JP2005175534A - レベルシフト回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レベルシフト回路において、入力信号及び反転入力信号を低電源電圧化しても、高速に動作させる。
【解決手段】 例えば、入力信号INがLレベルからHレベルに変化すると、信号入力用のN型トランジスタ1が導通して、このN型トランジスタ1に電流が流れる。これに伴い、第1のカレントミラー回路10は、前記N型トランジスタ1に流れる電流を所定倍して増幅すると共に、電流帰還用の第1のN型トランジスタ60を含む第3のカレントミラー回路65も前記増幅された電流を増幅し、更にこの増幅された電流が前記第1のカレントミラー回路10で再増幅されることが繰り返されて、反転出力ノードXOに対する電流駆動能力が高まり、反転出力ノードXOが素早くLレベルに変化する。前記反転出力ノードXOのLレベルへの変化と共に、出力ノードOはHレベルに変化する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源電圧の異なる2つの回路相互間のインターフェイスに用いられるレベルシフト回路に関する。
近年のプロセスの微細化に伴って、素子の信頼性の問題から、半導体集積回路の内部回路の電源電圧は低電圧化の傾向にある。一方、電子機器などのシステムにおいて使用される素子の中には従来の電源電圧を継承しているものもある。これら電源電圧の異なる素子と半導体集積回路との間のインターフェイスをとるために、半導体集積回路内にレベルシフト回路を内蔵することが一般的に行われている。
また、最近では、半導体集積回路の中でも、消費電力の削減化のために、回路ブロック毎に最適な電源電圧を供給することが行われており、これら電源電圧が異なる回路ブロック相互間のインターフェイスをとるためにも、レベルシフト回路が使用されている。今後、このレベルシフト回路の重要性は更に増して行くと考えられる。
従来のレベルシフト回路は、例えば特許文献1に記載されている。このような従来のレベルシフト回路の例を図15に示す。同図において、1、2はN型トランジスタ、3、4はP型トランジスタ、VDDは高電圧電源、VSSは接地電源、INは入力信号、XINは反転入力信号、OUTは出力信号、XOUTは反転出力信号である。各N型トランジスタ1、2のゲート電極には前記入力信号IN及び反転入力信号XINが各々入力され、それ等のソース電極は接地電源VSSに接続される。また、P型トランジスタ3、4は、そのドレイン電極が前記N型トランジスタ1、2のドレイン電極に接続され、その各ソース電極は高電圧電源VDDに接続される。この両P型トランジスタ3、4では、その一方のゲート電極が他方のドレイン電極に接続されたクロスカップル接続とされている。P型トランジスタ3とN型トランジスタ1との接続点から反転出力信号XOUTが出力され、P型トランジスタ4とN型トランジスタ2との接続点から出力信号OUTが出力される。
次に、前記従来のレベルシフト回路の動作を説明する。一例として、入力信号IN及び反転入力信号XINの振幅レベルが1.5V、高電圧電源VDDの電源電位が3V、接地電源VSSの電位が0V、出力信号OUT及び反転出力信号XOUTの振幅レベルが3Vとして、動作を説明する。
先ず、初期状態として、入力信号INが0V、反転入力信号XINが1.5V、出力信号OUTが0V、反転出力信号XOUTが3Vであるとする。この時、N型トランジスタ1及びP型トランジスタ4は非導通状態、N型トランジスタ2及びP型トランジスタ3は導通状態である。
次に、入力信号INが1.5Vに、反転入力信号XINが0Vに各々変化した場合を考える。この変化により、N型トランジスタ1は導通状態に遷移し、N型トランジスタ2は非導通状態に遷移する。この時、P型トランジスタ3は導通状態であるので、反転出力信号XOUTの電位はN型トランジスタ1とP型トランジスタ3との導通抵抗値の比で決まる中間値まで低下する。この中間値がP型トランジスタ4の閾値電圧を超えると、P型トランジスタ4が導通状態へと遷移して行き、出力信号OUTの電位を上昇させる。出力信号OUTの電位が上昇すると、P型トランジスタ3が非導通状態へと遷移して行くため、P型トランジスタ3の導通抵抗値が上昇して、反転出力信号XOUTの電位は更に低下する。
以上のような正帰還がかかることにより、出力信号OUTは3Vに、反転出力信号XOUTは0Vに各々変化して、低振幅レベルの入力信号を大振幅レベルの出力信号にシフトする動作が完了する。従って、例えば半導体集積回路内部の電源電圧レベルの低い信号を外部の電源電圧のレベルの高い信号にシフトすることができる。
特開平6−209256号公報
しかしながら、前記従来のレベルシフト回路では、電源電圧の低電圧化が進むと、以下に示す問題点が顕著になることが判った。すなわち、図15に示したレベルシフト回路において、N型トランジスタ1、2は、高電圧に耐え得るようにゲート酸化膜の厚い高耐圧のトランジスタが使用されるが、この高耐圧のトランジスタは一般的に大きな閾値電圧(例えば0.5V)を持っている。このため、入力信号IN及び反転入力信号XINの電圧レベル(電源電圧レベル)がN型トランジスタ1、2の閾値電圧近く(例えば0.7V)まで低下してくると、これら信号IN、XINをゲート電極に受けるN型トランジスタ1、2は急激に能力が低下する。その結果、これら信号IN、XINが0Vから所定電圧レベル(0.7V)に変化する際には、導通状態へ遷移する側のN型トランジスタ1、2の動作が遅く、レベルシフト回路全体として動作速度の劣化が生じるという不具合が生じる。
既述の通り、近年の微細化の進展により半導体集積回路の内部の電源電圧は低電圧化の傾向にあるため、低電圧レベル化がより進展すると、この低電圧レベルの信号を如何に高速度で高電圧レベルの信号にシフトするかが重要な課題となっている。
本発明は前記従来の問題点を解決するものであり、その目的は、電圧レベルの低い入力信号を電圧レベルの高い出力信号にシフトするレベルシフト回路において、入力信号の低電圧レベル化が進展しても、その信号のレベルシフトを高速度で、望ましくは低消費電力で行い得るようにすることにある。
前記の目的を達成するため、本発明では、電流を増幅するカレントミラー回路に着目し、入力信号がゲート電極に入力されるトランジスタにおいて、そのトランジスタに流れる電流を前記カレントミラー回路により所定倍に増幅することにより、動作の高速化を図ることとする。更に、本発明では、このようにカレントミラー回路を採用した場合に、このカレントミラー回路に流れる定常電流によって低消費電流化が阻害されないように対処することとする。
具体的に、請求項1記載のレベルシフト回路は、1対の入力端子及び反転入力端子、及び1対の出力ノード及び反転出力ノードを有し、前記入力端子及び反転入力端子に入力信号及び反転入力信号が入力され、前記入力信号及び反転入力信号の振幅レベルを、この振幅レベルよりも大きい振幅レベルにシフトし、このシフト後の振幅レベルを持つ出力信号及びこの出力信号を反転した反転出力信号を前記出力ノード及び反転出力ノードに伝達するレベルシフト回路であって、前記入力端子がゲート電極に接続された信号入力用の第1のN型トランジスタと、前記反転入力端子がゲート電極に接続された信号入力用の第2のN型トランジスタと、P型トランジスタにより構成されたP型カレントミラー回路と、N型トランジスタにより構成されたN型カレントミラー回路とを縦続接続した組を少なくとも1組持ち、前記第1のN型トランジスタと前記反転出力ノードとの間に配置され、前記第1のN型トランジスタに流れる電流を所定倍に増幅し、この増幅した電流を前記反転出力ノードから引き抜く第1のカレントミラー回路と、P型トランジスタにより構成されたP型カレントミラー回路と、N型トランジスタにより構成されたN型カレントミラー回路とを縦続接続した組を少なくとも1組持ち、前記第2のN型トランジスタと前記出力ノードとの間に配置され、前記第2のN型トランジスタに流れる電流を所定倍に増幅し、この増幅した電流を前記出力ノードから引き抜く第2のカレントミラー回路と、前記第1のN型トランジスタに並列に接続され、前記第1のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点の電位によって制御される電流帰還用の第1のN型トランジスタと、前記第2のN型トランジスタに並列に接続され、前記第2のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点の電位によって制御される電流帰還用の第2のN型トランジスタとを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のレベルシフト回路において、ゲート電極が前記反転入力端子に接続され、ドレイン電極が前記第1のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点に接続され、ソース電極が接地された第3のN型トランジスタと、ゲート電極が前記入力端子に接続され、ドレイン電極が前記第2のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点に接続され、ソース電極が接地された第4のN型トランジスタとを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載のレベルシフト回路において、前記第1のカレントミラー回路に接続され、前記出力信号の変化の終了後に、前記第1のカレントミラー回路が流す電流を遮断する第1の電流遮断回路と、前記第2のカレントミラー回路に接続され、前記反転出力信号の変化の終了後に、前記第2のカレントミラー回路が流す電流を遮断する第2の電流遮断回路とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項3記載のレベルシフト回路において、前記第1の電流遮断回路は、ゲート電極に前記出力信号を受けるP型トランジスタにより構成され、前記第2の電流遮断回路は、ゲート電極に前記反転出力信号を受けるP型トランジスタにより構成されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項3又は4記載のレベルシフト回路において、前記第1のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続され、前記反転出力ノードの反転出力信号により制御されて、前記反転出力信号がLレベルからHレベルに変化する速度を速める第1の変化速度促進回路と、前記第2のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続され、前記出力ノードの出力信号により制御されて、前記出力信号がLレベルからHレベルに変化する速度を速める第2の変化速度促進回路とを備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項5記載のレベルシフト回路において、前記第1の変化速度促進回路は、前記第1のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続された第1のP型トランジスタと、出力側が前記第1のP型トランジスタのゲート電極に接続され、前記反転出力ノードの反転出力信号により制御される第1のバッファ回路とを備え、前記第2の変化速度促進回路は、前記第2のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続された第2のP型トランジスタと、出力側が前記第2のP型トランジスタのゲート電極に接続され、前記出力ノードの出力信号により制御される第2のバッファ回路とを備えたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項6記載のレベルシフト回路において、前記第1の変化速度促進回路は、更に、前記出力ノードの出力信号の変化が終了した後に前記第1のバッファ回路の動作を許容する第1の制御回路を備え、前記第2の変化速度促進回路は、更に、前記反転出力ノードの反転出力信号の変化が終了した後に前記第2のバッファ回路の動作を許容する第2の制御回路を備えたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項1、2、3、4、5、6、又は7記載のレベルシフト回路において、電源が供給され始めた初期状態において、前記出力ノード及び前記反転出力ノードの電位状態を早期に確定させて安定させる安定化回路を備えたことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項8記載のレベルシフト回路において、前記安定化回路は、ゲート電極が前記出力ノードに接続され、ドレイン電極が前記反転出力ノードに接続され、ソース電極が接地された第1のN型トランジスタと、ゲート電極が前記反転出力ノードに接続され、ドレイン電極が前記出力ノードに接続され、ソース電極が接地された第2のN型トランジスタとを備えることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のレベルシフト回路において、前記出力ノードの出力信号及び反転出力ノードの反転出力信号のうち少なくとも一方の信号が外部出力されることを特徴とする。
以上により、請求項1〜10記載の発明では、例えば入力端子の入力信号がLレベルからHレベルに変化した際には、第1のN型トランジスタが導通状態となって、このトランジスタに電流が流れ、この電流が第1のカレントミラー回路により所定倍に増幅される。更に、電流帰還用の第1のN型トランジスタが前記第1のカレントミラー回路のN型カレントミラー回路を構成するN型トランジスタと共に他のカレントミラー回路を構成して、このカレントミラー回路が前記増幅された電流を増幅し、更にこの増幅された電流が前記第1のカレントミラー回路で再増幅されることが繰り返されて、この増幅された電流が反転出力ノードから引き抜かれる。従って、反転出力ノードに対する電流駆動能力が著しく向上して、この反転出力ノードのLレベルへの変化及び出力ノードのHレベルへの変化が速くなって、レベルシフト回路の動作速度が向上する。
特に、請求項2記載の発明では、例えば入力端子の入力信号がLレベルにある状態では、前記第1のカレントミラー回路には本来電流は流れないが、そのリーク電流が多い場合には、前記電流帰還用の第1のN型トランジスタを含むカレントミラー回路がそのリーク電流を増幅して、反転入力端子の反転入力信号を誤ってLレベルにしようとするが、第3のN型トランジスタがそのリーク電流を接地に引き抜くので、そのような誤動作が防止される。
また、請求項3及び4記載の発明では、上述のように第1のカレントミラー回路が電流を所定倍に増幅した後、入力信号がHレベルを保持した定常時には、第1のカレントミラー回路は所定倍の増幅電流を常時流そうとするが、出力ノードの出力信号のHレベルへの変化が終了すると、第1の電流遮断回路が動作して、この第1のカレントミラー回路が流している増幅電流を遮断するので、低消費電力化が効果的に図られる。
更に、請求項5、6及び7記載の発明では、例えば出力ノードにおいて出力信号がLレベルからHレベルに変化する際には、第2の変化速度促進回路がその出力信号のHレベルへの変化速度を促進するので、更に動作速度の向上が図られる。
加えて、請求項8及び9記載の発明では、電源が供給され始めた初期状態には、入力端子及び反転入力端子の入力信号及び反転入力信号が所定のL又はHレベルにない不定状態にある場合であっても、安定化回路が動作して、出力ノード及び反転出力ノードの電位を早期にL又はHレベルに確定させて安定させるので、安定状態に至るまでに流れる過渡電流が有効に減少することになる。
以上説明したように、請求項1〜10記載の発明のレベルシフト回路によれば、入力信号及び反転入力信号の取込み用の第1及び第2のN型トランジスタに流れる電流を、各々、カレントミラー回路を用いて所定倍に増幅して、電流駆動能力を高めたので、出力信号及び反転出力信号のレベル変化を高速にでき、レベルシフト回路の動作速度の向上を図ることができる。
特に、請求項2記載の発明によれば、電流帰還用のN型トランジスタを含むカレントミラー回路の存在に起因して、そのカレントミラー回路がリーク電流を増幅して、本来Hレベルとなるべき出力端子又は反転出力端子のレベルをLレベるにしようとする状況となっても、そのリーク電流を接地に引き抜くN型トランジスタが配置されているので、そのような誤動作が防止される。
また、請求項3及び4記載の発明によれば、出力信号及び反転出力信号のレベル変化が終了した後に、カレントミラー回路に流れる所定倍の電流を電流遮断回路により強制的に遮断したので、効果的な低消費電力化を図ることが可能である。
更に、請求項5、6及び7記載の発明によれば、出力信号及び反転出力信号のLレベルからHレベルへの変化時に、そのHレベルへの変化速度を第1及び第2の変化速度促進回路により促進させたので、更に動作速度の向上を図ることが可能である。
加えて、請求項8及び9記載の発明によれば、電源が供給され始めた初期状態において、入力信号及び反転入力信号が所定のL又はHレベルにない不定状態にある場合であっても、出力信号及び反転出力信号の電位を安定化回路により早期にL又はHレベルに確定させて、安定させたので、その安定状態に至るまでに流れる過渡電流を有効に削減できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態のレベルシフト回路を示す。同図において、VDDは高電圧電源、VSSは接地電源、INは入力端子、XINは反転入力端子、Oは出力ノード、XOは反転出力ノード、OUTは前記出力ノードOに接続された出力端子、XOUTは前記反転出力ノードXOに接続された反転出力端子である。この1対の出力端子OUT及び反転出力端子XOUTは、常に1対備える必要はなく、必要に応じて何れか一方の端子OUT又はXOUTのみを備えれば良い。
また、1は信号入力用の第1のN型トランジスタであって、そのゲート電極には、前記入力端子INの入力信号(以下、入力端子INと同一の符号INを使用する)が入力される。2は信号入力用の第2のN型トランジスタであって、そのゲート電極には、前記反転入力端子XINの反転入力信号(以下、反転入力端子XINと同一の符号XINを使用する)が入力される。この両トランジスタ1、2のソース電極は接地電源VSSに接続される。
更に、3及び4は前記高電圧電源VDDにソース電極が接続された第1及び第2のP型トランジスタであって、その2つのP型トランジスタ3、4間では、その一方のP型トランジスタのゲート電極が他方のP型トランジスタのドレイン電極に接続されたクロスカップル接続となっている。前記第1のP型トランジスタ3のドレイン電極は前記反転出力ノードXOとされ、前記第2のP型トランジスタ4のドレイン電極は前記出力ノードOとされている。
そして、本発明の特徴として、前記信号入力用の第1のN型トランジスタ1のドレイン電極と前記反転出力ノードXO(即ち、第1のP型トランジスタ3のドレイン電極)との間には、第1のカレントミラー回路10が配置される。同様に、前記信号入力用の第2のN型トランジスタ2のドレイン電極と出力ノードO(即ち、第2のP型トランジスタ4のドレイン電極)との間には、第2のカレントミラー回路11が配置される。
前記第1のカレントミラー回路10は、2個のP型トランジスタ5a、5bを有するP型カレントミラー回路10Pと、2個のN型トランジスタ6a、6bを有するN型カレントミラー回路10Nとが縦続接続されて成る。前記P型カレントミラー回路10Pでは、2個のP型トランジスタ5a、5bの各ソース電極が高電圧電源VDDに接続され、両ゲート電極同士が接続され、それ等のゲート電極は一方のP型トランジスタ5aのドレイン電極に接続されており、更に、このドレイン電極は、前記信号入力用の第1のN型トランジスタ1のドレイン電極に接続されている。このP型カレントミラー回路10Pでは、一方のP型トランジスタ5aのゲート幅をW1、ゲート長をL1、流れる電流をi1とし、他方のP型トランジスタ5bのゲート幅をW2、ゲート長をL2、流れる電流をi2とすると、他方のP型トランジスタ5bに流れる電流i2は、次式
i2=i1*(W2/L2)/(W1/L1)
で表現されて、電流i2は電流i1の所定倍α(=(W2/L2)/(W1/L1))となる。例えば、L1=L2=0.4μmとし、W1=1μm、W2=10μmとすると、他方のP型トランジスタ5bに流れる電流i2は、一方のP型トランジスタ5aに流れる電流i1の10倍の電流となり、この電流が他方のP型トランジスタ5bのドレイン電極から出力される。
一方、前記第1のカレントミラー回路10のN型カレントミラー回路10Nでは、2個のN型トランジスタ6a、6bの各ソース電極が接地電源VSSに接続され、両ゲート電極同士が接続されている。更に、一方のN型トランジスタ6aのドレイン電極は、前記P型カレントミラー回路10Pの他方のP型トランジスタ5bのドレイン電極に接続されている。このN型カレントミラー回路10Nでも、前記と同様に、一方及び他方のN型トランジスタ6a、6bのゲート幅W1、W2及びゲート長L1、L2の設定に応じて、他方のN型トランジスタ6bに流れる電流i2は、前式に基づいて、一方のN型トランジスタ6aに流れる電流i1の所定倍β(=(W2/L2)/(W1/L1))となる。
同様に、前記第2のカレントミラー回路11も、2個のP型トランジスタ7a、7bを有するP型カレントミラー回路11Pと、2個のN型トランジスタ8a、8bを有するN型カレントミラー回路11Nとが縦続接続されて成る。これらのP型及びN型のカレントミラー回路11P、11Nの内部構成は、前記第1のカレントミラー回路10のP型及びN型のカレントミラー回路10P、10Nと同様であるので、その説明を省略する。
更に、本発明の特徴として、前記信号入力用の第1のN型トランジスタ1には、電流帰還用の第1のN型トランジスタ60が並列に接続される。この電流帰還用の第1のN型トランジスタ60は、前記第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pと前記第1のカレントミラー回路10のN型カレントミラー回路10Nとの接続点の電位によって制御される。同様に、前記信号入力用の第2のN型トランジスタ2には、電流帰還用の第2のN型トランジスタ80が並列に接続される。この電流帰還用の第2のN型トランジスタ80は、前記第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pと前記第2のカレントミラー回路11のN型カレントミラー回路11Nとの接続点の電位によって制御される。
更に、前記電流帰還用の第1のN型トランジスタ60は、前記第1のカレントミラー回路10のN型カレントミラー回路10N内のN型トランジスタ6aと共に第3のカレントミラー回路65を構成し、前記第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pにより増幅された電流を再び前記第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pに帰還させて、電流の増幅を繰り返し実行させる働きをする。前記電流帰還用の第2のN型トランジスタ80も、同様に、前記第2のカレントミラー回路11のN型カレントミラー回路11N内のN型トランジスタ8aと共に第4のカレントミラー回路85を構成し、前記第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pにより増幅された電流を再び前記第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pに帰還させて、電流の増幅を繰り返し実行させる働きをする。
更に、本実施の形態では、第3のN型トランジスタ61と、第4のN型トランジスタ81とが配置される。前記第3のN型トランジスタ61は、ゲート電極が前記反転入力端子XINに接続され、ソース電極が接地され、ドレイン電極が前記電流帰還用の第1のN型トランジスタ60のゲート電極、換言すれば、前記第1のカレントミラー回路10内のP型カレントミラー回路10PとN型カレントミラー回路10Nとの接続点に接続される。また、前記第4のN型トランジスタ81は、ゲート電極が前記入力端子INに接続され、ソース電極が接地され、ドレイン電極が前記電流帰還用の第2のN型トランジスタ80のゲート電極、換言すれば、前記第2のカレントミラー回路11内のP型カレントミラー回路11PとN型カレントミラー回路11Nとの接続点に接続される。
前記第3及び第4のN型トランジスタ61、81は、前記第1及び第2のカレントミラー回路10、11のリーク電流が大きい場合、このリーク電流により生じる誤動作を抑制する。例えば、入力信号INが0V、反転入力信号XINが1.5Vの状態を用いて説明する。この状態では、本来、第1のカレントミラー回路10には電流が流れないが、P型カレントミラー回路10P内のP型トランジスタ5bのリーク電流が大きい場合には、前記第3のN型トランジスタ61がなければ、このリーク電流を、前記N型カレントミラー回路10N内のN型トランジスタ6aと前記電流帰還用の第1のN型トランジスタ60とで構成される第3のカレントミラー回路65が増幅してしまうために、前記第1のカレントミラー回路10に電流が流れてしまい、正しく動作が行われなくなる。しかし、前記第3のN型トランジスタ61が、前記リーク電流を接地に引き抜くので、誤動作は生じることがない。
次に、本実施の形態のレベルシフト回路の動作を説明する。一例として、入力信号IN及び反転入力信号XINの振幅レベルが0.7V、高電圧電源VDDの電源電位が3V、接地電源VSSの電位が0V、出力信号O及び反転出力信号XOの振幅レベルが3Vであるとして、動作を説明する。
先ず、初期状態として、入力信号INが0V、反転入力信号XINが0.7V、出力信号Oが0V、反転出力信号XOが3Vであるとする。この時、信号入力用の第1のN型トランジスタ1、第4のN型トランジスタ81及び第2のP型トランジスタ4は非導通状態である。一方、信号入力用の第2のN型トランジスタ2、第3のN型トランジスタ61及び第1のP型トランジスタ3は導通状態である。もし仮に、P型カレントミラー回路10P内のP型トランジスタ5bにリーク電流が発生していても、第3のN型トランジスタ61が導通状態であるので、この第3のN型トランジスタ61を通してリーク電流が流れ、誤動作は発生しない。
次に、入力信号INが0.7Vに、反転入力信号XINが0Vに変化する場合を考える。この電位変化により、信号入力用の第1のN型トランジスタ1と第4のN型トランジスタ81は導通状態に、信号入力用の第2のN型トランジスタ2と第3のN型トランジスタ61は非導通状態に各々遷移する。この時、信号入力用の第1のN型トランジスタ1には電流が流れ、この電流は第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pにより所定倍α(=(W2/L2)/(W1/L1)))に増幅される。この増幅電流は、P型トランジスタ3が導通状態であるので、更に、N型カレントミラー回路10Nにより所定倍β(=(W2/L2)/(W1/L1)))に増幅されて、合計所定倍α×βの増幅電流が反転出力ノードXOからN型カレントミラー回路10Nの他方のN型トランジスタ6bを経て接地に引き抜かれる。更に、電流帰還用の第1のN型トランジスタ60と、N型カレントミラー回路10N内のN型トランジスタ6aも第3のカレントミラー回路65を構成しており、例えばこのカレントミラー回路65も電流を所定倍β(=(W2/L2)/(W1/L1)))に増幅するとすると、この増幅された電流が再び第1のカレントミラー回路10によって増幅されるということが生じる。以上により、出力ノードXOから引き抜かれる電流は短時間に極めて大きなものになる。従って、入力信号INの電圧が0.7Vと低電圧である場合には、信号入力用の第1のN型トランジスタ1の電流駆動能力が低下し、このトランジスタ1に流れる電流は微少であるが、反転出力ノードXOに対する駆動電流を大値にして、反転出力ノードXOのHレベルからLレベルへの電位変化を速くすることができる。
そして、前記反転出力ノードXOからの大値の駆動電流によって、反転出力ノードXOの電位がN型カレントミラー回路10NのN型トランジスタ6bと第1のP型トランジスタ3との導通抵抗値の比で決まる中間値にまで低下し、この中間値が第2のP型トランジスタ4の閾値電圧を超えるまでの時間が短縮されると、この時点で早期に第2のP型トランジスタ4が導通状態へと遷移して行くので、出力ノードOの電位上昇も速くなる。この出力ノードOの電位上昇によって、第1のP型トランジスタ3が非導通状態へと素早く遷移して行くので、第1のP型トランジスタ3の導通抵抗値も素早く上昇し、反転出力ノードXOの電位は更に素早く低下することになる。以上のような正帰還がかかることにより、反転出力ノードXOの電位は0Vに、出力ノードOの電位は3Vに変化し、低振幅レベル(0.7V)の入力信号IN、XINを大振幅レベル(3V)の出力信号O及び反転出力信号XOにシフトする動作が完了する。
以上、入力信号INの立上り変化時を例に挙げて説明したが、反転入力信号XINの立上り変化時も既述の説明と同様であるので、その説明を省略する。
従って、本実施の形態のレベルシフト回路では、入力信号IN及び反転入力信号XINの低電圧化が進展しても、カレントミラー回路10、11及び電流帰還用のN型トランジスタ60、80を用いて出力ノードO及び反転出力ノードXOに対する電流駆動能力を高めたので、出力信号O及び反転出力信号XOの変化速度を速めて、高速動作を確保することができる。
尚、本実施の形態では、出力ノードO及び反転出力ノードXOに各々出力端子OUT及び反転出力端子XOUTを接続して、出力信号O及び反転出力信号XOの双方を外部出力するようにしたが、本発明はこれに限定されず、その他、出力信号O及び反転出力信号XOのうち何れか一方の信号のみを外部出力する構成を採用しても良いのは勿論である。
また、本実施の形態では、第1及び第2のカレントミラー回路10、11を、各々、1つのP型カレントミラー回路と1つのN型カレントミラー回路とから成る1組で構成したが、複数組備えても良いのは勿論である。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態のレベルシフト回路を示す。
同図のレベルシフト回路は、前記第1の実施の形態のレベルシフト回路を改良したものであって、第1及び第2のカレントミラー回路10、11に定常的に流れる電流を削減するようにしたものである。
すなわち、図3のレベルシフト回路では、前記第1の実施の形態のレベルシフト回路の構成に対して、更に、2個のP型トランジスタ15、16が追加されている。前記一方のP型トランジスタ15は、ソース電極が高電圧電源VDDに接続され、ドレイン電極が第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pに接続され、ゲート電極が出力ノードOに接続されて出力信号Oを受ける。同様に、他方のP型トランジスタ16は、ソース電極が高電圧電源VDDに接続され、ドレイン電極が第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pに接続され、ゲート電極が反転出力ノードXOに接続されて反転出力信号XOを受ける。
前記一方のP型トランジスタ15は、出力ノードOの電位のLレベルからHレベルへの変化の終了時に非導通となり、この非導通時に、高電圧電源VDDと第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pとの間の電流経路を切断して、第1のカレントミラー回路10が流す電流を遮断する第1の電流遮断回路として機能する。同様に、他方のP型トランジスタ16は、反転出力ノードXOの電位のLレベルからHレベルへの変化の終了時に非導通となり、この非導通時に、高電圧電源VDDと第2のカレントミラ回路11のP型カレントミラー回路11Pとの間の電流経路を切断して、第2のカレントミラー回路11が流す電流を遮断する第2の電流遮断回路として機能する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。先ず、本実施の形態での特徴的な2個のP型トランジスタ15、16がない図2を用いて基本的な動作を説明する。
図2において、例えば、入力信号INがHレベル、反転入力信号XINがLレベルの場合を考える。この場合には、出力ノードOはHレベル、反転出力ノードXOはLレベルにあり、第1のP型トランジスタ3は非導通状態に、第2のP型トランジスタ4は導通状態にある。入力信号INがHレベルにあるので、信号入力用の第1のN型トランジスタ1が導通し、第1のカレントミラー回路10では、P型カレントミラー回路10Pの一方のP型トランジスタ5aから前記信号入力用の第1のN型トランジスタ1を経て同図に細線矢印で示すように電流が流れると共に、他方のP型トランジスタ5bからN型カレントミラー回路10Nの一方のN型トランジスタ6aを経て増幅電流が太線矢印で示すように流れる。第1のP型トランジスタ3は非導通状態にあるので、N型カレントミラー回路10Nでは、他方のN型トランジスタ6bを経た増幅電流は流れない。一方、第2のカレントミラー回路11は、反転入力信号XINがLレベルにあって、信号入力用の第2のN型トランジスタ2が非導通状態にあるので、動作せず、増幅電流は流れない。従って、図2のレベルシフト回路では、入力信号INがHレベルにある定常時には、第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pが定常電流を無駄に流すことになっている。
これに対し、図3に示すレベルシフト回路では、このような定常電流を遮断できる。以下、これを詳細に説明する。既述した例と同様に入力信号INがHレベルにある場合を例示して説明する。図4に示すように、先ず、入力信号INがHレベルに変化する前のLレベルにある時は、出力ノードOはLレベルに、反転出力ノードXOはHレベルにあり、これに伴い、第1のP型トランジスタ3は導通状態に、第2のP型トランジスタ4は非導通状態にある。また、P型トランジスタ(第1の電流遮断回路)15は前記出力ノードOがLレベルにあるので導通状態に、P型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16は前記反転出力ノードOがHレベルにあるので非導通状態にある。この状況から、入力信号INがHレベルに変化した時は、P型トランジスタ(第1の電流遮断回路)15及び第1のP型トランジスタ3が共に導通状態にあるので、信号入力用の第1のN型トランジスタ1の導通状態への移行に伴い、第1のカレントミラー回路10が動作して、この第1のN型トランジスタ1に流れる電流を所定倍α×βに増幅する。従って、前記図1に示したレベルシフト回路と同一の動作が確保される。尚、この状況では、反転入力信号XINはHレベルからLレベルに変化し、第2のP型トランジスタ4及びP型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16は、共に非導通状態にあるので、第2のカレントミラー回路11は動作しない。
そして、入力信号INのHレベルへの変化及び反転入力信号XINのLレベルへの変化が終了すると、出力ノードOのHレベルへの変化が終了して、P型トランジスタ(第1の電流遮断回路)15が非導通状態になるので、高電圧電源VDDから第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pへの電流経路が切断されて、P型カレントミラー回路10Pが流す電流が遮断される。同様に、出力ノードOのHレベルへの変化の終了に伴い、第1のP型トランジスタ3が非導通状態になるので、高電圧電源VDDから第1のカレントミラー回路10のN型カレントミラー回路10Nへの電流経路が切断されて、N型カレントミラー回路10Nが流す電流が遮断される。従って、本実施の形態では、入力信号INがHレベルの定常状態になった場合に、第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pが定常電流を無駄に流すことを確実に防止できて、低消費電力化を図ることができる。
尚、入力信号INがHレベルの定常状態となった場合には、反転入力信号XINはLレベルの定常状態となり、反転出力ノードXOはLレベルの定常状態となるが、この際、図5に示すように、第2のP型トランジスタ4及びP型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16が導通状態となって、次に反転入力信号XINがHレベルに変化する際に、第2のカレントミラー回路11の増幅動作を可能にするように準備される。
以上、入力信号INがHレベルの定常状態となる場合を説明したが、反転入力信号XINがHレベルの定常状態となる場合の動作も、既述の説明と同様である。
また、本実施の形態においても、出力信号O及び反転出力信号XOの何れか一方のみを外部出力するようにしても良いのは、言うまでもない。
(第3の実施の形態)
図8は本発明の第3の実施の形態のレベルシフト回路を示す。
同図のレベルシフト回路は、前記図3に示した第2の実施の形態のレベルシフト回路を更に改良したものである。即ち、図8に示したレベルシフト回路は、図3のレベルシフト回路に対して、第1及び第2の変化速度促進回路20、21が追加されている。この第1及び第2の変化速度促進回路20、21は、後述するように、反転出力ノードXO及び出力ノードOのLレベルからHレベルの変化速度を促進させるものである。
前記第1の変化速度促進回路20は、第1のカレントミラー回路10のP型カレントミラー回路10Pを構成する入力側のP型トランジスタ5aに並列に接続された第1のP型トランジスタ30と、2個のインバータ回路31、32から成る第1のバッファ回路33とを備える。前記第1のP型トランジスタ30は、その並列接続されたP型カレントミラー回路10Pの入力側のP型トランジスタ5aに対して、ゲート幅が大きく、電流駆動能力が極めて大きく設定される。前記第1のバッファ回路33において、一方のインバータ回路31は、高電圧電源VDDと接地との間に直列接続されたP型トランジスタ31P及びN型トランジスタ31Nを有し、これ等トランジスタ31P、31Nの両ゲート電極に反転出力ノードXOが接続され、その出力側(P型トランジスタ31Pのドレイン電極とN型トランジスタ31Nのドレイン電極との接続点)には他方のインバータ回路32が接続され、このインバータ回路32の出力側が前記P型トランジスタ30のゲート電極に接続される。
同様に、第2の変化速度促進回路21は、第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pを構成する入力側のP型トランジスタ7aに並列に接続された第2のP型トランジスタ35と、2個のインバータ回路36、37から成る第2のバッファ回路38とを備える。これら素子の接続関係は前記第1の変化速度促進回路20の構成と同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。先ず、前記第2の実施の形態を示す図3の構成では、出力ノードO及び反転出力ノードXOにおいて、そのHレベルからLレベルへの変化に対して、LレベルからHレベルへの変化が遅くなる傾向を示すことを説明する。
この傾向を図6を用いて説明する。図6では、入力信号INがLレベルからHレベルに、反転入力信号XINがHレベルからLレベルに変化する場合に、反転出力ノードXOのLレベルへの変化に対して出力ノードOのHレベルへの変化が遅れることを例示している。
図6において、入力信号INのHレベルへの変化に伴い、既述の通り第1のカレントミラー回路10の電流増幅作用により反転出力ノードXOは素早くHレベルからLレベルに変化する。このため、第2のP型トランジスタ4及びP型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16は、図6に示す非導通状態から図7に示す導通状態へと移行する。その結果、高電圧電源VDDから前記P型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16を介して第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pへの電流経路が構成される。その際、反転入力信号XINはLレベルにあって、第2のN型トランジスタ2は非導通状態にあるため、高電圧電源VDDから前記第2のカレントミラー回路11のP型カレントミラー回路11Pを構成する入力側のP型トランジスタ7aを通じてノードN(P型トランジスタ7aのドレイン電極及び両P型トランジスタ7a、7bのゲート電極)の寄生容量を充電するように電流が流れ始め、このノードNの電位が両P型トランジスタ7a、7bの非導通する電位に上昇するまでの間、この電流が流れ続ける。前記P型カレントミラー回路11Pの入力側のP型トランジスタ7aは、カレントミラー回路の機能上、前記式からも判るように出力側のP型トランジスタ7bに対してゲート幅が小さくて、その電流駆動能力が小さいため、前記電流が流れ続ける期間は長くなる。そして、この電流が流れる間、第2のカレントミラー回路11はN型カレントミラー回路11Nの出力側のN型トランジスタ8bから増幅電流を流す。ここで、出力ノードOは、反転出力ノードXOのLレベルへの変化に伴い第2のP型トランジスタ4が導通状態となって、高電圧電源VDDから電流が供給されて、LレベルからHレベルに変化しようとするが、前記N型トランジスタ8bから接地への増幅電流によってそのHレベルへの変化が遅れる傾向を示すことになる。
しかし、本実施の形態では、前記第1及び第2の変化速度促進回路20、21によって、そのような傾向を解消することができる。以下、このことを説明する。
前記と同様に入力信号INがLレベルからHレベルに、反転入力信号XINがHレベルからLレベルに変化する場合を説明する。先ず、図9に示すように、入力信号INがLレベル、反転入力信号XINがHレベルにある場合、出力ノードOはLレベル、反転出力ノードXOはHレベルにある。このため、第2の変化速度促進回路21では、インバータ回路36のP型トランジスタ36Pが導通状態、N型トランジスタ36Nが非導通状態となって、P型トランジスタ35のゲート電位がLレベルとなり、このP型トランジスタ35が導通状態となっている。
その後、図10に示すように、入力信号INがHレベルに、反転入力信号XINがLレベルに変化すると、既述の通り第1のカレントミラー回路10の増幅作用により、反転出力ノードXOがLレベルに変化して、第2のP型トランジスタ4及びP型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16が導通状態となる。これにより、高電圧電源VDDからP型トランジスタ(第2の電流遮断回路)16、更には第2の変化速度促進回路21の大能力の第2のP型トランジスタ35を経て、ノードNに大電流が流れて、ノードNの寄生容量を高速に充電する。その結果、P型カレントミラー回路11Pの2個のP型トランジスタ7a、7bが非導通状態となるまでの期間が短縮されて、N型カレントミラー回路11Nの出力側のN型トランジスタ8bが流す増幅電流の供給時間も短縮されて、出力ノードOがLレベルからHレベルに変化する時間も短縮されて、出力ノードOのHレベルへの変化速度が促進される。
そして、このように出力ノードOがHレベルに変化すると、図11に示すように、第2の変化速度促進回路21では、インバータ回路36のP型トランジスタ36Pが非導通状態に、N型トランジスタ36Nが導通状態になって、第2のP型トランジスタ35のゲート電極の電位がHレベルとなり、この第2のP型トランジスタ35が非導通状態となる。これにより、反転入力信号XINの次のHレベルへの変化に備えられる。
以上、出力ノードOがHレベルに変化する時を例示して説明したが、反転出力ノードXOがHレベルに変化する時も前記と同様である。
よって、本実施の形態では、出力ノードO及び反転出力ノードXOのLレベルからHレベルへの変化時間を効果的に短縮させることができる。
尚、本実施の形態においても、出力ノードO及び反転出力ノードXOの何れか一方のみを外部出力するようにしても良いのは、言うまでもない。また、第1及び第2のバッファ回路33、38は、遅延が充分生じるなら、単なる配線にしても良いのは、言うまでもない。
(第4の実施の形態)
図12は本発明の第4の実施の形態のレベルシフト回路を示す。
同図のレベルシフト回路は、前記第3の実施の形態を更に改良したものである。具体的には、図8に示したレベルシフト回路の第1及び第2の変化速度促進回路20、21を更に改良したものである。
即ち、図12のレベルシフト回路において、第1の変化速度促進回路20の内部には、第1の制御回路40が追加される。この第1の制御回路40は、出力ノードOに接続されたインバータ40aと、このインバータ40aの出力をゲート電極に受けるP型トランジスタ40bとを備え、このP型トランジスタ40bのソース電極は高電圧電源VDDに接続され、そのドレイン電極は前記第1のバッファ回路33を構成するインバータ回路31のP型トランジスタ31Pのソース電極に接続される。従って、この第1の制御回路40は、出力ノードOの信号、即ち出力信号OがLレベルからHレベルに変化した後に、P型トランジスタ40aが導通状態となって、高電圧電源VDDを第1のバッファ回路33に接続し、そのバッファ回路33の動作を許容する。
一方、第2の変化速度促進回路21の内部には、第2の制御回路41が追加される。この第2の制御回路41は、反転出力ノードXOに接続されたインバータ41aと、このインバータ41aの出力をゲート電極に受けるP型トランジスタ41bとを備え、このP型トランジスタ41bのソース電極は高電圧電源VDDに接続され、そのドレイン電極は前記第2のバッファ回路38を構成するインバータ回路36のP型トランジスタ36Pのソース電極に接続される。従って、この第2の制御回路41は、反転出力信号XOがLレベルからHレベルに変化した後に、P型トランジスタ41aが導通状態となって、高電圧電源VDDを第2のバッファ回路38に接続し、そのバッファ回路38の動作を許容する。
本第4の実施の形態では、前記第3の実施の形態と比較して、次の作用効果を奏する。即ち、前記第3の実施の形態では、図10に示すように、反転出力ノードXOのHレベルからLレベルへの変化により、P型トランジスタ16を導通状態として、高電圧電源VDDから第2の変化速度促進回路21の大能力のP型トランジスタ35を介して大電流をノードNの寄生容量に供給したが、その際、前記反転出力ノードXOのHレベルからLレベルへの変化は、第1の変化速度促進回路20の第1のバッファ回路33を経て所定の遅延時間後に第1のP型トランジスタ30のゲート電極に伝搬して、この第1のP型トランジスタ30を導通状態にさせる。この場合に、前記第1のバッファ回路33の遅延時間が短いときには、反転出力ノードXOの電位がLレベルに確定する前に、前記第1の変化速度促進回路20の第1のP型トランジスタ30が導通してしまい、高電圧電源VDDから大電流がこの第1のP型トランジスタ30を経て第1のN型トランジスタ1のドレイン電極を充電するため、その分、反転出力ノードXOがHレベルからLレベルに確定するのに時間を要し、Lレベルの確定に遅れが生じることになる。この問題は、第1のバッファ回路33の遅延時間を大きく取ることにより解消できるが、大きく設定し過ぎると、入力信号INの周期がこの遅延時間に制限されて、入力信号INの周期を長く設定する必要が生じる。
これに対し、本実施の形態では、出力ノードOの電位がHレベルに変化して初めて第1の制御回路40が第1の変化速度促進回路20の第1のバッファ回路33の動作を許容するので、出力ノードOのHレベルへの変化と反転出力ノードXOのLレベルへの変化の双方により第1の変化速度促進回路20の第1のP型トランジスタ30の導通を制御できて、前記のような反転出力ノードXOのLレベルへの確定に遅れが生じることを有効に抑制することができる。出力ノードOのLレベルへの確定の遅れを抑制できることも、前述と同様である。
尚、本実施の形態においても、出力ノードO及び反転出力ノードXOの何れか一方のみを外部出力するようにしても良いのは、言うまでもない。
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
図13は本実施の形態のレベルシフト回路を示す。同図のレベルシフト回路は、図3に示したレベルシフト回路に対して更に安定化回路50を追加したものである。
前記安定化回路50は、第1及び第2のN型トランジスタ50a、50bを有する。前記第1のN型トランジスタ50aは、ゲート電極が出力ノードOに接続され、ドレイン電極が反転出力ノードXOに接続され、ソース電極が接地される。一方、第2のN型トランジスタ50bは、ゲート電極が反転出力ノードXOに接続され、ドレイン電極が出力ノードOに接続され、ソース電極が接地される。
図3に示したレベルシフト回路では、高電圧電源VDDが本レベルシフト回路に供給され始めた初期状態において、入力信号IN及び反転入力信号XINが共に電位不定状態にある場合には、第1及び第2のN型トランジスタ1、2及び2個のP型トランジスタ3、4が全て導通状態の傾向になって、高電圧電源VDDからN型カレントミラー回路10N、11NのN型トランジスタ6b、8bを経て接地に貫通電流が流れ、出力ノードO及び反転出力ノードXOの電位も不定状態となる。この貫通電流は、入力信号IN及び反転入力信号XINが所定のL又はHレベルに確定するまで過渡的に継続する。
しかし、本実施の形態では、例えば反転出力ノードXOの電位が出力ノードOの電位よりも高い場合には、安定化回路50の第2のN型トランジスタ50bが導通傾向を強めると共に、第2のP型トランジスタ4の非導通傾向を強め、これにより出力ノードOの電位を一層低下させる。また、この出力ノードOの電位低下に伴い、安定化回路50の第1のN型トランジスタ50aが非導通傾向を強めると共に、第1のP型トランジスタ3の導通傾向を強め、これにより反転出力ノードXOの電位を一層上昇させる。このような正帰還がかかることにより、出力ノードOはLレベルに、反転出力ノードXOはHレベルに早期に確定する。
よって、本実施の形態では、初期状態において、入力信号IN及び反転入力信号XINが不定状態であっても、出力ノードO及び反転出力ノードXOの電位を早期にL又はHレベルに確定できると共に、その確定までに流れる過渡的な貫通電流を有効に減少させることが可能である。
(変形例)
図14は前記第5の実施の形態のレベルシフト回路の変形例を示す。
前記第5の実施の形態では、図3のレベルシフト回路に対して安定化回路50を追加したが、本実施の形態では、図12に示した第4の実施の形態のレベルシフト回路に対して安定化回路50を追加したものである。その他の構成は図13と同様であるので、その説明を省略する。
尚、前記第1〜第5の各実施の形態では、レベルシフト回路としてP型トランジスタ3、4を備えた構成のものを説明したが、本発明はこれに限定されず、その他種々の構成のレベルシフト回路に適用可能であり、少なくとも信号入力用の第1及び第2のN型トランジスタ1、2を備えれば良い。
以上説明したように、本発明は、入力信号が低電圧であっても、カレントミラー回路を用いて電流駆動能力を高めたので、高速に且つ低消費電力でレベル変換が可能であり、低電圧動作を要求されるLSIに使用されるレベルシフト回路等として有用である。
本発明の第1の実施の形態のレベルシフト回路の構成を示す図である。 同レベルシフト回路の動作を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のレベルシフト回路の構成を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号がHレベルに、反転入力信号がLレベルに変化する過渡時の動作を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号のHレベルへの変化、及び反転入力信号のLレベルへの変化が終了した時の動作を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号がHレベルに、反転入力信号がLレベルに変化する過渡時の動作を示す図である。 同レベルシフト回路において、出力ノードのLレベルからHレベルへの変化が遅れ傾向を示すことを例示した説明図である。 本発明の第3の実施の形態のレベルシフト回路の構成を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号がLレベルに、反転入力信号がHレベルにある場合の動作説明を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号がLレベルからHレベルに、反転入力信号がHレベルからLレベルに変化する過渡時の動作を示す図である。 同レベルシフト回路において、入力信号のHレベルへの変化、及び反転入力信号のLレベルへの変化が終了した時の動作を示す図である。 本発明の第4の実施の形態のレベルシフト回路の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態のレベルシフト回路の構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の変形例のレベルシフト回路の構成を示す図である。 従来のレベルシフト回路の構成を示す図である。
符号の説明
IN 入力端子
XIN 反転入力端子
O 出力ノード
XO 反転出力ノード
1 信号入力用の第1のN型トランジスタ
2 信号入力用の第2のN型トランジスタ
10 第1のカレントミラー回路
11 第2のカレントミラー回路
10P、11P P型カレントミラー回路
10N、11N N型カレントミラー回路
15 P型トランジスタ(第1の電流遮断回路)
16 P型トランジスタ(第2の電流遮断回路)
20 第1の変化速度促進回路
21 第2の変化速度促進回路
30 第1のP型トランジスタ
33 第1のバッファ回路
35 第2のP型トランジスタ
38 第2のバッファ回路
40 第1の制御回路
41 第2の制御回路
50 安定化回路
50a 第1のN型トランジスタ
50b 第2のN型トランジスタ
60 電流帰還用の第1のN型トランジスタ
61 第3のN型トランジスタ
65 第3のカレントミラー回路
80 電流帰還用の第2のN型トランジスタ
81 第4のN型トランジスタ
85 第4のカレントミラー回路

Claims (10)

  1. 1対の入力端子及び反転入力端子、及び1対の出力ノード及び反転出力ノードを有し、
    前記入力端子及び反転入力端子に入力信号及び反転入力信号が入力され、前記入力信号及び反転入力信号の振幅レベルを、この振幅レベルよりも大きい振幅レベルにシフトし、このシフト後の振幅レベルを持つ出力信号及びこの出力信号を反転した反転出力信号を前記出力ノード及び反転出力ノードに伝達するレベルシフト回路であって、
    前記入力端子がゲート電極に接続された信号入力用の第1のN型トランジスタと、
    前記反転入力端子がゲート電極に接続された信号入力用の第2のN型トランジスタと、
    P型トランジスタにより構成されたP型カレントミラー回路と、N型トランジスタにより構成されたN型カレントミラー回路とを縦続接続した組を少なくとも1組持ち、前記第1のN型トランジスタと前記反転出力ノードとの間に配置され、前記第1のN型トランジスタに流れる電流を所定倍に増幅し、この増幅した電流を前記反転出力ノードから引き抜く第1のカレントミラー回路と、
    P型トランジスタにより構成されたP型カレントミラー回路と、N型トランジスタにより構成されたN型カレントミラー回路とを縦続接続した組を少なくとも1組持ち、前記第2のN型トランジスタと前記出力ノードとの間に配置され、前記第2のN型トランジスタに流れる電流を所定倍に増幅し、この増幅した電流を前記出力ノードから引き抜く第2のカレントミラー回路と、
    前記第1のN型トランジスタに並列に接続され、前記第1のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点の電位によって制御される電流帰還用の第1のN型トランジスタと、
    前記第2のN型トランジスタに並列に接続され、前記第2のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点の電位によって制御される電流帰還用の第2のN型トランジスタとを備えた
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 前記請求項1記載のレベルシフト回路において、
    ゲート電極が前記反転入力端子に接続され、ドレイン電極が前記第1のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点に接続され、ソース電極が接地された第3のN型トランジスタと、
    ゲート電極が前記入力端子に接続され、ドレイン電極が前記第2のカレントミラー回路内のP型カレントミラー回路とN型カレントミラー回路との接続点に接続され、ソース電極が接地された第4のN型トランジスタとを備える
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  3. 前記請求項1又は2記載のレベルシフト回路において、
    前記第1のカレントミラー回路に接続され、前記出力信号の変化の終了後に、前記第1のカレントミラー回路が流す電流を遮断する第1の電流遮断回路と、
    前記第2のカレントミラー回路に接続され、前記反転出力信号の変化の終了後に、前記第2のカレントミラー回路が流す電流を遮断する第2の電流遮断回路とを備える
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  4. 前記請求項3記載のレベルシフト回路において、
    前記第1の電流遮断回路は、ゲート電極に前記出力信号を受けるP型トランジスタにより構成され、
    前記第2の電流遮断回路は、ゲート電極に前記反転出力信号を受けるP型トランジスタにより構成される
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  5. 前記請求項3又は4記載のレベルシフト回路において、
    前記第1のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続され、前記反転出力ノードの反転出力信号により制御されて、前記反転出力信号がLレベルからHレベルに変化する速度を速める第1の変化速度促進回路と、
    前記第2のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続され、前記出力ノードの出力信号により制御されて、前記出力信号がLレベルからHレベルに変化する速度を速める第2の変化速度促進回路とを備えた
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  6. 前記請求項5記載のレベルシフト回路において、
    前記第1の変化速度促進回路は、
    前記第1のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続された第1のP型トランジスタと、
    出力側が前記第1のP型トランジスタのゲート電極に接続され、前記反転出力ノードの反転出力信号により制御される第1のバッファ回路とを備え、
    前記第2の変化速度促進回路は、
    前記第2のカレントミラー回路のP型カレントミラー回路に並列に接続された第2のP型トランジスタと、
    出力側が前記第2のP型トランジスタのゲート電極に接続され、前記出力ノードの出力信号により制御される第2のバッファ回路とを備えた
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  7. 前記請求項6記載のレベルシフト回路において、
    前記第1の変化速度促進回路は、更に、
    前記出力ノードの出力信号の変化が終了した後に前記第1のバッファ回路の動作を許容する第1の制御回路を備え、
    前記第2の変化速度促進回路は、更に、
    前記反転出力ノードの反転出力信号の変化が終了した後に前記第2のバッファ回路の動作を許容する第2の制御回路を備えた
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  8. 前記請求項1、2、3、4、5、6、又は7記載のレベルシフト回路において、
    電源が供給され始めた初期状態において、前記出力ノード及び前記反転出力ノードの電位状態を早期に確定させて安定させる安定化回路を備えた
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  9. 前記請求項8記載のレベルシフト回路において、
    前記安定化回路は、
    ゲート電極が前記出力ノードに接続され、ドレイン電極が前記反転出力ノードに接続され、ソース電極が接地された第1のN型トランジスタと、
    ゲート電極が前記反転出力ノードに接続され、ドレイン電極が前記出力ノードに接続され、ソース電極が接地された第2のN型トランジスタとを備える
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
  10. 前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のレベルシフト回路において、
    前記出力ノードの出力信号及び反転出力ノードの反転出力信号のうち少なくとも一方の信号が外部出力される
    ことを特徴とするレベルシフト回路。
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