JP2018050249A - インターホン機器 - Google Patents

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【課題】 回路基板がケース内を覆うように配置されても、ケース厚みを抑制できるインターホン機器を提供する。【解決手段】 液晶表示器2及び複数の操作ボタン1がケース10の前面に配置されると共に、マイク3及びスピーカ4がケース10の前面側に配置され、液晶表示器2を駆動するLCD駆動回路17、通話を実施する通話回路を含む回路が組み付けられた回路基板6が、液晶表示器の背部を含む領域に配置される第1の基板と、スピーカ4を後方に露出させるスピーカ挿通スピーカ挿通穴16を有してスピーカ4の周囲及び操作ボタン1の少なくとも一部の背部を含む領域に配置される第2の基板6bとの2枚の回路基板6から成り、第1の基板6aと第2の基板6bとは、重ならない状態で段違いに配置されて、両基板によりケース10の内部が覆われる。【選択図】 図2

Description

本発明は、インターホン子機等の特定の機器との間で通話が可能なインターホン機器に関し、特に映像を表示するモニタを備えたインターホン機器に関する。
インターホン機器として、玄関等に設置されたインターホン子機から呼び出しに対して通話路を形成して来訪者等と通話することができるインターホン親機がある。このインターホン親機は、インターホン子機に来訪者を撮像するために設けられたカメラの撮像映像を表示するためのモニタを備えたものが普及している。
そして、このインターホン親機は通常壁面に取り付けられるため、前方への突出が小さい薄型のものが好ましく、例えば特許文献1に記載されているように、インターホン機器のケース内に内部空間のほぼ全域に亘る1枚の回路基板を配置し、この1枚の回路基板上に全ての回路を組み付けることで、回路基板を重ねて配置する構成を無くして機器の厚みが極力薄くなるよう形成したものがある。
特開2013−8468号公報
しかしながら、回路基板に組み付けられる素子は、液晶表示器を駆動するIC化されたLCD駆動回路や抵抗素子のような比較的高さの低い素子がある一方で、電源を構成するトランスやコンデンサのように比較的高さのある素子がある。そのため、1枚の回路基板にこれらの素子を組み付けた場合、トランス等の高さの大きい素子で回路基板の収納に必要なケースの奥行きが決定され、回路基板の素子搭載面上に広い空間が発生する場合があった。
そのため、高さのある素子に関しては基板を別途設けて組み付けることで、無駄な空間の発生を無くす構成が考えられるが、そうなると従来の複数基板を収納した構成と大差が無くなり、薄型化に大きく寄与させることはできなかった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、回路基板がケース内を覆うように配置されても、ケース厚みを抑制できるインターホン機器を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、液晶表示器から成るモニタ及び複数の操作ボタンがケースの前面に配置されると共に、マイク及びスピーカがケース内に配置され、液晶表示器を駆動するLCD駆動回路、通話を実施するための通話回路を含む回路が組み付けられた回路基板がケースの内部に配置されて成るインターホン機器であって、回路基板は、液晶表示器の背部を含む領域に配置される第1の基板と、スピーカの周囲及び操作ボタンの少なくとも一部の背部を含む領域に配置される第2の基板との2枚を有し、第1の基板と第2の基板とは、ケースの内部形状に合致した四角形の1枚の基板を分離して形成されてなり、重ならない状態で段違いに配置されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、2枚の回路基板のうちの一方の第2の基板は、液晶表示器を除いた操作ボタンの背部等に配置されるため、ケース内の前後方向に比較的広い素子収容空間を形成することが可能であり、高さのある素子を第2の基板にまとめて配置することでケース全体の厚みを抑制でき、薄型のインターホン機器を得ることが可能となる。
また、2枚の回路基板は、ケースの内部形状に合致した基板を分離して作製されるため、回路基板を重ねて配置しなくても十分な素子搭載面を確保できるし、基板に形成した回路形状の都合で両基板の境目が複雑な形状となっても基板間に大きな隙間が発生することもない。
加えて、回路基板を2枚としても製造工程は1枚の工程で済むため、大幅なコスト増とならない。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、第2の基板は、スピーカを後方に露出させるスピーカ挿通穴を有して、第1の基板よりケース前面寄りに配置され、電源トランスを含む電源回路を構成する素子が第2の基板のケース背面側に組み付けられて成ることを特徴とする。
この構成によれば、第2の基板は奥行きのあるスピーカを後方に露出させる穴を設けたことで、スピーカ周囲を含むケース前面寄りに配置できる。よって、その裏面に比較的大きい素子配置空間を形成でき、大きい素子を有する電源回路を容易に組み付けできる。結果、第1の基板に組み付けられる素子は高さの低い素子に限定することができる。
本発明によれば、2枚の回路基板のうちの一方の第2の基板は、液晶表示器を除いた操作ボタンの背部等に配置されるため、ケース内の前後方向に比較的広い素子収容空間を形成することが可能であり、高さのある素子を第2の基板にまとめて配置することでケース全体の厚みを抑制でき、薄型のインターホン機器を得ることが可能となる。また、ケース内の全域を使って2枚の回路基板が配置されるため、回路基板を重ねて配置しなくても十分な素子搭載面を確保できる。
本発明に係るインターホン機器の一例を示すインターホン親機の正面図である。 図1のインターホン親機のケース下を外して回路基板の裏面を露出させた斜視説明図である。 インターホン親機のケース上を外して回路基板の表面を露出させた正面説明図である。 図1のA−A線断面説明図である。 第1の基板と第2の基板の関係を示す説明図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1〜4は本発明に係るインターホン機器の一例を示し、別途設けられたインターホン子機(図示せず)からの呼び出しに応答するためのインターホン親機を示している。図1はインターホン親機の正面図、図2はケース下を外して回路基板の裏面を露出させた斜視説明図、図3はケース上を外して回路基板の表面を露出させた正面説明図、図4はA−A線断面説明図である。
インターホン親機は、インターホン子機からの呼び出しに応答するための通話ボタン1a等の各種操作ボタン1(1a〜1f)に加えて、インターホン子機に設けられた図示しないカメラの撮像映像を表示する液晶表示器2から成るモニタを設けた構成となっている。
インターホン親機のケース10は、インターホン親機の前面を形成するケース上10aと、背面を有して壁面に密着するケース下10bとで構成されている。ケース上10aには、液晶表示器2の表示部2aを露出させる開口部12、操作ボタン1が組み付けられる操作ボタン組み付け部13が設けられ、液晶表示器2、複数の操作ボタン1が組み付けらている。
またケース上10aにはマイク孔14、スピーカ孔15が設けられ、ケース内となるケース上10a背部の所定部位にマイク3、スピーカ4が組み付けられている。
液晶表示器2はケース上10aの上部に配置され、操作ボタン1は中央部と下端の双方に配置され、この中央と下端の操作ボタン1の間にスピーカ4が配置されている。また、マイク3は液晶表示器2の右側上部に配置されている。
ケース10内には、図2に示すように2枚の回路基板(第1の基板6a、第2の基板6b)6が配置され、この2枚の回路基板6によりケース10の内部が覆われるように回路基板6は形成されている。第1の基板6aは、液晶表示器2の背部を含むケース10内の上部を覆い、一部はケース10の下端まで達する長さを有しており、ケース10内の約3分の2の領域を覆う大きさを有している。
一方、第2の基板6bは、図3に示すようにケース10内の残りの約3分の1の領域を埋めるよう形成され、第1の基板6aが配置されない領域を塞ぐよう形成されている。尚、両基板6a,6bの境は階段状に形成され、僅かな隙間T1,T2が設けられて両基板6a,6bは互いに重ならないように配置されている。
また第2の基板6bには、ケース上10aに取り付けられたスピーカ4を基板後方に露出させるスピーカ挿通穴16が穿設されており、第2の基板6bはスピーカ4の周囲を含む領域を覆うよう配置されている。
このように階段状の複雑な形状で分離されているのは、従来の1枚の回路基板の回路の配置を大きく変更することなく、大型の素子が第2の基板6bに配置されるよう分離したためで、基板上の回路形成を無理なく実施することを可能としている。
そして、図1のA−A線断面を示した図4に示すように、第2の基板6bは第1の基板6aよりケース上10aの前面に近いケース前面寄りに配置され、第1の基板6aと第2の基板6bとは段違いに配置されている。尚、両基板6a,6bはケース10の前面に平行に配置されている。
2枚の回路基板6は、共に両面に素子を搭載可能としているが、第1の基板6aは液晶表示器2の背部に配置されるため、液晶表示器2を駆動するLCD駆動回路17や各種制御を実施するための図示しないマイコン、更には通話回路が組み付けられている。これらの素子は厚みが比較的小さく、第1の基板6aの両面に搭載しても液晶表示器2の背部の限られたエリアであっても良好に組み付けできる。
一方、第2の基板6bは、スピーカ挿通穴16を設けてスピーカ4を後方に露出させることで、ケース上10aの背面近傍に配置される。そのため、ケース10の背面側である第2の基板6bの裏面には比較的奥行きのある空間を形成でき、この空間を利用して電源回路を中心とした比較的高さのある素子が組み付けられ、電源トランス18、電源を平滑化するコンデンサ19等が組み付けられている。
図5は、第1の基板6aと第2の基板6bの関係を示している。図5に示すように、第1の基板6aと第2の基板6bは、ケース10の内部形状に合致した大きさの四角形の1枚の基板に一体に形成され、図5では分離するためのスリットTを設けた状態を示している。但し、第1に基板6aと第2の基板6bの連結状態を保持する連結片20がスリットT内の数カ所(ここでは4箇所)に残された状態を示している。この連結片20は組み付け前にニッパー等で切断されて分離される。
このように、2枚の回路基板6のうちの一方の第2の基板6bは、液晶表示器2を除いた操作ボタン1の背部等に配置されるし、奥行きのあるスピーカ4を後方に露出させるスピーカ挿通穴16を設けたことで、ケース10の前面寄りに配置してその裏面に、前後方向に比較的広い素子収容空間を形成することが可能であり、高さのある素子を第2の基板6bにまとめて配置することでケース10全体の厚みを抑制でき、薄型のインターホン親機を得ることが可能となる。
その際、大きな素子を有する電源回路を第2の基板6bに組み付けることで、第1の基板6aに組み付けられる素子は高さの低い素子に限定することができる。
また、ケース10内の全域を使って回路基板6が配置されるため、第1の基板6aと第2の基板6bとを重ねて配置しなくても十分な素子搭載面を確保できる。
更に、第1の基板6a、第2の基板6bは1枚の基板を分離して作製されるため、基板に形成した回路形状の都合で両基板の境目が複雑な形状となっても、両基板6a,6bの間に大きな隙間が発生することがないし、両基板6a,6bに効率良く回路形成ができる。また、回路基板6を2枚としても製造工程は1枚の工程で済むため、大幅なコスト増とならない。
尚、上記実施形態では、第1の基板6aと第2の基板6bとが対峙する互いの端部が複雑な形状であるが、両者の対峙辺は単純な直線であっても良いし、双方とも単純な四角形であっても良い。
また、インターホン子機との間で通話路を形成するインターホン親機を例に説明したが、本発明のインターホン機器は集合住宅の住戸親機を含むのは勿論である。
1・・操作ボタン、2・・液晶表示器、3・・マイク、4・・スピーカ、6・・回路基板、6a・・第1の基板、6b・・第2の基板、10・・ケース、16・・スピーカ挿通穴、17・・LCD駆動回路。

Claims (2)

  1. 液晶表示器から成るモニタ及び複数の操作ボタンがケースの前面に配置されると共に、マイク及びスピーカが前記ケース内に配置され、前記液晶表示器を駆動するLCD駆動回路、通話を実施するための通話回路を含む回路が組み付けられた回路基板が前記ケースの内部に配置されて成るインターホン機器であって、
    前記回路基板は、前記液晶表示器の背部を含む領域に配置される第1の基板と、前記スピーカの周囲及び前記操作ボタンの少なくとも一部の背部を含む領域に配置される第2の基板との2枚を有し、
    前記第1の基板と前記第2の基板とは、前記ケースの内部形状に合致した四角形の1枚の基板を分離して形成されてなり、重ならない状態で段違いに配置されて成ることを特徴とするインターホン機器。
  2. 前記第2の基板は、前記スピーカを後方に露出させるスピーカ挿通穴を有して、前記第1の基板よりケース前面寄りに配置され、電源トランスを含む電源回路を構成する素子が前記第2の基板のケース背面側に組み付けられて成ることを特徴とする請求項1記載のインターホン機器。
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