JP7225697B2 - 搬送車システム - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を搬送する搬送車を備える搬送車システムに関する。
従来、搭載している蓄電装置の電力により無人で荷物を搬送する搬送車がある。搬送車は、例えば、上位コントローラからの搬送指令に応じて荷物の搬送を行う。このような搬送車において、動力源である蓄電装置の充電をどのように実行するかは重要である。
例えば特許文献1には、AGV(Automated guided vehicle)への充電(エネルギー補給)を行うエネルギー補給制御システムが開示されている。このシステムでは、AGVがエネルギー補給所の付近に設けた補給要否判断ポイントに来た時に、上位コンピュータが、AGVのエネルギー残量等に基づいて、エネルギー補給実施の要否を判断し、その判断結果に応じてAGVにエネルギー補給命令を与える。これにより、エネルギー補給所の負荷分散等の効果が得られる。
特開2000-142953号公報
搬送車は、例えば上位コントローラからの搬送指令を、走行経路上の様々な位置で受信することができ、その時点で搬送指令の実行が可能であれば、当該搬送指令に応じた搬送作業を開始する。このような条件において、上記従来の技術では、搬送車が補給要否判断ポイントに来た時に充電の要否が判断されるため、その判断の時点が搬送作業の開始直前である保証はない。従って、搬送車が搬送作業を開始した直後に、蓄電装置がバッテリーロー状態になることがある。この場合であっても搬送車は、搬送作業の完了後にしか充電できない。また、この搬送作業の途中で搬送車に何等かの不具合が生じ、復旧作業に時間がかかると、蓄電装置は、蓄電量の消費が進むことで過放電状態に陥る可能性がある。この場合、搬送車は自走できなくなる、蓄電装置の交換が必要になる、など、さらに復旧時間を延ばす事象が生じる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、搬送車の充電に関する充電処理を適切に実行することができる搬送車システム提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明の一態様に係る搬送車システムは、荷物の搬送のための電力を供給する蓄電装置を有する搬送車と、前記搬送車の動作を制御するコントローラとを備える搬送車システムであって、前記コントローラは、前記蓄電装置の蓄電量を取得する蓄電量取得部と、前記搬送車が、前記搬送車に与えられた搬送指令を実行した場合の電力の予測消費量を取得する予測量取得部と、前記蓄電量及び前記予測消費量を用いて、前記搬送指令を実行した後の前記蓄電装置の蓄電残量を算出する残量算出部と、前記蓄電残量が第一閾値以下である場合に、前記蓄電装置の充電を行うための充電処理を実行する充電判定部と、を有する。
この構成によれば、コントローラは、搬送車が搬送指令を実行する前に、搬送指令の実行後の蓄電装置の蓄電残量、つまり、搬送指令の実行後に蓄電装置に残っているであろう蓄電量に基づいて充電の要否等を判定することができる。具体的には、蓄電残量が第一閾値以下であれば、充電処理を実行する。つまり、搬送車が、搬送作業の途中または終了後に速やかに充電できるように、充電に関する各種の処理(搬送車の充電のための動作制御または充電ステーションの予約など)が行われる。その結果、搬送車は、充電切れを起こすことなく、搬送作業を適切に完了させることができる。なお、上記のコントローラは、搬送車に搭載されたコントローラによって実現することができ、また、搬送車の外部に配置された、搬送車を管理するコントローラによって実現することもできる。
このように、本態様に係る搬送車システムによれば、搬送車の充電に関する充電処理を適切に実行することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムは、さらに、前記搬送車が荷物の搬送に用いる走行経路上の充電ポイントに配置された第一充電装置であって、前記搬送車が前記充電ポイントを通過する場合に基準時間の間充電して通過することができる第一充電装置を備え、前記充電判定部は、前記搬送指令の実行の途中に前記搬送車が前記充電ポイントを通過する場合、前記充電処理として、前記搬送車に、前記基準時間より長い第一時間の間、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電を行わせる、としてもよい。
この構成によれば、走行経路上には、通過するごとに基準時間だけ充電できる充電ポイントが配置されており、搬送車は、搬送作業で通る経路上に充電ポイントがあれば、その充電ポイントで充電することができる。また、蓄電残量が第一閾値以下である場合の充電処理においては、搬送車は、通常の充電時間である基準時間より長い第一時間の間充電できる。そのため、搬送車は、例えば、蓄電装置の蓄電量に余裕を持った状態で搬送作業を実行することができる。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記充電判定部は、前記蓄電残量が第一閾値より小さい第二閾値以下である場合、前記搬送指令の実行の途中に前記搬送車が前記充電ポイントを通過する際、前記充電処理として、前記搬送車に、前記第一時間よりも長い第二時間の間、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電を行わせる、としてもよい。
この構成によれば、例えば、搬送車が搬送指令を受けた時点で、蓄電装置の蓄電残量が少ない場合(例えばバッテリーロー状態である場合)、充電ポイントで、通常の充電時間である基準時間よりさらに長い第二時間(>第一時間)の間充電できる。そのため、搬送作業の開始時において、蓄電残量が少なかった搬送車において充電切れが発生する可能性が低減される。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムにおいて、前記充電判定部は、前記搬送車が前記充電ポイントで充電を行う場合、前記搬送車システムの状況を取得し、取得した状況に応じて、前記充電処理における、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電時間をさらに延長させる、としてもよい。
この構成によれば、例えば、充電ポイントの周辺に他の搬送車が存在しない、または、現在の搬送作業に時間的な余裕がある場合などにおいて、搬送車が充電ポイントで充電できる時間をさらに延長させることができる。そのため、搬送車が有する蓄電装置の蓄電量にさらに余裕が生じ、その後に充電切れが発生する可能性がさらに低減される。
また、本発明の一態様に係る搬送車システムは、さらに、前記搬送車が荷物の搬送を行うための走行経路から外れた位置に配置された第二充電装置を備え、前記充電判定部は、前記充電処理として、前記搬送車が、前記搬送指令の実行後に、前記第二充電装置による前記蓄電装置の充電を行うための予約処理を行う、としてもよい。
この構成によれば、充電判定部は、予約処理として、例えば上位コントローラに充電要求することで、第二充電装置の使用権を、充電処理の対象の搬送車に割り当てることができる。そのため、搬送車は、搬送作業の終了後に速やかに第二充電装置から充電を受けることができる。また、第二充電装置は、走行経路から外れた位置にあるため、充電時間として、比較的に長い時間を確保することが可能である。従って、蓄電装置を、例えば、蓄電装置の状態を良好に保つための使用条件として規定された、充電状態(SOC)の上限まで充電することができ、これにより、その後の充電切れの発生の可能性がさらに低減される。
本発明によれば、搬送車の充電に関する充電処理を適切に実行することができる搬送車システムを提供することができる。
図1は、実施の形態に係る搬送車システムの構成概要を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態に係る搬送車の機能構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態に係る消費量情報のデータ構成例を示す図である。 図4は、実施の形態に係る搬送車システムの処理及び動作の具体例を示すフロー図である。 図5は、充電ポイントにおける充電時間の基準時間からの増分が可変である場合の、搬送車システムの処理を示すフロー図である。
以下、実施の形態に係る搬送車システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、情報処理の内容及び順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態に係る構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[1.搬送車システムの構成概要]
まず、図1を用いて、実施の形態に係る搬送車システム10の構成概要を説明する。図1は、実施の形態に係る搬送車システム10の構成概要を模式的に示す図である。
図1に示すように、搬送車システム10は、搬送車100によって荷物105を搬送するシステムである。本実施の形態では、複数の搬送車100が、走行経路50に沿って配置された複数の荷物ステーション104の間で荷物105を搬送する。
なお、図1では、A~Eのうちのいずれかの符号が付された5つの荷物ステーション104が配置されており、以下で、これらを区別する場合、「荷物ステーションA」のように、符号を付して表記する。また、図1では、説明及び図示の簡単のために、走行経路50として1つの周回路が記載されているが、走行経路50のレイアウトに特に限定はなく、例えば、複数の交差点を含む複雑なレイアウトであってもよい。また、本実施の形態では、搬送車システム10が行う各種の処理及び動作の説明を明確に行うために、走行経路50は、時計回りの一方通行であるとする。
実施の形態に係る搬送車100は、例えばAGVと呼ばれる無人搬送車であり、走行経路50を形成する路面上を、電気モータによる駆動力で走行する車である。また、ローラコンベア等の移載装置を有し、各荷物ステーション104との間で荷物105の受け渡しを行うことができる。
本実施の形態に係る搬送車システム10では、走行経路50上に、第一充電装置210を有する充電ポイント200が配置されている。充電ポイント200を通過する搬送車は、通常時においては、基準時間(例えば数秒~数十秒程度)だけ第一充電装置210から充電を受けることができる。つまり、搬送車100は、周回路である走行経路50を走行する場合、一周に一回、充電ポイント200で充電する機会を得ることができる。具体的には、搬送車100は、充電ポイント200を通過する際に、一旦、充電ポイント200で停車し、基準時間だけ第一充電装置210から充電を受けることができる。
なお、搬送車100が充電ポイント200を通過するごとに、充電ポイント200で充電することは必須ではない。例えば、搬送車100が備える蓄電装置110(図2を用いて後述)のSOCが所定値(例えば80%)以上であれば、充電ポイント200で充電せずに素通りしてもよい。また、充電ポイント200は、例えば非接触で充電可能な充電装置によって、走行中の搬送車100に充電してもよい。この場合、搬送車100は、充電ポイント200(非接触充電が可能なエリア)で停車せずに、当該エリアを基準時間以上の時間をかけて通過する。これにより、搬送車100が備える蓄電装置110に、少なくとも通常分(基準時間分)の充電を行うことができる。
搬送車システム10は、上述のような、充電時間で規定された充電(一時的な充電)を行う充電ポイント200に加え、搬送車100または管理コントローラ300の要求に応じた量の充電(本充電)を行うことができる充電ステーション220を有している。
充電ステーション220は、図1に示すように、第二充電装置230を有しており、走行経路50から外れた位置に配置されている。搬送車100は、接続路51を介して走行経路50と充電ステーション220とを行き来する。つまり、搬送車100を、走行経路50上で停車させる必要がある充電ポイント200とは異なり、比較的に長い時間停車しても、他の搬送車100による搬送作業の邪魔にならない位置に充電ステーション220が配置されている。そのため、搬送車100が備える蓄電装置110を、例えば、蓄電装置110の使用条件として規定された、SOCの上限まで充電することができる。
なお、走行経路50と充電ステーション220との間に、走行経路50から充電ステーション220に向かうための第一経路と、充電ステーション220から走行経路50に戻る第二経路の、2つの経路が設けられてもよい。
[2.搬送車の構成]
上記のように構成された搬送車システム10において、搬送車100は、管理コントローラ300から、例えば無線信号によって送信される搬送指令を受け取り、その搬送指令を実行する。本実施の形態では、この搬送指令の実行の前に、その後の搬送車100の充電に関する処理(充電処理)についての判定が、搬送車システム10において行われる。このための基本的な構成及び処理内容について、図2及び図3を用いて以下に説明する。
図2は、実施の形態に係る搬送車100の機能構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態に係る消費量情報152のデータ構成例を示す図である。
図2に示すように、搬送車100は、蓄電装置110とコントローラ120とを備える。搬送車100は、コントローラ120による制御の下で、蓄電装置110から供給される電力によって動作する。蓄電装置110は、例えば、複数のリチウムイオン電池を備える電源装置である。
具体的には、搬送車100は、移載装置180及び走行駆動部170を有し、コントローラ120は、管理コントローラ300から送信される搬送指令を受信し、受信した搬送指令に応じて、走行駆動部170及び移載装置180を制御する。例えば、搬送指令が、荷物ステーションCにある荷物105を、荷物ステーションEに搬送することを示す場合を想定する。この場合、コントローラ120は、走行駆動部170を制御することで、搬送車100を荷物ステーションCに向かわせ、移載装置180を制御することで、荷物ステーションCから荷物105を受け取る。さらに、コントローラ120は、走行駆動部170を制御することで、搬送車100を荷物ステーションEに向かわせ、移載装置180を制御することで、荷物ステーションCで受け取った荷物105を、荷物ステーションEに引き渡す。
搬送車100は、上記のような搬送作業を行うための基本的な構成に加え、適切な充電処理を実行するための構成を有している。
具体的には、搬送車100が備えるコントローラ120は、蓄電量取得部122と、予測量取得部124と、残量算出部126と、充電判定部128とを有する。蓄電量取得部122は、蓄電装置110の蓄電量を取得する。予測量取得部124は、搬送車100が、搬送車100に与えられた搬送指令を実行した場合の電力の予測消費量を取得する。残量算出部126は、蓄電量取得部122が取得した蓄電量、及び、予測量取得部124が取得した予測消費量を用いて、搬送指令を実行した後の蓄電装置110の蓄電残量を算出する。充電判定部128は、算出された蓄電残量が第一閾値以下である場合に、蓄電装置110の充電を行うための充電処理を実行する。
具体的には、蓄電量取得部122は、例えば、その時点の蓄電装置110の電圧値を蓄電量に換算することで、蓄電装置110の蓄電量を取得する。また、蓄電量取得部122は、例えば、蓄電装置110の充電後に、電力使用量(消費量)を記憶し、消費量の積算値を、充電後の初期値から差し引くことで、その時点の蓄電装置110の蓄電量を取得してもよい。
予測量取得部124は、例えば、記憶部150に記憶された消費量情報152を参照することで、搬送車100が搬送指令を実行した場合の電力の予測消費量を取得する。消費量情報152には、例えば図3に示すように、荷物ステーションA~Eの相互間を走行した場合の、予測消費量が記録されている。なお、これら予測消費量は、搬送車100が荷物105を載せていない状態で走行した場合(空荷走行時)の値である。また、各値は、例えば蓄電装置110の使用条件として規定された上限蓄電量(例えばSOC=90%)を100とした場合の無次元数であり、各値の大小関係を表すための例としての数値である。このことは、以下の、蓄電装置110の蓄電量に関する数値に適用される。
例えば、搬送車100が荷物ステーションAから、荷物ステーションCに移動した場合、走行に要する予測消費量は、“6.3”である。また、搬送車100が荷物ステーションCで荷物105を受け取って、荷物ステーションEに荷物105を引き渡した場合、走行に対応する予測消費量は、“5.6”であり、かつ、荷物105を載せて走行するため、この“5.6”に係数(例えば荷物105の重量に応じた係数)が乗算された値が、走行に要する予測消費量となる。また、搬送車100は、荷物ステーションC及びEにおいて、荷物105の移載のために移載装置180を動作させる。そのため、予測量取得部124は、移載装置180の動作に要する予測消費量も、例えば、荷物105の重さごとの予測消費量が記録された情報(図示せず)を参照することで取得することができる。予測量取得部124は、取得した、各種の予測消費量を足し合わせることで、搬送車100が、当該搬送指令を実行することによる、蓄電装置110の予測消費量を取得することができる。
このように、予測量取得部124は、記憶部150に記憶された、消費量情報152等を参照することで、搬送車100の搬送作業の移動経路及び作業内容に応じた予測消費量を取得することができる。
なお、予測量取得部124は、搬送車100の動作実績に応じて、記憶部150に記憶された消費量情報152等を更新してもよい。例えば、搬送車100が、荷物ステーションAからDまで空荷で走行し、そのとき計測された消費量が“8.8”である場合を想定する。この場合、予測量取得部124は、消費量情報152における対応する値“9.0”を、“8.8”と“9.0”との平均値である“8.9”に更新してもよい。これにより、消費量情報152に示される予測消費量の正確さが向上される。
また、予測量取得部124は、図3に示すようなテーブルを参照するのではなく、例えば、搬送車100の予定走行距離及び荷物105の重量等を変数とする数式を用いて、搬送指令が与えられるごとに予測消費量を算出することで、予測消費量を取得してもよい。
残量算出部126は、例えば、蓄電量取得部122が取得した蓄電量から、予測量取得部124が取得した予測消費量を差し引くことで、搬送指令の実行後の蓄電残量を算出する。充電判定部128は、この蓄電残量が第一閾値以下である場合に、蓄電装置110の充電を行うための充電処理を実行する。具体的には、充電判定部128は、充電処理として、搬送車100が、搬送作業の途中に充電ポイント200で充電するように、搬送車100を制御する。また、充電判定部128は、充電処理として、搬送車100が、搬送作業の終了後に充電ステーション220で充電するように、充電ステーション220を予約し、かつ、搬送車100を制御する。
例えば、蓄電量取得部122が取得した蓄電量が、“28”であり、予測量取得部124が取得した予測消費量が“10”であり、第一閾値が、“20”である場合、蓄電残量は“18”であるため、充電判定部128は、充電処理を実行する。
このように、本実施の形態に係る搬送車システム10において、コントローラ120は、搬送車100が搬送指令を実行する前に、搬送指令の実行後の蓄電装置110の蓄電残量、つまり、搬送指令の実行後に蓄電装置110に残っているであろう蓄電量(推定される蓄電残量)に基づいて充電の要否等を判定する。具体的には、蓄電残量が第一閾値以下であれば、充電処理を実行する。つまり、搬送車100が、搬送作業の途中または終了後に速やかに充電できるように、充電に関する各種の処理(充電ステーション220の予約及び搬送車100の充電のための動作制御など)が行われる。その結果、搬送車100は、充電切れを起こすことなく、搬送作業を適切に完了させることができる。
なお、コントローラ120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶装置、および情報の入出力のためのインタフェース等を備えたコンピュータを有する。コントローラ120は、例えば、記憶装置に格納された所定のプログラムをCPUが実行することにより、蓄電量取得部122、予測量取得部124、残量算出部126、及び充電判定部128のそれぞれが実行すべき処理が実現される。
また、本実施の形態に係る搬送車システム10では、コントローラ120はさらに、残量算出部126によって算出された蓄電残量と第二閾値との比較を行うことで、搬送車100の充電に関する充電処理をより適切に実行することができる。以下、図4のフロー図を用いて、搬送車システム10の処理及び動作の具体例を説明する。
[搬送車の処理及び動作の具体例]
図4は、実施の形態に係る搬送車システム10の処理及び動作の具体例を示すフロー図である。図4に示すように、搬送車100のコントローラ120は、管理コントローラ300から、搬送指令を受信する(S10)。コントローラ120の蓄電量取得部122は、蓄電装置110の蓄電量を取得する(S13)。予測量取得部124は、予測消費量を取得する(S15)。残量算出部126は、搬送指令を実行した後の蓄電装置110の蓄電残量Rを算出する(S17)。
充電判定部128は、算出された蓄電残量Rと第一閾値との比較を行う(S20)。比較の結果、蓄電残量Rが第一閾値よりも大きい場合(S20でNo)、充電判定部128は、充電処理は行わず、搬送車100は、搬送指令に応じた搬送作業を開始する。また、上記比較の結果、蓄電残量Rが第一閾値以下である場合(S20でYes)、充電判定部128はさらに、蓄電残量Rと、第一閾値より小さい第二閾値とを比較する(S30)。
ここで、第一閾値が“30”であり、第二閾値が“20”である場合を想定する。また、蓄電装置110の蓄電量が第二閾値である“20”以下の場合、いわゆるバッテリーロー状態である場合を想定し、以下の説明を行う。
充電判定部128は、搬送指令の実行後の蓄電残量Rが第一閾値である“30”より大きい場合(S20でNo)、その搬送指令の実行後においても搬送車100の通常動作に十分な蓄電量が確保されるため、搬送車100に、そのまま搬送指令の実行を開始させる(S25)。つまり、充電緊急度を“低”、“中”、“高”の三段階で表すと、蓄電残量Rが第一閾値より大きい場合、は充電緊急度が“低”であり、搬送車100の充電の予約等の予約処理は行われない。
また、蓄電装置110の蓄電残量Rが“30”以下でかつ“20”より大きい場合(S30でNo)は、搬送車100は、その搬送指令を実行は可能であるが、搬送指令の実行後にバッテリーロー状態に近い状態になる。つまり、この場合は、充電緊急度が“中”であり、充電判定部128は、管理コントローラ300に、搬送作業の終了後に充電が必要である旨の報告(充電要報告)を行う(S32)。その後、充電判定部128は、搬送車100に、搬送指令の実行を開始させる(S34)。
充電判定部128は、搬送指令に応じた搬送作業において通過する位置に充電ポイント200がある場合、つまり、搬送作業の途中に充電ポイント200がある場合(S40でYes)、搬送車100に、基準時間+α(α>0)の間、充電ポイント200で充電させる(S42)。
なお、基準時間+αは、基準時間より長い第一時間の一例である。つまり、充電判定部128は、例えば記憶部150に記憶されている充電ポイント200の位置情報と、搬送指令から導かれる、搬送車100が通過する経路とを比較することで、搬送作業の途中に充電ポイント200があるか否かを判断する(S40)。判断の結果、搬送車100が、搬送作業の途中に充電ポイント200がある場合(S40でYes)、充電緊急度が“中”である搬送車100に対して、通常の充電時間である基準時間より長い時間を使って、蓄電装置110の充電を行わせる(S42)。具体的には、充電判定部128は、例えば、搬送車100に、基準時間+αの間、充電ポイント200の第一充電装置210による充電を受けるように、蓄電装置110及び走行駆動部170等を制御する。
その後、搬送車100による搬送作業が終了すると(S45)、充電判定部128は、搬送車100を充電ステーション220に向かわせ、搬送車100に、充電ステーション220の第二充電装置230による充電を受けさせる(S47)。具体的には、充電判定部128は、例えば、蓄電装置110が上限の蓄電量(例えばSOC=90%)となるように、蓄電装置110等を制御する。
この充電を行う際、既に、管理コントローラ300に、充電要報告(S32)が行われているため、充電ステーション220は、例えば、管理コントローラ300によって予約されている。つまり、管理コントローラ300により、充電ステーション220(第二充電装置230)の使用権が、充電処理の対象である搬送車100に割り当てられている。従って、搬送車100の不具合等による搬送作業の中断、または、充電の優先度が高い他の搬送車100の存在等の事情のない限り、搬送車100は、搬送作業の終了後、速やかに、充電ステーション220に移動し、第二充電装置230による充電を受けることができる。
また。管理コントローラ300は、充電ステーション220の予約を行う場合、次の搬送作業を他の搬送車100に割り当てる(次の搬送指令を他の搬送車100に送信する)。これにより、搬送車システム10全体としての作業効率の低下が抑制される。
このように、充電ステーション220にて、蓄電装置110の蓄電量を十分に増加させた搬送車100は、その時点で既に受信しているまたは、その後に受信する搬送指令(S10)に従って、蓄電残量Rの確認(S15~S20)の後、搬送作業を実行する(S25)。
また、上記の、蓄電残量Rと第二閾値である“20”との比較(S30)の結果、蓄電残量Rが“20”以下である場合(S30でYes)、蓄電残量Rが“20”より大きい場合(S30でNo)と同様の処理が行われる。すなわち、充電判定部128は、管理コントローラ300に充電要報告を行い(S36)、搬送車100に、搬送指令の実行を開始させる(S38)、さらに、搬送車100が、搬送作業の途中に充電ポイント200で充電が可能な場合(S50でYes)、搬送車100に充電ポイント200で充電させる(S52)。ステップS52での充電では、蓄電残量Rが“20”より大きい場合とは異なり、搬送車100に、基準時間+β(β>α)の間、充電ポイント200で充電させる(S52)。なお、基準時間+βは、第一時間より長い第二時間の一例である。つまり、充電判定部128は、搬送車100の充電緊急度が“高”であるため、充電緊急度が“中”である場合よりも長い時間を使って、搬送車100に、蓄電装置110の充電を行わせる(S52)。
その後、搬送車100による搬送作業が終了すると(S55)、充電判定部128は、搬送車100を充電ステーション220に向かわせ、搬送車100に、充電ステーション220の第二充電装置230による充電を受けさせる(S57)。このとき、既に、管理コントローラ300に、充電要報告(S36)を行っているため、搬送車100は、原則として、速やかに充電ステーション220に移動し、第二充電装置230による充電を受けることができる。具体的には、充電判定部128は、例えば、搬送車100に、蓄電装置110が上限の蓄電量(例えばSOC=90%)となるように、蓄電装置110等を制御する。その後、搬送車100は、その時点で既に受信しているまたは、その後に受信する搬送指令(S10)に従って、蓄電残量Rの確認(S15~S20)の後、搬送作業を実行する(S25)。
以上説明したように、本実施の形態に係る搬送車システム10は、搬送車100が荷物105の搬送に用いる走行経路50上の充電ポイント200に配置された第一充電装置210を備える。第一充電装置210は、搬送車100が充電ポイント200を通過する場合に基準時間の間充電して通過することができる。充電判定部128は、搬送指令の実行の途中に搬送車100が充電ポイント200を通過する場合、充電処理として、搬送車100に、基準時間より長い第一時間(基準時間+α)の間、第一充電装置210による蓄電装置110の充電を行わせる。
このように、本実施の形態では、走行経路50上には、通過するごとに基準時間だけ充電できる充電ポイント200が配置されており、搬送車100は、搬送作業で通る経路上に充電ポイント200があれば、その充電ポイント200で充電することができる。また、蓄電残量Rが第一閾値以下である場合の充電処理においては、搬送車100は、通常の充電時間である基準時間より長い第一時間(基準時間+α)の間充電できる。そのため、搬送車100は、例えば、蓄電装置110の蓄電量に余裕を持った状態で搬送作業を実行することができる。
また、本実施の形態において、充電判定部128は、蓄電残量Rが第一閾値より小さい第二閾値以下である場合、搬送指令の実行の途中に搬送車100が充電ポイント200を通過する際、充電処理として、搬送車100に、前記第一時間よりも長い第二時間(基準時間+β)の間、第一充電装置210による蓄電装置110の充電を行わせる。
この構成によれば、例えば、搬送車100が搬送指令を受けた時点で、蓄電装置110の蓄電残量が少ない場合(例えばバッテリーロー状態である場合)、充電ポイント200で、通常の充電時間である基準時間よりさらに長い第二時間(>第一時間)の間充電できる。そのため、搬送作業の開始時において、蓄電残量Rが少なかった搬送車100において充電切れが発生する可能性が低減される。
また、本実施の形態に係る搬送車システム10は、搬送車100が荷物105の搬送を行うための走行経路50から外れた位置に配置された第二充電装置230を備える。充電判定部128は、充電処理として、搬送車100が、搬送指令の実行後に、第二充電装置230による蓄電装置110の充電を行うための予約処理を行う。本実施の形態では、接続路51を介して走行経路50と接続された充電ステーション220が設けられており、充電ステーション220に第二充電装置230が配置されている。
本実施の形態では、充電判定部128は、予約処理として、管理コントローラ300に、充電が必要である旨の充電要報告を行う。充電要報告を受けた管理コントローラ300は、充電ステーション220(第二充電装置230)の使用権を、充電処理の対象の搬送車100に割り当てる。そのため、搬送車100は、搬送作業の終了後に速やかに第二充電装置230から充電を受けることができる。また、第二充電装置230を有する充電ステーション220は、走行経路50から外れた位置にあるため、充電時間として、比較的に長い時間を確保することが可能である。従って、蓄電装置110を、例えば、蓄電装置110に適したSOCの上限まで充電することができ、これにより、その後の充電切れの発生の可能性がさらに低減される。
(他の実施の形態)
以上、本発明の搬送車システムについて、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態では、蓄電装置110の蓄電残量Rが第一閾値以下であり(S20でYes)、かつ、搬送作業の途中に充電ポイント200がある場合(S40でYes、S50でYes)、搬送車100は、基準時間より長い時間、充電ポイント200で充電できる(S42、S52)とした。この場合、基準時間からの増分は、例えば、搬送車システム10の状況に応じた可変値であってもよい。この処理を、図5を用いて説明する。図5は、充電ポイント200における充電時間の基準時間からの増分が可変である場合の、搬送車システム10の処理を示すフロー図である。なお、図5では、図4に示す、搬送作業の開始(S38)から、搬送作業の終了(S55)までに相当する処理の流れが図示されている。
図5に示すように、充電処理の対象の搬送車100が、搬送指令に応じた搬送作業を開始し(S38)、その搬送作業の途中に充電ポイント200がある場合(S50でYes)、充電判定部128は、搬送車システム10の状況を取得する(S51)。例えば、充電判定部128は、管理コントローラ300と通信することで、搬送車システム10の状況を示す状況情報を管理コントローラ300から取得する。状況情報は、例えば、充電ポイント200から所定の距離内に存在する搬送車100の数、搬送指令に応じた搬送作業をいつまでに終了すべきか、または、その時点で、充電処理の対象の搬送車100に割り当てる次の搬送作業があるか否か等を示す情報である。
充電判定部128は、取得した搬送車システム10の状況に応じて、追加時間T(T>0)を決定する(S53)。本例の場合、搬送車100に、基準時間+β+Tの間、充電ポイント200で充電させる(S54)。その後、搬送車100は、中断していた搬送作業を再開し、その搬送作業を終了させる(S55)。
つまり、充電判定部128は、搬送車100が充電ポイント200で充電を行う場合、搬送車システム10の状況を取得し、取得した状況に応じて、充電処理における、第一充電装置210による蓄電装置110の充電時間をさらに延長させてもよい。
これにより、例えば、充電ポイント200の周辺に他の搬送車100が存在しない、または、現在の搬送作業に時間的な余裕がある場合などにおいて、充電処理の対象の搬送車100が充電ポイント200で充電できる時間をさらに延長させることができる。そのため、搬送車100が有する蓄電装置110の蓄電量にさらに余裕が生じ、その後に充電切れが発生する可能性がさらに低減される。
なお、本例における追加時間Tは、固定値であってもよく、また、例えば充電ポイント200の周辺の搬送車100の数に応じた変数であってもよい。また、本例では、充電についての緊急度が“高”(蓄電残量R≦第二閾値)である搬送車100について、充電ポイント200での充電時間をさらに延長させている。しかし、充電についての緊急度が“中”(蓄電残量R>第二閾値)である搬送車100についても同様に、充電ポイント200での充電時間(基準時間+α)をさらに延長させてもよい。
また、充電処理の対象の搬送車100が、充電ポイント200での充電(S42、S52)を行った場合、搬送作業の終了(S45、S55)の後、充電判定部128は、充電ステーション220での充電の要否を判定してもよい。例えば、充電ポイント200での充電時間が上記のように延長されたこと等によって、搬送作業の終了時の蓄電装置110のSOCが所定値(例えば70%)以上であった場合を想定する。この場合、充電判定部128は、搬送車100の充電ステーション220での充電をキャンセルしてもよい。これにより、搬送車システム10全体としての作業効率の低下が抑制される。
また、充電処理の対象の搬送車100に対する充電ステーション220の使用権の割り当ては、管理コントローラ300が充電要報告を受けたとき(S32、S36)から搬送作業の終了の時点(S45、S55)までのいずれのタイミングで行われてもよい。また、「搬送作業の終了の時点」は、管理コントローラ300が当該終了を確認した時点(実際の終了時点)であってもよく、搬送指令から推定される搬送作業の終了の時点であってもよい。
また、充電判定部128が充電の要否等の判断に用いる閾値は一つであってもよい。例えば、図4において、充電判定部128は、蓄電残量Rが第一閾値以下である場合(S20でYes)、蓄電残量Rと第二閾値との比較(S30)を行わず、その後、充電要報告(S32またはS36)から、充電ステーション220での充電の実行(S47またはS57)までが行われてもよい。この場合であっても、搬送作業の途中に充電ポイント200がある場合、蓄電装置110に、基準時間よりαまたはβだけ長い時間、充電することができる(S42またはS52)。そのため、作業開始前に蓄電残量Rが第一閾値以下であった搬送車100が、搬送作業中に充電切れを起こす可能性が低減される。
また、搬送車システム10は、2種類の充電拠点(充電ポイント200及び充電エリア220)を有する必要はない。例えば、充電ポイント200において、充電時間で規定された充電(一時的な充電)、及び、送車100または管理コントローラ300の要求に応じた量の充電(本充電)の両方が行われてもよい。例えば、搬送車システム10で行われるべき搬送作業が少ない期間において、走行経路50上の充電ポイント200で搬送車100が本充電を行ってもよい。これにより、搬送車100が、走行経路50から外れた位置にある充電エリア220と行き来するための消費電力または移動時間が削減される。
また、実施の形態では、搬送車100に搭載されたコントローラ120が、蓄電残量Rの算出及び充電処理の可否及び内容についての判定(搬送作業前の充電処理判定)を行っているが、これら算出及び判定等の処理は、管理コントローラ300が行ってもよい。つまり、複数の搬送車100のそれぞれについて、管理コントローラ300が一括して、搬送作業前の充電処理判定を行ってもよい。この場合、管理コントローラ300は、各搬送車100からの報告を受けることなく、各搬送車100の充電状態等を把握することができる。また、管理コントローラ300は、例えば、充電緊急度が“高”の搬送車100が複数ある場合の優先順位の決定処理など、搬送車100間の調整処理を効率よく行うことができる。
また、搬送作業前の充電処理判定を搬送車100に搭載されたコントローラ120が行う場合において、この判定に用いる消費量情報152等の各種の情報が管理コントローラ300に記憶されていてもよい。この場合、例えば、管理コントローラ300において、同一機種の複数の搬送車100の実績を用いて消費量情報152を更新することで、消費量情報152を用いた蓄電残量Rの算出結果の精度が向上する。
また、本実施の形態に係る搬送車100は、走行経路50を形成する路面上を走行する無人搬送車であるとしたが、搬送車100の種類に特に限定はない。例えば、床面または天井に配置された軌道に沿って走行する有軌道台車が搬送車100として採用されてもよい。
本発明の搬送車システムは、複数の荷物の搬送を行う搬送車システムであって、搬送車の充電に関する充電処理を適切に実行することができる搬送車システムである。従って、物流倉庫及び工場等において荷物の受け渡しを行うための搬送車システム等として有用である。
10 搬送車システム
50 走行経路
51 接続路
100 搬送車
104 荷物ステーション
105 荷物
110 蓄電装置
120 コントローラ
122 蓄電量取得部
124 予測量取得部
126 残量算出部
128 充電判定部
150 記憶部
152 消費量情報
170 走行駆動部
180 移載装置
200 充電ポイント
210 第一充電装置
220 充電ステーション
230 第二充電装置
300 管理コントローラ

Claims (4)

  1. 荷物の搬送のための電力を供給する蓄電装置を有する搬送車と、前記搬送車の動作を制御するコントローラとを備える搬送車システムであって、
    前記コントローラは、
    前記蓄電装置の蓄電量を取得する蓄電量取得部と、
    前記搬送車が、前記搬送車に与えられた搬送指令を実行した場合の電力の予測消費量を取得する予測量取得部と、
    前記蓄電量及び前記予測消費量を用いて、前記搬送指令を実行した後の前記蓄電装置の蓄電残量を算出する残量算出部と、
    前記蓄電残量が第一閾値以下である場合に、前記蓄電装置の充電を行うための充電処理を実行する充電判定部と、を有し、
    さらに、前記搬送車が荷物の搬送に用いる走行経路上の充電ポイントに配置された第一充電装置であって、前記搬送車が前記充電ポイントを通過する場合に基準時間の間充電して通過することができる第一充電装置を備え、
    前記充電判定部は、前記搬送指令の実行の途中に前記搬送車が前記充電ポイントを通過する場合、前記充電処理として、前記搬送車に、前記基準時間より長い第一時間の間、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電を行わせる
    搬送車システム。
  2. 前記充電判定部は、前記蓄電残量が第一閾値より小さい第二閾値以下である場合、前記搬送指令の実行の途中に前記搬送車が前記充電ポイントを通過する際、前記充電処理として、前記搬送車に、前記第一時間よりも長い第二時間の間、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電を行わせる
    請求項記載の搬送車システム。
  3. 前記充電判定部は、前記搬送車が前記充電ポイントで充電を行う場合、前記搬送車システムの状況を取得し、取得した状況に応じて、前記充電処理における、前記第一充電装置による前記蓄電装置の充電時間をさらに延長させる
    請求項1または2記載の搬送車システム。
  4. 荷物の搬送のための電力を供給する蓄電装置を有する搬送車と、前記搬送車の動作を制御するコントローラとを備える搬送車システムであって、
    前記コントローラは、
    前記蓄電装置の蓄電量を取得する蓄電量取得部と、
    前記搬送車が、前記搬送車に与えられた搬送指令を実行した場合の電力の予測消費量を取得する予測量取得部と、
    前記蓄電量及び前記予測消費量を用いて、前記搬送指令を実行した後の前記蓄電装置の蓄電残量を算出する残量算出部と、
    前記蓄電残量が第一閾値以下である場合に、前記蓄電装置の充電を行うための充電処理を実行する充電判定部と、を有し、
    さらに、前記搬送車が荷物の搬送を行うための走行経路から外れた位置に配置された第二充電装置を備え、
    前記充電判定部は、前記充電処理として、前記搬送車が、前記搬送指令の実行後に、前記第二充電装置による前記蓄電装置の充電を行うための予約処理を行う
    送車システム。
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