JP2018008577A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車両の前後方向の前向きから車両の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを手動で軽い操作で安全に回転できる車両用シート装置の提供にある。【解決手段】シートを車両の前後方向の前向きから車両の一方の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを回転させるシート回転支承手段と、該シートを所定回転角位置にロックさせる回転ロック手段と、該シートの姿勢を標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へチルトさせる姿勢チルト手段と、該姿勢チルト手段を前記各姿勢にロックさせる姿勢チルトロック手段を備え、シートを車両の前向き回転格納位置から車両外へ横向き繰出し回転と、車両内へ格納前向き回転を行う車両用シート装置。【選択図】図1

Description

本発明は、車両の前後方向の前向きから車両の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを回転させる機能を備えた車両用シート装置に関する。
特許文献1には、シート本体11がスイングベース7に四節リンク機構8を介して後退位置と進出位置との間を移動する構成の車両用シート装置において、スイングベース7とシート本体11との間に、スイングベース7に形成された係合部21と、シートホルダ9に設けたロックピン22からなるシートロック機構20を備える。シートロック機構20は、シート本体11が後退位置から移動するとき、ロックピン22のスイングベース7に対する移動軌跡が、進出位置へ移動させるときのスイングベース7に対する移動軌跡と一致していれば、ロックピン22が係合部21と係合することなくシート本体11の移動を許容するが、異なっていれば、ロックピン22が係合部21に係合してシート本体11の移動を規制する構成とした車両用シート装置が開示される。
特許文献2には、車両用回転シート1を、スイベルロア12及びスイベルアッパー14と、シートレッグロア 15と、シートレグアッパー17と、シート本体18で構成し、回転機構によりスイベルアッパー14を前向状態とドア開口部側へ向いた横向状態間で回動する。スイベルアッパー14にシートレッグロア15を傾斜するチルト機構35を設け、シート本体18の回転に伴ってシートクッション36を前上がりに傾斜する。シートレッグロア15に、シートレグアッパー17を車室外方向へスライドさせるスライド機構41を設け、車室外方向へのスライド完了時にシート本体18を前下がりに傾斜させる車両用回転シート1が開示される。
特許文献3には、座面傾動時のシート回転軸91をシート座面92の前後方向に延在するシート中心線101に対して斜めに設定し、前部111が下降するようにシート座面92を傾動することでシート座面92の前部111であって乗降口12側に位置した左側方前部112が低くなるように構成する車両用シートが開示されている。
特開2003−159970号公報 特開2004−26014号公報 特開2010−221838号公報
特許文献1の車両用シート装置は、車両用シート装置において、シート本体の移動を規制するために備えられるシートロック機構の構造の簡素化を図ることにある。
特許文献2の車両用回転シート1は、離座が容易な車両用回転シートを提供するものである。
特許文献3の車両用シートは、着座者の足131が延出する左側方前部112から路面132までの離間距離を小さくし、足つき性を高めることができる。また、シート座面92側部の膨出部151を低くすることができ、かつシート座面角152を小さくすることができ、着座者の乗降口12側へ足出し性を高めることができ、機構の簡素化を図りつつ、足出し容易性を高めることができる。
本発明は、シートを車両の前後方向の前向きから車両の外側方向の横向き及び横向きから前向きへ回転させる機能を備えた車両用回転チルトのシート装置において、足乗せ台の高さは極力、低い位置に設定した方が足を載せる動作および載せた後の姿勢が楽になり利用者の乗車中の負担を減らすことができるが、低く設定し過ぎると、回転時にドア開口部との干渉が発生するため、このドア開口部より低い位置まで設定することはできない。
このため、車両開口部に干渉しない範囲で極力低く設定することになるが、利用者にとっては窮屈な姿勢を強いられることになっている。
本発明は、このドア開口部より低い位置に足乗せ台を設定してもドア開口部と干渉することがなく、車両の前向きから横向き及び横向きから前向きへ回転可能な車両用シート装置を提供する。
シートを車両の前後方向の前向きから車両の一方の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを回転させるシート回転支承手段と、該シートを所定回転角位置にロックさせる回転ロック手段と、該シートの姿勢を標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へチルトさせる姿勢チルト手段と、該姿勢チルト手段を前記各姿勢にロックさせる姿勢チルトロック手段を備え、前記シートを車両の前後方向の前向き回転格納位置から車両の外側方向の横向きに回転させる時は、回転格納位置からドア開口部に干渉する直前までの間の所定角度回転した回転途中位置でシート姿勢が前上がりチルト姿勢になるように所定角度チルトさせることでドア開口部よりも足乗せ台位置を高い位置へ移動させ、その状態で車両の横向きになるまで回転を行い、車両の横向き回転が終了したらチルト姿勢を標準チルト姿勢又は前下がりチルト姿勢まで所定角度チルトさせてシートを乗客が昇降し易い位置に保持し、前記シートを車両の横向きから前向きへ回転させる時は、前記前上がり姿勢までチルト作動し、ドア開口部より足乗せ台の位置が高い位置になるように移動させてから前記回転途中位置まで回転した後、前記標準チルト姿勢までチルト作動を行い、その後、回転格納位置まで回転させてなる車両用シート装置にある。
前記シート回転支承手段は、車両のフロアに固着されるベース部材と、回転部材とを接続する回転ベアリングから設けられ、該回転部材は、前記ベース部材との間に配備される回転ロック手段により回転格納位置、回転途中位置、横向き位置にロックされる回転停止機能を備え、前記回転部材とシート取付部材に姿勢チルト手段が配備され、シート取付部材が回転部材に対してチルト作動すると共に、姿勢チルト手段に付設される姿勢チルトロック手段により、標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢、前下がりチルト姿勢にロックされる機能を備える車両用シート装置としてもよいものである。
前記回転部材は、回転部材の回転中心を中心とする半径の弧状の回転規制長孔が配備され、その一方の内端面が格納位置停止面に、他方の内端面が横向き位置停止面に形成され、前記回転ベアリングのインナーベアリングの上面に前記回転部材の回転規制長孔に嵌挿される停止ピンが固着して配備され、インナーベアリングと一体のベース部材に対して回転部材を所要回転角の回転に規制されてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記回転ロック手段は、回転ロック受けプレートが、回転ベアリングの軸回り外側に位置し、かつ前記ベース部材に取付けられて配備され、前記回転ロック受けプレートは、前記回転部材がシートを回転格納位置に保持する格納位置ロック孔と、横向き方向へ僅かに回転した回転途中位置に保持する回転途中位置ロック孔と、横向き位置に保持する横向位置ロック孔と、前記回転部材に設けられた回転ロック軸に基端部が水平回りに回動自在に軸支される回転ロック部材が配備され、該回転ロック部材は、フック部が前記ベース部材上の前記回転ロック受けプレートに対応し、基端部より前記フック部と所要角度をもって形成される連繋部の先端部の一方側と回転部材の間には牽引バネが配備され、前記回転ロック部材のフック部の先端係合部が対応する前記回転ロック受けプレートの格納位置ロック孔と、回転途中位置ロック孔と、横向位置ロック孔に嵌合して回転部材をその位置にロックするように設けられてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記姿勢チルト手段は、チルト支承機構が上面に配備される前記回転部材と、前記チルト支承機構に前後にスライドチルトするチルトガイドプレート機構が取付けられる前記シート取付部材とから設けられてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記回転部材の上面には、左右対称の左側チルトブラケットと右側チルトブラケットが配備され、前記左側チルトブラケットは左前半ガイドローラと左後半ガイドローラを前後に配備した左前半ローラ軸と左後半ローラ軸により夫々軸支して備え前記右側チルトブラケットは右前半ガイドローラと右後半ガイドローラを前後に配備した右前半ローラ軸と右後半ローラ軸により夫々軸支して備え、前記左側チルトブラケットの外側面により一方の左内側ガイド面が、他方の左外側ガイド面が左前ローラ軸と左後半ローラ軸の先端にネジ着されて取付けられた左押えプレートにより設けられ、前記右側チルトブラケットの外側面により一方の左内側ガイド面が、他方の右外側ガイド面が右前半ローラ軸と右後半ローラ軸の先端にネジ着されて取付けられた右押えプレートにより設けられてチルト支承機構が配備されてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記シート取付部材の左側寄り前後に左側チルトガイドプレートが、同シート取付部材の右側寄りに右側チルトガイドプレートが夫々差渡されて配備され、前記左側チルトガイドプレートの前後に左前半ガイド孔と後半ガイド孔が左右に夫々貫通して形成された左ガイド部が形成され、前記右側チルトガイドプレートも左側チルトガイドプレートと同様の右ガイド部が形成され、前記左側チルトガイドプレートの左前半ガイド孔と左後半ガイド孔に前記回転部材の上面の左側端寄りに配備された左前半ガイドローラと左後半ガイドローラが嵌合され、前記右側チルトガイドプレートの右前半ガイド孔と右後半ガイド孔に前記回転部材の上面の右側端寄りに配備された右前半ガイドローラと右後半ガイドローラが嵌合されて前後チルト自在に支承されるチルトガイドプレート機構からなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記チルトガイドプレート機構の左前半ガイド孔と左後半ガイド孔及び前記右前半ガイド孔と右後半ガイド孔は、同一軸芯を中心とし、同一半径の外径円弧面と同一半径の内径円弧面を備えて夫々形成され、前記左前半ガイドローラと左後半ガイドローラと右前半ガイドローラと右後半ガイドローラが夫々嵌合され、軸心を中心にチルトするように設けられてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記姿勢チルトロック手段は、前記回転部材の上面に配備されたチルトロック受けプレートに対応してチルトロックプレートが前後に差渡支架され、該チルトロックプレートに一体に設けられたチルトロック軸にチルトロック部材が回動自在に軸支され、かつロックバネの付勢により常にロック方向へ引っ張られるように設けられ、前記チルトロック部材に設けたロックピンが前記回転部材に一体に設けられたチルトロック受けプレートに押し付けられるように設けられ、前記シート取付部材が標準チルト姿勢では、前記チルトロック受けプレートに設けられた標準姿勢ロック溝に嵌りその姿勢にロックされ、シート取付部材が前上がりチルト姿勢では、前記チルトロック受けプレートに設けられた前上がり姿勢ロック溝に嵌合してその姿勢にロックされ、反対に前下がりチルト姿勢では、ロック受けプレートに設けられた前下がり姿勢ロック溝に嵌合してその姿勢にロックされるように設けられてなる車両用シート装置としてもよいものである。
前記回転ロック受けプレートの外側に回転規制手段を構成する内側作動規制プレートと外側作動規制プレートが前記ベース部材に取付けられて配備され、前記内側作動規制プレートは、前記回転部材に回転ベアリングの回転軸を中心とする所要半径をもって内径側と外径側に所要間隔をもって相互に離隔し、かつ前記回転部材の定位置に保持される内側作動規制ピンと外側作動規制ピンの回転軌跡に対応して配備され、前記内側作動規制プレートは、内側作動規制ピンに対応する部分として、その下端縁と連接すフリー接面部を上面に備え、後端縁が後側途中衝突部に設けられ、前記前上がり変換対応位置ロック孔と対応して降下した内側作動規制ピンと衝突して横向き回転を停止し、反対の前端縁は前側衝突部に設けられ、降下した内側作動規制ピンと衝突して回転格納位置への復帰回転を停止し、前記内側作動規制プレートは、外側作動規制ピンに対応する部分として、前記内側作動規制ピンに対応する部分の後端縁の後側途中衝突部から外径側後方に延設された外側作動規制プレートが配備され、その前端縁が標準チルト復帰用衝突部に設けられ、該標準チルト復帰用衝突部は降下した外側作動規制ピンが衝突して回転途中位置ロック孔と対応してシート取付部材の回転を必ず停止させ、前上がりチルト姿勢を標準チルト姿勢に変換が促されるように設けられてなる車両用シート装置としてもよいものである。
本発明の車両用シート装置は、ドア開口部よりも低い位置に足乗せ台を設定して良好な標準乗車姿勢を確保し、回転時は、シートを前上がりチルト姿勢に作動し、かつその状態にロックして車両に干渉することがなくシートが車両前向きから横向き及び横向きから前向きへ回転できる。
本発明の車両用シート装置は、シートが車両横向きにおいて、前上がりチルト姿勢から標準チルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へ作動し、かつその両チルト姿勢にロックができるから、シートへの乗降が容易に行なえる。
本発明の車両用シート装置は、シートが車内格納位置では、標準チルト姿勢に作動しないと格納できないので、標準チルト姿勢への変換が強制され、安全な走行乗車姿勢を維持できる。
本発明の車両用シート装置は、シートを車両前向きから横向きへの回転では、解除レバーを操作すると格納位置ロックを解除すると同時にチルトロックも解除するから、シートを横向き方向に回転させることができ、また、標準チルト姿勢から前上がりチルト姿勢に変換できる。標準チルト姿勢を維持して僅かに回転させたところで解除レバーを開放すると、回転ロック手段は待機状態になり、チルトロック手段はその標準チルト姿勢をロックして維持する。
本発明の車両用シート装置の回転ロック手段はシートの位置により作動し、回転規制手段はシートの姿勢により作動するので、次の姿勢に変換しないと、規制が作動持続して回転をできないので、次の姿勢へ変換が強制される。誤作動が改善される。
本発明の車両用シート装置の回転ロック手段は、シートが車両横向き位置にロックし、チルトロック手段はシートを標準チルト姿勢又は前下がりチルト姿勢の状態ロックし、回転規制手段は解除レバーと無関係に前向き回転を停止している。
本発明の車両用シート装置は、シートを車両横向きから前向きへの回転では、解除レバーを操作して回転ロック手段の横向き位置ロックと標準チルト姿勢又は更に前下がりチルト姿勢の姿勢ロック手段を解除し、シートを前上がりチルト姿勢にチルト作動し、その前上がりチルト姿勢で回転規制手段の内側作動規制プレートの前側衝突部と衝突を解除して回転が可能となり、解除レバーを操作して前向き回転を行うことによってチルトロックが掛り、確実にシートを前上がり姿勢にロックした状態で車内へ前向き回転が行え、解除レバーを開放して回転ロック手段を待機状態に保持し、姿勢ロック手段を前上がりチルト姿勢にロックとして前向き回転が行なえるものである。
本発明の車両用シート装置は、シートを前上がりチルト姿勢の状態で車内へ前向き回転では、解除レバーを開放して回転ロック手段を回転ロック待機状態で回転するから、回転ロック手段が回転中途位置ロックが作動し、かつ回転規制手段の外側作動規制ピンは標準チルト復帰用衝突部に衝突して回転を停止する。そこで、解除レバーを操作して回転ロック手段の回転中途位置ロックの解除と、前上がりチルト姿勢の姿勢ロック手段の解除を行い、解除レバーを操作したままシートを前上がりチルト姿勢から標準チルト姿勢にチルト作動して回転規制手段の標準チルト復帰用衝突部と外側作動規制ピンの衝突を解除することができる。
本発明の車両用シート装置における回転規制手段を構成する内側作動規制ピンと外側作動規制ピンは、回転部材の回転中心からの伸びる同一放射線において内外に離隔して配備され、シート取付部材のチルト姿勢により昇降させて夫々対応する内側作動規制プレートと外側作動規制プレートに設けた衝突部に夫々対応させて衝突停止させるものであるから、一方方向の回転にのみ対応させることができ、チルト姿勢を変換することにより夫々規制を解除することができる。
本発明の車両用シート装置の実施例を構成するベース部材と回転部材とシート取付部材に分解して示す分解斜視図である。 本発明の車両用シート装置の実施例を構成するベース部材の平面図である。 本発明の車両用シート装置の実施例を構成する回転部材の平面図である。 本発明の車両用シート装置の実施例を構成するシート取付部材の平面図である。 同じく、シート取付部材の側面図である。 同じく、ベース部材の回転ロック受けプレートと回転部材の回転ロック部材と係合関係を示す部分平面図である。 回転部材とシート取付部材に構成する姿勢チルト手段を示す部分断面側面図である。 図7のA−A線に沿う部分断面図である。 回転部材に対しシート取付部材を前上がりチルト姿勢と前下がりチルト姿勢とした作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して標準チルト姿勢にロックした状態を示す姿勢ロック手段の作動説明側面図である。 同じく、シート取付部材を回転部材に対して前上がりチルト姿勢と前下がりチルト姿勢に夫々ロックした状態を示す姿勢ロック手段の作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して標準チルト姿勢にロックした状態において、内側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して前上がりチルト姿勢にロックした状態において、内側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して前下がりチルト姿勢にロックした状態において、内側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して標準チルト姿勢にロックした状態において、外側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して前上がりチルト姿勢にロックした状態において、外側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 シート取付部材を回転部材に対して前下がりチルト姿勢にロックした状態において、外側作動規制ピンの作動を示す作動説明側面図である。 本発明のシート重心位置近傍にチルト中心軸がある場合の相互の位置関係を示す模型図である。 従来のシート後端部近傍にあるチルト中心とシート中央のシート重心とがある場合の相互の位置関係を示す模型図である。
シートを車両の前後方向の前向きから車両の一方の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを回転させるシート回転支承手段と、該シートを所定回転角位置にロックさせる回転ロック手段と、該シートの姿勢を標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へチルトさせる姿勢チルト手段と、該シートを前記各姿勢にロックさせる姿勢チルトロック手段を備え、シートを車両の前後方向の前向き回転格納位置から車両の外側方向の横向きに回転させる時は、回転格納位置からドア開口部に干渉する直前までの間の所要角度回転した回転途中位置でシート姿勢が前上がりチルト姿勢になるように所要角度チルトさせることでドア開口部よりも足乗せ台位置を高い位置へ移動させ、その状態で車両の横向きになるまで回転を行い、車両の横向回転を終了し、車両の横向回転が終了したらチルト姿勢を標準チルト姿勢又は前下がりチルト姿勢まで所定角度チルトさせてシートを乗客が昇降し易い位置に保持し、シートを車両の横向きから前向きへ回転させる時は、前記前上がりチルト姿勢までチルト作動し、ドア開口部より足乗せ台の位置が高い位置になるように移動させてから前記回転途中位置まで回転した後、前記標準チルト姿勢までチルト作動を行い、その後、回転格納位置まで回転させてなる車両用シート装置であり、前記車両用シート装置は、前記シートが回転格納位置から前記回転途中位置への回転は、シートを標準チルト姿勢にしないとできない安全機能を、前記シートが回転途中位置から前記横向位置への回転は、前上がりチルト姿勢にしないとできない安全機能を、前記車両用シート装置は、回転格納位置においてはチルト作動ができない安全機能を、前記シートが回転格納位置直後から前記回転途中位置直前までの間はチルト作動ができない安全機能を、前記シートが回転途中位置直後から前記横向位置直前までの間はチルト作動ができない安全機能を夫々備えてなる車両用シート装置。
本発明の車両用シート装置を図面に示す実施例により説明すると、実施例の車両用シート装置1は、図1〜図16に示すように、大きく分けると、ベース部材2、回転部材3及びシート取付部材4の三層で構成されており、ベース部材2は車両のフロア5にネジ6により固着され、車両フロア5に対して動かない。回転部材3は、ベース部材2に回転ベアリング7を介して支持され、車両フロア5に対して前向きと横向きに回転するシート回転支承手段8を備える。また、回転格納位置、回転途中位置、横向位置にて回転がロックされる回転ロック手段9を備えている。
前記シート取付部材4は、該シート取付部材4と前記回転部材3に配備された姿勢チルト手段10により支承され、回転部材3に対してチルト作動する。また、姿勢チルトロック手段11により、標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢、前下がりチルト姿勢にロックされる機能を備えている。
以下、前記ベース部材2、回転部材3及びシート取付部材4を詳しく説明する。
前記ベース部材2は、上面に回転ロック受けプレート12が回転ベアリング7の外側に配備される。そして更に外側に回転規制手段13の内側作動規制プレート13aが配備される。
前記回転ロック受けプレート12は、回転部材3がシートを前向き定位置に保持する格納位置ロック孔12aと、横向き方向へ僅かに回転した回転途中位置(実施例では角度10度を回転した位置)で、前上がりチルト姿勢への変換作動を行うための回転途中位置ロック孔12bと、横向位置に保持する横向位置ロック孔12cとが外周面と内周面に貫通開口して設けられている。
前記内側作動規制プレート13aは、前記回転部材3に回転ベアリング7の回転軸を中心とする所要半径をもって内径側と外径側に所要間隔で相互に離隔し、回転部材3の定位置に保持される内側作動規制ピン14aと外側作動規制ピン14bの回転軌跡に対応して配備される。
前記内側作動規制プレート13aは、内側作動規制ピン14aに対応する部分として、その下端縁と連接するフリー接面部13a1を上面に備え、後端縁が後側途中衝突部13a2に設けられ、前記前上がり変換対応位置ロック孔12bと対応して降下した内側作動規制ピン14aと衝突して横向回転を停止する。反対の前端縁は前側衝突部13a3に設けられ、降下した内側作動規制ピン14aと衝突して前向き定位置への復帰回転を停止する。
前記内側作動規制プレート13aは、外側作動規制ピン14bに対応する部分として、前記内側作動規制ピン14aに対応する部分の後端縁の後側途中衝突部13a2から外径側後方に延設された外側作動規制プレート13bが配備され、その前端縁が標準チルト復帰用衝突部13b1に設けられる。該標準チルト復帰用衝突部13b1は降下した外側作動規制ピン14bが衝突して前上がり変換対応位置ロック孔12bと対応してシート取付部材4の回転を必ず停止させ、前上がりチルト姿勢を標準チルト姿勢に変換が促されるように設けられる。
前記内側作動規制プレート13aにおいて、外側作動規制ピン14bに対応する外側作動規制プレート13bは、内側作動規制ピン14aに対応する部分と分断して設けてもよいものである。
前記ベース部材2を示す図2において、一点鎖線図は回転部材3が前向き状態に定置した状態を示し、三点鎖線図は、回転部材3が横向き状態に定置した状態を示すものである。
前記回転部材3は、シートが車両の左側(車両自体から見て)に配備される関係で、下面左寄りに前記回転ベアリング7のアウターベアリング7bが取付けられ、そのアウターベアリング7bに組合うインナーベアリング7aが前記ベース部材1に取付けられている。
前記回転部材3は、回転部材3の回転中心を半径とする弧状の回転規制長孔62が配備され、その一方の内端面が格納位置停止面63aに、他方の内端面が横向位置停止面63bに形成される。
前記回転ベアリング7のインナーベアリング7aの上面に前記回転部材3の回転規制長孔62に嵌挿される停止ピン64が固着して配備される。
前記回転部材3の下面側の前部に設けられた回転ロック軸15に基端部16aが水平回りに回動自在に軸支される回転ロック部材16が配備される。該回転ロック部材16は、フック部16bが前記ベース部材2上の回転ロック受けプレート12に対応し、基端部16aより前記フック部16bと所要角度をもって形成される連繋部16cの先端部16c1の一方側と回転部材3の間には牽引バネ17が配備され、前記回転ロック部材16のフック部16bの先端係合部16b1が対応する前記格納位置ロック孔12aと、回転途中位置ロック孔12bと、横向位置ロック孔12cに嵌合して回転部材3をその位置にロックするように設けられる。
前記連繋部16cの先端部16c1の他方側には、前記シート取付部材4に配備されたロック解除レバー18と第1連結ワイヤー19によって連繋されている。このロック解除レバー18は戻しバネ20により常時ロック位置に復帰するように付勢されている。前記ロック解除レバー18の基部18bにはロックストッパ18b1と操作ストッパ18b2が二又形に設けられ、これがシート取付部材4に接してロック解除レバー18の柄部18aのロック回動角と操作回動角を所要角度に規制する。
前記回転部材3の上面の左右に対称して左側チルトブラケット21aと右側チルトブラケット21bが配備され、左側チルトブラケット21aは左前半ガイドローラ22aと左後半ガイドローラ23aを前後に配備した左前半ローラ軸24aと左後半ローラ軸25aにより夫々軸支して備え、右側チルトブラケット21bは右前半ガイドローラ22bと右後半ガイドローラ23bを前後に配備した右前半ローラ軸24bと右後半ローラ軸25bにより夫々軸支して備える。
前記左側チルトブラケット21aの外側面により一方の左内側ガイド面21a1が、他方の左外側ガイド面21a2が左前半ローラ軸24aと左後半ローラ軸25aの先端にネジ着されて取付けられた左押えプレート26aにより左側チルト支承機構10a1が設けられ、前記右側チルトブラケット21bの外側面により一方の右内側ガイド面21b1が、他方の右外側ガイド面21b2が右前半ローラ軸24bと右後半ローラ軸25bの先端にネジ着されて取付けられた右押えプレート26bにより右側チルト支承機構10a2が設けられる。
前記回転部材3の上面にチルトロック受けプレート27がシート取付部材4の回動方向に対応して配備される。
前記シート取付部材4は、前側枠板28aと後側枠板28bと左側枠板28cと右側枠板28dとからなる方形枠体28により設けられる。
前記シート取付部材4の左側寄りに、即ち、前記前側枠板28aの左側寄りに左側チルトガイドプレート29aの左中間取付端部29a1が、同左後端部29a2が後側枠板28bの左寄りに夫々差渡され、又、前記前側枠板28aの右側寄りに右側チルトガイドプレート29bの右中間取付端部29b1が、同右後端部29b2が、後側枠板28bの右寄りに夫々差渡されて配備される。
前記左側チルトガイドプレート29aと右側チルトガイドプレート29bは、同一厚の平板から同形に切り出される。左側チルトガイドプレート29aの左中間取付端部29a1と左後端部29a2の間には、左ガイド部29a3が形成され、該左ガイド部29a3に左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aが左右に夫々貫通して形成される。前記右側チルトガイドプレート29bも左側チルトガイドプレート29aと同様の右ガイド部29b3が形成される。
前記左側チルトガイドプレート29aの左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aには、前記回転部材3の上面の左側端よりに配備された左前半ガイドローラ22aと左後半ガイドローラ23aが嵌合される。前記左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aは、図7に示すように、チルト中心軸Pを中心とする半径R1の内径側円弧形軸受面32aと、同じくチルト中心軸Pを中心とする半径R2の外径側円弧形軸受面32bにより形成され、左前半ガイドローラ22aと左後半ガイドローラ23aを支点にチルトするように左側チルトガイドプレート機構10b1が設けられる。
前記右側チルトガイドプレート29bも左側チルトガイドプレート29aと同様に、右前半ガイド孔30bと右後半ガイド孔31bには、前記回転部材3の上面の右側端寄りに配備された右前半ガイドローラ22bと右後半ガイドローラ23bが嵌合される。前記右前半ガイド孔30bと右後半ガイド孔31bは、前記左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aと同様の内径側円弧形軸受面32aと外径側円弧形軸受面32bにより形成され、右前半ガイドローラ22bと右後半ガイドローラ23bを支点にチルトするように設けられ、右側チルトガイドプレート機構10b2が設けられる。
前記左側チルトガイドプレート29aの左中間取付端部29a1と右側チルトガイドプレート29bの右中間取付端部29b1は、上部が夫々先端側に延設されて左先端部29a4と右先端部29b4が設けられ、該左先端部29a4と右先端部29b4に足乗せ台基端枠33が接続される。
前記足乗せ台基端枠33の前端左右に前方に突設された左ブラケット34aと右ブラケット34bに足乗せ台35が左支軸36aと右支軸36bを中心に起倒自在に設けられている。
前記方形枠体28には、前記回転部材3の上面に配備されたチルトロック受けプレート27に対応してチルトロックプレート37が方形枠体28の前側枠板28aと後側枠板28bに差渡支架される。
前記チルトロックプレート37に一体に設けられたチルトロック軸38にチルトロック部材39が回動自在に軸支され、かつロックバネ40の付勢により常にロック方向へ引っ張られるように設けられ、チルトロック部材39に設けたロックピン41が前記回転部材3に一体に設けられたチルトロック受けプレート27に押し付けられるように設けられている。そして、前記シート取付部材4が標準チルト姿勢では、前記チルトロック受けプレート27に設けられた標準姿勢ロック溝42aに嵌りその姿勢にロックされる。シート取付部材4が前上がりチルト姿勢では、前記チルトロック受けプレート27に設けられた前上がり姿勢ロック溝42bに嵌り、その姿勢にロックされる。反対に前下がり姿勢では、ロック受けプレート27に設けられた前下がり姿勢ロック溝42cに嵌り、その姿勢にロックされる。
前記方形枠体28の前側枠板28aの左部前面下縁には前方に取付台板43が延設されて配備され、該取付台板43には、支軸44が立設されて前記ロック解除レバー18が軸支されて所要角水平回りに可動自在に配備される。
前記ロック解除レバー18は、連繋部45が配備され、該連繋部45の支軸44より外径側に外側取付孔45aが設けられて、これに螺合するネジ46aにより回転部材3のフック部16bを作動する第1連結ワイヤー19を取付けて連繋し、支軸44に近い内径側に内側取付孔45bが設けられて、これに螺合するネジ46bにより方形枠体27のチルトロックプレート37に配備されるチルトロック部材39と連繋する第2連結ワイヤー47を取付けている。
前記内側作動規制ピン14a及び外側作動規制ピン14bは、内側作動規制ピン用圧縮バネ52aと外側作動規制ピン用圧縮バネ52bによりに上昇方向に付勢されており、それらがそれぞれ違ったカム形状をなす内側作動規制ピン用カムプレート53と外側作動規制ピン用カムプレート54により制御される。すなわち、前記内側作動規制ピン14aは、標準チルト姿勢の時に下降し、前上がりチルト姿勢の時に上昇し、前下がりチルト姿勢の時に下降するように設けられる。外側作動規制ピン14bは、標準チルト姿勢の時に上昇し、前上がりチルト姿勢の時に下降し、前下がりチルト姿勢の時に下降するように設けられる。
前記内側作動規制ピン14a及び外側作動規制ピン14bは、図12〜図17に示すように、扁平頭裁円錐円柱体48に夫々形状され、回転部材3に、回転ベアリング7の中心から外周方向に所要半径で内径縁と外径縁を有し、上下に対向する作動規制ピン用上部軸受49aと作動規制ピン用下部軸受49bが配備され、該作動規制ピン用上部軸受49aと作動規制ピン用下部軸受49bには、前記内側作動規制ピン14aと外側作動規制ピン14bを内径側と外径側に上下にスライド自在に軸受する内側作動規制ピン用上部軸受孔50aと内側作動規制ピン用下部軸受孔50bと外側作動規制ピン用下部軸受孔51aと外側作動規制ピン用上部軸受孔51bとが離隔して夫々配備される。
前記内側作動規制ピン用上部軸受孔50aと内側作動規制ピン用下部軸受孔50bとには、前記内側作動規制ピン14aを上下に昇降自在に嵌挿支承すると共に、内側作動規制ピン用圧縮バネ52aを内側作動規制ピン14aと作動規制ピン用下部軸受49bとの間に介在させて内側作動規制ピン14aを常時上方に付勢して配備する。
前記外側作動規制ピン用上部軸受孔51aと外側作動規制ピン用下部軸受孔51bとには、前記外側作動規制ピン14bが上下に昇降自在に嵌挿支承されると共に、外側作動規制ピン用圧縮バネ52bを外側作動規制ピン14bと作動規制ピン用下部軸受49bとの間に介在させて常時上方に付勢されて配備される。
前記回転部材3上の内側作動規制ピン14aの上端と連接してこれを押下げる内側作動規制ピン用カムプレート53と、前記外側作動規制ピン14bの上端と連接してこれを押下げる外側作動規制ピン用カムプレート54とが前記方形枠体28の前側枠板28aと後側枠板28bとに差し渡されて配備される。
前記内側作動規制ピン用カムプレート53は、下面53aがチルト中心軸Pに対してシート標準傾斜位置の時に内側作動規制ピン14aを下降位置Y2に押下げる内側作動規制ピン標準作動用凸面部55に、前上がりチルト姿勢の作動時に内側作動規制ピン14aを上昇位置Y1に移動させる内側作動規制ピン前上がり作動用凹面部56に、前下がりチルト姿勢の時に内側作動規制ピン14aを下降位置Y2に移動させる内側作動規制ピン前下がり作動用凸面部57に夫々形成される。
前記外側作動規制ピン用カムプレート54は、下面54aがチルト中心軸Pに対してシート標準チルト姿勢位置の時に外側作動規制ピン14bを上昇位置Y1に移動させる外側作動規制ピン標準作動用凹面部58に、前上がりチルト姿勢作動時に外側作動規制ピン14bを下降位置Y2に押下げる外側作動規制ピン前上がり作動用凸面部59に、前下がりチルト姿勢の時に外側作動規制ピン下降位置Y2に押下げる外側作動規制ピン前下がり作動用凸面部60に夫々形成される。
本発明の実施例の車両用シート装置1は、以上のように構成されるから、車両フロア5に設置された標準チルト姿勢のシート取付部材4の手動ハンドル61を持ち、かつロック解除レバー18を握るとロック解除レバー18に繋がる第1連結ワイヤー19が引っ張られて回転ロック部材16のフック部16bがベース部材2に一体に設けられた回転ロック受けプレート12の格納位置ロック孔12aから外れ、回転ロックが解除される。そこで、横向回転をさせることができる。
手動ハンドル61を持ち、シート取付部材4を横向方向に回転し、ロック解除レバー18から手を離すと、回転ロック部材16のフック部16bが牽引バネ17により牽引され、フック部16bの先端係合部16b1が回転ロック受けプレート12の外周面を摺擦し、回転途中位置ロック孔12bに対応すると自動的に嵌合して回転をロックする。また、この位置で、下降位置Y2にある内側作動規制ピン14aが内側作動規制プレート13aの後側途中衝突部13a2と衝突し、回転を停止させる。
再び、手動ハンドル61を持ち、ロック解除レバー18を握り、回転ロック部材16のフック部16bを回転途中位置ロック孔12bから外し、ロック解除レバー18とチルトロック部材39を繋いでいる第2連結ワイヤー47を引張ると、チルトロック部材39はチルトロック軸38を中心にロックバネ40に抗して解除方向へ回動し、ロックピン41を標準姿勢ロック溝42aから外れる。そこで、その状態で手動ハンドル61を持ってシート取付部材4を、図7に示すように、シート取付部材4の左側チルトガイドプレート29aの左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aは左チルトブラケット21aの左前半ガイドローラ22aと左後半ガイドローラ23aによって一点を中心とする半径回りに前後にスライドし、同じくシート取付部材4の右側チルトガイドプレート29bも同様に支承されて一点を中心とする半径回りに前後にスライドし、前上がりチルト姿勢に作動させる。前上がりチルト姿勢の作動終了時にロック解除レバー18を離せば、ロックピン41が前上がり姿勢ロック溝42bに対応しているので、そのロック溝42bに嵌合させ、前上がりチルト姿勢の作動状態にロックが掛かかる。このシート取付部材4が前上がりチルト姿勢に回動すると、前記内側作動規制ピン14aが上昇位置Y1に移動して後側途中衝突部13a2との衝突を解消する。そして、回転ロック部材16のフック部16bを回転途中位置ロック孔12bに再び嵌合して回転ロックをするとできる。しかし、ここでは、ロック解除レバー18を握った状態で横向きに僅かに回転して回転ロック部材16のフック部16bを回転途中位置ロック孔12bより横向き方向にずらしたところでロック解除レバー18を離し、ロックピン41を前上がり姿勢ロック溝42bに嵌合させて前上がりチルト姿勢の作動状態にロックを掛け、回転ロック部材16のフック部16bの先端係合部16b1を回転ロック受けプレート12の外周面を摺擦させる。そこで、シート取付部材4を車外繰出し横向回転をすることができる。
手動ハンドル61を持ってシート取付部材4を回転し、横向位置に達すると、回転部材3の上面に配備された回転規制長孔62の横向位置停止面63bがインナーベアリング7aの上面に立設した停止ピン64に衝突して停止し、横向回転が完了する。ここでも、ロック解除レバー18を離していると、回転ロック部材16のフック部16bは、自動的に横向位置ロック孔12cに嵌合して回転をロックする。それから、手動ハンドル61を持ち、ロック解除レバー18を握り、ロック解除レバー18と連繋するチルトロック部材39を、チルトロック軸38を中心にロックバネ40に抗して解除方向へ回動し、ロックピン41を前上がり姿勢ロック溝42bから外し、その状態で手動ハンドル61を持ってシート取付部材4を、図9に示すように、シート取付部材4の左側チルトガイドプレート29aと右側チルトガイドプレート29bの姿勢チルト手段10により一点を中心とする半径回りに前後にスライドし、前下がりチルト姿勢に作動させる。前下がりチルト姿勢へ作動の終了時にロック解除レバー18を離せば、ロックピン41が前下がり姿勢ロック溝42cに対応しているので、その前下がり姿勢ロック溝42cに嵌合させ、前下がりチルト姿勢の状態にロックが掛かかる。
シート取付部材4が前下がりチルト姿勢へ作動時に内側作動規制ピン14aは下降位置Y2へ移動し、その前下がりチルト姿勢で車内へ格納回転をすると、内側作動規制ピン14aが前側衝突部13a3と衝突して回動が抑止される。
次に、車内へ格納回転時は、先ず、シート取付部材4を前下がりチルト姿勢から前上がりチルト姿勢への作動は、手動ハンドル61を持ち、ロック解除レバー18を握り、回転ロック部材16のフック部16bを横向位置ロック孔12cから外し、チルトロック部材39を、チルトロック軸38を中心にロックバネ40に抗して解除方向へ回動し、ロックピン41を前下がり姿勢ロック溝42cから外し、その状態で手動ハンドル61を持ってシート取付部材4を、図9に示すように、シート取付部材4の左側チルトガイドプレート29aと右側チルトガイドプレート29bの姿勢チルト手段10により一点を中心とする半径回りに前後にスライドし、前上がりチルト姿勢に作動させる。前上がりチルト姿勢の作動終了時にロック解除レバー18を離せば、ロックピン41が前上がり姿勢ロック溝42bに対応しているので、その前上がり姿勢ロック溝42bに嵌合し、前上がりチルト姿勢の作動状態にロックが掛かかる。
前記内側作動規制ピン14aは、シート取付部材4の前上がりチルト姿勢への作動により上昇位置Y1に移動して前側衝突部13a3の衝突が自動的に解消するから、手動ハンドル61を持ってロック解除レバー18を握り、シート取付部材4を前上がりチルト姿勢の状態で回転部材3と共に車内へ格納回転をすることができる。シート取付部材4が前上がりチルト姿勢の状態で回転格納位置に近ずくと、下降位置Y2に移動した外側作動規制ピン14bが標準チルト復帰用衝突部13b1に衝突するので、シート取付部材4は回転を停止する。ここでもロック解除レバー18を離していると、回転ロック部材16のフック部16bは、自動的に回転途中位置ロック孔12bに嵌合して回転をロックする。そこで、シート取付部材4を前上がりチルト姿勢から標準チルト姿勢へチルト作動を行う。すると、外側作動規制ピン14bは、標準チルト復帰用衝突部13b1より上昇位置Y1に移動し、衝突を解消する。そこで、再び、ロック解除レバー18を握り、回転ロック部材16のフック部16bを回転途中位置ロック孔12bから外して回転ロックを解消し、手動ハンドル61を持ってシート取付部材4を回転格納位置に回転し、回転部材3の上面に配備された回転規制長孔62の格納位置停止面63aが回転ベアリング7の上面に立設した停止ピン64に衝突して停止する。そこで、ロック解除レバー18を操作していなければ、回転ロック部材16のフック部16bは自動的に格納位置ロック孔12aに嵌合してシート取付部材4の回転をロックし、回転格納位置に保持する。
本発明の実施例では、利便性の向上(レバーの持ち替えがない。)を目的として回転ロック解除とチルトロック解除を同一レバーにて行う仕様となっているが別々の解除レバーを構成してもよいものである。
本発明の実施例の車両用シート装置1では、図18に示すように、姿勢チルト手段10は、左側チルトガイドプレート29aの左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31a及び右側チルトガイドプレート29bの右前半ガイド孔30bと右後半ガイド孔31bが、チルト中心軸Pを中心とする半径R1の内径側円弧形軸受面32aと同じくチルト中心軸Pを中心とする半径R2の外径側円弧形軸受面32bにより夫々形成されるから、該左前半ガイド孔30aと左後半ガイド孔31aに嵌合する左前半ガイドローラ22aと左後半ガイドローラ23a及び該右前半ガイド孔30bと右後半ガイド孔31bに嵌合する嵌合する右前半ガイドローラ22bと右後半ガイドローラ23bは、夫々を支点にチルト作動し、それらの標準チルト姿勢の重心G1、前上がりチルト姿勢の重心G2及び前下がりチルト姿勢の重心G3と移動の範囲が僅かな移動範囲に納まっている。このことは、手動ハンドルを持って操作する操作力が少なくて済むことを実証するものである。こかれが、図19に示す従来の姿勢チルト手段(引用文献2)によると、チルト中心軸P1に対して標準チルト姿勢の重心位置g1、前上がりチルト姿勢の重心位置g2及び前下がりチルト姿勢の重心位置g3となり、チルト中心軸P1に対して大きく離れ、手動ハンドルによる操作力が大きく増大する欠点があった。
本発明の車両用シート装置は、ドア開口部よりも低い位置に足乗せ台を設定して良好な標準乗車姿勢を確保し、回転時は、シートを前上がりチルト姿勢に作動し、かつその状態にロックして車両に干渉することがなくシートが車両前向きから横向き及び車両横向きから前向きへ回転できる装置を提供できる。
本発明の車両用シート装置は、シートが車両横向きにおいて、前上がりチルト姿勢から標準チルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へ作動し、かつその両チルト姿勢にロックができるから、シートへの乗降が容易に行なえる利便性をもたらすものである。
本発明の車両用シート装置は、シートが車内格納位置では、標準チルト姿勢に作動しないと格納できないので、標準チルト姿勢への変換が強制され、安全な走行乗車姿勢が維持される。
本発明の車両用シート装置は、シートを車両前向きから横向きへの回転では、解除レバーを操作すると格納位置ロックを解除すると同時にチルトロックも解除するから、容易な操作でロックを解除することができ、また、容易にシートを横向き方向に回転させることができ、僅かに回転させたところで解除レバーを開放すると、その状態でチルトロックがなされてチルト姿勢を維持し、回転ロック手段は次に到達するロック孔と自動的に係合して回転を停止する。
本発明の車両用シート装置の回転ロック手段は、シートの位置により作動し、回転規制手段はシートの姿勢により作動するので、次の姿勢の姿勢にチルト作動をしないと規制作動を持続するので、姿勢が強制され、誤作動が確実に改善される。
本発明の車両用シート装置は、シートを車両横向きから前向きへの回転では、解除レバーを操作して回転ロック手段の横向位置ロックと標準チルト姿勢又は更に前下がりチルト姿勢の姿勢ロック手段を解除し、シートを前上がりチルト姿勢にチルト作動し、その前上がりチルト姿勢で回転規制手段の内側作動規制プレートの前側衝突部と衝突を解除して回転が可能となり、解除レバーを操作して前向き回転を行うことによってチルトロックが掛り、確実にシートを前上がりチルト姿勢にロックした状態で車内へ前向き回転が行え、解除レバーを開放して回転ロック手段を待機状態に保持し、姿勢ロック手段を前上がりチルト姿勢にロックとして前向き回転が行なえるものである。
本発明の車両用シート装置は、シートを前上がりチルト姿勢の状態で車内へ前向き回転では、解除レバーを開放して回転ロック手段を回転ロック待機状態で回転するから、回転ロック手段が回転中途位置ロックが作動し、かつ回転規制手段の標準チルト復帰用衝突部に衝突して回転を停止する。そして解除レバーを操作して回転ロック手段の回転中途位置ロックを解除し、前上がりチルト姿勢の姿勢ロック手段を解除し、解除レバーを操作したままシートを前上がりチルト姿勢から標準チルト姿勢にチルト作動して回転規制手段の標準チルト復帰用衝突部を解除し、シートを標準チルト姿勢の状態で格納位置へ回転させて解除レバーを開放して回転ロック手段を回転ロック待機状態として前向き回転を格納位置まで行えば格納位置でシートの回転ロック手段は格納位置にロックし、チルトロック手段は標準チルト姿勢にロックする。
本発明の車両用シート装置における回転規制手段を構成する内側作動規制ピンと外側作動規制ピンは、回転部材の回転中心からの伸びる同一放射線において内外に離隔して配備され、シート取付部材のチルト姿勢により昇降させて夫々対応する内側作動規制プレートと外側作動規制プレートに設けた衝突部に夫々対応させて衝突停止させるものであるから、一方方向の回転にのみ対応させることができ、チルト姿勢を変換することにより夫々規制を解除することができる回転規制手段を付設することができる。
1 実施例の車両用シート装置
2 ベース部材
3 回転部材
4 シート取付部材
5 車両フロア
6 ネジ
7 回転ベアリング
7a インナーベアリング
7b アウターベアリング
8 シート回転支承手段
9 回転ロック手段
10 姿勢チルト手段
10a1 左側チルト支承機構
10a2 右側チルト支承機構
10b1 左側チルトガイドプレート機構
10b2 右側チルトガイドプレート機構
11 姿勢チルトロック手段
12 回転ロック受けプレート
12a 格納位置ロック孔
12b 回転途中位置ロック孔
12c 横向位置ロック孔
13 回転規制手段
13a 内側作動規制プレート
13a1 フリー接面部
13a2 後側途中衝突部
13a3 前側衝突部
13b 外側作動規制プレート
13b1 標準チルト復帰用衝突部
14a 内側作動規制ピン
14b 外側作動規制ピン
15 回転ロック軸
16 回転ロック部材
16a 基端部
16b フック部
16b1 先端係合部
16c 連繋部
16c1 先端部
17 牽引バネ
18 ロック解除レバー
18a 柄部
18b 基部
18b1 ロックストッパ
18b2 操作ストッパ
19 第1連結ワイヤー
20 戻しバネ
21a 左側チルトブラケット
21a1 左内側ガイド面
21a2 左外側ガイド面
21b 右側チルトブラケット
21b1 右内側ガイド面
21b2 右外側ガイド面
22a 左前半ガイドローラ
22b 右前半ガイドローラ
23a 左後半ガイドローラ
23b 右後半ガイドローラ
24a 左前半ローラ軸
24b 右前半ローラ軸
25a 左後半ローラ軸
25b 右後半ローラ軸
26a 左押えプレート
26b 右押えプレート
27 チルトロック受けプレート
28 方形枠体
28a 前側枠板
28b 後側枠板
28c 左側枠板
28d 右側枠板
29a 左側チルトガイドプレート
29a1 左中間取付端部
29a2 左後端部
29a3 左ガイド部
29a4 左先端部
29b 右側チルトガイドプレート
29b1 右中間取付端部
29b2 右後端部
29b3 右ガイド部
29b4 右先端部
30a 左前半ガイド孔
30b 右前半ガイド孔
31a 左後半ガイド孔
31b 右後半ガイド孔
32a 内径側円弧形軸受面
32b 外径側円弧形軸受面
33 足乗せ台基端枠
34a 左ブラケット
34b 右ブラケット
35 足乗せ台
36a 左支軸
36b 右支軸
37 チルトロックプレート
38 チルトロック軸
39 チルトロック部材
40 ロックバネ
41 ロックピン
42a 標準姿勢ロック溝
42b 前上がり姿勢ロック溝
42c 前下がり姿勢ロック溝
43 取付台板
44 支軸
45 連繋部
45a 外側取付孔
45b 内側取付孔
46a ネジ
46b ネジ
47 第2連結ワイヤー
48 扁平頭裁円錐円柱体
49a 作動規制ピン用上部軸受
49b 作動規制ピン用下部軸受
50a 内側作動規制ピン用上部軸受孔
50b 内側作動規制ピン用下部軸受孔
51a 外側作動規制ピン用上部軸受孔
51b 外側作動規制ピン用下部軸受孔
52a 内側作動規制ピン用圧縮バネ
52b 外側作動規制ピン用圧縮バネ
53 内側作動規制ピン用カムプレート
53a 下面
54 外側作動規制ピン用カムプレート
54a 下面
55 内側作動規制ピン標準作動用凸面部
56 内側作動規制ピン前上がり作動用凹面部
57 内側作動規制ピン前下がり作動用凸面部
58 外側作動規制ピン標準作動用凹面部
59 外側作動規制ピン前上がり作動用凸面部
60 外側作動規制ピン前下がり作動用凸面部
61 手動ハンドル
62 回転規制長孔
63a 格納位置停止面
63b 横向位置停止面
64 停止ピン
G1 実施例の車両用シート装置の標準チルト姿勢の重心
G2 実施例の車両用シート装置の前上がりチルト姿勢の重心
G3 実施例の車両用シート装置の前下がりチルト姿勢の重心
g1 従来の車両用シート装置の標準チルト姿勢の重心位置
g2 従来のの車両用シート装置の前上がりチルト姿勢の重心位置
g3 従来のの車両用シート装置の前下がりチルト姿勢の重心位置
P 実施例の車両用シート装置のチルト中心軸
P1 従来の車両用シート装置のチルト中心軸
R1 内径側円弧形軸受面を形成する半径
R2 外径側円弧形軸受綿を形成する半径
Y1 実施例の内側作動規制ピン及び外側作動規制ピンの上昇位置
Y2 実施例の内側作動規制ピン及び外側作動規制ピンの下降位置

Claims (10)

  1. シートを車両の前後方向の前向きから車両の一方の外側方向の横向き及び横向きから前向きへシートを回転させるシート回転支承手段と、該シートを所定回転角位置にロックさせる回転ロック手段と、該シートの姿勢を標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢及び前下がりチルト姿勢へチルトさせる姿勢チルト手段と、該姿勢チルト手段を前記各姿勢にロックさせる姿勢チルトロック手段を備え、前記シートを車両の前後方向の前向き回転格納位置から車両の外側方向の横向きに回転させる時は、回転格納位置からドア開口部に干渉する直前までの間の所定角度回転した回転途中位置でシート姿勢が前上がりチルト姿勢になるように所定角度チルトさせることでドア開口部よりも足乗せ台位置を高い位置へ移動させ、その状態で車両の横向きになるまで回転を行い、車両の横向回転が終了したらチルト姿勢を標準チルト姿勢又は前下がりチルト姿勢まで所定角度チルトさせてシートを乗客が昇降し易い位置に保持し、前記シートを車両の横向きから前向きへ回転させる時は、前記前上がり姿勢までチルト作動し、ドア開口部より足乗せ台の位置が高い位置になるように移動させてから前記回転途中位置まで回転した後、前記標準チルト姿勢までチルト作動を行い、その後、回転格納位置まで回転させてなる車両用シート装置。
  2. 前記シート回転支承手段は、車両のフロアに固着されるベース部材と、回転部材とを接続する回転ベアリングから設けられ、該回転部材は、前記ベース部材との間に配備される回転ロック手段により回転格納位置、回転途中位置、横向位置にロックされる回転停止機能を備え、前記回転部材とシート取付部材に姿勢チルト手段が配備され、シート取付部材が回転部材に対してチルト作動すると共に、姿勢チルト手段に付設される姿勢チルトロック手段により、標準チルト姿勢、前上がりチルト姿勢、前下がりチルト姿勢にロックされる機能を備える請求項1の車両用シート装置。
  3. 前記回転部材は、回転部材の回転中心を中心とする半径の弧状の回転規制長孔が配備され、その一方の内端面が格納位置停止面に、他方の内端面が横向位置停止面に形成され、前記回転ベアリングのインナーベアリングの上面に前記回転部材の回転規制長孔に嵌挿される停止ピンが固着して配備され、インナーベアリングと一体のベース部材に対して回転部材を所要回転角の回転に規制されてなる請求項1又は請求項2の車両用シート装置。
  4. 前記回転ロック手段は、回転ロック受けプレートが、回転ベアリングの軸回り外側に位置し、かつ前記ベース部材に取付けられて配備され、その外側に内側作動規制プレートが配備され、前記回転ロック受けプレートは、前記回転部材がシートを回転格納位置に保持する格納位置ロック孔と、横向き方向へ僅かに回転した回転途中位置に保持する回転途中位置ロック孔と、横向位置に保持する横向位置ロック孔と、前記回転部材に設けられた回転ロック軸に基端部が水平回りに回動自在に軸支される回転ロック部材が配備され、該回転ロック部材は、フック部が前記ベース部材上の回転ロック受けプレートに対応し、基端部より前記フック部と所要角度をもって形成される連繋部の先端部の一方側と回転部材の間には牽引バネが配備され、前記回転ロック部材のフック部の先端係合部が対応する前記回転ロック受けプレートの格納位置ロック孔と、回転途中位置ロック孔と、横向位置ロック孔に嵌合して回転部材をその位置にロックするように設けられてなる請求項1、請求項2又は請求項3の車両用シート装置。
  5. 前記姿勢チルト手段は、チルト支承機構が上面に配備される前記回転部材と、前記チルト支承機構に前後にスライドチルトするチルトガイドプレート機構が取付けられる前記シート取付部材とから設けられてなる請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の車両用シート装置。
  6. 前記回転部材の上面には、左右対称の左側チルトブラケットと右側チルトブラケットが配備され、前記左側チルトブラケットは左前半ガイドローラと左後半ガイドローラを前後に配備した左前半ローラ軸と左後半ローラ軸により夫々軸支して備え前記右側チルトブラケットは右前半ガイドローラと右後半ガイドローラを前後に配備した右前半ローラ軸と右後半ローラ軸により夫々軸支して備え、前記左側チルトブラケットの外側面により一方の左内側ガイド面が、他方の左外側ガイド面が左前ローラ軸と左後半ローラ軸の先端にネジ着されて取付けられた左押えプレートにより設けられ、前記右側チルトブラケットの外側面により一方の左内側ガイド面が、他方の右外側ガイド面が右前半ローラ軸と右後半ローラ軸の先端にネジ着されて取付けられた右押えプレートにより設けられてチルト支承機構が配備されてなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の車両用シート装置。
  7. 前記シート取付部材の左側寄り前後に左側チルトガイドプレートが、同シート取付部材の右側寄りに右側チルトガイドプレートが夫々差渡されて配備され、前記左側チルトガイドプレートの前後に左前半ガイド孔と後半ガイド孔が左右に夫々貫通して形成された左ガイド部が形成され、前記右側チルトガイドプレートも左側チルトガイドプレートと同様の右ガイド部が形成され、前記左側チルトガイドプレートの左前半ガイド孔と左後半ガイド孔に前記回転部材の上面の左側端寄りに配備された左前半ガイドローラと左後半ガイドローラが嵌合され、前記右側チルトガイドプレートの右前半ガイド孔と右後半ガイド孔に前記回転部材の上面の右側端寄りに配備された右前半ガイドローラと右後半ガイドローラが嵌合されて前後チルト自在に支承されるからなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6の車両用シート装置。
  8. 前記チルトガイドプレート機構の左前半ガイド孔と左後半ガイド孔及び前記右前半ガイド孔と右後半ガイド孔は、同一軸芯を中心とし、同一半径の外径円弧面と同一半径の内径円弧面を備えて夫々形成され、前記左前半ガイドローラと左後半ガイドローラと右前半ガイドローラと右後半ガイドローラが夫々嵌合され、軸心を中心にチルトするように設けられてなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7の車両用シート装置。
  9. 前記姿勢チルトロック手段は、前記回転部材の上面に配備されたチルトロック受けプレートに対応してチルトロックプレートが前後に差渡支架され、該チルトロックプレートに一体に設けられたチルトロック軸にチルトロック部材が回動自在に軸支され、かつロックバネの付勢により常にロック方向へ引っ張られるように設けられ、前記チルトロック部材に設けたロックピンが前記回転部材に一体に設けられたチルトロック受けプレートに押し付けられるように設けられ、前記シート取付部材が標準チルト姿勢では、前記チルトロック受けプレートに設けられた標準姿勢ロック溝に嵌りその姿勢にロックされ、シート取付部材が前上がりチルト姿勢では、前記チルトロック受けプレートに設けられた前上がり姿勢ロック溝に嵌合してその姿勢にロックされ、反対に前下がりチルト姿勢では、ロック受けプレートに設けられた前下がり姿勢ロック溝に嵌合してその姿勢にロックされるように設けられてなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8の車両用シート装置。
  10. 前記回転ロック受けプレートの外側に回転規制手段を構成する内側作動規制プレートと外側作動規制プレートが前記ベース部材に取付けられて配備され、前記内側作動規制プレートは、前記回転部材に回転ベアリングの回転軸を中心とする所要半径をもって内径側と外径側に所要間隔をもって相互に離隔し、かつ前記回転部材の定位置に保持される内側作動規制ピンと外側作動規制ピンの回転軌跡に対応して配備され、前記内側作動規制プレートは、内側作動規制ピンに対応する部分として、その下端縁と連接すフリー接面部を上面に備え、後端縁が後側途中衝突部に設けられ、前記前上がり変換対応位置ロック孔と対応して降下した内側作動規制ピンと衝突して横向回転を停止し、反対の前端縁は前側衝突部に設けられ、降下した内側作動規制ピンと衝突して回転格納位置への復帰回転を停止し、前記内側作動規制プレートは、外側作動規制ピンに対応する部分として、前記内側作動規制ピンに対応する部分の後端縁の後側途中衝突部から外径側後方に延設された外側作動規制プレートが配備され、その前端縁が標準チルト復帰用衝突部に設けられ、該標準チルト復帰用衝突部は降下した外側作動規制ピンが衝突して回転途中位置ロック孔と対応してシート取付部材の回転を必ず停止させ、前上がりチルト姿勢を標準チルト姿勢に変換が促されるように設けられてなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9の車両用シート装置。
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