JP2017536307A - 容器のための蓋およびそれを設けられた容器 - Google Patents

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Abstract

本発明は容器のための蓋に関し、蓋は、蓋に開口を形成するために移動させられるべき蓋部にリベット手段によって取り付けられたタブを備え、蓋の開口は、蓋に形成されたスコアラインによって少なくとも部分的に画定される。タブは、リベット手段に接続されたタブ本体と、指でつかむためのタブ後部と、タブ前部とを含む。タブ前部のタブ先端部は、タブ後部を指でつかむこと、タブ後部を持ち上げてスコアラインの上またはその付近で蓋に対してタブ先端部を押し付けること、スコアラインをはじくこと、およびスコアラインを切って蓋に開口を形成することを含む蓋開口手順の間、スコアラインまたはその付近に位置する。蓋は、タブ先端部によってはじかれるべきスコアライン部によって分離された、はじかれるスコアライン部よりも強度の高いスコアライン部、および、より強度の高いスコアライン部に隣接する蓋部を補強する補強手段を特徴とする。また、本発明は、そのような蓋を設けられた容器に関する。

Description

本発明は、容器のための蓋、およびそのような蓋を設けられた容器に関する。
本発明は、容器のための蓋に関し、特に、開口が容易な容器のための蓋に関する。開口が容易な容器は、消費者が道具を使用せずに開口できる容器である。そのために、開口が容易な容器は、消費者がスコアラインに沿って蓋に開口を形成し、続いて、タブを設けられた蓋部を少なくとも部分的に取り除いて蓋に開口を形成し、容器の中身にアクセスすることが可能な、タブを設けられた蓋を設けられている。消費者が従うべき容器開口手順は、まず、タブ後部で蓋表面からタブを持ち上げることを含み、それによって、タブは回転し、またはてこを使い、タブ先端部は、スコアラインの付近にまたはその上に押し付けられる。これによって、スコアは弱くなり、蓋がはじけて開く。続いて実質的に垂直姿勢になるまでタブが回転すると、またはてこを使うと、意図された開口部が形成される。タブは、タブを持ち上げるため、かつ、蓋に初期開口を形成するための回転力またはてこ力が、容易な開口のために十分小さくなるように、構成されている。その後、タブが直立姿勢の状態で、消費者はタブを引っ張り、それによって、蓋部がスコアラインに沿って蓋から引き裂かれて最大の開口を形成するように、タブに取り付けられた蓋部を蓋の残りの部分から外すように引き裂くことができる。
明らかに、タブを持ち上げるための回転力だけでなく開口を引き裂く力も、蓋の中身に容易にアクセスできるように、十分小さいべきである。
一般に、上記のような種類の容器のための蓋は、タブ本体において、リベット手段によって蓋に取り付けられたタブを備える。リベット手段は、タブが、蓋に確実に取り付けられて、容器を開口する間に蓋部を持ち上げるまたは引き裂いている最中に弱くなる、または、さらには外れて蓋部から好ましくない態様で分離されることがないようになっているべきである。通常、引き裂かれたスコアラインは引き裂かれた鋭い端部を含むので、そのような状況は好ましくなく、危険ですらある。
剛性の蓋は可撓性の蓋よりもはじいて開けるのが容易なため、蓋を確実におよび容易にはじいて開けるために、蓋の初期開口が生じる領域は比較的剛性であることが好ましい。しかしながら、リベット手段を介して蓋部にタブを取り付けるために蓋に設けられている構造要素が原因で、特にリベット手段が蓋部の材料で形成されていて蓋部と一体になっているときは、蓋のこの領域は一般に引き伸ばされて比較的薄く、かつ脆弱である。加えて、蓋の中身が加圧されるときに、他より弱い領域がある場合、最高圧力に到達することによって好ましくない開口が発生するのを避けるべきである。
上記の考察では、道具を使用せずにタブによって容器を容易に開口するために、タブがリベット手段によって確実に蓋部に取り付けられることが必要である。好ましくは、そのような容器は、加圧された中身を含む容器にも好適である。これらを考慮すると、蓋をはじいて開けてスコアラインに沿っていわゆる開口弦を形成するためのスコアラインにタブ先端部が作用する領域が、相反する構造的特徴のバランスをとるための妥協案に満ちた領域であると、当業者であれば認めるであろう。蓋は容易に開口されるべきであるが、内部圧力に耐えるために、かつ容易にはじけるように、十分に剛性であるべきである。したがって、当業者にとっては、この巧妙に設計された領域に、上記のように開口を改善するものの開け易くする既存の構成に支障をきたすかもしれない他の構造手段を含めるまたは与えることは、あり得ない。
蓋の構造は、熱い中身を含む容器に蓋を搭載する前に、その中身が(スチーム)調理または殺菌処理される容器に利用できるようになっている。そのような熱処理は、野菜を調理するための新しいレシピの導入と共に、人気が高まっている。次に、中身を冷却した後は、大気中より低い圧力が、閉鎖された容器の中に存在する。そのような大気中より低い圧力は、0.5〜0.9バールになる可能性がある。容器の開口により、大きな「ドン」という音を伴なう破裂が起こる。消費者は大きなドンという音に驚くと、容器の中身を台無しにする場合がある。消費者は、容器に突然入るガスのシューという音にも気づく場合がある。内部の真空状態を開放するときの、これらの珍しい驚くべき、さらにはぎょっとするような経験によって、消費者は、中身の品質が悪化している、または、さらには劣化していると判断するかもしれない。
本発明の目的は、消費者を怖がらせる、および/または中身の品質が悪いガスの放出を知らせることがある、そのような破裂および大きなノイズの発生を減らす、またはさらには回避することである。そのため、容器を開けるときに、容器の真空状態に気づいていない消費者は、圧力均等化の効果を経験しない、または、わずかしか経験しない。
本発明は、はじける間に最初に小さな初期開口が形成されるように動作手順、特に容器のスコアラインを切る速度を制御することによって、関連する好ましくない現象を伴なう破裂の発生を回避する、またはその発生を抑えつつ、ガスを均等化できるという見識に基づいている。一旦スコアラインに比較的大きなはじける力で穴を開けられると、さらなるスコアリングにはタブ先端部によってかけられる力が少なくて済む、またはそのような力をさらに加えることが不要になり、蓋一面にわたる圧力差によって、内側に向けられた力がさらなるスコアリングおよび蓋の開口を促すため、スコアリングの速度が緩められる。したがって、スコアラインがはじけるや否や、容器は迅速に開口して、破裂および説明された結果が後に続く。
スコアラインを切る速度を緩めることによって、蓋の開口の急速な進行が打ち消される。これは、スコアラインを切るために必要な力を強めることによって、すなわち、スコアラインの強度を高くすることによって達成され得る。しかしながら、これは本質的に、蓋特性の発揮に際して悪影響をいくつか及ぼす。第1に、より強度の高いスコアラインによって、スコアラインに隣接する蓋の領域により大きな力が作用することになる。これらの領域はそのような付加的な力に耐えられるように設計されておらず、変形してしまう。より強度の高いスコアラインに作用する付加的な力が蓋構造の変形および崩壊の際に失われると、このような変形は開口手順に悪影響を及ぼす。第2に、蓋に初期開口を形成するために、より強度の高いスコアラインは、より大きな、最初にはじける力を必要とする。この最初にはじける力は、消費者によって、より大きな、さらには、大きすぎる初期開口力において経験される。したがって、これは蓋の開口特性に支障をきたす。
しかしながら、スコアラインを切る速度をそのように制御することは、蓋の関連する構造上の変形が蓋のその他の重要なまたは所望の特性および蓋の開口手順に支障をきたさない、または支障をきたしてもわずかであるようになされているべきである。
さらに、構造上の変形態様は、同じ高製造速度で、および蓋を形成するために付加的な材料を必要としない、またはその材料が少ない量で(同じ肉厚を有しているなど)、変形を加えられた蓋が従来の道具を使用して容易に製造できるように、なされているべきである。
製造およびコストを実質的に増やさずに破裂および関連する望ましくない影響の発生を実質的にできるだけ避けるという目的または問題は、本発明の蓋によって解決される。本発明の容器のためのそのような蓋は、蓋に開口を形成するために動かされるべき蓋部にリベット手段によって取り付けられたタブを備える。蓋の開口は、蓋に形成されたスコアラインによって、少なくとも部分的に画定される。タブは、リベット手段に接続されたタブ本体と、指でつかむためのタブ後部と、タブ前部とを含む。タブ前部のタブ先端部は、タブ後部を指でつかむこと、タブ後部を持ち上げてスコアラインの上またはその付近で蓋に対してタブ先端部を押し付けること、スコアラインをはじくこと、およびスコアラインを切って蓋に開口を形成することを含む蓋開口手順の間に、スコアラインまたはその付近に位置する。蓋は、タブ先端部によってはじかれるべきスコアライン部によって分離された、はじかれるスコアライン部よりも強度の高いスコアライン部、および、これらのより強度の高いスコアライン部に隣接する蓋部を補強する補強手段を有すること特徴とする。
したがって、消費者が標準的な蓋開口手順に従って通常の開口力(はじけるスコアライン部の従来の残厚に作用するような力)で容器を開口すると、はじかれるべきスコアライン部をはじくことによってスコアラインが切られ、その後、より強度の高いスコアライン部に沿って周方向に反対方向にスコアリングが行なわれる。初期のスコアリングまたはスコアライン部がはじけることは、内部の真空状態による圧力差によって増長される。より強度の高いスコアラインにさらにスコアリングを行なうにはさらに力が必要であり、圧力差によるスコアリングに対して増長された影響は、必要とされるより大きなスコアリング力で補償される。したがって、消費者によって生成されるべき開口力は、従来よりも大きくなくてよく、さらには等しくなくてよい。
必要とされるより大きなスコアリング力は、より強度の高いスコアライン部に隣接する蓋部には実質的になんら影響を及ぼさない。なぜなら、これらの隣接する蓋部は、補強手段を設けることによってより強度(剛性)が高くなるように作られているからである。そのため、基本的に、より強度の高いスコアライン部にスコアラインを切るためのフルスコアリング力は、スコアリングのために効果的に使用され、隣接する蓋部の望ましくない変形のためには効果的に使用されない。
たとえば治金の変更、すなわち、より柔軟な材料の使用またはスコアの輪郭の採用など、より強度の高いスコアライン部の強度を増すために選択肢はいくつかあるが、より強度の高いスコアライン部が、はじけるスコアラインの残厚(rp)よりも大きな残厚(r)を有していることが好ましい。したがって、スコアライン部の強度は、残厚を有するスコアラインを形成する道具と同じ道具を使用して、容易におよび簡潔に調節できる。たとえば、より強度の高いスコアライン部は、40〜90μm、好ましくは45〜80μm、たとえば50〜75μmの範囲の残厚(r)を有し得る。これにより、rとrpとの差が少なくとも5μm、好ましくは少なくとも10μmまたは15μm、たとえば5〜40μm、好ましくは10〜35μm、さらに好ましくは15〜30μmの範囲であるという、好ましい結果になる。とりわけ、残厚は、より強度の高いスコアライン部の長さにわたって変更し得、たとえば、はじけるスコアライン部から遠ざかる方向で減少するため、強度がより低くなる。より強度の高いスコアライン部の長さは開口の円弧状部分の長さと同じでよいが、より強度の高いスコアライン部が5〜30mm、好ましくは10〜20mmの範囲の長さを有し、はじけるスコアライン部の長さが一般に2〜20mmまたは5〜10mmの範囲であることが実用的と思われていた。異なる直径および断面形状を有する容器のために異なる残厚および長さを選択できることを、当業者であれば理解するであろう。したがって、たとえば13mmの長さおよび30μmのデルタ残厚(r−rp)を有する、より短い、より強度の高いスコアライン部は、18mmの長さおよび20μmのデルタ残厚(r−rp)の、本発明と同じ結果をもたらす。たとえば、直径が83mmの容器の場合である。たとえば99mm、および最大で153mmと直径が大きくなるにつれて、長さも大きくなる。52mm、56mm、および73mmなど、半径が小さい場合、一般に逆のことが当てはまる。
本発明に係るより強度の高いスコアライン部の使用の補償のために、および、蓋の開口特性に悪影響を及ぼすであろう、隣接する蓋部の変形および悪化を避けるために、本発明は、より強度の高いスコアライン部に隣接する蓋の部分を補強するための補強手段を設けることに関する。
好ましい実施形態によると、補強手段は、リベット手段の両側に少なくとも1つの細長い補強要素を含む。より強度の高いスコアライン部の長さがそのように必要な場合、補強手段は、リベット手段の両側に好ましくは2つ以上の細長い補強要素を含む。
好ましい実施形態によると、細長い補強要素は直線状である。これらの補強要素は、スコアラインに交差して、好ましくはこれに対して垂直または径方向の向きである。細長い補強要素によって、より強度の高いスコアライン部に隣接する蓋領域の抵抗、剛性、または強度は増加する。
細長い補強要素の代替実施形態によると、細長い補強要素の形は直線状である。好ましい実施形態のこの代替形態に関連して、直線状の補強要素はリベットの一方の側で互いに平行である。これにより、実質的に同じバランスのとれた態様で、リベットの両側で進行するスコアリングプロセスが設けられるため、最終的に、実質的に同時におよび同じ形状で両側に開口が形成される。これは、最終的にタブを用いてスコアラインによって囲まれる部分が容器上の蓋の残りの部分から切り離される場合は、大変重要である。
蓋開口手順は、好ましくは補強要素がリベットの両側で互いに平行であるときは、きわめてバランスがとれたものである。さらに、直線状の補強要素がリベットの他方の側の直線状の補強要素に対して収斂する場合、特に容器の直径がより大きいとき、たとえば、73mm、99mm、および153mmであるとき、スコアラインを最初にはじいて切ることは、さらに改善される。したがって、補強要素のスコアラインに対する効果は、リベットとスコアラインとの間の領域の付近で、またはこの領域で、すでに現れている。
代替実施形態では、補強要素は湾曲している、および/またはかぎ状に曲がっている。直線状の補強要素について上記で説明したのと同様の理由で、これらの湾曲した、またはかぎ状の補強要素は同心であり得、好ましくは、(湾曲した形状の場合)リベット手段を中心として同心であり得る。
上記の説明では、本発明の補強手段および補強要素は、スコアラインの径方向内側に位置している。しかしながら、そのような場所が蓋を容易に開口するという重要な機能に支障をきたさないのであれば、その容器本体への搭載および容器本体への接続と関連して、本発明の効果は、補強手段(補強要素など)がスコアラインの径方向外側に位置しているときに、等しく達成される。それでもなお、スコアラインの径方向内側に位置する補強手段がスコアラインと接触する、またはスコアラインを越えて延在することが好ましい。このスコアラインとの接触、さらにはスコアを越えた延在は、スコアリング機能およびスコアリング特性を妨げないように、すなわち、プリスコアリングを避けて、達成されるべきである。スコアラインの接続部に補強手段によって組み込まれた補強要素を設けるには、突然の構造上の変化を避けつつ、漸進的で継続した形の変化などの、ふさわしい形の補強要素が必要である。しかしながら、残厚(r)がより大きいため、補強要素の接続部または通路は、比較的容易におよび安全に達成される。
本発明の蓋の別の実施形態では、蓋はスコアラインに沿って径方向内側に延在する溝を含み、遅延手段が溝の内部へおよび溝を越えて延在している。溝および補強要素のそのような接合または交差を形成するために、上記のように、同様の構造上の考慮が補強要素およびスコアラインの接合および交差に当てはまる。
本発明の補強手段の代替実施形態では、遅延手段はより強度の高いスコアライン部に平行に延在する補強要素を含み、より強度の高いスコアライン部に平行なくぼみまたは突起部の長さ(L)は、補強要素の幅(W)よりも大きい、たとえば、隣接するより強度の高いスコアライン部の長さ以下である。したがって、スコアラインに対して交差してまたは径方向に延在する補強要素と比較して、これらの補強要素はスコアに沿って(および、好ましくは平行に)延在する。最適な補強のために、これらの補強要素は、そのL/W比が1よりも大きい、好ましくは1.5よりも大きい、たとえば、1.5〜10、たとえば3〜7などの範囲である形を有していることが好ましい。
本発明の重要な効果に必要ではないが、それは一般的に、スコアラインが蓋の外縁に沿って周方向に延在している好ましい場合に、スコアラインの安定性と強度のために好ましい。
本発明の別の態様は、構造上の特性に関して上記で説明されたような蓋を設けられた容器に関する。
本発明の蓋に関して、容器の製造中、保管中、および搭載中に蓋が適切におよび確実に機能するために、有益な構造上の特性が組み込まれていることは利点だと思われていた。本発明に係る容器のための蓋は、スコアラインに沿って延在する少なくとも1つの溝を含み得る。この溝が溝を囲むスコアラインに沿って延在している場合、補強手段はこの溝に接続されていることが好ましい。これにより、剛性が徐々にしか変化しないであろう、より高い剛性を有するより強度の高いスコアライン部に隣接する領域が提供される一方で、補強手段および溝は同じ形成動作中に蓋に形成され得る。好ましい実施形態では、溝は、蓋の取り外し可能な蓋部を部分的に、または好ましくは実質的に囲む周溝である。
各々スコアラインに沿ったある側で延在する2つの周溝が蓋に設けられていることは、有利である。そのような蓋は、高い強度を有している。スコアリングは比較的低いスコアリング力で行われてもよく、その結果、より薄い蓋材料を使用することさえ可能になる。
なお、スコアラインは、蓋部が動かされて完全に蓋から取り外すことが可能であり最終的に蓋から分離されるように、閉じられたスコアラインでもよい。そのようなスコアラインは、円形でも、楕円形でも、または他のいかなる好適な形でもよい。一方、本発明は閉じられたスコアラインではないスコアラインにも関し、それによって、開口を形成するために動かされるべき蓋部が、蓋がスコアラインを設けらていない領域で蓋に取り付けられたまになる。そのようなスコアラインは、三日月または他の好適な形を有し得る。
リベット手段は、蓋に形成されたリベット開口を通じて蓋に形成された、分離されたリベットを含み得、それによって、リベットは、このリベット開口を通じて延在してタブを蓋に取り付けている。好ましい実施形態では、リベット手段は蓋の材料で形成されたリベットの形状を有し、それによって、リベット手段は、蓋部から一体的に形成されている。そのように一体形成するには、リベット手段が蓋材料で一体的に形成されるべき場所に隣接する蓋をさらに伸ばすことによって、リベット手段のための蓋材料を提供することが必要である。明らかに、そのような一体型のリベット手段は、リベットのための開口を有さない蓋を提供するという利点がある。
補強手段が、蓋の形成中に材料に形成されるであろう細長いくぼみまたは突起部の形を有していることが好ましい。そのようなくぼみまたは突起部は、容器の内側に対して開口しているが、蓋部のタブ側に開口していることが好ましく、それによって、同じまたはその他の理由で蓋に形成される他の構造物に類似した形を有している。そのような他の形は、テラス構造、タブ後部を支持するくぼみ、および明らかに、蓋の強度を増加するための畝、および曲がりくねった畝を含み得る。
蓋を開口するための引裂力は、一般に、引裂力開口試験で計測され、試験される。試験装置では、タブはプル要素に接続されて、前もって負荷を加えられている(約1Nのあらかじめ加えられた負荷)。蓋は約90°を越えて回転され、それによって、タブは直立姿勢になり、蓋ははじけて開く。検出される最大力が、はじける力である。タブは蓋の縁に対して引っ張られ、そうすると、蓋は回転して約4°の引裂位置に戻される。次に、タブは引っ張られ、検出される最大力が引裂力である。本発明に係る容器のための蓋を用いた試験によると、直径が73mmで丸いスチール製の容易に開口できる蓋の場合に約40〜60Nの開口引裂力を要する、本発明に係る補強手段を備えていない蓋と比較すると、蓋を開口するための引裂力がたとえば5〜15Nだけ減らされることが分かっている。本発明によって、開口引裂力の減少につながるより長い弦(または円弧)の形成が可能だが、これは好ましいが本質的ではない。
本発明に係る蓋および容器の上記および他の特徴および特性は、本発明をさらに制限する意図ではなく参考目的のためにのみ与えられる、以下の実施形態を参照してさらに明らかにされ、説明される。そのような記述に関連して、図面が参照される。
本発明の蓋の斜視図である。 タブおよび破線で示す開口円弧を有する、図1の蓋の上面図である。 タブのない、図2の上面図である。 図3の線IV−IVに沿った断面図である。 はじけるスコアライン部における、高倍率の断面図である。 より強度の高いスコアライン部における、高倍率の断面図である。 図2に示される開口円弧と比較して、本発明のより長い開口円弧を有する、本発明の蓋の上面図である。 タブのない、図5の蓋の上面図である。 本発明の図5の蓋の裏面の斜視図である。 開口して開口弦を形成した後の、図5の本発明の蓋の斜視図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 本発明の蓋の代替実施形態の、図6に係る上面図である。 リベットから遠ざかる方向で長くなる補強要素を有する代替実施形態の、図6に係る上面図である。 リベットから遠ざかる方向で長くなる補強要素を有する代替実施形態の、図6に係る上面図である。
図1は、先行技術の蓋1を示す。蓋1は、リベット4を介してタブ3が取り付けられた、(部分的に)動かすことが可能な蓋部2を備える。蓋部2は、テラスステップ6およびリベット4の領域で径方向内側に湾曲した、周囲の実質的に円形のステップ7によって画定されたテラス構造5を有する。取り外し可能な蓋部2は、円形のスコアライン8によって囲まれている。スコアライン8は、タブ3の先端部36付近で典型的には65μmの残厚rpおよび5mmの長さを有する、はじけるスコアライン部8.1と、はじける領域に位置するはじけるスコアライン部8.1によって分離された、65μm+30μmの残厚rおよび13mmの長さを有する、2つのより強度の高いスコアライン部8.2とを含む。スコアライン8に沿って延在しているのは、容器本体(図示せず)に接続するためにカール10に接続された外側円形溝9、および内側円形溝11(図2、図3、および図4参照)である。ステップ7は湾曲部12を備え、これによって、蓋部2の材料で一体的に形成されたリベット4のための空間を提供する。さらに、タブ3を支持するくぼみ15が設けられている。
蓋は、溝11およびスコアライン8に交差する向きの、細長い補強要素14の形状の補強手段13を含む。リベット4の両側には、リベット4から遠ざかる方向で短くなる、2つの直線状で平行な補強要素14.1および14.2が設けられている。または、代替形態では、これらはリベット4から遠ざかる方向で長くなる。図16および図17も参照。補強要素は、蓋1のタブ側に開口する溝14の形を有している。補強要素14は溝11に接続し、かつ、これに対して開口している。より強度の高いスコアライン部8.2は、補強要素14.1および14.2を越えて延在する。
図2は、タブ3が持ち上げられてスコアライン8が折り線17で遮断されることによって境界が示されたスコアライン円弧18にわたってスコアラインが切断されたときに、補強要素13がない場合に形成される折り線17と比較して、補強要素14が設けられているためにさらに蓋の中心に移動した開口弦16を示す。73mmの直径を有する容器本体に搭載された場合に蓋1を開口するための引裂力は、約45Nである。
図5〜図8は、本発明に係る蓋19を示す。蓋1に関連して設けられ、説明されたこの蓋19用の同じ構造要素は、同じ参照符号で特定されている。蓋19は、リベット4を介してタブ3が取り付けられた蓋部2を備える。蓋部2は、ステップ6および7によって画定されたテラス構造5を有する。テラス構造5は、ステップ7によって囲まれている。蓋部2は周方向のスコアライン8によって、その輪郭を描かれている。溝9および11は、スコアライン8の周囲でスコアライン8の各々の側において延在している。また、リベット4に対して横方向の仮想円上でリベット4をこれらの円の中心として延在する、湾曲した補強要素18.1〜18.3が設けられている。
湾曲した補強要素18の形状の補強手段13が、リベット4に沿ってスコアライン8に向かってリベット4とスコアライン8との間の領域付近にまたはこの領域内に延在するという点で、本発明の蓋19は蓋1と異なる。補強要素18は、スコアライン8に向かってリベット4の側方で延在し、内側溝11と接触する溝18の形を有している。補強要素18が設けられている効果は、スコアライン8に隣接する領域の剛性がより高くなることである。はじけるスコアライン部37.1は、典型的には65μmの残厚(rp)および5mmの長さを有しており、rpと比べて20μm余分に長い残厚(r)および18mmの長さを有する、より強度が高いスコアライン部37.2を分離している。蓋部2の断面25が沿っている折り線23は、はじけて補強要素18.1〜18.3が隣接するより強度の高いスコアライン部37.2が設けられているために、異なるスコアリング力でスコアラインを切った後に内側に折り畳まれ、これにより、開口24が形成され、スコアライン8を有する折り線23の交点の間で画定される開口弦26が図2に関連して説明された折り線17を有する開口弦よりも大きくなるように、蓋19の中心に向かってさらに動かされる。
本発明に係る蓋19において3つの補強要素18が設けられていることにより、折り線23が蓋19の中心に向かってより多く動かされることが明らかである。したがって、折り線23とスコアライン8との交点の間で画定される開口弦26は、折り線17とスコアライン8との交点の間で画定される開口弦16よりも長い。その結果、直径が73mmの容器本体に搭載されたときに蓋19を開口するための引裂力は、約65μmの残厚(rp)では約45Nである。
以下、本発明に係るさらに他の異なる種類の補強要素を示す、本発明のさまざまな実施形態が説明される。蓋20、21、および22の実施形態は、スコアライン8に平行な内側溝11に接触してこれに対して開口する、細長い補強溝を含む。
図5〜図8に関連して説明したように、かつ図9にさらに詳細に図示するように、本発明に係る蓋20は、リベット4側方の両側でスコアライン8に向かって延在し、かつ溝11に対して開口する、細長い直線状の補強要素22を含む。補強要素26.1〜26.3は、溝11に対して交差し、かつこれに対して開口して向けられている。補強要素は、内側の補強要素 26.1から補強要素 26.2を介して補強要素26.3に向けて短くなっている。溝11およびスコアライン8の領域における強度などの特性の変化は、補強要素26.1〜26.3付近で、はじけるスコアライン部38.1によって分離されたより強度の高いスコアライン部38.2に隣接する領域の補強につながり、したがって、蓋20において最終的に開口を形成する際の補強につながる。
図10に示す、本発明に係る蓋21は、本発明に係る溝27.1〜27.3の形状の補強要素27を含む。補強要素27は、両側で相互に平行であり、リベット4の両側から、リベット4と溝11およびスコアライン8との間の領域の付近で、またはこの領域内へと補強要素27.1に収斂している。これにより、タブ(図示せず)の前方のはじける領域にまたがる、はじけるスコアライン部39.1によって分離されたより強度の高いスコアライン部39.2に沿った隣接領域が補強される。蓋21はテラス構造5を含まないため、補強要素27の長さは、適宜伸ばしてもよい。
図11に示す、本発明に係る蓋22は、かぎ状の補強溝28.1および28.2の形状を有する補強手段13を含む。それらは、リベット4の側方で延在しており、スコアライン8の付近で径方向にこれの内側で、溝11に接触している。これらの補強要素28も、はじけるスコアライン部40.1によって分離された、より強度の高いスコアライン部40.2に隣接する領域を強化する。
図12〜図14に示す蓋29、30、および31は、補強手段がスコアライン8に接触する(図12)、またはこれを越えて延在する(図13および図14)、本発明の蓋の実施形態に関する。これは、たとえば図1〜図11の蓋に関して説明されたように溝11が設けられていないので、可能である。本発明の所望の効果を損なうことなく溝11が設けられてもよいと当業者であれば理解するであろうが、これにより、より強度の高いスコアライン部の隣接領域が強化される。
図12に示す、本発明に係る蓋29は、補強溝32の形状を有する、本発明に係る補強手段13を含み、これらの補強溝32は、リベット4の側方においてこれに対して平行に延在し、リベット4の前方で延在する(部分的に)補強溝32.1に収斂するが、はじけるスコアライン部41.1の残厚(rp)よりも大きい残厚(r)を有するより強度の高いスコアライン部41.2において、スコアライン8と接触している。補強溝32のより強度の高いスコアライン部41.2との接触は、スコアライン8の特性に悪影響が及ばないように達成される。
図13に示す、蓋30の実施形態の代替形態において、補強要素33が図12の蓋29の補強溝32と同じ形状および相互の向きを有するが、補強要素33は、はじけるスコアライン部42.1によって分離されるより強度の高いスコアライン部42.1においてスコアライン8と接触するだけでなく、より強度の高いスコアライン部42.2の径方向外側におよびこれを越えて延在することを、当業者であれば理解するであろう。これによって、補強要素33の存在は、スコアライン8に接触しているだけの場合と比べて、かなり大きくなる。しかしながら、接触および横断している補強要素33.1〜33.3およびスコアライン8のより強度の高いスコアライン部42.2の形成には細心の注意を要するが、これは、より強度の高いスコアライン部42.2の残厚(r)によって技術的に可能である。なお、当業者によって理解されるように、これらの補強要素33は平行に伸びていてもよく、または、湾曲もしくは曲がりくねった形を有して異なる角度でスコアライン8と交差していてもよい。テラス構造5も設けられてもよい。
図14に示す、本発明の蓋31は、リベット4の両側でスコアライン8のより強度の高いスコアライン部43.2までおよびそれを越えて延在する、同心の部分的に円形の補強要素34.1および34.2を含む。補強要素34.1は、リベット4とスコアライン8のはじけるスコアライン部43.1との間の領域で、示されているよりもさらに延在してもよい。
図15に示す、本発明の補強手段13の代替実施形態では、補強手段は、スコアライン8のより強度の高いスコアライン部44.2に平行に延在する補強要素35を含み、スコアライン8に平行なくぼみまたは突起部の長さ(L)は、補強要素の幅(W)よりも大きい。したがって、スコアラインに交差してまたは径方向に延在する補強要素と比べて、これらの補強要素35は、スコアライン8のより強度の高いスコアライン部44.2に沿って(および、好ましくは平行に)延在する。長さLは約10mmであり、幅Wは約1.5〜3mmである。深さは約0.5mmである。スコア速度を最適に補強するには、これらの補強要素が、L/W比が1より大きい、好ましくは1.5より大きい、たとえば2〜15または5〜10の範囲である形状を有していることが好ましい。
図16に示す、本発明の蓋47の実施形態は、平行な補強要素46.1〜46.3がリベット4から遠ざかる方向で同じ長さを有する補強手段13が隣接する、より強度の高いスコアライン部45.2を分離する中央スコアライン部45.1を含む。しかしながら、代替形態では、補強要素はリベット4から遠ざかる方向で長くなってもよい。これにより、リベット4から離れた蓋領域は、比較的高い剛性を有する。
同様に、図17に示す蓋48の実施形態は、リベット4から遠ざかるほど長くなる補強要素50.1〜50.3が隣接するより強度の高いスコアライン部49.2を分離する中央スコアライン部49.1を含む。これらの収斂する補強要素50.1〜50.3によって、より強度の高いスコアライン部49.2に隣接する領域の剛性が増加し、剛性はリベット4から遠ざかる方向で増加する。
開口が容易な蓋のための本発明に係る補強手段13のさまざまな実施形態の説明を行なったので、スコアライン8が蓋の周に沿って延在してもよく、それによって、スコア蓋部2を分離した後に容器で最大の開口を分割することを、当業者であれば理解するであろう。しかしながら、スコアラインが、たとえば図8に示す開口24によって示されるような開口を形成するだけの閉鎖されたラインでない場合、スコアラインは蓋のほんの一部を占めることによってより小さな開口を形成することもある。明らかに、本発明のそのような蓋は、容易に開口できる蓋以外の他の種類の蓋にも設けられる。
補強手段13は、蓋においてリベットの横側の細長いくぼみまたは突起部であり、内側溝まで、および内側溝の径方向外側に位置するスコアライン8まで間接的に延在し、または、内側溝が設けられていない場合は、スコアラインまで直接延在する補強要素の形状を有していてもよい。代替形態では、補強要素は、内側溝および同時にスコアラインを横切って、これらを越えて延在してもよい。
他のさまざまな種類の補強手段が設けられるかどうかは蓋の厚さに左右され、蓋の材料は、たとえば、スチール、ブリキ、アルミニウム、金属プラスチック積層体などである。蓋の直径も考慮され、たとえば、直径は24〜240mm、たとえば40〜180mm、たとえば73mmである。明らかに、蓋に設けられた他の構造要素に支障をきたさない、または実質的に支障をきたさない状態で、容器を開口するための引裂力を減らすために本発明に係るどの種類の補強手段(20)が使用されるかを決めるときに、当業者によって、ステップ7、テラス構造5を設けるかどうか、くぼみおよび他の構造物を設けるかどうかも考慮される。蓋の種類、構造、および肉厚に関連して、開口前の蓋内に存在する大気圧より低い圧力も、考慮されるべきである。使用される標準的な金属合金の場合、肉厚は0.12〜0.24mm、たとえば、0.14〜0.20mmの範囲、たとえば0.16mmまたは0.18mmでもよい。リベットの同じ側で隣接する補強要素間の距離は、2〜10mm、または2〜6mmの間でもよく、たとえば、3mmおよび4mmである。幅は、一般に0.2〜4mm、たとえば0.5〜2.5mmの範囲である。深さは一般に0.2〜2mm、たとえば0.3〜1mmの範囲である。
スコアラインおよび補強要素の形状および寸法が蓋の寸法および材料、ならびに、存在する大気圧より低い圧力によって決まることを、当業者であれば理解するであろう。

Claims (15)

  1. 容器のための蓋であって、前記蓋は、前記蓋に開口を形成するために移動させられるべき蓋部にリベット手段によって取り付けられたタブを備え、前記蓋の開口は、前記蓋に形成されたスコアラインによって少なくとも部分的に画定され、
    前記タブは、
    前記リベット手段に接続されたタブ本体と、
    指でつかむためのタブ後部と、
    タブ前部とを含み、前記タブ前部のタブ先端部は、前記タブ後部を指でつかむこと、前記タブ後部を持ち上げて前記スコアラインの上またはその付近で前記蓋に対して前記タブ先端部を押し付けること、前記スコアラインをはじくこと、および前記スコアラインを切って前記蓋に開口を形成することを含む蓋開口手順の間、前記スコアラインまたはその付近に位置し、
    前記蓋は、前記タブ先端部によってはじかれるべきスコアライン部によって分離された、前記はじかれるスコアライン部よりも強度の高いスコアライン部、および、前記より強度の高いスコアライン部に隣接し蓋部を補強する補強手段を有することを特徴とする、蓋。
  2. 前記より強度の高いスコアライン部は、前記はじかれるスコアラインの残厚(rp)よりも大きな残厚(r)を有する、請求項1に記載の蓋。
  3. 前記残厚(r)は、40〜90μm、好ましくは45〜80μm、たとえば50〜75μmの範囲である、請求項2に記載の蓋。
  4. rとrpとの差が、少なくとも5μm、好ましくは少なくとも10μmまたは15μm、たとえば5〜40μm、好ましくは10〜35μm、さらに好ましくは15〜30μmの範囲である、請求項2または3に記載の蓋。
  5. 前記より強度の高いスコアライン部は5〜30mm、好ましくは10〜20mmの範囲の長さを有する、請求項2〜4のいずれかに記載の蓋。
  6. 前記補強手段は、前記リベット手段の両側に少なくとも1つの細長い補強要素、好ましくは、前記リベット手段の両側に2つ以上の細長い補強要素を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の蓋。
  7. 前記細長い補強要素は直線状である、請求項6に記載の蓋。
  8. 前記直線状の補強要素は前記リベットの一方の側で互いに平行であり、好ましくは、前記直線状の補強要素は前記リベットの両側で互いに平行である、請求項7に記載の蓋。
  9. 前記直線状の補強要素は前記リベットの他方の側の前記直線状の補強要素に対して収斂する、請求項6または7に記載の蓋。
  10. 前記補強要素は湾曲している、および/またはかぎ状である、請求項6に記載の蓋。
  11. 前記湾曲したまたはかぎ状の補強要素は同心であり、好ましくは、前記リベット手段を中心として同心である、請求項11に記載の蓋。
  12. 前記補強手段は前記スコアラインと接触している、または前記スコアラインを越えて延在している、請求項1〜11のいずれかに記載の蓋。
  13. 前記蓋は前記スコアラインに沿って径方向内側に延在する溝を含み、前記補強手段は前記溝の内部へ、または前記溝を越えて延在する、請求項1〜11のいずれかに記載の蓋。
  14. 前記補強手段は前記スコアラインに平行に延在する補強要素を含み、前記スコアラインに平行なくぼみまたは突起部の長さ(L)が前記くぼみまたは突起部の幅(W)よりも大きく、好ましくは、L/W比が1より大きい、好ましくは1.5より大きい、たとえば2〜15、好ましくは5〜10の範囲である、請求項1〜5のいずれかに記載の蓋。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の蓋を設けられた容器。
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