JP5852487B2 - インターホン機器 - Google Patents
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Description
一方で、このような膨出部を有するインターホン機器を、壁面に埋設せずに壁面に設置する露出型の場合は、ケースの背部全体を収納する取付台を使用して壁面上に設置していた(例えば、特許文献2参照)。
この構成によれば、スイッチボックスに膨出部を収納して取り付ける形態であっても、取付台を装着することで露出型のインターホン機器として壁面に取り付けできる。しかも、取付台を装着してケースを露出設置する形態であっても、1コ用或いは2コ用のスイッチボックスに取り付けできるため、埋設されたスイッチボックスを使用する既存のインターホン機器を交換する際には、機種を選ばず対応できる。
この構成によれば、埋設設置の場合にパネルが周辺部の壁面も合わせて覆うため、壁面に形成した開口部を無理なく隠すことができるし、インターホン機器をリニューアルした場合は壁面の変色を隠すこともできる。一方、取付台を使用して壁面上に設置する場合は、パネルサイズを小さく例えば上パネルと同一サイズにでき、露出させる形態であっても最小のサイズで設置できる。
この構成によれば、膨出部の最も突出する部位を露出穴から露出させることで、取付台の奥行きを下ケースの奥行きと略同一にできる。そのため、取付台を用いてケース全体を露出させて設置しても、ケース自体の奥行きに取付台の厚みが加わることがなく、最小限の突出量で済む。
そして、略中央に内部基板に装着された端子台22(図5に示す)を露出させる端子台孔23が穿設され、上辺には取付台3を嵌合させるための嵌合片24が左右に亘りL字状に形成されている。また、周囲にケース1を壁面に取り付ける際にネジを挿通するネジ挿通孔25が上ケース1aのネジ挿通孔15に合わせて設けられている。
また、下ケース1bの膨出部21の最も突出する部位である最深部21aを露出する露出穴31を有している。こうして膨出部21の最も突出する最深部21aを露出穴31から露出させることで、取付台3の奥行きを下ケース1bの奥行きと略同一にできる。
更に、取付台3は膨出部21に形成された嵌合片24に嵌合する係止爪32、スイッチボックスに配設された接続線を端子台22に接続するために挿通する開口部33、スイッチボックスにネジ止めするためのネジ挿通孔34等が設けられている。
双方ともケース1の前面周囲を覆う四角形の枠体であり、中央には上ケース1aの主要部を露出させるための同一形状の開口部41が形成されている。また、背面には上ケース1aの係止溝16に係止する爪片(図7,図8に示す)42が形成されている。
この図5(b)に示すように、第1パネル4aは設置対象の壁面Wに当接するよう形成された側枠42を有し、第1パネル4aの装着により上ケース1aの周辺部は完全に第1パネル4aに覆われる。
一方、第2パネル4bは、図6(b)に示すように、上ケース1aの周囲に形成された段部18に当接する端部を有し、第2パネル4bの装着によりケース1の側部はすっきりした形状となる。
この場合、まず上ケース1aと下ケース1bを嵌合した状態で、スイッチボックス50a内に配設されている配線(図示せず)を端子台22に接続する。その後、スイッチボックス50aが埋設されている壁面Wの開口部に膨出部21を収納するようにケース1を配置し、上ケース1aのネジ挿通孔15を使用してケース1をスイッチボックス50aにネジ止めする。
まず、スイッチボックス50bに取付台3を固定する。取付台3のネジ挿通孔34を介してスイッチボックス50bにネジ止めすることで取付台3は固定される。次に、上ケース1aと下ケース1bを嵌合してスイッチボックス50b内に配設されている図示しない配線を端子台22に接続した後、取付台3にケース1を組み付ける。取付台3の上部に設けられた係止爪32に下ケース1bの嵌合片24を嵌合させることで位置決めできるし、上部が固定される。この状態で上ケース1aのネジ挿通孔15を使用し取付台3にネジ止めする。
こうして、ケース1は組み付けられ、組み付けた状態で取付台3の露出穴31から膨出部21の最深部21aが露出し、壁面W(実際には壁面Wの開口部)に当接或いは近接した位置に配置される。
この結果、上ケース1aに露出しているネジ挿通孔15が隠れると共に、第2パネル4aが上ケース1aの外周部を覆い、第2パネル4bの端部が上ケース1aの周囲に形成された段部18に当接してケース周囲がすっきりした形状になる。
また、第2パネル1bは中央の開口部41が上ケース1aの主要部を露出させるため、壁面からの突出量が増すこともなく、薄型化を実現することができる。
また、下ケース1bの膨出部21が取付台3に係止するため、取付台3と下ケース1bとの周辺部同士の間で係止部を設ける必要が無くなり、取付台3を下ケース1bより大きくする必要がないし、周辺部をすっきりしたデザインにできる。
更に、埋設設置する場合のパネル4は、周囲に形成した側枠42が周辺部の壁面Wも合わせて覆うため、壁面Wに形成した開口部を無理なく隠すことができるし、インターホン機器をリニューアルした場合は壁面Wの変色を隠すこともできる。一方、取付台3を使用して壁面W上に露出させて設置する場合は、パネル4のサイズを上パネル1aと同一サイズに小さくでき、露出させる形態であっても最小のサイズの状態で設置できる。
また、膨出部21の最深部を21aを露出穴31から露出させるため、取付台3を用いてケース1全体を露出させて設置しても、ケース1自体の奥行きに取付台3の厚みが加わることがなく、最小限の突出量で済む。
また、第1パネル4aを第2パネル4bに対して横方向を7mm、縦方向を19mm大きく形成しているが、第1パネル4aはケース1のサイズより左右及び上下を5mm程度大きく、即ち第2パネル4bより5mm程度大きくするだけでも良く、機器をリニューアルする場合の壁面の変色を隠すことは可能である。
Claims (3)
- ケースが、ケース前面を構成する上ケースと、ケース背面を構成する下ケースとから成り、下ケースはスイッチボックスに収納するよう形成された膨出部を有する一方、上ケースにはパネルが覆設されるインターホン機器であって、
前記膨出部は3コ用スイッチボックスに収納する大きさを有する一方、前記下ケースを覆って前記膨出部を収容し、1コ用或いは2コ用スイッチボックスに対して連結するための連結部を備えた取付台を使用することで、前記膨出部をスイッチボックスに収容せずに前記ケースをスイッチボックスに取付可能とし、
更に、前記膨出部内に前記取付台を係止する係止部を設け、
前記取付台を使用せず前記膨出部を壁面に埋設させて設置する形態と、前記取付台を使用して前記膨出部を壁面に埋設せずに設置する形態との2通りの設置が可能なことを特徴とするインターホン機器。 - 前記パネルは前記上ケースの少なくとも前面周囲を覆う枠体であり、
前記膨出部を埋設させて設置する形態で使用するパネルと、前記取付台を装着して壁面上に露出させて設置する形態で使用するパネルとは外寸及び形状が異なり、膨出部を埋設させる形態のパネルは取付台を使用する形態のパネルに比べて、上下方向及び左右方向が共に5mm以上大きく形成され、更に前記上ケースの前面に加えて周辺部の壁面も覆う側枠を備えていることを特徴とする請求項1記載のインターホン機器。 - 前記取付台は、少なくとも前記膨出部の最も突出する部位を露出させる露出穴を有し、前記取付台に組み付けて壁面に設置した前記ケースの露出した前記膨出部は、壁面に当接或いは近接する位置に配置されて成ることを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン機器。
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