JP2017534159A - 電解質、及び金属水素化物電池 - Google Patents

電解質、及び金属水素化物電池 Download PDF

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Abstract

電解質組成物を含有する金属水素化物電池であって、前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上含有し、ここで前記電解質組成物はKOHを含有し、この組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を含有し、稼動の間のアノード材料の劣化度が低下している。アノード材料は有利には、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において≦95%の、同じアノード材料の劣化度を示し、6Mの水性KOHの≧50%の導電率を示す。アノード材料は例えば、Mgを含有するABx[式中、xは約0.5〜約5である]の高容量水素吸蔵合金であり、≧400mAh/gの放電容量を有する。

Description

本発明は、特定の電解質組成物を含有する金属水素化物(MH)電池に関する。
政府支援に関する申告
本発明は、Advanced Research Projects Agency-Energyによって推奨されるDE-AR0000386のもと、Robust Affordable Next Generation EV Storage Program (RANGE)で、政府の支援を受けた。政府は、本発明においてある程度の権利を有する。
背景技術
電極の最適化により、電気化学的性能及び金属水素化物電池のサイクル寿命を最適化することに、多くの進歩が遂げられてきた。金属水素化物電池の電解質は現在、30質量%の水性KOHである。水性KOH電解質は、多くのアノード材料に対して、腐食性である。本発明は、金属水素化物電池用の改善された電解質を狙いとする。
概要
ここに開示されているのは、アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を有する、金属水素化物電池(セル)であり、
前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上含有する水溶液を有し、
電池内にあるアノード材料の劣化度は、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦95%であり、
電解質組成物の導電率は、6Mの水性KOHの≧50%であり、
電解質組成物がKOHを含有する場合、この組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上、含有する。
ここに開示されているのはまた、アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を有する、金属水素化物電池であり、
アノード材料は、Mgを含有し、
電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上含有する水溶液を含み、
電解質組成物がKOHを含有する場合、この組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上、含有する。
詳細な説明
電解質組成物は、金属水素化物電池(金属水素化物セル)において、有用である。金属水素化物電池は、少なくとも1つの負極、少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及びこれらの電極と接触している電解質組成物を有する。
負極の活物質(アノード材料)は、水素を吸蔵可能なABxタイプの合金を含有し、ここで式中、xは、約0.5〜約5である。Aは、水素化物を形成する要素であり、Bは、弱い、又は非水素化物を形成する要素である。これらの合金は、水素を可逆的に吸着、及び脱着できる。
ABxタイプの合金は例えば、以下の分類のものである(単なる例):AB(HfNi,TiFe,TiNi)、AB2(Mn2Zr,TiFe2)、A2B(Hf2Fe,Mg2Ni)、AB3(NdCo3,GdFe3)、A27(Pr2,Ni7,Ce2Co7)、及びAB5(LaNi5,CeNi5)。
アノード活物質は例えば、Zr、Mn、V、Fe、及びNi;Zr、Mn、V、Co、及びNi;Ti、V、及びNi;La、及びNi;Ti、Zr、Ni、Cr、並びにAl、Si、V、Mn、Fe、Co、Cu、Nb、Ag、及びPdから成る群から選択される1種以上の元素;Zr、Mo、及びNi;又はランタニド金属、並びにNi、及びCoから選択される少なくとも1種の金属を含有する。
アノード材料は、V、Zr、Nb、La、Si、Ca、Sc、Mg、Ti、及びYから成る群から選択されるホスト元素を1種以上と、Cu、Mn、C、Fe、Ni、Al、Co、Mo、W、Ti、Li、及びReから成る群から選択される改質剤元素とを1種以上含有する、無秩序多成分材料を含有することができる。ホスト元素は一般的に、水素化物形成剤である。ホストマトリックスは例えば、Ti、Mg、及びVのうち1種以上であり、改質剤は、Ni、Cu、Fe、及びAlのうち1種以上を含む。このような無秩序材料は、米国特許第4623597号明細書(U.S. Pat. No. 4,623,597)に教示されている。
アノード材料は、V、Ti、Zr、及びNi、又はV、Ti、Zr、Ni、及びCrと、Al、Mn、Mo、Cu、W、Fe、及びCoから成る群から選択される1種以上の改質元素とを含有する、多成分の多相合金を含むことができる。このような多相材料は、米国特許第5096667号明細書(U.S. Pat. No. 5,096,667)に教示されている。
アノード材料は、(ベース合金)aCobMncFedSneを含有する無秩序材料を含有することができ、ここでベース合金は、Tiを0.1〜60原子%(at%)、Zrを0.1〜40原子%、Vを0〜60原子%、Niを0.1〜57原子%、及びCrを0〜56原子%、含有し、bは、0〜7.5原子%であり、cは、13〜17原子%であり、dは、0〜3.5原子%であり、eは、0〜1.5原子%であり、ここでa、b、c、d、及びeは、100原子%に等しい。このような合金は、米国特許第5536591号明細書(U.S.Pat. No. 5,536,591)に開示されている。
アノード活物質は例えば、LaNi5タイプの合金、改質されたLaNi5タイプの合金、TiNiタイプの合金、又は改質されたTiNiタイプの合金である。アノード活物質は例えば、Ti、V、及びZrから成る群から選択される1種以上の元素と、Ni、Cr、Co、Mn、Mo、Nb、Fe、Al、Mg、Cu、Sn、Ag、Zn、及びPdから成る群から選択される1種以上の元素とを含有するか、又はアノード活物質は、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、及びMmから成る群から選択される1種以上の元素と、Ni、Cr、Co、Mn、Fe、Cu、Sn、Al、Si、B、Mo、V、Nb、Ta、Zn、Zr、Ti、Hf、及びWから成る群から選択される1種以上の元素とを含有する。このような合金はさらに、Al、B、C、Si、P、S、Bi、In、及びSbから成る群から選択される1種以上のガラス形成元素を含有することができる。このような材料は有利には、1.2E23/ccより大きい、又は1.5E23/ccより大きい水素吸蔵箇所の密度を有する、無秩序の多成分材料である。このような材料は、米国特許第5840440号明細書(U.S. Pat. No. 5,840,440)に開示されている。
アノード材料は、(ベース合金)aCobFecAldSneを含有する、改質されたTi−V−Zr−Ni−Mn−Cr合金を含有することができ、ここでベース合金は、Tiを0.1〜60原子%、Zrを0.1〜40原子%、Vを0〜60原子%、Niを0.1〜57原子%、Mnを5〜22原子%、及びCrを0〜56原子%含有し、bは0.1〜10原子%であり、cは0〜3.5原子%であり、dは0.1〜10原子%であり、eは、0.1〜3原子%である。適切な材料は、米国特許第6270719号明細書(U.S. Pat. No. 6,270,719)に教示されている。
適切なアノード材料は、AB2タイプの合金を含有することができ、それは例えば、Zrを2〜5原子%、Tiを26〜33原子%、Vを7〜13原子%、Crを8〜20原子%、Mnを36〜42原子%と、Niを1〜6原子%、Feを2〜6原子%、及びAlを0.1〜2原子%の1つ以上とを含有する改質されたTiMn2合金である。この合金はさらに、Mmを最大1原子%含有することができる。例えば、Zr3.63Ti29.88.82Cr9.85Mn39.5Ni2.0Fe5.0Al1.0Mm0.4;Zr3.6Ti29.08.9Cr10.1Mn40.1Ni2.0Fe5.1Al1.2;Zr3.6Ti28.38.8Cr10.0Mn40.7Ni1.9Fe5.1Al1.6、及びZr1Ti3312.54Cr15Mn36Fe2.25Al0.21である。このような合金は、米国特許第6536487号明細書(U.S. Pat. No. 6,536,487)に開示されている。
適切なアノード材料は、A519タイプの構造が40原子%である合金、又は式Laa1-a-bMgbNic-d-e(式中、0≦a≦0.5原子%、0.1≦b≦0.2原子%、3.7≦c≦3.9原子%、0.1≦d≦0.3、及び0≦d≦0.2)である合金を含有することができる。これらの合金は例えば、米国特許第7829220号明細書(U.S. Pat. No. 7,829,220)に教示されている。
アノード材料は、少なくともNi及び希土類を含有する水素吸蔵合金粒子を、含有することができる。この粒子は、表面層及び内部を有することができ、ここで表面層は、内部より多いニッケル含分を有し、10nm〜50nmの大きさを有するニッケル粒子が、表面層に存在する。この材料は、Ln1-xMgxNia-b-cAlbcの合金を含有することができ、ここでLnは、1種以上の希土類元素であり、Zは、Zr、V、Bn、Ta、Cr、Mo、Mn、Fe、Co、Ga、Zn、Sn、In、Cu、Si、P、及びBのうち1種以上であり、0.05≦x≦0.3原子%、2.8≦a≦3.9原子%、0.05≦b≦0.25原子%、及び0.01≦c≦0.25である。これらの材料は、米国特許第8053114号明細書(U.S. Pat. No. 8,053,114)に教示されている。
アノード材料は、少なくともA27タイプの構造及びA519タイプの構造を有する多相を有する結晶構造と、バルクよりも多いニッケル含分を有する表面層とを有することができる。この合金は、式Ln1-xMgxNiy-a-bAlabのものであってよく、式中、Lnは、Yを含む1種以上の希土類であり、Mは、Co、Mn、及びZnのうち1種以上であり、ここで0.1≦x≦0.2原子%、3.5≦y≦3.9原子%、0.1≦a≦0.3原子%、及び0≦b≦0.2である。このような材料は、米国特許第8124281号明細書(U.S. Pat. No. 8,124,281)に開示されている。
アノード材料は、式Ln1-xMgx(Ni1-yTy)zの水素吸蔵合金を含有することができ、式中、Lnは、1種以上のランタニド元素、Ca、Sr、Sc、Y、Ti、Zr、及びHfであり、Tは、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Mn、Fe、Co、Al、Ga、Zn、Sn、In、Cu、Si、P、及びBから選択される1種以上の元素であり、ここで0<x≦1原子%、0≦y≦0.5原子%、及び2.5≦z≦4.5原子%である。適切な合金は、米国特許第8257862号明細書(U.S. Pat. No. 8,257,862)に教示されている。
アノード材料は、米国特許第8409753号明細書(U.S. Pat. No. 8,409,753)に教示されたように、La、Nd、Mg、Ni、及びAl;La、Nd、Mg、Ni、Al、及びCo;La、Pr、Nd、Mg、Ni、及びAl、又はLa、Ce、Pr、Nd、Ni、Al、Co、及びMnを含有することができる。これらの合金は、これらの元素を混合し、アルゴン下で高周波誘導炉において加熱して溶融させ、冷却してインゴットを形成することによって製造される。
アノード材料は、AB2タイプの主層、及び第二相を有する多相合金を含有することができる。この材料は、改質剤元素によって改質されている。この合金は例えば、Ti、Zr、B、Ni、及び改質剤を含有する。改質剤は、軽量希土類、例えばYであり得る。合金は、式TiAZrB-XXCNiDEのものであってよく、式中、A、B、C、及びDはそれぞれ、0よりも大きく、50原子%以下であり、Xは、0より大きく、4原子%以下であり、Mは、Co、Cr、Sn、Al、及びMnから選択される1種以上の金属であり、Eは、0〜30原子%である。これらの材料は、例えば米国特許出願公開第2013/0277607号明細書(U.S. Pub. No. 2013/0277607)に教示されている。
アノード材料は、改質されたA27タイプの水素吸蔵合金を含有することができる。例えばAxy合金について、Aは、少なくとも1種の希土類元素を含み、かつMgも含み、Bは、少なくともNiを含み、XとYとの原子比は、1:2から1:5、例えば1:3から1:4である。この合金は、B、Co、Cu、Fe、Cr、及びMnから成る群から選択される1種以上の元素によって改質されていてよい。Niと(複数の)改質剤との原子比は、50:1から200:1であり得る。希土類は、La、Ce、Nd、Pr、及びMmを含む。希土類とMgとの原子比は、5:1から6:1であり得る。元素Bはさらに、Alを含むことができ、ここでNiとAlとの原子比は、30:1から40:1であり得る。合金の表面は、多孔質酸化物担持マトリックスに担持された、触媒作用のある金属領域を含有することができる。触媒作用のある金属領域は、Ni、又はNi合金であり得る。
アノード材料は、ABxの高容量水素吸蔵合金であってよく、式中、xは約0.5〜約5であり、≧400mAh/g、≧425mAh/g、≧450mAh/g、又は≧475mAh/gの放電容量を有する。
アノード材料は例えば、マグネシウム(Mg)を含有する高容量MH合金であり、例えば、Mg及びNiを含有するAB、AB2、又はA2Bタイプの合金である。例えば、本発明によるアノード材料は、MgNi、MgNi2、又はMg2Niである。このようなMg及びNi含有合金は、希土類元素、及び遷移金属から成る群から選択される1種以上の元素によって改質されていてよい。例えば、Mg及びNiを含有するアノード材料は、Co、Mn、Al、Fe、Cu、Mo、W、Cr、V、Ti、Zr、Sn、Th、Si、Zn、Li、Cd、Na、Pb、La、Ce、Pr、Nd、Mm、Pd、Pt、Nb、Sc、及びCaから成る群から選択される元素1種以上によって、改質されていてよい。
適切なアノード材料は例えば、Mg及びNi、任意でCo、Mn、Al、Fe、Cu、Mo、W、Cr、V、Ti、Zr、Sn、Th、Si、Zn、Li、Cd、Na、Pb、La、Ce、Pr、Nd、Mm、Pd、Pt、Nb、Sc、及びCaから成る群から選択される元素を1種以上、含有する。
Mmとは、「ミッシュメタル」である。ミッシュメタルとは、希土類元素の混合物である。Mmは例えば、La、Nd、及びPrを含有する混合物、例えばCe、La、Nd、及びPrを含有する混合物である。
マグネシウム含有MH合金は、30質量%(wt%)のKOH電解質における腐食に対して特に敏感である。
例えば、適切なMH合金は、以下のものを含む:MgNi、Mg0.8Ti0.2Ni、Mg0.7Ti0.3Ni、Mg0.9Ti0.1Ni、Mg0.8Zr0.2Ni、Mg0.7Ti0.225La0.075Ni、Mg0.8Al0.2Ni、Mg0.9Ti0.1Ni、Mg0.9Ti0.1NiAl0.05、Mg0.08Pd0.2Ni、Mg0.09Ti0.1NiAl0.05、Mg0.09Ti0.1NiAl0.05Pd0.1、Mg50Ni45Pd5、Mg0.85Ti0.15Ni1.0、Mg0.95Ti0.15Ni0.9、Mg2Ni、Mg2.0Ni0.6Co0.4、Mg2Ni0.6Mn0.4、Mg2Ni0.7Cu0.3、Mg0.8La0.2Ni、Mg2.0Co0.1Ni、Mg2.1Cr0.1Ni、Mg2.0Nb0.1Ni、Mg2.0Ti0.1Ni、Mg2.00.1Ni、Mg1.3Al0.7Ni、Mg1.5Ti0.5Ni、Mg1.5Ti0.3Zr0.1Al0.1Ni、Mg1.75Al0.25Ni、及び(MgAl)2Ni、Mg1.70Al0.3Ni。
例えば、本発明によるアノード材料は、約1:2から約2:1の原子比でのMg及びNiの合金であり、この合金は、Co、Mn、Al、Fe、Cu、Mo、W、Cr、V、Ti、Zr、Sn、Th、Si、Zn、Li、Cd、Na、Pb、La、Ce、Pr、Nd、Mm、Pd、Pt、Nb、Sc、及びCaから成る群から選択される元素1種以上によって、改質されていてよい。単数又は複数の改質元素は、合金全体を基準として、約0.1原子%から約30原子%(at%)まで、又は約0.25原子%から約15原子%まで、又は約0.5原子%から、約1原子%から、約2原子%から、約3原子%から、約4原子%から若しくは約5原子%から約15原子%までであり得る。MgとNiとの原子比は例えば、約1:1である。よって、Mg及びNiは合わせて、改質された合金中に、合金全体を基準として約70原子%〜約99.9原子%で存在し得る。Mg−Ni合金は、Mg及びNiが合わせて100原子%存在する場合、改質されていなくてよい。
適切なアノード材料は、約1:2から約2:1の原子比でMg及びNiを含有し、ここでMg及びNiは合わせて、合金全体を基準として≧70原子%の水準で存在する。
適切なアノード材料は例えば、Mgを≧20原子%で含有する合金である。
適切なアノード材料は、約1:2から約2:1の原子比でMg及びNiを含有することができ、さらにCo及び/又はMnを含有することができる。適切なアノード材料は例えば、Mg52Ni39Co6Mn3、及びMg52Ni39Co3Mn6である。
適切な高容量アノード材料は例えば、米国特許第5616432号明細書(U.S. Pat. Nos. 5,616,432)、及び米国特許第5506069号明細書(U.S. Pat. Nos. 5,506,069)に開示されている。
これらの合金は、メルトスピニング急冷固化、及び/又は機械的な合金化によって形成することができる。その他の手法は、RFスパッタリング、レーザーアブレーションを含む。
正極の活物質(カソード材料)は、充電/放電反応に関与する。活物質は例えば、ニッケル水酸化物活物質、すなわち水酸化ニッケル又は改質された水酸化ニッケルである。
カソード材料は、少なくとも1種の改質剤を有する多相の無秩序水酸化ニッケル材料を含有することができる。少なくとも1種の改質剤は例えば、金属、金属酸化物、金属酸化物合金、金属水素化物、及び/又は金属水素化物合金である。改質剤は例えば、Al、Ba、Ca、F、K、Li、Mg、Na、Sr、Bi、Co、Cr、Cu、Fe、In、LaH3、Mn、Ru、Sb、Sn、TiH2、TiO、及びZnから成る群から選択される1種以上の成分である。このような材料は、米国特許第5348822号明細書(Pat. No. 5,348,822)に教示されている。
適切なカソード材料は、F、Li、Na、K、Mg、Ba、Ln、Se、Nd、Pr、Y、Co、Zn、Al、Cr、Mn、Fe、Cu、Zn、Sc、Sn、Sb、Te、Bi、Ru、及びPbから選択される少なくとも1種の改質剤、例えば3種の改質剤を含有する、無秩序の多相ニッケル水酸化物マトリックスを含有することができる。適切なカソード材料は、米国特許第5637423号明細書(U.S. Pat. No. 5,637,423)に教示されている。
カソード材料は、1種以上の第II族元素及びCoによって改質された水酸化ニッケルを、固溶体の状態で含有することができる。このような材料は、米国特許第5366831号明細書(U.S. Pat. No. 5,366,831)に教示されている。
カソード活物質は、水酸化ニッケルと、コバルト、水酸化コバルト及び酸化コバルトから成る群から選択される1種以上の成分と、炭素粉末とを含有することができる。カソード材料はさらに、Ca、Sr、Ba、Cu、Ag、又はYの化合物、例えばCa(OH)2、CaO、CaF2、CaS、CaSO4、CaSi25、CaC24、CaWO4、SrCO3、Sr(OH)2、BaO、Cu2O、Ag2O、Y2(CO33、又はY23を含有することができる。適切なカソード材料は例えば、米国特許第5451475号明細書(U.S. Pat. No. 5,451,475)に教示されている。
カソード活物質は、金属酸化物と、1種以上のCo、Ca、Ag、Mn、Zn、V、Sb、Cd、Y、Sr、Ba、及び、Ca、Sr、Ba、Sb、Y又はZnの酸化物とを含有することができる。金属酸化物は例えば、酸化ニッケル、及び/又は酸化マンガンである。このような活物質は、米国特許第5455125号明細書(U.S. Pat. No. 5,455,125)に教示されている。
カソード材料は、水酸化ニッケルと、Y、In、Sb、Ba及びBeから成る群から選択されるさらなる成分と、Co及び/又はCaとを含有することができる。このような材料は、米国特許第5466543号明細書(U.S. Pat. No. 5,466,543)に開示されている。
カソード材料は、硫酸ニッケル及び水酸化アンモニウムを反応させて、ニッケルアンモニウム錯体を形成することによって製造することができる。この錯体はそれから、水酸化ナトリウムと反応させて、水酸化ニッケルを形成する。この方法は、Co、Zn、及びCdのうち1種以上を含有する水酸化ニッケルをもたらすことができる。これらの材料は、例えば米国特許第5498403号明細書(U.S. Pat. No. 5,498,403)に教示されている。
カソード活物質は、米国特許第5489314号明細書(U.S. Pat. No. 5,489,314)に教示されたような、水酸化ニッケル及びコバルトオキシ水酸化物を含有することができる。
カソード材料は、米国特許第5506070号明細書(U.S. Pat. No. 5,506,070)に教示されたような、水酸化ニッケル、一酸化コバルト、及び単体の亜鉛を含有することができる。
カソード材料は、水酸化ニッケルと、ニッケル粉末と、第二の粉末と、コバルト、水酸化コバルト及び水酸化コバルトのうち少なくとも1つとを含有することができる。第二の粉末は、Ca、Sr、Ba、Cu、Ag、及びYのうち1種以上を含有する。このような材料は、米国特許第5571636号明細書(U.S. Pat. No. 5,571,636)に教示されている。
カソード活物質は、水酸化ニッケル又は水酸化マンガンの粒子を含有することができ、これは、その中に少なくとも部分的に埋め込まれた導電性材料を有する。導電性材料は例えば、ニッケル、ニッケル合金、銅、銅合金;金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属ケイ化物、若しくは金属ホウ化物;又は炭素(黒鉛)を有するものであり得る。これらの材料は例えば、米国特許第6177213号明細書(U.S. Pat. No. 6,177,213)に開示されている。
カソード材料は、Al、Bi、Ca、Co、Cr、Cu、Fe、In、La、希土類、Mg、Mn、Ru、Sb、Sn、Ti、Ba、Si、Sr、及びZnから成る群から選択される少なくとも3種の改質剤を含有する水酸化ニッケル粒子を含有することができる。例えば、水酸化ニッケル粒子は、少なくとも4種の改質剤、例えばCa、Co、Mg、及びZnを含有することができる。このような材料は、米国特許第6228535号明細書(U.S. Pat. No. 6,228,535)に開示されている。
正極は例えば、水酸化ニッケル、及び炭素材料、例えば黒鉛を含有する。正極は、ポリマーバインダーを含有することもできる。ポリマーバインダーは例えば、熱可塑性有機ポリマーであり、例えば以下のものからなる群から選択される熱可塑性有機ポリマーである:ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリブチレンオキシド、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、過フッ化アルコキシ(PFA)、ポリビニルアセテート、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリアクリロニトリル、ポリメタクリロニトリル、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエチルメタクリレート、アリルアセテート、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリイソプイレン、ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレン、多環式チオエーテル、ポリジメチルシロキサン、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、及びポリアミド。前述のもののブレンド及びコポリマーも、適している。ポリマーバインダーはまた、エラストマー又はゴム、例えばスチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレンブロックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−スチレン−ブタジエンブロックコポリマー、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、又はスチレン−アクリロニトリル−ブタジエン−メチルアクリレートコポリマーであり得る。適切な活物質は例えば、米国特許第6617072号明細書(U.S. Pat. No. 6,617,072)に教示されている。
カソード活物質は、米国特許第7396379号明細書(U.S. Pat. No. 7,396,379)に教示されたような、水酸化ニッケル、及びニッケルオキシ水酸化物を含有することができる。
一般的にカソード活物質粒子は、焼結された又はペースト化された電極で形成される。ペースト化された電極は、材料と様々な添加剤及び/又はバインダーとを混合し、このペーストを導電性支持体に付与することによって製造することができる。好ましくは、1種以上のコバルト添加剤を、ペースト化された電極に添加する。導電率を向上させるため、利便性を改善させるため、及び正極の電極抵抗を低減させるために、コバルト添加剤は、Co及び/又はCoOを含有することができる。
一般的に、カソード活物質は、水酸化ニッケル、又は改質水酸化ニッケルである。改質された水酸化ニッケルは、1種以上の改質剤、例えばCo、Cd、Ag、V、Sb、Ca、Mg、Al、Bi、Cr、Cu、Fe、In、希土類、Mn、Ru、Sn、Ti、Ba、Si、Sr、又はZnを含有することができる。適切な改質された水酸化ニッケルは、例えば球形粉末の形の、(Ni,Co,Zn)(OH)2である。改質された水酸化ニッケルにおいて、ニッケルは一般的に、これらの金属を基準として≧80原子%、例えば≧90原子%の水準で存在する。
MH電池は例えば、可逆的に水素を吸蔵可能なABxタイプの合金を含有する少なくとも1種の負極を有し、かつ、水酸化ニッケル又は改質された水酸化ニッケル活物質を含有する少なくとも1つの正極を有する。
負極を正極から分離するセパレータが、存在していてよい。セパレータは例えば、天然若しくは合成繊維の不織布である。天然繊維は、木綿を含む。合成繊維は、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、PP/PEコポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ塩化ビニル、及びガラスを含む。
電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上、含有する。
金属水酸化物、及び金属酸化物/水酸化物は、遷移金属、希土類金属、アルカリ土類金属、アルカリ金属、ポスト遷移金属、及びメタロイド金属から成る群から選択される金属を含有する。
遷移金属は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Hf、W、Au、Ag、及びPtを含む。
希土類金属は、Sc、Y、La、及びランタニドを含む。
アルカリ土類金属は、Be、Mg、Ca、Ba、及びSrを含む。
アルカリ金属は、Na、K、Rb、Cs、及びLiを含む。
ポスト遷移金属は、Al、Ga、In、Bi、Pb、及びSnを含む。
メタロイド金属は、Ge、As、Sb、及びTeを含む。
その例は、水酸化チタン、水酸化ニッケル、水酸化イットリウム、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム、及び水酸化アンチモンを含む。
その例はまた、水酸化ベリリウム、水酸化アルミニウム、水酸化スカンジウム、水酸化バナジウム、水酸化クロム、水酸化鉄、水酸化コバルト、水酸化銅、水酸化亜鉛、水酸化ガリウム、水酸化ゲルマニウム、水酸化砒素、水酸化ジルコニウム、水酸化銀、水酸化インジウム、水酸化スズ、水酸化金、水酸化鉛、及び水酸化ビスマスを含む。
存在する多くの水酸化物及び金属酸化物/水酸化物は、強塩基、例えばKOH又はNaOHの水溶液中で一緒に用いることが有利である。
電解質組成物がKOHを含有するのであれば、この組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上、含有する。
金属酸化物・水酸化物は、AlO(OH)、NiO(OH)、及びFeO(OH)を含む。
アンモニウムイオンは、式+NR1234のカチオンであり、式中、R1、R2、R3、及びR4は、水素及びヒドロカルビルから選択されるか、又はR1〜R4のうち2つが一緒になってヒドロカルビレンであるか、又はR1〜R4のうち3つが一緒になってヒドロカルビレンである。R1〜R4のうち1つ以上が水素である場合、アンモニウムイオンは、プロトン性である。R1〜R4の4つ全てがヒドロカルビル又はヒドロカルビレンである場合、アンモニウムイオンは、非プロトン性である。
アンモニウムイオンはまた、式R12N−+NR345のヒドラジニウムカチオンも含み、式中、R1、R2、R3、R4、R5は、水素、及びヒドロカルビルから選択されるか、又はR1及びR2は一緒になって及び/又はR3〜R5のうち2つは一緒になって、ヒドロカルビレンである。
アンモニウムイオンはまた、式HO−N+123のヒドロキシアンモニウムカチオンも含み、式中、R1、R2、及びR3は、水素及びヒドロカルビルから選択されるか、又はR1〜R3のうち2つは一緒になって、ヒドロカルビレンである。
ヒドロカルビルは、炭素原子を有するカチオン性窒素に結合された、炭化水素に基づくあらゆる基である。ヒドロカルビレンは、ヒドロカルビルの環形成バージョンである。
ヒドロカルビルは例えば、アルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、又はアラルキルであり、これらはハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、チオ、C1〜C4アルキルチオ、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ−C1〜C4アルキルアミノ、ニトロ、シアノ、−COOH、及び−COO-から成る群から選択される1つ以上の基によって置換されていてよい。ヒドロカルビルはまた、−O−、−S−、−NH−、及び−N(C1〜C4アルキル)−から成る群から選択される1つ以上の基によって中断されていてよい。ヒドロカルビルは、1つ以上の前記基によって置換され、かつ、1つ以上の前記基によって中断されていてよい。例えばアルキル、アルケニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール又はアラルキルは、クロロ、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、チオ、メチルチオ、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、−COOH、−COO-、シアノ、及びニトロから成る群から選択される1〜3個の基によって置換されていてよく、及び/又は−O−、−S−、−NH−、及び−N(C1〜C4アルキル)−から成る群から選択される1〜3個の基によって中断されていてよい。
ヒドロカルビルはまた、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えばR’(OC24n−又はR’(OC36n−も含み、式中、R’は、水素又はアルキルであり、nは1〜50の整数であり、例えば1〜40、1〜30、又は1〜20、例えば1〜10の整数である。
1〜R5のうち2つ又は3つが一緒になってヒドロカルビレンである場合、これはN原子とともに、これらが複素環を形成することを意味する。この環は例えば、五員環又は六員環である。複素環は、さらなるヘテロ原子を含有することができ、飽和又は不飽和であり得る。ヒドロカルビレンは例えば、−(CH24−、−(CH25−、−(CH3)N−CH=C(CH3)−CH=、=CH−CH=CH−CH=CH−、=C(CH3)−C=CH−CH=CH−、=C−C(CH3)=CH−CH=CH−、=C−CH=C(CH3)−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−CH2=CH−CH2−CH2−、−CH=CH−N=CH−、−CH2CH2NHCH2CH2−、−CH2−CH2−N=CH−、−CH2−CH2−O−CH2−CH2−、又は=CH−(CH23−である。さらなるヘテロ原子は例えば、N、O、又はSである。
アンモニウムイオン環の例は、ピペリジニウム、ピロリニウム、2,4−ジメチルピラゾリウム、ピロリニニウム、ピロリジニウム、ピリジニウム、モルホリニウム、及びメチルピリジニウムである。ピリジニウムは、R1〜R4のうち3つがともに環を形成する場合の例である。ヒドロカルビレン環はまた、縮合して例えばキノリニウム、又はイソキノリニウムを形成することができる。
アルキルは例えば、1〜25個の炭素原子であり、分枝状又は非分枝状であり、これは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、2−エチルブチル、n−ペンチル、イソペンチル、1−メチルペンチル、1,3−ジメチルブチル、n−ヘキシル、1−メチルヘキシル、n−ヘプチル、イソヘプチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、1−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、n−オクチル、2−エチルへキシル、1,1,3−トリメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、1−メチルウンデシル、ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル、及びドコシルを含む。
アルケニルは、アルキルの不飽和バージョンであり、例えばアリルである。
シクロアルキルは、シクロペンチル、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、トリメチルシクロヘキシル、tert−ブチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルを含む。
シクロアルケニルは、シクロアルキルの不飽和バージョンである。
アリールは、フェニル、o−、m−若しくはp−メチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2−メチル−6−エチルフェニル、4−tert−ブチルフェニル、2−エチルフェニル、又は2,6−ジエチルフェニルを含む。
アラルキルは、ベンジル、α−メチルベンジル、α,α−ジメチルベンジル、及び2−フェニルエチルを含む。
プロトン性アンモニウムイオンの例は、NH4 +(アンモニウム)、メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム(NMe3+)、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、ヒドロキシエチルアンモニウム、メトキシメチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム、メチルブチルアンモニウム、アニリニウム、ピリジニウム、2−メチルピリジニウム、イミダゾリウム、1−メチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、イミダゾリニウム、1−エチルイミダゾリウム、1−(4−スルホブチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−アリルイミダゾリウム、エタノールアンモニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ピロリニウム、ピロリニニウム、及びピロリジニウムを含む。
非プロトン性アンモニウムの例は、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアンモニウム、n−ブチル−トリエチルアンモニウム、ベンジル−トリメチルアンモニウム、トリ−n−ブチルメチルアンモニウム、ベンジル−トリエチルアンモニウム、1−メチルピリジニウム、1−ブチル−3,5−ジメチルピリジニウム、1,2,4−トリメチルピラゾリウム、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム(コリン)、トリ−(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、ジメチル−ジ(ポリオキシエチレン)アンモニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−アリル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヒドロキシエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−1−メチルピペリジニウム、4−エチル−4−メチルモルホリニウム、1−(シアノメチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(3−シアノプロピル)ピリジニウム、1,3−ビス(シアノメチル)イミダゾリウム、及び1−エチル−3−メチルイミダゾリウムを含む。
ピロリニウムは、ピロールのアンモニウムであり、ピロリニニウムは、ピロリンのアンモニウムであり、ピロリジニウムは、ピロリジンのアンモニウムである。ピロリンは、1−、2−又は3−ピロリンであってよく、従って1−、2−又は3−ピロリンのアンモニウムカチオンが含まれる。
ヒドラジニウムイオンの例は、ヒドラジニウム(H2NNH3 +)である。
ヒドロキシアンモニウムイオンの例は、ヒドロキシアンモニウム(HO−NH3 +)である。
水溶液における1種以上の金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、又は水酸化アンモニウム化合物のモル濃度は、合計で、約1M(モル)〜約8M、約2M〜約7M、約2M〜約6M、又は約3M、約4M若しくは約5Mである。各化合物のモル濃度は、約0.25Mの低さであり得る。
有利には、電解質組成物は、NaOH、CsOH、水酸化アンモニウム、及びRbOHから成る群から選択される化合物を1種以上、含有する。
例えば、水溶液は、約3M〜約7Mの濃度、例えば約4M、約5M、又は約6Mの濃度で、NaOHを含有することができる。水溶液は、NaOHとKOHの両方を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、約1M〜約8Mの合計濃度で含有することができる。NaOH:KOHの適切なモル比は、約5:1、約4:1、約3:1、約4:2、約3:2、約1:2、約1:3、約1:5、約1:10、約1:11、及びこれらの間の比を含む。NaOH及びKOHを合わせた合計濃度は、約2M〜約7M、又は約3M〜約6Mであるのが有利である。
水溶液は、約2M〜約6Mの濃度、例えば約3M、約4M、又は約5Mの濃度で、CsOHを含有することができる。水溶液は、CsOHとKOHの両方を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、約1M〜約8Mの合計濃度で含有することができる。CsOH:KOHの適切なモル比は、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、約1:1、約3:2、約1:2、約1:3、及びこれらの間の比を含む。CsOH及びKOHを合わせた合計濃度は、約2M〜約7M、又は約2M〜約6Mであるのが有利である。
水溶液は、約0.3M〜約5Mの濃度、例えば約0.6M、約1M、約2M、約3M、又は約4Mの濃度で、水酸化アンモニウムを含有することができる。水溶液は水酸化アンモニウム化合物とKOHを両方、含有することができ、ここで水酸化アンモニウムの濃度は約0.3M〜約3Mであり、KOHの濃度は約1M〜6Mであり、合計濃度は約1.3M〜約8Mである。水酸化アンモニウム:KOHの適切なモル比は、約1:2、約1:3、約1:4、約1:5、約1:6、約1:7、約1:8、及びこれらの間の比を含む。
水溶液は、約2M〜約6Mの濃度、例えば約3M、約4M、又は約5Mの濃度で、RbOHを含有することができる。水溶液は、RbOHとKOHを両方、含有することができ、ここでRbOHの濃度は約2M〜約6Mであり、KOHの濃度は約0.5M〜3Mであり、合計濃度は約2.5M〜約8Mである。RbOH:KOHの適切なモル比は、約5:1、約4:1、約3:1、約2:1、及び約3:2を含む。
電池内にあるアノード材料の劣化度は有利には、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦90%、≦85%、≦80%、≦75%、又は≦70%である。
電解質組成物の導電率は有利には、6Mの水性KOHの導電率の≧55%、≧60%、≧65%、≧70%、又は≧75%である。
劣化度は例えば、液式セルにおける稼動条件のもと、アノード材料のサイクル安定性により測定する。典型的な電池セルは、実施例に記載したように製造することができる。セルを100mA/gの電流密度で5時間充電し、100mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電し、24mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電し、最後に、8mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電する。完全放電容量は、各サイクルについて100mA/g、24mA/g、及び8mA/gで測定した容量の合計である。
劣化度は、特定のサイクル回数、例えば5回、6回、7回、8回、9回、又は10回のサイクル後に測定する。劣化度は、1サイクルあたりの容量損失のパーセンテージと規定される。
1サイクルあたりの容量損失のパーセンテージは、
Figure 2017534159
であり、
式中、
caphighは、放電容量の最高値であり、
caplowは、放電容量の最低値であり、
ηhighは、最高放電容量のサイクル数であり、
ηlowは、最低放電容量のサイクル数である。
本発明による電解質組成物を用いた液式セルにおけるアノード材料を使用する場合の1サイクルあたりの容量損失パーセントと、6MのKOHを用いた液式セルにおける1サイクルあたりの容量損失パーセントとの比に100を掛けると、実施形態及び請求項の相対的な劣化度パーセンテージが得られる。
例えば、アノード材料の放電容量caphighは、本発明による電解質組成物において1サイクル後、400mA/gと特定される。本発明による電解質組成物で10サイクル後、caplowは、350mA/gと特定される。1サイクルあたりの容量損失パーセンテージは、(400−350)/(9・400)・100=1.39%である。
同じ液式セルにおいて同じアノード材料を用いると、電解質組成物を6M KOHに置き替えた場合、放電容量は、1サイクル後に400mA/gと、10サイクル後には200mA/gと特定される。1サイクルあたりの容量損失パーセンテージは、(400−200)/(9・400)・100=5.56%である。
この例では、本発明による電解質組成物を用いた液式セルにおけるアノード材料の劣化度は、同じ液式セルで、ただし電解質として6M KOHを用いた同じアノード材料の25%である((1.39/5.56)・100)。
容量は、Arbin Instruments Battery Test Systemを用いて、又はMaccor Instruments Battery Test Systemを用いて、適切に測定する。
導電率は、適切な導電率デバイス、例えばYSI model 3200の導電率測定器により、又はTRACEABLE VWR Inc.製の試料を用いてデジタル導電率測定器により、測定する。
ここで全ての測定、例えば劣化度、導電率、及び濃度は、25℃、大気圧下で特定する。
実施形態の要素について言及する「1つの(a、又はan)」という語は、「1つ」、又は「1つ以上」を意味することがある。
「約」という用語は例えば、通常の測定手順及び取り扱い手順により、これらの手順における不注意によるミス、製造元、製造者、又は使用する成分の純度における際によって、使用する方法における差違などによって起こり得る変異を言う。「約」という用語はまた、特定の初期混合物から得られる組成物について、様々な平衡条件により異なる量を含む。「約」という用語で修飾されているかどうかに拘わらず、実施形態及び請求項は、言及された量に等しい量を含む。
本明細書における全ての数値は、明示されているかどうかに拘わらず、「約」という用語で修飾されている。「約」という用語は一般的に、当業者が、言及された値に等しい(すなわち、同じ機能及び/又は結果を有する)と考える数の範囲を言う。多くの場合、「約」という用語は、最も近い重要な数字に丸められた数を含むことができる。
「約」という用語によって修飾された値はもちろん、特定の値を含む。例えば、「約5.0」は、5.0を含まなければならない。
「実質的に〜から成る」という用語は、さらなる成分、工程、及び/又は部材が、特許請求された組成物、方法、又は構造の基本的で新規な特性を事実上変更しない限り、組成物、方法、又は構造が、さらなる成分、工程、及び/又は部材を含有することができることを意味する。
ここで論じられた米国特許、米国特許出願公開、及び米国特許出願は、それぞれ参照によって、本明細書に組み込まれるものとする。
以下、本発明の幾つかの実施形態を示す。
E1:アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を含有する、金属水素化物電池であって、
アノード材料はMgを含有し、例えばMgを≧20原子%含有し、
前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上含有する水溶液を含み、
前記電解質組成物がKOHを含有する場合、該組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上、含有する、
前記金属水素化物電池。
E2:前記アノード材料が、ABxの水素吸蔵合金を含有し、式中、xは約0.5〜約5であり、≧400mAh/g、≧425mAh/g、≧450mAh/g、又は≧475mAh/gの放電容量を有する、実施形態1に記載の電池。
E3:前記アノード材料がMg及びNiを、約1:2から約2:1の原子比で含有する、実施形態1又は2に記載の電池。
E4:前記アノード材料がさらに、Co、Mn、Al、Fe、Cu、Mo、W、Cr、V、Ti、Zr、Sn、Th、Si、Zn、Li、Cd、Na、Pb、La、Ce、Pr、Nd、Mm、Pd、Pt、Nb、Sc、及びCaから成る群から選択される改質元素を1種以上含有する、実施形態3に記載の電池。
E5:1種以上の前記改質元素は、合金全体を基準として、約0.1原子%から約30原子%まで、又は約0.25原子%から約15原子%まで、又は約0.5原子%から、約1原子%から、約2原子%から、約3原子%から、約4原子%から若しくは約5原子%から約15原子%まで存在する、実施形態4に記載の電池。
E6:MgとNiとの原子比が約1:1である、実施形態3から5までのいずれかに記載の電池。
E7:前記アノード材料が、Mg52Ni39Co6Mn3、又はMg52Ni39Co3Mn6である、実施形態1から5までのいずれかに記載の電池。
E8:前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物を1種以上含有する、実施形態1から7までのいずれかに記載の電池。
E9:前記電解質組成物が、金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から8までのいずれかに記載の電池。
E10:前記電解質組成物が、金属酸化物/水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から9までのいずれかに記載の電池。
E11:前記電解質組成物が、遷移金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から10までのいずれかに記載の電池。
E12:前記電解質組成物が、希土類金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から11までのいずれかに記載の電池。
E13:前記電解質組成物が、アルカリ金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から12までのいずれかに記載の電池。
E14:前記電解質組成物が、アルカリ土類金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から13までのいずれかに記載の電池。
E15:前記電解質組成物が、ポスト遷移金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から14までのいずれかに記載の電池。
E16:前記電解質組成物が、メタロイド金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態1から15までのいずれかに記載の電池。
E17:前記電解質組成物が、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Be(OH)2、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、実施形態1から16までのいずれかに記載の電池。
E18:前記電解質組成物が、NaOH、RbOH、CsOH、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、実施形態1から17までのいずれかに記載の電池。
E19:前記電解質組成物が、NH4 +(アンモニウム)、メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム(NMe3+)、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、ヒドロキシエチルアンモニウム、メトキシメチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム、メチルブチルアンモニウム、アニリニウム、ピリジニウム、2−メチルピリジニウム、イミダゾリウム、1−メチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、イミダゾリニウム、1−エチルイミダゾリウム、1−(4−スルホブチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−アリルイミダゾリウム、エタノールアンモニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ピロリニウム、ピロリニニウム、ピロリジニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアンモニウム、n−ブチル−トリエチルアンモニウム、ベンジル−トリメチルアンモニウム、トリ−n−ブチルメチルアンモニウム、ベンジル−トリエチルアンモニウム、1−メチルピリジニウム、1−ブチル−3,5−ジメチルピリジニウム、1,2,4−トリメチルピラゾリウム、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム(コリン)、トリ−(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、ジメチル−ジ(ポリオキシエチレン)アンモニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−アリル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヒドロキシエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−1−メチルピペリジニウム、4−エチル−4−メチルモルホリニウム、1−(シアノメチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(3−シアノプロピル)ピリジニウム、1,3−ビス(シアノメチル)イミダゾリウム、及び1−エチル−3−メチルイミダゾリウムから成る群から選択されるアンモニウムカチオンを含有する水酸化アンモニウムを1種以上含有する、実施形態1から18までのいずれかに記載の電池。
E20:金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される少なくとも2種の異なる化合物を含有する、実施形態1から19までのいずれかに記載の電池。
E21:前記電解質組成物が水性のNaOHを、約3M〜約7M、又は約4M、約5M、若しくは約6Mの濃度で含有する、実施形態1から20までのいずれかに記載の電池。
E22:前記電解質組成物が水性のCsOHを、約2M〜約6M、又は約3M、約4M、若しくは約5Mの濃度で含有する、実施形態1から21までのいずれかに記載の電池。
E23:前記電解質組成物が水性のRbOHを、約2M〜約6M、又は約3M、約4M、若しくは約5Mの濃度で含有する、実施形態1から22までのいずれかに記載の電池。
E24:前記電解質組成物が、水性水酸化アンモニウム化合物を1種以上、約0.3M〜約5M、又は約0.6M、約1M、約2M、約3M若しくは約4Mの濃度で含有する、実施形態1から23までのいずれかに記載の電池。
E25:前記電解質組成物が、NaOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8M、約2M〜約7M、又は約3M〜約6Mで含有する、実施形態20に記載の電池。
E26:NaOHとKOHとのモル比が約5:1〜約1:11である、実施形態25に記載の電池。
E27:前記電解質組成物が、CsOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8M、約2M〜約7M、又は約2M〜約6Mで含有する、実施形態20に記載の電池。
E28:CsOHとKOHとのモル比が約5:1〜約1:3である、実施形態27に記載の電池。
E29:前記電解質組成物が、RbOH及びKOHの水溶液を含有し、ここでRbOHは、約2M〜約6Mの濃度であり、KOHは約0.5M〜約3Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度が約2.5M〜約8Mである、実施形態20に記載の電池。
E30:RbOHとKOHとのモル比が約5:1〜約3:2である、実施形態29に記載の電池。
E31:前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物及びKOHの水溶液を含有し、ここで水酸化アンモニウムは、約0.3M〜約3Mの濃度であり、KOHは、約1M〜約6Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約1.3M〜約8Mである、実施形態20に記載の電池。
E32:水酸化アンモニウムとKOHとのモル比が約1:2〜約1:8である、実施形態31に記載の電池。
E33:電池内にあるアノード材料の劣化度が、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦90%、≦85%、≦80%、≦75%、又は≦70%である、実施形態1から32までのいずれかに記載の電池。
E34:前記電解質組成物の導電率が、6Mの水性KOHの導電率の≧55%、≧60%、≧65%、≧70%、又は≧75%である、実施形態1から33までのいずれかに記載の電池。
E35:アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を含有する、金属水素物化電池であって、
前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上含有する水溶液を含み、
前記電池内にあるアノード材料の劣化度は、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦95%であり、
前記電解質組成物の導電率は、6Mの水性KOHの≧50%であり、
前記電解質組成物がKOHを含有する場合、この組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上、含有する、前記金属水素化物電池。
E36:前記アノード材料が、ABxの水素吸蔵合金を含有し、式中、xは約0.5〜約5であり、≧400mAh/g、≧425mAh/g、≧450mAh/g、又は≧475mAh/gの放電容量を有する、実施形態35に記載の電池。
E37:前記アノード材料がMgを含有する、実施形態35又は36に記載の電池。
E38:前記アノード材料がMg及びNiを、約1:2から約2:1の原子比で含有する、実施形態35から37までのいずれかに記載の電池。
E39:前記アノード材料がさらに、Co、Mn、Al、Fe、Cu、Mo、W、Cr、V、Ti、Zr、Sn、Th、Si、Zn、Li、Cd、Na、Pb、La、Ce、Pr、Nd、Mm、Pd、Pt、Nb、Sc、及びCaから成る群から選択される改質元素を1種以上含有する、実施形態38に記載の電池。
E40:1種以上の前記改質元素は、合金全体を基準として、約0.1〜約30原子%、又は約0.25〜約15原子%、又は約0.5、約1、約2、約3、約4、若しくは約5原子%〜約15原子%存在する、実施形態39に記載の電池。
E41:Mg対Niの原子比が約1:1である、実施形態38から40までのいずれかに記載の電池。
E42:Mg52Ni39Co6Mn3、又はMg52Ni39Co3Mn6である、実施形態35から40までのいずれかに記載の電池。
E43:前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物を1種以上含有する、実施形態35から42までのいずれかに記載の電池。
E44:前記電解質組成物が、金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から43までのいずれかに記載の電池。
E45:前記電解質組成物が、金属酸化物/水酸化物を1種以上含有する、実施形態35か44までのいずれかに記載の電池。
E46:前記電解質組成物が、遷移金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から45までのいずれかに記載の電池。
E47:前記電解質組成物が、希土類金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から46までのいずれかに記載の電池。
E48:前記電解質組成物が、アルカリ金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から47までのいずれかに記載の電池。
E49:前記電解質組成物が、アルカリ土類金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から48までのいずれかに記載の電池。
E50:前記電解質組成物が、ポスト遷移金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から49までのいずれかに記載の電池。
E51:前記電解質組成物が、メタロイド金属水酸化物を1種以上含有する、実施形態35から50までのいずれかに記載の電池。
E52:前記電解質組成物が、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Be(OH)2、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、実施形態35から51までのいずれかに記載の電池。
E53:前記電解質組成物が、NaOH、RbOH、CsOH、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、実施形態35から52までのいずれかに記載の電池。
E54:前記電解質組成物が、NH4 +(アンモニウム)、メチルアンモニウムメチルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリメチルアンモニウム(NMe3+)、トリエチルアンモニウム、トリブチルアンモニウム、ジエチルメチルアンモニウム、ヒドロキシエチルアンモニウム、メトキシメチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム、メチルブチルアンモニウム、アニリニウム、ピリジニウム、2−メチルピリジニウム、イミダゾリウム、1−メチルイミダゾリウム、1,2−ジメチルイミダゾリウム、イミダゾリニウム、1−エチルイミダゾリウム、1−(4−スルホブチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−アリルイミダゾリウム、エタノールアンモニウム、キノリニウム、イソキノリニウム、ピロリニウム、ピロリニニウム、ピロリジニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラ−n−ブチルアンモニウム、n−ブチル−トリエチルアンモニウム、ベンジル−トリメチルアンモニウム、トリ−n−ブチルメチルアンモニウム、ベンジル−トリエチルアンモニウム、1−メチルピリジニウム、1−ブチル−3,5−ジメチルピリジニウム、1,2,4−トリメチルピラゾリウム、トリメチルヒドロキシエチルアンモニウム(コリン)、トリ−(ヒドロキシエチル)メチルアンモニウム、ジメチル−ジ(ポリオキシエチレン)アンモニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリウム、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリウム、1−アリル−3−メチルイミダゾリウム、1−ヒドロキシエチル−3−メチルイミダゾリウム、1,3−ジメチルイミダゾリウム、1−エチル−1−メチルピペリジニウム、4−エチル−4−メチルモルホリニウム、1−(シアノメチル)−3−メチルイミダゾリウム、1−(3−シアノプロピル)ピリジニウム、1,3−ビス(シアノメチル)イミダゾリウム、及び1−エチル−3−メチルイミダゾリウムから成る群から選択されるアンモニウムカチオンを含有する水酸化アンモニウムを1種以上含有する、実施形態35から53までのいずれかに記載の電池。
E55:金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される少なくとも2種の異なる化合物を含有する、実施形態35から54までのいずれかに記載の電池。
E56:前記電解質組成物が水性のNaOHを、約3M〜約7M、又は約4M、約5M若しくは約6Mの濃度で含有する、実施形態35から55までのいずれかに記載の電池。
E57:前記電解質組成物が水性のCsOHを、約2M〜約6M、又は約3M、約4M若しくは約5Mの濃度で含有する、実施形態35から56までのいずれかに記載の電池。
E58:前記電解質組成物が水性のRbOHを、約2M〜約6M、又は約3M、約4M、若しくは約5Mの濃度で含有する、実施形態35から57までのいずれかに記載の電池。
E59:前記電解質組成物が、水性水酸化アンモニウム化合物を1種以上、約0.3M〜約5M、又は約0.6M、約1M、約2M、約3M若しくは約4Mの合計濃度で含有する、実施形態35から58までのいずれかに記載の電池。
E60:前記電解質組成物が、NaOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8M、約2M〜約7M、又は約3M〜約6Mで含有する、実施形態55に記載の電池。
E61:NaOHとKOHとのモル比が約5:1〜約1:11である、実施形態60に記載の電池。
E62:前記電解質組成物が、CsOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8M、約2M〜約7M、又は約2M〜約6Mで含有する、実施形態55に記載の電池。
E63:CsOHとKOHとのモル比が約5:1〜約1:3である、実施形態62に記載の電池。
E64:前記電解質組成物が、RbOH及びKOHの水溶液を含有し、RbOHは約2M〜約6Mの濃度であり、KOHは約0.5M〜約3Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約2.5M〜約8Mである、実施形態55に記載の電池。
E65:RbOHとKOHとのモル比が約5:1〜約3:2である、実施形態64に記載の電池。
E66:前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物及びKOHの水溶液を含有し、水酸化アンモニウムは、約0.3M〜約3Mの濃度であり、KOHは約1M〜約6Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約1.3M〜約8Mである、実施形態55に記載の電池。
E67:水酸化アンモニウムとKOHとのモル比が約1:2〜約1:8である、実施形態66に記載の電池。
E68:電池内にあるアノード材料の劣化度が、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦90%、≦85%、≦80%、≦75%、又は≦70%である、実施形態35から67までのいずれかに記載の電池。
E69:前記電解質組成物の導電率が、6Mの水性KOHの導電率の≧55%、≧60%、≧65%、≧70%、又は≧75%である、実施形態35から68までのいずれかに記載の電池。
実施例
メルトスピン及び機械的な合金化によって製造したMg52Ni39Co6Mn3の金属水素化物合金粉末約70mgを、展伸ニッケル基材上に10トンのプレスで圧縮し、厚さ約0.2mm、バインダー無しで負極を形成する。1種以上の水酸化化合物の水溶液を、電解質として製造する。焼結されたNi(OH)2正極の2つの片割れ(それぞれ面積1cm2、厚さ1.5mm)を、ニッケルのクリップ線で接続し、対極として使用する。
グラフトされたポリプロピレン/ポリエチレンセパレータの一片を2回、半分にたたみ、負極を挟み込んで、セパレータの各側に2つの層を存在させる。次に、正極の2つの片割れが、包まれた負極を挟み込む。電極アッセンブリをプラスチックスリーブ内に入れ、それからこれをアクリル製のセルホルダーに挿入する。スリーブは、ピペットを用いて電解質で満たす。5分間吸収させた後、スリーブを再度電解質で満たし、液式セルの構成にする。
セルを100mA/gの電流密度で5時間充電し、100mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電し、24mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電し、最後に、8mA/gの電流密度で、0.9Vのカットオフ電圧に達するまで放電する。完全放電容量は、各サイクルについて100mA/g、24mA/g、及び8mA/gで測定した容量の合計である。
劣化度は、10サイクルにわたって特定する。1サイクルあたりの容量損失パーセンテージは、先に概説したように特定する。
その結果が、以下の表に示してある。この表は、電解質組成物を、水酸化化合物の値(mol/L(M)水)とともに、列挙している。劣化度及び導電率は、6Mの水性KOHに対するパーセントで述べてある。低い分解度、及び高い導電率が望ましい。TeaOHは、水酸化テトラエチルアンモニウムである。導電率は、YSI model 3200導電率測定器により測定する。容量は、Arbin Instruments Battery Test Systemにより測定する。
Figure 2017534159
Figure 2017534159

Claims (16)

  1. アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を有する、金属水素化物電池であって、
    アノード材料は、Mgを含有するABx水素吸蔵合金を有し、式中、xは約0.5〜約5であり、
    前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される化合物を1種以上含有する水溶液を含み、
    前記電解質組成物はKOHを含有する場合、該組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上含む、
    前記金属水素化物電池。
  2. 前記アノード材料は、Mg及びNiを、約1:2から約2:1の原子比で含有し、≧400mAh/gの放電容量を有する、請求項1に記載の電池。
  3. 前記電解質組成物が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含む、請求項1に記載の電池。
  4. 前記電解質組成物が、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Be(OH)2、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含む、請求項1に記載の電池。
  5. 前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物を1種以上含む、請求項1に記載の電池。
  6. 金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される少なくとも2種の異なる化合物を含有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の電池。
  7. 請求項6に記載の電池であって、
    前記電解質組成物が、NaOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8Mで含有し、NaOHとKOHとのモル比は、約5:1から約1:11であるか、又は
    前記電解質組成物は、CsOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8Mで含有し、CsOHとKOHとのモル比は、約5:1から約1:3であるか、又は
    前記電解質組成物は、RbOH及びKOHの水溶液を含有し、RbOHは約2M〜約6Mの濃度であり、KOHは約0.5M〜約3Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約2.5M〜約8Mであり、RbOHとKOHとのモル比は、約5:1から約3:2であるか、又は
    前記電解質組成物は、水酸化アンモニウム化合物及びKOHの水溶液を含有し、水酸化アンモニウムは約0.3M〜約3Mの濃度であり、KOHは約1M〜約6Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約1.3M〜約8Mであり、水酸化アンモニウムとKOHとのモル比は、約1:2から約1:8である、
    前記電池。
  8. 前記電池におけるアノード材料の劣化度が、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦90%であり、前記電解質組成物の導電率は、6Mの水性KOHの導電率の≧55%である、請求項1から5までのいずれか1項に記載の電池。
  9. アノード活物質を含有する少なくとも1つの負極、カソード活物質を含有する少なくとも1つの正極、これらの電極がその中に配置されたケーシング、及び電解質組成物を有する金属水素化物電池であって、
    前記電解質組成物は、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する水溶液を含み、
    前記電池内にあるアノード材料の劣化度は、電解質組成物を6Mの水性KOHで置き換えた場合に、同じ電池において同じアノード材料の劣化度の≦95%であり、
    前記電解質組成物の導電率は、6Mの水性KOHの≧50%であり、
    前記電解質組成物がKOHを含有する場合、該組成物はまた、金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択されるさらなる化合物を1種以上含有する、
    前記金属水素化物電池。
  10. 前記アノード材料がMgを含有する、請求項9に記載の電池。
  11. 前記アノード材料がMg及びNiを、約1:2から約2:1の原子比で含有し、≧400mAh/gの放電容量を有する、請求項9に記載の電池。
  12. 前記電解質組成物が、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、請求項9に記載の電池。
  13. 前記電解質組成物が、LiOH、NaOH、KOH、RbOH、CsOH、Be(OH)2、Mg(OH)2、Ca(OH)2、Sr(OH)2、Ba(OH)2、及び水酸化アンモニウム化合物から成る群から選択される化合物を1種以上含有する、請求項9に記載の電池。
  14. 前記電解質組成物が、水酸化アンモニウム化合物を1種以上含有する、請求項9に記載の電池。
  15. 金属水酸化物、金属酸化物/水酸化物、及び水酸化アンモニウムから成る群から選択される少なくとも2種の異なる化合物を含有する、請求項9から14までのいずれか1項に記載の電池。
  16. 請求項15に記載の電池であって、
    前記電解質組成物は、NaOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8Mで含有し、NaOHとKOHとのモル比は、約5:1から約1:11であるか、又は
    前記電解質組成物は、CsOH及びKOHの水溶液を、それぞれ約0.5M〜約6Mの濃度で、これらを合わせた合計濃度約1M〜約8Mで含有し、CsOHとKOHとのモル比は、約5:1から約1:3であるか、又は
    前記電解質組成物は、RbOH及びKOHの水溶液を含有し、RbOHは約2M〜約6Mの濃度であり、KOHは約0.5M〜約3Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約2.5M〜約8Mであり、RbOHとKOHとのモル比は、約5:1から約3:2であるか、又は
    前記電解質組成物は、水酸化アンモニウム化合物及びKOHの水溶液を含有し、水酸化アンモニウムは約0.3M〜約3Mの濃度であり、KOHは約1M〜約6Mの濃度であり、これらを合わせた合計濃度は約1.3M〜約8Mであり、水酸化アンモニウムとKOHとのモル比は、約1:2から約1:8である、
    前記電池。
JP2017525826A 2014-11-13 2015-11-10 電解質、及び金属水素化物電池 Pending JP2017534159A (ja)

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