JP2017529435A - 油脂精製システム、該システムを利用することによる米糠油の精製方法、及び作成された米糠油 - Google Patents

油脂精製システム、該システムを利用することによる米糠油の精製方法、及び作成された米糠油 Download PDF

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Abstract

油脂の精製システム、これを用いて米糠油を精製する方法、及び加工された米糠油である。油脂の精製システムは、水循環システムと、脱酸脱臭システムと、脱色システムとからなる。該水循環システムは、冷水循環ユニットと、温水循環ユニットと、常温水循環ユニットとからなる。該冷水循環ユニットは、冷水装置と、冷水管路とからなる。該温水循環ユニットは、温水装置と、温水管路とからなる。常温水循環ユニットは、常温水管路からなる。該脱酸脱臭システムは、予熱ユニットと、蒸発ユニットと、第1の凝縮ユニットと、第1の熱伝導油管路と、第2の熱伝導油管路とからなる。該脱色システムは、第1の再加熱ユニットと、第1の蒸留ユニットと、第2の凝縮ユニットと、第3の熱伝導油管路と、第4の熱伝導油管路とを備える。該米糠油の精製方法は、脱酸及び脱臭、脱色、三段階の精製、及び脱蝋による脱脂からなる。

Description

本発明は動物油脂及び植物油脂を精製する技術の分野に属し、特に油脂抽出システム及び該システムを利用して米糠油を精製し、米糠油を製造する方法に関する。
現在、中国の油脂精製技術は、一般的に、主に5つのプロセス、即ち、脱ガム、アルカリ精製又は物理的な脱酸、脱色、脱蝋と脱臭からなる従来の化学的な又は物理的な精製技術である。異なる工程で用いられる装置は、工程によって一様ではない。
例えば、脱酸の方法は、アルカリ精製、蒸留(物理的な脱酸)、溶剤抽出及びエステル化といった方法からなり、その中でもアルカリ精製法及び蒸留法(物理的な脱酸)は最も広く用いられる法である。アルカリ精製法は、アルカリで油脂の中の遊離脂肪酸を中和し、石鹸を生成した後、他の不純物を吸着させて沈降させ、油脂から分離する精製方法である。油脂の製造業では、苛性ソーダ及び炭酸ナトリウムがアルカリ精製において用いられる一般的な物質であり、別の選択肢は炭酸ナトリウムを使用した後に苛性ソーダを使用することである。この方法によれば、通常用いられる装置は、精製釜、計量ポンプ、ディスク遠心分離機、洗浄釜、そして乾燥機から構成される。アルカリ精製は、脱酸の間に中性油の消費や大量の廃水の発生を引き起こし、企業に損失をもたらし、処理すべき工業廃水の量を増やし、環境汚染さえも引き起こす。
蒸留法(物理的脱酸)は、トリグリセリド脂肪酸の揮発度が遊離脂肪酸のそれとは著しく異なる(真空状態)という特徴に基づいている。そして、その方法は、比較的高真空度(266Paより低い残留圧力)及び高温(240〜260℃)で蒸気圧縮を実行する原理を保持するため、油脂から遊離脂肪酸及び他の揮発性物質を除去するという目的を達成する。この方法は、米糠油及びパーム油等の高い酸価の油脂を処理するために用いられ得る。脱臭装置と同様に、蒸留脱酸装置は、主に、プレート式、充填式、水平式等の脱臭タワーから構成される。プレート式タワーの利点は、その適度な投資費用、比較的高い熱回収率、そして簡便な補修にある。タワーは上から下へといくつかの層に分かれており、各層は6〜8個の区画で設計されているという独特のプレート式脱臭タワーの構造のため、一方ではオイルレベルを600〜900mmに保つために各層にオーバーフローパイプが設置される。従って、各々のタワープレートの底部では、スチームジェットが、油層の圧力を克服し、水蒸気の通常の蒸留を確保する必要があり、これは大量の蒸気消費を必要とする。充填式の脱臭タワーに比べて、プレート式タワーは、1tの油を精製する際に70〜90kgの蒸気を消費し、運転コストの上昇を伴う。製品が真空状態の下で冷却されない場合には、その品質は低下する。脱臭時間を柔軟に調整することも不可能である。一方、脱臭維持時間が長過ぎると、過酸化物の価が上昇し、脱臭タワー内で油脂に新たな色素を生成する可能性を非常に高める。更に悪いことに、それは脱臭された油脂においてトランス脂肪酸含有量の漸増を引き起こす。試験で証明されるように、油脂中のトランス脂肪酸の含有量は、同じ脱臭温度での脱臭持続時間の増加とともに徐々に増加するが、この値は同じ脱臭時間内の脱臭温度に比例する。充填式タワーの最も顕著な利点は、蒸気の節約(使用時に必要な蒸気量が比較的少なく、一般的なプレート式脱臭タワーで使用されているもののわずかに約34%、油脂量の0.8〜1.3%)及び低額な稼働コストである。その他の利点は、比較的理想的な脱臭持続時間、大きな生産能力、飛散及び加水分解によって引き起こされる極めて低い中性油の損失である。その欠点は、油脂の種類を変更した後のその重大な混合現象、及び空気の漏出と油脂のコークス化に対する高度の敏感さである。
脱色は、油脂の色を改善し、油脂の品質を高め、更なる脱臭及び精製に適した未精製の油脂を提供する。脱色過程の別の重要な役割は、色素以外の不純物を除去することである。植物油の脱色過程では、多くの場合に吸着剤が色素を吸収するために使用される。そして、その吸着材料は、活性炭、ベントナイト、アタパルジャイト等であり、色素やその他の不純物に対して比較的強い選択性吸収効果を有する。油脂の脱色に一般的に使用される装置は、活性白土計量タンクと、活性白土油脂混合タンクと、脱色釜又はタワーと、捕集器と、アーマーフィルターと、集油タンクとから構成される。吸着脱色過程では、通常であれば吸着剤の吸収のため、中性油が失われ、熱処理で生成される色素をそのような吸着脱色によって除去することができない。
脱臭は、油脂中の臭気物質(脂肪酸、炭化水素、アルデヒド、ケトン、過酸化物といった低分子量のもの)の揮発性がトリグリセリド脂肪酸の揮発性とは大きく異なるという特徴に基づく工程であり、その工程では臭気物質が高温高圧下の蒸気蒸留を用いて除去される。蒸留脱酸装置と同様に、脱臭装置は、プレート式脱臭タワー、充填式脱臭タワー、水平式脱臭タワーを中心に構成されている。物理的な脱酸プロセスと同様に、高い処理温度(170〜260℃)、長い熱処理時間(15〜120分間)、そして蒸気と油脂とが直接的に接触するため、脱臭プロセスは油脂の酸化、熱分解、部分的な加水分解及び危害物質(例えば、トランス脂肪酸、重合エステル等)の生成を容易に引き起こす。
それ故に、工業生産に適した精製装置や製造方法を立案及び開発すること、継続的な製造を確実にすること、そして最終的に高品質の油脂を得ることは非常に重要である。
本節の目的は、本願の実施形態のいくつかの態様を要約し、いくつかの例示的な実施形態を簡単に紹介することである。本節では、本願に係る明細書の要約及び発明の名称と同様に、本部分の目的、明細書の要約、及び本願発明の表題の曖昧さを回避すべく、簡略化又は省略された情報が存在することもある。 このような簡略化又は省略は、本願発明の範囲を限定するために用いることはできない。
上述の及び/又は現在の油脂精製システムに存在している問題を考慮して、本発明を提出する。
よって、本願の目的の1つは、新たな技術的な工程を提供することに基づく、そのシステム化及び自動化を効果的に実現することができる油脂精製システムを提供することである。
上記の技術的な問題を解決するため、本願発明は以下のような技術的な構成を提示する。油脂精製システムは、冷水循環ユニットと、温水循環ユニットと、常温水循環ユニットとを備える水循環システムを有しており、冷水循環ユニットは、冷水装置と、冷水管路とを備えており、温水循環ユニットは、温水装置と、温水管路とを備えており、常温水循環ユニットは常温水管路を備えており、予熱ユニットと、蒸発ユニットと、第1の凝縮ユニットと、第1の熱伝導油管路と、第2の熱伝導油管路とを備える脱酸脱臭システムを有しており、第1の再加熱ユニットと、第1の蒸留ユニットと、第2の凝縮ユニットと、第3の熱伝導油管路と、第4の熱伝導油管路とを有する脱色システムを有しており、冷水装置は、第1の冷水管路と、第2の冷水管路と、第3の冷水管路とに冷水を分配し、温水装置は第1の温水管路と、第2の温水管路と、第3の温水管路と、第4の温水管路とに温水を分配し、常温水管路は第1の常温水管路と、第2の常温水管路と、第3の常温水管路と、第4の常温水管路と、第5の常温水管路と、常温水循環路とを有しており、第1の熱交換装置へと流入する第1の冷水管路内の冷水は、第1の温水管路から第1の熱交換装置へと流入する温水と熱交換した後、循環利用のために冷水装置へと還流し、第2の冷水管路内の冷水は、第1の凝縮ユニットを経て、精製工程中にその内部に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置へと回帰し、第3の冷水管路内の冷水は、第2の凝縮ユニットを経て、精製工程中にその内部に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置へと還流し、第1の温水管路の温水は、第1の熱交換装置に流入し、第1の冷水管路から第1の熱交換装置に流入する冷水と熱交換し、循環利用のために温水装置へと還流し、第2の温水管路内の温水は、第2の凝縮ユニットを経て、常温水が凝縮する際にその内部に生成された固形物を液体に溶解させ、その液体を排液された後に循環利用のために温水装置へと還流し、第3の温水管路内の温水が第1の蒸留ユニットに進入し、第1の蒸留ユニットの内部で蒸留を通して生成された第1の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために温水装置へと還流し、第4の温水管路内の温水は、第1の凝縮ユニットを経て、常温水が凝縮する際にその内部で生成された固形物を液体に溶解させ、その液体を排液された後に循環利用のために温水設備へと還流し、第1の常温水管路の常温水が温水装置に進入して温水循環ユニット用の水を補充し、第2の常温水管路の常温水は、蒸発ユニットを経て、常温水循環路に回帰し、第3の常温水管路の常温水は、第1の凝縮ユニットを経て、常温水循環路に還流し、第4の常温水管路の常温水は、第1の蒸留ユニットを経て、常温水循環路に還流し、第5の常温水管路の常温水は、第2の凝縮ユニットを経て、常温水循環路に還流し、第1の熱伝導油管路内の熱伝導油は、予熱ユニットを経て、未精製の油脂を予熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、第2の熱伝導油管路内の熱伝導油は、蒸発ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、第3の熱伝導油管路内の熱伝導油は、第1の加熱ユニットを経て、未精製の油脂を再加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、第4の熱伝導油管路内の熱伝導油は、第1の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、未精製の油脂は、予熱ユニット内で予熱された後、蒸発ユニット内に進入して、第1の軽量な構成物質と第1の重量な構成物質とに分離された後、第1の軽量な構成物質は第1の凝縮ユニットに進入し、第1の重量な構成物質は加熱されるべく第1の再加熱ユニットに進入し、第1の蒸留ユニットを経て、第2の軽量な構成物質と第2の重量な構成物質に分離された後、第2の軽量な構成物質の凝縮されないガスが第2の凝縮ユニットへと進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、第2の再加熱ユニットと、第2の蒸留ユニットと、第3の凝縮ユニットと、第5の熱伝導油管路と、第6の熱伝導油管路とを備える第1の精製システムを更に有しており、冷水装置は第4の冷水管路にも冷水を分配し、第4の冷水管路の冷水は、第3の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置に還流し、温水装置は、第5の温水管路にも温水を分配し、第5の温水管路内の温水は、第2の蒸留ユニットに進入し、第2の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成される第2の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために温水装置へと還流し、常温水管路は更に第6の常温水管路を含んでおり、第6の常温水管路の常温水が第2の蒸留ユニットを経て常温水循環路に回帰し、第5の熱伝導油管路の熱伝導油は、第2の再加熱ユニットを経て、その内部で物質を再加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと回帰し、第6の熱伝導油管路の熱伝導油は、第2の蒸留ユニットを経て、その内部の材料を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉に還流し、第2の重量な構成物質が加熱されるべく第2の再加熱ユニットに進入し、第2の蒸留ユニットを経て第3の軽量な構成物質と第3の重量な構成物質に分離された後、第3の軽量な構成物質の凝縮されないガスが第3の凝縮ユニットへと進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、第3の再加熱ユニットと、第3の蒸留ユニットと、第4の凝縮ユニットと、第7の熱伝導油管路と、第8の熱伝導油管路とを備える第2の精製システムを更に有しており、冷水装置は第5の冷水管路にも冷水を分配し、第5の冷水管路の冷水は、第4の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置に還流し、温水装置は第6の温水管路にも温水を分配し、第6の温水管路内の温水は、第3の蒸留ユニットに流入し、第3の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成された第3の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために温水装置へと還流し、常温水管路は更に第7の常温水管路を含んでおり、第7の常温水管路の常温水が第3の蒸留ユニットを経て常温水循環路に回帰し、第7の熱伝導油管路の熱伝導油は、第3の再加熱ユニットを経て、その内部で物質を再加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、第8の熱伝導油管路の熱伝導油は、第3の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと回帰し、第3の重量な構成物質が加熱されるべく第3の再加熱ユニットに進入し、第3の蒸留ユニットを経て第4の軽量な構成物質と第4の重量な構成物質とに分離された後、第4の軽量な構成物質の凝縮されないガスが第4の凝縮ユニットへと進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、第4の再加熱ユニットと、第4の蒸留ユニットと、第5の凝縮ユニットと、第9の熱伝導油管路と、第10の熱伝導油管路とを備える第3の精製システムを更に有しており、冷水装置は第6の冷水管路にも冷却水を分配し、第6の冷水管路の冷水は、第5の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置に回帰し、温水装置は第7の温水管路にも温水を分配し、第7の温水管路の温水は、第4の蒸留ユニットに進入し、第4の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成された第4の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために温水装置へと還流し、常温水管路は更に第8の常温水管路と第9の常温水管路とを含んでおり、第8の常温水管路の常温水が第4の蒸留ユニットを経て常温水循環路に回帰し、第9の常温水管路の常温水が第2の熱交換装置を経て常温水循環路に回帰し、第9の熱伝導油管路の熱伝導油は、第4の再加熱ユニットを経て、物質を再加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと回帰し、第10の熱伝導油管路の熱伝導油は、第4の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を再加熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと回帰し、第4の重量な構成物質が加熱されるべく第4の再加熱ユニットに進入し、第4の蒸留ユニットを経て第5の軽量な構成物質と第5の重量な構成物質に分離された後、第5の軽量な構成物質の凝縮されないガスが第5の凝縮ユニットへと進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、脱酸脱臭システムは、更に第1の凝縮ユニットに連結される第1の真空装置を含んでおり、脱色システムは、更に第2の凝縮ユニットに連結される第2の真空装置を含んでおり、第1の精製システムは、更に第3の凝縮ユニットに連結される第3の真空装置を含んでおり、第2の精製システムは、更に第4の凝縮ユニットに連結される第4の真空装置を含んでおり、第3の精製システムは、更に第5の凝縮ユニットに連結される第5の真空装置を含んでいる。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、冷水装置は、冷水タンクと、冷却ユニットと、内部循環冷水管路とを備えており、冷水タンクには、水補充端部と還流水端部とが設けられており、冷水タンクに進入する水は、 水補充端部を経て冷水タンクの内部へと流入した後、冷水タンク内の水が内部循環冷水管路を経ることにより冷却ユニット内で冷却される。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、蒸発ユニットは、膜式蒸発器と第1の重質収容タンクとを有しており、第2の熱伝導油管路の熱伝導油は、膜式蒸発器に流入し、その中で物質を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉に還流し、未精製の油脂は、蒸発ユニットを経て、第1の軽量な構成物質と第1の重量な構成物質とに分離された後、第1の重量な構成物質が第1の重質収容タンクに進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、第1の凝縮ユニットは、第1の凝縮器と、第1の冷却トラップと、第1の軽質収容タンクとを含んでおり、第1の冷却トラップと第1の凝縮器とは相互に連結されており、第1の凝縮器の凝縮を促進するために用いられ、その際に第3の常温水管路はその第1の分岐管路と第2の分岐管路とに分岐しており、第1の分岐管路の常温水は、第1の凝縮器に進入した後、未精製の油脂は蒸発ユニットによって第1の軽量な構成物質を得るべく分離され、該物質と熱交換を行ってそれらを液体に凝縮した後、該液体が第1の軽質収容タンクに進入した後、常温水循環路に還流し、第2の分岐管路の常温水は、第1の冷却トラップを経た後、常温水循環路に回帰し、第4の温水管路の温水は、第1の凝縮器を経て、常温水の凝縮を通して生成される固形物を液体に溶解し、その液体を廃液された後、循環利用のために温水装置に還流し、第2の冷水管路内の冷水が、第1の冷却トラップを通して、精製工程を通してその中に生成されるガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置に還流する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、第1の蒸留ユニットは、第1の分子蒸留器と、第2の重質収容タンクと、第2の軽質収容タンクとを含んでおり、第4の熱伝導油管路の熱伝導油は、第1の分子蒸留器に流入し、その中で物質を加熱し、熱交換後に熱伝導油炉に還流し、未精製の油脂は、蒸留ユニットを経て、第2の重量な構成物質と第2の軽量な構成物質とに分離され、第2の重質収容タンクと第2の軽質収容タンクとにそれぞれ進入する。
本願に記載された油脂精製システムの一例として、油脂精製システムは、圧縮空気管路を備える自動制御システムをも含んでおり、第1の空気圧バルブが、第1の冷水管路上に、熱交換装置の前に設置されており、第1のセンサー温度計が、温水装置に設置されており、第2の空気圧バルブが、第1の熱伝導油管路上に、予熱ユニットの前に設置されており、第2のセンサー温度計が、予熱ユニットに設置されており、第3の空気圧バルブが、第2の熱伝導油管路上に、蒸発ユニットの前に設置されており、第3のセンサー温度計が、蒸発ユニットに設置されており、第4の空気圧バルブが、第3の熱伝導油管路上に、第1の再加熱ユニットの前に設置されており、第4のセンサー温度計が、第1の再加熱ユニットに設置されており、第5の空気圧バルブが、第4の熱伝導油管路上に、第1の蒸留ユニットの前に設置されており、第5のセンサー温度計が、第1の蒸留ユニットに設置されており、圧縮空気管路は、第1の空気圧バルブと、第2の空気圧バルブと、第3の空気圧バルブと、第4の空気圧バルブと、第5の空気圧バルブとにそれぞれ連結されており、全ての空気圧バルブは圧縮空気管路の圧縮空気によって起動し、第1のセンサー温度計と、第2のセンサー温度計と、第3のセンサー温度計と、第4のセンサー温度計と、第5のセンサー温度計とは、制御装置によって収集される信号を送信するのに用いられ、制御装置は、冷水及び/又は熱伝導油の流量を調整し、最終的には温度を制御するための予め設定されたプログラムに従って、第1の空気圧バルブと、第2の空気圧バルブと、第3の空気圧バルブと、第4の空気圧バルブと、第5の空気圧バルブを制御する。
本願発明の他の目的は、米糠油を精製する方法を提供することである。
上記の技術的な問題を解決するため、本願発明は以下の技術的な構成のような米糠油の精製方法を提示する。ステップ1は、グレード4の米糠油又は脱蝋及び脱ガムされた米糠油を予熱ユニットに通過させて160〜190℃に加熱した後、蒸発ユニットに送り、蒸発ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は190〜220℃であり、第1の軽量な構成物質は第1の凝縮ユニットを経て5〜25℃に冷却した後、第1の軽質収容タンクに流入し、第1の重量な構成物質は直接的に第1の重質収容タンクに進入し、脱酸脱臭システムの真空度は10〜100Paであり、ステップ2は、第1の重質収容タンク内の物質を第1の再加熱ユニットを通過させることによって220〜230℃に加熱した後、第1の蒸留ユニットに送り、第1の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は230〜260℃であり、第2の軽量な構成物質は第1の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第2の軽質収容タンクに流入し、第2の重量な構成物質は、直接的に第2の重質収容タンクに進入し、脱酸脱臭システムの真空度は0.5〜1Paであり、ステップ3は、第1の精製工程が、第2の重質収容タンク内の物質を第2の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため第2の蒸留ユニットに送り、第2の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は280〜300℃であり、第3の軽量な構成物質は第2の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第3の軽質収容タンクに流入し、第3の重量な構成物質は、直接的に第3の重質収容タンクに進入し、第1の精製システムの真空度は0.5〜1Paであり、ステップ4は、第2の精製工程が、第3の重質収容タンク内の物質を第3の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため第3の蒸留ユニットに送り、第3の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は300〜310℃であり、第4の軽量な構成物質は第3の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第4の軽質収容タンクに流入し、第4の重量な構成物質は、直接的に第4の重質収容タンクに進入し、第2の精製システムの真空度は0.1〜1Paであり、ステップ5は、第3の精製工程が、第4の重質収容タンク内の物質を第4の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため第4の蒸留ユニットに送り、第4の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は310〜318℃であり、第5の軽量な構成物質は第4の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第5の軽質収容タンクに流入し、第5の重量な構成物質は、直接的に第5の重質収容タンクに進入し、第3の精製システムの真空度は0.1〜1Paであり、ステップ6は、第3の軽質収容タンク及び/又は第4の軽質収容タンク及び/又は第5の軽質収容タンクの材料を脱蝋タンクに圧送し、攪拌状態で32〜35℃に加熱した後、1.5〜2℃/hの冷却速度で12〜15℃に冷却するとともに、0.3〜0.5℃/hの冷却速度で3℃に冷却して、それらを結晶化した後、3℃の恒温で14時間結晶を成長させ、脱蝋濾過機を用いて濾過圧力≦0.2Mpaで濾過し、脱蝋脱脂工程を経た後、精製された米糠油を得る。
本願に記載された米糠油の精製方法の一例として、脱蝋及び脱ガムされた米糠油の脱蝋方法は、それを濾過した後に、粗製米糠油を脱蝋タンクに圧送し、攪拌状態で75〜80℃に加熱した後、2〜4℃/hの冷却速度で15〜20℃に冷却して、それらを結晶化した後、恒温で14時間結晶を成長させ、脱蝋濾過機を用いて濾過して、脱蝋された油脂を得て、粗製米糠油を80〜90℃に加熱した後、粗製米糠油の重さの0.05〜0.20%である80〜85%(質量パーセント)のリン酸又は50〜55%(質量パーセント)のクエン酸溶液を添加した後、それらを混合して強く反応させ、10〜25分間反応持続性を保ってから、油脂の重量の1〜10%の90〜97℃の温水を添加し、溶液を十分に混合してから、5〜20分間遠心分離を行い、水相を除去した後、脱ガム後された油脂が30〜300Paの真空下で脱水乾燥された後、脱ガム米糠油を得る。
本願発明の他の目的は、米糠油を提供することである。
上記の技術的な問題を解決するため、本願は以下の技術的な構成を提示する。オリザノールがその0.5〜2.0質量%を占めており、脂肪酸の組成において、飽和脂肪酸が16〜27%を占めており、不飽和脂肪酸が63.5〜85質量%を占める米糠油である。
本願に記載された米糠油の一例として、オリザノール成分は、24メチレンメチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、メチレンメチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、カンペステロールフェルラ酸エステル、メチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、βステロールフェルラ酸エステル、環アルコールフェルラ酸エステルを含む。
本願に記載された米糠油の一例として、飽和脂肪酸は、パルミチン酸及びステアリン酸である。
本願に記載された米糠油の一例として、非飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸である。
本願に記載された米糠油の一例として、オレイン酸が35〜49質量%を占め、リノール酸が28〜43質量%を占め、リノレン酸が0.5〜3.0質量%を占める。
本願に記載された米糠油の一例として、ロビボンド色彩計の133.4mmスロットによって試験を行った場合に、その色彩が:赤色≦4.0及び黄色≦35である。
本願に記載された米糠油の一例として、ロビボンド色彩計の133.4mmスロットによって試験を行った場合に、その色彩が1.4≦赤≦3.2及び15≦黄色≦32である。
本願に記載された米糠油の一例として、オリザノールが米糠油の1〜2.0質量%を占める。
本願は以下のような有利な効果を達成することができる。第1に、環境に優しく、無公害である。(1)即ち、物理的な特性及び化学的な特性に基づいて、油脂精製システムを用いて圧力及び温度を調整することによって物質の成分を分離する。(2)本システムの精製工程において、添加剤又は助剤は不要である。第2に、米糠油の品質を改善し、企業の利益を増加する:即ち、(1)本システムは、該工程を立案する際に純粋な物理的な方法を採用しているため、米糠油のオリザノール組成を損なうことはほとんどない。(2)本システム全体が全工程で全自動制御を採用しており、人的な要因に基づく油脂の品質への障害を完全に喪失させる。(3)本システムの精製工程では、色素、不飽和トリグリセリド脂肪酸、飽和トリグリセリド脂肪酸、遊離脂肪酸を油脂から別々に抽出し、その用途毎にそれらを販売して企業の利益を増大させる。第3に、清潔な生産である。本システム全体が大部分気密であり、油脂の流出、滴下、又は漏出を防止する。
以下では、本願の実施形態の技術的な構成をより明確に述べるため、実施形態の詳細な説明で用いられる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下に列挙する図面は、本願の一部の実施形態に過ぎない。当業者にとっては、追加の作業をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもまた可能である。ここで、以下の詳細な説明と併せて読んだときに添付の図面を参照するが、同様の参照番号がいくつかの図を通して同様の部分を指すが、その中で、図1ないし6は、本願の油脂精製システムの一実施形態に係る構造概略図であり、その内、
本願の一実施形態に係る水循環システムの主要部分の構造概略図である。 本願の一実施形態に係る脱酸脱臭システムの主要部分の構造概略図である。 本願の一実施形態に係る脱色システムの主要部分の構造概略図である。 本願の一実施形態に係る第1の精製システムの主要部分の構造概略図である。 本願の一実施形態に係る第2の精製システムの主要部分の構造概略図である。 本願の一実施形態に係る第3の精製システムの主要部分の構造概略図である。
本願の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解できるように、明細書に添付された図面に基づいて本願の実施例を詳細に説明する。
以下の内容は、本願の十分な理解のために多くの詳細な記述を行う。それにも拘らず、本願は、ここで述べた方法以外の方法で実施することも可能である。当該分野の技術者は、本願の内容に反することなく、類似の開発を行うことができる。それ故に、本願は、本明細書に記載された特定の実施形態には限定されない。
次に、本願は概略図に基づいて詳細な説明を行う。詳細な説明の便宜上、本願の実施形態の詳細な工程において、構成部品、装置又は装置の構造を示す概略図は、一般的な縮尺に従って部分的に調節はされない。一方、そのような概略図は、実施形態としてのみ有用であり、本願によって保護される範囲を限定すべきものではない。更に、実際の製造には、長さ、幅、深さの三次元的な寸法が提供されなければならない。
また、構成要素及び装置の名称を簡潔に表現すべく、詳細な説明に引用されることで示された明細書において、特許請求の範囲の一般的な部分で表現される名称は、当該技術分野において現在用いられている全ての普遍的な名称であり、これ以上詳細な区別は為されない。例えば、「第一の再加熱装置」、「第2の再加熱装置」は、「再加熱装置」と総称される。
最後に、ここで述べる「一つの実施形態」又は「実施形態」は、少なくとも本願の一つの実施形態において、特定の特徴、構造、又は特性を示す。詳細な説明の異なる箇所で用いられる「一つの実施形態において」という表現は、一つの同じ実施形態でも、他の実施形態と相互に排他的な単一の又は選択された実施形態を示すものでもない。
図1〜6に図示されるように、
Figure 2017529435
本実施形態では、本願は、水循環システム100と、脱酸脱臭システム200と、脱色システム300と、第1の精製システム400と、第2の精製システム500と、第3の精製システム600とを含む一種の油脂精製システムを提供する。
本システムでは、水循環システム100は、冷水循環ユニットと、温水循環ユニットと、常温水循環ユニットとを備える。
冷水循環ユニットは、冷水装置と冷水管路とを備えており、熱交換後に冷水装置に還流する「冷水」(ここでいわゆる「冷水」とは熱交換後の水のことであって、その温度は熱交換後の油脂精製システムより必要とされる温度よりも高い温度である)及び外部から冷水装置に補充される水が、双方とも冷水装置によって冷却された後、循環利用のためにそれぞれの冷水管路に分配される。本実施形態は、冷水装置が冷水タンクV201と、冷却ユニットと、冷水ポンプP201、と内部循環冷水管路201とを含む特定の状況を呈する。冷水タンクV201は、水補充端部101と、還流水端部102と、水注水口103と、液量計LI101とを備えており、その中に入っている水は、水補充端部101を経て冷水タンクV201に進入した後、内部循環路冷水管路201を介して冷却ユニットを通過する際に冷却されて冷水になり、給水口103を通って冷水タンクV201に流入した後、該冷水は、第1の冷水管路202と、第2の冷水管路203と、第3の冷水管路204と、第4の冷水管路205と、第5の冷却水管路206と、第6の冷水管路207とに配水される。
冷水の循環から判断すると、第1の冷水管路の冷水は、第1の熱交換装置を通過し、本実施形態では、第1の熱交換装置は熱交換器C01であり、熱交換器C01は第1の温水管路208から流入する温水を熱交換器C01に熱交換した後、熱交換器C01に流入する温水の温度はシステムによって必要とされる温度の範囲内で一定に保たれ、循環利用のために冷水タンクV201に還流し、冷却ユニット内で冷却された後に冷水になる。
第2の冷水管路203内の冷水は、第1の冷却トラップH117に進入し、油脂精製システム全体の真空度を設定範囲内に保持するために、精製工程においてH117内で生成される少量のガスを凝縮させるために、第1の冷却トラップH117の熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために冷水タンクV201に還流した後、冷却ユニットで冷却されることによって冷水になる。
第3の冷水管路204内の冷水は、第2の冷却トラップH107に進入し、油脂精製システム全体の真空度を設定範囲内に保持するために、精製工程においてH107内で生成される少量のガスを凝縮させるために、第2のコ冷却トラップH107の熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために冷水タンクV201に還流した後、冷却ユニットで冷却されることによって冷水になる。
第4の冷水管路205内の冷水は、第3の冷却トラップH110に進入し、油脂精製システム全体の真空度を設定範囲内に保持するために、精製工程においてH110内で生成される少量のガスを凝縮させるために、第3の冷却トラップH110の熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために冷水タンクV201に還流した後、冷却ユニットで冷却されることによって冷水になる。
第5の冷水管路206内の冷水は、第4の冷却トラップH113に進入し、油脂精製システム全体の真空度を設定範囲内に保持するために、精製工程においてH113内で生成される少量のガスを凝縮させるために、第4の冷却トラップH113の熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために冷水タンクV201に還流した後、冷却ユニットで冷却されることによって冷水になる。
第6の冷水管路207内の冷水は、第5の冷却トラップH116に進入し、油脂精製システム全体の真空度を設定範囲内に保持するために、精製工程においてH116内で生成される少量のガスを凝縮させるために、第5の冷却トラップH116の熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために冷水タンクV201に還流した後、冷却ユニットで冷却されることによって冷水になる。
冷水ポンプは冷水を効果的に循環させるために各冷水管路上に設置され、本実施形態では、特に第1の冷水管路202はまた圧縮空気管路を用いて起動される第1の空気圧バルブQD01に取り付けられており、バイパスが第1の空気圧バルブQD01の両側に設置されており、安定した安全な作業手順が確保されており、第1の空気圧バルブQD01の故障が第1の冷水管路202内の冷水の循環利用を妨げないようにする。
温水循環ユニットは、温水装置と温水管路とから構成されており、本実施形態では、温水装置、即ち、図1において示される温水タンクV202は、第1の常温水管路215を介して水を補充した後、循環利用のためにそれを他の全ての温水管路に配水する。本実施形態では、温水タンクV202には、液量計LI102と第1のセンサー温度計TIC101とが備えられており、後者は制御装置によって収集される信号とともに信号を送ることができ、次いで制御装置は、冷水の流量を管理するとともに温度を制御するために、予め設定されたプログラムに従って制御指令を該システムの第1の空気圧バルブQD01(空気圧バルブは圧縮空気管路内の圧縮空気によって起動される)に送る。
温水の循環から判断すると、第1の温水管路208内の温水は、図1で図示される熱交換器C01である第1の熱交換装置を通過し、第1の冷水管路202から熱交換器C01に進入する冷水と熱交換し、その際に温水の温度は該システムによって必要とされる温度の範囲内で一定に保たれ、それから循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第2の温水管路212の温水は、第2の凝縮ユニットの第2の凝縮器H106を通過した後、常温水が凝縮する際にその内部で生成した固形物を溶解させる。即ち、第2の温水管路212によって供給される温水は、ここでは第2の凝縮器H106の凝縮した固形物を洗い流すために熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第3の温水管路213の温水は、(図3で図示されるように)第1の蒸留ユニットの第1の分子蒸留器H105を通過することにより、第1の蒸留器H105内で蒸留を通して生成される第1の軽量な構成物質と熱交換した後、それは元の温水タンクV202内の「温水」よりも高温の水になり、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第4の温水管路214の温水は、第1の凝縮ユニットの第1の凝縮器H103を通過した後、常温水が凝縮する際にその内部で生成される固形物を溶解させ、その液体は廃液される。即ち、第4の温水管路214によって供給される温水は、ここでは第1の凝縮器H103の凝縮した固形物を洗い流すために熱交換媒体として用いられた後、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第5の温水管路211の温水は、(図4で図示されるように)第2の蒸留ユニットの第2の分子蒸留器H109を通過することにより、第2の分子蒸留器H109内で蒸留を通して生成される第2の軽量な構成物質と熱交換した後、それは元の温水タンクV202内の「温水」よりも高温の水になり、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第6の温水管路210の温水は、(図5で図示されるように)第3の蒸留ユニットの第3の分子蒸留器H112を通過することにより、第3の分子蒸留器H112内で蒸留を通して生成される第3の軽量な構成物質と熱交換した後、それは元の温水タンクV202内の「温水」よりも高温の水になり、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
第7の温水管路209の温水は、(図6で図示されるように)第4の蒸留ユニットの第4の分子蒸留器H115を通過することにより、第4の分子蒸留器H115内で蒸留を通して生成される第4の軽量な構成物質と熱交換した後、それは元の温水タンクV202内の「温水」よりも高温の水になり、循環利用のために温水タンクV202に還流する。
よって、温水タンクV202は、第1の常温水管路215を介して水を補充し、その水が分子蒸留器の内部の凝縮器で熱交換した後に、その水温は上昇する。温水の温度を適正な範囲内に制御するためには、第1の熱交換器C01を用いて第1の冷水管路202内の冷水と熱交換する必要がある。本実施形態では、自動制御システムが採用されており、温度を測定し制御装置によって収集される信号を送るために用いられる温水タンクV202上の第1のセンサー温度計TIC101を備え、制御装置は、温水の温度を制御するために、第1の冷水管路202の冷水の流量を管理するための予め設定されたプログラムに従って、制御指令を(圧縮空気によって起動される)第1の空気圧バルブQD01に送る。
常温水循環ユニットは、第1の常温水管路215と、第2の常温水管路216と、第3の常温水管路管路217と、第4の常温水管路218と、第5の常温水管路219と、第6の常温水管路220と、第7の常温水管路221と、第8の常温水管路222と、第9の常温水管路223とから構成される常温水管路と、常温水循環路とから構成される。
常温水の循環から判断すると、第1の常温水管路215の常温水は、温水循環ユニットに水を供給するために温水タンクV202に流入する。
第2の常温水管路216の常温水は、蒸発ユニットの(図2に図示されるように)膜式蒸発器H102に流入し、膜式蒸発器H102に備えられた減速機のメカニカルシールの温度を下げた後、常温水循環路に還流する。
第3の常温水管路217は、この管路の第1の分岐管路217aと第2の分岐管路217bとから構成される。そして、第1の分岐管路217aの常温水が第1の凝縮器H103に進入し、未精製の油脂が膜式蒸発器H102内で第1の軽量な構成物質を得るべく分離された後、該水は該物質と熱交換を行ってそれらを液体に凝縮した後、その液体が第1の軽質収容タンクV102に進入した後、常温水循環路に還流する。そして、第2の分岐管路217bの常温水は、第1の冷却トラップH117に進入し、ここでは第2の冷水管路203内の冷水の凝縮により生成された固形物を溶融して排液できるように、該固形物を洗い流すために熱交換媒体として用いられた後、常温水循環路に還流する。本実施形態では、第1の凝縮器H103の凝縮を高め得るように、第1の冷却トラップH117は第1の凝縮器H103に連結されている。
第4の常温水管路218の常温水は、第1の蒸留ユニットの(図3に図示されるように)第1の分子蒸留器H105に流入し、第1の分子蒸留器H105に備えられた減速機のメカニカルシールの温度を下げた後、常温水循環路に還流する。
第5の常温水管路219は、この管路の第1の分岐管路219aと第2の分岐管路219bとから構成される。そして、第1の分岐管路219aの常温水が第2の凝縮器H106に流入し、第1の分子蒸留器H105内で分離されて生成された第2の軽量な構成物質内に存在している非凝縮ガスのために熱交換媒体として機能し、これらを液体に凝縮した後、常温水循環路に還流する。そして、第2の分岐管路219bの常温水は、第2の冷却トラップH107に進入し、第3の冷水管路204内の冷水の凝縮によって生成された固形物を溶融して廃液できるように、該固形物を洗い流すために熱交換媒体として機能した後、常温水循環路に還流する。
第6の常温水管路220の常温水は、第2の蒸留ユニットの(図4に図示されるように)第2の分子蒸留器H109に流入し、第2の分子蒸留器H109に備えられた減速機のメカニカルシールの温度を下げた後、常温水循環路に還流する。
第7の常温水管路221の常温水は、第3の蒸留ユニットの(図5に図示されるように)第3の分子蒸留器H112に流入し、第3の分子蒸留器H112に備えられた減速機のメカニカルシールの温度を下げた後、常温水循環路に還流する。
第8の常温水管路222の常温水は、第4の蒸留ユニットの(図6に図示されるように)第4の分子蒸留器H115に流入し、第4の分子蒸留器H115に備えられた減速機のメカニカルシールの温度を下げた後、常温水循環路に還流する。
図6に図示するように、第9の常温水管路223の常温水が第2の熱交換器C02から構成される第2の熱交換器に流入し、第2の熱交換器C02を経て第5の重質収容タンクV109内の物質の温度を適度な温度に下げるべく、第2の熱交換器C02の熱交換媒体として機能する。この過程の間、熱酸化は回避され、その後該水は常温水循環路に還流する。この際、熱交換の具体的な過程は、次の通りである。まず、第5の重質収容タンクV109に通じる管路上のバルブを開き、物質ポンプP110を始動させる。第5の重質収容タンクV109に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。物質を送出する方向に沿って第2の熱交換器C02に連結される管路上のバルブを開き、第5の重質収容タンクV109に連なる管路上のバルブを閉じる。それは、第5の重質収容タンクV109内の物質を第2の熱交換器C02に流入させることができる。そして、第9の常温水管路223内の常温水と熱交換し、物質が特定の温度に達した後にそれらは回収される。それには、主に分子量の大きなトリグリセリド脂肪酸があり、回収された物質は副生成物として販売することができる。
本実施形態に関して、常温水の流出入は閉鎖的なシステムでは達成されず、その目的は以下の4つの側面を含んでいる。即ち、第1に、減速機のメカニカルシールの温度を下げることである。第2に、凝縮器内のガスを熱交換後に液体に凝縮させるために、凝縮器(H103、H106)の熱交換媒体として機能することである。第3に、冷却トラップ内で凝縮された固体を洗い流すための熱交換媒体として機能することである。第4に、熱酸化を回避しながら、第5の重質収容タンクV109における物質が第2の熱交換器C02を経て、その材料の温度を適正な温度に低下させるため、第2の熱交換器C02の熱交換媒体として機能することである。
本実施形態では、工業的な運転コストを考慮して、(図2に図示されるように)膜式蒸発器H102が油脂の精製工程における脱酸脱臭装置として蒸発装置内で使用されることが注目される。その原理は、以下の通りである。即ち、物質は、半径方向に沿ってその加熱域を覆って膜式蒸発器H102に入り、分配装置によって膜式蒸発器H102の加熱壁表面に分配される。それから、回転膜スクレーパーは、加熱面上の材料を均一な厚さを備える連続する液膜に擦り落とし、それらを螺旋状に下方へと押圧する。この過程の間、回転膜スクレーパーは、連続的で均一な液体膜によって生成される高速の乱流を確実にし、透過係数を上昇させるために加熱面上の膜のコークス化又はスケーリング化を防止する。そして、第1の軽量な構成材料が蒸発して蒸気化して上昇し、気液分離器を経て、膜式蒸発器H102に直結された外部凝縮器(即ち、図2における第1の凝縮器H103)に進入する。第1の重量な構成材料は、膜式蒸発器H102の底部のコーンから回収され、第1の重質収容タンクV101に入る。もちろん、ここでは、同一の又は類似の技術的な効果を達成するために、膜式蒸発器H102を分子蒸留器に置換することも可能である。
脱酸脱臭システム200は、図2に図示するように、予熱ユニットと、蒸発ユニットと、第1の凝縮ユニットと、第1の熱伝導油管路と、第2の熱伝導油管路とを備えている。
本実施形態では、次の精製工程における油脂のエネルギー消費を低減させるため、予熱ユニットは予熱装置H101により該システムに流入する未精製の油脂を加熱する。蒸発ユニットは、油脂の精製工程における脱酸脱臭装置として(図2に図示される)膜式蒸発器H102を採用し、膜蒸発器H102はその底部に第1の重質収容タンクV101を備え、収集された第1の重量な構成材料は脱色システム300に進入する。第1の凝縮ユニットは、相互に連結された第1の凝縮器H103と第1の冷却トラップH117とから構成されており、第1の凝縮器H103の凝縮機能を向上させる役割を果たす。膜式蒸発器H102で得られた第1の軽量な構成物質は、第1の凝縮器H103で熱交換されて液体になった後、第1の軽質収容タンクV102に入り、副生成物回収タンクに副生成物として回収され、油脂化学物質の原料として用いられる。
脱酸脱臭システム200では、熱伝導油の循環から判断すると、第1の熱伝導油管路224の熱伝導油は、予熱装置H101を通って、予熱装置H101の熱交換媒体として未精製の油脂を予熱した後、熱交換後に熱伝導油炉に還流する。
第2の熱伝導油管路225の熱伝導油は、膜式蒸発器H102を通って、膜式蒸発器H102の内壁上の薄膜物質の温度を特定の温度に上昇させるべく、膜式蒸発器H102の熱交換媒体として機能した後、該熱伝導油は熱交換後に熱伝導油炉に還流する。本実施形態では、図2に図示するように、第2の熱伝導油管路225内の熱伝導油は、膜式蒸発器H102を通過する前後の2つの分岐に分流される。この膜式蒸発器H102の加熱域が2つの部分に分けられているため、該分岐が設置されており、その双方に熱伝導油が必要になる。
本実施形態では、次の作業工程の安定性及び安全性を確保すべく、第2の空気圧バルブQD02は、第1の熱伝導油管路224上に設置されており、圧縮空気管路内の圧縮空気で起動される。第2の空気圧バルブQD02の故障が第1の熱伝導油管路224内の熱電動油の循環利用を妨げないようにすべく、バイパスが第2の空気圧バルブQD02の両側に設置されている。第2のセンサー温度計TIC102は、予熱装置H101上に設置されており、制御装置によって収集される信号を送るべく利用される。ここで、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を制御すべく予め設定されたプログラムに従って、制御指令を第2の空気圧バルブQD02に送る。
膜式蒸発器H102を節目として、第2の熱伝導油管路225は前部と後部に分割されており、第3の空気圧バルブQD03を前部に設置し、第3のセンサー温度計TIC103を後部に設置する。第3のセンサー温度計TIC103は、制御装置によって収集される信号を送ることができ、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を調整すべく予め設定されたプログラムに従って第3の空気圧バルブQD03に制御指令を送る。
脱酸脱臭システム200では、未精製の油脂の精製工程から判断すると、未精製の油脂は予熱装置H101によって予熱された後、膜式蒸発器H102内で第1の軽量な構成物質と第1の重量な構成物質とに分離される。そして、第1の軽量な構成物質は第1の凝縮器H103に進入し、そこで熱交換され、液体に凝縮された後、該液体は第1の軽質収容タンクV102に進入し、最終的には副生成物回収タンクに回収される。第1の重量な構成物質は、膜式蒸発器H102の下で第1の重質収容タンクV101に進入し、収集された第1の重量な構成物質は、次の作業工程の脱色システム300に進入する。
図2に図示するように、本実施形態では、未精製の油脂は、予熱装置H101で予熱される前に、バスケット式濾過器G101に進入し、この管路の未精製の油脂の中の微小な機械的不純物及び金属屑のような不純物と併せて濾過される。そして、それはバスケット式濾過器G101の後部に結合された給水ポンプP101を保護することができ、不純物の流入による給水ポンプP101の損傷を防止することができる。そして、濾過後の未精製の油脂は、その流量を測定されるオーバルギア式流量計BY01及びセンサー金属管ロータメーターFIC101を通過し、予熱されるべく予熱装置H101に進入する。その際、一つのバルブが、オーバルギア式流量計BY01及びセンサー金属管ロータメーターFIC101の入口、出口、及びバイパス管路上にそれぞれ設置される。それは、以下のような目的のためである。即ち、通常の製造過程では、装置のオーバーホール又は整備の過程において、入口及び出口のバルブは開いているが、バイパス管路のバルブは閉じている。入口と出口のバルブが閉じており、バイパス管路のバルブが開かれていると、連結された装置に残存している物質が円滑に流出することができる。関連する流量計が交換されている際に、3つのバルブが閉じ、管路及びそれが連結する装置内の物質が流失することを防止できる。
以下のシステム管路では、Y型濾過器Y101〜Y111は、関連する管路内の物質に含まれる不純物を濾過する目的で、バスケット式濾過器G101と同様の役割を果たす点が注目される。それらはまた、Y型濾過器Y101〜Y111の背面に連結された物質ポンプP102−P112を保護し、不純物の流入による物質ポンプの損傷を回避する。一方、一つのバルブが、入口、出口、及びセンサー金属管ロータメーターFIC102、FIC104、FIC106、及びFIC108はもちろん、金属管ロータメーターFI103、FI105、及びFI107のバイパス管路にそれぞれ設置される。その目的は、オーバルギア式流量計BY01及びセンサー金属管ロータメーターFIC101の入口、出口、及びバイパス管路上のバルブをそれぞれ設定する作業と同様であり、繰り返されない。
もちろん、本実施形態では、該システムは、原料タンクに還流する未精製の油脂を案内する管路も設置されており、システム管路のオーバーホールの便宜のため、この管路は未精製油脂供給管路及び第1の重質収容タンクV101に連結される。
脱酸脱臭システム200は、その内部に真空ユニットZP101を備える第1の真空装置も設置されており、第1の真空ユニットZP101は第1のバッファタンクZ101を介して第1の冷却トラップH117に連結されている。未精製の油脂がその内部に案内される前に、システム全体が油脂の精製の便宜のため負圧状態にすべく真空化される必要がある。
真空状態の下での第1の重質収容タンクV101からの物質の円滑な送出を確実にすべく、実際の製造における具体的な作業は以下の通りである。まず、第1の重質収容タンクV101に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP102を始動させる。第1の重質収容タンクV101に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第1の重質収容タンクV101に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第1の重質収容タンクV101に物質を円滑に送出させ得る。
真空状態の下での第1の軽質収容タンクV102からの物質の円滑な送出を確実にすべく、具体的な作業は以下の通りである。まず、第1の軽質収容タンクV102に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP103を始動させる。第1の軽質収容タンクV102に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第1の軽質収容タンクV102に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第1の軽質収容タンクV102に物質を円滑に送出させ得る。
本実施形態では、図2に図示するように、第1の重質収容タンクV101及び第1の軽質収容タンクV102は、双方とも、第1の凝縮器H103と第1の冷却トラップH117との間で、管路に連結されており、システム全体の真空値が同じ値になるようにすべく、真空バランス管路が設けられる。
脱色システム300は、図3に図示するように、第1の再加熱ユニットと、第1の蒸留ユニットと、第2の凝縮ユニットと、第3の熱伝導油管路と、第4の熱伝導油管路とから構成される。
本実施形態では、第1の再加熱ユニットは、次の精製工程における第1の重量な構成物質の温度を保持するため、第1の再加熱ユニットH104によって脱色システム300に進入する第1の重量な構成物質を再加熱する。そして、第1の蒸留ユニットは、油脂の精製工程における脱色装置として機能する(図3に図示される)第1の分子蒸留器H105を含む。第1の分子蒸留器H105の下部には、第2の重質収容タンクV103が設置されており、収集された第2の重量な構成物質は移送管路を経て次の工程の第1の精製システム400に進入する。第1の分子蒸留器H105の下部には、第2の軽質収容タンクV104も設置されており、第2の軽量な構成物質(主に色素)は熱交換され、第1の分子蒸留器H105内の凝縮装置によって液体に凝縮された後、該液体は第2の軽質収容タンクV104に進入し、副生成物として副生成物タンクに回収される。第2の凝縮ユニットは、相互に連結された第2の凝縮器H106と第2の冷却トラップH107から構成され、第2の凝縮器H106の凝縮を促進する機能がもたらされる。ここで、第2の凝縮器H106と第2の冷却トラップH107とを第1の分子蒸留器H105に連結する目的は、真空度に関するシステム全体の厳しい要件を満足するため、第1の分子蒸留器H105の凝縮装置によって凝縮されていない第2の軽量な構成物質中の少量のガスを更に凝縮することである。
脱色システム300において、熱伝導油の循環から判断すると、第3の熱伝導油管路226内の熱伝導油は、第1の再加熱器H104を通過した後、脱色システム300に進入する第1の重量な構成物質を再加熱するため、第1の再加熱器H104の熱交換媒体として機能した後、熱交換後に熱伝導油炉に還流する。
第4の熱伝導油管路227の熱伝導油は、第1の分子蒸留器H105を通過し、第1の分子蒸留器H105の内壁上の薄膜物質の温度を特定の温度に上昇させるため、第1の分子蒸留器H105の熱交換媒体として機能した後、熱伝導油は熱交換後に熱伝導油炉に還流する。
本実施形態では、次の作業工程の安定性及び安全性を確保すべく、第4の空気圧バルブQD04は、第3の熱伝導油管路226上に設置されており、圧縮空気管路内の圧縮空気で起動される。第4の空気圧バルブQD04の故障が第3の熱伝導油管路226内の熱電動油の循環利用を妨げないようにすべく、バイパスが第4の空気圧バルブQD04の両側に設置されている。第4のセンサー温度計TIC104は、第1の再加熱器H104上に設置されており、制御装置によって収集される信号を送るべく利用される。ここで、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を制御すべく予め設定されたプログラムに従って、制御指令を第4の空気圧バルブQD04に送る。
第1の分子蒸留器H105を節目として、第4の熱伝導油管路227は前部と後部に分割されており、第5の空気圧バルブQD05を前部に設置し、第5のセンサー温度計TIC105を後部に設置する。第5のセンサー温度計TIC105は、制御装置によって収集される信号を送ることができ、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を調整すべく予め設定されたプログラムに従って、第5の空気圧バルブQD05に制御指令を送る。
脱色システム300において、第1の重量な構成物質を精製する工程から判断すると、第1の重量な構成物質は、第1の再加熱装置H104によって再加熱された後、第1の分子蒸留器H105内で第2の軽量な構成物質(主に色素)と第2の重量な構成物質とに分離される。そして、第2の軽量な構成物質は、第1の分子蒸留器H105内の凝縮装置によって液体に凝縮された後、該液体は第1の分子蒸留器H105の下方の第2の軽質収容タンクV104に進入し、最終的には副生成物として副生成物回収タンクに回収される。第2の重量な構成物質は、第1の分子蒸留器H105の下で第2の重質収容タンクV103に進入し、回収された第2の重量な構成物質は、次の作業工程の第1の精製システム400に進入する。
脱色システム300は、その内部に真空ユニットZP102を備える第2の真空装置も設置されており、第2の真空ユニットZP102は第2のバッファタンクZ102を介して第2の冷却トラップH107に連結されている。その目的は、精製の工程を容易にするために、油脂を精製する前にシステム全体を真空化することによって負圧状態を形成することである。
真空状態の下での第2の重質収容タンクV103からの物質の円滑な送出を確実にすべく、実際の製造における具体的な作業は以下の通りである。まず、第2の重質収容タンクV103に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP104を始動させる。第2の重質収容タンクV103に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第2の重質収容タンクV103に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第2の重質収容タンクV103に物質を円滑に送出させ得る。
真空状態の下での第2の軽質収容タンクV104からの物質の円滑な送出を確実にすべく、具体的な作業は以下の通りである。まず、第2の軽質収容タンクV104に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP105を始動させる。第2の軽質収容タンクV104に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第2の軽質収容タンクV104に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第2の軽質収容タンクV104に物質を円滑に送出し得るのである。
本実施形態では、図3に図示するように、第2の重質収容タンクV103及び第2の軽質収容タンクV104は、双方とも、第2の凝縮器H106と第2の冷却トラップH107との間で、管路に連結されており、システム全体の真空値が同じ値になるようにすべく、真空バランス管路が設けられる。
特に、温水加熱被覆が第2の凝縮器H106と第2の軽質収容タンクV104との間の管路上には設置される。このような温水加熱被覆はまた、物質ポンプP105を介して第2の軽質収容タンクV104の物質を送出する管路はもちろん、第1の分子蒸留器H105と第2の軽質収容タンクV104との間の管路上に設置される。本実施形態では、この温水加熱被覆は、凝縮された第2の軽量な構成物質(主に色素)が物質ポンプP105を介して送出されるように、凝縮された第2の軽量な構成物質(主に色素)がこれらの管路を介して液体として流れることを確実にするために用いられる。第2の軽質収容タンクV104の外壁上にも、温水加熱被覆が設置されている。温水を被覆内に流入させることで、その目的は、物質ポンプP105を介してその送出を容易にするように、第2の軽量な構成物質を液体の形態として存在することを確実にすることにもある。
本実施形態では、脱色システム300は、原料タンクに還流する油脂を案内する管路も設置されており、システム管路のオーバーホールの便宜のため、この管路は第1の重量な構成物質の供給管路及び第2の重質収容タンクV103に連結される。
第1の精製システム400は、第2の再加熱ユニットと、第2の蒸留ユニットと、第3の凝縮ユニットと、第5の熱伝導油管路と、第6の熱伝導油管路とを備える。
本実施形態では、第2の再加熱ユニットは、次の精製工程における第2の重量な構成物質のエネルギー消費を低減するため、第2の再加熱ユニットH108によって第1の精製システム400に進入する第2の重量な構成物質を再加熱する。そして、第2の蒸留ユニットは、油脂の精製工程における第1の精製装置として機能する(図4に図示される)第2の分子蒸留器H109を含む。第2の分子蒸留器H109の下部には、第3の重質収容タンクV105が設置されており、収集された第3の重量な構成物質は移送管路を経て次の工程の第2の精製システム500に入る。第2の分子蒸留器H109の下部には、第3の軽質収容タンクV106も設置されており、第3の軽量な構成物質(即ち、第1の精製後の油脂)は熱交換され、第2の分子蒸留器H109内の凝縮装置によって液体に凝縮された後、該物質は第3の軽質収容タンクV106に進入し、製品(あるいは半製品)として一時貯留タンクに回収される。異なる物質の場合には、(米糠油のように)脱蝋又は脱脂される必要があるV106に収容された油脂は半製品であり、脱蝋される必要のない油脂は最終製品である。第3の凝縮ユニットは、第2の分子蒸留器H109に連結される第3の冷却トラップH110を備えており、第2の分子蒸留器H109の凝縮を促進する機能がもたらされる。ここで、第3の冷却トラップH110を第2の分子蒸留器H109に設置する目的は、真空度に関するシステム全体の厳しい要件を満足するため、第2の分子蒸留器H109の凝縮装置によってまだ凝縮されていない第3の軽量な構成物質中の少量のガスを更に凝縮することである。
第1の精製システムにおいて、熱伝導油の循環から判断すると、第5の熱伝導油管路228内の熱伝導油は、第2の再加熱器H108を通過し、第1の精製システム400に入る第2の重量な構成物質を再加熱するため、第2の再加熱器H108の熱交換媒体として機能した後、熱交換後に熱伝導油炉に還流する。
第6の熱伝導油管路229の熱伝導油は、第2の分子蒸留器H109を通過し、第2の分子蒸留器H109の内壁上の薄膜物質の温度を特定の温度に上昇させるため、第2の分子蒸留器H109の熱交換媒体として機能した後、熱伝導油は熱交換後に熱伝導油炉に還流する。
本実施形態では、次の作業工程の安定性及び安全性を確保すべく、第6の空気圧バルブQD06は、第5の熱伝導油管路228上に設置されており、圧縮空気管路内の圧縮空気で起動される。第6の空気圧バルブQD06の故障が第5の熱伝導油管路228内の熱電動油の循環利用を妨げないようにすべく、バイパスが第6の空気圧バルブQD06の両側に設置されている。第6のセンサー温度計TIC106は、第2の再加熱器H108上に設置されており、制御装置によって収集される信号を送るべく利用される。ここで、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を制御すべく予め設定されたプログラムに従って、制御指令を第6の空気圧バルブQD06に送る。
第2の分子蒸留器H109を節目として、第6の熱伝導油管路229は前部と後部に分割されており、第7の空気圧バルブQD07を前部に設置し、第7のセンサー温度計TIC107を後部に設置する。第7のセンサー温度計TIC107は、制御装置によって収集される信号を送ることができ、制御装置は、温度を制御するために、熱伝導油の流量を調整すべく予め設定されたプログラムに従って、第7の空気圧バルブQD07に制御指令を送る。
第1の精製システム400において、第2の重量な構成物質を精製する工程から判断すると、第2の重量な構成物質は、第2の再加熱装置H108によって再加熱された後、第2の分子蒸留器H109内で第3の軽量な構成物質(即ち、第1の精製後の油脂)と第3の重量な構成物質とに分離される。そして、第3の軽量な構成物質は、第2の分子蒸留器H109内の凝縮装置によって液体に凝縮された後、該液体は第2の分子蒸留器H109の下方の第3の軽質収容タンクV106に進入し、最終製品又は半最終製品として一時貯留タンクに収容される。第3の重量な構成物質は、第2の分子蒸留器H109の下で第3の重質収容タンクV105に進入し、回収された第3の重量な構成物質は、次の作業工程の第2の精製システム500に進入する。
第1の精製システム400は、その内部に真空ユニットZP103を備える第3の真空装置も設置されており、第3の真空ユニットZP103は第3のバッファタンクZ103を介して第3の冷却トラップH110に連結されている。その目的は、精製工程を容易にするために、油脂を精製する前にシステム全体を真空化することによって負圧状態を形成することである。
真空状態の下での第3の重質収容タンクV106からの物質の円滑な送出を確実にすべく、実際の製造における具体的な作業は以下の通りである。まず、第3の重質収容タンクV105に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP106を始動させる。第3の重質収容タンクV105に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第3の重質収容タンクV105に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第3の重質収容タンクV105に物質を円滑に送出させ得るのである。
真空状態の下での第3の軽質収容タンクV106からの物質の円滑な送出を確実にすべく、具体的な作業は以下の通りである。まず、第3の軽質収容タンクV106に回帰する管路上のバルブを開き、物質ポンプP107を始動させる。第3の軽質収容タンクV106に回帰する物質がある場合、それは管路内の圧力が均衡であることを意味する。それから、物質を送出する方向に沿って管路上のバルブを開き、第3の軽質収容タンクV106に回帰する管路上のバルブを閉じる。それは、第3の軽質収容タンクV106に物質を円滑に送出させ得るのである。
本実施形態では、図4に図示するように、第3の重質収容タンクV105及び第3の軽質収容タンクV106は、双方とも、第2の分子蒸留器H109と第3の冷却トラップH110との間で、管路に連結されており、システム全体の真空値が同じ値になるようにすべく、真空バランス管路を設けられる。
本実施形態では、第1の精製システム400は、原料タンクに還流する油脂を案内する管路も設置されており、システム管路のオーバーホールの便宜のため、この管路は第2の重量な構成物質の供給管路及び第3の重質収容タンクV105に連結される。
精製度は油脂の種類によって異なるが、本実施形態では、油脂精製システムは、概ね第2の精製システム500及び第3の精製システム600を含むと言える。第2の精製システム500及び第3の精製システム600の装置、管路、及び設計の本質は、第1の精製システム400において用いられるものと同一であるから、ここでは繰り返さない。その詳細な説明については、本明細書の図面の図5及び図6並びに第1の精製システム400の詳細な説明が参照され得る。
第3の精製システム600は、図6に図示される第2の熱交換装置が設置されていることにも注目され、それには第2の熱交換器C02が含まれる。第9の常温水管路223の常温水は、第2の熱交換器C02を通過する際に、第5の重質収容タンクV109内の物質の温度を適切な温度に下げて、熱酸化を回避し、それから常温水循環路に還流し、その詳細な説明は常温水循環ユニットに示されている。
生産効率を高めるとともに、製品の最終的な品質を確保するために、本願の油脂精製システムは自動制御を採用する。自動システムは、主にオンサイト装置及び制御装置(本実施形態ではDCS一般制御部)から構成される。
オンサイト装置は、主に、温度、圧力、液体レベル、流量等を測定するための計測器を含む。一般に、オンサイト機器の計測器及び電気通信によるデータ転送の集合が用いられるであろうし、それらはオンサイト装置及び/又は管路に設置されている。オンサイト装置は、(アナログ数量/スイッチング数量/通信等の)信号を介して現場の状況を制御装置に反映させる。
制御装置は、主に、上位コンピュータ、プログラマブルコントローラ(PLC)等で構成されている。オンサイト装置から送信された信号は、上位コンピュータやPLCによって収集され、それは予め設定されたプログラムに従って、オンサイトコントロールバルブ等に制御指令を送り、各機器の実際の液面レベル、 管路の実際の流れ、装置の温度及び/又は圧力の状態、上位コンピューター上の各バルブのオン及び/又はオフの状態を監視し、重要なパラメータを自動的に保存する。上下限及び他のパラメータが上位コンピュータに設定された後、警報が総合制御室又は現場で発せられる。
本願は、主に3つの態様の自動制御を含む。第一に、温度である。センサー温度計TIC101〜TIC111が信号を送り、それらは上位コンピューターあるいはPLCによって収集された後、上位コンピューターあるいはPLCは、温度を制御するために、冷水/熱伝導油の流量を管理するための予め設定されたプログラム(その中で第1の空気圧バルブQD01は冷水の流れを管理する)に従って、(圧縮空気で始動する)現場の空気圧バルブQD01〜QD11に制御指令を送る。
第二に、液体レベルである。その信号はセンサー温度計LIC101〜LIC110によって送られる。一般に、収容タンク及び/又は貯留タンク内の物質の状況を反映するため、そのようなタンクには液量計が設置される。自動制御システム内のセンサー液量計は、オンサイト機器/電気通信によるデータ転送の集合を採用し、その電力は一般的な制御によって供給される。そして、センサー温度計は(アナログ数量/スイッチング数量/通信等の)信号手段により制御装置に現場の液面レベルを送り、対応する自動バルブが予め設定されたプログラム(パラメータ)に従って制御装置によって制御される。一方、実際の液面はコンピュータ画面上に表示されるが、上限/下限といった収容タンク及び/又は貯留タンクに関するオンサイト警報を設定することも可能である。
第三に、流れである。その信号は、センサー金属管ロータメーターFIC101、FIC102、FIC104、FIC106、及びFIC108によって送られる。流量計は、製造工程中の物質移動の状況を反映させるため、物質管路に設置されている。自動制御システムにおける大部分の流量計は、オンサイト機器/電気通信によるデータ転送の集合を採用し、その電力は制御装置によって供給される。そして、流量計は、(アナログ数量/スイッチング数量/通信等の)信号手段により制御装置に現場の流れの変化を送り、その流れを安定させるため、対応する自動バルブが予め設定されたプログラム(パラメータ)に従って制御装置によって制御される。一方、実際の流れはコンピュータ画面上に表示されるが、個々の管路の上限/下限に関するオンサイト警報を設定することも可能である。
工程の経過は、未精製の油脂の種類によって多少異なる。よって、別の実施形態では、油脂精製システムは、水循環システム100、脱酸脱臭システム200、脱色システム300、及び/又は第1の精製ユニット400及び/又は第2の精製ユニット500のみを含む。そして、それは上記の詳細な説明と同様であるから、ここでは繰り返さない。
上記の油脂精製システムにより製造された米糠油の測定方法は、以下の通りである。
オリザノールの測定
Q/CYWMW0100−2013米糠油−オリザノールの測定を参照
油脂の色の測定
GB/T22460−2008 動物性及び植物性油脂−ロビボンド色の測定を参照
植物油中の脂肪酸含有量の測定、及び脂肪酸メチルエステルの調製
GB/T17376−2008 動物性及び植物性油脂−脂肪酸メチルエステルの調製を参照
脂肪酸メチルエステルのガスクロマトグラフィー分析
GB/T17377−2008 動物性及び植物性油脂−脂肪酸メチルエステルのガスクロマトグラフィー分析を参照
図2〜6に図示するように、2.2%のオリザノールを含有する脱蝋及び脱ガムされた米糠油は、予熱ユニット、即ち予熱装置H101を通過し、該システムに進入する未精製の油脂は最初に160℃に熱せられた後、蒸発面の温度が190℃の膜式蒸発器H102内で分配装置により蒸発面に均一に分配されるべく、蒸発ユニット、即ち膜式蒸発器H102に進入する。第1の軽量な構成物質は、第1の凝縮ユニットの第1の凝縮器H103を通過した後、その温度は30℃に低下する。その後、第1の軽量な構成物質は、第1の軽質収容タンクV102に流入した後、物質ポンプP103を通って送出される。そして、第1の重量な構成物質は、脱酸脱臭システム200の真空度を10〜100Paにして、第1の重質収容タンクV101に直接的に進入する。
第1の重質収容タンクV101内の第1の重量な構成物質は、第1の再加熱ユニット即ち第1の再加熱器H104に圧送されるべく、物質ポンプP102を通過して、220℃まで加熱された後、第1の蒸留ユニットの第1の分子蒸留器H105に進入し、第1の分子蒸留器H105内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、230℃である。第2の軽量な構成物質は、第1の分子蒸留器H105内の凝縮器を通過した後、その温度は30℃に低下する。その後、第2の軽量な構成物質は、物質ポンプP105を介して送出されるべく、第2の軽質収容タンクV104に流入する。そして、第2の重量な構成物質は、脱色システム300の真空度を0.5〜1Paにして、第2の重質収容タンクV103に直接的に進入する。
第2の重質収容タンクV103内の第2の重量な構成物質は、第2の再加熱ユニット、即ち第2の再加熱器H108に圧送されるべく、物質ポンプP104を通過して、230℃まで加熱された後、第2の蒸留ユニットの第2の分子蒸留器H109に進入し、第2の分子蒸留器H109内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、280℃である。第3の軽量な構成物質は、第2の分子蒸留器H109内の凝縮器を通過した後、その温度は30℃に低下する。その後、第3の軽量な構成物質は、物質ポンプP107を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第3の軽質収容タンクV106に流入する。そして、第3の重量な構成物質は、第1の精製システム400の真空度を0.5〜1Paにして、第3の重質収容タンクV105に直接的に進入する。
第3の重質収容タンクV105内の第3の重量な構成物質は、第3の再加熱ユニット、即ち第3の再加熱器H111に圧送されるべく、物質ポンプP106を通過して、230℃まで加熱された後、第3の蒸留ユニットの第3の分子蒸留器H112に進入し、第3の分子蒸留器H112内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、300℃である。第4の軽量な構成物質は、第3の分子蒸留器H112内の凝縮器を通過した後、その温度は30℃に低下する。その後、第4の軽量な構成物質は、物質ポンプP109を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第4の軽質収容タンクV108に流入する。そして、第4の重量な構成物質は、第2の精製システム500の真空度を0.1〜1Paにして、第4の重質収容タンクV107に直接的に進入する。
第4の重質収容タンクV107内の第4の重量な構成物質は、第4の再加熱ユニット、即ち第4の再加熱器H114に圧送されるべく、物質ポンプP108を通過して、230℃まで加熱された後、第4の蒸留ユニットの第4の分子蒸留器H115に進入し、第4の分子蒸留器H115内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、310℃である。第5の軽量な構成物質は、第4の分子蒸留器H115内の凝縮器を通過した後、その温度は30℃に低下する。その後、第5の軽量な構成物質は、物質ポンプP111を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第5の軽質収容タンクV110に流入する。そして、第5の重量な構成物質は、第3の精製システム600の真空度を0.1〜1Paにして、第5の重質収容タンクV109に直接的に進入する。
一時貯留タンクに貯留された物質は、脱蝋タンクに全て圧送され、攪拌状態の下で35℃まで加熱された後、その工程において、その温度は2℃/hの冷却速度で15℃に冷却され、0.5℃/hの冷却速度で3℃に冷却され、結晶化される。その後、3℃の恒温で14時間結晶を成長させた後、濾過圧0.1Mpaで濾過すべく、脱蝋濾過機が用いられる。脱蝋脱脂工程の後、その外観が澄んで、透明な、沈殿物を含まない最終的な米糠油が得られる。ここで、各指標の判定結果を表2に示す。
Figure 2017529435
図2〜6に図示するように、1.8%のオリザノールを含有するグレード4の米糠油は、予熱ユニット、即ち予熱装置H101を通過し、該システムに進入する未精製の油脂は最初に190℃に熱せられた後、蒸発面の温度が220℃の膜式蒸発器H102内で分配装置により蒸発面に均一に分配されるべく、蒸発ユニット、即ち膜式蒸発器H102に進入する。第1の軽量な構成物質は、第1の凝縮ユニットの第1の凝縮器H103を通過した後、その温度は45℃に低下する。その後、第1の軽量な構成物質は、第1の軽質収容タンクV102に流入した後、物質ポンプP103を通って送出される。そして、第1の重量な構成物質は、脱酸脱臭システム200の真空度を10〜100Paにして、第1の重質収容タンクV101に直接的に進入する。
第1の重質収容タンクV101内の第1の重量な構成物質は、第1の再加熱ユニット、即ち第1の再加熱器H104に圧送されるべく、物質ポンプP102を通過して、230℃まで加熱された後、第1の蒸留ユニットの第1の分子蒸留器H105に進入し、第1の分子蒸留器H105内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、260℃である。第2の軽量な構成物質は、第1の分子蒸留器H105内の凝縮器を通過した後、その温度は45℃に低下する。その後、第2の軽量な構成物質は、物質ポンプP105を介して送出されるべく、第2の軽質収容タンクV104に流入する。そして、第2の重量な構成物質は、脱色システム300の真空度を0.5〜1Paにして、第2の重質収容タンクV103に直接的に進入する。
第2の重質収容タンクV103内の第2の重量な構成物質は、第2の再加熱ユニット、即ち第2の再加熱器H108に圧送されるべく、物質ポンプP104を通過して、260℃まで加熱された後、第2の蒸留ユニットの第2の分子蒸留器H109に進入し、第2の分子蒸留器H109内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、300℃である。第3の軽量な構成物質は、第2の分子蒸留器H109内の凝縮器を通過した後、その温度は45℃に低下する。その後、第3の軽量な構成物質は、物質ポンプP107を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第3の軽質収容タンクV106に流入する。そして、第3の重量な構成物質は、第1の精製システム400の真空度を0.5〜1Paにして、第3の重質収容タンクV105に直接的に進入する。
第3の重質収容タンクV105内の第3の重量な構成物質は、第3の再加熱ユニット、即ち第3の再加熱器H111に圧送されるべく、物質ポンプP106を通過して、260℃まで加熱された後、第3の蒸留ユニットの第3の分子蒸留器H112に進入し、第3の分子蒸留器H112内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、310℃である。第4の軽量な構成物質は、第3の分子蒸留器H112内の凝縮器を通過した後、その温度は45℃に低下する。その後、第4の軽量な構成物質は、物質ポンプP109を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第4の軽質収容タンクV108に流入する。そして、第4の重量な構成物質は、第2の精製システム500の真空度を0.1〜1Paにして、第4の重質収容タンクV107に直接的に進入する。
第4の重質収容タンクV107内の第4の重量な構成物質は、第4の再加熱ユニット、即ち第4の再加熱器H114に圧送されるべく、物質ポンプP108を通過して、260℃まで加熱された後、第4の蒸留ユニットの第4の分子蒸留器H115に進入し、第4の分子蒸留器H115内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、318℃である。第5の軽量な構成物質は、第4の分子蒸留器H115内の凝縮器を通過した後、その温度は45℃に低下する。その後、第5の軽量な構成物質は、物質ポンプP111を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第5の軽質収容タンクV110に流入する。そして、第5の重量な構成物質は、第3の精製システム600の真空度を0.1〜1Paにして、第5の重質収容タンクV109に直接的に進入する。
一時貯留タンクに貯留された物質は、脱蝋タンクに全て圧送され、攪拌状態の下で35℃まで加熱された後、その工程において、その温度は2℃/hの冷却速度で15℃に冷却され、0.5℃/hの冷却速度で3℃に冷却され、結晶化される。その後、3℃の恒温で14時間結晶を成長させた後、濾過圧0.1Mpaで濾過すべく、脱蝋濾過機が用いられる。脱蝋脱脂工程の後、その外観が澄んで、透明な、沈殿物を含まない最終的な米糠油が得られる。ここで、各指標の判定結果を表3に示す。
Figure 2017529435
図2〜6に図示するように、2%のオリザノールを含有するグレード4の米糠油は、予熱ユニット、即ち予熱装置H101を通過し、該システムに進入する未精製の油脂は最初に175℃に熱せられた後、蒸発面の温度が210℃の膜式蒸発器H102内で分配装置により蒸発面に均一に分配されるべく、蒸発ユニット、即ち膜式蒸発器H102に進入する。第1の軽量な構成物質は、第1の凝縮ユニットの第1の凝縮器H103を通過した後、その温度は38℃に低下する。その後、第1の軽量な構成物質は、第1の軽質収容タンクV102に流入した後、物質ポンプP103を通って送出される。そして、第1の重量な構成物質は、脱酸脱臭システム200の真空度を10〜100Paにして、第1の重質収容タンクV101に直接的に進入する。
第1の重質収容タンクV101内の第1の重量な構成物質は、第1の再加熱ユニット、即ち第1の再加熱器H104に圧送されるべく、物質ポンプP102を通過して、225℃まで加熱された後、第1の蒸留ユニットの第1の分子蒸留器H105に進入し、第1の分子蒸留器H105内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、245℃である。第2の軽量な構成物質は、第1の分子蒸留器H105内の凝縮器を通過した後、その温度は38℃に低下する。その後、第2の軽量な構成物質は、物質ポンプP105を介して送出されるべく、第2の軽質収容タンクV104に流入する。そして、第2の重量な構成物質は、脱色システム300の真空度を0.5〜1Paにして、第2の重質収容タンクV103に直接的に進入する。
第2の重質収容タンクV103内の第2の重量な構成物質は、第2の再加熱ユニット、即ち第2の再加熱器H108に圧送されるべく、物質ポンプP104を通過して、245℃まで加熱された後、第2の蒸留ユニットの第2の分子蒸留器H109に進入し、第2の分子蒸留器H109内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、290℃である。第3の軽量な構成物質は、第2の分子蒸留器H109内の凝縮器を通過した後、その温度は38℃に低下する。その後、第3の軽量な構成物質は、物質ポンプP107を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第3の軽質収容タンクV106に流入する。そして、第3の重量な構成物質は、第1の精製システム400の真空度を0.5〜1Paにして、第3の重質収容タンクV105に直接的に進入する。
第3の重質収容タンクV105内の第3の重量な構成物質は、第3の再加熱ユニット、即ち第3の再加熱器H111に圧送されるべく、物質ポンプP106を通過して、245℃まで加熱された後、第3の蒸留ユニットの第3の分子蒸留器H112に進入し、第3の分子蒸留器H112内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、305℃である。第4の軽量な構成物質は、第3の分子蒸留器H112内の凝縮器を通過した後、その温度は38℃に低下する。その後、第4の軽量な構成物質は、物質ポンプP109を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第4の軽質収容タンクV108に流入する。そして、第4の重量な構成物質は、第2の精製システム500の真空度を0.1〜1Paにして、第4の重質収容タンクV107に直接的に進入する。
第4の重質収容タンクV107内の第4の重量な構成物質は、第4の再加熱ユニット、即ち第4の再加熱器H114に圧送されるべく、物質ポンプP108を通過して、245℃まで加熱された後、第4の蒸留ユニットの第4の分子蒸留器H115に進入し、第4の分子蒸留器H115内で分配装置により蒸発面に均一に分配される。該蒸発面の温度は、314℃である。第5の軽量な構成物質は、第4の分子蒸留器H115内の凝縮器を通過した後、その温度は38℃に低下する。その後、第5の軽量な構成物質は、物質ポンプP111を通って一時貯留タンクに圧送されるべく、第5の軽質収容タンクV110に流入する。そして、第5の重量な構成物質は、第3の精製システム600の真空度を0.1〜1Paにして、第5の重質収容タンクV109に直接的に進入する。
一時貯留タンクに貯留された物質は、脱蝋タンクに全て圧送され、攪拌状態の下で35℃まで加熱された後、その工程において、その温度は2℃/hの冷却速度で15℃に冷却され、0.5℃/hの冷却速度で3℃に冷却され、結晶化される。その後、3℃の恒温で14時間結晶を成長させた後、濾過圧0.1Mpaで濾過すべく、脱蝋濾過機が用いられる。脱蝋脱脂工程の後、その外観が澄んで、透明な、沈殿物を含まない最終的な米糠油が得られる。ここで、各指標の判定結果を表4に示す。
Figure 2017529435
実験によって測定されるように、製造過程の条件(温度及び真空度等)は技術的な工程を変更することなしに変更されるため、精製された米糠油中のオリザノールは、質量%で0.5〜2.0%を占め、脂肪酸の組成において、飽和脂肪酸は16〜27%を占め、不飽和脂肪酸は63.5〜85%を占める。オリザノールの組成物は、24−メチレンシクロアルテノールフェルラ酸エステルと、メチレンシクロアルテノールフェルラ酸エステルと、カンペステロールフェルラ酸エステルと、シクロアルテノールフェルラ酸エステルと、β-ステロールフェルラ酸エステルと、シクロフルフリルアルコールフェルラ酸エステルとを含む。
上記の実施形態は、本願の技術的な提案を限定するものではなく、単にこれを説明するためにのみ使用されるものであることを明記する。より良い実施形態が本願の詳細な説明において言及されるが、この分野の通常の技術者は、本願の技術的な提案の趣旨及び範囲を逸脱することなく、本願の技術的提案を変更すること、あるいはそれを同等のものに置き換えることが可能であり、そしてそれが本願の特許請求の範囲に全て含まれることを了解する。

Claims (20)

  1. 油脂精製システムであって、冷水循環ユニットと、温水循環ユニットと、常温水循環ユニットとを備える水循環システムを有しており、該冷水循環ユニットは、冷水装置と、冷水管路とを備えており、該冷水装置は、第1の冷水管路と、第2の冷水管路と、第3の冷水管路とに冷水を分配し、該温水循環ユニットは、温水装置と、温水管路とを備えており、該温水装置は第1の温水管路と、第2の温水管路と、第3の温水管路と、第4の温水管路とに温水を分配し、該常温水循環ユニットは常温水管路を備えており、該常温水管路は第1の常温水管路と、第2の常温水管路と、第3の常温水管路と、第4の常温水管路と、第5の常温水管路と、常温水循環路とを有しており、予熱ユニットと、蒸発ユニットと、第1の凝縮ユニットと、第1の熱伝導油管路と、第2の熱伝導油管路とを備える脱酸脱臭システムを有しており、第1の再加熱ユニットと、第1の蒸留ユニットと、第2の凝縮ユニットと、第3の熱伝導油管路と、第4の熱伝導油管路とを有する脱色システムを有しており、第1の熱交換装置へと流入する該第1の冷水管路内の冷水は、該第1の温水管路から該第1の熱交換装置へと流入する温水と熱交換した後、循環利用のために該冷水装置へと還流し、該第2の冷水管路内の冷水は、該第1の凝縮ユニットを経て、精製工程中にその内部に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために該冷水装置へと回帰し、該第3の冷水管路内の冷水は、該第2の凝縮ユニットを経て、精製工程中にその内部に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために該冷水装置へと還流し、該第1の温水管路の温水は、該第1の熱交換装置に流入し、該第1の冷水管路から該第1の熱交換装置に流入する冷水と熱交換し、循環利用のために該温水装置へと還流し、該第2の温水管路内の温水は、該第2の凝縮ユニットを経て、常温水が凝縮する際にその内部に生成された固形物を液体に溶解させ、その液体を排液された後に循環利用のために該温水装置へと還流し、該第3の温水管路内の温水が該第1の蒸留ユニットに進入し、該第1の蒸留ユニットの内部で蒸留を通して生成された第1の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために該温水装置へと還流し、該第4の温水管路内の温水は、該第1の凝縮ユニットを経て、常温水が凝縮する際にその内部で生成された固形物を液体に溶解させ、その液体を排液された後に循環利用のために該温水設備へと還流し、該第1の常温水管路の常温水が該温水装置に進入して該温水循環ユニット用の水を補充し、該第2の常温水管路の常温水は、該蒸発ユニットを経て、該常温水循環路に回帰し、該第3の常温水管路の常温水は、該第1の凝縮ユニットを経て、該常温水循環路に還流し、該第4の常温水管路の常温水は、該第1の蒸留ユニットを経て、該常温水循環路に還流し、該第5の常温水管路の常温水は、該第2の凝縮ユニットを経て、該常温水循環路に還流し、該第1の熱伝導油管路内の熱伝導油は、該予熱ユニットを経て、未精製の油脂を予熱し、熱交換後に熱伝導油炉へと還流し、該第2の熱伝導油管路内の熱伝導油は、該蒸発ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉へと還流し、該第3の熱伝導油管路内の熱伝導油は、第1の加熱ユニットを経て、未精製の油脂を再加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉へと還流し、該第4の熱伝導油管路内の熱伝導油は、該第1の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉へと還流し、未精製の油脂は、該予熱ユニット内で予熱された後、該蒸発ユニット内に進入して、第1の軽量な構成物質と第1の重量な構成物質とに分離された後、該第1の軽量な構成物質は該第1の凝縮ユニットに進入し、該第1の重量な構成物質は加熱されるべく該第1の再加熱ユニットに進入し、該第1の蒸留ユニットを経て、第2の軽量な構成物質と第2の重量な構成物質に分離された後、該第2の軽量な構成物質の凝縮されないガスが該第2の凝縮ユニットへと進入することを特徴とする油脂精製システム。
  2. 請求項1に記載した油脂精製システムであって、第2の再加熱ユニットと、第2の蒸留ユニットと、第3の凝縮ユニットと、第5の熱伝導油管路と、第6の熱伝導油管路とを備える第1の精製システムを更に有しており、前記冷水装置は第4の冷水管路にも冷水を分配し、該第4の冷水管路の冷水は、該第3の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために該冷水装置に還流し、前記温水装置は、第5の温水管路にも温水を分配し、該第5の温水管路内の温水は、該第2の蒸留ユニットに進入し、該第2の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成される第2の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために該温水装置へと還流し、前記常温水管路は、更に第6の常温水管路を含んでおり、該第6の常温水管路の常温水が該第2の蒸留ユニットを経て前記常温水循環路に回帰し、該第5の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第2の再加熱ユニットを経て、その内部で物質を再加熱し、熱交換後に前記熱伝導油炉へと回帰し、該第6の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第2の蒸留ユニットを経て、その内部の材料を加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉に還流し、前記第2の重量な構成物質が加熱されるべく該第2の再加熱ユニットに進入し、該第2の蒸留ユニットを経て第3の軽量な構成物質と第3の重量な構成物質に分離された後、該第3の軽量な構成物質の凝縮されないガスが該第3の凝縮ユニットへと進入することを特徴とする油脂精製システム。
  3. 請求項2に記載した油脂精製システムであって、第3の再加熱ユニットと、第3の蒸留ユニットと、第4の凝縮ユニットと、第7の熱伝導油管路と、第8の熱伝導油管路とを備える第2の精製システムを更に有しており、前記冷水装置は第5の冷水管路にも冷水を分配し、該第5の冷水管路の冷水は、該第4の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために冷水装置に還流し、前記温水装置は第6の温水管路にも温水を分配し、該第6の温水管路内の温水は、該第3の蒸留ユニットに流入し、該第3の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成された前記第3の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために該温水装置へと還流し、前記常温水管路は更に第7の常温水管路を含んでおり、該第7の常温水管路の常温水が該第3の蒸留ユニットを経て該常温水循環路に回帰し、該第7の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第3の再加熱ユニットを経て、その内部で物質を再加熱し、熱交換後に前記熱伝導油炉へと還流し、該第8の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第3の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉へと回帰し、第3の重量な構成物質が加熱されるべく該第3の再加熱ユニットに進入し、該第3の蒸留ユニットを経て第4の軽量な構成物質と第4の重量な構成物質とに分離された後、該第4の軽量な構成物質の凝縮されないガスが該第4の凝縮ユニットへと進入することを特徴とする油脂精製システム。
  4. 請求項3に記載した油脂精製システムであって、第4の再加熱ユニットと、第4の蒸留ユニットと、第5の凝縮ユニットと、第9の熱伝導油管路と、第10の熱伝導油管路とを備える第3の精製システムを更に有しており、前記冷水装置は第6の冷水管路にも冷却水を分配し、該第6の冷水管路の冷水は、該第5の凝縮ユニットを経て、精製工程においてその中に生成されたガスを凝縮し、循環利用のために該冷水装置に回帰し、前記温水装置は第7の温水管路にも温水を分配し、該第7の温水管路の温水は、該第4の蒸留ユニットに進入し、該第4の蒸留ユニットの内部で蒸留を経て生成された第4の軽量な構成物質と熱交換し、循環利用のために該温水装置へと還流し、前記常温水管路は更に第8の常温水管路と第9の常温水管路とを含んでおり、該第8の常温水管路の常温水が該第4の蒸留ユニットを経て該常温水循環路に回帰し、該第9の常温水管路の常温水が第2の熱交換装置を経て該常温水循環路に回帰し、該第9の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第4の再加熱ユニットを経て、物質を再加熱し、熱交換後に前記熱伝導油炉へと回帰し、第10の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第4の蒸留ユニットを経て、その内部の物質を再加熱し、熱交換後に該熱伝導油炉へと回帰し、第4の重量な構成物質が加熱されるべく該第4の再加熱ユニットに進入し、該第4の蒸留ユニットを経て第5の軽量な構成物質と第5の重量な構成物質に分離された後、該第5の軽量な構成物質の凝縮されないガスが該第5の凝縮ユニットへと進入することを特徴とする油脂精製システム。
  5. 請求項4に記載した油脂精製システムであって、前記脱酸脱臭システムに、更に前記第1の凝縮ユニットに連結される第1の真空装置を含んでおり、前記脱色システムは、更に前記第2の凝縮ユニットに連結される第2の真空装置を含んでおり、前記第1の精製システムは、更に前記第3の凝縮ユニットに連結される第3の真空装置を含んでおり、前記第2の精製システムは、更に前記第4の凝縮ユニットに連結される第4の真空装置を含んでおり、前記第3の精製システムは、更に前記第5の凝縮ユニットに連結される第5の真空装置を含んでいることを特徴とする油脂精製システム。
  6. 請求項1から5までに記載した油脂精製システムであって、前記冷水装置は、冷水タンクと、冷却ユニットと、内部循環冷水管路とを備えており、該冷水タンクには、水補充端部と還流水端部とが設けられており、該冷水タンクに進入する水は、 該水補充端部を経て該冷水タンクの内部へと流入した後、該冷水タンク内の水が該内部循環冷水管路を経ることにより該冷却ユニット内で冷却されることを特徴とする油脂精製システム。
  7. 請求項6に記載した油脂精製システムであって、前記蒸発ユニットは、膜式蒸発器と第1の重質収容タンクとを有しており、前記第2の熱伝導油管路の熱伝導油は、該膜式蒸発器に流入し、その中で物質を加熱し、熱交換後に前記熱伝導油炉に還流し、未精製の油脂は、該蒸発ユニットを経て、第1の軽量な構成物質と第1の重量な構成物質とに分離された後、該第1の重量な構成物質が該第1の重質収容タンクに進入することを特徴とする油脂精製システム。
  8. 請求項7に記載した油脂精製システムであって、前記第1の凝縮ユニットは、第1の凝縮器と、第1の冷却トラップと、第1の軽質収容タンクとを含んでおり、該第1の冷却トラップと該第1の凝縮器とは相互に連結されており、第1の凝縮器の凝縮を促進するために用いられ、その際に前記第3の常温水管路はその第1の分岐管路と第2の分岐管路とに分岐しており、該第1の分岐管路の常温水は、該第1の凝縮器に進入した後、未精製の油脂は前記蒸発ユニットによって前記第1の軽量な構成物質を得るべく分離され、該物質と熱交換を行ってそれらを液体に凝縮した後、該液体が該第1の軽質収容タンクに進入した後、前記常温水循環路に還流し、該第2の分岐管路の常温水は、該第1の冷却トラップを経た後、該常温水循環路に回帰し、前記第4の温水管路の温水は、第1の凝縮器を経て、常温水の凝縮を通して生成される固形物を液体に溶解し、その液体を廃液された後、循環利用のために前記温水装置に還流し、前記第2の冷水管路内の冷水が、第1の冷却トラップを通して、該精製工程を通してその中に生成されるガスを凝縮し、循環利用のために前記冷水装置に還流することを特徴とする油脂精製システム。
  9. 請求項8に記載した油脂精製システムであって、前記第1の蒸留ユニットは、第1の分子蒸留器と、第2の重質収容タンクと、第2の軽質収容タンクとを含んでおり、前記第4の熱伝導油管路の熱伝導油は、該第1の分子蒸留器に流入し、その中で物質を加熱し、熱交換後に前記熱伝導油炉に還流し、未精製の油脂は、蒸留ユニットを経て、第2の重量な構成物質と第2の軽量な構成物質とに分離され、第2の重質収容タンクと第2の軽質収容タンクとにそれぞれ進入することを特徴とする油脂精製システム。
  10. 請求項9に記載した油脂精製システムであって、圧縮空気管路を備える自動制御システムをも含んでおり、第1の空気圧バルブが、前記第1の冷水管路上に、前記熱交換装置の前に設置されており、第1のセンサー温度計が、前記温水装置に設置されており、第2の空気圧バルブが、前記第1の熱伝導油管路上に、前記予熱ユニットの前に設置されており、第2のセンサー温度計が、該予熱ユニットに設置されており、第3の空気圧バルブが、前記第2の熱伝導油管路上に、前記蒸発ユニットの前に設置されており、第3のセンサー温度計が、該蒸発ユニットに設置されており、第4の空気圧バルブが、前記第3の熱伝導油管路上に、前記第1の再加熱ユニットの前に設置されており、第4のセンサー温度計が、該第1の再加熱ユニットに設置されており、第5の空気圧バルブが、前記第4の熱伝導油管路上に、前記第1の蒸留ユニットの前に設置されており、第5のセンサー温度計が、該第1の蒸留ユニットに設置されており、該圧縮空気管路は、該第1の空気圧バルブと、該第2の空気圧バルブと、該第3の空気圧バルブと、該第4の空気圧バルブと、該第5の空気圧バルブとにそれぞれ連結されており、該全ての空気圧バルブは該圧縮空気管路の圧縮空気によって起動し、該第1のセンサー温度計と、該第2のセンサー温度計と、該第3のセンサー温度計と、該第4のセンサー温度計と、該第5のセンサー温度計とは、制御装置によって収集される信号を送信するのに用いられ、該制御装置は、冷水及び/又は熱伝導油の流量を調整し、最終的には温度を制御するための予め設定されたプログラムに従って、該第1の空気圧バルブと、該第2の空気圧バルブと、該第3の空気圧バルブと、該第4の空気圧バルブと、該第5の空気圧バルブを制御することを特徴とする油脂精製システム。
  11. 請求項4から10までに記載した油脂精製システムを利用する米糠油の精製方法であって、グレード4の米糠油又は脱蝋及び脱ガムされた米糠油を前記予熱ユニットに通過させて160〜190℃に加熱した後、前記蒸発ユニットに送り、該蒸発ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は190〜220℃であり、前記第1の軽量な構成物質は前記第1の凝縮ユニットを経て5〜25℃に冷却した後、前記第1の軽質収容タンクに流入し、前記第1の重量な構成物質は直接的に前記第1の重質収容タンクに進入し、前記脱酸脱臭システムの真空度は10〜100Paであり、該第1の重質収容タンク内の物質を該第1の再加熱ユニットを通過させることによって220〜230℃に加熱した後、前記第1の蒸留ユニットに送り、該第1の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は230〜260℃であり、前記第2の軽量な構成物質は該第1の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、前記第2の軽質収容タンクに流入し、前記第2の重量な構成物質は、直接的に前記第2の重質収容タンクに進入し、脱酸脱臭システムの真空度は0.5〜1Paであり、第1の精製工程が、該第2の重質収容タンク内の物質を前記第2の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため前記第2の蒸留ユニットに送り、該第2の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は280〜300℃であり、前記第3の軽量な構成物質は該第2の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第3の軽質収容タンクに流入し、前記第3の重量な構成物質は、直接的に第3の重質収容タンクに進入し、第1の精製システムの真空度は0.5〜1Paであり、ステップ4は、第2の精製工程が、該第3の重質収容タンク内の物質を前記第3の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため前記第3の蒸留ユニットに送り、該第3の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は300〜310℃であり、前記第4の軽量な構成物質は該第3の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第4の軽質収容タンクに流入し、前記第4の重量な構成物質は、直接的に前記第4の重質収容タンクに進入し、第2の精製システムの真空度は0.1〜1Paであり、第3の精製工程が、該第4の重質収容タンク内の物質を前記第4の再加熱ユニットを通過させることによって230〜260℃に加熱した後、精製のため前記第4の蒸留ユニットに送り、該第4の蒸留ユニット内の分配器によって蒸発面に均一に分配し、該蒸発面の温度は310〜318℃であり、前記第5の軽量な構成物質は該第4の蒸留ユニット内の凝縮器によって30〜45℃に冷却した後、第5の軽質収容タンクに流入し、前記第5の重量な構成物質は、直接的に第5の重質収容タンクに進入し、第3の精製システムの真空度は0.1〜1Paであり、該第3の軽質収容タンク及び/又は該第4の軽質収容タンク及び/又は該第5の軽質収容タンクの材料を脱蝋タンクに圧送し、攪拌状態で32〜35℃に加熱した後、1.5〜2℃/hの冷却速度で12〜15℃に冷却するとともに、0.3〜0.5℃/hの冷却速度で3℃に冷却して、それらを結晶化した後、3℃の恒温で14時間結晶を成長させ、脱蝋濾過機を用いて濾過圧力≦0.2Mpaで濾過し、脱蝋脱脂工程を経た後、精製された米糠油を得ることを特徴とする米糠油の精製方法。
  12. 請求項11に記載した米糠油の精製方法であって、それを濾過した後に、粗製米糠油を前記脱蝋タンクに圧送し、攪拌状態で75〜80℃に加熱した後、2〜4℃/hの冷却速度で20〜25℃に冷却して、それらを結晶化した後、恒温で14時間結晶を成長させ、前記脱蝋濾過機を用いて濾過して、脱蝋された油脂を得て、粗製米糠油を80〜90℃に加熱した後、粗製米糠油の重さの0.05〜0.20%である80〜85%(質量パーセント)のリン酸又は50〜55%(質量パーセント)のクエン酸溶液を添加した後、それらを混合して強く反応させ、10〜25分間反応持続性を保ってから、油脂の重量の1〜10%の90〜97℃の温水を添加し、溶液を十分に混合してから、5〜20分間遠心分離を行い、水相を除去した後、脱ガム後された油脂が30〜300Paの真空下で脱水乾燥された後、脱ガム米糠油を得ることを特徴とする米糠油の精製方法。
  13. 請求項11及び12に記載した米糠油の精製方法で得られた米糠油であって、オリザノールがその0.5〜2.0質量%を占めており、脂肪酸の組成において、飽和脂肪酸が16〜27%を占めており、不飽和脂肪酸が63.5〜85質量%を占めることを特徴とする米糠油。
  14. 請求項13に記載した米糠油であって、前記オリザノール成分は、24メチレンメチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、メチレンメチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、カンペステロールフェルラ酸エステル、メチルシクロヘキサノールフェルラ酸エステル、βステロールフェルラ酸エステル、環アルコールフェルラ酸エステルを含むことを特徴とする米糠油。
  15. 請求項13に記載した米糠油であって、前記飽和脂肪酸は、パルミチン酸及びステアリン酸であることを特徴とする米糠油。
  16. 請求項13に記載した米糠油であって、前記非飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸であることを特徴とする米糠油。
  17. 請求項16に記載した米糠油であって、前記オレイン酸が35〜49質量%を占め、前記リノール酸が28〜43質量%を占め、前記リノレン酸が0.5〜3.0質量%を占めることを特徴とする米糠油。
  18. 請求項13から17までに記載した米糠油であって、ロビボンド色彩計の133.4mmスロットによって試験を行った場合に、その色彩が:赤色≦4.0及び黄色≦35であることを特徴とする米糠油。
  19. 請求項18に記載した米糠油であって、ロビボンド色彩計の133.4mmスロットによって試験を行った場合に、その色彩が1.4≦赤≦3.2及び15≦黄色≦32であることを特徴とする米糠油。
  20. 請求項13に記載した米糠油であって、オリザノールが米糠油の1〜2.0質量%を占めることを特徴とする米糠油。
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