JP2018002188A - 包装容器 - Google Patents

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Masako Tsuchida
雅子 土田
加戸 卓
Taku Kato
卓 加戸
渡辺 薫
Kaoru Watanabe
薫 渡辺
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Abstract

【課題】略V字状の突出シール部を介して蒸気を長時間に亘って安定的に外部に排出できる包装容器を提供する。
【解決手段】蓋材30と容器本体10のフランジ部12との間に周状のシール部20が設けられており、シール部20は、主要シール部21と、主要シール部21から内側に向かって突出した突出シール部22であって蒸気抜け手段として機能する突出シール部22と、を有し、突出シール部22の頂点221の側は、略V字状となっており、頂点221のV字がなす角度θは90度以上150度以下であり、突出シール部22の間口幅LWは8mm以上であり、突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部22の基部225までの距離をLDとしたときに、LDが9mm以下である。
【選択図】図4

Description

本発明は、主に電子レンジ等によって加熱される加熱調理用の包装容器に関する。
従来、内容物を収容する収容部とフランジ部を有する容器本体と、フランジ部に周状のシ−ル部で接合されている蓋材とを備える包装容器が知られており、包装容器の内容物は、電子レンジなどによって加熱される。
蓋材によって密封された状態の容器本体に収容された内容物を、電子レンジを利用して加熱すると、加熱に伴って内容物に含まれる水分が蒸発して容器本体の収容部の圧力が高まっていく。容器本体の収容部の圧力が高まると、蓋や容器本体が破裂して内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまう恐れがある。よって、包装本体の収容部の圧力が所定値以上になると、収容部と外部とを連通させて収容部内の蒸気を外部に逃がす蒸気抜け手段を設けることが提案されている。
例えば、下記の特許文献1、2には、周状のシール部の一部に、容器本体の内側に突出した略V字状の突出シール部を形成して、この突出シール部から蒸気を排出させる構成が開示されている。
特開昭62−235080号公報 特開平09−221177号公報
蒸気抜け手段として機能する略V字状の突出シール部を介して蒸気を外部に排出させることに、長時間を要する場合がある。例えば、収容部に収容された内容物が冷凍食品である場合には、略V字状の突出シール部を介して蒸気が数分間に亘って外部に排出することがある。従って、略V字状の突出シール部を介して蒸気を長時間に亘って安定的に外部に排出できる構成が望まれている。
しかしながら、この課題については上記の特許文献1、2においては、何ら考慮されていない。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、略V字状の突出シール部の頂点のV字がなす角度、突出シール部の間口幅、突出シール部の内縁の頂点から突出シール部の基部までの距離などを規定することで、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 開口部を有する容器本体と、該開口部を覆い前記容器本体に接合された蓋材と、で構成され、蒸気抜け手段を備える包装容器であって、前記容器本体は、底壁と、該底壁から立設された側壁であって、側壁の上部が前記開口部を形成する側壁と、該側壁の上部に連設されたフランジ部とを備え、前記底壁、前記側壁及び前記開口部から収容部が形成され、前記蓋材と前記フランジ部との間に周状のシール部が設けられており、前記シール部は、主要シール部と、該主要シール部から内側に向かって突出した突出シール部であって前記蒸気抜け手段として機能する突出シール部と、を有し、前記突出シール部の頂点の側は、略V字状となっており、前記頂点のV字がなす角度θは90度以上150度以下であり、前記突出シール部の間口幅は8mm以上であり、前記突出シール部の内縁の頂点から前記突出シール部の基部までの距離をLDとしたときに、LDが9mm以下である、包装容器。
(2) 収容される内容物が冷凍食品である、(1)に記載の包装容器。
(3) 前記収容部の厚さは、100μm以上300μm以下である、(1)又は(2)に記載の包装容器。
(4) 前記収容部は、前記フランジ部よりも薄肉で且つ柔軟となっている、(1)〜(3)のいずれかに記載の包装容器。
本発明の包装容器によれば、略V字状の突出シール部を介して蒸気を長時間に亘って安定的に外部に排出できる。
本発明の第1実施形態の包装容器の斜視図である。 本発明の第1実施形態の包装容器の平面図である。 本発明の第1実施形態の包装容器の側面図である。 第1実施形態において、突出シール部に関する各種寸法等を示す模式図である。 第2実施形態において、突出シール部に関する各種寸法等を示す模式図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
<包装容器>
以下、図1〜図3を用いて、本発明の第1実施形態の包装容器1の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態の包装容器1の斜視図であり、図2は、第1実施形態の包装容器1の平面図であり、図3は、第1実施形態の包装容器1の側面図である。
第1実施形態の包装容器1は、実質的に円形の開口部11を有する容器本体10と、開口部11を覆い容器本体10に接合された蓋材30と、で構成されている。容器本体10と蓋材30との間には、周状のシール部20が設けられている。シール部20を介して容器本体10と蓋材30とを接合することにより、食品等の内容物(図示せず)が密封される。なお、本発明において、「周状」とは、一周に亘って形成されるシール部を指し、円周形状のものに限らず、多角形状であってもよいし、円周形状と多角形状を組み合わせたものであってもよい。
包装容器1に収容される内容物は特には限られないが、内容物の例としては例えば、レトルト食品、冷凍食品や冷蔵食品などを挙げることができる。また食品としては、ハンバーグ、カレー、お粥、焼きそば、惣菜、魚などを挙げることができる。これらの内容物においては、加熱に伴って水分が蒸発して包装容器1の収容部15の圧力が高まるので、包装容器1内の蒸気を外部に逃がす蒸気抜け手段が加熱調理用の包装容器1に求められる。
[蓋材]
第1実施形態において、蓋材30の輪郭は容器本体10のフランジ部12の輪郭と同じになっている。容器本体10に接合される蓋材30を構成する材料は、蓋材30の下面が少なくとも容器本体10のフランジ部12の上面に接合され得るよう、選択される。例えば、蓋材30は、基材層と、蓋材30の下面を構成するシーラント層と、を含んでいる。蓋材30の厚さは、特に限定されないが、例えば20μm以上100μm以下の範囲内とすることができる。
基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂や、ポリプロピレン等を用いることができる。またシーラント層を構成する材料としては、ポリプロピレンや、ポリプロピレン及びポリエチレンの混合樹脂等を用いることができる。ポリプロピレン及びポリエチレンの混合樹脂のように、シーラント層が2種類以上の樹脂を含み、一の樹脂と他の樹脂が非相溶性である場合、イージーピール性を発現させることができる。なお、基材層及びシーラント層がいずれもポリプロピレンを含む場合、基材層においては二軸延伸ポリプロピレンが用いられ、シーラント層においては無延伸ポリプロピレンが用いられる。
[容器本体]
容器本体10は、例えば、シート成形法や射出成形法により成形することができる。シート成形法とは、シートを加熱状態で真空や空圧などを利用して延伸することで所定の金型に密着させ、所定の形状の容器本体を製造する方法である。
容器本体10は、単層又は2層以上で構成することができる。容器本体10が単層で構成される場合、ポリプロピレン(PP)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレン(PE)を用いることができる。容器本体10が2層で構成される場合、一の層を構成する樹脂としてはナイロン(Ny)又はポリプロピレン(PP)を用いることができ、他の層を構成する樹脂としてはポリプロピレン(PP)を用いることができる。ナイロン(Ny)を用いる場合は、ナイロン(Ny)が容器本体10の外面を構成する。容器本体が3層以上で構成される場合、ポリプロピレン(PP)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレン(PE)を用いることができ、中間層を構成する樹脂としてはナイロン(Ny)などのポリアミドやエチレン−ビニルアルコール共重合(EVOH)などのバリア性樹脂を用いることができる。なお、容器本体10が2層以上で構成される場合、それぞれの層間には、必要に応じて接着剤層や接着性樹脂層を設けてもよい。
例えば、プラスチック製のシートを、シート成形法の一種である深絞り成形法で加工することによって容器本体10を作製する場合、例えば、PP、Ny、PPが順に積層されたシートやLLDPE、Ny、LLDPEが順に積層されたシートを用いることができる。なお、シートは無延伸であることが好ましいが、ここでいう無延伸とは意図的な延伸を行っていないことを指し、(意図的な延伸ではない)シートを搬送するときに施される延伸を含む概念である。
ここで、容器本体10の厚さを100μm以上300μm以下とした場合、容器本体10の載置が不安定になりやすい、電子レンジを用いて加熱調理したときにフランジ部12が変形しやすい等の理由により、蒸気が排出されたときに内容物が漏れ出しやすいという課題が生じやすくなる。このため、本発明の包装容器1は、容器本体10の厚さ(特に収容部15(底壁14、側壁13)の厚さ)が100μm以上300μm以下の場合、より好ましくは100μm以上200μm以下の場合に好適に用いられる。
また、容器本体10が、例えば、ゴム成分やエチレン成分を含む場合、容器本体10の剛性が低下するため、容器本体10の載置が不安定になりやすい、電子レンジを用いて加熱調理したときにフランジ部12が変形しやすい等の理由により、蒸気抜け手段が下方を向いてしまうという課題が生じやすくなる。容器本体10が、例えば、ゴム成分やエチレン成分を含むブロックポリプロピレンで構成されている場合は、ホモポリプロピレンに比べて剛性が低下する。このため、本発明の包装容器は、容器本体10がゴム成分やエチレン成分を含む場合に好適に用いられる。
次に、図1〜図3を参照して、容器本体10の全体構成について説明する。容器本体10は、底壁14と、底壁14の外縁に沿って一周に亘って広がるように底壁14から立設された側壁13と、側壁13の上部に連設され、平坦なフランジ部12とを備える。側壁13の上部(上端部)は、容器本体10の開口部11を形成する。底壁14、側壁13及び開口部11から、収容部15が形成される。収容部15は、フランジ部12よりも薄肉で且つ柔軟となっていてもよい。また、収容部15に内容物が充填された後、真空引きされた状態で蓋材30がフランジ部12に接合されることにより、収容部15には、皺が形成されていてもよい。
蓋材30は、容器本体10のフランジ部12の上面に、シール部20を介して接合されている。図3においては、フランジ部12が側壁13の上端部に連設され、外側に向かって延びる例が示されている。図2に示すように、本実施形態においては、側壁13の上端部で構成される開口部11は、平面視において実質的に円形である。「実質的に円形」は、幾何学的な円形を含む他、幾何学的な円形ではないが、近似的に円形とみなせる形状を含む。例えば、長軸と短軸との差(比)が小さい楕円形や、円弧又は楕円弧と直線とが組み合わさった閉じた曲線形状などが挙げられる。また、「実質的に円形」は、全体として円形、楕円形、又はこれらの組み合わせとすることができる。
本実施形態では、側面視において、フランジ部12は底壁14と平行ではなく、突出シール部22の位置に対応するフランジ部12における第1位置121(後述する突出シール部22の内縁の頂点221に対応する)側から、第1位置121に対向する位置である第2位置122に向かって傾斜している(図1、図3参照)。この点については後に詳述する。
なお、本明細書において、「平面」、「上方」、「下方」、「上端部」、「水平」、「水平方向」などの用語は、容器本体10の底壁14が下方に位置するように容器本体10が載置されている状態を基準として、容器本体10、蓋材30やそれらの構成要素の位置や方向を表すものである。
[フランジ部]
フランジ部12の輪郭は外縁12Yで形成されている。本実施形態においては、フランジ部12の輪郭は、辺12a、隅部12c、辺12a、隅部12c、辺12a、隅部12c、辺12a、隅部12cを経て、略四角形の周状に連続して形成されている。また、隅部12cは、面取りされて外に凸の曲部となっている。
本発明においては、フランジ部12の輪郭形状は特に限定されず、全体として円形、楕円形、多角形状、又はこれらの組み合わせとすることができる。また、隅部12cも曲部に限定されず、角部で構成されていてもよい。
[シール部]
図1、図2に示すように、蓋材30と容器本体10のフランジ部12との間には、蓋材30とフランジ部12とを接合させる周状のシール部20が、一周に亘って連続的に設けられている。周状のシール部20は、熱、超音波、高周波などのシール手段によって容器本体10又は蓋材30の少なくともいずれかを少なくとも部分的に溶融させることによって、形成されたものであってもよい。またシール部20は、接着剤などの、容器本体10及び蓋材30とは別個の構成要素によって形成されたものであってもよい。シール部20を蓋材30とフランジ部12との間に形成することにより、容器本体10の開口部11を隙間無く密封することができる。
周状のシール部20は、フランジ部12の外縁12Yである4つの辺12a及び4つの隅部12cの大部分に沿って延びている主要シール部21と、フランジ部12の1つの辺12aの中央部に配置され、主要シール部21から内側に向かって突出した突出シール部22と、で構成されている。
本実施形態においては、主要シール部21は、フランジ部12の外縁側に形成されている。突出シール部22は、フランジ部12における隅部12c以外の位置に、容器本体10の内側に突出して頂点221を有する略V字状に設けられている。言い換えると、突出シール部22は、略V字状の部分を含んでいる。このため、電子レンジを用いて包装容器1を加熱したときに、包装容器1内の圧力の上昇によって、シール部20のうち、突出シール部22を優先的に剥離しやすくすることができる。
つまり、突出シール部22が蒸気抜け手段となっている。突出シール部22(蒸気抜け手段)は、図3に示すように、フランジ部12の周方向において、フランジ部12の最上部に配置されている。「最上部」は、包装容器1の底壁14を水平面に載置したときを基準に、評価される。具体的には、フランジ部12における、突出シール部22(蒸気抜け手段)が配置されている位置を第1位置121とし、フランジ部12の周方向において開口部11の重心P3を挟んで第1位置121に対向する位置を第2位置122とした場合に、第1位置121は、第2位置122よりも5mm以上30mm以下、上方に位置している。本実施形態においては、第1位置121は、後で詳述する「突出シール部22の内縁の頂点221」に一致する。
なお、フランジ部に凸部を形成して、該凸部を介して周状のシール部20を形成してもよい。
[第1位置及び第2位置]
第1位置121は、フランジ部12において蒸気抜け手段が形成されている位置であり、第2位置122は、フランジ部12において第1位置121と開口部11の重心P3を挟んで対向する位置である。本実施形態では、突出シール部22が蒸気抜け手段を構成しているため、第1位置121はフランジ部12において突出シール部22が形成されている位置であり、第2位置122はフランジ部12において、主要シール部21のうち第1位置121と開口部11の重心P3を挟んで対向する位置である。より具体的には、第1位置121は突出シール部22の頂点221の位置であり、第2位置122は第1位置121と開口部11の重心P3とを結ぶ仮想線L1と主要シール部21との交点である。
また、図3の側面視に示すように、本実施形態では、フランジ部12及び蓋材30は、底壁14と平行ではなく、突出シール部22の位置に対応するフランジ部12における第1位置121側から、第1位置121に対向する位置である第2位置122に向かって傾斜して配置される傾斜平面となっている。
つまり、図3に示すように、本実施形態においては、載置面となる底壁14の外面を基準面として、第1位置121の高さがH1であり、第2位置122の高さがH2であり、両者はH1>H2の関係となっており、第1位置121の高さは第2位置122の高さに比べて高い。
ここで、第2位置の高さH2は、内容物を収容する観点から、15mm以上50mm以下であることが好ましく、第1位置121と第2位置122の高さの差であるH3は、蒸気を逃がしつつ内容物の漏れを抑制する観点から、5mm以上30mm以下であることが好ましい。
上記の構成とすることにより、蒸気抜け手段である突出シール部22は、包装容器1の側面視において相対的に高い位置に配置されるので、電子レンジ加熱の際に、蒸気抜け手段から内容物が漏れ出すことを抑制することができる。また、内容物の漏れを抑制する観点から、突出シール部22の位置に対応するフランジ部12における第1位置121側から、第1位置121に対向する位置である第2位置122に向かって傾斜して配置される傾斜平面の傾斜角度θは30度以下にすることが好ましい。なお、傾斜角度θとは、フランジ部12の上面と水平面とのなす角度である。
[突出シール部の寸法]
突出シール部の寸法について説明する。図4は、第1実施形態において、突出シール部に関する各種寸法等を示す模式図である。図4に示すように、突出シール部22の頂点221の側は、略V字状となっている。第1実施形態においては、突出シール部22の全体形状が、略V字状となっている。頂点221のV字がなす角度θは、90度以上150度以下である。
V字がなす角度θの下限は、例えば100度であり、好ましくは110度であり、更に好ましくは120度である。V字がなす角度θの下限が小さ過ぎると、突出シール部22の間口幅LWを十分に確保することが難しく、好ましくない。
また、V字がなす角度θの上限は、例えば140度であり、好ましくは130度である。V字がなす角度θの上限が大き過ぎると、突出シール部22の深さ(フランジ部12の外縁から内縁へ向かう方向の幅)が小さくなり(蒸通時のシール後退代が小さくなり)、蒸通が不利となるため、好ましくない。
蒸気抜け手段において、仮想線L1上の突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部の基部225までの距離(「突出シール部22の深さ」ともいう)をLDとし、仮想線L1上のフランジ部12の幅(「突出シール部におけるフランジ部の幅」ともいう)をLSとしたときに、LS/LDが2.5以下である。突出シール部22の基部225は、突出シール部22の内縁を基準とする。
LS/LDの上限は、例えば2.5であり、好ましくは2.2であり、更に好ましくは2.0である。LS/LDの上限が大き過ぎると、突出シール部22の深さ(フランジ部12の外縁から内縁へ向かう方向の幅)が大きくなり、包装容器1の全体の大きさが大きくなり、好ましくない。
仮想線L1上の突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部の基部225までの距離LDの下限は、例えば4mmであり、好ましくは5mmであり、更に好ましくは6mmである。距離LDの上限は、9mmであり、好ましくは8mmであり、更に好ましくは7mmである。
仮想線L1上のフランジ部12の幅LSの下限は、例えば10mmである。幅LSの上限は、例えば15mmである。
突出シール部22の間口幅LWの下限は、8mmであり、好ましくは10mmであり、更に好ましくは13mmである。
仮想線L1上の突出シール部22の幅(内縁の頂点221と外縁の頂点222との間隔)LF2の下限は、例えば1mmであり、好ましくは3mmである。突出シール部22の幅LF2の上限は、例えば5mmであり、好ましくは3mmである。
仮想線L1上のフランジ部12の内縁124から突出シール部22の内縁の頂点221までの距離LF1の下限は、例えば1mmであり、好ましくは1.5mmである。距離LF1の上限は、例えば3mmであり、好ましくは1.5mmである。
仮想線L1上のフランジ部12の外縁12Yから主要シール部21の外縁211までの距離LF3の下限は、例えば1.0mmであり、好ましくは1.5mmである。距離LF3の上限は、例えば3mmであり、好ましくは1.5mmである。
また、第1実施形態の包装容器1によれば、例えば以下の効果が奏される。第1実施形態の包装容器1は、開口部11を有する容器本体10と、開口部11を覆い容器本体10に接合された蓋材30と、で構成され、蒸気抜け手段を備える包装容器1であって、容器本体10は、底壁14と、底壁14から立設された側壁13であって、側壁13の上部が開口部11を形成する側壁13と、側壁13の上部に連設されたフランジ部12とを備え、底壁14、側壁13及び開口部11から収容部15が形成され、蓋材30とフランジ部12との間に周状のシール部20が設けられており、シール部20は、主要シール部21と、主要シール部21から内側に向かって突出した突出シール部22であって蒸気抜け手段として機能する突出シール部22と、を有し、突出シール部22の頂点221の側は、略V字状となっており、頂点221のV字がなす角度θは90度以上150度以下であり、突出シール部22の間口幅LWは8mm以上であり、突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部22の基部225までの距離をLDとしたときに、LDが9mm以下である。
このように、第1実施形態の包装容器1は、略V字状の突出シール部22の頂点221のV字がなす角度θ、突出シール部22の間口幅LW、突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部22の基部225までの距離LDなどを、前述のように規定する。そのため、蒸気抜け手段としての突出シール部22を介して、蒸気を包装容器1の外部へ長時間に亘って安定的に排出できる。従って、内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまうことを抑制できる。また、フランジ部12のサイズをコンパクトにすることができるため、容器本体10のサイズをコンパクトにすることができる。
内容物が冷凍食品である場合、加熱時間は、比較的長時間となる。そのため、蒸気が蒸気抜け手段としての突出シール部22が通過する時間は、比較的長時間となる。従って同様に、「蒸気抜け手段としての突出シール部22を介して、蒸気を包装容器1の外部へ長時間に亘って安定的に排出できる。」ことは、非常に有益である。
収容部15の厚さが100μm以上300μm以下である場合や収容部15がゴム成分やエチレン成分を含むブロックポリプロピレンで構成されている場合、電子レンジで長時間加熱すると、収容部15が変形しやすくなる。そのため、「蒸気抜け手段としての突出シール部22を介して、蒸気を包装容器1の外部へ長時間に亘って安定的に排出できる。」ことは、非常に有益である。
<第2実施形態>
次に、図5を用いて、本発明の第2実施形態に係る突出シール部22Aについて説明する。図5は、第2実施形態において、突出シール部の頂点に関する各種寸法等を示す模式図である。第2実施形態では、主に第1実施形態との相違点について説明する。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用される。
第2実施形態に係る突出シール部22Aは、第1実施形態に係る突出シール部22と比べて、その頂点221の側のみが略V字状になっている。詳述すると、第2実施形態に係る突出シール部22Aは、その頂点221の側に、略V字状の第1部分226を備えると共に、基部225の側に、第1部分226から基部225に向かって直線状に延びる一対の平行の第2部分227,227を備える。一対の第2部分227,227における基部225の側の端部同士を仮想的に結ぶと、突出シール部22Aは、略五角形形状となる。
仮想線L1上の突出シール部22の内縁の頂点221から第1部分226の外縁(第1部分226の内縁と第2部分227の内縁との連結点)までの距離LD6(基部225から頂点221に向かう方向の深さ)の下限は、例えば4mmであり、好ましくは5mmあり、更に好ましくは6mmである。第1部分226の深さLD6の上限は、9mmであり、好ましくは8mmであり、更に好ましくは7mmである。
また、仮想線L1上の第1部分226の外縁から突出シール部の基部225までの距離LD7を距離LD6で割った値(=LD7/LD6)の下限は0.3であり、上限は1.5である。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される。また、蒸気の圧力の大半を、突出シール部22AのうちV字状の第1部分226で受け、直線状の第2部分227では蒸気の圧力をほとんど受けない。そのため、V字状の第1部分226に集中的に圧力を負荷することができるため、突出シール部22がV字状の部分だけで構成される場合に比べて、主要シール部21が剥離することを抑制しやすくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、突出シール部の形状は、前記実施形態における突出シール部の形状に制限されない。
実施形態においては、突出シール部22の位置に対応するフランジ部12における第1位置121側から、第1位置121に対向する位置である第2位置122に向かって傾斜して配置される傾斜平面となっている例を示したが、これに限られない。例えば、フランジ部において蒸気抜け手段が形成されている部分を傾斜面とし、フランジ部において蒸気抜け手段が形成されている部分以外の部分を水平面としてもよい。
また、フランジ部12及び蓋材30は、底壁14に対して傾斜していなくてもよい。
以下に、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明する。但し、本発明は実施例に限定されるものではない。
〔表1〕には、実施例及び比較例に係る、V字がなす角度θ(V字角度θ)、間口幅LW、突出シール部22の内縁の頂点221から突出シール部22の基部225までの距離(突出シール部の深さ)LD、突出シール部におけるフランジ部の幅LS(mm)、及びLS/LDをそれぞれ異ならせた場合における、実施結果の良否(蒸気を包装容器1の外部へ長時間に亘って安定的に排出できるか否か)を示す。実施例及び比較例は、第1実施形態と同様に、突出シール部22の全体が略V字形状となっている。表1では、実施例と比較例とが混在した形で示されている。
Figure 2018002188
実施結果の良否を判定したときの条件は以下の通りである。
・内容物
ハンバーグ(固形)100gとソース(粘調体)70g
・電子レンジの条件
出力600W(ターンテーブル方式)
加熱時間:4分40秒
・良否の判定基準
〔良1〕「収容部内の蒸気が蒸気抜け手段から蒸通する(破裂しない)。」及び〔良2〕「加熱後に蒸気抜け手段以外のシール部がシール後退していない。」を確認する。
判定○:上記2つ(〔良1〕及び〔良2〕)を満たしている。
判定×:蒸通しているが蒸気抜け手段以外のシール部にシール後退が発生した(収容部の内圧が上がり過ぎた)。
判定××:蒸通せずに、破裂した(蒸気が抜けない)。
表1に示す実施結果によれば、以下のことがわかる。実施例の場合、実施結果の判定〇が得られる。比較例の場合、判定〇が得られないことがあり、判定××のときもある。
1 包装容器
10 容器本体
11 開口部
12 フランジ部
12a 辺
12c 隅部
12Y 外縁
121 第1位置
122 第2位置
13 側壁
14 底壁
15 収容部
20 シール部
21 主要シール部
22 突出シール部(蒸気抜け手段)
221 頂点
222 頂点
225 基部
30 蓋材
H1 第1位置の高さ
H2 第2位置の高さ
H3 第1位置と第2位置の高さの差
P3 開口部の重心
L1 第1位置と開口部の重心とを結ぶ仮想線
LD 突出シール部の内縁の頂点から突出シール部の基部までの距離
LS フランジ部の幅
LW 間口幅
θ V字がなす角度

Claims (4)

  1. 開口部を有する容器本体と、該開口部を覆い前記容器本体に接合された蓋材と、で構成され、蒸気抜け手段を備える包装容器であって、
    前記容器本体は、底壁と、該底壁から立設された側壁であって、側壁の上部が前記開口部を形成する側壁と、該側壁の上部に連設されたフランジ部とを備え、前記底壁、前記側壁及び前記開口部から収容部が形成され、
    前記蓋材と前記フランジ部との間に周状のシール部が設けられており、
    前記シール部は、主要シール部と、該主要シール部から内側に向かって突出した突出シール部であって前記蒸気抜け手段として機能する突出シール部と、を有し、
    前記突出シール部の頂点の側は、略V字状となっており、
    前記頂点のV字がなす角度θは90度以上150度以下であり、
    前記突出シール部の間口幅は8mm以上であり、
    前記突出シール部の内縁の頂点から前記突出シール部の基部までの距離をLDとしたときに、LDが9mm以下である、包装容器。
  2. 収容される内容物が冷凍食品である、請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記収容部の厚さは、100μm以上300μm以下である、請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記収容部は、前記フランジ部よりも薄肉で且つ柔軟となっている、請求項1〜3のいずれかに記載の包装容器。
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