物Pが送り出される速度及びドラム20の内部20inに収容された被処理物Pがドラム20の内部20inに留まっている滞留時間のいずれかが制御されるため、被処理物Pが改質される度合を制御することができる。
被処理物Pの改質に必要な時間は、被処理物Pや改質材によって異なり、例えば、乾燥した泥では3分間程度は必要である。しかし、本実施形態のミキサ10によれば、改質時間が異なる種々の被処理物Pや改質材に対応が可能である。また、本実施形態のミキサ10によれば、異物Fが絡み付き難く、礫類が噛み込み難いため、特殊な改質材を使用しなくとも、ミキサ10の不具合のリスクを軽減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。例えば、ドラム20の形状は円筒形状に限定されず、中空の多角柱形状やその他の形状でもよい。また、第1回転軸21は必ずしもドラム20の中心(重心)を通っていなくともよく、第2回転軸31は必ずしも攪拌部30の中心(重心)を通っていなくともよい。また、ドラム20及び攪拌部30の回転速度は、一定に制御されてもよく、変更自在に制御されてもよい。
1…土壌改質プラント、2…荷下ろし工程、3…破袋工程、4…一次分別工程、5…土壌改質工程、6…改質材、7…二次分別工程、10…ミキサ、20…ドラム、20in…内部、20s…内面、20f…一端、20r…他端、21…第1回転軸、22…レール、23…軸受、24…ドラム外周ギア、25…ドラム駆動モータ、26…ピニオンギア、27…ドラムブレード、30…攪拌部、31…第2回転軸、32…シャフト、33…攪拌パドル、34…軸受、35…シャフトギア、36…攪拌部駆動モータ、37…ピニオンギア、40…基台、41…ヒンジ部、42…油圧ジャッキ、43…ピストンロッド、50…投入部、60…排出部、61…スクリューコンベア、R,r…回転方向、P…被処理物、F…異物、θ…勾配。

Claims (9)

  1. その内部に被処理物を収容し、第1回転軸の周りに回転するドラムと、
    前記ドラムの前記内部に配置され、前記第1回転軸から離隔した第2回転軸の周りに前記ドラムとは反対方向に回転することにより、前記被処理物を攪拌する攪拌部と、
    を備えたミキサ。
  2. 前記ドラムの前記内部に前記被処理物を投入するための投入部をさらに備え、
    前記攪拌部は、前記投入部から前記ドラムの前記内部に投入された前記被処理物が前記ドラムの前記内部に最初に接触する前記ドラムの前記内部の位置から離隔した位置に配置されている、請求項1に記載のミキサ。
  3. 前記攪拌部は、前記第2回転軸の周りに回転するシャフトと、前記シャフトの外周に配置された複数の攪拌パドルとを有する、請求項1又は2に記載のミキサ。
  4. 前記ドラムは、前記ドラムの回転に伴って前記ドラムの前記内部に収容された前記被処理物を前記第1回転軸に沿った方向に送り出すドラムブレードをその内面に有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のミキサ。
  5. 前記攪拌部は、前記ドラムの回転速度よりも大きな回転速度で回転する、請求項4に記載のミキサ。
  6. 前記ドラムの回転速度を制御するドラム回転速度制御部をさらに備えた、請求項4又は5に記載のミキサ。
  7. 前記ドラムの前記第1回転軸の勾配を制御するドラム勾配制御部をさらに備えた、請求項1〜6のいずれか1項に記載のミキサ。
  8. 請求項6に記載のミキサの前記ドラムの前記内部に前記被処理物と前記被処理物を改質する改質材とを投入し、前記改質材が前記被処理物を改質する速度に応じて、前記ドラム回転速度制御部により前記ドラムの回転速度を制御することによって、前記ドラムの内部に収容された前記被処理物が送り出される速度及び前記ドラムの内部に収容された前記被処理物が前記ドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかを制御する、被処理物の改質方法。
  9. 請求項7に記載のミキサの前記ドラムの前記内部に前記被処理物と前記被処理物を改質する改質材とを投入し、前記改質材が前記被処理物を改質する速度に応じて、前記ドラム勾配制御部により前記ドラムの前記第1回転軸の勾配を制御することによって、前記ドラムの内部に収容された前記被処理物が送り出される速度及び前記ドラムの内部に収容された前記被処理物が前記ドラムの内部に留まっている滞留時間のいずれかを制御する、被処理物の改質方法。
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