JP3166699U - アクセス性を改善するためのタブ付き缶端部 - Google Patents

Abstract

【課題】使用者がタブのリフト端部にアクセスし易いタブ付き缶端部を提供する。【解決手段】容器の缶端部は、その外周を画定するカール１４と、チャック壁１５と、中央パネル１２と、チャック壁を中央パネルに接合する手段と、リベット７２によって中央パネルに固定された取り外し不能なタブ７０とを具備する。タブが、第１の空隙領域８４と第２の空隙領域とを有し、幅狭のストリップが第１の空隙領域と第２の空隙領域とを分離する。幅狭のストリップの一部は下方向に延びて中央パネルの外側部に接近すると共に幅狭のストリップの残りの部分に設けられたカールの曲率半径よりも大きい曲率半径を有する。ストリップの一部により中央パネルの外側部からのタブのリフト端部７４の高さが、１．２７ｍｍよりも大きい所定の高さに、かつ当該缶端部の外周を画定するカールよりも下に維持される。【選択図】図４

Description

本考案は、容器端部の開封用タブの製造に関し、特にタブが保持されたビールおよび飲料用容器端部の開封用タブに関する。

容器端部のプルタブは、ビールおよび飲料用容器、食品用容器、および家庭または産業用の多くの他のタイプの容器を含む種々のタイプの容器に使用されている。最も普及したタイプのプルタブ容器端部は、タブが保持された端部であり、これは、ビールおよび飲料用金属容器のように、容器を開封した後に容器端部にタブが保持されるように設計されている。今日使用されている典型的な飲料用缶は取り外しのできないタブを有し、従来のタイプのタブが、容器を開封した場合に取り外され、汚染問題を引き起こしたことから「エコロジータブ」と呼ばれる。

飲料用容器産業で使用される典型的な取り外しのできないタブは、通常、同じ設計である。これらのタブは、タブをリベットで端部に固定するために設けられた口を有する中央本体部分によって分離されたノーズ部分とリフト端部部分を有する。タブは端部とは別個に製造され、ノーズが端部のスコア（切り込み）線上に位置決めされるように端部に固定される。使用者がリフト端部でタブを持ち上げると、タブのノーズが端部パネル上で押し下げられ、スコア（切り込み）を破断して容器を開封する。したがって、リベットがタブが回転するための支点として作用し、タブの中心ヒンジ領域が、タブのヒンジ線にわたってリベットの近傍で曲がる。

取り外しのできないタブの問題は、リフト端部と缶端部の中央パネルとの距離が制限されているため、使用者がリフト端部にアクセスできないことである。このアクセスができないという問題は、金属の費用を減らすために缶端部の直径が小さくなるにつれて中央パネルの面積が減少することによって悪化する。リフト端部と中央パネル間の間隔は、使用者がタブと摩擦係合し上向きに力を与えてタブのノーズを下向きに動かし始め、スコアを破断して容器を開封できるように十分でなければならない。

本考案の目的は容器の缶端部を提供することである。缶端部には、その外周を画定する継ぎ合せカールを有する。チャック壁が継ぎ合せカールから下方向に延びる。チャック壁は中央パネルに接合されている。中央パネルは、長手方向の軸線を中心とし、製品側と、外側と、リベットと、脆性スコアおよび非脆性ヒンジ部によって少なくとも実質的に画定された変位可能な開封パネルとを有する。取り外しのできないタブは、リベットによって中央パネルに固定される。取り外しのできないタブは、開封パネルの一部上に延びるノーズ端部と、ノーズ端部の反対側のリフト端部と、ノーズ端部とリフト端部との間の中心ウェブとを有する。中心ウェブは、ヒンジ領域と、リベットを囲むリベット・アイランドとを有する。リベット・アイランドは、第１の空隙領域によって少なくとも部分的に囲まれ、中央パネルの第１の露出領域を提供する。中心ウェブは、また、リフト端部と第１の空隙領域の間に第２の空隙領域を有して、中央パネルの第２の露出領域を提供する。第１および第２の空隙領域は、中心ウェブの幅狭のストリップによって分離される。幅狭のストリップの一部は下方向に延び、中央パネルの外側に接近し、ここで中央パネルの外側からのタブのリフト端部の高さは、所定の高さに維持される。

本考案のもう１つの目的は、開封パネルの一部の上に延びるノーズ端部と、ノーズ端部の反対側のリフト端部と、ノーズ端部とリフト端部の間にある中心ウェブとを有する取り外し不可能なタブを提供することである。ウェブは、ヒンジ領域およびリベットを囲むリベット・アイランドを有する。リベット・アイランドは、第１の空隙領域によって少なくとも部分的に囲まれ、中央パネルの第１の露出領域を提供する。中心ウェブは、また、リフト端部と第１の空隙領域の間に第２の空隙領域を有して、中央パネルの第２の露出領域を提供する。第２の空隙領域は、中心ウェブのカールによって画定された周囲を有する。カールの一部は下方向に延び、中央パネルの外側に接近し、ここで中央パネルの外側からのタブのリフト端部の高さは、所定の高さに維持される。

本考案の他の利点および態様は、以下の明細書、特許請求の範囲および図面を参照すれば明白になるだろう。

本考案の缶端部の外側の上面図である。 図１の缶端部の断面図である。 本考案の缶端部の外側の上面図である。 図３の缶端部の断面図である。 取り外しのできないタブの上面図である。 図５のタブを有する本考案の缶端部の断面図である。 取り外しのできないタブの上面図である。 本考案の缶端部の断面図である。 本考案の缶端部の断面図である。 本考案の缶端部の断面図である。 図９のタブの上面図である。 図１０のタブの上面図である。 取り外しのできないタブの上面図である。 図１３のタブの断面図である。 取り外しのできないタブの上面図である。 図１５のタブの断面図である。 取り外しのできないタブがある端部部材を含む加圧された容器の断面図である。 取り外しのできないタブがある端部部材を含む先行技術の加圧された容器の断面図である。

本考案は、多くの異なる形態の実施態様が可能であるが、この開示が本考案の原理の例示と見なされ、本考案の広義の態様を図示の実施態様に制限するものではないとの理解のもとに、本考案の好ましい実施態様を図面に図示し、以下詳細に説明する。

本考案は、アクセス性が改善され、それ故、開封性が改善された容器のタブが保持された缶端部に関する。本考案によるタブが保持された缶端部は通常、保持されたタブを有し、したがって「エコロジー」または「イージーステイ」容器端部と識別されるビールおよび飲料用容器端部である。しかし、本考案は、容器の開封にリフトタブが有用である食品用および他の容器など、他のタイプの容器端部で使用してもよいことを意図するものである。

缶端部
図１および図２を参照すると、容器（図示せず）の缶端部、または端部クロージャ、または端部部材１０は、壁を容器に接合する継ぎ合せカール１４を有する中央パネル壁１２を有する。容器は、一般的なビールおよび飲料用容器などの絞りおよびしごき加工した金属缶であり、通常は、アルミニウムまたは鋼の薄板製である。このような容器の端部クロージャは、また、通常、アルミニウムまたは鋼の薄板の切り口を素材端部に形成し、多くの場合、端部転換と呼ばれるプロセスによって仕上げ加工した端部に製造される。図示された実施態様では、中央パネル１２が継ぎ合せカール１４によって容器に接合され、この継ぎ合せカール１４は容器の嵌合カールに接合される。端部クロージャ１０の継ぎ合せカール１４は、チャック壁１５および皿穴領域１６によって中央パネル１２と相互接続され、その皿穴領域１６は中央パネル１２の外周縁に接合される。中央パネル１２を容器に接合するこのタイプの手段が、現在では、産業で使用される典型的な接合手段であり、上述した構造は、端部転換プロセスの前に金属板の切り口から素材端部を形成するプロセスで形成される。しかし、中央パネル１２を容器に接合する他の手段も本考案で使用することができる。

中央パネル１２の外周縁は、缶端部１０に強度を加えるために圧印することができる。圧印加工とは、工具間で金属を硬化する作業である。金属は、通常、一対の工具、一般に上部工具と下部工具の間で圧縮される。

中央パネル壁１２は、曲線の脆性スコア２２とそれに隣接する耐破断スコア２４によって画定された変位可能な開封パネル２０と、非脆性ヒンジ部２６とを有する。ヒンジ部２６は、脆性スコア２２の第１の端部と第２の端部との間にあるほぼ直線の線によって画定される。中央パネル１２の開封パネル２０は開封することができる。すなわち、脆性スコア２２を切断し、開封パネル２０がヒンジ部２６を通して中央パネル１２にヒンジ接続されたままの状態で、開封パネル２０を中央パネル１２の残りの部分に対してある角度方向で変位する。この開封動作では、開封パネル２０が、パネル１２の面から変位することによって開封されるので、ある角度偏差で変位する。

スコア・ナイフがある上部（外側）ダイおよび金床表面がある下部（製品側）ダイを含む工具を使用して、缶端部形成プロセス中に従来タイプの刻み動作を使用し、脆性スコア２２および第２の溝または耐破断スコア２４を形成する。

脆性スコア２２は、残りの部分の厚くなった部分によって画定された長さを含む。この長さは、多くの場合、チェック・スロット領域と呼ばれる。チェック・スロットによって、脆性スコア２２の破断が伝播し、これは破断がチェック・スロット領域に到達するにつれて当然遅くなる。これによって、脆性スコア２２の破断が継続する前に、容器を安全にガス抜きすることができる。

中央パネル１２の外側３４にデボスパネル５０を形成する。デボスパネル５０は、従来通りのダイ成形技術を使用して中央パネル１２に形成される。

本明細書で説明する端部部材１０を使用して、２０２（２．１２５インチ）またはそれより小さい開放端部にくびれた容器に取り付けるために、例えば０．０２１３ｃｍ（０．００８４インチ）厚のアルミニウム材料から軽量のクロージャを生成する。したがって、缶端部１０の直径Ａは通常、約５．９４ｃｍ（２．３４０インチ）であり、中央パネル１２の直径Ｂは、通常、５．９４ｃｍ（２．３４０インチ）未満である。中央パネル１２の直径Ｂは、好ましくは３．８１ｃｍ（１．５００インチ）から５．９４ｃｍ（２．３４０インチ）未満であり、より好ましくは、直径Ｂは４．８２ｃｍ（１．９０インチ）未満であり、直径Ｂは、最も好ましくは約４．７８ｃｍ（１．８８０インチ）であるか、任意の範囲またはその範囲の組合せである。これらの値は例示としてのものに過ぎないことを理解されたい。本明細書で開示する考案は、２００、２０６および２０９端部部材を含むが、これらに限定されない任意の缶端部サイズに適用することができる。本考案の端部部材１０は通常、多段改造方法を使用して製造される。

さらに図１および図２を参照すると、本考案の端部部材１０は、皿穴１６としてチャック壁１５を中央パネル１２に接合する手段を含み、これは環状補強ビードまたはアンチピーキング・ビードとも呼ばれる。皿穴１６は、アーチ状環状部を通して中央パネル１２の周縁に一体接続された内壁５２を有する。したがって、この内壁５２は中央パネル１２から、中央パネル１２に対してほぼ直角または長手方向の軸線５４に平行な垂直軸から一般に非常に小さい角度で下方向に延びる。この角度は通常±５°から１０°、または任意の範囲またはその範囲の組合せである。

内壁５２はアーチ状環状部分を通して外壁５６に接合され、その下部領域が基線を画定する。外壁５６は垂直軸に対して外側に傾斜する。この角度はほぼ０°から３０°、より好ましくは１５°から３０°、最も好ましくは２０°から３０°程度、または任意の範囲またはその範囲の組合せである。外壁５６はチャック壁１５と一体である。

図３および図４では、皿穴ではなく、チャック壁１５を中央パネル１２に接合する折り目６０のある缶端部１０が図示されている。

タブ
図１および図３を参照すると、端部部材１０も、リベット７２によって中央パネル１２に固定された取り外しのできないタブ７０を有する。タブ７０は、剛性材料、通常はアルミニウム合金で作られ、ほぼ平坦で、一般に共通面に沿って配置される。タブ７０はリフト端部７４、中央ウェブ７６、およびノーズ部分７８を有する。リフト端部７４およびノーズ部分７８は、一般にリベット７２を通る中心軸７９に沿って位置合わせされる。リベット７２は通常の方法で形成される。

使用者は、タブ７０のリフト端部７４を持ち上げて、端部部材１０の開封を開始する。これはリベット７２を持ち上げ、それによって脆性スコア溝２２が、リベット７２を囲む圧印領域の境界線内に少なくとも一部が配置されたガス抜き領域にて破断する。ノーズ部分７８が開封パネル２０に押しつけられると、スコア２２の破断が、好ましくはスコア２２の第１の端部からスコア２２の第２の端部に向かって順次、開封パネル２０の周囲に伝播する。

図７を参照すると、タブ７０の中心ウェブ７６は、タブ７０を缶端部１０の中央パネル壁１２に固定するためにリベット７２を受け取ることができるような開口部８１があるリベット・アイランド８０を有する。リベット・アイランド８０は、一般に、ヒンジ領域８２と、中央パネルの第１の露出領域を露出させるリベット・アイランド窓８４によって画定される。窓８４は、第１の端部８４ａおよび第２の端部８４ｂを有する曲線形状の開口部または空隙領域であることが好ましい。ヒンジ領域８２は、リベット・アイランド８０を残りのウェブ７６に接合するタブウェブ７６の舌部のように見えることが好ましい。ヒンジ領域８２は、窓８４の第１および第２の端部８４ａ、８４ｂ間にヒンジ線を有し、これはその間の直線として画定されることが好ましい。

窓８４は、曲線開口部の外側を画定する第１の縁部８８、および曲線開口部の内側を画定する第２の縁部９０を有する。窓８４は、金属をランスで切断し、その後に金属をランスの片側または両側に折り返して、広げた開口部を形成することによって形成することが好ましい。金属を折り返してランスを拡張することは、「ワイプダウン」と呼ばれる動作で、これにより窓８４の縁部に沿った金属の曲げ部９４が折り目またはカールのように見える。実践されている別の窓８４の形成方法は、これより剛性および耐応力性が低くなる可能性があるが、窓８４の形状で金属の素材を単に打ち抜くことであり、窓８４の縁部を曲げない。

窓８４の端部の金属の曲げ部は、以降では窓８４の端部８４ａ、８４ｂの縁部にあるカール９４と呼ぶが、端部８４ａ、８４ｂにある金属の強度を上げ、タブ７０の使用中に応力に抗して、切り裂きを防止する構造的構成要素として、縁部にカラーを提供する。このように追加された強度は、主に、ウェブ領域の平面路以外の方向に金属を曲げることにより、金属の方向を変更するカール９４によって提供される。端部８４ａ、８４ｂの金属の方区をこのように変更すると、カール９４の領域にある金属は、容器端部を開封するためにタブ７０を使用する場合に、金属にかかる剪断力に対する抵抗力が向上する。端部８４ａ、８４ｂの追加された強度は、カール９４内およびその周囲にある金属の残留応力状態によって提供されるとも考えられる。

ノーズ７８は、タブ７０の外周の折り曲げた縁部（カール）９６と一体であることが好ましい。タブ７０のリフト端部７４も、折り曲げた縁部（カール）９８を有する。ノーズ７８の折り曲げ縁部９６、およびリフト端部７４の外周にある同様の折り曲げ縁部は、金属の曲げ部を有し、面の外側からの応力に抗するためにタブ７０に強度を与えることができる。タブ７０は、別の空隙領域または窓、すなわち指穴１００も有し、これは、指穴１００の滑らかな内縁を提供し、指穴１００の外周の金属を強化する中心ウェブ７６の下方向に突出した内部折り曲げまたはカール状縁部１０２によって画定されることが好ましい周１０１を有する。指穴１００は、リフト端部７４と窓８４との間に設けられ、中央パネル１２の第２の露出領域を提供する。

窓８４と指穴１００は、中心ウェブ７６の幅狭のストリップ１０４によって分離されている。幅狭のストリップ１０４の対向する長手方向側部１０６ａ、１０６ｂは、指穴１００の最も広いセグメントから直線で窓８４の最も広いセグメントまで延びる。対向する側部（点線１０６ａ、１０６ｂ）は、広い方の指穴１００から窓８４に向って内側にわずかに収束する。幅狭のストリップ１０４の対向する曲線の横方向側部１０７ａ、１０７ｂは、それぞれ窓８４のカール９４および指穴１００のカール状縁部１０２の一部を備える。幅狭のストリップ１０４の一部１０８は下方向に延び、中央パネル１２の外側３４に接近する。これによって、中央パネル１２の外側３４からのタブ７０のリフト端部７４の高さδが、所定の高さに確実に維持される。幅狭のストリップ１０４のこの部分は、タブ７０のリフト端部７４へのアクセス性を改善するのに特に有利である。缶端部１０および中央パネル１２の面積が比較的小さいので、使用者がその指でリフト端部７４にアクセスすることが困難である。本考案の缶端部１０は通常、タブ７０のリフト端部７４とチャック壁１５の間に小さい距離Ｃを有する。（図２および図４参照。）この距離Ｃの大きさは、中央パネル１２の外側３４からのタブ７０のリフト端部７４の高さδの大きさより小さくてよい。距離Ｃは、好ましくは０．１２７ｃｍ（０．０５０インチ）未満であり、距離Ｃは、より好ましくは０．１０１６ｃｍ（０．０４０インチ）未満であり、距離Ｃは、最も好ましくは０．０７６２ｃｍ（０．０３０インチ）と０．１０１６ｃｍ（０．０４０インチ）の間であり、または任意の範囲またはその範囲の組合せである。

中央パネル１２の外側からのリフト端部７４の高さδを確保する幅狭のストリップ１０４の部分は、好ましくは、窓８４のカール９４または指穴１００のカール状縁部１０２の一部であり、中央パネル１２の外側３４からのリフト端部７４の高さδを確保する幅狭のストリップ１０４の部分は、より好ましくは、カール９４、１０２の残りの部分より大きい曲率半径を有する窓８４のカール９４または指穴１００のカール状縁部１０２の一部であり、中央パネル１２の外側３４からのリフト端部７４の高さδを確保する幅狭のストリップ１０４の部分は、より好ましくは、窓８４と指穴１００との間隔が最短になる幅狭のストリップ１０４の最も狭い領域１１０に沿って配置された窓８４のカール９４または指穴１００のカール状縁部１０２の一部であり、中央パネル１２の外側３４からのリフト端部７４の高さδを確保する幅狭のストリップ１０４の部分は、より好ましくは、最も狭い領域１１０に沿って配置され、中央パネル１２の外側３４と係合することができる窓８４のカール９４または指穴１００のカール状縁部１０２の一部であり、中央パネル１２の外側３４からのリフト端部７４の高さδを確保する幅狭のストリップ１０４の部分は、最も好ましくは、最も狭い領域１１０に沿って配置され、中央パネル１２の外側３４と係合する指穴１００のカール状縁部１０２の一部である。あるいは、指穴１００のカール状縁部１０２の任意の部分が、高さδを維持するように適合することができる。さらに、当業者であれば、本考案の精神から逸脱することなく、この組合せのいずれも組み合わせることができることを理解されたい。

図９から図１６で図示されているように、タブ７０は指穴なしで製造されることがある。この場合、広告情報のような印刷は、指穴が通常配置される中心ウェブ７６の領域に設けられる。これらの実施形態では、断面図で見えるようなダウン・ビードまたは回り止め１１４を設けて、図１０および図１６で示すような所定のレベルに高さδを維持することができる。あるいは、図９および図１４で示すように、ウェブ７６内の第１の窓８４とリフト端部７４の間に、第２の空隙領域または窓１１６を形成することができる。第２の窓１１６は、第１の窓８４を形成したのと同じ方法で、すなわち金属をランスで切断し、その後にランスのいずれかの側または両側で金属のワイプダウン・プロセスを実行し、広がった開口部を形成することによって形成することが好ましい。ワイプダウンにより、第２の窓１１６の縁部に沿った金属の曲げ部１１８が、折り目またはカールのように見える。図９および図１４で示すように、所定のレベルで高さδを維持するために、曲げ部１１８の一部を設ける。

中央パネル１２より上の所定のレベルで高さδを維持するために設けたタブ７０の部分は、容器を加圧するまで、すなわち加圧飲料入り容器を形成するために飲料で充填するまで中央パネル１２と係合してはならないことを理解されたい。図１７で示すように、飲料で充填された容器本体１１９は、飲料を容器内に密封する端部部材１０によって閉じられる。そのポイントで、内圧によって中央パネル１２にかかる外方向の力が、中央パネル１２を外側にドーム形にする。中央パネル１２がドーム形になるにつれ、高さδを維持するために設けたタブ７０の部分が中央パネル１２と係合する。中央パネル１２が大きくなるにつれ、ドーム化が増大する。それ故、２０９端部は２００端部より大きいドーム化を経験し、ドーム化が増大するにつれ、高さδを維持するために設けたタブ７０の部分の長さを短縮することができる。先行技術の容器が図１８に図示されている。先行技術の端部部材が呈する高さδは制御されない。したがって、高さδは、ドーム化の量、端部部材のサイズなどによって非常に大きく左右され得る。

中央パネル１２より上の所定のレベルでの高さδは、通常、０．１２７ｃｍ（０．０５０インチより大きい値に維持することが望ましい。しかし、高さδは、好ましくは０．１２７ｃｍ（０．０５０インチ）から０．２５４ｃｍ（０．１００インチ）であり、高さδは、より好ましくは０．１５２４ｃｍ（０．０６０インチ）より大きい、および／または０．２２８６ｃｍ（０．０９０インチ）以下であり、高さδは、最も好ましくは０．１７７８ｃｍ（０．０７０インチ）より大きい、および／または０．２０３２ｃｍ（０．０８０インチ）以下である。高さδは、本明細書で述べた任意の範囲またはその範囲の組合せでもよい。タブ７０の長さおよび端部１０のサイズ、例えば２００、２０２、２０６、２０９などの端部に応じて、リフト端部７４とチャック壁１５の間の距離Ｃと同様に、高さδが大きく変化してもよいことを理解されたい。また、本考案の目的が、高さδを任意の望ましい所定レベルに維持することであることを理解されたい。本考案の別の目的は、容器を約４．３８ｋｇ／ｃｍ²（６０ＰＳＩ）まで加圧した場合に、タブ７０を二重巻締部（ｄｏｕｂｌｅ ｓｅａｍ）より上まで上昇させずに、高さδを最大にすることである。

図１で最もよく示すように、中心ウェブ７６は、デボス曲げ部１２０すなわちデボス曲げ部１２０の内側に中心ウェブ７６の中心デボス領域を生成する金属の傾斜領域を有することが好ましい。このデボス領域は、中心ウェブ７６内の金属面を下げる。タブ中心ウェブ７６のこの構造は、リベット・アイランド８０を下げることができ、したがってリベット・アイランド８０の下面が缶端部１０の中央パネル１２に対して直接位置決めされ、リベット・アイランドの開口部８１を通るリベット７２によって中央パネル１２に固定され、リベット７２の頂部を打ち抜くことによってそれに固定される。タブ７０はこの方法で所定の位置に固定され、それによってノーズ７８が中央パネル２０の開封パネル２０上に部分的に延び、タブ７０のヒンジ線が一般に開封パネル２０の近位縁部と位置合わせされる。

使用時には、リフト端部７４に持ち上げ力を加える使用者の指によって操作可能なリフト端部７４によってタブ７０を持ち上げる。リフト端部７４を持ち上げると、タブ７０のノーズ７８が押し下げられ、ノーズ７８が端部１０の開封パネル２０に当たる。リベット７２がリベット・アイランド８０を中央パネル１２に対して維持しているので、タブ７０は端部１０に取り付けられたままで、中心ウェブ領域７６の舌のヒンジ線８６全体で曲がる。窓の各端末端部８４ａ、８４ｂのカラーが、タブ７０の使用中にヒンジ線８６全体で金属に耐引き裂き性を提供する。

いくつかの代替実施形態について説明し、図示した。個々の実施形態の特徴、例えば皿穴および折り曲げ部分の変形などは、適切な缶端部部材に到達するために任意のタブ変形との組合せで適用可能であることを、当業者であれば理解することができるだろう。タブの任意の実施形態を、本明細書で開示した折り曲げ遷移壁および／またはチャック壁の変形との任意の組合せで提供できることを、当業者であればさらに理解することができるだろう。さらに、「第１」、「第２」、「上部」、「下部」などの用語は、例示の目的でのみ使用され、いかなる意味でも実施形態を制限するものではなく、「複数」という用語を本明細書で使用する場合、それは、必要に応じて分離的でも結合的でも、無限数までの１より大きい任意の数を示すものとする。本明細書では、「維持する」という言葉は、高さδを０．０５０より大きくしたままであるなど、既存の状態または所望の状態で制御するか、保つものと定義される。本明細書で使用する「所定の」という言葉は、事前に決定されたという意味である。

特定の実施形態を図示し、説明したが、本考案の精神から有意に逸脱することなく、多くの修正が思い浮かび、保護の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。

１０ 缶端部
１２ 中央パネル壁
１４ 継ぎ合せカール
１６ 皿穴領域
２０ 開封パネル
２２ 脆性スコア
２４ 耐破断スコア
２６ ヒンジ部
３４ 外側
７０ タブ
７２ リベット
７４ リフト端部
７６ 中心ウェブ
７８ ノーズ

Claims (9)

1. 容器の缶端部（１０）において、
   缶端部（１０）の外周を画定するカール（１４）と、
   前記カール（１４）から下方向に延びるチャック壁（１５）と、
   長手軸線を中心とし、製品側部、外側部、リベット（７２）、及び変位可能な開封パネル（２０）を有する中央パネル（１２）であって、前記開封パネルが少なくとも実質的に脆性スコア（２２）および非脆性ヒンジ部（２６）によって画定される、中央パネル（１２）と、
   前記チャック壁（１５）を前記中央パネル（１２）に接合する手段と、
   前記リベット（７２）によって前記中央パネル（１２）に固定された取り外し不能なタブ（７０）とを具備し、
   前記取り外し不能なタブ（７０）が、前記開封パネル（２０）の一部上に延びるノーズ端部（７８）と、前記ノーズ端部（７８）とは反対側のリフト端部（７４）と、前記ノーズ端部とリフト端部との間の中央ウェブ（７６）とを有し、該中央ウェブ（７６）が、ヒンジ領域（８２）と、前記リベット（７２）を囲むリベット・アイランド（８０）とを有し、該リベット・アイランド（８０）が前記中央パネル（１２）の第１の露出領域を提供するように第１の空隙領域（８４）によって少なくとも部分的に囲まれ、前記取り外し不能なタブ（７０）が、前記中央パネル（１２）の第２の露出領域を提供するように前記リフト端部（７４）と前記第１の空隙領域（８４）との間に第２の空隙領域（１００）を更に有し、前記中央ウェブ（７６）の幅狭のストリップ（１０４）が前記第１の空隙領域と第２の空隙領域とを分離し、前記幅狭のストリップ（１０４）は前記第２の空隙領域の最も広いセグメントと前記第１の空隙領域（８４）の最も広いセグメントとの間の領域に画成され、前記幅狭のストリップ（１０４）の一部は下方向に延びて前記中央パネル（１２）の外側部に接近すると共に前記幅狭のストリップの残りの部分に設けられたカールの曲率半径よりも大きい曲率半径を有し、前記幅狭のストリップの一部により前記中央パネル（１２）の外側部からの前記タブ（７０）のリフト端部（７４）の高さが、１．２７ｍｍ（０．０５０インチ）よりも大きい所定の高さに且つ当該缶端部（１０）の外周を画定する前記カール（１４）よりも下に維持される、容器の缶端部。
2. 前記第２の空隙領域（１００）は前記中央ウェブ（７６）の下方向に突出するカール（１０２）によって画定される外周部を有し、前記第１の空隙領域（８４）を前記第２の空隙領域（１００）から分離する前記中央ウェブ（７６）の幅狭のストリップ（１０４）に沿った、前記下方向に突出するカール（１０２）の一部は、前記中央パネル（１２）の外側部に接近し、前記中央パネル（１２）の外側部からの前記リフト端部の高さが、１．２７ｍｍ（０．０５０インチ）よりも大きく且つ当該缶端部（１０）の外周を画定する前記カール（１４）よりも下に維持される、請求項１に記載の缶端部。
3. 前記下方向に突出するカールの一部（１０２）が、前記中央パネル（１０２）の外側部と係合することができる、請求項２に記載の缶端部。
4. 前記下方向に突出するカールの一部（１０２）が、前記中央パネル（１２）の外側部と係合する、請求項２に記載の缶端部。
5. 前記リフト端部（７４）の高さが、１．２７ｍｍ（０．０５０インチ）から２．５４ｍｍ（０．１００インチ）であり、当該缶端部（１０）の外周を画定する前記カール（１４）よりも下である、請求項１〜４のいずれか１項に記載の缶端部。
6. 前記リフト端部の高さが、１．５２４ｍｍ（０．０６０インチ）よりも大きく、当該缶端部（１０）の外周を画定する前記カール（１４）よりも下である、請求項１に記載の缶端部。
7. 前記リフト端部の高さが、１．７７８ｍｍ（０．０７０インチ）よりも大きく、当該缶端部（１０）の外周を画定する前記カール（１４）よりも下である、請求項１に記載の缶端部。
8. 前記中央パネルが４．８２ｃｍ（１．９０インチ）より小さい直径を有する、請求項１〜７のいずれか１項に記載の缶端部。
9. 飲料収容容器において、
   容器本体（１１９）と、
   前記容器内に飲料を密封すると共に二重巻締部によって前記容器本体に取り付けられる缶端部（１０）であって、製品側部、外側部、リベット（７２）、変位可能な開封パネル（２０）とを有する中央パネル（１２）を備え、開封パネルが少なくとも実質的に脆性スコア（２２）および非脆性ヒンジ部（２６）により画定され、取り外し不能なタブ（７０）がリベット（７２）によって中央パネル（１２）に固定される、缶端部（１０）と、
   前記缶端部（１０）に外向きの力を生成する内部圧力であって、前記缶端部（１０）の中央パネル（１２）が該外向きの力に応答してドーム状の輪郭を有する、内部圧力とを具備し、
   前記取り外し不能なタブ（７０）が、前記開封パネル（２０）の一部上に延びるノーズ端部（７８）と、該ノーズ端部（７８）とは反対側のリフト端部（７４）と、前記ノーズ端部とリフト端部との間の中央ウェブ（７６）とを具備し、該中央ウェブ（７６）が、ヒンジ領域（８２）と前記リベット（７２）を囲むリベット・アイランド（８０）とを有し、該リベット・アイランド（８０）が前記中央パネル（１２）の第１の露出領域を提供するように少なくとも部分的に第１の空隙領域（８４）によって囲まれ、前記取り外し不能なタブ（７０）が前記中央パネル（１２）の第２の露出領域を提供するように前記リフト端部（７４）と前記第１の空隙領域（８４）との間に第２の空隙領域（１００）を更に有し、前記中央ウェブ（７６）の幅狭のストリップ（１０４）が前記第１の空隙領域と第２の空隙領域とを分離し、前記幅狭のストリップ（１０４）は前記第２の空隙領域の最も広いセグメントと前記第１の空隙領域（８４）の最も広いセグメントとの間の領域に画成され、該幅狭のストリップ（１０４）の一部が下方向に延びて前記中央パネル（１２）の外側に接近すると共に該幅狭のストリップの残りの部分に設けられたカールよりも大きな曲率半径を有し、前記幅狭のストリップの一部により前記中央パネル（１２）の外側部からの前記タブ（７０）のリフト端部（７４）の高さが、１．２７ｍｍ（０．０５０インチ）より大きい所定の高さに且つ前記二重巻締部よりも下に維持される、飲料収容容器。

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