[0038]本開示の特定の態様を対象とする以下の説明および関連する図面において、本開示の態様が開示される。本発明の範囲から逸脱することなく、代替的な態様が考案され得る。加えて、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されず、または省略される。
[0039]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用する。本明細書で「例示的(exemplary)」、「例(example)」、「説明のための(illustrative)」、「示す(illustrating)」、または「例示(illustration)」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。
[0040]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべき一連の活動に関して説明される。本明細書で説明される様々な活動は、特定の回路(たとえば特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって(直接またはコンパイル後に)実行されているプログラム命令によって、または両方の組合せによって実行され得る。加えて、本明細書で説明されるこれらの一連の活動は、実行時に、本明細書で説明される機能を実行することを関連するプロセッサに行わせるであろう、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体内で全体として具現化されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、すべてが請求される主題の範囲内に入ることが企図されているいくつかの異なる形態で具現化され得る。加えて、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形式が、本明細書では、たとえば、説明される活動を実行する「ように構成された論理」として説明されることがある。
[0041]以下の表は、本開示で使用される略称のリストを与える。
[0042]本明細書でユーザ機器(UE)と呼ばれるクライアントデバイスは、移動式または固定式であってよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、互換的に、「アクセス端末」または「AT」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「モバイルデバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」またはUT、「モバイル端末」、「移動局」、SUPL対応端末(SET:SUPL enabled terminal)、ターゲット、ターゲットデバイス、ターゲットUE、およびそれらの変形として呼ばれることがある。UEは、携帯電話、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、資産タグ、PDA、または、直接の手段を介して、および/あるいは、1つもしくは複数のネットワークまたは1つもしくは複数のネットワーク要素を介して、他のUEおよび/または他のエンティティとワイヤレスに通信することが可能にされた任意の他のデバイスであり得る。一般に、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて(または場合によってはRANを通じて)、UEは、インターネットなどの外部ネットワークと接続され得る。RANは、3GPPによって定義されるGSM、UMTS、およびLTE、または、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義されるcdma2000などの、セルラーベースの無線技術を使用して、UEからのワイヤレス通信をサポートし得る。UEは、有線アクセスネットワーク、(たとえば、IEEE802.11などに基づく)WiFi(登録商標)ネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワークなどを通じたものなどの、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構を利用することができる。UEは、限定はされないが、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレス電話また有線電話などを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEがそれを通じてRANに信号を送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANがそれを通じてUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンクまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用される場合、トラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指し得る。
[0043]図1は、本開示のある態様による、ワイヤレス通信システム100のハイレベルシステムアーキテクチャを示す。ワイヤレス通信システム100は、UE 1、UE 2、・・・UENと名付けられ、UE UE 1、・・・UE Nと呼ばれる、ある数NのUEを含む。UE UE 1・・・UE Nは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含み得る。たとえば、図1では、UE 1およびUE 2は、発呼する携帯電話として示されており、UE 3、UE 4、およびUE 5はタッチスクリーン式携帯電話またはスマートフォンとして示されており、UE NはデスクトップコンピュータまたはPCとして示されている。
[0044]図1を参照すると、UE UE 1・・・UE Nは、エアインターフェース104、106、108として図1に示された物理通信インターフェースまたはレイヤ、および/または直接の有線接続を通じて、アクセスネットワーク(たとえば、RAN120、アクセスポイント125など)と通信するように構成される。エアインターフェース104および106は、所与のセルラー通信プロトコル(たとえば、符号分割多元接続(CDMA)、Enhanced Voice Data Optimized(EVDO)、Enhanced High Rate Packet Data(eHPRD)、GSM、EDGE、Wideband CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、LTE−Uなど)に適合することができ、一方、エアインターフェース108は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコル(たとえば、IEEE 802.11またはBluetooth)に適合することができる。RAN120(エアインターフェース104および106とそれぞれ関連付けられる2つの別々の部分を備えるものとして図1に示される)は、エアインターフェース104および106などのエアインターフェースを通じてUEにサービスする、複数のアクセスポイントを含む。RAN 120中のアクセスポイントは、アクセスノードまたはAN、アクセスポイントまたはAP、基地局またはBS、Node B、eNodeBなどと呼ばれることがある。これらのアクセスポイントは、地上アクセスポイント(または地上局)、または衛星アクセスポイントであり得る。RAN120は、RAN120によってサービスされるUEと、RAN120または異なるRANによってサービスされる他のUEとの間の回線交換(CS)呼および/またはパケット交換(PS)接続を一緒に接続することを含む、様々な機能を実行することができる、およびインターネット175などの外部ネットワークとのPSデータの交換を仲介することもできる、コアネットワーク140(LTEコアネットワークなど)に接続するように構成される。インターネット175は、(便宜上図1には示されていない)いくつかのルーティングエージェントおよび処理エージェントを含む。図1では、UE Nは、インターネット175に直接(すなわち、WiFiまたは802.11ベースのネットワークのイーサネット(登録商標)接続などを通じて、コアネットワーク140とは別個に)接続するものとして示されている。したがって、インターネット175は、コアネットワーク140を介してUE NとUE UE 1...UE N−1との間のPSデータ通信を接続するように機能することができる。RAN 120とは別個のアクセスポイント125も図1に示されている。アクセスポイント125は、コアネットワーク140とは独立に(たとえば、FiOSなどの光通信システム、ケーブルモデムなどを介して)インターネット175に接続され得る。エアインターフェース108は、ある例ではIEEE802.11などの、ローカルワイヤレス接続を通じてUE 4またはUE 5にサービスし得る。
[0045]図1を参照すると、位置特定サーバ170が、インターネット175、コアネットワーク140、もしくはRAN120に、またはこれらのうちの2つもしくは3つすべてに接続されるものとして示されている。位置特定サーバ170は、複数の構造的に別個のサーバとして実装されてよく、または代替的に、単一のサーバに対応してよい。以下でより詳細に説明されるように、位置特定サーバ170は、RAN120、コアネットワーク140、および/またはインターネット175を介して位置特定サーバ170と通信できる、UEのための1つまたは複数の測位サーバをサポートするように構成され得る。
[0046]図2は、本開示のある態様による、RAN120と、進化型パケットシステム(EPS)またはLTEネットワークに基づくコアネットワーク140のパケット交換部分とのある構成である、例示的なアーキテクチャ200を示す。図2を参照すると、EPS/LTEネットワーク中のRAN120は、複数のEvolved Node B(eNodeBまたはeNB)202、205、および210を用いて構成される。図2では、コアネットワーク140は、複数のモビリティ管理エンティティ(MME)215および220と、ホーム加入者サーバ(HSS)225と、サービングゲートウェイ(SGW)230と、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDG)235とを含む。これらの構成要素と、RAN120と、位置特定サーバ170と、インターネット175との間のネットワークインターフェースが図2に示されており、以下のように(以下の)表2において定義される。
[0047]図2に示される構成要素のハイレベルの説明がここで行われる。しかしながら、これらの構成要素は各々、様々な3GPP技術仕様(TS)から当技術分野でよく知られており、本明細書に含まれている説明は、これらの構成要素によって実行されるすべての機能の網羅的な説明であることを意図していない。
[0048]図2を参照すると、eNB202、205、および210は、LTE無線アクセスをUE(たとえば、UE250、252、および254のいずれか)に提供し、任意のUEと、MME215およびSGW230などのコアネットワーク140中の要素との間に、シグナリングと音声/データの接続を提供するように構成される。3つのUEが図2に示されるが、より少ないUEのより多くがあり得る。eNB202、205、および210は、アンテナを介してUE250、252、および254とワイヤレスに通信するように構成される。eNB202、205、および210の各々は、それぞれの地理的エリア、たとえばある対応するセルまたはいくつかの対応するセルに対する通信カバレッジを提供し得る。RAN120は、マクロ基地局だけを含むことがあり、または、異なるタイプの基地局、たとえばマクロ基地局およびフェムト基地局(ホーム進化型Node B(HeNB)、フェムトセル、またはスモールセルとも呼ばれる)を有し得る。マクロ基地局は、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーすることができ、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムト基地局は、比較的小さい地理的エリア(たとえば、家庭または事務所)をカバーすることができ、いくつかの場合、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、家庭内のユーザ用の端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。eNB202、205、および210は次いで、eNB202、205、および210とコアネットワーク140との間の1つまたは複数のバックホールリンクを通じて、コアネットワーク140と通信するように構成される。バックホールリンクは、eNBとコアネットワーク140の1つまたは複数の構成要素との間の、有線またはワイヤレス(たとえば、マイクロ波)の接続であり得る。加えて、または代替的に、ワイヤレスバックホールリンクは、以下でさらに詳細に説明されるように使用され得る。
[0049]先に説明されたように、eNB202、205、および210は、任意のUEがeNBのペア間で測位基準信号(PRS)のタイミングの差の測定を行うことを可能にし、それによって、UEの位置推定が、UE自体によって、または、OTDOA測位を使用してタイミングの差の測定が送信され得る先の位置特定サーバ(たとえば、位置特定サーバ170)によって取得されることを可能にするために、PRSを近くのUEにブロードキャストするように構成され得る。本明細書では、地理的であり得る(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を備え得る)、または都市的であり得る(たとえば、街路住所、建物の指定、または、建物の特定の入口、建物の中の特定の部屋もしくは一連の部屋、または町の広場などのランドマークなどの、建物または街路住所の中または近くの正確な地点もしくはエリアを備え得る)、UE(たとえば、UE250、252、および254のいずれか)の位置の推定を指すために、位置推定という用語が使用される。位置推定(location estimate)はまた、位置特定(location)、測位(position)、位置決定(fix)、場所決定(position fix)、位置決定(location fix)、場所推定(position estimate)、位置推定(fix estimate)、または何らかの他の用語として呼ばれ得る。位置推定を得る手段は全般に、測位、位置特定、または場所決定と呼ばれることがあり、位置推定を得るための特定の手法は、位置特定手法と呼ばれることがあり、位置特定手法の一部としての位置推定を得るための特定の方法は、測位方法または位置特定方法と呼ばれることがある。
[0050]図2を参照すると、MME215および220は、UE(たとえば、UE250、252、254)のネットワーク接続と、UEのモビリティと、UEへのベアラの割当てとをサポートするように構成される。MME機能は、UEへの非アクセス層(NAS)シグナリングと、NASシグナリングセキュリティと、UEの技術間および技術内ハンドオーバーのためのモビリティ管理と、PDGおよびSGWの選択と、MME変更を伴うUEのハンドオーバーのためのMMEの選択とを含む。
[0051]図2を参照すると、SGW230は、RAN120に向かうインターフェースを終端するゲートウェイである。EPSベースのシステムのためのコアネットワーク140に接続される各UEについて、所与の時点おいて、単一のSGWがあり得る。SGW230の機能は、モビリティアンカーポイント(mobility anchor point)と、パケットのルーティングおよび転送と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング(たとえば、関連するEPSベアラのQoSクラス識別子(QCI)に基づくDiffServコードポイント(DSCP)の設定)とを含み得る。
[0052]図2を参照すると、PDG235は、パケットデータネットワーク(PDN)、たとえば、インターネット175に向かうSGiインターフェースを終端するゲートウェイである。UEが複数のPDNにアクセスしている場合、そのUEに対しては2つ以上のPDGがあり得る。PDG機能は、パケットフィルタリング(たとえば、ディープパケットインスペクションを使用した)と、UE IPアドレスの割振りと、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング(たとえば、関連するEPSベアラのQCIに基づくDSCPの設定)と、事業者間の課金のためのアカウンティングと、アップリンク(UL)ベアラとダウンリンク(DL)ベアラのバインディングと、ULおよびDLのレートの施行ならびにサービスレベルレートの施行と、ULベアラのバインディングとを含み得る。PDG235は、GSM/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)/UTRAN専用UEと、E−UTRAN、GERAN、またはUTRANのいずれかを使用するE−UTRAN対応UEとの両方にPDN接続性を与え得る。PDG235は、S5/S8インターフェースのみを通じて、E−UTRANを使用するE−UTRAN対応UEにPDN接続性を与え得る。PDG235は、IPアクセスおよびIPルーティングの能力を有するネットワーク側の最初のエンティティとして機能することによって、IP接続性をUE250、252、および254に与え得る。本明細書において後で論じられるように、PDG235はまた、eNBビーコンがワイヤレスバックホール接続を有する場合、eNBビーコンに(たとえば、eNB202、205、または210のいずれかがeNBビーコンとして機能するときには、eNB202、205、または210に)IP接続性を与え得る。
[0053]図2では、位置特定サーバ170は、インターネット175、PDG235、MME220、およびMME215の1つまたは複数に接続されるものとして示される。MME215およびMME220への接続は、位置特定サーバ170がE−SMLCであるとき、またはそれを含むときに、適切である。インターネット175およびPDG235への接続は、位置特定サーバ170がSLPであるとき、またはそれを含むときに、適切である。位置特定サーバ170は、(i)(たとえば、UE250、252、および254のいずれかによって取得され位置特定サーバ170に移送される信号測定結果から)UE250、252、および254のいずれかの位置を得るために、ならびに/または、(ii)UE250、252、および254のいずれかが信号(たとえば、eNB202、205、および210の1つまたは複数からの信号)を取得して測定すること、および/もしくは、いくつかの場合には、これらの信号測定結果から位置を計算することを可能にするように、支援データをUE250、252、および254のいずれかに提供するために、使用され得る。支援データの例は、GPSまたはGNSSの測位が使用されるときの、GPS衛星または他のGNSS衛星のための軌道およびタイミングのデータであってよく、または、OTDOAが測位のために使用されるときの、UEの近くのeNB(たとえば、eNB202、205、および210のいずれか)からのダウンリンク送信に関する情報であってよい。
[0054]図2のコアネットワーク140、RAN120、および位置特定サーバ170は、それぞれ、図1のコアネットワーク140、RAN120、および位置特定サーバ170に対応し得る。加えて、図2のUE250、252、および254は各々、図1のUE 1からNのいずれかに対応し得る。
[0055]上で論じられたように、UEを地理的に位置特定するために、LTEにおいて利用可能ないくつかの手法があり、そのうちの1つがOTDOA測位方法である。OTDOAは、eNodeBの異なるペアからの特定の信号(たとえば、PRS信号)間の時間差をUEが測定するマルチラテレーションの方法であり、それらのペアのいずれかが、E−SMLCまたはSLPなどの位置特定サーバにこれらの時間差を報告し、または、これらの時間差からそれ自体で位置を計算する。位置計算は、測定された時間差と、eNodeBの位置および相対的な送信タイミングについての(たとえば、eNBが正確に同期されるかどうか、または各eNBが他のeNBとは異なる何らかの既知の時間に送信するかどうかに関する)知識とに基づき得る。UEがOTDOAで測定された時間差を使用してそれ自体で位置推定を取得するとき、必要な追加のデータ(たとえば、eNodeBの位置および相対的な送信のタイミング)が、位置特定サーバ(たとえば、図2の位置特定サーバ170)によってUEに提供され得る。いくつかの実装形態では、UEのための位置推定は、OTDOAで測定された時間差から、およびUEによって行われる他の測定結果(たとえば、GPS衛星または他のGNSS衛星からの信号タイミングの測定結果)から、(たとえば、UEそれ自体によって、または位置特定サーバによって)取得され得る。ハイブリッド測位として知られているこれらの実装形態では、OTDOA測定は、UEの位置推定を得ることに寄与し得るが、位置推定を完全には決定しないことがある。
[0056]図3Aは、UEがE911の呼を確立中であるとき、またはすでに確立しているときに、LTEネットワーク301によってサービスされるUE(図3Aに示されるUE302など)のための位置推定を得るための、例示的なシステムアーキテクチャ300Aを示す。図3Bは、E911の位置特定サービスのために使用され得る図3Aに示されるLTEネットワーク301の例示的な制御プレーン要素を示す。より具体的には、図3Bは、制御プレーンの位置特定方法が使用される場合に様々なネットワーク要素間で使用され得る様々なプロトコルと、様々なネットワーク要素間で送信され得る関連するタイプのメッセージとを示す。
[0057]制御プレーンの位置特定方法では、位置特定サーバ(たとえば、図1および図2の位置特定サーバ170または図3Aおよび図3BのE−SMLC355)が、既存のシグナリングインターフェースおよび既存のプロトコル、ならびに位置特定のサポートに専用の新たなプロトコルおよびインターフェースを通常は含む、ネットワークにおけるシグナリングインターフェースおよびシグナリングプロトコルを介して、UEを含む他の要素によってアクセスされる。UEの位置特定に関するすべてのシグナリングが次いで、すべてのインターフェース上でシグナリングとして明示的に運ばれる。LTEアクセスの場合、制御プレーンの位置特定方法は、3GPP TS 23.271および36.305において定義される。
[0058]オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるSUPL方法などの、ユーザプレーンの位置特定方法では、UEおよび位置特定サーバは、IPまたはTCP/IPなどを介して、ネットワークの観点からデータを交換することによって通信する。SUPL方法の場合、図1および図2の位置特定サーバ170はSLPであり、E−SMLC355ではなく図3AのE−SLP335が位置特定のために使用される。いくつかの場合、ネットワークは、制御プレーンの位置特定方法と、SUPLなどのユーザプレーンの位置特定方法の両方を利用し得る。その場合、E−SMLC355とE−SLP335の両方が図3Aに存在することがあり、これらのサーバは、UEを位置特定するために両方の方法が使用されることを可能にするために、(たとえば、同じ物理エンティティの中で)結合され、または互いに接続されてよい。
[0059]図3Aは、制御プレーンの位置特定要素、すなわち、ゲートウェイモバイル位置特定センター(GMLC)345、MME315(これは図2のMME215および220のいずれかと同じであり得る)、およびE−SMLC355と、UE302のユーザがE911の呼を引き起こすときにUE302の位置を決定するために使用され得る代替的なユーザプレーン(たとえば、SUPL)の位置特定要素、すなわち、E−SLP335の両方を示す。eNodeB305は、図2のeNodeB202、205、および210のいずれかと同じであり得る。図3Aおよび図3BのE−SMLC355と、図3AのE−SLP335のいずれかまたは両方が、図1および図2の位置特定サーバ170に対応し得る。さらに、図3Aおよび図3BのUE302は、図2のUE250、252、および254のいずれかに、および、図1のUE UE 1・・・UE Nのいずれかに対応し得る。
[0060]図3Aはまた、(i)UE302などのUEからのLTEを通じたE911の呼の確立をサポートし、および/または、(ii)E911の呼のための位置特定のサポートを提供するために使用され得る、LTEネットワーク301のネットワーク要素とサブシステムとを含む、他の構成要素を示す。ユーザプレーンの位置特定をサポートするために使用され得る構成要素は、図3Aの破線のボックス303に囲まれて示されており、すでに言及されたようなE−SLP335と、PDNゲートウェイ(PDG)235(これは図2のPDG235に対応し得る)と、サービングゲートウェイ(SGW)230(これは図2のSGW230に対応し得る)とを備える。PDG235およびSGW230は、UE302とE−SLP335との間で、データ(たとえば、IPまたはTCP/IPデータパケット)の形態で位置特定関連のシグナリング(たとえば、SUPLメッセージ)を移送し得る。制御プレーンの位置特定をサポートするために使用され得る構成要素は、図3Aの破線のボックス304に囲まれて示されており、すでに言及されたように、MME315と、GMLC345と、E−SMLC355とを備える。LTEネットワーク301のためのIMSを備えるコンポーネントは、図3Aの破線のボックス370に囲まれて示されており、S−CSCF371と、P−CSCF372と、E−CSCF373と、IBCF374と、LRF375と、BGCF376と、MGCF377と、RDF378とを備える。E911を確立して後で解放するために必要とされるUE(たとえば、UE302)とのSIPシグナリングと、PSAP側がSIPをサポートする場合(たとえば、E911の呼がi3 PSAP395にルーティングされる場合)のPSAP側とのSIPシグナリング、またはPSAP側がCS呼をサポートする場合(たとえば、E911の呼が従来のPSAP385にルーティングされる場合)のPSAP側とのCS関連のシグナリングのいずれかとをサポートすることによって、E911の呼を確立して後で解放するために、IMSが使用され得る。システムアーキテクチャ300Aに関連するE911の呼の確立と解放の詳細が、3GPP TS 23.167、Alliance for Telecommunications Industry Solutionos(ATIS)規格ATIS−0700015、およびNational Emergency Number Association(NENA) i3 solution(たとえば、「Detailed Functional and Interface Specification for the NENA i3 Solution − Stage 3」)を含む、いくつかの公に入手可能な規格においてさらに規定されている。
[0061]UE302がLTEを通じてE911の通報をする場合、制御プレーンの位置特定とユーザプレーンのSUPL位置特定の両方ではなくいずれかだけのために特別に使用される要素を除き、図3Aに示される要素のいずれもが、呼を確立して維持すること、および/または、UE302を位置特定するのを助けることに関与し得る。制御プレーンの位置特定では、E−SLP335ではなく、MME315、GMLC345、およびE−SMLC355が、UE302を位置特定するのを助けるために使用され得る。逆にユーザプレーンのSUPL位置特定では、MME315、GMLC345、またはE−SMLC355ではなく、E−SLP335が、UE302を位置特定するのを助けるために使用され得る。様々な位置特定方法が、LRF375を通じたPSAP(従来のPSAP385またはNENA i3対応のPSAP395のいずれか)への接続性を提供する。LRF375は、ユーザプレーンの位置特定が使用されるときのE−SLP335、または制御プレーンの位置特定が使用されるときのGMLC345のいずれかから、UE302のための位置推定を要求して受信することが可能である、LTEネットワーク301のためのIMS中の共通のネットワーク要素である。LRF375は次いで、PSAPによって要求されると、UE302のための位置推定をPSAP(たとえば、従来のPSAP385またはi3 PSAP395)に提供し得る。
[0062]図3Bを参照すると、この図は述べられたように、制御プレーンの位置特定をサポートする図3AのLTEネットワーク301中のネットワーク要素を示し、破線は、互いに通信するが互いに直接接続されていないエンティティのペア間での測位の対話のための、プロトコルと、関連するメッセージタイプと、関係する3GPP TS(TS番号によって参照される)とを示し、実線は、直接接続されている通信エンティティ間で測位のために使用される通信リンクのためのプロトコルと、メッセージタイプと、インターフェース設計と、関係する3GPP TS(TS番号によって参照される)とを示す。たとえば、E−SMLC355およびeNodeB305は、3GPP 36.455において定義され、E−SMLC355がeNB305とLPPaメッセージを交換することによってUE302のeNodeB305により行われる測定を要求し取得できる、LPPa測位プロトコル(図3Bにおいて破線として示される)を利用する。LPPaプロトコルのためのメッセージは、(i)3GPP TS 29.171において定義されるLCS−APプロトコルを使用するE−SMLC355とMME315との間のSLsインターフェース(図3Bの実線として示される)、および(ii)3GPP TS 36.413において定義されるS1 APプロトコルを使用するMME315とeNodeB305との間のS1インターフェース(やはり図3Bにおいて実線として示される)を通じて、物理的に移送される。MME315はまた、SLgインターフェースを通じてGLMC345と通信し、GMLC345は、Leインターフェースを通じてLCSクライアント350(従来のPSAP385またはi3 PSAP395などのPSAPであり得る)と通信する。図3Bには示されないいくつかの場合(たとえば、図3Aの例示的なシステムアーキテクチャ300A)、GMLC345はLRF(たとえば、ATIS規格ATIS−0700015において定義されるL0インターフェースを通じて図3AのLRF375)と通信することができ、次いでGMLC345ではなくLRFが、Leインターフェースを通じてPSAPと通信する。
[0063]同様に、E−SMLC355およびUE302は、3GPP TS 36.355において定義され、E−SMLC355が(i)eNodeB305および他のeNBによって送信される信号のUE302によって行われる測定(たとえば、OTDOA測定)を要求して取得でき、ならびに/または、(ii)支援データ(たとえば、OTDOAのための支援データ)をUE302に提供できる、LPP測位プロトコル(図3Bにおいて破線として示される)を利用し得る。LPPプロトコルのためのメッセージは、E−SMLC355とMME315との間のSLsインターフェースを通じて、MME315とeNodeB305との間のS1インターフェースを通じて、および、eNodeB305とUE302との間のLTE Uuエアインターフェースを通じて、物理的に移送される(すべてが図3Bにおいて実線として示されている)。いくつかの実装形態では、追加のLPP拡張(LPPe)メッセージは、OTDOAへの拡張を含む追加の測位方法のための情報を提供するために、LPPメッセージの内部に埋め込まれ得る。LPPeプロトコルは、OMAによって定義され、LPPと組み合わされて使用されると、LPP/LPPeと呼ばれ得る。
[0064]OTDOA測位手順の間、E−SMLC355は、LPPレイヤを通じてUE302からOTDOA測定を要求し得る。要求される測定は、基準信号時間差(RSTD)測定のセットであり得る。この要求とともに、またはその前に、E−SMLC355は、UE302の支援データを送信することができ、この支援データは、(eNodeB305に対応する1つまたは複数のセルなどの)セルのリストと、測位基準信号(PRS)のための帯域幅(BW)、LTEサブフレームの数、周期などを含む、OTDOAをサポートするために(セルをサポートするeNBによって)各セルにおいて送信されるPRSを定義するパラメータとを含み得る。OTDOAに適用可能なLPP要求および支援データが、以下でより詳細に説明される。
[0065]UE302は次いで、所与の時間の期間の間(たとえば、E911の呼の場合は最大で30秒)、要求されるOTDOA測定結果の一部またはすべてを取得する。これらの測定は、eNodeBの異なるペアから(またはUE302によって測定される2つのセルを共通のeNBがサポートする場合、セルの異なるペアから)UE302によって受信されるPRS信号間の正確な時間差を測定することからなる。UE302は次いで、各測定結果の測定品質の推定値(たとえば、これは各時間差測定における測定誤差の推定値であり得る)とともに、これらの測定された時間差をE−SMLC355に報告する。これらの時間差の推定値と、eNodeBの場所および任意の送信時間オフセットについての知識とを使用して、E−SMLC355はUE302の場所を推定する。OTDOAのいくつかの実装形態では(たとえば、OTDOAがLPPeと組み合わされたLPPを使用してサポートされるとき)、UE302は、各セルおよび任意の送信時間オフセットに対するeNodeB(たとえば、eNBアンテナ)の場所を備えるLPP/LPPe支援データをE−SMLC355がUE302に提供している場合、OTDOA時間差測定を行えるだけではなく、これらの測定結果から位置推定を計算することもできる。
[0066]SUPLユーザプレーンの位置特定方法が制御プレーンの方法の代わりに使用されるとき、同様の手順が、OTDOAの使用のために可能である。この場合、SLP(たとえば、図3AのE−SLP335)およびUE(たとえば、UE302)は、TCP/IPを使用してSLPとUEとの間で移送され得るSUPLメッセージ(たとえば、SUPL POSメッセージ)の内部に埋め込まれるLPPメッセージ(または組み合わされたLPP/LPPeメッセージ)を交換する。SUPLの場合のLPP(またはLPP/LPPe)メッセージ交換は、制御プレーンの方法の場合のLPP(またはLPP/LPP)メッセージ交換と同一であってよく、または類似していてよく(たとえば、LPPまたはLPP/LPPeメッセージの同じシーケンスが移送され得る)、トランスポートの方法だけが異なり得る。
[0067]図3Cは、OTDOAを使用してネットワークにより支援される測位を行うための例示的なシステム300Cを示す。図3Cは、異なるセルの中のeNBからの固定されたPRSシグナリング(たとえば、ここでPRSシグナリングは、帯域幅、周波数、および変化しない他の特性のパラメータによって定義される)に、および/または、1つまたは複数のeNBからのPRSシグナリングの動的な適応を伴うOTDOA測位に、適用可能であり得る。PRSシグナリングの動的な適応は、(i)UEによるPRS信号のOTDOA測定の精度を改善するために、(ii)PRS信号がUEによって受信され測定されることが可能な建物侵入の距離および/もしくは量を向上させるために、ならびに/または、(iii)他のより遠くのeNBからUEによって受信されるPRS信号に対する、UEに近いeNBの場合のPRS信号による干渉のレベルを下げるために、特定のセル内のPRSシグナリングの品質を一時的に変更すること(たとえば、PRSの帯域幅、PRSの反復レート、および/またはPRSの送信出力を一時的に上げること)を指す。PRS信号の適応は、位置特定サーバによって、eNBによりサポートされる1つまたは複数のセルのために、あるeNBにおいてスケジューリングされ得る。適応PRSスケジューリングのさらなる詳細が、本明細書において後で与えられる。
[0068]図3Cを参照すると、システム300Cは、基準セル320および1つまたは複数の近隣セル322などの、1つまたは複数のネットワークセル(これはeNodeB202、205、および210、eNodeB305などのセルに、または、eNodeB202、205、および210ならびに/もしくはeNodeB305自体に対応し得る)を含み得る。ある例では、基準セル320および/もしくは近隣セル322または他の非基準セルが、1つまたは複数のUE302によって受信(たとえば、測定)され得る信号(たとえば、PRS信号)を送信することができる。基準セル320および/または近隣セル322の1つもしくは複数は、任意のUE302のためのサービングネットワークセルまたは任意のUE302のための非サービングネットワークであり得る。
[0069]一態様によれば、任意のUE302および/またはシステム300C内の他のエンティティ(たとえば、位置特定サーバ310)が、OTDOAを使用してUE302の場所を決定することができ、ここで、タイミング測定は、LTEによってサポートされる基準信号(たとえば、PRS信号)のために、ならびに/または、基準セル320および/もしくは近隣セル322によって送信される他の高度に検出可能なパイロット信号などのために、行われる。本明細書で全般に使用されるように、「近隣セル(neighboring cell)」または「近くのセル(neighbor cell)」は、所与のUE302のためのサービングネットワークセルの近く(たとえば、隣接していること、または近いが分離されていることを含む)にある、または、別様にUE302の近くにある(たとえば、UE302から数マイル以内にあるeNBによって送信される)セルを指すために使用される。しかしながら、指定された基準セル320と接するネットワークセルなどの他の適切なネットワークセルが、本明細書で説明されるように追加で利用され得る。
[0070]システム300Cにおいて示されるように、UE302は、システム300C内で場所決定を実行するために、場所決定モジュール332および/または他の適切な手段を利用し得る。ある例では、UE302は、場所決定を行うのを助けること、PRS信号をより迅速におよび/もしくはより確実に取得して測定すること、測定の複雑さを下げること、UE302の性能を改善すること、ならびに/または他の適切な目的のために、測位支援データを利用することができる。いくつかの実装形態では、測位支援データは、(i)(たとえば、グローバルなセル識別子および/またはローカルな物理セル識別子を使用した)基準セル320および/もしくは近隣セル322の識別、(ii)基準セル320および/もしくは近隣セル322によって送信されるPRS信号の識別もしくは特性(たとえば、PRSの帯域幅、PRSのサブフレーム割当て、PRSの符号化)、(iii)基準セル320および近隣セル322によって送信されるPRS信号間の相対的な送信時間差、(iv)各近隣セル322のためにUE302によって行われることが(たとえば、位置特定サーバ310によって)予想される概略的なRSTD測定、ならびに/または、(v)基準セル320および/もしくは近隣セル322のためのeNBアンテナの位置などの情報を含み得る。測位支援データはさらに、本明細書において後で論じられるように、適応PRSスケジューリング情報を含み得る。
[0071]図3Cにさらに示されるように、測位支援データは、システム300Cと関連付けられる位置特定サーバ310からUE302によって取得され得る。位置特定サーバ310は、E−SMLC355などのE−SMLC、緊急SUPL位置特定プラットフォーム(E−SLP)335などのE−SLP、eNB、または、場所決定モジュール332の実行を助けるための情報をUE302に提供できる任意の他のエンティティであり得る。場所決定モジュール332は、従来のシステムであってよく、または、後で説明されるように、PRSのデューティサイクルを上げるために使用され得る、PRSの新しいバージョンを復号するための能力を含み得る。場所決定モジュール332は、異なる基準セル320および/または近隣セル322によって送信されるPRS信号の測定を行うために(たとえば、1つの基準セル320およびいくつかの異なる近隣セル322の各々によって送信されるPRS信号のRSTD測定を行うために)UE302によって使用されてよく、この測定結果は、位置特定サーバ310がUE302のための位置推定を計算することを可能にするために、UE302によって位置特定サーバ310に返される。代替的に、場所決定モジュール332は、異なる基準セル320および/または近隣セル322によって送信されるPRS信号の測定を行うために、ならびに、(たとえば、位置推定の決定を助けるために位置特定サーバ310から受信される測位支援データを使用して)これらの測定結果から位置推定を計算するために、UE302によって使用され得る。
[0072]ある例では、位置特定サーバ310は、測位支援メッセージ生成器312を含んでよく、適応PRSスケジュールを生成してシステム300C内で通信することによって、それぞれのUE302の測位を協調させることができる。たとえば、位置特定サーバ310は、どの測位支援メッセージ生成器312が適応PRSメッセージングを生成するために利用され得るかに基づいて、ネットワークセルのグループを識別するように構成され得る。識別されるネットワークセルのグループは、たとえば、1つまたは複数のネットワークユーザ(たとえば、UE302)のためのサービングネットワークセル、基準セル320(たとえば、UEのためのサービングネットワークセルでもあり得る)、および1つまたは複数の近隣ネットワークセルを含み得る。さらに、識別されたネットワークセルの一部またはすべてが、図4Aについて後で説明されるスタンドアロンのeNBビーコン400などの、スタンドアロンのeNBビーコンによってサポートされ得る。
[0073]一態様によれば、測位支援メッセージ生成器312は、本明細書でさらに詳細に説明されるような様々な方式で、所与のUE302のための測位支援データを生成するために利用され得る。そのようなデータを生成すると、位置特定サーバ310は、1つまたは複数の測位支援メッセージ(たとえば、LPPまたはLPP/LPPe測位支援メッセージ)を介して、所与のUE302に生成されたデータを移送することができる。ある例では、位置特定サーバ310によって生成され移送される測位支援メッセージは、以下で説明されるような適応PRSスケジューリング情報を含み得る。
[0074]米国連邦通信委員会(FCC)は、2017年に開始することが計画されている、セルラーワイヤレス手段を使用して米国の屋内で行われるE911の呼に対して、50メートルの位置特定精度を命令している。支援される全地球的航法衛星システム(A−GNSS)、改良されたセルID(ECID:Enhanced Cell ID)、OTDOAなどの、UEを位置特定するための既存の屋外の方法は、この屋内での精度を達成することが可能ではないことがある。図1のアクセスポイント125などの、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイントの位置を使用すると、この精度以上のものを達成することがあるが、常に信頼できるとは限らない。たとえば、いくつかの位置では、UEはWLAN APを検出しないことがある、加えて、ターゲットUEによって検出されるいずれのWLAN APも、既知の正確な位置を有しないことがあり、または、APは既知の位置を有し得るが、位置が取得された後でこの位置から移動していることがある。
[0075]LTEのためのOTDOAは、本明細書で説明される改良を用いて、屋内精度の要件を達成することができる。LTEのためのOTDOAがE911の呼について50メートル以上の屋内精度を達成するには、高いPRSのデューティサイクルが使用される必要がある可能性があり、この場合、OTDOA RSTD測定のために使用されるPRS信号が頻繁に送信され、事業者の利用可能なダウンリンク帯域幅の大きな部分(たとえば、25%から100%)が使用される必要があり得る。そのようなPRSのデューティサイクルは、事業者が屋外での位置特定の用途に採用すると思われるものよりも、はるかに高い必要があり得る。しかしながら、そのようなPRSのデューティサイクルについての問題は、大量の免許帯域幅がOTDOA PRSのために割り振られる必要がある可能性があるということであり、これは音声およびデータのトラフィックのためのネットワーク容量を減らす。
[0076]したがって、適応的なPRSのデューティサイクルが、屋内の位置特定の改良のために使用され得る。ある態様では、事業者の帯域幅のPRS使用率は、屋内にある、またはあり得る(または、密集した都市エリアなどの何らかの困難な屋外環境にある)UEの正確な位置を得ることが重要である場合、E911の呼の需要に、および場合によっては位置特定の他の用途に対して適応される。eNodeBの近くに位置特定される必要のあるE911の通報者がいないとき、eNodeBによってサポートされるセルは、「ノーマルPRSモード」(「非緊急PRSモード」とも呼ばれる)で動作することができ、このモードでは、少量の帯域幅だけがPRS信号に割り振られる。しかしながら、eNodeBの近くの、場合によっては屋内のE911の通報者が位置特定される必要があるとき、eNodeBは「緊急PRSモード」に切り替わることができ、このモードでは、より高い割合の帯域幅(たとえば、拡大された周波数範囲)および/またはより高い送信出力がPRS信号に割り振られ、これによって、建物侵入と、信号取得と、UEによる測定精度とを改善する。緊急PRSモードがノーマルPRSモードにおいて使用され得るPRS測位機会を含む場合、緊急PRSモードは、緊急PRSモードをサポートせずノーマルPRSモードだけをサポートする従来のUEと後方互換性があり得る。たとえば、緊急PRSモードは、図5において後で説明されるように定期的に繰り返され得る最大で6つの連続するPRSサブフレームを含んでよく、緊急PRSモードが含まれない3GPP TS 36.211および36.355におけるOTDOAの既存の定義に従ってコーディングされ、帯域幅を使用し得る。従来のUEは次いで、緊急PRS送信のこの部分を測定し、緊急PRSモードの一部としてeNBによっても送信され得る追加のPRSサブフレームまたは異なるように符号化されたPRSサブフレームを無視することができる。
[0077]関連する態様では、緊急モードにおけるPRS信号間の干渉が低減されることが可能であり、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを異なるeNodeBがいつ切り替えるかをスケジューリングすることによって、緊急PRSモードのためのさらに高いPRSのデューティサイクルが可能にされ得る。具体的には、ターゲットUEの近くのeNodeBにおける緊急PRSモードの持続時間は、少数のeNodeBだけが同じ時間において緊急PRSモードを使用するように、千鳥状にされ得る。スケジューリング時間は、ターゲットUEのためのサービングセル(または他の基準セル)に対して参照され、E−SMLCまたはSUPL位置特定プラットフォーム(SLP)によって提供される支援データにおいてUEに知らされ得る。
[0078]図4Aは、屋内でのOTDOAの使用を可能にする、図3A〜図3Bに示されるLTEネットワークにおけるE911の位置特定のためのシステムアーキテクチャの例示的な拡張を示す。図4Aに示されるアーキテクチャは、制御プレーンの方法に適用され、E911の呼がある場合またはない場合のいずれでも、LTEアクセスを用いたUEの位置特定に適用され得る。
[0079]図4Aに示されるLTEアーキテクチャでは、スタンドアロンのeNBビーコン400が、図3A〜図3Bに示されるLTE E911の位置特定アーキテクチャに追加されている。図4Aの例では、eNBビーコン400(図2のeNB202、205、および210のいずれかに対応し得る)は、場合によってはS1リンクを通じて、たとえばMME315に接続され、屋内の位置に対するさらなるカバレッジを提供する。eNBビーコン400は、スタンドアロンのビーコンとして動作し、このビーコンは、UEの測位をサポートするためにPRS信号を送信でき、LTEマスター情報ブロック(MIB)および1つまたは複数のLTEシステム情報ブロック(SIB)などの、UEの取得とPRSの測定とをサポートするために必要とされる情報も送信することがあるが、UEによる通常のLTEアクセスをサポートするためのデータまたは制御情報を送信または受信しないことがある(たとえば、音声とデータとを送信して受信する目的でのUEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある)。本明細書で後で論じられるように、スタンドアロンのeNBビーコン400(eNBビーコンとも呼ばれる)は、MME315へのワイヤレスバックホールリンクを使用して接続されてよく、または、MMEへの直接のリンクを有しないがドナーeNBとして知られている別のeNBへの直接のリンクを代わりに有する、レピータもしくは中継ノード(RN)としてサポートされ得る。eNBビーコン400は、測位ビーコンの特定の例である。eNBビーコン、スタンドアロンのeNBビーコン、RNビーコン、および測位ビーコンという用語はすべて、1つまたは複数のターゲットUEの測位を支援するために測位基準信号を送信し、1つまたは複数のUEへのワイヤレスアクセス(たとえば、音声とデータの接続性のための)を提供することなどの他の機能をサポートすることもまたはしないこともある、RAN中のエンティティを指すために、本明細書において使用される。さらに、eNBビーコン、スタンドアロンのeNBビーコン、およびRNビーコンは、測位ビーコンの特定の例であり得る。
[0080]図4AのMME315はまた、S1インターフェースを通じてUE302のためのサービングeNodeB305と、および、S10インターフェースを通じてMME420と通信することができ、MME420は、S1インターフェースを通じて別のeNodeB410と通信することができる。eNodeB305および410(図2のeNodeB202、205、および210のいずれか、および/または、図3Aおよび図3BのeNodeB305に対応し得る)は各々、音声およびデータの移送のためのUEによるLTEアクセスをサポートする際にノーマルeNBとして動作することができ、UEのOTDOA測位をサポートするためにPRS信号を各々追加で送信することができる。UE302からの緊急通報の場合、スタンドアロンのeNBビーコン400は、高デューティサイクルまたは全デューティサイクルで緊急PRSモードにて送信することができ、サービングeNodeB305および/または他のeNodeB410は、以下で論じられるように、高デューティサイクルで緊急PRSモードにて送信することができる。UE302は、スタンドアロンのeNBビーコン400、サービングeNodeB305、および/または他のeNodeB410からの緊急PRSモードに対する適応されたPRS信号、ならびに、場合によっては、図4Aに示されない他のeNBからの緊急PRSモードに対する適応されたPRS信号を受信することができる。
[0081]図4Bは、図3A、図3B、および図4Aに示されるものなどの、制御プレーンの位置特定方法が使用される場合、緊急モードPRSスケジューリングを構成するための例示的なメッセージングフローを示す。図4Bは、いくつかのセルのためのeNB305において適応PRSを構成するための、E−SMLC355から1つまたは複数のeNB305へのLPPaメッセージの移送を示す。図4BのeNB305は、図4AのサービングeNB305に対応し得るだけではなく、これらのeNBにおいて適応PRSを構成するという観点から、図4AのスタンドアロンのeNBビーコン400と他のeNB410とをも表し得る。図4BのeNB305が図4AのeNBビーコン400に対応する場合、eNB305とMME315との間のリンクは、本明細書でより詳細にさらに説明されるように、中間エンティティを介して、およびワイヤレスバックホールを使用して移送され得る。図4BのE−SMLC355とeNB305との間で移送されるLPPaメッセージは、緊急PRSモードの開始(たとえば、開始時間または開始LTEシステムフレーム番号)、ならびに/または、何らかのターゲットUE302からのE911の呼の冒頭のある時間期間(たとえば、30秒)の間の、(本明細書で後で説明されるような)PRS送信の適応的な送信中断および/もしくは非PRSダウンリンク送信の適応的な送信中断の開始(たとえば、開始時間または開始LTEシステムフレーム番号)を示し得る。E−SMLC355によって送信されるLPPaメッセージは、MME315などのMMEを介してeNB305に(または各eNB305に)移送され得る。LPPaメッセージは、受信側のeNB305によって肯定応答され得るが、(破線によって示されるように)その必要はない。eNB305に送信されるLPPaメッセージは、受信側のeNB305によってサポートされる1つまたは複数のセルのための詳細なPRS送信パラメータおよび/またはPRS送信中断パラメータ(たとえば、影響を受けるサブフレーム、影響を受ける周波数、使用されるべき任意の新しいPRSの周波数シフトまたは符号化、持続時間、開始時間など)を含んでよく、または単に、参照(たとえば、「緊急PRSモード」を示すフラグ、または、事前に構成されたPRS送信を参照する数値ラベル、および、eNB305によってサポートされる1つまたは複数のセルのためのeNB305における送信中断パラメータ)を含み得る。LPPaメッセージは、さらに、または代わりに、詳細なPRS送信パラメータとPRS送信中断パラメータとを用いてターゲットUE302のためのサービングセルもしくは概略的な位置、および/または、eNB305においてすでに前もって構成されている適応PRS(たとえば、緊急PRSモード)が適用されるべきセルを示し得るので、eNB305は、構成されたデータからPRS送信パラメータとPRS送信中断パラメータと影響を受けるセルとを探すために、または別様に発見するために、そのサービングセルまたは概略的なUEの位置を使用することができる。詳細なPRS送信パラメータおよびPRS送信中断パラメータは、PRSの送信および送信中断がどのように、eNB305によってサポートされる1つまたは複数のセルにおいて修正されるべきかということと、どの時間期間(またはLTEシステムフレームのどのシーケンス)にわたってこの修正が維持されるべきかということとを定め得る。本質的に、eNB305(および任意の数のeNB305)は、緊急通報(または他の緊急事態または高優先度の条件)が原因の位置特定が近くのUEに対して必要とされないときは、通常の条件のもとでノーマルPRSモードにてPRSの送信と送信中断とをサポートし得るが、緊急通報または他の緊急事態または高優先度の位置特定関連の条件に伴い近くのUEに対して位置特定が必要とされるときは、緊急PRSモードのためのPRS送信パラメータおよびPRS送信中断パラメータへと一時的に切り替え得る。
[0082]図5は、例示的なPRSのデューティサイクルの時間シーケンス500を示す。図5は、システムフレーム番号(SFN)が0であるシステムフレーム中のサブフレーム0における送信で開始し、(図5のはるかに右側にあり、図5には具体的に示されていない)SFNが1023に等しいシステムフレームの最後のフレームからの送信にまで延びる、eNBによってサポートされる特定のセルにおけるeNB(たとえば、eNB305)からのLTEサブフレーム送信のシーケンスを示す。FDDモードのLTEでは、3GPP TSによれば、各サブフレームは1ミリ秒(ms)の持続時間を有し、各システムフレームは10個のサブフレームからなり、10msの持続時間を有する。システムフレームは、無線フレームとも呼ばれることがあり、または単にフレームとも呼ばれることがある。連続するシステムフレームは、0から1023の番号を付けられ、その後、この番号付けは、後続のシステムフレームに対して0から再び開始する。したがって、図5は、LTEのために個別に、および別々に(サブフレームとシステムフレームの番号付けを介して)参照され得る、サブフレームの最長のセットにわたる送信を示す。図5では、左から右に向かう水平方向の線によって、増大する時間が表される。PRSを送信するために使用され、3GPP TSにおいて(たとえば、3GPP TS 36.211および36.355において)「PRS測位機会」と呼ばれる、連続するサブフレームのグループが、対角方向に縞のある長方形によって図5において表されている。
[0083]3GPPによって(たとえば、TS 36.211において)定義されるように、OTDOAのためのPRSを送信するために使用されるサブフレームのシーケンスは、(i)帯域幅(BW)の予備のブロックと、(ii)構成インデックスIPRS(これは、SFNが0であるサブフレーム0の開始から最初のPRS測位機会までのオフセットΔPRSと、連続するPRS測位機会に対するサブフレーム単位での周期TPRSの両方を定義する)と、(iii)持続時間NPRS(各PRS測位機会における連続するPRSサブフレームの数を定義する)と、(iv)送信中断パターン(送信中断パターンに従ってPRS信号が送信されるかまたは送信中断されるかのいずれかである、連続するPRS測位機会のシーケンスを定義する)と、(v)(iv)の送信中断パターンの一部として暗黙的に含まれ得る送信中断シーケンス周期TREPとを備える、いくつかのパラメータによって特徴付けられ、定義される。いくつかの場合、かなり低いPRSのデューティサイクルでは、NPRS=1であり、TPRS=160サブフレームであり(160msと等価である)、BW=1.4、3、5、10、15、または20MHzである。PRSのデューティサイクルを上げるために、NPRS値は6に上げられてよく(すなわち、NPRS=6)、BW値はLTEのシステム帯域幅に上げられてよい(すなわち、BW=LTEのシステム帯域幅)。最高で全デューティサイクル(すなわち、NPRS=TPRS)までの、より大きなNPRS(たとえば、6よりも大きい)とより短いTPRS(たとえば、160msよりも短い)とを有する拡大された適応PRSが、たとえば、3GPP TS 36.355においてOTDOAの既存の定義を修正することによっても使用され得る。たとえば、通常データと音声のサポートのためのLTEのシステム帯域幅を確保するために必要とされないスタンドアロンのeNBビーコン(たとえば、図4AのeNBビーコン400)は、標準で、または緊急PRSモードを使用するときに、全デューティサイクルでのPRS送信をサポートし得る。
[0084]TDDを使用するLTEの場合、システムフレームは各々、持続時間がやはり10msであり、各々が、アップリンク送信またはダウンリンク送信のために8つの利用可能なサブフレームを備える。FDDのために上で説明されたPRSパラメータが次いで、どのダウンリンクサブフレームでPRS送信が発生するかを定義するために使用される。具体的には、オフセットΔPRSは、システムフレーム0における最初のダウンリンクサブフレームから最初のPRSサブフレームまでのダウンリンクサブフレームの数を与え、持続時間NPRSは、各PRS測位機会における連続するダウンリンクPRSサブフレームの数を与え、周期TPRSは、連続するPRS測位機会の始点間のダウンリンクサブフレームの数を与える。FDDモードと同様に、拡大された適応PRSは、たとえば緊急PRSモードのために定義され得る。
[0085]事業者の帯域幅のPRSの使用率がE911の呼の需要に適応される場合、PRSのデューティサイクルおよび(セルごとまたはセクタごとの)PRSの出力は、E911の位置特定サービスが近くのUEにより必要とされているかどうかに基づいて適応され得る。事業者は、デューティサイクル(たとえば、帯域幅BW、オフセットΔPRS、持続時間NPRS、周期TPRS)と、(たとえば、eNBによってサポートされる各セルに対する)各eNodeBにおける2つ(またはそれより多く)のモードに対する送信中断とを含む、PRSパラメータを構成し得る。構成パラメータはまた、図18に関連して本明細書において後で説明されるように、送信ダイバーシティの使用についての情報を含み得る。たとえば、事業者は、「ノーマルモード」(またはノーマルPRSモード)および「緊急モード」(または「緊急PRSモード」)のためのPRSパラメータを構成し得る。スタンドアロンのeNBビーコンはまた、干渉と電力使用量を減らすように適応され得る。ノーマルモードでのPRSの構成は、屋外でのUEの位置特定のために、または、UEは屋内にあり得る場合は低優先度の位置特定の用途に使用されてよく、使用されるダウンリンクの事業者の帯域幅の部分が小さく(たとえば、2%以下に)なるように、PRSパラメータを構成することができる。緊急モードでのPRSの構成は、(たとえば、E911の呼などのために)位置特定の優先度が高い場合に、屋内または困難な屋外の環境にあることが知られている、またはそのような場所にあり得るUEの位置特定のために使用されてよく、ダウンリンクの事業者の帯域幅のうちのより大きな割合(たとえば、2%よりも多く最高で100%)を使用し得る。
[0086]eNodeBによるあらゆるセルに対するノーマルPRSモードと緊急PRSモードの切替えは、(i)3GPP TS 36.413において定義されるS1−APプロトコルを使用してターゲットUE(すなわち、位置特定されるべきUE)にサービスしているMME、(ii)LPPaプロトコルを使用してUE(「ターゲットUE」と呼ばれる)を位置特定することを試みているE−SMLC、または(iii)X2プロトコルを使用するターゲットUEのためのサービングeNodeBのいずれかによって命令され得る。サービングMMEおよびサービングeNodeBの制御は、緊急通報のための位置特定の場合、制御プレーンの位置特定方法とSUPLの位置特定方法の両方で使用され得る。これは、LTEにおいてLTE緊急通報のための緊急PDN接続または緊急ベアラとして知られているものをUEが取得することが原因で、UEが緊急通報を引き起こしていることをサービングMMEおよびサービングeNodeBの各々が認識し得るからである。したがって、サービングMMEまたはサービングeNodeBは、制御プレーンの位置特定の場合はE−SMLCによって、またはSUPLの位置特定の場合はE−SLPによって位置が取得される前に、ターゲットUEの近くのセルにおいて緊急PRSモードを構成するために、他のeNodeBに情報を送信することができる。しかしながら、E−SMLCの制御には、緊急PRSモードに適用可能な適応されたPRAパラメータをE−SMLC(またはE−SMLCと関連付けられるSLC)がターゲットUEに送信できるようにして、それによって、各セル中のどのサブフレームがPRSを送信するために使用されるかをターゲットUEが知れるようになるという、追加の利点があり得る。GSM、WCDMA、またはcdma2000 1x CS(回線交換)接続を使用して緊急通報を確立するUEでは、位置特定サーバ(この場合はSMLC、SAS、またはPDE)は、関連するE−SMLCに緊急PRSモードの構成変更を近くのeNodeBへ送信させるために、関連するE−SMLCと対話することができ、位置特定サーバはまた、緊急PRSモードパラメータをUEに転送することができる。
[0087]事業者は、UEサービングセルに基づいてeNodeBにおけるモード変更を構成し得る(たとえば、UEにおける信号強度が良好であるので緊急PRSモードを必要としないことがあるサービングeNodeBではノーマルモードを使用するが、他の近くのeNodeBでは緊急PRSモードを使用する)。たとえば、事業者は、計算または実際の測定のいずれか、または両方を介して、特定のサービングセルの中の最も多くのUEによって取得され正確に測定され得るPRSを、どの近くのセルが送信することが可能であり得るかを決定し得る。この特定の近くのセルは、正確なOTDOAの位置特定の計算を可能にするのに、および、地理的な正確さの喪失による位置特定の精度の低下を避けるために(ターゲットUEから1つまたは少数の方向だけではなく)ターゲットUEからすべての方向へのセルの測定を可能にするのに、十分な数(たとえば、20個から80個のセル)が測定に利用可能となるように、選ばれ得る。最適な構成は、手動で集められた、またはクラウドソーシングされた、UEによるPRS測定結果(たとえば、オフピーク時間の間の試験的な緊急PRSモード)を介して評価され得る。たとえば、ネットワークにアクセスするUEは、いわゆる3GPP Minimization of Drive Test(MDT)の測定を実行するようにネットワークによって命令されることがあり、この測定では、UEは近くのセルからのPRS送信の特性(たとえば、信号強度、信号品質、および/またはRSTD)を測定し、加えて、UEのサービングセル、UEの位置、および/またはUEの位置関連の測定結果(たとえば、RSTD測定結果)を、ネットワーク中のMDTサーバに報告する。これは、一部またはすべてのセルが緊急PRSモードを使用している、オフピーク時間の間に行われ得る。事業者は次いで、ネットワークの各セルにおいて、緊急PRSモード送信がどのセルに対して正確に測定され得るかを決定するために、結果を評価することができる。事業者は次いで、正確なOTDA位置特定を可能にするのに十分な数の近くのセルからのPRS送信の、各サービングセル中のUEによる正確な測定を通常は可能にする、最適な構成を見つけるために、緊急PRSモード構成パラメータを調整することができる。この試行錯誤による測定および調整は、PRS送信の帯域幅を最適化し得る(たとえば、必要なものよりも多くの、PRSのための帯域幅とサブフレームとを割り当てるのを避ける)だけではなく、他のセルからのPRSの送信の間に一部のセルからの通常の送信および/またはPRSの送信を中断することによって、干渉を減らすことも試み得る。
[0088]ノーマルPRSモードと緊急PRSモードを異なるeNodeB/セルがいつ切り替えるかをスケジューリングする場合、多くのE911の呼が同じ小さなエリアにわたって一緒に発生するとき(たとえば、重大な事故または災害の場合)、単一のUEだけが位置特定されるときに通常影響を受けるエリアよりも広いエリアにわたる多数のセルにおいてPRSのデューティサイクルが上げられる、第3の構成モードが有用であり得る。E−SMLC(またはSLP)は、広範な緊急事態が発生したと推測するのに最良の場所にある可能性があり、それは、E−SMLCが、同じセルまたは近くのセルの中にあるUEと関連付けられるE911の呼のための多数の位置特定要求を受信するからである。多数のE911関連の位置特定が同じセルまたは近くのセルのセットに対して必要とされた場合、E−SMLC(またはSLP)は、ターゲットUEのためのすべてのサービングセルにわたって測定され得る第3のPRSモードをセルにおいて呼び出し得る。第3のPRSモードは、セル間の干渉を減らすために緊急モードよりも低いPRSのデューティサイクルを有することがあり、または、他のセルからのPRS送信の間に一部のセルにおいて追加の送信中断を利用することがある。緊急PRSモードの構成はまた、たとえば、3GPP ECIDの位置特定方法を使用して、ターゲットUEがどのセルを受信可能であるものとして報告するかに基づき得る。ある例として、(ターゲットUEにより提供されるECID測定結果から)ターゲットUEによって受信可能であることが知られているセルは、ノーマルPRSモードまたは緊急PRSモードのためのより低いPRSのデューティサイクルを使用し続け得るが、受信可能であることが知られていない近くのセル(たとえば、サービングセルとして使用可能ではないセル)は、より高いPRSのデューティサイクルにおいて緊急PRSモードに切り替え得る。
[0089]図6Aは、適応的なPRSの構成のための例示的なサブフレームシーケンス600Aを示す。異なるセルにおけるPRSモードのあらゆる可能な組合せに対するノーマルPRSモードおよび緊急PRSモードの構成を簡単にするために、セルはグループへと区分されてよく、各グループは、同じPRSのオフセットと、PRSの周期と、PRSのシーケンス送信中断周期とのパラメータ値を使用し(すなわち、IPRSおよびTREPのパラメータ値は同じであるが、場合によっては送信中断パターン、PRSの周波数、および/またはPRSのコードシーケンスが異なる)、ここで、各グループに対する連続するPRSサブフレームの数NPRSは、ノーマルPRSモードに対してはより低い値を有し、緊急PRSモードに対してはより高い値を有する。図6Aに示されるサブフレームシーケンス600Aは、LTE送信がすべてのネットワークセルにおいて同期されるときに適用され得るので、同じサブフレーム(たとえば、システムフレーム0のサブフレーム0および各々の後続のサブフレーム)は、すべてのセルにおいて厳密に同時に送信される。
[0090]図6Aは、左側のシステムフレーム0の中のサブフレーム0で開始し、(図6Aには示されていない)はるかに右側のシステムフレーム1023の中の最後のサブフレームに向かって進行する、サブフレームのシーケンスにわたって異なるセルにおいて送信される、PRSのためのサブフレームの使用を示す。ノーマルモードにおけるPRSおよび緊急モードにおけるPRSのために使用されるサブフレームが、異なるグループに対して強調されている。セルの3つのグループがこの例では示されており、各グループのためのPRS測位機会が区別されている。送信は同期されているので、図6Aは、セルの3つのグループのためのPRS測位機会が異なる時間に(サブフレームの異なるセットにおいて)発生し得ることと、セルの1つのグループがPRSサブフレームを送信しているときに、セルの2つの他のグループがPRSを送信していないこととを示す。図6Aに示されるように、(この例では)ノーマルPRSモードに対して1、および緊急PRSモードに対して6というNPRS値を伴うセルの3つのグループについて、緊急モードのための測位機会の間に重複がなければ、セルの3つのグループのためのPRS測位機会の間の干渉は回避され得る。
[0091]図6Aに示される送信の構成は、セルの任意の1つのグループによるPRS送信と、セルの2つの他のグループのいずれかによる非PRS送信との間の干渉を、必ずしも回避しない(ただし本明細書において後で説明されるように、この干渉は回避されることが可能である)。したがって、いくつかの実装形態では、ネットワーク中のすべてのまたは大半のセルはあるグループ(たとえば、グループ1)に属してよく、他の2つのグループは存在しない。
[0092]図6Bは、セルの3つのグループにおける緊急PRSモードをスケジューリングするための例示的なサブフレームシーケンス600Bを示す。スケジューリングに伴い、事業者の帯域幅の使用率に対する影響を減らすために、緊急PRSモードが、セルの1つのグループによって、セルの他のグループによる緊急PRSモードの送信とは異なる(たとえば、重複しない)時間期間の間に使用され得る。たとえば、セルの第1のグループ(たとえば、1つだけのセルまたは2つ以上のセルを備え得る)は、時間T(UTC時間または現地時間などの何らかの時法に従った)から時間T+t(たとえば、Tは、ターゲットUEの位置特定を試みることの開始に対応し、tは、全体で30秒が利用可能である場合、10秒などの、UEを位置特定するのに利用可能な全体の時間期間のうちのある部分である)まで、緊急PRSモードに切り替えられ得る。セルの第2のグループが次いで、時間T+tとT+2tの間、緊急PRSモードに切り替えられてよく、セルの第3のグループが、時間T+2tとT+3tの間、緊急PRSモードに切り替えられてよい。緊急PRSモードがスケジューリングされている時間以外の時間においては、セルの各グループはノーマルPRSモードでPRSを送信していてよい。この例では、セルの各グループは、時間tの間だけ緊急PRSモードを使用しているが、位置特定の全体の期間は3t(またはそれ以上)である。したがって、セルの各グループがUEの位置特定の持続時間全体(たとえば、3t以上の期間)において緊急PRSモードを送信する場合と比較して、事業者の帯域幅に対する影響が、セルの各グループについて低減される。
[0093]さらに、セルの各グループはセルの他のグループとは異なる時間期間tの間に緊急PRSを送信するので、異なるグループによるPRS送信の間の干渉が回避される。ターゲットUEは、セルの各グループがいつ緊急PRSモードで送信するかを(たとえば、E−SMLCまたはSLPによって)知らされ得るので、UEは、各セルのためのPRSの測定を、そのセルが(ノーマルPRSモードではなく)緊急PRSモードで送信している間にのみ行うことが可能になる。
[0094]図6Bの例は、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードの両方に割り当てられたPRSサブフレームと、緊急PRSモードのみに割り当てられたPRSサブフレームとを区別するために、図6Aで示された取り決めを使用して各グループ中のセルによるPRS送信のタイミングを示す。この例では、セルの各グループのための緊急PRSモードは、他の2つのグループのための緊急PRS測位機会とは異なる時間に発生する、6つの連続するダウンリンクPRSサブフレームを各々含む3つの連続するPRS測位機会からなる。いずれのセルも緊急PRSモードで送信していないとき、セルはノーマルPRSモードで送信している(この例では測位機会は各々1つのPRSサブフレームを備える)。したがって、図7Bに示されるように、ターゲットUEの近くのセルにおける緊急PRSモードは、セルの一部分(たとえば、セルの3分の1)に緊急PRSモードを使用して同時に送信させることによって、千鳥状にされ得る。これにより、(たとえば、PRSのために使用される事業者の帯域幅の量を減らすことによって)通常のトラフィックに対する影響を減らすことができ、近隣のセルのPRS送信の間の(たとえば、図6Bのグループ1、2、および3の中のセル間の)干渉を減らすことができ、OTDOA測定の精度と、OTDOA測定が行われ得るセルの数とを、緊急PRSモードの間のPRSデューティサイクルの向上(たとえば、余剰の数のPRSサブフレームおよび場合によってはより高い帯域幅およびより高い送信出力)により改善することができる。E−SMLC(またはMMEまたはサービングeNB)は、各セルがノーマルPRSモードから緊急PRSモードに切り替え、再びノーマルモードに戻る時間をスケジューリングすることができ、UEに知らせることができる。UEに与えられる時間スケジューリング情報は、OTDOA基準セル、UEサービングセル、またはスケジューリング情報が与えられるセルに関連するものであり得る。
[0095]より遠くのeNodeBから送信されるPRS測位機会についてのターゲットUEにおける干渉を減らすために、ターゲットUEの近くのeNodeBは、これらのPRS測位機会の間、それ自体のセルセクタの1つまたは複数におけるダウンリンク(DL)送信を中断することができる。そのような送信中断は本明細書では「適応的な送信中断」と呼ばれ、E−SMLC、MME、またはeNBによって緊急PRSに関して構成され得る。この送信中断は、ノーマルモードまたは緊急モードのPRS測位機会の間に発生することがあり、この場合、送信中断されるセルに対して、eNBは、割り当てられたPRSサブフレームにおいて、および割り当てられたPRS帯域幅の中で、PRS信号を送信せず、代わりに何も送信しない(すなわち、送信中断される)。このタイプの送信中断は、送信中断されているeNBとターゲットUEの両方に、(PRSがこのeNBによってセル内でいつ送信されいつ送信されないかをUEが知るように)知らされる必要があり得る。しかしながら、送信中断は、PRS測位機会の間にのみ発生しなければならないのではなく、さらに、または代わりに、他のダウンリンク(DL)サブフレーム(たとえば、測位と関連付けられないデータ、音声、または制御情報を送信するために通常は使用されるサブフレーム)の間にスケジューリングされ得る。ノーマルDLサブフレームのこの追加の送信中断は、他のセルからのPRS送信への干渉を減らすことができ、事業者のDL帯域幅の実質的な減少を短期間に限定するために、緊急PRSモードのスケジューリングに関しては(たとえば、30秒という)限られた期間の間にだけ発生するようにスケジューリングされ得る。これらのeNodeBのPRS測位機会の一部を送信中断することに加えて(またはその代わりに)、ターゲットUEの近くのeNodeBからの通常のDL送信を中断することによって、それ自体のPRS測位機会が受ける干渉が減り、したがってそれ自体のPRS測位機会がターゲットUEによって取得され正しく測定され得る、遠くのeNodeBの数を増やすことが可能になり得る。
[0096]極端な場合には、各eNodeBは、10.24秒ごとに少なくとも1つのセルにおいて少なくとも1つのPRS測位機会を送信することができ、この間、ターゲットUEの近くのすべてのeNBは、ターゲットUEが受信できるセルにおいては送信中断される。そのような適応的な送信中断は、従来のUEとも後方互換性があり得る。それは、適応的な中断はターゲットUEが測定する必要のあるPRS測位機会には影響を与えないので、通常のDL送信の適応的な送信中断は、eNodeBにしか提供される必要がなく、ターゲットUEによって知られる必要はないからである。適応的な送信中断は、eNodeBには影響するがUEには影響しない、既存のPRSの送信中断の拡張と見なされ得る。
[0097]図6Cは、セルの3つのグループの間での適応的な送信中断を示す例示的なフレームシーケンス600Cを示す。図6Cに示される例では、すべてのセルが、同じサブフレームおよびシステムフレームのタイミングに、概略的に、または厳密に同期され得る。図6Cは次いで、セルの3つのグループからのノーマルPRSモードおよび緊急PRSモードのために使用されるPRS測位機会を示し、ここで、時間は、左から右に増大するように水平方向に表されており、セルの各グループに対するシステムフレーム0という始点が一番左側に示されており、システムフレーム1023という終点が図6Cの範囲を超えるはるか右側に示されており、したがって図6Cには示されていない。適応的な送信中断は、干渉を減らしながらPRS測位機会の頻度を上げるために使用され得る。
[0098]図6Cを参照すると、ノーマルPRSモードのためのPRS測位機会は各々、1つのサブフレームを備えるが、緊急PRSモードでは、各々6つの連続するサブフレームを備える。緊急PRSモードのための(セルの3つのグループの各々のための)6つの連続するPRSサブフレームの各グループ中の最初のサブフレームは、ノーマルPRSモードの間に送信されるであろう単一のPRSサブフレームを備える。緊急モードにおける全体で6つのPRSサブフレームについて、次の5つのPRSサブフレームは、eNodeB/セルが緊急PRSモードにあるときだけ送信される。図6Cに示されるように、3つのグループ中のセルは、異なる重複しない時間において(緊急PRS測位機会の各々に対して)6つのPRSサブフレームを送信する。これは、特定のグループ中のセルが非PRS送信に関しては互いに干渉し得るが、同時にPRS機会を送信することに関しては他のグループ中のセルと干渉しないことを意味する。
[0099]PRSはより高い出力で、およびより簡単に取得されるシンボルのシーケンスを用いて送信され得るので、他のセルが非PRS信号を送信する間の、いくつかのセルからのPRSの送信は、他のセルがターゲットUEの近くにない限り、大きな干渉を受けないことがある。しかしながら、ターゲットUEの近くのセル(たとえば、サービングセル)の場合、(たとえば、データ、音声、または制御情報の)通常の送信は、より遠くのセルからのPRS送信と干渉することがある。そして、1つまたは複数の遠くのセルからのPRS送信の間の、これらの近くのセルからの通常の送信を中断するために、適応的な送信中断が使用され得る。
[00100]これは、ターゲットUEの近くにあるグループ3中のセルという例示的な場合において、図6Cに示されている。このセル(図6Cにおいて4つの送信シーケンスの一番下によって示されるような)では、セルは、他のセルが緊急PRSモードを使用して送信しているとき、ダウンリンク送信を中断することができる。送信中断されたセルは、(この例では)ノーマルモードでのみPRSを送信し、他のセルが緊急モードでPRSを送信しているときはダウンリンク送信を中断する。送信中断されたセルのためのeNBは、(送信中断されるeNBがサービングeNBではなく、サービングeNBが送信中断と緊急PRSスケジューリングとを制御しない限り)E−SMLC、MME、またはサービングeNodeBなどのPRSスケジューリングを制御するネットワークエンティティから(たとえば、通常のDL送信が中断されるべきであるサブフレームを定義する)送信中断スケジュールを受信する。図6Cに示される例におけるグループ3の中の例示的なセルのための送信中断は、他のセルからのPRS送信に割り当てられた周波数および帯域幅の範囲内のみで発生する必要があるので、セルは、事業者のすべての利用可能な帯域幅がPRS送信に割り当てられたのではない場合、他の周波数と帯域幅とを使用して、送信中断されたサブフレーム内で送信することが可能であり得る。
[00101]いくつかの場合、緊急PRSスケジュールおよび送信中断スケジュールは、eNBがサポートする各セルのためにeNBにおいて事前に構成されてよく、E−SMLC、MME、またはeNBは単に、緊急PRSスケジュールと送信中断スケジュールとを定義するすべてのパラメータを提供する必要なく、事前に構成された情報(たとえば、フラグまたは数字を使用する)を参照し得る。いくつかの場合、事前構成は、ターゲットUEのサービングセルまたはターゲットUEの概略的な位置に依存し得るので、緊急PRSモードおよび適応的な送信中断シーケンスのためのスケジュールおよび他のパラメータ(たとえば、出力、帯域幅、周波数)は、ターゲットUEのサービングセルまたは概略的な位置に応じて異なり得る(たとえば、異なるように構成され得る)。
[00102]図7は、LTEのための3GPP制御プレーンの位置特定方法に関連して実行される、適応PRSを用いたOTDOAのための例示的なメッセージフローを示す。図7では、適応的なPRSをサポートするために修正または追加される必要はないことがある、既存のメッセージおよびメッセージのシーケンスは、明るい(影付きではない)矢印として示されているが、新しいおよび/または修正されるメッセージは、影付きの矢印として示されている。各矢印は、交換されている2つ以上のメッセージを表し得る。この例では、MME315はUE302のためのサービングMMEであり、eNB1 305はサービングeNBである。
[00103]図7には示されていないが、このフローは、ユーザが緊急通報を行う(たとえば、9−1−1をダイヤルする)ことで開始する。図7のステップ1において、UE302は、PDG(たとえば、図2または図3AのPDG235、しかし図7には示されていない)への緊急PDN接続を取得する。この時点で、サービングeNB1 305およびサービングMME315は、それらの両方が緊急PDN接続と緊急ベアラとをUE302に提供することに関与しているので、UE302が緊急通報を開始したことを認識している。MME315はまた、UE302が緊急通報(図7には示されていない)を開始したことをGMLC345に通知し得るので、GMLC345は、ステップ6においてどのMMEにメッセージを送信すべきかを知る。いくつかの実装形態では、MME315は、ステップ1の後でUE302の位置特定を引き起こすことができ、この場合、ステップ7から13は図7で示されるよりも早く行われ得る。
[00104]ステップ2において、UE302は、緊急の呼の確立を開始するために、SIP INVITEメッセージをIMS370(たとえば、図3Aに示されるIMS370)に送信する。ステップ3において、呼は、PSAP385/395がIP対応である場合にはSIP INVITEメッセージを使用して、またはPSAP385/395がIP対応ではない場合にはCS呼として、IMS370によってPSAP385/395にルーティングされる。ステップ3におけるルーティングは、図7には示されない中間エンティティ(たとえば、IP転送の場合はSIPルーティングプロキシ、またはCS呼転送の場合は選択的ルータ)を通じたルーティングを伴い得る。ステップ2および3の終わりにおいて、UE302とPSAP385/395との間に緊急の呼が確立されている。
[00105]ステップ4において、UE302とPSAP385/395の間に緊急の呼が確立された後で、PSAP385/395は、UE302の位置特定をIMS370から(たとえば、そのアドレスまたは識別情報が、ステップ3の一部としてIMS370からPSAP385/395に移送された呼関連の情報に含まれている可能性がある、IMS370中のLRF375から)要求することができる。IMS370(たとえば、IMS370中のLRF375)は、ステップ5において、GMLC345に要求を転送する。ステップ6において、GMLC345は、Provide Subscriber Location要求をMME315に送信し、UE302の識別情報(たとえば、IMSIまたはIMEI)に含める。それに応答して、MME315は、ステップ7において、UE302に対する位置特定要求をE−SMLC355に送信する。
[00106]この時点で、E−SMLC355は、UE302の測位を開始する。ステップ8および9において、E−SMLC355は、UE302の近くの1つまたは複数のセルのための緊急モードPRSスケジューリング情報(たとえば、持続時間、帯域幅、出力、周波数、どのサブフレームでPRSを送信および/または送信中断するか、送信中断すべき他のダウンリンク時間スロット、PRSの周波数シフトなど)を、LPPaメッセージングを使用して関係するeNodeB305および410に送信し、それらに、緊急PRSモードへ切り替えるように(または緊急PRSモードへいつ切り替えるかを)命令する。「関係する」eNodeB305および410は、サービングeNB1 305、近くのeNodeB、より遠くのeNodeB、および/または、図4AのeNBビーコン400などのもう1つのスタンドアロンのeNBビーコンを含み得る。本明細書において後で説明されるように、ステップ8および9における任意のeNBビーコンへのLPPaメッセージの移送を可能にするために、および、E−SMLC355へ肯定応答などの任意のLPPa応答を移送するために、ワイヤレスバックホールが使用され得る。図7は2つのeNodeBだけを示すが、任意の数の関係するeNodeBが存在し得ることが明らかである。その上、関係するeNodeBは、図7のようにサービングeNB1 305を含むことがあり、または、サービングeNB1 305を含まないことがある(図7に示されない)。
[00107]それに応答して、関係するeNodeB305および410は、ステップ8および9において受信される適応PRSスケジュールに従って、PRSの送信および/またはダウンリンク送信の中断を開始する。これは、ステップ8および9のメッセージが受信されると直ちに、または、メッセージが受信された後のある時間に行われることがあり、たとえば、SFN0で開始する1024個のサブフレームの新たなシーケンスが送信され始めた後でのみ、または、ステップ8および9で送信されたメッセージに含まれる、もしくはそのメッセージによって参照される何らかの遅延の後でのみ、開始し得る。ステップ8および9でeNBに送信されたメッセージは、LPPa測位プロトコルに従ったものであり得る(たとえば、新たなまたは修正されたLPPaメッセージであり得る)。
[00108]ステップ8および9において各eNBに送信される緊急PRSモードスケジューリング情報は、詳細であることがあり、PRS送信、PRS送信中断、通常のDL送信中断、開始および停止時間、送信ダイバーシティの使用、異なるPRSの周波数シフトの使用、異なるPRSのコードシーケンスの使用などに関するすべてのパラメータを定義し得る。ステップ8および9において運ばれる情報はまた、(たとえば、eNodeBが2つ以上のセルをサポートする場合に)eNodeBにおいて緊急PRSモードスケジューリング情報が適用される1つまたは複数のセルを示すことができ、eNBによってサポートされる各セルに対して異なる緊急PRSモードスケジューリング情報を提供することができる。代替的に、緊急PRSモードスケジューリング情報は、PRS緊急送信と、送信中断と、開始および停止時間との具体的なタイプを定義する、eNB305/410においてすでに構成されている情報に対する参照であり得る。この参照は、事前に構成されたパラメータの特定のセットを参照するためのフラグ、数字、英数字の表記、または何らかの他の識別子と、場合によっては特定のセルを示すものとを使用し得る。代替的に、または加えて、提供される情報は、現在のサービングセルの識別情報および/または概略的なUEの位置などの、ターゲットUEの特性を含み得る。受信側のeNBは次いで、緊急PRSパラメータおよび適応的な送信中断パラメータの特定の構成されたセットに、情報(たとえば、サービングセルIDまたは概略的なUEの位置)をマッピングすることができる。
[00109]ステップ8またはステップ9において情報を受信した結果として、特定のセルのためのeNodeB305などの第1のeNodeBによって送信される緊急モードPRS信号は、時間領域、周波数領域、および/またはコード領域において、第2のセルのためにeNodeB410などの第2のeNodeBによって送信されるPRS信号と少なくとも部分的に直交していることがある。結果として、第1のセルのための第1のeNodeBによって送信されるPRS信号および第2のセルのための第2のeNodeBによって送信されるPRS信号は、異なる時間において、異なるPRSの周波数シフトを使用して、または異なるPRSのコードシーケンスを使用して送信され得る。この直交性は、eNodeBによってサポートされる2つの異なるセルのための、同じeNodeBからのPRS送信にも当てはまり得る。
[00110]別のセルにおいて送信されるPRS信号に部分的にまたは完全に直交するPRS信号をあるセルにおいて送信することで、PRS信号間の干渉を減らし、またはなくすことができ、ターゲットUE(たとえば、図7の例ではUE302)によるPRS信号の取得と正確な測定とを支援することができる。たとえば、周波数領域において直交するPRS信号は、同時に送信されるときでも互いに干渉しないことがあるが、両方のPRS信号をUEが同時に測定するのを妨げ得る。時間領域において直交するPRS信号は、異なる時間に送信されることが可能であり、そうすると干渉せず、両方ともターゲットUEによって測定され得る。シンボルの異なるコードシーケンスを使用するPRS信号は、同時に、および同じ周波数を使用して送信され得るが、UEがコードシーケンスの1つだけを取得して測定する場合、より小さな干渉を受けることがある。
[00111]事業者は、(たとえば、近くのeNBとより遠くのeNBとの間の)異なるeNBからの、または同じeNBからの、異なるセルにおける緊急PRS送信が、周波数領域、時間領域、および/または符号領域に対して、部分的または完全に直交するように、E−SMLCなどの制御エンティティにおいて、または受信側のeNBにおいて、緊急PRSパラメータ(たとえば、PRSの帯域幅、PRSの出力、PRSの周波数シフト、PRSのコードシーケンス、PRSのサブフレーム、送信中断されるサブフレームなど)を事前に構成することができる。
[00112]図7に戻ると、ステップ10において、E−SMLC355は、LPPおよび/またはLPPe Provide Assistance Dataメッセージの形態で、支援データをUE302に送信する。支援データは、OTDOAのための典型的な支援データ(たとえば、OTDOA測定が必要とされる基準セルおよび近隣セルの識別情報など)に加えて、UE302が測定する必要のある各セルのPRSスケジュールの少なくとも一部(たとえば、図7の例ではeNodeB305および410のセル)を含む。UE302に提供されるPRSスケジュールは、UE302が測定を試みる必要があり得る、各セルからの緊急PRSモードのためのスケジューリングおよび/または送信中断シーケンスを含み得る(たとえば、図5に関連して論じられたパラメータ、より高い帯域幅BW、向上した周期TPRS、向上したサブフレームの数NPRS、緊急PRSモードがいつ開始して停止するかについての情報などの、それらのパラメータの拡張を含んでよく、ならびに/または、PRSの周波数シフトおよび/もしくはPRSの送信ダイバーシティなどの他のパラメータを含んでよい)。eNBの位置座標および他のeNBに対するeNBの送信タイミングなどの追加の情報も、ステップ10においてUE302に送信され得る。いくつかの実装形態では、ステップ10において移送される情報の一部またはすべてが、LPPメッセージに埋め込まれるLPPeメッセージを使用して運ばれ得る。いくつかの実装形態では、ステップ10において送信されるLPPおよび/またはLPPe Provide Assistance Dataメッセージは、OTDOAに加えて他の測位方法のための支援データを提供することができ、たとえば、A−GNSS、ECID、および/またはWLAN測位のための支援データをUE302に提供することができる。
[00113]ステップ11において、E−SMLC355は、LPPおよび/またはLPPe Request Location InformationメッセージをUE302に送信し、このメッセージは、UE302に、ステップ10において受信された支援データを利用してOTDOA測定を開始するように命令する。ステップ11において送信されるLPPおよび/またはLPPe Request Location Informationメッセージは、(たとえば、近くのセルからのPRS緊急モード送信についての)追加の情報をUE302に提供することができ、LPPとLPPeの両方が使用されるときは埋め込まれたLPPeメッセージを含み得る。いくつかの実装形態では、ステップ11において送信されるLPPおよび/またはLPPe Request Location Informationメッセージは、OTDOA測定に加えて他の測定を行うようにUE302に要求することができ、たとえば、A−GNSS測定、ECID測定、および/またはWLAN測定を行うようにUE302に要求することができる。ステップ11に続いて(および図7には示されない)、UE302は、ステップ11において要求された測定の一部またはすべてを実行し、たとえばステップ11において要求されている場合、位置推定を計算することができる。ステップ12において、UE302は、LPPおよび/またはLPPe Provide Location InformationメッセージをE−SMLC355に送信する。LPPおよび/またはLPPe Provide Location Informationメッセージは、UEの位置推定を含み得る(UE302が、ステップ10および/またはステップ11において受信された情報に基づいて、ならびに、UE302によって行われたOTDOA測定および任意の他の測定に基づいて、これを計算することが可能であった場合)。LPPおよび/またはLPPe Provide Location Informationメッセージは、さらに、または代わりに、ステップ11において移送されたメッセージによって指示されるようにUE302によって行われたOTDOA測定結果(および任意の他の測定結果)を含み得る。E−SMLC355は、UE302の位置を計算するために、受信された測定結果を使用することができる。
[00114]ステップ13において、E−SMLC355は、UE302の位置をMME315に送信する。ステップ14において、MME315はUE302の位置をGMLC345に送信し、ステップ15において、GMLC345はその位置をIMS370に転送する。IMS370(たとえば、IMS370中のLRF375)が次いで、ステップ16において、その位置をPSAP385/395に転送する。
[00115]図7において示され図7について上で説明されたような制御プレーンの方法の代わりに、ユーザプレーンのSUPL方法がUE302の位置を取得するために使用されていた場合、図7について先に説明されたステップ1から4は依然として有効であり得る。しかしながら、ステップ5において、IMS370が位置特定要求をGMLC345に送信する代わりに、IMS370が、図3Aに関して示され説明されたE−SLP335などのE−SLPに位置特定要求を送信し、ステップ6、7、13、14、および15は行われない。ステップ6および7の代わりに、E−SLPは、IMS370から受信された位置特定要求をE−SMLC355に通知することができる(たとえば、物理的に別のE−SMLC355に通知することができ、または、物理的に別のE−SMLC355の機能の一部を実行することが可能なE−SLP内の機能に通知することができる)。E−SMLC355は次いで、ステップ8および9について示され説明されたメッセージを、UE302の近くのeNBに送信する。
[00116]E−SLPは次いで、(たとえば、図3Aの場合、PDNゲートウェイ235とサービングゲートウェイ230とを介して、UDPとIPとを使用してSUPL INITメッセージをUE302に送信することによって)UE302とのSUPLセッションを開始する。このSUPLセッションの一部として、図7のステップ10、11、および12がここで、UE302とE−SLPとの間で行われ(すなわち、これらの3つのステップに対してはE−SLPが図7において示されるE−SMLC355を置き換える)、図7のステップ10、11、および12において移送されるLPPおよび/またはLPPeメッセージは、SUPL ULPメッセージの内部で(たとえば、OMAによって定義されるSUPL POSメッセージの内部で)トランスポートされる。E−SLPは次いで、ステップ12においてUE302の位置を受信し、または、ステップ12において、E−SLPがステップ12においてUE302の位置を取得または計算するのを可能にするOTDOA(および場合によっては他の)測定結果を受信する。E−SLPは次いで、位置をIMS370に送信する。IMS370は次いで、図7のステップ16のように位置をPSAP385/395に転送する。
[00117]別の態様では、eNodeB305および/または410などの1つまたは複数のeNodeBが、UE302と関連付けられる緊急の呼をサポートするための要求(たとえば、図7のステップ1において緊急PDN接続を取得するための要求、ステップ1における緊急接続のための要求、または、図7のステップ1の一部を形成し得る緊急関連ベアラを確立するための要求)を受信または傍受すると、緊急PRSモードを自律的に開始することができる。eNodeBは、緊急の呼をサポートするための要求を受信(または傍受)したことに応答してeNodeBがそれへと切り替えることができる、緊急PRSスケジュールを用いて事前に構成されていることがある。所与のエリアの中の各eNodeBは、同じまたは無料の緊急PRSモードスケジュールを用いて事前に構成されていることがあるので、(たとえば、図6A〜図6Cに関して)本明細書において説明されるPRSスケジューリングの協調が可能になる。eNodeBはそれでも、図7のステップ8および9においてE−SMLC355から追加の緊急PRSスケジューリング情報を受信し得る。単一のeNodeB(たとえば、サービングeNB1 305)だけが緊急の呼をサポートするための要求を受信または傍受する場合、eNodeBは、3GPP X2インターフェースを使用して緊急の呼について他の近くのeNBに知らせることができ、加えて、eNBがサービングeNB305である場合、UE302のためのサービングセルを他のeNBに示すことができる。サービングセルの指示は、先に説明されたように、様々な緊急PRSスケジュールおよび他の様々な構成情報の中から選択するために、eNBによって使用され得る。
[00118]1つまたは複数のeNodeBはまた、図7のステップ10と同様に(たとえば、ステップ10の代わりに、またはステップ10に加えて)、支援データをUE302に提供することができる。その場合、各eNodeBは、それ自体の緊急PRSスケジュールを支援データとして提供することができる。各eNodeBは、支援データをポイントツーポイントでUE302に提供することがあり、または、ブロードキャストを介して(たとえば、eMBMSまたはLTE SIBを使用して)ノーマルPRSスケジュールおよび/または緊急PRSスケジュールを含む支援データを提供することがあり、UE302とポイントツーポイントで対話する必要はないことがある。複数のeNodeBが同じまたは無料の緊急PRSスケジュールを用いて構成される場合、1つのeNodeBしか、PRSスケジュールをUE302に送信する必要はないことがある。たとえば、1つだけのeNodeBがそれ自体および他のeNodeBのための緊急PRSスケジュールを提供することがあり、これらの他のeNodeBが緊急PRSへ切り替えることを可能にするために緊急PRSスケジュールを含むメッセージを(たとえば、LTE X2インターフェースを使用して)これらの他のeNodeBに送信することがある。スタンドアロンのeNBビーコンの場合、緊急PRSモードスケジュール(およびノーマルPRSモード)に関する情報のブロードキャストは、この情報をターゲットUEに送信する便利な方法であることがあり、それは、UEがサービングeNBとしてスタンドアロンのPRSビーコンに決してアクセスしない可能性があるからである。
[00119]無線アクセス技術間(RAT間)のOTDOAに関して、LTEとは異なる無線技術を用いてネットワークにアクセスするUE(たとえば、cdma2000、GSM、WCDMA、またはWiFiをサポートするネットワークまたはAPにアクセスするUE)は、このネットワーク内の、またはそれと関連付けられる位置特定サーバ(たとえば、SMLC、SAS、PDE、SLP、または何らかの他のタイプである位置特定サーバ)によって測位され得る。位置特定サーバはそれでも、UEの位置においてLTE無線カバレッジを提供するLTEネットワーク(たとえば、UEが現在アクセスしているネットワークの事業者に属するLTEネットワーク)がある場合、UEを位置特定するためにOTDOAを利用することができる。位置特定サーバは次いで、OTDOA測定(たとえば、LTEネットワークにおいてeNBによって送信されるPRS信号のRSTD測定)を行うためにUEをリダイレクトすることができる。UEが(たとえば、OTDOA測定結果を得るために)測定すべきであるLTEネットワーク中のセルを示し、UEがこれらのセル内で送信されるPRS信号を取得して測定することを可能にするための情報(たとえば、LTE無線周波数、PRS測位機会、予想されるPRSタイミングに関する)をUEに提供する、支援データおよび/または測定要求を位置特定サーバがUEに送信する場合、このリダイレクトは達成され得る。リダイレクトを可能にするために位置特定サーバによってUEに送信される情報は、図7のステップ10および11において送信される情報と同様であり、または同じであり得る。
[00120]この情報は、位置特定サーバとUEとの間で使用され、UEが現在アクセスしているネットワークに特有である、測位プロトコル(たとえば、RRLP、RRC、IS−801、LPP/LPPe)内で送信され得る。UEは次いで、LTEネットワークによって使用される1つまたは複数の周波数に合わせ、LTEネットワーク中のセルのためにOTDOA測定(たとえば、RSTD測定)を行うことができ、次いで、OTDOA測定結果を、またはこれらの測定結果に基づく計算された位置を、位置特定サーバとUEとの間で使用される測位プロトコル(たとえば、RRLP、RRC、IS−801、またはLPP/LPPe)を使用して位置特定サーバに返すことができる。
[00121]この測位プロトコルに対する変更と、これらの変更をサポートするためのUEおよび位置特定サーバへの影響とを減らすために、位置特定サーバによってUEに送信される情報、およびUEによって位置特定サーバに返される情報は、測位プロトコルがLPPまたはLPP/LPPeではない場合に、この測位プロトコルのためのメッセージの内部にLPPまたはLPP/LPPeメッセージ(たとえば、図7のステップ10〜12について説明されたものと同様の、または同一の、LPPおよび/またはLPP/LPPeメッセージ)を埋め込むことによって、運ばれ得る。このことは、測位プロトコルのための新しいパラメータおよび/または新しいメッセージのセットを定義する必要をなくし得る。この埋め込みは、LPPまたはLPP/LPPeメッセージを含むオクテットストリングを埋め込む(たとえば、図7のステップ10のようにPRS情報を近くのeNBのためのUEに送信するためにLPP Provide Assistance Dataを埋め込む)ことによって、達成され得る。代替的に、LPPおよび/もしくはLPPeから取り込まれるか、またはLPPおよび/もしくはLPPeに基づくかのいずれかである新しいパラメータ(たとえば、新しいASN.1パラメータ)が、LPPおよび/またはLPPeパラメータの再使用を可能にするために測位プロトコルに追加され得る。
[00122]さらに、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードへとLTEネットワーク中のいくつかのセルを切り替えるために、および/または、これらのセルに対して緊急PRSモードと適応的なPRSの送信中断とをスケジューリングするために、位置特定サーバは、緊急PRSモードへの切替えに関する命令と、緊急PRSスケジューリングおよび/または適応的なPRSの送信中断のための情報とを提供するために、LTEネットワーク中のeNBにメッセージを送信することができる。このメッセージは、位置特定サーバがE−SMLC能力を含む場合、または、これらのメッセージを送信するように別のE−SMLCに命令することができる場合、LPPaメッセージとして送信されてよく、(たとえば、図7のステップ8および9のように)E−SMLCによって送信されてよい。
[00123]屋内にあるターゲットUEのための正確なOTDOA測位をサポートするために、UEは、屋内にある間に少なくとも3つのeNBから、好ましくは、約20個から80個などの多数のeNBから、PRSを受信して測定する。しかしながら、いくつかの屋内環境では、少数のeNBしか、または場合によっては1つのeNB(たとえば、サービングeNB)しか、UEに対して可視ではないことがある。これらの場合、PRS信号が、より高い出力を用いる緊急PRSモードを使用して、および/または経時的な信号積分を通じてターゲットUEによってより簡単に取得され測定されるコードを使用して、eNBによって送信され得るとしても、UEは、正確な位置が決定され得るのに十分なPRSを測定することが可能ではないことがある。したがって、ネットワーク事業者は、十分なPRSのカバレッジを確保するために、たとえば、建物の側面への取り付け、屋根の上への搭載、建物の内部などの、環境中の様々な箇所に、図4AのeNBビーコン400などの追加のeNBビーコンを展開することができる。システム中の他のeNBのように、これらのスタンドアロンのeNBビーコンは、ネットワーク側(たとえば、MMEおよび/またはE−SMLCなど)が(たとえば、PRSの周波数、帯域幅、出力などの上昇および/または低下を命令することによって)eNBビーコンからのPRS送信を制御することを可能にするために、および、E−SMLCがeNBビーコンからPRSのタイミングなどのPRS情報を取得することを可能にするために、MMEおよび/またはE−SMLCなどのいくつかのネットワークエンティティに接続するように構成され得る。
[00124]スタンドアロンのeNBビーコンなどの測位ビーコンは、LTEのカバレッジを拡大し、場合によってはターゲットUEから異なる方向に向いている多数のeNBからのPRS信号を配置されているUEが受信して測定することを可能にするように、展開され得る。しかしながら、eNBビーコンからのPRS送信は、他のeNBからのPRS送信および非PRS送信との干渉を引き起こし得るので、いずれの近くのターゲットUEの高優先度の位置特定(たとえば、緊急の呼のための位置特定)も必要ではないときには常に、(たとえば、PRSの帯域幅、PRS測位機会、および/またはPRSの出力を制限することによって)制限される必要があり得る。その上、ターゲットUEが高い優先度でOTDOAを使用して位置特定される必要があるとき、近くのeNBビーコンからのPRS送信は、ターゲットUEによるPRS信号の取得と正確な測定とを可能にするために、(たとえば、PRS測位機会、PRSの出力、および/またはPRSの帯域幅の増大を介して)増やされる必要があり得る。これは、ノーマルPRSモードおよび緊急PRSモードが、ノーマルeNB(たとえば、図4AのeNB305およびeNB310)に対するように、eNBビーコン(たとえば、図4AのeNBビーコン400)によってサポートされる必要があり得ることを示唆する。いくつかの場合、干渉を制限して電力を節約するために、いくつかのeNBビーコンにおけるノーマルPRSモードは、いずれのPRS信号も送信しないことを備え得るが、一方、緊急PRSモードは、高デューティサイクルで、またはさらには全デューティサイクルでPRS信号を送信することを備え得る。eNBビーコンからのPRS送信を調整するのが必要であることは、E−SMLCによる(たとえば、図7に示されるようなLPPaを使用する)、または、本明細書において前と後の両方で説明されるようなSLPもしくはMMEもしくは他のeNodeBによる、eNBビーコンの制御が可能であることが必要であることを示唆する。コアネットワーク中のネットワークエンティティへのeNBの接続は一般に、事業者によるネットワークバックホールリソースの割振りを介して、たとえば、制御プレーン中のMMEおよびユーザプレーン中のサービングゲートウェイ(SGW)にeNBを接続するためにLANケーブルまたはマイクロ波のリンクを使用して、実現される。しかしながら、eNBビーコンを事業者のコアネットワークに接続するためにこれらのバックホールリソースを割り振ると、eNBビーコンの展開が高価になる可能性がある。したがって、SGWおよびMMEなどのコアネットワークエンティティからeNBビーコンへのワイヤレスバックホール接続が、可能にされ得る。たとえば、ワイヤレスバックホール接続をサポートすることが可能なeNBビーコンは、ローカルの電源しか必要としないことがあり、または、固有の電池による電源が備えられており、他のエンティティに対する依存を最小限にして機能することが可能にされることもある。
[00125]上で説明されたようなビーコンのバックホール接続性と関連付けられる費用は、eNBビーコンをリレーまたはレピータの形態で展開することによって減らされ得る。たとえば、レピータ(すなわち、レベル1リレー)eNBビーコンは、図4AのeNBビーコン400によってサポートされてよく、図4AのeNB305などの別のeNB(ドナーeNBと呼ばれる)によって送信されるPRS部分と(任意選択で)1つまたは複数のシステム情報ブロック(SIB)とを繰り返すように構成され得る。レピータのタイミングは、ドナーeNBに対して相対的に固定されるか、またはGNSS受信機を使用して絶対的に固定されるかのいずれかであり得る。別の例として、リレー(たとえば、レベル2リレー)は、たとえば、リレーeNBの異なる物理セルID(PCI)またはリレーeNBのための何らかの他の値に基づいてPRS信号に対して異なるコーディングおよび/または異なるPRSの周波数シフトを使用することによって、ソースeNBによって使用されるPRSのコーディングおよび/またはPRSの周波数シフトを変更することに加えて、レピータの上で説明された活動を実行するように構成されてよく、これにより、UE305などの近くのターゲットUEが、ソースPRSからの中継されたPRSを区別すること、したがって別々に測定することが可能になる。リレーの使用に基づく例示的な方法のさらなる詳細が、本明細書において後で与えられる。
[00126]別の例として、上で説明されたようなeNBビーコンのバックホール接続性と関連付けられる費用は、何らかの内部的なUE能力を含むスモールセルeNBまたはHeNBビーコンを展開することによって減らされ得る。内部的なUE能力は、eNBビーコンを展開する事業者に属するコアネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立するために、スモールセルeNBビーコン(すなわち、HeNBビーコン)によって使用され得る。内部的なUE能力はまた、スモールセルeNBまたはHeNBによって通常サービスされるであろうよりも広いエリアへ(たとえば、より高い出力を使用して)送信することが可能なeNBビーコンに追加され得る。しかしながら、eNBビーコンが広いエリア(たとえば、農村のエリアでは数キロメートル以上)をサービスし得るとしても、eNBビーコンは、スモールセルeNBビーコン(たとえば、HeNBビーコン)と同じ方法でワイヤレスバックホール接続を確立することができる。したがって、以下の説明では、eNBビーコンへの言及は、広いエリアカバレッジを有するeNBビーコン、ならびにスモールセルeNBビーコン(たとえば、HeNBビーコン)を含み得る。HeNBビーコンは、好ましくは、UEによる非位置特定サービスのLTEアクセスのサポートを妨げるように構成されるが(たとえば、音声とデータの送信および受信などの非位置特定LTEサービスの目的でのUEによるワイヤレスアクセスをサポートするための、データまたは制御情報を送信または受信しないことがある)、LTE位置特定サービスをサポートするための制御情報を送信して受信するように構成される。たとえば、eNBビーコンまたはHeNBビーコンは、非位置特定LTEアクセスと非位置特定LTEサービスとをサポートするための必要な装置(たとえば、ハードウェア、ソフトウェアなど)を含まないことがあり、そのような必要な装置を含むがそのような必要な装置を無効にし、または使用されないようにすることがあり、UEによる非位置特定LTEアクセスおよび非位置特定LTEサービスのサポートを能動的に妨げるための装置(eNBビーコン400がそのようなアクセスとサービスとをサポートしないが、位置特定サービスをサポートすることを示すものをブロードキャストするための装置、または、LTE非位置特定サービスに対する要求を拒絶するための装置など)を含むことがあり、または、eNBビーコンまたはHeNBビーコンがLTE非位置特定サービスをサポートしないような他の構成であり得る。
[00127]ワイヤレスバックホール能力を含むeNBビーコンはまず、UEとして事業者のコアネットワークに接続し、次いで、PDGを通じたセキュリティゲートウェイ(SeGW)へのセキュアなデータ接続を確立する。今度はHeNBまたはスモールセルとして動作するeNBビーコンは、次いで、事業者のネットワークにHeNBとして登録するために、SeGWへの確立されたセキュアなデータ接続を使用することができる。事業者のネットワーク(たとえば、E−SMLCを介した)は次いで、たとえば、図7に示されるような(たとえば、図7のステップ8および9のような)ネットワークE−SMLCとeNBビーコンとの間で通信されるLPPaメッセージを介して、eNBビーコンにおけるOTDOAのサポートとPRS送信とを制御することができる。eNBビーコンはUEの測位のためだけに使用されることが可能であり、UEとネットワークとの間にシグナリング、データ、および音声の接続性を提供しないことがあるので、eNBビーコンのUE部分とSeGWとの間のデータ接続は、完全に機能するeNBと比較して、少量の帯域幅(たとえば、制御シグナリングをサポートするのに十分な量の帯域幅)しか利用しないことがある。したがって、eNBビーコンのUE部分によって提供されるワイヤレスバックホールは、ほとんどネットワークリソースを使用しないことがある(たとえば、帯域幅の低い使用率およびコアネットワークエンティティにおける処理能力とメモリの低い使用率)。さらに、eNBビーコンのUE部分とHeNB GWまたはSeGWとの間のデータ接続は、eNBビーコンと関連付けられるE−SMLCによるLPPa制御シグナリングのために利用されるバックホールを提供し得る。
[00128]上で説明されたようにeNBビーコンからのワイヤレスバックホールを実装するために利用され得る例示的なアーキテクチャが、図8のシステム80により示されている。図8では、実線は、互いに直接接続される、またはされ得るエンティティのペアの間のインターフェースを表し、二重の破線の矢印は、中間エンティティを介して互いに接続され得るエンティティのペアの間のプロトコルを表す。図8は、図4AのeNBビーコン400に対応し得る、およびHeNB部分801(HeNBモジュール)とUE部分802(UEモジュール)とを含む、例示的なeNBビーコン800を示す。部分801、802は、互いに情報を提供し、情報を受信するために、互いに通信可能に結合され得る。HeNB部分801は、PRSを送信するように構成され、UE部分802とは別の論理構成要素である。HeNB部分801は、(i)UE部分801によって確立されるワイヤレスバックホール接続を使用してコアネットワーク140に接続し、(ii)ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを切り替えるためにコアネットワーク140中のE−SMLC824からのLPPaメッセージングに応答するように構成される。UE部分802は、PDG808、SeGW826、および/またはHeNB GW820などの、コアネットワーク140中のエンティティへのワイヤレスバックホール接続を確立するように構成される、モバイルデバイスのワイヤレス接続モジュールを備える。システム80はまた、eNBビーコン800を所有して展開する事業者のコアネットワーク140と、コアネットワーク140内の(下でさらに説明される)いくつかのネットワークエンティティと、1つまたは複数のeNB(たとえば、eNB804)および1つまたは複数のeNBビーコン(たとえば、eNBビーコン800)を含み得るコアネットワーク140と関連付けられるRAN120とを含む。明確にするために、(HeNB部分801ではなく)UE部分802のためのネットワークアクセスと、データ移送と、位置特定とをサポートする図8のエンティティは、HeNB部分801をサポートするエンティティと区別するために影付きで示されており、HeNB部分801をサポートするエンティティは影付きされずに示されている。図8は1つのコアネットワーク140と1つのRAN120だけを示すが、図8に関連して説明される例示的な方法は、2つ以上のRANおよび/または2つ以上のコアネットワークがあるときにも適用可能である。たとえば、eNBビーコン800のUE部分802からのワイヤレスバックホールをサポートする、図8に影付きで示されているネットワークエンティティの一部は、HeNB部分801への接続をサポートする影付きされずに示されているエンティティとは、異なるRANおよび/または異なるコアネットワークの中にあり得る。加えて、RAN120およびコアネットワーク140は、2つ以上のネットワーク事業者のうちの複数に属すことがあり、またはそれらをサポートすることがあり、eNBビーコン800が、複数の事業者の中の1つまたは複数のネットワーク事業者に属してそれらによって展開されることと、自身のホーム事業者が上記の複数の事業者の中の任意の事業者を備えるUEの代わりに送信またはPRS信号を介したOTDOAをサポートすることとが可能になる。
[00129]図8では、UE部分802は、物理的なeNBビーコン800の論理構成要素または物理構成要素であり得る。たとえば、UE部分802は、eNBビーコン800の別のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素であってよく、または、HeNB部分801もサポートする共通のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアなどの、eNBビーコン800における共通のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアを使用してサポートされ得る。同様に、HeNB部分801は、eNBビーコン800の別のハードウェアおよびソフトウェアの構成要素であってよく、または、eNBビーコン800の中の共通のハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアを使用してサポートされてよい。物理的に別々のUE部分802またはHeNB部分801の場合、UE部分802とHeNB部分801との間の通信は、有線接続またはワイヤレス接続を介したものであり得る。単にUE802ともここでは呼ばれるUE部分802は、ノーマルUE(たとえば、図1のUE UE 1・・・UE N、ならびに、図3A、図3B、図4A、および図4BのUE302など)の一部の機能だけをサポートすることができ、ネットワーク(たとえば、LTEネットワーク)に接続すること、ネットワークへの(たとえば、SGW806およびPDG808への)1つまたは複数のPDN接続とデータベアラとを確立すること、および、これらのデータベアラとPDN接続とを使用してHeNB GW820などのネットワーク側の他のエンティティとデータを交換することが、可能にされ得る。しかしながら、UE802は、音声接続を確立し、テキストメッセージを移送し、UEの通常のユーザの代わりに任意のサービスを実行することが可能であることなどの、ノーマルUEの他の機能をサポートしないことがある。同様に、HeNB部分801は、ノーマルeNB(図3A、図3B、図4A、および図4BのeNB305など)の一部の機能だけをサポートし得る。たとえば、HeNB部分801は、ターゲットUEのOTDOA測位を可能にするためにPRS信号を送信し得るが、UEの代わりに音声またはデータの接続性をサポートしないことがある。しかしながら、いくつかの実施形態では、HeNB部分801は、UEのためのモビリティと音声およびデータの接続性とをサポートすることを含む、ノーマルeNBまたはノーマルHeNBの大半またはすべての機能をサポートし得る。eNBビーコン800は、図4AのスタンドアロンのeNBビーコン400に対応し得る。
[00130]eNBビーコン800が最初に電源投入されるとき、またはeNBビーコン800のユーザによって別様に命令されるとき、UE802は、この例ではコアネットワーク140とRAN120とを所有する事業者であると想定される、eNBビーコン800を所有する事業者に対応する、利用可能なネットワークを探索し得る。UE802は次いで、このネットワークに接続するために、LTEおよび/もしくは別の適切な無線アクセス技術、または技術の組合せを使用することができ、本明細書でさらに詳細に例示されるように、PDN接続と1つまたは複数のデータベアラとを続いて取得することができる。図8に示されるように、UE802はそうすると、接続モードにあるとき、サービングeNB804と、サービングゲートウェイ(SGW)806と、PDNゲートウェイ(PDG)808とを有し得る。UE802は、サービングMME810も有し得る。UE802がネットワークに接続されると、eNBビーコン800(たとえば、eNBビーコン800中のHeNB部分801)は、図9に関して下でさらに説明されるように、UE802およびeNB804、SGW806およびPDG808を介して、SeGW826と通信することが可能である。eNBビーコン800は、ノーマルHeNBとして振る舞い、(たとえば、HeNB部分801を使用して)SeGW826へのセキュアな接続を確立し、そして、HeMS828に登録し、HeNB GW820およびMME822へのS1シグナリング接続を確立する。S1シグナリング接続の確立は、E−SMLC824が、eNBビーコン800の近くのUEのOTDOA位置特定をサポートするために、eNBビーコン800からのPRS送信を制御することを可能にする。説明を簡単にするために、図8は2つの別々の論理MME810および822と、2つの別々の論理E−SMLC814および824とを示すが、MME810および822は同じまたは異なる物理エンティティであってよく、E−SMLC814および824は同じまたは異なる物理エンティティであってよい。図8のE−SMLC824およびE−SMLC814は各々、図3A、図3B、図4A、図4B、および図7のE−SMLC355に対応し得る。図8のH−SLP812は、図3AのE−SLP335に対応し得る(たとえば、両方が、E−SLPとH−SLPの両方として機能できるSLPの部分であり得る)。
[00131]図8を参照すると、図9は、図8のeNBビーコン800からのワイヤレスバックホールの確立と、ターゲットUEのOTDOA位置特定をサポートするためのワイヤレスバックホールの後続の使用との、より完全な説明を与える。図9はeNBビーコン800のHeNB部分801を示さないが、UE部分802によって実行されるものとして明示的に説明されない、図9に関連して説明されるeNBビーコン800の活動は、図8のHeNB部分801によって部分的または完全に実行され得る。図9において、各矢印は、交換されている2つ以上のメッセージを表し得る。図9のステップ1において、eNBビーコン800のUE部分802は、3GPP TS 23.401に記述されるように、近くのeNB804によってサポートされる適切なLTEサービングセルを(たとえば、eNBビーコン800が最初に電源投入された後で近くのeNBからの無線送信を聴取することによって)発見することができ、次いで、LTE接続手順を実行することによって、コアネットワーク140に接続することができる。LTE接続手順は、(i)サービングeNB804とサービングMME810とをUE802に割り当て、(ii)SGW806およびeNB804を介してUE802からPDG808へのPDN接続を確立し、(iii)UE802およびeNBビーコン800のためのIPアドレスを割り当て、または確認し、(iv)PDG808を介してeNBビーコン800とコアネットワーク140中の他のエンティティとの間でシグナリングメッセージを移送することが可能なデフォルトベアラを確立することができる。ステップ1において確立されるPDN接続およびデフォルトベアラは、eNBビーコン800からコアネットワーク140へのワイヤレスバックホール接続として見なされ得る。eNBビーコン800が、OTDOA測位をサポートすることに加えて、外部のUEへの音声およびデータの接続性をサポートするように構成される場合、UE部分802は、ステップ1の一部として、またはより後の時間に(たとえば、外部のUEを後でサポートする場合)、PDG808および/または外部のUEによる音声と、データと、シグナリングとのアクセスをサポートするための他のPDGへの追加のPDN接続および/または追加のベアラを確立することができる。
[00132]図9のステップ2において、UE802は、UE802の位置を決定または検証する際に支援を得るために、コアネットワーク140への接続を使用することができる。UE802は、支援されたGPS(A−GPS)、支援されたGNSS(A−GNSS)、ECID、および/または他の測位方法を使用して、それ自体の位置を決定することができる。位置を決定する際、UE802は、3GPP TS 35.305および23.271において説明される、LTEのための3GPP制御プレーンの位置特定方法を利用することができ、この方法では、UE802のためのサービングMME810に接続されるE−SMLC814が、(i)UE802にA−GPSまたはA−GNSS支援データを提供するために、(ii)A−GPS、A−GNSS、および/もしくは他の測位方法のためのUE802からの測定もしくは位置推定を要求するために、ならびに/または、(iii)UE802の位置を計算するために、使用される。制御プレーンの方法が、図9のステップ2について概略的に示されている。しかしながら、制御プレーンの方法の代わりに、UE802は、PDG808を介してホームSLP(H−SLP)812とのSUPLセッションを確立し、OMAによって定義されるSUPLユーザプレーン位置特定プロトコル(ULP)を使用してH−SLP812と通信することによって、SUPLユーザプレーン位置特定方法を使用することができる。この場合、H−SLP812は、UE802が位置を測定して計算するのを助けるために、(たとえば、A−GPSまたはA−GNSS支援データを、SUPL POSメッセージに含まれるLPPまたはLPP/LPPeメッセージにおいてUE802に送信することによって)A−GPSもしくはA−GNSS支援データをUE802に提供することができ、または、A−GPS、A−GNSS、および/もしくはUE802によって得られた他の測定結果から、UE802の位置を計算することができる。UE802は次いで、今後の使用のためにその位置を記憶することができる。加えて、または代わりに、E−SMLC814またはH−SLP812(どちらか使用される方)が、E−SMLC814またはH−SLP812がそれぞれ、UE802がeNBビーコン800と関連付けられることを、たとえば、eNBビーコンに対応するものとしてE−SMLC814またはH−SLP812においてすでに構成されている、UE802の測位の間にE−SMLC814またはH−SLP812に運ばれる固有のまたは顕著なIMSIまたはIMEIなどの、UE802の固有のまたは顕著な識別情報が原因で認識している場合、UE802の(および、したがってeNBビーコン800の)位置を記憶することができる。顕著な識別情報の例として、IMSIまたはIMEIの中のいくつかの桁または桁の値が、eNBビーコンを識別するためにコアネットワーク140の事業者によって確保されていることがあり、この場合、E−SMLC814またはH−SLP812は、確保された桁または桁の値についての情報を用いて構成されるだけでよい。E−SMLC814またはH−SLP812がUE802の位置を記憶するとき、その位置は、eNBビーコン800の位置を提供することによって、OTDOAを使用してターゲットUEの測位を助けるために後で使用され得る。
[00133]図9のステップ3において、eNBビーコン800は、ステップ1においてUE802によって確立されたPDG808へのPDN接続とデフォルトベアラとを使用して、セキュリティゲートウェイ(SeGW)826へのセキュアなIP接続(たとえば、IPsec接続またはTCP/TLS接続)を確立することができる。ステップ3においてセキュアなIP接続を確立することは、SeGW826とeNBビーコン800の両方において構成されるセキュリティ証明書に基づく、eNBビーコン800によるSeGW826の、およびSeGW826によるeNBビーコン800の相互認証を伴い得る。相互認証は、コアネットワーク140と関連付けられないエンティティがeNBビーコンとして偽装することを防ぐとともに、eNBビーコン800が正しいコアネットワーク140に接続するのを確実にすることができる。ステップ3に続いて、eNBビーコン800は、ステップ4において、スモールセルeNBとして、HeNBとして、またはeNBビーコンとして登録するために、SeGW826を介してHeNB管理システム(HeMS)828にアクセスすることができる。ステップ3およびステップ4は、HeNBまたはスモールセルeNBの登録について記述する、3GPP TS 32.593において記述されるようにサポートされ得る。さらに、ステップ3およびステップ4は、TS 32.593によって記述されるように、eNBビーコン800がまず初期SeGW(図8にも図9にも示されていない)と初期HeMS(やはり図8にも図9にも示されていない)とにアクセスすることによって実現されてよく、初期HeMSは、最終SeGW826および最終HeMS828のためのIPアドレスまたはFQDNをeNBビーコン800に提供する。ステップ4における登録の間、eNBビーコン800は、HeMS828に対する識別情報(たとえば、コアネットワーク140の事業者によってeNBビーコン800によって割り当てられ、eNBビーコン800において構成される固有のID)と、たとえばステップ2について説明されたような、先に取得されている可能性のあるeNBビーコン800の任意の位置とを提供することができる。HeMS828は、固有のLTEセル識別情報(たとえば、TACとCI)をeNBビーコン800および1つまたは複数のPLMN IDに割り当てることができる。HeMS828はまた、eNBビーコン800によるPRSスケジューリングおよびPRSシグナリングに関する情報を構成することができ、たとえば、ノーマルPRSモードおよび緊急PRSモードのためのパラメータを構成することができる。eNBビーコン800がeNBビーコンであり、ノーマルHeNBまたはスモールセルeNBではないことをHeMS828が認識している場合、HeMSは、eNBビーコンに適したPRSパラメータを構成することができ、たとえば、緊急PRSモードに対して高デューティサイクルまたは全デューティサイクルを構成することができる。HeMS828はまた、1つまたは複数のLTE SIBにおいてeNBビーコン800によって続いてブロードキャストされ得る、ならびに、ノーマルeNB、ノーマルHeNB、およびノーマルスモールセルeNBによってSIBにおいてブロードキャストされる同様のデータとは異なり得る、他のデータをeNBビーコン800において構成することができる。ステップ4に続いて、HeMS828は、E−SMLC824、E−SMLC814、および/またはH−SLP812などの、コアネットワーク140のための1つまたは複数の位置特定サーバにおいて、ステップ4の間にeNBビーコン800から受信された情報を構成することができる。構成された情報は、eNBビーコン800の識別情報(たとえば、TACおよびCI)と、知られていればeNBビーコン800の位置と、eNBビーコン800のためのPRSスケジューリングおよびPRSシグナリング情報(たとえば、ノーマルPRSモードおよび緊急PRSモードのためのPRSスケジューリング情報と、PRSのコーディング、PRSの周波数シフト、帯域幅BW、連続するサブフレームの数NPRS、および周期TPRSなどの各モードに適用可能なPRSシグナリングパラメータ)とを含み得る。構成される情報は、構成された位置特定サーバによって後で使用されてよく、たとえば、E−SMLC824の場合はステップ8において後で使用されてよい。
[00134]ステップ4に続いて、eNBビーコン800は、3GPP TS 32.593において参照され、3GPP TS 36.413において記述されるS1セットアップ手順を実行することによって、eNBビーコン800からHeNB GW820(図8には示されているが図9には示されていない)およびMME822へのLTE S1シグナリング接続を、ステップ5において確立することができる。eNBビーコン800は、ステップ4の間にHeMS828からHeNB GW820のIPアドレスを取得することができ、IPを使用してHeNB GW820とメッセージを交換する方法として、ステップ3において取得されたSeGW826へのセキュアなIP接続を使用することができる。ステップ5において確立されたLTE S1シグナリング接続は、eNBビーコン800とHeNB GW820とMME822との間でのシグナリングメッセージの移送をサポートするために、ステップ3において確立されたSeGW826へのセキュアなIP接続を使用することができる。そして、ステップ3において確立されたセキュアなIP接続は、ステップ1においてUE部分802によって確立されたPDG808へのPDN接続とデフォルトベアラとを利用することができる。したがって、eNBビーコン800によってステップ5において確立されたLTE S1シグナリング接続は、本明細書の他の箇所で説明されるように、ワイヤレスバックホール接続(この例ではステップ1においてUE部分802によって確立される)によってサポートされると見なされ得る。ステップ5の後で、eNBビーコン800は、サービングHeNB GW820とサービングMME822とを有し得る。先に言及されたように、MME822は、ステップ1におけるUE802によるワイヤレスバックホール接続のためのサービングMME810と同じであることもまたはないこともある。いくつかの展開では、HeNB GW820およびSeGW826は、コストを減らすために組み合わされることがある(たとえば、同じ物理エンティティによってサポートされることがある)。
[00135]任意選択のステップ6において、ステップ5に続いて、eNBビーコン800は、eNBビーコン800についての情報を、MME822からアクセス可能な、またはMME822に接続される、1つまたは複数のE−SMLCに運ぶことができる。たとえば、eNBビーコン800は、それ自体の識別情報(たとえば、ステップ4においてHeMS828によってHeNBビーコン800に割り当てられるTACおよびCI)、それ自体の位置(たとえば、ステップ2において取得されるような)、および/または、MME822に接続されるE−SMLC824へのPRS送信とスケジューリングとに関する情報(たとえば、ステップ4においてHeMS828から取得されるような)を送信することができる。この情報はまた、(たとえば、ノーマルHeNBまたはスモールセルeNBではなく)eNBビーコンとしてeNBビーコン800を識別することができる。この情報は、ステップ5において確立されたLTE S1シグナリング接続を介して、およびMME822を介して、eNBビーコン800からE−SMLC824に移送されてよく、eNBビーコン800とE−SMLC824との間で交換されるLPPaプロトコルメッセージに収容されてよい。E−SMLC824は次いで、受信された情報を記憶し、OTDOAを使用して1つまたは複数のターゲットUEを位置特定するのを助けるためにその情報を後で(たとえば、ステップ8において)利用することができる。
[00136]ある実施形態では、ステップ6における情報は、eNBビーコン800によってサービスされているように見える(したがって、eNBビーコンによってエミュレートされており、よって実際にはeNBビーコン800の内部にあっても、eNBビーコン800の外部にあるように見える)外部のUE(たとえば、UE部分802とは別のUE)をエミュレートしているeNBビーコン800によって、E−SMLC824に運ばれ得る。この実施形態では、eNBビーコン800はまず、MME822との外部UEのためのLTE接続手順を引き起こすことができ、次いで、3GPP TS 23.271において定義される3GPP制御プレーン方法に従って、位置特定要求(たとえば、3GPP TS 24.171において定義されるような、モバイル由来の位置特定要求(MO−LR:mobile originated location request))をMME822に送信することができる。この場合、MME822は、位置特定要求をE−SMLC824に渡すことができ、E−SMLC824は次いで、eNBビーコン800(これはE−SMLC824の観点からは外部UEとして扱われ得る)とLPPメッセージを交換することによって、外部UEの(したがってeNBビーコン800の)位置を取得するために、eNBビーコン800を支援することができる。E−SMLC824が外部のUEの(したがってeNBビーコン800の)位置を取得した後で、外部のUEの位置を取得したように見えても、外部のUEが実際にはeNBビーコンによってエミュレートされていることをE−SMLC824が認識している場合、この位置およびeNBビーコン800の識別情報(たとえば、TACおよびCI)は、E−SMLC824によって記憶され得る。E−SMLC824は、E−SMLC824においてすでに構成されておりeNBビーコンと関連付けられている、外部のUEに対する、MME822への、したがってE−SMLC824へのeNBビーコン800による固有のまたは顕著なIMEIまたはIMSIの準備を介して、このエミュレーションを認識している可能性がある(たとえば、ステップ2について説明された顕著なまたは固有のIMSIまたはIMEIの使用と同様)。E−SMLC824は、この実施形態では受信された情報(たとえば、E−SMLCがエミュレートされた外部のUEのための測位手順の一部として受信し得る、eNBビーコン800の位置ならびにeNBビーコン800のTACおよびCI)を同様に記憶することができ、OTDOAを使用して1つまたは複数のターゲットUEを位置特定するのを助けるためにそれを後で(たとえば、ステップ8において)利用することができる。
[00137]ステップ5またはステップ6に続いて、eNBビーコン800は、PRS信号と、場合によってはLTE SIBとを送信することによって、OTDOAのサポートを開始することができる。eNBビーコン800は任意選択で、ノーマルeNBスモールセルまたはHeNBとして機能することによって、データおよび音声の接続性をサポートするためにUEからのアクセスを可能にすることによって、UEのためのLTEカバレッジを(OTDOAのサポートに加えて)任意選択で提供することができる。eNBビーコンがGPSまたはGNSS受信機を有する場合、eNBビーコン800からのPRS(および他の送信)は、GPSまたは何らかの他のGNSSなどの、何らかの絶対的な時間の基準と揃えられ得る。代替的に、PRS送信は、eNB804などの何らかの近くのeNBから受信されたPRS送信と揃えられてよく、たとえば、近くのeNBからの信号伝播時間を考慮して厳密に揃えられてよく、または、(ステップ4においてHMS828によって提供される)何らかの固定された既知のオフセットを有することがある。eNBビーコン800と近くのeNBとの間の信号伝播遅延は、ステップ4においてHeMS828によって提供されてよく、または、eNB804が近くのeNBである場合、eNBビーコン800および/またはeNB804によって測定されてよい。
[00138]任意選択のステップ7において、ステップ5に続いて、E−SMLC824は、たとえばLPPaプロトコルを使用して、eNBビーコン800からの情報を要求し得る。たとえば、E−SMLC824は、eNBビーコン800の位置および/またはPRS送信についての情報を要求し得る。eNBビーコン800は、要求された情報を(たとえば、LPPaを使用して)E−SMLC824に返すことができ、E−SMLC824は、たとえばステップ8において、今後の使用のために情報を記憶することができる。ステップ7を引き起こして、eNBビーコン800の識別情報(たとえば、TACおよびCI)(これは、MME822およびHeNB GW820を介してE−SMLC824からeNBビーコン800に情報の要求を正確にルーティングするために必要とされ得る)をE−SMLC824が事前に知ることを可能にするために、E−SMLC824は、(ステップ6が行われる場合には)ステップ6の間に取得された、または、上で説明されたようにステップ4に続いてHeMS828から別様に取得された情報を利用することができる。
[00139]代替的な実施形態では、図9のステップ7は、ターゲットUE(たとえば、図3A、図3B、図4A、図4B、および図7のUE302)に対する位置特定要求がE−SMLC824に(たとえば、図7のステップ7のようにMME822から、そうするとMME822は図7のMME315に対応し、E−SMLC824は図7のE−SMLC355に対応する)送信される場合に、引き起こされ得る。E−SMLC824は、この実施形態ではターゲットUEのためのサービングセルに対して一意に構成される情報を有しないことがある(または、サービングセルに対して構成される位置情報またはPRS情報を有しないことがある)が、位置特定要求の一部として(たとえば、図7のステップ7のように位置特定要求の一部として)サービングセルID(たとえば、TACおよびCI)を受信することができる。受信されるサービングセルIDは、eNBビーコン800が少なくともいくつかのUEに対して通常のLTEサービス(たとえば、モビリティ管理および音声とデータとの接続性)ならびに測位をサポートする場合、eNBビーコン800などのeNBビーコンとサービングセルが関連付けられること、または関連付けられ得ることの指示を含み得る。この指示は、サービングセルID(たとえば、TACまたはCI)中のいくつかの桁またはビットに含まれ得る。たとえば、コアネットワーク140のネットワーク事業者は、eNBビーコンを示すために、ある範囲のTAC値もしくはCI値、またはいくつかのTACビットもしくはCIビットのいくつかの値を確保していることがあり、E−SMLC824においてこの確保された範囲またはこれらの確保された値を構成していることがある。そのような構成に基づいて、E−SMLC824は、図9のステップ7について示されるように、位置および他の情報に対する要求をeNBビーコン800に送信してルーティングするために、サービングセルIDを使用することができる。この実施形態においてeNBビーコン800に送信される要求は、ターゲットUEのECID情報に対するLPPa要求を備え得る(たとえば、LPPa ECID Measurement Initiation Requestを備え得る)。eNBビーコン800は次いで、eNBビーコン800の位置座標、eNBビーコン800のPRS情報、および/または、eNBビーコン800および/またはターゲットUEによって行われるECID測定などの他の情報を含み得る、LPPa ECID応答(たとえば、LPPa ECID Measurement Initiation Response)をE−SMLC824に返すことができる。LPPa ECID要求および応答は、LPPaについて3GPP TS 36.455において定義されるようなものであり得る。この実施形態の変形では、E−SMLC824は代わりに、UEのサービングセルではないE−SMLC824によって測位されている、UEの近くのセルのIDを受信することができる。たとえば、測位されているUEは、UEからE−SMLC824によって要求されるECID測定結果の一部として、セルIDをE−SMLC824に提供することができる。E−SMLC824が、(たとえば、ちょうどサービングセルIDの場合に説明されたように)コアネットワーク140のネットワーク事業者のためのeNBビーコンを示すものとして受信されたセルIDを認識するが、このセルのために構成された情報(または位置またはPRS関連の情報)を有しない場合、E−SMLC824は、eNBビーコンの位置およびPRS情報などの情報をeNBビーコンから取得するために、図9のステップ7を引き起こすことができる。
[00140]ステップ8において、図4A、図4B、または図7のUE302などのターゲットUE(図8または図9には示されていない)が位置特定される必要があることがあり、E−SMLC824は、位置特定をサポートするためにMMEによって(たとえば、MME822によって)要求されることがある。位置特定は、緊急の呼に関連して発生して、図7において説明されたように進行し得る。E−SMLC824は次いで、ターゲットUEのOTDOA位置特定をサポートするために、1つまたは複数のeNB、HeNB、および/またはeNBビーコンを特定することができる。具体的には、(i)eNBビーコンの既知の位置(たとえば、E−SMLC824においてE−SMLC824の事業者によって構成されるような、あるいは、HeMS828から、もしくはHeNBビーコン800からステップ4の結果として、またはステップ6を使用したHeNBビーコン800の測位の結果として、E−SMLC824によって取得されるような、あるいは、ステップ7においてeNBビーコン800からの情報を要求することによって取得されるような)、および、(ii)ターゲットUEの概略的な場所(たとえば、ターゲットUEのサービングセルから取得されるような)に基づいて、E−SMLC824は、ターゲットUEのためのOTDOA測位をサポートする際に、eNBビーコン800を利用することを決定し得る。E−SMLC824はまた、eNBビーコン800がターゲットUEのサービングセルをサポートする場合(たとえば、eNBビーコン800が通常のLTEサービスならびに測位をサポートする場合)、ターゲットUEのためのOTDOA測位をサポートする際にeNBビーコン800を利用すると決定し得る。E−SMLC824は次いで、たとえばステップ8またはステップ9または図7のように、eNBビーコンからのPRSスケジューリングを適応させるために、MME(たとえば、MME822)およびHeNB GW820を介して、eNBビーコン800にメッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)を送信することができる。この場合、eNBビーコン800は、図7のeNB1 305またはeNB2 410に対応し得る。eNBビーコン800は次いで、たとえば図7で説明されるように、ターゲットUEの測位を支援し得るPRS送信を修正する(たとえば、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに一時的に切り替える)ことができる。上で説明されたようなステップ6、7、および8においてeNBビーコン800とMME822および/またはE−SMLC824との間で交換され得るシグナリングメッセージ(たとえば、LPPaシグナリングメッセージ、LPPシグナリングメッセージ、および/またはMO−LR要求)は、ステップ5において確立されるS1シグナリング接続と、ステップ3において確立されるセキュアなIP接続と、ステップ1において確立されるワイヤレスバックホール接続(たとえば、PDN接続およびデフォルトベアラ)とを使用して運ばれ得る。
[00141]図10は、図9のステップ1において確立されたワイヤレスバックホール接続のための例示的なプロトコルスタックと、図9のステップ5において確立されたeNBビーコン800からHeNB GW820へのLTE S1シグナリング接続とを示す。SeGW826は、図10では省略されており、PDG808からHeNB GW820へのIPレベルでの中継を行うだけであり得る。MME822も図10では省略されており、図9のステップ5において確立されたLTE S1シグナリング接続のサポートにおいてHeNB GW820と同じプロトコルをサポートし得る。図10に示されるプロトコルは、UEによるLTEアクセスのために使用されるプロトコル(たとえば、3GPP TS 23.401に記述されるような)と、HeNB GWおよびMMEへのHeNBアクセスのために使用されるプロトコル(たとえば、3GPP TS 36.300およびTS 23.401に記述されるような)とに対応する。図10に示されるプロトコルレイヤは、3GPP TS 36.413に記述されるS1アプリケーションプロトコル(S1 AP)と、IETF RFC 4960において定義されるストリーム制御送信プロトコル(SCTP:Stream Control Transmission Protocol)と、3GPP TS 29.281に記述されるGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP−U:GPRS Tunneling Protocol user plane)と、IETF RFC768において定義されるユーザデータグラムプロトコル(UDP)と、3GPP TS 36.323に記述されるパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)と、3GPP TS 36.322に記述される無線リンク制御(RLC)プロトコルと、3GPP TS 36.321に記述される媒体アクセス制御(MAC)プロトコルとを含む。eNBビーコン800、eNB804、SGW806、およびPDG808によってサポートされるものとして示される図10のIPレベル以下のプロトコルレイヤは、(図9のステップ1において確立される)eNBビーコン800からのワイヤレスバックホール接続をサポートし得るが、図10のIPレベルより上のプロトコルレイヤ(ならびにIPレベル以下のプロトコルレイヤ)は、(図9のステップ5において確立された)LTE S1シグナリング接続をサポートし得る。eNBビーコン800のUE部分802によってサポートされ得るプロトコルレイヤは、図10では影付きで示されており、L1レイヤと、MACレイヤと、RLCレイヤと、PDCPレイヤと、IPレイヤとを備える。
[00142]図11は、LPPaプロトコルを使用してeNBビーコン800とE−SMLC824との間での情報の移送を可能にするための、図9のステップ6、ステップ7、および/またはステップ8において使用され得る例示的なプロトコルスタックを示す。図11に示されるプロトコルは、HeNB GWおよびMMEへのHeNBアクセスのために使用されるプロトコル(たとえば、3GPP TS 36.300に記述されるような)と、MMEとE−SMLCとの間で使用されるプロトコル(たとえば、3GPP TS 29.171に記述されるような)とに対応する。図10のように、プロトコルの略称が表1に列挙されており、公開されている定義を有する既知のプロトコルに対応する。図11のeNBビーコン800とHeNB GW820との間での情報の移送は、eNBビーコン800へのワイヤレスバックホール接続(図9のステップ1において確立される)を利用することができ、図10に示されるプロトコルスタックと中間エンティティとを使用することができる(ただし図11には示されていない)。図11を参照すると、eNBビーコン800およびE−SMLC824は、LPPaを介してエンドツーエンドで通信することができ、LPPaは、eNBビーコン800およびE−SMLC824のためのプロトコルスタックの頂点に存在し得る。LPPaメッセージは、(i)(たとえば、図9のステップ6および/またはステップ7において)eNBビーコン800が情報をE−SMLC824に送信することを可能にするために、(ii)(たとえば、図9のステップ7において)E−SMLC824がeNBビーコン800からの情報を要求することを可能にするために、および/または、(iii)(たとえば、図9のステップ8において)E−SMLC824がeNBビーコンにおいて新しいPRSスケジューリングを構成するために情報および/または命令をeNBビーコン800に送信することを可能にするために、使用され得る。図11に示されるeNBビーコン800とHeNB GW820との間のプロトコルスタック、およびHeNB GW820とMME822との間のプロトコルスタックは、S1アプリケーションプロトコル(S1 AP)と、ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)と、IPと、レイヤ2(L2)と、レイヤL1(L1)とを含み得る。図11に示されるMME822とE−SMLC824との間のプロトコルスタックは、3GPP TS 29.171、SCTP、IP、レイヤ2、およびレイヤ1に記述される位置特定サービスアプリケーションプロトコル(LCS−AP:Location Services Application Protocol)を含み得る。
[00143]図9のステップ8においてターゲットUEのOTDOA測位を支援するためにeNBビーコン800を利用するために、E−SMLC824は、様々な方式で、識別情報(たとえば、TACおよびCI)および位置座標などの、eNBビーコン800のための情報を用いて事前に構成され得る。たとえば、eNBビーコン800のための情報は、コアネットワーク140およびRAN120のネットワーク事業者によって、または、この事業者の代わりにネットワーク事業者の管理者によって、E−SMLC824において事前に構成され得る。次いで、eNBビーコン800の位置が、実地調査から、正確な地図もしくは建物の見取図を使用して、または、eNBビーコン800の隣もしくは近くに位置するGPSもしくはGNSS測位受信機を使用することによって、取得され得る。代替的に、eNBビーコン800の存在および/または位置は、図9のステップ4に続いてHeMS828によって、または、(たとえば、図9のステップ6およびステップ7について説明されたように)eNBビーコン800自体によって、E−SMLC824に知らされ得る。E−SMLC824がeNBビーコン800の存在および識別情報を認識すると、eNBビーコン800のための追加の情報(たとえば、位置および/またはPRS関連の情報)が、図9のステップ7について説明されたように、E−SMLC824からeNBビーコンへの要求によって取得され得る。上で説明された手順を、図8に示されるアーキテクチャと組み合わせて利用することによって、eNBビーコン800は、さらなるバックホールのサポートなしで展開され得る。加えて、eNBビーコン800の展開は迅速に実行され得るので、たとえば、緊急事態の際に公安によって、および/または迅速に展開される測位ビーコンを有利に利用する他の実装形態において、携帯可能なeNBビーコンが迅速に展開されることが可能になる。
[00144]図8および図9に関連して説明されたeNBビーコン800の展開は、(たとえば、図9のステップ1について説明されたように)ワイヤレスバックホールがLTEを使用して提供されることを仮定する。しかしながら、他のタイプのワイヤレスバックホールが可能である。たとえば、図9のステップ1においてワイヤレスバックホールを確立するためにLTEを使用する代わりに、UE部分802は、WCDMAネットワーク、cdma2000ネットワーク、HRPDネットワーク、またはWiFi IEEE 802.11 APに接続し、IP接続性を確立する(たとえば、図9のステップ1において確立されるPDN接続およびデフォルトベアラの等価物を確立する)ことができる。UE802は次いで、図9のステップ3のようにSeGW826へのセキュアなIP接続を確立するためにこのIP接続性を利用し、先に説明されたような図9の残りのステップを実行することができる。この場合、図9のステップ2はまた、UE部分802が、SUPLを使用して、または、WCDMAまたはcdma2000ネットワークへの接続の場合には、WCDMAもしくはcdma2000に適用可能な制御プレーンの位置特定方法をそれぞれ使用して、それ自体の位置を取得する、等価であるが異なるステップにより置き換えられ得る。LTEではない何らかの他のタイプのワイヤレスバックホール(WCDMA、cdma2000、またはWiFiなど)が使用されるとき、図8において影付きで示されているエンティティは、物理的または機能的に異なり得る。たとえば、UE部分802は使用され続けるが、今度はLTEとは異なるワイヤレス技術を使用するネットワーク接続をサポートする。eNB804は、バックホールのために使用されるワイヤレス技術のための基地局またはAPによって置き換えられる(たとえば、WiFi接続の場合にはWiFi APによって、または、WCDMA接続の場合には3GPP Node Bによって置き換えられる)。H−SLP812は、存在し続け得るが、PDG808とは異なるコアネットワークエンティティに接続され得る。他のコアネットワークエンティティ(SGW806、PDG808、MME810、およびE−SMLC814)は、バックホールのために使用されるワイヤレス技術と関連付けられる他の等価のまたは同様のエンティティによって除去および/または置換され得る。たとえば、WCDMAバックホールの場合、E−SMLC814がSASによって置換されてよく、SGW806とMME810の両方がSGSNによって置換されてよく、PDG808がGGSNによって置換されてよい。
[00145]図9のステップ8のようにターゲットUEを測位するために3GPP制御プレーンの位置特定方法を使用することは、SUPLユーザプレーンの位置特定方法などの異なる位置特定方法によって置換され得る。たとえば、図9のステップ8においてLTEの3GPP制御プレーンの方法を使用してターゲットUEを測位するために図8のE−SMLC824を使用する代わりに、図8のH−SLP812は代わりに、SUPLの位置特定方法とともに使用され得る。その場合、H−SLP812は、eNBビーコン800などのeNBビーコンの存在を認識する必要があり、いくつかのセルがサポートされるときの関連するセル識別情報(たとえば、TACおよびCI)または関連するセル識別情報、位置、ならびに場合によってはPRSスケジューリング情報およびPRSシグナリング情報(たとえば、ノーマルPRSモードおよび緊急PRSモード、ならびに、PRSのコーディング、PRSの周波数シフト、帯域幅BW、連続するサブフレームの数NPRS、および周期TPRSなどの各モードに適用可能なPRSシグナリングパラメータに関する)などの、これらのeNBビーコンのための情報を必要とする。E−SMLC824の場合と同様に、この情報は、(i)コアネットワーク140およびRAN120の事業者または管理者によってH−SLP812において事前に構成され、(ii)図9のステップ4に続いてHeMS828によってH−SLP812に提供され、(iii)H−SLP812に接続される、またはH−SLP812の一部であるE−SMLC824などのE−SMLCによってH−SLP812に提供され(たとえば、E−SMLCは図9について前に説明されたように情報を取得する)、または、(iv)(たとえば、eNBビーコンを表す予備のIMSIまたはTACまたはCIを介して)H−SLP812がeNBビーコン800をeNBビーコンとして認識することが可能である場合、SUPLを使用して(MME822およびE−SMLC824からではなく)H−SLP812から図9のステップ6においてeNBビーコン800がこの位置を要求すれば、eNBビーコン800によって間接的に提供され得る。H−SLP812は、SUPLセッションにおいて運ばれる新しいLPPメッセージを使用して、または、本明細書において先に説明されたようにLPPaを使用することによって、図9のステップ8において(たとえば、eNBビーコン800をノーマルPRSモードと緊急PRSモードとの間で切り替えるために)eNBビーコン800におけるPRSスケジューリングを制御することができ、この場合、H−SLP812は、E−SMLCの一部の機能を実行するか、またはH−SLP812がLPPaを使用してE−SMLCを介してeNBビーコン800との間で情報を送受信することを可能にするE−SMLC824などのノーマルE−SMLCへのリンクを有するかのいずれかである。代替として、H−SLP812は、IPトランスポートを使用して、および場合によっては、SeGW826を介したIP接続性を利用することによってIPより上にありLPPaより下にあるSCTPプロトコルも使用することによって、eNBビーコン800と直接LPPaメッセージを交換することができ、たとえばこのとき、H−SLP812は、IP(および場合によってはSCTP)を使用してSeGW826にLPPaメッセージを送信し、SeGW826が次いで、UE部分802によって確立されるワイヤレスバックホールを介してLPPaメッセージをeNBビーコン800にルーティングする。いくつかの実施形態では、ターゲットUEがOTDOAを使用して測位されており、ターゲットUEがRAN120およびコアネットワーク140の事業者とは異なる事業者に属するとき、H−SLP812は、OTDOA測位をサポートするための上で説明された手順および対話に大きな変更を伴わずに、発見されたSLP(D−SLP)によって置換されてよく、またはD−SLPとして機能し得る。
[00146]eNBのPRSスケジュールおよびeNBビーコンが図8〜図11に例示されたようにE−SMLCまたはH−SLP(またはD−SLP)から制御され得るOTDOAをサポートするように、追加のPRSカバレッジを提供するためにeNBビーコンを使用することは、セキュリティゲートウェイ(たとえば、SeGW826)およびHeNBゲートウェイ(たとえば、HeNB GW820)を介してHeNBおよび/またはスモールセルeNBをサポートするための、ネットワーク事業者の既存の能力に基づき得る。この既存の能力を有する事業者については、eNBビーコン(たとえば、eNBビーコン800)の追加は、MME(たとえば、MME810またはMME822)などのいくつかのコアネットワークエンティティまたは既存のRANエンティティ(たとえば、eNB804)に対する新たな影響を与えないことがある(または大きな新たな影響を与えないことがある)。代わりに、新たな影響は、O&M(たとえば、HeMS828)およびいくつかの位置特定サーバ(たとえば、E−SMLC824またはH−SLP812)、ならびにeNBビーコン800に限られ得る(または主に限られ得る)。したがって、eNBビーコンをサポートする例示的な方法は、必要なHeNBまたはeNBスモールセル能力をすでに展開している事業者に適していることがある。HeNBまたはeNBスモールセル能力を持たない事業者については、事業者は、1つまたは複数のeNBビーコンを展開する代わりに、1つまたは複数の中継ノード(RN)を展開することができる。
[00147]LTEカバレッジを拡大するために中継ノードを使用することは、3GPP Release 11以降の3GPP TS 36.300に記述されている。中継ノードは、ワイヤレスバックホールを使用してドナーeNB(DeNB)として知られている別のeNBに接続し、DeNBから直接LTEカバレッジを得るためにDeNBから遠すぎるUEからのアクセスを可能にすることによって、DeNBのための拡張されたLTEカバレッジを提供する。DeNBは通常、事業者のコアネットワークへの有線のバックホールまたは専用のワイヤレス(たとえば、マイクロ波)バックホールを有する。3GPP TS 36.300における方法は、DeNBを介してMMEまたはE−SMLCなどのコアネットワークエンティティにRNがアクセスすることが必要である。コアネットワークエンティティ(O&Mを除く)は、RNへの直接のアクセス権を有しないことがあるので、RNからのPRSスケジューリングを制御すること、または(たとえば、LPPaを使用して)PRS送信パラメータについてRNに問い合わせることが可能ではないことがある。具体的には、RNは、UEの代わりにLTEカバレッジを拡大するように、および、OTDOAをサポートするためのPRSカバレッジを拡大しないように、3GPPによって定義される。しかしながら、3GPP TS 36.300において定義されるRN方法に対するいくつかの拡張が、RNの展開がOTDOAをサポートすることを可能にするために、下でさらに説明されるように利用され得る。LTEカバレッジを拡大するためにRNをサポートすることは、いくつかの既存のRANエンティティに対する(たとえば、DeNBに対する)、およびいくつかのコアネットワークエンティティ(たとえば、MME)ならびにO&Mに対する、新たな影響を要し得る。加えて、OTDOAをサポートするために下でさらに説明されるようなRNの使用は、E−SMLCまたはH−SLPなどの位置特定サーバに影響を与え得る。
[00148]図12は、OTDOAのための拡大されたPRSカバレッジをサポートするために、および任意選択で、UEのための拡大されたLTEカバレッジをサポートするためにRNビーコン1202が展開され、UEが、OTDOAをサポートするためにPRS信号を受信することに加えて、RNビーコンに接続して音声およびデータの接続性のような通常のネットワークサービスを受けることが可能である、例示的なアーキテクチャ1200を示す。RNビーコン1202は、単一のDeNB1204とサービングMME1206とを有する。RNビーコン1202は、図4AのeNBビーコン400に対応し得る。下でさらに説明されるように、RNビーコン1202はまた、E−SMLC1208、O&M機能1212、およびH−SLP(またはD−SLP)1214と対話し得る。RNビーコン1202は、UE部分と、論理的または物理的に別のeNB部分(図12には示されていない)とを含み得る。たとえば、UE部分は図13において後で説明されるステップ1と2とをサポートすることができ、eNB部分は図13の他のステップの少なくとも一部をサポートすることができる。DeNB1204は、MME1206に(たとえば、ワイヤレスまたは有線バックホール接続を介して)、ならびに場合によっては他のMME(図12には示されていない)に接続され、O&M機能1212およびH−SLP1214にも接続される事業者のIPネットワーク1210(たとえば、LANネットワークおよび/またはIPルータのセット)に接続され得る。いくつかの実施形態では、DeNB1204は、O&M機能1212および/またはH−SLP1214に直接接続され得る。RNビーコン1202は、OTDOAをサポートするためにPRS信号を送信し、場合によっては、OTDOAをサポートするためだけに使用されるときは、1つまたは複数のLTE SIBを送信する。UEからのLTEアクセスをサポートするためにも使用されるとき、RNビーコンは、UEからのRRC接続をサポートすること、ならびに音声および/またはデータのアクセスのためのベアラ接続性を提供することなどの、3GPP TS 36.300において定義されるようなRNの他の機能をサポートすることができる。図12のE−SMLC1208は、図3A、図3B、図4A、図4B、および図7におけるE−SMLC355に対応してよく、図12のH−SLP1214は、図3AのE−SLP335に対応してよい(たとえば、両方が、E−SLPとH−SLPの両方として機能できるSLPの部分であってよい)。
[00149]図13は、図12のアーキテクチャ1200と関連付けられる例示的な方法を示し、この方法では、RNビーコンがOTDOAをサポートするために展開され運用される。図13において、各矢印は、交換されている2つ以上のメッセージを表し得る。図13のステップ1において、図12のRNビーコン1202は、電源投入され、DeNB1204であり得るがその必要はない近くのサービングeNBを介して、RNビーコン1202を所有または展開する事業者のコアネットワーク140に接続される。図13のステップ1における接続は、UEとして動作するRNビーコン1202によって実行され、3GPP TS 36.300において記述されるRNのための段階I接続に対応し得る。図13のステップ1における接続は、RNビーコン1202がO&M機能からある情報を取得することを可能にし、このO&M機能は図12のO&M機能1212と同じであり得る(しかしその必要はない)。得られた情報は、どのLTEセルがステップ2におけるその後のRN接続のために使用され得るかを、RNビーコン1202に伝え得る。RNビーコンがステップ1においてUEとして接続した後で、および3GPP TS 36.300におけるRNの記述とは異なり、RNビーコン1202は、3GPP TS 23.271およびTS 36.305において定義されるLTEのための3GPP制御プレーンの位置特定方法、またはOMA SUPLユーザプレーンの方法とのいずれかを使用して、コアネットワーク140から、RNビーコン1202の位置を要求し、または、RNビーコン1202の位置をRNビーコン1202が決定するのを助けるための支援データを要求し得る。制御プレーンの方法が使用される場合、RNビーコン1202は、モバイル由来の位置特定要求(MO−LR)をそれ自体のサービングMME(たとえば、MME1206または何らかの他のMME)に送信することができ、その後、E−SMLC(たとえば、E−SMLC1208または何らかの他のE−SMLC)は、MMEによる位置特定要求をサポートすることと、RNビーコン1202を用いてLPPまたはLPP/LPPeセッションを開始することとを要求され得る。SUPLの方法が使用される場合、RNビーコン1202は、コアネットワーク140中のH−SLP(たとえば、H−SLP1214)とのセキュアなIP接続を確立することができ、SUPLセッションを開始するためにSUPL STARTメッセージをH−SLPに送信することができ、このSUPLセッションにおいて、LPPまたはLPP/LPPeメッセージは、SUPL ULPメッセージ(たとえば、SUPL POSメッセージ)の内部でLPPまたはLPP/LPPeメッセージを移送することによって、H−SLPとRNビーコン1202との間で交換される。制御プレーンの方法またはSUPLの方法のいずれでも、位置特定サーバ(たとえば、E−SMLC1208またはH−SLP1214)は、支援データ(たとえば、A−GPSまたはA−GNSSのための支援データ)をRNビーコン1202に送信することができ、このことは、RNビーコン1202が(たとえば、A−GPSまたはA−GNSSを使用して)それ自体の位置を正確に取得することを助け得る。代替的に、位置特定サーバは、(たとえば、GPS衛星またはGNSS衛星の)RNビーコン1202からの測定を要求することができ、これらの測定をRNビーコン1202が行うのを助けるための支援データを提供することができ、得られた測定結果から位置を計算してその位置をRNビーコン1202に返すことができる。RNビーコン1202がO&M情報を取得した後で、および場合によってはそれ自体の位置を取得した後で、RNビーコン1202は、コアネットワーク140およびRAN120から切断することができる。RNビーコン1202は、任意の時間において、コアネットワーク140からの支援を伴わずに、たとえば、スタンドアロンのGPSもしくはGNSSを使用して、または、コアネットワーク140と関連付けられない何らかの位置特定サーバ(たとえば、RNビーコン1202のベンダーによって運用される位置特定サーバ)の支援によって、それ自体の位置を取得することができる。
[00150]次に、図13のステップ2において、RNビーコン1202は、(たとえば、ステップ1において受信されるO&M情報に従って)RNビーコン1202がアクセスすることが許可されているセルのためのDeNBを介して、RNとしてコアネットワーク140に接続することができる。RN接続の間、RNビーコン1202は、サービングDeNB1204とサービングMME1206とを取得し、後で(たとえば、ステップ3において)使用され得るコアネットワーク140中のSGWおよびPDG(図12には示されていない)を介して、IP接続性を得ることができる。RNビーコン1202はまた、(i)RNビーコン1202によってサービスされる任意のUEの代わりに音声およびデータのアクセスをサポートするために、ならびに/または(ii)ステップ5a、6a、および7aにおいてE−SMLC1208へのアクセスをサポートするために後で使用され得る、1つまたは複数のデータおよび/またはシグナリングベアラを介して、DeNB1204に埋め込まれた論理SGW/PDG機能へのアクセス権を得ることができる。ステップ2の接続は、3GPP TS 36.300に記述される段階IIのRN接続に対応し得る。RNビーコン1202がステップ2においてRNとして接続した後の任意の時間において、および3GPP TS 36.300におけるRNの記述とは異なり、RNビーコン1202は、3GPP TS 23.271およびTS 36.305において定義されるLTEのための3GPP制御プレーンの位置特定方法、またはOMA SUPLユーザプレーンの方法のいずれかを使用して、コアネットワーク140から、RNビーコン1202の位置を要求し、または、RNビーコン1202の位置をRNビーコン1202が決定するのを助けるための支援データを要求し得る。RNビーコン1202による位置の決定は、ステップ1における接続に続いて、RNビーコン1202の位置特定について先に説明されたものと同様に進行し得る。ステップ1またはステップ2のいずれかに続く位置決定は、RNビーコン1202が他の方法(たとえば、実地調査または別のGPSもしくはGNSS受信機の使用)によって位置特定されていない場合に、ターゲットUEのOTDOA測位をサポートするために後で使用され得る、RNビーコン1202の正確な位置を得るのに有用であり得る。
[00151]ステップ2のRN接続に続いて、図13のステップ3において、RNビーコン1202は、DeNB1204を介して、事業者のIPネットワーク1210を介して、および/または、ステップ2の間にコアネットワーク140中のRNビーコンに割り当てられたSGWおよびPDGを介して、IPトランスポートを使用してO&M機能1212にアクセスすることができる。O&M機能1212は、RNビーコン1202によって使用されるべき、1つまたは複数のPLMN ID、1つのTAC、および1つのセルID(または複数のセルID)などの、ステップ1において取得されないRNビーコン1202の動作のための追加の情報を提供し得る。RNビーコン1202のあらゆるセルIDは、DeNB1204のセルIDと異なることがあり、または同じセルIDであり得る。加えて、3GPP TS 36.300におけるRN動作の説明とは異なり、RNビーコン1202は、それ自体の位置(たとえば、ステップ1またはステップ2について説明されたように取得される位置)をO&M機能1212に提供することができ、または、(たとえば、コアネットワーク140の事業者が、実地調査を使用して、または、RNビーコン1202の近くに位置するGPS測位受信機を使用すること、RNビーコン1202の位置を前もって決定し、次いでO&M機能1212においてその位置を構成する場合)O&M機能1212からそれ自体の位置を取得することができる。さらに、やはり3GPP TS 36.300の記述とは異なり、O&M機能1212は、必要とされるPRS送信およびスケジューリングについての情報をRNビーコン1202に提供することができ、この情報は、ノーマルPRSスケジュールおよび緊急PRSスケジュールのためのパラメータを含み得る。
[00152]ステップ3の前に、後に、または同時に行われ得るステップ4において、RNビーコン1202は、DeNB1204に対する単一のLTE S1シグナリング接続をセットアップすることができ、3GPP TS 36.300に記述されるようなDeNB1204へのX2シグナリング接続をセットアップすることができる。LTE S1シグナリング接続は、RNビーコン1202が、eNBとして機能すること、たとえば、UEによるデータおよび音声のアクセスをサポートして、ステップ5a、6a、および7aについて後で説明されるようなLPPaを使用するE−SMLCとの対話を介した測位をサポートすることを、可能にし得る。eNBとして機能するとき、RNビーコン1202は、いくつかのシグナリングおよびデータ変更の手順に関して、MMEまたはSGWとしてDeNB1204を扱い得る。
[00153]ステップ4に続いて、RNビーコン1202は、3GPP TS 36.300に記述されるようなUEのための拡大されたLTEカバレッジをサポートするために、RNとして機能し始め得る。さらに、または代替的に、3GPP TS 36.300の記述とは異なり、RNビーコン1202は、OTDOAをサポートするために、PRS信号と場合によってはSIBとを送信し始め得る(たとえば、最初はノーマルPRSモードをサポートし得る)。RNビーコン1202がGPSまたはGNSS受信機を有する場合、(DeNB1204ではなく)UEによって受信されることが意図されるRNビーコン1202からのPRS送信(および他の送信)は、GPSまたは何らかの他のGNSSなどの、何らかの絶対的な時間の基準と揃えられ得る。代替的に、PRS送信は、DeNB1204からのPRS送信と揃えられてよく、たとえば、DeNB1204からの信号伝播時間を考慮して厳密に揃えられてよく(たとえば、信号伝播時間はステップ3においてO&M機能1212によって提供されてよく、またはRNビーコン1202もしくはDeNB1204によって測定されてよい)、または、DeNB1204からのPRS送信に対する何らかの固定された既知のオフセットを有してよい(たとえば、ステップ3においてO&M機能1212によって提供されてよい)。
[00154]ターゲットUEのOTDOA測位を支援するために、いくつかの代替物が、E−SMLC1208およびH−SLP1214などの位置特定サーバにおいてRNビーコン1202のための情報を構成するために使用され得る。構成される情報は、RNビーコン1202の識別情報(たとえば、ステップ2におけるO&M機能によって割り当てられたRNビーコン1202によってサポートされるセルのTACおよびCI)と、RNビーコン1202の位置と、DeNB1204の識別情報(たとえば、セル識別情報)と、RNビーコン1202のためのPRSシグナリングおよびスケジューリングの情報(ノーマルPRSモードと緊急PRSモードの各々に対する、PRSのタイミング、PRS機会の頻度、PRSのコーディング、連続するサブフレームの数NPRS、帯域幅BWなど)とを含み得る。この情報は、RNビーコン1202が動作を始める前に、またはRNビーコン1202が動作を始めた後に、O&Mによって、たとえば図13のステップ3に続いてO&M機能1212によって、位置特定サーバにおいて部分的または完全に構成され得る。情報はさらに、または代わりに、図13のステップ5においてRNビーコン1202によって提供されてよく、この場合、RNビーコン1202は、E−SMLCに(たとえば、図13のステップ5aにおいてE−SMLC1208に)、および/または、H−SLPに(たとえば、図13のステップ5bにおいてH−SLP1214に)に直接1つまたは複数のメッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)を送信することができる。RNビーコン1202からH−SLP1214へのステップ5bにおけるメッセージの移送(たとえば、LPPaメッセージ移送)は、DeNB1204を介した、および、IPネットワーク1210と、ステップ2においてRNビーコン1202に割り当てられるコアネットワーク140中の任意のSGWおよびPDGとの、いずれかまたは両方を介した、IPトランスポート(場合によってはSCTPによって支援される)を使用することができる。RNビーコン1202からE−SMLC1208へのステップ5aにおけるメッセージの移送(たとえば、LPPaメッセージ移送)は、DeNB1204を介して送信されてよく、この場合、DeNB1204は、RNビーコン1202から受信されたあらゆるLPPaメッセージを、1つまたは複数のE−SMLC(たとえば、E−SMLC1208など)へのさらなる移送のために、(たとえば、MME1206などの)1つまたは複数のMMEに転送する。ステップ5aの例として、RNビーコン1202は、ステップ4において確立されたLTE S1シグナリング接続を使用して、LPPaメッセージを含むS1−AP Non−UE Associated Uplink LPPa TransportメッセージをDeNB1204に送信することができ、(たとえば、ステップ3においてO&M機能1212によってRNビーコン1202に提供されるような)E−SMLCを示すものを、S1−APメッセージに含めることができる。DeNB1204は次いで、受信されたS1−AP Non−UE Associated Uplink TransportメッセージをMME(たとえば、MME1206)に転送することができ、このMMEは、含まれているLPPaメッセージを抽出して、受信されたS1−AP Non−UE Associated Uplink Transportメッセージにおいて示されるE−SMLC(たとえば、E−SMLC1208)にLPPaメッセージを転送することができる。
[00155]RNビーコン1202のための構成情報の一部またはすべてがさらに、または代わりに、図13のステップ6aおよび/またはステップ6bにおいて1つまたは複数の位置特定サーバによって要求され得る。たとえば、ステップ6bにおいて、H−SLP1214は、RNビーコン1202の存在を認識していることがあり、(たとえば、ステップ5bにおいて)RNビーコン1202によって先に提供された情報、またはO&M機能1212によって先に提供された情報が原因で、DeNB1204によって、またはステップ2におけるRNビーコン接続の間にコアネットワーク140によって(たとえば、コアネットワーク140の中のPDGによって)RNビーコン1202に割り当てられるIPアドレスを知ることがある。H−SLP1214は次いで、コアネットワーク140およびDeNB1204を介して要求メッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)をRNビーコン1202に送信するためにこのIPアドレスを使用することができ、RNビーコン1202は、要求された情報を用いて応答することができる。ステップ6aの代わりに、またはそれに加えて、E−SMLC1208は、RNビーコン1202の存在を認識していることがあり、(たとえば、ステップ5aにおいて)RNビーコン1202により先に提供された情報、またはO&M機能1212により先に提供された情報が原因で、DeNB1204およびRNビーコン1202の識別情報(たとえば、LACおよびCI)を知ることがある。E−SMLC1208は、MME1206およびDeNB1204を介して(たとえば、MME1206とDeNB1204との間のS1−AP non−UE associated transportを使用して)要求メッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)をRNビーコン1202に送信することができ、RNビーコン1202は要求された情報を用いて応答することができる。たとえば、LPPa要求メッセージは、DeNB1204の識別情報(たとえば、セルID)に基づいてMME1206を介してE−SMLC1208からDeNB1204にルーティングされてよく、次いで、LPPa要求メッセージの一部として含まれるか、LPPa要求メッセージをMME1206からDeNB1204に移送するS1−APメッセージ(たとえば、S1−AP Downlink Non−UE Associated LPPa Transportメッセージ)に含まれるかのいずれかであり得る、RNビーコン1202の識別情報(たとえば、セルID)に基づいて、DeNB1204によってRNビーコン1202に転送され得る。
[00156]ある実施形態では、ステップ6aまたはステップ6bは、E−SMLC1208またはH−SLP1214がそれぞれ、RNビーコン1202によってサービスされるUE、またはRNビーコン102から見えるUEに対する位置測定要求を受信するとき、引き起こされ得る。E−SMLC1208またはH−SLP1214は次いで、RNビーコン1202のセル識別情報も(たとえば、位置特定要求の一部として、または、UEによって提供されるECID測定結果内などにおいて、測位されているUEから)受信することができる。受信されたセル識別情報は、RNビーコンとの関連を示し得る。たとえば、この指示は、セル識別情報(たとえば、TACまたはCI)中のいくつかの桁またはビットに含まれ得る。その上、コアネットワーク140のネットワーク事業者は、eNBビーコンを示すために、ある範囲のTAC値もしくはCI値、またはTCAもしくはCIにおけるいくつかビットのいくつかの値を確保していることがあり、E−SMLC1208および/またはH−SLP1214においてこの確保される範囲またはこれらの確保される値を構成していることがある。受信されたセル識別情報がRNビーコンに対応し得ると決定すると、E−SMLC1208またはH−SLP1214はそれぞれ、上で説明されたように、ステップ6aまたはステップ6bを引き起こすことができる。
[00157]RNビーコン1202からのPRS送信を制御する(たとえば、図7について説明されたステップ8または9を実行する)ために、位置特定サーバは、PRS関連の情報(たとえば、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードへ一時的に切り替えるための命令)を含むメッセージをRNビーコン1202に送信することができる。E−SMLC(たとえば、E−SMLC1208)である位置特定サーバは、MME(たとえば、MME1206)およびDeNB1204を介して、図13のステップ7aにおいてメッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)を送信することができる。SLP(たとえば、H−SLP1214)である位置特定サーバは、コアネットワーク140およびDeNB1204を介してIPトランスポートを使用して図13のステップ7bにおいてメッセージ(たとえば、LPPaメッセージ)を送信することができる。ステップ7aおよび7bにおけるメッセージの移送はそれぞれ、ステップ6aおよび6bについて先に説明されたものと同様であり、または同じであり得る。
[00158]図13を再び参照すると、ステップ5a、ステップ6a、およびステップ7aにおけるメッセージの移送をサポートするために、3GPP TSA 36.300に記述される中継ノードのサポートが改良され得る。たとえば、特定のUEと関連付けられないLPPaメッセージをMMEからeNBに移送するS1 APプロトコルメッセージは、受信側のDeNBが、(たとえば、図13のステップ2においてRNビーコンによって確立されるワイヤレスバックホールと、図13のステップ4において確立されるLTE S1シグナリング接続とを使用して)正しい宛先RNビーコンにLPPaメッセージを転送することを可能にするために、RNビーコン(たとえば、RNビーコン1202)のID(たとえば、CIおよび場合によってはTAC)を含むようにダウンリンク方向に拡張され得る。アップリンク方向では、特定のUEと関連付けられないLPPaメッセージを運ぶS1 APメッセージは、受信側のMMEがLPPaメッセージを宛先E−SMLCに転送するときにソースRNビーコンのID(たとえば、CIおよびTAC)(たとえば、ならびにソースRNビーコンのためのDeNBのID)を示すことを可能にするために、ソースRNビーコンのIDを搬送するように拡張され得る。これらの改良に関連して使用され得る、ならびに/または、これらの改良を伴わずにステップ5a、ステップ6a、およびステップ7aをサポートするためのLPPaメッセージの移送をサポートするために使用され得る、プロトコルのレイヤ化が、図12のRNビーコン1202とE−SMLC1208との間のLPPaメッセージの移送の特定の例について、図14において示されている。図14においてRNビーコン1202とDeNB1204との間でサポートされるプロトコルレイヤは、図14に示されるIPレベル以下のプロトコルレイヤによってサポートされるRNビーコン1202とDeNB1204との間のデータベアラを使用して移送されるS1−APおよびSCTPシグナリングレイヤのためのメッセージを用いて、図13のステップ4において確立されるRNビーコン1202とDeNB1204との間のLTE S1シグナリングリンクをサポートすることができる。図14のDeNB1204とMME1206との間でサポートされるプロトコルレイヤは、3GPP S1インターフェースのための通常のプロトコルに対応してよく、MME1206とE−SMLC1208との間でサポートされるプロトコルレイヤは、3GPP SLインターフェースのための通常のプロトコルレイヤに対応してよい。
[00159]SLP(たとえば、H−SLP1214)とRNビーコン(たとえば、RNビーコン1202)との間でのLPPaメッセージの移送の場合、IPトランスポートが使用されることがあり、場合によっては、IPレイヤよりも上で、およびLPPaよりも下でSCTPが使用され、LPPaメッセージが、IPネットワーク1210および/またはコアネットワーク140を通じて、ならびにDeNB1204を介して(図13のステップ2においてDeNB1204と確立されるRNビーコン1202へのワイヤレスバックホールを使用して)、ルーティングされる。
[00160](たとえば、図1〜図11に関して説明されたような)ワイヤレスバックホールを伴うeNBビーコン、および/または(たとえば、図1〜図7および図12〜図14に関して説明されたような)ワイヤレスバックホールを伴うRNビーコンを使用してOTDOA測位をサポートするための上で説明された技法と同様の技法が、他の測位方法をサポートするために使用され得る。たとえば、GPS疑似衛星、GNSS疑似衛星、または、ダウンリンクの測位関連信号の送信および測定に依存する何らかの他の測位方法を使用した測位が、図8のeNBビーコン800または図12のRNビーコン1202によってサポートされてよく、ここで、E−SMLC(たとえば、E−SMLC824またはE−SMLC1208)またはH−SLPもしくはD−SLP(たとえば、H−SLP812またはH−SLP1214)は、eNBビーコン800またはRNビーコン1202からダウンリンクの測位関連信号の送信を制御するために、LPPa(または何らかの他のプロトコル)を使用する。そのような場合、eNBビーコン800またはRNビーコン1202は、ターゲットUEによる取得と測定とを可能にする(たとえば、GPSまたはGNSSのために使用される信号と同様の、または同じ)何らかの測位基準信号をeNBビーコン800またはRNビーコン1202が送信する、OTDOAではない測位方法をサポートすることができる。そして、測位をサポートするための先に説明された図8〜図14のすべての態様は、(i)それぞれ、eNBビーコン800またはRNビーコン1202と、HeMS828またはO&M機能1212との間で移送される任意の情報I1(たとえば、図9のステップ4または図13のステップ3における)、(ii)E−SMLC824とeNBビーコン800との間で移送される任意の情報I2(たとえば、図9のステップ6、ステップ7、およびステップ8における)、および(iii)RNビーコン1202と、E−SMLC1208またはH−SLP1214のいずれかとの間で移送される任意の情報I3(たとえば、図13のステップ5a〜7bにおける)を除き、同じままであり得る。上の(i)、(ii)、および(ii)に対する情報I1、I2、およびI3は、OTDOA測位にもはや関連しないことがある(たとえば、PRSのための情報を含まないことがある)が、代わりに、OTDOAとは異なる測位方法(たとえば、GPS疑似衛星またはGNSS疑似衛星の使用など)に関連することがある。OTDOA以外の測位方法のサポートは、例示的なeNBビーコン800およびRNビーコン1202とは少なくともいくつかの点で異なり得る、他のタイプのeNBビーコン(たとえば、図4AのeNBビーコン400)に同様に適用され得る。
[00161]OTDOA測位のためのPRS送信または別の測位方法のための何らかの他の測位関連信号の送信をサポートすることに加えて、またはその代わりに、eNBビーコン800またはRNビーコン1202などの測位ビーコンは、位置測定ユニット(LMU)として機能し、(i)同じ事業者のネットワークに属する他のeNBによって送信されるPRS信号間の(または何らかの他のダウンリンクの測位関連信号間の)タイミング差、または、(ii)他のeNBによって送信されるPRS信号(または何らかの他の測位関連信号)の到着の絶対的な時間を定期的に測定することができる。たとえば、測位ビーコンは、3GPP TS 36.214において定義されるような、eNBおよび/またはeNBビーコンのペアからのPRS送信間の基準信号時間差(RSTD)を測定することができる。測定結果は、(たとえば、eNBビーコン800の場合は図9のステップ6〜7と同様の、またはRNビーコン1202の場合は図13のステップ5a〜6aと同様のステップを使用して)E−SMLCに提供され得る。測定結果は、さらに、または代わりに、H−SLPまたはD−SLPに(たとえば、RNビーコン1202の場合、図13のステップ5b〜6bと同様のステップを使用して)提供され得る。測定結果は、E−SMLCおよび/またはSLPが、(i)異なるeNBおよび/または異なるeNBビーコンの間のPRS同期の程度(または何らかの他の測位関連信号の同期の程度)を監視すること、および/または、(ii)異なるターゲットUEの代わりにOTDOA(または何らかの他の測位方法)をサポートするために必要とされ得るeNBおよび/またはeNBビーコン間の任意のタイミングの差を更新することを可能にし得る。効率的なワイヤレスバックホールを用いて測位ビーコン(たとえば、eNBビーコンまたはRNビーコン)を展開することによって、ネットワーク事業者は、測位ビーコンの一部またはすべてにLMU機能を含めることによって、より正確に、およびより低コストでOTDOA(またはダウンリンク関連の測位信号を使用する何らかの他の測位方法)をサポートすることが可能であり得る。
[00162]図15を参照し、さらに図1〜14を参照すると、ワイヤレス通信システムにおいて測位ビーコンを初期化するプロセス1000は図示される段階を含む。しかしながら、プロセス1000は例にすぎず、限定するものではない。プロセス1000は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または同時に実行させることによって改変され得る。図示され説明されたプロセス1000へのさらに他の改変が可能である。
[00163]段階1002において、プロセス1000は、測位ビーコンにおいて、通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立することを含む。測位ビーコン、たとえば、図8〜図9に示されるようなeNBビーコン800(HeNB部分801とUE部分802とを備え得る)を備えるビーコン、または図12〜図13に示されるようなRNビーコン1202を備えるビーコンが、通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立する。eNBビーコン800を備える測位ビーコンの場合、ワイヤレスバックホール接続は、図9のステップ1〜5について説明されたように確立され得る。RNビーコン1202を備える測位ビーコンの場合、ワイヤレスバックホール接続は、図13のステップ1〜4について説明されたように確立され得る。
[00164]段階1004において、プロセス1000は、測位ビーコンにおいて、ワイヤレスバックホール接続を通じて、通信ネットワークからPRSのためのスケジューリング情報を受信することを含む。測位ビーコンは、通信ネットワークから、たとえばネットワーク中のE−SMLCまたはSLPなどの位置特定サーバから、PRSのためのスケジューリング情報を受信する。段階1004においてそこからのスケジューリング情報が受信されるエンティティは、測位ビーコンによって利用される位置特定方法、および/または他の要因に基づいて変化し得る。たとえば、3GPPのLTE制御プレーンの位置特定方法に従ってMME(たとえば、MME822またはMME1206)からの測位ビーコンによって位置特定サーバがアクセスされる場合、測位ビーコンは、図9のステップ8および図13のステップ7aについて説明されたように、E−SMLC(たとえば、E−SMLC824またはE−SMLC1208)からスケジューリング情報を取得することができる。代替的に、ユーザプレーンの位置特定方法に従ってIPを使用して(たとえば、IPネットワーク1210などのIPネットワークを介して、および/またはPDG808などのPDGを介して)測位ビーコンが位置特定サーバにアクセスする場合、測位ビーコンは、図13のステップ7bについて説明されたように、H−SLPおよび/またはD−SLP(たとえば、H−SLP812またはH−SLP1214)からスケジューリング情報を取得することができる。さらに、スケジューリング情報は、たとえばノーマルPRSモードから緊急PRSモードへ、または緊急PRSモードからノーマルPRSモードへとPRSモードを調整するように、測位ビーコンに命令し得る。
[00165]段階1006において、プロセス1000は、測位ビーコンから、受信されたスケジューリング情報に従ってPRSを送信することを含む。測位ビーコンは、段階1004において受信されたスケジューリング情報に従ってPRSを送信することを開始する。測位ビーコンは、段階1004において何らかの後の時間のPRSの送信の間に、PRSに関する更新されたPRSスケジューリング情報および/または他の制御情報をさらに受信することができ、これに応答して、測位ビーコンは、PRS送信のスケジュールおよび/または1つまたは複数の他の特性を更新し、段階1006における更新された特性に従ってPRSを送信し続けることができる。
[00166]次に図16を参照し、さらに図1〜14を参照すると、ワイヤレス通信システムにおいて測位ビーコンを初期化する別のプロセス1100は図示される段階を含む。しかしながら、プロセス1100は例にすぎず、限定するものではない。プロセス1100は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わせ、および/または同時に実行させることによって改変され得る。図示され説明されたプロセス1100へのさらに他の改変が可能である。
[00167]段階1102において、プロセス1100は、通信ネットワーク中の位置特定サーバにおいて、測位ビーコンのための構成情報を取得することを含み、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する。通信ネットワーク中の位置特定サーバは、測位ビーコンのための構成情報を取得し、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する。測位ビーコンは、図8のeNBビーコン800などのeNBビーコン800であってよく、この場合、位置特定サーバは、位置特定サーバがE−SMLCであるとき、図9のステップ6およびステップ7について説明されたように構成情報を取得することができる。測位ビーコンは代わりに、図12のRNビーコン1202などのRNビーコンであってよく、この場合、位置特定サーバは、位置特定サーバがE−SMLCであるときは図13のステップ5aおよびステップ6aについて説明されたように、または位置特定サーバがSLPであるときは図13のステップ5bおよびステップ6bについて説明されたように、構成情報を取得することができる。構成情報は、TAC、CI、位置、PRSスケジューリング情報の1つまたは複数を備え得る。測位ビーコンのためのPRSシグナリング情報またはDeNB識別情報(たとえば、セルID)。
[00168]段階1106において、プロセス1100は、位置特定サーバにおいて、測位ビーコンの通信範囲内のユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信することを含む。位置特定サーバは、測位ビーコンの通信範囲内にあるUEの測位に対する要求を受信する。これは、UEが位置ベースのサービスを要求すること、緊急通報を開始すること、または、位置特定要求が受信されて外部クライアント(たとえば、PSAP)から位置特定サーバに移送されることなどによって、引き起こされ得る。
[00169]段階1108において、プロセス1100は、構成情報を受信したことに応答して、および基づいて、位置特定サーバから測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信することを含む。PRSスケジューリング調整命令は、段階1106において要求を受信したことに応答して、位置特定サーバから測位ビーコンに送信される。この送信は、段階1102において受信された構成情報、たとえば、測位ビーコンのCI、TAC、またはDeNBの識別情報を利用することができる。図15に関して上で述べられたように、位置特定サーバから測位ビーコンへの送信は、測位ビーコンおよび位置特定サーバによって利用される特定のネットワーク構成および測位技法(たとえば、ユーザプレーンまたは制御プレーン)に基づいて、MME、PDG、IPネットワークなどの1つまたは複数の中間エンティティを通じて行われ得る。図15に関して上でさらに説明されたように、測位ビーコンに送信される命令は、たとえばノーマルPRSモードから緊急PRSモードに、または緊急PRSモードからノーマルPRSモードに切り替えることによって、測位ビーコンのPRS送信スケジュールを1つまたは複数の方法で測位ビーコンに変更させることができる。
[00170]プロセス1100のいくつかの実施形態では、段階1102は、段階1106の後で、しかし段階1108の前に、段階1106においてUEの測位に対する要求を位置特定サーバが受信した結果として発生し得る。そのような実施形態では、段階1102は、eNBビーコン(たとえば、eNBビーコン800)である測位ビーコンおよびE−SMLC(たとえば、E−SMLC824)である位置特定サーバの場合、位置特定サーバへのUEの位置特定に対する要求によって、図9のステップ7を引き起こすことについて説明されたように、段階1106によって引き起こされ得る。代替的に、段階1102は、RNビーコン(たとえば、RNビーコン1202)である測位ビーコン、およびステップ6aの場合はE−SMLC(たとえば、E−SMLC1208)であり、またはステップ6bの場合はSLP(たとえば、H−SLP1214)である位置特定サーバの場合、位置特定サーバへのUEの位置特定に対する要求によって図13のステップ6aまたはステップ6bを引き起こすことについて説明されたように、段階1106によって引き起こされ得る。この段階において、段階1108は段階1102の後で発生する。
[00171]図17は、例示的な測位ビーコン1600の様々な構成要素を示すブロック図である。簡単のために、図17のボックス図に示される様々な特徴および機能は、共通のプロセッサ1610と、これらの様々な特徴および機能が互いに動作可能に結合されることを表すことが意図されるいくつかの専用のリンクとを使用して、一緒に接続されるように示されている。実際のポータブルワイヤレスデバイスを動作可能に結合し、構成するために、他の接続、機構、特徴、機能など(たとえば、共通バスまたは共通メモリなど)が必要に応じて与えられ、適応され得ることを、当業者は認識されよう。さらに、図17の例に示される特徴もしくは機能の1つもしくは複数は、さらに再分割されてよく、または図17に示される特徴もしくは機能の2つ以上が組み合わされてよいことも認識されたい。測位ビーコン1600は、図2のeNB202、205、および/もしくは210、図3A、図3B、図4A、および/もしくは図4BのeNB305、図4AのeNB410および/もしくはeNBビーコン400、図7のeNB305および/もしくはeNB410、図8〜図11のeNBビーコン800、HeNB部分801および/もしくはUE部分802、ならびに/または、図12〜図14のRNビーコン1202および/もしくはDeNB1204の例であり得る。
[00172]測位ビーコン1600は、1つまたは複数のアンテナ1602に接続され得る1つまたは複数のワイドエリアネットワーク(WAN)送受信機1604を含み得る。WAN送受信機1604は、(i)eNodeB202、205、210、および305などのワイヤレスアクセスポイントまたは基地局、(ii)図1のUE UE 1・・・UE N、図2のUE250、252、254、および図3A、図3B、図4A、図4B、図7のUE302、ならびに/または(iii)ネットワーク内の他のワイヤレスデバイスと直接信号を通信し、および/またはそれらへの/からの信号を検出するための、適切なデバイス、ハードウェア、および/またはソフトウェアを備える。一態様では、WAN送受信機1604は、LTEシステム、WCDMAシステム、CDMA2000システム、TDMA、GSM、または任意の他のタイプのワイドエリアワイヤレスネットワーキング技術と通信するのに適していることがある。ある態様では、WAN送受信機1604は、図7、図9、および図13に関連して説明されたようにOTDOA測位をサポートするために使用される、PRS信号の送信とスケジューリングとをサポートすることができ、緊急PRSモードとノーマルPRSモードとをサポートすることができる。測位ビーコン1600はまた、1つまたは複数のアンテナ1602に接続され得る1つまたは複数のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)送受信機1606を含み得る。WLAN送受信機1606は、WLAN APと、および/またはネットワーク内の他のワイヤレスデバイスと直接、信号を通信し、および/またはそれらへの/からの信号を検出するのに適したデバイス、ハードウェア、および/またはソフトウェアを備える。一態様では、WLAN送受信機1606は、1つまたは複数のワイヤレスアクセスポイントと通信するのに適切なWi−Fi(登録商標)(802.11x)通信システムを備え得るが、他の態様では、WLAN送受信機1606は、別のタイプのローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(たとえば、Bluetooth)を備える。加えて、任意の他のタイプのワイヤレスネットワーキング技術、たとえば、Ultra Wide Band、ZigBee(登録商標)、ワイヤレスUSBなどが使用され得る。
[00173]SPS受信機1608は、測位ビーコン1600にも含まれ得る。SPS受信機1608は、衛星信号を受信するために1つまたは複数のアンテナ1602に接続され得る。この目的で、アンテナ1602は、1つまたは複数の専用SPSアンテナを含んでよく、または代替的に、アンテナ1602の1つまたは複数が、SPS通信を含む複数の通信技術のために利用されてよい。SPS受信機1608は、SPS信号を受信し処理するための、任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機1608は、他のシステムからの情報と動作とを適宜要求し、任意の適切なSPSアルゴリズムによって取得された測定結果を使用して測位ビーコン1600の場所を決定するのに、または決定するのを助けるのに必要な計算を実行する。ある態様では、SPS受信機1608は、測位ビーコン1600が属し得るネットワークのための他のAP、基地局、および測位ビーコンからのPRS送信のために使用される共通の時間に、測位ビーコン1600によるPRS送信を同期するために、測位ビーコン1600によって使用され得る。
[00174]動きセンサ1612は、WAN送受信機1604と、WLAN送受信機1606と、SPS受信機1608とによって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である、動き情報および/または方向情報を与えるために、プロセッサ1610に結合され得る。
[00175]プロセッサ1610は、WAN送受信機1604と、LAN送受信機1606と、SPS受信機1608と、動きセンサ1612とに接続され得る。プロセッサ1610は、処理機能ならびに他の計算および制御の機能を与える1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、および/または、デジタル信号プロセッサを含み得る。プロセッサ1610はまた、測位ビーコン1600内でプログラムされた機能を実行するためのデータおよびソフトウェア命令を記憶するためのメモリ1614を含んでよく、またはそれらに結合されてよい。メモリ1614はプロセッサ1610に搭載されてよく(たとえば、同じ集積回路パッケージ内にあってよく)、および/または、メモリは、プロセッサに対して外部のメモリであり、データバスを通じて機能的に結合されてよい。
[00176]いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、メモリ1614に存在し、通信と場所決定機能の両方を管理するために、プロセッサ1610によって利用され得る。図17に示されるように、メモリ1614は、ワイヤレスベースの測位モジュール1616と、アプリケーションモジュール1618と、測位モジュール1628とを含み、および/または場合によっては受け得る。メモリ1614はさらに、図1〜図16に例示されたものなどの測位ビーコンについて本明細書で説明される様々な技法を測位ビーコン1600が実行することを可能にするための命令(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)を含み得る。メモリ1614はさらに、O&M機能によって、または(たとえば、図9および図13において例示されたように)位置特定サーバによって測位ビーコン1600において構成されている可能性がある、PRSスケジューリングおよび/またはPRSシグナリングに関する構成情報を含み得る。図17に示されるメモリ内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、測位ビーコン1600の実装形態に応じて様々な方法で組み合わされ、分離され、および/または構造化され得る。
[00177]アプリケーションモジュール1618は、ワイヤレスベースの測位モジュール1616からの測位情報を要求する、測位ビーコン1600のプロセッサ1610上で実行されるプロセスであり得る。アプリケーションは通常、ソフトウェアアーキテクチャの上側のレイヤ内で実行される。ワイヤレスベースの測位モジュール1616は、測位/動きデータ1626を記憶してそれらにアクセスすることができ、SPS受信機1608から導かれる情報、ならびに/またはeNodeB202、205、210、および305などの複数のAPと交換される信号から測定される時間情報を使用して、測位ビーコン1600の場所を導出することができる。交換される信号は、本明細書で開示される(拡大された)適応PRSスケジューリングメッセージを含み得る。
[00178]図17に示されるモジュールは、メモリ1614に含まれているものとして例に示されているが、いくつかの実装形態では、そのような手順は、他の機構または追加の機構を使用して与えられるか、または場合によっては動作可能に構成され得ることを認識されたい。たとえば、ワイヤレスベースの測位モジュール1616および/またはアプリケーションモジュール1618のすべてまたは一部はファームウェアで与えられ得る。さらに、この例では、ワイヤレスベースの測位モジュール1616およびアプリケーションモジュール1618は、別個の特徴であるものとして示されているが、たとえば、そのような手順は、1つの手順として、もしくは場合によっては他の手順と一緒に組み合わされ得るか、またはそうでなければ複数の手順にさらに分割され得ることを認識されたい。
[00179]プロセッサ1610は、少なくとも本明細書で与えられる技法を実行するのに適した任意の形態の論理を含み得る。たとえば、プロセッサ1610は、測位ビーコンの他の部分において使用するために動きデータを活用する1つまたは複数のルーチンを選択的に開始するように、メモリ1614中の命令に基づいて動作可能に構成可能であり得る。
[00180]測位ビーコン1600は、測位ビーコン1600とのユーザ対話を可能にするマイクロフォン/スピーカー1652、キーパッド1654、およびディスプレイ1656などの、任意の適切なインターフェースシステムを与えるユーザインターフェース1650を含み得る。マイクロフォン/スピーカー1652は、WAN送受信機1604および/またはWLAN送受信機1606を使用して、音声通信サービスを提供する。キーパッド1654は、ユーザ入力のための任意の適切なボタンを備える。ディスプレイ1656は、たとえば、バックライト付きのLCDディスプレイなどの任意の適切なディスプレイを備え、追加のユーザ入力モードのために、タッチスクリーンディスプレイをさらに含み得る。
[00181]図18は、測位ビーコン305およびUE302の例示的な設計のブロック図を示し、これらは、様々な実施形態に関して本明細書で論じられる測位ビーコン(たとえば、eNBビーコン400、eNBビーコン800、またはRNビーコン1202)の1つ、およびUE(たとえば、UE302)の1つであり得る。この設計では、測位ビーコン305はT個のアンテナ1234a〜1234tを備え、UE302はR個のアンテナ1262a〜1262rを備え、TおよびRは一般に1以上である。
[00182]測位ビーコン305において、送信プロセッサ1220は、データソース1218から(たとえば、位置特定サーバ170から直接、または間接的に)PRSスケジュールを表すデータを受信することができる。送信プロセッサ1220は、データシンボルを取得するために各サービスのためのデータを処理することができる。送信プロセッサ1220はまた、スケジューリング情報、構成情報、制御情報、システム情報、および/または他のオーバーヘッド情報を、コントローラ/プロセッサ1240および/またはスケジューラ1244から受信することができる。送信プロセッサ1220は、受信されたオーバーヘッド情報を処理し、オーバーヘッドシンボルを提供することができる。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ1230は、データおよびオーバーヘッドシンボルをパイロットシンボルと多重化し、多重化されたシンボルを処理(たとえば、プリコーディング)し、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)1232a〜1232tに提供することができる。各変調器1232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各変調器1232はさらに、PRS信号などのダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理する(たとえば、アナログに変換し、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)ことができる。変調器1232a〜1232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ1234a〜1234tを介して送信され得る。T個のアンテナ1234a〜1234tを介した送信は送信ダイバーシティを利用することができ、送信ダイバーシティによって、各PRSサブフレーム(または各PRSサブフレームの一部)が、すべてのアンテナからではなく、1つのアンテナまたはアンテナのサブセットだけから送信される。たとえば、送信ダイバーシティは、2つの異なるアンテナの各々からの連続するPRSサブフレーム全体の送信を交互に行い得る。
[00183]UE302において、アンテナ1262a〜1262rが、それぞれ、測位ビーコン305からダウンリンク信号(たとえば、PRS信号)を受信し、受信された信号をそれぞれ復調器(DEMOD)1264a〜1264rに提供することができる。各復調器1264は、受信されたサンプルを得るためにそれぞれの受信された信号を調整する(たとえば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートし、デジタル化する)ことができ、受信されたシンボルを得るために受信されたサンプルを(たとえば、OFDMのために)さらに処理することができる。MIMO検出器1260は、すべてのR個の復調器1264a〜1264rからの受信されたシンボルを受信して処理し、検出されたシンボルを提供することができる。受信プロセッサ1270は、検出されたシンボルを処理し、PRS信号の到着時間またはRSTDを検出して測定し、または、UE302のための復号されたデータおよび/もしくは所望のサービスをデータシンク1272に提供し、復号されたオーバーヘッド情報をコントローラ/プロセッサ1290に提供することができる。一般に、MIMO検出器1260および受信プロセッサ1270による処理は、測位ビーコン305におけるTX MIMOプロセッサ1230および送信プロセッサ1220による処理を補足するものである。
[00184]アップリンク上では、UE302において、データソース1278からのデータと、コントローラ/プロセッサ1290からのオーバーヘッド情報が、送信プロセッサ1280によって処理され、(適宜)TX MIMOプロセッサ1282によってさらに処理され、変調器1265a〜1265rによって調整され、アンテナ1262a〜1262rを介して送信され得る。測位ビーコン305において、UE302からのアップリンク信号が、UE302によって送信されたデータとオーバーヘッド情報とを取得するために、アンテナ1234によって受信され、復調器1233によって調整され、MIMO検出器1236によって検出され、受信プロセッサ1238によって処理され得る。
[00185]コントローラ/プロセッサ1240および1290は、それぞれ測位ビーコン305およびUE302における動作を指示し得る。スケジューラ1244は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク送信についてUEをスケジューリングし、PRS信号の送信をスケジューリングし、スケジューリングされたUEおよびサービスのための無線リソースの割当てを提供することができる。コントローラ/プロセッサ1240および/またはスケジューラ1244は、PRS信号のためのスケジューリング情報および/または他のオーバーヘッド情報を生成することができる。
[00186]コントローラ/プロセッサ1290は、本明細書で説明される技法のプロセスを実施し得る。メモリ1242および1292は、それぞれeNodeB305およびUE302のためのデータとプログラムコードとを記憶し得る。したがって、適応PRSスケジューリングは、既存の規格に適合したままでありながら、本明細書で開示される様々な実施形態に従って達成されることが可能である。
[00187]図19は、機能を実行するように構成された論理を含む通信デバイス1300を示す。通信デバイス1300は、限定はされないが、UE250、252、254、RAN120の任意の構成要素(たとえば、eNodeB202、205、210、eNBビーコン400、eNBビーコン800、RNビーコン1202など)、コアネットワーク140の任意の構成要素(たとえば、MME215または220、SGW230、PDG235)、コアネットワーク140および/またはインターネット175に結合される任意の構成要素(たとえば、位置特定サーバ170)、ならびに任意の位置特定サーバ(たとえば、位置特定サーバ170、E−SMLC355、814、824、もしくは1208、E−SLP335、またはH−SLP812もしくは1214)などを含む、上で述べられた通信デバイスのいずれにも対応し得る。したがって、通信デバイス1300は、図1のワイヤレス通信システム100および図2〜図4に示されるシステム/アーキテクチャを通じて1つまたは複数の他のエンティティと通信する(またはそれらとの通信を容易にする)ように構成された任意の電子デバイスに対応し得る。
[00188]図19を参照すると、通信デバイス1300は、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305を含む。ある例では、通信デバイス1300がワイヤレス通信デバイス(たとえば、測位ビーコン1600、eNBビーコン800、RNビーコン1202、eNodeB202、205、210、305、400のいずれかなど)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、ワイヤレス送受信機および関連するハードウェア(たとえば、RFアンテナ、モデム、変調器、および/または復調器など)などのワイヤレス通信インターフェース(たとえば、Bluetooth、WiFi、2G、CDMA2000、WCDMA、3G、4G、LTEなど)を含み得る。別の例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、有線通信インターフェース(たとえば、シリアル接続、USBまたはファイアワイヤ接続、インターネット175および/または他のネットワークエンティティがそれを通じてアクセスされ得る、イーサネット接続、パケットケーブル接続、DSL接続、SONET接続)に対応し得る。したがって、通信デバイス1300が、何らかのタイプのネットワークベースのサーバまたは他のネットワーク要素(たとえば、SGSN、GGSN、SGW、PDG、MME、E−SMLC、SLP、位置特定サーバ170など)に対応する場合、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、ある例では、イーサネットプロトコルを介してネットワークベースのサーバを他の通信エンティティに接続するイーサネットカードに対応し得る。さらなる例では、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、通信デバイス1300がローカル環境をそれによって監視することができる感知または測定ハードウェア(たとえば、加速度計、温度センサ、光センサ、ローカルRF信号を監視するためのアンテナなど)を含み得る。情報を受信および/または送信するように構成された論理1305はまた、実行されると、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305の関連するハードウェアが(1つまたは複数の)受信および/または送信機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、ソフトウェアだけに対応するのではないことがあり、その機能を実現するためにハードウェアに少なくとも一部依存することがある。
[00189]図19を参照すると、通信デバイス1300はさらに、情報を処理するように構成された論理1310を含む。ある例では、情報を処理するように構成された論理1310は、少なくともプロセッサを含み得る。情報を処理するように構成された論理1310によって実行され得るタイプの処理の例示的な実装形態は、限定はされないが、決定を行うこと、接続を確立すること、異なる情報の選択肢の間で選択を行うこと、データに関する評価を行うこと、測定動作を実行するために通信デバイス1300に結合されたセンサと対話すること、情報をあるフォーマットから別のフォーマットに変換することを含む。たとえば、情報を処理するように構成された論理1310に含まれるプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せに対応し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。情報を処理するように構成された論理1310はまた、実行されると、情報を処理するように構成された論理1310の関連するハードウェアが(1つまたは複数の)処理機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を処理するように構成された論理1310は、ソフトウェアだけに対応するのではないことがあり、その機能を実現するためにハードウェアに少なくとも一部依存することがある。
[00190]図19を参照すると、通信デバイス1300はさらに、情報を記憶するように構成された論理1315を含む。ある例では、情報を記憶するように構成された論理1315は、少なくとも非一時的メモリと、関連するハードウェア(たとえば、メモリコントローラなど)とを含み得る。たとえば、情報を記憶するように構成された論理1315に含まれる非一時的メモリは、RAM、フラッシュメモリ、ROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に対応し得る。情報を記憶するように構成された論理1315はまた、実行されると、情報を記憶するように構成された論理1315の関連するハードウェアが(1つまたは複数の)記憶機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を記憶するように構成された論理1315は、ソフトウェアだけに対応するのではないことがあり、その機能を実現するためにハードウェアに少なくとも一部依存することがある。
[00191]図19を参照すると、通信デバイス1300はさらに、情報を提示するように構成された論理1320を任意選択で含む。ある例では、情報を提示するように構成された論理1320は、少なくとも出力デバイスと、関連するハードウェアとを含み得る。たとえば、出力デバイスは、ビデオ出力デバイス(たとえば、ディスプレイスクリーン、USB、HDMI(登録商標)などの、ビデオ情報を搬送することができるポートなど)、オーディオ出力デバイス(たとえば、スピーカー、マイクロフォンジャック、USB、HDMIなどの、オーディオ情報を搬送することができるポートなど)、振動デバイス、および/または、情報がそれによって出力のためにフォーマットされるか、または通信デバイス1300のユーザまたは操作者によって実際に出力され得る、任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス1300が、図17に示されているような測位ビーコン1600に対応する場合、情報を提示するように構成された論理1320は、測位ビーコン1600のディスプレイ1656を含み得る。さらなる例では、情報を提示するように構成された論理1320は、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、リモートサーバなど)などの、いくつかの通信デバイスでは省略されることがある。情報を提示するように構成された論理1320はまた、実行されると、情報を提示するように構成された論理1320の関連するハードウェアが(1つまたは複数の)提示機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、情報を提示するように構成された論理1320は、ソフトウェアだけに対応するのではないことがあり、その機能を実現するためにハードウェアに少なくとも一部依存することがある。
[00192]図19を参照すると、通信デバイス1300はさらに、ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325を任意選択で含む。ある例では、ローカルユーザ入力を受信するように構成された論理1325は、少なくともユーザ入力デバイスと、関連するハードウェアとを含み得る。たとえば、ユーザ入力デバイスは、ボタン、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、カメラ、オーディオ入力デバイス(たとえば、マイクロフォン、またはマイクロフォンジャックなどのオーディオ情報を搬送することができるポートなど)、および/または情報がそれによって通信デバイス1300のユーザまたは操作者から受け取られ得る任意の他のデバイスを含み得る。たとえば、通信デバイス1300が、図17に示されているような測位ビーコン1600に対応する場合、ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325は、マイクロフォン1652、キーパッド1654、ディスプレイ1656などを含み得る。さらなる例では、ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325は、ローカルユーザを有しないネットワーク通信デバイス(たとえば、ネットワークスイッチまたはルータ、リモートサーバなど)などの、いくつかの通信デバイスでは省略されることがある。ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325はまた、実行されると、ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325の関連するハードウェアが(1つまたは複数の)入力受け取り機能を実行することを可能にする、ソフトウェアを含み得る。しかしながら、ローカルユーザ入力を受け取るように構成された論理1325は、ソフトウェアだけに対応するのではないことがあり、その機能を実現するためにハードウェアに少なくとも一部依存することがある。
[00193]図19を参照すると、1305〜1325の構成された論理は、図19では別個のまたは異なるブロックとして示されているが、それぞれの構成された論理が機能をそれによって実行するハードウェアおよび/またはソフトウェアは、部分的に重複することがある。たとえば、1305〜1325の構成された論理の機能を容易にするために使用される任意のソフトウェアが、情報を記憶するように構成された論理1315と関連付けられる非一時的メモリに記憶されて得るので、1305〜1325の構成された論理は各々、情報を記憶するように構成された論理1315によって記憶されたソフトウェアの動作に部分的に基づいて機能(すなわち、この場合はソフトウェア実行)を実行する。同様に、構成された論理の1つと直接関連付けられるハードウェアが時々、他の構成された論理によって借用または使用され得る。たとえば、情報を処理するように構成された論理1310のプロセッサは、データを、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305によって送信される前に、適切なフォーマットへとフォーマットすることができるので、情報を受信および/または送信するように構成された論理1305は、情報を処理するように構成された論理1310と関連付けられるハードウェア(すなわち、プロセッサ)の動作に部分的に基づいて機能(すなわち、この場合はデータの送信)を実行する。
[00194]全般に、明示的に別段述べられていない限り、本開示全体にわたって使用される「ように構成された論理」という句は、少なくとも部分的にハードウェアを用いて実装される態様を呼び出すことを意図しており、ハードウェアから独立しているソフトウェア専用の実装形態と対応付けることを意図するものではない。また、様々なブロックにおける構成される論理または「ように構成される論理」は、特定の論理ゲートまたは要素に限定されず、一般に、(ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組合せのいずれかを介して)本明細書で説明される機能を実行する能力を指す。したがって、様々なブロックに示されているような構成される論理または「ように構成される論理」は、「論理」という単語を共有するにもかかわらず、必ずしも論理ゲートまたは論理要素として実装されるとは限らない。様々なブロック中の論理間の他の対話または協調が、以下でより詳細に説明される態様の検討から当業者に明らかになろう。
[00195]様々な態様は、図20に示されるサーバ1400のような、様々な市販のサーバデバイスのいずれでも実装され得る。ある例では、サーバ1400は、上で説明された、位置特定サーバ170、E−SMLC355、814、824、もしくは1208、SGW230、PDG235、E−SLP335、H−SLP812もしくは1214、またはPDE、SMLC、SAS、もしくは他のSLPなどの1つの例示的な構成に対応し得る。図20では、サーバ1400は、揮発性メモリ1402と、ディスクドライブ1403などの大容量の不揮発性メモリとに結合された、プロセッサ1401を含む。サーバ1400はまた、プロセッサ1401に結合されたフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、またはDVDディスクドライブ1406を含み得る。サーバ1400はまた、他のブロードキャストシステムコンピュータおよびサーバに、またはインターネットに結合されたローカルエリアネットワークなどのネットワーク1407とのデータ接続を確立するための、プロセッサ1401に結合されたネットワークアクセスポート1404を含み得る。図19の状況では、図20のサーバ1400は、通信デバイス1300の1つの例示的な実装形態を示し、この実装形態によって、情報を送信および/または受信するように構成された論理1305は、ネットワーク1407と通信するためにサーバ1400によって使用されるネットワークアクセスポート1404に対応し、情報を処理するように構成された論理1310は、プロセッサ1401に対応し、情報を記憶するように構成された論理1315は、揮発性メモリ1402、ディスクドライブ1403、および/またはディスクドライブ1406の任意の組合せに対応する。情報を提示するように構成された任意選択の論理1320およびローカルユーザ入力を受け取るように構成された任意選択の論理1325は、図20には明示的に示されておらず、図20に含まれることもまたは含まれないこともある。したがって、図20は、図17のような測位ビーコンの実装形態に加えて、通信デバイス1300がサーバとして実装され得ることを例証するのを助ける。
[00196]上で論じられた方法、システム、およびデバイスは例である。様々な代替的な構成は、様々な手順またはコンポーネントを適宜、省略し、置換し、または追加し得る。たとえば、代替的な方法では、段階は、上の議論とは異なる順序で実行されてよく、様々な段階が追加され、省略され、または組み合わせられてよい。また、いくつかの構成に関して説明された特徴は、様々な他の構成においては組み合わせられ得る。構成の異なる態様および要素が、同様にして組み合わせられ得る。また、技術は発展するので、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
[00197]説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、構成はこれらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細を伴わずに示されている。この説明は、例示的な構成を与えるにすぎず、特許請求の範囲の範囲、適用性、または構成を限定しない。そうではなく、構成の上記の説明は、説明された技法を実装することを可能にする説明を当業者に与えるものである。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得る。
[00198]上で説明された様々な実装形態は、ネットワーク要素に言及し、および/または、1つまたは複数のネットワーク技術に固有の用語を利用するが、本明細書で説明される技法は、特定の技術に限定されることを意図しておらず、現在存在するものか、または今後開発されるものかにかかわらず、あらゆる適切な技術またはその組合せに適用され得る。
[00199]構成は、流れ図またはブロック図として示されるプロセスとして説明されることがある。各々は動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実行され得る。加えて、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、図に含まれない追加のステップを有し得る。さらに、本方法の例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実行するためのプログラムコードまたはコードセグメントは、記憶媒体などの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。プロセッサは、説明されたタスクを実行し得る。
[00200]特許請求の範囲を含めて、本明細書で使用される場合、「の少なくとも1つ」または「の1つまたは複数」で終わる項目の列挙中で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCの少なくとも1つ」、または「A、B、またはCの1つまたは複数」という列挙が、AもしくはBもしくはCもしくはABもしくはACもしくはBCもしくはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または2つ以上の特徴をもつ組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような、選言的列挙を示す。
[00201]いくつかの例示的な構成について説明してきたが、様々な修正、代替的な構成、および均等物が、本開示の趣旨から逸脱することなく使用され得る。たとえば、上記の要素は、より大きいシステムの構成要素であってよく、このとき、他の規則が、本実施形態の適用例よりも優先されてよく、または本実施形態の適用例を別様に修正してよい。また、複数のステップが、上記の要素が抗考慮される前、考慮されている間、または考慮された後に着手され得る。したがって、上記の説明は特許請求の範囲を限定しない。
[00202]情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、上の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
[00203]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な説明のための論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得る。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な説明のための構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上では全般にそれらの機能に関して説明されてきた。そのような機能をハードウェアとして実装するか、またはソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課された設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[00204]本明細書で開示された態様に関して説明された様々な説明のための論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
[00205]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接具現化され、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで具現化され、またはそれらの2つの組合せで具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体内に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代わりに、記憶媒体はプロセッサと一体であってよい。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に存在してよい。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在してよい。代わりに、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末の個別構成要素として存在してよい。
[00206]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を通じて送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備え得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
[00207]上記の開示は本開示の説明のための態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得る。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/または活動は、特定の順序で実行される必要はない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
[00208]非一時的プロセッサ可読媒体についての実施形態の例が、以下の例示的な請求項において与えられる。
1.プロセッサに、
測位ビーコンから通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立させ、
ワイヤレスバックホール接続を通じて通信ネットワークから測位基準信号(PRS)のためのスケジューリング情報を受信させ、
スケジューリング情報に従ってPRSを送信させる
ように構成されるプロセッサ実行可能命令を備える、非一時的プロセッサ可読媒体。
2.プロセッサに、
ユーザ機器(UE)モジュールとホームeNodeB(HeNB)モジュールとを実装させ、
UEモジュールによって、通信ネットワーク中のパケットデータネットワークゲートウェイ(PDG)への、IP接続性に対するサポートを伴うワイヤレスバックホール接続を確立させ、
HeNBモジュールを介してPRSを送信させる
ように構成される命令をさらに備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
3.プロセッサに、
PDGへのワイヤレスバックホール接続を使用して、通信ネットワークにおいてHeNBモジュールからセキュリティゲートウェイ(SeGW)へのセキュアなIP接続を確立させ、
SeGWからHeNB管理システム(HeMS)へアクセスさせ、
HeNBモジュールをHeMSへ登録させ、
測位ビーコンのための第1の情報をHeMSへ送信させ、
測位ビーコンのための第2の情報をHeMSから受信させる
ように構成される命令をさらに備える、請求項2に記載のプロセッサ可読媒体。
4.測位ビーコンのための第1の情報が、位置もしくはPRSのためのスケジューリング情報、またはこれらの組合せを備え、測位ビーコンのための第2の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくはPRSのためのスケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、請求項3に記載のプロセッサ可読媒体。
5.プロセッサに、
SeGWへのセキュアなIP接続を使用して、HeNBゲートウェイ(HeNB GW)およびモビリティ管理エンティティ(MME)へのシグナリング接続を確立させ、
MMEまたはSeGWのいずれかから位置特定サーバへアクセスさせ、
位置特定サーバから測位ビーコンのための第3の情報を受信させ、および/または位置特定サーバへ測位ビーコンのための第4の情報を送信させる
ように構成される命令をさらに備える、請求項3に記載のプロセッサ可読媒体。
6.プロセッサに、測位ビーコンのための第3の情報または第4の情報をそれぞれ受信および/または送信させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従ってメッセージを受信および/または送信させるように構成される命令を備える、請求項5に記載のプロセッサ可読媒体。
7.第3の情報がPRSのためのスケジューリング情報を備える、請求項5に記載のプロセッサ可読媒体。
8.第4の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくはPRSのためのスケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、請求項5に記載のプロセッサ可読媒体。
9.UEモジュールがさらに、非位置特定サービスをサポートするのを妨げるように構成される、請求項2に記載のプロセッサ可読媒体。
10.プロセッサに、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されるロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス技術のためのコアネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立させるように構成される命令をさらに備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
11.PRSが、観測到着時間差(OTDOA)に従ったユーザ機器(UE)の位置特定をサポートする、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
12.プロセッサに、スケジューリング情報に応答して、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを切り替えさせるように構成される命令をさらに備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
13.プロセッサに、ワイヤレスバックホール接続を介した、通信ネットワーク中の位置特定サーバとの通信に少なくとも一部基づいて、測位ビーコンの位置を決定させるように構成される命令をさらに備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
14.プロセッサに測位ビーコンの位置を決定させるように構成される命令が、プロセッサに、ロングタームエボリューション(LTE)制御プレーンプロトコルに従って、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)と通信させるように構成される命令を備える、請求項13に記載のプロセッサ可読媒体。
14.プロセッサに測位ビーコンの位置を決定させるように構成される命令が、プロセッサに、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)プロトコルに従って、SUPL位置特定プラットフォーム(SLP)と通信させるように構成される命令を備える、請求項13に記載のプロセッサ可読媒体。
16.測位ビーコンがロングタームエボリューション(LTE)中継ノード(RN)を備え、プロセッサにワイヤレスバックホール接続を確立させるように構成される命令が、プロセッサに、通信ネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)中のLTEドナーeNodeB(DeNB)へのインターネットプロトコル接続を確立させるように構成される命令を備える、請求項1にプロセッサ可読媒体。
17.プロセッサに、
DeNBから運用および保守(O&M)機能へアクセスさせ、
測位ビーコンのための第5の情報をHeMSへ送信させ、第5の情報は、DeNBの識別情報、位置、もしくはPRSのためのスケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、
測位ビーコンのための第6の情報をHeMSから受信させ、第6の情報は、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくはPRSのためのスケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える
ように構成される命令をさらに備える、請求項16に記載のプロセッサ可読媒体。
18.プロセッサに、
DeNBから位置特定サーバへアクセスさせ、
3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、位置特定サーバへ、および/または位置特定サーバから、測位ビーコンのための第7の情報を送信および/または受信させる
ように構成される命令をさらに備える、請求項16に記載のプロセッサ可読媒体。
19.プロセッサに、3GPPのためのLTE制御プレーンの位置特定方法に従って、DeNBから位置特定サーバへアクセスさせるように構成される命令をさらに備える、請求項18に記載のプロセッサ可読媒体。
20.プロセッサに、IPシグナリングを使用してDeNBから位置特定サーバへアクセスさせるように構成される命令をさらに備える、請求項18に記載のプロセッサ可読媒体。
[00209]位置特定サーバの実施形態の例が以下の請求項において与えられる。
1.測位ビーコンのための構成情報を取得するための手段と、ここにおいて、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する、
測位ビーコンの通信範囲内にあるユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信するための手段と、
UEの測位に対する要求に応答して、および構成情報に基づいて、位置特定サーバから測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信するための手段とを備える、位置特定サーバ。
2.構成情報が、位置登録エリアコード、セル識別情報、位置、PRSスケジューリング情報、もしくはドナーeNodeB識別情報、またはこれらの組合せを備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
3.構成情報を取得するための手段が、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)を使用して測位ビーコンから構成情報を取得するためのものである、請求項2に記載の位置特定サーバ。
4.送信するための手段が、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、位置特定サーバから測位ビーコンにPRSスケジューリング調整命令を送信するためのものである、請求項1に記載の位置特定サーバ。
5.PRSスケジューリング調整命令が、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに測位ビーコンを切り替えるための命令を備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
6.位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定サーバ(E−SMLC)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)の1つを備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
7.測位ビーコンがLTE中継ノード(RN)を備え、
PRSスケジューリング調整命令を送信するための手段が、RNと関連付けられるLTEドナーeNodeB(DeNB)を通じて、PRSスケジューリング調整命令をRNに送信するためのものである、請求項1に記載の位置特定サーバ。
8.測位ビーコンが、UE機能を含むLTE eNodeBビーコンを備え、PRSスケジューリング調整命令を送信するための手段が、UE機能へのワイヤレスバックホール接続を使用して、PRSスケジューリング調整命令をLTE eNodeBビーコンに送信するためのものである、請求項1に記載の位置特定サーバ。
[00210]位置特定サーバの実施形態のさらなる例が以下の例示的な請求項において与えられる。
1.命令を記憶するメモリと、
メモリに結合され、
測位ビーコンのための構成情報を取得し、ここにおいて、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する、
測位ビーコンの通信範囲内にあるユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信し、
UEの測位に対する要求を受信したことに応答して、および構成情報に基づいて、測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信する
ための命令を実行するように構成されるプロセッサとを備える、位置特定サーバ。
2.構成情報が、位置登録エリアコード、セル識別情報、位置、PRSスケジューリング情報、もしくはドナーeNodeB識別情報、またはこれらの組合せを備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
3.プロセッサに構成情報を取得させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)を使用して測位ビーコンから構成情報を取得させるように構成される、請求項2に記載の位置特定サーバ。
4.プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、測位ビーコンへPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される、請求項1に記載の位置特定サーバ。
5.PRSスケジューリング調整命令が、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに測位ビーコンを切り替えるための命令を備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
6.位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)の1つを備える、請求項1に記載の位置特定サーバ。
7.測位ビーコンがLTE中継ノード(RN)を備え、
プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、RNと関連付けられるLTEドナーeNodeB(DeNB)を通じて、PRSスケジューリング調整命令をRNへ送信させるように構成される、請求項1に記載の位置特定サーバ。
8.測位ビーコンが、UE機能を含むLTE eNodeBビーコンを備え、プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、UE機能へのワイヤレスバックホール接続を使用して、PRSスケジューリング調整命令をLTE eNodeBビーコンへ送信させるように構成される、請求項1に記載の位置特定サーバ。
[00211]非一時的プロセッサ可読媒体の実施形態のさらなる例が以下の例示的な請求項において与えられる。
1.プロセッサに、
測位ビーコンのための構成情報を取得させ、ここにおいて、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する、
測位ビーコンの通信範囲内にあるユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信させ、
UEの測位に対する要求を受信したことに応答して、および構成情報に基づいて、位置特定サーバから測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信させる
ように構成されるプロセッサ実行可能命令を備える、非一時的プロセッサ可読媒体。
2.構成情報が、位置登録エリアコード、セル識別情報、位置、PRSスケジューリング情報、もしくはドナーeNodeB識別情報、またはこれらの組合せを備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
3.プロセッサに構成情報を取得させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)を使用して測位ビーコンから構成情報を取得させるように構成される、請求項2に記載のプロセッサ可読媒体。
4.プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、測位ビーコンへPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
5.PRSスケジューリング調整命令が、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに測位ビーコンを切り替えるための命令を備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
6.位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)の1つを備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
7.測位ビーコンがLTE中継ノード(RN)を備え、
プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、RNと関連付けられるLTEドナーeNodeB(DeNB)を通じて、PRSスケジューリング調整命令をRNへ送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
8.測位ビーコンが、UE機能を含むLTE eNodeBビーコンを備え、プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、UE機能へのワイヤレスバックホール接続を使用して、PRSスケジューリング調整命令をLTE eNodeBビーコンへ送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
[00211]非一時的プロセッサ可読媒体の実施形態のさらなる例が以下の例示的な請求項において与えられる。1.プロセッサに、測位ビーコンのための構成情報を取得させ、ここにおいて、測位ビーコンは通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する、測位ビーコンの通信範囲内にあるユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信させ、UEの測位に対する要求を受信したことに応答して、および構成情報に基づいて、位置特定サーバから測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信させるように構成されるプロセッサ実行可能命令を備える、非一時的プロセッサ可読媒体。2.構成情報が、位置登録エリアコード、セル識別情報、位置、PRSスケジューリング情報、もしくはドナーeNodeB識別情報、またはこれらの組合せを備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。3.プロセッサに構成情報を取得させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)を使用して測位ビーコンから構成情報を取得させるように構成される、請求項2に記載のプロセッサ可読媒体。4.プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、測位ビーコンへPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。5.PRSスケジューリング調整命令が、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに測位ビーコンを切り替えるための命令を備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。6.位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)の1つを備える、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。7.測位ビーコンがLTE中継ノード(RN)を備え、プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、RNと関連付けられるLTEドナーeNodeB(DeNB)を通じて、PRSスケジューリング調整命令をRNへ送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。8.測位ビーコンが、UE機能を含むLTE eNodeBビーコンを備え、プロセッサにPRSスケジューリング調整命令を送信させるように構成される命令が、プロセッサに、UE機能へのワイヤレスバックホール接続を使用して、PRSスケジューリング調整命令をLTE eNodeBビーコンへ送信させるように構成される、請求項1に記載のプロセッサ可読媒体。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
測位ビーコンにおいて測位基準信号を提供するための方法であって、
前記測位ビーコンにおいて、通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立することと、
前記測位ビーコンにおいて、前記ワイヤレスバックホール接続を通じて前記通信ネットワークから測位基準信号(PRS)のためのスケジューリング情報を受信することと、
前記測位ビーコンから、前記スケジューリング情報に従って前記PRSを送信することと
を備える、方法。
[C2]
前記測位ビーコンがユーザ機器(UE)モジュールを備え、前記確立することが、前記UEモジュールによって、前記通信ネットワーク中のパケットデータネットワークゲートウェイ(PDG)への、IP接続性に対するサポートを伴う前記ワイヤレスバックホール接続を確立することを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記PDGへの前記ワイヤレスバックホール接続を使用して、前記通信ネットワークにおいてセキュリティゲートウェイ(SeGW)へのセキュアなIP接続を確立することと、
前記SeGWからHeNB管理システム(HeMS)にアクセスすることと、
前記測位ビーコンを前記HeMSに登録することと、
前記測位ビーコンのための第1の情報を前記HeMSに送信することと、
前記測位ビーコンのための第2の情報を前記HeMSから受信することと
をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4]
前記測位ビーコンのための前記第2の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記測位ビーコンのための前記第1の情報が、位置もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C3に記載の方法。
[C6]
前記SeGWへの前記セキュアなIP接続を使用して、HeNBゲートウェイ(HeNB GW)およびモビリティ管理エンティティ(MME)へのシグナリング接続を確立することと、
前記MMEまたは前記SeGWのいずれかから位置特定サーバにアクセスすることと、
前記位置特定サーバに、および/または前記位置特定サーバから、前記測位ビーコンのための第3の情報を送信および/または受信することと
をさらに備える、C3に記載の方法。
[C7]
前記位置特定サーバに、および/または前記位置特定サーバから、前記測位ビーコンのための前記第3の情報を前記送信および/または受信することが、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従ってメッセージを送信および/または受信することを備える、C6に記載の方法。
[C8]
前記位置特定サーバから受信される前記第3の情報が、前記PRSのための前記スケジューリング情報を備える、C6に記載の方法。
[C9]
位置特定サーバに送信される前記第3の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C6に記載の方法。
[C10]
前記位置特定サーバが、3GPPのためのLTE制御プレーンの位置特定方法に従って前記MMEからアクセスされ、前記位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)を備える、C6に記載の方法。
[C11]
前記位置特定サーバが前記SeGWからアクセスされ、前記位置特定サーバがホームSLP(H−SLP)または発見されたSLP(D−SLP)を備える、C6に記載の方法。
[C12]
非位置特定サービスのサポートを妨げる前記UEモジュールをさらに備える、C2に記載の方法。
[C13]
前記通信ネットワークが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されるロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス技術のためのコアネットワークである、C1に記載の方法。
[C14]
前記PRSが、観測到着時間差(OTDOA)に従ったユーザ機器(UE)の位置特定をサポートする、C1に記載の方法。
[C15]
前記スケジューリング情報に応答して、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを切り替えることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C16]
前記通信ネットワーク中の位置特定サーバとの通信を行うために前記ワイヤレスバックホール接続を使用することと、
前記位置特定サーバとの前記通信に少なくとも一部基づいて、前記測位ビーコンの位置を決定することとをさらに備える、C1に記載の方法。
[C17]
前記位置特定サーバが改良されたサービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)であり、前記ワイヤレスバックホール接続を使用することが、ロングタームエボリューション(LTE)制御プレーンプロトコルに従って前記位置特定サーバと通信することを備える、C16に記載の方法。
[C18]
位置特定サーバがセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)であり、前記ワイヤレスバックホール接続を使用することが、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるSUPLプロトコルに従って、前記位置特定サーバと通信することを備える、C16に記載の方法。
[C19]
前記測位ビーコンが、ロングタームエボリューション(LTE)中継ノード(RN)を備え、
前記ワイヤレスバックホール接続を使用する前記RNによって、前記通信ネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)中のLTEドナーeNodeB(DeNB)へのインターネットプロトコル接続を確立することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C20]
前記DeNBから運用および保守(O&M)機能にアクセスすることと、
前記測位ビーコンのための第4の情報を前記HeMSに送信することと、
前記測位ビーコンのための第5の情報を前記HeMSから受信することと
をさらに備える、C19に記載の方法。
[C21]
前記第5の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C20に記載の方法。
[C22]
前記第4の情報が、前記DeNBの識別情報、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C20に記載の方法。
[C23]
前記DeNBから位置特定サーバにアクセスすることと、
前記位置特定サーバに、および/または前記位置特定サーバから、前記測位ビーコンのための第6の情報を送信および/または受信することと
をさらに備える、C19に記載の方法。
[C24]
前記位置特定サーバとの間で、前記測位ビーコンのための前記第6の情報を前記送信および/または受信することが、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従ってメッセージを送信および/または受信することを備える、C23に記載の方法。
[C25]
前記位置特定サーバが、3GPPのためのLTE制御プレーンの位置特定方法に従って前記DeNBからアクセスされ、前記位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)を備える、C23に記載の方法。
[C26]
前記位置特定サーバがIPシグナリングを使用して前記DeNBからアクセスされ、前記位置特定サーバがホームSLP(H−SLP)または発見されたSLP(D−SLP)を備える、C23に記載の方法。
[C27]
測位基準信号(PRS)を提供するための測位ビーコンであって、
通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立するための手段と、
前記ワイヤレスバックホール接続を通じて前記通信ネットワークから前記PRSのためのスケジューリング情報を受信するための手段と、
前記スケジューリング情報に従って前記PRSを送信するための手段と
を備える、測位ビーコン。
[C28]
確立するための前記手段がユーザ機器(UE)モジュールを含み、送信するための前記手段がホームeNodeB(HeNB)モジュールを含み、
確立するための前記手段が、前記UEモジュールによって、前記通信ネットワーク中のパケットデータネットワークゲートウェイ(PDG)への、IP接続性に対するサポートを伴う前記ワイヤレスバックホール接続を確立するためのものであり、
送信するための前記手段が、前記HeNBモジュールを介して前記PRSを送信するためのものである、C27に記載の測位ビーコン。
[C29]
前記PDGへの前記ワイヤレスバックホール接続を使用して、前記通信ネットワークにおいて前記HeNBモジュールからセキュリティゲートウェイ(SeGW)へのセキュアなIP接続を確立するための手段と、
前記SeGWからHeNB管理システム(HeMS)にアクセスするための手段と、
前記HeNBモジュールを前記HeMSに登録するための手段と、
前記測位ビーコンのための第1の情報を前記HeMSに送信するための手段と、
前記測位ビーコンのための第2の情報を前記HeMSから受信するための手段と
をさらに備える、C28に記載の測位ビーコン。
[C30]
前記測位ビーコンのための前記第1の情報が、位置もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備え、前記測位ビーコンのための前記第2の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C29に記載の測位ビーコン。
[C31]
前記SeGWへの前記セキュアなIP接続を使用して、HeNBゲートウェイ(HeNB GW)およびモビリティ管理エンティティ(MME)へのシグナリング接続を確立するための手段と、
前記MMEまたは前記SeGWのいずれかから位置特定サーバにアクセスするための手段と、
前記位置特定サーバから前記測位ビーコンのための第3の情報を受信するための手段と、
前記測位ビーコンのための第4の情報を前記位置特定サーバに送信するための手段と
をさらに備える、C29に記載の測位ビーコン。
[C32]
前記第3の情報を受信するための前記手段および前記第4の情報を送信するための前記手段が、それぞれ、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従ってメッセージを送信して受信するためのものである、C31に記載の測位ビーコン。
[C33]
前記第3の情報が、前記PRSのための前記スケジューリング情報を備える、C31に記載の測位ビーコン。
[C34]
前記第4の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C31に記載の測位ビーコン。
[C35]
前記UEモジュールが、非位置特定サービスのサポートを妨げるように構成される、C28に記載の測位ビーコン。
[C36]
確立するための前記手段が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されるロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス技術のためのコアネットワークへの前記ワイヤレスバックホール接続を確立するためのものである、C27に記載の測位ビーコン。
[C37]
前記PRSが、観測到着時間差(OTDOA)に従ったユーザ機器(UE)の位置特定をサポートする、C27に記載の測位ビーコン。
[C38]
送信するための前記手段が、前記スケジューリング情報に応答して、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを切り替えるための手段を含む、C27に記載の測位ビーコン。
[C39]
前記ワイヤレスバックホール接続を介した、前記通信ネットワーク中の位置特定サーバとの通信に少なくとも一部基づいて、前記測位ビーコンの位置を決定するための手段をさらに備える、C27に記載の測位ビーコン。
[C40]
決定するための前記手段が、ロングタームエボリューション(LTE)制御プレーンプロトコルに従って、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)と通信するためのものである、C39に記載の測位ビーコン。
[C41]
決定するための前記手段が、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)プロトコルに従って、SUPL位置特定プラットフォーム(SLP)と通信するためのものである、C39に記載の測位ビーコン。
[C42]
前記測位ビーコンがロングタームエボリューション(LTE)中継ノード(RN)を備え、確立するための前記手段が、前記通信ネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)中のLTEドナーeNodeB(DeNB)へのインターネットプロトコル接続を確立するためのものである、C27に記載の測位ビーコン。
[C43]
前記DeNBから運用および保守(O&M)機能にアクセスするための手段と、
前記測位ビーコンのための第5の情報を前記HeMSに送信するための手段と、前記第5の情報は、前記DeNBの識別情報、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、
前記測位ビーコンのための第6の情報を前記HeMSから受信するための手段と、前記第6の情報は、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、をさらに備える、C42に記載の測位ビーコン。
[C44]
前記DeNBから位置特定サーバにアクセスするための手段と、
3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、前記位置特定サーバに、および/または前記位置特定サーバから、前記測位ビーコンのための第7の情報を送信および/または受信する手段と
をさらに備える、C42に記載の測位ビーコン。
[C45]
前記位置特定サーバにアクセスするための前記手段が、3GPPのためのLTE制御プレーンの位置特定方法に従って、前記DeNBから前記位置特定サーバにアクセスするためのものである、C44に記載の測位ビーコン。
[C46]
前記位置特定サーバにアクセスするための前記手段が、IPシグナリングを使用して、前記DeNBから前記位置特定サーバにアクセスするためのものである、C44に記載の測位ビーコン。
[C47]
測位基準信号(PRS)を提供するための測位ビーコンであって、
通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立し、
前記ワイヤレスバックホール接続を通じて前記通信ネットワークから前記PRSのためのスケジューリング情報を受信する
ように構成されるユーザ機器(UE)モジュールと、
前記UEモジュールに通信可能に結合され、前記スケジューリング情報に従って前記PRSを送信するように構成される、ホームeNodeB(HeNB)モジュールと
を備える、測位ビーコン。
[C48]
前記通信ネットワークへの前記ワイヤレスバックホール接続を確立することを可能にするために、前記UEモジュールが、IP接続性に対するサポートを伴う前記通信ネットワーク中のパケットデータネットワークゲートウェイ(PDG)への前記ワイヤレスバックホール接続を確立するように構成される、C47に記載の測位ビーコン。
[C49]
前記HeNBモジュールがさらに、
前記PDGへの前記ワイヤレスバックホール接続を使用して、前記通信ネットワークにおいて前記HeNBモジュールからセキュリティゲートウェイ(SeGW)へのセキュアなIP接続を確立し、
前記SeGWからHeNB管理システム(HeMS)にアクセスし、
前記HeNBモジュールを前記HeMSに登録し、
前記測位ビーコンのための第1の情報を前記HeMSに送信し、
前記測位ビーコンのための第2の情報を前記HeMSから受信するように構成される、C48に記載の測位ビーコン。
[C50]
前記測位ビーコンのための前記第1の情報が、位置もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備え、前記測位ビーコンのための前記第2の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C49に記載の測位ビーコン。
[C51]
前記HeNBモジュールがさらに、
前記SeGWへの前記セキュアなIP接続を使用して、HeNBゲートウェイ(HeNB GW)およびモビリティ管理エンティティ(MME)へのシグナリング接続を確立し、
前記MMEまたは前記SeGWのいずれかから位置特定サーバにアクセスし、
前記位置特定サーバから前記測位ビーコンのための第3の情報を受信し、
前記測位ビーコンのための第4の情報を前記位置特定サーバに送信するように構成される、C49に記載の測位ビーコン。
[C52]
前記測位ビーコンのための前記第3の情報を受信して前記第4の情報を送信することを可能にするために、前記HeNBモジュールが、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従ってメッセージを受信して送信するように構成される、C51に記載の測位ビーコン。
[C53]
前記第3の情報が、前記PRSのための前記スケジューリング情報を備える、C51に記載の測位ビーコン。
[C54]
前記第4の情報が、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、C51に記載の測位ビーコン。
[C55]
前記UEモジュールがさらに、非位置特定サービスのサポートを妨げるように構成される、C48に記載の測位ビーコン。
[C56]
前記UEモジュールがさらに、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって定義されるロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレス技術のためのコアネットワークへの前記ワイヤレスバックホール接続を確立するように構成される、C47に記載の測位ビーコン。
[C57]
前記PRSが、観測到着時間差(OTDOA)に従ったユーザ機器(UE)の位置特定をサポートする、C47に記載の測位ビーコン。
[C58]
前記HeNBモジュールがさらに、前記スケジューリング情報に応答して、ノーマルPRSモードと緊急PRSモードとを切り替えるように構成される、C47に記載の測位ビーコン。
[C59]
(1)前記ワイヤレスバックホール接続を介した、前記通信ネットワーク中の位置特定サーバとの通信、または、(2)衛星測位システムの衛星との通信に少なくとも一部基づいて、前記測位ビーコンの位置を決定するように構成される、ワイヤレスベースの測位モジュールをさらに備える、C47に記載の測位ビーコン。
[C60]
前記測位ビーコンの位置を決定することを可能にするために、前記ワイヤレスベースの測位モジュールが、ロングタームエボリューション(LTE)制御プレーンプロトコルに従って、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)と通信するように構成される、C59に記載の測位ビーコン。
[C61]
前記測位ビーコンの位置を決定することを可能にするために、前記ワイヤレスベースの測位モジュールが、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されるセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)プロトコルに従って、SUPL位置特定プラットフォーム(SLP)と通信するように構成される、C59に記載の測位ビーコン。
[C62]
前記UEモジュールがロングタームエボリューション(LTE)中継ノード(RN)を備え、前記ワイヤレスバックホール接続を確立することを可能にするために、前記UEモジュールが、前記通信ネットワークのための無線アクセスネットワーク(RAN)中のLTEドナーeNodeB(DeNB)へのインターネットプロトコル接続を確立するように構成される、C47に記載の測位ビーコン。
[C63]
前記UEモジュールがさらに、
前記DeNBから運用および保守(O&M)機能にアクセスし、
前記測位ビーコンのための第5の情報を前記HeMSに送信し、前記第5の情報は、前記DeNBの識別情報、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える、
前記測位ビーコンのための第6の情報を前記HeMSから受信し、前記第6の情報は、位置登録エリアコード(TAC)、セル識別情報(CI)、位置、もしくは前記PRSのための前記スケジューリング情報、またはこれらの組合せを備える
ように構成される、C62に記載の測位ビーコン。
[C64]
前記UEモジュールがさらに、
前記DeNBから位置特定サーバにアクセスし、
3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、前記位置特定サーバに、および/または前記位置特定サーバから、前記測位ビーコンのための第7の情報を送信および/または受信する
ように構成される、C62に記載の測位ビーコン。
[C65]
前記DeNBから前記位置特定サーバにアクセスすることを可能にするために、前記UEモジュールが、3GPPのためのLTE制御プレーンの位置特定方法に従って動作するように構成される、C64に記載の測位ビーコン。
[C66]
前記UEモジュールが、IPシグナリングを使用して、前記DeNBから前記位置特定サーバにアクセスするように構成される、C64に記載の測位ビーコン。
[C67]
プロセッサに、
測位ビーコンから通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を確立させ、
前記ワイヤレスバックホール接続を通じて前記通信ネットワークから測位基準信号(PRS)のためのスケジューリング情報を受信させ、
前記スケジューリング情報に従ってPRSを送信させる
ように構成されるプロセッサ実行可能命令を備える、非一時的プロセッサ可読媒体。
[C68]
通信ネットワーク中の位置特定サーバにおいて、測位ビーコンのための構成情報を取得することと、ここにおいて、前記測位ビーコンは前記通信ネットワークへのワイヤレスバックホール接続を有する、
前記位置特定サーバにおいて、前記測位ビーコンの通信範囲内にあるユーザ機器(UE)の測位に対する要求を受信することと、
前記UEの測位に対する前記要求を前記受信したことに応答して、および前記構成情報に基づいて、前記位置特定サーバから前記測位ビーコンに測位基準信号(PRS)スケジューリング調整命令を送信することと
を備える、方法。
[C69]
前記構成情報が、位置登録エリアコード、セル識別情報、位置、PRSスケジューリング情報、もしくはドナーeNodeB識別情報、またはこれらの組合せを備える、C68に記載の方法。
[C70]
前記構成情報が、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)を使用して前記測位ビーコンから取得される、C69に記載の方法。
[C71]
前記送信することが、3GPPによって定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)に従って、前記位置特定サーバから前記測位ビーコンに前記PRSスケジューリング調整命令を送信することを備える、C68に記載の方法。
[C72]
前記PRSスケジューリング調整命令が、ノーマルPRSモードから緊急PRSモードに前記測位ビーコンを切り替えるための命令を備える、C68に記載の方法。
[C73]
前記位置特定サーバが、進化型サービングモバイル位置特定センター(E−SMLC)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)位置特定プラットフォーム(SLP)の1つを備える、C68に記載の方法。
[C74]
前記測位ビーコンがLTE中継ノード(RN)を備え、
前記PRSスケジューリング調整命令が、前記RNと関連付けられるLTEドナーeNodeB(DeNB)を通じて前記RNに送信される、C68に記載の方法。
[C75]
前記測位ビーコンが、UE機能を含むLTE eNodeBビーコンを備え、前記PRSスケジューリング調整命令が、前記UE機能への前記ワイヤレスバックホール接続を使用して、前記LTE eNodeBビーコンに送信される、C68に記載の方法。