JP2018017898A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の現像剤像を重ねて1つの現像剤像を形成する場合の印刷品位を向上させる手段を提供する。【解決手段】静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成し、前記現像剤像を重ね合わせることが可能な複数の現像器と、それぞれの前記現像器が形成するそれぞれの現像剤像の濃度を制御する濃度制御部と、それぞれの前記現像剤像の濃度を検出し、前記濃度制御部により所定濃度で形成されたそれぞれの現像剤像における濃度低下を検出する濃度検出部と、前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記濃度制御部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の現像器のうち、前記濃度低下を検出した現像剤像を形成した現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で下げ、他の現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で上げる。【選択図】 図1

Description

本発明は、媒体に現像剤画像を形成する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、フィルムなど媒体に画像を形成する場合、最高濃度を十分に高くして高階調の高画質画像を得るため、同一色のトナー画像を複数回重複してフィルムに転写し、1つの画像を得るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−186748号公報
しかしながら、従来の技術においては、同一色の複数の現像剤像を重ねて1つの画像を形成するようにしているため、複数の現像剤像のうちいずれかの現像剤像で現像剤の濃度低下が発生した場合、解像度が不十分になり、十分な印刷品位を得ることができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、複数の現像剤像を重ねて1つの現像剤像を形成する場合の印刷品位を向上させることを目的とする。
そのため、本発明は、静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成し、前記現像剤像を重ね合わせることが可能な複数の現像器と、それぞれの前記現像器が形成するそれぞれの現像剤像の濃度を制御する濃度制御部と、それぞれの前記現像剤像の濃度を検出し、前記濃度制御部により所定濃度で形成されたそれぞれの現像剤像における濃度低下を検出する濃度検出部と、前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記濃度制御部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記複数の現像器のうち、前記濃度低下を検出した現像剤像を形成した現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で下げ、他の現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で上げることを特徴とする。
このようにした本発明は、複数の現像剤像を重ねて1つの現像剤像を形成する場合の印刷品位を向上させることができるという効果が得られる。
実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図 実施例におけるIDユニットの構成を示す概略側断面 実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 実施例におけるトナー像形成処理の流れを示すフローチャート 実施例における印刷画像の説明図 実施例における印刷濃度の説明図 実施例におけるベタカスレ濃度調整処理の流れを示すフローチャート 実施例における印刷パターンの説明図 実施例におけるDBとベタカスレのレベルの説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置としてのプリンタ1は、記録媒体の現像剤画像を形成して印刷を行うものである。本実施例のプリンタ1は、例えば医療用画像を記録媒体としての透明フィルムに印刷するものであり、同一色の現像剤としてのトナーを扱うIDユニットを複数備え、そのIDユニットで形成された複数のトナー像を重ね合わせて1つのトナー像としての画像中の背景画像を形成する。
プリンタ1は、用紙カセット2と、ホッピングローラ31と、搬送路32と、レジストローラ18と、搬送ローラ19と、ID(イメージドラム)ユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)と、LED(Light Emitting Diode)ヘッド61、62、63、64、65と、中間転写ベルト11と、2次転写ローラ21と、定着器50と、再搬送路34と、排出ローラ36とを有している
用紙カセット2は、印刷を行う前の媒体である記録媒体3を積層して収容するものである。
ホッピングローラ31は、用紙カセット2に収容された記録媒体3を1枚ずつ分離して搬送路32へ送り出すものである。
搬送路32は、ホッピングローラ31で送り出された記録媒体3を搬送する経路である。
レジストローラ18は、搬送路32に送り出された記録媒体3の斜行を矯正し、記録媒体3を搬送ローラ19へ搬送するものである。
搬送ローラ19は、レジストローラ18とともに、搬送された記録媒体3を所定のタイミングで2次転写ローラ21と中間転写ベルト11とにより形成される2次転写部としてのニップ部へ搬送するものである。
IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)は、有色現像剤としての4色のトナー(K:ブラック、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン)に対応した現像ユニットである。本実施例では、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)は重合法で作られたブラックトナー、IDユニットS2(Y)はイエロートナー、IDユニットS3(M)はマゼンタトナー、IDユニットS4(C)はシアントナーを取り扱い、それぞれのトナー像を形成する。
IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)は、プリンタ1に対して着脱可能に構成されている。
LEDヘッド61、62、63、64、65は、IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)のイメージドラムとしての感光体ドラムに対向配置され、その感光体ドラムに光を照射して静電潜像を形成するものである。
本実施例では、第1の現像器としてのIDユニットS1(K)は、感光体ドラムに形成された静電潜像にブラックトナーを供給して第1のトナー像を形成し、第2の現像器としてのIDユニットS5(K)は、感光体ドラムに形成された静電潜像にブラックトナーを供給して第2のトナー像を形成し、第1のトナー像と第2のトナー像とを重ね合わせることができるようになっている。
中間転写ベルト11は、駆動ローラ12、ベルト従動ローラ13、および2次転写バックアップローラ14に張架され、駆動ローラ12の回転によって図中矢印Aが示す方向に回転する無端状のベルトである。中間転写ベルト11は、1次転写ローラ71、72、73、74、75と、IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、IDユニットS5(K)との間を移動可能に配置され、IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)で形成されたトナー像が転写される。この中間転写ベルト11は、高抵抗の半導電性のプラスチックフィルムで構成されている。
このように、IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)で形成されたトナー像は、中間転写ベルト11に一旦転写される。
なお、中間転写ベルト11の回転方向における上流側から順に、IDユニットS1(K)、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、IDユニットS5(K)が配設されている。
中間転写ベルト11には、クリーニングブレード15がベルト従動ローラ13に対向する位置に、中間転写ベルト11と当接するように配設されている。
クリーニングブレード15によって掻き落されたトナー等の付着物はクリーナー容器16に収容される。
2次転写ローラ21は、中間転写ベルト11を介して2次転写バックアップローラ14に対向配置され、転写電圧が印加されて中間転写ベルト11に転写されたトナー像を記録媒体3に転写するものである。
また、中間転写ベルト11の図中矢印Aが示す回転方向における2次転写ローラ21の上流側には、中間転写ベルト11の表面に転写されたトナー量を検知する光反射センサ等で構成された濃度センサ17が中間転写ベルト11に対向配置されている。
濃度検出部としての濃度センサ17は、後述するベタカスレ濃度調整処理において、中間転写ベルト11に形成された第1のトナー像(IDユニットS1(K)で形成されたトナー像)の濃度および前記第2のトナー像(IDユニットS5(K)で形成されたトナー像)の濃度を検出する。
定着器50は、加熱部51と、加圧ローラ52とにより、記録媒体3に転写されたトナーを加熱、融解、加圧し、記録媒体3上に定着させるものである。加熱部51および加圧ローラ52の各温度は、加熱部温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56によって測定され、後述する定着温度制御部により制御される。
定着器50でトナーが定着された記録媒体3は、搬送セパレータ33の選択動作により、再搬送路34または排出ローラ36へ搬送される。
再搬送路34は、再搬送ローラ35a、35b、35cにより記録媒体3を搬送路32へ搬送する経路である。
排出ローラ36は、記録媒体3を装置外へ排出するものである。
なお、書出しセンサ37および排出センサ38は、記録媒体3の通過を検知するセンサであり、記録媒体3が通過するたびに動作するセンサである。
図2は実施例におけるIDユニットの構成を示す概略側断面である。なお、IDユニットS2(Y)、IDユニットS3(M)、IDユニットS4(C)、およびIDユニットS5(K)は、IDユニットS1(K)と同じ構成であるため、以下にIDユニットS1(K)の構成を説明する。
図2において、IDユニットS1(K)は、感光ドラム41と、帯電ローラ42と、現像ローラ43と、供給ローラ44と、トナーカートリッジ45と、RFID(Radio Frequency IDentifier)47とを有している。
感光ドラム41は、表面に静電潜像が形成される像担持体であり、回転可能に支持されたものである。感光ドラム41の周囲には、図中矢印Bが示す回転方向における上流側から順に帯電ローラ42、LEDヘッド61、および現像ローラ43が配置されている。
帯電部としての帯電ローラ42は、感光ドラム41に対向配置され、感光ドラム41の表面を一様に帯電させるものである。帯電ローラ42により帯電された感光ドラム41の表面に、露光部としてのLEDヘッド61により光が選択的に照射され静電潜像が形成される。
現像部としての現像ローラ43は、感光ドラム41に形成された静電潜像にトナーを搬送して現像し、トナー像を形成するものである。
供給部としての供給ローラ44は、現像ローラ43にトナーを供給するとともに摩擦帯電させるものである。
トナーカートリッジ45は、供給ローラ44へ供給するトナーを貯蔵するものである。トナーカートリッジ45に貯蔵されたトナーは、トナー搬送路であるダクト49を通過して供給ローラ44に供給される。
帯電ローラ42、現像ローラ43、および供給ローラ44のそれぞれに対し、後述するCH(チャージバイアス)、DB(現像バイアス)、SB(トナー供給バイアス)のそれぞれの電圧が印加され、感光ドラム41の表面の帯電やトナー像の形成に使用される。
感光ドラム41に形成された有色のトナー像は、図1に示す1次転写ローラ71に印加されている転写電圧により中間転写ベルト11に転写される。
RFID47は、トナーカートリッジ45に貯蔵されたトナーの色の情報やトナーカートリッジ45等のシリアル番号等の識別情報が書き込まれ、またそれらの情報を読み出すことが可能なものである。
また、IDユニットS1(K)は、現像ローラ43に付着したトナーの層厚や電荷量を調整する現像剤規制ブレード46および感光ドラム41の表面に残留した転写残トナーを除去するクリーニングブレード48を有している。
図3は実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図3において、プリンタ1は、情報処理装置としてのPC(Personal Computer)100と通信可能に接続されている。
PC100は、PC表示部110と、PC入力部120とを有し、印刷データを作成するものである。PC100は、作成した印刷データをプリンタ1に送信する。また、PC100は、プリンタ1から送信された指示等の情報を受信する。
PC表示部110は、PC100上で動作するアプリケーションソフトウェアで作成される印刷画像を表示し、プリンタ1から送信された指示等を表示する表示手段としてのディスプレイ等を有するものである。なお、PC表示部110は、表示手段および操作ボタンやキー、タッチパネル等を備えた操作パネルとしても良い。
PC入力部120は、PC100上で動作するアプリケーションソフトウェアを介して印刷データの画像を作成し、またプリンタ1から送信された指示等に対する応答を入力する入力手段としてのキーボード、マウス、タッチパネル等を有するものである。
プリンタ1は、コントローラ制御部200と、プロセス制御部300と、プリンタ表示部400とを有している。
コントローラ制御部200は、CPU(Central Processing Unit)210と、ROM(Read Only Memory)220と、RAM(Random Access Memory)230と、タイマ240と、ホストI/F(InterFace)250と、外部I/F260とを有している。
CPU210は、ROM220に記憶されている制御プログラム(ソフトウェア)に基づいてRAM230、タイマ240、ホストI/F250、および外部I/F260を制御するための命令を授受し、それらの制御を行う。また、CPU210は、外部I/F260を介してプロセス制御部300を制御するための命令を授受する。
ROM220は、不揮発性のメモリ等で構成され、制御プログラムを記憶するものである。ROM220は、IDユニットS1(K)の現像器で印刷される画像データの濃度の閾値である濃度データを所定濃度データとして保存する所定濃度データ保存部221を有している。
ホストI/F250は、PC100との間で各種制御信号や印刷データ等を送受信するものである。
RAM230は、揮発性のメモリ等で構成され、PC100から受信した印刷データやCPU210が制御を行う上で発生する情報等を一時的に記憶するものである。
タイマ240は、時間の経過や時刻を計時する計時手段であり、計時した結果をCPU210に出力するものである。
外部I/F260は、濃度センサ17から出力される濃度測定結果、レジストセンサ37および排出センサ38から出力される出力信号、加熱部温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56から出力される温度測定結果を受けるものであり、またプロセス制御部300との間で各種命令を授受するものである。
制御部としてのプロセス制御部300は、高圧制御部310と、露光制御部320と、モータ制御部330と、定着温度制御部340とを有し、記録媒体の搬送や帯電・現像・転写・定着等の画像形成プロセスを適正に制御するものである。
高圧制御部310は、記録媒体にトナー像を転載するため、1次転写ローラ71〜75、2次転写ローラ21、並びにIDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)の帯電ローラ、現像ローラ、および供給ローラの各種ローラに印加する電圧を適正に制御するものである。
高圧制御部310は、IDユニット内電圧制御部311と、転写制御部315と有している。
IDユニット内電圧制御部311は、IDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)のCH351(図2に示す帯電ローラ42に印加する帯電バイアス電圧)、DB352(図2に示す現像ローラ43に印加する現像バイアス電圧)、およびSB353(図2に示す供給ローラ44に印加する供給バイアス電圧)を適正に制御するものである。
濃度制御部としてのIDユニット内電圧制御部311は、DB352の現像バイアス電圧を制御してIDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)が形成するトナー像の濃度を制御する。
プロセス制御部300は、濃度センサ17から出力される検出結果としての濃度測定結果に基づいてIDユニット内電圧制御部311を制御し、IDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)が形成するトナー像の濃度を制御する。
転写制御部315は、IDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)で形成された各色のトナー像を中間転写ベルトに1次転写すべく1次転写ローラ71〜75に1次転写電圧を印加する制御を行うとともに、中間転写ベルトが搬送するトナー像を記録媒体に転写すべく2次転写ローラ21に2次転写電圧を印加する制御を行うものである。
露光制御部320は、LEDヘッド61〜65の露光制御を行うものである。
モータ制御部330は、プリンタ1内の各モータを制御し、回転駆動させるものである。このモータ制御部330は、IDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)の各ローラ、図1に示す給紙ローラ31、レジストローラ18、搬送ローラ19、搬送セパレータ33、排出ローラ36、加圧ローラ52、中間転写ベルト11の駆動ローラ12等を駆動するモータの動作を制御する。
定着温度制御部340は、加熱部温度センサ55および加圧ローラ温度センサ56の測定結果に応じて図1に示す定着器50の加熱部51の温度制御を行うものである。
プリンタ表示部400は、ディスプレイ等の表示手段を有し、プリンタ1内の各種情報を表示手段に表示してユーザに報知するものである。
上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタが行う印刷動作を図1および図2に基づいて説明する。
用紙トレイ2に堆積した状態で収容されている記録媒体3は、ホッピングローラ31により最上位の記録媒体3から1枚ずつ分離されて搬送路32へ繰り出される。
搬送路32へ繰り出された記録媒体3は、レジストローラ18を通過する段階で斜行が矯正され、レジストローラ18および搬送ローラ19により所定のタイミングで2次転写ローラ21と中間転写ベルト11とにより形成される2次転写部としてのニップ部に搬送される。
その間、中間転写ベルト11が、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナーを有するIDユニットS1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K)を通過する際に、LEDヘッド61、62、63、64、65により形成された感光ドラム41の静電潜像が現像されて形成されたトナー像が、搬送される記録媒体3に転写される。トナー像が感光ドラム41に形成される際、およびトナー像が記録媒体3に転写される際、それぞれの電圧がそれぞれのローラ等に印加される。
本実施例では、背景画像の形成を行う場合、図5に示すように、IDユニットS1(K)、S5(K)で画像が形成され、IDユニットS2(Y)、S3(M)、S4(C)は中間転写ベルト11に接触しない位置にモータ等の駆動により移動し、画像の形成を行わないようにしている。
また、IDユニットS1(K)、S5(K)内の各部材に印加される各種電圧は、濃度補正値である第1の補正値と、調整動作によって決定される第2の補正値とにより決定される。
第1の補正値は、中間転写ベルト11に転写された所定の調整パターンの濃度を濃度センサ17により検出し、検出された濃度値に基づいて算出される濃度補正値である。なお、調整パターンの濃度の検出および第1の補正値の算出は、印刷動作を行っていないときに行われる。
また、第2の補正値は、印刷デューティー(全画素のうち印刷される画素の比率)が100%のベタ画像を印刷した場合に発生するカスレを検出して補正値を算出するカスレ調整で導出された補正値であり、詳細は後述する。
ここで、印刷濃度に対して寄与度の高い、図3に示す現像ローラ43に印加する現像バイアス電圧であるDB352は、例えばIDユニットS1(K)のDB352(DB(S1))の場合、第1の補正値(S1)+第2の補正値(S1)として算出される。
DB(S1) =第1の補正値(S1)+第2の補正値(S1)
2次転写部に搬送された印刷媒体3は、2次転写ローラ21により中間転写ベルト11上に1次転写されたトナー像が転写され、定着器50へと搬送される。
定着器50に搬送された印刷媒体3は、定着器50によってトナー像が定着され、さらに排出ローラ36により装置外に排出されて印刷動作が終了する。
図5は実施例における印刷画像の説明図である。
図5に示すように、IDユニットS1(K)では、トナー像81が形成され、またIDユニットS5(K)では、トナー像82が形成される。この場合、記録媒体3に形成されるトナー像は、トナー像81とトナー像82とが重ね合わせられたトナー像83となる。
トナー像82は、印刷データ等により指示された画像が、そのままIDユニットS5(K)において形成されるトナー像である。IDユニットS5(K)は、PC100から送信された印刷データをそのまま図3に示すコントロール制御部200およびプロセス制御部300の制御によりトナー像を形成する。
また、トナー像81は、印刷データ等により指示された画像に対して所定の濃度以上の画像が、IDユニットS1(K)において形成されるトナー像である。
即ち、IDユニットS1(K)は、IDユニットS5(K)が形成するトナー像における所定濃度以上のトナー像を形成する。
ここで、IDユニットS1(K)におけるトナー像の形成処理を図4の実施例におけるトナー像形成処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図3を参照しながら説明する。
S101:プリンタ1のコントローラ制御部200は、所定濃度データ保存部221に保存されている所定濃度データ(所定濃度値)を読み出す。なお、本実施例では、所定濃度値は所定濃度データ保存部221に保存されているものとして説明するが、所定濃度値をPC100から入力するようにしても良い。
S102:コントローラ制御部200は、印刷データで指示された画像データの各部分(各画素)の濃度値と、所定濃度値とを比較する。
S103:コントローラ制御部200は、印刷データで指示された画像データの濃度値が所定濃度値以上であると判定すると処理をS104へ移行し、印刷データで指示された画像データの濃度値が所定濃度値未満であると判定すると処理をS105へ移行する。
S104:コントローラ制御部200は、印刷データで指示された画像データの濃度値が所定濃度値以上であると判定すると、当該部分はIDユニットS1(K)で印刷する部分として印刷用の画像データとしてRAM230に蓄積し、処理をS106へ移行する。
S105:一方、コントローラ制御部200は、印刷データで指示された画像データの濃度値が所定濃度値未満であると判定すると、当該部分はIDユニットS1(K)で印刷しない部分とし、印刷用の画像データに蓄積することなく、処理をS106へ移行する。
上記S102〜S105の処理を印刷データで指示された画像データのすべての部分(全画素)に対して行う。
S106:コントローラ制御部200およびプロセス制御部300は、RAM230に蓄積したIDユニットS1(K)の印刷用の画像データに基づいてIDユニットS1(K)を用いてトナー画像を中間転写ベルト11上に形成し、印刷を行い、本処理を終了する。
このように、本実施例では、コントロール制御部200およびプロセス制御部300は、PC100から送信された印刷データそのものをIDユニットS5(K)で形成したトナー像と、印刷データにより指示された画像に対して所定の濃度以上の部分をIDユニットS1(K)で形成したトナー像とを重ね合わせて所定のトナー像を形成する。
なお、印刷データそのものをIDユニットS1(K)で形成し、印刷データにより指示された画像に対して所定の濃度以上の部分をIDユニットS5(K)で形成するようにしても良い。ただし、IDユニットS1(K)で形成したトナー像は、IDユニットS5(K)において剥離してしまう可能性があるため、印刷データそのものをIDユニットS5(K)で形成し、印刷データにより指示された画像に対して所定の濃度以上の部分をIDユニットS1(K)で形成することが好ましい。
ここで、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)で形成されるトナー像のカスレについて説明する。
IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)で形成されるトナー像は、IDユニットやトナーの経時劣化などでトナー供給ローラ44から現像ローラ43へ供給されるトナー量が減少したとき、他の部位よりトナー濃度が低いカスレが発生する。
これは、経時においてトナー供給ローラ44が摩耗することやトナーが繰り返しIDユニット内で各種ストレスを受けることにより、流動性や帯電性が劣化し、現像ローラ43へのトナー供給量が減少する。現像ローラ43へのトナー供給量が減少すると、印刷媒体に形成される画像にトナーが不足することによる白い縞がカスレとして形成されてしまうためである。このカスレは、他の部位よりトナー濃度が低下した部位であり、特にベタ画像を印刷した場合に視認されるカスレはベタカスレと呼ばれる。
次に、ベタカスレの発生を抑制するためにコントローラ制御部200およびプロセス制御部300が行う濃度調整処理を図7の実施例におけるベタカスレ濃度調整処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図3を参照しながら説明する。
ベタカスレ濃度調整処理は、PC100から指示された場合、プリンタ1の操作パネルでユーザの入力操作を受付けた場合、プリンタ1に電源が投入された場合、プリンタ1の環境条件が変更された場合(温湿度等が変わった場合)、プリンタ1の消耗品が交換された場合(例えば、IDユニットやトナーカートリッジ等が交換された場合)に行うものとする。
S201:プリンタ1のコントローラ制御部200およびプロセス制御部300は、IDユニットS1(K)により、中間転写ベルト11上に最大階調値でベタ画像(例えば、矩形状のベタ画像)の印刷を中間転写ベルト11の搬送方向において450mmの長さで行う。
S202:コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いて中間転写ベルト11の搬送方向におけるベタ画像の先端から10mmの部分(第1の部位としての副走査方向における先端部)の濃度を測定する。
ここで、濃度センサ17で検出するトナー像の濃度を図6に基づいて説明する。
図6は実施例における印刷濃度の説明図であり、横軸が印刷Duty(%)、縦軸が濃度(光学濃度値:OD(Optical Density)値)を示している。なお、OD値は、数値が大きくなる程、光の透過率が低く(濃度が高く)なることを表す指標である。
本実施例では、例えば印刷デューティーが、0%のときOD値は0、99%のときOD値は1.5、100%のときOD値2.0になる。
なお、本実施例では、トナー像の濃度をOD値で表すものとする。
S203:次に、コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いて中間転写ベルト11の搬送方向におけるベタ画像の先端から440mmの部分(第2の部位としての副走査方向における後端部)の濃度を測定する。
S204:コントローラ制御部200は、ベタ画像の先端から10mmの部分の濃度と、ベタ画像の先端から440mmの部分の濃度との差をカスレ濃度(S1)として算出する。
ここで、KASURE(S1)=(先端から10mmの部分の濃度)−(先端から440mmの部分の濃度)、とする。
KASURE(S1)は、IDユニットS1(K)のベタカスレの度合いを表す指標値であり、数値が大きいほどベタカスレ(濃度低下)が大きく発生していることを表している。
このようにして、コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いてIDユニット内電圧制御部311が所定濃度として現像バイアス電圧を印加したIDユニットS1(K)により形成されたベタ画像(トナー像)における濃度低下を検出する。
S205:次に、コントローラ制御部200およびプロセス制御部300は、IDユニットS5(K)により、中間転写ベルト11上に最大階調値でベタ画像の印刷を中間転写ベルト11の搬送方向において450mmの長さで行う。
S206:コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いて中間転写ベルト11の搬送方向におけるベタ画像の先端から10mmの部分(第1の部位としての副走査方向における先端部)の濃度を測定する。
S207:次に、コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いて中間転写ベルト11の搬送方向におけるベタ画像の先端から440mmの部分(第2の部位としての副走査方向における後端部)の濃度を測定する。
S208:コントローラ制御部200は、ベタ画像の先端から10mmの部分の濃度と、ベタ画像の先端から440mmの部分の濃度との差をカスレ濃度(S5)として算出する。
ここで、KASURE(S5)=(先端から10mmの部分の濃度)−(先端から440mmの部分の濃度)、とする。
KASURE(S5)は、IDユニットS5(K)のベタカスレの度合いを表す指標値であり、数値が大きいほどベタカスレ(濃度低下)が大きく発生していることを表している。
このようにして、コントローラ制御部200は、濃度センサ17を用いてIDユニット内電圧制御部311が所定濃度として現像バイアス電圧を印加したIDユニットS5(K)により形成されたベタ画像(トナー像)における濃度低下を検出する。
S209:コントローラ制御部200は、KASURE(S1)とKASURE(S5)の値のうち、小さい方の値が判定値(閾値)より小さいか否かを判定し、判定値より小さいと判定すると処理をS210へ移行し、判定値以上であると判定すると処理をS219へ移行する。即ち、コントローラ制御部200は、ベタカスレの発生が少ない良好なIDユニットが調整可能な所定のレベルにあるか否かを判定する。IDユニットが調整可能なレベルにある場合、次の工程であるS210へ移行し、調整不可能なレベルにある場合、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)の双方の交換が必要であるとして処理をS219へ移行する。
なお、本実施例では、判定値を、例えば0.3とする。ただし、判定値は、0.3に限られるものではない。
S219:コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)の双方の交換が必要である旨をプリンタ表示部400に表示して本処理を終了する。
S210:コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)とIDユニットS5(K)のうち、どちらのIDユニットのベタカスレが少ないか判定する。コントローラ制御部200は、(KASURE(S1)−KASURE(S5))が0以上であるか否かを判定し、0以上であると判定するとIDユニットS5(K)がIDユニットS1(K)より良好であるため処理をS211へ移行し、(KASURE(S1)−KASURE(S5))が0未満であると判定するとIDユニットS1(K)がIDユニットS5(K)より良好であるため処理をS215へ移行する。
S211:IDユニットS5(K)がIDユニットS1(K)より良好であると判定したコントローラ制御部200は、(KASURE(S1)−KASURE(S5))が0.1より大きいか否かを判定し、0.1より大きいと判定するとIDユニットS1(K)の調整が必要であるため処理をS212へ移行し、(KASURE(S1)−KASURE(S5))が0.1以下あると判定するとIDユニットS1(K)は十分良好であるため調整が不要であるとして処理をS218へ移行する。
例えば、(KASURE(S1)−KASURE(S5))=0.05であれば、IDユニットS1(K)は、IDユニットS5(K)よりベタカスレが発生しているが、調整が必要なほどではないと判定する。
なお、本実施例では、判定値を0.1としたが、それに限られるものでなく、必要な画像品位に応じて設定することが可能である。
S212:IDユニットS1(K)の調整が必要であると判定したコントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)で発生しているベタカスレの状況が悪いため、IDユニットS1(K)で形成するトナー像の濃度を下げるように、IDユニットS1(K)のベタカスレ補正値(S1)を+45Vとして決定する。
S213:また、コントローラ制御部200は、IDユニットS5(K)で形成するトナー像の濃度を上げるため、IDユニットS5(K)のベタカスレ補正値(S5)を−45Vとして決定する。
このように、コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)のうち、濃度低下が大きいトナー像を形成した一の現像器(IDユニットS1(K))のトナーの濃度を下げ、他の現像器(IDユニットS5(K))のトナーの濃度を上げる。
なお、本実施例では、ベタカスレ補正値を45Vとして説明したが、それに限られるものでなく、IDユニットの濃度の特性に合わせて決定することが可能である。
また、KASURE(S1)とKASURE(S5)との差の値に応じてベタカスレ補正値を変化せるようにしても良い。この場合、KASURE(S1)とKASURE(S5)との差の値が大きくなるとベタカスレ補正値(絶対値)も大きくなるように決定された補正テーブルを予めROM220に格納しておき、その補正テーブルを参照してベタカスレ補正値を決定するようにしても良い。
S214:コントローラ制御部200は、ベタカスレ補正値(S1)を第2の補正値(S1)とし、IDユニットS1(K)のDB352の値を、
DB(S1) =第1の補正値(S1)+第2の補正値(S1)
として算出する。
また、コントローラ制御部200は、ベタカスレ補正値(S5)を第2の補正値(S5)とし、IDユニットS5(K)のDB352の値を、
DB(S5) =第1の補正値(S5)+第2の補正値(S5)
として算出し、本処理を終了する。
コントローラ制御部200は、算出したDB(S1)およびDB(S5)をプロセス制御部300へ通知し、プロセス制御部300は通知されたDB(S1)およびDB(S5)に基づいてIDユニットS1(K)のDB352およびIDユニットS5(K)のDB352を出力し、トナー像を形成する。
例えば、第1の補正値(S1)が−200Vである場合、IDユニットS1(K)のDB352は−155V、IDユニットS5(K)のDB352は−245Vとして出力される。
このように、コントローラ制御部200は、プロセス制御部300で濃度を下げたトナー像と、プロセス制御部300で濃度を上げたトナー像とを重ね合わせて1つのトナー像を形成する。
S215:一方、S210において、IDユニットS1(K)がIDユニットS5(K)より良好であると判定したコントローラ制御部200は、(KASURE(S5)−KASURE(S1))が0.1より大きいか否かを判定し、0.1より大きいと判定するとIDユニットS5(K)の調整が必要であるため処理をS216へ移行し、(KASURE(S5)−KASURE(S1))が0.1以下あると判定するとIDユニットS5(K)は十分良好であるため調整が不要であるとして処理をS218へ移行する。
例えば、(KASURE(S5)−KASURE(S1))=0.05であれば、IDユニットS5(K)は、IDユニットS1(K)よりベタカスレが発生しているが、調整が必要なほどではないと判定する。
なお、本実施例では、判定値を0.1としたが、それに限られるものでなく、必要な画像品位に応じて設定することが可能である。
S216:IDユニットS5(K)の調整が必要であると判定したコントローラ制御部200は、IDユニットS5(K)で発生しているベタカスレの状況が悪いため、IDユニットS5(K)で形成するトナー像の濃度を下げるように、IDユニットS5(K)のベタカスレ補正値(S5)を+45Vとして決定する。
S217:また、コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)で形成するトナー像の濃度を上げるため、IDユニットS1(K)のベタカスレ補正値(S1)を−45Vとして決定し、処理をS214へ移行する。
この場合、S214において、例えば、第1の補正値(S1)が−200Vである場合、IDユニットS1(K)のDB352は−245V、IDユニットS5(K)のDB352は−155Vとして出力される。
このように、コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)のうち、濃度低下が大きいトナー像を形成した一の現像器(IDユニットS5(K))のトナーの濃度を下げ、他の現像器(IDユニットS1(K))のトナーの濃度を上げる。
S218:S211において、IDユニットS1(K)の調整は不要である判定された場合、またはS215において、IDユニットS5(K)の調整は不要である判定された場合、IDユニットS1(K)のベタカスレ補正値(S1)およびIDユニットS5(K)のベタカスレ補正値(S5)を0として処理をS214へ移行する。
このように、本実施例では、ベタカスレが大きく発生しているIDユニットに対してトナー濃度に寄与度の高い現像バイアス(DB)を下げ、トナー濃度を下げる補正を行うようにしたことにより、当該IDユニットの印刷動作時に使用するトナー量を少なくすることができ、発生するベタカスレを低減させることができる。
図9は実施例におけるDBとベタカスレのレベルの説明図であり、横軸は現像バイアスDB(−V)、縦軸はベタカスレのレベル(10:良好、0:不良)を示している。図9において、例えばDBが−200Vの場合、ベタカスレのレベルは「5」であるが、DBを−155Vに下げた場合、ベタカスレのレベルは「8」となり、ベタカスレを低減させることができた。
また、ベタカスレの発生が少ない良好なIDユニットに対して現像バイアス(DB)を上げ、トナー濃度を上げる補正を行うようにしたことにより、当該IDユニットの印刷動作時に使用するトナー量を増やし、トナー濃度を上げる。
最終的な印刷濃度=(ベタカスレが大きいIDユニットの印刷濃度)+(ベタカスレが小さいIDユニットの印刷濃度)、となり、最終的に記録媒体に印刷されるトナー像の濃度は、補正前のトナー像の濃度と変わることがない。
したがって、ベタカスレが大きく発生しているIDユニットの現像バイアス(DB)を下げてトナー像の濃度を下げ、ベタカスレの発生を視認し難くし、一方ベタカスレの発生が小さいIDユニットの現像バイアス(DB)を上げてトナー像の濃度を上げようにしたことにより、それぞれのIDユニットで形成され、重ね合わされた最終的なトナー像の濃度を変えることなく、良好な印刷品位を得ることができる。
プリンタ1が医療用画像を印刷する場合、コントローラ制御部200およびプロセス制御部300は、IDユニットS1(K)により、医療用画像の背景部分の画像を印刷し、またIDユニットS5(K)により、医療用画像の全体の画像の印刷を行う。IDユニットS1(K)では、OD値1.5〜1.8で印刷を行い、IDユニットS5(K)では、OD値1.5〜1.8で印刷を行うことにより、印刷結果としてOD値2.0〜2.2の医療用画像の印刷物を得ることができる。しかし、IDユニットS1(K)により印刷した画像にカスレが生じ、ベタカスレ補正を行う必要がある場合、上述したベタカスレ補正値を使用することにより、IDユニットS1(K)でOD値が1.35の画像を印刷し、IDユニットS5(K)でOD値が1.65の画像を印刷し、印刷結果としてOD値2.0の医療用画像の印刷物を得ることができるようになる。
なお、本実施例では、コントローラ制御部200は、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)のうち、濃度低下が大きいトナー像を形成した一の現像器(IDユニットS1(K))のトナーの濃度を下げ、他の現像器(IDユニットS5(K))のトナーの濃度を上げる例で説明したが、3つ以上のIDユニットでトナー像を形成し、その濃度を制御するようにしても良い。
この場合、コントローラ制御部200は、3つ以上のIDユニットのうち、濃度低下(閾値より低い濃度)を検出したトナー像を形成したIDユニットのトナー剤の濃度を下げ、他の現像器の現像剤の濃度を上げるように制御する。
また、本実施例では、IDユニットS1(K)およびIDユニットS5(K)により、中間転写ベルト11上に最大階調値でベタ画像の印刷を行う例で説明したが、図8に示す最大階調値のベタ画像の印刷パターンを記録媒体に印刷して補正値を操作パネル部やPC100から入力するようにしても良い。この場合、印刷パターンは、記録媒体の搬送方向に延伸(例えば、長さ450mm)する6本の印刷パターン91〜96あり、媒体搬送方向と直交する方向に所定の間隔を保持した印刷パターンである。例えば、印刷パターン91、93、95は、IDユニットS1(K)で印刷されたベタ画像、印刷パターン92、94、96は、IDユニットS5(K)で印刷されたベタ画像である。
以上説明したように、本実施例では、ベタカスレが大きく発生しているIDユニットの現像バイアスを下げてトナー像の濃度を下げ、ベタカスレの発生が小さいIDユニットの現像バイアスを上げるように現像バイアスの補正を行うようにしたことにより、複数のトナー像を重ねて1つのトナー像を形成する場合の印刷品位を向上させることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等としても良い。
1 プリンタ
2 用紙カセット
S1(K)、S2(Y)、S3(M)、S4(C)、S5(K) IDユニット
11 中間転写ベルト
18 レジストローラ
19 搬送ローラ
21 2次転写ローラ
31 ホッピングローラ
32 搬送路
34 再搬送路
36 排出ローラ
41 感光ドラム
42 帯電ローラ
43 現像ローラ
44 供給ローラ
45 トナーカートリッジ
50 定着器
61、62、63、64、65 LEDヘッド
200 コントローラ制御部
210 CPU
220 ROM
230 RAM
240 タイマ
250 ホストI/F
260 外部I/F
300 プロセス制御部
310 高圧制御部
320 露光制御部
330 モータ制御部
340 定着温度制御部
400 プリンタ表示部

Claims (13)

  1. 静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成し、前記現像剤像を重ね合わせることが可能な複数の現像器と、
    それぞれの前記現像器が形成するそれぞれの現像剤像の濃度を制御する濃度制御部と、
    それぞれの前記現像剤像の濃度を検出し、前記濃度制御部により所定濃度で形成されたそれぞれの現像剤像における濃度低下を検出する濃度検出部と、
    前記濃度検出部の検出結果に基づいて前記濃度制御部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記複数の現像器のうち、前記濃度低下を検出した現像剤像を形成した現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で下げ、他の現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で上げることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記現像器は、第1の現像剤像を形成する第1の現像器と、第2の現像剤像を形成し、前記第1の現像剤像と前記第2の現像剤像とを重ね合わせ可能な第2の現像器とを有し、
    前記濃度制御部は、前記第1の現像器および前記第2の現像器が形成する現像剤像の濃度を制御し、
    前記濃度検出部は、前記第1の現像剤像の濃度および前記第2の現像剤像の濃度を検出し、前記濃度制御部により所定濃度で形成された前記第1の現像剤像および前記第2の現像剤像における濃度低下を検出し、
    前記制御部は、前記第1の現像器および前記第2の現像器のうち、前記濃度低下が大きい現像剤像を形成した一の現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で下げ、他の現像器の現像剤の濃度を前記濃度制御部で上げることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記濃度制御部で濃度を下げた現像剤像と、前記濃度制御部で濃度を上げた現像剤像とを重ね合わせて1つの現像剤像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記濃度検出部は、前記第1の現像剤像および前記第2の現像剤像における第1の部位と第2の部位との濃度差を検知して前記濃度低下を検出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記第1の部位は、前記所定濃度で形成された前記第1の現像剤像および前記第2の現像剤像の副走査方向における先端部であり、
    前記第2の部位は、前記所定濃度で形成された前記第1の現像剤像および前記第2の現像剤像の副走査方向における後端部であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記濃度低下が閾値より小さい場合に、前記濃度制御部で現像剤の濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記第1の現像剤像と前記第2の現像剤像とは、同色の現像剤像であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記濃度制御部は、前記第1の現像器および前記第2の現像器に印加する現像電圧を制御して前記濃度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2から請求項7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    回転可能に設けられ、前記第1の現像剤像および前記第2の現像剤像が形成される中間転写ベルトを有し、
    前記第1の現像器は、前記中間転写ベルトの回転方向における前記第2の現像器の上流側に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9に記載の画像形成装置において、
    前記濃度検出部は、前記中間転写ベルトに形成された前記第1の現像剤像の濃度および前記第2の現像剤像の濃度を検出することを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項2から請求項10のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記第1の現像器は、前記第2の現像器が形成する第2の現像剤像における所定濃度以上の第1の現像剤像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項2から請求項11のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記現像器により、医療用画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項2から請求項12のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記第1の現像器は、前記医療用画像の背景の画像を形成し、
    前記第2の現像器は、前記医療用画全体の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
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