JPH09290871A - 電子レンジ調理用包装物品 - Google Patents

電子レンジ調理用包装物品

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JPH09290871A
JPH09290871A JP8107298A JP10729896A JPH09290871A JP H09290871 A JPH09290871 A JP H09290871A JP 8107298 A JP8107298 A JP 8107298A JP 10729896 A JP10729896 A JP 10729896A JP H09290871 A JPH09290871 A JP H09290871A
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seal
heat
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JP8107298A
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Inaho Tashiro
稲穂 田代
Junichi Mikami
順一 三上
Hiroshi Kanesaka
博 金阪
Takeshi Kawaguchi
豪 川口
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子レンジで加熱調理する際に、開封場所を特
定できて調理者の作業性が改善され、更に、運搬時にお
ける衝撃によって破袋しない調理用包装物品を提供す
る。 【解決手段】 第1図の正面図で示される電子レンジ調
理用包装物品であって、内容物方向にその先端部が位置
するV字形状部位と、e−1,e−2で示されるガード
シール部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで調理
される食品包装物品に関し、特に易開封性であって、か
つ開封箇所を ため例えばコンビニエンスストア、スー
パーマーケット、百貨店の食品売り場、レストラン、或
いは家庭内等における調理者の作業性を著しく改善した
電子レンジ調理用包装物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、包装袋と共に加熱される電子
レンジ調理用食品は通常、易開封性のフィルムをセンタ
ーシールによるヒートシールを施し、次いで内容物充填
後、上下一対の横シーラーによる一連の工程を経て、背
ばりシール体として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような包装物品
は、そのまま電子レンジで加熱すると内容物からの水蒸
気の膨張により、シール強度の比較的弱い部分から破裂
し場合によっては内容物が破裂によって洩れ出してしま
うため、通常加熱前に針状のもので数カ所穴をあけてか
ら調理しなければならないという調理上の煩雑さがあっ
た。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、電子レ
ンジによって加熱する際に、加熱開封する場所を特定で
き、調理者の安全性、作業性が著しく改善され、更に外
部からの衝撃によって破袋し難い電子レンジ調理用包装
物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく鋭意検討した結果食品の内容物が充填された
易開封性のヒートシール包装物品において、シール部の
1箇所以上に端縁部から内容物方向に先端部を有する様
にV字又はU字形状部位を設け、かつ、該シール部のそ
の他の部位にガードシール部を設けることにより、電子
レンジによる調理作業が著しく改善されることを見いだ
し本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明はヒートシール部を有する易
剥離性包装体であって、内容物が充填されており、か
つ、前記ヒートシール部の一部において、内容物側にそ
の先端部が位置する様に形成されたV字形状部位又はU
字形状部位を有しており、また、該V字形状部位又はU
字形状部位は、その外縁底部が、当該形状部位内縁両端
部よりも内容物側に位置する様形成されており、更に、
前記ヒートシール部のその他の部位において、前記先端
部よりも内容物の近くに内縁端部が位置することによ
り、内容物の移動による衝撃から前記先端部を保護し得
るようにガードシール部が形成されていることを特徴と
する電子レンジ調理用包装物品に関する。
【0007】本発明で用いる易剥離性包装体としては
界面剥離型フィルム、層間剥離型多層フィルム、凝
集破壊型フィルムの何れであってよい。界面剥離型のフ
ィルムは、異種のシートをシールして形成されるもの
であればよく、その組み合わせとしては、例えばポリス
チレンフィルムとエチレン酢酸ビニル共重合体との組み
合わせ、ポリエチレンテレフタレートとエチレン酢酸ビ
ニル共重合体との組み合わせ等が挙げられる。
【0008】層間剥離型多層フィルムとしては、異種
多層型のフィルムが何れも使用でき、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−ブテン共重合体、アイ
オノマー樹脂、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル等の
樹脂から任意に選択される樹脂から構成される多層フィ
ルムが挙げられる。
【0009】また、凝集破壊型フィルムとしては、多
種の樹脂の混合によって得られる海島構造を有する樹脂
成分から構成されるものであればよく、特に制限される
ものではないが、エチレン酢酸ビニル共重合体とポリエ
チレンの混合樹脂、ポリスチレンとポリプロピレンの混
合樹脂、ポリエチレンとポリエチレンとの混合樹脂等の
樹脂成分から構成されるフィルムが挙げられる。
【0010】上記した〜のなかでも特に剥離性が良
好で本発明の効果が顕著となる点からの層間剥離型多
層フィルムが好ましく上記した多層フィルムのなかでも
特に、表面層を形成する第1層(シール時に融着される
層)がポリエチレンであって、それに積層される第2層
がポリプロピレンの2層型のフィルムであること、或い
は表面層を形成する第1層がポリプロピレンであって、
第2層がエチレン−ブテン共重合体であって、第3層が
ポリエチレンの3層型のフィルムであることが包装体の
強度並びに剥離性に優れる点から好ましい。
【0011】また、このの層間剥離型フィルムを用い
る場合、その厚さが20〜50μm、なかでも25〜4
0μmであることが好ましい。また各層の厚さの比率
は、特に制限されるものではないが、第1層が5〜30
%、第2層が5〜30%、第3層が90〜40%である
ことが好ましい。
【0012】更に、層間剥離型フィルムは、無延伸フ
ィルムであってもよいし、1軸延伸フィルム叉は2軸延
伸フィルムであってもよい。なかでも、包装体の強度の
点から無延伸の多層フィルムに更に、延伸フィルムを積
層した複合フィルムが好ましい。
【0013】ここで、延伸フィルムとしては、強度、耐
熱性の点から2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2
軸延伸ナイロン、2軸延伸ポリプロピレンが挙げられ
る。これらの延伸フィルムの厚さは特に制限されるもの
でないが、10〜50μm、なかでも15〜30μmで
あることが好ましい。
【0014】また、上記延伸フィルムは、更に酸素を遮
断するためのバリヤー層を有していることが好ましく、
具体的にはEVOH(エチレン酢酸ビニル共重合体のけ
ん化物)、塩化ビニリデン等が挙げられるが、バリヤー
8cc/24hr.m2以下のバリヤー値となるように
積層されることが好ましい。
【0015】フィルムの製造方法としては、特に制限さ
れずTダイ法共押出法、丸ダイ法共押出法、多層押出コ
ーティング法の何れであってもよいが、生産性の点から
Tダイ法共押出法、丸ダイ法共押出法であることが好ま
しい。
【0016】また、押出後フィルム化するにあたっては
既述の通り、無延伸、一軸延伸、或いは2軸延伸の何れ
の何れであってもよいが、無延伸で共押出により多層フ
ィルムを製膜し、更に延伸フィルムを積層することが、
得られる包装体の強度、シール時における融着性、並び
に、シール強度等の点から好ましい。
【0017】易剥離包装体は、詳述したフィルムをヒー
トシールによって製袋することができる。ここでヒート
シールの方法としては特に制限されず、バーシーラーに
よる直接シール、瞬間強電流によるインパルスシール、
高周波シール、超音波シール等の種々の方法が適用でき
るが、なかでも製袋が容易である点からバーシーラーに
よる直接シールが好ましい。
【0018】また、シール強度は、使用するフィルムの
材質によって、適性な範囲が異なるが、通常、常温での
シール強度が300〜1500g/15mm以下にすること、
好ましくは300〜1000g/15mmが調理後の開封性に
優れる点から好ましい。
【0019】本発明において、このヒートシール時に使
用するシールバーとしては、第2図に示すようなV字或
いはU字型形状を有し、尚且つ、V字或いはU字型形状
部位先端部を、内容物の移動等による衝撃から保護する
為のガードシール部を有するシールバーを使用すること
により、目的とするシール形状を有するヒートシール部
を形成することができる。
【0020】また、前記易剥離性包装体としては、具体
的には、背ばりシール袋、ガセットシール袋、チューブ
状2方シール袋、3方シール袋、4方シール袋等が挙げ
られ、その何れであってもよいが、電子レンジによる加
熱調理時において、急激な圧力の増大によって爆発的に
開封したとしても、開封箇所を制限でき、作業者の安全
を維持できる点から背ばりシール袋であることが好まし
い。
【0021】易剥離性包装体の製袋方法としては、特に
限定されるものではなく、製袋充填機により連続的に内
容物の充填並びに製袋とを行う方法が挙げられ、製袋充
填機としては、例えば大森機械工業株式会社製横ピロー
包装機「S−5000I」等が挙げられる。ここで、当
該包装機に用いるシールバーの内、得られる包装物品中
の内容物の移動による衝撃よりV字形状部位又はU字形
状部位を保護し得るガードシール部を配設し、尚且つ、
前記V字形状部位又はU字形状部位の深さが該V字形状
部位又はU字形状部位を形成するシール幅よりも深くな
っているヒートシール部を形成するためには、例えば、
第2図に示す様なV字構造部を有するシールーバーを使
用することができる。
【0022】また、シール温度は使用するフィルム或い
は製袋速度により異なり特に制限されるものでなく、例
えば静止状態で行う場合は120〜200℃の範囲内で
適宜選択して行えばよいが、第1層がポリエチレンであ
って、それに積層される第2層がポリエチレンの2層型
のフィルムであって、かつ、第2層上に2軸延伸シート
が積層されている場合、120〜150℃であることが
好ましく、また、表面層を形成する第1層がポリプロピ
レンであって、第2層がエチレン−ブテン共重合体であ
って、第3層がポリエチレンの3層型のフィルムであ
り、かつ、第3層上に2軸延伸シートが積層されている
場合、140〜200℃であることが好ましい。また、
生産性の点からセンターシールは、高速でフィルムを走
行させながらシールすることが好ましく、例えば15〜
20m/分で走行させる場合には、上記何れの積層フィ
ルムにおいても200〜280℃であることが好まし
い。
【0023】この様にして得られる電子レンジ調理用包
装物品は、易剥離性包装体が、背ばりシール袋、ガセッ
トシール袋、チューブ2方シール袋、3方シール袋、4
方シール袋の何れるかによって、その形状が異なるもの
であるが、ヒートシール部の少なくとも1箇所に、内容
物側にその先端部が位置する様にV字形状部位又はU字
形状部位が形成されており、該V字形状部位又はU字形
状部位は、その外縁底部が、当該形状部位内縁両端部よ
りも内容物側に位置する様形成されており、更に、前記
ヒートシール部のその他の部位において、前記先端部よ
りも内容物の近くに内縁端部が位置することにより、内
容物の移動による衝撃から前記先端部を保護し得るよう
にガードシール部が形成されているものである。
【0024】即ち、該電子レンジ包装物品は、ガードシ
ール部の配設により内容物の移動による衝撃からV字形
状部位又はU字形状部位を保護し、尚且つ、V字形状部
位又はU字形状部位を有することから、電子レンジ加熱
調理時において、内部圧力の増大に伴い、V字形状部位
又はU字形状部位の先端部に力が集中し、その結果、確
実に当該部位から開封され、本発明の効果を発現するこ
とができるものである。
【0025】ヒートシール部上のV字形状部位又はU字
形状部位の数は、特に制限されるものでないが、加熱調
理時に力が集中し易く、また、作業性も良好となる点か
らヒートシール部の1辺に、1又は2箇所所有している
ことが好ましく、なかでも1箇所であることが好まし
い。
【0026】また、本発明におけるV字形状部位又はU
字形状部位とは、U字又はV字に特定されるものでな
く、直線状ヒートシール部の少なくとも1箇所に物品正
面から見て、内容物方向に先端部が位置する様に凹凸状
に出張った形状を有するものであればよく、鋭角的若し
くは鈍角的な先端部を有するV字形状であってもよい
し、曲線敵な出張りを有するU字状若しくは円弧状であ
ってもよい。また、V字形状部位又はU字形状部位の形
状は、剥離性が容易である点から鋭角的な先端部を有す
るV字形状部位であることが好ましい。ここで、先端部
は必ず内容物方向を向いているものであり、また、該V
字形状部位又はU字形状部位は、その外縁底部が、当該
形状部位内縁両端部よりも内容物側に位置する様形成さ
れている。外縁底部の位置としては、特定されるもので
はないが、該外縁部の深さが、該形状部位の両端部を形
成するシール幅に対して1.1〜20倍であることが好
ましい。なかでも開封の容易性の点から2〜4倍である
ことが好ましい。
【0027】ここで、「V字形状部位又はU字形状部位
のヒートシール部の外縁部の深さ」は、前記V字形状部
位又はU字形状部位を形成するヒートシール部の外側の
ライン(ヒートシール外縁部における屈曲点を結ぶ直
線)から、V字形状部位又はU字形状部位における凹部
最深部までの最短長さをいう。
【0028】この様な本発明の電子レンジ調理用包装物
品の内、背ばりシール袋でかつ、一辺のヒートシール部
上にガードシール部、V字構造部位を所有するものの一
例を、第一図に基ずき詳述すると、トップシール
(e)、センターシール(g)、ボトムシール(h)に
よって密閉された包装袋中に、内容物(f)を収納した
状態のものが挙げられる。ここで、(e−1)、(e−
2)はトップシール部のV字形状部位を保護するガード
シール部、aはヒートシール部の外縁部、bがヒートシ
ール部の内縁部を示し、外縁部aと内縁部bとの間隔が
「V字形状部位又はU字形状部位の両端部を形成するシ
ール幅」となる。また、cはV字形状部位又はU字形状
部位における外縁底部を示し、dはV字形状部位又はU
字形状部位の先端部を示す。更に、「V字形状部位又は
U字形状部位のヒートシール部の外縁部の深さ」とは、
aのシール外縁部における屈曲点(a−1)、(a−
2)を結ぶ直線からV字形状部位又はU字形状部位にお
ける外縁底部cまでの最短距離をいう。
【0029】また、当該電子レンジ調理用包装物品に収
納される内容物(f)としては特に制限されるものでな
く、電子レンジで調理可能な食品であればよいが、加熱
調理時において内圧が高まることから、半固形食品であ
ることが本発明の改善効果が顕著なものとなる。
【0030】次に、第1図に示した物品の加熱調理に伴
う開封の様子を第3図に示す。即ち、ヒートシールによ
って密封された本発明の包装物品は加熱により、内容物
(f)中の水分蒸発に伴って、圧力が上昇し、その圧力
によって包装物品にシート剥離のための力が加わる。そ
の力は先ずV字形状先端dに集中し、当該箇所からの剥
離が生じヒートシール部外縁部に向かって剥離が進行し
ていき、包装体内部全体に均一に力の分散が生じる前に
V字形状部位が開封するものである。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に詳述す
るが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0032】実施例1 ビニリデンコートされた二軸延伸ナイロン15μmと大
日本インキ化学工業株式会社製共押出多層〓フィルム
「DIFAREN PP−100」30μm(ポリエチ
レン/エチレン−ブテンランダム共重合体/ポリプロピ
レン=80/10/10)を貼り合わせた包材を用い大
森機械工業株式会社 製横ピロー包装機「S−5000
I」にて包装 スピード75個/分(ピッチ220mm)
でトップシールバーは第2図に示す中央部をV字型に加
工し、また両サイドに内容物が移動した際にV字部先端
にふれないようガードシール部を配設したものを使用
し、ボトムシールバー、センターシールバーは該包装機
にセットされた直線状の一般的なものを使用し、電子レ
ンジ調理食品練り製品を包装し、第1図に示される電子
レンジ調理用包装物品を得た。これを用いて落下衝撃テ
スト及び電子レンジによる開封性と開封箇所の特定を行
った。第4図には包装上がりの包装物品斜視図を示す。
【0033】尚、シール温度はトップシール、ボトムシ
ールが上160℃/下150℃でセンターシールが25
0℃で実施した。
【0034】また、得られた包装物品のトップシールは
以下の形状を有するものであった。 ヒートシール部外縁からV字形状部位先端部までの長さ(a−d間長さ) : 10mm ガードシール部(e−1,e−2)のシール幅(a−d間長さ) : 10mm V字形状部位(a−1,a−2)の両端部のシール幅(a−b間長さ) : 3mm 凹凸部形状 : V字形状 V字形状部位の外縁底部の深さ(a−c間長さ): 7mm 屈曲点の幅(a−1、a−2間長さ) : 15mm
【0035】評価結果 サンプル100個作成し、まず0℃−1mの条件にて1
ケース96個(約18kg)を落下衝撃テストを繰り返し
5回実施し、包装物品の破袋及びV字部のシール剥離を
確認したが、異常は全く認められなかった。次に、業務
用電子レンジ1500W×25秒の条件にてサンプル2
0個を開封性、開封箇所の特定を目視にて判定した結
果、全てトップシール部のV字部より開封した。
【0036】実施例2 実施例1と同包材、同包装条件にてトップシールバーの
みをV字形状を2個有する様にし、また、ガードシール
部は実施例1同様に内容物の移動でV字形状部位の先端
にふれないよう配設加工したタイプにかえて、実施例1
と同様にして落下衝撃テスト及び開封性と開封箇所の特
定を行った。
【0037】また、得られた包装物品のトップシールに
おけるV字形状自体は実施例1と全く同様であった。
【0038】評価結果 実施例1と同様にしてサンプル96個(1ケース)落下
衝撃テストを行ったが、破袋及びシール剥離は全くなか
った。また、業務用電子レンジ1500W×25秒の条
件にてサンプル20個を開封テストしたが、全てトップ
シールより開封した。
【0039】比較例1 実施例1と同包材、同包装条件でトップシールバーをボ
トムシールバーと同じタイプのものをセットし実施例1
と同様に落下衝撃テスト及び業務用電子レンジにて開封
性と開封箇所の特定を行った。
【0040】評価結果 実施例1,2と同様にしてサンプル96個(1ケース)
に落下衝撃テストを行ったが、破袋及びシール剥離は全
くなかった。また、業務用電子レンジにてサンプル20
個を1500W×25秒条件で開封性と開封箇所を目視
判定した結果20個とも全て開封したが第1表に示す如
く開封箇所は一定ではなかった。
【0041】
【表1】
【0042】比較例2 実施例1と同包材、同包装条件にてトップシールバーの
みをV字形状を1個有する様に加工し、ガードシールバ
ーは設けず、実施例1,2、比較例−1と同様にして落
下衝撃テスト及び開封性と開封箇所の特定を行った。
【0043】評価結果 実施例1,2、比較例1と同様にしてサンプル96個
(1ケース)に落下衝撃テストを行ったが、ガードシー
ル部を設けていない為、落下衝撃により内容物がV字部
先端に当たり96個中43個が破袋及びシール剥離し
た。尚、開封性と開封箇所については破袋及びシール剥
離のなかったサンプル20個にて業務用電子レンジにて
1500W×25秒条件で目視判定した結果20個とも
全てトップシール部のV字部より開封した。
【0044】従って、実施例1,2に示すトップシール
バーの加工は内容物の移動によるV字部の保護と開封箇
所を一定にするには効果大であることが明確となった。
【0045】比較例3 比較例1と同包装条件でトップシールバーとしてボトム
シールバーと同じタイプのものをセットし、包材として
ビニリデンコートされた二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート12μmとエチレン酢酸ビニル共重合物30μm
をポリエチレン20μmにて押出ラミネートした多層フ
ィルムを用い落下衝撃テスト及び開封性と開封箇所の特
定を行った。
【0046】評価結果 比較例−1,2と同様にしてまず、落下衝撃テストを実
施したが、破袋及びシール剥離は全く認められなかっ
た。また、開封性、開封箇所については比較例1,2と
同様にしてサンプル20個を業務用電子レンジ1500
W×25秒加熱調理後目視判定した結果は下記表に示す
如く12個は所定の調理時間で開封したが、シール強度
が強く開封しないものが8個あった。また開封箇所も一
定でなく、しかも開封した12個の内、6個が内圧の影
響により電子レンジ内に内容物が飛散し食べることはで
きなかった。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、電子レンジによって加
熱する際に、加熱開封する場所を特定でき、調理者の作
業性、安全性が著しく改善され、更に運搬時における外
部からの衝撃、または、落下による衝撃が加わっても開
封すべき箇所から破袋することのない電子レンジ調理用
包装物品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の電子レンジ調理用包装物品
の正面図である。
【図2】第2図はV字形状を1個有するトップシールバ
ーの斜視図である。
【図3】第3図は、加熱調理によって開封する様子を示
す工程図である。
【図4】第4図は、本発明の電子レンジ調理用包装物品
の斜視図である。
【符号の説明】
a :ヒートシール部の外縁部 a−1:屈曲点 a−2:屈曲点 b :ヒートシール部内縁部 c :V字形状部位における外縁底部 d :V字形状部位の先端部 e :トップシール部 e−1:ガードシール部 e−2:ガードシール部 f :内容物 g :センターシール部 h :ボトムシール部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシール部を有する易剥離性包装体
    であって、内容物が充填されており、かつ、前記ヒート
    シール部の一部において、内容物側にその先端部が位置
    する様に形成されたV字形状部位又はU字形状部位を有
    しており、また、該V字形状部位又はU字形状部位は、
    その外縁底部が、当該形状部位内縁両端部よりも内容物
    側に位置する様形成されており、更に、前記ヒートシー
    ル部のその他の部位において、前記先端部よりも内容物
    の近くに内縁端部が位置することにより、内容物の移動
    による衝撃から前記先端部を保護し得るようにガードシ
    ール部が形成されていることを特徴とする電子レンジ調
    理用包装物品
  2. 【請求項2】 ヒートシール部を有する易剥離性包装体
    が、層間剥離性多層フィルムから構成されている請求項
    1記載の電子レンジ調理用包装物品。
  3. 【請求項3】 易剥離性包装体を構成する異種の材料か
    らなる多層共押出フィルムが、表面層を形成する第1層
    がポリプロピレンであって、それに積層される第2層
    が、エチレン−ブテン共重合体、第3層がポリエチレン
    である請求項1又は2記載の電子レンジ調理用包装物
    品。
  4. 【請求項4】 積層フィルムの第1層の厚さと第2層の
    厚さとの比率が、前者/後者=0.01〜1.0である
    請求項3記載の電子レンジ調理用包装物品。
  5. 【請求項5】 ヒートシール部に形成されたV字形状部
    位又はU字形状部位の外縁底部の深さが、該形状部位の
    両端部を形成するシール幅に対して1.1〜20倍であ
    る請求項1、2、3又は4記載の電子レンジ調理用包装
    物品。
  6. 【請求項6】 ヒートシール部が、易剥離性包装体の1
    辺を形成しており、かつ、該一辺の両末端にガードシー
    ル部を有する請求項1〜5のいずれか1つに記載の電子
    レンジ調理用包装物品。
  7. 【請求項7】 ヒーシール部の1辺に、V字形状部位又
    はU字形状部位を1箇所又は2箇所所有している請求項
    5又は6記載の電子レンジ調理用包装物品。
  8. 【請求項8】 ヒートシール部を有する易剥離性包装体
    が、共押出多層フィルムから構成される背ばり包装体で
    ある請求項1〜7の何れか1つに記載の電子レンジ調理
    用包装物品。
  9. 【請求項9】 V字形状部位又はU字形状部位を有する
    ヒートシール部の常温でのシール強度が300〜150
    0g/15mmである請求項1〜8の何れか1つに記載の電
    子レンジ調理用包装物品。
  10. 【請求項10】 内容物が、トレー上に載せられた半固
    形食品である請求項1〜9の何れか1つに記載の電子レ
    ンジ調理用包装物品。
  11. 【請求項11】 トレーが、吸湿性トレーである請求項
    10記載の電子レンジ調理用包装物品。
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