JP2018023750A - 収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】箱体の奥行寸法を効率的に小さくすることが可能でありながらも、収納体を円滑に前後方向に移動させ得る収納装置を提供する。【解決手段】前後反転可能なように、収納体10を上下方向に沿う軸18,19回りに回転可能にかつ前後方向に移動可能にガイドする上下の回転機構部20,21を前方に開口する箱体2に設けた収納装置1であって、前記上下の回転機構部のうちの少なくとも一方は、前記箱体の間口方向中央部に前後方向に延びるように設けられたレール部40,45と、前記収納体の収納状態における間口方向中央部に設けられ、前記レール部にガイドされるガイドローラー26,36と、該ガイドローラーを前記レール部の内側壁43,48aに押し付けるように付勢する付勢機構29,39と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、収納装置に関する。
従来より、前方に開口する箱体に、上下方向に沿う軸回りに回転されて前後反転可能とされた収納体を設けた収納装置が知られている。このような収納装置では、収納体の上下方向に沿う軸回りの回転を可能としながらも、収納体と箱体の奥側面との間のスペースを小さくすべく、収納体を前後方向に移動させながら回転可能とした構成とされたものがある。
例えば、下記特許文献1には、箱体の間口方向中央部に前後方向に延びるように設けられたレール部と、収納体の収納状態における間口方向中央部に設けられ、レール部にガイドされるガイドローラーと、を備えた収納装置が開示されている。
特開2016−54872号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された収納装置では、レール部のガイド溝の両溝側壁とガイドローラーとの間にクリアランスを設けた構成とされている。そのため、収納体を上下方向に沿う軸回りに回転させながら前後方向に移動させる際に、がたつきやがたつきによる異音等が生じることが考えられた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、箱体の奥行寸法を効率的に小さくすることが可能でありながらも、収納体を円滑に前後方向に移動させ得る収納装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る収納装置は、前後反転可能なように、収納体を上下方向に沿う軸回りに回転可能にかつ前後方向に移動可能にガイドする上下の回転機構部を前方に開口する箱体に設けた収納装置であって、前記上下の回転機構部のうちの少なくとも一方は、前記箱体の間口方向中央部に前後方向に延びるように設けられたレール部と、前記収納体の収納状態における間口方向中央部に設けられ、前記レール部にガイドされるガイドローラーと、該ガイドローラーを前記レール部の内側壁に押し付けるように付勢する付勢機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る収納装置は、上述のような構成としたことで、箱体の奥行寸法を効率的に小さくすることが可能でありながらも、収納体を円滑に前後方向に移動させることができる。
本発明の一実施形態に係る収納装置の一例を模式的に示す一部省略概略斜視図である。 同収納装置の一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 同収納装置の一部を省略した一部破断概略横断面図である。 (a)は、図2に対応させた一部破断概略拡大縦断面図、(b)は、図3に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 同収納装置の一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、同収納装置が備える下側回転機構部の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略斜視図、(c)は、同下側回転機構部の一部を省略した一部破断概略縦断面図である。 (a)〜(d)は、同収納装置が備える収納体の前後反転動作の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る収納装置の一例を模式的に示し、図5に対応させた一部破断概略縦断面図である。 本発明の更に他の実施形態に係る収納装置の一例が備える上側回転機構部の一例を模式的に示し、一部を省略した一部破断概略横断面図である。 (a)は、同上側回転機構部の一部を省略した概略斜視図、(b)は、図5に対応させた一部を省略した一部破断概略縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、設置された収納装置に開口側において対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。また、収納装置の収納体が図1〜図3に示すように箱体に収納された状態を基準として、同方向を原則的に説明する。
図1〜図7は、第1実施形態に係る収納装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る収納装置1は、図1〜図3に示すように、前後反転可能なように、収納体10を上下方向に沿う軸18,19回りに回転可能にかつ前後方向(収納奥行方向)に移動可能にガイドする上下の回転機構部20,21を備えている。また、この収納装置としての回転収納装置1は、これら上下の回転機構部20,21を、前方に開口する箱体2に設けた構成とされている。
この回転収納装置1は、靴等を収納する玄関収納装置として玄関土間や玄関フロアー等に設置されるものでもよい。また、当該回転収納装置1は、後記するように、収納体としての回転収納体10を下荷重型で保持する構成とされているので、上吊型と比べて高耐荷重となり、例えば、食器や食材、飲料品等を収納するパントリー状の収納庫としてキッチン等に設置されるものでもよい。また、当該回転収納装置1は、種々のディスク状の記録媒体や、書籍等を収納するラック状の収納庫としてリビング等に設置されるものでもよい。また、回転収納装置1は、このような住居内に設置されるものに限られず、種々の建物内に設置されるものでもよい。
箱体2は、前方に開口した正面視略矩形状の箱状とされている。この箱体2は、天面部3と底面部4と背面部5と間口方向(左右)一対の側面部6,6とを備え、これらによって回転収納体10の収納空間を区画形成している。この収納空間は、前後寸法(収納奥行寸法)よりも収納間口寸法(左右寸法)が大きく形成されている。
なお、これら各面部3,4,5,6,6は、板材からなるものとしてもよく、また、箱体2は、木質系材料や金属系材料、合成樹脂系材料等から形成されたものとしてもよい。
また、箱体2の前方開口を開閉する扉を設けてもよい。また、回転収納体10の収納空間の上側や下側等に更に他の収納空間を設けた態様としてもよい。この場合は、横仕切板等によって上下の収納空間を区画するようにしてもよい。また、箱体2は、少なくとも前方に開口したものであればよく、前後両側に開口したものでもよい。また、図例では、底面部4を、両側の側面部6,6の下端よりも上側に位置するように上底状に設け、その下面側の間口方向(左右方向)中央部に、前後方向に延びる桟材を設けた例を示している。
回転収納体10は、上下方向に沿う軸18,19回りに180°回転自在に箱体2に設けられて前後反転可能とされている。本実施形態では、回転収納体10を、正面視略矩形枠状の枠体11と、この枠体11に保持される収納部16と、を備えた構成としている。この回転収納体10は、枠体11内に収納部16を配置することで、収納空間を上下に複数段に区画する構成とされている。
枠体11は、上枠部12と下枠部13と左右一対の縦枠部14,14とを備えている。
この枠体11は、図2及び図3に示すように、回転収納体10が箱体2に収納された状態で、箱体2内の前後方向略中央部に配置される。
なお、この枠体11は、例えば、金属系材料等の剛性材料から形成されたものとしてもよい。
上枠部12及び下枠部13は、それぞれ間口方向に沿って長尺とされている。左右の縦枠部(両側の縦枠部)14,14は、それぞれ上下方向に沿って長尺とされている。これら上枠部12、下枠部13及び両側の縦枠部14,14は、長手方向に見て略矩形状とされており、例えば、筒状材から形成されたものとしてもよい。上枠部12と下枠部13とは、互いに略平行に配置され、両側の縦枠部14,14は、互いに略平行に並んで配置されている。
また、両側の縦枠部14,14の上端部に、上枠部12の長手方向両端部が固定され、両側の縦枠部14,14の下端部に、下枠部13の長手方向両端部が固定されている。
なお、これら上枠部12、下枠部13及び両側の縦枠部14,14からなる枠体11は、一体的に形成されたものでもよく、各枠部12,13,14,14の端部を適宜、ねじ等の止具や溶接等によって連結して形成されたものでもよい。
また、両側の縦枠部14,14の一方には、回転収納体10を後記するように前後反転させる際に把持される把持部17が設けられている。図例では、一方の縦枠部14の上下方向途中部位から前後方向にそれぞれ突出させるように把持部17,17を設けた例を示している。
また、これら両側の縦枠部14,14間に、架け渡すように収納部16が設けられる。
この収納部16は、幅方向(間口方向)両側端部が両側の縦枠部14,14に適宜の固定具によって固定されたものでもよく、または、両側の縦枠部14,14に対して着脱可能に取り付けられる構成とされたものでもよい。図例では、両側の縦枠部14,14の互いに対向する内側面側に、収納部16の幅方向両側端部をそれぞれに保持する保持具を着脱可能に保持する係合保持部としての差込穴15を、上下方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けた例を示している。このような構成とすれば、収納部16の個数や配設する高さ位置を変更することができる。
このような収納部16の前後寸法が比較的に大きいような場合にも、後記するように回転収納体10を回転させて180°反転させることで、物品出し入れ性を向上させることができる。
なお、図例では、上方側に向けて開口する薄型網籠状の収納部16及び薄型箱状の収納部16を上下の複数箇所に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。平板状(棚板状)やトレー状、ボトル収納ラック状とされたものや、さらには棒状の引掛け部材等、被収納物の種類等に応じて種々の形状とされた収納部16の採用が可能である。また、当該回転収納装置1に収納される被収納物としては、靴等の履物や、衣類、傘、帽子等でもよく、その他、書籍や、装飾品、食器、食料品、ボトル、調味料、各種ディスク等の記録媒体等でもよい。
また、図例では、平面視して四隅を切除したような略八角形状とされた収納部16を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、平面視した状態における四隅部にC面取り状やR面取り状の面取り部を設けた収納部16としてもよい。
また、図例では、物品載置部となるその上面が水平状となるように水平状態で両側の縦枠部14,14に収納部16を保持させた例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、前傾状態または後傾状態で両側の縦枠部14,14に収納部16を保持させるようにしてもよい。この場合、複数枚の収納部16を、上下交互に異なる側に傾斜するように設けた構成としてもよい。このように収納部16を傾斜させることで、例えば、被収納物を靴等とした場合には、効率的に収納することができる。また、このように上下交互に前傾状態の収納部(棚板)と後傾状態の収納部(棚板)とを設けた場合にも、後記するように回転収納体10を回転させて180°反転させることで、後傾状態の収納部(棚板)を前傾状態に切り替えることができ、物品出し入れ性を向上させることができる。このような構成とすれば、当該回転収納装置1(回転収納体10)の収納空間を効率的に利用することができる。
なお、収納部16を保持する収納本体としては、上記のような枠体11に限られない。例えば、収納空間を前後に区分するような板状とされたものや、上下方向に沿う軸18,19と略同軸状とされた上下に延びる棒状とされたもの、収納状態において前後両側に開口する収納部を一体的に設けたもの等、種々の形状とされた収納本体11でもよい。
また、回転収納体10の上下両側には、上下の回転機構部20,21が設けられている。これら上下の回転機構部20,21のうちの少なくとも一方を、箱体2の間口方向中央部に前後方向に延びるように設けられたレール部40,45と、レール部40,45にガイドされるガイドローラー26,36と、を備えた構成としている。また、これら上下の回転機構部20,21のうちの少なくとも一方を、ガイドローラー26,36をレール部40,45の内側壁43,48に押し付けるように付勢する付勢機構29,39を備えた構成としている。本実施形態では、上側回転機構部20及び下側回転機構部21の両方に、レール部40,45、ガイドローラー26,36及び付勢機構29,39を設けた構成としている。
また、これら上下の回転機構部20,21は、ガイドローラー26,36をそれぞれに備え、回転収納体10に対して軸18,19回りに回転自在とされた中央ガイド体25,30を備えている。これら上下の中央ガイド体25,30は、回転収納体10が前後反転される際に、箱体2内において前後方向に移動するようにガイドされる構成とされている。
また、これら上下の中央ガイド体25,30は、収納状態における回転収納体10の間口方向中央部の上下両端部のそれぞれに設けられている。また、これら上下の中央ガイド体25,30は、当該回転収納体10の軸18,19の上下両側に位置するように設けられている。本実施形態では、図2に示すように、これら上下の中央ガイド体25,30のそれぞれに、前後方向に間隔を空けて複数のガイドローラー26,26,36,36を設けた構成としている。また、図5に示すように、上下のレール部40,45の両側の内側壁43,43,48,48のそれぞれに当接されるようにガイドローラー26,26,36,36を間口方向両側に設けた構成としている。
上側回転機構部20のレール部としての上側レール部40は、前後方向に長尺状とされ、箱体2内の前後方向略中央部から前方に向けて延びるように設けられている。この上側レール部40は、その前端部が箱体2の前端部から後方側に控えた位置となるように設けられている。また、この上側レール部40は、箱体2内の下方側に向く天面3aに沿うように固定されている。また、この上側レール部40には、上側回転機構部20の中央ガイド体としての上端側中央ガイド体25のガイドローラー26,26を収容するガイド溝41が前後方向に延びるように設けられている。
ガイド溝41は、下方側に向けて開口するように設けられ、下方側に向く溝底42と間口方向両側の内側壁43,43とによって区画されている。本実施形態では、この上側レール部40の内側壁43,43に、上下方向の一方側となる下方側に向かうに従い拡開するように傾斜する傾斜面43,43を設けた構成としている。つまり、ガイド溝41の溝幅が下方側に向かうに従い幅広になるように傾斜面43,43を設けた構成としている。また、この上側レール部40の内側壁43,43の略全体を、下方側に向かうに従い拡開するように傾斜する傾斜面43,43としている。
これら傾斜面43,43の傾斜角度は、後記するように付勢機構29によって押し付けられる各ガイドローラー26,26の当接性や転動性、前後方向への直進ガイド性等の観点から適宜の角度としてもよい。これら傾斜面43,43の傾斜角度を、垂直面に対して2度〜30度(溝底42とのなす角度が92度〜120度)程度としてもよく、好ましくは2度〜20度程度としてもよく、図例では、5度程度とした例を示している。
また、図例では、上側レール部40の両側の内側壁43,43の下端部に、互いに向き合う方向に突出するように突出片部を設けた例を示している。
また、図1及び図2に示すように、上側レール部40の前方側開口を覆う前端カバー44を設けた構成としている。
なお、この上側レール部40のガイド溝41の後端部等に、収納状態とされた回転収納体10の上端側の更なる後方側への移動を抑止するストッパー部や、上端側中央ガイド体25が当接される緩衝部材等を設けた構成としてもよい。
上端側中央ガイド体25は、図2及び図5に示すように、当該回転収納体10の上下方向に沿う軸としての上端側軸18に連結されている。この上端側軸18は、回転収納体10を収納させた状態で、箱体2の収納空間の平面視略中心に位置するように設けられている(図3参照)。また、この上端側軸18は、上枠部12の長手方向略中央に位置するように設けられている。また、この上端側軸18は、上枠部12に対して固定的に設けられ、上端部が軸受部22に対して回転自在に保持されたものでもよい。なお、上枠部12に対する上端側中央ガイド体25の上下位置(高さ位置)の調整を可能とする高さ調整機構を設けた構成としてもよい。例えば、上端側軸18に雄ねじ部を設け、上枠部12にこの雄ねじ部にねじ合う雌ねじ部を設けた構成等としてもよく、その他、種々の構成とされた高さ調整機構を設けた構成としてもよい。
本実施形態では、この上端側中央ガイド体25に、複数のガイドローラー26,26を回転自在に保持し、かつ付勢機構29によって付勢される保持部材27を設けた構成としている。また、この上端側中央ガイド体25は、上下方向に厚さ方向を沿わせたプレート状の保持部材27に設けられた厚さ方向に貫通する保持孔27bに挿通された連結軸28を介して上端側軸18に連結されている。この連結軸28は、上端側軸18と同軸状に設けられ、軸受部22に対して固定的に設けられたものでもよい。つまり、上枠部12に対して固定的に設けられた上端側軸18が軸受部22及び連結軸28に対して回転自在とされたものでもよい。なお、このような態様に代えて、上端側軸18と連結軸28とを固定的に若しくは一体的に設け、これらが保持部材27に対して回転自在とされたものでもよい。または、上端側軸18を上枠部12に対して固定的に設けた態様に代えて、上枠部12に上端側軸18を回転自在に保持する軸受部等を設けた態様としてもよい。
保持部材27は、平面視して略方形状とされ、その略中心部に連結軸28が挿通される保持孔27bを設けた構成とされている。この保持部材27は、連結軸28に対して上下動自在とされている。
また、この保持部材27には、複数のガイドローラー26,26のそれぞれを回転自在に保持するローラー軸27a,27aが設けられている。本実施形態では、この保持部材27の前後左右(四隅)のそれぞれに、それぞれがガイドローラー26,26,26,26を回転自在に保持するローラー軸27a,27a,27a,27aを設けた構成としている。つまり、本実施形態では、上端側中央ガイド体25に、4つのガイドローラー26,26,26,26を設けた構成としている。また、これらローラー軸27a,27a,27a,27aを、軸方向を上下方向に沿わせるように、保持部材27の上面から上方側に向けて突出させた構成としている。
各ガイドローラー26,26,26,26は、上下方向に比較的に薄型の円柱状(円盤状)とされている。また、これらガイドローラー26,26,26,26は、互いに軸方向が平行状とされ、かつ同寸同形状(同径状)とされている。また、これらガイドローラー26,26,26,26は、互いに略同高さに位置するように配されている。また、連結軸28を挟んで前後両側のそれぞれに、左右に対状にガイドローラー26,26,26,26を設けた構成としている。前側の左右一対のガイドローラー26,26同士及び後側の左右一対のガイドローラー26,26同士は、それぞれ前後方向で一致した位置となるように設けられている。
なお、各ガイドローラー26,26,26,26は、保持部材27に固定的に設けられたローラー軸27a,27a,27a,27aに固定された内輪に対して外輪が回転自在とされた金属製等の軸受部を含んだ構成とされたものでもよい。このようなガイドローラー26としては、外周面が低摩擦性の構成とされたものが好ましい。例えば、このようなガイドローラー26としては、金属製の外輪が外周面を構成するものでもよく、または外輪の外周側が樹脂等で被覆されたベアリングローラー等でもよい。この場合は、ガイドローラー26の外周側を、摺動性の良好なポリアセタール(POM)等の樹脂や、合成樹脂系材料に油を含有させた含油POMなどの含油プラスチックから形成されたものとしてもよい。
付勢機構29は、間口方向両側の各ガイドローラー26,26,26,26が上記のように傾斜面状とされた各内側壁43,43に押し付けられるように、上下方向の他方側となる上方側に向けて各ガイドローラー26,26,26,26を付勢する構成とされている。本実施形態では、付勢機構29を、保持部材27を上方側に向けて付勢する構成としている。また、この付勢機構29を、連結軸28が挿入され、軸受部22と保持部材27との間に配された圧縮コイルばねとしている。つまり、付勢機構29を、下方側から保持部材27を押し上げるように付勢する構成としている。このように保持部材27を介して付勢された各ガイドローラー26,26,26,26は、各外周面の上端側縁部が間口方向両側の対応する各内側壁(傾斜面)43,43に押し付けられるように当接される。
なお、付勢機構29としては、上記のような圧縮コイルばねに限られず、引張コイルばねや、トーションばね、板ばね等、その他、種々のばね部材としてもよい。また、上記した連結軸28の上端部には、連結軸28からの保持部材27の上方側への抜けを抑止する鍔状の抜止部28aが設けられている。
下側回転機構部21のレール部としての下側レール部45は、上側レール部40と概ね同様、前後方向に長尺状とされ、箱体2内の前後方向略中央部から前方に向けて延びるように設けられている。この下側レール部45は、平面視して上側レール部40と略一致した位置となるように、箱体2内の上方側に向く底面4aに沿うように固定されている。また、下側レール部45には、下側回転機構部21の中央ガイド体としての下端側中央ガイド体30のガイドローラー36,36を収容するガイド溝46が前後方向に延びるように設けられている。
ガイド溝46は、上方側に向けて開口するように設けられ、上方側に向く溝底47と間口方向両側の内側壁48,48とによって区画されている。また、これら内側壁48,48の上端部に、上下方向の一方側となる上方側に向かうに従い拡開するように傾斜する傾斜面48a,48aを設けた構成としている。つまり、ガイド溝46の溝幅が上方側に向かうに従い幅広になるように傾斜面48a,48aを設けた構成としている。これら傾斜面48a,48aの傾斜角度は、上側レール部40と同様とされている。
なお、この下側レール部45のガイド溝46の後端部等に、収納状態とされた回転収納体10の下端側の更なる後方側への移動を抑止するストッパー部や、下端側中央ガイド体30が当接される緩衝部材等を設けた構成としてもよい。また、上記した上側レール部40と同様、この下側レール部45の内側壁48,48の上下方向の略全体を傾斜面としてもよい。または、上記した上側レール部40の傾斜面を、下側レール部45と概ね同様、内側壁43,43の上下方向の一部にのみ設けた構成としてもよい。また、上下のレール部40,45の両方または一方を、箱体2の上下の面部3,4(天面部3及び底面部4)に埋込状に設けた態様等としてもよい。また、これら上下のレール部40,45は、ステンレス鋼(SUS)等の高剛性で低摩擦性の金属系材料から形成されたものでもよい。
下端側中央ガイド体30は、上端側中央ガイド体25と概ね同様、当該回転収納体10の上下方向に沿う軸としての下端側軸19に連結されている。この下端側軸19は、上記した上端側軸18と略同軸状とされている。この下端側軸19は、下枠部13に対して固定的に設けられ、下端部が軸受部23に対して回転自在に保持されたものでもよい。
本実施形態では、この下端側中央ガイド体30に、上記と概ね同様、複数のガイドローラー36,36を回転自在に保持し、かつ付勢機構39によって付勢される保持部材37を設けた構成としている。
また、本実施形態では、この下端側中央ガイド体30に、ガイド溝46の溝底47上を転動する転動体31A,31B,31Bを設けた構成としている。また、下端側中央ガイド体30に、転動体31A,31B,31Bを回転自在に保持する下端保持部材34を設けた構成としている。また、この下端保持部材34に対して下端側軸19の軸受部23を固定的に設けた構成としている。また、この下端保持部材34に、複数のガイドローラー36,36を回転自在に保持する保持部材37に設けられた保持孔37bに挿通された連結軸38を設けた構成としている。なお、上記と概ね同様、下端保持部材34に対して下端側軸19を固定的に設け、下枠部13に下端側軸19を回転自在に保持する軸受部等を設けた態様としてもよい。
保持部材37は、プレート状とされ、その略中心部に軸受部23が挿通される挿通孔37cを設けた構成とされている(図6(a)も参照)。また、この保持部材37には、下端保持部材34に上方側に向けて突出するように設けられた連結軸38が挿通される保持孔37bが設けられている。本実施形態では、下端保持部材34の前後両側のそれぞれに連結軸38,38を設け、保持部材37の挿通孔37cの前後両側のそれぞれに、保持孔37b,37bを設けた構成としている。
また、この保持部材37の前後左右(四隅)のそれぞれには、上記と概ね同様、それぞれがガイドローラー36,36,36,36を回転自在に保持するローラー軸37a,37a,37a,37aが設けられている。これらローラー軸37a,37a,37a,37aは、軸方向を上下方向に沿わせるように、保持部材37の上面から上方側に向けて突出するように設けられている。
また、各ガイドローラー36,36,36,36は、上記と概ね同様、上下方向に比較的に薄型の円柱状(円盤状)とされ、互いに軸方向が平行状とされ、かつ同寸同形状(同径状)とされている。また、これらガイドローラー36,36,36,36は、互いに略同高さに位置するように配され、軸受部23を挟んで前後両側のそれぞれに、左右に対状に設けられている。また、前側の左右一対のガイドローラー36,36同士及び後側の左右一対のガイドローラー36,36同士は、それぞれ前後方向で一致した位置となるように設けられている。なお、これらガイドローラー36,36,36,36は、上記同様、軸受部を含んだ構成とされたものでもよく、また、外周側が樹脂等で被覆されたベアリングローラー等でもよい。
付勢機構39は、上記と概ね同様、間口方向両側の各ガイドローラー36,36,36,36が下側レール部45の傾斜面48a,48aに押し付けられるように、上下方向の他方側となる下方側に向けて各ガイドローラー36,36,36,36を付勢する構成とされている。つまり、この下側の付勢機構39は、下側の保持部材37を下方側に向けて付勢する構成とされている。また、保持部材37の前後両側のそれぞれに付勢機構39,39を設けた構成としている。また、これら付勢機構39,39を、連結軸38,38が挿入され、連結軸38,38の上端部に設けられた鍔状の抜止部38a,38aと保持部材37との間に配された圧縮コイルばねとしている(図6(c)も参照)。つまり、これら付勢機構39,39を、上方側から保持部材37を押し下げるように付勢する構成としている。このように保持部材37を介して付勢された各ガイドローラー36,36,36,36は、各外周面の下端側縁部が間口方向両側の対応する各傾斜面48a,48aに押し付けられるように当接される。なお、付勢機構39としては、上記同様、このような圧縮コイルばねに限られない。
下端保持部材34は、図5に示すように、保持部材37の下方側に位置するように配され、連結軸38,38が設けられた上板部と、この上板部の間口方向両端部から垂れ下がるように設けられた左右両側の側壁部と、を備えた下向き開口形状とされている。本実施形態では、この下端保持部材34に、複数の転動体31A,31B,31Bを回転自在に保持させた構成としている。また、これら複数の転動体31A,31B,31Bとして、間口方向に間隔を空けて並列状に設けられた一対の転動体31B,31Bと、これら一対の転動体31B,31Bの前後方向一方側に間隔を空けて設けられた転動体31Aと、を備えた構成としている。このような構成とすれば、回転収納体10及びこれに収納される被収納物の荷重を、少なくとも3つの転動体31A,31B,31Bによって分散して受けることができる。また、例えば、間口方向に並列状や前後方向に直列状に、つまり一列状に3つの転動体31A,31B,31Bを設けたものと比べて、少なくとも3点支持状に荷重を受けることができ、回転収納体10を安定的に前後方向に移動させることができる。
また、複数の転動体31A,31B,31Bを、平面視して一対の転動体31B,31Bとこれら一対の転動体31B,31Bの前後方向一方側の転動体31Aとの間に回転収納体10の回転中心となる上端側軸18及び下端側軸19が位置するように設けている。つまり、図4(b)に示すように、平面視して、回転収納体10の回転中心(下端側軸19の軸心)よりも前後方向一方側に位置するように、一対の転動体31B,31Bの前後方向一方側の転動体31Aが設けられている。また、平面視して、回転収納体10の回転中心よりも前後方向他方側に位置するように、一対の転動体31B,31Bが設けられている。このような構成とすれば、一対の転動体31B,31Bと前後方向一方側の転動体31Aとによって回転収納体10の荷重をより安定的に分散して受けることができ、回転収納体10をより安定的に前後方向に移動させることができる。
また、複数の転動体31A,31B,31Bを、それぞれの転動体31A,31B,31Bの軌跡が間口方向に異なる位置となるように設けている。つまり、これら転動体31A,31B,31Bは、これらの走行方向に沿う方向となる前後方向に見て、これら転動体31A,31B,31Bの軌跡となる溝底47との当接部が互いに重なり合わないように設けられている。このような構成とすれば、複数の転動体31A,31B,31Bが同じ軌跡を転動するようなことがなく、下側レール部45の溝底47の凹みや摩耗等を抑制することができ、回転収納体10をより安定的に前後方向に移動させることができる。
また、これら複数の転動体31A,31B,31Bを、箱体2の間口方向中央部から等距離となるように設けられた一対の転動体31B,31Bと、これら一対の転動体31B,31Bの前後方向一方側における箱体2の間口方向中央部に位置するように設けられた中央転動体31Aと、からなる構成としている。つまり、中央転動体31Aは、箱体2の間口方向中央部に位置するように設けられた回転収納体10の回転中心となる上端側軸18及び下端側軸19の前後方向一方側に位置するように設けられている。このような構成とすれば、これら一対の転動体31B,31B及び中央転動体31Aによって回転収納体10の荷重を分散して受けることができる。また、3つの転動体31A,31B,31Bからなるものとしているので、4つ以上の転動体を設けたものと比べて、一部の転動体31A,31B,31Bに浮き等が生じ難く、各転動体31A,31B,31Bが安定的に溝底47上を転動する。
また、一対の転動体31B,31Bは、これらの間の中間部が回転収納体10の回転中心となる上端側軸18及び下端側軸19の前後方向他方側に位置するように設けられている。本実施形態では、中央転動体31Aを、一対の転動体31B,31Bよりも前方側に位置するように設けた構成としている。これら3つの転動体31A,31B,31Bは、平面視して、それぞれの溝底47との当接部が回転収納体10の回転中心となる上端側軸18及び下端側軸19から概ね等距離となるような位置に設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、これら複数の転動体31A,31B,31Bを、間口方向に軸方向を沿わせたローラー軸31Aa,31Ba回りに回転自在とされたローラー状としている(図4(a)及び図6(b)も参照)。これらローラー軸31Aa,31Baは、下端保持部材34の両側の側壁部に架け渡されるように保持されている。また、これら転動体31A,31B,31Bは、互いに同寸同形状(同径状)とされている。
また、本実施形態では、これら転動体31A,31B,31Bを、ローラー軸31Aa,31Baに固定される内輪31bと内輪31bに対して回転自在に設けられた外輪31cとを有した軸受部(ベアリング)を含んだ構成としている(図6(c)参照)。このような構成とすれば、各転動体31A,31B,31Bをローラー軸31Aa,31Ba回りに円滑に回転させることができる。
これら転動体31A,31B,31Bの外周面は、上記同様、金属製の外輪31cによって構成されたものでもよく、外輪31cを被覆するように外周側に設けられた樹脂等によって構成されたものでもよい。これら転動体31A,31B,31Bの軸受部は、内輪31bと外輪31cとの間に、保持器(リテーナ)に保持された複数の玉や円筒ころを介在させた転がり軸受とされている。また、これら転動体31A,31B,31Bの軸受部の内輪31bと外輪31cとの間には、グリース等の適宜の潤滑剤が封入され、軸受部の軸方向両側には内側空間を密封するように適宜の密封部材(シール部材)が設けられている。
また、本実施形態では、これら転動体31A,31B,31Bの軸受部の軸方向両側面に近接配置され、漏出する潤滑剤を吸着する吸着体32,32を設けた構成としている。このような構成とすれば、複数の転動体31A,31B,31Bに比較的に高荷重が掛けられた場合にも、軸受部に封入された潤滑剤が垂れ落ちるようなことを抑制することができる。これにより、下側レール部45の溝底47への潤滑剤の付着やこれによる溝底47への埃等の付着を抑制することができる。
これら吸着体32,32は、各ローラー軸31Aa,31Baが挿通される開口が設けられたリング状とされている。また、これら吸着体32,32は、ローラー軸31Aa,31Ba方向に沿う寸法が比較的に小とされた略円盤シート状(マット状)とされている。また、これら吸着体32,32としては、毛細管現象を利用した吸水性を有するフェルト(織フェルト)状のものや連続気泡状の多孔質状のもの(スポンジ)等、どのようなものでもよい。
また、これら吸着体32,32は、転動体31A,31B,31Bの軸受部の回転側となる外輪31cに対して過度な抵抗とならないように、かつ漏出する潤滑剤の吸着が可能なように、軸受部の軸方向両側面に当接または近接配置されたものでもよい。
また、各転動体31A,31B,31Bの軸受部の軸方向両側には、両側の吸着体32,32を保持する受部材33,33が設けられている。これら受部材33,33は、各ローラー軸31Aa,31Baが挿通される開口が設けられたリング状とされている。
なお、回転収納体10及びこれに収納された被収納物の荷重を受ける下端側中央ガイド体30の転動体31A,31B,31Bとしては、上記のような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。例えば、各転動体31A,31B,31Bの軸受部の軸方向両側に上記のような受部材33,33や吸着体32,32を設けていないものとしてもよい。また、転動体31A,31B,31Bを、ローラー状とした態様に代えて、ボール(球体)状とされたものとしてもよい。また、3つの転動体31A,31B,31Bを設けた態様に代えて、4つ以上または2つ以下の転動体31A,31B,31Bを設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、収納状態とされた回転収納体10の移動を抑制する移動抑制部49を設けている。また、移動抑制部49を、収納状態とされた回転収納体10の下端側中央ガイド体30の前方側への移動を抑制するように、下側レール部45に設けた構成としている。また、本実施形態では、移動抑制部49を、回転収納体10を移動(回転)させるべく人力等の所定以上の負荷(操作荷重)が掛けられれば、回転収納体10の移動(前後反転)を許容する構成としている。また、図4(b)に示すように、移動抑制部49を、下側レール部45のガイド溝46の両側の内側壁48,48に対して溝幅方向に進退する進退部49aを有した構成としている。また、両側の内側壁48,48のそれぞれに対向状に配された進退部49a,49aを有した移動抑制部49,49を設けた構成としている。進退部49a,49aは、平面視して、溝幅方向中央側に突となる突湾曲状とされている。これら移動抑制部49,49としては、ボール状やピン状とされた進退部49a,49aが筒状部の先端に設けられ、この進退部49a,49aを進出方向に向けて付勢するばね等の付勢部材を内蔵したボールプランジャやピンプランジャ等でもよい。
また、図4(b)及び図6(a)、(b)に示すように、下端側中央ガイド体30の間口方向両側に、これら移動抑制部49,49の進出された進退部49a,49aが係合する係合部としての係合凹部35,35を設けた構成としている。これら係合凹部35,35は、下端保持部材34の両側の側壁部に、間口方向外方側に向けて開口するように設けられている。これら係合凹部35,35に挿入されるように係合した進退部49a,49aによって収納状態とされた回転収納体10の意図しない移動の抑制が可能とされている。また、回転収納体10を移動させるべく所定以上の負荷が掛けられれば、進退部49a,49aの退入を伴い、係合凹部35,35の後側縁が進退部49a,49aを乗り越えるようにして係合凹部35,35に対する進退部49a,49aの係合が解除される。また、これら係合凹部35,35は、移動抑制部49,49の進退部49a,49aの平面視した形状に対応させて平面視して凹湾曲状または開口側に向かうに従い拡開状とされている。また、これら係合凹部35,35の前後方向両側縁のうちの少なくとも後側縁に連なるように、後方側に向かうに従い間口方向中央部側に向けて下るように傾斜する傾斜面部を設けた構成としている。
なお、移動抑制部49,49及び係合部35,35としては、上記のようなものに限られず、種々の変形が可能である。例えば、溝幅方向に概ね弾性変形可能とされた板ばね状の移動抑制部49,49としたり、マグネットキャッチ状のものとしてもよい。さらには、移動抑制部49,49としては、このように所定以上の負荷を掛ければ回転収納体10の移動(回転)が可能とされたものに限られず、移動させる際には、手動解除が必要となるようなロック機構を構成するものとしてもよい。
また、移動抑制部49,49を下側レール部45に設けた態様に代えて、または加えて、上側レール部40に設けた構成としてもよい。この場合は、上端側中央ガイド体25の適所に係合部を設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、上下の回転機構部20,21に、回転収納体10の回転軌跡を規制するようにガイドする回転軌跡ガイド機構を設けた構成としている。この回転軌跡ガイド機構は、収納状態における回転収納体10の間口方向一方側部位の上下両側に設けられた側部ガイド体24,24と、これら側部ガイド体24,24をガイドする上下の湾曲ガイド溝51,51と、を備えている。また、これら湾曲ガイド溝51,51を、側部ガイド体24,24を間口方向中央部に向かうに従い奥側に移動させるようにガイドする構成としている。
上下の側部ガイド体24,24は、本実施形態では、互いに同様の構成とされている。これら側部ガイド体24,24は、平面視して互いに一致する位置となるように設けられている。これら側部ガイド体24,24は、後記するように、回転収納体10が上下の回転機構部20,21にガイドされて回転する際に、回転収納体10の上下の軸18,19を円心とする略円弧上を移動する構成とされている。
また、本実施形態では、これら側部ガイド体24,24を、上枠部12及び下枠部13の長手方向一方側部位に設けた構成としている。また、本実施形態では、これら側部ガイド体24,24を、上下方向に沿う軸としてのローラー軸24a,24a回りにそれぞれ回転自在とされた側部ガイドローラー24,24としている。
これら側部ガイドローラー24,24のローラー軸24a,24aは、互いに同軸状に設けられ、上枠部12及び下枠部13に、それぞれ上下方向外方側に向けて突出するように設けられている。なお、側部ガイドローラー24,24を、上枠部12及び下枠部13に固定されたローラー軸24a,24aに回転自在に保持させた態様に代えて、上枠部12及び下枠部13に、ローラー軸24a,24aを回転自在に保持する軸受部を設けた態様としてもよい。また、このような回転自在とされたものに代えて、ピン状やブロック状とされた側部ガイド体24,24としてもよい。
上下の湾曲ガイド溝51,51は、上下方向中央側に向けて開口するように設けられ、概ね間口方向に延びるように設けられている。本実施形態では、これら上下の湾曲ガイド溝51,51を、箱体2の天面3a及び底面4aのそれぞれに沿うように固定された湾曲レール部50,50に設けた構成としている。なお、上下の湾曲ガイド溝51,51の両方または一方を、箱体2の上下の面部3,4(天面部3及び底面部4)に直接的にまたは埋込状に設けた態様等としてもよい。また、これら上下の湾曲レール部50,50(湾曲ガイド溝51,51)は、互いに同寸同形状とされた部材が上下反転されて箱体2の天面3a及び底面4aのそれぞれに、平面視して一致する位置となるように設けられている。以下では、下側の湾曲レール部50(湾曲ガイド溝51)を例にとって説明する。
湾曲ガイド溝51は、図3に示すように、平面視して奥側に凸となるように湾曲状とされた間口方向中央側の湾曲溝部52と、この湾曲溝部52の間口方向両側に間口方向に延びるように設けられた直線溝部53,53と、を連なるように設けた構造とされている。
この湾曲ガイド溝51は、溝長手方向に見て略矩形状とされた略矩形溝状とされ、全長に亘って溝幅及び溝深さが略一様な寸法とされている(図4(a)参照)。また、この湾曲ガイド溝51の溝幅寸法は、上記した側部ガイドローラー24の外径に応じた寸法とされている。つまり、湾曲ガイド溝51の溝幅寸法を、側部ガイドローラー24の外周面が一方の溝側壁に当接して転動するように両溝側壁に僅かなクリアランスを隔てて近接対面するような寸法としている。なお、図例では、側部ガイドローラー24の一部を湾曲ガイド溝51外に露出させた態様としているが、側部ガイドローラー24の全体を湾曲ガイド溝51に収容させた態様としてもよい。
湾曲溝部52は、直線溝部53,53との境界部となる間口方向両側端部が箱体2の収納空間の奥行方向略中央部に位置するように設けられている。また、湾曲溝部52は、両側の直線溝部53,53から離れるに従い、つまり間口方向中央部に向かうに従い収納空間の奥側に位置するように、かつ最奥側部位が収納空間の間口方向中央部に位置するように設けられている。
この湾曲溝部52は、図7(a)〜(c)に示すように、回転収納体10が回転される際に、最前方位置とされた状態の回転収納体10の上下の軸18,19を円心とする略円弧状とされている。この湾曲溝部52の中心角や曲率半径は、収納空間の奥行寸法や間口寸法、回転収納体10の収納部16の平面視形状等に応じて、回転収納体10が回転される際に箱体2に接触しないように、適宜、設定するようにすればよい。この湾曲溝部52の中心角は、例えば、60°〜120°程度としてもよい。また、この湾曲溝部52の曲率半径は、例えば、収納空間(回転収納体10)の奥行寸法に対する間口寸法の比が大きくなるに従い大きくするようにしてもよい。
直線溝部53,53は、湾曲溝部52の間口方向両側端部に連なるように設けられている。これら直線溝部53,53は、箱体2の収納空間の奥行方向略中央部に位置するように、かつ間口方向に延びるように設けられている。また、これら直線溝部53,53と湾曲溝部52との境界部は、側部ガイドローラー24が滑らかに移動するように、湾曲状とされている。
これら両側の直線溝部53,53に、回転収納体10を収納させた状態並びに回転収納体10を回転させる際の初期及び終期の状態で、側部ガイドローラー24が位置する(図3及び図7(d)参照)。
上記構成とされた回転収納装置1は、図3及び図7に示すように、以下のように回転収納体10が回転されて前後反転される。
回転収納体10を収納させた状態から回転収納体10を回転させる際の初期の状態では、側部ガイドローラー24が湾曲ガイド溝51の一方の直線溝部53に沿って間口方向中央側に移動しながら上下の中央ガイド体25,30が前方に移動する。そして、側部ガイドローラー24が湾曲ガイド溝51の湾曲溝部52に至れば、上端側軸18及び下端側軸19を略回動支点として回転収納体10が回転するように、側部ガイドローラー24が湾曲溝部52に沿って円弧を描くように移動する。そして、回転収納体10を回転させる際の終期の状態、つまり、側部ガイドローラー24が他方の直線溝部53に至れば、側部ガイドローラー24がこの他方の直線溝部53に沿って間口方向外方側に移動しながら上下の中央ガイド体25,30が後方に移動する。これにより、回転収納体10が上下の軸18,19回りに180°回転されて、その前後が反転された状態となる。このように、当該回転収納装置1は、回転収納体10の上下の軸18,19を前後方向に移動させながら回転収納体10を軸18,19回りに回転させることで、回転収納体10の前後を入れ替え(切り替え)可能としている。
本実施形態に係る収納装置(回転収納装置)1は、上述のような構成としたことで、箱体2の奥行寸法を効率的に小さくすることが可能でありながらも、収納体(回転収納体)10を円滑に前後方向に移動させることができる。
つまり、前後反転可能なように、回転収納体10を上下方向に沿う軸18,19回りに回転可能にかつ前後方向に移動可能にガイドする上下の回転機構部20,21を前方に開口する箱体2に設けた構成としている。従って、回転収納体10に効率的に被収納物を収納させたり、回転収納体10を回転させることで、被収納物を取り出し易くしたりすることができる。また、回転収納体10を、箱体2に対して前後方向に移動させながら上下方向に沿う軸18,19回りに回転させることができる。これにより、回転収納体10を回転させる際に、回転収納体10が箱体2に収納された状態よりも後方側に突出するようなことを防止することができる。つまり、箱体2に収納された状態の回転収納体10の奥側に必要となる回転収納体10の回転用の空間を小さくすることができ、回転収納体10の収納部16の奥行寸法を確保しながらも箱体2の奥行寸法を効率的に小さくすることができる。
また、上下の回転機構部20,21のうちの少なくとも一方に、前後方向に延びるレール部40,45の内側壁(傾斜面)43,48(48a)にガイドローラー26,36を押し付けるように付勢する付勢機構29,39を設けた構成としている。従って、レール部40,45の内側壁(傾斜面)43,48(48a)とガイドローラー26,36との間に隙間が形成されることを抑制することができ、レール部40,45の内側壁43,48aに沿ってガイドローラー26,36をガイドすることができる。これにより、回転収納体10を前後方向に移動させながら回転させる際に、上下の回転機構部20,21のうちの少なくとも一方側におけるがたつきやこれによる異音の発生を抑制することができ、回転収納体10を円滑に前後方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、上下の回転機構部20,21の両方に、各レール部40,45にガイドされるガイドローラー26,36と、各ガイドローラー26,36を付勢する付勢機構29,39と、を設けた構成としている。従って、回転収納体10の上下両側におけるがたつきやこれによる異音の発生を抑制することができ、回転収納体10をより円滑に前後方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、前後方向に間隔を空けて複数のガイドローラー26,26,36,36を設けた構成としている。従って、単一のガイドローラー26,36を設けたものと比べて、回転収納体10を安定的に前後方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、レール部40,45の両側の内側壁(傾斜面)43,48(48a)のそれぞれに当接されるように間口方向両側にガイドローラー26,26,36,36を設けた構成としている。従って、間口方向一方の内側壁(傾斜面)43,48(48a)のみに当接されるガイドローラー26,36を設けたものと比べて、上下の回転機構部20,21の少なくとも一方側におけるがたつきやこれによる異音の発生をより効果的に抑制することができる。また、回転収納体10をより円滑にかつ安定的に前後方向に移動させることができる。
また、本実施形態では、レール部40,45の両側の内側壁43,43,48,48に、上下方向の一方側に向かうに従い拡開するように傾斜する傾斜面43,43,48a,48aを設けた構成としている。また、付勢機構29,39を、間口方向両側の各ガイドローラー26,26,36,36が各傾斜面43,43,48a,48aに押し付けられるように、上下方向の他方側に向けて各ガイドローラー26,26,36,36を付勢する構成としている。従って、付勢方向が傾斜面43,43,48a,48aに対して傾斜する方向で、各ガイドローラー26,26,36,36のローラー軸27a,27a,37a,37a方向に概ね沿う方向となる。これにより、例えば、各ガイドローラー26,26,36,36や軸、軸受部等を各内側壁43,43,48,48に概ね直交する方向となる各ガイドローラー26,26,36,36の径方向に付勢する付勢機構29,39を設けたものと比べて、レール部40,45に対するガイドローラー26,26,36,36のレール部幅方向への振れ等を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、複数のガイドローラー26,26,36,36を回転自在に保持する保持部材27,37を設けた構成としている。また、付勢機構29,39を、複数のガイドローラー26,26,36,36がレール部40,45の内側壁(傾斜面)43,48(48a)に押し付けられるように、保持部材27,37を付勢する構成としている。従って、複数のガイドローラー26,26,36,36のそれぞれや軸、軸受部等を個別に付勢する付勢機構29,39を設けたものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る収納装置の一例について図面を参照して説明する。
図8は、第2実施形態に係る収納装置としての回転収納装置の一例を模式的に示す図である。
なお、上記した第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る回転収納装置1Aは、図8に示すように、上下の回転機構部20A,21Aの中央ガイド体25A,30Aの構成が上記第1実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、上下の中央ガイド体25A,30Aの各ガイドローラー26,36のローラー軸27Aa,37Aa方向を、上下のレール部40,45の内側壁43,48の傾斜面43,48aに平行状に設けた構成としている。つまり、各ガイドローラー26,36のローラー軸27Aa,37Aa方向を、前後方向に見て、傾斜面43,48aに平行状となるように傾斜状に設けた構成としている。また、本実施形態においても、間口方向両側に各ガイドローラー26,26,36,36を設けた構成としている。また、これら間口方向両側のガイドローラー26,26,36,36のローラー軸27Aa,27Aa,37Aa,37Aa方向を、対応する傾斜面43,43,48a,48aに平行状となるように傾斜状としている。これらガイドローラー26,26,36,36のローラー軸27Aa,27Aa,37Aa,37Aaは、前後方向に見て、対応する傾斜面43,43,48a,48aに平行状であればよく、間口方向に見て、上下方向に沿う方向や上下方向に対して傾斜状とされていてもよい。
上端側中央ガイド体25Aの間口方向両側のローラー軸27Aa,27Aaは、下端側よりも上端側が間口方向中央側となるように、上端側に向かうに従い間口方向中央側に向けて傾斜するように設けられている。本実施形態では、上端側中央ガイド体25Aのローラー軸27Aa,27Aaが設けられた保持部材27Aの間口方向両端部の上面を、間口方向両側の各ローラー軸27Aa,27Aa方向に対して直交状となるように傾斜させた構成としている。つまり、この保持部材27Aの間口方向両端部の上面を、間口方向の各外方側端縁から間口方向中央側に向けて下るような傾斜面状としている。また、この保持部材27Aの間口方向両端部を、それぞれの上面が間口方向両側の各ローラー軸27Aa,27Aa方向に対して直交状となるように、間口方向中央部に対して上方側に屈曲させた構成としている。この保持部材27Aに保持された間口方向両側のガイドローラー26,26は、上記第1実施形態とは異なり、各外周面の軸方向の概ね全体が上側レール部40の間口方向両側の対応する各内側壁(傾斜面)43,43に押し付けられるように当接される。
下端側中央ガイド体30Aの間口方向両側のローラー軸37Aa,37Aaは、下端側よりも上端側が間口方向外方側となるように、上端側に向かうに従い間口方向外方側に向けて傾斜するように設けられている。本実施形態では、下端側中央ガイド体30Aのローラー軸37Aa,37Aaが設けられた保持部材37Aの間口方向両端部の上面を、間口方向両側の各ローラー軸37Aa,37Aa方向に対して直交状となるように傾斜させた構成としている。つまり、この保持部材37Aの間口方向両端部の上面を、間口方向の各外方側端縁から間口方向中央側に向けて上るような傾斜面状としている。また、この保持部材37Aの間口方向両端部を、それぞれの上面が間口方向両側の各ローラー軸37Aa,37Aa方向に対して直交状となるように、間口方向中央部に対して下方側に屈曲させた構成としている。この保持部材37Aに保持された間口方向両側のガイドローラー36,36は、上記第1実施形態とは異なり、各外周面の軸方向の概ね全体が下側レール部45の間口方向両側の対応する各傾斜面48a,48aに押し付けられるように当接される。
本実施形態に係る回転収納装置1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態では、間口方向両側の各ガイドローラー26,26,36,36のローラー軸27Aa,27Aa,37Aa,37Aa方向を、各内側壁43,43,48,48の傾斜面43,43,48a,48aに平行状に設けた構成としている。従って、各ガイドローラー26,26,36,36の外周面を安定的に各傾斜面43,43,48a,48aに当接させることができる。これにより、各ローラー軸27a,27a,37a,37a方向を各傾斜面43,43,48a,48aに対して傾斜状に設けた上記第1実施形態と比べて、ガイドローラー26,26,36,36への負荷や、ガイドローラー26,26,36,36やレール部40,45の局所的な摩耗等を抑制することができる。
次に、本発明の更に他の実施形態に係る収納装置の一例について図面を参照して説明する。
図9及び図10は、第3実施形態に係る収納装置としての回転収納装置の一例を模式的に示す図である。
なお、上記した各実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る回転収納装置1Bは、図9に示すように、上側回転機構部20Bの上端側中央ガイド体25Bの構成が上記各実施形態とは主に異なる。
本実施形態では、間口方向一方側に前後方向に間隔を空けて2つのガイドローラー26,26を設け、間口方向他方側に、前後方向でこれら2つのガイドローラーの間に位置するように1つのガイドローラー26を設けた構成としている。つまり、本実施形態では、上端側中央ガイド体25Bに、3つのガイドローラー26,26,26を設けた構成としている。これら3つのガイドローラー26,26,26は、平面視して(上下方向に沿う方向に見て)、三角形の頂点にそれぞれが位置するように設けられている。
本実施形態では、これら3つのガイドローラー26,26,26を、平面視して、略正三角形の頂点にそれぞれが位置するように設けた構成としている。つまり、これら3つのガイドローラー26,26,26を、互いの距離が略等距離となるように設けた構成としている。つまりは、本実施形態では、間口方向他方側の1つのガイドローラー26を、前後方向で、間口方向一方側の2つのガイドローラー26,26間の略中央に位置するように設けた構成としている。また、この間口方向他方側の1つのガイドローラー26を、前後方向で、連結軸28(上端側軸18)と略一致した位置となるように設けた構成としている。なお、このような態様に代えて、これら3つのガイドローラー26,26,26を、平面視して、略二等辺三角形や、略直角三角形、不等辺三角形等、他の形状の三角形の頂点にそれぞれが位置するように設けた構成等としてもよい。
また、図10(b)に示すように、上記第2実施形態と同様、各ガイドローラー26,26,26のローラー軸27Aa,27Aa,27Aa方向を、傾斜面状とされた上側レール部40の内側壁43,43に平行状に設けた構成としている。また、上記同様、プレート状とされた保持部材27Aの間口方向両端部を、それぞれの上面が間口方向両側の各ローラー軸27Aa,27Aa,27Aa方向に対して直交状となるように、間口方向中央部に対して上方側に屈曲させた構成としている。
また、本実施形態では、図10(a)、(b)に示すように、上端側中央ガイド体25Bに、保持部材27Aの保持孔27bに連通される保持孔25bが設けられた軸挿通部25aを設けた構成としている。この軸挿通部25aは、プレート状とされた保持部材27Aの厚さ方向一方側に固定されており、図例では、ブロック状とされている。また、この軸挿通部25aの保持孔25bは、保持部材27Aの保持孔27bと略同径状とされ、連結軸28の外径に応じた径とされている。また、この軸挿通部25aの保持孔25b及び保持部材27Aの保持孔27bに連結軸28が挿通され、保持部材27Aが連結軸28の軸方向に沿って移動自在に保持されている。
本実施形態に係る回転収納装置1Bにおいても、上記各実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態では、上記のように、上端側中央ガイド体25Bに、平面視して三角形の頂点にそれぞれが位置するように3つのガイドローラー26,26,26を設けた構成としている。従って、上記のように、4つのガイドローラー26を設けたものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。また、このようにガイドローラー26の個数を少なくしながらも、3つのガイドローラー26,26,26の全てを上側レール部40の内側壁43,43に安定的に当接させることができる。つまり、4つ等の多数のガイドローラー26を設けた場合には、上端側中央ガイド体25Bが連結軸28回りに傾けば、全てのガイドローラー26が内側壁43,43に当接し難くなる場合が生じることが考えられるが、このようなことを抑制することができる。なお、本実施形態では、上端側中央ガイド体25Bのみを図示しているが、下端側中央ガイド体30,30Aに、上端側中央ガイド体25Bと概ね同様、3つのガイドローラー36,36,36を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、上記のような軸挿通部25aを設けた構成としているので、保持部材27Aをプレート状として構造の簡略化を図りながらも、連結軸28が挿通される保持孔25b,27bの軸方向に沿う寸法を大きくすることができる。これにより、保持部材27Aが連結軸28の軸方向に沿って移動する際に、傾いたりするようなことを抑制することができる。なお、軸挿通部25aとしては、図例のようなブロック状とされたものに限られず、円筒状等とされたものでもよい。また、保持部材27Aに、保持孔27bの軸方向に沿う寸法を大きくするようにボス状の軸挿通部25aを一体的に設けた構成等としてもよい。また、このような軸挿通部25aを、上記した各実施形態における上端側中央ガイド体25,25Aや下端側中央ガイド体30,30Aに設けた構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、上下の中央ガイド体25,25A,25B,30,30Aに、前後両側かつ間口方向両側に位置するように4つまたは3つのガイドローラー26,36を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。上下の中央ガイド体25,25A,25B,30,30Aに、5つ以上または2つ以下のガイドローラー26,36を設けた態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、複数のガイドローラー26,26,36,36を回転自在に保持する保持部材27,27A,37,37Aを付勢する付勢機構29,39を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。複数のガイドローラー26,26,36,36のそれぞれを付勢する付勢機構29,39を設けた態様としてもよい。
また、上記各実施形態では、上下のレール部40,45に傾斜面43,43,48a,48aを設けた例を示しているが、このような傾斜面43,43,48a,48aを設けていない構成としてもよい。この場合は、付勢機構29,39等を適宜、変形するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aのそれぞれに、付勢機構29,39によってレール部40,45の内側壁43,48に押し付けられるガイドローラー26,36を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aのうちの一方側のみに、付勢機構29,39によってレール部40,45の内側壁43,48に押し付けられるガイドローラー26,36を設けた態様としてもよい。この場合は、上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aのうちの他方側には、適宜のガイド機構を設けた構成としてもよい。また、上記各実施形態のように、下側回転機構部21,21Aの下側レール部45が回転収納体10の荷重を受ける下荷重型とした場合には、間口方向に振れ易くなる少なくとも上側回転機構部20,20A,20Bを上記各実施形態のような構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、下側回転機構部21,21Aの下側レール部45が回転収納体10の荷重を受ける下荷重型とした例を示しているが、上側レール部40によって回転収納体10を吊り下げるように保持する上吊型としてもよい。この場合は、間口方向に振れ易くなる少なくとも下側回転機構部21,21Aを上記各実施形態のような構成としてもよい。また、この場合は、上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aの各部を必要に応じて変形するようにすればよい。
また、上記各実施形態では、上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aに、回転軌跡ガイド機構を構成する上下の側部ガイド体24,24及び上下の湾曲ガイド溝51,51を設けた構成としているが、このような態様に限られない。例えば、上下の回転機構部20,20A,20B,21,21Aのうちの一方側のみに、回転軌跡ガイド機構を構成する側部ガイド体24及び湾曲ガイド溝51を設けた構成としてもよい。また、回転軌跡ガイド機構としては、このような態様に限られず、回転収納体10の収納状態における間口方向一方側部位及びレール部40,45の後端部のそれぞれに両端部が回転自在に連結された連結アームを設けた構成としてもよい。さらには、このような回転収納体10の回転軌跡を規制する機構を設けていない構成としてもよい。上記各実施形態に係る回転収納装置1,1A,1Bの各部の具体的構成としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1,1A,1B 回転収納装置(収納装置)
2 箱体
10 回転収納体(収納体)
18 上端側軸(上下方向に沿う軸)
19 下端側軸(上下方向に沿う軸)
20,20A,20B 上側回転機構部(回転機構部)
21,21A 下側回転機構部(回転機構部)
26,36 ガイドローラー
27,27A,37,37A 保持部材
27Aa,37Aa ローラー軸(ガイドローラーの軸)
29,39 付勢機構
40 上側レール部(レール部)
43 内側壁(傾斜面)
45 下側レール部(レール部)
48 内側壁
48a 傾斜面

Claims (7)

  1. 前後反転可能なように、収納体を上下方向に沿う軸回りに回転可能にかつ前後方向に移動可能にガイドする上下の回転機構部を前方に開口する箱体に設けた収納装置であって、
    前記上下の回転機構部のうちの少なくとも一方は、前記箱体の間口方向中央部に前後方向に延びるように設けられたレール部と、前記収納体の収納状態における間口方向中央部に設けられ、前記レール部にガイドされるガイドローラーと、該ガイドローラーを前記レール部の内側壁に押し付けるように付勢する付勢機構と、を備えていることを特徴とする収納装置。
  2. 請求項1において、
    前後方向に間隔を空けて複数の前記ガイドローラーを設けたことを特徴とする収納装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記レール部の両側の内側壁のそれぞれに当接されるように前記ガイドローラーを間口方向両側に設けたことを特徴とする収納装置。
  4. 請求項3において、
    間口方向一方側に前後方向に間隔を空けて2つの前記ガイドローラーを設け、間口方向他方側に、前後方向でこれら2つのガイドローラーの間に位置するように1つの前記ガイドローラーを設けたことを特徴とする収納装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記レール部の両側の内側壁には、上下方向の一方側に向かうに従い拡開するように傾斜する傾斜面が設けられており、
    前記付勢機構は、間口方向両側の各ガイドローラーが各内側壁の傾斜面に押し付けられるように、上下方向の他方側に向けて各ガイドローラーを付勢する構成とされていることを特徴とする収納装置。
  6. 請求項5において、
    前記間口方向両側の各ガイドローラーの軸方向を、各内側壁の傾斜面に平行状に設けたことを特徴とする収納装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか1項において、
    前記複数のガイドローラーを回転自在に保持する保持部材を備えており、
    前記付勢機構は、前記複数のガイドローラーが前記レール部の内側壁に押し付けられるように、前記保持部材を付勢する構成とされていることを特徴とする収納装置。
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