JP2018021978A - プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物 - Google Patents

プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2018021978A
JP2018021978A JP2016151587A JP2016151587A JP2018021978A JP 2018021978 A JP2018021978 A JP 2018021978A JP 2016151587 A JP2016151587 A JP 2016151587A JP 2016151587 A JP2016151587 A JP 2016151587A JP 2018021978 A JP2018021978 A JP 2018021978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
weight
epoxy
reaction
equivalent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016151587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6573850B2 (ja
Inventor
李政中
Cheng-Chung Lee
黄永通
Yeong-Tong Hwang
許世宏
Shih-Hung Hsu
黄紹恩
Shao-En Hwang
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nan Ya Plastics Corp
Original Assignee
Nan Ya Plastics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nan Ya Plastics Corp filed Critical Nan Ya Plastics Corp
Priority to JP2016151587A priority Critical patent/JP6573850B2/ja
Publication of JP2018021978A publication Critical patent/JP2018021978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573850B2 publication Critical patent/JP6573850B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Epoxy Resins (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

【課題】低誘電率(Dk)及び低誘電正接(Df)を示す、高現像性高解像度と光及び熱硬化性を備えたソルダーレジスト組成物を提供する。【解決手段】下記構造の光重合性プレポリマー、光重合性ビニルモノマー、エポキシ化合物、光重合開始剤、充填剤、触媒、及び有機溶剤を含有するソルダーレジスト組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、優れた現像性能及び光硬化力を備えた新たな低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物に関する。製造されたプリント基板は、優れた接着、耐薬品性、電気特性、メッキ耐性、はんだ耐熱性、耐電食性などだけでなく、3.20(1GHz)より小さい誘電率Dk及び0.015(1GHz)より小さい誘電正接Dfを有する。そして、低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物は、高性能及び高周波数のプリント基板に適用可能である。
優れた現像性及び寸法精度を有する液体のソルダーレジスト組成物又は乾燥膜は、プリント基板の高配線密度に対応するために、近年ではあらゆる種類のプリント基板のフォトレジストのパターンの製造方法に広く適用されている。特に、優れた物理的特性を備えた硬化ソルダーレジストコーティングが、多塩基性無水物−無水物が添加された多機能フェノールアルデヒドエポキシアクリル樹脂又は多機能o−クレゾールホルムアルデヒドエポキシアクリルから調製された紫外線硬化性樹脂(光重合性プレポリマー(オリゴマー))と、エポキシ樹脂組成物とよって生成されたソルダーレジスト組成物から、硬化に紫外線が適用された時に、加熱及び硬化後に最終的に作られることができる。
フェノールアルデヒドエポキシアクリル樹脂又は多機能o−クレゾールホルムアルデヒドエポキシアクリルと、結晶性エポキシ樹脂若しくは二官能基エポキシ樹脂などの一般的なエポキシ樹脂とから調製された光重合性プレポリマー(オリゴマー)によって生成されたソルダーレジスト組成物は、約3.6(1GHz)の誘電率Dk及び約0.025(1GHz)の誘電正接Dfを有し、電気信号の伝送特性を獲得することができない。しかし、プリント基板の上流の原料は、電子製品の高周波数及び高速度の進歩並びに増大する伝送速度に伴って、低誘電率Dk及び低誘電正接Dfを有することが必要とされる。そして、ソルダーレジスト組成物もまた、回路を保護するための主要かつ重要な原料になっている。したがって、低誘電率及び低誘電正接を有しかつプリント基板の物理的特性に適合するソルダーレジスト組成物を開発することが、今後の重要な課題である。
今後の開発方向は、電子製品は高周波信号のより速い伝送速度を必要とするので、引き続きより低い誘電率Dk及び誘電正接Dfを有するプリント基板の上流の原料を必要とするであろう。はんだ付けに耐えかつプリント基板の回路を保護する重要な材料として、低誘電率Dk及び低誘電正接Dfのソルダーレジスト組成物を開発することが、極めて重要な課題である。
本発明は、優れた現像性能及び光硬化力を備えた新たな低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物を提供する。製造されたプリント基板は、優れた接着、耐薬品性、電気特性、メッキ耐性、はんだ耐熱性、耐電食性などだけでなく、3.20(1GHz)より小さい誘電率Dk及び0.015(1GHz)より小さい誘電正接Dfを有する。そして、低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物は、高性能及び高周波数のプリント基板に適用可能である。
新たな低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物は、次の成分を含有する。
(A)20〜70重量%の光重合性プレポリマー(オリゴマー)(化学式1で示される)。これは、(a1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ、(a2)ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂、(a3)フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ、又はこれらの3つ(a1)、(a2)、(a3)のいずれかの組み合わせを、(b)ビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、次に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって調製される。
(B)希釈剤としての0〜20重量%の光重合性ビニルモノマー。
(C)(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ、又はこれらの3種類の樹脂のいずれかの組合せ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)活性エステル樹脂を含有する5〜30重量%のエポキシ化合物。
(D)2〜10重量%の光重合開始剤。
(E)10〜50重量%の無機充填剤。
(F)0〜2.0重量%の触媒。
(G)10〜40重量%の有機溶剤。
Figure 2018021978
R1は、
Figure 2018021978
であり、Yは、
Figure 2018021978
であり、R1は、
Figure 2018021978
であり、R2は、
Figure 2018021978
であり、PPEは、
Figure 2018021978
であり、Zは、
Figure 2018021978
である。
本発明の新たな低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物は、低誘電率及び低誘電正接を備えた光重合性プレポリマー(オリゴマー、化学式1で示される)が提案され、低誘電率及び低誘電正接を備えた光重合性プレポリマー(オリゴマー)が、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテルPPE変性エポキシ樹脂、又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシなどの低極性及び高対称性化学構造を有した多機能エポキシ樹脂を、1つのエチレン基を備えたモノカルボン酸と反応させ、更に飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって合成及び調製されることができ、そのソルダーレジスト組成物の主構造は、エポキシ樹脂化合物の熱硬化剤を添加することによって形成されることを特徴とする。そのエポキシ樹脂化合物もまた、低極性及び高対称性化学構造を有し、例えば、低Dk/Df効果は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテルPPE変性エポキシ樹脂又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂、及び結晶性テトラメチルジフェノールエポキシ樹脂によって実現されることができる。活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化)が添加されるならば、誘電率及び誘電正接はより低い。そして、その活性エステル樹脂は、エポキシ樹脂の開環の結果としてのヒドロキシル(OH基)極性基の生成を防ぐ役割を果たす。ソルダーレジストの硬化コーティングは、紫外線による光重合性プレポリマー(オリゴマー)(酸価20〜100mgKOH/g)及びエポキシ樹脂の硬化並びに反応のための加熱後に架橋されたポリマーコーティングを指す。そこでは、光重合性プレポリマー(オリゴマー):エポキシ樹脂の当量比は、通常は1:(1.0〜5.0)であり、そしてエポキシ樹脂は、優れた耐熱性、接着、耐薬品性を提供することになる。しかし、エポキシ樹脂は、開環に起因するヒドロキシル基(OH基)の極性基の結果として、誘電率及び誘電正接の低下に対する有害因子をもたらすことになる。低極性のエステルは、活性エステル樹脂でのアシル及び活性エステル基樹脂を添加後の極性基のヒドロキシル基結合によって生成され得る。したがって、誘電率及び誘電正接がエポキシ樹脂の開環後に生成されるヒドロキシル基の結果として容易に低下されることができないという問題が解決されることができ、そして相対的に低Dk/Df効果を得ることができる。
本発明の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物の含有物は、次のとおり詳述される。成分(A)の光重合性プレポリマー(オリゴマー)が含まれ、好ましくは20〜70重量%、最も好ましくは30〜60重量%であり、(a)低Dk多機能エポキシ樹脂を、(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、次に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって、合成及び調製される。ここで、反応条件が次の範囲内である時に、最良の効果が得られる。低Dk多機能エポキシ樹脂は、(a)低Dk多機能エポキシ樹脂と(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸との間での反応について量に関して優勢であり、各当量のエポキシ基は、好ましくは0.5〜1.2モル、最も好ましくは0.9〜1.1モルである。反応の間に、石油系芳香族溶剤、プロピレンカーボネート、ブトキシエタノール、ブトキシエチルアセテート、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、ブチルカルビトールアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、メチルカルビトールアセテートなどの有機溶剤が希釈に用いられ、トリフェニルホスフィン、トリエチルアミン、メチルトリエチルアンモニウムクロリドなどの触媒が添加される。ここで、トリフェニルホスフィンが最良の選択である。触媒は、好ましくは反応混合物の全量の0.1〜10重量%である。反応の間の重合を防止するために、p−ジヒドロキシベンゼン及びヒドロキノンジメチルエーテルなどの熱重合防止剤が添加される。その重合防止剤は、好ましくは供給後に反応混合物の0.01〜1重量%である。反応温度は、好ましくは80〜120℃であり、その反応は6〜24時間継続する。(c)飽和若しくは不飽和の無水物との反応のステップが続き、カルボキシルとエポキシ基との間の反応の間に生成されたヒドロキシル基は、使用されるポリ無水物の量に対して優勢である。0.1〜1.0モル、最も好ましくは0.3〜0.8モルのポリ無水物が当量のヒドロキシル基に用いられ、反応は好ましくは80〜120℃で行なわれ、その反応は4〜16時間継続する。さらに、この方法で必要とされる(A)光重合性プレポリマー(オリゴマー)の酸価(mg KOH/g)は、好ましくは20〜100であり、最も好ましくは40〜80である。
(a)低Dk多機能エポキシ樹脂は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品であり、軟化点78〜85℃)、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433PT60、340g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1300、固形成分含有量60%)、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1150)、又はこれらの3つのエポキシ樹脂の任意の組み合わせから選択される。
(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸は、アクリル酸、メチルアクリル酸、クロトン酸、桂皮酸から選択され、アクリル酸が実施形態において好ましい。
(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物は、無水コハク酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、シス−4−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸無水物、2,3,6−テトラヒドロ−3−無水フタル酸、無水マレイン酸などから選択され、2,3,6−テトラヒドロ−3−無水フタル酸が実施形態において好ましい。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(B)の光重合性ビニルモノマーの用量は、好ましくは0〜20重量%、最も好ましくは5〜15重量%である。成分(B)は、トリポリシアナミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、二価アルコール(グリコール、ポリグリコール、プロパンジオールなど)のモノアクリル酸又はジアクリル酸化合物、アルキルアミンアクリル酸化合物(アクリル酸−窒素、窒素−ジメチルアミノエチルなど)、ポリハイドロール(ヘキサメチレングリコール、トリメチルプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールなど)及びエチレンオキシド、酸化プロピレンの多機能アクリレート(それ自体でアダクトが生成されることができる)、並びにアリルグリシジルエーテルのアクリレート(グリシジルジエポキシエーテル、トリメチロールプロパンジエポキシプロピルエーテル、メラミンシアヌレートトリエポキシプロピオン酸イソアミル)を含むアクリレートから選択され、最も好ましくは、トリポリシアナミドのアクリレート又はペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールの多機能アクリレートである。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(C)のエポキシ樹脂化合物の用量は、5〜30重量%であり、最も好ましくは10〜25重量%である。エポキシ樹脂化合物は、(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品であり、軟化点78〜85℃)、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433PT60、340g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1300)、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1150)、又はこれらの3つのエポキシ樹脂の任意の組み合わせ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)フェノール樹脂のいずれかのエステル化された構造の活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化)から選択される。
そのエポキシ樹脂化合物は、熱硬化剤として、(A)重合性オリゴマーとの架橋結合に適用される。その重合性オリゴマーの酸当量は、使用されるエポキシ樹脂化合物の用量に対して優勢であり、1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜2.5モルのエポキシ基が、等量でカルボン酸基に適用される。
エポキシ樹脂(C1)+(C2)の合計は、(C3)の活性エステル樹脂の用量に対して優勢であり、好ましくは0〜1.0モルの活性エステル樹脂が、等量でエポキシ樹脂に適用される。ヒドロキシル基(OH基)の少数は、活性エステル樹脂の量が、より優れた接着効果を獲得するためにエポキシ樹脂の当量より少ない場合に、保存可能である。さらに、活性エステル樹脂の当量は、190〜280g/当量である。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(D)の光重合開始剤の用量は、2〜10重量%であり、好ましくは2〜8重量%である。光重合開始剤は、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン、イソプロピルエーテル、2,2−ジメチル−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン、2,4−ジメチル−9−オキソジベンゾチアン、2,4−ジエチル−9−オキソジベンゾチアン、2−クロロ−9−オキソジベンゾチアン、2,4−ジイソプロピル−9−オキソジベンゾチアン、ベンゾフェノンジメチルアセタール、ジフェニルケトン、メチルジフェニルケトン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノフェニルケトン、ミヒラーケトン、4−フェニルメチルアシルジフェニルフォスフォラスオキシドなどの、あらゆる既知の光開始剤から選択される。これらは、別々に又は混合後に使用されることができる。さらに、最良の組み合わせは、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907)及び2,4−ジイソプロピル−9−オキソジベンゾチアン(日本化薬社製Kayacure ITX)である。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(E)の無機充填剤の用量は、10〜50重量%であり、最も好ましくは15〜35重量%である。本発明の組成物で使用される無機充填剤は、タルカムパウダー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、アルミナ、二酸化ケイ素粉末などの混合物のような、広く利用されているものである。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(F)の反応促進剤の用量は、0〜2.0重量%であり、最も好ましくは0.1〜1.0重量%である。さらに、硬化反応促進剤としての反応促進剤は、イミダゾール、第四アンモニウム化合物、第四リン酸塩から選択されることができ、通常はジメチルイミダゾール、ジフェニルイミダゾール、ビス(ヒドロキシメチル)ジフェニルイミダゾールなどである。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(G)の有機溶剤の用量は、10〜40重量%であり、最も好ましくは10〜30重量%である。さらに、有機溶剤は、炭酸プロピレン、ブトキシエタノール、酢酸ブトキシエチル、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、ブチルカルビトールアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、メチルカルビトールアセタートなどから選択される。炭酸プロピレン及び酢酸ブトキシエチルが、実施形態においては好ましい。
本発明の技術的解決法は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
ソルダーレジスト組成物は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性多機能エポキシ樹脂、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂を、ビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させた後に低DK/DFの光重合性プレポリマー(オリゴマー)を合成し、ソルダーレジスト化合物の調合法において代わりに用い、低DK/DFのエポキシ樹脂化合物(ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性多機能エポキシ樹脂、又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂、及び結晶性テトラメチルジフェノールエポキシ樹脂など)を添加した後に、紫外線を使用することによる硬化のステップ並びに熱よる乾燥及び硬化のステップによって調製されることができる。本発明は、優れた電気特性、低DK/DF、高い分析性及び現像性、優れた接着、耐薬品性、電気的特徴、メッキ耐性、はんだ付け材料の耐熱性、耐電解腐食などの特徴を有し、高周波数、高速及び高次のプリント基板の特性要件に適合する。さらに、低DK/DFは、ソルダーレジスト化合物の調合法に活性エステル樹脂が添加されたならば、更に低下されることができる。
本発明をより明確に理解するために、好ましい特定の実施形態が更に明確にされ、以下の実施形態に従って説明が詳述される。
合成例1:光重合性プレポリマー(オリゴマー)−A1
390gの溶媒KAを、1000gのジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、4.5gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、265gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下の間の反応時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後にその混合物を120℃に加熱することによって12時間に亘って熟成反応させた。分析酸価1mgKOH/g未満である時に、380gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び390gの溶媒I−150を添加し、温度110℃で5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために55gの溶媒KA及び55gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価60mgKOH/g及び重量平均分子量Mw1839である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A1を得た。
合成例2:光重合性プレポリマー(オリゴマー)−A2
378gの溶媒KAを、1000gのポリフェニルエーテル変性ベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433P、316g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、4.0gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、227gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後に12時間に亘って熟成反応させ、温度110℃で327gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び378gの溶媒I−150を添加した後に、5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために41gの溶媒KA及び41gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価77mgKOH/g及び重量平均分子量Mw1872である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A2を得た。
合成例3:光重合性プレポリマー(オリゴマー)−A3
405gの溶媒KAを、1000gのフェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、5.4gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、312gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後にその混合物を120℃に加熱することによって12時間に亘って熟成反応させた。温度110℃で450gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び405gの溶媒I−150を添加した後に、5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために71gの溶媒KA及び71gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価59mgKOH/g及び重量平均分子量Mw2267である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A3を得た。
比較例:光重合性プレポリマー(オリゴマー)−A4
392gの溶媒KAを、1000gのo−クレゾールフェノール多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−704、210g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、6.0gのトリフェニルホスフィン及び1.2gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、342gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後に12時間に亘って熟成反応させた。温度110℃で384gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び392gの溶媒I−150を添加した後に、4時間に亘って反応させた。次に、希釈するために128gの溶媒KA及び128gのI−150を、固形成分含有量が62.5%になるまで添加し、分析酸価51mgKOH/g及び重量平均分子量Mw6000である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A4を得た。
実施例1〜4
本発明の低Dk/Dfの光重合性プレポリマー(オリゴマー)は、ソルダーレジスト組成物の調合法において、表1に詳述される成分で置き換えられることができ、サンボン(SAMBON)のローラー製粉機を使用することによって完全に粉にした後に、フォトレジストインク組成物を得ることができた。スクリーンの存在下でプリント方法を使用することによってパターンを有する銅プリント基板上に、上記方法によって得たフォトレジストインク組成物をコーティングした後、20〜30μm厚さのプリント基板を得ることができた。被膜が、フォトレジストパターンを有する陰極コーティングを使用することにより、80℃で熱風乾燥機を使用することによって30分間乾燥し、紫外線照射装置(ORC社製、HMW−680GW型)を使用することによって25mW/cm2の用量で紫外線を照射した後に、そのコーティングにしっかりと接着されることができた。次に、照射されなかった部分は、スプレー圧力2.0kg/cm2の炭酸ナトリウム1%水溶液の存在下で60秒間現像することによって、溶解及び除去されることができた。言うまでもなく、他の種類の弱塩基水溶液も使用することができる。最後に、耐熱性能を増大するために、100〜200℃で0.5〜1時間焼成した後に、完全に硬化された被膜を得ることができた。
比較例1
比較例は、ソルダーレジスト組成物の調合法での一般的な光重合性プレポリマー(オリゴマー)の置き換えを伴う。調合法は、表1において詳述される。
Figure 2018021978
重量平均分子量(Mw)の試験
THFに試料を溶解し、0.5〜2.0%の濃度の溶液を調製した。射出及びゲルクロマトグラフを使用することによる分析を行い、ポリスチレンスタンダードを用いることによって重量平均分子量Mw/Mnの補正曲線チャートを設定した。
現像性
綺麗に試験板をブラシで磨き、研磨(直線速度:2m/分、酸浸出:3%硫酸、乾燥:90℃)し、36Tのスクリーンを使用することによって回路基板上にインクをコーティングした。その回路基板を75℃の乾燥機内で40分焼成した。乾燥機から回路基板を取り出し、それを室温まで自然冷却した。
現像条件
現像液濃度:1.0±0.2%Na2CO3水溶液
スプレー圧力:2.5±0.5Kg/cm2
現像温度:30〜33℃
◎:完全に現像
○:トレース部が現像されなかった
△:一部が完全に現像されなかった
×:全く現像されなかった
接着
JIS D 0202によって規定される試験方法に従って、硬化型に碁盤目の部分を付けた。さらに、セロハン粘着テープを用いた剥離試験後に、肉眼で剥離状態が評価された。
◎:100/100 すなわち、碁盤目100個で全く剥離が生じなかった。
○:90/100〜100/100 少数の部分で剥離した。
△:50/100〜90/100 すなわち、100個における50〜90個で剥離が生じなかった。
×:0/100〜50/100 すなわち、100個における0〜50個で剥離が生じなかった。
鉛筆硬度
接着方法を用いて試験用スライドを製造後に、三菱鉛筆社製の2B〜9Hの鉛筆の先端を研ぎ(直角に)、コーティングに傷が付くまで45°で試験用スライドを引っかいた。
栓孔のはんだスプレーに対する耐熱性
綺麗に試験板をブラシで磨き、研磨(直線速度:2m/分、酸浸出:3%硫酸、乾燥:90℃)し、36Tのスクリーンを使用することによって回路基板上にインクをコーティングした。湿ったコーティングは、36〜42μmであった。栓孔部の各孔は、インクで満たされて、75℃で40分間に亘って予焼成された。500mJ/cm2のUV照射エネルギーで硬化を行い、更に85℃で30分、120℃で30分及び15℃で60分の分割焼成で硬化を行った。硬化した回路基板上にはんだ付け用フラックス(既知)をコーティングし、剥離が生じるまで270℃で各回10秒間、錫をスプレーした(各試験で基板が冷却された後に、次の試験が実施された)。3度の試験の後に剥離が生じなければ、試験を終了した。
プラグインの耐ウェーブはんだ付け
綺麗に試験板をブラシで磨き、研磨(直線速度:2m/分、酸浸出:3%硫酸、乾燥:90℃)し、36Tのスクリーンを使用することによって回路基板上にインクをコーティングした。湿ったコーティングは、36〜42μmであった。栓孔のはんだスプレーに対する耐熱性に記載された硬化方法を用いて回路基板を硬化させた。回路基板を、ウェーブ溶接機を使用することによって硬化した後に、予熱領域250℃、錫の温度260℃、直線速度1.3m/分、はんだ付け用フラックスKESTER 984、はんだ付け用フラックスの酸価17〜25mgKOH/gの条件下で、剥離が生じるまで試験した(各試験で基板が冷却された後に、次の試験が実施された)。3度の試験の後に剥離が生じなければ、試験を終了した。
誘電率の試験
試験は、次の工程を含む。5cm×5cm正方形のインクを使用することによって、100μmの厚さであるコーティングを硬化させた。試験プレートを誘電率試験機に固定し、3点のデータを測定後に平均値を得た。
誘電正接の試験
試験は、次の工程を含む。5cm×5cm正方形のインクを使用することによって、100μmの厚さであるコーティングを硬化させた。試験プレートを誘電率試験機に固定し、3点のデータを測定後に平均値を得た。
上記形態の実施例1〜4及び比較例は、実施例1において、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシがアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができることを示す。実施例2においては、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシがアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。実施例3においては、ポリフェニルエーテル変性多機能エポキシ樹脂がアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。実施例4においては、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂がアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。上記実施例1〜4で合成された光重合性プレポリマー(オリゴマー)を、調合法に従って生成されるソルダーレジストインクにおいて置き換え、比較例と比べた。誘電率を3.6から3.2よりも下に低下させることができた。誘電正接を0.025から0.015よりも下に低下させることができた。そのため、ソルダーレジストインクは、高周波数、高速信号伝送のプリント基板に適用可能である。
優れた現像性及び寸法精度を有する液体のソルダーレジスト組成物又は乾燥膜は、プリント基板の高配線密度に対応するために、近年ではあらゆる種類のプリント基板のフォトレジストのパターンの製造方法に広く適用されている。特に、優れた物理的特性を備えた硬化ソルダーレジストコーティングが、多塩基性無水物−無水物が添加された多官能フェノールアルデヒドエポキシアクリル樹脂又は多官能o−クレゾールホルムアルデヒドエポキシアクリルから調製された紫外線硬化性樹脂(光重合性プレポリマー(オリゴマー))と、エポキシ樹脂組成物とよって生成されたソルダーレジスト組成物から、硬化に紫外線が適用された時に、加熱及び硬化後に最終的に作られることができる。
フェノールアルデヒドエポキシアクリル樹脂又は多官能o−クレゾールホルムアルデヒドエポキシアクリルと、結晶性エポキシ樹脂若しくは二官能基エポキシ樹脂などの一般的なエポキシ樹脂とから調製された光重合性プレポリマー(オリゴマー)によって生成されたソルダーレジスト組成物は、約3.6(1GHz)の誘電率Dk及び約0.025(1GHz)の誘電正接Dfを有し、電気信号の伝送特性を獲得することができない。しかし、プリント基板の上流の原料は、電子製品の高周波数及び高速度の進歩並びに増大する伝送速度に伴って、低誘電率Dk及び低誘電正接Dfを有することが必要とされる。そして、ソルダーレジスト組成物もまた、回路を保護するための主要かつ重要な原料になっている。したがって、低誘電率及び低誘電正接を有しかつプリント基板の物理的特性に適合するソルダーレジスト組成物を開発することが、今後の重要な課題である。
(A)20〜70重量%の光重合性プレポリマー(オリゴマー)(化学式1で示される)。これは、(a1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ、(a2)フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ、又はこれら2つ(a1)、(a2)の組み合わせを、(b)ビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、次に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって調製される。
ここで、(a1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシは、
Figure 2018021978
であり、(a2)フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシは、
Figure 2018021978
であり、R2は、
Figure 2018021978
であり、R3はH又はCH 3 である。
(C)(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂、フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ、又はこれらの3種類の樹脂のいずれかの組合せ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化したもの)を含有する5〜30重量%のエポキシ化合物。
Figure 2018021978
R1は、
Figure 2018021978
であり、Yは、
Figure 2018021978
であり、R2は、
Figure 2018021978
であり、R3はH又はCH 3 であり、PPEは、
Figure 2018021978
であり、Zは、
Figure 2018021978
である。
本発明の新たな低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物は、低誘電率及び低誘電正接を備えた光重合性プレポリマー(オリゴマー、化学式1で示される)が提案され、低誘電率及び低誘電正接を備えた光重合性プレポリマー(オリゴマー)が、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテルPPE変性エポキシ樹脂、又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシなどの低極性及び高対称性化学構造を有した多官能エポキシ樹脂を、1つのエチレン基を備えたモノカルボン酸と反応させ、更に飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって合成及び調製されることができ、そのソルダーレジスト組成物の主構造は、エポキシ樹脂化合物の熱硬化剤を添加することによって形成されることを特徴とする。そのエポキシ樹脂化合物もまた、低極性及び高対称性化学構造を有し、例えば、低Dk/Df効果は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテルPPE変性エポキシ樹脂又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂、及び結晶性テトラメチルジフェノールエポキシ樹脂によって実現されることができる。活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化)が添加されるならば、誘電率及び誘電正接はより低い。そして、その活性エステル樹脂は、エポキシ樹脂の開環の結果としてのヒドロキシル(OH基)極性基の生成を防ぐ役割を果たす。ソルダーレジストの硬化コーティングは、紫外線による光重合性プレポリマー(オリゴマー)(酸価20〜100mgKOH/g)及びエポキシ樹脂の硬化並びに反応のための加熱後に架橋されたポリマーコーティングを指す。そこでは、光重合性プレポリマー(オリゴマー):エポキシ樹脂の当量比は、通常は1:(1.0〜5.0)であり、そしてエポキシ樹脂は、優れた耐熱性、接着、耐薬品性を提供することになる。しかし、エポキシ樹脂は、開環に起因するヒドロキシル基(OH基)の極性基の結果として、誘電率及び誘電正接の低下に対する有害因子をもたらすことになる。低極性のエステルは、活性エステル樹脂でのアシル及び活性エステル基樹脂を添加後の極性基のヒドロキシル基結合によって生成され得る。したがって、誘電率及び誘電正接がエポキシ樹脂の開環後に生成されるヒドロキシル基の結果として容易に低下されることができないという問題が解決されることができ、そして相対的に低Dk/Df効果を得ることができる。
本発明の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物の含有物は、次のとおり詳述される。成分(A)の光重合性プレポリマー(オリゴマー)が含まれ、好ましくは20〜70重量%、最も好ましくは30〜60重量%であり、(a)低Dk多官能エポキシ樹脂を、(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、次に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって、合成及び調製される。ここで、反応条件が次の範囲内である時に、最良の効果が得られる。低Dk多官能エポキシ樹脂は、(a)低Dk多官能エポキシ樹脂と(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸との間での反応について量に関して優勢であり、各当量のエポキシ基は、好ましくは0.5〜1.2モル、最も好ましくは0.9〜1.1モルである。反応の間に、石油系芳香族溶剤、プロピレンカーボネート、ブトキシエタノール、ブトキシエチルアセテート、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、ブチルカルビトールアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、メチルカルビトールアセテートなどの有機溶剤が希釈に用いられ、トリフェニルホスフィン、トリエチルアミン、メチルトリエチルアンモニウムクロリドなどの触媒が添加される。ここで、トリフェニルホスフィンが最良の選択である。触媒は、好ましくは反応混合物の全量の0.1〜10重量%である。反応の間の重合を防止するために、p−ジヒドロキシベンゼン及びヒドロキノンジメチルエーテルなどの熱重合防止剤が添加される。その重合防止剤は、好ましくは供給後に反応混合物の0.01〜1重量%である。反応温度は、好ましくは80〜120℃であり、その反応は6〜24時間継続する。(c)飽和若しくは不飽和の無水物との反応のステップが続き、カルボキシルとエポキシ基との間の反応の間に生成されたヒドロキシル基は、使用されるポリ無水物の量に対して優勢である。0.1〜1.0モル、最も好ましくは0.3〜0.8モルのポリ無水物が当量のヒドロキシル基に用いられ、反応は好ましくは80〜120℃で行なわれ、その反応は4〜16時間継続する。さらに、この方法で必要とされる(A)光重合性プレポリマー(オリゴマー)の酸価(mg KOH/g)は、好ましくは20〜100であり、最も好ましくは40〜80である。
(a)低Dk多官能エポキシ樹脂は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品であり、軟化点78〜85℃)、フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1150)、又はこれらつのエポキシ樹脂の組み合わせから選択される。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(B)の光重合性ビニルモノマーの用量は、好ましくは0〜20重量%、最も好ましくは5〜15重量%である。成分(B)は、トリポリシアナミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、二価アルコール(グリコール、ポリグリコール、プロパンジオールなど)のモノアクリル酸又はジアクリル酸化合物、アルキルアミンアクリル酸化合物(アクリル酸−窒素、窒素−ジメチルアミノエチルなど)、ポリハイドロール(ヘキサメチレングリコール、トリメチルプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールなど)及びエチレンオキシド、酸化プロピレンの多官能アクリレート(それ自体でアダクトが生成されることができる)、並びにアリルグリシジルエーテルのアクリレート(グリシジルジエポキシエーテル、トリメチロールプロパンジエポキシプロピルエーテル、メラミンシアヌレートトリエポキシプロピオン酸イソアミル)を含むアクリレートから選択され、最も好ましくは、トリポリシアナミドのアクリレート又はペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールの多官能アクリレートである。
本発明の低誘電率及び低誘電正接を備えたソルダーレジスト組成物の成分(C)のエポキシ樹脂化合物の用量は、5〜30重量%であり、最も好ましくは10〜25重量%である。エポキシ樹脂化合物は、(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品であり、軟化点78〜85℃)、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433PT60、340g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1300)、フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1150)、又はこれらの3つのエポキシ樹脂の任意の組み合わせ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)フェノール樹脂のいずれかのエステル化された構造の活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化)から選択される。
ソルダーレジスト組成物は、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性多官能エポキシ樹脂、フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂を、ビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させた後に低DK/DFの光重合性プレポリマー(オリゴマー)を合成し、ソルダーレジスト化合物の調合法において代わりに用い、低DK/DFのエポキシ樹脂化合物(ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性多官能エポキシ樹脂、又はフェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂、及び結晶性テトラメチルジフェノールエポキシ樹脂など)を添加した後に、紫外線を使用することによる硬化のステップ並びに熱よる乾燥及び硬化のステップによって調製されることができる。本発明は、優れた電気特性、低DK/DF、高い分析性及び現像性、優れた接着、耐薬品性、電気的特徴、メッキ耐性、はんだ付け材料の耐熱性、耐電解腐食などの特徴を有し、高周波数、高速及び高次のプリント基板の特性要件に適合する。さらに、低DK/DFは、ソルダーレジスト化合物の調合法に活性エステル樹脂が添加されたならば、更に低下されることができる。
390gの溶媒KAを、1000gのジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、4.5gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、265gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下の間の反応時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後にその混合物を120℃に加熱することによって12時間に亘って熟成反応させた。分析酸価1mgKOH/g未満である時に、380gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び390gの溶媒I−150を添加し、温度110℃で5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために55gの溶媒KA及び55gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価60mgKOH/g及び重量平均分子量Mw1839である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A1を得た。
378gの溶媒KAを、1000gのポリフェニルエーテル変性ベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433P、316g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、4.0gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、227gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後に12時間に亘って熟成反応させ、温度110℃で327gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び378gの溶媒I−150を添加した後に、5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために41gの溶媒KA及び41gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価77mgKOH/g及び重量平均分子量Mw1872である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A2を得た。
405gの溶媒KAを、1000gのフェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、5.4gのトリフェニルホスフィン及び1.0gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、312gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後にその混合物を120℃に加熱することによって12時間に亘って熟成反応させた。温度110℃で450gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び405gの溶媒I−150を添加した後に、5時間に亘って反応させた。次に、希釈するために71gの溶媒KA及び71gのI−150を、固形成分含有量が65%になるまで添加し、分析酸価59mgKOH/g及び重量平均分子量Mw2267である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A3を得た。
392gの溶媒KAを、1000gのo−クレゾールフェノール多官能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−704、210g/当量のEEW)に添加した。その混合物を100℃に加熱後に、6.0gのトリフェニルホスフィン及び1.2gのハイドロキノンHQを添加し、その混合物を攪拌して溶解させ、342gのアクリル酸AAを上記の溶液に滴下して反応させた。滴下時間は90分であり、滴下の間の反応温度は95℃であった。滴下後に12時間に亘って熟成反応させた。温度110℃で384gのテトラヒドロフタル酸無水物THPA及び392gの溶媒I−150を添加した後に、4時間に亘って反応させた。次に、希釈するために128gの溶媒KA及び128gのI−150を、固形成分含有量が62.5%になるまで添加し、分析酸価51mgKOH/g及び重量平均分子量Mw6000である光重合性プレポリマー(オリゴマー)A4を得た。
上記形態の実施例1〜4及び比較例は、実施例1において、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシがアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができることを示す。実施例2においては、ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多官能エポキシがアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。実施例3においては、ポリフェニルエーテル変性多官能エポキシ樹脂がアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。実施例4においては、フェノールベンズアルデヒドノボラック多官能エポキシ樹脂がアクリル酸と反応し、更にメチルテトラヒドロフタル酸無水物と反応することによって、光重合性プレポリマー(オリゴマー)となることができ、そして光重合性プレポリマー(オリゴマー)に活性エステル樹脂が添加されることを示す。上記実施例1〜4で合成された光重合性プレポリマー(オリゴマー)を、調合法に従って生成されるソルダーレジストインクにおいて置き換え、比較例と比べた。誘電率を3.6から3.2よりも下に低下させることができた。誘電正接を0.025から0.015よりも下に低下させることができた。そのため、ソルダーレジストインクは、高周波数、高速信号伝送のプリント基板に適用可能である。

Claims (8)

  1. 低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物であって、次の成分
    A.20〜70重量%の光重合性プレポリマー(オリゴマー)(化学式1で示される)と、ここで該光重合性プレポリマー(オリゴマー)は、(a1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ、(a2)ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂、(a3)フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ、又はこれらの3つ(a1)、(a2)、(a3)のいずれかの組み合わせを、(b)ビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、次に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって作られ、
    B.希釈剤としての0〜20重量%の光重合性ビニルモノマーと、
    C.(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ、又はこれらの3種類の樹脂のいずれかの組合せ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)活性エステル樹脂を含有する5〜30重量%のエポキシ化合物と、
    D.2〜10重量%の光重合開始剤と、
    E.10〜50重量%の無機充填剤と、
    F.0〜0.2重量%の触媒と、
    G.10〜40重量%の有機溶剤と、
    を含有し、化学式1は、
    Figure 2018021978
    であり、R1は、
    Figure 2018021978
    であり、Yは、
    Figure 2018021978
    であり、R1は、
    Figure 2018021978
    であり、R2は、
    Figure 2018021978
    であり、PPEは、
    Figure 2018021978
    であり、Zは、
    Figure 2018021978
    である、低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物。
  2. 前記成分Aの光重合性プレポリマー(オリゴマー)は、好ましくは20〜70重量%、最も好ましくは30〜60重量%であり、(a)低Dk多機能エポキシ樹脂を、(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸と反応させ、更に(c)飽和若しくは不飽和のポリ酸無水物と反応させることによって合成及び調製され、ここで反応条件が、
    (1)前記低Dk多機能エポキシ樹脂は、前記(a)低Dk多機能エポキシ樹脂と前記(b)少なくとも1つのビニル基を含有するモノカルボン酸との間での反応について量に関して優勢であり、各当量のエポキシ基は、好ましくは0.5〜1.2モル、最も好ましくは0.9〜1.1モルであり、
    (2)該反応の間に、石油系芳香族溶剤、プロピレンカーボネート、ブトキシエタノール、ブトキシエチルアセテート、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、ブチルカルビトールアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、メチルカルビトールアセテートなどの有機溶剤が希釈に用いられ、
    (3)トリフェニルホスフィン、トリエチルアミン、メチルトリエチルアンモニウムクロリドなどの触媒が添加され、ここでトリフェニルホスフィンが最良の選択であり、
    (4)前記触媒は、好ましくは反応混合物の全量の0.1〜10重量%であり、
    (5)反応の間の重合を防止するために、p−ジヒドロキシベンゼン及びヒドロキノンジメチルエーテルなどの熱重合防止剤が添加され、
    (6)前記熱重合防止剤は、好ましくは供給後に反応混合物の全量の0.01〜1重量%であり、
    (7)反応温度は、好ましくは80〜120℃であり、前記(a)(b)間の反応は6〜24時間継続し、
    (8)(c)飽和若しくは不飽和の無水物との反応のステップが続き、カルボキシルとエポキシ基の反応の間に生成されたヒドロキシル基は、使用されるポリ無水物の量に対して優勢であり、0.1〜1.0モル、最も好ましくは0.3〜0.7モルのポリ無水物が当量の前記ヒドロキシル基に用いられ、
    (9)該反応は、好ましくは80〜120℃で行なわれ、4〜16時間継続する、
    の範囲内である時に最良の効果が得られる、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記成分(B)の光重合性ビニルモノマーの用量は、0〜20重量%、最も好ましくは5〜15重量%であり、前記成分(B)は、トリポリシアナミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、二価アルコール(グリコール、ポリグリコール、プロパンジオールなど)のモノアクリル酸又はジアクリル酸化合物、アルキルアミンアクリル酸化合物(アクリル酸−窒素、窒素−ジメチルアミノエチルなど)、ポリハイドロール(ヘキサメチレングリコール、トリメチルプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールなど)及びエチレンオキシド、酸化プロピレンの多機能アクリレート(それ自体でアダクトが生成されることができる)、並びにアリルグリシジルエーテルのアクリレート(グリシジルジエポキシエーテル、トリメチロールプロパンジエポキシプロピルエーテル、及びメラミンシアヌレートトリエポキシプロピオン酸イソアミル)を含むアクリレートから選択され、最も好ましくは、トリポリシアナミドのアクリレート又はペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールの多機能アクリレートである、請求項1に記載の組成物。
  4. 前記成分(C)のエポキシ樹脂化合物の用量は、5〜30重量%であり、最も好ましくは10〜25重量%であり、前記エポキシ樹脂化合物は、(C1)ジシクロペンタジエンフェノールノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−272H、272g/当量のエポキシEEWの同等品であり、軟化点78〜85℃)、ポリフェニルエーテル変性エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433PT60、340g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1300)、フェノールベンズアルデヒドノボラック多機能エポキシ樹脂(南亞塑膠工業股▲分▼有限公司製、商標NPPN−433、230g/当量のエポキシEEWの同等品、平均分子量Mn1150)、又はこれらの3つのエポキシ樹脂の任意の組み合わせ、(C2)テトラメチルビフェノールエポキシ樹脂、及び(C3)いずれかのエステル化された構造のフェノール樹脂から選択される活性エステル樹脂(多価フェノール化合物のフェノール性ヒドロキシル基をアリールエステル化)から選択され、前記重合性オリゴマーの酸当量は、使用される前記エポキシ樹脂化合物の用量に対して優勢であり、1.0〜5.0モル、好ましくは1.0〜2.5モルのエポキシ基が、等量でカルボン酸基に適用され、エポキシ樹脂(C1)+(C2)の合計は、(C3)の活性エステル樹脂の用量に対して優勢であり、好ましくは0〜1.0モルの活性エステル樹脂が、等量でエポキシ樹脂に適用される、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物の前記成分(D)の光重合開始剤の用量は、2〜10重量%であり、好ましくは2〜8重量%であり、前記光重合開始剤は、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾイン、イソプロピルエーテル、2,2−ジメチル−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、N,N−ジメチルアミノアセトフェノン、2,4−ジメチル−9−オキソジベンゾチアン、2,4−ジエチル−9−オキソジベンゾチアン、2−クロロ−9−オキソジベンゾチアン、2,4−ジイソプロピル−9−オキソジベンゾチアン、ベンゾフェノンジメチルアセタール、ジフェニルケトン、メチルジフェニルケトン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノフェニルケトン、ミヒラーケトン、4−フェニルメチルアシルジフェニルフォスフォラスオキシドなどの、あらゆる既知の光開始剤から選択されて、別々に又は混合後に使用されることができ、最良の組み合わせは、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907)及び2,4−ジイソプロピル−9−オキソジベンゾチアン(日本化薬社製Kayacure ITX)である、請求項1に記載の組成物。
  6. 前記成分(E)の無機充填剤の用量は、10〜50重量%であり、最も好ましくは15〜35重量%であり、前記無機充填剤は、タルカムパウダー、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、アルミナ、二酸化ケイ素粉末などであって、混合後に使用される、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記成分(F)の反応促進剤の用量は、0〜2.0重量%であり、最も好ましくは0.1〜1.0重量%であり、前記硬化反応促進剤は、イミダゾール、第四アンモニウム化合物、第四リン酸塩から選択されることができ、通常はジメチルイミダゾール、ジフェニルイミダゾール、ビス(ヒドロキシメチル)ジフェニルイミダゾールなどである、請求項1に記載の組成物。
  8. 前記成分(G)の有機溶剤の用量は、好ましくは10〜40重量%であり、最も好ましくは10〜30重量%であり、前記有機溶剤は、炭酸プロピレン、ブトキシエタノール、酢酸ブトキシエチル、メチルベンゼン、ジメチルベンゼン、ブチルカルビトールアセテート、シクロヘキサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、メチルカルビトールアセタートなどから選択され、炭酸プロピレン及び酢酸ブトキシエチルが実施形態において好ましい、請求項1に記載の組成物。
JP2016151587A 2016-08-01 2016-08-01 プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物 Active JP6573850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151587A JP6573850B2 (ja) 2016-08-01 2016-08-01 プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016151587A JP6573850B2 (ja) 2016-08-01 2016-08-01 プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018021978A true JP2018021978A (ja) 2018-02-08
JP6573850B2 JP6573850B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=61164495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016151587A Active JP6573850B2 (ja) 2016-08-01 2016-08-01 プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6573850B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021029021A1 (ja) * 2019-08-14 2021-02-18 昭和電工マテリアルズ株式会社 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
JP2021032916A (ja) * 2019-08-14 2021-03-01 昭和電工マテリアルズ株式会社 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
CN112538157A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 日铁化学材料株式会社 环氧丙烯酸酯树脂、碱可溶性树脂及其制造方法、硬化性与感光性树脂组合物及其硬化物
JP2021046520A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 エポキシアクリレート樹脂、アルカリ可溶性樹脂、それを含む樹脂組成物及びその硬化物
JP2021075627A (ja) * 2019-11-08 2021-05-20 Dic株式会社 エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031736A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 旭硝子株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、隔壁、ブラックマトリックスおよび光学素子
JP2014115365A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Nippon Kayaku Co Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、及びそれを用いた表示素子用スペーサー及び/またはカラーフィルター保護膜
JP2014126663A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Nippon Kayaku Co Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、表示素子用着色スペーサー及びブラックマトリックス

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013031736A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 旭硝子株式会社 ネガ型感光性樹脂組成物、隔壁、ブラックマトリックスおよび光学素子
JP2014115365A (ja) * 2012-12-07 2014-06-26 Nippon Kayaku Co Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、及びそれを用いた表示素子用スペーサー及び/またはカラーフィルター保護膜
JP2014126663A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Nippon Kayaku Co Ltd 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、表示素子用着色スペーサー及びブラックマトリックス

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021029021A1 (ja) * 2019-08-14 2021-02-18 昭和電工マテリアルズ株式会社 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
JPWO2021029021A1 (ja) * 2019-08-14 2021-02-18
JP2021032916A (ja) * 2019-08-14 2021-03-01 昭和電工マテリアルズ株式会社 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
JP7354664B2 (ja) 2019-08-14 2023-10-03 株式会社レゾナック 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
JP7476899B2 (ja) 2019-08-14 2024-05-01 株式会社レゾナック 感光性樹脂組成物、感光性樹脂フィルム、多層プリント配線板及び半導体パッケージ、並びに多層プリント配線板の製造方法
CN112538157A (zh) * 2019-09-20 2021-03-23 日铁化学材料株式会社 环氧丙烯酸酯树脂、碱可溶性树脂及其制造方法、硬化性与感光性树脂组合物及其硬化物
JP2021046520A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 エポキシアクリレート樹脂、アルカリ可溶性樹脂、それを含む樹脂組成物及びその硬化物
JP7479130B2 (ja) 2019-09-20 2024-05-08 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 エポキシアクリレート樹脂、アルカリ可溶性樹脂、それを含む樹脂組成物及びその硬化物
JP2021075627A (ja) * 2019-11-08 2021-05-20 Dic株式会社 エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品
JP7251449B2 (ja) 2019-11-08 2023-04-04 Dic株式会社 エポキシ(メタ)アクリレート樹脂組成物、硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP6573850B2 (ja) 2019-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6573850B2 (ja) プリント基板用の低Dk/Dfのソルダーレジスト組成物
CN108164686B (zh) 一种改性环氧丙烯酸酯、含该改性环氧丙烯酸酯的阻焊剂
CN106318019B (zh) 印刷电路板用低介电抗焊光阻油墨组合物
KR101488138B1 (ko) 감광성 수지 조성물, 드라이 필름, 경화물 및 프린트 배선판
JP5027458B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性の一液型ソルダーレジスト組成物及びそれを用いたプリント配線板
JP2006335807A (ja) 絶縁性硬化性樹脂組成物及びその硬化物
KR0133929B1 (ko) 불포화기-함유 폴리카르복시산 수지, 이를 포함하는 수지 조성물 및 땜납 내식성 수지 조성물, 및 이들의 경과 생성물
US6861500B2 (en) Resins curable with actinic energy ray, process for the production thereof, and photocurable and thermosetting resin composition
JP4030025B2 (ja) 光硬化性液状ソルダーレジスト用インキ組成物
JP3158034B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物
EP3243854B1 (en) Low dk/df solder resistant composition used for printed circuit board
JP2009185116A (ja) カルボキシル基含有エポキシアクリレート樹脂、それを含有するアルカリ現像可能な光硬化性・熱硬化性樹脂組成物およびその硬化物
US10527936B2 (en) Low Dk/Df solder resistant composition use for printed circuit board
JP2000109541A (ja) 感光性熱硬化性樹脂組成物
JP2004099635A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物とその成形物、及びそれらの硬化物
TWI585528B (zh) 印刷電路板用低介電常數抗焊光阻油墨組合物
JP4909487B2 (ja) オキセタン変性化合物とそれから誘導される光硬化性化合物、それらの製造方法及びそれらを含有する硬化性組成物
JP4812974B2 (ja) 硬化性樹脂、硬化性樹脂組成物及びその硬化物
JP2000338665A (ja) 感光性材料
JP2003195499A (ja) 感光性樹脂組成物及びプリント配線板
JP2004061566A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いて得られるプリント配線板
JPH06192387A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂
TW201437245A (zh) 環氧丙烯酸酯樹脂及其製造方法、環氧丙烯酸酯酸酐加成物、硬化性樹脂組成物、鹼顯影型感光性樹脂組成物及其硬化物
JP4641685B2 (ja) 画像形成用感光性樹脂組成物
JPH08123027A (ja) フォトソルダーレジスト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160801

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180806

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250