JP2018025847A - 無人搬送車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】充電部の稼働効率を向上させて、無人搬送車システムの処理効率を向上させる。【解決手段】無人搬送車システム100は、複数の無人搬送車11と、充電部15と、使用状態把握部31と、充電完了時間予測部114と、移動決定部32と、充電指示部33と、を備える。無人搬送車11は、蓄電装置113から電力を供給されて移動する。充電部15は、軌道17に近接して配置され、無人搬送車11の蓄電装置113を充電する。充電完了時間予測部114は、使用充電部15'における、蓄電装置113の充電完了時間を予測する。移動決定部32は、充電完了時間に基づいて、移動先の充電部を決定する。充電指示部33は、要充電無人搬送車11'に対して、移動決定部32により決定された移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する。【選択図】図6

Description

本発明は、バッテリーなどの蓄電装置を備えた複数の無人搬送車が、自身が備える蓄電装置の充電を実行できる無人搬送車システムに関する。
従来、バッテリーなどの蓄電装置を備えた複数の無人搬送車が、自身が備える蓄電装置を充電する必要があると判定したときに、充電ステーションなどへと移動して蓄電装置の充電を自動的に実行する無人搬送車システムが知られている。
例えば、特許文献1には、バッテリーを搭載した自走式の台車と、充電ステーションと、管理手段と、を備える搬送システムが開示されている。この搬送システムでは、管理手段が、バッテリーの残量から、台車に要求されている仕事を実行するために必要なバッテリーの放電量と、仕事を実行した場所から充電ステーションまでに移動するために必要なバッテリーの放電量とを減じて算出された値が所定の閾値を下回る台車の数が、所定の数以上となった場合に、バッテリーの充電を行いたい台車のうちの一台を、充電ステーションへと移動させる。
特開2012−63961号公報
従来の搬送システムにおいては、充電ステーションに空きがあるか否かに関わらず、充電が必要になった台車を充電ステーションに移動させていた。この場合、充電ステーションに空きがない場合には、充電が必要になった台車を、充電ステーションの近傍で待機させるか、又は、周回させていた。これにより、従来の搬送システムでは、台車の待ち時間が多くなったり、充電ステーションの周辺で台車の渋滞が発生したりと、搬送システムの運用効率が低下していた。
また、上記の処理効率の低下を回避するため、搬送システムに多くの充電ステーションを配置することが考えられるが、コストやスペースの問題上、過剰に多くの充電ステーションを配置することは困難である。
本発明の課題は、バッテリーなどの蓄電装置を備えた複数の無人搬送車と、当該蓄電装置を充電する充電部とを備えた無人搬送車システムにおいて、充電部の稼働効率を向上させて、無人搬送車システムの処理効率を向上させることにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係る無人搬送車システムは、複数の無人搬送車と、充電部と、使用状態把握部と、充電完了時間予測部と、移動決定部と、充電指示部と、を備える。
無人搬送車は、電力を蓄電する蓄電装置から電力を供給されて移動する。充電部は、無人搬送車の移動経路に近接して配置され、無人搬送車の蓄電装置を充電する。充電完了時間予測部は、使用充電部における、蓄電装置の充電完了時間を予測する。使用充電部は、使用状態把握部において蓄電装置の充電のために無人搬送車に使用されていると判定された充電部である。
移動決定部は、充電完了時間に基づいて、移動先の充電部を決定する。移動先の充電部は、要充電無人搬送車が移動すべき充電部である。要充電無人搬送車は、蓄電装置の充電が必要である無人搬送車である。
充電指示部は、要充電無人搬送車に対して、移動決定部により決定された移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する。
上記の無人搬送車システムでは、充電完了時間予測部が、使用状態把握部によって無人搬送車の蓄電装置の充電のために使用されていると判定された充電部(使用充電部)における、充電中の充電装置の充電完了時間を予測する。移動決定部が、使用充電部のうち、充電完了時間に基づいて決められた充電部を、移動先の充電部として決定する。その後、充電指示部が、要充電無人搬送車に対して、移動決定部により決定された移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する。
この結果、要充電無人搬送車は、移動決定部によって決定された移動先の充電部へと移動する。
上記の無人搬送車システムでは、要充電無人搬送車を充電のために移動させるべき充電部が、充電部において蓄電装置の充電が完了すると予測される時間(充電完了時間)に基づいて決定されている。これにより、充電完了時間に基づいて決定される条件に合致する使用充電部へ、要充電無人搬送車を移動できる。すなわち、移動先の充電部が使用中であっても、要充電無人搬送車を当該移動先の充電部へ移動できる。
この結果、充電部の稼働効率を向上させて、充電部が使用可能となるまで待機するといった動作の発生頻度を低減し、充電部の数を増加させることなく無人搬送車システムの処理効率を向上できる。
上記の無人搬送車システムは、到達予測時間算出部をさらに備えていてもよい。到達予測時間算出部は、要充電無人搬送車が使用充電部に到達する到達予測時間を算出する。このとき、移動決定部は、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部を、移動先の充電部として決定する。
これにより、使用充電部において充電が完了するまで、要充電無人搬送車が当該使用充電部までの移動の間に待機(停止)することを回避できる。
移動決定部は、到達予測時間に最も近い充電完了時間を有する使用充電部を、移動先の充電部として決定してもよい。これにより、要充電無人搬送車を、充電が完了した直後の充電部にタイミングよく移動できる。
到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部が存在しない場合、移動決定部は、要充電無人搬送車に、充電完了時間と到達予測時間との差として決定される時間だけ待機させた後に、当該充電完了時間を有する使用充電部への移動を開始させてもよい。これにより、充電部が空いていない場合であっても、待機させてから移動させればタイミングよく空く使用充電部が存在していれば、要充電無人搬送車を当該使用充電部へと移動できる
充電部は複数存在していてもよい。この場合、移動決定部は、充電完了時間に基づいて決定された移動先の充電部として複数の候補が存在する場合、要充電無人搬送車からの距離が最短である候補を、移動先の充電部として決定する。これにより、要充電無人搬送車が移動先の充電部へ移動する時間を短縮できる。
移動決定部は、充電完了時間と、要充電無人搬送車が所定の作業を実行して当該充電完了時間を有する移動先の充電部へと移動するまでに必要な時間と、の比較に基づいて、要充電無人搬送車を移動先の充電部へと移動させる前に、当該要充電無人搬送車に所定の作業を実行させるか否かを決定してもよい。
これにより、使用充電部が使用可能となるまでに長い時間がかかる場合(充電完了時間が長い場合)に、要充電無人搬送車に所定の作業をさせることができる。その結果、無人搬送車システムの処理効率を向上できる。
到達予測時間は、要充電無人搬送車が移動先の候補である充電部へと移動する際に、他の無人搬送車と干渉しないと仮定して算出されてもよい。これにより、比較的簡単な計算により、到達予測時刻を算出できる。
到達予測時間は、要充電無人搬送車が移動先の候補である充電部へと移動する際にかかった実際の時間の平均値として算出されてもよい。これにより、実測の時間に基づいたより正確な到達予測時間を算出できる。
充電部の稼働効率を向上させることで、無人搬送車システムの処理効率を向上できる。
無人搬送車システムの全体構成を示す図。 無人搬送車の構成を示す図。 制御部の構成を示す図。 使用状態テーブルのデータ構造の一例を示す図。 無人搬送車システムの概略動作を示すフローチャート。 移動先の充電部の決定方法を示すフローチャート。
(1)第1実施形態
(1−1)無人搬送車システムの全体構成
以下、第1実施形態に係る無人搬送車システム100の構成について説明する。まず、無人搬送車システム100の全体構成を、図1を用いて説明する。図1は、無人搬送車システムの全体構成を示す図である。
無人搬送車システム100は、搬送システム1を備える。搬送システム1は、例えば、荷物の入出庫などを自動的に行うシステムである。無人搬送車システム100は、制御部3を備える。制御部3は、CPU、ハードディスク装置、SSD、ROM、RAM、記憶媒体読み出し装置などの記憶装置、無線通信インターフェース(例えば、無線LAN装置)などを備えたコンピュータシステムである。制御部3は、上記の搬送システム1の各構成要素を制御する。
以下、無人搬送車システム100の搬送システム1及び制御部3の詳細構成についてさらに説明していく。
(1−2)搬送システムの詳細構成
まず、第1実施形態に係る無人搬送車システム100において用いられている搬送システム1の構成の詳細について、図1を用いて説明する。
搬送システム1は、複数の無人搬送車11を有する。無人搬送車11は、電力を蓄電する蓄電装置113(図2)から電力を供給されて、搬送システム1の床面に設けられた軌道17(移動経路の一例)に沿って移動する自律移動式の台車である。無人搬送車11は、例えば、磁気テープ又は磁気マーカーである軌道17からの磁気信号などを検出しながら、又は、レーザなどから光を発生させ、壁などに取り付けられたミラーにて反射した反射光を検出することで自己位置を検出しながら、軌道17に沿って移動できるAGV(Automatic Guided Vehicle)である。本実施形態の無人搬送車11の構成については、後ほど詳しく説明する。
搬送システム1は、複数の入出庫ステーション13を有する。複数の入出庫ステーション13は、無人搬送車11が移動する軌道17に沿って配置され、当該軌道17を移動する無人搬送車11に搬送したい荷物を載置するか、又は、無人搬送車11にて搬送されてきた荷物を受け取る。
例えば、図1の右側に配置された入出庫ステーション13が、当該入出庫ステーション13にて停止している無人搬送車11に荷物を載置し、当該無人搬送車11が左側に配置された入出庫ステーション13のいずれかに到達した時に、当該左側に配置された入出庫ステーション13が搬送されてきた荷物を受け取る。
これにより、1つの入出庫ステーション13が有する荷物を、他の入出庫ステーション13に搬送して、搬送システム1における荷物の入出庫が可能となる。
搬送システム1は、複数の充電部15を有する。複数の充電部15は、無人搬送車11が有する蓄電装置113を充電する充電装置である。図1に示すように、複数の充電部15は、例えば、無人搬送車11が荷物の搬送のために移動する軌道17に近接した、当該軌道17から分岐した分軌道の終点に配置される。すなわち、複数の充電部15は、荷物の搬送経路から外れた位置に配置されている。
充電部15を荷物の搬送経路から外れた位置に設けることにより、蓄電装置113を充電中の無人搬送車11が、他の無人搬送車11の移動の障害となることを回避できる。
搬送システム1に備わる充電部15の台数は、充電部15の稼働効率、搬送システム1の処理効率などを考慮して決定される。例えば、10台の無人搬送車11につき、3台の充電部15を備えるとすることができる。
その他、搬送システム1のレイアウトなど、充電部15の稼働効率や搬送システム1の処理効率に影響する事項を考慮して、任意に充電部15の台数を決定できる。
図1に示すように、複数の充電部15は、多くの入出庫ステーション13が配置された箇所の近傍に配置されることが好ましい。図1に示す例では、図1の左側の複数の入出庫ステーション13が配置された箇所に、複数の充電部15が集中して配置されている。
多くの入出庫ステーション13が配置された箇所には、無人搬送車11が多く集まるので、蓄電装置113を充電する必要がある無人搬送車11(要充電無人搬送車11')も当該箇所に集中する傾向にある。したがって、複数の充電部15を、多くの入出庫ステーション13が配置された箇所に集中的に設けることにより、要充電無人搬送車11’が、充電部15まで長い距離を移動しなくてはならなくなる確率を低減できる。
なお、図1に示すように、複数の充電部15を、多くの入出庫ステーション13が配置された箇所の近傍の1箇所のみに配置する場合に限られず、多くの入出庫ステーション13が配置された箇所の近傍の複数箇所に集中して充電部15を配置してもよい。
その他、入出庫ステーション13が存在しない、あるいは、少数しか存在しない箇所にも充電部15を配置してもよい。
充電部15としては、例えば、無人搬送車11の蓄電装置113に接続されたソケットと嵌合でき、蓄電装置133を充電するための電力を出力するプラグを有したプラグイン型の充電装置を使用できる。
その他、例えば、無人搬送車11の蓄電装置113に接続された受電コイルが、蓄電装置113を充電するための電力を供給するよう、当該受電コイルへ交番磁界を入力する給電コイルを有する、無線給電方式の充電装置を充電部15として使用することもできる。
上記の構成を有することにより、搬送システム1においては、制御部3からの指示により、無人搬送車11を動作させて、一の入出庫ステーション13から他の入出庫ステーション13に荷物を自律的に搬送することができる。
また、無人搬送車11が、自身が備える蓄電装置113の充電が必要な場合に、複数の充電部のいずれかに移動して、蓄電装置113を自動的に充電できる。
(1−3)無人搬送車の構成
以下、第1実施形態に係る無人搬送車システム100にて用いられる無人搬送車11の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、無人搬送車の構成を示す図である。
無人搬送車11は、駆動部111を有する。駆動部111は、例えば、無人搬送車11を移動させる一対の車輪112a、112bを回転させる電動モータと、当該電動モータを制御する制御装置(図示せず)とからなる駆動機構である。
駆動部111の制御装置は、軌道検出部111a(軌道17が磁気テープの場合は、例えば、磁気センサ)の軌道17の検出結果に基づいて、蓄電装置113から供給された電力を調節して電動モータに供給し、無人搬送車11が軌道17から外れないよう、当該電動モータの回転を制御する。
無人搬送車11は、蓄電装置113を有する。蓄電装置113は、駆動部111等に電力を供給することができ、また、外部から電力が供給されることにより充電できる二次電池である。蓄電装置113としては、例えば、NiCdバッテリー、NiMH(ニッケル水素)バッテリー、Liイオンバッテリーなどを用いることができる。
蓄電装置113は、図2に示すように、例えば、無人搬送車11の進行方向の前方側又は後方側に設けられたソケット113a、または、受電コイル113bに接続されている。当該ソケットと充電部15のプラグとが接続することにより、又は、受電コイル113bが充電部15の給電コイルから発生する交番磁界を受信することにより、蓄電装置113へ充電のための電力を供給できる。
無人搬送車11は、充電完了時間予測部114を有する。充電完了時間予測部114は、例えば、蓄電装置113の出力電圧を測定する電圧計と、測定した電圧から充電完了時間を算出するCPUなどからなるコンピュータシステムと、算出した充電完了時間を通信部115(後述)へ送信するインターフェースと、を有する電圧計システムである。
充電完了時間予測部114は、検出した蓄電装置113の蓄電量(バッテリー残量)に基づいて、当該蓄電装置113の充電のために用いられている充電部15(使用充電部15')が、当該蓄電装置113を所定の蓄電量(本実施形態では、例えば、蓄電装置113をフルに充電した場合の蓄電量の60%〜70%の範囲の蓄電量)まで充電するためにかかる時間を、充電完了時間として予測する。
本実施形態において、充電完了時間予測部114は、蓄電装置113からの出力電圧が、充電開始直後の電圧値から所定の値以上となるまでの時間を、充電完了時間として算出する。しかし、これに限られず、例えば、現在の蓄電装置113の蓄電量と、充電のために蓄電装置113へ入力された電流値の時間積分と、の合計を蓄電量とし、当該蓄電量が所定の値以上となる時間を、充電完了時間として算出してもよい。
その他、充電完了時間予測部114は、充電完了時間を、要充電無人搬送車11’が移動先の充電部へ到達する直前の蓄電装置113からの出力電圧値、又は、移動先の充電部へ到達後充電を開始する直前の蓄電装置113からの出力電圧値から所定の値以上となるまでの時間として算出してもよい。
無人搬送車11は、通信部115を有する。通信部115は、例えば、充電完了時間予測部114にて算出された充電完了時間、無人搬送車11を識別する識別情報、及び/又は無人搬送車11の現在地を示す現在地情報といった、無人搬送車11に関する情報を制御部3に送信する。なお、充電完了時間を、要充電無人搬送車11’が移動先の充電部へ到達する直前の蓄電装置113からの出力電圧値、又は、移動先の充電部へ到達後充電を開始する直前の蓄電装置113からの出力電圧値から所定の値以上となるまでの時間として算出した場合には、当該充電完了時間は、要充電無人搬送車11’が移動先の充電部へ到達する直前、又は、移動先の充電部へ到達後充電を開始する直前に算出された後に送信されてもよい。
また、通信部115は、無人搬送車11の移動又は停止などの制御信号を、制御部3から受信する。これにより、無人搬送車11は、制御部3の制御により移動できる。
通信部115としては、例えば、無線にて制御部3と通信可能な無線通信装置(例えば、無線LAN装置)を用いることができる。
無人搬送車11は、充電要否判定部116を有する。充電要否判定部116は、蓄電装置113の蓄電量(バッテリー残量)に基づいて、当該蓄電装置113の充電が必要であるか否かを判定する。充電要否判定部116は、例えば、蓄電装置113の出力電圧を測定する電圧計を有し、蓄電装置113の出力電圧が所定の電圧値以下となったときに、蓄電装置113の充電が必要であると判定する。
その他、充電要否判定部116は、例えば、蓄電装置113の出力電流を測定する電流計を有し、蓄電装置113の充電直後の蓄電量と、蓄電装置113からの出力電流の時間積分として算出される放電量との差が所定の値以下となったときに、蓄電装置113の充電が必要であると判定してもよい。
(1−4)制御部の構成
次に、第1実施形態に係る無人搬送車システム100において用いられる制御部3の構成の詳細について、図3を用いて説明する。図3は、制御部の構成を示す図である。
以下の説明する制御部3の各構成要素の機能の一部又は全部は、制御部3を構成するコンピュータシステムにおいて実行可能なプログラムとして実現されていてもよい。また、当該プログラムは、当該コンピュータシステムの記憶装置に記憶されていてもよい。又は、上記機能の一部又は全部は、カスタムICなどにより実現されていてもよい。
制御部3は、使用状態把握部31を有する。使用状態把握部31は、各充電部15の使用状態を把握する。例えば、要充電無人搬送車11'が充電部15のいずれかに到達して充電が開始される直前に、充電部15及び/又は要充電無人搬送車11’が、充電開始の通知を制御部3へと送信する。
当該充電開始の通知を受信したら、使用状態把握部31は、充電が開始された充電部15を識別して、当該識別した充電部15を「使用充電部」へと変更する。
なお、充電完了時間を要充電無人搬送車11’が移動先の充電部へ到達する直前の蓄電装置113からの出力電圧値、又は、移動先の充電部へ到達後充電を開始する直前の蓄電装置113からの出力電圧値から所定の値以上となるまでの時間として算出した場合には、当該充電完了時間を上記の充電開始の通知とともに制御部3へと送信してもよい。
具体的には、使用状態把握部31は、例えば、図4に示すようなテーブル(使用状態テーブルTと呼ぶことにする)を用いて、各充電部15の使用状態を把握する。図4は、使用状態テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示す使用状態テーブルTにおいて、「充電部識別番号」の欄には、各充電部15の識別番号が記録されている。
「使用状態」の欄には、どの充電部15が使用中(使用充電部)であるかが記録されている。例えば、図4に示すように、使用中の充電部の識別番号に対応する行に、「使用中」(と定義された数値など)と記録される。すなわち、図4に示す例では、識別番号が2、3、5、N−1の充電部15が使用中(使用充電部)である。なお、その他の「使用中」と記録されていない識別番号を有する充電部15は、使用されていない「空き充電部15''」であると認識できる。
その他、「使用状態」の欄には、どの充電部15が充電のために予約されたかについての情報が記録されてもよい。例えば、予約された充電部(図4の場合には、識別番号がNである充電部)の識別番号に対応する行に、「予約中」(と定義された数値など)と記録されてもよい。これにより、どの充電部15がすでに他の無人搬送車11(要充電無人搬送車11')によって予約されているかを認識できる。
「充電完了時間」の欄には、現在使用中の充電部15にて充電中の蓄電装置113の充電完了時間が記録されている。図4に示す例では、使用中の識別番号が2の充電部15の充電完了時間がt1、識別番号が3の充電部の充電完了時間がt2、識別番号が5の充電部15の充電完了時間がt3、識別番号がN−1の充電部15の充電完了時間がt4、予約されている識別番号がNの充電部15の充電完了時間がt5である。
その他、図4には示していないが、使用状態テーブルTには、例えば、各充電部の配置位置(の座標値)を記録する「配置位置」の欄が設けられていてもよい。これにより、無人搬送車11と、当該無人搬送車11が向かっている充電部15までの距離を、使用状態テーブルTに記録された座標値と、無人搬送車11の現在位置の座標値とから算出できる。
移動決定部32は、要充電無人搬送車11'が充電のために移動すべき、移動先の充電部を決定する。本実施形態の移動決定部32は、充電が実行されていない空き充電部15''だけでなく、充電完了時間に基づいて決定される所定の条件に合致する使用充電部15'も移動先の充電部として決定できる。具体的には、移動決定部32は、到達予測時間(後述)よりも早い充電完了時間を有する使用充電部15’を、移動先の充電部として決定できる。
これにより、使用充電部15'において充電が完了するまで、要充電無人搬送車11'が当該使用充電部15'までの移動の間に待機(停止)することを回避できる。
一実施形態において、移動決定部32は、移動先の充電部の候補として複数の使用充電部15'、及び/又は、空き充電部15''が存在している場合、要充電無人搬送車11'からの距離が最短である使用充電部15'又は空き充電部15''を、最終的な移動先の充電部として決定する。これにより、要充電無人搬送車11'が、移動先の充電部へ移動する時間を短縮できる。
一実施形態において、移動決定部32は、充電完了時間と、要充電無人搬送車11'が所定の作業(荷物の搬送)を実行して当該充電完了時間を有する移動先の充電部へと移動するまでに必要な時間と、の比較に基づいて、当該移動先の充電部へと移動させる前に、要充電無人搬送車11'に対して、所定の作業を実行させるか否かを決定する。
具体的には、移動決定部32は、全ての充電部15が使用充電部15'であり、かつ、当該使用充電部15'にて蓄電装置113の充電が長時間完了しない(すなわち、充電完了時間が長い)場合に、要充電無人搬送車11'に対して、充電を行うために充電部15へと移動させる前に、上記の所定の作業を実行させる。
これにより、例えば、使用充電部15'が使用可能となるまでに長い時間がかかる場合(充電完了時間が長い場合)に、要充電無人搬送車11'に所定の作業をさせることができる。その結果、無人搬送車システム100の処理効率を向上できる。
制御部3は、充電指示部33を有する。充電指示部33は、要充電無人搬送車11'に対して、移動決定部32により決定された移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する。
具体的には、充電指示部33は、例えば、制御部3の無線通信インターフェースなどを用いて、決定された移動先に移動させると決定した要充電無人搬送車11'の通信部115に対して、当該要充電無人搬送車11'を移動先の充電部へと移動させる駆動部111の制御信号を、移動指令として出力する。
制御部3は、到達予測時間算出部34を有する。到達予測時間算出部34は、要充電無人搬送車11'が、移動先の移動部に到達する到達予測時間を算出する。
一実施形態において、到達予測時間算出部34は、要充電無人搬送車11'が移動先の候補である充電部へと移動する際に、他の無人搬送車11と干渉しないと仮定して、到達予測時間を算出できる。
この場合、到達予測時間算出部34は、例えば、要充電無人搬送車11'の現在位置と移動先の使用充電部15'の配置位置との間の距離を、無人搬送車11の速度にて割って算出された時間を、他の無人搬送車11と干渉しないと仮定した到達予測時間として算出できる。これにより、比較的簡単な計算により、到達予測時間を算出できる。
上記の到達予測時間を算出する際の、要充電無人搬送車11'の現在位置と移動先の使用充電部15'の配置位置との間の距離としては、例えば、要充電無人搬送車11'の現在位置と移動先の使用充電部15'の配置位置との間の直線距離を使用してもよい。これにより、到達予測時間の算出を簡単にできる。
その他、要充電無人搬送車11'の現在位置と移動先の使用充電部15'の配置位置との間の距離を、走行経路(どの経路で使用充電部15'まで到達するか)を考慮して算出してもよい。これにより、より正確な到達予測時間を算出できる。
一実施形態において、到達予測時間算出部34は、要充電無人搬送車11'が移動先の候補である充電部へと移動する際にかかった実際の時間の平均値を、到達予測時間として算出できる。これにより、実測の時間に基づいたより正確な到達予測時間を算出できる。
具体的には、到達予測時間算出部34は、例えば、要充電無人搬送車11'が所定の位置から移動先の充電部まで移動するのに実際にかかった複数の時間を、制御部3の記憶装置などに予め記録しておき、記録された複数の時間の平均値を、到達予測時間として算出できる。
上記の構成を有することにより、制御部3は、要充電無人搬送車11'が充電のために移動すべき充電部を決定し、当該要充電無人搬送車11'に対して、当該移動先の充電部へと移動するよう指令できる。
(2)無人搬送車システムの動作
(2−1)動作の概略
以下、第1実施形態に係る無人搬送車システム100の動作について、説明していく。まず、無人搬送車システム100の動作の概略について、図5を用いて説明する。図5は、無人搬送車システムの概略動作を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートにおいては、複数の無人搬送車11のうちの一台が、制御部3の制御にて動作する場合を例にとって説明している。
無人搬送車システム100が動作を開始すると、制御部3は、搬送システム1の各無人搬送車11に対して、所定の作業(例えば、入出庫ステーション13間の荷物の搬送)を実行するよう指令する。
通信部115が制御部3からの所定の作業の実行指令を受信すると、駆動部111は、当該実行指令に従って、車輪112a、112bの回転を制御する(ステップS1)。
所定の作業を実行中、充電要否判定部116が、蓄電装置113の出力電圧又は放電量を測定して、蓄電装置113を充電する必要があるか否かを判定する(ステップS2)。
蓄電装置113の出力電圧が所定の電圧以上であるか、又は、蓄電装置113の充電直後の蓄電量と放電量との差が所定の値以上である場合(ステップS2のおいて「No」の場合)、所定の作業を行うために十分な蓄電量があると判定して、無人搬送車11は、所定の作業を継続する。
一方、蓄電装置113の出力電圧が所定の電圧以下であるか、又は、蓄電装置113の蓄電量と放電量との差が所定の値以下である場合(ステップS2のおいて「Yes」の場合)、充電完了時間予測部114は、蓄電装置113を充電する必要があることを、通信部115に通知する。当該通知を受信した通信部115は、蓄電装置113の充電が必要であることを、制御部3に通知する。これにより、当該通知を送信した無人搬送車11は、制御部3により、要充電無人搬送車11’として認識される。
このとき、通信部115は、当該通知とともに、無人搬送車11に関する他の情報(無人搬送車11の識別情報、現在位置など)を送信する。
なお、充電完了時間予測部114は、蓄電装置113の充電前に充電完了時間を算出した場合には、当該充電完了時間を、蓄電装置113を充電する必要があることの通知として、通信部115に送信させてもよい。
上記の蓄電装置113を充電する必要がある通知を受信した制御部3は、複数の充電部15のうち、いずれの充電部15(使用充電部15'又は空き充電部15'')へ当該通知を送信してきた要充電無人搬送車11'を移動させるかを決定する(ステップS3)。
具体的には、移動決定部32が、使用状態テーブルTの「使用状態」の欄の記録状態と、「充電完了時間」の欄の記録状態と、に基づいて、要充電無人搬送車11'をいずれの充電部15へと移動させるかを決定する。ステップS3における移動先の充電部の決定方法については、後ほど詳しく説明する。
なお、使用状態テーブルTの「使用状態」の欄に、充電部15が充電のために予約されたことを示す情報を記録する場合には、「使用状態」の欄の移動先と決定された充電部15の識別番号に対応する行に、当該充電部15が充電のために予約されたことを示す情報を記録してもよい(例えば、「予約中」と当該行に記録する)。
要充電無人搬送車11'の移動先の充電部を決定後、移動決定部32は、例えば、移動先として決定した充電部15の識別情報を、充電指示部33へと通知する。または、移動決定部32が所定の作業後に要充電無人搬送車11'を移動先の充電部へと移動させると決定した場合には、所定の作業を行わせることと、移動先の充電部の識別情報とを、充電指示部33へ通知する。
上記の通知を受け取った充電指示部33は、移動先の充電部へと直接移動する移動指令、又は、所定の作業を実行後に移動先の充電部へと移動する移動指令のいずれかを、当該移動先の充電部へと移動させると決定した要充電無人搬送車11'に送信する(ステップS4)。
上記の移動指令のいずれかを受信した要充電無人搬送車11'の通信部115は、受信した移動指令を駆動部111に送信する。これにより、駆動部111は、当該移動指令に従って車輪112a、112bの回転を制御することにより、要充電無人搬送車11'を、直接移動先の充電部へ移動させるか、又は、所定の作業を実行後に要充電無人搬送車11'を移動先の充電部へ移動させる(ステップS5)。
要充電無人搬送車11’が移動先の充電部に到達すると、充電完了時間予測部114は、検出した蓄電装置113の蓄電量に基づいて充電完了時間を予測する。通信部115は、充電完了時間予測部114にて算出された充電完了時間を制御部3へ通知する(ステップS6)。その後、要充電無人搬送車11’に備わる蓄電装置113の充電が開始される(ステップS7)。
当該充電完了時間を受信すると、使用状態把握部31は、使用状態テーブルTの「使用状態」の欄の、当該充電完了時間を送信してきた要充電無人搬送車11'が充電のために使用しようとしている充電部15の識別番号に対応する行に、「使用中」を意味するデータを記録する。
また、使用状態テーブルTの「充電完了時間」の欄の当該対応する行に、受信した充電完了時間を記録する。
上記のようにして、使用状態把握部31は、各充電部15の使用状態を把握できる。
要充電無人搬送車11’に備わる蓄電装置113の充電を開始して所定の時間(例えば、3分)が経過して、当該蓄電装置113の充電が完了すると(ステップS7において「Yes」の場合)、制御部3は、蓄電装置113の充電が完了した無人搬送車11に対して、荷物の搬送などの所定の作業を実行させる指令を出力する。その結果、蓄電装置113の充電が完了した無人搬送車11は、制御部3にて指令された所定の作業を開始する(すなわち、上記のステップS2に戻る)。
例えば、制御部3などを用いて無人搬送車システム100の動作が停止されるまで、上記のステップS1〜S7が繰り返し実行されることにより、本実施形態の無人搬送車システム100は、無人搬送車11の蓄電装置113の充電と、当該無人搬送車11による所定の作業(荷物の搬送など)とを、自動的に実行できる。
(2−2)移動先の充電部の決定方法
次に、上記のステップS3において実行される移動先の充電部の決定方法について、図6を用いて説明する。図6は、移動先の充電部の決定方法を示すフローチャートである。
移動先の充電部の決定を開始すると、まず、到達予測時間算出部34が、要充電無人搬送車11'が充電部15に到達するまでにかかる時間である到達予測時間を算出する(ステップS31)。
本実施形態においては、使用中又は予約中であるか否かに関わらず、全ての充電部15に対して到達予測時間が算出される。しかし、これに限られず、停止中の充電部15など、明らかに(長時間)充電のために使用できない充電部については、到達予測時間を算出しなくてもよい。
到達予測時間を算出後、移動決定部32は、要充電無人搬送車11'が長時間待機することなく移動できる充電部が存在するか否かを判定する(ステップS32)。
具体的には、移動決定部32は、充電が実行されていない空き充電部15''、又は、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部15'が存在しているか否かを判定する。
空き充電部15''が存在するか否かは、例えば、使用状態テーブルTの「使用状態」の欄が空欄となっている行(すなわち、充電部の識別番号)が存在しているか否かにより判定できる。その他、使用状態テーブルTの「充電完了時間」に過去の時間が充電完了時間として記録されているにも、対応する充電部を空き充電部15''であると判定できる。
一方、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部15'が存在するか否かは、使用状態テーブルTの「充電完了時間」に記録されている充電完了時間が、対応する到達予測時間よりも時間的に早いか否かにより判定できる。
空き充電部15''、及び/又は、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部15'が存在する場合(ステップS32において「Yes」の場合)、当該空き充電部15''及び/又は使用充電部15'のいずれかを、要充電無人搬送車11'が直接移動できる充電部として決定する(ステップS33)。
例えば、ステップS32の判定の結果、1つの空き充電部15''、又は、1つの該当する使用充電部15'のみが存在する場合、すなわち、移動先の候補が1つしか存在しない場合には、移動決定部32は、当該1つの空き充電部15''又は使用充電部15'を、(直接移動する)移動先の充電部として決定する。
一方、移動先の候補が複数存在する場合、すなわち、空き充電部15''、及び/又は、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部15'が複数存在する場合、移動決定部32は、これら複数の候補のうち、対象の要充電無人搬送車11'との距離が最短である空き充電部15''又は使用充電部15'を、(直接移動する)移動先の充電部として決定する。
具体的には、例えば、上記の複数の候補のうち、最も早い到達予測時間を有する候補(空き充電部15''又は使用充電部15')を、要充電無人搬送車11'との距離が最短である空き充電部15''又は使用充電部15'として決定できる。
これにより、要充電無人搬送車11'が移動先の充電部へ移動する時間を短縮できる。その結果、無人搬送車システム100の処理効率を向上できる。
移動先の候補が複数存在する場合に移動先の充電部を1つに決定する場合の他の実施形態として、移動決定部32は、複数の移動先の候補のうち、到達予測時間に最も近い充電完了時間を有する候補(使用充電部15')を移動先の充電部として決定してもよい。これにより、要充電無人搬送車11'を、充電が完了した直後の充電部15にタイミングよく移動できる。
または、移動決定部32は、最も早い到達予測時間を有する候補が複数存在する場合(例えば、要充電無人搬送車11'が、複数の使用充電部15'からの距離が等しい位置に存在する場合)に、さらに、当該複数の候補の中から、到達予測時間に最も近い充電完了時間を有する候補(使用充電部15')を移動先の充電部として決定してもよい。
これにより、短時間にかつタイミングよく到達できる充電部15を、移動先の充電部として決定できる。
上記のステップS31〜33を実行することにより、無人搬送車システム100は、移動先の充電部を、充電完了時間に基づいて決定できる。その結果、要充電無人搬送車11'を、空き充電部15''だけでなく、要充電無人搬送車11'が到達するまでに充電が完了する使用充電部15'(すなわち、到達予測時間よりも早い充電完了時間を有する使用充電部)へも移動できる。
この結果、充電部15の稼働効率を向上させて、例えば、充電部15が使用可能となるまで待機するといった動作の発生頻度を低減し、無人搬送車システム100の処理効率を向上できる。
一方、到達予測時間よりも遅い充電完了時間を有する使用充電部15'しか存在しない場合(ステップS32において「No」の場合)、移動決定部32は、到達予測時間に近い充電完了時間を有する使用充電部15'が存在するか否かを判定する(ステップS34)。
このような使用充電部15'が存在する場合(ステップS34において「Yes」の場合)、移動決定部32は、要充電無人搬送車11'に、充電完了時間と到達予測時間との差として決定される時間だけ待機させた後に、当該充電完了時間を有する使用充電部15'への移動を開始させると決定する(ステップS35)。
ステップS35における待機時間(到達予測時間と充電完了時間との差)は、無人搬送車システム100の処理効率に大きな影響(例えば、無人搬送車11の渋滞を引き起こすなど)を及ぼさない程度の短時間とすることが好ましい。
また、到達予測時間との差が上記の許容範囲内にある充電完了時間を有する使用充電部15'が複数存在する場合には、移動決定部32は、到達予測時間に最も近い充電完了時間を有する使用充電部15'を、移動先の充電部として決定する。
上記のステップS35を実行することにより、充電部15が空いていない場合であっても、短時間だけ待機させてから移動させればタイミングよく空く使用充電部15'が存在していれば、無人搬送車システム100の処理効率に大きな影響を及ぼすことなく、要充電無人搬送車11'を当該使用充電部15'へと移動できる。
到達予測時間に近い充電完了時間を有する使用充電部15'が存在しない場合(ステップS34において「No」の場合)、移動決定部32は、さらに、移動先の充電部へ移動させる前に、要充電無人搬送車11'に所定の作業を実行させることが可能か否かを判定する(ステップS36)。
到達予測時間よりも遅い充電完了時間を有する充電部のうち、要充電無人搬送車11'が所定の作業を実行して移動先へ移動するまでに必要な時間よりも遅い充電完了時間を有する充電部が存在する場合(ステップS36において「Yes」の場合)、移動決定部32は、当該充電部を移動先の充電部と決定する。そして、要充電無人搬送車11'に対して、当該移動先の充電部へ移動させる前に、所定の作業を実行させると決定する(ステップS37)。
なお、上記の充電完了時間を有する充電部が複数存在する場合には、最小の充電完了時間を有する充電部を、移動先の充電部と決定する。
一方、要充電無人搬送車11'が所定の作業を実行して移動先へ移動するまでに必要な時間よりも早い充電完了時間を有する充電部しか存在しない場合(ステップS36において「No」の場合)、移動決定部32は、当該充電部のうち、最小の充電完了時間を有する充電部を、移動先の充電部と決定する(ステップS38)。
この場合、移動決定部32は、要充電無人搬送車11'を所定の位置(例えば、搬送システム1の所定の位置に設けられた待機エリア)において、所定の時間(例えば、充電完了時間と到達予測時間との差にて決定できる時間)だけ待機させたあと、移動先の充電部へと移動させると決定する。
上記のステップS34〜S38を実行することにより、例えば、使用充電部15'(使用中の充電部)が使用可能となるまでに長い時間がかかる場合(例えば、充電完了時間が長い場合)に、要充電無人搬送車11'に所定の作業をさせることができる。その結果、無人搬送車システム100の処理効率を向上できる。その一方、それ以外の場合には、要充電無人搬送車11'を所定の時間だけ待機させた後に、移動先の充電部へと移動できる。
(3)実施形態の共通事項
上記第1実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
無人搬送車システム(例えば、無人搬送車システム100)は、複数の無人搬送車(例えば、無人搬送車11)と、充電部(例えば、充電部15)と、使用状態把握部(例えば、使用状態把握部31)と、充電完了時間予測部(例えば、充電完了時間予測部114)と、移動決定部(例えば、移動決定部32)と、充電指示部(例えば、充電指示部33)と、を備える。
無人搬送車は、電力を蓄電する蓄電装置(例えば、蓄電装置113)から電力を供給されて移動する。充電部は、無人搬送車の移動経路(例えば、軌道17)に近接して配置され、無人搬送車の蓄電装置を充電する。充電完了時間予測部は、使用充電部(例えば、使用充電部15')における、充電中の蓄電装置の充電完了時間を予測する。
移動決定部は、使用充電部のうち、充電完了時間に基づいて決められた充電部を、要充電無人搬送車(例えば、要充電無人搬送車11')が移動すべき移動先の充電部として決定する。充電指示部は、要充電無人搬送車に対して、移動決定部により決定された移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する。
(4)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。また、上記の第1実施形態の図5及び図6に示したフローチャート中の各処理及び/又は各処理の順番は、本発明の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
(A)充電完了時間予測部についての他の実施形態
上記の第1実施形態においては、無人搬送車11が充電完了時間予測部114(の機能)を有していた。しかし、これに限られず、充電完了時間予測部114に相当する機能を、制御部3が有していてもよい。
この場合、無人搬送車11からは、例えば、蓄電装置113の出力電圧又は放電量(消費電力)の測定値が、通信部115を介して、制御部3へ送信される。充電完了時間予測部114に相当する機能を有する制御部3が、受信した出力電圧又は放電量の測定値に基づいて、充電完了時間を予測できる。
(B)制御部についての他の実施形態
上記の第1実施形態に係る無人搬送車システム100において、搬送システム1と制御部3とは個別の要素となっていた。しかし、これに限られず、第1実施形態において説明した制御部3の各機能を、無人搬送車11(の制御を行うコンピュータシステム)が備えていてもよい。この場合、複数の無人搬送車11は、互いに情報を送受信して、情報(例えば、使用状態テーブルTなど)を共有してもよい。
これにより、無人搬送車システム100(搬送システム1)において、個別の制御部を有することなく、無人搬送車11が自律的に情報処理をして自律的に移動できる。
本発明は、バッテリーなどの蓄電装置を備えた複数の無人搬送車が、自身が備える蓄電装置の充電を実行できる無人搬送車システムに広く適用できる。
100 無人搬送車システム
1 搬送システム
11 無人搬送車
111 駆動部
111a 軌道検出部
112a、112b 車輪
113 蓄電装置
113a ソケット
113b 受電コイル
114 充電完了時間予測部
115 通信部
11' 要充電無人搬送車
13 入出庫ステーション
15 充電部
15' 使用充電部
15'' 空き充電部
17 軌道
3 制御部
31 使用状態把握部
32 移動決定部
33 充電指示部
34 到達予測時間算出部
T 使用状態テーブル

Claims (8)

  1. 電力を蓄電する蓄電装置から電力を供給されて移動する複数の無人搬送車と、
    前記無人搬送車の移動経路に近接して配置され、前記蓄電装置を充電する充電部と、
    前記充電部の使用状態を把握する使用状態把握部と、
    前記使用状態把握部において前記蓄電装置の充電のために前記無人搬送車に使用されていると判定された使用充電部における、前記蓄電装置の充電完了時間を予測する充電完了時間予測部と、
    前記充電完了時間に基づいて、前記蓄電装置の充電が必要である要充電無人搬送車が移動すべき移動先の前記充電部を決定する移動決定部と、
    前記要充電無人搬送車に対して、前記移動決定部により決定された前記移動先の充電部へ移動するよう指令する移動指令を出力する充電指示部と、
    を備える、無人搬送車システム。
  2. 前記要充電無人搬送車が前記使用充電部に到達する到達予測時間を算出する到達予測時間算出部をさらに備え、
    前記移動決定部は、前記到達予測時間よりも早い前記充電完了時間を有する前記使用充電部を、前記移動先の充電部として決定する、
    請求項1に記載の無人搬送車システム。
  3. 前記移動決定部は、前記到達予測時間に最も近い前記充電完了時間を有する前記使用充電部を、前記移動先の充電部として決定する、
    請求項2に記載の無人搬送車システム。
  4. 前記到達予測時間よりも早い前記充電完了時間を有する前記使用充電部が存在しない場合、前記移動決定部は、前記要充電無人搬送車に、前記充電完了時間と前記到達予測時間との差として決定される時間だけ待機させた後に、当該充電完了時間を有する前記使用充電部への移動を開始させる、
    請求項2又は3に記載の無人搬送車システム。
  5. 前記充電部は複数存在し、
    前記移動決定部は、前記充電完了時間に基づいて決定された前記移動先の充電部として複数の候補が存在する場合、前記要充電無人搬送車からの距離が最短である前記候補を、前記移動先の充電部として決定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の無人搬送車システム。
  6. 前記移動決定部は、前記充電完了時間と、前記要充電無人搬送車が所定の作業を実行して当該充電完了時間を有する前記移動先の充電部へと移動するまでに必要な時間と、の比較に基づいて、前記要充電無人搬送車を前記移動先の充電部へと移動させる前に、当該要充電無人搬送車に所定の作業を実行させるか否かを決定する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の無人搬送車システム。
  7. 前記到達予測時間は、前記要充電無人搬送車が移動先の候補である充電部へと移動する際に、他の無人搬送車と干渉しないと仮定して算出される、請求項2に記載の無人搬送車システム。
  8. 前記到達予測時間は、前記要充電無人搬送車が移動先の候補である充電部へと移動する際にかかった実際の時間の平均値として算出される、請求項2に記載の無人搬送車システム。
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