JP7039976B2 - 搬送車システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池を有し、当該蓄電池から電力を供給されて所定の走行経路を走行する無人搬送車を有する搬送車システムに関する。
従来、蓄電池から電力を供給されて所定の走行経路を走行可能な無人搬送車を有する搬送車システムが知られている。当該搬送車システムでは、上位装置などからの指令に基づいて無人搬送車が所定の走行経路を走行することで、荷物などを搬送できる(例えば、特許文献1)。
この無人搬送車システムは、無人搬送車の蓄電池を充電する充電ステーションを有する。無人搬送車は、荷物などの搬送のために走行経路を走行中に、蓄電池の現在の充電量と現在の搬送作業を実行するために必要な蓄電池の放電量との差分に基づいて、無人搬送車に対して、搬送作業を継続するか、又は、充電ステーションに移動して蓄電池を充電させるかを決定する。
特許第5445411号
従来の搬送車システムにおいては、無人搬送車の蓄電池の残量に基づいて充電ステーションで蓄電池を充電するか否かを決定していた。すなわち、蓄電池を充電するか否かの決定に際し、搬送車システム全体における搬送能力は考慮されていなかった。その結果、搬送車システムにおける搬送効率が低下することがあった。
また、従来の搬送車システムでは、各無人搬送車の蓄電池を充電するか否かを、搬送車システム全体を管理する管理手段などが決定していた。そのため、搬送車システムが大規模となり無人搬送車の台数が多くなると、当該管理手段における搬送車システムに関する処理負荷が増大していた。
また、搬送車システムでは、蓄電池を満充電するモードと、蓄電池を決められた時間だけ充電するモードとが存在する。満充電するモードを実行中は、蓄電池が満充電されるまで無人搬送車は荷物の搬送を停止する。従来の搬送車システムにおいては、搬送車システム全体における荷物などの搬送効率が考慮されていないため、例えば荷物の搬送量が多い場合に満充電を実行すると、搬送能力が不足することがあった。
また、決められた時間だけ蓄電池を充電するモードを搬送車システムの稼働中に実行すると、従来の搬送車システムにおいては、蓄電池の残量に関係なく決められた時間だけ蓄電池の充電が実行されるため搬送能力が不足するか、及び/又は、走行経路上で無人搬送車の渋滞が発生することがあった。
本発明の目的は、荷物などを搬送する無人搬送車を有する搬送車システムにおいて、無人搬送車の蓄電池の充電と荷物の搬送とを効率的に実行することにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本実施形態の一見地に係る搬送車システムは、無人搬送車と、充電ステーションと、上位コントローラと、を備える。無人搬送車は、蓄電装置から電力を供給されて所定の走行経路を走行する。充電ステーションは、蓄電装置を充電する。上位コントローラは、搬送指示部と、状態設定部と、を有する。搬送指示部は、無人搬送車に搬送指示を指示する。制御指示部は、無人搬送車を、第1状態又は第2状態のいずれかとする。第1状態は、充電ステーションでの蓄電装置の充電を優先させる状態である。第2状態は、指示された搬送指示の実行を優先させる状態である。
無人搬送車は、搬送制御部を有する。搬送制御部は、無人搬送車の搬送処理状態と、状態設定部により設定された無人搬送車の状態と、に基づいて、充電ステーションでの蓄電装置の充電、又は、搬送指示部から指示された搬送指示のいずれかを実行する。搬送処理状態は、無人搬送車による搬送の処理の状態を示す。
上記の搬送車システムでは、無人搬送車は、搬送処理状態と、上位コントローラの状態設定部により設定された無人搬送車の状態、の両方を考慮して、無人搬送車が制御されている。これにより、搬送車システムの搬送能力を低下させることなく、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行できる。
また、上記の搬送車システムでは、無人搬送車に設けられた搬送制御部が、蓄電装置の充電を実行するか、又は、指示されている搬送指示を実行するかを最終的に決定している。これにより、搬送車システム全体を管理する上位コントローラの処理負荷を軽減できる。
搬送制御部は、搬送処理状態として、無人搬送車の蓄電装置の充電量から搬送指示の実行に必要な蓄電装置の放電量を減じて得られる残量を算出してもよい。これにより、蓄電装置の残量、すなわち、現在の蓄電装置の残量によりどの程度の搬送を処理できるかを考慮して無人搬送車を制御できる。
搬送制御部は、残量が第1閾値よりも小さく、かつ、無人搬送車が第1状態とされている場合、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行してもよい。
一方、残量が第1閾値以上であり、かつ、無人搬送車が第2状態とされている場合には、指示された搬送指示を実行してもよい。
これにより、蓄電装置の残量を考慮して無人搬送車を制御できる。
搬送制御部は、残量が第1閾値より小さい第2閾値よりも小さく、かつ、無人搬送車が第2状態とされている場合、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行してもよい。
これにより、蓄電装置の残量が指示された搬送指示を実行するには不十分な場合に、指示された搬送指示の実行を優先せよとの指示に反して、蓄電装置を充電できる。その結果、蓄電装置の残量が足りなくなり、無人搬送車が走行途中で停止するなどのトラブルを回避できる。
搬送車システムには、無人搬送車は複数台存在してもよい。この場合、搬送制御部は、残量が第2閾値よりも小さく、かつ、無人搬送車が第2状態とされており、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行しようとする場合、上位コントローラに対して、当該無人搬送車の蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知してもよい。この場合、搬送指示部は、複数台の無人搬送車の中に上記の無人搬送車が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車が存在する場合、当該他の無人搬送車に対して当該搬送指示を指示してもよい。
これにより、指示された搬送指示の実行を優先せよとの状態設定に反して蓄電装置の充電を実行すると決定した場合に、上位コントローラに指示された搬送指示を実行しないことを通知できる。当該通知を受信した上位コントローラの搬送指示部が、指示に反して蓄電装置の充電を実行する無人搬送車が実行していた搬送指示を、複数台の無人搬送車の中から選択された他の無人搬送車に代行させることにより、搬送車システムにおける搬送能力の低下を抑制できる。
蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知した無人搬送車が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車が存在しない場合、搬送指示部は、蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知した無人搬送車に対して、蓄電装置の残量が第2閾値よりも大きくなるまで蓄電装置を充電した後に、指示されていた搬送指示を実行するよう指示してもよい。
これにより、指示されていた搬送指示を代行できる他の無人搬送車が存在しないときに、蓄電装置の充電を優先する必要のある無人搬送は、指示されていた搬送指示を実行できる程度に蓄電装置を充電して、当該搬送指示を実行できる。その結果、搬送車システムにおける荷物などの搬送能力の低下を抑制できる。
搬送制御部は、蓄電装置の残量が第1閾値よりも大きい第3閾値よりも大きく、かつ、無人搬送車が第1状態とされている場合、指示された搬送指示を実行してもよい。
これにより、蓄電装置の充電量が多い場合には、蓄電装置の充電を優先せよとの状態設定に反して、指示された搬送指示を実行できる。その結果、搬送車システムにおける搬送能力の低下を抑制できる。
状態設定部は、完了していない搬送指示の数が所定数以上となった場合に、無人搬送車を第2状態としてもよい。これにより、搬送車システムにおける搬送能力の低下を抑制できる。
状態設定部は、予め定められた時間帯において、無人搬送車を第2状態としてもよい。これにより、例えば荷物などの搬送量が多くなる時間帯において搬送指示の実行を優先させて、搬送車システムにおける搬送能力の低下を抑制できる。
充電ステーションは、走行経路上の無人搬送車が蓄電装置を充電できる位置に設けられてもよい。
この場合、搬送制御部は、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行する場合には、充電ステーションの配置位置に対応する走行経路上の位置に無人搬送車を停止させて、蓄電装置を充電してもよい。一方、搬送指示部から指示された搬送指示を実行する場合には、無人搬送車に充電ステーションを通過させて搬送指示を実行してもよい。
これにより、搬送車システムにおける荷物などの搬送効率を向上できる。
搬送制御部は、搬送処理状態として、無人搬送車に対して第2状態が連続して所定回数以上設定されたと判断した場合に、充電ステーションでの蓄電装置の充電を実行してもよい。これにより、第2状態が連続して設定されて蓄電装置の残量が少なくなり、無人搬送車の現在の搬送処理能力が指示された搬送指示を実行するのに不十分となると想定される場合に、搬送指示の実行を優先せよとの状態設定に反して、蓄電装置の充電を実行できる。その結果、搬送指示を実行中に蓄電装置の充電量が不足するとのトラブルを回避できる。
無人搬送車を有する上記の搬送車システムは、搬送車システムにおける搬送能力の低下を抑制しつつ、無人搬送車の蓄電池の充電と荷物の搬送とを効率的に実行できる。
搬送車システムの全体構成を示す図。 無人搬送車の構成を示す図。 走行制御部の構成を示す図。 上位コントローラの構成を示す図。 無人搬送車の概略動作を示すフローチャート。 第1状態の無人搬送車の動作を示すフローチャート。 第2状態の無人搬送車の動作を示すフローチャート。 実行していた搬送指示を他の無人搬送車に割り付ける動作を示すフローチャート。 第2実施形態における無人搬送車の動作を示すフローチャート。 第3実施形態における無人搬送車の動作を示すフローチャート。
1.第1実施形態
(1-1)無人搬送車システムの全体構成
以下、第1実施形態に係る搬送車システム100の構成について説明する。まず、搬送車システム100の全体構成を、図1を用いて説明する。図1は、搬送車システムの全体構成を示す図である。この実施形態において、図1の左右方向が搬送システム1の左右方向であり、図1の上下方向が搬送システム1の上下方向である。
搬送車システム100は、搬送システム1と、上位コントローラ3と、を備える。搬送システム1は、例えば、荷物の入出庫などを行うシステムである。上位コントローラ3は、CPU、ハードディスク装置、SSD、ROM、RAM、記憶媒体読み出し装置などの記憶装置、無線通信インターフェース(例えば、無線LAN装置)などを備えたコンピュータシステムである。上位コントローラ3は、上記の搬送システム1の各構成要素を制御する。
(1-2)搬送システムの詳細構成
図1に示すように、搬送システム1は、複数台の無人搬送車11と、充電ステーション13と、入出庫ステーション15と、軌道17と、充電部19と、を有する。
無人搬送車11は、蓄電装置113(図2)から電力を供給されて、軌道17(走行経路の一例)に沿って自律的に走行する。無人搬送車11は、例えば、AGV(Automatic Guided Vehicle)である。本実施形態の無人搬送車11の構成については、後ほど詳しく説明する。
充電ステーション13は、無人搬送車11が軌道17上に停止したときに、当該軌道17上の無人搬送車11が蓄電装置113を充電可能な位置に配置される。無人搬送車11は、充電ステーション13により蓄電装置113の充電が可能な位置に設けられた標識をセンサにより検出したときに、当該標識の検出を充電ステーション13に通知する。当該通知を受信した充電ステーション13は、無人搬送車の受電部113aに充電電力を出力し、蓄電装置113の充電を開始する。これにより、無人搬送車11は、他の軌道などに移動することなく、軌道17上に停止した状態で蓄電装置113を充電できる。充電ステーション13は、例えば、上記の充電電力として交番磁界を出力する給電コイルを有する無線給電方式の充電装置である。なお、充電ステーション13は、軌道17の直下に設けられてもよい。
充電ステーション13は、無線給電方式の充電装置に限られず、例えば、無人搬送車11に備わる受電電極と接触し当該受電電極に充電電力を出力する有線給電方式の充電装置であってもよい。
入出庫ステーション15は、軌道17に沿って配置される。具体的には、搬送システム1の右側には、上下方向に延びる軌道17に沿って3つの入出庫ステーション15が配置されている。一方、搬送システム1の左側には、上下方向に延びる3本の軌道17のそれぞれに沿って3つの入出庫ステーション15が配置されている。つまり、搬送システム1の左側においては、9つの入出庫ステーション15が配置されている。
例えば、搬送システム1の右側又は左側の一方に配置された入出庫ステーション15が無人搬送車11に荷物を載置し、他方に配置された入出庫ステーション15が無人搬送車11から荷物を受け取ることにより、搬送システム1において荷物の入出庫が可能となる。
軌道17は、搬送システム1の床面に、無人搬送車11の走行軌道を形成するよう設けられた、例えば、磁気テープ又は磁気マーカーである。無人搬送車11は、軌道17からの磁気信号などを検出しながら、又は、レーザなどから光を発生させ、壁などに取り付けられたミラーにて反射した反射光を検出することで自己位置を検出しながら、軌道17に沿って走行する。
充電部19は、搬送システム1の下側において軌道17から分岐した分軌道の終点に配置された、蓄電装置113を充電する充電装置である。すなわち、充電部19は、荷物の搬送経路から外れた位置に配置されている。充電部19を荷物の搬送経路から外れた位置に設けることにより、蓄電装置113を充電中の無人搬送車11が、他の無人搬送車11の移動の障害となることを回避できる。
充電部19は、例えば、蓄電装置113に接続された給電電極を有し、当該給電電極から無人搬送車11の受電電極に充電電力を出力するプラグイン型の充電装置である。無人搬送車11は、充電部19により蓄電装置113の充電が可能な位置に設けられた標識を検出したときに、当該標識の検出を充電部19に通知する。当該通知を受信した充電部19は、先端に給電電極を設けたアームを無人搬送車11の受電電極へと延ばして給電電極を無人搬送車の給電電極に接触させて充電電力を出力し、蓄電装置113を充電する。その他、例えば、蓄電装置113に接続された受電コイルへ交番磁界を出力する給電コイルを有する、無線給電方式の充電装置を使用できる。
上記の構成を有することにより、搬送システム1においては、上位コントローラ3からの指示により、無人搬送車11を動作させて、一の入出庫ステーション15から他の入出庫ステーション15に荷物を自律的に搬送できる。また、無人搬送車11は、蓄電装置113の充電が必要な場合に、充電ステーション13の配置位置、又は、充電部19の配置位置に自律的に移動して、蓄電装置113を充電できる。
(1-3)無人搬送車の構成
以下、第1実施形態に係る無人搬送車11の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、無人搬送車の構成を示す図である。
無人搬送車11は、搬送制御部111と、軌道検出部111aと、一対の車輪112a、112bと、蓄電装置113と、受電部113aと、第1通信インターフェース114と、を主に有する。
搬送制御部111は、CPU、記憶装置(RAM、ROM、SSD、ハードディスクなど)、各種インターフェース(例えば、ネットワークインターフェース、A/Dコンバータ、D/Aコンバータ)などを有するコンピュータシステムである。以下に説明する搬送制御部111の機能の一部又は全部は、上記の記憶装置に記憶され、当該コンピュータシステムにて実行可能なプログラムにより実現されてもよい。または、搬送制御部111の機能の一部又は全部は、SoC(System on Chip)などのハードウェアにより実現されてもよい。
搬送制御部111は、無人搬送車11の搬送処理状態と、状態設定部32(図3)により設定された無人搬送車11の状態と、に基づいて、充電ステーション13での蓄電装置113の充電、又は、搬送指示部31から指示された搬送指示のいずれかを実行する。「搬送処理状態」とは、無人搬送車11による現在の搬送の処理の状態を示すものである。本実施形態においては、無人搬送車11の搬送処理状態として、搬送制御部111は、指示された搬送指示を実行後の蓄電装置113の残量を算出する。
軌道検出部111aは、無人搬送車11の進行方向前側に設けられた、軌道17を検出するためのセンサである。軌道17が磁気テープなどの磁気を発生させる部材である場合には、軌道検出部111aは、例えば、磁気センサである。軌道検出部111aは、軌道17の検出結果を搬送制御部111に出力する。
蓄電装置113は、搬送制御部111等に電力を供給し、また、外部からの電力により充電可能な二次電池である。蓄電装置113は、例えば、NiCdバッテリー、NiMH(ニッケル水素)バッテリー、Liイオンバッテリーなどである。
受電部113aは、無人搬送車11の進行方向前側又は後側に設けられる。本実施形態では、受電部113aは進行方向後側に設けられる。受電部113aは、充電ステーション13及び/又は充電部19から出力される交番磁界を電力に変換し、当該電力を充電電力として蓄電装置113に供給する受電コイルである。
なお、充電ステーション13が軌道17の直下に設けられる場合には、受電部113aは、無人搬送車11の底部に設けられる。
充電ステーション13が有線給電方式の充電装置である場合には、受電部113aを、当該充電ステーション13の給電電極と接触可能な受電電極とする。
他の実施形態として、無人搬送車11は、受電電極113bをさらに有する。受電電極113bは、無人搬送車11の進行方向前側又は後側に設けられた電極である。受電電極113bは、充電部19の給電電極と接触することで、充電部19からの電力を充電電力として蓄電装置113へ供給する。
なお、充電ステーション13と充電部19の給電方式が同じである場合には、受電部113aと受電電極113bとが同一のものであってもよいし、受電部113aと受電電極113bを共通の1つの部材としてもよい。
第1通信インターフェース114は、無人搬送車11の所定位置に設けられた、上位コントローラ3と通信するための無線通信装置である。具体的には、第1通信インターフェース114は、例えば、無線LAN装置である。搬送制御部111は、第1通信インターフェース114介して、上位コントローラ3からの各種指令を受信し、当該受信した指令に基づいて無人搬送車11を制御できる。
(1-4)搬送制御部の構成
以下、搬送制御部111の構成について、図3を用いて説明する。図3は、搬送制御部111の構成を示す図である。図3に示すように、搬送制御部111は、指令部1111と、モータ制御部1113と、を有する。
指令部1111は、無人搬送車11の搬送処理状態と、上位コントローラ3の状態設定部32(図4)により設定された無人搬送車11の状態と、に基づいて、モータ制御部1113を制御する。
具体的には、本実施形態の指令部1111は、無人搬送車11の搬送処理状態と、状態設定部32により設定された無人搬送車11の状態と、に基づいて、無人搬送車11を充電ステーション13の近傍まで移動させるための走行指令、又は、指示された搬送指示を実行するための走行指令を、モータ制御部1113に出力する。
指示されていた搬送指示の実行を終了すると、指令部1111は、搬送指示の終了を上位コントローラ3へ通知する。
本実施形態において、搬送制御部111の指令部1111は、無人搬送車11の搬送処理状態として、蓄電装置113の充電量から搬送指示の実行に必要な蓄電装置113の放電量を減じて得られる残量を算出する。すなわち、搬送制御部111は、蓄電装置113の残量を考慮して、蓄電装置113の充電を実行するか、又は、指示された搬送指示を実行するかを決定する。
具体的には、指令部1111は、例えば、A/Dコンバータなどを介して入力した蓄電装置113の電圧に基づいて、蓄電装置113の現在の蓄電量を算出できる。また、搬送指示の実行に必要な蓄電装置113の放電量は、例えば、搬送指示を実行するために無人搬送車11が走行する距離に基づいて算出できる。
本実施形態において、蓄電装置113の残量と、状態設定部32により設定された無人搬送車11の状態と、に基づいて、指令部1111が具体的にどのような走行指令を出力するかについては、後ほど詳しく説明する。
モータ制御部1113は、指令部1111から入力した走行指令に基づいて、モータ1121a、1121bの回転速度などを制御する。また、モータ制御部1113は、軌道検出部111aの軌道17の検出結果に基づいて、モータ1121a、1121bの回転速度を調整する。具体的には、無人搬送車11が軌道17から外れて軌道17を検出しなくなったときに、例えば、モータ1121a、1121bの回転速度に差をつけて無人搬送車11の走行方向を変更させる。その後、軌道17を検出した時点で無人搬送車11を直進させることで、軌道17に無人搬送車11を戻すことができる。
さらに、モータ制御部1113は、対応するエンコーダ1123a、1123bにて測定した実際のモータ1121a、1121bの回転速度をフィードバックして、当該実際の回転速度が走行指令に示された回転速度に追随するよう、モータ1121a、1121bの回転速度を制御している(フィードバック制御)。
(1-5)上位コントローラの構成
次に、第1実施形態に係る上位コントローラ3の構成の詳細について、図4を用いて説明する。図4は、上位コントローラの構成を示す図である。
以下に説明する上位コントローラ3の各構成要素の機能の一部又は全部は、上位コントローラ3を構成するコンピュータシステムにおいて実行可能なプログラムとして実現されていてもよい。また、当該プログラムは、当該コンピュータシステムの記憶装置に記憶されていてもよい。又は、上記機能の一部又は全部は、SoC(System on Chip)などにより実現されていてもよい。
上位コントローラ3は、搬送指示部31と、状態設定部32と、第2通信インターフェース33と、を有する。搬送指示部31は、無人搬送車11に搬送指示を指示する。搬送指示部31は、例えば、上位コントローラ3のキューに蓄積された搬送指示を、搬送指示を有しないか又は少数の搬送指示しか有しない無人搬送車11に指示する。具体的には、搬送指示部31は、キューに蓄積された搬送指示を、第2通信インターフェース33(後述)を介して、無人搬送車11に蓄積順に送信する。搬送指示は、例えば、無人搬送車11を現在位置から搬送対象の荷物が存在する入出庫ステーション15の配置位置まで移動し、その後、目的の入出庫ステーション15まで移動する指示である。
他の実施形態において、搬送指示部31は、キューに蓄積された順ではなく、所定の条件に従って又はランダムに、搬送指示を無人搬送車11に指示してもよい。
さらなる他の実施形態において、搬送指示には、荷物の搬送が完了した無人搬送車11などに対して、当該無人搬送車11の待機場所に戻らせる指示を含んでいてもよい。さらなる他の実施形態において、搬送指示には、充電部19に移動して、蓄電装置113を満充電させる指示を含んでいてもよい。
さらなる他の実施形態において、搬送指示部31は、1台の無人搬送車11に対して1つの搬送指示を指示してもよいし、複数の搬送指示を指示してもよい。
状態設定部32は、無人搬送車11を、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を優先させる第1状態、又は、指示された搬送指示の実行を優先させる第2状態のいずれかとする。具体的には、状態設定部32は、無人搬送車11を第1状態とする信号、又は、第2状態とする信号を、第2通信インターフェース33(後述)を介して、対応する無人搬送車11に送信する。
上記信号を受信した搬送制御部111は、例えば、いずれの信号が受信されたかをフラグ(例えば、第1状態とする信号を受信時に「1」となり、第2状態とする信号を受信時に「0」となるパラメータ値)として保持する。
状態設定部32は、完了していない搬送指示の数が所定数以上となるか、及び/又は、現在時刻が搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯となるなどした場合に、搬送車システム100における搬送能力が低下することを防止するために、搬送車システム100の全て又は所定数の無人搬送車11を第2状態とする。本実施形態においては、状態設定部32は、完了していない搬送指示の数が所定数以上となった場合、及び/又は、搬送車システム100における搬送の頻度が増加するあらかじめ決められた時間帯において、第2状態の無人搬送車11の数を増加する。
上記のように、搬送車システム100における搬送能力が低下する場合に、第2状態の無人搬送車11の数を増加することにより、より多くの無人搬送車11に対して搬送指示の実行を優先させることができる。すなわち、蓄電装置113の充電を実行する必要が特にない無人搬送車11に搬送指示を実行させて、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
上記の完了していない搬送指示の数は、例えば、上記のキューにたまっている搬送指示の数から知ることができる。また、搬送の頻度が増加する時間帯は、搬送車システム100における荷物などの搬送実績に基づいて決定できる。例えば、搬送車システム100が配置された配送センターにおいて、トラックの到着が多くなる時間帯(例えば、1時間)を搬送の頻度が増加する時間帯と決定して、より多くの無人搬送車11に第2制御を指示できる。
このように、状態設定部32が、搬送車システム100における搬送能力に基づいて、無人搬送車11を上記の第1状態とするか又は第2状態とするかを決定し、当該決定した状態を無人搬送車11に設定することにより、無人搬送車11は、搬送車システム100における搬送能力等を考慮して、蓄電装置113の充電を優先するか、搬送指示の実行を優先するかを決定できる。
第2通信インターフェース33は、無人搬送車11と通信するための無線通信装置(例えば、無線LAN装置)である。これにより、上位コントローラ3は、無人搬送車11に対して、搬送指示部31にて決定した搬送指令、及び、状態設定部32からの無人搬送車11を第1状態又は第2状態とする信号を送信できる。
なお、上記の上位コントローラ3においては、搬送指示部31による搬送指示の決定及び指示と、状態設定部32による状態種別の決定と設定信号の出力は、個別に実行されていた。しかし、これに限られず、上位コントローラ3において、搬送指示部31と状態設定部32との機能が合体され、搬送指示に第1状態への設定指示又は第2状態への設定指示が関連付けられて、無人搬送車11に送信されてもよい。
他の実施形態において、状態設定部32は、搬送車システム100に含まれる各無人搬送車11に対して第1状態又は第2状態のいずれかを「デフォルト」の状態として設定してもよい。そして、必要に応じて、当該「デフォルト」の状態よりも優先させる状態を設定してもよい。
例えば、各無人搬送車11の「デフォルト」の状態を第1状態とする場合、状態設定部32は、完了していない搬送指示の数が所定数以上となるか、及び/又は、現在時刻が搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯となることで、搬送車システム100における搬送能力が低下した場合には、現在第1状態である無人搬送車11の一部を第2状態とすることで、第2状態の無人搬送車11の数を増加できる。すなわち、より多くの無人搬送車11に対して、指示された搬送指示を優先的に実行させることができる。
一方、例えば、完了していない搬送指示の数が所定数よりも少なくなるか、及び/又は、現在時刻が搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯ではなく、無人搬送車11に蓄電装置113の充電を優先させてもよい場合には、現在第2状態である無人搬送車11のうち一部の無人搬送車11を第1状態とする(すなわち、「デフォルト」状態に戻す)ことにより、第1状態の無人搬送車11の数を増加できる。すなわち、より多くの無人搬送車11に対して、蓄電装置113の充電を優先的に実行させることができる。
また、例えば、各無人搬送車11の「デフォルト」状態を第2状態とする場合、状態設定部32は、完了していない搬送指示の数が所定数よりも少なくなるか、及び/又は、現在時刻が搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯ではなく、無人搬送車11に蓄電装置113の充電を優先させてもよい場合には、現在第2状態となっている無人搬送車11を第1状態とすることで、より多くの無人搬送車11に対して、蓄電装置113の充電を優先的に実行させることができる。
一方、例えば、完了していない搬送指示の数が所定数以上となるか、及び/又は、現在時刻が搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯となることで、搬送車システム100における搬送能力が低下した場合には、状態設定部32は、現在第1状態となっている無人搬送車11のうち一部の無人搬送車11を第2状態とする(すなわち、「デフォルト」状態に戻す)ことにより、より多くの無人搬送車11に対して、指示された搬送指示を優先的に実行させることができる。
他の実施形態において、状態設定部32は、「デフォルト」状態とは異なる状態となっている無人搬送車11の状態を解除することによって、無人搬送車11の状態を「デフォルト」の状態に戻すようにしてもよい。
(2)搬送車システムの動作
(2-1)無人搬送車の動作の概略
以下、第1実施形態に係る搬送車システム100の動作について、説明する。まず、無人搬送車11の動作の概略について、図5を用いて説明する。図5は、無人搬送車の概略動作を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートにおいては、複数の無人搬送車11のうち、特定の1台の動作を例にとって説明する。また、以下の動作は、当該特定の無人搬送車11が充電ステーション13に近づいたときに実行される。
まず、搬送制御部111が、蓄電装置113の充電、又は、搬送指示部31により指示された搬送指示の実行のいずれを優先するかを判定する。具体的には、搬送制御部111は、状態設定部32により第1状態とされているか、又は、第2状態とされているかを判定する(ステップS1)。
状態設定部32により第1状態とされて充電ステーション13での蓄電装置113の充電を優先するとされている場合(ステップS1において「第1状態」の場合)、搬送制御部111は、第1状態である場合の動作を実行する(ステップS2)。第1状態である場合の具体的な動作については、後ほど説明する。
一方、第2状態とされて搬送指示の実行を優先するとされている場合(ステップS1において「第2状態」の場合)、搬送制御部111は、第2状態である場合の動作を実行する(ステップS2)。第2状態である場合の具体的な動作については、後ほど説明する。
このように、本実施形態の搬送車システム100においては、状態設定部32により設定された無人搬送車11の状態により、無人搬送車11の動作を変化させている。上記のように、無人搬送車11の状態は搬送車システム100における搬送能力などに基づいて決定される。従って、本実施形態の搬送車システム100では、搬送車システム100における搬送能力などを考慮して、無人搬送車11の動作を制御できる。
(2-2)第1状態の無人搬送車の動作
以下、第1状態の無人搬送車11、すなわち、蓄電装置113の充電を優先する無人搬送車11の動作について、図6を用いて説明する。図6は、第1状態の無人搬送車の動作を示すフローチャートである。
第1状態の無人搬送車11が充電ステーション13に近づくと、指令部1111は、割り当てられた搬送指示を実行後の蓄電装置113の残量を算出する。
算出した残量が第1閾値よりも小さい場合(ステップS21において「Yes」の場合)、指令部1111は、無人搬送車11を充電ステーション13に停止させて蓄電装置113を充電する制御を実行する(ステップS22)。上記の第1閾値は、例えば、蓄電装置113の寿命を考慮した値とできる。具体的には、例えば、蓄電装置113の満充電(100%充電)に対して45%の充電量と設定できる。ただし、第1閾値は、満充電に対して45%に限られず、蓄電装置113の性能などを考慮して任意の値とできる。
具体的には、指令部1111は、モータ制御部1113に対して、無人搬送車11を現在位置から充電ステーション13まで移動させるために必要な回転量だけモータ1121a、1121bを回転させる走行指令を出力する。これにより、無人搬送車11は、軌道17上において、充電ステーション13の配置位置の近傍に停止する。その後、指令部1111が充電ステーション13による充電が可能な位置に設けられた標識の検出を充電ステーション13に通知することで、充電ステーション13からの交番磁界が受電部113aにより電力に変換され、蓄電装置113に供給される。これにより、蓄電装置113は充電される。
例えば、充電を開始してからあらかじめ決められた時間を経過した後、充電ステーション13に充電完了を指令して、蓄電装置113への電力供給を停止することで、蓄電装置113の充電ステーション13における充電は完了する。
他の実施形態において、指令部1111は、蓄電装置113の蓄電量に基づいて充電電力の受電量を決定してもよい。例えば、指令部1111は、蓄電装置113が満充電するまで充電電力を受電してもよい。または、蓄電装置113の蓄電量があらかじめ決められた蓄電量になるまで、充電電力を受電してもよい。
これにより、搬送制御部111は、算出された残量が第1閾値よりも小さく、かつ、無人搬送車11が第1状態である場合に、充電ステーション13で蓄電装置113を充電させる制御を実行できる。すなわち、蓄電装置113の充電を優先する場合に、当該蓄電装置113の充電量が所定量(第1閾値)よりも小さくなったときに、当該蓄電装置113の充電を実行できる。
一方、算出した残量が、第1閾値以上の場合(ステップS21において「No」の場合)、指令部1111は、残量が第1閾値よりもさらに大きい第3閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS23)。第3閾値は、例えば、満充電(100%充電)に近い値とできる。具体的には、例えば、搬送指示を実行するのに十分な充電量(例えば、蓄電装置113の満充電(100%充電)に対して、60%の充電量)と設定できる。ただし、第3閾値は、満充電に対して60%に限られず、蓄電装置113の性能などを考慮して任意の値とできる。
残量が第3閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS23において「Yes」の場合)、搬送制御部111は、搬送指示部31から指示された搬送指示を実行する(ステップS24)。具体的には、指令部1111は、モータ制御部1113に対して、無人搬送車11を現在位置から、荷物の搬送元の入出庫ステーション15の配置位置まで移動させるために必要な回転量だけモータ1121a、1121bを回転させる指令を出力する。すなわち、搬送制御部111は、搬送指示を実行すると決定した場合には、無人搬送車11に充電ステーション13を通過させる。
荷物の搬送元の入出庫ステーション15に到達し無人搬送車11に荷物を載置後、指令部1111は、荷物の搬送先の入出庫ステーション15の配置位置まで移動させるために必要な回転量だけモータ1121a、1121bを回転させる走行指令を出力する。さらに、指令部1111は、当該入出庫ステーション15において、載置した荷物を降ろす制御を実行する。これにより、無人搬送車11は、荷物を搬送元の入出庫ステーション15から搬送先の入出庫ステーション15まで搬送できる。
このように、本実施形態においては、無人搬送車11に対して第1制御が指示されており、かつ、蓄電装置113の残量が第1閾値よりも大きい第3閾値よりも大きいときに、搬送制御部111は、搬送指示部31から指示された搬送指示を実行する。これにより、蓄電装置113の充電を優先するよう指示された無人搬送車11は、蓄電装置113の残量が第1閾値よりもさらに大きい第3閾値よりも大きいとき、すなわち、現在の充電量にて指示された搬送指示の実行が可能であるときには、状態設定部32の指示に反して、指示された搬送指示を実行できる。その結果、搬送車システム100における荷物などの搬送能力の低下を抑制できる。
一方、蓄電装置113の残量が第1閾値以上ではあるが上記の第3閾値以下である場合(ステップS23において「No」の場合)、指令部1111は、状態設定部32にて設定された状態(第1状態)に従って、無人搬送車11を充電ステーション13に停止させて蓄電装置113を充電する制御を実行する(ステップS22)。すなわち、蓄電装置113の充電を優先すると決定した場合には、蓄電装置113の充電量にある程度の余裕がある場合であっても、蓄電装置113を充電する。
(2-3)第2状態の無人搬送車の動作
以下、第2状態の無人搬送車11、すなわち、搬送指示部31から指示された搬送指示の実行を優先するよう指示された無人搬送車11の動作について、図7を用いて説明する。図7は、第2状態の無人搬送車の動作を示すフローチャートである。
第2状態の無人搬送車11が充電ステーション13に近づくと、当該無人搬送車11の指令部1111は、指示された搬送指示を実行後の蓄電装置113の残量を算出する。
算出した残量が第1閾値以上である場合(ステップS31において「Yes」の場合)、指令部1111は、状態設定部32にて設定された状態(第2状態)に従って、指示された搬送指示を実行する(ステップS32)。
これにより、搬送制御部111は、蓄電装置113の残量が第1閾値以上であり、かつ、無人搬送車11が第2状態である場合に、指示された搬送指示を実行できる。すなわち、搬送指示の実行を優先する場合に、蓄電装置113の充電量が所定量(第1閾値)以上であれば、指示された搬送指示を実行できる。
一方、残量が第1閾値よりも小さい場合(ステップS31において「No」の場合)、指令部1111は、残量が第1閾値よりもさらに小さい第2閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS33)。第2閾値は、例えば、1つの搬送指示を実行するにも不十分である充電量とできる。具体的には、例えば、蓄電装置113の満充電(100%充電)に対して、25%の充電量と設定できる。ただし、第2閾値は、満充電に対して25%に限られず、蓄電装置113の性能などを考慮して任意の値とできる。
残量が第2閾値よりも小さいと判定された場合(ステップS33において「Yes」の場合)、指令部1111は、無人搬送車11に対して、充電ステーション13に停止して蓄電装置113を充電する制御を実行する(ステップS34)。
このように、無人搬送車11が第2状態である場合に、残量が第1閾値より小さい第2閾値よりも小さいとき、搬送制御部111は、充電ステーション13で蓄電装置113を充電する制御を実行できる。これにより、搬送指示の実行を優先するよう指示された無人搬送車11は、蓄電装置113の残量が第1閾値よりもさらに小さい第2閾値よりも小さいときには、搬送指示を実行できない可能性があるとして、状態設定部32の状態設定に反して、蓄電装置113を充電できる。その結果、蓄電装置113の残量が足りなくなり、無人搬送車11が走行途中で停止するなどのトラブルを回避できる。
無人搬送車11が第2状態であり、かつ、残量が第2閾値よりも小さく、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を実行しようとする場合、搬送指示部31は、無人搬送車11にて実行していた搬送指令を他の無人搬送車11に指示することを試みる(ステップS35)。
具体的には、搬送指示部31は、図8に示すフローチャートの処理に従って、上記の無人搬送車11が実行していた搬送指令を、他の無人搬送車に指示する。図8は、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を実行しようとする無人搬送車11が実行していた搬送指示を他の無人搬送車に指示する動作を示すフローチャートである。
まず、搬送制御部111の指令部1111が、上位コントローラ3に対して、蓄電装置113の充電を優先する必要があることを通知する(ステップS351)。これにより、状態設定部32により搬送指示を優先する状態とされているにも関わらず、蓄電装置113を充電すると決定した場合に、上位コントローラ3に対して搬送指示を実行しないことを通知できる。
上記の通知を受信した上位コントローラ3の搬送指示部31は、搬送指示を優先する状態とされているにも関わらず蓄電装置113を充電すると決定した無人搬送車11が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車11を、複数の無人搬送車11の中から探索する(ステップS352)。搬送指示部31は、例えば、搬送指示を有さない無人搬送車11、又は、所定数以下の搬送指示を有する無人搬送車11を、当該搬送指示を代行できる他の無人搬送車11として決定する。
当該探索の結果、搬送指示を代行できる他の無人搬送車11が存在することが判明した場合(ステップS352において「Yes」の場合)、搬送指示部31は、第2状態とされているにも関わらず蓄電装置113を充電すると決定した無人搬送車11が実行していた搬送指示を、検索の結果見つかった他の無人搬送車11に指示する(ステップS353)。
これにより、搬送指示部31は、蓄電装置113を充電すると決定した第2状態の無人搬送車11が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車11に対して、当該搬送指示を指示することができる。その結果、当該他の無人搬送車11が当該搬送指示を代行して、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
一方、蓄電装置113の充電を優先する必要があることを通知した無人搬送車11が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車11が存在しない場合(ステップS352において「No」の場合)、搬送指示部31は、当該蓄電装置113の充電を優先する必要があることを通知した無人搬送車11に対して、蓄電装置113の残量が第2閾値よりも大きくなるまで蓄電装置113を充電した後、指示されていた搬送指示を実行するよう指示する(ステップS354)。
これにより、蓄電装置113の充電を優先すると決定した無人搬送車11が実行していた搬送指示を代行できる他の無人搬送車11が存在しないときに、指示されていた搬送指示を実行できる程度に当該無人搬送車11の蓄電装置113を充電後、当該無人搬送車11に指示されていた搬送指示を実行させることができる。その結果、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
一方、上記の残量が第1閾値よりも小さいが第2閾値以上である場合(ステップS33において「No」の場合)、指令部1111は、状態設定部32にて設定された状態(第2状態)に従って、指示された搬送指示を実行するよう指令する(ステップS32)。すなわち、搬送指示の実行を優先すると決定した場合に、当該搬送指示を実行後の蓄電装置113の充電量がある程度(第2閾値以上)あると予測される場合には、無人搬送車11は指示された搬送指示を実行できる。
このように、搬送車システム100では、蓄電装置113の残量のみでなく、搬送車システム100の状況などを考慮して決められた優先すべき制御の種別も考慮して、無人搬送車11が制御されている。これにより、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制しつつ、必要に応じて、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を実行できる。
また、搬送車システム100においては、搬送制御部111が、蓄電装置113の充電を実行するか、又は、搬送指示部31から指示された搬送指示を実行するかを決定している。すなわち、上記の決定は、無人搬送車11内部にて実行されている。これにより、搬送車システム100全体を管理する上位コントローラ3における処理負荷を軽減できる。
本実施形態において、充電ステーション13は、軌道17上の無人搬送車11が蓄電装置113を充電できる位置に設けられている。この場合に、搬送制御部111は、蓄電装置113の残量と、状態設定部32にて設定された状態と、に基づいて、無人搬送車11に充電ステーション13を通過させて搬送指示を実行するか、又は、充電ステーション13の配置位置に対応する軌道17上の位置に無人搬送車11を停止させて蓄電装置113を充電している。これにより、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
2.第2実施形態
上記の第1実施形態においては、搬送車システム100における荷物などの搬送状況に応じて、状態設定部32が無人搬送車11を第1状態又は第2状態とし、さらに、無人搬送車11自身が蓄電装置113の充電量と指示された制御の種別とに基づいて、搬送指示を実行するか、蓄電装置113を充電するかを決定していた。すなわち、第1実施形態においては、無人搬送車11の制御において、搬送指示を実行後の蓄電装置113の残量が考慮されていた。
しかし、これに限られず、搬送車システム100の搬送状況、すなわち、無人搬送車11の状態によっては、蓄電装置113の残量を考慮することなく、上記のいずれの動作を実行するかを決定してもよい。第2実施形態においては、搬送車システム100において完了していない搬送指示数が所定数以上となったときに、搬送制御部111は、蓄電装置113の充電量を考慮することなく、無人搬送車11に充電ステーション13を通過させて、蓄電装置113の充電を実行する。
第2実施形態においては、完了していない搬送指示数が所定数以上となったときには、蓄電装置113の充電量を考慮することなく無人搬送車11の制御を実行する以外、搬送車システム100の構成及び機能は第1実施形態と同じである。従って、以下においては、搬送車システム100における無人搬送車11の動作のみを説明し、搬送車システム100の構成及び他の機能などの説明は省略する。
以下、第2実施形態における無人搬送車11の動作について、図9を用いて説明する。図9は、第2実施形態における無人搬送車の動作を示すフローチャートである。上位コントローラ3の状態設定部32が、完了していない搬送指示の数を計数し、計数された搬送指示の数が所定数以上であるか否かを決定する(ステップS1’)。
完了していない搬送指示の数が所定数以上である場合(ステップS1’において「Yes」の場合)、状態設定部32は、無人搬送車11を第2状態とする、すなわち、無人搬送車11に搬送指示の実行を優先させる状態とする(ステップS2’)。
第2状態の無人搬送車11の搬送制御部111は、無人搬送車11が充電ステーション13に近づいたときに、当該無人搬送車11に充電ステーション13を通過させて、指示された搬送指令を実行する(ステップS3’)。
一方、完了していない搬送指示の数が所定数よりも小さい場合(ステップS1’において「No」の場合)、状態設定部32は、他の条件に基づいて、無人搬送車11を第1状態とするか、又は、第2状態とするかを決定する。搬送制御部111は、現在の無人搬送車11の状態と、指示されている制御の種別とに基づいて、無人搬送車11の動作を決定する(ステップS4’)。例えば、上記の第1実施形態にて説明した動作をステップS4’において実行する。
第2実施形態においては、第1実施形態と同様、充電ステーション13が軌道17上の無人搬送車11から蓄電装置113を充電可能な位置に配置されている。当該搬送車システム100において、完了していない搬送指示の数が所定数以上となったときに、無人搬送車11は、搬送指示を優先して実行する状態となっている。また、無人搬送車11が搬送指示を優先する状態である場合には、当該無人搬送車11の搬送制御部111は、当該無人搬送車11に対して蓄電装置113を充電することなく充電ステーション13を通過させている。
これにより、第2実施形態の搬送車システム100においては、完了していない搬送指示が多数となったときに搬送指示の実行を優先させて、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
他の実施形態として、搬送制御部111は、状態設定部32から無人搬送車11に対して第2状態が連続して所定回数以上設定されたと判断した場合に、無人搬送車11が第2状態であっても、蓄電装置113の充電を実行してもよい。これにより、連続して第2状態とされて蓄電装置113の残量が少なくなると想定される場合に、状態設定部32による状態設定に反して、蓄電装置113の充電を実行できる。その結果、搬送指示を実行中に蓄電装置113の充電量が不足するとのトラブルを回避できる。
3.第3実施形態
搬送車システム100の搬送状況によっては、完了していない搬送指示の数が所定数以上となった場合以外にも、蓄電装置113の充電量を考慮することなく、搬送指示を実行させるか、又は、充電ステーション13にて蓄電装置113を充電するかを決定してもよい。
第3実施形態においては、搬送車システム100における搬送の頻度が増加する時間帯などのあらかじめ決められた時間帯となったときに、搬送制御部111は、蓄電装置113の充電量を考慮することなく、無人搬送車11に充電ステーション13を通過させて、指示された搬送指示を実行する。
第3実施形態においては、あらかじめ決められた時間帯となったときに、蓄電装置113の充電量を考慮しないこと以外、搬送車システム100の構成及び機能は第1実施形態及び第2実施形態と同じである。従って、以下においては、搬送車システム100における無人搬送車11の動作のみを説明し、搬送車システム100の構成及び他の機能などの説明は省略する。
以下、第3実施形態における無人搬送車11の動作について、図10を用いて説明する。図10は、第3実施形態における無人搬送車の動作を示すフローチャートである。上位コントローラ3の状態設定部32が、現在の時刻が、上記のあらかじめ決められた時間帯に含まれているか否かを判定する(ステップS1’’)。
現在の時刻があらかじめ決められた時間帯に含まれている場合(ステップS1’’において「Yes」の場合)、状態設定部32は、無人搬送車11を第2状態とする、すなわち、無人搬送車11を指示された搬送指示の実行を優先する状態とする(ステップS2’’)。
第2状態の無人搬送車11の搬送制御部111は、無人搬送車11が充電ステーション13に近づいたときに、無人搬送車11に充電ステーション13を通過させ、指示された搬送指示を実行する(ステップS3’’)。
一方、現在の時刻があらかじめ決められた時間帯に含まれない場合(ステップS1’’において「No」の場合)、状態設定部32は、他の条件に基づいて、無人搬送車11を第1制御状態とするか、又は、第2状態とするかを決定する。搬送制御部111は、現在の無人搬送車11の搬送処理状態と、状態設定部32による状態設定とに基づいて、無人搬送車11の動作を決定する(ステップS4’’)。例えば、上記の第1実施形態にて説明した動作及び/又は第2実施形態にて説明した動作をステップS4’’において実行する。
第3実施形態の搬送車システム100においては、あらかじめ決められた時間帯に、無人搬送車11に対して搬送指示を優先して実行するようにしている。また、無人搬送車11が搬送指示を優先する場合には、搬送制御部111は、無人搬送車11に対して蓄電装置113を充電することなく充電ステーションを通過させる。
これにより、例えば、搬送車システム100における荷物などの搬送量(搬送指示数)が時間帯により変化する場合であって、特に搬送量が多い時間帯において、搬送指示の実行を優先させて、搬送車システム100における搬送能力の低下を抑制できる。
4.実施形態の共通事項
上記第1~第3実施形態は、下記の構成及び機能を共通に有している。
搬送車システム100(搬送車システムの一例)は、無人搬送車11(無人搬送車の一例)と、充電ステーション13(充電ステーションの一例)と、上位コントローラ3(上位コントローラの一例)と、を備える。無人搬送車11は、蓄電装置113(蓄電装置の一例)から電力を供給されて軌道17上(所定の走行経路の一例)を走行する。充電ステーション13は、蓄電装置113を充電する。上位コントローラ3は、搬送指示部31(搬送指示部の一例)と、状態設定部32(状態設定部の一例)と、を有する。搬送指示部31は、無人搬送車11に搬送指示を指示する。状態設定部32は、無人搬送車11を、第1状態又は第2状態のいずれかとする。第1状態は、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を優先させる状態である。第2制御は、指示された搬送指示の実行を優先させる状態である。
無人搬送車11は、搬送制御部111(搬送制御部の一例)を有する。搬送制御部111は、無人搬送車11の搬送処理状態と、上位コントローラ3の状態設定部32により設定された無人搬送車11の状態と、に基づいて、充電ステーション13での蓄電装置113の充電、又は、搬送指示部31から指示された搬送指示のいずれかを実行する。搬送処理状態は、無人搬送車11による現在の搬送の処理の状態を示す。
搬送車システム100では、無人搬送車11は、無人搬送車11の搬送処理状態と、上位コントローラ3の状態設定部32により設定された無人搬送車11の状態と、の両方を考慮して、無人搬送車11が制御されている。これにより、搬送車システム100における搬送能力を低下させることなく、充電ステーション13での蓄電装置113の充電を実行できる。
また、搬送車システム100では、無人搬送車11に設けられた搬送制御部111が、蓄電装置113の充電を実行するか、又は、指示されている搬送指示を実行するかを最終的に決定している。これにより、搬送車システム100全体を管理する上位コントローラ3の処理負荷を軽減できる。
5.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
上記の第1実施形態~第3実施形態においてフローチャートを用いて説明した動作において、フローチャートなどに示した各処理の順番、内容などは、発明の要旨の範囲内で適宜変更可能である。
(A)上記にて説明した第1実施形態~第2実施形態は組み合わせてもよい。具体的には、例えば、第1実施形態において説明した蓄電装置113の残量も考慮に入れた動作の選択プロセス、第2実施形態及び第3実施形態において説明した残量を考慮しない動作の選択プロセスを、モード切替などにより切り替えて無人搬送車11などで実行可能としてもよい。
(B)上記の第1実施形態~第3実施形態において、状態設定部32は、指示された搬送指示の有無に基づいて、無人搬送車11を第1状態とするか第2状態とするかを決定してもよい。
例えば、状態設定部32は、搬送指示を有さず待機位置へ移動中である無人搬送車11、又は、単に軌道17を移動している無人搬送車11を、第1状態とできる。その一方、搬送指示を有する無人搬送車11については、第2状態とする。
(C)上記の第1実施形態~第3実施形態において、特定の1台の無人搬送車11の搬送制御部111は、当該特定の1台の無人搬送車11の制御を決定するに際し、当該無人搬送車11以外の他の無人搬送車11の状態を考慮してもよい。
例えば、特定の1台の無人搬送車11が第1状態(充電ステーション13での蓄電装置113の充電を優先する)とされている場合であって、当該特定の無人搬送車11が充電ステーション13に近づいているときに、当該特定の無人搬送車11に対して後続の他の無人搬送車11が存在していれば、当該特定の無人搬送車11の搬送制御部111は、当該無人搬送車11に充電ステーション13を通過させる。
上記の制御は、例えば、後続の他の無人搬送車11が第2状態となっており、荷物などの搬送を優先している場合に実行される。この場合、複数の無人搬送車11は、各無人搬送車11の第1通信インターフェース114により、互いに直接通信可能となっている。
これにより、例えば、先行している無人搬送車11が充電ステーション13での蓄電装置113の充電のために軌道17上で停止して、荷物の搬送を優先している後続の無人搬送車11が、先行している無人搬送車11の手前で停止して、搬送車システム100における搬送能力が低下することを抑制できる。
(D)無人搬送車11が第1状態とされており、かつ、蓄電装置113の充電量が少ない(例えば、上記の第1閾値以下)場合であって、当該無人搬送車11の現在位置が充電部19の配置位置により近ければ、当該無人搬送車11は、充電部19にて蓄電装置113の充電を実行してもよい。
本発明は、蓄電池を有し、当該蓄電池から電力を供給されて所定の走行経路を走行する無人搬送車を有する搬送車システムに広く適用できる。
100 搬送車システム
1 搬送システム
11 無人搬送車
111 搬送制御部
1111 指令部
1113 モータ制御部
1121a、1121b モータ
1123a、1123b エンコーダ
111a 軌道検出部
112a、112b 車輪
113 蓄電装置
113a 受電部
113b 接続部
114 第1通信インターフェース
13 充電ステーション
15 入出庫ステーション
17 軌道
19 充電部
3 上位コントローラ
31 搬送指示部
32 状態設定部
33 第2通信インターフェース

Claims (7)

  1. 蓄電装置から電力を供給されて所定の走行経路を走行する無人搬送車と、前記蓄電装置を充電する充電ステーションと、上位コントローラと、を備え、
    前記上位コントローラは、
    前記無人搬送車に搬送指示を指示する搬送指示部と、
    前記無人搬送車を、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を優先させる第1状態、又は、前記搬送指示の実行を優先させる第2状態のいずれかとする状態設定部と、
    を有し、
    前記無人搬送車は、
    前記無人搬送車による搬送の処理の状態を示す搬送処理状態と、前記状態設定部により設定された前記無人搬送車の状態と、に基づいて、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電、又は、前記搬送指示部から指示された前記搬送指示のいずれかを実行する搬送制御部を有し、
    前記無人搬送車は複数台存在し、
    前記搬送制御部は、
    前記搬送処理状態として、前記無人搬送車の前記蓄電装置の充電量から前記搬送指示の実行に必要な前記蓄電装置の放電量を減じて得られる残量を算出し、
    前記残量が第1閾値よりも小さく、かつ、前記無人搬送車が前記第1状態とされている場合、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を実行し、
    前記残量が前記第1閾値以上であり、かつ、前記無人搬送車が前記第2状態とされている場合、指示された前記搬送指示を実行し、
    前記残量が前記第1閾値より小さい第2閾値よりも小さく、かつ、前記無人搬送車が前記第2状態とされている場合、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を実行し、
    前記残量が前記第2閾値よりも小さく、かつ、前記無人搬送車が前記第2状態とされており、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を実行しようとする場合、前記上位コントローラに対して、当該無人搬送車の前記蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知し、
    前記搬送指示部は、当該無人搬送車が実行していた前記搬送指示を代行できる他の無人搬送車が存在する場合、当該他の無人搬送車に対して当該搬送指示を指示する、
    搬送車システム。
  2. 前記蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知した前記無人搬送車が実行していた前記搬送指示を代行できる他の無人搬送車が存在しない場合、前記搬送指示部は、前記蓄電装置の充電を優先する必要があることを通知した無人搬送車に対して、前記蓄電装置の残量が前記第2閾値よりも大きくなるまで前記蓄電装置を充電した後に、指示されていた前記搬送指示を実行するよう指示する、
    請求項に記載の搬送車システム。
  3. 前記搬送制御部は、前記残量が前記第1閾値よりも大きい第3閾値よりも大きく、かつ、前記無人搬送車が前記第1状態とされている場合、指示された前記搬送指示を実行する、請求項1又は2のいずれかに記載の搬送車システム。
  4. 前記状態設定部は、完了していない前記搬送指示の数が所定数以上となった場合、前記無人搬送車を前記第2状態とする、請求項1~のいずれかに記載の搬送車システム。
  5. 前記状態設定部は、予め定められた時間帯において前記無人搬送車を前記第2状態とする、請求項1~のいずれかに記載の搬送車システム。
  6. 前記充電ステーションは、前記走行経路上の前記無人搬送車が前記蓄電装置を充電できる位置に設けられ、
    前記搬送制御部は、
    前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を実行する場合には、前記充電ステーションの配置位置に対応する前記走行経路上の位置に前記無人搬送車を停止させて前記蓄電装置を充電し、
    前記搬送指示部から指示された前記搬送指示を実行する場合には、前記無人搬送車に前記充電ステーションを通過させて前記搬送指示を実行する、
    請求項1~のいずれかに記載の搬送車システム。
  7. 蓄電装置から電力を供給されて所定の走行経路を走行する無人搬送車と、前記蓄電装置を充電する充電ステーションと、上位コントローラと、を備え、
    前記上位コントローラは、
    前記無人搬送車に搬送指示を指示する搬送指示部と、
    前記無人搬送車を、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を優先させる第1状態、又は、前記搬送指示の実行を優先させる第2状態のいずれかとする状態設定部と、
    を有し、
    前記無人搬送車は、
    前記無人搬送車による搬送の処理の状態を示す搬送処理状態と、前記状態設定部により設定された前記無人搬送車の状態と、に基づいて、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電、又は、前記搬送指示部から指示された前記搬送指示のいずれかを実行する搬送制御部を有し、
    前記搬送制御部は、前記搬送処理状態として、前記蓄電装置の残量を考慮することなく、完了していない前記搬送指示の数が所定数以上となるか、及び/又は、現在時刻が搬送の頻度が増加する時間帯となることで前記無人搬送車に対して前記第2状態が連続して所定回数以上設定されたと判断した場合に、前記充電ステーションでの前記蓄電装置の充電を実行する
    送車システム。
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