JP2016012040A - 画像形成装置 - Google Patents

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夕紀 久保田
Yuki Kubota
夕紀 久保田
康孝 後藤
Yasutaka Goto
康孝 後藤
浩子 古堅
Hiroko Furukata
浩子 古堅
卓也 小林
Takuya Kobayashi
卓也 小林
田中 智
Satoshi Tanaka
智 田中
岡田 圭一
Keiichi Okada
圭一 岡田
佐藤 紀文
Noribumi Sato
紀文 佐藤
淳一 内山
Junichi Uchiyama
淳一 内山
清 宇根
Kiyoshi Une
清 宇根
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Abstract

【課題】収容器の交換時期を延長する。
【解決手段】色材を内部に収容している交換可能な複数の収容器と、上記収容器に収容された色材で画像を形成する画像形成器を上記複数の収容器それぞれに対応して複数有し、それら複数の画像形成器それぞれで形成される画像を重ね合わせる画像形成部と、上記複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量が多い画像形成器ほど多く色材を用いるように制御する制御部と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、多色用イメージドラムを単色用イメージドラムに交換すると、同色のイメージドラムを使用せず、交換したイメージドラムを優先的に使用する画像形成装置が開示されている。
特開2012−027310号公報
本発明は、収容器の交換時期の延長を目的とする。
請求項1に係る画像形成装置は、
色材を内部に収容している交換可能な複数の収容器と、
上記収容器に収容された色材で画像を形成する画像形成器を上記複数の収容器それぞれに対応して複数有し、それら複数の画像形成器それぞれで形成される画像を重ね合わせる画像形成部と、
上記複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量が多い画像形成器ほど多く色材を用いるように制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
上記制御部が、上記画像形成部に搭載されている複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量の相対的な割合に応じた比率で各画像形成器を用いることで、色材の残量が多い画像形成器ほど色材が多く消費されるように制御するものであることを特徴とする。
請求項3に係る画像形成装置は、
上記制御部が、上記画像形成部に搭載されている複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量が最大の1つを用いるように制御するものであることを特徴とする。
請求項1に係る画像形成装置によれば、画像形成器を搭載箇所のみに依存した優先順位で使用する場合に較べて画像形成器と対応している収容器の交換時期を延長することができる。
請求項2に係る画像形成装置によれば、1つの画像形成器を優先的に使用する場合に較べて色材消費のバランスがよい。
請求項3に係る画像形成装置によれば、複数の画像形成器を同時使用する場合に較べて制御が単純で済む。
画像形成装置の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。 画像処理部の機能構造を表した機能ブロック図である。 画像処理部の動作を表したフローチャートである。 第2実施形態の画像処理部で実行される処理動作を表したフローチャートである。 第3実施形態における画像処理部の機能構造を表した機能ブロック図である。 第3実施形態の画像処理部で実行される処理動作を表したフローチャートである。 第3実施形態での分版の具体例を示す図である。
本発明の実施形態について、以下図面を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の第1実施形態に相当するプリンタの概略構成図である。
図1に示すプリンタ1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および、ブラック(K)の各色のトナーを用いる各画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kが並列的に配置され、更に、レッド(R)やグリーン(G)などといったCMYK以外の特色のトナーや透明のトナーなどを用いる画像形成エンジン10Pも並列的に配置されたタンデム型のカラープリンタである。このプリンタ1によれば、単色の画像がプリントされるほか、4色のトナー像からなるカラー画像(多色画像)や、特色も含んだ5色のトナー像からなるカラー画像(多色画像)や、表面に透明のコーティング層が設けられた画像などもプリントされる。カラー画像のプリントは、カラー画像が複数の色版に分版された各色版の画像が、各色のトナーを用いる各画像形成エンジンによって形成され、それらの色版の画像が重ね合わされることによって実行される。
各画像形成エンジンは同様の構造を有しているため、これらを代表してマゼンタに対応する画像形成エンジン10Mを取り上げて、画像形成エンジンの構造について説明する。また、色の相違にかかわらず画像形成エンジンやその要素を総称する場合には、符号のアルファベットを外して画像形成エンジン10などと称する場合がある。
画像形成エンジン10Mは、感光体ドラム11M、帯電装置12M、露光装置13M、現像装置14M、一次転写装置15M、感光体クリーナ16M、トナーボックス18Mを備えている。画像形成エンジン10Mが備えたこれらの要素のうち、露光装置13Mと一次転写装置15Mを除いた、感光体ドラム11M、帯電装置12M、現像装置14M、感光体クリーナ16M、およびトナーボックス18MはプロセスカートリッジCR内に収容されている。このプロセスカートリッジCRは、画像形成エンジンが有する要素のうち、トナーの色毎に使い分けられるべき要素を一まとめにしたものであり、プリンタ1の本体に対し着脱自在に装着される。また、このプロセスカートリッジCRは、トナーの色やトナー残量を記憶したカートリッジメモリ181Mも備えている。プロセスカートリッジCRは本発明に言う画像形成器の一例に相当し、トナーボックス18Mは本発明に言う収容器の一例に相当する。
感光体ドラム11Mは円筒状の基体表面に感光層が設けられたものであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電装置12M、露光装置13M、現像装置14M、一次転写装置15M、および感光体クリーナ16Mは、感光体ドラム11Mの周囲に矢印Aの向きの順に配置されている。
帯電装置12Mは、矢印A方向に回転駆動される感光体ドラム11Mの表面を帯電させる装置である。露光装置13Mは、感光体ドラム11Mの表面を露光光で露光して、感光体ドラム11Mの表面に静電潜像を形成する装置である。マゼンタの画像形成エンジン10Mでは露光装置13Mが、後述する画像処理部200から供給される画像信号のうちのマゼンタに対応する画像信号に応じて変調されたレーザ光を発光し、そのレーザ光で感光体ドラム11Mを走査する。その結果、感光体ドラム11M上には、マゼンタの色版に対応した静電潜像が形成される。
現像装置14Mは、現像剤を用いて感光体ドラム11Mの表面に形成された静電潜像を現像し、感光体ドラム11Mの表面にトナー像を形成する。より詳細には、現像装置14Mにはトナーボックス18Mからトナーが供給され、現像装置14Mは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11M表面を現像する。マゼンタの画像形成エンジン10Mではトナーボックス18Mからマゼンタのトナーが供給され、現像によってマゼンタの色版のトナー像が形成される。
一次転写装置15Mは、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Mに対向した位置に配置された転写ロールを備えており、感光体ドラム11Mに対する電圧が転写ロールに印加されることで一次転写装置15Mは、感光体ドラム11M上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。
感光体クリーナ16Mは、感光体ドラム11Mの表面に突き当てられた硬質ゴム製のクリーニングブレード161Mを備えており、このクリーニングブレード161Mにより、感光体ドラム11Mの表面の、一次転写装置15Mで転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を掻き落とすことによって、感光体ドラム11Mの表面を清掃する。
このような画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kの他に、プリンタ1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送装置80も備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成エンジン10Y,10M,10C,10K、および二次転写装置50を経由して矢印Bの方向に循環移動する。
中間転写ベルト30には、画像形成エンジン10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が、互いに重なり合うタイミングで転写される。中間転写ベルト30は、このように各色が重なり合ったトナー像を保持しながら移動する。
二次転写装置50は、ベルト支持ロール31〜35の1つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写装置50は、電圧が印加されることで中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
用紙搬送装置80は、用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出す取出ロール81、取り出された用紙Pを搬送する搬送ロール82、用紙Pを二次転写装置50に搬送するレジストレーションロール84、および、用紙Pを外部に排出する排出ロール86を備えている。用紙搬送装置80は、用紙Pを、二次転写装置50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って矢印Cの方向に搬送する。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30から用紙P上にトナー像が転写されるタイミングに合うように、二次転写装置50に送り込む。トナー像が転写された用紙Pは二次転写装置50から定着装置60に搬送される。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前の未定着トナー像を保持して搬送されてきた用紙Pをさらに搬送する方向にそれぞれが回転しその用紙Pを互いに間に挟んで加熱および加圧する。定着装置60でこのようにして未定着トナー像が用紙P上に定着されると、その用紙Pがさらに搬送方向下流側に送り出され、排出ロール86によってプリンタ1の外部に排出される。二次転写装置50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ90によって除去される。
4つの画像形成エンジン10と中間転写ベルト30とベルト支持ロール31〜35と二次転写装置50とを合わせたものが、本発明に言う画像形成部の一例に相当する。ここに示す例の場合、画像形成部には、本発明に言う画像形成器の搭載箇所が5カ所設けられていることになる。
各画像形成エンジン10に搭載されているプロセスカートリッジCRは、収容されたトナーの残量がゼロになると新しいプロセスカートリッジCRに交換される。また、図1の一番右側に位置した画像形成エンジン10Pには、必要に応じて、特色のトナーを収容したプロセスカートリッジCRや透明のトナーを収容したプロセスカートリッジCRやCMYKのいずれかの色のトナーを収容したプロセスカートリッジCRが搭載される。即ち、特色を含んだカラー画像のプリント時には特色のトナーを収容したプロセスカートリッジCRが搭載され、表面に透明コーティングを施した画像のプリント時には透明のトナーを収容したプロセスカートリッジCRが搭載され、CMYK色の容量を増やす場合には、その増やす色のトナーを収容したプロセスカートリッジCRが搭載されることとなる。さらに、このプリンタ1に備えられている5つの画像形成エンジン10は構造が共通であるため、CMYKの画像形成エンジン10についても、別の色のプロセスカートリッジCRに交換し得る。例えば、CMYの各画像形成エンジン10に全てK色のプロセスカートリッジCRを搭載することでモノクロ機として運用してもよい。
このように、プリンタ1の各画像形成エンジン10におけるトナーの色(即ち各画像形成エンジン10が対応している色版)は、全てが互いに異なっている場合もあるし、一部あるいは全部が同一色である場合もある。
このプリンタ1には更に、画像処理部200が備えられている。この画像処理部200は、パーソナルコンピュータやスキャナなどから画像データを取得し、その画像データに基づいた画像形成のためにプリンタ1内の各要素を制御するものである。この画像処理部200は本発明に言う制御部の一例に相当する。
画像処理部200のハードウェアは、CPUおよびメモリが搭載された制御基板であり、その制御基板を本発明に言う制御部の一例として動作させる制御プログラムがそのメモリに記憶されている。
図2は、画像処理部200の機能構造を表した機能ブロック図である。
画像処理部200は、機能としてみると、分版部210とスクリーン処理部220とエンジン選択部230とを備えている。
分版部210では元の画像データに基づいて分版を行う。即ち、画像データが表している画像を形成するために必要な色版の画像を生成する。元の画像データには、何色のトナー像の重ね合わせで画像を形成するかの指定が含まれており、単色画像の画像データならば1色のみが指定されることになる。
スクリーン処理部220は、各色版の画像を各画像形成エンジン10で形成するために、各色版の中間階調を網点で表現した網点画像の画像信号を生成するものである。
エンジン選択部230は、スクリーン処理部220で生成された画像信号の送り先を、上述した5つの画像形成エンジン10から選択し、その選択した送り先へ画像信号を送るものである。送り先の選択に際してエンジン選択部230は、各画像形成エンジン10のプロセスカートリッジCRに搭載されているカートリッジメモリ181にアクセスすることで各画像形成エンジン10におけるトナー色とトナー残量と搭載箇所を確認し、それら確認した情報に基づいて、画像信号を出力するべき画像形成エンジン10を選択する。
図3は、画像処理部の動作を表したフローチャートである。
本実施形態では、図3のフローチャートが表した処理動作を画像処理部が、一例としてジョブ毎に実行するが、この処理動作は、例えば1画像毎に実行されてもよいし、あらかじめ決められたプリント枚数毎に実行されてもよいし、あらかじめ決められた時間毎に実行されてもよい。
この処理動作が開始されると、図2に示す分版部210によって元の画像データが取得され(ステップS101)、その画像データに含まれている指定色に従って分版部210による分版が行われる(ステップS102)。その結果、各指定色の色版が生成されてスクリーン処理部220へと送られる。スクリーン処理部220では、各色版に対してスクリーン処理が施されて、各色版の画像が網点で表現された各網点画像を表した画像信号が生成される(ステップS103)。生成された画像信号はエンジン選択部230へと送られ、エンジン選択部230は、各画像形成エンジン10のプロセスカートリッジCRに搭載されているカートリッジメモリ181にアクセスする。エンジン選択部230は、カートリッジメモリ181に記憶されている色と残量のデータを読み出し、読み出したデータと画像形成エンジン10の搭載箇所とを対応づける(ステップS104)。この結果、どの画像形成エンジン10がどの色版(即ち指定色)に対応し、かつ、トナー残量がいくらであるかが把握されることとなる。このように把握された画像形成エンジン10の情報に基づいてエンジン選択部230は、各色版を表した各画像信号の送り先として、各色版に対応した画像形成エンジン10のうちトナー残量が最大の画像形成エンジン10を選択する(ステップS105)。即ち、ある色版に対応する画像形成エンジン10が1つのみである場合にはその1つの画像形成エンジン10が送り先として選択され、ある色版に対応する画像形成エンジン10が複数存在する場合には、それら複数の画像形成エンジン10のうちでトナー残量が最大である1つの画像形成エンジン10が送り先として選択されることとなる。
エンジン選択部230は、このように選択した各画像形成エンジン10に対し、各色版を表した各画像信号を出力する(ステップS106)。その結果、送り先の各画像形成エンジン10によって各色版のトナー画像が形成され、用紙上にカラー画像やモノクロ画像が形成されることとなる。また、同色の色版に対応した複数の画像形成エンジン10については、トナーの残量が最大のもののみでトナーが消費されることとなる。
各色版の出力はジョブが終了するまで続けられ(ステップS107)、ジョブが終了すると図3に示す処理動作も終了する。
同色の色版に対応した複数の画像形成エンジン10に、他の画像形成エンジン10よりもトナー残量が突出して多いものがあると、図3に示す処理動作がジョブ毎に繰り返されることにより、ステップS105でその画像形成エンジン10が繰り返し選択されてステップS106で繰り返しトナー消費が行われるので、トナー残量が次第に他の画像形成エンジン10のトナー残量に近づいていく。そして、トナー残量が追いついた後は、ステップS105で各ジョブの開始時における残量最大の画像形成エンジン10が選択されることになり、結果として複数の画像形成エンジン10がジョブ毎に交代で選択されていくことになる。つまり、残量最大を選択するという単純な選択によって複数の画像形成エンジン10のトナーがバランスよく消費される結果となる。そして、このようにバランスのよいトナー消費によって各画像形成エンジン10おけるトナーの枯渇が回避され、プロセスカートリッジCR(およびトナーボックス18)の交換時期が延長される。これに対し、トナー残量を考慮せずに画像形成エンジン10を搭載箇所のみに依存した優先順位で使用する場合は、トナー消費のバランスが崩れ、同色の色版に対応した複数の画像形成エンジン10の一部で先にトナーが枯渇してプロセスカートリッジCR(およびトナーボックス18)の早期交換に至る。
以上説明した第1実施形態では、同一色に対応した複数の画像形成エンジン10のうち、トナーの残量が多いものほど沢山使う制御方式の一具体例として、残量最大の1つを使う方式が採用されている。次に、トナーの残量が多いものほど沢山使う制御方式の他の具体例を採用した他の実施形態について説明する。
第2実施形態は、画像処理部200が図3に示す処理動作とは異なる処理動作を実行する点を除くと、上述した第1実施形態と同様の形態であるので、以下では相違点である処理動作について説明し、重複説明は省略する。
図4は、第2実施形態の画像処理部で実行される処理動作を表したフローチャートである。
図4に示す処理動作は、図3に示す処理動作と同様にジョブ毎に実行される。そして、図4に示す処理動作が開始されると、ステップS201〜ステップS204では、図3に示す処理動作のステップS101〜ステップS104と全く同様に、分版部210による元の画像データの取得と、指定色に従った分版部210による分版と、スクリーン処理部220によるスクリーン処理と、エンジン選択部230による色と残量のデータの読み出しが行われる。
次にステップS205では、エンジン選択部230によって、各色版を表した各画像信号の送り先として画像形成エンジン10が選択される。即ち、ある色版に対応する画像形成エンジン10が1つのみである場合にはその1つの画像形成エンジン10が送り先として選択され、ある色版に対応する画像形成エンジン10が複数存在する場合には、それら複数の画像形成エンジン10が、各画像形成エンジン10のプロセスカートリッジCRにおけるトナー残量の相対比に応じた割合で選択される。例えば、2つの画像形成エンジン10でトナー残量が1対3であるとすると、エンジン選択部230は、ジョブ中で印刷される画像数を1対3に分け、割合「1」の画像については残量が「1」の画像形成エンジン10を選択し、割合「3」の画像については残量が「3」の画像形成エンジン10を選択する。そして、ステップS206でエンジン選択部230は、このように選択した各画像形成エンジン10に対し、各色版を表した各画像信号を出力する。その結果、送り先の各画像形成エンジン10によって各色版のトナー画像が形成され、用紙上にカラー画像やモノクロ画像が形成されることとなる。また、同色の色版に対応した複数の画像形成エンジン10については、トナー残量の相対比に応じた割合で各画像形成エンジン10が使用され、その割合でトナーが消費されることになり、トナー残量の相対比は維持されるか緩やかに変化することとなる。
エンジンの選択と各色版の出力(ステップS205〜ステップS206)は、ジョブが終了するまで続けられ(ステップS207)、ジョブが終了すると図4に示す処理動作も終了する。
図4に示す処理動作の場合、各画像形成エンジン10のトナーが、残量の相対比をほぼ維持ながらバランスよく消費されることとなり、一部の画像形成エンジン10おけるトナーの先行した枯渇が回避されてプロセスカートリッジCRの交換時期が延長される。
図4に示す処理動作では、同一色に対応した複数の画像形成エンジン10のうち、トナーの残量が多いものほど沢山使う制御方式の一具体例として、トナー残量の相対比に応じた割合で各画像形成エンジン10を使う方式が採用されている。また、同色の色版に対応した複数の画像形成エンジン10が一時には1つだけ使用される。なお、図4のステップS205では、トナー残量の相対比に応じた割合での使用の割り振りとして画像単位での割り振りが採用されているが、ジョブ単位や時間単位などで使用が割り振られてもよい。割り振られる単位がジョブ単位以上である場合は、割り振られたジョブなどが消化されるまでステップS204におけるトナー残量の取得が見送られ、消化後のジョブでトナー残量が取得されて残量の相対比が更新されることになる。
次に、第3実施形態について説明する。
第3実施形態は、画像処理部が図2に示す機能構造とは異なる機能構造を有し、画像処理部で実行される処理動作も図3,4に示す処理動作とは異なる処理動作である点を除くと、上述した第1実施形態や第2実施形態と同様の形態であるので、以下では相違点である画像処理部について説明し、重複説明は省略する。
図5は、第3実施形態における画像処理部の機能構造を表した機能ブロック図である。
第3実施形態でも、画像処理部のハードウェアは、CPUおよびメモリが搭載された制御基板であり、その制御基板を本発明に言う制御部の一例として動作させる制御プログラムがそのメモリに記憶されている。
第3実施形態の画像処理部300は、分版部310とスクリーン処理部320とを備えている。
第3実施形態でも、第1実施形態や第2実施形態と同様に、分版部310は元の画像データに基づいて分版を行い、画像データが表している画像を形成するために必要な色版の画像を生成する。但し、第3実施形態では、同一の指定色に対応した画像形成エンジン10が複数存在する場合には、それら複数の画像形成エンジン10それぞれ用に同一色の色版の画像を生成する。その生成に際し、同一色の複数の色版それぞれにおける画像濃度は、同一の指定色に対応した複数の画像形成エンジン10におけるトナー残量の相対比に基づいた割合の画像濃度となっている。
第3実施形態でも、第1実施形態や第2実施形態と同様に、スクリーン処理部320は、各色版の画像を各画像形成エンジン10で形成するために、分版部310で生成された各色版の中間階調を網点で表現した網点画像の画像信号を生成するものである。第3実施形態では、スクリーン処理部320で生成された画像信号は各画像形成エンジン10へと送られ、同一の指定色に対応した複数の画像形成エンジン10も含めて各画像形成エンジン10で各色版のトナー画像が形成されることとなる。
このように第3実施形態は、第2実施形態と同様に、同一色に対応した複数の画像形成エンジン10のうちトナーの残量が多いものほど沢山使う制御方式の一具体例として、トナー残量の相対比に応じた割合で各画像形成エンジン10を使う方式が採用されているが、第2実施形態とは異なり、複数の画像形成エンジン10を同時並行に使用する方式である。
図6は、第3実施形態の画像処理部で実行される処理動作を表したフローチャートである。
図6に示す処理動作が開始されると、図5に示す分版部310によって元の画像データが取得され(ステップS301)、さらに分版部310は、カートリッジメモリ181に記憶されている色と残量のデータを読み出し、読み出したデータと画像形成エンジン10の搭載箇所とを対応づける(ステップS302)。この結果、どの画像形成エンジン10がどの指定色に対応し、かつ、トナー残量がいくらであるかが把握されることとなる。そして、分版部310は、把握された対応関係に基づいて、元の画像データの分版を行う(ステップS303)。即ち、ある指定色に対応した画像形成エンジン10が1つのみである場合にはその指定色の画像成分の色版が1つ生成され、ある指定色に対応した画像形成エンジン10が複数存在する場合には、それら複数の画像形成エンジン10におけるトナー残量の相対比に応じた割合でその指定色の画像成分を濃度分担した複数の同一色の色版が生成される。
図7は、第3実施形態での分版の具体例を示す図である。
ここには、元の画像データに含まれているK色成分410の画像濃度が80%であって、図1の右端と左端の2つ画像形成エンジン10K,10PがK色に対応していて、図1の右端の画像形成エンジン10Pにおけるトナー残量と左端の画像形成エンジン10Kにおけるトナー残量との比率が1対3である場合の分版例が示されている。即ち、元の画像データのK色成分410における画像濃度(80%)が、2つ画像形成エンジン10K,10Pにおけるトナー残量の相対比(1対3)に応じて2つのK色成分に分配された結果、画像濃度が20%のK色成分420と画像濃度が60%のK色成分430とに分版される。
このような2つのK色成分420、430それぞれのトナー画像が2つ画像形成エンジン10K,10Pで形成されて重ね合わされることで、結果として画像濃度80%のK色成分410が用紙上に再現されることとなる。
図6に戻ってフローチャートの説明を続ける。
ステップS303で分版部310によって生成された各色版はスクリーン処理部320へと送られ、スクリーン処理部320では、送られてきた各色版にスクリーン処理が施され、各色版の画像が網点で表現された各網点画像を表した画像信号が生成される(ステップS304)。そのように生成された画像信号は、スクリーン処理部320によって各画像形成エンジン10へと出力され(ステップS305)、その結果、各画像形成エンジン10では各色版のトナー画像が形成され、用紙上にカラー画像やモノクロ画像が形成されることとなる。同一の指定色に対応した複数の画像形成エンジン10には、例えば図7に示す各K色成分420、430のように分版されスクリーン処理されて生成された画像信号が送られることにより、各画像形成エンジン10ではトナー残量の相対比に応じた濃度比のトナー画像が形成され、各画像形成エンジン10におけるトナー消費も、トナー残量の相対比に応じた消費となる。このため、トナー残量の相対比が維持されながら各画像形成エンジン10のトナーがバランスよく消費されることとなり、一部の画像形成エンジン10おけるトナーの先行した枯渇が回避されてプロセスカートリッジCRの交換時期が延長される。また、同一の指定色に対応した複数の画像形成エンジン10を同時並行で使用することになるので、各画像形成エンジン10が有する感光体クリーナ16には恒常的に転写残のトナーなどが入り、その結果、感光体クリーナ16のクリーニングブレード161と感光体ドラム11との間にトナーなどが溜まった状態が恒常的に維持されてクリーニングブレード161によるクリーニング性能が維持されることとなる。
各色版の出力はジョブが終了するまで続けられ(ステップS306)、ジョブが終了すると図6に示す処理動作も終了する。
以上で本発明の実施形態の説明を終了する。
なお、上記説明した第2実施形態や第3実施形態では、各画像形成エンジン10おけるトナー残量の相対比に基づいた各画像形成エンジン10の使用割合として、トナー残量の相対比に対して線形に対応した使用割合が例示されているが、本発明の画像形成装置における使用割合は、トナー残量の相対比に対して非線形に対応した使用割合であってもよい。
また、上述した各実施形態の説明では、本発明に言う収容器の一例であるトナーボックスが本発明に言う画像形成器の一例であるプロセスカートリッジと一緒に交換される例が示されているが、本発明に言う収容器は、本発明に言う画像形成器とは別体で交換されるものであってもよい。
また、複数の収容器の容量は同一であっても、同一でなくてもよい。
また、上述した各実施形態の説明では、各画像形成エンジン10のトナー残量がカートリッジメモリ181から読み出される例が示されているが、本発明の画像形成装置は、各画像形成エンジン10のトナー残量として、運用累計などに基づいた推定残量を用いるものであってもよい。
また、トナー残量とは、収容器に当初収容されていたトナーの容量や収容器自体の満容量に対しての相対的な残トナーの容量であっても、収容器に収容されている残トナーの絶対的な容量であってもよい。
また、上述した各実施形態の説明では、本発明に言う色材としてトナーを用いる例が示されているが、本発明に言う色材は例えばインクなどであってもよい。
また、上述した各実施形態の説明では、本発明に言う制御部の一例として、ソフトウェアで実現された画像処理部が示されているが、本発明に言う制御部は、論理回路などのハードウェアのみで実現されてもよい。
また、上述した各実施形態は、中間転写ベルトを介して各色版のトナー画像を用紙に間接的に転写する例だが、本発明の画像形成装置は、各画像エンジン10を経由する経路で用紙を搬送しながら各色のトナー像を感光体ドラムから用紙上に直接転写する直接転写方式の画像形成装置であってもよい。
また、上述した各実施形態はプリンタの例だが、本発明の画像形成装置は、コピー機やファクシミリや複合機などであってもよい。
また、上述した各実施形態はいわゆるタンデム方式の例だが、本発明の画像形成装置は、いわゆるレボルバ方式のものであってもよい。
1……プリンタ
10……画像形成エンジン
CR……プロセスカートリッジ
18……トナーボックス
181……カートリッジメモリ
200,300……画像処理部
210,310……分版部
220,320……スクリーン処理部
230……エンジン選択部

Claims (3)

  1. 色材を内部に収容している交換可能な複数の収容器と、
    前記収容器に収容された色材で画像を形成する画像形成器を前記複数の収容器それぞれに対応して複数有し、それら複数の画像形成器それぞれで形成される画像を重ね合わせる画像形成部と、
    前記複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量が多い画像形成器ほど多く色材を用いるように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記画像形成部に搭載されている複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量の相対的な割合に応じた比率で各画像形成器を用いることで、色材の残量が多い収容器に対応した画像形成器ほど色材を多く消費するように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記画像形成部に搭載されている複数の画像形成器のうち色材が同一色の収容器に対応した画像形成器については色材の残量が最大の1つを用いるように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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