JP2018039432A - 内装用表面材及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このような要求は自動車内装用表面材に限ったことではなく、オフィスにおける壁やパーティションの表面材として適用した場合も同様に、触感の優れる表面材が要望されていた。
[1]不織布表面に樹脂による模様を有する内装用表面材であり、前記内装用表面材の樹脂による模様を有する面は、表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が2.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.3以上である内装用表面材、
[2]樹脂による模様を有する面を有する第1不織布層と、第1不織布層以外の第2不織布層の、2つの不織布層を含む[1]の内装用表面材、
[3]第2不織布層の厚さが1.5mm以上である[2]の内装用表面材、
[4]表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が2.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.15以上である、樹脂による模様を有する面を有する第1不織布を形成する工程、表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が3.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.25以上である主面を有する第2不織布を形成する工程、及び前記第1不織布の樹脂による模様を有する面が露出面となるように、第1不織布と第2不織布とを積層一体化する工程、を備えている[1]の内装用表面材の製造方法、
[5]第1不織布は、繊度0.5〜6.6dtexの繊維を使用して繊維ウエブを形成し、繊維ウエブに樹脂をプリントして模様を形成した後、加熱加圧することによって製造した、平滑化した樹脂による模様を有する面を有する不織布である[4]の内装用表面材の製造方法、
[6]第2不織布は、繊度0.5〜6.6dtexの繊維を使用して繊維ウエブを形成した後に、加熱加圧することによって平滑化した主面を有する不織布である[4]又は[5]の内装用表面材の製造方法、
[7]第2不織布の厚さが1.5mm以上である[4]〜[6]の内装用表面材の製造方法、
である。
(第1不織布の製造)
グレーに着色したポリエステル短繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm、融点:260℃)を100%用いて、カード機により開繊して一方向性繊維ウエブを形成した後、クロスレイヤーにより、繊維同士が交差した状態のクロスレイウエブを形成し、更にニードルパンチ処理を行って絡合し、表1に示すようなニードルパンチウエブを形成した。
アクリル酸エステルバインダ(ガラス転移温度:−40℃):90.6
消泡剤 :1.8
増粘剤 :7.1
顔料 :0.5
グレーに着色したポリエステル短繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm、融点:260℃)を100%用いて、カード機により開繊して一方向性繊維ウエブを形成した後、クロスレイヤーにより、繊維同士が交差した状態のクロスレイウエブを形成し、更にニードルパンチ処理を行って絡合し、表2に示すようなニードルパンチウエブを形成した。
接着剤不織布として、ポリエチレン繊維(融点:110℃)からなる、目付17g/m2のホットメルト型接着剤不織布を準備した。
前記第2不織布の表2に示すような物性を有する柔軟主面上に、前記接着剤不織布を積層し、更に、接着剤不織布上に、第1不織布の表1に示すような物性を有する模様面に対向する主面が接着剤不織布と当接するように第1不織布を積層し、その状態で、温度130℃、加圧力9.8Nの加熱加圧を10秒間実施し、第1不織布と第2不織布とを接着一体化して、表3に示すような表面材をそれぞれ製造した。なお、比較例4においては、接着一体化後に、温度180℃のロール間(ギャップ:0.2mm)を通過させるヒートロール処理を行なうことによって、表面材表面を平滑化した。
モニターに直接、表面材の第1不織布側模様面を触ってもらうことにより、平滑さ、均一さ、柔らかさについて、5段階で評価してもらった。なお、優れている場合、「5」と評価し、劣っている場合、「1」と評価し、その中間に関して、「2〜4」で評価してもらった。この結果は表3に示す通りであった。
(1)実施例1と実施例2の比較から、プリント樹脂量が異なっても、表面材の模様面の平均動摩擦係数(MIU)が0.30以上、表面粗さ(SMD)が2.5以下、かつ摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下であると、触感が優れている。
(2)実施例1、2と比較例1との比較から、表面材の模様面の平均動摩擦係数(MIU)が0.30以上であることによって、柔軟性に優れている。また、第2不織布層を有することによって、柔軟性が向上する。
(3)実施例1、2と比較例2との比較から、表面材の模様面の表面粗さ(SMD)が2.5以下、かつ摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下であることによって、平滑性及び均一性に優れている。また、第2不織布の平滑性及び均一性が優れていても、表面材の模様面を構成している第1不織布の平滑性及び均一性が不十分であると、平滑性及び均一性に優れた表面材とはならず、第1不織布の模様面の平滑性及び均一性が表面材の平滑性及び均一性に大きな影響を与える。
(4)実施例1、2と比較例3との比較からも、表面材の模様面の表面粗さ(SMD)が2.5以下、かつ摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下であることによって、平滑性及び均一性に優れている。また、第1不織布の模様面が平滑性及び均一性が優れていても、第2不織布の平滑性及び均一性が不十分であると、平滑性及び均一性に優れた表面材とはならず、第2不織布の平滑性及び均一性が表面材の平滑性及び均一性に大きな影響を与える。
(5)実施例1、2と比較例4との比較からも、表面材の模様面の平均動摩擦係数(MIU)が0.30以上の模様面を有することによって、柔軟性に優れている。また、表面材の平滑性及び均一性を高めるために、ヒートロール処理をすると、模様面の平均動摩擦係数(MIU)を0.30以上の柔軟性に優れた表面材とすることができず、表面粗さ(SMD)が2.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.15以上の模様面を有する第1不織布と、表面粗さ(SMD)が3.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.25以上の柔軟主面を有する第2不織布とを積層するのが好ましいこと。
Claims (7)
- 不織布表面に樹脂による模様を有する内装用表面材であり、前記内装用表面材の樹脂による模様を有する面は、表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が2.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.3以上であることを特徴とする、内装用表面材。
- 前記樹脂による模様を有する面を有する第1不織布層と、前記第1不織布層以外の第2不織布層の、2つの不織布層を含むことを特徴とする、請求項1記載の内装用表面材。
- 前記第2不織布層の厚さが1.5mm以上であることを特徴とする、請求項2記載の内装用表面材。
- 表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が2.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.15以上である、樹脂による模様を有する面を有する第1不織布を形成する工程、
表面試験機(KES−FB4)で測定した、表面粗さ(SMD)が3.5以下、摩擦係数の変動(MMD)が0.015以下、かつ平均動摩擦係数(MIU)が0.25以上である主面を有する第2不織布を形成する工程、及び
前記第1不織布の樹脂による模様を有する面が露出面となるように、第1不織布と第2不織布とを積層一体化する工程、
を備えていることを特徴とする、請求項1記載の内装用表面材の製造方法。 - 第1不織布は、繊度0.5〜6.6dtexの繊維を使用して繊維ウエブを形成し、繊維ウエブに樹脂をプリントして模様を形成した後、加熱加圧することによって製造した、平滑化した樹脂による模様を有する面を有する不織布であることを特徴とする、請求項4記載の内装用表面材の製造方法。
- 第2不織布は、繊度0.5〜6.6dtexの繊維を使用して繊維ウエブを形成した後に、加熱加圧することによって平滑化した主面を有する不織布であることを特徴とする、請求項4又は請求項5記載の内装用表面材の製造方法。
- 第2不織布の厚さが1.5mm以上であることを特徴とする、請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の内装用表面材の製造方法。
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