JP2005245836A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 福祉車両として用いられる回転シートにおいて、シート回転時に着座者は足をフットレストに載せて窮屈な姿勢を取らなければならなかった。本発明では、楽な姿勢でシート本体を回転させることができる車両用シートを提供する。
【解決手段】 シート本体10に、着座者が脚部(膝下)を載せ掛けるためのオットマン本体110を取り出し格納可能に設ける。このオットマン本体110で脚部を持ち上げて膝を伸ばした楽な姿勢でシート本体10を回転させる構成とする。
【選択図】 図17

Description

この発明は、例えば老人や身障者等が車両への乗降を楽に行うための車両用シートに関する。
従来、この種のシートとして、例えば特開2002-254969号公報に開示されているようにシート本体を車両正面向きの位置とドア開口部側に向いた位置との間で約90°回転可能に設けた構成としたものが提供されている。また、この種の回転シートには、回転動作時に着座者が足を載せるためのフットレストが備え付けられている。着座者は、足をフットレストに載せて車両フロアから浮かせておくことにより、シート本体の回転動作により自身の体全体をシート本体と一体で回転させて向きを変えることができる。
ところが、通常フットレストは、シートクッションの下部から前方へ張り出すように設けられているため、シート本体の回転時に、ドア開口部の下縁をなし、車両フロアから段差状に盛り上がった状態で位置するステップ(サイドシル、またはロッカー)に突き当たって、シート本体をドア開口部に向いた位置まで回転させることができなくなる。
このため、上記公報に開示された車両用シートは、当該シート本体の全体を前上がり方向に後傾動させてフットレストおよび着座者の足をステップよりも高い位置まで上昇させ、この後傾動状態で回転させることにより、ステップに対するフットレストの干渉を回避してシート本体をドア開口部に向いた位置まで回転させる構成となっていた。
特開2002-254969号公報
このように上記従来の車両用シートは、シート本体を回転させる際に着座者が脚部を抱え込むような窮屈な姿勢をとって足をフットレストに載せる必要があった。また、足を載せるためのフットレストがシート本体の回転時にステップに干渉することを回避するため、シート本体を後傾動させる必要があり、この点で当該車両用シートの構造が複雑になる問題があった。なお、フットレストを予めステップよりも高い位置に設定しておくことにより、シート本体を後傾動させることなく回転時におけるフットレストのステップに対する干渉を回避することができるが、フットレストが高い位置に設定されると、足を載せた時の着座者の姿勢が一層窮屈になる。
本発明は、この問題に鑑みなされたもので、従来のようにシート本体を後傾動させることなく、しかも着座者が楽な姿勢でシート本体を回転させることができる車両用シートを提供することを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の車両用シートとした。
請求項1記載の車両用シートによれば、シート本体の回転動作に連動してオットマン本体が使用位置に取り出されて着座者の脚部(主としてふくらはぎ)が下方から持ち上げられ、この状態でシート本体が車両正面向きの位置からドア開口部側に向いた位置に回転する。着座者が足をフットレストに載せて窮屈な姿勢をとるのではなく、オットマン本体が使用位置に取り出されて脚部が持ち上げられることにより、着座者の足が車両フロアから浮いた位置に移動する構成であるので、着座者は足腰を伸ばす姿勢をとることができ、これにより着座者は足をフットレストに載せた場合よりも楽な姿勢で向きを変えることができる。
なお、シート本体の回転動作に連動してオットマン本体が移動することには、シート本体の回転動作とオットマン本体の移動動作が同時に行われることの他に、シート本体の回転動作に先立ってオットマン本体が移動する構成、シート本体の回転動作を途中で中断してオットマン本体の移動動作がなされ、その後シート本体の回転動作が再開される構成が含まれ、シート本体の回転動作に関連付けてオットマン本体の移動動作がなされる構成が含まれる。
請求項2記載の車両用シートによれば、オットマン本体は格納位置では、シート本体の前部に沿ってほぼ起立した状態とされ、使用位置ではその正面をほぼ上方を向けて着座者の脚部の裏面(主としてふくらはぎ)にあてがわれ、この間のオットマン本体の傾動動作が使用位置と格納位置との間の移動動作に連動してなされるので、着座者が手動により操作する構成に比してその使い勝手を向上させることができる。
請求項3記載の車両用シートによれば、オットマン本体が遮蔽材の引き込み力によりその正面を上方へ向ける方向に傾動する。遮蔽材は、オットマン本体の格納位置から使用位置へ向けた移動により遮蔽装置から引き出され、この引き出しはばね付勢力に抗してなされる。このため、遮蔽材を介してオットマン本体にはばね付勢力が間接的に作用し、これにより当該オットマン本体がその正面を上方へ向ける方向に傾動する。
逆に、オットマン本体が使用位置から格納位置に移動する際には、遮蔽材はばね付勢力によって遮蔽装置に引き込まれていく。
請求項4記載の車両用シートによれば、オットマン本体は格納位置に至ると、その移動動作力(オットマン本体を格納位置に移動させるための駆動力、または手動による操作力)によりシート本体の前部に押圧され、これにより起立方向に傾動し、この起立状態でシート本体の前部に沿って格納される。このように、オットマン本体が格納されると、シート本体の前部に沿って起立した状態に格納されるので、特別の操作をすることなくオットマン本体が着座者にとってジャマにならない位置にコンパクトに格納される。
請求項5記載の車両用シートによれば、電動モータ(オットマンモータ)を駆動源としてオットマン本体が使用位置に取り出され、逆に格納位置に格納されるので、手動操作により行う構成(手動操作式)に比して、その使い勝手を向上させることができる。
次に、本発明の実施形態を説明する。例示する実施形態では、シート本体10の回転動作に伴って作動するオットマン装置100に加えて、シート本体10を車室内外間で移動させる際に当該シート本体10をチルトアップさせるチルトアップ機構を備えた車両用シートSを例示する。
以下、先ずこのチルトアップ機構付きの車両用シートについて種々形態のものを第1〜第4関連技術として説明する。
先ず、図1〜図6は、第1の関連技術に係る車両用シートS1を示している。図1に示すように第1関連技術の車両用シートS1は、車両Mの助手席に適用した場合を例示する。この車両用シートS1の左側方にはドア開口部Dが設けられている。図2に示すようにこの車両用シートS1は、乗員P(以下、着座者Pともいう)が着座するためのシート本体10を備えている。このシート本体10は、座面としてのシートクッション11と、背もたれとしてのシートバック12を備えている。シートバック12はシートクッション11に対して前後に傾動させてリクライニングさせることができる。シートバック12の両側部には、アームレスト13,13が設けられている。また、シートバック12の上部には、ヘッドレスト14が設けられている。このシート本体10そのものは、従来公知のものと同様であり、本関連技術において特に変更することを要しない。また、シートクッション11の前部には、オットマン装置100が併設されている。このオットマン装置100については、後述する。
シート本体10は、シートベース15上に固定されている。このシートベース15は、シートクッション11の下面に沿って固定されている。
一方、車両フロアF上には、シート本体10を車両前後方向(図2において左右方向)に移動させるための前後方向スライド機構20と、シート本体10を車両正面向きの着座位置(図1において実線で示す位置)とドア開口部D側に向いた乗降位置との間を約90°回転させるための回転機構30が設けられている。
図3に示すように前後スライド機構20は、車両前後方向に沿って相互に平行に車両フロアF上に固定された2本のスライドレール21,21と、この両スライドレール21,21を介して車両前後方向に移動する前後スライドベース22を備えている。また、両スライドレール21,21間において車両フロアF上には、ねじ軸23がその軸回りに回転自在に支持されている。このねじ軸23にはナット24が噛み合わされている。このナット24は、前後スライドベース22の下面に固定されている。ねじ軸23の一端側は、前後スライドモータ25の出力軸に連結されている。このため、前後スライドモータ25が起動すると、ねじ軸23がその軸回りに回転し、これによりナット24ひいては前後スライドベース22が車両前後方向(図3において紙面に直交する方向)に移動する。
回転機構30は、前後スライドベース22上に固定された外輪31aと、この外輪31aの内周側に同軸で回転自在に組み込まれた内輪31bからなる回転盤31と、内輪31bが下面に固定された回転ベース32と、前後スライドベース22上に取り付けられた回転モータ33を備えている。回転モータ33の出力軸は、内輪31bの外周面に形成したギヤ部31cに噛み合わされている。このため、回転モータ33が起動すると、内輪31bひいては回転ベース32が回転し、これによりシート本体10が車両正面向きの着座位置とドア開口部D側に向いた乗降位置との間を回転する。
前後スライド機構20の前後スライドモータ25と、回転機構30の回転モータ33は、制御装置Cによりそれぞれ起動、停止、回転方向および回転速度等について動作制御されている。本関連技術では、前後スライドモータ25の起動によるシート本体10の車両前後方向の移動動作と、回転モータ33によるシート本体10の回転動作が一部連動してなされるように両モータ25,33の動作が制御されている。
次に、回転ベース32とシート本体10との間には、チルトアップ機構40が介装されている。このチルトアップ機構40の詳細が図4に示されている。このチルトアップ機構40は、回転ベース32とシートベース15との間に介装された左右一対の連結アーム42,42と、両連結アーム42,42のそれぞれの前後部に支持された補助アーム43,44と、両連結アーム42,42間に連結軸48を介して連結されたナット45と、このナット45が噛み合わされたねじ軸46と、このねじ軸46をその軸回りに回転させるチルトアップモータ47を備えている。
ねじ軸46の一端側はブラケット46aを介して軸回りに回転可能な状態で回転ベース32上に支持されている。ねじ軸46の他端側は、同じく回転ベース32上に固定されたチルトアップモータ47の出力側に連結されている。このチルトアップモータ47も、前記制御装置Cによりその起動停止、回転方向および回転速度等が制御される。
ナット45には、連結ブロック49が取り付けられている。この連結ブロック49には上下に長い溝孔形状の連結孔49aが形成されている。上記連結軸48はこの連結孔49aに上下に変位可能かつ回転可能な状態で挿通されている。
左右の連結アーム42,42は、その長手方向ほぼ中央部において上記連結軸48によりH型に連結されている。チルトアップモータ47が起動してねじ軸46がその軸回りに回転することにより、ナット45がねじ軸46の軸方向(着座者Pから見て前後方向)に移動し、これにより両連結アーム42,42がその前後部を上下に変位させながら一体となって前後方向に移動する。
左右の前側補助アーム43,43は、それぞれ支軸43aを介してシートベース15の前部に上下に回動可能に連結され、かつそれぞれ支軸43bを介して回転ベース32の前部に上下に回動可能に連結されている。支軸43aはシートベース15の前側の連結孔15aに回転可能に支持され、支軸43bは回転ベース32の前側の支持孔32aに回転可能に支持されている。また、この両前側補助アーム43,43に対してそれぞれ連結アーム42の前部が支軸43cを介して上下に回動可能に連結されている。
一方、左右の後ろ側補助アーム44,44は、それぞれ支軸44aを介してシートベース15の後部に上下に回動可能に連結され、かつそれぞれ支軸44bを介して回転ベース32の後部に上下に回動可能に連結されている。支軸44aはシートベース15の後ろ側の連結孔15bに回転可能に支持され、支軸44bは回転ベース32の後ろ側の支持孔32bに回転可能に支持されている。シートベース15の後ろ側の連結孔15bは、前後に長い長溝孔形状に形成されている。この連結孔15b内において支軸44aが移動することにより、後ろ側の補助アーム44はシートベース15に対して前後に変位できるように連結されている。また、この両後ろ側補助アーム44,44には、それぞれ連結アーム42の後部が支軸44cを介して上下に回動可能に連結されている。
前側の補助アーム43における各支軸43a,43b,43cの相互の位置は、支軸43cが後ろ側へ移動すると支軸43aが下方へ移動する関係に設定されている。また、後ろ側の補助アーム44における各支軸44a,44b,44cの相互の位置は、支軸44cが後ろ側へ移動すると支軸44aが上方へ移動する関係に設定されている。
チルトアップモータ47がチルトアップ側に起動すると、ねじ軸46が回転してナット45ひいては連結アーム42,42が連結軸48を中心にして上下に傾動しながら着座者から見て後ろ側に移動する。連結アーム42,42が後ろ側に移動すると、前側補助アーム43,43がそれぞれ支軸43bを中心にして図示反時計回り方向に回転し、また後ろ側補助アーム44,44がそれぞれ支軸44bを中心にして図示反時計回り方向に回転する。前側補助アーム43,43が図示反時計回り方向に回転すると、支軸43a,43aが下方へ変位し、後ろ側補助アーム44,44が図示反時計回り方向に回転すると、支軸44a,44aが上方へ変位し、その結果シートベース15がその前側を下方へ変位させる一方、その後ろ側を上方へ変位させる方向に傾動し、これによりシート本体10がチルトアップされる。
この明細書において、「チルトアップ」とは、シート本体10がシートクッション11の後部側が前部側よりも高くなる方向に傾斜する意味で用いている。また、チルトアップとは逆方向の動作であってシートクッションを水平位置に戻す動作を「チルトダウン」という。図5は、シート本体10がチルトダウンした状態を示し、図6はシート本体10がチルトアップした状態を示している。
また、シート本体10のチルトアップは、そのヒップポイントHP若しくはその近傍位置(着座者Pの腰部付近)に設定した仮想中心を中心として円弧移動するように、シートベース15、回転ベース32および連結アーム42の前後の補助アーム43,44に対する各連結点の相対的位置(支軸43a,43b,43c、44a,44b,44cの相互の位置関係)が設定されている。
このようにシート本体10がそのヒップポイントHPを仮想中心としてチルトアップされるので、着座者Pの移動(体重移動)が極めて少なく、その結果チルトアップ時における着座者Pの不安定感が極めて少なくなっている。この点、例えばシートベースの前部を中心にしてチルトアップさせる構成とした場合は、ヒップポイントHPが大きく移動するためチルトアップ時における着座者Pの体重移動が大きく、その結果着座者Pの不安定感が大きくなる。
以上のように構成した第1の関連技術に係る車両用シートS1は、乗員Pの車両Mへの乗降に際して以下のように動作する。先ず、図1〜図3に示すようにシート本体10が着座位置に位置する状態(チルトアップされていない状態)において、前後スライドモータ25が起動し、これによりねじ軸23が回転してスライドベース22が車両前側へ移動する。スライドベース22の車両前側への移動途中において、回転モータ33が起動され、これにより回転ベース32ひいてはシート本体10が車両正面向きの着座位置からドア開口部D側へ約90°回転しながら車両前側へ移動する。これにより、当該車両用シートS1に着座した着座者Pの足が例えばフロントピラーに干渉等することなく、限られたスペースでシート本体10を効率よくドア開口部D側に向けて回転させることができる。
図5は、シート本体10がドア開口部Dに向いた乗降位置まで回転された状態であって、未だチルトアップされていない状態を示している。この状態では、シートクッション11およびシートベース15がほぼ水平に位置している。
このチルトダウン状態においてチルトアップモータ47がチルトアップ側に起動すると、図6に示すようにねじ軸46がその軸回りに回転することによりナット45が着座者から見て後ろ側(図6において右側、この段階では車室内側)に移動し、これにより左右の連結アーム42,42がそれぞれ上下にスイングしつつ後ろ側に移動する。
連結アーム42が後ろ側に移動することにより、前側補助アーム43が支軸43bを中心にして図示反時計回り方向に回動し、また、後ろ側補助アーム43が支軸44bを中心にして同じく図示反時計回り方向に回動する。
前側補助アーム43,43がそれぞれ支軸43bを中心にして図示反時計回り方向に回動することにより、支軸43a,43aがそれぞれ下方へ変位し、これによりシートベース15ひいてはシート本体10の前側が下方へ変位する。また、後ろ側補助アーム44,44がそれぞれ支軸44bを中心にして図示反時計回り方向に回動することにより、支軸44a,44aがそれぞれ上方へ変位し、これによりシートベース15ひいてはシート本体10の後ろ側が上方へ変位する。
このようにシートクッション11の前側を下方へ変位させつつ、その後部側を上方へ変位させて当該シート本体10が前のめり方向にチルトアップされる。この場合、前記したようにシート本体10は、そのヒップポイントHPを中心にしてチルトアップされる。
こうしてシート本体10がチルトアップされることにより、着座者Pは楽に起立することができるので、車両Mからの降車を楽に行うことができる。
逆に、乗車する場合には、上記のようにしてシート本体10をチルトアップさせておくことにより、着座者Pは楽にシート本体10に着座することができる。すなわち、着座者Pは、チルトアップされたシート本体10に体を預け、そのままの状態でチルトアップモータ47を逆転させることによりシート本体10をチルトダウンすることにより着座することができる。この場合、シート本体10は、ヒップポイントHPまたはその付近を中心にしてチルトダウンされることから、着座者の体重移動が少なく、従って着座者の不安定感が小さい。
図5に示すようにシート本体10を水平位置まで戻した後、回転モータ33および前後スライドモータ25を制御装置Cの制御下で起動させることによりシート本体10は、車両正面向きの着座位置に向けて回転しつつ後ろ側に移動し、これにより着座者Pの足等が車両Mのボディ(例えばフロントピラー等)に干渉することなく、当該シート本体10を車室内の所定位置に戻すことができる。この間、着座者Pは座ったままで車両正面向きの着座位置に着座することができる。
以上のように構成した第1関連技術の車両用シートS1によれば、シート本体10をドア開口部D側に向けた状態において、シート本体10がヒップポイントHPまたはその付近を中心にしてチルトアップまたはチルトダウンされるので、着座者Pの体重移動を従来よりも大幅に小さくして着座者Pの不安定感を少なくすることができる。
また、チルトアップモータ47を駆動源としてチルトアップ、チルトダウンさせる構成であるので、このチルトアップモータ47を制御装置Cにより適切に制御することにより、前後スライド動作および回転動作に、チルトアップおよびチルトダウンの両動作を連動させることができ、この点で使い勝手のよい車両用シートS1とすることができる。
次に、上記例示した第1関連技術に係る車両用シートS1には種々変更を加えることができる。以下説明する第2の関連技術に係る車両用シートS2は、前記チルトアップ機構40に変更を加えた構成を特徴とするもので、その他の構成については第1関連技術の車両用シートS1と同様であるので、図において同位の符号を用いてその説明を省略する。
図7および図8は前記チルトアップ機構40に変更を加えたチルトアップ機構50を示し、図9〜図11はこのチルトアップ機構50を備えた第2関連技術の車両用シートS2を示している。チルトアップ機構50は、回転ベース51とシートベース52との間に介装された左右一対の連結アーム53,53と、両連結アーム53,53のそれぞれの前後部に支持された補助アーム54,55と、両連結アーム53,53間に支軸56,56を介して支持されたナット57と、このナット57が噛み合わされたねじ軸58と、このねじ軸58をその軸回りに回転させるチルトアップモータ59を備えている。ナット57とねじ軸58とチルトアップモータ59が、チルトアップ機構50の駆動装置(チルトアップ駆動装置50K)を構成している。
ナット57の両側部と連結アーム53,53との間にそれぞれ支軸56が掛け渡されている。両支軸56,56は相互に同軸に取り付けられている。ナット57は、この支軸56,56の軸心を中心にして上下に回動可能に支持されている。
左右の前側補助アーム54,54は、それぞれ支軸54aを介してシートベース52の前部に上下に回動可能に連結され、かつそれぞれ支軸54bを介して回転ベース51の前部に上下に回動可能に連結されている。支軸54aはシートベース52の前側の連結孔52aに回転可能に支持され、支軸54bは回転ベース51の前側の支持孔51aに回転可能に支持されている。また、この両前側補助アーム54,54に対してそれぞれ連結アーム53の前部が支軸54cを介して上下に回動可能に連結されている。
一方、左右の後ろ側補助アーム55,55は、それぞれ支軸55aを介してシートベース52の後部に上下に回動可能に連結され、かつそれぞれ支軸55bを介して回転ベース51の後部に上下に回動可能に連結されている。後ろ側の支軸55aが挿通されるシートベース52側の連結孔52bは着座者から見て前後に長い溝孔形状に形成されている。このため、支軸55aひいては後ろ側補助アーム55,55は、それぞれシートベース52に対して相対的に前後方向に移動可能に連結されている。支軸55bは、回転ベース51の後ろ側の支持孔51bに回転可能に支持されている。また、この両後ろ側補助アーム55,55には、それぞれ連結アーム53の後部が支軸55cを介して上下に回動可能に連結されている。
前側の補助アーム54における各支軸54a,54b,54cの相互の位置は、支軸54cが後ろ側へ移動すると支軸54aが下方へ移動する関係に設定されている。また、後ろ側の補助アーム55における各支軸55a,55b,55cの相互の位置は、支軸55cが後ろ側へ移動すると支軸55aが上方へ移動する関係に設定されている。
チルトアップ駆動装置50Kは、傾動ブラケット59aに取り付けられている。この傾動ブラケット59aは、支軸59bを介して回転ベース51の後部に上下に傾動可能に支持されている。このため、チルトアップ駆動装置50Kは、支軸59bを中心にして上下に傾動可能に支持されている。チルトアップモータ59に対してねじ軸58は組み込まれてユニット化されている。このチルトアップモータ59が起動すると、ねじ軸58がその軸回りに正転または逆転する。また、傾動ブラケット59aが支軸59bを中心にして上下に傾動することによりねじ軸58もその先端側を上下に変位させる方向に傾動する。
チルトアップモータ59も、前記制御装置Cによりその起動停止、回転方向および回転速度等が制御される。
チルトアップモータ59がチルトアップ側に起動すると、ねじ軸58が回転してナット57ひいては連結アーム53,53が着座者から見て後ろ側に移動する。連結アーム53,53が後ろ側に移動すると、前側補助アーム54,54がそれぞれ支軸54bを中心にして図示反時計回り方向に回転し、また後ろ側補助アーム55,55がそれぞれ支軸55bを中心にして図示反時計回り方向に回転する。前側補助アーム54,54が図示反時計回り方向に回転すると、支軸54a,54aが下方へ変位し、後ろ側補助アーム55,55が図示反時計回り方向に回転すると、支軸55a,55aが上方へ変位し、その結果シートベース52がその前側を下方へ変位させる一方、その後ろ側を上方へ変位させる方向に傾動し、これによりシート本体10がチルトアップされる。
第1関連技術と同様、シート本体10のチルトアップおよびチルトダウンは、そのヒップポイントHP若しくはその近傍位置を仮想中心として円弧移動するように、シートベース52、回転ベース51および連結アーム53,53の前後の補助アーム54,55に対する各連結点の相対的位置(支軸54a,54b,54c、55a,55b,55cの相互の位置関係)が設定されている。
以上のように構成した第2関連技術の車両用シートS2によっても、シート本体10のヒップポイントHP若しくはその近傍を中心にして当該シート本体10がチルトアップおよびチルトダウンされる構成であるので、チルトアップおよびチルトダウン時における着座者Pの体重移動を従来よりも小さくして、着座者Pの不安定感を少なくすることができる。
以上説明した第1、第2関連技術には、種々変更を加えることができる。例えば、シートベース15,52の後ろ側の連結孔15b,52bを長溝孔形状に形成する構成を例示したが、これに代えて前側の連結孔15a,52aを前後に長い長溝孔形状に形成して、前側の補助アーム43,54がシートベース15,52に対して前後に変位可能な構成としてもよい。
第1、第2関連技術の車両用シートS1,S2におけるチルトアップ機構40,50にはさらに変更を加えることができる。図12は、第3関連技術の車両用シートS3におけるチルトアップ機構70が示されている。前記各関連技術と同様の構成については、同位の符号を用いてその説明を省略する。この第3関連技術に係るチルトアップ機構70は、第1関連技術とは異なって、ナット45が直接連結アーム42に取り付けられている。また、第3関連技術のチルトアップ機構70は、チルトアップ駆動装置70Kが回転ベース32上に設置されて、上下には傾動しない点で第2関連技術とは異なっている。
この第3関連技術において、ねじ軸46に噛み合わされたナット45は、左右の連結アーム72,72間に掛け渡し状に固定した連結ロッド71に固定されている。このため、左右の連結アーム72,72は、ナット45と一体となって前後に平行移動し、従って第1、第2関連技術とは異なって上下に傾動しない。
連結アーム72,72は、それぞれその前後に連結した補助アーム73,74を介して回転ベース32とシートベース75との間に介装されている。連結アーム72の前部には支軸73cを介して前側の補助アーム73が上下に回動可能に連結されている。支軸73cが挿通された、前側補助アーム73の連結孔73dは、図12においてほぼ上下に長い長溝孔形状に形成されている。
前側補助アーム73は、支軸73aを介してシートベース75の前部に上下に回動可能に連結されている。支軸73aは、シートベース75の前部に設けた連結孔75aに挿通されている。この連結孔75aは、前後に長い長溝孔形状に形成されている。このため、支軸73aが連結孔75a内を移動することにより、前側の補助アーム73はシートベース75に対して前後に変位できる。
連結アーム72の後ろ側には支軸74cを介して補助アーム74が上下に回動可能に連結されている。支軸74cは、後ろ側補助アーム74の連結孔74dに挿通されている。この連結孔74dも、図12においてほぼ上下に長い長溝孔形状に形成されている。このため、支軸74cが連結孔74d内で移動することにより、連結アーム72の後ろ側の補助アーム74に対する連結支点(支軸74c)の変位が許容される。また、後ろ側の補助アーム74は、支軸74aが円形の連結孔75bに挿入されてシートベース75の後部に上下に回動可能に連結されている。また、後ろ側の補助アーム74は、支軸74bが円形の支持孔32bに回転可能に挿入されて回転ベース32の後部に上下に回動可能に支持されている。
なお、チルトアップ駆動装置70Kのチルトアップモータ47は、前記各関連技術と同様制御装置により制御される。また、回転ベース32は、前後スライド機構20および回転機構30により、車両Mの前後方向に移動可能かつ水平に回転可能に支持されている。
以上のように構成した第3関連技術の車両用シートS3におけるチルトアップ機構70によれば、チルトアップモータ47が起動してねじ軸46が回転すると、ナット45が後ろ側(図12中右側)に移動する。ナット45が後ろ側に移動すると、これと一体で連結アーム72が後ろ側へ移動する。連結アーム72が、後ろ側へ移動すると、前側補助アーム73が支軸73bを中心にして図示反時計回り方向に回転し、これによりシート本体10の前部が下方へ変位する。
また、連結アーム72が後ろ側に移動することにより、後ろ側補助アーム72が支軸74bを中心にして同じく反時計回り方向に回動し、これによりシート本体10の後部が上方へ変位する。このように第3関連技術においても、シート本体10は、ヒップポイントHPを中心にしてその前部を下方へ変位させ、後部を上方へ変位させる方向にチルトアップされる。第1関連技術と同様、補助アーム73,74において、各支軸73a,73b,73c、74a,74b,74cの相対位置は、このようなチルトアップ動作が得られるよう適切に設定されている。
この第3関連技術の場合、連結アーム72は前後方向(長手方向)に平行移動し、上下には変位しないが、前側の支軸73cがそれぞれ長溝形状に形成された連結孔72a,73dに挿通され、支軸73aが前後に長い長溝形状に形成された連結孔75aに挿通され、さらに後ろ側の支軸74cが長溝孔74dに挿通されていることにより、前後の補助アーム73,74の回転に伴うシートベース75の傾動動作が許容される。
この第3関連技術の車両用シートS3にも種々変更を加えることができる。例えば、シートベース75の前側の連結孔75aを長溝孔形状に形成する構成と例示したが、これに代えて後ろ側の連結孔75bを前後に長い長溝孔形状に形成して、後ろ側の補助アーム74がシートベース75に対して前後に変位可能な構成としてもよい。
次に、図13および図14は、第4関連技術のチルトアップ機構60を備えた車両用シートS4を示している。第1〜第3関連技術と同様、回転盤31の内輪31bに回転ベース61が取り付けられている。この回転ベース61の左右の側壁部61a,61aには、それぞれ円弧形状のガイドレール62が左右対称に取り付けられている。両ガイドレール62,62は、ともに下側に凸の向きで取り付けられている。両ガイドレール62,62は、シート本体10のヒップポイントHPを中心とする円周に沿って一定の角度範囲で取り付けられている。この両ガイドレール62,62には、シートベース65の左右の側壁部65a,65aにそれぞれ2個づつ取り付けた移動ブロック体63,63が摺動自在に組み付けられている。移動ブロック体63〜63は、着座者の体重およびシート本体10の重量等を十分に受け得る強度でそれぞれガイドレール62,62に組み付けられている。
また、シートベース65の一方の側壁部65aには、円弧形状のチルトアップギヤ64(セクタギヤ)が取り付けられている。このチルトアップギヤ64は、ヒップポイントHPを中心とする円周に沿って取り付けられている。一方、回転ベース61の一方の側壁部には、チルトアップモータ66が取り付けられている。このチルトアップモータ66の出力軸に駆動ギヤ67が取り付けられている。この駆動ギヤ67は、上記チルトアップギヤ64に噛み合わされている。
このように構成した第4関連技術のチルトアップ機構60によれば、図13に示すチルトダウン状態において、チルトアップモータ66がチルトアップ側に起動して駆動ギヤ67が回転すると、チルトアップギヤ64がヒップポイントHPを中心とする円周に沿って図示反時計回り方向に移動し、これによりシート本体10がヒップポイントHPを仮想中心として図示反時計回り方向にチルトアップされる。図14は、シート本体10がチルトアップされた状態を示している。
図14に示すチルトアップ状態において、チルトアップモータ66がチルトダウン側に起動すると、駆動ギヤ67が逆転してチルトアップギヤ64が図示時計回り方向に移動し、これによりシート本体10がヒップポイントHPを中心にして図示時計回り方向に回転してチルトダウンされる。
このように、第4関連技術のチルトアップ機構60によっても、シート本体10がヒップポイントHPを中心にしてチルトアップおよびチルトダウンされるので、第1関連技術と同様、チルトアップおよびチルトダウンの際における着座者の体重移動を少なくして不安定感をなくすことができる。
次に、前記第1〜4関連技術の各車両用シートS1〜S4には、本願発明に係るオットマン装置100を付加することができる。図15は、第1関連技術に係る車両用シートS1に電動式のオットマン装置100を付加した車両用シートS5が示されている。オットマン装置100以外の構成については前記関連技術において説明した通りであるので、図では同位の符号を用いてその説明を省略する。
オットマン装置100は、シートベース15に取り付けられている。このオットマン装置100の詳細が図16に示されている。このオットマン装置100は、オットマンベース101を備えている。このオットマンベース101は、ブラケット102〜102を介してシートベース15の下面に沿って固定されている。このオットマンベース101の下面には、2本のガイドレール103,103がシート本体10の前後方向に沿って相互に平行に取り付けられている。両ガイドレール103,103には、それぞれ2個の移動体105,105を介して1本のラック104が取り付けられている。このため、2本のラック104は、相互に一定の間隔をおいて平行かつ一体でシート本体10の前後方向に沿って移動可能に設けられている。
この2本のラック104,104には、それぞれピニオンギヤ106が噛み合わされている。このピニオンギヤ106,106は、オットマンモータ107の出力軸に取り付けられている。オットマンモータ107は、上記オットマンベース101に取り付けられている。このため、オットマンモータ107が起動すると、ピニオンギヤ106,106が一体で回転し、これにより2本のラック104,104が一体で移動する。このオットマンモータ107の起動、停止、回転方向および回転数等については、前記各モータ25、33と同様制御装置により制御される。
2本のラック104,104の先端には、概ね平板形状を有するオットマン本体110が支持されている。このオットマン本体110は、着座者Pが主としてふくらはぎ付近の脚部を載せ掛けることにより、一層リラックスした姿勢で着座できるようにするためのもので、正面側にクッション性の高いクッション部110aと、背面側に平板形状を維持するための背板110bを備えている。背板110bのやや下側寄りには、2つの支持ブラケット部110c,110cが設けられている。この2つの支持ブラケット部110c,110cのそれぞれがラック104の先端部に支軸111を介して上下に傾動可能に連結されて、オットマン本体110がラック104,104の先端に上下に傾動可能に支持されている。
オットマンベース101の上面には、遮蔽装置120が取り付けられている。この遮蔽装置120は、一定幅の可撓性を有する遮蔽材121を引き出し、引き込み可能に収納したもので、遮蔽材121は図示省略したばねにより引き込み方向に付勢されている。遮蔽材121の先端側は、上記オットマン本体110の背板110bであって支持ブラケット110c,110cよりも上側に連結されている。このため、オットマン本体110は、間接的に遮蔽材121の引き込み方向(図において時計回り方向)にばね付勢(以下、引き込み力という)されている。
本実施形態では、遮蔽材121として可撓性を有するシート材が用いられている。また、遮蔽装置120として捩りばねにより巻き取り方向にばね付勢され、シート材の引き出し後端側が連結された巻き取り芯を有する巻き取り装置が用いられている。
以上のように構成した本実施形態の車両用シートS5によれば、シート本体10が車両正面向きの着座位置に位置する状態(車両走行時の着座状態)では、オットマンモータ107は停止しており、ラック104,104は最も後ろ側(図16において右側)に位置している。従って、着座者Pの足は、車両Mのフロア若しくは図示省略したフットレストに置かれている。この着座状態では、オットマン本体110が最も後ろ側に移動した状態であり、この状態ではオットマン本体110はシート本体10(シートクッション11)の前面に沿ってほぼ起立した状態に格納される。図16は、オットマン装置100の格納状態(不使用時)を示している。
例示したオットマン装置100には主として二つの使用形態がある。一つは、車両乗降時における使用であり、もう一つは車両走行時または通常の着座時における使用である。前者の使用形態に用いられる車両用シートが特許請求の範囲の請求項1に記載した発明の実施形態に相当する。
先ず、前者の使用形態について説明すると、シート本体の着座状態から、降車する場合には前記したように前後スライドモータ25および回転モータ33が起動してシート本体10が車両正面向きの着座位置からドア開口部D側に回転しつつ車両前方へ移動する。シート本体10が回転し始めるとほぼ同時に若しくは、その後の適当な段階で、オットマンモータ107が起動する。オットマンモータ107が起動すると、ラック104,104が前方へ移動してオットマン本体110がシート本体10の前方へ取り出される。
図17に示すようにオットマン本体110は前方に移動し始めると、遮蔽材121が引き込み方向にばね付勢されていることから、支持ブラケット110c,110c(当該オットマン本体110の傾動中心)よりも上部側が遮蔽材121の引き込み力により引っ張られて、当該上部側を下部側よりも後ろ側へ変位させる方向(正面のクッション部110aを上面側にする方向、図17において時計回り方向)に倒される。
オットマン本体110が上記のように倒れつつさらに前方に移動することにより、遮蔽材121が引き出される。遮蔽材121を引き出しつつ、オットマン本体110が使用位置に向けて取り出されると、着座者Pの脚部(主として膝下部分)がオットマン本体110によって上方へ持ち上げられる。図17はこの状態を示している。
こうして着座者Pの脚部がオットマン本体110によって持ち上げられて、足元が車両フロアFから浮き上がった状態でシート本体10がドア開口部D側に向けられる。このため、図17に示すように着座者Pは、何ら意識することなく、また自身では何ら動作することなく車両のステップSPを乗り越えた車室外側の位置に足元を移動させることができる。
その後、前記したようにチルトアップ機構40が作動することによりシート本体10が前のめり方向に傾動されることにより、着座者Pはさほど立ち上がり動作を行うことなく楽にシート本体10から離れて降車することができる。
着座者Pが降車後、チルトアップ機構40がチルトダウン側に動作し、然る後、シート本体10がドア開口部D側に向いた乗降位置から車両正面向きの着座位置に戻される段階では、オットマンモータ107が逆転方向に起動することによりラック104,104がシート本体10の後ろ側に移動し、これによりオットマン本体110が後ろ側に戻される。オットマン本体110が戻される段階では、遮蔽材121が遮蔽装置120の引き込み力により自動的に引き込まれる。
ラック104,104が後退端まで戻されると、当該オットマン本体110の移動動作力によりオットマン本体110が、その上部がシートクッション11の前面に当接することにより再び起立方向に回転し、これによりシート本体10の前面にほぼ沿った格納位置(図16に示す位置)に格納される。
次に、車両走行時または着座時におけるオットマン装置100の使用形態について説明すると、この場合は、前後スライド機構20、回転機構30およびチルトアップ機構40を作動させず、オットマン装置100を単独で作動させる使用形態を取る。すなわち、シート本体10を車両正面向きの着座位置に位置させたまま、オットマンモータ107を起動と、前記と同様ラック104,104が前方へ移動してオットマン本体110がシート本体10の前方へ取り出される。オットマン本体110は前方に移動し始めると、遮蔽材121の引き込み方向への付勢力によってその正面側のクッション部110aを上面側にする方向へ自動的に倒される。
オットマン本体110がその正面を上方へ向けた位置に自動的に倒された後、当該オットマン本体110がさらに前方に移動することにより、遮蔽材121が引き出されていく。遮蔽材121を引き出しつつ、オットマン本体110が使用位置に向けて取り出されると、着座者Pの脚部(主として膝下部分)がオットマン本体110によって上方へ持ち上げられる。
こうして着座者Pの脚部がオットマン本体110によって持ち上げられて、足元が車両フロアFから浮き上がった楽な姿勢で着座することができる。この場合、シートバック12を後方へ倒すことにより着座者はほぼ水平に寝ころんだ最も楽な姿勢を取ることができる。
オットマン装置100を格納する場合には、前記と同様オットマンモータ107を逆転させてラック104,104をシート本体10の後ろ側に移動させ、これによりオットマン本体110をシート本体10側に戻す。オットマン本体110が戻される段階では、遮蔽材121が遮蔽装置120の引き込み力により自動的に引き込まれる。これによりラック104,104が後退端まで戻される直前において、オットマン本体110の上部がシート本体10の前部に当接し、この当接状態のままさらに戻されることにより当該オットマン本体110がその正面側のクッション部110aを上方に向けた姿勢から前方へ向けた姿勢に傾動し、この姿勢でシート本体10の前部に沿って格納される。
以上説明したように本実施形態の車両用シートS5によれば、シート本体10の回転動作に連動してオットマン本体110が使用位置に取り出されて、着座者Pの脚部(主として膝から下)が下方から持ち上げられ、この状態でシート本体10が回転する。オットマン本体110により着座者の脚部であって膝から下の部分が上方に持ち上げられることから、着座者が膝を伸ばした楽な姿勢を取ることができ、従って従来足をフットレストに載せる場合の窮屈な姿勢を取る必要がない。
また、オットマン本体110の使用位置は着座者の膝下を持ち上げる高さに位置にすることから、当該シート本体10を回転させる際にオットマン本体110を使用位置に取り出した状態であっても当該オットマン本体110が車両のステップSPに干渉することはなく、従って従来のようにシート本体10を後傾動させる等しなくとも、そのまま水平回転させることによりドア開口部D側に回転させることができる。
また、オットマン本体110を使用位置に取り出すと、これに伴って遮蔽材121が引き出され、この遮蔽材121によってラック104,104および支持ブラケット110c,110cの周辺が遮蔽されるので、見栄えがよくなるばかりでなく、着座者の衣服等がラック104に噛み込まれたりすることがなく、またラック104や支持ブラケット110等の潤滑油が衣服等に付着することが防止される。
以上説明したオットマン装置100は、第1関連技術に係る車両用シートS1に限らず、第2〜第4関連技術に係る車両用シートS2〜S4にも同様に適用することができる。
また、例示したオットマン装置100は、チルトアップ機構40,50,60さらには前後スライド機構20を備えない車両用シートにも適用することができる。
また、オットマン装置100を、例えば車両用シートのリクライニング機構と併用することにより、当該車両用シートを簡易な車載ベットとして利用することができるので、回転せず、またチルトアップしない通常の固定式シートに適用した場合でも、従来のものよりも使い勝手のよいオットマン装置として使用することができる。
さらに、遮蔽装置120がオットマンベース101に取り付けられ、遮蔽材121の先端がオットマン本体110に連結された構成を例示したが、逆に遮蔽装置120をオットマン本体側に取り付け、遮蔽材121の先端をオットマンベース101側若しくはシート本体10側に連結する構成としてもよい。
また、オットマン装置の遮蔽材として可撓性を有するシート材を用い、遮蔽装置としてシート材を巻き取り、繰り出し可能な巻き取り装置を用いる構成を例示したが、シート材に代えて可撓性を有しない平板を遮蔽材として用い、遮蔽装置として巻き取り装置ではなくこの平板を引き出し、引き込み可能な形態のものを用いることもできる。また、可撓性を有しない小片を複数連結したものを遮蔽材として用いることもできる。この場合は、巻き取り装置を遮蔽装置として用いることができる。
遮蔽材として可撓性を有するシート材を用いる場合には、いわゆるロールカーテンと称される巻き取り式のカーテン装置、若しくはこれに相当するものを転用してもよい。
さらに、遮蔽装置120を廃止することもできる。この場合、例えばオットマン本体とラックとの間にリンク機構を介在させて、ラックの移動距離に応じてオットマン本体を連動して傾動させる構成とすることができる。
また、遮蔽装置120とこれにより引き込み方向にばね付勢された遮蔽材を介在することにより、オットマン本体110の使用位置と格納位置との間の移動動作に連動して当該オットマン本体110を上下に傾動させる構成を例示したが、オットマン本体の傾動動作を連動させるための手段としては、これに限らず例えばオットマン本体のラック104,104に対する傾動支持部に電動モータを組み込んで、この電動モータを駆動源として上下に傾動する構成とし、かつこの傾動用の電動モータと前記オットマンモータ107を適切に同期制御することにより連動させる構成としてもよい。
また、例示した実施形態および各関連技術において、ヒップポイントHPを中心にしてシート本体10をチルトアップする構成を例示したが、シート本体10の傾動中心(チルトアップ中心)は、厳密にヒップポイントHPに設定する構成の他、ヒップポイントHP付近の一定範囲内の一点を中心とする構成とすればよい。要は、チルトアップ、チルトダウンする時に、着座者Pの大きな体重移動がなく、その腰部付近を中心にして傾動することにより着座者Pの安定感および安心感を得られるように、ヒップポイントHPまたはその周辺の一定範囲にチルトアップ中心を設定すればよい。
本発明に関連する技術を示す図であって、車両用シートを助手席位置に配置した車両の平面概略図である。 本発明の第1関連技術に係る車両用シートの側面図である。 第1関連技術の車両用シートを着座者の背後から見た図である。本図は、シート本体が車両正面向きの着座位置に位置する状態を示している。 第1関連技術の車両用シートにおけるチルトアップ機構の分解側面図である。 第1関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトダウンされた状態を示している。 第1関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトアップされた状態を示している。 第2関連技術の車両用シートにおけるチルトアップ機構の分解側面図である。 第2関連技術の車両用シートにおけるチルトアップ機構の主として駆動系統の側面図である。 第2関連技術の車用用シートを着座者の背後から見た図である。本図は、シート本体が車両正面向きの着座位置に位置する状態を示している。 第2関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトダウンされた状態を示している。 第2関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトアップされた状態を示している。 第3関連技術の車両用シートにおけるチルトアップ機構の分解側面図である。 第4関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトダウンされた状態を示している。 第4関連技術の車両用シートの側面図である。本図は、シート本体がチルトアップされた状態を示している。 本発明の実施形態に係る車両用シートの側面図である。本図は、シート本体が車両正面向きの着座位置に位置する状態を示している。 本発明の実施形態に係る車両用シートにおけるオットマン装置を示す側面図である。本図は、オットマン本体の格納状態を示している。 本発明の実施形態に係る車両用シートにおけるオットマン装置を示す側面図である。本図は、オットマン本体の取り出し状態を示している。
符号の説明
M…車両、D…ドア開口部、F…車両フロア
SP…ステップ
P…着座者
S1〜S5…車両用シート
10…シート本体
15…シートベース
20…前後スライド機構
30…回転機構
40…チルトアップ機構
50…チルトアップ機構
50K…チルトアップ駆動装置
60…チルトアップ機構
70…チルトアップ機構
70K…チルトアップ駆動装置
100…オットマン装置
101…オットマンベース
104…ラック
106…ピニオンギヤ
107…オットマンモータ
110…オットマン本体
110a…クッション部、110b…背板、110c…支持ブラケット
120…遮蔽装置
121…遮蔽材

Claims (5)

  1. シート本体を車両正面向きの着座位置とドア開口部側に向いた乗降位置との間で回転可能であるとともに、着座者が脚部を載せ掛けるためのオットマン本体を使用位置に取り出し可能かつ格納位置に格納可能なオットマン装置を備えた車両用シートであって、
    前記オットマン本体は、前記シート本体の前記乗降位置に向けた回転動作に連動して前記使用位置に取り出される一方、前記シート本体の前記着座位置に向けた回転動作に連動して前記格納位置に格納される構成とした車両用シート。
  2. 請求項1記載の車両用シートであって、前記オットマン本体は、前記使用位置へ取り出されるとその正面を上方へ向ける方向に傾動される一方、前記格納位置へ格納されると前記正面を前方へ向けて起立する方向に傾動する構成とした車両用シート。
  3. 請求項2記載のオットマン装置であって、オットマン本体に引き出し先端側を連結した遮蔽材を引き出し可能かつ引き込み方向にばね付勢した状態で有する遮蔽装置を前記シート本体側に備え、前記遮蔽材のばね付勢力を利用して前記オットマン本体が使用位置へ取り出されるとその正面を上方へ向ける方向に傾動される構成とした車両用シートのオットマン装置。
  4. 請求項2記載のオットマン装置であって、オットマン本体が格納位置に至ると、該オットマン本体の前記格納位置への移動動作力によりシート本体の前部に押圧されて起立する方向に前記オットマン本体が傾動する構成とした車両用シートのオットマン装置。
  5. 請求項1記載のオットマン装置であって、オットマン本体は、シート本体の下面に沿って前後に移動可能に支持したラックの先端に上下に傾動可能に支持され、前記ラックを電動モータを駆動源とするピニオンギヤの回転により移動させて、前記オットマン本体を取り出し、格納する構成としたオットマン装置。
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