JP2018042077A - レベルシフト回路および半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レベルシフト動作を行える電源電位範囲を拡大することが可能なレベルシフト回路および半導体装置を提供する。【解決手段】レベルシフト回路は、振幅増幅回路AMPt1,AMPb1と、サブレベルシフト回路SLSC1とを有する。振幅増幅回路AMPt1,AMPb1は、基準電源電位GNDおよび外部電源電位VDD2が供給され、内部電源電圧振幅(VDD1(<VDD2)振幅)の入力信号(INT,INB)を受けて、VDD1振幅よりも大きく外部電源電圧振幅(VDD2振幅)よりも小さい振幅の信号SND1,SND2を出力する。サブレベルシフト回路SLSC1は、基準電源電位GNDおよび外部電源電位VDD2が供給され、信号SND1,SND2を受けて、VDD2振幅の出力信号(OUT,OUTB)を出力する。【選択図】図2A

Description

本発明は、レベルシフト回路および半導体装置に関し、例えば、信号の電圧振幅を小さい振幅から大きい振幅に変換するレベルシフト回路およびそれを備える半導体装置に関する。
例えば、特許文献1には、信号の立下がり時間と立上がり時間とを互いに略等しくするためのレベルコンバータが示される。当該レベルコンバータは、一対のpMOSトランジスタと、一対のnMOSトランジスタとからなる基本回路部と、当該nMOSトランジスタと並列に接続される付加回路部とを備える。付加回路部は、nMOSトランジスタと、当該nMOSトランジスタの並列接続状態/並列接続解除状態を選択するスイッチ素子とを備える。
特開平07−154217号公報
半導体装置に使用されるトランジスタは、年々、微細化が進んでおり、主に装置内部で使用される薄膜トランジスタは、性能や電力密度を考慮しながらスケーリングされている。このようなプロセスの微細化・低消費電力化に伴い、薄膜トランジスタ(言い換えれば内部トランジスタ)の電源電位(明細書では、内部電源電位と称す)は、低下している。一方、例えば、外部とのインタフェース用途となる厚膜トランジスタ(言い換えれば外部トランジスタ)の電源電位(明細書では、外部電源電位と称す)は、主に装置間のインタフェース規格によって制約され、微細化に関わらず不変となる。その結果、内部電源電位と外部電源電位との電位差は、年々、拡大する傾向にある。
半導体装置には、このような内部電源電位の振幅レベルを持つ信号を外部電源電位の振幅レベルを持つ信号に変換するため、例えば、特許文献1に示されるようなレベルシフト回路が設けられる。しかし、このようなレベルシフト回路では、内部電源電位と外部電源電位との電位差が拡大するにつれて、所定の性能を満たしつつレベルシフト動作を行うことが困難となる場合がある。その結果、レベルシフト動作を行える電源電位範囲が小さくなる恐れがある。
後述する実施の形態は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態によるレベルシフト回路は、基準電源電位と、基準電源電位よりも高電位である第1電源電位との間で遷移する第1電源電圧振幅の入力信号が入力され、基準電源電位と、第1電源電位よりも高電位である第2電源電位との間で遷移する第2電源電圧振幅の出力信号を出力ノードへ出力する。当該レベルシフト回路は、振幅増幅回路と、サブレベルシフト回路とを有する。振幅増幅回路は、基準電源電位および第2電源電位が供給され、第1電源電圧振幅の入力信号を受けて、第1電源電圧振幅よりも大きく第2電源電圧振幅よりも小さい第1振幅の第1信号を出力する。サブレベルシフト回路は、基準電源電位および第2電源電位が供給され、第1振幅の第1信号を受けて、第2電源電圧振幅の出力信号を出力する。
前記一実施の形態によれば、レベルシフト動作を行える電源電位範囲を拡大することが可能になる。
本発明の実施の形態1による半導体装置の構成例を示す概略図である。 本発明の実施の形態1によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図2Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図2Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図2Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図2Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態2によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図3Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図3Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図3Cとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態3によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図4Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図4Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図4Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図4Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態4によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図5Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図5Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図5Cとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態5によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図6Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図6Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図6Cに続く遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図6Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図6Eとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態6によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図7Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図7Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図7Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図7Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の実施の形態7によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。 図8Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。 図8Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。 図8Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 図8Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。 本発明の比較例となるレベルシフト回路の構成例および主要な動作例を示す回路図である。 明細書で使用する各信号の電位と、各トランジスタの動作状態とを定義する図である。 図9のレベルシフト回路における問題点の一例をより具体的に説明する図である。 本発明の一実施の形態によるレベルシフト回路の変形例を示す回路図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(Complementary MOS)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(MOSトランジスタと略す)を用いるが、ゲート絶縁膜として非酸化膜を除外するものではない。
また、実施の形態では、nチャネル型のMOSトランジスタをNMOSトランジスタと呼び、pチャネル型のMOSトランジスタをPMOSトランジスタと呼ぶ。図面には各MOSトランジスタの基板電位の結合は特に明記していないが、MOSトランジスタが正常動作可能な範囲であれば、その結合方法は特に限定しない。代表的には、NMOSトランジスタおよびPMOSトランジスタの基板電位は、共にソース電位に結合される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《半導体装置の構成》
図1は、本発明の実施の形態1による半導体装置の構成例を示す概略図である。図1には、半導体装置全体のレイアウト構成例と、その一部の領域に形成される回路例とが示される。図1に示す半導体装置は、1個の半導体チップCPで構成され、特に限定はされないが、代表的には、マイクロコントローラ(MCU:Micro Control Unit)等である。半導体チップCPの外周部には、チップ外部との結合端子となる複数のパッドPDが配置される。半導体チップCPの内部には、コア領域AR_CRが設けられ、コア領域AR_CRと複数のパッドPDの配置領域との間にはIO(Input/Output)領域AR_IOが設けられる。
コア領域AR_CRには、例えば、CPU(Central Processing Unit)や、GPIO(General Purpose Input/Output)の各種レジスタ等を代表とする内部ロジック回路ILOGが形成される。内部ロジック回路ILOGは、基準電源電位GNDと、それよりも高電位である内部電源電位VDD1とが供給される。IO領域AR_IOには、インバータ回路IVと、レベルシフト回路LSCと、ドライバ回路DVとが形成される。インバータ回路IVには、基準電源電位GNDと内部電源電位VDD1とが供給され、レベルシフト回路LSCおよびドライバ回路DVには、基準電源電位GNDと、内部電源電位VDD1よりも高電位である外部電源電位VDD2とが供給される。
内部ロジック回路ILOGは、所定の処理を実行し、その中で、レベルシフト回路LSCの入力ノードINTに、基準電源電位GNDと内部電源電位VDD1との間で遷移する内部電源電圧振幅(明細書では、VDD1振幅と称す)の入力信号(INT)を出力する。インバータ回路IVは、レベルシフト回路LSCの反転入力ノードINTに、入力信号(INT)の逆極性となる反転入力信号(INB)を出力する。
レベルシフト回路LSCは、入力ノードINTまたは反転入力ノードINBのVDD1振幅の入力信号(INT)または反転入力信号(INB)を、基準電源電位GNDと外部電源電位VDD2との間で遷移する外部電源電圧振幅(明細書では、VDD2振幅と称す)の出力信号(OUT)に変換し、出力ノードOUTへ出力する。ドライバ回路DVは、当該出力信号(OUT)を、所定の駆動能力でパッドPDへ出力する。
特に限定はされないが、代表的には、内部電源電位VDD1は、1.2V等であり、外部電源電位VDD2は、3.3Vや5.0V等である。ただし、内部電源電圧VDD1は、プロセスの微細化・低消費電力化に伴い、例えば、1.8V→1.2V→1.0V→…等と年々低下している。一方、外部電源電圧VDD2は、微細化とは無関係に、例えば、GPIOやIC(Inter Integrated Circuit)等といった外部インタフェースの仕様・規格に基づく固定値となる。
《レベルシフト回路(比較例)の構成および問題点》
図9は、本発明の比較例となるレベルシフト回路の構成例および主要な動作例を示す回路図である。図9に示すレベルシフト回路は、入力ノードINTおよび反転入力ノードINBと、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBと、一対のNMOSトランジスタMN0’,MN1’と、一対のPMOSトランジスタMP0’,MP1’とを備える。入力ノードINTおよび反転入力ノードINBには、それぞれ、入力信号(INT)およびその逆極性となる反転入力信号(INB)が入力され、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBは、それぞれ、出力信号(OUT)およびその逆極性となる反転出力信号(OUTB)を出力する。
NMOSトランジスタMN0’は、反転出力ノードOUTBと基準電源電位GNDとの間に設けられ、入力信号(INT)で駆動される。NMOSトランジスタMN1’は、出力ノードOUTと基準電源電位GNDとの間に設けられ、反転入力信号(INB)で駆動される。PMOSトランジスタMP0’は、外部電源電位VDD2と反転出力ノードOUTBとの間に設けられ、出力信号(OUT)で駆動される。PMOSトランジスタMP1’は、外部電源電位VDD2と出力ノードOUTとの間に設けられ、反転出力信号(OUTB)で駆動される。
図10は、明細書で使用する各信号の電位と、各トランジスタの動作状態とを定義する図である。図10に示すように、明細書では、信号の電位が基準電源電位GNDである場合を‘L’と称し、外部電源電位VDD2である場合を‘H’と称し、内部電源電位VDD1である場合を‘Hl’と称す。また、PMOSトランジスタのしきい値電圧をVtpとして、信号の電位が“VDD2−Vtp”である場合を‘Hd’と称す。
例えば、図9を参照して、ソースに外部電源電位VDD2が印加される各PMOSトランジスタは、ゲートに‘Hd’が印加される場合(すなわちゲート・ソース間電圧(Vgsと称す)が|Vtp|の場合)にオンとオフの境界状態となる。また、各PMOSトランジスタは、ゲートに‘Hd’〜‘H’が印加される場合にオフ状態となり、‘L’〜‘Hd’が印加される場合にオン状態となる。一方、ソースに基準電源電位GNDが印加される各NMOSトランジスタは、しきい値電圧をVtnとして、ゲートにVtnが印加される場合(Vgs=Vtnの場合)にオンとオフの境界状態となり、‘L’〜Vtnが印加される場合にオフ状態となり、Vtn〜‘H’が印加される場合にオン状態となる。
また、図9を参照して、外部電源電位VDD2と基準電源電位GNDとの間に直列に結合されるPMOSトランジスタ(例えばMP0’)およびNMOSトランジスタ(MN0’)が共にオンとなる場合を仮定する。この際のPMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧VdsをVdrop(|Vtp|<Vdrop<VDD2)として、“VDD2−Vdrop”を‘Ld’と称す。すなわち、‘Ld’の電位は、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの駆動能力(オン抵抗)の比率によって定まり、0<Ld<Hdとなる。詳細は後述するが、VREFは、0<VREF<Hdの範囲に設定される固定電位であり、‘X’は、‘L’〜‘H’の範囲を採り得る不定電位である。
図9の上図には、入力ノードINTが‘Hl’、反転入力ノードINBが‘L’である場合の定常時の回路状態が示される。この場合、NMOSトランジスタMN0’およびPMOSトランジスタMP1’がオンであり、NMOSトランジスタMN1’およびPMOSトランジスタMP0’がオフである。そして、出力ノードOUTは‘H’となり、反転出力ノードOUTBは‘L’となる。
この状態を起点として、図9の下図には、入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移(反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移)する場合の回路状態が示される。NMOSトランジスタMN1’は、反転入力ノードINBの遷移に応じてオフからオンに遷移し、NMOSトランジスタMN0’は、入力ノードINTの遷移に応じてオンからオフに遷移する。
これにより、理想的には、NMOSトランジスタMN1’は、出力ノードOUTを‘H’から‘Hd’よりも小さい電位に遷移させ、これによってPMOSトランジスタMP0’をオフからオンに遷移させる。PMOSトランジスタMP0’がオンに遷移すると、反転出力ノードOUTBは、‘H’に向けて遷移し、PMOSトランジスタMP1’はオフに向けて遷移する。NMOSトランジスタMN1’は、このPMOSトランジスタMP1’の遷移に伴い、出力ノードOUTを容易に‘L’に遷移させることができる。
しかし、実際には、NMOSトランジスタMN1’が、出力ノードOUTを‘H’から‘Hd’よりも小さい電位に遷移させようとする際に、PMOSトランジスタMP1’のゲートには、フローティング状態の反転出力ノードOUTBによって‘L’が印加されている。これにより、PMOSトランジスタMP1’は、VgsがVDD2レベルであるため、大きいドレイン・ソース間電流(以降、Idsと称す)を流せる状態でオンとなっている。
ここで、仮に、NMOSトランジスタMN1’が流せるIdsがPMOSトランジスタMP1’が流せるIdsよりも小さい場合、NMOSトランジスタMN1’は、出力ノードOUTを‘Hd’よりも小さい電位に遷移させることが困難となり得る。ここで、トランジスタのIdsは、Vgsに依存する。NMOSトランジスタMN1’のVgsがVDD1レベルであるのに対して、PMOSトランジスタMP1’のVgsはVDD2レベルである。その結果、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差が拡大する(例えば、VDD1が相対的に低下する)につれて、出力ノードOUTが遷移し難くなり、結果的に、レベルシフト動作を行える電源電位範囲が限られる恐れがある。
図11は、図9のレベルシフト回路における問題点の一例をより具体的に説明する図である。図9で正常なレベルシフト動作を実現するための方法として、NMOSトランジスタ(例えばMN1’)の駆動能力(言い換えればトランジスタサイズ)をPMOSトランジスタ(MP1’)の駆動能力よりも十分に高くする方法が挙げられる。図11は、VDD2=5.0V、PMOSトランジスタMP0’,MP1’のしきい値電圧を1.0Vとした場合で、正常なレベルシフト動作(正常な出力信号(OUT)の遷移)を実現するために必要なPMOSトランジスタMP1’に対するNMOSトランジスタMN1’のサイズ比の一例を示す図である。
例えば、内部電源電圧VDD1(=NMOSトランジスタMN1’のVgs)が1.5Vの場合、PMOSトランジスタMP1’に対してNMOSトランジスタMN1’を2.5倍以上のサイズに定めれば、正常なレベルシフト動作を実現できる。一方、内部電源電圧VDD1が1.0Vでは、NMOSトランジスタMN1’を13倍以上のサイズに定める必要があり、0.9V、0.8Vでは、それぞれ、24倍以上、63倍以上に定める必要がある。その結果、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差が拡大するほど、回路面積の増大が生じ得る。
さらに、回路面積の増大が生じると、動作速度にも影響を及ぼす。例えば図9において、出力ノードOUTに見える容量のうちPMOSトランジスタMP1’およびNMOSトランジスタMN1’の拡散容量(ドレイン容量)に着目する。内部電源電圧VDD1が1.5Vの場合の拡散容量は、PMOSトランジスタMP1’とNMOSトランジスタMN1’のサイズを合計して3.5(=1+2.5)となり、内部電源電圧VDD1が1.0Vの場合の拡散容量は、同様にして14(=1+13)となる。その結果、内部電源電圧VDD1が1.0Vの場合の拡散容量は、内部電源電圧VDD1が1.5Vの場合と比べて4倍となる。
このように容量が増加すると、出力信号(OUT)の遷移時の充放電に要する時間が増大し、動作速度が低下する恐れがある。また、動作速度の向上を図る方法として、駆動電流を増やすことが考えられるが、この方法が制約される恐れもある。具体的には、例えば、駆動電流を増やすため、PMOSトランジスタMP1’のトランジスタサイズを大きくする場合を想定する。この場合、前述したように、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差が拡大するにつれて、より大きな出力容量がNMOSトランジスタMN1’によって付加されてしまい、動作速度の向上を阻害する。このため、駆動電流によって動作速度の向上を図るためには、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差がある程度小さいことが必要となり得る。
以上のように、図9のレベルシフト回路では、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差が拡大する(例えば、VDD1が相対的に低下する)につれて、所定の性能を満たしつつレベルシフト動作を行うことが困難となり得る。具体的には、例えば、回路面積の低減や動作速度の向上を図りつつ、レベルシフト動作を行うことが困難となり得る。その結果、実使用上の観点で、レベルシフト動作を行える電源電位範囲が小さくなる恐れがある。
《レベルシフト回路(実施の形態1)の構成》
図2Aは、本発明の実施の形態1によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図2Aに示すレベルシフト回路は、図9の場合と同様の入力ノードINT、反転入力ノードINB、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBに加えて、振幅増幅回路AMPt1,AMPb1と、サブレベルシフト回路SLSC1とを備える。振幅増幅回路AMPt1,AMPb1およびサブレベルシフト回路SLSC1には、共に、基準電源電位GNDおよび外部電源電位VDD2が供給される。
振幅増幅回路AMPt1,AMPb1は、入力ノードINTおよび反転入力ノードINBからのVDD1振幅の入力信号(INT)および反転入力信号(INB)を受けて、ノードND1,ND2に、VDD1振幅よりも大きくVDD2振幅よりも小さい電圧振幅の信号SND1,SND2をそれぞれ出力する。サブレベルシフト回路SLSC1は、振幅増幅回路AMPt1,AMPb1からの信号SND1,SND2を受けて、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBに、VDD2振幅の出力信号(OUT)および反転出力信号(OUTB)を出力する。
具体的には、振幅増幅回路AMPt1は、NMOSトランジスタMN0と、負荷回路LDt1とを有する。NMOSトランジスタMN0は、ノードND1と基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられ、入力信号(INT)によってゲートが駆動される。負荷回路LDt1は、外部電源電位VDD2とノードND1との間に設けられ、NMOSトランジスタMN0に流れる電流に応じた信号SND1をノードND1へ出力する。負荷回路LDt1は、ここでは、外部電源電位VDD2とノードND1との間にソース・ドレイン経路が設けられ、ノードND1の信号SND1によってゲートが駆動されるPMOSトランジスタMP0によって構成される。
同様に、振幅増幅回路AMPb1は、NMOSトランジスタMN3と、負荷回路LDb1とを有する。NMOSトランジスタMN3は、ノードND2と基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられ、反転入力信号(INB)によってゲートが駆動される。負荷回路LDb1は、外部電源電位VDD2とノードND2との間に設けられ、NMOSトランジスタMN3に流れる電流に応じた信号SND2をノードND2へ出力する。負荷回路LDb1は、ここでは、外部電源電位VDD2とノードND2との間にソース・ドレイン経路が設けられ、ノードND2の信号SND2によってゲートが駆動されるPMOSトランジスタMP3によって構成される。
サブレベルシフト回路SLSC1は、一対のNMOSトランジスタMN1,MN2と、一対のPMOSトランジスタMP1,MP2とを有する。NMOSトランジスタMN1は、出力ノードOUTと基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられ、反転出力信号(OUTB)によってゲートが駆動される。NMOSトランジスタMN2は、反転出力ノードOUTBと基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられ、出力信号(OUT)によってゲートが駆動される。
PMOSトランジスタMP1は、外部電源電位VDD2と出力ノードOUTとの間にソース・ドレイン経路が設けられ、ノードND1の信号SND1によってゲートが駆動される。PMOSトランジスタMP2は、外部電源電位VDD2と反転出力ノードOUTBとの間にソース・ドレイン経路が設けられ、ノードND2の信号SND2によってゲートが駆動される。
ここで、サブレベルシフト回路SLSC1は、図9の回路と比較して、一対のNMOSトランジスタと一対のPMOSトランジスタとを入れ替えたような構成を備える。その結果、図9の回路が基準電源電位GNDを基準として信号の電圧振幅を変換するのに対して、サブレベルシフト回路SLSC1は、外部電源電位VDD2を基準として信号の電圧振幅を変換することになる。このような違いを除いて、両者の基本的な動作はほぼ同様である。
ただし、大きな相違点として、サブレベルシフト回路SLSC1は、図9の回路と異なり、振幅増幅回路AMPt1,AMPb1からのVDD1振幅よりも大きくVDD2振幅よりも小さい電圧振幅の信号SND1,SND2を受けてレベルシフト動作を行う点が挙げられる。また、振幅増幅回路AMPt1,AMPb1の特徴として、PMOSトランジスタMP0,MP3は、VDD2振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動される点が挙げられる。
《レベルシフト回路(実施の形態1)の動作》
図2Bは、図2Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図であり、図2Cは、図2Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。図2Dは、図2Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図2Eは、図2Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図2Dの遷移図に示す各期間(Time)は、状態遷移の観点で便宜的に区切られており、同じ長さとは限らない。また、当該遷移図で用いる各電位の意味は、図10に示した通りである。加えて、当該遷移図では、ノードの電位が引き上がっている状態を“X↑”で表し、引き下がっている状態を“X↓”で表している。また、トランジスタの状態である“[OFF]”は、完全な“OFF”ではなく、オンとオフの境界状態であることを表す。これらの事項は、図2Eの遷移図や、以降の実施の形態で用いる各遷移図においても同様である。
まず、入力ノードINTが‘Hl’(=VDD1)から‘L’へ遷移し、これに応じて、出力ノードOUTが‘H’(=VDD2)から‘L’へ遷移する場合について説明する。図2Dの初期期間(Time=0)(言い換えれば定常状態)では、各ノードおよび各トランジスタは、図2Bに示されるような状態となっている。図2Dの“Time=0”および図2Bにおいて、入力ノードINTは‘Hl’であり、反転入力ノードINBは‘L’である。これに応じて、NMOSトランジスタMN0はオンであり、NMOSトランジスタMN3はオフである。
ノードND1は、NMOSトランジスタMN0のオンに伴い‘Ld’(=VDD2−Vdrop)である。Vdropは、図10で述べたように、共にオン状態となるPMOSトランジスタMP0およびNMOSトランジスタMN0のIdsが釣り合う際に、PMOSトランジスタMP0に印加されるドレイン・ソース間電圧Vds(=Vgs)である。PMOSトランジスタMP1は、ノードND1の‘Ld’に伴いオンである。
ノードND2は、NMOSトランジスタMN3のオフに伴い‘Hd’(=VDD2−|Vtp|)である。これに伴い、PMOSトランジスタMP3,MP2は、オンとオフの境界状態となる。出力ノードOUTは、‘H’であり、反転出力ノードOUTBは‘L’である。これに伴い、NMOSトランジスタMN2は、オンであり、NMOSトランジスタMN1は、オフである。
次に、図2Dの“Time=1〜4”について説明する。この“Time=1〜4”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図2Cに示される。図2Dの“Time=1”で入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移すると、“Time=2”でNMOSトランジスタMN0はオンからオフへ遷移する。ノードND1は、NMOSトランジスタMN0がオフに遷移することで、“Time=3”以降‘Ld’から‘Hd’へ遷移する。これに応じて、PMOSトランジスタMP0,MP1は、オンから境界状態へ遷移する。
一方、図2Dの“Time=1”で反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移すると“Time=2”でNMOSトランジスタMN3はオフからオンへ遷移する。この遷移の時点で、ノードND2は‘Hd’であり、PMOSトランジスタMP3のVgsはVtpである。Vgs=Vtpでは、PMOSトランジスタMP3のIdsは、理想的には0である。したがって、“Time=3”以降、NMOSトランジスタMN3は、Vgs=‘Hl’(=VDD1)に伴いIdsが小さい状態でも、ノードND2の電位を容易に引き下げることができる。
すなわち、PMOSトランジスタMP3は、図9の場合のようにVDD2振幅でオンに駆動されるトランジスタではなく、VDD2振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるトランジスタである。その結果、NMOSトランジスタMN3は、当該PMOSトランジスタMP3のドレイン電位(ノードND2の電位)を、図9の場合よりも容易に引き下げることができる。
ノードND2の電位が引き下がると、PMOSトランジスタMP3,MP2は共に境界状態からオンへ遷移し、ノードND2は、‘Ld’となる。また、PMOSトランジスタMP2がオンに遷移することで、反転出力ノードOUTBは‘L’から引き上げられる。ただし、この時点では、図2Cに示されるように、出力ノードOUTの‘H’(=VDD2)に伴いNMOSトランジスタMN2もオンであるため、図9の場合と同様の理由で、反転出力ノードOUTBの引き上げ能力が問題となり得る。
ここで、図9の場合には、VDD2振幅でオンに駆動されているPMOSトランジスタMP1’のドレイン電位を、VDD1振幅でオンに駆動されるNMOSトランジスタMN1’で引き下げている。一方、図2Cの場合には、VDD2振幅でオンに駆動されているNMOSトランジスタMN2のドレイン電位を、|Vdrop|振幅でオンに駆動されるPMOSトランジスタMP2で引き上げている。この際に、振幅増幅回路AMPb1は、VDD1振幅の反転入力信号(INB)を、VDD1振幅よりも大きくVDD2振幅よりも小さい|Vdrop|振幅の信号SND2へ増幅した上でサブレベルシフト回路SLSC1へ出力する役目を担う。このようにして、サブレベルシフト回路SLSC1の入力電圧振幅をVDD1振幅ではなく|Vdrop|振幅とすることで、反転出力ノードOUTBの引き上げ能力を十分に確保することが可能になる。
図2Dの“Time=5”で反転出力ノードOUTBが‘L’からVtn以上に引き上がると、“Time=6”でNMOSトランジスタMN1がオフからオンに遷移し、出力ノードOUTは、‘H’から引き下がる。出力ノードOUTがVtn未満に引き下がると、“Time=7”でNMOSトランジスタMN2は、オンからオフへ遷移し、これに伴い反転出力ノードOUTBは‘H’に収束する。また、“Time=8”では、オン状態のNMOSトランジスタMN1を介して出力ノードOUTは‘L’に収束し、Time=9”で、入力信号INTが‘L’時の定常状態となる。
入力信号INTが‘L’時の定常状態では、図2Bにおいて、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。具体的には、INT,OUT,ND1,MN0,MN1,MP0,MP1と、INB,OUTB,ND2,MN3,MN2,MP3,MP2とをそれぞれ入れ替えたような状態となる。また、図2Eの“Time=10〜19”には、図2Dの“Time=0〜9”とは逆に、入力ノードINTが‘L’から‘Hl’へ遷移する場合の遷移状態が示される。図2Eの遷移状態も、図2Dの遷移状態に対して、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。
すなわち、例えば、図2Eの入力ノードINTの状態は、図2Dの反転入力ノードINBの状態となり、図2Eの反転入力ノードINBの状態は、図2Dの入力ノードINTの状態となる。また、図2EのNMOSトランジスタMN0の状態は、図2DのNMOSトランジスタMN3の状態となり、図2EのNMOSトランジスタMN3の状態は、図2DのNMOSトランジスタMN0の状態となる。
《実施の形態1の主要な効果》
以上、実施の形態1では、図9の場合と異なり、VDD1振幅でオンに駆動されるMOSトランジスタ(例えばMN3)を用いて、オン状態である対向側のMOSトランジスタ(MP3)のドレイン電位を遷移させる際に、当該対向側のMOSトランジスタのVgsを|VDD2|よりも小さい値に定めることができる。また、オン状態であるMOSトランジスタ(例えばMN2)のドレイン電位を対向側のMOSトランジスタ(MP2)を用いて遷移させる際に、当該対向側のMOSトランジスタのVgsをVDD1振幅よりも大きい電圧振幅に定めることができる。
これらにより、外部電源電位VDD2と内部電源電位VDD1との電位差が拡大した場合であっても、所定の性能を満たしつつレベルシフト動作を行うことが可能になる。具体的には、例えば、図2Aの構成例と図9の構成例とで同じ電源電位範囲でレベルシフト動作を行う場合、図2Aでは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタのサイズ比を図9の場合よりも小さく設定することができ、回路面積の低減や、寄生容量の低減(ひいては動作速度の向上)が図れる。また、図9の構成例が、ある動作速度をある電源電位範囲で実現できる場合、図2Aの構成例は、同じ動作速度を図9よりも広い電源電位範囲で実現できる。これらの結果、レベルシフト動作を行える電源電位範囲を拡大することが可能になる。
(実施の形態2)
《レベルシフト回路(実施の形態2)の構成》
図3Aは、本発明の実施の形態2によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図3Aに示すレベルシフト回路は、図2Aのレベルシフト回路と比較して、振幅増幅回路AMPt2,AMPb2内の負荷回路LDt2,LDb2の構成が異なっている。図2Aの場合と同様に、負荷回路LDt2は、外部電源電位VDD2とノードND1との間にソース・ドレイン経路が設けられるPMOSトランジスタMP0によって構成され、負荷回路LDb2は、外部電源電位VDD2とノードND2との間にソース・ドレイン経路が設けられるPMOSトランジスタMP3によって構成される。だだし、PMOSトランジスタMP0,MP3のそれぞれは、図2Aの場合と異なり、予め設定された固定電位VREFによってオンに駆動される。
固定電位VREFは、図示しない電位生成回路によって生成され、図10に示したように、0<VREF<(VDD2−|Vtp|)の範囲の中のいずれかの電位に設定される。ここで、固定電位VREFは、実施の形態1の場合と同様に、主に2つの役割を担う。1つ目の役割は、PMOSトランジスタMP0,MP3のIdsを十分に小さい値(Ids≠0)に定め、NMOSトランジスタMN0,MN3によってノードND1,ND2の電位を容易に引き下げられるようにすることである。
2つ目の役割は、信号SND1,SND2の電圧振幅をVDD1振幅よりも大きくVDD2振幅よりも小さい振幅に定めることである。この際には、サブレベルシフト回路SLSC1の入力電圧振幅は大きい方が望ましいため、信号SND1,SND2の電圧振幅は、VDD2振幅に近い方が望ましい。この観点から、固定電位VREFの値は、図10の“VDD2−|Vtp|”により近い方が望ましい。この場合、PMOSトランジスタMP0,MP3のそれぞれは、高抵抗の定電流負荷として機能する。
《レベルシフト回路(実施の形態2)の動作》
図3Bは、図3Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。図3Cは、図3Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図3Dは、図3Cとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図3Bおよび図3Cの“Time=0”には、入力ノードINTが‘Hl’時の定常状態における各ノードおよび各トランジスタの状態が示される。図3Bの状態は、図2Bの状態と比較して、PMOSトランジスタMP0,MP3が固定電位VREFによって常時オンに駆動される点と、これに伴いノードND2が‘Hd’ではなく‘H’となる点と、この‘H’に応じてPMOSトランジスタMP2が境界状態ではなくオフとなる点とが異なっている。
これらの相違点はあるものの、図3Cおよび図3Dの状態遷移は、基本的には、前述した図2Dおよび図2Eの状態遷移と同じである。すなわち、図2Dおよび図2Eにおいて、PMOSトランジスタMP0,MP3の状態を常にオンとして、‘Hd’の箇所を‘H’に置き換え、“[OFF]”の箇所を“OFF”に置き換えれば、図3Cおよび図3Dの状態遷移が得られる。
《実施の形態2の主要な効果》
以上、実施の形態2のレベルシフト回路を用いることでも、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態2のレベルシフト回路は、実施の形態1の場合と比較して、固定電位VREFの生成回路が必要とされるものの、PMOSトランジスタMP0,MP3のVgsが固定されることから、信号SND1,SND2の|Vdrop|振幅を、理論上、より拡大することが可能である。すなわち、実施の形態1の構成では、PMOSトランジスタMP0,MP3の|Vdrop|(=ドレイン・ソース間電圧Vds)はVgsにも等しくなるため、|Vdrop|が拡大するにつれて、PMOSトランジスタMP0,MP3のオン抵抗が低下し、|Vdrop|の拡大を阻害することになる。実施の形態2の構成では、このような事態は生じない。
なお、このようなPMOSトランジスタMP0,MP3の役割から判るように、PMOSトランジスタMP0,MP3は、場合によっては、高抵抗素子等に置き換えることも可能である。また、以降の各実施の形態で示すレベルシフト回路は、便宜上、実施の形態1の負荷回路LDt1,LDb1を備えるが、当該負荷回路LDt1,LDb1の代わりに実施の形態2の負荷回路LDt2,LDb2や、場合によっては高抵抗素子等を備えてもよい。
(実施の形態3)
《レベルシフト回路(実施の形態3)の構成》
図4Aは、本発明の実施の形態3によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図4Aに示すレベルシフト回路は、図2Aのレベルシフト回路とは異なる振幅増幅回路AMPt3,AMPb3を備える。振幅増幅回路AMPt3には、NMOSトランジスタMN4が追加され、振幅増幅回路AMPb3には、NMOSトランジスタMN5が追加される。NMOSトランジスタMN4は、ノードND1とNMOSトランジスタMN0との間にドレイン・ソース経路が設けられ、反転出力信号(OUTB)でゲートが駆動される。一方、NMOSトランジスタMN5は、ノードND2とNMOSトランジスタMN3との間にドレイン・ソース経路が設けられ、出力信号(OUT)でゲートが駆動される。
ここで、NMOSトランジスタMN4,MN5は、振幅増幅回路AMPt3,AMPb3で生じる消費電力を低減する役目を担う。すなわち、前述した図2Aや図3Aの各振幅増幅回路では、定常状態で貫通電流が発生する。具体例として、図2Aの振幅増幅回路AMPt1では、入力ノードINTが‘Hl’となる定常状態で貫通電流が発生する。NMOSトランジスタMN4,MN5は、この定常状態での貫通電流を防止するスイッチとして機能する。
NMOSトランジスタMN4をスイッチとして見た場合、当該スイッチは、反転出力信号(OUTB)の‘H’への遷移または出力信号(OUT)の‘L’への遷移に応じてオンに制御される。同様に、NMOSトランジスタMN5をスイッチとして見た場合、当該スイッチは、出力信号(OUT)の‘H’への遷移または反転出力信号(OUTB)の‘L’への遷移に応じてオンに制御される。
なお、極性を整合させれば、場合によっては、NMOSトランジスタMN4,MN5のそれぞれをPMOSトランジスタに置き換えることも可能である。例えば、NMOSトランジスタMN4をPMOSトランジスタに置き換えた場合、当該PMOSトランジスタのゲートを出力信号(OUT)で駆動すればよい。ただし、この場合、例えば、NMOSトランジスタMN0と当該PMOSトランジスタが共にオンの場合のノードND1の電位を|Vtp|以下にはできないため、この観点では、NMOSトランジスタを用いる方が望ましい。
《レベルシフト回路(実施の形態3)の動作》
図4Bは、図4Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図であり、図4Cは、図4Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。図4Dは、図4Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図4Eは、図4Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図4Dの初期期間(Time=0)(言い換えれば定常状態)では、図4Bに示されるように、入力ノードINTは‘Hl’であり、反転入力ノードINBは‘L’である。これに応じて、NMOSトランジスタMN0はオンであり、NMOSトランジスタMN3はオフである。また、出力ノードOUTは、‘H’であり、反転出力ノードOUTBは‘L’である。これに応じて、NMOSトランジスタMN2,MN5はオンであり、NMOSトランジスタMN1,MN4はオフである。ノードND3は、NMOSトランジスタMN0のオンおよびNMOSトランジスタMN4のオフに伴い‘L’である。ノードND4は、NMOSトランジスタMN5のオンに伴い‘Hd’である。
ここで、ノードND4の‘Hd’は、厳密には、VtpとVtnの大小関係に依存する電位となる。すなわち、‘Hd’は、Vtp>Vtnの場合には図10のように“VDD2−Vtp”であるが、Vtp<Vtnの場合には“VDD2−Vtn”となる。ただし、ノードND4の‘Hd’は、図4Aの中のいずれのMOSトランジスタのゲートにも入力されないため、VtpとVtnの大小関係がいずれであっても動作には影響しない。
ノードND1は、NMOSトランジスタMN4のオフに伴い‘Hd’である。これに伴い、PMOSトランジスタMP0,MP1は、共に境界状態となる。ノードND2も、NMOSトランジスタMN3のオフに伴い‘Hd’である。これに伴い、PMOSトランジスタMP2,MP3も、共に境界状態となる。
次に、図4Dの“Time=1〜4”について説明する。この“Time=1〜4”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図4Cの上図に示される。“Time=1”で入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移すると、“Time=2”でNMOSトランジスタMN0はオンからオフへ遷移する。この際に、NMOSトランジスタMN4はオフであるため、ノードND3は‘L’を維持する。
一方、“Time=1”で反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移すると、“Time=2”でNMOSトランジスタMN3はオフからオンへ遷移する。このNMOSトランジスタMN3がオンに遷移した時点で、ノードND2は‘Hd’であり、NMOSトランジスタMN5はオンである。このため、NMOSトランジスタMN3は、実施の形態1の場合と同様に、ノードND2の電位をNMOSトランジスタMN5を介して十分に引き下げることができる。
ノードND2,ND4の電位が‘Hd’から‘Ld’へ遷移すると、PMOSトランジスタMP2,MP3は、境界状態からオンへ遷移する。この際に、PMOSトランジスタMP2は、実施の形態1の場合と同様に、VDD1振幅よりも大きい|Vdrop|振幅でオンに駆動されるため、反転出力ノードOUTBの電位を十分に引き上げることができる。
続いて、図4Dの“Time=5〜8”について説明する。この“Time=5〜8”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図4Cの下図に示される。“Time=5”で、反転出力ノードOUTBは、‘L’から引き上がり、その電位がVtn以上になると、“Time=6”でNMOSトランジスタMN1がオフからオンへ遷移し、出力ノードOUTも‘H’から引き下がる。また、“Time=6”でのNMOSトランジスタMN1の遷移タイミングと同等のタイミングで、NMOSトランジスタMN4もオフからオンへ遷移する。
ここで、NMOSトランジスタMN4をオンに遷移させる理由は、貫通電流とは関係なく、入力信号INTが‘L’から‘Hl’へ遷移する際のNMOSトランジスタMN4の状態を、“Time=1〜4”で説明したNMOSトランジスタMN5と同様の状態にしておく必要があるためである。すなわち、NMOSトランジスタMN0がオフとなる定常状態では、NMOSトランジスタMN4はオンである必要があり、そうでないと、NMOSトランジスタMN0がオフからオンに遷移した際にノードND1の電位を引き下げることができなくなる。
NMOSトランジスタMN4がオンに遷移すると、ノードND3とノードND1は導通する。この導通の時点で、ノードND1は‘Hd’、ノードND3は‘L’であるため、ノードND3の電位は引き上げられ、ノードND1の電位は、一時的に引き下げられる。このノードND1の電位の引き下がりに伴い、PMOSトランジスタMP0,MP1も、一時的に境界状態からオンへ遷移する。その結果、PMOSトランジスタMP1がNMOSトランジスタMN1による出力ノードOUTの引き下げ動作を妨げることが懸念される。
ただし、ノードND1の電位は、ノードND3の充電電荷に相当する分だけ引き下げられるため、その引き下げ幅は十分に小さい。また、ノードND1の電位は、‘Hd’から一時的に引き下がったのち、再び‘Hd’に戻ることになるため、その引き下げ時間も十分に短い。このため、この一時的な期間でも、NMOSトランジスタMN1のIdsがPMOSトランジスタMP1のIdsよりも大きい状態を維持でき、出力ノードOUTの引き下げ動作の妨げは、大きな問題とはならない。
“Time=7”で出力ノードOUTがVtnよりも引き下がると、NMOSトランジスタMN2がオンからオフへ遷移し、反転出力ノードOUTBは‘H’に収束する。また、出力ノードOUTがVtnよりも引き下がるタイミングで、NMOSトランジスタMN5もオンからオフへ遷移する。その結果、ノードND2とノードND4が遮断され、振幅増幅回路AMPb3の貫通電流も遮断される。その後、“Time=8”で出力ノードOUTが‘L’に収束し、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBの遷移動作が完了する。
また、“Time=7”でのNMOSトランジスタMN5のオフに応じて、“Time=8”では、ノードND4はNMOSトランジスタMN3のオンに伴い‘Ld’から‘L’へ遷移し、ノードND2は‘Ld’から‘Hd’へ遷移する。PMOSトランジスタMP2,MP3は、当該ノードND2の遷移に伴いオンから境界状態へ遷移する。ここで、NMOSトランジスタMN2はオフであるため、PMOSトランジスタMP2が境界状態へ遷移しても、反転出力ノードOUTBの‘H’は維持される。
これらの遷移を経て、“Time=9”では、入力信号INTが‘L’時の定常状態となる。入力信号INTが‘L’時の定常状態では、実施の形態1の場合と同様に、図4Bにおいて、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。この際に、今回追加されたNMOSトランジスタMN4の状態は、NMOSトランジスタMN5の状態と入れ替えられる。また、図4Eの“Time=10〜19”には、図4Dの“Time=0〜9”とは逆に、入力ノードINTが‘L’から‘Hl’へ遷移する場合の遷移状態が示される。図4Eの遷移状態も、図4Dの遷移状態に対して、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。
《実施の形態3の主要な効果》
以上のように、実施の形態3のレベルシフト回路は、次のような動作を行うスイッチを備える。まず、定常状態では、オン状態の入力トランジスタ(例えば、図4BのMN0)に結合されるスイッチ(MN4)はオフとなり、オフ状態の入力トランジスタ(MN3)に結合されるスイッチ(MN5)はオンとなる。そして、オフ状態の入力トランジスタ(MN3)がオンに遷移すると、それに結合されるスイッチ(MN5)は、その後に出力信号(OUT,OUTB)が遷移した段階でオフに遷移する。一方、オン状態の入力トランジスタ(MN0)がオフに遷移すると、それに結合されるスイッチ(MN4)は、その後に出力信号(OUT,OUTB)が遷移した段階でオンに遷移する。
このようなスイッチを備えたレベルシフト回路を用いることで、実施の形態1の場合と同様の効果が得られることに加えて、定常状態における消費電力を低減することが可能になる。これにより、内部電源電位VDD1を下げることで、図1の内部ロジック回路ILOGの消費電力を低減できると共に、レベルシフト回路においても、所定の性能でのレベルシフト動作を低消費電力で行えるようになる。
(実施の形態4)
《レベルシフト回路(実施の形態4)の構成》
図5Aは、本発明の実施の形態4によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図5Aに示すレベルシフト回路は、図4Aのレベルシフト回路とは異なるサブレベルシフト回路SLSC2を備える。サブレベルシフト回路SLSC2には、PMOSトランジスタMP4,MP5が追加される。PMOSトランジスタMP4は、PMOSトランジスタMP1と並列に結合され、反転出力信号(OUTB)によってゲートが駆動される。PMOSトランジスタMP5は、PMOSトランジスタMP2と並列に結合され、出力信号(OUT)によってゲートが駆動される。
また、PMOSトランジスタMP4は、NMOSトランジスタMN1とCMOSインバータ回路を構成し、反転出力信号(OUTB)を受けて出力信号(OUT)を出力する。一方、PMOSトランジスタMP5は、NMOSトランジスタMN2とCMOSインバータ回路を構成し、出力信号(OUT)を受けて反転出力信号(OUTB)を出力する。
ここで、前述した実施の形態3の構成では、動作状態が不安定となる場合がある。具体的には、例えば、定常状態において、図4Bに示したように、出力ノードOUTの‘H’は、境界状態のPMOSトランジスタMP1とオフ状態のNMOSトランジスタMN1で保持され、フローティングに近い形で保持される。その結果、出力ノードOUT(反転出力ノードOUTB)の電位の安定性を十分に保てない恐れがある。
また、例えば、遷移期間において、図4Cに示したように、PMOSトランジスタMP2は、境界状態→オン、オン→境界状態と遷移し、主に、このオンの期間で反転出力ノードOUTBを‘H’に遷移させる。ここで、仮に、このオンの期間が短くなると(例えば、出力ノードOUTの‘L’への遷移が早くなると)、反転出力ノードOUTBの‘H’への遷移に時間を要する恐れがある。そこで、PMOSトランジスタMP4,MP5が設けられる。
《レベルシフト回路(実施の形態4)の動作》
図5Bは、図5Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。図5Cは、図5Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図5Dは、図5Cとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図5Bおよび図5Cの“Time=0”には、入力ノードINTが‘Hl’時の定常状態における各ノードおよび各トランジスタの状態が示される。図5Bの状態は、図4Bの状態と比較して、追加されたPMOSトランジスタMP4がオンである点と、追加されたPMOSトランジスタMP5がオフである点とが異なっている。また、図5Cおよび図5Dに示す状態遷移も、PMOSトランジスタMP4,MP5の状態が追加される点を除いて、図4Dおよび図4Eに示した状態遷移と同様である。
簡単に説明すると、図5Dの“Time=1〜4”では、図4Dの“Time=1〜4”および図4Cの上図の場合と同様にして、反転出力ノードOUTBが引き上げられる。これに応じて、図5Cの“Time=6”では、NMOSトランジスタMN1はオフからオンへ遷移し、逆に、PMOSトランジスタMP4はオンからオフへ遷移する。その結果、出力ノードOUTは、NMOSトランジスタMN1を介して引き下げられる。
出力ノードOUTが引き下げられると、図5Cの“Time=7”において、NMOSトランジスタMN2はオンからオフへ遷移し、逆に、PMOSトランジスタMP5はオフからオンへ遷移する。その結果、反転出力ノードOUTBは、既にオンであるPMOSトランジスタMP2に加えて、PMOSトランジスタMP5を介して引き上げられ、‘H’に収束する。したがって、その後に、図4Cの下図の場合と同様にして、図5Cの“Time=8”でPMOSトランジスタMP2がオンから境界状態へ遷移した場合であっても、反転出力ノードOUTBの‘H’は、PMOSトランジスタMP5によって安定的に保持される。
《実施の形態4の主要な効果》
以上、実施の形態4のレベルシフト回路を用いることで、実施の形態3の場合と同様の効果が得られることに加えて、実施の形態3の場合と比較して動作状態を安定化することが可能になる。具体的には、例えば、定常状態において、出力ノードOUTまたは反転出力ノードの‘H’を、PMOSトランジスタMP4またはPMOSトランジスタMP5で安定的に保持することができる。
また、NMOSトランジスタMN1,MN2およびPMOSトランジスタMP4,MP5は、言うなれば、CMOS型のセンスアンプ回路として機能する。このため、例えば、図5Bにおいて反転出力ノードINBが‘Hl’へ遷移した場合、PMOSトランジスタMP2がNMOSトランジスタMN1を一旦オンに駆動すれば、センスアンプ回路の働きにより、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBは、それぞれ、‘L’および‘H’へ迅速かつ安定的に遷移する。
(実施の形態5)
《レベルシフト回路(実施の形態5)の構成》
図6Aは、本発明の実施の形態5によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図6Aに示すレベルシフト回路は、図5Aのレベルシフト回路とは異なる振幅増幅回路AMPt4,AMPb4を備える。振幅増幅回路AMPt4には、PMOSトランジスタMP6および遅延回路DLY0が追加され、振幅増幅回路AMPb4には、PMOSトランジスタMP7および遅延回路DLY1が追加される。
遅延回路DLY0,DLY1には、外部電源電位VDD2および基準電源電位GNDが供給される。遅延回路DLY0,DLY1は、出力信号(OUT)を遅延させた制御信号(ノードND6の信号)と、当該制御信号の逆極性となる反転制御信号(ノードND5の信号)とを出力する。この例では、反転出力信号(OUTB)を遅延させて反転制御信号(ノードND5の信号)を出力する遅延回路DLY0と、出力信号(OUT)を遅延させて制御信号(ノードND6の信号)を出力する遅延回路DLY1とが設けられる。遅延回路DLY0,DLY1は、代表的には、複数段のCMOSインバータ回路等によって構成される。ただし、遅延回路は、特に、このような構成に限定されず、VDD2振幅の制御信号および反転制御信号を出力できる構成であればよい。
PMOSトランジスタMP6は、PMOSトランジスタMP0と並列に結合され、反転制御信号(ノードND5の信号)によってゲートが駆動される。PMOSトランジスタMP7は、PMOSトランジスタMP3と並列に結合され、制御信号(ノードND6の信号)によってゲートが駆動される。遅延回路DLY0は、NMOSトランジスタMN4のオンまたはオフへの遷移を受けて、所定の期間経過後にPMOSトランジスタMP6をオフまたはオンに遷移させる役割を担う。同様に、遅延回路DLY1は、NMOSトランジスタMN5のオンまたはオフへの遷移を受けて、所定の期間経過後にPMOSトランジスタMP7をオフまたはオンに遷移させる役割を担う。
《レベルシフト回路(実施の形態5)の動作》
図6Bは、図6Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図である。図6Cは、図6Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図であり、図6Dは、図6Cに続く遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。図6Eは、図6Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図6Fは、図6Eとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図6Eの初期期間(Time=0)(言い換えれば定常状態)では、図6Bに示されるように、入力ノードINTは‘Hl’であり、反転入力ノードINBは‘L’であり、出力ノードOUTは‘H’であり、反転出力ノードOUTBは‘L’である。これに応じて、図5Bの場合と同様に、NMOSトランジスタMN0,MN2,MN5はオンであり、NMOSトランジスタMN3,MN1,MN4はオフであり、PMOSトランジスタMP4はオンであり、PMOSトランジスタMP5はオフである。さらに、ここでは、追加されたPMOSトランジスタMP6は、ノードND5の‘L’に伴いオンとなり、追加されたPMOSトランジスタMP7は、ノードND6の‘H’に伴いオフとなる。
このオン状態のPMOSトランジスタMP6とオフ状態のNMOSトランジスタMN4に伴い、ノードND1は‘H’となり、PMOSトランジスタMP0,MP1は、図5Bの場合と異なり、境界状態ではなくオフとなる。一方、ノードND2は、PMOSトランジスタMP7がオフであるため、図5Bの場合と同様に、‘Hd’となり、PMOSトランジスタMP2,MP3は、境界状態となる。また、図5Bの場合と同様に、ノードND3は‘L’であり、ノードND4は‘Hd’である。
次に、図6Eの“Time=1〜4”について説明する。この“Time=1〜4”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図6Cの上図に示される。“Time=1”で入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移すると、“Time=2”でNMOSトランジスタMN0はオンからオフへ遷移する。この際に、NMOSトランジスタMN4はオフであるため、ノードND3は‘L’を維持し、ノードND1は、オン状態のPMOSトランジスタMP6を介して‘H’を維持する。
一方、“Time=1”で反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移すると、NMOSトランジスタMN3は、“Time=2”でオフからオンへ遷移する。このNMOSトランジスタMN3がオンに遷移した時点で、ノードND2は‘Hd’であり、NMOSトランジスタMN5はオンである。さらに、PMOSトランジスタMP7はオフである。このため、NMOSトランジスタMN3は、実施の形態1の場合と同様に、ノードND2の電位をNMOSトランジスタMN5を介して十分に引き下げることができる。
ノードND2,ND4の電位が‘Hd’から‘Ld’へ遷移すると、PMOSトランジスタMP2,MP3は、境界状態からオンへ遷移する。この際に、PMOSトランジスタMP2は、実施の形態1の場合と同様に、VDD1振幅よりも大きい|Vdrop|振幅でオンに駆動されるため、反転出力ノードOUTBの電位を十分に引き上げることができる。
続いて、図6Eの“Time=5〜8”について説明する。この“Time=5〜8”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図6Cの下図に示される。“Time=5”で、反転出力ノードOUTBは、‘L’から引き上がり、Vtnならびに‘Hd’を超えて上昇する。これに応じて、“Time=6”でNMOSトランジスタMN1がオフからオンへ遷移すると共にPMOSトランジスタMP4はオンからオフへ遷移し、出力ノードOUTは‘H’から引き下がる。また、“Time=6”でのNMOSトランジスタMN1の遷移タイミングと同等のタイミングで、NMOSトランジスタMN4もオフからオンへ遷移する。
NMOSトランジスタMN4がオンに遷移すると、ノードND3とノードND1は導通する。この導通の時点で、ノードND1は‘H’、ノードND3は‘L’であるため、ノードND3の電位は引き上げられる。ただし、ここでは、前述した図4Cの下図の場合と異なり、ノードND1は、PMOSトランジスタMP6のオンに伴い‘H’を維持する。これにより、図4Cの下図に示したようなノードND1の電位の一時的な引き下がりを防止でき、PMOSトランジスタMP0,MP1の一時的なオン(すなわち、出力ノードOUTの引き下げ動作に対する妨げの発生)を防止できる。
“Time=7”で出力ノードOUTが‘Hd’を経てVtnよりも引き下がると、PMOSトランジスタMP5はオフからオンへ遷移すると共にNMOSトランジスタMN2はオンからオフへ遷移する。その結果、反転出力ノードOUTBは‘H’に収束する。また、出力ノードOUTがVtnよりも引き下がるタイミングで、NMOSトランジスタMN5もオンからオフへ遷移する。その結果、ノードND2とノードND4が遮断され、振幅増幅回路AMPb4の貫通電流も遮断される。その後、“Time=8”で出力ノードOUTが‘L’に収束し、出力ノードOUTおよび反転出力ノードOUTBの遷移動作が完了する。
また、“Time=7”でのNMOSトランジスタMN5のオフに応じて、“Time=8”では、ノードND4はNMOSトランジスタMN3のオンに伴い‘Ld’から‘L’へ遷移し、ノードND2は‘Ld’から‘Hd’へ遷移する。PMOSトランジスタMP2,MP3は、当該ノードND2の遷移に伴いオンから境界状態へ遷移する。ここで、PMOSトランジスタMP5はオン、NMOSトランジスタMN2はオフであるため、PMOSトランジスタMP2が境界状態へ遷移しても、反転出力ノードOUTBの‘H’は維持される。
続いて、図6Eの“Time=8,9”について説明する。この“Time=8,9”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図6Dに示される。図6Dの上図には、図6Cの下図の最終状態が示される。この状態を起点として、図6Dの下図では、PMOSトランジスタMP6は、遅延回路DLY0を介してオンからオフへ遷移し(“Time=8”)、PMOSトランジスタMP7は、遅延回路DLY1を介してオフからオンへ遷移する(“Time=9”)。
PMOSトランジスタMP6がオフに遷移すると、ノードND1は、フローティングとなり、そのまま‘H’を保持するか、または、リーク等によって‘Hd’に低下する。‘Hd’に低下すると、PMOSトランジスタMP0,MP1がオフから境界状態へ遷移するため、ノードND1は、‘Hd’よりは下がらない。図6Eの“Time=8”では、ノードND1は‘Hd’となっているが、‘Hd’ではなく‘H’であっても、特に動作に影響はない。すなわち、これは、例えば、図6Dの下図において、その後に入力ノードINTが‘Hl’に遷移した時点で、NMOSトランジスタMN0の負荷回路となるPMOSトランジスタMP0が境界状態であるかオフであるかの違いとなる。そのいずれであっても、NMOSトランジスタMN0は、ノードND1の電位を容易に引き下げることができる。
一方、PMOSトランジスタMP7がオンに遷移すると、“Time=9”で、ノードND2は、‘Hd’から‘H’へ遷移する。これに応じて、PMOSトランジスタMP2,MP3は、境界状態からオフへ遷移する。これらの遷移を経て、“Time=10”では、入力信号INTが‘L’時の定常状態となる。この図6Dの最終状態となる定常状態と、図6Bに示した定常状態とは、対称関係である。
図6Fの“Time=11〜21”には、図6Eの“Time=0〜10”とは逆に、入力ノードINTが‘L’から‘Hl’へ遷移する場合の遷移状態が示される。図6Fの遷移状態は、これまでの実施の形態と同様に、図6Eの遷移状態に対して、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。この際に、今回追加されたノードND5およびPMOSトランジスタMP6の状態は、ノードND6およびPMOSトランジスタMP7の状態と入れ替えられる。
《実施の形態5の主要な効果》
前述した各実施の形態1〜4では、PMOSトランジスタMP0,MP3の駆動能力をある程度低く定める(言い換えれば、オン抵抗をある程度大きく設定する)必要がある。これは、実施の形態1等で述べたように、NMOSトランジスタMN0,MN3によるノードND1,ND2の電位の引き下げを容易化し、また、ノードND1,ND2の電圧振幅をVDD1振幅よりも大きい振幅に定めるためである。
ただし、その副作用として、ノードND1,ND2の電位が低い状態から‘Hd’に戻る際に時間を要する恐れがある。一例として、高速な入力信号(INB)に伴い、図4Cの下図において、ノードND2が‘Ld’から‘Hd’に戻る前に(これに伴いPMOSトランジスタMP2がオンの状態で)、入力ノードINTが‘Hl’に遷移した場合を想定する。この場合、反転出力ノードOUTBの‘L’への遷移が遅延するため、動作状態が不安定となり、例えば、入力信号(INT)のデータパターンに依存したジッタ等が生じる場合がある。
そこで、実施の形態5のレベルシフト回路を用いると、図6Dの下図に示したように、出力信号(OUT)が遷移したのち、VDD2振幅のPMOSトランジスタMP7によってノードND2を高速に‘H’に戻すことが可能になる。また、図6Cの下図で述べたように、遅延回路DLY0およびPMOSトランジスタMP6によって、ノードND1の電位の一時的な引き下がりを防止することも可能となる。
さらに、遅延回路DLY1によって、例えば、図6Cの上図の状態で、PMOSトランジスタMP7がオンとなるような事態を確実に防止できる。すなわち、遅延回路DLY1が無い場合、出力信号(OUT)に応じてPMOSトランジスタMP7がオンしたのちNMOSトランジスタMN5がオフする可能性がある。そうすると、両方のトランジスタ(MN5,MP7)がオンの期間で、NMOSトランジスタMN3によるノードND2の電位の引き下げ動作が大きく妨げられることになる。一方、遅延回路DLY1を設けると、NMOSトランジスタMN3が引き下げ動作を行う際の負荷回路は、常に、PMOSトランジスタMP3のみとなる。
以上のようなことから、実施の形態5のレベルシフト回路を用いることで、実施の形態4の場合と同様の効果が得られることに加えて、実施の形態4の場合と比較して動作状態を更に安定化することが可能になる。その結果として、特に、動作速度の向上が図れる。
(実施の形態6)
《レベルシフト回路(実施の形態6)の構成》
図7Aは、本発明の実施の形態6によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図7Aに示すレベルシフト回路は、図6Aのレベルシフト回路とは異なるサブレベルシフト回路SLSC3を備える。サブレベルシフト回路SLSC3には、NMOSトランジスタMN6,MN7が追加される。NMOSトランジスタMN6は、NMOSトランジスタMN1と基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられ、NMOSトランジスタMN7は、NMOSトランジスタMN2と基準電源電位GNDとの間にドレイン・ソース経路が設けられる。
ここで、前述した実施の形態1〜5では、例えば、図6Cの上図において、PMOSトランジスタMP2が反転出力ノードOUTBの電位を引き上げる際に、NMOSトランジスタMN2は、VDD2振幅でオンに駆動されていた。前述したように、PMOSトランジスタMP2は、VDD1振幅よりも大きい電圧振幅でオンに駆動されるため、反転出力ノードOUTBの電位を十分に引き上げることが可能である。ただし、この際には、加えてNMOSトランジスタMN2の駆動能力を低くすると、反転出力ノードOUTBの電位を更に容易に引き上げることが可能になる。そこで、NMOSトランジスタMN6,MN7が設けられる。
図7Aの例では、NMOSトランジスタMN6は、ノードND1によってゲートが駆動され、NMOSトランジスタMN7は、ノードND2によってゲートが駆動される。これにより、概略的には、PMOSトランジスタMP2が反転出力信号(OUTB)を外部電源電位VDD2へ遷移させる期間で、NMOSトランジスタMN7は、VDD2振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、NMOSトランジスタMN6は、オンに駆動される。逆に、PMOSトランジスタMP1が出力信号(OUT)を外部電源電位VDD2へ遷移させる期間で、NMOSトランジスタMN6は、外部電源電位VDD2よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、NMOSトランジスタMN7は、オンに駆動される。
《レベルシフト回路(実施の形態6)の動作》
図7Bは、図7Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図であり、図7Cは、図7Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。図7Dは、図7Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図7Eは、図7Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図7Bおよび図7Dの“Time=0”には、入力ノードINTが‘Hl’である場合の定常状態が示される。図7Bの状態は、図6Bの状態と同様であり、それにNMOSトランジスタMN6,MN7の状態と、ノードND7,ND8の状態とが加わったものとなっている。ノードND7は、NMOSトランジスタMN1とNMOSトランジスタMN6の結合ノードであり、ノードND8は、NMOSトランジスタMN2とNMOSトランジスタMN7の結合ノードである。
図7Bに示すように、NMOSトランジスタMN6は、ノードND1の‘H’に伴いVDD2振幅でオンに駆動される。一方、NMOSトランジスタMN7は、ノードND2の‘Hd’に伴い“VDD2−|Vtp|”振幅でオンに駆動される。また、ノードND7,ND8は、共に、‘L’である。この状態の回路は、NMOSトランジスタMN1,MN2のソースが基準電源電位GNDに直接的に結合されている実施の形態5の回路とほぼ等価である。したがって、ノードND1,ND2の状態が変わらない限り、図7Aの回路は図6Aの回路と同様に動作する。
次に、図7Dの“Time=1〜4”について説明する。この“Time=1〜4”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図7Cの上図に示される。図7Dの“Time=1〜4”および図7Cの上図に示される状態遷移は、NMOSトランジスタMN6,MN7およびノードND7,ND8の状態が加わったことを除いて図6Eの“Time=1〜4”および図6Cの上図に示される状態遷移とほぼ同様である。まず、NMOSトランジスタMN6およびノードND7に関しては、“Time=1”で入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移しても、ノードND1は、そのまま‘H’を維持するため、図7Bの定常状態から不変である。
一方、NMOSトランジスタMN7およびノードND8に関し、“Time=1”で反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移すると、ノードND2は、図6Cの上図の場合と同様に“Time=3,4”で、‘Hd’から‘Ld’へ遷移する。これに伴い、NMOSトランジスタMN7は、オン状態が弱まり、場合によってはオフとなる。図7Dでは、この弱いオン状態を“ON_W”で表している。このNMOSトランジスタMN7により、ノードND8の電位は、‘L’から引き上げられ、オン状態であるNMOSトランジスタMN2の入力電圧振幅(=Vgs)は、VDD2振幅よりも小さくなる。その結果、オン状態のPMOSトランジスタMP2は、反転出力ノードOUTBの電位を容易に引き上げることができる。
次に、図7Dの“Time=5〜8”について説明する。この“Time=5〜8”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図7Cの下図に示される。図7Dの“Time=5〜8”および図7Cの下図に示される状態遷移も、NMOSトランジスタMN6,MN7およびノードND7,ND8の状態が加わったことを除いて図6Eの“Time=5〜8”および図6Cの下図に示される状態遷移とほぼ同様である。まず、NMOSトランジスタMN6およびノードND7に関し、ノードND1は依然として‘H’を維持するため、NMOSトランジスタMN6およびノードND7の状態も図7Cの状態から不変である。
一方、NMOSトランジスタMN7およびノードND8に関し、図6Cの下図の場合と同様に、“Time=7”でNMOSトランジスタMN5がオンからオフへ遷移すると、ノードND2は、“Time=8”で‘Ld’から‘Hd’へ遷移する。これに伴い、NMOSトランジスタMN7は、弱いオン状態またはオフからオンへ遷移し、ノードND8の電位は、引き上げられた状態から‘L’へ遷移する。すなわち、この段階では、PMOSトランジスタMP2は、反転出力ノードOUTBの電位を引き上げる役割を既に終えている。そこで、ノードND2によって、PMOSトランジスタMP2は境界状態に戻され、これに連動して、NMOSトランジスタMN7もオンに戻される。
その後は、図6Dの場合と同様に、PMOSトランジスタMP6はオフとなり、ノードND1は、‘H’から‘Hd’へ遷移する。また、PMOSトランジスタMP7はオンとなり、ノードND2は、‘Hd’から‘H’へ遷移する。これに伴い、NMOSトランジスタMN6,MN7は、オンの強さが若干変動するものの、依然として強いオン状態を保つ。
図7Eの“Time=11〜21”には、図7Dの“Time=0〜10”とは逆に、入力ノードINTが‘L’から‘Hl’へ遷移する場合の遷移状態が示される。図7Eの遷移状態は、これまでの実施の形態と同様に、図7Dの遷移状態に対して、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。この際に、今回追加されたノードND7およびNMOSトランジスタMN6の状態は、それぞれ、ノードND8およびNMOSトランジスタMN7の状態と入れ替えられる。
《実施の形態6の主要な効果》
以上、実施の形態6のレベルシフト回路を用いることで、実施の形態5の場合と同様の効果が得られることに加えて、実施の形態5の場合と比較して、レベルシフト動作を行える電源電位範囲をさらに拡大することが可能になる。具体的に説明すると、例えば、内部電源電位VDD1が低下するにつれて、NMOSトランジスタMN0,MN3の駆動電流(=Ids)は小さくなり、ノードND1,ND2の|Vdrop|振幅も小さくなる。そうすると、NMOSトランジスタMN1,MN2の駆動能力に比べてPMOSトランジスタMP1,MP2の駆動能力は益々低下していくため、そのうちに、出力ノードOUT等における電位の引き上げ動作が困難となる事態が生じ得る。実施の形態6のレベルシフト回路を用いると、PMOSトランジスタMP1,MP2の駆動時にNMOSトランジスタMN1,MN2の駆動能力を低下させることができるため、このような事態を回避できる。
(実施の形態7)
《レベルシフト回路(実施の形態7)の構成》
図8Aは、本発明の実施の形態7によるレベルシフト回路の構成例を示す回路図である。図8Aに示すレベルシフト回路は、図7Aのレベルシフト回路とは異なるサブレベルシフト回路SLSC4を備える。サブレベルシフト回路SLSC4は、図7Aのサブレベルシフト回路SLSC3と比較して次の2点が異なっている。1点目の相違点として、NMOSトランジスタMN6は、ノードND1ではなく反転入力信号(INB)によって駆動され、NMOSトランジスタMN7は、ノードND2ではなく入力信号(INT)によって駆動される。
2点目の相違点として、NMOSトランジスタMN8〜MN11が追加される。NMOSトランジスタMN11は、基準電源電位GNDと反転出力ノードOUTBとの間にソース・ドレイン経路が設けられ、出力信号(OUT)によってゲートが駆動される。NMOSトランジスタMN9は、基準電源電位GNDと出力ノードOUTとの間にソース・ドレイン経路が設けられ、反転出力信号(OUTB)によってゲートが駆動される。NMOSトランジスタMN10は、反転出力ノードOUTBとNMOSトランジスタMN11との間にドレイン・ソース経路が設けられ、反転制御信号(ノードND5の信号)によってゲートが駆動される。NMOSトランジスタMN8は、出力ノードOUTとNMOSトランジスタMN9との間にドレイン・ソース経路が設けられ、制御信号(ノードND6の信号)によってゲートが駆動される。
実施の形態6の場合と同様に、PMOSトランジスタMP2が反転出力信号(OUTB)を外部電源電位VDD2へ遷移させる期間では、NMOSトランジスタMN7は、NMOSトランジスタMN2の駆動能力を弱める役目を担い、NMOSトランジスタMN6は、オンに駆動される。逆に、PMOSトランジスタMP1が出力信号(OUT)を外部電源電位VDD2へ遷移させる期間では、NMOSトランジスタMN6は、NMOSトランジスタMN1の駆動能力を弱める役目を担い、NMOSトランジスタMN7は、オンに駆動される。ただし、ここでは、NMOSトランジスタMN6,MN7は、実施の形態6の場合と異なり、NMOSトランジスタMN1,MN2の駆動能力を弱めるために、弱いオン状態でなくオフに駆動される。
一方、例えば、PMOSトランジスタMP2が反転出力信号(OUTB)を外部電源電位VDD2へ遷移させる期間では、NMOSトランジスタMN6は、実施の形態6の場合と異なり、VDD2振幅ではなくVDD1振幅でオンに駆動される。その結果、NMOSトランジスタMN1,MN6を介して出力ノードOUTを‘L’へ引き下げる能力が低下する恐れがある。そこで、この出力ノードOUTの‘L’への引き下げ能力を補強し、かつ‘H’への引き上げ動作を妨げないようにするために、NMOSトランジスタMN8,MN9が設けられる。
《レベルシフト回路(実施の形態7)の動作》
図8Bは、図8Aにおける定常状態での各ノードおよび各トランジスタの状態例を示す回路図であり、図8Cは、図8Aにおける遷移期間での各ノードおよび各トランジスタの状態遷移の一例を示す回路図である。図8Dは、図8Aにおいて、入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図であり、図8Eは、図8Dとは逆方向の入力信号の遷移に伴う各ノードおよび各トランジスタの時系列的な状態遷移の一例を纏めた遷移図である。
図8Bには、入力ノードINTが‘Hl’である場合の定常状態が示される。図8Bの状態は、今回の追加または変更対象となるNMOSトランジスタMN6〜MN11の状態と、これに伴うノードND7〜ND10の状態とを除いて図7Bの状態と同様である。ノードND9は、NMOSトランジスタMN8とNMOSトランジスタMN9の結合ノードであり、ノードND10は、NMOSトランジスタMN10とNMOSトランジスタMN11の結合ノードである。ただし、実施の形態7では、ノードND7〜ND10の電位を厳密に定めることに意味はなく、適宜、詳細な説明は省略される。
図8Bに示すように、NMOSトランジスタMN6は、反転入力ノードINBの‘L’に伴いオフに駆動される。一方、NMOSトランジスタMN7は、入力ノードINTの‘Hl’に伴いに伴いVDD1振幅でオンに駆動される。NMOSトランジスタMN8は、制御信号(ノードND6の信号)の‘H’に伴いオン(詳細には境界状態)であり、NMOSトランジスタMN10は、反転制御信号(ノードND5の信号)の‘L’に伴いオフである。NMOSトランジスタMN9は、反転出力ノードOUTBの‘L’に伴いオフであり、NMOSトランジスタMN11は、出力ノードOUTの‘H’に伴いオンである。
また、出力ノードOUTの‘H’は、オン状態のPMOSトランジスタMP4によって維持され、反転出力ノードOUTBの‘L’は、オン状態のNMOSトランジスタMN2,MN7によって維持される。この際に、NMOSトランジスタMN7は、VDD1振幅でオンに駆動されるが、反転出力ノードOUTBの‘L’を維持する分には、十分な駆動能力を備える。
次に、図8Dの“Time=1〜4”について説明する。この“Time=1〜4”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図8Cの上図に示される。“Time=1”で入力ノードINTが‘Hl’から‘L’へ遷移すると、“Time=2”でNMOSトランジスタMN0,MN7はオンからオフへ遷移する。MNOSトランジスタMN4はオフであり、PMOSトランジスタMP6はオンであるため、NMOSトランジスタMN0がオフに遷移しても、ノードND1は、依然として‘H’を維持する。一方、NMOSトランジスタMN7がオフに遷移すると、NMOSトランジスタMN2は、等価的に、存在しない状態となる。
また、“Time=1”で反転入力ノードINBが‘L’から‘Hl’へ遷移すると、“Time=2”で、NMOSトランジスタMN3,MN6がオフからオンへ遷移する。NMOSトランジスタMN6がオンに遷移すると、ノードND7は‘L’となる。一方、NMOSトランジスタMN3がオンに遷移すると、これまでの実施の形態と同様に、ノードND2は、“Time=3,4”で‘Hd’から‘Ld’へ遷移し、これに伴い、PMOSトランジスタMP2,MP3は、“Time=4”で境界状態からオンへ遷移する。
これにより、PMOSトランジスタMP2は、反転出力ノードOUTBの電位を引き上げる。この際に、オン状態のNMOSトランジスタMN2は、NMOSトランジスタMN7のオフに伴い等価的に存在しない状態であり、さらに、オン状態のNMOSトランジスタMN11もNMOSトランジスタMN10のオフに伴い等価的に存在しない状態となる。その結果、PMOSトランジスタMP2は、反転出力ノードOUTBの電位を容易に引き上げることができる。
次に、図8Dの“Time=5〜8”について説明する。この“Time=5〜8”にほぼ対応する期間での状態遷移は、図8Cの下図に示される。“Time=5”で反転出力ノードOUTBの電位が引き上がり、Vtnを超えて‘Hd’に達すると、“Time=6”でNMOSトランジスタMN1はオフからオンへ遷移し、PMOSトランジスタMP4はオンからオフへ遷移する。また、“Time=6”で、NMOSトランジスタMN4もオフからオンへ遷移する。NMOSトランジスタMN4がオンに遷移しても、ノードND1は依然として‘H’を維持し、これに伴いPMOSトランジスタMP1もオフを維持する。その結果、出力ノードOUTの電位は、オン状態のNMOSトランジスタMN1,MN6を介して引き下げられる。
ここで、NMOSトランジスタMN6のVgsはVDD1振幅であるため、出力ノードOUTの電位の引き下げに時間を要する恐れがある。ただし、ここでは、“Time=5”で反転出力ノードOUTBの電位がVtnを超えると、“Time=6”で、NMOSトランジスタMN1に加えてNMOSトランジスタMN9もオフからオンへ遷移する。NMOSトランジスタMN9は、VDD2振幅でオンに駆動されているNMOSトランジスタMN8を介して出力ノードOUTの電位を引き下げる。その結果、出力ノードOUTの電位を高速に引き下げることが可能になる。
出力ノードOUTの電位が‘Hd’よりも引き下がると、“Time=7”でPMOSトランジスタMP5はオフからオンへ遷移し、さらに、Vtnよりも引き下がると、“Time=7”でNMOSトランジスタMN2,MN11,MN5はオンからオフへ遷移する。NMOSトランジスタMN2,MN11がオフに遷移しても、その時点でNMOSトランジスタMN7,MN10はオフであるため、特に動作に変化は生じない。また、反転出力ノードOUTBは、オンとなったPMOSトランジスタMP5によって‘H’に固定される。
一方、NMOSトランジスタMN5がオフに遷移すると、実施の形態6の場合と同様に、ノードND2は、‘Ld’から‘Hd’に向けて引き上げられる。ただし、ここでは、その過程で、実施の形態5(すなわち図6D)の場合と同様に、PMOSトランジスタMP6がオンからオフへ遷移し、PMOSトランジスタMP7がオフからオンへ遷移する。
その結果、図8Cの下図の状態の後、ノードND1は‘Hd’となり、これに伴い、PMOSトランジスタMP0,MP1は、オフから境界状態へ遷移する。また、ノードND2は‘H’となり、これに伴い、PMOSトランジスタMP2,MP3は、オンからオフへ遷移する。さらに、NMOSトランジスタMN10は、反転制御信号(ノードND5の信号)に応じてオフからオン(詳細には境界状態)へ遷移し、NMOSトランジスタMN8は、制御信号(ノードND6の信号)に応じてオンからオフへ遷移する。その結果、図8Bの対象関係となる状態が構築される。
ここで、NMOSトランジスタMN8,MN10に関して補足する。例えば、図8Cの上図において、反転出力ノードOUTBの引き上げ動作をNMOSトランジスタMN11に阻害させないためには、NMOSトランジスタMN10は、初期状態でオフであり、出力信号(OUT)の遷移に応じてNMOSトランジスタMN11がオンからオフへ遷移したのちに、オンに遷移すればよい。NMOSトランジスタMN11をオンに遷移させるのは、入力信号(INT)の‘Hl’への遷移に備えるためである。
一方、NMOSトランジスタMN9による出力ノードOUTの‘L’への引き下げ動作を有効にするためには、NMOSトランジスタMN8は、初期状態でオンであり、反転出力信号(OUTB)の遷移に応じてNMOSトランジスタMN9がオフからオンへ遷移したのち、さらに一定の期間を経過後にオフへ遷移すればよい。NMOSトランジスタMN8をオフに遷移させるのは、入力信号(INT)の‘Hl’への遷移に備えるためである。遅延回路DLY0,DLY1を介した反転制御信号(ノードND5の信号)および制御信号(ノードND6の信号)を用いることで、NMOSトランジスタMN8,MN10に、このような動作を行わせることが可能になる。
図8Eの“Time=11〜21”には、図8Dの“Time=0〜10”とは逆に、入力ノードINTが‘L’から‘Hl’へ遷移する場合の遷移状態が示される。図8Eの遷移状態は、これまでの実施の形態と同様に、図8Dの遷移状態に対して、対称関係となる片側の状態と、もう片側の状態とを入れ替えたような状態となる。この際に、今回追加または変更されたノードND7,ND9およびNMOSトランジスタMN6,MN8,MN9の状態は、それぞれ、ノードND8,ND10およびNMOSトランジスタMN7,MN10,MN11の状態と入れ替えられる。
《実施の形態7の主要な効果》
以上、実施の形態7のレベルシフト回路を用いることで、実施の形態6の場合と同様の効果が得られることに加えて、実施の形態6の場合と比較して、レベルシフト動作を行える電源電位範囲をさらに拡大することが可能になる。具体的には、例えば、PMOSトランジスタMP2による反転出力ノードOUTBの電位の引き上げ時に、NMOSトランジスタMN7をオフに駆動することができる。その結果、PMOSトランジスタMP2は、内部電源電位VDD1の低下に伴い入力電圧振幅がより小さくなっても、反転出力ノードOUTBの電位を容易に引き上げることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
一例として、レベルシフト回路は、図12に示されるような構成であってもよい。図12は、本発明の一実施の形態によるレベルシフト回路の変形例を示す回路図である。図12に示すレベルシフト回路は、図4Aに示した振幅増幅回路AMPt3,AMPb3と、図7Aに示したサブレベルシフト回路SLSC3とを組み合わせた構成となっている。このように、各実施の形態の振幅増幅回路とサブレベルシフト回路とを適宜組み合わせることが可能である。また、前述した各実施の形態は、MISFETの一例としてMOSトランジスタを用いたが、必ずしもMISFETに限定されるものではなく、場合によっては、バイポーラトランジスタ等の他のトランジスタに置き換えることも可能である。
《付記》
(1)実施の形態の半導体装置は、内部ロジック回路と、レベルシフト回路とを備える。内部ロジック回路は、基準電源電位と、基準電源電位よりも高電位である第1電源電位とが供給されて所定の処理を実行し、基準電源電位と第1電源電位との間で遷移する第1電源電圧振幅の信号を出力する。レベルシフト回路は、基準電源電位と、第1電源電位よりも高電位である第2電源電位とが供給され、内部ロジック回路からの第1電源電圧振幅の入力信号を、基準電源電位と第2電源電位との間で遷移する第2電源電圧振幅の出力信号に変換する。ここで、レベルシフト回路は、第1電源電圧振幅の入力信号を受けて、第1電源電圧振幅よりも大きく第2電源電圧振幅よりも小さい第1振幅の第1信号を出力する振幅増幅回路と、第1振幅の第1信号を受けて、第2電源電圧振幅の出力信号を出力するサブレベルシフト回路とを有する。
AMP 振幅増幅回路
CP 半導体チップ
DLY 遅延回路
GND 基準電源電位
ILOG 内部ロジック回路
INB 反転入力ノード
INT 入力ノード
LD 負荷回路
LSC レベルシフト回路
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
ND ノード
OUT 出力ノード
OUTB 反転出力ノード
SLSC サブレベルシフト回路
SND 信号
VDD1 内部電源電位
VDD2 外部電源電位

Claims (20)

  1. 基準電源電位と、前記基準電源電位よりも高電位である第1電源電位との間で遷移する第1電源電圧振幅の入力信号が入力される入力ノードと、
    前記入力信号の逆極性となる反転入力信号が入力される反転入力ノードと、
    前記基準電源電位と、前記第1電源電位よりも高電位である第2電源電位との間で遷移する第2電源電圧振幅の出力信号を出力する出力ノードと、
    前記出力信号の逆極性となる反転出力信号を出力する反転出力ノードと、
    第1ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記入力信号によって駆動される第1導電型の第0Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記第1ノードとの間に設けられる第2導電型の第0Bトランジスタと、
    前記出力ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記反転出力信号によって駆動される前記第1導電型の第1Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記出力ノードとの間に設けられ、前記第1ノードの信号によって駆動される前記第2導電型の第1Bトランジスタと、
    第2ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記反転入力信号によって駆動される前記第1導電型の第3Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記第2ノードとの間に設けられる前記第2導電型の第3Bトランジスタと、
    前記反転出力ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記出力信号によって駆動される前記第1導電型の第2Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記反転出力ノードとの間に設けられ、前記第2ノードの信号によって駆動される前記第2導電型の第2Bトランジスタと、
    を有し、
    前記第0Bトランジスタおよび前記第3Bトランジスタのそれぞれは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動される、
    レベルシフト回路。
  2. 請求項1記載のレベルシフト回路において、
    前記第0Bトランジスタは、前記第1ノードの信号によって駆動され、
    前記第3Bトランジスタは、前記第2ノードの信号によって駆動される、
    レベルシフト回路。
  3. 請求項1記載のレベルシフト回路において、
    前記第0Bトランジスタおよび前記第3Bトランジスタのそれぞれは、予め設定された固定電位によってオンに駆動される、
    レベルシフト回路。
  4. 請求項1記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記第1ノードと前記第0Aトランジスタとの間に設けられ、前記反転出力信号の前記第2電源電位への遷移または前記出力信号の前記基準電源電位への遷移に応じてオンに駆動される第4Aトランジスタと、
    前記第2ノードと前記第3Aトランジスタとの間に設けられ、前記出力信号の前記第2電源電位への遷移または前記反転出力信号の前記基準電源電位への遷移に応じてオンに駆動される第5Aトランジスタと、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  5. 請求項4記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記第1Bトランジスタと並列に結合され、前記反転出力信号によって駆動される前記第2導電型の第4Bトランジスタと、
    前記第2Bトランジスタと並列に結合され、前記出力信号によって駆動される前記第2導電型の第5Bトランジスタと、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  6. 請求項5記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記出力信号を遅延させた制御信号と、前記制御信号の逆極性となる反転制御信号とを出力する遅延回路と、
    前記第0Bトランジスタと並列に結合され、前記反転制御信号によって駆動される前記第2導電型の第6Bトランジスタと、
    前記第3Bトランジスタと並列に結合され、前記制御信号によって駆動される前記第2導電型の第7Bトランジスタと、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  7. 請求項6記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記第1Aトランジスタと前記基準電源電位との間に設けられる前記第1導電型の第6Aトランジスタと、
    前記第2Aトランジスタと前記基準電源電位との間に設けられる前記第1導電型の第7Aトランジスタと、
    を有し、
    前記第2Bトランジスタが前記反転出力信号を前記第2電源電位へ遷移させる期間で、前記第7Aトランジスタは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、前記第6Aトランジスタは、オンに駆動され、
    前記第1Bトランジスタが前記出力信号を前記第2電源電位へ遷移させる期間で、前記第6Aトランジスタは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、前記第7Aトランジスタは、オンに駆動される、
    レベルシフト回路。
  8. 請求項7記載のレベルシフト回路において、
    前記第7Aトランジスタは、前記第2ノードによって駆動され、
    前記第6Aトランジスタは、前記第1ノードによって駆動される、
    レベルシフト回路。
  9. 請求項7記載のレベルシフト回路において、
    前記第7Aトランジスタは、前記入力信号によって駆動され、
    前記第6Aトランジスタは、前記反転入力信号によって駆動される、
    レベルシフト回路。
  10. 請求項9記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記基準電源電位と前記反転出力ノードとの間に設けられ、前記出力信号によって駆動される前記第1導電型の第11Aトランジスタと、
    前記基準電源電位と前記出力ノードとの間に設けられ、前記反転出力信号によって駆動される前記第1導電型の第9Aトランジスタと、
    前記反転出力ノードと前記第11Aトランジタとの間に設けられ、前記反転制御信号によって駆動される前記第1導電型の第10Aトランジスタと、
    前記出力ノードと前記第9Aトランジタとの間に設けられ、前記制御信号によって駆動される前記第1導電型の第8Aトランジスタと、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  11. 請求項5記載のレベルシフト回路において、さらに、
    前記第1Aトランジスタと前記基準電源電位との間に設けられる前記第1導電型の第6Aトランジスタと、
    前記第2Aトランジスタと前記基準電源電位との間に設けられる前記第1導電型の第7Aトランジスタと、
    を有し、
    前記第2Bトランジスタが前記反転出力信号を前記第2電源電位へ遷移させる期間で、前記第7Aトランジスタは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、前記第6Aトランジスタは、オンに駆動され、
    前記第1Bトランジスタが前記出力信号を前記第2電源電位へ遷移させる期間で、前記第6Aトランジスタは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、前記第7Aトランジスタは、オンに駆動される、
    レベルシフト回路。
  12. 基準電源電位と、前記基準電源電位よりも高電位である第1電源電位との間で遷移する第1電源電圧振幅の入力信号が入力され、前記基準電源電位と、前記第1電源電位よりも高電位である第2電源電位との間で遷移する第2電源電圧振幅の出力信号を出力ノードへ出力するレベルシフト回路であって、
    前記基準電源電位および前記第2電源電位が供給され、前記第1電源電圧振幅の前記入力信号を受けて、前記第1電源電圧振幅よりも大きく前記第2電源電圧振幅よりも小さい第1振幅の第1信号を出力する振幅増幅回路と、
    前記基準電源電位および前記第2電源電位が供給され、前記第1振幅の前記第1信号を受けて、前記第2電源電圧振幅の前記出力信号を出力するサブレベルシフト回路と、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  13. 請求項12記載のレベルシフト回路において、
    前記振幅増幅回路は、
    第1ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記入力信号によって駆動される第1導電型の第0Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記第1ノードとの間に設けられ、前記第0Aトランジスタに流れる電流に応じた前記第1振幅の前記第1信号を前記第1ノードへ出力する負荷回路と、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  14. 請求項13記載のレベルシフト回路において、
    前記サブレベルシフト回路は、
    前記第2電源電位と前記出力ノードとの間に設けられ、前記第1信号によって駆動される第2導電型の第1Bトランジスタと、
    前記出力ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記出力信号の逆極性となる反転出力信号によって駆動される前記第1導電型の第1Aトランジスタと、
    を有する、
    レベルシフト回路。
  15. 請求項13記載のレベルシフト回路において、
    前記振幅増幅回路は、さらに、前記第1ノードと前記第0Aトランジスタとの間に設けられ、前記出力信号の前記基準電源電位への遷移に応じてオンに駆動され、前記第2電源電位への遷移に応じてオフに駆動されるスイッチを有する、
    レベルシフト回路。
  16. 請求項15記載のレベルシフト回路において、
    前記サブレベルシフト回路は、さらに、前記第1Bトランジスタと並列に結合され、前記反転出力信号によって駆動される前記第2導電型の第4Bトランジスタを有する、
    レベルシフト回路。
  17. 請求項14記載のレベルシフト回路において、
    前記サブレベルシフト回路は、さらに、前記第1Aトランジスタと前記基準電源電位との間に設けられる前記第1導電型の第6Aトランジスタを有し、
    前記第6Aトランジスタは、前記第1Bトランジスタが前記出力信号を前記第2電源電位へ遷移させる期間で、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動されるかまたはオフに駆動され、前記反転出力信号が前記第2電源電位へ遷移する期間でオンに駆動される、
    レベルシフト回路。
  18. 請求項17記載のレベルシフト回路において、
    前記第6Aトランジスタは、前記第1ノードによって駆動される、
    レベルシフト回路。
  19. 請求項13記載のレベルシフト回路において、
    前記負荷回路は、第2導電型の第0Bトランジスタを有する、
    レベルシフト回路。
  20. 基準電源電位と、前記基準電源電位よりも高電位である第1電源電位とが供給されて所定の処理を実行し、前記基準電源電位と前記第1電源電位との間で遷移する第1電源電圧振幅の信号を出力する内部ロジック回路と、
    前記基準電源電位と、前記第1電源電位よりも高電位である第2電源電位とが供給され、前記内部ロジック回路からの前記第1電源電圧振幅の入力信号を、前記基準電源電位と前記第2電源電位との間で遷移する第2電源電圧振幅の出力信号に変換するレベルシフト回路と、
    を備える半導体装置であって、
    前記レベルシフト回路は、
    前記入力信号として入力される入力ノードと、
    前記入力信号の逆極性となる反転入力信号が入力される反転入力ノードと、
    前記出力信号を出力する出力ノードと、
    前記出力信号の逆極性となる反転出力信号を出力する反転出力ノードと、
    第1ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記入力信号によって駆動される第1導電型の第0Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記第1ノードとの間に設けられる第2導電型の第0Bトランジスタと、
    前記出力ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記反転出力信号によって駆動される前記第1導電型の第1Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記出力ノードとの間に設けられ、前記第1ノードの信号によって駆動される前記第2導電型の第1Bトランジスタと、
    第2ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記反転入力信号によって駆動される前記第1導電型の第3Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記第2ノードとの間に設けられる前記第2導電型の第3Bトランジスタと、
    前記反転出力ノードと前記基準電源電位との間に設けられ、前記出力信号によって駆動される前記第1導電型の第2Aトランジスタと、
    前記第2電源電位と前記反転出力ノードとの間に設けられ、前記第2ノードの信号によって駆動される前記第2導電型の第2Bトランジスタと、
    を有し、
    前記第0Bトランジスタおよび前記第3Bトランジスタのそれぞれは、前記第2電源電圧振幅よりも小さい電圧振幅でオンに駆動される、
    半導体装置。
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