フィロウイルス科(Filoviridae)ファミリーのウイルスは、エンベロープを持った、マイナスセンス一本鎖線状RNAウイルスである。フィロウイルス科(Filoviridae)ファミリー内の3つの属は、エボラウイルス(Ebola virus)、マールブルグウイルス(Marburg virus)および「クウェバウイルス(Cuevavirus)」(暫定的)である。エボラウイルス(Ebola virus)の5つの認められた種は、エボラウイルス(Ebola virus)(EBOV)、レストンエボラウイルス(Reston ebolavirus)(REBOV)、スーダンエボラウイルス(Sudan ebolavirus)(SEBOV)、タイ森林エボラウイルス(Tai Forest ebolavirus)(TAFV)およびブンディブギョエボラウイルス(Bundibugyo ebolavirus)(BEBOV)である。マールブルグウイルス(Marburgvirus)の2つの認められた種は、マールブルグウイルス(Marburg virus)(MARV)およびラビンウイルス(Ravn virus)(RAVV)である。エボラウイルス(Ebola virus)およびマールブルグウイルス(Marburgvirus)は、高度に感染性および接触伝染性である。両ウイルスは、感染した人の血液、体液および/または組織との直接の接触により伝染される。エボラウイルス(Ebola virus)およびマールブルグウイルス(Marburgvirus)は、病にかかったまたは死んだ感染野性動物を取り扱うことによっても伝染され得る。エボラ出血熱(EHF)は、エボラウイルス(Ebolavirus)感染によって引き起こされる。マールブルグウイルス病(MVD)は、マールブルグウイルス(Marburgvirus)によって引き起こされ、マールブルグウイルス出血熱(MHF)を引き起こすヒト疾患である。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される技術的および科学的用語のすべては、当業者によって普通に理解される通りのと同じ意味を有する。本明細書で言及される特許、出願、公開された出願および他の刊行物のすべては、特に断りのない限り、それらの全体が参照により組み込まれる。本明細書での用語について複数の定義がある場合、特に断りのない限り、この項におけるものが優先する。
本明細書で使用される場合、任意の「R」基(単数または複数)、例えば、限定することなく、R1、R2、R3、R4、R5A、R6A、R6B、R6C、R6D、R6E、R6F、R6G、R6H、R7A、R7B、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、RA1、RA2、RA3およびRA4は、示された原子に結合することができる置換基を表す。R基は、置換されていても、非置換であってもよい。2個の「R」基が「一緒になって」いると記載される場合、R基およびそれらが結合している原子は、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロ環を形成することができる。例えば、限定することなく、NRaRb基のRaおよびRbが、「一緒になって」いると示される場合、それは、それらが、環:
を形成するために互いに共有結合していることを意味する。さらに、2個の「R」が、それらが結合している原子(単数または複数)と「一緒になって」、代替として環を形成すると記載される場合、R基は、前に定義された可変要素または置換基に限定されない。
基が「任意選択で置換されている」と記載されている場合はいつでも、その基は、非置換であっても、指された置換基の1個または複数で置換されていてもよい。同様に、基が「非置換であるかまたは置換されている」と記載されている場合に、置換されているとすると、その置換基(単数または複数)は、示された置換基の1個または複数から選択されてもよい。示されている置換基がない場合、それは、示された「任意選択で置換された」または「置換された」基は、個別に、およびアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(アルキル)、ヘテロアリール(アルキル)、(ヘテロシクリル)アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、シアノ、ハロゲン、チオカルボニル、O−カルバミル、N−カルバミル、O−チオカルバミル、N−チオカルバミル、C−アミド、N−アミド、S−スルホンアミド、N−スルホンアミド、C−カルボキシ、O−カルボキシ、イソシアナト、チオシアナオト、イソチアシアナト、ニトロ、アジド、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、アミノ、一置換アミノ基および二置換アミノ基から独立して選択される1個または複数の基(単数または複数)で置換されていてもよいことが意味される。
本明細書で使用される場合、「a」および「b」が整数である「Ca〜Cb」は、アルキル、アルケニルもしくはアルキニル基中の炭素原子の数、またはシクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールもしくはヘテロシクリル基の環中の炭素原子の数を指す。すなわち、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルの環、シクロアルケニルの環、アリールの環、ヘテロアリールの環またはヘテロシクリルの環は、「a」〜「b」(両端を含む)個の炭素原子を含有することができる。したがって、例えば、「C1〜C4アルキル」基は、1〜4個の炭素を有するアルキル基のすべて、すなわち、CH3−、CH3CH2−、CH3CH2CH2−、(CH3)2CH−、CH3CH2CH2CH2−、CH3CH2CH(CH3)−および(CH3)3C−を指す。アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基に関して指定されている「a」および「b」がない場合、これらの定義に記載された最も広い範囲が仮定されるべきである。
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、完全飽和(二重または三重結合なし)炭化水素基を含む直鎖または分岐の炭化水素鎖を指す。アルキル基は、1〜20個の炭素原子を有してもよい(それが本明細書で現れる場合はいつでも、「1〜20」などの数値範囲は、所与の範囲における各整数を指し;例えば、「1〜20個の炭素原子」は、アルキル基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、20個を含む20個までの炭素原子からなってもよいが、本定義は、数値範囲が指定されていない用語「アルキル」の出現にも及ぶ)。アルキル基はまた、1〜10個の炭素原子を有する中間サイズのアルキルであってもよい。アルキル基はまた、1〜6個の炭素原子を有する低級アルキルであることもできる。化合物のアルキル基は、「C1〜C4アルキル」と指定されてもよく、または同様の指定であってもよい。ほんの一例として、「C1〜C4アルキル」は、アルキル鎖中に1〜4個の炭素原子があることを示し、すなわち、アルキル鎖は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびt−ブチルから選択される。典型的なアルキルには、決して限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペンチルおよびヘキシルが含まれる。アルキル基は、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」は、直鎖または分岐の炭化水素鎖中に1つまたは複数の二重結合を含有するアルキル基を指す。アルケニル基は、非置換であっても、置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「アルキニル」は、直鎖または分岐の炭化水素鎖中に1つまたは複数の三重結合を含有するアルキル基を指す。アルキニル基は、非置換であっても、置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキル」は、完全飽和(二重または三重結合なし)の単環式または多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の環から構成される場合、環は、縮合様式で一緒に接合されていてもよい。シクロアルキル基は、環(単数または複数)中に3〜10個の原子または環(単数または複数)中3〜8個の原子を含有することができる。シクロアルキル基は、非置換であっても、置換されていてもよい。典型的なシクロアルキル基には、決して限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの環中に1つまたは複数の二重結合を含有する単環式または多環式炭化水素環系を指すが;2つ以上がある場合、二重結合は、環のすべてを通して完全局在化パイ電子系を形成することができない(そうでなければ、基は、本明細書で定義される通りの「アリール」である)。2つ以上の環から構成される場合、環は、縮合様式で一緒に連結されていてもよい。シクロアルケニルは、環(単数または複数)中に3〜10個の原子、または環(単数または複数)中に3〜8個の原子を含有することができる。シクロアルケニル基は、非置換であっても、置換さされていてもよい。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、環のすべてを通して完全局在化パイ電子系を有する炭素環式(すべて炭素)の単環式または多環式芳香族環系(2つの炭素環式環が化学結合を共有する縮合環系を含む)を指す。アリール基中の炭素原子の数は、変わり得る。例えば、アリール基は、C6〜C14アリール基、C6〜C10アリール基、またはC6アリール基であり得る。アリール基の例には、限定されないが、ベンゼン、ナフタレンおよびアズレンが含まれる。アリール基は、非置換であっても、置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、1個または複数のヘテロ原子(例えば、1〜5個のヘテロ原子)、すなわち、限定されないが、窒素、酸素および硫黄を含む、炭素以外の元素を含有する単環式、二環式および三環式芳香族環系(完全局在化パイ電子系を有する環系)を指す。ヘテロアリール基の環(単数または複数)中の原子の数は、変わり得る。例えば、ヘテロアリール基は、環(単数または複数)中に4〜14個の原子、環(単数または複数)中に5〜10個の原子、または環(単数または複数)中に5〜6個の原子を含有することができる。さらに、用語「ヘテロアリール」には、2つの環、例えば、少なくとも1つのアリール環および少なくとも1つのヘテロアリール環、または少なくとも2個のヘテロアリール環が、少なくとも1つの化学結合を共有する、縮合環系が含まれる。ヘテロアリール環の例には、限定されないが、フラン、フラザン、チオフェン、ベンゾチオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、チアゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ベンゾチアゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、インドール、インダゾール、ピラゾール、ベンゾピラゾール、イソオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、ベンゾトリアゾール、チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、プリン、プテリジン、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、シンノリンおよびトリアジンが含まれる。ヘテロアリール基は、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」または「ヘテロアリシクリル」は、3、4、5、6、7、8、9、10、18員までの単環式、二環式および三環式環系であって、1〜5個のヘテロ原子と一緒の炭素原子が前記環系を構成する環系を指す。ヘテロ環は、しかしながら、完全局在化パイ電子系が環のすべてを通しては存在しないように位置する1つまたは複数の不飽和結合を任意選択で含有してもよい。ヘテロ原子(単数または複数)は、限定されないが、酸素、硫黄および窒素を含めて、炭素以外の元素である。ヘテロ環は、1個または複数のカルボニルまたはチオカルボニル官能基をさらに含有してもよく、その結果、この定義が、ラクタム、ラクトン、環状イミド、環状チオイミドおよび環状カルバメートなどのオキソ系およびチオ系を含むようになる。2つ以上の環から構成される場合、環は、縮合様式で一緒に接合されていてもよい。さらに、ヘテロシクリルまたはヘテロアリシクリル中のいずれの窒素も、四級化されていてもよい。ヘテロシクリルまたはヘテロ脂環式基は、非置換であっても、置換されていてもよい。このような「ヘテロシクリル」または「ヘテロアリシクリル」基の例には、限定されないが、1,3−ジオキシン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジオキソラン、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキソラン、1,3−オキサチアン、1,4−オキサチイン、1,3−オキサチオラン、1,3−ジチオール、1,3−ジチオラン、1,4−オキサチアン、テトラヒドロ−1,4−チアジン、2H−1,2−オキサジン、マレイミド、スクシンイミド、バルビツール酸、チオバルビツール酸、ジオキソピペラジン、ヒダントイン、ジヒドロウラシル、トリオキサン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、イソオキサゾリン、イソオキサゾリジン、オキサゾリン、オキサゾリジン、オキサゾリジノン、チアゾリン、チアゾリジン、モルホリン、オキシラン、ピペリジンN−オキシド、ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、ピロリドン、ピロリジオン、4−ピペリドン、ピラゾリン、ピラゾリジン、2−オキソピロリジン、テトラヒドロピラン、4H−ピラン、テトラヒドロチオピラン、チアモルホリン、チアモルホリンスルホキシド、チアモルホリンスルホンおよびそれらのベンゾ縮合類似体(例えば、ベンズイミダゾリジノン、テトラヒドロキノリンおよび3,4−メチレンジオキシフェニル)が含まれる。
本明細書で使用される場合、「アラルキル」および「アリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して、置換基として連結されたアリール基を指す。アリール(アルキル)の低級アルキレンおよびアリール基は、置換されていても、非置換であってもよい。例には、限定されないが、ベンジル、2−フェニル(アルキル)、3−フェニル(アルキル)、およびナフチル(アルキル)が含まれる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアラルキル」および「ヘテロアリール(アルキル)」は、低級アルキレン基を介して、置換基として連結されたヘテロアリール基を指す。ヘテロアリール(アルキル)の低級アルキレンおよびヘテロアリール基は、置換されていても、非置換であってもよい。例には、限定されないが、2−チエニル(アルキル)、3−チエニル(アルキル)、フリル(アルキル)、チエニル(アルキル)、ピロリル(アルキル)、ピリジル(アルキル)、イソオキサゾリル(アルキル)、イミダゾリル(アルキル)、およびそれらのベンゾ縮合類似体が含まれる。
「(ヘテロアリシクリル)アルキル」および「(ヘテロシクリル)アルキル」は、低級アルキレン基を介して、置換基として連結されたヘテロ環式またはヘテロ脂環式基を指す。(ヘテロアリシクリル)アルキルの低級アルキレンおよびヘテロシクリルは、置換されていても、非置換であってもよい。例には、限定されないが、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル(メチル)、ピペリジン−4−イル(エチル)、ピペリジン−4−イル(プロピル)、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル(メチル)および1,3−チアジナン−4−イル(メチル)が含まれる。
「低級アルキレン基」は、直鎖−CH2−係留基(tethering group)であり、それらの末端炭素原子を介して分子断片を連結するための結合を形成する。例には、限定されないが、メチレン(−CH2−)、エチレン(−CH2CH2−)、プロピレン(−CH2CH2CH2−)およびブチレン(−CH2CH2CH2CH2−)が含まれる。低級アルキレン基は、低級アルキレン基の1個または複数の水素を、「置換された」の定義の下に提示される置換基(単数または複数)で置き換えることによって置換され得る。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は、Rが、本明細書で定義される通りの、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルである、式−ORを指す。アルコキシの非限定的な一覧は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、フェノキシおよびベンゾキシである。アルコキシは、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「アシル」は、カルボニル基を介して、置換基として連結された水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアリール(アルキル)またはヘテロシクリル(アルキル)を指す。例には、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル、およびアクリルが含まれる。アシルは、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシアルキル」は、水素原子の1個または複数がヒドロキシ基で置き換えられているアルキル基を指す。例示的なヒドロキシアルキル基には、限定されないが、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピルおよび2,2−ジヒドロキシエチルが含まれる。ヒドロキシアルキルは、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、水素原子の1個または複数がハロゲンで置き換えられているアルキル基(例えば、モノ−ハロアルキル、ジ−ハロアルキルおおびトリ−ハロアルキル)を指す。このような基には、限定されないが、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−クロロ−2−フルオロメチルおよび2−フルオロイソブチルが含まれる。ハロアルキルは、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合、「ハロアルコキシ」は、水素原子の1個または複数がハロゲンで置き換えられている−O−アルキル基(例えば、モノ−ハロアルコキシ、ジ−ハロアルコキシおよびトリ−ハロアルコキシ)を指す。このような基には、限定されないが、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、1−クロロ−2−フルオロメトキシおよび2−フルオロイソブトキシが含まれる。ハロアルコキシは、置換されていても、非置換であってもよい。
「スルフェニル」基は、Rが、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「−SR」基を指す。スルフェニルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「スルフィニル」基は、Rが、スルフェニルに関して定義されたのと同じであり得る、「−S(=O)−R」基を指す。スルフィニルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「スルホニル」基は、Rが、スルフェニルに関して定義されたのと同じであり得る、「SO2R」基を指す。スルホニルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「O−カルボキシ」基は、Rが、本明細書で定義される通りの、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「RC(=O)O−」基を指す。O−カルボキシは、置換されていても、非置換であってもよい。
用語「エステル」および「C−カルボキシ」は、Rが、O−カルボキシに関して定義されたのと同じであり得る、「−C(=O)OR」基を指す。エステルおよびC−カルボキシは、置換されていても、非置換であってもよい。
「チオカルボニル」基は、Rが、O−カルボキシに関して定義されたのと同じであり得る、「−C(=S)R」基を指す。チオカルボニルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「トリハロメタンスルホニル」基は、各Xがハロゲンである、「X3CSO2−」基を指す。
「トリハロメタンスルホンアミド」基は、各Xがハロゲンであり、RAが、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルである、「X3CS(O)2N(RA)−」基を指す。
本明細書で使用される場合の用語「アミノ」は、−NH2基を指す。
本明細書で使用される場合、用語「ヒドロキシ」は、−OH基を指す。
「シアノ」基は、「−CN」基を指す。
本明細書で使用される場合の用語「アジド」は、−N3基を指す。
「イソシアナト」基は、「−NCO」基を指す。
「チオイソシアナト」基は、「−CNS」基を指す。
「イソチオシアナト」基は、「−NCS」基を指す。
「メルカプト」基は、「−SH」基を指す。
「カルボニル」基は、「C=O」基を指す。
「S−スルホンアミド」基は、RAおよびRBが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「−SO2N(RARB)」基を指す。S−スルホンアミドは、置換されていても、非置換であってもよい。
「N−スルホンアミド」基は、RおよびRAが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「RSO2N(RA)−」基を指す。N−スルホンアミドは、置換されていても、非置換であってもよい。
「O−カルバミル」基は、RAおよびRBが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「−OC(=O)N(RARB)」基を指す。O−カルバミルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「N−カルバミル」基は、RおよびRAが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「ROC(=S)N(RA)−」基を指す。N−カルバミルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「O−チオカルバミル」基は、RAおよびRBが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「−OC(=S)−N(RARB)」基を指す。O−チオカルバミルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「N−チオカルバミル」基は、RおよびRAが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「ROC(=S)N(RA)−」基を指す。N−チオカルバミルは、置換されていても、非置換であってもよい。
「C−アミド」基は、RAおよびRBが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「−C(=O)N(RARB)」基を指す。C−アミドは、置換されていても、非置換であってもよい。
「N−アミド」基は、RおよびRAが、独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アラルキル、(ヘテロアリール)アルキルまたは(ヘテロシクリル)アルキルであり得る、「RC(=O)N(RA)−」基を指す。N−アミドは、置換されていても、非置換であってもよい。
本明細書で使用される場合の用語「ハロゲン原子」または「ハロゲン」は、元素の周期律表の第7列の放射安定原子、例えば、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素のいずれか一つを意味する。
置換基の数が特定されていない場合(例えば、ハロアルキル)、存在する1個または複数の置換基があってもよい。例えば、「ハロアルキル」は、同じまたは異なるハロゲンの1個または複数を含んでもよい。別の例として、「C1〜C3アルコキシフェニル」は、1、2または3個の原子を含有する同じまたは異なるアルコキシ基の1個または複数を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、任意の保護基、アミノ酸及び他の化合物についての略語は、別に示されない限り、それらの共通使用、認められている略語、または生化学命名に関するIUPAC−IUB委員会(IUPAC-IVB Commission on Biochemical Nomenclature)(Biochem.11:942-944(1972)参照)に従っている。
用語「ヌクレオシド」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味において本明細書で使用され、ヘテロ環式塩基またはその互変異性体に結合した、例えば、プリン塩基の9位またはピリミジン塩基の1位を介して結合した任意選択で置換されたペントース部分または修飾ペントース部分から構成される化合物を指す。例には、限定されないが、リボース部分を含むリボヌクレオシドおよびデオキシリボース部分を含むデオキシリボヌクレオシドが含まれる。修飾ペントース部分は、酸素原子が炭素で置き換えられた、および/または炭素が硫黄もしくは酸素原子で置き換えられたペントース部分である。「ヌクレオシド」は、置換塩基および/または糖部分を有し得るモノマーである。さらに、ヌクレオシドは、より大きいDNAおよび/またはRNAポリマーおよびオリゴマーに組み込むことができる。一部の場合に、ヌクレオシドは、ヌクレオシド類似体薬物であり得る。
用語「ヌクレオチド」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味において本明細書で使用され、例えば、5’位でペントース部分に結合したリン酸エステルを有するヌクレオシドを指す。
本明細書で使用される場合、用語「ヘテロ環式塩基」は、任意選択で置換されたペントース部分または修飾ペントース部分に結合していることができる、任意選択で置換された窒素含有ヘテロシクリルを指す。一部の実施形態において、ヘテロ環式塩基は、任意選択で置換されたプリン塩基、任意選択で置換されたピリミジン塩基および任意選択で置換されたトリアゾール塩基(例えば、1,2,4−トリアゾール)から選択され得る。用語「プリン塩基」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味において本明細書で使用され、その互変異性体を含む。同様に、用語「ピリミジン塩基」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味において本明細書で使用され、その互変異性体を含む。任意選択で置換されたプリン塩基の非限定的な一覧には、プリン、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、アロキサンチン、7−アルキルグアニン(例えば、7−メチルグアニン)、テオブロミン、カフェイン、尿酸およびイソグアニンが含まれる。ピリミジン塩基の例には、限定されないが、シトシン、チミン、ウラシル、5,6−ジヒドロウラシルおよび5−アルキルシトシン(例えば、5−メチルシトシン)が含まれる。任意選択で置換されたトリアゾール塩基の例は、1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミドである。ヘテロ環式塩基の他の非限定的な例には、ジアミノプリン、8−オキソ−N6−アルキルアデニン(例えば、8−オキソ−N6−メチルアデニン)、7−デアザキサンチン、7−デアザグアニン、7−デアザアデニン、N4,N4−エタノシトシン、N6,N6−エタノ−2,6−ジアミノプリン、5−ハロウラシル(例えば、5−フルオロウラシルおよび5−ブロモウラシル)、プソイドイソシトシン、イソシトリン、イソグアニン、ならびに米国特許第5,432,272号明細書および同第7,125,855号明細書(これらは、追加のヘテロ環式塩基を開示する限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる)に記載された他のヘテロ環式塩基が含まれる。一部の実施形態において、ヘテロ環式塩基は、アミンまたはエノール保護基(単数または複数)で、任意選択で置換され得る。
用語「−N−連結アミノ酸」は、主鎖アミノまたは一置換アミノ基を介して示された部分に結合しているアミノ酸を指す。アミノ酸が−N−連結アミノ酸で結合している場合、主鎖アミノ基または一置換アミノ基の一部である水素の1つが存在せず、アミノ酸は窒素を介して結合している。N−連結アミノ酸は、置換され得るか、または非置換であり得る。
用語「−N−連結アミノ酸エステル誘導体」は、主鎖のカルボン酸基がエステル基に変換されているアミノ酸を指す。一部の実施形態において、エステル基は、アルキル−O−C(=O)−、シクロアルキル−O−C(=O)−、アリール−O−C(=O)−およびアリール(アルキル)−O−C(=O)−から選択される式を有する。エステル基の非限定的な一覧には、以下の置換および非置換バージョンが含まれる:メチル−O−C(=O)−、エチル−O−C(=O)−、n−プロピル−O−C(=O)−、イソプロピル−O−C(=O)−、n−ブチル−O−C(=O)−、イソブチル−O−C(=O)−、tert−ブチル−O−C(=O)−、ネオペンチル−O−C(=O)−、シクロプロピル−O−C(=O)−、シクロブチル−O−C(=O)−、シクロペンチル−O−C(=O)−、シクロヘキシル−O−C(=O)−、フェニル−O−C(=O)−、ベンジル−O−C(=O)−およびナフチル−O−C(=O)−。N−連結アミノ酸エステル誘導体は、置換され得るか、または非置換であり得る。
用語「−O−連結アミノ酸」は、その主鎖のカルボン酸基からのヒドロキシを介して示された部分に結合しているアミノ酸を指す。アミノ酸が−O−連結アミノ酸で結合している場合、主鎖のカルボン酸基からのヒドロキシの一部である水素が存在せず、アミノ酸は酸素を介して結合している。O−連結アミノ酸は、置換され得るか、または非置換であり得る。
本明細書で使用される場合、用語「アミノ酸」は、限定されないが、α−アミノ酸、β−アミノ酸、γ−アミノ酸およびδ−アミノ酸を含めて、任意のアミノ酸(標準および非標準アミノ酸の両方)を指す。適切なアミノ酸の例には、限定されないが、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸塩、システイン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリンが含まれる。適切なアミノ酸のさらなる例には、限定されないが、オルニチン、ヒプシン、2−アミノイソ酪酸、デヒドロアラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ベータ−アラニン、アルファ−エチル−グリシン、アルファ−プロピル−グリシンおよびノルロイシンが含まれる。
用語「インターフェロン」は、当業者によって一般的に理解される通りに本明細書で使用される。インターフェロンのいくつかの型、例えば、1型インターフェロン、2型インターフェロンおよび3型インターフェロンが当業者に公知である。例の非限定的な一覧には、アルファ−インターフェロン、ベータ−インターフェロン、デルタ−インターフェロン、ガンマ−インターフェロン、ラムダ−インターフェロン、オメガ−インターフェロン、タウ−インターフェロン、χ−インターフェロン、コンセンサスインターフェロンおよびアシアロ−インターフェロンが含まれる。インターフェロンは、ペグ化され得る。1型インターフェロンの例には、インターフェロンアルファ1A、インターフェロンアルファ1B、インターフェロンアルファ2A、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ2a(PEGASYS、Roche)、組み換えインターフェロンアルファ2a(ROFERON、Roche)、吸入インターフェロンアルファ2b(AERX、Aradigm)、ペグ化インターフェロンアルファ2b(ALBUFERON、Human Genome Sciences/Novartis、PEGINTRON、Schering)、組み換えインターフェロンアルファ2b(INTRON A、Schering)、ペグ化インターフェロンアルファ2b(PEG−INTRON、Schering、VIRAFERONPEG、Schering)、インターフェロンベータ−1a(REBIF、Serono,Inc.and Pfizer)、コンセンサスインターフェロンアルファ(INFERGEN、Valeant Pharmaceutical)が含まれる。2型インターフェロンの例には、インターフェロンガンマ1、インターフェロンガンマ2およびペグ化インターフェロンガンマが含まれ;および3型インターフェロンの例には、インターフェロンラムダ1、インターフェロンラムダ2およびインターフェロンラムダ3が含まれる。
用語「ホスホロチオエート」および「ホスホチオエート」は、一般式
の化合物、そのプロトン化形態(例えば、
)
およびその互変異性体(例えば、
)を指す。
本明細書で使用される場合、用語「リン酸塩」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味において使用され、そのプロトン化形態(例えば、
)を含む。本明細書で使用される場合、用語「一リン酸塩」、「二リン酸塩」および「三リン酸塩」は、当業者によって理解される通りのその通常の意味で使用され、プロトン化形態を含む。
本明細書で使用される場合の用語「保護基(単数)」および「保護基(複数)」は、分子内の既存の基が望まれない化学反応を行うことを防止するために分子に付加される、任意の原子または原子群を指す。保護基部分の例は、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3. Ed. John Wiley & Sons, 1999、およびJ.F.W. McOmie, Protective Groups in Organic Chemistry Plenum Press, 1973に記載されており、これらの両方は、適切な保護基を開示するという限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれる。保護基部分は、ある特定の反応条件に対して安定であり、当該技術分野から公知の方法論を使用して都合の良い段階で容易に除去されるように、選択されてもよい。保護基の非限定的な一覧には、ベンジル;置換ベンジル;アルキルカルボニルおよびアルコキシカルボニル(例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)、アセチル、またはイソブチリル);アリールアルキルカルボニルおよびアリールアルコキシカルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル);置換メチルエーテル(例えば、メトキシメチルエーテル);置換エチルエーテル;置換ベンジルエーテル;テトラヒドロピラニルエーテル;シリル(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、t−ブチルジメチルシリル、トリ−イソプロピルシリルオキシメチル、[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルまたはt−ブチルジフェニルシリル);エステル(例えば、安息香酸エステル);カーボネート(例えば、メトキシメチルカーボネート);スルホネート(例えば、トシレートまたはメシレート);非環状ケタール(例えば、ジメチルアセタール);環状ケタール(例えば、1,3−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、および本明細書に記載されるもの);非環状アセタール;環状アセタール(例えば、本明細書に記載されるもの);非環状ヘミアセタール;環状ヘミアセタール;環状ジチオケタール(例えば、1,3−ジチアンまたは1,3−ジチオラン);オルトエステル(例えば、本明細書に記載されるもの)およびトリアリールメチル基(例えば、トリチル、モノメトキシトリチル)(MMTr);4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr);4,4’,4”−トリメトキシトリチル(TMTr);および本明細書に記載されるもの)が含まれる。
用語「薬学的に許容される塩」は、それが投与される生物に対して有意な刺激を引き起こさず、化合物の生物活性および特性を消滅させない、化合物の塩を指す。一部の実施形態において、塩は、化合物の酸付加塩である。薬学的塩は、化合物を無機酸、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸または臭化水素酸)、硫酸、硝酸およびリン酸と反応させることによって得ることができる。薬学的塩はまた、化合物を有機酸、例えば、脂肪族または芳香族のカルボン酸またはスルホン酸、例えば、ギ酸、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸またはナフタレンスルホン酸と反応させることによって得ることができる。薬学的塩はまた、化合物を塩基と反応させて、塩、例えば、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩、有機塩基、例えば、ジシクロヘキシルアミン、N−メチル−D−グルカミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン、C1〜C7アルキルアミン、シクロヘキシルアミン、トリエタノールアミン、エチレンジアミンの塩、ならびにアルギニンおよびリシンなどのアミノ酸との塩を形成することによって得ることができる。
本出願、およびその変形、特に添付された特許請求の範囲に使用される用語および句は、特に明記されない限り、限定的とは反対に、オープンエンドと解釈されるべきである。前述の例として、用語「含む(including)」は、「限定することなく、含む」、「限定されないが、含む」などを意味すると読まれるべきであり;本明細書で使用される場合の用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」、「含有する(containing)」、または「を特徴とする(characterized by)」と同義であり、かつ包括的またはオープンエンドであり、かつ追加の、列挙されていない要素または方法のステップを排除せず;用語「有する(having)」は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるべきであり;用語「含む(includes)」は、「限定されないが、含む」と解釈されるべきであり;用語「例(example)」は、その網羅的または限定的な一覧でなく、検討中の項目の例示的な例を与えるために使用され;「好ましくは」、「好ましい」、「所望の」、または「望ましい」のような用語、および同様の意味の語の使用は、ある特定の特徴が構造または機能にとって決定的、本質的、またはさらには重要であることを暗示すると理解されるべきでなく、代わりに、特定の実施形態で利用されても、利用されなくてもよい代わりのまたは追加の特徴を強調することが単に意図されると理解されるべきである。さらに、用語「含む(comprising)」は、句「少なくとも有する(having at least)」または「少なくとも含む(including at least)」と同義に解釈されるべきである。方法の文脈で使用される場合、用語「含む(comprising)」は、少なくとも列挙されたステップを含むが、追加のステップを含んでもよいことを意味する。化合物、組成物またはデバイスの文脈で使用される場合、用語「含む(comprising)」は、化合物、組成物またはデバイスが、少なくとも列挙された特徴または構成要素を含むが、また追加の特徴または構成要素を含んでもよいことを意味する。同様に、接続詞「および」で連結された項目の群は、特に明記されない限り、それらの項目の各々およびあらゆるものがその集団に存在することを要すると読まれるべきでなく、むしろ、「および/または」と読まれるべきである。同様に、接続詞「または」で連結された項目の群は、特に明記されない限り、その群の中で相互の排他性を要すると読まれるべきでなく、むしろ、「および/または」と読まれるべきである。
本明細書での実質的にいかなる複数形および/または単数形の用語の使用に関しても、当業者は、文脈および/または適用に適切であるように複数形から単数形および/または単数形から複数形に翻訳することができる。様々な単数形/複数形の並べ替えが、明確さのために本明細書で明示的に示されてもよい。不定冠詞「a」または「an」は、複数形を排除しない。単一の処理装置または他のユニットは、特許請求の範囲で列挙されるいくつかの項目の機能を果たしてもよい。ある特定の手段が互いに異なる従属項で列挙されるという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に使用することができないことを示さない。特許請求の範囲中のいかなる参照符号も、範囲を限定すると解釈されるべきでない。
絶対立体化学が明示的に示されていない場合、1つまたは複数のキラル中心を有する本明細書に記載されるいかなる化合物においても、それぞれの中心は、独立して、R−配置もしくはS−配置またはそれらの混合物のものであってもよいことが理解される。したがって、本明細書で提供される化合物は、エナンチオマー的に純粋、エナンチオマー的に豊富、ラセミ混合物、ジアステレオマー的に純粋、ジアステレオマー的に豊富であっても、または立体異性体の混合物であってもよい。さらに、EまたはZと定義され得る幾何異性体を生成する1つまたは複数の二重結合(単数または複数)を有する本明細書に記載されるいかなる化合物においても、それぞれの二重結合は、独立して、EもしくはZ、またはそれらの混合物であってもよいことが理解される。
同様に、記載されるいずれの化合物においても、すべての互変異性型が含まれることも意図されることが理解される。例えば、ホスフェート基およびホスホロチオエート基の互変異性体のすべてが、含まれることが意図される。ホスホロチオエートの互変異性体の例には、以下:
が含まれる。さらに、当該技術分野で公知のヘテロ環式塩基の互変異性体のすべては、天然および非天然のプリン塩基およびピリミジン塩基の互変異性体を含めて、含まれることが意図される。
本明細書に開示される化合物が満たされていない原子価を有する場合、原子価は、水素またはその同位体、例えば、水素−1(プロチウム)および水素−2(ジュウテリウム)で満たされるべきであることが理解されるべきである。
本明細書に記載される化合物は、同位体標識され得ることが理解される。ジュウテリウム(重水素)などの同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボ半減期の増加または必要投与量の減少などからもたらされるある特定の治療上の利点を与え得る。化合物構造で表される通りの各化学元素は、前記元素のいかなる同位体を含んでもよい。例えば、化合物構造において、水素原子は、明確に開示されていても、化合物中に存在していると理解されてもよい。水素原子が存在していてもよい化合物のいずれの位置でも、水素原子は、限定されないが、水素−1(プロチウム)および水素−2(ジュウテリウム)を含めて、水素のいずれの同位体であることもできる。したがって、化合物への本明細書での言及は、特に文脈によって明らかに指図されない限り、すべての可能な同位体形態を包含する。
本明細書に記載される方法および組合せは、結晶形態(多形としても公知である、これは、化合物の同じ元素組成の異なる結晶充填配置を含む)、非晶相、塩、溶媒和物および水和物を含むと理解される。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば、水、エタノールなどと溶媒和形態で存在する。他の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、非溶媒和形態で存在する。溶媒和物は、溶媒の化学量論量または非化学量論量のいずれかを含有し、薬学的に許容される溶媒、例えば、水、エタノールなどとの結晶化の過程の間に形成されてもよい。溶媒が水である場合に水和物が形成され、または溶媒がアルコールである場合にアルコレートが形成される。さらに、本明細書で提供される化合物は、溶媒和形態のみならず非溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、本明細書で提供される化合物および方法のために非溶媒和形態と等価と見なされる。
値の範囲が与えられている場合、その上限および下限、ならびにその範囲の上限と下限との間のそれぞれの中間値は、その実施形態内に包含されると理解される。
使用の方法
本明細書に開示される一部の実施形態は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を処置および/または改善する方法であって、対象に有効量の本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、または本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む医薬組成物を投与することを含み得る、方法に関する。本明細書に開示される他の実施形態は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を処置および/または改善する方法であって、ウイルス感染に罹っていると特定された対象に、有効量の本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、または本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む医薬組成物を投与することを含み得る、方法に関する。
本明細書に記載される一部の実施形態は、対象に有効量の本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を投与することを含み得る、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を改善および/または処置するための医薬の製造における、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の使用に関する。本明細書に記載されるさらに他の実施形態は、ウイルスに感染した対象に有効量の本明細書に記載される1種または複数の化合物を投与することによって、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を改善および/または処置するために使用され得る、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)に関する。
本明細書に開示される一部の実施形態は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を改善および/または処置する方法であって、ウイルスに感染した細胞を有効量の本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、または本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の使用であって、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を改善および/または処置するための医薬の製造における、使用に関する。本明細書に記載されるさらに他の実施形態は、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)であって、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスにより引き起こされた感染を、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることによって、改善および/または処置するために使用され得る、化合物に関する。
本明細書に開示される一部の実施形態は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスの複製を阻害する方法であって、ウイルスに感染した細胞を有効量の本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、または本明細書に記載される1種もしくは複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む医薬組成物と接触させることを含み得る、方法に関する。本明細書に記載される他の実施形態は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスの複製を阻害するための医薬の製造における、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の使用であって、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、使用に関する。本明細書に記載されるさらに他の実施形態は、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)であって、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスの複製を、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることによって阻害するために使用され得る、化合物に関する。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼを阻害し、したがって、RNAの複製を阻害し得る。一部の実施形態において、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスのポリメラーゼは、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスに感染した細胞を本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)と接触させることによって阻害され得る。
エボラウイルス(Ebolavirus)は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスファミリーのメンバーである。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、エボラウイルス(Ebolavirus)感染を改善および/または処置し得る。他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、エボラウイルス(Ebolavirus)により引き起こされた感染を改善および/または処置するための医薬に製造され得る。さらに他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、エボラウイルス(Ebolavirus)により引き起こされた感染の改善および/または処置に使用され得る。本明細書に記載される場合、いくつかのエボラウイルス(Ebolavirus)が、公知である(例えば、EBOV、REBOV、SEBOV、TAFVおよびBEBOV)。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、エボラウイルス(Ebolavirus)の2種以上の種、例えば、2、3、4および/または5種に対して有効であり得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、エボラウイルス(Ebolavirus)に対して有効であり、それにより、エボラウイルス(Ebolavirus)感染の1つまたは複数の症状を改善し得る。エボラウイルス(Ebolavirus)に感染した対象により発現される症状の例には、重症出血熱、倦怠感、発熱、悪寒、関節痛、筋肉痛、胸痛、悪心、虚弱、腹痛、下痢、嘔吐、体重減少、咽頭炎、咽頭痛、咳、呼吸困難、しゃっくり、頭痛、興奮、混乱、疲労、意気消沈、発作、昏睡、斑点状丘疹、点状出血、紫斑、斑状出血、血腫、多臓器障害症候群(MODS)、低血圧、播種性血管内凝固、巣状組織壊死、腎機能障害、肝機能障害、低白血球数、低血小板、肝酵素上昇および出血(鼻、口、直腸、眼および/または耳からを含めて体内および/または体外)が含まれる。
マールブルグウイルス(Marburgvirus)も、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスファミリーのメンバーである。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、マールブルグウイルス(Marburgvirus)感染を改善および/または処置し得る。他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、マールブルグウイルス(Marburgvirus)により引き起こされた感染を改善および/または処置するための医薬に製造され得る。さらに他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、マールブルグウイルス(Marburgvirus)により引き起こされた感染の改善および/または処置であって、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る改善および/または処置のために使用され得る。MARVおよびRAVVは、2種の公知のマールブルグウイルス(Marburg virus)である。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、MARVおよび/またはRAVVに対して有効であり得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、マールブルグウイルス(Marburg virus)に対して有効であり、それにより、マールブルグウイルス(Marburg virus)感染の1つまたは複数の症状を改善し得る。マールブルグウイルス(Marburg virus)感染の症状には、重症出血熱、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉の痛み(muscle ache)、筋肉痛(muscle pain)、関節の痛み(joint ache)、関節痛(joint pain)、咽頭痛、虚弱、充血眼、発疹、下痢、腹痛、痙攣(cramping)、悪心、胸痛、咳、体重減少、嘔吐、引っ込んだ目、無表情な顔、無気力、発疹、糞便中血、吐血、静脈穿刺部位からの出血、混乱、易刺激性、攻撃性、睾丸炎および出血(鼻、口、直腸、眼および/または耳からを含めて体内および/または体外)が含まれる。
エボラ出血熱(EHF)は、エボラウイルス(Ebolavirus)感染により引き起こされた疾患であり;およびマールブルグウイルス出血熱(MHF)は、マールブルグウイルス(Marburg virus)感染により引き起こされた疾患である。エボラ出血熱およびマールブルグウイルス出血熱の両方は、重症で、しばしば致死的な疾患である。一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、EHFおよび/またはMHFを改善および/または処置し得る。他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、EHFおよび/またはMHFを改善および/または処置するための医薬に製造され得る。さらに他の実施形態において、本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ウイルスに感染した細胞を有効量の前記化合物(単数または複数)と接触させることを含み得る、EHFおよび/またはMHFの改善および/または処置に使用され得る。
フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染を処置および/または改善するための方法の有効性を決定するための様々な指標が当業者に公知である。適切な指標の例には、限定されないが、ウイルス負荷の減少、ウイルス複製の減少、セロコンバージョンへの時間の減少(ウイルスが患者血清中で検出できない)、臨床転帰の羅患率または死亡率の減少、および/または疾患応答の他の指標(単数または複数)が含まれる。さらなる指標には、1つまたは複数の全体的な生活の質の健康指標、例えば、疾病持続期間の減少、疾病重症度の減少、正常健康および正常活動に戻る時間の減少、ならびに1つまたは複数の症状の緩和までの時間の減少が含まれる。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、処置されていない対象である対象と比較して、前述の指標の1つまたは複数の減少、緩和またはポジティブな徴候をもたらし得る。
一部の実施形態において、有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、肝線維症のマーカーのレベルを、未処置対象またはプラセボ処置対象におけるマーカーのレベルと比較して、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、または少なくとも約80%だけ減少させ得る。血清マーカーを測定する方法は、当業者に公知であり、所与の血清マーカーに対して特異的な抗体を使用して、免疫学ベースの方法、例えば、酵素結合免疫アッセイ(ELISA)、ラジオイムノアッセイなどを含む。マーカーの例の非限定的な一覧には、公知の方法を使用して、血清のアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アルカリホスファターゼ(ALP)、ガンマ−グルタミルトランスペプチターゼ(GGT)および総ビリルビン(TBIL)のレベルを測定することが含まれる。一般に、約45IU/L(国際単位/リットル)未満のALTレベル、10〜34IU/Lの範囲のAST、44〜147UI/LのALP、0〜51IU/Lの範囲のGGT、0.3〜1.9mg/dLの範囲のTBILは、正常と見なされる。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量は、ALT、AST、ALP、GGTおよび/またはTBILのレベルを、正常レベルと見なされるレベルまで減少させるのに有効な量であり得る。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、未処置対象である対象と比較して、フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染に伴う1つまたは複数の症状の長さおよび/または重症度の減少をもたらし得る。表1は、未処置対象と比較して、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を使用して得られたパーセンテージの向上の一部の実施形態を与える。例には以下が含まれる:一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルス感染(例えば、マールブルグウイルス(Marburgvirus))について未処置である対象によって経験される疾病の持続期間と比較して、約10%〜約30%少ない範囲である疾病の持続期間をもたらし得;および一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、エボラウイルス(Ebola virus)感染に対して未処置である対象によって経験される同じ症状の重症度と比較して、25%少ない症状(例えば、本明細書に記載されるものの一つ)の重症度をもたらす。副作用および/または症状の重症度を定量化する方法は、当業者に公知である。
一部の実施形態において、化合物は、R1Aが水素であり得る、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり得る。他の実施形態において、化合物は、式(I)の化合物が、一、二または三リン酸塩であり得る、式(I)の化合物、または前述の薬学的に許容される塩であり得る。さらに他の実施形態において、化合物は、式(I)の化合物が、チオ一リン酸塩、アルファ−チオ二リン酸塩、またはアルファ−チオ三リン酸塩であり得る、式(I)の化合物、または前述の薬学的に許容される塩であり得る。一部の実施形態において、フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染を改善および/もしくは処置し、ならびに/またはフィロウイルス科(Filoviridae)ウイルスの複製を阻害するために使用され得る、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、段落[0111]〜段落[0171]に記載される実施形態のいずれかで提供される実施形態のいずれでもあり得る。
本明細書で使用される場合、「対象」は、処置、観察または実験の目的である動物を指す。「動物」には、冷血および温血の脊椎動物および無脊椎動物、例えば、魚、甲殻類、爬虫類、特に哺乳動物が含まれる。「哺乳動物」には、限定することなく、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマ、霊長類、例えば、サル、チンパンジー、および類人猿、特にヒトが含まれる。一部の実施形態において、対象はヒトである。
本明細書で使用される場合、用語「処置する(treating)」、「処置(treatment)、「治療の(therapeutic)」、または「治療(therapy)」は、疾患または状態の全治癒または撲滅を必ずしも意味しない。疾患または状態のいずれかの望ましくない兆候または症状の、どのような程度にあっても、なんらかの緩和は、処置および/または治療と見なすことができる。さらに、処置は、患者の幸福または外観についての全体的な気持ちを悪化させ得る行為を含んでもよい。
用語「治療有効量」および「有効量」は、示された生物学的または医学的応答を引き出す、活性化合物、または薬学的作用物質の量を示すために使用される。例えば、化合物の有効量は、疾患の症状を予防、緩和もしくは改善し、または処置されている対象の生存を延長するために必要とされる量であり得る。この応答は、組織、系、動物またはヒトで起こってもよく、処置されている疾患の兆候または症状の緩和を含む。有効量の決定は、本明細書で提供される開示を考慮して、当業者の能力の十分に範囲内である。用量として必要とされる本明細書に開示される化合物の有効量は、投与の経路、処置される、ヒトを含めた動物の種類、および考慮下の特定の動物の身体特性に依存する。用量は、所望の効果を達成するために特注され得るが、体重、食事、併用薬物治療のような要因、および医療技術分野の当業者が理解する他の要因に依存する。
当業者に容易に明らかであるように、投与されるべき有用なインビボでの投与量および投与の特定の形式は、年齢、体重、苦痛の重症度、および処置される哺乳動物種、用いられる特定の化合物、ならびにこれらの化合物が用いられる具体的な用途に依存して変わる。有効投与量レベル、すなわち、所望の結果を達成するために必要な投与量レベルの決定は、日常的な方法、例えば、ヒト臨床治験およびインビトロでの研究を使用して当業者によって遂行することができる。
投与量は、所望の効果および治療指標に依存して、広範に及び得る。代わりに、投与量は、当業者により理解される通りに、患者の表面積に基づき、計算されてもよい。ほとんどの場合、正確な投与量は薬物ごとの基準で決定されるが、投与量に関する一部の一般化を行うことができる。成人ヒト患者のための1日投与量レジメンは、例えば、各活性成分の0.01mg〜3000mgの間、好ましくは1mg〜700mgの間、例えば、5〜200mgの経口用量であってもよい。投与量は、対象により必要とされるように、単回、または1日または複数日の過程で与えられる一連の2回または複数回であってもよい。一部の実施形態において、化合物は、連続治療の期間の間、例えば、1週間以上、または数か月もしくは数年の間投与される。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、別の作用物質の投与の頻度と比較してより少ない頻度で投与され得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩による処置レジメンの全時間は、別の作用物質の処置レジメンの全時間と比較して少なくあり得る。
化合物に対するヒト投与量が少なくとも一部の状態について確立された場合、それらの同じ投与量、または確立されたヒト投与量の約0.1%〜500%の間、より好ましくは約25%〜250%の間である投与量が使用されてもよい。新たに発見された医薬組成物の場合であるように、ヒト投与量が確立されていない場合、適当なヒト投与量は、ED50もしくはID50値、または動物における毒性研究および効力研究により資格を与えられた通りに、インビトロもしくはインビボでの研究から導かれた他の適切な値から推定され得る。
薬学的に許容される塩の投与の場合、投与量は、遊離塩基として計算されてもよい。当業者によって理解される通りに、ある特定の状況において、特に攻撃的な疾患または感染を有効にかつ攻撃的に処置するために、上記の好ましい投与量範囲を超える、またはさらにははるかに超える量で本明細書に開示される化合物を投与することが必要であり得る。
投与量の量および間隔は、調節作用、または最小有効濃度(MEC)を維持するのに十分である、活性部分の血漿中レベルを与えるために、個別に調整されてもよい。MECは、それぞれの化合物について変わるが、インビトロでのデータから見積もられ得る。MECを達成するために必要な投与量は、個人特性および投与の経路に依存する。しかしながら、HPLCアッセイまたはバイオアッセイを、血漿中濃度を決定するために使用することができる。投与量の間隔も、MEC値を使用して決定することができる。組成物は、その時間の10〜90%、好ましくは30%〜90%、最も好ましくは50〜90%の間MECを超える血漿中レベルを維持するレジメンを使用して投与されるべきである。局所投与または選択的取込みの場合、薬物の有効局所濃度は、血漿中濃度に関係しないことがあり得る。
担当医師は、毒性または臓器機能不全のために投与を終了し、中断し、または調整する仕方および時を知っていることが留意されるべきである。逆に、担当医師は、臨床応答が適切でない場合、処置をより高いレベルに調整する(毒性を妨げる)仕方も知っている。目的の障害の管理における投与用量の大きさは、処置される状態の重症度とともに、および投与の経路に対して変わる。状態の重症度は、例えば、一部分において、標準的な予後評価方法によって評価されてもよい。さらに、用量および恐らくは用量頻度は、個別の患者の年齢、体重、および応答によっても変わる。上で検討されたものと同等のプログラムが、獣医学において使用されてもよい。
本明細書に記載される化合物は、公知の方法を使用して効力および毒性について評価することができる。例えば、特定の化合物、またはある特定の化学的部分を共有する、化合物のサブセットの毒物学は、細胞株、例えば、哺乳動物の、好ましくはヒトの細胞株に対するインビトロでの毒性を決定することによって確立されてもよい。このような研究の結果は、動物、例えば、哺乳動物、またはより具体的にはヒトにおける毒性をしばしば予測する。代わりに、動物モデル、例えば、マウス、ラット、ウサギ、またはサルにおける特定の化合物の毒性は、公知の方法を使用して決定されてもよい。特定の化合物の効力は、いくつかの認められた方法、例えば、インビトロ法、動物モデル、またはヒト臨床治験を使用して確立されてもよい。効力を決定するためのモデルを選択する場合、当業者は、最新技術によって導かれて、適切なモデル、用量、投与の経路および/またはレジメンを選択することができる。
本明細書に記載される場合、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、リン酸塩またはチオリン酸塩の電荷を中和する部分(単数または複数)を有し得る。リン酸塩またはチオリン酸塩上の電荷を中和することによって、細胞膜の透過は、化合物の親油性の増加の結果として促進され得る。細胞の中に一旦吸収および取り入れられると、リンに結合した基は、エステラーゼ、プロテアーゼ、および/または他の酵素によって容易に除去され得る。一部の実施形態において、リンに結合した基は、簡単な加水分解によって除去され得る。細胞の内側で、このようにして放出されたリン酸塩は、次いで、細胞酵素によって二リン酸塩または活性三リン酸塩に代謝されてもよい。同様に、チオリン酸塩は、アルファ−チオ二リン酸塩またはアルファ−チオ三リン酸塩に代謝されてもよい。さらに、一部の実施形態において、本明細書に記載される化合物、例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の上の置換基を変えることは、望ましくない効果、例えば、異性化を減少させることによって、このような化合物の効力を維持するのを助けることができる。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩のチオ一リン酸塩のリン酸化は、立体選択的であり得る。例えば、式(I)の化合物のチオ一リン酸塩は、5’−O−リン原子に関して(R)または(S)ジアステレオマーに富んでいることができるアルファ−チオ二リン酸塩および/またはアルファ−チオ三リン酸塩化合物を与えるためにリン酸化することができる。例えば、アルファ−チオ二リン酸塩および/またはアルファ−チオ三リン酸塩化合物の5’−O−リン原子に関する(R)または(S)配置の一方は、5’−O−リン原子に関する(R)または(S)配置の他方の量と比較して、>50%、≧75%、≧90%、≧95%または≧99%の量で存在し得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩のリン酸化は、5’−O−リン原子において(R)−配置を有する化合物の形成をもたらし得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩のリン酸化は、5’−O−リン原子において(S)−配置を有する化合物の形成をもたらし得る。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、RNA合成の連鎖停止剤として作用し得る。例えば、式(I)の化合物は、化合物がRNA鎖中に一旦組み込まれると、さらなる延長が生じることが観察されないように、2’−炭素位置における部分を含有することができる。例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニル、または任意選択で置換されたC2〜6アルキニルなどの非水素2’−炭素修飾を含有し得る。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、増加した代謝安定性および/または血漿安定性を有することができる。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、加水分解に対してより耐性、および/または酵素変換反応に対してより耐性であり得る。例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、OHとしてO1を有し、RA、R2A、R5A、Ra1およびRa2がそれぞれ水素であり、R3AおよびR4AがそれぞれOHであることを除いて構造が同一である化合物と比較して、増加した代謝安定性、増加した血漿安定性を有することができ、加水分解に対してより耐性であり得、および/または酵素変換反応に対してより耐性であり得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、向上した特性を有し得る。特性例の非限定的な一覧には、限定されないが、生物学的半減期の増加、生物学的利用能の増加、効能の増加、インビボでの応答の持続、投与間隔の増加、投与量の減少、細胞毒性の減少、疾患状態の処置のための必要とされる量の減少、ウイルス負荷の減少、セロコンバーションまでの時間の減少(すなわち、ウイルスは患者血清中で検出できなくなる)、持続したウイルス応答の増加、臨床転帰における罹患率または死亡率の減少、対象の服薬遵守の増加、肝臓状態(例えば、肝線維症、肝硬変および/または肝臓がん)の減少、および他の薬物治療との適合性が含まれる。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、24時間を超える生物学的半減期を有し得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、OHとしてO1を有し、RA、R2A、R5A、Ra1およびRa2がそれぞれ水素であり、R3AおよびR4AがそれぞれOHであることを除いて構造が同一である化合物を超える生物学的半減期を有し得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、OHとしてO1を有し、RA、R2A、R5A、Ra1およびRa2がそれぞれ水素であり、R3AおよびR4AがそれぞれOHであることを除いて構造が同一である化合物と比較して、より強力な抗ウイルス活性を有し得る。
さらに、一部の実施形態において、リン酸塩またはチオリン酸塩の電荷を中和する部分(単数または複数)の存在は、その分解を阻害することによって化合物の安定性を増加させ得る。また、一部の実施形態において、リン酸塩またはチオリン酸塩の電荷を中和する部分(単数または複数)の存在は、化合物をインビボでの開裂により耐性にさせ、持続した、拡大した効力を与え得る。一部の実施形態において、リン酸塩またはチオリン酸塩の電荷を中和する部分は、化合物をより親油性にさせることによって式(I)の化合物による細胞膜の透過を促進し得る。一部の実施形態において、リン酸塩またはチオリン酸塩の電荷を中和する部分(単数または複数)は、向上した経口生物学的利用能、向上した水溶液中での安定性および/または減少した副生成物関連毒性のリスクを有し得る。一部の実施形態において、比較のために、式(I)の化合物を、OHとしてO1を有し、RA、R2A、R5A、Ra1およびRa2がそれぞれ水素であり、R3AおよびR4AがそれぞれOHであることを除いて構造が同一である化合物と比較することができる。
組合せ治療
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物、例えば、式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または本明細書に開示される化合物、もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染を処置、改善および/または阻害するために1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて使用され得る。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1種の医薬組成物で、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と一緒に投与され得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、2種以上の別個の医薬組成物として1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と投与され得る。例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1種の医薬組成物で投与することができ、追加の作用物質の少なくとも1種を第2の医薬組成物で投与することができる。少なくとも2種の追加の作用物質がある場合、追加の作用物質の1種または複数は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む第1の医薬組成物中にあり得、追加の作用物質(単数または複数)の少なくとも1種は、第2の医薬組成物中にあり得る。
式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物、および1種または複数の追加の作用物質を使用する場合の投与量(単数または複数)および投与スケジュール(単数または複数)は、当業者の知識の範囲内である。1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と一緒の、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与の順序は、変わり得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、すべての追加の作用物質の前に投与され得る。他の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、少なくとも1種の追加の作用物質の前に投与され得る。さらに他の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と同時に投与され得る。なおさらに他の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、少なくとも1種の追加の作用物質の投与の後に投与され得る。一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、すべての追加の作用物質の投与の後に投与され得る。
一部の実施形態において、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせての、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の組合せは、相加効果をもたらし得る。一部の実施形態において、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて使用される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の組合せは、相乗効果をもたらし得る。一部の実施形態において、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて使用される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の組合せは、強い相乗効果をもたらし得る。
1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせての、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の組合せは、拮抗的ではない。
本明細書で使用される場合、用語「拮抗的な」は、化合物の組合せの活性が、それぞれの化合物の活性が個別に決定される(すなわち、単一の化合物として)場合の組合せにおける化合物の活性の合計と比較して、より少ないことを意味する。本明細書で使用される場合、用語「相乗効果」は、化合物の組合せの活性が、それぞれの化合物の活性が個別に決定される場合の組合せにおける化合物の個別の活性の合計よりも大きいことを意味する。本明細書で使用される場合、「相加効果」は、化合物の組合せの活性が、それぞれの化合物の活性が個別に決定される場合の組合せにおける化合物の個別の活性の合計とほぼ等しいことを意味する。
1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を利用することの潜在的な利点は、1種または複数の作用物質(単数または複数)が、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩なしに投与される場合に同じ治療結果を達成するために必要とされる量と比較して、本明細書に開示される疾患状態(例えば、フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染)を処置する際に有効である、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)の必要とされる量(単数または複数)の減少であり得る。例えば、マールブルグウイルス(Marburg virus)感染を処置する場合、組合せで使用される追加の作用物質(その薬学的に許容される塩を含む)の量は、単剤治療として投与される場合の同じウイルス負荷減少を達成するために必要とされる追加の作用物質(その薬学的に許容される塩を含む)の量と比較してより少なくあり得る。1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を利用することの別の潜在的な利点は、作用の異なる機構を有する2種以上の化合物の使用が、化合物が単剤治療として投与される場合のバリヤと比較して、耐性ウイルス株の発生に対するより高いバリヤを作り出し得ることである。
1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)と組み合わせて、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を利用することのさらなる利点には、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、その1種または複数の作用物質(単数または複数)との間の皆無かそれに近い交差耐性;式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)の除外のための異なる経路;式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、1種または複数の追加の作用物質(単数または複数)との間の皆無またはそれに近い重複毒性;シトクロムP450に対する皆無またはそれに近い有意な効果;式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、その1種または複数の作用物質(単数または複数)との間の皆無かそれに近い薬物動態学的相互作用;化合物が単剤治療として投与される場合と比較して持続したウイルス応答を達成する対象のより大きいパーセンテージおよび/または化合物が単剤治療として投与される場合と比較して持続したウイルス応答を達成するための処置時間の減少が含まれ得る。
フィロウイルス科(Filoviridae)のウイルス感染の処置の場合、式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または式(I)の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物と組み合わせて使用され得る追加の作用物質の例は、本明細書に記載されている。フィロウイルス科(Filoviridae)ウイルス感染の処置のための組合せで使用され得る化合物には、インターフェロン(例えば、インターフェロン−アルファ2bおよび/またはIFN−β処置などの本明細書に記載されるもの)、(2S,3S,4R,5R)−2−(4−アミノ−5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−5−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3,4−ジオール(BCX 4430、BioCryst)、5−フルオロ−2−オキソ−1H−ピラジン−3−カルボキサミド(T−705、ファビピラビル(favipiravir))、ヘキサデシルオキシプロピル−シドフォビル(cidofovir)(ブリンシドフォビル(brincidofovir)、CMX001)、AVI−7537(ウイルスVP24トランスクリプトRNA(GCC+ATG GT+T TT+T TC+T C+AG G)に直接結合するPMOplusオリゴマー)、Sarepta Therapeutics)、AVI−7288(6.5 10−12M間の結合平衡定数を有する核タンパク質(NP)トランスクリプトのウイルスRNA(CC+T GCC C+TT TGT+TCT+AGT+TG)に直接結合するPMOplusオリゴマー、Serepta Therapeutics)、ZMapp(MB−003の組合せ治療(Pettitt, J., et al., Sci Transl Med (21 August 2013) 5(199):199ra113))およびZMab(Qin, X., et al., Sci Transl Med (13 June 2012) 4(138):138ra81, Mapp Pharmaceuticals)ならびにTKM-Ebola(抗エボラウイルスRNAi治療薬(Geisbert, T.W. et al., The Lancet (29 May 2010) 375(9729):1896-1905), Tekmira Pharmaceuticals)が含まれる。
化合物
本明細書に開示される実施形態は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩:
(式中:B1Aは、任意選択で置換されたヘテロ環式塩基または保護アミノ基を有する任意選択で置換されたヘテロ環式塩基であり得;-------は、非存在または単結合であり得、但し、両方の-------が非存在であるか、または両方の-------が単結合であることを条件とし;-------が両方とも非存在である場合、Z1は非存在であり得、O1はOR1Aであり得、R3Aは、水素、ハロゲン、OH、−OC(=O)R”Aおよび任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され得、R4Aは、水素、OH、ハロゲン、N3、−OC(=O)R”B、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸およびNR”B1R”B2から選択され得、またはR3AおよびR4Aは、両方ともカルボニルを介して連結して5員環を形成する酸素原子であり得;-------がそれぞれ単結合である場合、Z1は、
であり得、O1はOであり得、R3AはOであり得;R4Aは、水素、OH、ハロゲン、N3、−OC(=O)R”B、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸およびNR”B1R”B2から選択され得;R1Bは、O−、OH、−O−で任意選択で置換されたC1〜6アルキル、
、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸および任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体から選択され得;Ra1およびRa2は、独立して、水素または重水素であり得;RAは、水素、重水素、非置換C1〜3アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜3アルキニルまたはシアノであり得;R1Aは、水素、任意選択で置換されたアシル、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸、
から選択され得;R2Aは、水素、アジド(N3)、ハロゲン、非置換C1〜4アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜4アルキニル、ハロゲン(C1〜6アルキル)、−(CH2)1〜6N3、−(CH2)1〜6NH2、−(CH2)1〜6環Aまたは−CNであり得;R5Aは、水素、ハロゲン、OH、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルから選択され得;R6A、R7AおよびR8Aは、非存在、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)、任意選択で置換された*−(CR15AR16A)p−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された*−(CR17AR18A)q−O−C1〜24アルケニル、
から独立して選択され得;またはR6Aは、
であり得、R7Aは、非存在もしくは水素であり得;またはR6AおよびR7Aは、一緒になって、任意選択で置換された
および任意選択で置換された
から選択される部分を形成し得、ここで、R6AおよびR7Aに連結された酸素、リン、およびその部分は、6員〜10員の環系を形成し;R9Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニル、NR30AR31A、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸および任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体から独立して選択され得;R10AおよびR11Aは、独立して、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体であり得;R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得;R14Aは、O−、OHまたはメチルであり得;各R15A、各R16A、各R17Aおよび各R18Aは、独立して、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキルまたはアルコキシであり得;R19A、R20A、R22A、R23A、R2B、R3B、R5BおよびR6Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキルおよび任意選択で置換されたアリールから独立して選択され得;R21AおよびR4Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールおよび任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルから独立して選択され得;R24AおよびR7Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリール、任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルおよび
から独立して選択され得;R25A、R26A、R29A、R8BおよびR9Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキルおよび任意選択で置換されたアリールから独立して選択され得;R27A1およびR27A2は、−C≡N、任意選択で置換されたC2〜8オルガニルカルボニル、任意選択で置換されたC2〜8アルコキシカルボニルおよび任意選択で置換されたC2〜8オルガニルアミノカルボニルから独立して選択され得;R28Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換された2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルおよび任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルから選択され得;R30AおよびR31Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜4アルキル)から独立して選択され得;R”Aおよび各R”Bは、独立して、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得;各R”B1および各R”B2は、独立して、水素または任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得;環Aは、任意選択で置換された単環式ヘテロアリールまたは任意選択で置換された単環式ヘテロシクリルであり得;mおよびwは、独立して、0または1であり得;pおよびqは、独立して、1、2または3であり得;rおよびsは、独立して、0、1、2または3であり得;tおよびvは、独立して、1または2であり得;uおよびyは、独立して、3、4または5であり得;Z1A、Z2A、Z3A、Z4A、Z1BおよびZ2Bは、独立して、酸素(O)または硫黄(S)であり得る)
の方法および/または使用に関する。
式(I)の化合物は、ヌクレオシド、ヌクレオチド(一リン酸塩、二リン酸塩、三リン酸塩、チオ一リン酸塩、アルファ−チオ二リン酸塩および/またはアルファ−チオ三リン酸塩を含む)またはヌクレオチドプロドラッグであり得る。一部の実施形態において、-------は、両方とも非存在であり得、Z1は非存在であり得、O1はOR1Aであり得、R3Aは、水素、ハロゲン、OH、−OC(=O)R”Aおよび任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され得、R4Aは、OH、ハロゲン、−OC(=O)R”Bおよび任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され得、またはR3AおよびR4Aは、両方ともカルボニルを介して連結して、5員環を形成する酸素原子であり得る。
両方の-------が非存在である場合、様々な置換基が、式(I)の5’位に結合していることができる。一部の実施形態において、R1Aは水素であり得る。他の実施形態において、R1Aは、任意選択で置換されたアシルであり得る。例えば、R1Aは、−C(=O)R39Aであり得、ここで、R39Aは、任意選択で置換されたC1〜12アルキル、任意選択で置換されたC2〜12アルケニル、任意選択で置換されたC2〜12アルキニル、任意選択で置換されたC3〜8シクロアルキル、任意選択で置換されたC5〜8シクロアルケニル、任意選択で置換されたC6〜10アリール、任意選択で置換されたヘテロアリール、任意選択で置換されたヘテロシクリル、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)、任意選択で置換されたヘテロアリール(C1〜6アルキル)および任意選択で置換されたヘテロシクリル(C1〜6アルキル)から選択され得る。一部の実施形態において、R39Aは、置換C1〜12アルキルであり得る。他の実施形態において、R39Aは、非置換C1〜12アルキルであり得る。一部の実施形態において、R1Aは、−C(=O)−非置換C1〜4アルキルであり得る。一部の実施形態において、Ra1およびRa2の両方は、水素であり得る。他の実施形態において、Ra1は水素であり得、Ra2は重水素であり得る。さらに他の実施形態において、Ra1およびRa2の両方は、重水素であり得る。
さらに他の実施形態において、R1Aは、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり得る。適切なO−連結アミノ酸の例には、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸塩、システイン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリンが含まれる。適切なアミノ酸の追加の例には、限定されないが、オルニチン、ヒプシン、2−アミノイソ酪酸、デヒドロアラニン、ガンマ−アミノ酪酸、シトルリン、ベータ−アラニン、アルファ−エチル−グリシン、アルファ−プロピル−グリシンおよびノルロイシンが含まれる。一部の実施形態において、O−連結アミノ酸は、構造
を有し得、ここで、R40Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R41Aは、水素もしくは任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR40AおよびR41Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。当業者は、R1Aが任意選択で置換されたO−連結アミノ酸である場合、式(I)のR1AO−の酸素は、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸の一部であることを理解する。例えば、R1Aが、
である場合、「*」で示された酸素は、式(I)のR1AO−の酸素である。
R40Aが置換されている場合、R40Aは、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1個または複数の置換基で置換され得る。一部の実施形態において、R40Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R40Aは水素であり得る。他の実施形態において、R40Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R41Aは水素であり得る。他の実施形態において、R41Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R41Aはメチルであり得る。R40AおよびR41Aについて選択される基に依存して、R40AおよびR41Aが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R40AおよびR41Aが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R40AおよびR41Aが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
適切な
の例には、以下:
が含まれる。
一部の実施形態において、R1Aは、
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも水素であり得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも非存在であり得る。さらに他の実施形態において、少なくとも一方のR6AおよびR7Aは、非存在であり得る。なおさらに他の実施形態において、少なくとも一方のR6AおよびR7Aは、水素であり得る。当業者は、R6AおよびR7Aが非存在である場合、結合している酸素(単数または複数)は、負電荷を有することを理解する。例えば、R6Aが非存在である場合、R6Aに結合している酸素は、負電荷を有する。一部の実施形態において、Z1Aは、O(酸素)であり得る。他の実施形態において、Z1Aは、S(硫黄)であり得る。一部の実施形態において、R1Aは、一リン酸塩であり得る。他の実施形態において、R1Aは、一チオリン酸塩であり得る。
一部の実施形態において、R1Aは、
であり得;R6Aは、
であり得;R7Aは、非存在または水素であり得;R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得;R14Aは、O−、OHまたはメチルであり得;mは、0または1であり得る。一部の実施形態において、mは、0であり得、R7A、R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得る。他の実施形態において、mは1であり得、R7A、R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得;R14Aは、O−、OHまたはメチルであり得る。一部の実施形態において、mは1であり得、R7A、R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得;R14Aは、O−またはOHであり得る。他の実施形態において、mは1であり得、R7A、R12AおよびR13Aは、独立して、非存在または水素であり得;R14Aはメチルであり得る。当業者は、mが0の場合、R6Aは、Z1Aが酸素である場合に、二リン酸塩であり得、またはZ1Aが硫黄である場合に、アルファ−チオ二リン酸塩であり得ることを理解する。同様に、当業者は、mが1である場合、R6Aは、Z1Aが酸素である場合に、三リン酸塩であり得、Z1Aが硫黄である場合に、アルファ−チオ三リン酸塩であり得ることを理解する。
一部の実施形態において、R1Aが、
である場合、R6AおよびR7Aの一方は、水素であり得、R6AおよびR7Aの他方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの一方は、水素であり得、R6AおよびR7Aの他方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から独立して選択され得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、任意選択で置換されたC2〜24アルケニルであり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、独立して、以下:ミリストレイル、ミリスチル、パルミトレイル、パルミチル、サピエニル、オレイル、エライジル、バクセニル、リノレイル、α−リノレニル、アラキドニル、エイコサペンタエニル、エルシル、ドコサヘキサエニル、カプリリル、カプリル、ラウリル、ステアリル、アラキジル、ベヘニル、リグノセリルおよびセロチルから選択される任意選択で置換された基であり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、*−(CR15AR16A)p−O−C1〜24アルキルであり得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも*−(CR15AR16A)p−O−C1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、各R15Aおよび各R16Aは、水素であり得る。他の実施形態において、R15AおよびR16Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。他の実施形態において、R15AおよびR16Aの少なくとも一方は、アルコキシ(例えば、ベンゾキシ)であり得る。一部の実施形態において、pは1であり得る。他の実施形態において、pは2であり得る。さらに他の実施形態において、pは3であり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、*−(CR17AR18A)q−O−C2〜24アルケニルであり得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも*−(CR17AR18A)q−O−C2〜24アルケニルであり得る。一部の実施形態において、各R17Aおよび各R18Aは、水素であり得る。他の実施形態において、R17AおよびR18Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、qは1であり得る。他の実施形態において、qは2であり得る。さらに他の実施形態において、qは3であり得る。R6AおよびR7Aの少なくとも一方が、*−(CR15AR16A)p−O−C1〜24アルキルまたは*−(CR17AR18A)q−O−C2〜24アルケニルである場合、C1〜24アルキルは、カプリリル、カプリル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、アラキジル、ベヘニル、リグノセリル、およびセロチルから選択され得、C2〜24アルケニルは、ミリストレイル、パルミトレイル、サピエニル、オレイル、エライジル、バクセニル、リノレイル、α−リノレニル、アラキドニル、エイコサペンタエニル、エルシルおよびドコサヘキサエニルから選択され得る。
一部の実施形態において、R1Aが、
である場合、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
から選択され得;R6AおよびR7Aの他方は、非存在、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、
であり得る。R6AおよびR7Aの一方または両方が、
である場合、R19AおよびR20Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキルおよび任意選択で置換されたアリールから独立して選択され得;R21Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールおよび任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルから選択され得る。一部の実施形態において、R19AおよびR20Aは、水素であり得る。他の実施形態において、R19AおよびR20Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルまたは任意選択で置換されたアリールであり得る。一部の実施形態において、R21Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、R21Aは、非置換C1〜4アルキルであり得る。他の実施形態において、R21Aは、任意選択で置換されたアリールであり得る。さらに他の実施形態において、R21Aは、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールまたは任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルであり得る。一部の実施形態において、R21Aは、非置換−O−C1〜4アルキルであり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、
であり得る。R6AおよびR7Aの一方または両方が、
である場合、R22AおよびR23Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキルおよび任意選択で置換されたアリールから独立して選択され得;R24Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールおよび任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルから独立して選択され得;sは、0、1、2または3であり得;Z4Aは、独立して、O(酸素)または硫黄(S)であり得る。一部の実施形態において、R22AおよびR23Aは、水素であり得る。他の実施形態において、R22AおよびR23Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたC1〜24アルキルまたは任意選択で置換されたアリールであり得る。一部の実施形態において、R24Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、R24Aは、非置換C1〜4アルキルであり得る。他の実施形態において、R24Aは、任意選択で置換されたアリールであり得る。さらに他の実施形態において、R24Aは、任意選択で置換された−O−C1〜24アルキル、任意選択で置換された−O−アリール、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールまたは任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルであり得る。なおさらに他の実施形態において、R24Aは、
であり得る。一部の実施形態において、R24Aは、非置換−O−C1〜4アルキルであり得る。一部の実施形態において、Z4Aは、O(酸素)であり得る。他の実施形態において、Z4Aは、S(硫黄)であり得る。一部の実施形態において、sは0であり得る。他の実施形態において、sは1であり得る。さらに他の実施形態において、sは2であり得る。なおさらに他の実施形態において、sは3であり得る。一部の実施形態において、sは0であり得、R24は、
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの一方または両方は、任意選択で置換されたイソプロピルオキシカルボニルオキシメチル(POC)であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aはそれぞれ、任意選択で置換されたイソプロピルオキシカルボニルオキシメチル(POC)基であり得、任意選択で置換されたビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)(ビス(POC))プロドラッグを形成し得る。他の実施形態において、R6AおよびR7Aの一方または両方は、任意選択で置換されたピバロイルオキシメチル(POM)であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aはそれぞれ、任意選択で置換されたピバロイルオキシメチル(POM)であり得、任意選択で置換されたビス(ピバロイルオキシメチル)(ビス(POM))プロドラッグを形成し得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの両方は、
であり得る。R6AおよびR7Aの一方または両方が、
である場合、R27A1およびR27A2は、独立して、−C≡N、またはC2〜8オルガニルカルボニル、C2〜8アルコキシカルボニルおよびC2〜8オルガニルアミノカルボニルから選択される任意選択で置換された置換基であり得;R28Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルおよび任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルから選択され得;tは、1または2であり得る。一部の実施形態において、R27A1は、−C≡Nであり得、R27A2は、任意選択で置換されたC2〜8アルコキシカルボニル、例えば、−C(=O)OCH3であり得る。他の実施形態において、R27A1は、−C≡Nであり得、R27A2は、任意選択で置換されたC2〜8オルガニルアミノカルボニル、例えば、−C(=O)NHCH2CH3および−C(=O)NHCH2CH2フェニルであり得る。一部の実施形態において、R27A1およびR27A2の両方は、任意選択で置換されたC2〜8オルガニルカルボニル、例えば、−C(=O)CH3であり得る。一部の実施形態において、R27A1およびR27A2の両方は、任意選択で置換されたC1〜8アルコキシカルボニル、例えば、−C(=O)OCH2CH3および−C(=O)OCH3であり得る。一部の実施形態において、この段落に記載されるものを含めて、R28Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得る。一部の実施形態において、R28Aは、メチルまたはtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、tは1であり得る。他の実施形態において、tは2であり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも任意選択で置換されたアリールであり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたアリールであり得る。例えば、R6AおよびR7Aの両方は、任意選択で置換されたフェニルまたは任意選択で置換されたナフチルであり得る。置換されている場合、置換アリールは、1、2、3または4個以上の置換基で置換され得る。3個以上の置換基が存在する場合、置換基は、同じかまたは異なり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方が置換フェニルである場合、置換フェニルは、パラ−、オルト−またはメタ−置換フェニルであり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)であり得る。例えば、R6AおよびR7Aの両方は、任意選択で置換されたベンジルであり得る。置換されている場合、置換ベンジル基は、1、2、3または4個以上の置換基で置換され得る。3個以上の置換基が存在する場合、置換基は、同じかまたは異なり得る。一部の実施形態において、アリール(C1〜6アルキル)のアリール基は、パラ−、オルト−またはメタ−置換フェニルであり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり得る。一部の実施形態において、R25Aは水素であり得る。他の実施形態において、R25Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。さらに他の実施形態において、R25Aは、任意選択で置換されたアリール(例えば、任意選択で置換されたフェニル)であり得る。一部の実施形態において、R25Aは、C1〜6アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐および直鎖)、およびヘキシル(分岐および直鎖)であり得る。一部の実施形態において、wは0であり得る。他の実施形態において、wは1であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも任意選択で置換されたS−アシルチオエチル(SATE)基であり得、任意選択で置換されたSATEエステルプロドラッグを形成し得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり得る。一部の実施形態において、R26Aは水素であり得る。他の実施形態において、R26Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。さらに他の実施形態において、R26Aは、任意選択で置換されたアリール、例えば、任意選択で置換されたフェニルであり得る。一部の実施形態において、R26Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、R26Aは、非置換C1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、yは3であり得る。他の実施形態において、yは4であり得る。さらに他の実施形態において、yは5であり得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも
であり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり得る。一部の実施形態において、R29Aは水素であり得る。他の実施形態において、R29Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、R29Aは、C1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびt−ブチルであり得る。さらに他の実施形態において、R29Aは、任意選択で置換されたアリール、例えば、任意選択で置換されたフェニルまたは任意選択で置換されたナフチルであり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、両方とも任意選択で置換されたジオキソレノン基であり、任意選択で置換されたジオキソレノンプロドラッグを形成し得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、一緒になって、任意選択で置換された
を形成し得る。例えば、R1Aは、任意選択で置換された
であり得る。置換されている場合、環は、1、2、3または4回以上置換され得る。複数の置換基で置換されている場合、置換基は、同じかまたは異なり得る。一部の実施形態において、R1Aが、
である場合、環は、任意選択で置換されたアリール基および/または任意選択で置換されたヘテロアリールで置換され得る。適切なヘテロアリールの一例は、ピリジニルである。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、一緒になって、任意選択で置換された
、例えば、
を形成し得、ここで、R32Aは、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたヘテロアリールまたは任意選択で置換されたヘテロシクリルであり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、任意選択で置換された環状1−アリール−1,3−プロパニルエステル(HepDirect)プロドラッグ部分を形成し得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、一緒になって、任意選択で置換された
を形成し得、ここで、R6AおよびR7Aに連結された酸素、リンおよびその部分は、6員〜10員環系を形成する。任意選択で置換された
の例には、
が含まれる。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、任意選択で置換されたシクロサリゲニル(cycloSal)プロドラッグを形成し得る。
一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは、同じであり得る。一部の実施形態において、R6AおよびR7Aは異なり得る。
一部の実施形態において、Z1Aは酸素であり得る。他の実施形態において、Z1Aは、硫黄であり得る。
一部の実施形態において、R1Aは、
であり得る。一部の実施形態において、R8Aは、非存在、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルおよび任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルから選択され得;R9Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルおよび任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルから独立して選択され得る。
一部の実施形態において、R8Aは水素であり得、R9Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。適切なC1〜6アルキルの例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐および直鎖)、およびヘキシル(分岐および直鎖)が含まれる。他の実施形態において、R8Aは水素であり得、R9Aは、NR30AR31Aであり得、ここで、R30AおよびR31Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜24アルキル、任意選択で置換されたC2〜24アルケニル、任意選択で置換されたC2〜24アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜4アルキル)から独立して選択され得る。一部の実施形態において、R30AおよびR31Aの一方は、水素であり得、R30AおよびR31Aの他方は、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニル、任意選択で置換されたC2〜6アルキニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルケニルおよび任意選択で置換されたベンジルであり得る。
一部の実施形態において、R8Aは、非存在または水素であり得;R9Aは、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体であり得る。他の実施形態において、R8Aは、任意選択で置換されたアリールであり得;R9Aは、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体であり得る。さらに他の実施形態において、R8Aは、任意選択で置換されたヘテロアリールであり得;R9Aは、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体であり得る。一部の実施形態において、R9Aは、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸塩、システイン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリンおよびそれらのエステル誘導体から選択され得る。任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体の例には、以下:N−アラニンイソプロプルエステル、N−アラニンシクロヘキシルエステル、N−アラニンネオペンチルエステル、N−バリンイソプロプルエステルおよびN−ロイシンイソプロピルエステルの任意選択で置換されたバージョンが含まれる。一部の実施形態において、R9Aは、構造
を有し得、ここで、R33Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)および任意選択で置換されたハロアルキルから選択され得;R34Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R35Aは、水素もしくは任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR34AおよびR35Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。
R34Aが置換されている場合、R34Aは、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1個または複数の置換基で置換され得る。一部の実施形態において、R34Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R34Aは水素であり得る。他の実施形態において、R34Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。任意選択で置換されたC1〜6アルキルの例には、以下:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐および直鎖)、およびヘキシル(分岐および直鎖)の任意選択で置換された変異型が含まれる。一部の実施形態において、R33Aは、メチルまたはイソプロピルであり得る。一部の実施形態において、R33Aは、エチルまたはネオペンチルであり得る。他の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルであり得る。任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルの例には、以下:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルの任意選択で置換された変異型が含まれる。一部の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたシクロヘキシルであり得る。さらに他の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたアリール、例えば、フェニルおよびナフチルであり得る。なおさらに他の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)であり得る。一部の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたベンジルであり得る。一部の実施形態において、R33Aは、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、例えば、CF3であり得る。一部の実施形態において、R35Aは水素であり得る。他の実施形態において、R35Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R35Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R34AおよびR35Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルの例には、以下:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルの任意選択で置換された変異型が含まれる。R34AおよびR35Aについて選択される基に依存して、R34AおよびR35Aが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R34AおよびR35Aが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R34AおよびR35Aが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
一部の実施形態において、R1Aは、
である場合、Z2Aは、O(酸素)であり得る。他の実施形態において、R1Aが、
である場合、Z2Aは、S(硫黄)であり得る。一部の実施形態において、R1Aが、
である場合、式(I)の化合物は、任意選択で置換されたホスホロアミデートプロドラッグ、例えば、任意選択で置換されたアリールホスホロアミデートプロドラッグであり得る。
一部の実施形態において、R1Aは、
であり得る。一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、両方とも任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体であり得る。一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸塩、システイン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリンおよびそれらのエステル誘導体から独立して選択され得る。一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、以下:N−アラニンイソプロピルエステル、N−アラニンシクロヘキシルエステル、N−アラニンネオペンチルエステル、N−バリンイソプロピルエステルおよびN−ロイシンイソプロピルエステルの任意選択で置換されたバージョンであり得る。一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、構造
を独立して有し、ここで、R36Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)および任意選択で置換されたハロアルキルから選択され得;R37Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R38Aは、水素または任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR37AおよびR38Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。
R37Aが置換されている場合、R37Aは、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1個または複数の置換基で置換され得る。一部の実施形態において、R37Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R37Aは水素であり得る。他の実施形態において、R37Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。任意選択で置換されたC1〜6アルキルの例には、以下:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐および直鎖)、およびヘキシル(分岐および直鎖)の任意選択で置換された変異型が含まれる。一部の実施形態において、R36Aは、メチルまたはイソプロピルであり得る。一部の実施形態において、R36Aは、エチルまたはネオペンチルであり得る。他の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルであり得る。任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルの例には、以下:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルの任意選択で置換された変異型が含まれる。一部の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたシクロヘキシルであり得る。さらに他の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたアリール、例えば、フェニルおよびナフチルであり得る。なおさらに他の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)であり得る。一部の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたベンジルであり得る。一部の実施形態において、R36Aは、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、例えば、CF3であり得る。一部の実施形態において、R38Aは水素であり得る。他の実施形態において、R38Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R38Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R37AおよびR38Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルの例には、以下:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルの任意選択で置換された変異型が含まれる。R37AおよびR38Aについて選択される基に依存して、R37AおよびR38Aが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R37AおよびR38Aが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R37AおよびR38Aが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
適切な
の基の例には、以下が含まれる:
一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、同じであり得る。一部の実施形態において、R10AおよびR11Aは、異なり得る。
一部の実施形態において、Z3Aは、O(酸素)であり得る。他の実施形態において、Z3Aは、S(硫黄)であり得る。一部の実施形態において、R1Aが、
である場合、式(I)の化合物は、任意選択で置換されたホスホン酸ジアミドプロドラッグであり得る。
様々な置換基が、ペントース環の4’位に存在し得る。一部の実施形態において、R2Aは、非置換C1〜4アルキルであり得る。非置換C1〜4アルキルには、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルが含まれる。他の実施形態において、R2Aは、非置換C2〜4アルケニル、例えば、エテニル、プロペニルおよびブテニルであり得る。さらに他の実施形態において、R2Aは、非置換C2〜4アルキニル、例えば、エチニル、プロピニルおよびブチニルであり得る。なおさらに他の実施形態において、R2Aは、ハロゲン(C1〜6アルキル)、例えば、−(CH2)0〜5(CR2A1R2A2)ハロゲンであり得、ここで、R2A1およびR2A2は、R2A1およびR2A2の少なくとも一方がハロゲンであることを条件として、独立して、水素またはハロゲンであり得る。ハロゲン(C1〜6アルキル)の例は、−(CH2)1〜6ハロゲン、−(CH2)0〜5(CH)(ハロゲン)2および−(CH2)0〜5−C(ハロゲン)3である。一部の実施形態において、ハロゲン(C1〜6アルキル)は、−(CH2)1〜6Fまたは−(CH2)1〜6Clであり得る。他の実施形態において、ハロアルキルは、−(CH2)0.5CHF2または−(CH2)0〜5CF3であり得る。一部の実施形態において、ハロゲン(C1〜6アルキル)は、フルオロメチルであり得る。一部の実施形態において、R2Aは、CHF2であり得る。さらに他の実施形態において、R2Aは、CF3であり得る。なおさらに他の実施形態において、R2Aは、C1〜6アジドアルキルであり得る。例えば、R2Aは、アジドメチル、アジドエチル、アジドプロピル、アジドブチル、アジドペンチルまたはアジドヘキシルであり得る。一部の実施形態において、R2Aは、C1〜6アミノアルキルであり得る。例えば、R2Aは、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチル、アミノペンチルまたはアミノヘキシルであり得る。他の実施形態において、R2Aはハロゲンであり得る。例えば、R2Aは、フルオロ(F)またはクロロ(Cl)であり得る。さらに他の実施形態において、R2Aは水素であり得る。なおさらに他の実施形態において、R2Aはアジド(N3)であり得る。一部の実施形態において、R2Aは、−(CH2)1〜6環Aであり得る。本明細書に記載される場合、一部の実施形態において、環Aは、任意選択で置換された単環式ヘテロアリール(例えば、5または6員の任意選択で置換されたヘテロアリール)であり得る。他の実施形態において、環Aは、任意選択で置換された単環式ヘテロシクリル、例えば、5または6員の任意選択で置換されたヘテロシクリルであり得る。さらに他の実施形態において、R2Aは、−CNであり得る。
様々な置換基が、ペントース環の2’位に存在することもできる。一部の実施形態において、R4AはOHであり得る。他の実施形態において、R4Aは、−OC(=O)R”Bであり得、ここで、R”Bは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、R4Aは、−OC(=O)R”Bであり得、ここで、R”Bは、非置換C1〜4アルキルであり得る。さらに他の実施形態において、R4Aはハロゲンであり得る。一部の実施形態において、R4AはFであり得る。他の実施形態において、R4AはClであり得る。一部の実施形態において、R4Aは、N3であり得る。一部の実施形態において、R4Aは、NR”B1R”B2であり得る。例えば、R4Aは、NH2であり得る。他の例は、一置換C1〜6アルキル−アミンまたは二置換C1〜6アルキル−アミンであり得る。他の実施形態において、R4Aは、水素(H)であり得る。
さらに他の実施形態において、R4Aは、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸、例えば、O−連結アルファ−アミノ酸であり得る。一部の実施形態において、O−連結アミノ酸は、構造
を有し得、ここで、R42Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R43Aは、水素または任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR42AおよびR43Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。
R42Aが置換されている場合、R42Aは、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1個または複数の置換基で置換され得る。一部の実施形態において、R42Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R42Aは水素であり得る。他の実施形態において、R42Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R43Aは水素であり得る。他の実施形態において、R43Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R43Aはメチルであり得る。R42AおよびR43Aについて選択される基に依存して、R42AおよびR43Aが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R42AおよびR43Aが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R42AおよびR43Aが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
適切な
の例には、以下が含まれる:
一部の実施形態において、R5Aは水素であり得る。他の実施形態において、R5Aは、FおよびClを含めて、ハロゲンであり得る。さらに他の実施形態において、R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。例えば、R5Aは、以下:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル(分岐または直鎖)、およびヘキシル(分岐または直鎖)の置換または非置換バージョンであり得る。一部の実施形態において、R5Aは、ハロ置換C1〜6アルキル、例えば、−CH2Fであり得る。なおさらに他の実施形態において、R5Aは、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルであり得る。一部の実施形態において、R5Aは、任意選択で置換されたC2〜6アルキニルであり得る。例えば、R5Aは、エチニルであり得る。一部の実施形態において、R5Aは、ヒドロキシ(OH)であり得る。
様々な置換基が、ペントース環の1’位に存在し得る。一部の実施形態において、RAは水素であり得る。一部の実施形態において、RAは重水素であり得る。さらに他の実施形態において、RAは、非置換C1〜3アルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピルおよびイソプロピル)であり得る。なおさらに他の実施形態において、RAは、非置換C2〜4アルケニル(例えば、エテニル、プロペニル(分岐または直鎖)およびブテニル(分岐または直鎖))であり得る。一部の実施形態において、RAは、非置換C2〜3アルキニル(例えば、エチニルおよびプロピニル(分岐または直鎖))であり得る。他の実施形態において、RAは、非置換シアノであり得る。
一部の実施形態において、-------は、式(I)の化合物が構造:
を有するように、両方とも非存在であり得る。-------が両方とも非存在である場合、3’位は、存在する様々な基を有し得る。一部の実施形態において、R3Aは水素であり得る。他の実施形態において、R3Aはハロゲンであり得る。例えば、R3Aは、フルオロ(F)またはクロロ(Cl)であり得る。さらに他の実施形態において、R3Aは、OHであり得る。一部の実施形態において、R3Aは、−OC(=O)R”Aであり得、ここで、R”Aは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。一部の実施形態において、R3Aは、−OC(=O)R”Aであり得、ここでR”Aは、非置換C1〜4アルキルであり得る。他の実施形態において、R3Aは、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸、例えば、任意選択で置換されたO−連結アルファ−アミノ酸であり得る。任意選択で置換されたO−連結アミノ酸は、構造:
を有し得、ここで、R44Aは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換された任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R45Aは、水素もしくは任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR44AおよびR45Aは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。
R44Aが置換されている場合、R44Aは、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1個または複数の置換基で置換され得る。一部の実施形態において、R44Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R44Aは水素であり得る。他の実施形態において、R44Aはメチルであり得る。一部の実施形態において、R45Aは水素であり得る。他の実施形態において、R45Aは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソポロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R45Aはメチルであり得る。R44AおよびR45Aについて選択される基に依存して、R44AおよびR45Aが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R44AおよびR45Aが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R44AおよびR45Aが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
適切な
の例には、以下が含まれる:
一部の実施形態において、R3AおよびR4Aはそれぞれ、カルボニルを介して連結して、5員環を形成し得る酸素原子であり得る。
一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R3Aはフルオロであり得る。一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R4Aはフルオロであり得る。一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R3Aはフルオロであり得、R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルであり得る。一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R4Aはフルオロであり得、R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルであり得る。一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R3Aはフルオロであり得、R4Aは、OHまたは−OC(=O)R”Bであり得る。一部の実施形態において、R2Aはフルオロであり得、R3Aは、OHまたは−OC(=O)R”Aであり得、R4Aはフルオロであり得る。一部の実施形態において、R4AおよびR5Aはそれぞれ、Fであり得る。一部の実施形態において、R2Aは、*−(CH2)1〜6ハロゲン(例えば、−CH2F)であり得、R3Aは、OH、−OC(=O)R”Aまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり得、R4AはOHであり得る。一部の実施形態において、R2Aは、−(CH2)1〜6ハロゲン(例えば、−CH2F)であり得、R3Aは、OH、−OC(O)R”Aまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり得、R4AはOHであり得、R5Aは、非置換C1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、R2Aは、−(CH2)1〜6N3(例えば、−CH2N3)であり得、R3AはOHであり得、R4Aはフルオロであり得る。他の実施形態において、R2Aは、アジドであり得、R3Aは、OHであり得、R4Aは、フルオロであり得る。
一部の実施形態において、-------はそれぞれ、式(I)の化合物が、構造:
を有するような単結合であり得る。-------がそれぞれ単結合である場合、R3Aは、酸素(O)であり得る。一部の実施形態において、-------がそれぞれ単結合である場合、R1Bは、O−またはOHであり得る。他の実施形態において、-------がそれぞれ単結合である場合、R1Bは、−O−で任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。例えば、R1Bは、−O−非置換C1〜6アルキルであり得る。
一部の実施形態において、-------がそれぞれ単結合である場合、R1Bは、
であり得る。他の実施形態において、R1Bは、
であり得る。例えば、R1Bは、任意選択で置換されたイソプロピルオキシカルボニルオキシメチルオキシまたは任意選択で置換されたピバロイルオキシメチルオキシ基であり得る。さらに一部の実施形態において、R1Bは、
であり得る。任意選択で置換されたS−アシルチオエチル(SATE)基は、
基の一例である。なおさらに他の実施形態において、R1Bは、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体、例えば、任意選択で置換されたN−連結アルファ−アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アルファ−アミノ酸エステル誘導体であり得る。
任意選択で置換されたN−連結アミノ酸および任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステル誘導体の例は、本明細書に記載されている。一部の実施形態において、R1Bは、アラニン、アスパラギン、アスパラギン酸塩、システイン、グルタミン酸塩、グルタミン、グリシン、プロリン、セリン、チロシン、アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリンおよびそれらのエステル誘導体から選択され得る。一部の実施形態において、R1Bは、以下:N−アラニンイソプロピルエステル、N−アラニンシクロヘキシルエステル、N−アラニンネオペンチルエステル、N−バリンイソプロピルエステルおよびN−ロイシンイソプロピルエステルの任意選択で置換されたバージョンであり得る。一部の実施形態において、R1Bは、構造
を有し得、ここで、R10Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたアリール、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)および任意選択で置換されたハロアルキルから選択され得;R11Bは、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、任意選択で置換されたC6アリール、任意選択で置換されたC10アリールおよび任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)から選択され得;R12Bは、水素または任意選択で置換されたC1〜4アルキルであり得;またはR11BおよびR12Bは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。
本明細書に記載される場合、R11Bは、置換され得る。置換基の例には、N−アミド、メルカプト、アルキルチオ、任意選択で置換されたアリール、ヒドロキシ、任意選択で置換されたヘテロアリール、O−カルボキシおよびアミノから選択される1種または複数の置換基が含まれる。一部の実施形態において、R11Bは、非置換C1〜6アルキル、例えば、本明細書に記載されるものであり得る。一部の実施形態において、R11Bは水素であり得る。他の実施形態において、R11Bはメチルであり得る。一部の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、R10Bは、メチル、エチル、イソプロピルまたはネオペンチルであり得る。他の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルであり得る。任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルの例には、以下:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルの任意選択で置換された変異型が含まれる。一部の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたシクロヘキシルであり得る。さらに他の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたアリール、例えば、フェニルおよびナフチルであり得る。なおさらに他の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたアリール(C1〜6アルキル)、例えば、任意選択で置換されたベンジルであり得る。一部の実施形態において、R10Bは、任意選択で置換されたC1〜6ハロアルキル、例えば、CF3であり得る。一部の実施形態において、R12Bは水素であり得る。他の実施形態において、R12Bは、任意選択で置換されたC1〜4アルキル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチルおよびtert−ブチルであり得る。一部の実施形態において、R12Bはメチルであり得る。一部の実施形態において、R11BおよびR12Bは、一緒になって、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルを形成し得る。R11BおよびR12Bについて選択される基に依存して、R11BおよびR12Bが結合している炭素は、キラル中心であってもよい。一部の実施形態において、R11BおよびR12Bが結合している炭素は、(R)−キラル中心であってもよい。他の実施形態において、R11BおよびR12Bが結合している炭素は、(S)−キラル中心であってもよい。
適切な
基の例には、以下が含まれる:
一部の実施形態において、R1Bは、
であり得る。一部の実施形態において、R9Bは水素であり得る。他の実施形態において、R9Bは、任意選択で置換されたC1〜24アルキルであり得る。さらに他の実施形態において、R9Bは、任意選択で置換されたアリール、例えば、任意選択で置換されたフェニルであり得る。一部の実施形態において、R9Bは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、R9Bは、非置換C1〜6アルキルであり得る。一部の実施形態において、uは3であり得る。他の実施形態において、uは4であり得る。さらに他の実施形態において、uは5であり得る。
一部の実施形態において、Z1Bは、酸素(O)であり得る。他の実施形態において、Z1Bは、S(硫黄)であり得る。
様々な任意選択で置換されたヘテロ環式塩基が、ペントース環に結合していることができる。一部の実施形態において、任意選択で置換されたヘテロ環式塩基のアミンおよび/またはアミノ基の1つまたは複数が、適切な保護基で保護されてもよい。例えば、アミノ基は、アミンおよび/またはアミノ基をアミドまたはカルバメートに転換することによって保護されてもよい。一部の実施形態において、任意選択で置換されたヘテロ環式塩基または任意選択で置換されたヘテロ環式塩基は、化合物の溶解度を向上する基(例えば、−(CH2)1〜2−O−P(=O)(OW1A)2)を含み得る。一部の実施形態において、任意選択で置換されたヘテロ環式塩基、または1個または複数の保護アミノ基を有する任意選択で置換されたヘテロ環式塩基は、以下の構造:
の1つを有し得、ここで、RA2は、水素、ハロゲンおよびNHRJ2から選択され得、ここで、RJ2は、水素、−C(=O)RK2および−C(=O)ORL2から選択され得、RB2は、ハロゲンまたはNHRW2であり得、ここで、RW2は、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニル、任意選択で置換されたC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RM2および−C(=O)ORN2から選択され得;RC2は、水素またはNHRO2であり得、ここで、RO2は、水素、−C(=O)RP2および−C(=O)ORQ2から選択され得;RD2は、水素、重水素、ハロゲン、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルから選択され得;RE2は、水素、ヒドロキシ、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜8シクロアルキル、−C(=O)RR2および−C(=O)ORS2から選択され得;RF2は、水素、ハロゲン、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルから選択され得;Y2およびY3は、独立して、N(窒素)またはCRI2であり得、ここで、RI2は、水素、ハロゲン、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6−アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6−アルキニルから選択され得;W1は、NH、−NCH2−OC(=O)CH(NH2)−CH(CH3)2または−(CH2)1〜2−O−P(=O)(OW1A)2から選択され得;ここで、W1Aは、非存在、水素および任意選択で置換されたC1〜6アルキルから選択され得;RG2は、任意選択で置換されたC1〜6アルキルであり得;RH2は、水素またはNHRT2であり得、ここで、RT2は、水素、−C(=O)RU2および−C(=O)ORV2から独立して選択され得;RK2,RL2、RM2、RN2、RP2、RQ2、RR2、RS2、RU2およびRV2は、水素、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C6〜10アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(C1〜6アルキル)、ヘテロアリール(C1〜6アルキル)およびヘテロシクリル(C1〜6アルキル)から独立して選択され得る。一部の実施形態において、上に示された構造は、1個または複数の水素を、「置換された」の定義を与えられた置換基の一覧から選択される置換基で置き換えることによって修飾され得る。B1Aの一部の実施形態において、水素は重水素で置き換えられ得る。当業者は、W1Aが非存在である場合、酸素原子には負電荷が結合していることを理解する。一部の実施形態において、塩基上の置換基は、式(I)の化合物の塩の形成という結果をもたらし得る。
一部の実施形態において、B1Aは、任意選択で置換されたプリン塩基であり得る。他の実施形態において、B1Aは、任意選択で置換されたピリミジン塩基であり得る。一部の実施形態において、B1Aは、
であり得る。他の実施形態において、B1Aは、
であり得る。さらに他の実施形態において、B1Aは、
、例えば、
であり得る。なおさらに他の実施形態において、B1Aは、
であり得、ここで、W1は、−NCH2−OC(=O)CH(NH2)−CH(CH3)2または−(CH2)1〜2−O−P(=O)(OW1A)2であり得る。一部の実施形態において、B1Aは、
、例えば、
であり得る。他の実施形態において、RD2は水素であり得る。さらに他の実施形態において、B1Aは、
であり得る。一部の実施形態において、RB2は、NH2であり得る。他の実施形態において、RB2は、NHRW2であり得、ここで、RW2は、−C(=O)RM2または−C(=O)ORN2であり得る。さらに他の実施形態において、B1Aは、
であり得る。一部の実施形態において、B1Aは、
であり得る。
一部の実施形態において、R2Aがハロゲン(例えば、フルオロ)であり;-------が、両方とも非存在であり;Z1が、非存在であり;O1はOR1Aであり;B1Aが、任意選択で置換された
、任意選択で置換された
、任意選択で置換された
、任意選択で置換された
、任意選択で置換された
および任意選択で置換された
から選択され、ここで、Ra2は、任意選択で置換されたC1〜6アルキルまたは任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキルであり、Ra3およびRa4は、水素、非置換C1〜6アルキル、非置換C3〜6アルケニル、非置換C3〜6アルキニルおよび非置換C3〜6シクロアルキルから独立して選択され、Ra5はNHRa8であり、Ra6は、水素、ハロゲンまたはNHRa9であり;Ra7は、NHRa10であり;Ra8は、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6アルケニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、−C(=O)Ra11および−C(=O)ORa12から選択され;Ra9は、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6アルケニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、−C(=O)Ra13および−C(=O)ORa14から選択され;Ra10は、水素、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC3〜6アルケニル、任意選択で置換されたC3〜6シクロアルキル、−C(=O)Ra15および−C(=O)ORa16から選択され;Xa1は、Nまたは−CRa17であり;Ra17は、水素、ハロゲン、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルから選択され;Ra11、Ra12、Ra13、Ra14、Ra15およびRa16は、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルケニル、C6〜10アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、アリール(C1〜6アルキル)、ヘテロアリール(C1〜6アルキル)およびヘテロシクリル(C1〜6アルキル)から独立して選択され;R3Aは、水素、ハロゲン、および任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され;R4Aは、OH、ハロゲン、−OC(=O)R”Aおよび任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され;または、R4Aは、任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり;R3Aは、水素、ハロゲン、OH、−OC(=O)R”Aおよび任意選択で置換されたO−連結アミノ酸から選択され;または、R3AおよびR4Aは、両方ともカルボニルを介して連結して、5員環を形成する酸素原子であり;また、R1Aは、
であり、ここで、R6AおよびR7Aは、独立して、
(ここで、sは、1、2または3である)、
であり、または、R1Aは、
であり、ここで、R6AおよびR7Aは、一緒になって、任意選択で置換された
および任意選択で置換された
から選択される部分を形成し、ここで、R6AおよびR7Aに連結された酸素、リン、およびその部分は、6員〜10員環系を形成する。一部の実施形態において、R2Aがハロゲン(例えば、フルオロ)であり;-------が、それぞれ単結合である場合;R4Aは、−OC(=O)R”Bまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸である。一部の実施形態において、R2Aが非置換C1〜4アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜4アルキニル、−(CH2)1〜6ハロゲンまたは−(CH2)1〜6N3であり;-------が、両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOR1Aであり;R3AがOH、−OC(=O)R”Aまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり;R4Aがハロゲンである場合;R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニルおよび任意選択で置換されたC2〜6アルキニルから選択される。一部の実施形態において、R2Aが、非置換C1〜4アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜4アルキニル、−(CH2)1〜6ハロゲンまたは−(CH2)1〜6N3であり;-------が両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOR1Aであり;R4Aがハロゲンであり;R5Aが水素またはハロゲンである場合;R3Aは、水素またはハロゲンである。一部の実施形態において、R2Aが非置換C1〜4アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜4アルキニル、−(CH2)1〜6ハロゲンまたは−(CH2)1〜6N3であり;-------が、両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOR1Aであり;R3Aが、OH、−OC(=O)R”Aまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり;R4Aがハロゲンであり;R5Aが、水素またはハロゲンであり;R1Aが、
である場合、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり、ここで、R21Aは、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールおよび任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルから独立して選択され;または、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり、ここで、sは、1,2または3であり;または、R6AおよびR7Aの少なくとも一方は、
であり、ここで、sは0であり、R24Aは、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールまたは任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルである。一部の実施形態において、R2Aが非置換C1〜4アルキル、非置換C2〜4アルケニル、非置換C2〜4アルキニル、−(CH2)1〜6ハロゲンまたは−(CH2)1〜6N3であり;-------が両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOR1Aであり;R3AがOH、−OC(=O)R”Aまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸であり;R4Aがハロゲンであり;R5Aが水素またはハロゲンであり;R1Aが
である場合、R8Aは、
であり、ここで、R21Aは、任意選択で置換された−O−ヘテロアリールおよび任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルから独立して選択され;またはR8Aは、
であり、ここで、sは、1、2または3であり;またはR8Aは、
であり、ここで、sは0であり、R24Aは、任意選択で置換された−O−ヘテロアリール、任意選択で置換された−O−単環式ヘテロシクリルまたは
である。一部の実施形態において、-------が両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOHであり;R2Aがメチルであり;R3AがOHである場合;R4Aは、ハロゲン、−OC(=O)R”Bまたは任意選択で置換されたO−連結アミノ酸である。一部の実施形態において、-------が両方とも非存在であり;Z1が非存在であり;O1がOR1Aであり;R2Aがハロゲン(例えば、F)であり;R3AがOHまたは−OC(=O)R”Aであり;R4Aがハロゲン(例えば、F)であり;R5Aがメチル、エチルまたはエテニルである場合;R1Aは、水素、
から選択され得ず、ここで、R8Aは、非置換アリールであり;R9Aは、
であり、Z2Aは、酸素である。一部の実施形態において、R1Aは、例えば、R3Aがハロ(例えば、フルオロ)であり、R4AがOHである場合、水素(H)でない。一部の実施形態において、R1Aは、
ではなく、ここで、Z1Aは、Oであり、R6Aは、例えば、R4Aがハロ(例えば、フルオロ)であり、R3AがOHである場合、
である。一部の実施形態において、R2Aは、水素(H)でない。一部の実施形態において、R2Aは、ハロゲンでない。一部の実施形態において、R2Aは、フルオロ(F)でない。一部の実施形態において、R2Aは、−CNでない。一部の実施形態において、R2Aは、−CHF2でない。一部の実施形態において、R2Aは、−CF3でない。一部の実施形態において、R5Aは、水素またはハロでない。一部の実施形態において、R5Aは、−OHでない。一部の実施形態において、R4Aは、水素(H)でない。一部の実施形態において、R4Aは、ハロでない。一部の実施形態において、R4Aは、フルオロ(F)でない。一部の実施形態において、R4Aは、クロロ(Cl)でない。一部の実施形態において、R2Aは、非置換C1〜4アルキルでない。一部の実施形態において、R2Aは、非置換C2〜4アルケニルでない。一部の実施形態において、R2Aは、非置換C2〜4アルキニルでない。一部の実施形態において、R2Aは、−(CH2)1〜6ハロゲンでない。一部の実施形態において、R2Aは、−(CH2)1〜6N3でない。一部の実施形態において、R4Aは、R5Aがフルオロである場合、水素でない。一部の実施形態において、R6Aは、任意選択で置換されたアリールでない。一部の実施形態において、R6Aは、非置換アリールでない。一部の実施形態において、R9Aは、N−アラニンイソプロピルエステルでない。一部の実施形態において、R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキルでない。例えば、R5Aは、非置換C1〜6アルキル、例えば、メチルでない。一部の実施形態において、B1Aは、任意選択で置換されたウラシル、例えば、ハロ置換ウラシルでない。一部の実施形態において、R1Aが水素、任意選択で置換されたアシル、
[ここで、R6Aは、
(ここで、R8Aは、非置換もしくは置換フェニルまたは非置換もしくは置換ナフチルであり、R9Aは、任意選択で置換されたN−連結アミノ酸または任意選択で置換されたN−連結アミノ酸エステルである)であり得る]であり;R2Aがフルオロであり、R3AがOHまたは−C(=O)−非置換もしくは置換フェニルであり;R4Aがフルオロであり;R5AがC1〜4アルキル(例えば、メチル)である場合;B1Aは、任意選択で置換されたピリミジン塩基、例えば、
であり得ない。一部の実施形態において、R1Aが
であり、R2Aが水素であり、R3AがOHであり、R4AがOHまたはハロゲン(例えば、F)である場合、R5Aは、任意選択で置換されたC1〜6アルキル、任意選択で置換されたC2〜6アルケニル、または任意選択で置換されたC2〜6アルキニルでない。一部の実施形態において、式(I)および/または式(II)の化合物、または前述の薬学的に許容される塩は、国際公開第2013/092481号パンフレット(2012年12月17日出願)、米国特許出願公開第2014/0178338号明細書(2013年12月17日出願)、米国特許出願公開第2013/0164261号明細書(2012年12月20日出願)、国際公開第2014/100505号パンフレット(2013年12月19日出願)、国際公開第2013/096679号パンフレット(2012年12月20日出願)、国際公開第2013/142525号パンフレット(2013年3月19日出願)、国際公開第2014/209983号パンフレット(2014年6月24日出願)、国際公開第2014/209979号パンフレット(2014年6月24日出願)ならびに/または米国特許出願公開第2015/0105341号明細書(2014年10月9日出願)における化合物、または前述の薬学的に許容される塩ではない。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の例には、限定されないが、
、または前述の薬学的に許容される塩が含まれる。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の追加の例には、限定されないが、
、または前述の薬学的に許容される塩が含まれる。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、
、または前述の薬学的に許容される塩から選択されてもよい。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、
、または前述の薬学的に許容される塩から選択されてもよい。
一部の実施形態において、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、
、または前述の薬学的に許容される塩から選択されてもよい。
医薬組成物
本明細書に記載される一部の実施形態は、有効量の本明細書に記載される1種または複数の化合物(例えば、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、および薬学的に許容される担体、賦形剤、添加剤またはそれらの組合せを含み得る、医薬組成物に関する。一部の実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の単一のジアステレオマー(例えば、単一のジアステレオマーは、その他のジアステレオマーの全濃度と比較して、99%超の濃度で医薬組成物中に存在する)を含み得る。他の実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩のジアステレオマーの混合物を含み得る。例えば、医薬組成物は、その他のジアステレオマーの全濃度と比較して、>50%、≧60%、≧70%、≧80%、≧90%、≧95%、または≧98%の1種のジアステレオマーの濃度を含み得る。一部の実施形態において、医薬組成物は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の、2種のジアステレオマーの1:1の混合物を含む。
用語「医薬組成物」は、本明細書に開示される1種または複数の化合物と、他の化学的構成要素、例えば、賦形剤または担体との混合物を指す。医薬組成物は、生物への化合物の投与を容易にする。医薬組成物はまた、化合物を、無機または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸およびサリチル酸と反応させることによって得ることができる。医薬組成物は、一般に特定の意図された投与の経路に適合される。医薬組成物は、ヒトおよび/または獣医学用途に適する。
用語「生理学的に許容される」は、化合物の生物活性および特性を消滅させない担体、賦形剤または添加剤を定義する。
本明細書で使用される場合、「担体」は、細胞または組織中への化合物の組み込みを容易にする化合物を指す。例えば、限定することなく、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、対象の細胞または組織中への多くの有機化合物の取り込みを容易にする、一般に利用される担体である。
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、薬理学的活性を欠くが、薬学的に必要であるか、または望ましいことがあり得る、医薬組成物中の成分を指す。例えば、賦形剤は、その質量が製造および/または投与には小さすぎる強力な薬物のバルクを増加させるために使用されてもよい。それはまた、注射、摂食または吸入によって投与される薬物の溶解のための液体であってもよい。当該技術分野における賦形剤の一般的な形態は、緩衝水溶液、例えば、限定することなく、ヒト血液の組成を模倣するリン酸緩衝食塩水である。
本明細書で使用される場合、「添加剤」は、医薬組成物に添加されて、限定することなく、バルク、粘稠度、安定性、結合能、滑沢、崩壊能などを組成物に与える不活性物質を指す。「賦形剤」は、添加剤の種類である。
本明細書に記載される医薬組成物は、それ自体で、またはそれらが、併用療法におけるように、他の活性成分と、または担体、賦形剤、添加剤もしくはそれらの組合せと混合される医薬組成物でヒト患者に投与され得る。適当な製剤は、選択される投与の経路に依存する。本明細書に記載される化合物の製剤および投与のための技術は、当業者に公知である。
本明細書に記載される医薬組成物は、それ自体公知である方式で、例えば、従来の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、研和、乳化、カプセル化、捕捉、または錠剤化のプロセスによって、製造されてもよい。さらに、活性成分は、その意図された目的を達成するために有効な量で含有される。本明細書に開示される医薬組合せで使用される化合物の多くは、薬学的に適合する対イオンとの塩として提供されてもよい。
限定されないが、経口、直腸、局所、エアロゾル、注射および非経口送達(筋内、皮下、静脈内、髄内注射、髄腔内、直接心室内、腹腔内、鼻腔内および眼内注射を含む)を含めて、化合物を投与する複数の技術が当該技術分野に存在する。
また、全身方式よりもむしろ局所方式で、例えば、しばしばデポー剤または持続放出製剤で、感染領域に直接化合物を注射することによって化合物を投与してもよい。さらに、標的薬物送達システムで、例えば、組織特異的抗体で被覆されたリポソームで、化合物を投与してもよい。リポソームは、臓器を標的とし、臓器によって選択的に取り込まれる。
所望ならば、組成物は、活性成分を含有する1つまたは複数の単位剤形を含有してもよいパックまたはディスペンサーデバイスに存在させてもよい。パックは、例えば、ブリスターパックなどの、金属またはプラスチックホイルを含んでもよい。パックまたはディスペンサーデバイスは、投与のための使用説明書を伴っていてもよい。パックまたはディスペンサーはまた、医薬品の製造、使用、または販売を規制する政府当局によって指示された形態で容器に関連した掲示を伴っていてもよく、この掲示は、ヒトまたは獣医学的投与のための薬物の形態の当局による認可を反映している。例えば、このような掲示は、処方薬、または認可製品インサートのための米国食品薬品局によって認可された標識であってもよい。適合する薬学的担体中に製剤化された本明細書に記載される化合物を含み得る組成物はまた、示された状態の処置のために、調製され、適切な容器に入れられ、標識されてもよい。
合成
式(I)の化合物および本明細書に記載されるものは、様々な仕方で調製されてもよい。式(I)の化合物への一般的な合成経路および式(I)の化合物を合成するために使用される出発材料の一部の例が、スキーム1、スキーム2、スキーム3およびスキーム4に示され、本明細書に記載される。本明細書に示されおよび記載される経路は、単に例証的なものであり、それがどうであれ、いかなる方式でも特許請求の範囲の範囲を限定することは意図されないし、限定すると解釈されるべきでもない。当業者は、開示された合成の変更を理解し、本明細書での開示に基づいて代替経路を工夫することができ、このような変更および代替経路のすべては、特許請求の範囲の範囲内である。
式(I)の化合物は、当業者に公知の様々な方法を使用して調製することができる。方法の例は、スキーム1、スキーム2、スキーム3およびスキーム4に示される。適切なリン含有前駆体は、商業的に得ることができるか、または当業者に公知の合成方法によって調製することができる。リン含有前駆体の一般構造の例は、スキーム1、スキーム2、スキーム3およびスキーム4に示され、ホスホロクロリデートおよびチオホスホロクロリデートを含む。適切なホスホロクロリデートおよびチオホスホロクロリデートは、市販されているか、または合成により調製することができる。
スキーム1に示す通りに、4’位がハロアルキルである、式(I)の化合物は、ヌクレオシド、例えば、式(A)のヌクレオシドから調製することができる。スキーム1において、Ra、R3a、R4a、R5aおよびB1aは、式(I)について本明細書に記載される通りのRA、R3A、R4A、R5AおよびB1Aと同じであり得、PG1は、適切な保護基である。ヒドロキシアルキル基は、当業者に公知の適切な条件を使用してペントース環の4’位において形成することができる。ヒドロキシアルキルを形成するための適切な条件の例には、2−ヨードキシ安息香酸(IBX)水性ホルムアルデヒドおよびホウ水素化ナトリウムの使用が含まれる。式(B)の化合物は、適切な作用物質(単数または複数)を使用してハロアルキルに、例えば、イミダゾール、トリフェニルホスフィンおよびヨウ素を使用してヨウ化物に;三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)を使用してフルオロに;またはジクロロエチレン(DCE)中トリフェニルホスフィンおよび四塩化炭素を使用してクロロに転換することができる。
R2AがC1〜6アジドアルキルである、式(I)の化合物は、ヌクレオシド、例えば、式(A)のヌクレオシドから調製することができる。スキーム2において、Ra、R3a、R4a、R5aおよびB1aは、式(I)について本明細書に記載される通りのRA、R3A、R4A、R5AおよびB1Aと同じであり得、PG2は、適切な保護基であり得、LG2は、適切な脱離基であり得る。ヌクレオシドの5’位は、当業者に公知の方法を使用してアルデヒドに酸化することができる。適切な酸化条件には、限定されないが、Moffatt酸化、Swern酸化およびCorey−Kim酸化が含まれ;適切な酸化剤には、限定されないが、Dess−Martinペリオジナン、IBX(2−ヨードキシ安息香酸)、TPAP/NMO(テトラプロピルアンモニウムペルテネート/N−メチルモルホリンN−オキシド)、Swern酸化試薬、PCC(ピリジニウムクロロクロメート)、PDC(ピリジニウムジクロメート)、過ヨウ素酸ナトリム、Collin’s試薬、硝酸セリウムアンモニウムCAN、水中Na2Cr2O7、セライト上Ag2CO3、水性グリム中高温HNO3、O2−ピリジンCuCl、Pb(OAc)4−ピリジンおよび過酸化ベンゾイル−NiBr2が含まれる。ヒドロキシメチル基は、アルコールへのアルデヒドの還元とともにペントース環の4’位に付加することができる。ヒドロキシメチル基は、ホルムアルデヒドおよび塩基、例えば、水酸化ナトリウムを使用して縮合反応によって付加することができる。ヒドロキシメチル基の付加後、還元試薬を使用して、4’−ヒドロキシメチル基による中間体化合物の還元を行うことができる。適切な還元剤の例には、限定されないが、NaBH4およびLiAlH4が含まれる。適切な脱離基、例えば、トリフレートは、4’位に結合したヒドロキシメチル基の水素を置き換えることによって形成することができ、5’位に結合した酸素を、適切な保護基によって(例えば、塩基B1aによる環化によって、または別個の保護基によって)保護することができる。脱離基は、金属アジド試薬、例えば、アジ化ナトリウムを使用してアジド基で置き換えることができる。当業者に公知の様々な還元剤/条件を利用することができる。例えば、アジド基は、水素化(例えば、H2−Pd/CまたはHCO2NH4−Pd/C)、シュタウディンガー反応、NaBH4/CoCl2・6H2O、Fe/NH4ClまたはZn/NH4Clによってアミノ基に還元することができる。
ペントース環の5’位に結合したリン含有基を有する式(I)の化合物は、当業者に公知の様々な方法を使用して調製することができる。方法の例は、スキーム3およびスキーム4に示される。スキーム3およびスキーム4において、Ra、R2a、R3a、R4a、R5aおよびB1aは、式(I)について本明細書に記載される通りのRA、R2A、R3A、R4A、R5AおよびB1Aと同じであり得る。リン含有前駆体は、ヌクレオシド、例えば、式(B)の化合物にカップリングさせることができる。リン含有前駆体のカップリングに続いて、いずれの脱離基も、適切な条件、例えば、加水分解下で切断することができる。当業者に公知の方法を使用して、例えば、ピロホスフェートを使用してさらなるリン含有基を付加することができる。所望ならば、それぞれのリン含有基の付加の間に1種または複数の塩基を使用することができる。適切な塩基の例は、本明細書に記載される。
一部の実施形態において、アルコキシドは、有機金属試薬、例えば、グリニャール試薬を使用して、式(C)の化合物から生成させることができる。アルコキシドはリン含有前駆体にカップリングさせることができる。適切なグリニャール試薬は、当業者に公知であり、限定されないが、塩化アルキルマグネシウムおよび臭化アルキルマグネシウムを含む。一部の実施形態において、適切な塩基を使用することができる。適当な塩基の例には、限定されないが、アミン塩基、例えば、アルキルアミン(モノ−、ジ−およびトリアルキルアミン(例えば、トリエチルアミン)を含む)、任意選択で置換されたピリジン(例えば、コリジン)および任意選択で置換されたイミダゾール(例えば、N−メチルイミダゾール)が含まれる。代わりに、リン含有前駆体をヌクレオシドに付加させて、ホスファイトを形成することができる。ホスファイトは、当業者に公知の条件を使用してホスフェートに酸化することができる。適切な条件には、限定されないが、メタ−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)および酸化剤としてヨウ素および酸素供与体として水が含まれる。
式(I)の化合物が、硫黄であるZ1A、Z2AまたはZ3Aを有する場合、硫黄は、当業者に公知の様々な方式で付加することができる。一部の実施形態において、硫黄は、リン含有前駆体、例えば、
の一部であり得る。代わりに、硫黄は、硫化試薬を使用して付加することができる。適切な硫化剤は、当業者に公知であり、限定されないが、元素硫黄、Lawesson’s試薬、シクロオクタ硫黄、3H−1,2−ベンゾジチオール−3−オン−1,1−ジオキシド(Beaucage’s試薬)、3−((N,N−ジメチルアミノメチリデン)アミノ)−3H−1,2,4−ジチアゾール−5−チオン(DDTT)およびビス(3−トリエトキシシリル)プロピル−テトラスルフィド(TEST)が含まれる。
本明細書に記載される場合、一部の実施形態において、R3AおよびR4Aはそれぞれ、酸素原子であり得、ここで、酸素原子は、カルボニル基により一緒に連結されている。−O−C(=O)−O−基は、当業者に公知の方法を使用して形成することができる。例えば、R3AおよびR4Aが両方ともヒドロキシ基である、式(I)の化合物は、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)で処理することができる。
一部の実施形態において、ペントース環の2’位および3’位は、任意選択で置換された、結合した−O−アシル基、例えば、−OC(=O)R”Aを有することができる。任意選択で置換された−O−アシル基は、当業者に公知の様々な方法を使用して2’位および/または3’位に形成することができる。一例として、2’位および3’位がそれぞれ、結合したヒドロキシ基を有する、式(I)の化合物は、アルキル無水物(例えば、無水酢酸およびプロピオン酸無水物)またはアルキル酸クロリド(例えば、塩化アセチル)で処理することができる。所望ならば、触媒を使用して、反応を促進することができる。適切な触媒の例は、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)である。代わりに、任意選択で置換された置換−O−アシル基の基(単数または複数)は、カルボジイミドまたはカップリング試薬の存在下でアルキル酸(例えば、酢酸またはプロピオン酸)と反応させることによって2’−および3’位に形成することができる。カルボジイミドの例には、限定されないが、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)が含まれる。
副生成物の形成を減少させるために、ペントース環に結合した1個または複数の基を、1個もしくは複数の適切な保護基で保護することができ、および/またはB1a上に存在するいずれかの−NHおよび/もしくはNH2基を、1個もしくは複数の適切な保護基で保護することができる。一例として、2’位および/または3’位がヒドロキシ基(単数または複数)である場合、ヒドロキシ基(単数または複数)は、適切な保護基、例えば、トリアリールメチルおよび/またはシリル基で保護することができる。トリアリールメチル基の例には、限定されないが、トリチル、モノメトキシトリチル(MMTr)、4,4’−ジメトキシトリチル(DMTr)、4,4’、4”−トリメトキシトリチル(TMTr)、4,4’、4”−トリス−(ベンゾイルオキシ)トリチル(TBTr)、4,4’,4”−トリス(4,5−ジクロロフタルイミド)トリチル(CPTr)、4,4’,4”−トリス(レブリニルオキシ)トリチル(TLTr)、p−アニシル−1−ナフチルフェニルメチル、ジ−o−アニシル−1−ナフチルメチル、p−トリルジフェニルメチル、3−(イミダゾリルメチル)−4,4’−ジメトキシトリチル、9−フェニルキサンテン−9−イル(Pixyl)、9−(p−メトキシフェニル)キサンテン−9−イル(Mox)、4−デシルオキシトリチル、4−ヘキサデシルオキシトリチル、4,4’−ジオクタデシルトリチル、9−(4−オクタデシルオキシフェニル)キサンテン−9−イル、1,1’−ビス−(4−メトキシフェニル)−1’−ピレニルメチル、4,4’,4”−トリス−(tert−ブチルフェニル)メチル(TTTr)および4,4’−ジ−3,5−ヘキサジエノキシトリチルが含まれる。適切なシリル基の例は、本明細書に記載されており、トリメチルシリル(TMS)、tert−ブチルジメチルシリル(TBDMS)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、tert−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリ−イソプロピルシリルオキシメチルおよび[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルを含む。代わりに、R3Aおよび/またはR4Aは、単一のアキラルまたはキラル保護基によって、例えば、オルトエステル、環状アセタールまたは環状ケタールを形成することによって保護することができる。適切なオルトエステルには、メトキシメチレンアセタール、エトキシメチレンアセタール、2−オキサシクロペンチリデンオルトエステル、ジメトキシメチレンオルトエステル、1−メトキシエチリデンオルトエステル、1−エトキシエチリデンオルトエステル、メチリデンオルトエステル、フタリドオルトエステル、1,2−ジメトキシエチリデンオルトエステル、およびアルファ−メトキシベンジリデンオルトエステルが含まれ;適切な環状アセタールには、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、t−ブチルメチリデンアセタール、3−(ベンジルオキシ)プロピルアセタール、ベンジリデンアセタール、3,4−ジメトキシベンジリデンアセタールおよびp−アセトキシベンジリデンアセタールが含まれ;および適切な環状ケタールには、1−t−ブチルエチリデンケタール、1−フェニルエチリデンケタール、イソプロピリデンケタール、シクロペンチリデンケタール、シクロヘキシリデンケタール、シクロヘプチリデンケタールおよび1−(4−メトキシフェニル)エチリデンケタールが含まれる。
(実施例)
追加の実施形態を以下の実施例においてさらに詳細に開示するが、以下の実施例は決して特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
化合物1
ピリジン(750mL)中の1−1(100.0g、378.7mmol)の溶液に、DMTrCl(164.9g、487.8mmol)を添加した。溶液を室温で15時間撹拌した。MeOH(300mL)を添加し、混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEAに溶解し、水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をDCM(500mL)に溶解した。この溶液に、イミダゾール(44.3g、650.4mmol)およびTBSCl(91.9g、609.8mmol)を添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。溶液をNaHCO3およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を薄黄色固体として得た。粗製物(236.4g、347.6mmol)を80%HOAc水溶液(500mL)に溶解した。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜2%MeOH)上で精製して、1−2(131.2g、91.9%)を薄黄色固体として得た。ESI−MS:m/z802[M+H]+。
無水CH3CN(1200mL)中の1−2(131.2g、346.9mmol)の溶液に、IBX(121.2g、432.8mmol)を室温で添加した。混合物を3時間還流させ、次いで0℃に冷却した。沈殿物を濾過し、濾液を濃縮して、粗アルデヒド(121.3g)を黄色固体として得た。アルデヒドを1,4−ジオキサン(1000mL)に溶解した。37%CH2O(81.1mL、1.35mmol)および2M NaOH水溶液(253.8mL、507.6mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでAcOHでpH=7に中和した。溶液に、EtOH(400mL)およびNaBH4(51.2g、1.35mol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜3%MeOH)により精製して、1−3(51.4g、38.9%)を白色固体として得た。
無水DCM(400mL)中の1−3(51.4g、125.9mmol)の溶液に、ピリジン(80mL)およびDMTrCl(49.1g、144.7mmol)を0℃で添加した。反応物を室温で14時間撹拌し、次いでMeOH(30mL)で処理した。溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜3%MeOH)により精製して、モノDMTr保護中間体を黄色泡状物(57.4g、62.9%)として得た。中間体(57.4g、82.8mmol)をCH2Cl2(400mL)に溶解し、イミダゾール(8.4g、124.2mmol)、TBDPSCl(34.1g、124.2mmol)を添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。沈殿物を濾別し、濾液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を除去して、残留物(72.45g)を白色固体として得た。残留物を80%HOAc水溶液(400mL)に溶解した。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜2%MeOH)により精製して、1−4(37.6g、84.2%)を白色固体として得た。
無水ジクロロメタン中の1−4(700mg、1.09mmol)の溶液に、デス−マーチン試薬(919mg、2.16mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を飽和炭酸水素ナトリウムおよびチオ硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層を濃縮して、粗アルデヒドを得、これを精製することなく次のステップに使用した。無水THF中のMePPh3Br(3.88g、10.87mmol)の溶液を、0℃にてTHF中のt−BuOKの溶液(9.81mL、9.81mmol)で処理した。混合物を室温に1時間加温した。0℃に1時間冷却した後、THF中のアルデヒド(700mg、1.09mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層をカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−5(167mg、30%)を得た。
MeOH(10mL)中の1−5(450mg、0.69mmol)の溶液に、Pd/C(200mg)を室温で添加した。反応混合物をH2(バルーン)下室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製の1−6(440mg、97.1%)を白色固体として得た。
無水MeCN中の1−6(317mg、0.49mmol)、TPSCl(373mg、1.23mmol)、DMAP(150mg、1.23mmol)およびTEA(124mg、1.23mmol)の溶液を、室温で終夜撹拌した。反応物をNH3・H2Oでクエンチし、次いで室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、1−7(200mg、63%)を得た。
MeOH(10mL)中の1−7(280mg、0.44mmol)の溶液に、NH4F(1.0g、27.0mmol)を室温で添加した。混合物を12時間還流させた。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中10%MeOH)上で精製して、化合物1(81mg、63.3%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z291.8[M+H]+。
化合物2
DMF中の2−1(2.5g、4.04mmol)の溶液に、NaH(170mg、4.24mmol、純度60%)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。NaI(6.1g、40.4mmol)を室温で添加し、3時間撹拌した。反応物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、2−2(1.7g、94%)を黄色固体として得た。
THF(5mL)中の2−2(1.7g、3.81mmol)の溶液に、2M NaOH溶液(4.5mL)を0℃で添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をpH=7に調整し、減圧下で濃縮した。混合物をDCMと水との間で分配した。DCM層を高真空で乾燥させて、2−3(1.2g、68%)を白色固体として得、これをさらに精製することなく使用した。
EtOH(20mL)中の2−3(1.2g、2.58mmol)の溶液に、NH4COOH(650mg、7.75mmol)およびPd/C(120mg)を添加した。混合物をH2(30psi)下室温で1.5時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中0.5%TEAおよび1%MeOH)上で精製して、2−4(545mg、62%)を得た。ESI−MS:m/z361.2[M+23]+。
化合物2−4を80%HCOOH水溶液(20mL)に溶解し、20℃で18時間保持した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で除去し、残留物をトルエン(3×25mL)と共蒸発させた。残留物を水(3mL)に溶解し、濃NH4OH水溶液(1mL)を添加した。20℃で2時間後、溶媒を真空中で除去した。残留物を、DCM中メタノールの5から50%の勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、精製された化合物2(14mg)を白色固体として得た。
化合物4
化合物4−1(5.0g、8.5mmol)および2−アミノ−6−クロロプリン(3.0g、17.7mmol)を無水トルエンと3回共濃縮した。無水MeCN(50mL)中の混合物の撹拌懸濁液に、DBU(7.5g、49mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で15分間撹拌し、TMSOTf(15g、67.6mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで70℃に終夜加熱した。混合物を室温に冷却し、EA(100mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラム(PE/EA:15/1から3/1)により精製して、4−2(2.5g、46.3%)を白色泡状物として得た。
無水DCM(20mL)中の4−2(10g、15.7mmol)、AgNO3(8.0g、47mmol)およびコリジン(10mL)の溶液に、MMTrCl(14.5g、47mmol)をN2下で少量ずつ添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、濾液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/ME=20/1から8/1)により精製して、4−3(10g、70%)を黄色固体として得た。
無水THF(100mL)中の3−ヒドロキシ−プロピオニトリル(3.51g、49.4mmol)の溶液に、NaH(2.8g、70mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物に、無水THF(100mL)中の4−3(8.5g、9.35mmol)の溶液を0℃で添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水によりクエンチし、EA(100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1から20/1)により精製して、4−4(4.5g、83%)を白色固体として得た。
化合物4−4(1.5g、2.6mmol)を無水ピリジンと3回共濃縮した。無水ピリジン(30mL)中の4−4の氷冷溶液に、TsCl(1.086g、5.7mmol)を添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(80mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1から15/1)により精製して、4−5(1.4g、73%)を白色固体として得た。
アセトン(60mL)中の4−5(4.22g、5.7mmol)の溶液に、NaI(3.45g、23mmol)を添加し、混合物を終夜還流させた。反応物を飽和Na2S2O3水溶液によりクエンチし、次いでEA(100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1から15/1)により精製して、4−6(4g、73%)を白色固体として得た。
無水THF(60mL)中の4−6(4.0g、5.8mmol)の溶液に、DBU(3.67g、24mmol)を添加し、混合物を60℃で終夜撹拌した。混合物をEA(80mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1から20/1)により精製して、4−7(2g、61%)を白色固体として得た。
無水DCM(20mL)中の4−7(500mg、0.89mmol)の氷冷溶液に、AgF(618mg、4.9mmol)、および無水DCM(20mL)中のI2(500mg、1.97mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3およびNaHCO3水溶液でクエンチし、混合物をDCM(50mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、粗製の4−8(250mg、粗製)を黄色固体として得た。
無水DCM(50mL)中の粗製の4−8(900mg、1.28mmol)の溶液に、DMAP(1.0g、8.2mmol)およびBzCl(795mg、5.66mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物を分取TLC(DCM/MeOH=15:1)により精製して、4−9(300mg、26%)を白色固体として得た。
無水HMPA(20mL)中の粗製の4−9(750mg、0.82mmol)の溶液に、NaOBz(1.2g、8.3mmol)および15−クラウン−5(1.8g、8.3mmol)を添加した。混合物を60℃で2日間撹拌した。混合物をEAで希釈し、溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物を分取TLC(PE/EA=1:1)により精製して、粗製の4−10(550mg、73%)を白色固体として得た。
粗製の4−10(550mg、0.6mmol)をNH3/MeOH(7N、50mL)に溶解した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH、100/1から20/1)により精製して、4−11(62mg、17%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z598.0[M+H]+。
80%ギ酸(0.5mL)中の4−11(12mg)の溶液を室温で3.5時間静置し、次いで濃縮した。残留物をバイアル内でMeOH/トルエンと4回共蒸発させ、次いで40℃でEtOAcとすり混ぜた。EtOAc溶液をピペットで除去し、すり混ぜるステップを数回繰り返した。残った固体をMeOHに溶解した。溶液を濃縮し、乾燥させて、化合物4(4.7mg)をオフホワイトの固体として得た。ESI−MS:m/z326.6[M+H]+。
化合物5
ジオキサン(30mL)中の5−1(1.2g;4.3mmol)の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(820mg;1当量)およびオルトギ酸トリメチル(14mL;30当量)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物をメタノール性アンモニアで中和し、溶媒を蒸発させた。CH2Cl2−MeOH溶媒系(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、5−2(1.18g、87%)を得た。
無水THF(20mL)中の5−2(0.91g;2.9mmol)の氷冷溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(2.1mL;THF中2M)を添加した。混合物を0℃で20分間撹拌した。THF(2mL)中のホスホロクロリデート試薬(2.2g;2.5当量)の溶液を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、室温で10分間撹拌した。次いで、混合物を水およびCH2Cl2で希釈し、2層に分離した。有機層を水、半飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2−iPrOH溶媒系(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、5−3のRp/Sp混合物(1.59g;93%)を得た。
5−3(1.45g;2.45mmol)および80%HCOOH水溶液(7mL)の混合物を、室温で1.5時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、トルエンと共蒸発させた。得られた残留物をMeOHに溶解し、Et3N(3滴)で処理し、溶媒を蒸発させた。CH2Cl2−MeOH溶媒系(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、化合物5のRp/Sp混合物(950mg;70%)を得た。31P-NMR (DMSO-d6): δ 3.52, 3.37.MS:m/z=544[M−1]。
化合物6
化合物32−1(5g、8.79mmol)を無水ピリジンと共蒸発させた。無水ピリジン(15mL)中の32−1の氷冷溶液に、TsCl(3.43g、17.58mmol)を添加し、0℃で1時間撹拌した。反応をLCMSおよびTLCによりチェックした。反応物をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。化合物6−1(6.35g、100%)を次のステップに直接使用した。
アセトン(300mL)中の6−1(31.77g、43.94mmol)の溶液に、NaI(65.86g、439.4mmol)を添加し、終夜加熱還流した。反応をLCMSによりチェックした。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から6%)により精製して、6−2(11.5g、38%)を白色固体として得た。
乾燥THF(120mL)中の6−2(11.5g、16.94mmol)の溶液に、DBU(12.87g、84.68mmol)を添加し、60℃に加熱した。反応物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、6−3(5.5g、54%)を白色固体として得た。
乾燥DCM(20mL)中の6−3(500mg、0.90mmol)の氷冷溶液に、AgF(618mg、4.9mmol)、および乾燥DCM(20mL)中のI2(500mg、1.97mmol)の溶液を添加した。反応物を3時間撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和Na2S2O3溶液および飽和NaHCO3溶液でクエンチし、混合物をDCMで抽出した。有機層を無水Na2SO4により乾燥させ、低圧で蒸発させて、粗製の6−4(420mg、66%)を得た。
乾燥DCM(8mL)中の粗製の6−4(250mg、0.36mmol)の溶液に、DCM(2mL)の溶液中のDMAP(0.28g、2.33mmol)、TEA(145mg、1.44mmol)およびBzCl(230mg、1.62mmol)を添加した。反応物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を低圧で蒸発させた。残留物を分取TLCにより精製して、粗製の6−5(150mg、46%)を得た。
乾燥HMPA(20mL)中の粗製の6−5(650mg、0.72mmol)の溶液に、NaOBz(1.03g、7.2mmol)および15−クラウン−5(1.59g、7.2mmol)を添加した。反応物を60℃で2日間撹拌した。混合物をH2Oで希釈し、EAで抽出した。有機層を低圧で蒸発させた。残留物を分取TLCにより精製して、6−6(210mg、32.4%)を得た。ESI−MS:m/z:900.4[M+H]+。
6−6(25mg)およびBuNH2(0.8mL)の混合物を、室温で終夜撹拌した。混合物を蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(4〜15%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、6−7(15mg、91%)を得た。
ACN(0.25mL)および4N HCL/ジオキサン(19μL)中の6−7(15mg、0.02mmol)の混合物を、室温で45分間撹拌した。混合物をMeOHで希釈し、蒸発させた。粗残留物をMeCNで処理し、固体を濾過して、化合物6(7mg)を得た。MS:m/z=314[M−1]。
化合物7
7−1(170mg、0.19mmol)およびメタノール性アンモニア(7N;3mL)の混合物を、室温で8時間撹拌し、濃縮し、CH2Cl2/MeOH(4〜11%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、7−2(100mg、90%)を得た。
化合物7−2を、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。アセトニトリル(1mL)中の7−2(24mg、0.04mmol)およびN−メチルイミダゾール(17μL、5当量)の溶液に、ホスホロクロリデート(50mg、3.5当量)を6時間の間隔で2回に分けて添加した。混合物を室温で1日間撹拌し、蒸発させた。CH2Cl2/MeOH(4〜12%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、7−3(10mg、28%)を得た。
80%ギ酸中の7−3(9mg、0.01mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。混合物を蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(5〜15%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、化合物7(3mg、50%)を得た。MS:m/z=624[M−1]。
化合物8
無水THF(2mL)中の8−1(80mg;015mmol)の氷冷溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(0.22mL;THF中2M)を添加した。混合物を0℃で20分間撹拌した。THF(0.5mL)中のホスホロクロリデート試薬(0.16g;0.45mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、室温で10分間撹拌した。混合物を水およびCH2Cl2で希釈し、2層に分離した。有機層を水、半飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2−MeOH溶媒系(2〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、8−2のRp/Sp混合物(102mg;80%)を得た。
EtOH(3mL)および10%Pd/C(10mg)中の8−2(100mg;0.12mmol)の混合物を、H2雰囲気下で1.5時間撹拌した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、蒸発させ、CH2Cl2−MeOH溶媒系(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、化合物8のRp/Sp混合物(52mg、74%)を得た。MS:m/z=584[M−1]。
化合物9
ジオキサン(30mL)中の9−1(1.2g、4.3mmol)、PTSA一水和物(0.82g、1当量)およびオルトギ酸トリメチル(14mL、30当量)の混合物を、室温で終夜撹拌した。反応物を7N NH3/MeOHで中和し、白色固体を濾過により除去した。残留物をTHF(10mL)に溶解し、80%AcOH水溶液(5mL)で処理した。混合物を室温で45分間保持し、次いで蒸発させた。残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(25gカラム)上で精製して、9−2(1.18g、87%)を得た。
化合物9−3(137mg、75%)は、THF(3mL)中のDIPEA(0.2mL)、BopCl(147mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(66mg)とともに9−2(93mg、0.29mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.44mmol)から調製した。精製は、CH2Cl2/i−PrOH溶媒系(3〜10%勾配)で行った。
80%HCOOH水溶液中の9−3(137mg)の溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を、トルエンと、次いで少量のEt3N(2滴)を含有するMeOHと共蒸発させた。CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(25gカラム)上で精製して、化合物9(100mg、77%)を得た。MS:m/z=1175(2M−1)。
化合物10
化合物10−1(50g、86.0mmol)および6−Cl−グアニン(16.1g、98.2mmol)を、無水トルエンと3回共蒸発させた。MeCN(200mL)中の10−1の溶液に、DBU(39.5g、258.0mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでTMSOTf(95.5g、430.0mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。混合物を70℃に加熱し、終夜撹拌した。溶液を室温に冷却し、EA(100mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラム(PE中EA、10%から40%)により精製して、10−2(48.0g、収率:88.7%)を黄色泡状物として得た。ESI−MS:m/z628[M+H]+。
無水DCM(200mL)中の10−2(48.0g、76.4mol)、AgNO3(50.0g、294.1mmol)およびコリジン(40mL)の溶液に、MMTrCl(46.0g、149.2mmol)をN2下で少量ずつ添加した。混合物をN2下室温で3時間撹拌した。反応をTLCによりモニターした。混合物を濾過し、フィルターを飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、5%から50%)により精製して、粗製の10−3(68g、98%)を得た。ESI−MS:m/z900.1[M+H]+。
ナトリウム(8.7g、378.0mmol)を乾燥EtOH(100mL)に0℃で溶解し、ゆっくりと室温に加温した。化合物10−3(68.0g、75.6mmol)を、新たに調製したNaOEt溶液で処理し、室温で終夜撹拌した。反応をTLCによりモニターし、混合物を低圧で濃縮した。混合物をH2O(100mL)で希釈し、EA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、10−4(34.0g、75.2%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z598[M+H]+。
化合物10−4(32.0g、53.5mmol)を無水ピリジンと3回共蒸発させた。無水ピリジン(100mL)中の10−4の氷冷溶液に、ピリジン(50mL)中のTsCl(11.2g、58.9mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で18時間撹拌した。反応をLCMSによりチェックした(約70%が所望の生成物であった)。反応物をH2Oでクエンチし、溶液を低圧で濃縮した。残留物をEA(100mL)に溶解し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、粗製の10−5(25.0g、62.2%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z752[M+H]+。
アセトン(150mL)中の10−5(23.0g、30.6mmol)の溶液に、NaI(45.9g、306.0mmol)およびTBAI(2.0g)を添加し、終夜還流させた。反応をLCMSによりモニターした。反応が完了した後、混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(100mL)に溶解し、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機溶液を低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1から20:1)により精製して、粗生成物を得た。乾燥THF(200mL)中の粗生成物の溶液に、DBU(14.0g、91.8mmol)を添加し、60℃に加熱した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、溶液をEA(100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、10−6(12.0g、67.4%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z580[M+H]+。
乾燥MeCN(100mL)中の10−6(8.0g、13.8mmol)の氷冷溶液に、NIS(3.9g、17.2mmol)およびTEA・3HF(3.3g、20.7mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、LCMSによりチェックした。反応が完了した後、反応物を飽和Na2SO3および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。溶液をEAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から50%)により精製して、10−7(7.2g、72.0%)を固体として得た。ESI−MS:m/z726[M+H]+。
乾燥DCM(100mL)中の粗製の10−7(7.2g、9.9mmol)の溶液に、DMAP(3.6g、29.8mmol)およびBzCl(2.8g、19.8mmol)を0℃で添加した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から30%)により精製して、10−8(8.0g、86.4%)を固体として得た。ESI−MS:m/z934[M+H]+。
乾燥DMF(100mL)中の10−8(7.5g、8.0mmol)の溶液に、NaOBz(11.5g、80.0mmol)および15−クラウン−5(15.6mL)を添加した。混合物を90℃で36時間撹拌した。混合物をH2O(100mL)で希釈し、EA(3×150mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から30%)により精製して、粗製の10−9(6.0g、80.0%)を固体として得た。ESI−MS:m/z928[M+H]+。
化合物10−9(4.0g、4.3mmol)を無水トルエンと3回共蒸発させ、室温にてNH3/MeOH(50mL、4N)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、30%から50%)により精製して、10−10(1.9g、71.7%)を固体として得た。ESI−MS:m/z616[M+H]+。
化合物10−10(300.0mg、0.49mmol)を、無水トルエンと3回共蒸発させ、MeCN(2mL)に溶解した。混合物を、0℃にてMeCN(1mL)中のNMI(120.5mg、1.47mmol)およびホスホロクロリデート試薬(338.1mg、0.98mmol)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物を10%NaHCO3溶液で希釈し、EAで抽出した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、30%から50%)により精製して、10−11(240mg、53.3%)を固体として得た。ESI−MS:m/z925[M+H]+。
化合物10−11(240.0mg、0.26mmol)を80%AcOH(10mL)で処理し、混合物を室温で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から3%)により精製して、化合物10(87.6mg、51.7%)を固体として得た。ESI−MS:m/z653[M+H]+。
化合物12
無水THF(100mL)中の12−1(20.0g、81.3mmol)、イミダゾール(15.9g、234.0mmol)、PPh3(53.5g、203.3mmol)およびピリジン(90mL)の撹拌懸濁液に、THF(150mL)中のI2(41.3g、162.6mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物をゆっくりと室温に加温し、14時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3水溶液(150mL)でクエンチし、THF/EA(1/1)(100mL×3)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をEtOHから再結晶して、純粋な12−2(23g、79%)を白色固体として得た。
無水MeOH(200mL)中の12−2(23g、65mmol)の撹拌溶液に、MeOH(50mL)中のNaOCH3(10.5g、195mmol)を室温で添加した。混合物を60℃で3時間撹拌し、ドライアイスでクエンチした。固体が沈殿し、これを濾過により除去した。濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中MeOH、1%から10%)上で精製して、12−3(13.1g、92.5%)を白色泡状固体として得た。
無水CH3CN中の12−3(12.0g、53mmol)の撹拌溶液に、TEA・3HF(8.5g、53mmol)およびNIS(10.2g、63.6mmol)を0℃で添加した。混合物を30分間撹拌し、ゆっくりと室温に加温した。混合物をさらに30分間撹拌した。固体を濾過により取り出し、DCMで洗浄して、12−4(14g、73%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z373.0[M+H]+。
ピリジン(100mL)中の12−4(12.0g、32mmol)およびDMAP(1.2g、9.6mmol)の撹拌溶液に、Bz2O(21.7g、96mmol)を室温で添加した。混合物を50℃で16時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、低圧で濃縮乾固した。粗製物をシリカゲルカラム(PE中50%EA)上で精製して、12−5(15g、81%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z581.0[M+H]+。
水酸化テトラブチルアンモニウム(54〜56%水溶液として288mL、576mmol)を、TFA(48mL)の添加によりpH約4に調整した。得られた溶液を、DCM(200mL)中の12−5(14g、24mmol)の溶液で処理した。激しく撹拌しながらm−クロロ過安息香酸(30g、60〜70%、120mmol)を少量ずつ添加し、混合物を終夜撹拌した。有機層を分離し、ブラインで洗浄した。得られた溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、12−6(7.5g、68%)を得た。
化合物12−6(5.0g、10.6mmol)を7N NH3・MeOH(100mL)で処理し、混合物を5時間撹拌した。次いで、混合物を低圧で濃縮乾固した。残留物をDCMで洗浄し、固体を濾過して、12−7(2.1g、75%)を白色泡状物として得た。ESI−MS:m/z263.0[M+H]+。
ピリジン中の12−7(2.1g、8.0mmol)の溶液に、TIDPSCl(2.5g、8.0mmol)を0℃で滴下添加し、室温で12時間撹拌した。溶液を水でクエンチし、低圧で濃縮乾固した。粗製物をカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から50%)により精製して、純粋な12−8(1.6g、40%)を白色泡状物として得た。
無水CH3CN(10mL)中の12−8(1.5g、3.0mmol)およびIBX(1.69g、6.0mmol)の溶液を、80℃で3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、濾過した。濾液を低圧で濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中EA、2%から50%)により精製して、純粋な12−9(1.2g、80%)を白色泡状物として得た。ESI−MS:m/z503.0[M+H]+
化合物12−9(500mg、1mmol)を乾燥THF(8mL)に溶解した。エチニルマグネシウムブロミド(8mLのシクロヘキサン中0.5M溶液)を室温で添加した。30分後、追加のエチニルマグネシウムブロミド(8mL)を添加した。混合物を30分間放置し、次いで塩化アンモニウムの飽和溶液でクエンチした。生成物をEAで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。残留物をEA中のシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、暗色を除去した。黄色化合物をTHF(3mL)に溶解し、TBAF(1mL、THF中2M溶液)で30分間処理した。溶媒を蒸発させ、残留物をBiotageカートリッジ(25g)上でのシリカゲルクロマトグラフィーに供した。水で飽和させたEAを定組成溶出に使用した。各画分を、DCM:MeOH(9:1 v:v)中のTLCにより分析した。高いRfを有する異性体のみを含有する画分を濃縮して、純粋な化合物12(110mg)を得た。MS:285.1[M−1]。
化合物13
化合物12(57mg、0.2mmol)を、N−メチルイミダゾール(40uL)を含有するCH3CN(2mL)に溶解した。ホスホロクロリデート試薬(207mg、0.6mmol)を添加し、混合物を40℃で終夜保持した。混合物を水とEAとの間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。生成物を、0%から15%のDCM中メタノールの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。化合物13を得た(46mg、39%)。MS:m/z593.9[M−1]。
化合物14
無水MeCN中の14−1(5.0g、19.53mmol)の撹拌溶液に、IBX(7.66g、27.34mmol)を室温で添加した。混合物を80℃で12時間加熱し、次いでゆっくりと室温に冷却した。濾過した後、濾液を濃縮して、粗製の14−2(4.87g、98%)を得た。
N2下−78℃の無水THF中の14−2(4.96g、19.53mmol)の溶液に、メチルマグネシウムブロミド(19.53mL、58.59mmol)を滴下により添加した。混合物をゆっくりと室温に加温し、12時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−3(4.37g、83%)を白色固体として得た。
無水DCM(20mL)中の14−3(4.37g、16.19mmol)の溶液に、DMAP(3.95g、32.38mmol)、TEA(4.91g、48.56mmol)およびBzCl(6.80g、48.56mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液(30mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製の14−4(5.3g、87%)を白色固体として得た。
酢酸(10mL)中の14−4(3.0g、8.02mmol)およびAc2O(4.91g、48.13mmol)の溶液に、濃H2SO4(98%、2.41g、24.06mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶液を氷水(30mL)に注ぎ入れ、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−5(2.3g、81%)を白色固体として得た。
無水MeCN(5mL)中の6−Cl−グアニン(560mg、3.31mmol)および14−5(1.11g、2.76mmol)の撹拌溶液に、DBU(1.27g、8.28mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、TMSOTf(2.45g、11.04mmol)を15分間でゆっくりと添加した。次いで、混合物を30分間で室温に加温した。混合物を60℃で4時間加熱した。次いで、混合物を氷水(30mL)に注ぎ入れ、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−6(800mg、70%)を白色固体として得た。
DCM(10mL)中の14−6(839mg、1.64mmol)、MMTrCl(1.46g、4.75mmol)およびAgNO3(697mg、4.1mmol)の溶液に、コリジン(794mg、6.56mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液(20mL)でクエンチした。濾過した後、濾液をDCM(3×20mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−7(1.3g、72.5%)を白色固体として得た。
3−ヒドロキシルアクリルニトリル(4.13g、5.82mmol)を無水THF(10mL)に溶解した。溶液を0℃にてNaH(464mg、11.6mmol)で処理し、ゆっくりと室温に加温し、30分間撹拌した。無水THF(5mL)中の14−7(912mg、1.16mmol)の溶液をゆっくりと添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水(40mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−8(600mg、85%)を白色固体として得た。
0℃の無水ピリジン(10mL)中の14−8(6.20g、10.86mmol)の溶液に、無水ピリジン(10mL)中のTsCl(4.54g、23.89mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−9(6.0g、76%)を白色固体として得た。
アセトン(30mL)中の14−9(6.0g、8.28mmol)の溶液に、NaI(4.97g、33.12mmol)を添加し、終夜還流させた。混合物を減圧下で蒸発させた。残留物をEA(50mL)に溶解し、飽和NaHCO3溶液(30mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−10(5.43g、96.4%)を白色固体として得た。
無水THF(20mL)中の14−10(5.0g、7.34mmol)の溶液に、DBU(4.49g、29.37mmol)を添加し、60℃で終夜撹拌した。混合物をゆっくりと室温に冷却した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、14−11(3.5g、85%)を白色固体として得た。
無水DCM(20mL)中の14−11(3.5g、6.33mmol)およびAgF(4.42g、34.81mmol)の溶液に、無水DCM(5mL)中のヨウ素(3.54g、13.93mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を3時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3溶液(40mL)で洗浄し、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、粗製の14−12(1.37g、31%)を白色固体として得た。
無水DMF(15mL)中の14−12(1.37g、1.96mmol)の溶液に、安息香酸ナトリウム(2.82g、19.60mmol)および15−クラウン−5(4.31g、19.60mmol)を添加し、90℃で3日間撹拌した。混合物を水(30mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をHPLC分離により精製して、14−13(250mg、20%)を得た。ESI−MS:m/z:694[M+H]+
液体アンモニア中の14−13(250mg、0.36mmol)の混合物を、高圧ガラス容器内に室温で終夜保持した。次いで、アンモニアを蒸発させ、残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、14−14(180mg、85%)を得た。
化合物14(85mg、56%)を、THF(2mL)中のi−PrMgCl(0.11mL)およびホスホロクロリデート試薬(94mg)とともに14−14(99mg)から調製し、続いて脱保護を行った。MS:m/z=627[M+1]。
化合物15
無水THF(8mL)中の15−1(260mg、1mmol)、PPh3(780mg、3mmol)およびピリジン(0.5mL)の溶液に、I2(504mg、2mmol)を室温で添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、1M HCl溶液で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、15−2(190mg、85%)を白色固体として得た。
THF(4mL)中の15−2(190mg、0.52mmol)の溶液に、DBU(760mg、5mmol)を室温で添加し、混合物を50℃で終夜加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、15−3(75mg、52%)を白色固体として得た。
MeCN(無水、4mL)中の15−3(200mg、0.82mmol)の溶液に、NIS(337mg、1.5mmol)およびTEA・3HF(213mg、1.25mmol)を室温で添加し、混合物を室温で7時間撹拌した。反応物を飽和Na2SO3溶液および飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。混合物をEAで抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、15−4(300mg、62%)を白色固体として得た。
ピリジン(5mL)中の15−4(194mg、0.5mmol)の溶液に、BzCl(92mg、0.55mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、反応物を水でクエンチした。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、15−5(397mg、81%)を白色固体として得た。
DCM(12mL)中の15−5(1.05g、2.13mmol)の溶液に、TFA(0.5mL)およびBu4NOH(1mL)の混合物を添加し、続いてm−CPBA(1.3g、6mmol)を室温で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。混合物を飽和Na2SO3溶液およびNaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、15−6(450mg、63%)を白色固体として得た。
化合物15−6(250mg、0.65mmol)をNH3/MeOH(5mL)に溶解した。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、化合物15(120mg、66%)を白色粉末として得た。ESI−MS:m/z279.0[M+H]+。
化合物16
ナトリウム(6.0g、261.2mmol)を乾燥EtOH(400mL)に0℃で溶解し、ゆっくりと室温に加温した。化合物14−7(32.0g、43.5mmol)を、0℃にて、新たに調製したNaOEt溶液で処理し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応をTLCおよびLCMSによりモニターした。反応完了後、混合物を低圧で濃縮した。混合物をH2O(40mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、0.5%から2%)により精製して、16−1(20.0g、76.6%)を白色固体として得た。
化合物16−1(20.0g、33.3mmol)を無水ピリジンと3回共蒸発させた。無水ピリジン(100mL)中の16−1の氷冷溶液に、TsCl(9.5g、49.9mmol)を0℃で添加した。添加後、反応物を20℃で12時間撹拌し、LCMSによりモニターした。反応物をH2Oでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、0.5%から2%)により精製して、16−2(20.0g、80%)を黄色固体として得た。
アセトン(100mL)中の16−2(20.0g、26.5mmol)の溶液に、NaI(31.8g、212mmol)を添加し、終夜加熱還流した。反応をLCMSによりチェックした。反応が完了した後、混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、0.5%から2%)により精製して、粗生成物を得た。乾燥THF(60mL)中の粗生成物の溶液に、DBU(16.2g、106mmol)を添加し、60℃に加熱した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、0.5%から2%)により精製して、16−3(12.0g、77.9%)を黄色固体として得た。
乾燥MeCN(100mL)中の16−3(11.0g、18.9mmol)の氷冷溶液に、NIS(5.4g、23.7mmol)およびNEt3・3HF(3.0g、18.9mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、LCMSによりチェックした。反応が完了した後、反応物を飽和Na2SO3溶液および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。溶液をEA(3×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、12%から50%)により精製して、16−4(11.0g、79.9%)を得た。
乾燥DMF(100mL)中の16−4(10.0g、13.7mmol)の溶液に、NaOBz(19.8g、137mmol)および15−クラウン−5(30.2g、137mmol)を添加した。反応物を90℃で48時間撹拌し、EAで希釈した。溶液を水およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。有機層を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、12%から50%)により精製して、16−5(8.0g、80.0%)を得た。
化合物16−5(6.0g、8.3mmol)を無水トルエンと3回共蒸発させ、室温にてMeOH中NH3(4N、50mL)で処理した。反応物を室温で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。反応が完了した後、混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、20%から50%)により精製して、16−6(4.5g、87.8%)を得た。ESI−MS:m/z617.9[M+H]+。
アセトニトリル(0.7mL)中の16−6(25mg、0.07mmol)およびNMI(46μL、8当量)の氷冷混合物に、ホスホロクロリデート試薬(73mg、3当量)を添加し、室温で終夜撹拌した。追加量のNMI(46uL)およびホスホロクロリデート試薬(73mg)を添加し、撹拌を1日続けた。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、NaHCO3水溶液、水およびブラインで洗浄し、次いで乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、化合物16(18mg、40%)を得た。MS:m/z=655[M+1]。
化合物18
ピリジン(5mL)中の化合物15(139mg、0.5mmol)の溶液に、BzCl(92mg、0.55mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、EtOAcで希釈し、1N HCl溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、18−1(274mg、79%)を白色固体として得た。
MeCN(10mL)中の18−1(490mg、1mmol)、DMAP(244mg、2mmol)およびTEA(205mg、2.1mmol)の溶液に、TPSCl(604mg、2mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでNH4OH水溶液を室温で添加した。混合物を0.5時間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、18−2(250mg、41%)を白色固体として得た。
化合物18−2(250mg、0.51mmol)をNH3/MeOH(15mL)に溶解した。混合物を室温で5時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%DCM)により精製して、化合物18(95mg、66%)を白色粉末として得た。ESI−MS:m/z278.1[M+H]+。
化合物20
無水THF(300mL)中の化合物20−1(30g、0.08mol)の溶液に、リチウムトリ−tert−ブトキシアルミノヒドリドの溶液(120mL、0.12mol)をN2下−78℃で滴下添加した。混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、次いで濾過した。濾液をEA(3×300mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)により精製して、20−2(26g、86%)を無色油状物として得た。
DCM(100mL)中のPPh3(37.7g、0.144mol)の撹拌溶液に、化合物20−2(27g、0.072mol)をN2下−20℃で添加した。混合物を室温で15分間撹拌した後、N2下で反応温度を−25から−20℃の間に維持しながら、CBr4(42g、0.129mol)を添加した。次いで、混合物を−17℃未満で20分間撹拌した。シリカゲルを溶液中に添加し、次いでフラッシュシリカゲルカラム分離により精製して、粗油状生成物を得た。粗製物をシリカゲルカラム(PE中EA、2%から20%)により精製して、20−3(α−異性体、17g、55%)を無色油状物として得た。
t−BuOH(200mL)およびMeCN(150mL)中の6−Cl−グアニン(11.6g、68.8mmol)およびt−BuOK(8.2g、73mmol)の混合物を、35℃で30分間撹拌し、次いでMeCN(100mL)中の20−3(10g、22.9mmol)を室温で添加した。混合物を50℃で終夜加熱した。反応物を水(40mL)中のNH4Cl(5g)の溶液でクエンチし、混合物を濾過した。濾液を低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、20−4(6g、42%)を黄色固体として得た。
DCM(50mL)中の20−4(12.5g、23.8mol)の溶液に、AgNO3(8.1g、47.6mmol)、コリジン(5.77g、47.6mmol)およびMMTrCl(11g、35.7mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物をMeOH(5mL)でクエンチし、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、中間体(16g、86%)を黄色固体として得た。THF(200mL)中のHOCH2CH2CN(4.7g、66mmol)の溶液に、NaH(3.7g、92mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。THF(50mL)中の中間体(10.5g、13mmol)の溶液を添加し、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をMeOH(2mL)でクエンチし、EA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、20−5(5.8g、77%)を黄色固体として得た。
無水ピリジン(100mL)中のPPh3(7.0g、26.6mmol)の溶液に、I2(6.3g、24.9mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。混合物を、ピリジン(40mL)中の20−5(9.5g、16.6mmol)の溶液で処理した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、混合物をEAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、20−6(7g、66%)を黄色固体として得た。
乾燥THF(50mL)中の20−6(7.5g、11mmol)の溶液に、DBU(5.4g、33mmol)を添加し、混合物を4時間加熱還流した。混合物をEA(3×100mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、20−7(4.0g、67%)を白色固体として得た。
無水MeCN(20mL)中の20−7(3.0g、5.4mmol)の氷冷溶液に、TEA・3HF(0.65g、4.1mmol)およびNIS(1.53g、6.78mmol)を室温で添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をEA(50mL)で希釈し、飽和Na2S2O3溶液およびNaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、2つの異性体(約1:1)を分離した。NOEは、極性異性体が白色固体として20−8(0.6g、16%)であることを示した。
乾燥ピリジン(10mL)中の20−8(0.7g、1mmol)の溶液に、BzCl(147mg、1.05mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、20−9(0.65g、81%)を白色固体として得た。
乾燥DMF(40mL)中の20−9(0.65g、0.8mmol)の溶液に、NaOBz(1.15g、8mmol)および15−クラウン−5(1.77g、8mmol)を添加した。混合物を100℃で48時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させ、残留物をEA(30mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、20−10(500mg、78%)を白色固体として得た。
NH3/MeOH(7N、100mL)中の化合物20−10(400mg、0.5mmol)を、室温で18時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、20−11(220mg、63%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z590.3[M+H]+。
化合物20−11(59mg、0.1mmol)をメタノール中50%TFA(10mL)に溶解し、混合物を室温で2時間保持した。溶媒を蒸発させ、メタノール/トルエン混合物と共蒸発させて、微量の酸を除去した。残留物をCH3CN(1mL)中に懸濁させ、遠心分離した。沈殿物をCH3CN(1mL)で洗浄し、乾燥させた。化合物20を無色固体(21mg、65%)として得た。MS:m/z316.2[M−1]。
化合物21
化合物21(15mg、16%)は、化合物7と同じ方法で、ホスホロクロリデート試薬(0.14g)およびNMI(0.1mL)とともにアセトニトリル(2mL)中の21−1(50mg)から調製した。MS:m/z=643[M+1]。
化合物22
化合物22(30mg、32%)は、化合物7と同じ方法で、ホスホロクロリデート試薬(0.14g)およびNMI(0.1mL)とともにアセトニトリル(2mL)中の22−1(50mg)から調製した。MS:m/z=615[M+1]。
化合物23
無水THF(2.0mL)中の化合物15(60mg、0.22mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(0.142mL、1.73mmol)を0℃(ドライアイス/アセトン浴)で添加し、続いてフェニル(シクロヘキサノキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデートの溶液(235mg、0.68mmol、THF(2mL)に溶解)を添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌し、温度をその後1時間かけて10℃まで上げた。反応物を10℃で3時間放置した。混合物を0から5℃に冷却し、EAで希釈し、水(5mL)を添加した。溶液をH2Oおよびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを25%CH3CN/H2Oに溶解した。化合物を、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、白色泡状物を得た。生成物をEtOAcに再溶解し、50%クエン酸水溶液で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、凍結乾燥して、化合物23の2つの異性体(Rp/Sp)(6.3mg)を得た。MSm/z586.05(M−H)。
化合物24
無水THF(3.0mL)中の化合物15(100mg、0.36mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(236μL、2.87mmol)を0℃(ドライアイス/アセトン浴)で添加し、続いてホスホロクロリデートの溶液(329mg、1.08mmol、2mLのTHFに溶解)を添加した。溶液を0℃で1時間撹拌し、反応温度をその後1時間10℃まで上げ、溶液を10℃でその後4時間放置した。混合物を0から5℃に冷却し、EAで希釈し、水を添加した(15mL)。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを25%CH3CN/H2Oに溶解した。残留物を、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、化合物24の2つの異性体の混合物(17.5mg)を得た。MSm/z546.05(M−H)。
化合物25および26
DCM(3mL)中の25−1(0.47g、0.65mol)の溶液に、AgNO3(0.22g、1.29mmol)、コリジン(0.15g、1.29mmol)およびMMTrCl(0.3g、0.974mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、フィルターを飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、25−2(0.55、85%)を白色固体として得た。
乾燥DMF(10mL)中の25−2(0.5g、0.5mmol)の溶液に、NaOBz(0.72g、5mmol)および15−クラウン−5(0.9mL)を添加した。混合物を95℃で72時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)により精製して、25−3(0.3g、60%)を白色固体として得た。
NH3/MeOH(30mL)中の化合物25−3(0.3g、0.3mmol)を、室温で18時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、25−4(145mg、56%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z890.5[M+H]+。
無水CH3CN(2.0mL)中の25−4(161mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(118μL、2.87mmol)を0から5℃(氷/水浴)で添加し、続いて25−5の溶液(186mg、0.54mmol、2mLのCH3CNに溶解)を添加した。溶液を0から5℃で4時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水を添加した(15mL)。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から40%のEA/ヘキサンを用いるシリカゲル上で精製して、25−6(82.6mg)をより速く溶出する異性体として、25−7(106mg)をより遅く溶出する異性体として得た。
化合物25−6(82.6mg、0.07mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(35μL)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、化合物25(19.4mg)を得た。1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.9 (s, 1H), 7.32-7.28 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 7.2-7.12 (m, 3H), 6.43 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.70-4.63 (m, 2H), 4.55-4.4 (m, 3H), 3.94-3.9 (m, 1H), 1.79-1.67 (m, 4H), 1.53-1.49 (m, 1H), 1.45-1.22 (m, 15H);31P NMR (CD3OD-d4) δ 4.06 (s);ESI−LCMS:m/z=655.2[M+H]+、653.15[M−H]−。
化合物25−7(100mg、0.083mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(50μL)を0から5℃で添加した。化合物25を得るための手順に従って、化合物26(31.8mg)を得た。1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.93 (s, 1H), 7.33-7.29 (m, 2H), 7.24-7.14 (m, 3H), 6.41 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 4.70-4.60 (m, 2H), 4.54-4.49 (m, 2H), 4.44-4.39 (m, 1H), 3.92-3.89 (m, 1H), 1.77-1.66 (m, 4H), 1.54-1.24 (m, 16H);31P NMR (CD3OD-d4) δ 3.91 (s);ESI−LCMS:m/z=655.2[M+H]+、653.1[M−H]−。
化合物27および28
無水MeCN(500mL)中の4−1(50g、84.8mmol)および2−アミノ−6−クロロプリン(28.6g、169.2mmol)の撹拌懸濁液に、DBU(77.8g、508mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、TMSOTf(150.5g、678mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を、室温で20分間、透明溶液が形成されるまで撹拌した。混合物を90〜110℃で終夜撹拌した。混合物を室温に冷却し、EAで希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=2/1)により精製して、27−1(30g、55.5%)を白色固体として得た。
無水DCM(300mL)中の27−1(30g、47.1mmol)の溶液に、コリジン(30mL)、AgNO3(24g、141.4mmol)およびMMTrCl(43.6g、141.4mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、濾液を水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=4/1)により精製して、27−2(35g、82%)を白色固体として得た。
無水EtOH(150mL)中の27−2(35g、38.5mmol)の撹拌溶液に、EtOH中のEtONaの溶液(2N、150mL)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をEA(200mL)に溶解し、溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/2)により精製して、27−3(19g、81%)を白色固体として得た。
化合物27−3(19g、31.3mmol)を無水ピリジンと3回共濃縮した。無水ピリジン(120mL)中の27−3の氷冷溶液に、ピリジン(40mL)中のTsCl(6.6g、34.6mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で16時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、反応混合物を濃縮した。残留物をEA(200mL)に再溶解した。溶液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1)により精製して、27−4(16g、67%)を黄色固体として得た。
アセトン(100mL)中の27−4(15g、19.7mmol)の溶液に、NaI(30g、197mmol)を添加した。混合物を終夜還流させ、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100/1)により精製して、27−5(9g、63.7%)を白色固体として得た。
無水THF(60mL)中の27−5(8g、11.2mmol)の溶液に、DBU(5.12g、33.5mmol)を添加し、混合物を60℃で終夜加熱した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/アセトン=4/1)により精製して、27−6(5.7g、86%)を白色固体として得た。1H-NMR (CD3OH, 400MHz) δ = 8.18 (s, 1H), 7.17-7.33 (m, 12H), 6.80 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.98 (s, 1H), 5.40 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 3.87 (m, 5H), 3.75 (s, 3H), 2.69 (s, 1H), 1.05 (s, 3H).
無水MeCN(45mL)中の27−6(4.44g、7.5mmol)の氷冷溶液に、TEA・3HF(1.23g、7.6mmol)およびNIS(2.16g、9.5mmol)を添加した。混合物を室温で2〜3時間撹拌した。反応物を飽和Na2SO3およびNaHCO3溶液でクエンチした。混合物をEA(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/アセトン=100/2)により精製して、27−7(4.4g、79.8%)を白色固体として得た。
無水DCM(50mL)中の27−7(5.36g、7.3mmol)の溶液に、DMAP(3.6g、29.8mmol)およびBzCl(3.1g、22.1mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1)により精製して、27−8(5.6g、81.3%)を白色固体として得た。
無水DMF(150mL)中の27−8(5.0g、5.3mmol)の溶液に、NaOBz(7.64g、53mmol)および15−クラウン−5(14g、68mmol)を添加した。混合物を90〜100℃で48時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1)により精製して、27−9(3.9g、78.5%)を白色固体として得た。
MeOH中NH3(7N、60mL)中の化合物27−9を、室温で18時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/アセトン=50/1)により精製して、27−10(500mg、74.7%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z626.3[M+H]+。
無水ピリジン(4mL)中の27−10(350mg、0.56mmol)の溶液に、イミダゾール(50mg、0.72mmol)およびTBSCl(108mg、0.72mmol)を0から5℃で添加し、室温で15時間撹拌した。反応物を無水EtOH(0.5mL)でクエンチした。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEA(150mL)に溶解し、水、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中10〜30%EA)により精製して、27−11(338mg、81.8%)を白色固体として得た。
無水DCM(4mL)中の化合物27−11(328mg、0.44mmol)、AgNO3(226mg、1.33mmol)およびコリジン(0.59mL、4.84mmol)の溶液に、MMTrCl(410mg、1.33mmol)をN2下で添加した。混合物をN2下室温で終夜撹拌し、完了までTLCによりモニターした。混合物を予め充填されたセライトフィルターに通して濾過し、濾液を水、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中EA、0%から30%)により精製して、27−12(337mg)を得た。
無水THF(4mL)中の27−12(337mg、0.33mmol)の溶液に、TBAFの1.0M溶液(0.66ML、0.66mmol)を0から5℃で添加した。反応物をゆっくりと室温に加温し、1時間撹拌した。混合物をシリカゲルでクエンチし、濾過した。溶媒を蒸発させて、粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(ヘキサン中EA、0%から50%)により精製して、27−13(188mg)を得た。
無水CH3CN(2.5mL)中の27−13(180mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(132μL、1.6mmol)を0〜5℃(氷/水浴)で添加し、続いてフェニル(シクロヘキサノキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデートの溶液(207mg、0.6mmol、2mLのCH3CNに溶解)を添加した。溶液を室温で2.5時間撹拌し、混合物をEAで希釈し、続いて水(15mL)を添加した。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から40%のEA/ヘキサンを用いるシリカゲル上で精製して、27−14(75.8mg)を得、27−15(108mg)をより遅く溶出する異性体として得た。
化合物27−14(76mg、0.063mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(47μL)を0から5℃(氷/水浴)で添加した。混合物を室温で40分間撹拌し、無水EtOH(200μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、凍結乾燥して、化合物27(26.6mg)を得た。ESI−LCMS:m/z=663.3[M+H]+。
化合物27−15(108mg、0.089mmol)を無水CH3CN(0.7mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(67μL)を0から5℃(氷/水浴)で添加した。混合物を室温で60分間撹拌し、無水EtOH(200μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、凍結乾燥して、化合物28(40.3mg)を得た。ESI−LCMS:m/z=663.2[M+H]+。
化合物30および31
DCE(300mL)中の予めシリル化した6−Cl−グアニン(HMDSおよび(NH4)2SO4を使用)(25.2g、150mmol)の混合物に、30−1(50g、100mmol)およびTMSOTf(33.3g、150mmol)を0℃で添加した。混合物を70℃で16時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をEAに再溶解し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=2/1)上で精製して、純粋な30−2(45g、73%)を白色固体として得た。
EtOH(73mL)中の30−2(45g、73.4mmol)の溶液に、EtONa(EtOH中1N、360mL)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラム(DCM/MeOH=10/1)により精製して、純粋な30−3(19g、83%)を白色固体として得た。
ピリジン(120mL)中の30−3(19g、61.1mmol)の溶液に、TIPDSCl2(19.2g、61mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をEAに再溶解し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20/1)により精製して、純粋な30−4(22g、65%)を白色固体として得た。
DMF/ピリジン(5/1、100mL)中の30−4(22g、39.8mmol)の溶液に、TMSCl(12.9g、119mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで塩化イソブチリル(5.4g、50mmol)で処理した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いでNH4OHによりクエンチした。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(200mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、次いで有機層を乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)により精製して、純粋な30−5(15g、60%)を白色固体として得た。
DCM(100mL)中の30−5(15g、24.1mmol)の溶液に、PDC(13.5g、26mmol)およびAc2O(9.8g、96mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液によりクエンチし、次いでEAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物を無水THF(100mL)に溶解した。THF(200mL)中のTMSCCH(12g、112mmol)の溶液に、n−BuLi(2.5N、44mL)を−78℃で添加した。混合物を−78℃で15分間、0℃で15分間撹拌した。混合物を−78℃にてTHF中の粗ケトンの溶液で処理し、−30℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液によりクエンチし、次いでEAにより抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=10/1)により精製して、純粋な30−6(3.1g、18%)を白色固体として得た。
DCM(35mL)中の30−6(7g、7.5mmol)およびピリジン(1.4g、17mmol)の溶液に、DAST(5.6g、35mmol)を−78℃で添加した。混合物を−78℃で3時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液によりクエンチし、次いでEAで抽出した。合わせた有機層を無水物で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=10/1)により精製して、純粋な30−7(3.1g、18%)を白色固体として得た。
飽和NH3/MeOH(100mL)中の化合物30−7(4.1g、5.7mmol)を、室温で16時間撹拌し、低圧で濃縮した。残留物を無水DCM(300mL)に再溶解し、N2下、AgNO3(27.0g、160mmol)、コリジン(22mL)およびMMTrCl(23.0g、75.9mmol)で少量ずつ処理した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=10/1)により精製して、純粋な中間体を得た。中間体を、TBAF/THFの溶液(1N、20mL)に溶解した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)により精製して、純粋な30−8(3.0g、86%)を白色固体として得た。
THF(50mL)中の30−8(3.0g、4.9mmol)の溶液に、イミダゾール(840mg、12mmol)、PPh3(3.2g、12mmol)およびI2(2.4g、9.2mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3水溶液によりクエンチし、次いでEAで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=2/1)により精製して、粗製の30−9(4.2g、>100%、TPPOを含有)を白色固体として得た。
無水THF(30mL)中の粗製の30−9の溶液に、DBU(2.7g、18mmol)を添加し、80℃に加熱した。混合物を1時間撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物を水によりクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=2/1)により精製して、30−10(2.0g、69%)を白色固体として得た。
無水MeCN(15mL)中の30−10(2.0g、3.38mmol)の氷冷溶液に、NIS(777mg、3.5mmol)およびNEt3・3HF(536g、3.3mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、LCMSによりチェックした。完了後、混合物を飽和Na2SO3および飽和NaHCO3溶液によりクエンチし、EAで抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1から3/1)により精製して、30−11(2.1g、84.0%)を白色固体として得た。
無水DCM(100mL)中の粗製の30−11(2.1g、2.85mmol)の溶液に、DMAP(490mg、4mmol)およびBzCl(580mg、4mmol)を0℃で添加した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=8/1から3/1)により精製して、30−12(2.0g、83.4%)を白色固体として得た。
無水DMF(60mL)中の30−12(2.0g、2.4mmol)の溶液に、NaOBz(3.3g、23.0mmol)および15−クラウン−5(5.11g、23mmol)を添加した。混合物を110℃で36時間撹拌した。反応物を水によりクエンチし、混合物をEAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE/EA=5/1から3/1)により精製して、30−13(830mg、42.0%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z836.11[M+H]+。
無水n−ブチルアミン(4mL)中の30−13(831mg、1.0mmol)の溶液を、N2雰囲気下室温で3時間撹拌した。反応をTLCによりモニターした。溶媒を真空中で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラム(DCM中MeOH、0%から10%)により精製して、粗生成物を得、これを、シリカゲルカラムを使用して再精製して、30−14を薄桃色固体(563mg)として得た。
無水ピリジン(5mL)中の30−14(560mg、0.89mmol)の溶液に、イミダゾール(78.6mg、1.16mmol)およびTBSCl(202mg、1.34mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。反応物を無水EtOH(0.3mL)の添加によりクエンチした。溶液を減圧下で濃縮乾固し、トルエンと3回共蒸発させた。残留物をEA(150mL)に溶解し、水、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中0〜20%EA)により精製して、30−15(303mg)を白色固体として得た。
無水DCM(4mL)中の30−15(303mg、0.41mmol)、AgNO3(208mg、1.23mmol)およびコリジン(0.55mL、4.51mmol)の溶液に、MMTrCl(378mg、1.3mmol)をN2下で添加した。混合物をN2下室温で終夜撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を予め充填されたセライトフィルターに通して濾過し、濾液を水および50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中EA、0%から30%)により精製して、30−16(374mg、90%)を得た。
無水THF(4mL)中の30−16(374mg、0.37mmol)の溶液に、TBAFの1.0M溶液(0.74mL、0.74mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をシリカゲルでクエンチし、濾過した。溶媒を蒸発させて、粗生成物を得、これをシリカゲルカラム(ヘキサン中EA、0%から50%)により精製して、30−17(265mg)を得た。
無水CH3CN(2.5mL)中の30−17(187.5mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(136μL、1.66mmol)を0〜5℃(氷/水浴)で添加し、続いてフェニル(シクロヘキサノキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデートの溶液(214mg、0.62mmol、0.5mLのCH3CNに溶解)を添加した。溶液を室温で3時間撹拌し、次いでEAで希釈し、続いて水(15mL)を添加した。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から40%のEA/ヘキサンを用いるシリカゲル上で精製して、30−18の(単一異性体)(108mg)を得た。後半の画分を溶出して、30−19の(単一異性体)(120mg)をガラス状固体として得た。
化合物30−18(108mg、0.089mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(67μL)を0から5℃(氷/水浴)で添加した。混合物を室温で40分間撹拌し、無水EtOH(200μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、化合物30(26.6mg)を白色泡状物として得た。1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.89 (s, 1H), 7.33-7.29 (m, 2H), 7.20-7.13 (m, 3H), 7.17 (m, 1H), 6.62 (d, J = 15.6 Hz, 1H), 5.39 (t, J = 25.2 Hz, 1H), 4.75-4.42 (m, 6H), 3.92 (t, J = 8.8 Hz, 1H), 3.24 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 1.76-1.51 (m, 5H), 1.45-1.25 (m, 12H);31P NMR (CD3OD-d4) δ 4.04 (s);ESI−LCMS:m/z=665.2[M+H]+。
30−19を使用し、化合物30について記載した手順に従って、化合物31(44.4mg、単一異性体)を得た。1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.93 (s, 1H), ), 7.32 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.16 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 4.68-4.60 (m, 2H), 4.54-4.39 (m, 3H), 3.93-3.89 (m, 1H), 3.24 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 1.75-1.5 (m, 5H), 1.48-1.23 (m, 12H); 19F NMR (CD3OD-d4) δ -122.95 (s), -155.84-155.99 (m); 31P NMR (CD3OD-d4) δ 3.94 (s);ESI−LCMS:m/z=665.15[M+H]+。
化合物32
THF(150mL)中の3−ヒドロキシプロパンニトリル(27g、0.15mol)の溶液に、NaH(8.4g、0.21mol)を0℃で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。THF(100mL)中の化合物10−3(27g、0.03mol)を、0℃にてこの混合物で処理した。合わせた混合物を室温で6時間撹拌した。反応物をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、32−1(9.38g、55%)を得た。
DMF(4mL)およびアセトン(8mL)中の32−1(1g、1.76mmol)およびTsOH(1g、5.28mmol)の溶液に、2,2−ジメトキシプロパン(1.8g、17.6mmol)を室温で添加した。混合物を50℃に3時間加熱した。反応物をH2O(50mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、32−2(520mg、87%)を得た。
ピリジン(100mL)中の32−2(10.0g、29.6mmol)の撹拌溶液に、TBSCl(53.4g、35.6mmol)を室温で添加し、混合物を5時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をEA(100mL)に溶解した。溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。粗生成物をトルエンと3回共蒸発させた。DCM(30mL)中の無水粗生成物(2.0g、4.43mmol)の溶液に、DMTrCl(2.24g、6.65mmol)、2,4,6−トリメチルピリジン(1.07g、8.86mmol)およびAgNO3(1.5g、8.86mmol)を添加した。混合物を1.5時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を0.5N HCl溶液で洗浄した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗黄色固体を得た。粗黄色固体(7.2g、10mmol)を、MeOH(50mL)中のNH4F(7.2g、200mmol)の溶液で処理し、混合物を50℃に8時間加熱した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、32−3(4.8g、80%)を得た。
DCM(5mL)中の32−3(200mg、0.33mmol)の溶液に、TFA・Py(40mg、0.328mmol)、DMSO(0.15mL)およびDCC(191mg、0.99mmol)を室温で添加した。混合物を6時間撹拌し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、生成物を得た。1,4−ジオキサン(2mL)中の生成物(0.2g、0.328mmol)およびHCHO(0.2mL)の溶液に、NaOH(0.4mL、2M)を室温で添加した。混合物を5時間撹拌した。次いで、混合物をNaBH4(24mg、0.66mmol)で処理し、3時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、32−4(125mg、60%)を得た。
DCM(40mL)中の32−4(4g、6.25mmol)の溶液に、ピリジン(10mL)およびBzCl(920mg、15.6mmol)を−78℃で添加した。混合物をゆっくりと室温まで加温した。反応をLCMSによりモニターした。混合物をH2O(40mL)でクエンチし、DCM(3×50mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、32−5(3.25g、70%)を得た。
DCM(20mL)中の32−5(5.75g、7.7mmol)の溶液に、DMTrCl(3.58g、11.1mmol)、2,4,6−トリメチル−ピリジン(1.87g、15.4mmol)およびAgNO3(2.63g、15.4mmol)を添加し、3時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を0.5N HCl溶液で洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、32−6(6.25g、80%)を得た。
MeOH(40mL)中の32−6(4.3g、4.23mmol)の溶液に、NaOMe(0.82g、12.6mmol)を室温で添加し、3時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(30mL)に溶解し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、32−7(2.89g、75%)を得た。
DCM(4mL)中の32−7(0.5g、0.54mmol)およびピリジン(0.478g、5.4mmol)の溶液に、DCM(3mL)中のTf2O(0.201g、0.713mmol)の溶液を−35℃でゆっくりと添加した。混合物をゆっくりと−5℃まで加温した。反応をLCMSによりモニターした。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCM(3×20mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、生成物を得た。生成物の溶液に、THF中TBAF(25mL、1N)を添加し、混合物を室温で5時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物を低圧で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、32−8(221mg、45%)を得た。ESI−MS:m/z914.4[M+H]+。
化合物32−8(2.14g)を80%HCOOH(10mL)に溶解し、これは終夜室温であった。溶媒を蒸発乾固させ、残留物をメタノールから2回結晶化させた。結晶を、THFおよび36%HClの4:1 v/vの混合物に溶解し、終夜放置した。溶媒を蒸発させ、ヌクレオシドをSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより単離した。0.1%HCOOHを含む0から60%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。化合物32を得た(370mg、48%)。MS:m/z316.2[M−1]。
化合物17
80%HCOOH水溶液中の17−1(25mg、0.04mmol)の溶液を、室温で3時間保持した。混合物を濃縮し、トルエンと共蒸発させた。粗残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、17−2(8mg、54%)を得た。
アセトニトリル(0.4mL)中の17−2(8mg、0.02mmol)の混合物を、NMI(15mL、8当量)およびホスホロクロリデート試薬とともに室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcおよび水で希釈した。有機層を分離し、NaHCO3水溶液、水およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、化合物17(9mg、66%)を得た。MS:m/z=683[M+1]。
化合物35
無水ピリジン(50mL)中の32−2(5.0g、14.83mmol)の撹拌溶液に、TBSCl(3.33g、22.24mmol)をN2下室温で添加した。混合物を室温で12時間撹拌し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、35−1(5.69g、85.1%)を得た。
ジオキサン(20mL)中のPPh3(2.76g、10.6mmol)およびDIAD(2.15g、10.6mmol)の溶液に、EtOH(0.49g、10.6mmol)を室温で添加した。30分間撹拌した後、ジオキサン(10mL)中の35−1(2.4g、5.3mmol)の溶液を添加した。溶液を室温で終夜撹拌した。反応が完了した後、反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。溶液をEA(3×40mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)により精製して、35−2(2g、78.4%)を白色固体として得た。
ジクロロメタン(60mL)中の35−2(8g、16.9mmol)の溶液に、AgNO3(5.67g、33.4mmol)、コリジン(4.03g、33.4mmol)およびMMTrCl(7.7g、25mmol)をN2下0℃で少量ずつ添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応をTLCによりモニターした。完了後、混合物を濾過した。濾液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、35−3(10g、80%)を白色固体として得た。
メタノール(100mL)中の35−3(10g、13.3mmol)の溶液に、NH4F(10g、270mmol)を添加し、終夜加熱還流した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EA中50%PE)により精製して、35−4を白色固体(5g、59%)として得た。
無水DMSO(40mL)中の35−4(4g、6.27mmol)およびDCC(3.65g、18.8mmol)の溶液に、TFA・Py(1.21g、6.27mmol)をN2下室温で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、EA(200mL)で希釈した。濾過した後、フィルターを飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物(4g、6.27mmol)をジオキサン(40mL)および37%ホルムアルデヒド(4mL)に溶解し、続いて2N NaOH溶液(8mL)を室温で添加した。混合物を30℃で終夜撹拌した。NaBH4(0.7g、18.9mmol)を5℃で少量ずつ添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、混合物をEA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、35−5(2.5g、60%)を白色固体として得た。
ピリジン(5mL)およびDCM(20mL)中の35−5(2.29g、3.43mmol)の溶液に、BzCl(0.53g、3.77mmol)を−78℃で添加し、室温で終夜撹拌した。混合物を水でクエンチし、DCM(3×40mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、35−6(1.62mg、62%)を得た。
ジクロロメタン(20mL)中の35−6(1.62g、2.1mmol)の溶液に、AgNO3(714mg、4.2mmol)、コリジン(508mg、4.2mmol)およびMMTrCl(970mg、3.2mmol)をN2下0℃で少量ずつ添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応をTLCによりモニターした。濾過した後、フィルターを飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、35−7(2g、91.3%)を白色固体として得た。
MeOH(30mL)中の35−7(2.1g、2mmol)の溶液に、NaOMe(220mg、4mmol)を室温で添加し、1時間撹拌した。すべての出発物質が消失したことがTLCにより示された後、反応物をドライアイスでクエンチし、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、35−8(1.3g、69%)を白色固体として得た。
無水DCM(15mL)およびピリジン(1mL)中の35−8(1.3g、1.38mmol)の溶液に、Tf2O(585mg、2.07mmol)を−20℃で滴下添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、DCM(150mL)で希釈した。溶液を水およびブラインで連続的に洗浄した。有機溶液をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物(1.48g)を無水THF(15mL)に溶解し、室温にてTBAF(3mL、THF中1M)で処理した。混合物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、35−9(1.25g、96%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z942.4[M+H]+。
化合物35−9(0.55g、0.58mmol)を氷冷80%TFA水溶液(5mL)中に添加し、5℃で終夜保持した。混合物を減圧下5℃で濃縮した。濃厚な油状残留物をトルエンと数回共蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(4〜15%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、化合物35(75mg、36%)を得た。MS:m/z=358[M+1]。
化合物36
化合物36(8mg、10%)は、化合物7と同じ方法で、ホスホロクロリデート試薬(0.14g)およびNMI(0.17mL)とともにアセトニトリル(1.5mL)中の化合物15(48mg)から調製した。精製は、RP−HPLC(30〜100%B、A:水中50mM TEAA、B:MeCN中50mM TEAA)により行った。MS:m/z=665[M−1]。
化合物38
アセトン(200mL)中の38−1(17g、65.9mmol)および2,2−ジメトキシプロパン(34.27g、329.5mmol、5当量)の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(11.89g、62.6mmol、0.95当量)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。混合物を濾過し、無水Na2SO4で乾燥させた。濾液を濃縮して、38−2(19g、97%)を得た。
無水CH3CN(80mL)中の38−2(6g、20.1mmol)の溶液に、IBX(7.05g、25.2mmol、1.25当量)を室温で添加した。混合物を1時間還流させ、0℃に冷却した。沈殿物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製の38−3(6g、100%)を黄色固体として得た。
化合物38−3(6g、20.1mmol)を1,4−ジオキサン(60mL)に溶解した。37%HCHO(6mL、69mol)および2M NaOH水溶液(12mL、24mmol、1.2当量)を10℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、AcOHでpH=7に中和した。混合物を10℃にてNaBH4(1.53g、40.2mmol、2当量)で処理した。混合物を室温で30分間撹拌し、次いで飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中1〜3%MeOH)上で精製して、38−4(3.5g、53%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(60mL)中の38−4(3.5g、10.7mmol)の溶液に、無水DCM(8mL)中のDMTrCl(3.6g、10.7mmol、1当量)を−30℃で滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶液をMeOHで処理し、低圧で濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中0.5〜2%MeOH)により精製して、38−5(3g、45%)を黄色固体として得た。
無水CH2Cl2(30mL)中の38−5(2.5g、4mmol)の溶液に、AgNO3(0.816g、4.8mmol、1.2当量)、イミダゾール(0.54g、8mmol、2当量)およびTBDPSCl(1.18g、4.8mmol、1.2当量)をN2雰囲気下で添加した。混合物を室温で14時間撹拌した。沈殿物を濾過により除去し、濾液をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、粗製の38−6(3.4g、100%)を黄色固体として得た。
化合物38−6(4g、4.6mmol)を80%HOAc水溶液(50mL)に溶解した。混合物を室温で3時間撹拌した。溶液をMeOHで処理し、濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜2%MeOH)により精製して、38−7(1.2g、45%)を白色固体として得た。
無水DCM(15mL)中の38−7(1g、1.77mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン試薬(1.12g、2.65mmol、1.5当量)を窒素雰囲気下0℃で添加した。反応物を室温で2.5時間撹拌した。溶液を4%Na2S2O3の添加によりクエンチし、4%重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。混合物をさらに15分間撹拌した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、38−8(0.7g、70%)を白色固体として得た。
無水THF(20mL)中のメチルトリフェニルホスホニウムクロリド(2.95g、8.51mmol、4当量)の溶液に、n−BuLi(3.2mL、8.1mmol、3.8当量)を窒素雰囲気下−70℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。無水THF(3mL)中の38−8(1.2g、2.13mmol)の溶液を、窒素雰囲気下0℃で滴下添加した。溶液を0℃で2時間撹拌した。反応物をNH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、38−9(0.9g、75%)を白色固体として得た。
無水THF(50mL)中の38−9(0.85g、1.43mmol)の溶液に、n−BuLi(5.7mL、14.3mmol、10当量)を窒素雰囲気下−70℃で添加した。混合物を−70℃で2時間撹拌した。反応物をNH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%EtOAc)により精製して、38−10(0.4g、50%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(30mL)中の38−10(0.4g、0.714mmol)の溶液に、TPSCl(0.433g、1.43mmol、2当量)、DMAP(0.174g、1.43mmol、2当量)およびTEA(1.5mL)を室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。NH4OH(3mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEA(150mL)で希釈し、水、0.1M HClおよび飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、38−11(0.2g、50%)を黄色固体として得た。
化合物38−11(1.35g、1.5mmol)を80%HOAc水溶液(40mL)に溶解した。混合物を60℃で2時間撹拌し、濃縮乾固した。粗製物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、化合物38(180mg、35%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z282.1[M+H]+。
化合物39
MeOH(60mL)中のシクロペンタノン(6.0g、71mmol)の溶液に、TsOH・H2O(1.35g、7.1mmol)およびトリメトキシメタン(8mL)を室温で添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。反応物をNaOMeでクエンチし、混合物をヘキサン(30mL)で抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗製の1,1−ジメトキシシクロペンタン(9.2g)を得、これを1,2−ジクロロエタン(50mL)に溶解した。上記溶液に、38−1(5.0g、19.38mmol)およびTsOH・H2O(0.36g、1.9mmol)を室温で添加した。混合物を60℃で4時間撹拌した。反応物をTEAでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中1%MeOH)上で精製して、39−1(4.77g、76%)を白色固体として得た。
無水DCM(50mL)中の39−1(4.77g、14.73mmol)の溶液に、DMP(6.56g、15.6mmol)を0℃で添加した。溶液を室温で10時間撹拌し、濃縮乾固した。残留物をPE(30mL)およびDCM(5mL)中に懸濁させ、固体を沈殿させた。濾過した後、濾液を濃縮して、粗製の39−2(4.78g、100%)を泡状物として得た。
粗製の39−2(4.77g、14.73mmol)を無水1,4−ジオキサン(50mL)に再溶解した。溶液に、CH2O水溶液(37%、3.6mL)およびNaOH水溶液(2M、11.3mL)を0℃で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を0℃にてNaBH4(1.48g、40mmol)で処理し、0.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、混合物をEAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中40%EA)上で精製して、39−3(2.6g、49.9%)を白色固体として得た。
ピリジン(5.6g、71mmol)およびDCM(100mL)中の39−3(5.0g、14.1mmol)の撹拌溶液に、Tf2O(8.7g、31.2mmol)を−35℃で滴下添加した。混合物をゆっくりと0℃に加温し、2時間撹拌した。混合物を0.5M HCl水溶液でクエンチし、DCM層を分離した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。粗製物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、39−4(4.5g、52%)を得た。
39−4(4.5g、7.28mmol)を無水THF(50mL)に0℃で溶解した。溶液をNaH(鉱油中60%、0.32g、8mmol、1.1当量)で少量ずつ処理し、混合物を室温で8時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、次のステップに直接使用する粗生成物を得た。MeCN(10mL)中の粗生成物(2.0g、3.6mmol)の溶液に、LiCl(4.0g、13mmol)を添加した。反応を終夜進行させた。NaOH水溶液(1N、約2当量)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl溶液とEAとの間で分配した。有機層を減圧下で濃縮し、粗製物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、39−6(0.6g、46%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z395.0[M+Na]+。
化合物39−6(3.0g、8.06mmol)をトルエン(30mL)と共蒸発させた。DCM(30mL)中の39−6(3.0g、8.06mmol)、DMAP(98mg、0.80mmol)およびTEA(2.3mL、2当量)の溶液に、Bz2O(1.82g、8.06mmol)を0℃で添加し、3時間撹拌した。反応物を1.0M HClでクエンチし、DCMで抽出した。DCM層を高真空ポンプで乾燥させて、粗製の39−7(3.3g、80.9%)を得た。
無水CH3CN(3mL)中の39−7(400mg、0.84mmol)の溶液に、TPSCl(507mg、1.68mmol)、TEA(169mg、1.68mmol)およびDMAP(207mg、1.68mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。アンモニウム溶液(3.0mL)を室温で添加し、溶液を2時間撹拌した。混合物を1.0M HCl溶液で洗浄し、DCMで抽出した。DCM層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。粗製物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、39−8(250mg、63%)を得た。
80%ギ酸(3mL)中の化合物39−8(250mg、0.53mmol)を、室温で3時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。混合物を低圧で濃縮した。粗製物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、39−9(130mg、66%)を得た。
化合物39−9(270mg、0.73mmol)をMeOH/NH3(10mL)に溶解し、溶液を6時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。粗生成物をDCMで洗浄し、溶液を凍結乾燥して、化合物39(118mg、52%)を得た。ESI−MS:m/z328.3[M+H+Na]+。
化合物40
化合物40−1(3.0g、8.42mmol)をトルエン(30mL)と共蒸発させた。DCM(30mL)中の40−1(3.0g、8.42mmol)、DMAP(103mg、0.84mmol)およびTEA(2.5mL、2当量)の溶液に、Bz2O(2.01g、8.42mmol)を0℃で添加し、3時間撹拌した。溶液を1.0M HClでクエンチし、DCMで抽出した。DCM層を高真空ポンプで乾燥させて、粗製の40−2(3.3g、85%)を得た。
無水CH3CN(2mL)中の40−2(200mg、0.43mmol)の溶液に、TPSCl(260mg、0.86mmol)、TEA(95mg、0.94mmol)およびDMAP(106.4mg、0.86mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。アンモニウム溶液(1.33mL)を室温で添加し、2時間撹拌放置した。混合物を1.0M HCl溶液で洗浄し、DCMで抽出した。DCM層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、40−3(150mg、75%)を得た。
80%ギ酸(2mL)中の化合物40−3(100mg、0.21mmol)を、室温で3時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、40−4(50mg、58%)を得た。
化合物40−4(270mg、0.68mmol)をMeOH/NH3(10mL)に溶解し、得られた溶液を6時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。粗生成物をDCMで洗浄し、溶液を凍結乾燥して、化合物40(105mg、53.8%)を得た。ESI−MS:m/z290.4[M+H]+。
化合物41
化合物41−1(3.0g、8.87mmol)をトルエン(30mL)と共蒸発させた。DCM(30mL)中の41−1(3.0g、8.87mmol)、DMAP(108mg、0.88mmol)およびTEA(2.5mL、2当量)の溶液に、Bz2O(2.01g、8.87mmol)を0℃で添加した。溶液を3時間撹拌した。反応物を1.0M HCl溶液でクエンチし、DCMで抽出した。DCM層を高真空ポンプで乾燥させて、粗製の41−2(3.5g、85%)を固体として得た。
無水CH3CN(2mL)中の41−2(200mg、0.45mmol)の溶液に、TPSCl(260mg、0.90mmol)、TEA(99mg、0.99mmol)およびDMAP(106.4mg、0.90mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。アンモニウム溶液(1.33mL)を室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物を1.0M HCl溶液で洗浄し、DCMで抽出した。DCM層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、41−3(150mg、75%)を得た。
80%ギ酸(2mL)中の化合物41−3(100mg、0.23mmol)を、室温で3時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。混合物を低圧で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、41−4(50mg、58%)を得た。
化合物41−4(270mg、0.72mmol)をMeOH/NH3(10mL)に溶解し、溶液を6時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。粗生成物をDCMで洗浄し、溶液を凍結乾燥して、化合物41(105mg、53.8%)を得た。ESI−MS:m/z675.4[2M+H]+。
化合物42
無水CH3CN(4mL)中の42−1(600mg、1.29mmol)の溶液に、DMAP(315mg、2.59mmol)、TEA(391mg、3.87mmol)およびTPSCl(782mg、2.58mmol)を添加した。混合物をN2下で3時間撹拌した。THF(2mL)中のNH3の溶液を添加し、1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、42−2(370mg、62%)を白色泡状固体として得た。
メタノール性アンモニウム中の化合物42−2(370mg、1.48mmol)を、室温で4時間撹拌した。溶液を濃縮乾固して、化合物42(200mg、91%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z275.9[M+H]+。
化合物43
THF中のトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.6mmol、ビス(POC)ホスフェート(0.2g)およびEt3N(83μL)から調製)の溶液に、43−1(74mg、0.2mmol)を添加した。混合物を蒸発させ、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。残留物を無水THF(2mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL;10当量)、続いてBOP−Cl(0.25g;5当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.11g;5当量)を添加した。混合物を室温で90分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、50mg(37%)の43−2を得た。
80%HCOOH水溶液中の43−2(40mg;0.06mmol)の溶液を、45℃で8時間加熱した。混合物を蒸発させ、トルエンと共蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、化合物43(35mg、91%)を得た。MS:m/z=619[M+1]。
化合物44
化合物44−2は、43−2の調製のための手順と同様の手順に従って、40−1から調製した。残留物を、ヘキサン/EtOAc(35〜100%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、44−2(0.45g、75%)を得た。
80%HCOOH水溶液(15mL)中の44−2(0.40g;0.6mmol)の溶液を、45℃で8時間加熱した。混合物を蒸発させ、トルエンと共蒸発させ、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、化合物44(0.27g、75%)を得た。MS:m/z=603[M+1]。
化合物45
CH3CN/ピリジン(15mL/20mL)中の45−1(3.0g、4.7mmol)の溶液に、BzCl(0.67g、4.7mmol)を0℃でゆっくりと添加した。混合物を10℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCMで抽出した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、2%から50%)上で精製して、45−2(2.6g、72%)を固体として得た。
ピリジン(8mL)中の45−2(1.0g、1.35mmol)の溶液に、DMTrCl(0.64g、1.9mmol)を添加した。混合物を20〜35℃で終夜撹拌した。反応をLCMSおよびTLCによりモニターした。反応物をMeOHでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、45−3(1.5g)を得、これをさらに精製することなく使用した。
MeOH/THF(1/1、10mL)中の45−3(1.5g、1.35mmol)の溶液に、NaOMe(0.11g、2.0mmol)を添加し、40℃で3時間撹拌した。反応をTLCによりモニターした。反応物をドライアイスでクエンチし、低圧で濃縮乾固した。残留物をDCM(100mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、2%から50%)上で精製して、45−4(1.0g、79%)を得た。
DCM(5mL)中の45−4(950mg、1.02mmol)の溶液に、ピリジン(241mg、3.05mmol)およびTf2O(344mg、1.22mmol)を0℃でゆっくりと添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了がTLCおよびLCMSにより判定された。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCM(3×60mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗製の45−5(1.08g、1.02mmol)を得、これをさらに精製することなく使用した。
THF(6mL)中の45−5(1.08g、1.02mmol)の溶液に、TBAF(0.8g、3mmol)を添加し、30〜40℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。溶液を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、2%から50%)により精製して、45−6(0.62g、65%)を得た。
TFA(90%、5mL)中の45−6(0.55g、0.59mmol)の混合物を、50〜60℃で16時間撹拌した。混合物をMeOHで処理し、低圧で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、化合物45(60mg、31%)を得た。ESI−MS:m/z324.0[M+H]+。
化合物46
THF中のトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.33mmol、110mgのビス(POC)ホスフェートおよび46μLのEt3Nから調製)の溶液に、46−1(91mg、0.11mmol)を添加した。混合物を蒸発させ、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。残留物を無水THF(1.5mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL、10当量)、続いてBOP−Cl(0.14g、5当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(63mg、5当量)を添加した。混合物を0℃で90分間撹拌し、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH溶媒系(2〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、46−2(13mg、10%)および46−3(95mg、58%)を得た。
80%HCOOH水溶液(3mL)中の46−2および46−3(それぞれ13mgおよび95mg)の溶液を、室温で3時間撹拌し、次いで蒸発させ、トルエンと共蒸発させた。残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、化合物46を(42mg、94%)の収率で得た。MS:m/z=628[M+1]。
化合物47
化合物47−1(320mg、0.51mmol)を、CH3COOH/THF/H2O(4/2/1)の混合物(7mL)に溶解し、混合物を50℃で2時間撹拌した。溶液を濃縮乾固し、残留物を分取HPLCにより精製して、化合物47(38mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z296.9[M+H+Na]+。
化合物48
無水ピリジン(240mL)中の48−1(30.0g、116mmol)の撹拌溶液に、TIPDSCl(54.98g、174mmol)を0℃で少量ずつ添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、低圧で濃縮乾固した。残留物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中50%EA)上で精製して、48−2(58g、99%)を得た。
0℃の無水DCM(200mL)中の48−2(20.0g、40mmol)の撹拌溶液に、DHP(33.6g、400mmol)およびTFA(6.84g、60mmol)を滴下添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶液を2N NaOH溶液の添加によりpH=8に調整した。混合物を飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、DCM(100mL)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、48−3(16g、68%)を得た。
無水MeOH(400mL)中の48−3(41g、70mmol)の溶液に、NH4F(51.88g、140mmol)を添加した。混合物を1時間還流させ、次いで真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中10%MeOH)上で精製して、48−4(23.1g、96%)を得た。
無水ピリジン(200mL)中の48−4(23.1g、67.54mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(6.89g、101.32mmol)およびTBSCl(10.92g、74.29mmol)を0℃で少量ずつ添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。溶液を水でクエンチし、濃縮乾固した。残留物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、48−5(23g、74%)を得た。
無水MeCN(560mL)中の48−5(27.56g、60.44mmol)の溶液に、DMAP(18.43g、151.1mol)およびPhOCSCl(14.55g、84.61mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、反応物を水でクエンチした。混合物をEAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物を、PE中30%EAで溶出するシリカゲルカラム上で精製して、48−6(23g、64%)を得た。
無水トルエン(700mL)中の48−6(14.5g、24.5mmol)の溶液に、トルエン(10mL)中のAIBN(1.21g、7.3mmol)およびBu3SnH(10.73g、36.74mmol)を添加した。N2を溶液中に30分間バブリングした。混合物を135℃に2時間加温した。飽和CsF水溶液を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEA(150mL)で希釈し、水、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで連続的に洗浄した。有機層を低圧で除去した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、48−7(10.5g、97%)を得た。
無水MeOH(200mL)中の48−7(21g、47.73mmol)の溶液に、NH4F(35.32g、950mmol)を添加した。混合物を1時間還流させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中20%MeOH)上で精製して、48−8(14g、90%)を得た。
TFA・Py(2.37g、12.27mmol)を、無水DMSO(40mL)中の48−8(4g、12.27mmol)およびDCC(7.58g、36.81mmol)の混合物にN2雰囲気下室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。37%ホルムアルデヒド(10mL、115mmol)を室温で添加し、15分間撹拌し、続いて2N NaOH(20mL、40mmol)で処理した。混合物を30℃で終夜撹拌し、AcOHでpH=7に中和した。NaBH4(1.87g、49.08mmol)を5℃で少量ずつ添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、48−9(2g、46%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(8mL)中の48−9(2g、5.62mmol)の溶液に、DCM(2mL)の溶液中のピリジン(10mL)およびBzCl(0.79g、5.62mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中3%MeOH)上で精製して、48−10(1.6g、62%)を得た。
無水ピリジン(16mL)中の48−10(1.6g、3.48mmol)の溶液に、MMTrCl(1.61g、5.22mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、真空中で濃縮した。残留物をEA(50mL)で希釈し、水およびブラインで連続的に洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗製の48−11(2.55g、100%)を得、これをさらに精製することなく使用した。
無水MeOH(50mL)中の48−11(2.55g、3.48mmol)の溶液に、NaOCH3(0.28g、5.23mmol)を添加した。混合物を45℃で2時間撹拌し、ドライアイスを使用することによりpH=7にバブリングし、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%MeOH)上で精製して、48−12(0.93g、42%)を得た。
無水DCM(10mL)中の48−12(0.93g、1.48mmol)の溶液に、ピリジン(1.17g、14.8mmol)を−30℃で添加した。DCM(3mL)中のTf2O(0.63g、2.22mmol)を滴下添加した。混合物を−30℃〜0℃で20分間、0℃で10分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、混合物をDCM(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗製の48−13(1.13g、100%)を得、これをさらに精製することなく使用した。
無水THF(10mL)中の48−13(1.13g、1.48mmol)の溶液に、TBAF(3.86g、14.8mmol)を添加した。混合物を30℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、混合物をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中3%MeOH)上で精製して、47−1(0.42g、45%)を得た。
無水CH3CN(1mL)中の47−1(50mg、0.079mmol)の溶液に、TPSCl(48.07mg、0.16mmol)、DMAP(19.36mg、0.16mmol)およびNEt3(0.2mL)を室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。28%アンモニア水溶液(0.4mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEA(150mL)で希釈し、水、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで連続的に洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、48−14(40mg、80%)を得た。
化合物48−14(320mg、0.51mmol)を80%HCOOH(6mL)に溶解し、混合物を10℃で1時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、化合物48(43mg、31%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z273.9[M+H]+、547.1[2M+H]+。
化合物49
無水ピリジン(200mL)中の49−1(20.0g、70.2mmol)の溶液に、イミダゾール(19.1g、280mmol)およびTBSCl(42.1g、281mmol)を25℃で添加した。溶液を25℃で15時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。残留物をEtOAcに溶解し、次いで濾過した。濾液を濃縮乾固して、TBS保護誘導体(36.4g、99%)を得た。TBS保護誘導体(36.5g、71.1mmol)をTHF(150mL)に溶解した。H2O(100mL)、次いでAcOH(300mL)を添加した。溶液を80℃で13時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮乾固して、49−2(31.2g、61%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(300mL)中の49−2(31.2g、78.2mmol)の溶液に、Ac2O(11.9g、117.3mmol)を添加した。混合物を25℃で18時間撹拌した。MMTrCl(72.3g、234.6mmol)およびAgNO3(39.9g、234.6mmol)を添加し、溶液を25℃で15時間撹拌した。H2Oを添加して反応物をクエンチし、溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEtOAcに溶解し、水で洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲル(DCM:MeOH=200:1から50:1)により精製して、MMTr保護アミン誘導体(35.2g、63%)を得た。MMTr保護アミン誘導体(35.2g、49.3mmol)をNH3/MeOH(300mL)に溶解した。混合物を25℃で20時間撹拌した。溶液を蒸発乾固させ、シリカゲルカラム(DCM:MeOH=100:1から50:1)により精製して、49−3を黄色固体(28.6g、87%)として得た。
無水DCM(200mL)中の49−3(12.0g、17.9mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(11.3g、26.8mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で2時間、次いで室温で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3およびNa2S2O3溶液でクエンチした。有機層をブライン(2×)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、アルデヒド(12.6g)を得、これを次のステップにおいて直接使用した。1,4−ジオキサン(120mL)中のアルデヒド(12.6g、18.0mmol)の溶液に、37%HCHO(11.6g、144mmol)および2N NaOH水溶液(13.5mL、27mmol)を添加した。混合物を25℃で終夜撹拌した。EtOH(60mL)およびNaBH4(10.9g、288mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、次いでEAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=200:1から50:1)により精製して、49−4(7.5g、59%)を黄色固体として得た。
DCM(40mL)中の49−4(3.8g、5.4mmol)の溶液に、ピリジン(10mL)およびDMTrCl(1.8g、5.4mmol)を0℃で添加した。溶液を25℃で1時間撹拌した。MeOH(15mL)を添加し、溶液を濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=200:1から50:1)により精製して、MMTr保護誘導体(3.6g、66%)を黄色固体として得た。無水ピリジン(30mL)中のMMTr保護誘導体(3.6g、3.6mmol)の溶液に、TBDPSCl(2.96g、10.8mmol)およびAgNO3(1.84g、10.8mmol)を添加した。混合物を25℃で15時間撹拌した。混合物を濾過し、濃縮した。混合物をEtOAcに溶解し、ブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=200:1から50:1)により精製して、TBDPS保護誘導体(3.8g、85.1%)を固体として得た。無水DCM(50mL)中のTBDPS保護誘導体(3.6g、2.9mmol)の溶液に、無水DCM(18mL)中のCl2CHCOOH(1.8mL)を添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌した。Cl2CHCOOH(3.6mL)を−78℃で添加した。混合物を−10℃で30分間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=200:1から50:1)により精製して、49−5(2.2g、80%)を得た。
無水DCM(20mL)中の49−5(800mg、0.85mmol)の氷冷溶液に、ピリジン(336mg、4.25mmol)およびTf2O(360mg、1.28mmol)を滴下添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応物を氷水によりクエンチし、30分間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出し、ブライン(50mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させて、粗製のビス(トリフレート)誘導体を得た。無水DMF(35mL)中のビス(トリフレート)誘導体(790mg、0.73mmol)に、LiCl(302mg、7.19mmol)を添加した。混合物を40℃に加熱し、終夜撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。溶液をブラインで洗浄し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=100:1)上で精製して、49−6(430mg、61%)を得た。
MeOH(85mL)中の49−6(470mg、0.49mmol)に、NH4F(8.1g、5.92mmol)を添加し、溶液を終夜加熱還流した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20:1)上で精製して、ジオール(250mg、84%)を白色固体として得た。ギ酸(5mL)中のジオール(130mg、0.21mmol)を、25℃で終夜撹拌した。溶液を濃縮乾固し、MeOH(30mL)中の残留物を70℃で終夜撹拌した。反応の完了がLCMSおよびHPLCにより判定された。溶媒を除去し、粗生成物をEtOAcで洗浄して、化合物49(58mg、81%)を白色固体として得た。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz) δ 10.73 (br, 1H), 7.98 (s, 1H), 6.58 (br, 2H), 6.08 (q, J = 4.8, 9.2 Hz, 2H), 5.64 (dt, J = 5.6, 52.8 Hz, 1H), 5.40 (m, 1H), 4.52 (m, 1H), 3.80-3.82 (m, 2H), 3.64 (q, 2H).ESI−MS:m/z333.8[M+H]+、666.6[2M+H]+。
化合物50
化合物50−1(5.0g、8.5mmol)および6−クロロプリン(3.0g、17.7mmol)を無水トルエンと3回共蒸発させた。無水MeCN(50mL)中の50−1および6−クロロプリンの撹拌懸濁液に、DBU(7.5g、49mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で15分間撹拌し、TMSOTf(15g、67.6mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を、0℃で15分間、透明溶液が形成されるまで撹拌した。混合物を70℃に加熱し、終夜撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物を室温に冷却し、EA(100mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、6%から50%)上で精製して、50−2(2.5g、46.3%)を白色泡状物として得た。
化合物50−2(3.0g、4.8mmol)を、オートクレーブ内40〜60℃にて12時間、MeOH中NH3(8N、20mL)で処理した。混合物を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラム(EA中MeOH、0から10%)上で精製して、50−3(1.0g、71%)を白色泡状物として得た。
アセトン/DMF(4/1、40mL)中の50−3(4.3g、14.8mmol)の溶液に、TsOH・H2O(8.4g、0.044mol)および2,2−ジメトキシプロパン(30g、0.296mol)を添加し、混合物を60〜70℃で12時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、50%から100%)上で精製して、50−4(5.0g、83%)を得た。
ピリジン(50mL)中の50−4(10.5g、31.7mmol)の溶液に、TBSCl(5.3g、34.9mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を低圧で除去し、残留物をDCM(100mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、50−5(8.4g、60%)を得、これをさらに精製することなく使用した。
化合物50−5(8.4g、18.8mmol)をピリジンと共蒸発させた。ピリジン(35mL)中の50−5(8.4g、18.8mmol)の撹拌溶液に、MMTrCl(8.1g、26.4mmol)を添加した。混合物をN2下30〜40℃で12時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をDCM(150mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、10%から20%)上で精製して、50−6(10.8g、80%)を固体として得た。
THF(100mL)中の50−6(11.5g、0.016mol)の溶液に、TBAF(4.62g、0.018mol)を室温で添加し、混合物を4時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させ、混合物をDCM(150mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、50%から100%)上で精製して、50−7(8.8g、91%)を得た。ESI−MS:m/z604.4[M+H]+。
ジオキサン(50mL)中の50−7(4.4g、7.3mmol)の溶液に、DCC(4.5g、21.9mmol)、DMSO(2.5mL)、TFA・Py(1.48g、7.65mmol)を0℃で添加した。混合物をゆっくりと室温に加温し、4時間撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、50−8(4.4g、7.3mmol)を得、これをさらに精製することなく使用した。
ジオキサン(40mL)中の50−8の溶液に、水(20mL)、HCHO(37%、7mL)およびNaOH(1N、15mL)を添加した。溶液を室温で終夜撹拌した。混合物をNaBH4(1.1g、29.2mmol)でゆっくりと処理し、30分間撹拌した。混合物を、HCl(1M)溶液のゆっくりとした添加によりpH=7〜8に調整し、EA(150mL)で抽出した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、45−1(3.0g、65%)を得た。ESI−MS:m/z633.9[M+H]+。
無水ピリジン(30mL)中の45−1(1.5g、2.37mmol)の溶液に、DMTrCl(3.6g、10.7mmol)を−30℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶液をMeOHでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、50−9(3g、45%)を黄色固体として得た。
ピリジン(10mL)中の50−9(1.1g、1.18mmol)の溶液に、イミダゾール(0.24g、3.53mmol)およびTBSCl(0.35g、2.35mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させ、残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、50−10(0.83g、67%)を得た。
DCM(12mL)中の50−10(1.1g、1.05mmol)の溶液に、Cl2CHCOOH(0.5mL)を−70℃で添加し、1時間撹拌した。溶液を−70℃にてDCM(10mL)中のCl2CHCOOH(1mL)で処理し、混合物を−70〜−10℃で20分間撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCM(3×40mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、15%から30%)上で精製して、50−11(0.58g、74%)を得た。
無水DCM(5mL)中の50−11(200mg、0.268mmol)およびピリジン(53mg、0.67mmol)の溶液に、Tf2O(90mg、0.32mmol)を−30℃で添加した。混合物を1時間撹拌し、ゆっくりと室温に加温した。反応の完了がTLCにより判定された。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、DCM(3×30mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。粗製の50−12(200mg、0.27mmol)をさらに精製することなく使用した。
DMF(5mL)中の50−12(200mg、0.27mmol)の溶液に、LiCl(45mg、1.07mmol)を添加し、30〜40℃で12時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させ、残留物をDCM(10mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。粗製の50−13をさらに精製することなく使用した。
THF中の50−13(245mg、0.32mmol)およびTBAF(200mg、0.7mmol)の混合物を、30℃で1時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をDCM(15mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、2%から50%)上で精製して、50−14(150mg、72%)を得た。ESI−MS:m/z652.3[M+H]+。
化合物50−14(0.2mmol)をメタノール中の50%TFA(10mL)に溶解し、混合物を室温で終夜保持した。溶媒を蒸発させ、メタノール/トルエン混合物と共蒸発させて、微量の酸を除去した。残留物をメタノール中20%トリエチルアミンに溶解し、15分間保持し、蒸発させた。生成物をSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより単離した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から60%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して、過剰の緩衝液を除去した。化合物50を得た(45mg、67%)。MS:m/z338.0[M−1]。
化合物51
DMF(50mL)中の51−1(12.3g、19.9mmol)の溶液に、NaH(800mg、20mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をCsF(30.4g、200mmol)で処理し、次いで室温で3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、51−2(4.1g、61%)を白色固体として得た。
THF(120mL)中の51−2(4.1g、12.1mmol)の溶液に、NaOH溶液(1N、13mL)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を0.5M HCl水溶液でpH約7に中和した。混合物をEAと水との間で分配した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、51−3(3.1g、72%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z379.1[M+Na]+。
化合物51−3(0.2mmol)を80%HCOOH(10mL)に溶解し、混合物を45℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、メタノール/トルエン混合物と共蒸発させて、微量の酸を除去した。残留物をメタノール中20%トリエチルアミンに溶解し、15分間保持し、蒸発させた。化合物51(68%)を、5%から20%のDCM中メタノールの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。MS:m/z289.0[M−1]。
化合物52
アセトン(13mL)中の52−2(1.2g;4mmol)およびNaI(0.6g;4mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。化合物52−1(1g;3mmol)およびK2CO3(2.07g;45mmol)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌した。沈殿物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を、ヘキサン/EtOAc(30〜100%勾配)を用いるシリカ(25gカラム)上で精製して、52−3を無色泡状物(1.14g;64%)として得た。
THF中のトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(2.3mmol、ビス(POC)ホスフェート(0.75g)およびEt3N(0.32mL)から調製)の溶液に、52−3(1.14g;1.9mmol)を添加した。混合物を蒸発させ、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。残留物を無水THF(20mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(1.0mL;2当量)、続いてBOP−Cl(0.72g;1.5当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.32g;1.5当量)を添加した。混合物を0℃で90分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(3〜10%勾配)を用いるシリカ(25gカラム)上で精製して、(1.2g、70%)の52−4を得た。
80%HCOOH水溶液中の52−4(1.2g;1.3mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を、トルエンと、次いで少量のEt3N(2滴)を含有するMeOHと共蒸発させた。CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(25gカラム)上で精製して、52−5(0.96g、85%)を得た。
EtOH(25mL)中の52−5(0.52g;0.57mmol)の溶液に、HCl(4N/ジオキサン;0.29mL、2当量)および10%Pd/C(25mg)を添加した。混合物をH2(常圧)下で1時間撹拌した。触媒をセライトパッドに通す濾過により除去し、濾液を蒸発させて、化合物52をそのHCl塩(4.2g;96%)として得た。MS:m/z=732[M+1]。
化合物53
化合物53−2(0.20g、64%)は、52−4の調製ための手順に従って、THF(5mL)中のDIPEA(0.34mL)、BopCl(250mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(112mg)とともに53−1(0.16g;0.49mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.74mmol)から同じ方法で調製した。
80%HCOOH水溶液中の53−2(0.20g;0.31mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を、トルエンと、次いで少量のEt3N(2滴)を含有するMeOHと共蒸発させた。CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製し、続いて、両方とも50mM TEAAを有するH2OおよびACNを使用するSynergi Hydro RPカラム250×30mm(Phenomenex P/N 00G−4375−U0−AX)上でのRP−HPLC精製を5回実行した。勾配は、24mL/分、254nM検出にて20分間で25〜75%ACNであった。生成物は16.0分で溶出した。純粋な画分をプールし、凍結乾燥した。生成物をDMSO(2mL)に溶解し、H2OおよびACNのみを使用する同じカラム上に生成物を注入することにより、TEAAを除去した。純粋な画分をプールし、凍結乾燥して、化合物53(18mg)を生成した。MS:m/z=1197(2M+1)。
化合物54
クロロギ酸クロロメチル(112mmol;10.0mL)を、ジクロロメタン(DMC)(100mL)中の2−メトキシエタノール(97mmol;7.7mL)の氷冷溶液に添加し、続いてピリジン(9.96mL)を0℃で添加した。室温で終夜撹拌した後、混合物を0.5M HClで2回洗浄し、続いて水および重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。混合物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させ、真空中で蒸留して、54−2を無色油状物(13.0g)として得た。
化合物54−2(5.7g)を、アセトン(45mL)中のヨウ化ナトリウム(21.07g)の溶液に添加した。40℃で2.5時間撹拌した後、混合物を氷中で冷却し、濾過し、真空中で蒸発させた。残留物をジクロロメタンに溶かし、重炭酸ナトリウムおよびチオ硫酸ナトリウムの水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で蒸発させて、54−3を薄黄色油状物の54−3(8.5g)として得、これをさらに精製することなく使用した。
ベンジルアルコール(13g;12.5mL)中のリン酸(結晶、2.4g)およびトリエチルアミン(6.6mL)の混合物を、リン酸が完全に溶解するまで室温で撹拌した。トリクロロアセトニトリル(17.2g;11.94mL)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒および過剰のトリクロロアセトニトリルを減圧下で除去した。残留物を水(約200mL)に溶解し、水溶液をエーテル(3×50mL)で洗浄した。ベンジルリン酸(トリエチルアミン塩)を、凍結乾燥後に黄色がかった半固体(7.15g)として得た。MeOH(90mL)および水(30mL)中のベンジルリン酸(TEA塩、1.6g)の溶液を、室温にて18時間、Dowex 50WX2−400(「153mL」固定樹脂)で処理した。樹脂を濾過により除去し、炭酸銀粉末(1.25g)を濾液に添加した。懸濁液を80℃で1時間加熱した後、すべての溶媒を減圧下で除去して乾固させた。固体をさらに精製することなく使用した。
乾燥アセトニトリル(25mL)をベンジルリン酸(銀塩)に添加し、続いて54−3(3.12g;12mmol)を添加した。懸濁液を室温で終夜撹拌した。固体を濾過により除去した後、生成物を、溶離液としてヘキサン/酢酸エチル(3:1 v/v)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、54−4を無色液体(860mg、50%)として得た。
化合物54−4(750mg;1.65mmol)をメタノール(10mL)に溶解した。Pd炭素(85mg)およびTEA(1当量)を添加した。フラスコに1時間水素ガスを入れた。触媒を濾過し、溶媒を真空中で除去して、54−5(トリエチルアンモニウム塩)(510mg)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。
化合物54−6(320mg;0.9mmol)および54−5(510mg、1.35mmol;1.5×)を、ピリジンと2回およびトルエンと2回共蒸発させた。化合物54−5および54−6をTHF(8mL)に0℃で溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.62mL;4当量)、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(Bop−Cl)(0.45g;2当量)、ニトロトリアゾール(0.2g、2当量)を添加した。混合物を0℃で2時間保持し、次いでEA(50mL)で希釈した。次いで、混合物を飽和重炭酸ナトリウム(2×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。残留物を、ヘキサン中EAの10から100%の勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、精製された54−7(430mg、0.6mmol)を得た。
精製された54−7を80%HCOOH水溶液(20mL)に溶解し、45℃で18時間保持した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で除去した。残留物をトルエン(3×25mL)と共蒸発させた。残留物を、DCM中メタノールの0から20%の勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、精製された化合物54(200mg、0.3mmol)を得た。1H-NMR (CDCl3): δ 9.28 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 5.95 (s, 1H), 5.65-5.81 (m, 5H), (d, 2H), 4.76 (dd, 2H), 4.44-4.46 (m, 1H), 4.35-4.40 (m, 5H), 4.22 (2H), 4.04 (1H), 3.65 (t, 4H), 3.39 (6H), 1.8 (s, 1H), 1.24 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 4.09 ppm.
化合物55
化合物55−2(158mg、50%)は、THF(4mL)中のDIPEA(0.18mL)、BopCl(178mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(80mg)とともに55−1(0.21g;0.35mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.54mmol)から調製した。
アセトニトリル(1mL)およびHCl(4N/ジオキサン;85μL)中の55−2(158mg)の溶液を、室温で30分間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、濃縮した。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(3〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、化合物55(85mg、76%)を得た。MS:m/z=656[M+1]。
化合物56
DCM(5mL)中の49−3(300mg、0.4mmol)およびピリジン(80mg、1.0mmol)の溶液に、DCM(1mL)の溶液中のTf2O(136mg、0.48mol)を−30℃で滴下添加した。混合物を−30℃から0℃で20分間撹拌した。反応物を水でクエンチし、DCM(20mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、蒸発させて、粗製の56−1(352.8mg、0.4mmol)を得、これをさらに精製することなく使用した。
DMF(5mL)中の56−1(352.8mg、0.4mmol)の溶液に、NaI(480mg、3.2mmol)を添加した。混合物を30℃で10時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、DCM(20mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物を分取TLC(PE中30%EA)により精製して、56−2(270mg、31%)を得た。
無水トルエン(30mL)中の56−2(600mg、0.7mmol)の溶液に、トルエン(10mL)中のAIBN(34mg、0.21mmol)およびBu3SnH(307.7mg、1.05mmol)を添加した。混合物をN2で30分間バブリングし、135℃に2時間加熱した。混合物を飽和CsF水溶液で処理し、次いで2時間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)上で精製して、56−3および副産物(400mg、72%)を得た。
90%TFA(10mL)中の56−3(400mg、0.55mmol)の混合物を、50℃で4時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物をMeOH(5mL)で処理し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、化合物56(46mg、27%)を得た。ESI−MS:m/z306.1[M+H]+。
化合物57
化合物57−2(120mg、72%)は、52−3からの52−4について記載した方法を使用して、THF(2.5mL)中のDIPEA(0.15mL)、BopCl(114mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(51mg)とともに57−1(0.11g;0.18mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.35mmol)から同じ方法で調製した。
化合物57(14mg、77%)は、化合物55について記載した方法を使用して、アセトニトリル(0.1mL)および4N HCl/ジオキサン(8μL)中の57−2(25mg)から調製した。MS:m/z=658[M+1]。
化合物60
無水MeCN(200mL)中のウラシル(21g、188mmol)の撹拌溶液に、BSA(110g、541mmol)を添加し、混合物を2時間還流させた。次いで、混合物を室温に冷却し、60−1(55g、93.2mmol)およびTMSOTf(145g、653mmol)で処理した。混合物を終夜還流させた。出発物質が消失した後、反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカカラムゲル(PE中20%EA)上で精製して、60−2(38g、70%)を白色固体として得た。
化合物60−2(35g、0.06mol)を、室温にてMeOH中NH3(7N、200mL)で処理した。混合物を室温で24時間撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、残留物をDCMで洗浄して、60−3(13g、81%)を白色固体として得た。
MeOH(60mL)中のシクロペンタノン(6g、8.33mmol)およびトリメトキシメタン(8mL)の溶液に、TsOH(1.35g、7.1mmol)を室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。得られたものをNaOMe(0.385g、7.12mmol)でクエンチし、n−ヘキサン(30mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、1,1−ジメトキシシクロペンタンを得た。1,2−ジクロロエタン(200mL)中の60−3(30g、0.11mol)および1,1−ジメトキシシクロペンタン(57g、0.44mol)の溶液に、TsOH(2.1g、0.011mol)を添加し、混合物を60℃に終夜加熱した。反応物をトリエチルアミンでクエンチし、低圧で濃縮乾固した。残留物をMeOHで洗浄して、60−4(30g、82%)を得た。
無水CH3CN(100mL)中の60−4(10g、30mmol)の溶液に、IBX(8.4g、30mmol、1.05当量)を室温で添加した。混合物を12時間還流させ、次いで0℃に冷却した。沈殿物を濾過により除去し、濾液を濃縮して、粗製の60−5(10g、100%)を黄色固体として得た。
粗製の60−5(10g、30mmol)を1,4−ジオキサン(100mL)に溶解した。37%HCHO(10mL)および2N NaOH水溶液(20mL)を室温で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、pH=7に調整した。混合物を0℃にてNaBH4(4.44g、120mmol)で処理した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜3%MeOH)により精製して、60−6(5.5g、50%)を白色固体として得た。
DCM(20mL)中の60−6(5.0g、13.8mmol)およびピリジン(5mL)の撹拌溶液に、Tf2O(8.5g、30.3mmol)を−70℃で滴下添加した。溶液をゆっくりと0℃に加温し、0℃で0.5時間撹拌し、HCl(0.5M)で洗浄した。DCM層を低圧で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラム上で精製して、60−7(4.5g、52%)を白色固体として得た。
MeCN(10mL)中の60−7(3.0g、4.8mmol)の溶液に、TBAF(5.0g、19.2mmol)を添加した。反応を終夜進行させた。反応をHPLCおよびLCMSによりモニターした。水酸化ナトリウム水溶液(1N、約2当量)を添加し、溶液を1時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム溶液とEAとの間で分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム上で精製して、60−8(0.8g、46%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z367.0[M+H]+、389.0[M+Na]+。
化合物60−8(0.2mmol)を80%HCOOH(10mL)に溶解し、混合物を45℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、メタノール/トルエン混合物と共蒸発させて、微量の酸を除去した。残留物をメタノール中20%トリエチルアミンに溶解し、15分間保持し、蒸発させた。化合物60(65〜68%)を、5%から20%のDCM中メタノールの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。MS:m/z321.0[M−1]。
化合物63
ジオキサン(1mL)中の化合物45(30mg、0.09mmol)、PTSA一水和物(18mg、1当量)およびオルトギ酸トリメチル(0.3mL;30当量)の混合物を、室温で1日撹拌した。反応物をNH3/MeOHで中和し、次いで濾過した。濾液を、THF(0.5mL)および80%AcOH水溶液(0.25mL)の混合物に溶解した。溶液を室温で1時間保持し、次いで蒸発させた。残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜15%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、63−1(30mg、91%)を得た。
化合物63−2(28mg、52%)は、52−3から52−4を調製するための方法を使用して、THF(1mL)中のDIPEA(56μL)、BopCl(40mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(18mg)とともに63−1(30mg、0.08mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.12mmol)から同じ方法で調製した。精製は、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)で行った。
化合物63(15mg、67%)は、52−5を調製するための方法を使用して、63−2(24mg)から調製した。精製は、CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)で行った。MS:m/z=636[M+1]。
化合物64
化合物64−1(8mg、40%)は、63−1と同じ方法で、ジオキサン(0.5mL)中のPTSA一水和物(9mg)とともに化合物50(17mg)およびオルトギ酸トリメチル(0.15mL)から調製した。
化合物64−2(10mg、72%)は、63−2と同じ方法で、THF(0.4mL)中のDIPEA(14μL)、BopCl(10mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(5mg)とともに64−1(8mg、0.02mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.036mmol)から同じ方法で調製した。
化合物64(15mg、67%)は、63と同じ方法で、64−2(24mg)から調製した。MS:m/z=652[M+1]。
化合物65
市販のクロロメチルメチルカーボネート(5.0g)をNaIで処理して、65a(5.38g)を得た。化合物54について記載した通り、ベンジルホスフェート(銀塩)および65aを反応させて、精製された65b(1.5g)を得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.60 (d, 4H), 5.11 (d, 2H), 3.8 (s, 6H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.47 ppm.化合物65b(415mg;1.7mmol)を脱保護して、65−1(トリエチルアンモニウム塩)(510mg)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。化合物54−6(320mg;0.9mmol)および65−1(510mg)を反応させて、精製された65−2(400mg)を得た。化合物65−2(230mg)を脱保護して、精製された化合物65(250mg)を得た。前述の反応は、化合物54の調製に記載した方法を使用して行った。1H-NMR (CDCl3): δ 9.00 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.81 (d, 1H), 5.66-5.75 (m, 4H), 4.76 (dd, 2H), 4.37-4.46 (m, 2H), 4.15 (d, 2H), 3.86 (t, 6H), 3.70 (d, 6H), 1.65 (s, 6H), 1.25 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 4.13 ppm.
化合物66
化合物66aは、1,3−ジメトキシプロパン−2−オールから調製した。1H-NMR (CDCl3) δ 5.73 (s,2H) , 5.03-5.06 (m,1H), 3.59 (d,4H), 3.38 (s,6H).乾燥ACN(25mL)をベンジルホスフェート(銀塩)(5mmol)に添加し、続いて66a(3.12g;12mmol)を添加した。懸濁液を60℃で18時間加熱した。固体を濾過により除去した後、生成物を、溶離液としてヘキサン/EA(3:1)を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、66bを無色液体(540mg、50%)として得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.61 (d, 4H), 5.10 (d, 2H), 4.97-5.01 (m, 2H), 3.50-3.52 (m, 8H), 3.30 (s, 6H), 3.28 (s, 6H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.42 ppm.化合物66b(540mg;1.0mmol)を脱保護して、66−1(トリエチルアンモニウム塩)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。化合物54−6(285mg;0.8mmol)および66−1を反応させて、精製された66−2(300mg)を得た。化合物66−2(300mg)を脱保護して、精製された化合物66(290mg)を得た。前述の反応は、化合物54の調製に記載した方法を使用して行った。1H-NMR (CDCl3): δ 9.35 (s, 1H), 7.56 (d, 1H), 6.1 (s, 1H), 5.66-5.82 (m, 5H), 5.04 (s, 1H), 4.76 (dd, 2H), 4.60 (d, 1/2H), 4.37-4.48 (m, 2H), 4.22 (d, 2H), 4.06 (s, 1H), 3.58 (s, 8H), 3.57 (s, 12H), 1.93 (s, 1H), 1.23 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 4.08 ppm.
化合物67
化合物67−1(180mg、62%)は、化合物44について記載した方法を使用して、THF(1mL)中のDIPEA(0.35mL)、BopCl(0.25g)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.11g)とともに54−6(0.18g、0.5mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(アセチルオキシメチル)ホスフェート(1.0mmol)から同じ方法で調製した。精製は、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)で行った。
化合物67(60mg、78%)は、化合物44について記載した方法を使用して、67−1(85mg)から調製した。MS:m/z=1027(2M−1)。
化合物68
無水ピリジン(180mL)中の68−1(15g、50.2mmol)の溶液に、BzCl(23.3g、165.5mmol)を窒素下0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をEAで希釈し、NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。有機層を乾燥させ、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中15%EtOAc)により精製して、68−2(27g、93.5%)を白色固体として得た。
化合物68−2(27g、47mmol)を90%HOAc(250mL)に溶解し、110℃に加熱した。混合物を110℃で終夜撹拌した。溶媒を除去し、EAで希釈した。混合物をNaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗製の68−3を得た。
化合物68−3をNH3/MeOH(600mL)に溶解し、終夜撹拌した。溶媒を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、68−4(12g、99%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(200mL)中の68−4(15g、56.8mmol)の溶液に、イミダゾール(7.7g、113.6mmol)およびTBSCl(9.4g、62.5mmol)を室温で添加した。混合物を終夜撹拌した。溶媒を除去し、EAで希釈した。混合物をNaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗製の68−5を得た。
無水DCM(200mL)中の68−5の溶液に、コリジン(6.8g、56.8mmol)、MMTrCl(17.8g、56.8mmol)およびAgNO3(9.6g、56.8mmol)を室温で添加した。混合物を終夜撹拌した。混合物を濾過し、濾液をNaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中5%EA)により精製して、68−6(32g、87%)を得た。
化合物68−6(32g、49.2mmol)を、THF中のTBAFの溶液(1M、4当量)に室温で溶解した。混合物を終夜撹拌し、溶媒を除去した。混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中33%EA)により精製して、68−7(21g、79%)を得た。
DCM(200mL)中の68−7(21g、38.8mmol)の溶液に、ピリジン(9.2mL、116.4mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、デス−マーチンペルヨージナン(49g、116.4mmol)を一度に添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物をNa2S2O3溶液および重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。混合物を15分間撹拌した。有機層を分離し、希釈ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をジオキサン(200mL)に溶解し、溶液を37%ホルムアルデヒド水溶液(20mL、194mmol)および2N水酸化ナトリウム水溶液(37.5mL、77.6mmol)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌し、NaBH4(8.8g、232.8mmol)を添加した。室温で0.5時間撹拌した後、過剰の水酸化ナトリウム水溶液を氷水で除去した。混合物をEAで希釈した。有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、68−8(10g、50.5%)を白色泡状物として得た。
化合物68−8(4.8g、8.5mmol)をトルエンと2回共蒸発させた。残留物を無水DCM(45mL)およびピリジン(6.7g、85mmol)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、トリフル酸無水物(4.8g、18.7mmol)を10分間かけて滴下添加した。この温度で、反応物を40分間撹拌した。TLC(PE中50%EA)は、反応が完了したことを示した。混合物をカラムクロマトグラフィー(PE中EA、0から20%)により精製して、68−9(6.1g、86.4%)を褐色泡状物として得た。
化合物68−9(6.1g、7.3mmol)をMeCN(25mL)に溶解した。混合物を室温にてTHF中のTBAFの溶液(1M、25mL)で処理した。混合物を終夜撹拌した。THF中TBAF(1M、15mL)を添加し、4時間撹拌した。混合物を水酸化ナトリウム水溶液(1N、14.6mmol)で処理し、1時間撹拌した。反応物を0℃にて水(50mL)でクエンチし、EAで抽出した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、68−10(2.1g、50.6%)を得た。
無水ピリジン(15mL)中の68−10(1.5g、2.6mmol)の溶液に、イミダゾール(530mg、7.8mmol)およびTBSCl(585mg、3.9mmol)を室温で添加した。混合物を2時間撹拌した。溶媒を除去し、EAで希釈した。混合物をNaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、68−11(1.5g、84.5%)を得た。
無水CH3CN(11mL)中の68−11(1.5g、2.2mmol)の溶液に、DMAP(671mg、5.5mmol)、TEA(555mg、5.5mmol)およびTPSCl(1.66g、5.5mmol)を室温で添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。NH4OH(10mL)を添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、粗製の68−12を得、これを分取TLCにより精製して、68−12(1.2g、80%)を白色固体として得た。
80%HCOOH(60mL)中の68−12(1.2g、1.76mmol)の溶液を、4時間撹拌した。溶媒を低圧で除去した。粗生成物をMeOH(40mL)に溶解し、終夜撹拌した。溶媒を濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、10%)により精製して、化合物68(480mg、92%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z591[2M+H]+。
化合物69
0℃の無水ピリジン/DCM中の68−8(2.63g、4.64mmol)の溶液に、Tf2O(3.27g、11.59mmol)を添加した。混合物を室温で40分間撹拌した。溶媒を減圧で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、69−1(2.60g、67%)を得た。
無水DMF中の69−1(2.65g、3.19mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(153mg、3.82mmol)を0℃で1時間添加した。溶液を精製することなく次のステップに使用した。溶液を室温にてLiCl(402mg、9.57mmol)で処理した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗製の69−2を得た。
無水THF(20mL)中の69−2(1.81g、3.19mmol)の溶液に、1N NaOH(4mL、3.83mmol)を室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、69−3(1.34g、72%)を得た。
ジクロロメタン(10mL)中の69−3(925mg、1.58mmol)の溶液に、TBSCl(713mg、4.75mmol)およびイミダゾール(323mg、4.74mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を低圧で濃縮して、粗生成物を得た。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、69−4(1.0g、90%)を得た。
無水アセトニトリル(10mL)中の69−4(1.24g、1.78mmol)の溶液に、TPSCl(1.34g、4.45mmol)、DMAP(543mg、4.45mmol)およびTEA(450mg、4.45mmol)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をEA(30mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲル上で精製して、69−5(1.0g、81%)を白色固体として得た。
化合物69−5(1.0g、1.43mmol)を80%HCOOH(10mL)で処理し、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、CH2Cl2中5%MeOHを使用するシリカゲル上で精製して、化合物69(264mg、60%)を得た。ESI−MS:m/z311.9[M+H]+。
化合物70
ベンジルホスフェート(銀塩)および市販のイソ酪酸クロロメチル(5.0g)により、精製された70a(3.84g)を得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.60 (d, 4H), 5.09 (d, 2H), 1.94-1.96 (m, 2H), 1.12-1.17 (m, 12H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.03 ppm.化合物70a(780mg;2.0mmol)を脱保護して、70−1(トリエチルアンモニウム塩)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。化合物54−6(356mg;1.0mmol)および70−1を反応させて、精製された70−2(230mg)を得た。化合物70−2(230mg)を脱保護して、精製された化合物70(80mg、0.14mmol)を得た。前述の反応は、化合物54および66の調製に記載した方法を使用して行った。1H-NMR (CDCl3): δ 8.25 (s, 1H), 7.55 (d, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.81 (d, 1H), 5.66-5.75 (m, 4H), 4.76 (dd, 2H), 4.37-4.46 (m, 2H), 4.15 (d, 2H), 3.86 (t, 6H), 3.70 (d, 6H), 1.65 (s, 6H), 1.25 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 4.41 ppm.
化合物71
化合物71−2(0.34g、60%)は、NaI(0.19g)およびK2CO3(0.69g)とともにアセトン(6mL)中の52−1(0.33g)および71−1(0.34g)から調製した。
化合物71−3(0.28g、74%)は、THF(5mL)中のDIPEA(0.35mL)、BopCl(0.25g)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.11g)とともに71−2(0.25g、0.45mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(エトキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.9mmol)から同じ方法で調製した。精製は、ヘキサン/EtOAc(30〜100%勾配)で行った。
80%AcOH水溶液中の71−3(0.28g、0.33mmol)の溶液を45℃で4時間加熱し、次いで濃縮した。残留物を、トルエンと、次いで少量のEt3N(2滴)を含有するMeOHと共蒸発させた。CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、71−4(0.22g、84%)を得た。
0℃のEtOAc(0.6mL)中の71−4(148mg、0.18mmol)の溶液に、4N HCl/ジオキサン(0.5mL)を添加し、混合物を室温で1時間保持した。エーテルを添加すると、化合物71が沈殿した。混合物を濾過し、エーテルで洗浄して、化合物71(100mg、75%)を得た。前述の反応は、化合物52の調製に記載した方法を使用して行った。MS:m/z=704[M+1]。
化合物33
化合物33−1(50g、86.0mmol)および6−Cl−グアニン(16.1g、98.2mmol)を、無水トルエンと3回共蒸発させた。MeCN(200mL)中の33−1(50g、86.0mmol)および6−Cl−グアニン(16.1g、98.2mmol)の溶液に、DBU(39.5g、258.0mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、TMSOTf(95.5g、430.0mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を、0℃で30分間、透明溶液が観察されるまで撹拌した。混合物を70℃に加熱し、終夜撹拌した。溶液を室温に冷却し、EA(100mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲル上のカラム(PE中EA、10%から40%)により精製して、33−2(48.0g、88.7%)を黄色泡状物として得た。ESI−MS:m/z628[M+H]+。
無水DCM(200mL)中の33−2(48.0g、76.4mol)、AgNO3(50.0g、294.1mmol)およびコリジン(40mL)の溶液に、MMTrCl(46.0g、149.2mmol)をN2下で少量ずつ添加した。混合物をN2下室温で3時間撹拌した。反応の完了がTLCにより判定された。濾過した後、濾液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、5%から50%)により精製して、粗製の33−3(68g、98%)を得た。ESI−MS:m/z900.1[M+H]+。
ナトリウム(8.7g、378.0mmol)を乾燥EtOH(100mL)に0℃で溶解し、ゆっくりと室温に加温した。化合物33−3(68.0g、75.6mmol)を、新たに調製したNaOEt溶液で処理し、室温で終夜撹拌した。反応の完了がTLCおよびLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、H2O(100mL)で希釈し、EA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、33−4(34.0g、75.2%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z598[M+H]+。
化合物33−4(32.0g、53.5mmol)を無水ピリジンと3回共蒸発させた。無水ピリジン(100mL)中の33−4(32.0g、53.5mmol)の氷冷溶液に、ピリジン(50mL)中のTsCl(11.2g、58.9mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、H2Oでクエンチした。溶液を低圧で濃縮し、残留物をEA(100mL)に溶解し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、粗製の33−5(25.0g、62.2%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z752[M+H]+。
アセトン(150mL)中の33−5(23.0g、30.6mmol)の溶液に、NaI(45.9g、306.0mmol)およびTBAI(2.0g)を添加し、混合物を終夜還流させた。反応の完了がLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、残留物をEA(100mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機溶液を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1から20:1)により精製して、粗生成物を得た。乾燥THF(200mL)中の粗生成物の溶液に、DBU(14.0g、91.8mmol)を添加し、混合物を60℃に加熱し、終夜撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、溶液をEA(100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から5%)により精製して、33−6(12.0g、67.4%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z580[M+H]+。
無水MeCN(100mL)中の33−6(8.0g、13.8mmol)の氷冷溶液に、NIS(3.9g、17.2mmol)およびTEA・3HF(3.3g、20.7mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、反応をLCMSによりチェックした。反応が完了した後、反応物を飽和Na2SO3溶液および飽和NaHCO3溶液でクエンチした。溶液をEA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から50%)により精製して、33−7(7.2g、72.0%)を固体として得た。ESI−MS:m/z726[M+H]+。
乾燥DCM(100mL)中の33−7(7.2g、9.9mmol)の溶液に、DMAP(3.6g、29.8mmol)およびBzCl(2.8g、19.8mmol)を0℃で添加した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から30%)により精製して、33−8(8.0g、86.4%)を固体として得た。ESI−MS:m/z934[M+H]+。
乾燥DMF(100mL)中の33−8(7.5g、8.0mmol)の溶液に、NaOBz(11.5g、80.0mmol)および15−クラウン−5(15.6mL)を添加した。混合物を90℃で36時間撹拌した。混合物をH2O(100mL)で希釈し、EA(3×150mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から30%)により精製して、粗製の33−9(6.0g、80.0%)を固体として得た。ESI−MS:m/z928[M+H]+。
化合物33−9(4.0g、4.3mmol)を無水トルエンと3回共蒸発させ、室温にてNH3/MeOH(50mL、4N)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、30%から50%)により精製して、生成物33−10(1.9g、71.7%)を固体として得た。ESI−MS:m/z616[M+H]+。
化合物33−10(300.0mg、0.49mmol)を、無水トルエンと3回共蒸発させ、MeCN(2mL)に溶解した。混合物を、0℃にてMeCN(1mL)中のNMI(120.5mg、1.47mmol)およびホスホロクロリデート試薬(326.3mg、0.98mmol)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌し、LCMSによりモニターした。混合物を10%NaHCO3溶液で希釈し、EA(3×30mL)で抽出した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中EA、30%から50%)により精製して、33−11(210mg、47.5%)を固体として得た。ESI−MS:m/z913.0[M+H]+。
化合物33−11(210mg、0.26mmol)を80%のAcOH(15mL)で処理し、混合物を室温で18時間撹拌した。反応の完了がLCMSにより判定された。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、1%から3%)により精製して、化合物33(71.8mg、48.7%)を固体として得た。ESI−MS:m/z641.3[M+H]+。
化合物75
無水MeCN中の1−5(317mg、0.49mmol)、TPSCl(373mg、1.23mmol)、DMAP(150mg、1.23mmol)およびTEA(124mg、1.23mmol)の混合溶液を、室温で終夜撹拌した。混合物をアンモニウム溶液で処理し、次いで室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、75−1(200mg、63%)を得た。
メタノール(10mL)中の75−1(286mg、0.45mmol)およびフッ化アンモニウム(500mg、13.5mmol)の溶液を、終夜還流させた。溶媒を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上で精製して、化合物75(75mg、57%)を得た。ESI−MS:m/z289.9[M+H]+。
化合物76
化合物76−1(0.44g、34%)は、THF(10mL)中のDIPEA(1.05mL)、BopCl(0.76g)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.34g)とともに52−3(0.88g、1.48mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソブチリルオキシメチル)ホスフェート(3mmol)から調製した。精製は、ヘキサン/EtOAc(5〜100%勾配)で行った。化合物76−2(0.43g、85%)は76−1(0.44g)から調製した;化合物76(0.19g、98%)は、H2雰囲気下で10%Pd/C(10mg)、4N HCl/ジオキサン(132μL)とともにEtOH(10mL)中の76−2(0.22g)から調製した。前述の反応は、化合物52の調製に記載した方法を使用して行った。MS:m/z=700[M+1]。
化合物77
ピリジン(20mL)中の77−1(2.0g、7.12mmol)の撹拌溶液に、TMSCl(3.86g、35.58mmol)をN2下0℃で添加した。混合物をゆっくりと室温に加温し、2時間撹拌した。PivCl(1.71g、14.23mmol)を添加し、混合物を24時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させ、残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をMeOH(20mL)に溶解し、NH4F(1.4g、37.86mmol)を添加した。混合物を2時間還流させた。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−2(2.2g、85%)を得た。
DMF(15mL)およびシクロペンタノン(6mL)の混合物中の77−2(8.5g、23.28mmol)および1,1−ジメトキシシクロペンタン(2mL)の溶液に、TsOH(6.63g、34.93mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をトリエチルアミンでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−3(6.5g、65%)を得た。
無水MeOH(60mL)中の77−3(6.0g、13.92mmol)の撹拌溶液に、MeONa(2.25g、41.76mmol)を室温で添加した。混合物を12時間撹拌し、次いでHOAcで中和した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−4(4.4g、92%)を得た。
無水ピリジン(50mL)中の77−4(5.0g、14.40mmol)の撹拌溶液に、TBSCl(3.24g、21.61mmol)をN2下室温で添加し、混合物を終夜撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−5(5.44g、82%)を得た。
無水DCM(50mL)中の77−5(5.0g、10.84mmol)の撹拌溶液に、MMTrCl(5.01g、16.26mmol)、コリジン(5mL)およびAgNO3(2.76g、16.26mmol)をN2下室温で添加し、混合物を2時間撹拌した。沈殿物を濾過により除去し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−6(7.1g、89%)を得た。
無水THF(70mL)中の77−6(7.1g、9.68mmol)の撹拌溶液に、TBAF(5.05g、19.37mmol)をN2下室温で添加し、混合物を4時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−7(5.1g、87%)を得た。
無水DCM(30mL)中の77−7(3.2g、5.17mmol)およびピリジン(2.04g、25.85mmol)の撹拌溶液に、DMP(3.28g、7.75mmol)をN2下室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、アルデヒド(1.8g)を得た。ジオキサン(29.2mL)中のアルデヒド(1.8g、2.92mmol)の撹拌溶液に、37%HCHO(2.36g、29.17mmol)および1N LiOH(1.6mL、2.34mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶液をHOAcで中和した。混合物をEtOH(15mL)およびNaBH4(1.66g、43.8mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−8(2.01g、61%)を得た。
無水DCM(2mL)中の77−8(200mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、TBDPSCl(170mg、0.62mmol)およびイミダゾール(42mg、0.62mmol)をN2下室温で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(10mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−9(175mg、64%)を得た。
無水DCM(2mL)中の77−9(270mg、0.304mmol)の撹拌溶液に、BzCl(63mg、0.61mmol)、DMAP(74mg、0.61mmol)およびTEA(61mg、0.61mmol)をN2下室温で添加した。混合物を、出発物質が消失するまで室温で撹拌した。混合物を低圧で蒸発させ、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−10(250mg、83.3%)を得た。
THF(5mL)中の化合物77−10(300mg、0.302mmol)を、室温にてTBAFの溶液(0.61mL、0.61mmol、THF中1M)およびHOAc(0.2mL)で処理した。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−11(170mg、75%)を得た。
無水DCM(4mL)中の77−11(400mg、0.531mmol)の撹拌溶液に、Tf2O(299mg、1.06mmol)およびピリジン(84mg、1.06mmol)をN2下室温で添加した。混合物を、出発物質が消失するまで室温で撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−12(401mg、85%)を得た。
化合物77−12(500mg、0.564mmol)を、N2下室温にてTHF中TBAF(1.0M、2mL)で処理した。混合物を水(20mL)で希釈し、DCMで抽出した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、77−13(150mg、40.8%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z652.1[M+H]+。
化合物77−13(50mg)を80%HCOOH(10mL)に溶解し、混合物を45℃で24時間加熱した。溶媒を蒸発させ、メタノール/トルエンと共蒸発させて、微量の酸を除去した。残留物をメタノール中20%トリエチルアミンに溶解し、15分間保持し、次いで蒸発させた。化合物77(18mg、75%)を、0%から15%のDCM中メタノールの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。MS:m/z312.5[M−1]。
化合物78
化合物78aを市販の3−ヒドロキシオキセタン(5.0g)から調製した。1H-NMR (CDCl3) δ 5.73 (s,2H) , 5.48-5.51 (m,1H), 4.90 (d,2H), 4.72 (d, 2H).化合物78b(8.0g)を78aから調製した。1H-NMR (CDCl3) δ 5.95 (s,2H) , 5.48-5.51 (m,1H), 4.90 (d,2H), 4.72 (d, 2H).ベンジルホスフェート(銀塩)および78b(8.0g)を反応させて、精製された78c(1.92g)を得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.62 (d, 4H), 5.39-5.42 (m, 2H), 5.15 (d, 2H), 4.80-4.83 (m, 4H), 4.56-4.60 (m, 4H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.55 ppm.化合物78cを脱保護して、78−1(トリエチルアンモニウム塩)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。化合物54−6(356mg;1.0mmol)および78−1を反応させて、精製された78−2(230mg)を得た。化合物78−2(230mg)を脱保護して、精製された化合物78(12.5mg、0.02mmol)を得た。前述の反応は、化合物54の調製に記載した方法を使用して行った。1H-NMR (CDCl3): δ 8.25 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.81 (d, 1H), 5.66-5.75 (m, 4H), 5.44-5.49 (m, 2H), 4.88-4.92 (m, 5H), 4.61-4.78 (m, 5H), 4.37-4.46 (m, 2H), 4.21 (s, 1H), 3.49 (s, 1H), 1.25 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 4.28 ppm.
化合物83
化合物83−2(70mg、58%)は、化合物44の調製に記載した通り、THF(2mL)中のDIPEA(87μL)、BopCl(44mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(29mg)とともに化合物83−1(90mg;0.1mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.2mmol)から同じ方法で調製した。精製は、20〜80%勾配のヘキサン/EtOAcで行った。
化合物83(25mg、64%)は、化合物55の調製に記載した通り、アセトニトリル(0.6mL)および4N HCl/ジオキサン(50μL)中の83−2(70mg)から調製した。MS:m/z=658[M+1]。
化合物84
化合物84−2(69mg、90%)は、化合物44の調製に記載した通り、THF(1mL)中のDIPEA(74μL)、BopCl(51mg)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(23mg)とともに84−1(52mg;0.08mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.16mmol)から調製した。精製は、20〜100%勾配のヘキサン/EtOAcで行った。
化合物84(27mg、62%)は、化合物44の調製に記載した通り、84−2(65mg)から調製した。MS:m/z=626[M+1]。
化合物85
ピリジン中の76−2および無水酢酸の混合物を、室温で終夜撹拌し、次いで濃縮し、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、85−1(12mg、69%)を得た。
化合物85(10mg、92%)は、化合物52と同じ方法で、H2雰囲気下、10%Pd/C(1mg)、4N HCl/ジオキサン(7μL)とともにEtOH(0.5mL)中の85−1(12mg)から調製した。MS:m/z=742[M+1]。
化合物86および87
新たに調製した乾燥EtOH中EtONa(2N、150mL)を、EtOH(50mL)中の20−4(13.67g、17.15mmol)の溶液に0℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、86−1(10g、98%)を黄色固体として得た。
無水ピリジン(60mL)中のPPh3(2.73g、10.4mol)の溶液に、I2(2.48g、9.76mmol)を室温で添加し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。ピリジン(10mL)中の86−1(3.9g、6.51mmol)の溶液を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液およびNaHCO3水溶液でクエンチし、次いでEA(100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%MeOH)により精製して、86−2(3.0g、75%)を黄色化した固体として得た。
乾燥THF(300mL)中の86−2の溶液に、DBU(14.0g、91.8mmol)を添加し、混合物を3時間加熱還流した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(100mL)に溶解し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、86−3(0.6g、37.5%)を白色固体として得た。
無水MeCN(20mL)中の86−3(2.0g、3.44mmol)の氷冷溶液に、NIS(0.975g、4.3mmol)およびTEA・3HF(0.82g、5.16mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和Na2SO3およびNaHCO3水溶液でクエンチし、次いで低圧で濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶解し、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、86−4(1.5g、60%)を白色固体として得た。
乾燥ピリジン(100mL)中の86−4(1g、1.37mmol)の溶液に、BzCl(0.23g、1.65mmol)を0℃で添加した。反応物を30分間撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物を低圧で濃縮し、残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、86−5(0.9g、78%)を白色固体として得た。
乾燥DMF(40mL)中の86−5(2g、2.4mmol)の溶液に、NaOBz(3.46g、24mmol)および15−クラウン−5(4.5mL)を添加した。混合物を95℃で72時間撹拌した。次いで、混合物をEA(100mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中15%EA)により精製して、86−6(1.5g、75%)を白色固体として得た。
NH3/MeOH(150mL)中の化合物86−6(1.35g、1.64mmol)を、室温で18時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、86−7(0.9g、90%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z618.3[M+H]+。
DCM(1.0mL)中の86−7(99mg、0.16mmol)の溶液に、トリエチルアミン(92.7μL、0.64mmol)を室温で添加した。混合物を0から5℃(氷/水浴)に冷却し、新たに調製し蒸留したイソプロピルホスホロジクロリデート(36.6μL、0.2mmol、Reddy et al., J. Org. Chem. (2011) 76 (10):3782-3790の手順に従って調製)を混合物に添加した。混合物を0から5℃(氷/水浴)で15分間撹拌し、続いてN−メチルイミダゾール(26.3μL、0.32mmol)を添加した。次いで、混合物を0から5℃で1時間撹拌した。TLCは、86−7が存在しないことを示した。EA(100mL)、続いて水を添加した。有機層をH2O、飽和NH4Cl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から10%のiPrOH/DCMを用いるシリカゲル上で精製して、86−aおよび86−bの混合物(61.5mg)を得た。
86−aおよび86−bの混合物(61.5mg、0.085mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(64μL)を0から5℃(氷/水浴)で添加した。混合物を室温で40分間撹拌し、無水EtOH(200μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、化合物86(1.8mg)および化合物87(14.5mg)を得た。
化合物86:1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 8.0 (s, 1H), 6.69 (d, J = 16.0 Hz, 1H),5.9-5.6 (br s, 1H), 4.94-4.85 (m, 1H), 4.68-4.52 (m, 3H), 1.49-1.3 (m, 12H); 19F NMR (CD3OD-d4) δ -122.8 (s), -160.06 (s);; 31P NMR (CD3OD-d4) δ -7.97 (s).ESI−LCMS:m/z=450.1[M+H]+;化合物87:1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.96 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 6.69 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 6.28-6.1 (br s, 1H), 4.81-4.5 (m, 4H), 1.45-1.39 (m, 12H); 31P NMR (CD3OD-d4) δ -5.84 (s).ESI−LCMS:m/z=450。[M+H]+。
化合物88および89
DCM(2.0mL)中の88−1(150mg、0.24mmol)の溶液に、トリエチルアミン(141μL、2.0mmol)を室温で添加した。混合物を0から5℃(氷/水浴)に冷却し、新たに調製し蒸留したイソプロピルホスホロジクロリデート(45μL、0.26mmol、Reddy et al., J. Org. Chem. (2011) 76 (10):3782-3790の手順に従って調製)を添加した。混合物を0から5℃(氷/水浴)で15分間撹拌し、続いてN−メチルイミダゾール(40μL、0.49mmol)を添加した。混合物を0から5℃で1時間撹拌した。TLCは、出発物質88−1が存在しないことを示した。EA(100mL)、続いて水を添加した。有機層をH2O、飽和NH4Cl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から10%のiPrOH/DCMを用いるシリカゲル上で精製して、88−2a(16.9mg、より速く溶出する異性体)および88−2b(72.7mg、より遅く溶出する異性体)を得た。
化合物88−2aおよび88−2bを、本明細書に記載の手順を使用して脱保護した。化合物88(7.3mg、88−2a(16.5mg、0.0235mmol)からの単一異性体)および化合物89(29.0mg、88−2b(72.7mg、0.1mmol)からの単一異性体)を得た。
化合物88:1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.94 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 6.00-5.9 (br s, 1H), 4.9-4.487 (m, 1H), 4.83-4.77 (m, 1H), 4.65-4.50 (m, 3H), 1.45-1.39 (s, 9H), 1.2 (s, 3H),; 19F NMR (CD3OD-d4) δ -120.3 (s); 31P NMR (CD3OD-d4) δ -5.19 (s);ESI−LCMS:m/z=448.05[M+H]+。化合物89:1H NMR (CD3OD-d4, 400 MHz) δ 7.98 (s, 1H), 6.34 (s, 1H), 5.78-5.64 (br s, 1H), 4.95-4.48 (m, 2H), 4.62-4.52 (m, 3H), 1.48-1.42 (s, 9H), 1.1 (s, 3H),;19F NMR (CD3OD-d4) δ -121.3 (s); 31P NMR (CD3OD-d4) δ -7.38 (s);ESI−LCMS:m/z=448.05[M+H]+。
化合物90
無水CH3CN(8.0mL)中の90−1(532mg、1.84mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(2.0mL、24.36mmol)を0から5℃(氷/水浴)で添加し、続いて、新たに調製し蒸留したイソプロピルホスホロジクロリデートの溶液(0.5mL、2.84mmol)を添加した。溶液を室温で15時間撹拌した。混合物をEA、続いて水(15mL)で希釈した。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から8%のMeOH/DCMを用いるシリカゲル上で精製して、粗生成物(72mg)を得た。粗生成物を、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で再精製し、続いて凍結乾燥して、化合物90(43.6mg)を得た。MS:m/z=395.05[M+H]+、393.0[M−H]−、787.05.0[2M−H]−。
化合物96
乾燥した51(0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.7mL)およびピリジン(0.3mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中浴温度42℃で15分間蒸発させ、次いで室温に冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPOCl3(9ul、0.11mmol)を添加し、混合物を室温で20〜40分間保持した。反応をLCMSにより制御し、96の出現によりモニターした。単離を、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより行った。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から30%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して過剰の緩衝液を除去して、化合物96を得た。MS:m/z369.0[M−1]。
化合物97および98
乾燥した51(0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.7mL)およびピリジン(0.3mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中浴温度42℃で15分間蒸発させ、次いで室温に冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPSCl3(9uL、0.11mmol)を添加し、混合物を室温で20〜40分間保持した。反応をLCMSにより制御し、ヌクレオシド5’−チオホスフェートの出現によりモニターした。反応完了後、ピロホスフェートのテトラブチルアンモニウム塩(150mg)、続いてDMF(0.5mL)を添加して、均一な溶液を得た。周囲温度で1.5時間後、反応物を水(10mL)でクエンチした。ジアステレオマーの混合物としての5’−トリホスフェートを、Q Sepharose High Performanceを用いるカラムHiLoad 16/10を使用するAKTA Explorer上でのIEクロマトグラフィーにより単離した。分離は、50mM TRIS緩衝液(pH7.5)中0から1NのNaClの直線勾配で行った。チオトリホスフェートを含有する画分を合わせ、濃縮し、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより脱塩した。50mMトリエチルアンモニウム緩衝液中0から30%のメタノールの直線勾配を、20分間にわたって流速10mL/分で溶出に使用した。化合物97および98を収集した。分析RP HPLCを、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上、7分間で0%から25%のアセトニトリルの直線勾配を含有するpH7.5の50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液中で行った。化合物97:RT5.50分。31P NMR: δ+42.45(1P, d), -6.80 (1P, d), -23.36 (1P, q).MS:m/z544.9[M−1]。化合物98:RT6.01分。31P NMR: δ+41.80(1P, d), -6.57 (1P, d), -23.45 (1P, q).MS:m/z544.9[M−1]。
化合物99
無水メタノール(2mL)中の99a(0.31g、0.8mmol)の溶液に、10%Pd/C(30mg)を添加し、混合物をH2雰囲気下で1時間撹拌した。完了後、混合物を濾過し、触媒ケーキをメタノールで洗浄した。洗液および濾液を合わせた。溶媒を真空下で除去して、99bを半固体(252mg)として得、これをさらに精製することなく使用した。1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 5.57 (d, J = 13.6 Hz, 4H), 4.23 (q, J = 7.2 Hz, 4H), 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 6H), 31P NMR (CDCl3) δ- 4.64 (s).
THF(3mL)中のトリエチルアンモニウムビス(EOC)ホスフェート(0.7mmol、213mgの99bおよび0.2mLのTEAから調製)の溶液に、99−1(160mg、0.45mmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、1.8mmol)、BOP−Cl(229mg、0.9mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(103mg、0.9mmol)を添加した。混合物を室温で90分間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して白色固体を得、これをシリカゲルカラム(CH3OH:DCM;9.5:0.5)上で精製して、99−2(189mg、66%)を得た。
80%HCOOH(7mL)中の99−2(180mg、0.28mmol)の溶液を、45℃で6時間加熱した。溶媒を蒸発させ、次いでトルエンと3回共蒸発させた。残留物を、DCM中0から10%のMeOHを使用するシリカゲルカラム上で精製して、凍結乾燥後に化合物99(97.3mg)を白色泡状物として得た。MS:m/z=575.1[M+H]+。
化合物100
化合物100aを市販の2−(2−メトキシエトキシ)−エタノール(11.56mL)から調製した。化合物100a(13.5g)を透明無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3) δ 5.73 (s, 2H), 4.38-4.40 (m, 2H), 3.74-3.77 (m, 2H), 3.64-3.67 (m, 2H), 3.54-3.57 (m, 2H), 3.39 (s, 3H).化合物100b(9.6g)を100aから調製し、透明でわずかに着色されている油状物として得た。1H-NMR (CDCl3) δ 5.96 (s, 2H), 4.38-4.40 (m, 2H), 3.74-3.77 (m, 2H), 3.64-3.67 (m, 2H), 3.54-3.57 (m, 2H), 3.39 (s, 3H).ベンジルホスフェート(銀塩)および100b(2.4g)を反応させて、精製された100c(1.02g)を得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.60 (d, 4H), 5.11 (d, 2H), 4.27-4.29 (m, 4H), 3.65-3.67 (m, 4H), 3.56 (t, 4H), 3.46 (t, 4H), 3.30 (s, 6H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.55 ppm.化合物100c(620mg;1.15mmol)を脱保護して、100−1(トリエチルアンモニウム塩)を得、これをさらに精製することなく直ちに使用した。化合物54−6(356mg;1.0mmol)および100−1を反応させて、精製された100−2(250mg)を得た。化合物100−2(250mg)を脱保護して、精製された化合物100(110mg、0.14mmol)を得た。前述の反応は、化合物54の調製に記載した方法を使用して行った。1H-NMR (CDCl3): δ 8.62 (s, 1H), 7.54 (d, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.64-5.79 (m, 5H), 4.76 (dd, 2H), 4.37-4.46 (m, 6H), 4.25 (d, 2H), 3.86 (s, 1H), 3.75 (t, 4H), 3.70 (t, 4H), 3.58 (t, 4H), 3.38 (s, 6H), 1.65 (s, 6H), 1.25 (s, 3H). 31P-NMR (CDCl3): δ - 3.90 ppm.
化合物104
化合物44(0.010g、0.016mmol)を通常生理食塩溶液(3mL、pH7.3)に添加し、37℃のヒートブロック内で6日間貯蔵した。混合物を、H2O(0.1%ギ酸)およびACN(0.1%ギ酸)の溶媒(20分間で0〜65%の勾配)を用いるSynergi 4u Hydro−RPカラム(Phenomenex、00G−4375−U0−AX)を使用する分取HPLCにより精製した。化合物は13.0分で溶出した。純粋な画分をプールし、凍結乾燥して、化合物104(0.005g、63%)を得た。MS:m/z=487[M+1]。
化合物102
102−1(45mg、0.06mmol)およびブチルアミン(0.4mL)の混合物を、室温で終夜保持し、次いで蒸発させた。粗残留物を、CH2Cl2/MeOH(4〜12%勾配)を用いるシリカゲル(10gカラム)上で精製して、102−2を無色ガラス状物(20mg、56%)として得た。
ACN(0.5mL)中の102−2(20mg、0.03mmol)の溶液に、ジオキサン中4N HCl(35μL)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いでMeOHでクエンチした。残留物をACNで処理して、化合物102をオフホワイトの固体(9mg、80%)として得た。MSm/z=328[M+1]。
化合物105
無水ピリジン(200mL)中の105−1(50g、203mmol)の溶液に、TBDPS−Cl(83.7g、304mmol)を添加した。反応を室温で終夜進行させた。溶液を低圧下で濃縮して、残留物を得、これを酢酸エチルと水との間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、5’−OTBDPSエーテルを白色泡状物(94g)として得た。
無水DCM(300mL)中の5’−OTBDPSエーテル(94.0g、194.2mmol)の溶液に、硝酸銀(66.03g、388.4mmol)およびコリジン(235mL、1.94mol)を添加した。混合物を室温で撹拌した。15分後、混合物を0℃に冷却し、モノメトキシトリチルクロリド(239.3g、776.8mmol)を一度に添加した。室温で終夜撹拌した後、混合物をセライトに通して濾過し、濾液をTBMEで希釈した。溶液を1Mクエン酸、希釈ブラインおよび5%重炭酸ナトリウムで連続的に洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、完全に保護された中間体を黄色泡状物として得た。
この完全に保護された中間体をトルエン(100mL)に溶解し、溶液を減圧下で濃縮した。残留物を無水THF(250mL)に溶解し、TBAF(60g、233mmol)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を酢酸エチルに入れ、溶液を最初に飽和重炭酸ナトリウムで、次いでブラインで洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を真空中で除去し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、105−2(91g、86.4%)を白色泡状物として得た。
DCM(100mL)中の105−2(13.5g、26mmol)の溶液に、ピリジン(6.17mL、78mmol)を添加した。溶液を0℃に冷却し、デス−マーチンペルヨージナン(33.8g、78mmol)を一度に添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、Na2S2O3溶液(4%)および重炭酸ナトリウム水溶液(4%)の添加によりクエンチした(溶液をpH6、約150mLに調整した)。混合物を15分間撹拌した。有機層を分離し、希釈ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をジオキサン(100mL)に溶解し、溶液を37%ホルムアルデヒド水溶液(21.2g、10当量)および2N水酸化ナトリウム水溶液(10当量)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。室温で0.5時間撹拌した後、過剰の水酸化ナトリウム水溶液を飽和NH4Cl(約150mL)で除去した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルと5%重炭酸ナトリウムとの間で分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、105−3(9.2g、83.6%)を白色泡状物として得た。
化合物105−3(23g、42.0mmol)をトルエンと2回共蒸発させた。残留物を無水DCM(250mL)およびピリジン(20mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、トリフル酸無水物(24.9g、88.1mmol)を10分間かけて滴下添加した。この温度で、反応物を40分間撹拌した。反応をTLC(PE:EA=2:1およびDCM:MeOH=15:1)によりモニターした。完了後、反応混合物を0℃にて水(50mL)でクエンチした。混合物を30分間撹拌し、EAで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、シリカゲルパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、105−4(30.0g、88.3%)を褐色泡状物として得た。
無水DMF(50mL)中の105−4(4.4g、5.42mmol)の撹拌溶液に、NaH(260mg、6.5mmol)を窒素雰囲気下0℃で添加した。溶液を室温で1.5時間撹拌した。溶液を、さらなる後処理をすることなく次のステップに使用した。
撹拌溶液に、NaN3(1.5g、21.68mmol)を窒素雰囲気下0℃で添加し、得られた溶液を室温で1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EAで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。濃縮した有機相をさらに精製することなく次のステップに使用した。
無水1,4−ジオキサン(18mL)中の105−6(3.0g、5.4mmol)の溶液に、NaOH(5.4mL、水中2M)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をEAで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。濃縮した有機相をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、105−7(2.9g、93%)を白色泡状物として得た。
化合物105−7(520mg、0.90mmol)を80%のHCOOH(20mL)に室温で溶解した。混合物を3時間撹拌し、TLCによりモニターした。溶媒を除去し、残留物をMeOHおよびトルエンで3回処理した。NH3/MeOHを添加し、反応混合物を室温で5分間撹拌した。溶媒を濃縮乾固し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物105(120mg、44.4%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z302.0[M+H]+、324.0[M+Na]+。
化合物106
無水DCM(10mL)中の105−7(1.1g、2.88mmol)の撹拌溶液に、MMTrCl(1.77g、5.76mmol)、AgNO3(1.47g、8.64mmol)およびコリジン(1.05g、8.64mmol)をN2雰囲気下25℃で添加した。反応物を12時間還流させた。MeOH(20mL)を添加し、溶媒を除去して乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、106−1(1.6g、85.1%)を白色泡状物として得た。
無水MeCN(10mL)中の106−1(800mg、0.947mmol)の撹拌溶液に、TPSCl(570mg、1.89mmol)、DMAP(230mg、1.89mmol)およびTEA(190mg、1.89mmol)を室温で添加した。混合物を12時間撹拌した。NH4OH(25mL)を添加し、混合物を2時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を黄色泡状物としてシリカゲルカラム上で精製した。分取TLCによりさらに精製して、106−2(700mg、87.1%)を白色固体として得た。
化合物106−2(300mg、0.355mmol)を80%のHCOOH(5mL)に室温で溶解した。混合物を3時間撹拌し、TLCによりモニターした。次いで、溶媒を除去し、残留物をMeOHおよびトルエンで処理した(3回)。NH3/MeOHを添加し、混合物を室温で5分間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物106(124mg、82.6%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z301.0[M+H]+、601.0[2M+H]+。
化合物108
無水THF(300mL)中の108−1(20g、77.5mmol)、PPh3(30g、114.5mmol)、イミダゾール(10g、147mmol)およびピリジン(90mL)の撹拌懸濁液に、THF(100mL)中のI2(25g、98.4mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を室温(RT)に加温し、室温で10時間撹拌した。反応物をMeOH(100mL)によりクエンチした。溶媒を除去し、残留物を酢酸エチル(EA)およびTHFの混合物(2L、10:1)に再溶解した。有機相を飽和Na2S2O3水溶液で洗浄し、水相をEAおよびTHFの混合物(2L、10:1)で抽出した。有機層を合わせ、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラム(DCM中0〜10%MeOH)上で精製して、108−2(22.5g、78.9%)を白色固体として得た。1H NMR: (DMSO-d6, 400 MHz) δ 11.42 (s, 1H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.82 (s, 1H), 5.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.50 (s, 1H), 5.23 (s, 1H), 3.77-3.79 (m, 1H), 3.40-3.62 (m, 3H), 0.97 (s, 3H).
無水MeOH(240mL)中の108−2(24.3g、66.03mmol)の撹拌溶液に、NaOMe(10.69g、198.09mmol)をN2下室温で添加した。混合物を3時間還流させた。溶媒を除去し、残留物を無水ピリジン(200mL)に再溶解した。混合物に、Ac2O(84.9g、833.3mmol)を0℃で添加した。混合物を60℃に加温し、10時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄した。有機層を濃縮し、シリカゲルカラム(PE中10〜50%EA)上で精製して、108−3(15g、70.1%)を白色固体として得た。1H NMR: (CDCl3, 400 MHz) δ 8.82 (s, 1H), 7.23 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 5.85 (s, 1H), 5.77 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 2.8Hz, 1H), 2.07 (d, J = 5.2Hz, 6H), 1.45 (s, 3H).
無水DCM(300mL)中の108−3(15g、46.29mmol)の氷冷溶液に、AgF(29.39g、231.4mmol)を添加した。無水DCM(1.0L)中のI2(23.51g、92.58mmol)を、溶液に滴下添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3およびNaHCO3でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥させ、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中10〜30%EA)上で精製して、108−4(9.5g、43.6%)を白色固体として得た。1H NMR: (メタノール-d4, 400 MHz) δ 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.21 (s, 1H), 5.80 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 5.73 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.58 (s, 1H), 3.54 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 2.17 (s, 3H), 2.09 (s, 3H), 1.58 (s, 3H).
無水DMF(400mL)中の108−4(7.0g、14.89mmol)の溶液に、NaOBz(21.44g、148.9mmol)および15−クラウン−5(32.75g、148.9mmol)を添加した。反応混合物を130℃で6時間撹拌した。溶媒を除去し、EAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を蒸発させ、シリカゲルカラム(PE中10〜30%EA)上で精製して、108−5(2.8g、40.5%)を得た。ESI−MS:m/z444.9[M−F+H]+。
108−5(4.0g;8.6mmol)および液体アンモニアの混合物を、高圧ステンレス鋼容器内に室温で終夜保持した。次いで、アンモニアを蒸発させ、残留物を、CH2Cl2/MeOH溶媒混合物(4〜12%勾配)を用いるシリカ(50gカラム)上で精製して、化合物108を無色泡状物(2.0g;収率84%)として得た。ESI−MS:m/z275.1[M−H]−。
化合物109および110
乾燥した化合物108(14mg、0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.750mL)およびピリジン(0.5mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中浴温度42℃で15分間蒸発させ、次いで室温まで冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPOCl3(0.009mL、0.1mmol)を添加した。混合物を室温で45分間保持した。トリブチルアミン(0.065mL、0.3mmol)およびピロホスフェートのN−テトラブチルアンモニウム塩(100mg)を添加した。乾燥DMF(約1mL)を添加して、均一な溶液を得た。1時間で、反応物を、水(10mL)で希釈した2M酢酸アンモニウム緩衝液(1mL、pH=7.5)でクエンチし、Q Sepharose High Performanceを用いるカラムHiLoad 16/10上に装填した。分離は、50mM TRIS緩衝液(pH7.5)中0から1NのNaClの直線勾配で行った。60%緩衝液Bで溶出した画分は化合物109を含有しており、80%緩衝液Bで溶出した画分は化合物110を含有していた。対応する画分を濃縮し、残留物をSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から30%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して、過剰の緩衝液を除去した。化合物109:P31-NMR (D20): -3.76 (s);MS:378.2[M−1]。化合物110:P31-NMR (D20): -9.28(d, 1H, Pα), -12.31(d, 1H, Pγ), -22.95(t, 1H, Pβ);MS515.0[M−1]。
化合物112
化合物112(36mg、63%)は、ネオペンチルエステルホスホロクロリデート試薬を使用して、化合物2について記載した通りに合成した。MS:572.6[M−1]。
化合物116および117
乾燥した化合物108(14mg、0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.750mL)およびピリジン(0.5mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中浴温度42℃で15分間蒸発させ、次いで室温まで冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPSCl3(0.01mL、0.1mmol)を添加した。混合物を室温で1時間保持した。トリブチルアミン(0.065mL、0.3mmol)およびピロホスフェートのN−テトラブチルアンモニウム塩(200mg)を添加した。乾燥DMF(約1mL)を添加して、均一な溶液を得た。2時間で、反応物を2M酢酸アンモニウム緩衝液(1mL、pH=7.5)でクエンチし、水(10mL)で希釈し、Q Sepharose High Performanceを用いるカラムHiLoad 16/10上に装填した。分離は、50mM TRIS緩衝液(pH7.5)中0から1NのNaClの直線勾配で行った。80%緩衝液Bで溶出した画分は化合物116および117を含有していた。対応する画分を濃縮し、残留物をSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から20%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。2つのピークを収集した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して、過剰の緩衝液を除去した。ピーク1(より高極性):31P-NMR (D2O): +42.68(d, 1H, Pα), -9.05(d, 1H, Pγ), -22.95(t, 1H, Pβ);MS530.9.0[M−1]。ピーク2(より低極性):31P-NMR (D2O): +42.78(d, 1H, Pα), -10.12(bs, 1H, Pγ), -23.94(t, 1H, Pβ);およびMS530.9.0[M−1]。
化合物118および121
化合物5のジアステレオマーを、RP−HPLCにより分離した。Synergi Hydro RP 30×250m 4u粒子カラム(Phenomenex PN 00G−4375−U0−AX)上での26分間にわたるH2O中10〜43%ACNの勾配により、化合物121(29.5分)および化合物118(30.1分)を溶出した。純粋な画分を凍結乾燥して、白色粉末を生成した。化合物121:31P-NMR (DMSO-d6) 3.448 ppm;MS:m/z:544M−1;化合物118:31P-NMR (DMSO-d6) 3.538 ppm;MS:m/z:544M−1。
化合物120および119
化合物8のジアステレオマーを、RP−HPLCにより分離した。Synergi Hydro RP 30×250m 4u粒子カラム(Phenomenex PN 00G−4375−U0−AX)上での26分間にわたるH2O中25〜52%ACNの勾配により、化合物119(24.8分)および化合物120(25.3分)を溶出した。純粋な画分を凍結乾燥して、白色粉末を生成した。化合物119:31P-NMR (DMSO-d6) 3.492 ppm;MS:m/z:584M−1。化合物120:31P-NMR (DMSO-d6) 3.528 ppm;MS:m/z:584M−1。
化合物122、ビスリチウム塩
化合物122−1は、アラニンベンジルエステル塩酸塩を使用し、化合物2を調製するための手順と同様の手順を使用して合成した。LCMS:m/z592[M−1]−。
ジオキサン(15mL)および水(3mL)中の122−1(1.1g、1.85mmol)の溶液に、酢酸トリエチルアンモニウム水溶液(2M、2mL、4mmol)、続いてPd−C(10%、100mg)を添加した。混合物を2時間水素化(バルーン)し、HPLCによりモニターした。触媒を濾別し、濾液を濃縮乾固した。残留物を、アセトン中の過塩素酸リチウムの3%溶液(25mL)中に懸濁させた。固体を濾過により単離し、アセトンですすぎ、真空下で乾燥させて、化合物122(ビスリチウム塩)(731mg、90%)を得た。LCMS:m/z426[M−1]−。
化合物151
化合物108(40mg、0.14mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(ピバロイルオキシメチル)ホスフェート(0.21mmol、80mgのビス(ピバロイルオキシメチル)ホスフェートおよび30μLのEt3Nから調製)を、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。蒸発残留物を無水THF(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(73μL、3当量)、BopCl(71mg、2当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(32mg、2当量)を添加した。混合物を0℃で90分間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製し、続いてRP−HPLC精製(A:水、B:MeCN)を行って、化合物151(13mg、16%)を得た。MS:m/z=1167(2M−1)。
化合物159
THF中のトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシエチル−1)ホスフェート(0.28mmol、100mgのビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシエチル−1)ホスフェートおよび40μLのEt3Nから調製)の溶液に、159−1(60mg、0.18mmol)を添加した。混合物を蒸発させ、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。蒸発残留物を無水THF(2.5mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(94μL、3当量)、続いてBOP−Cl(92mg、2当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(41mg、2当量)を添加した。混合物を0℃で90分間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(3〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、159−2(19mg、17%)を得た。
80%HCOOH水溶液中の159−2(19mg、0.03mmol)の溶液を、室温で90分間撹拌し、次いで濃縮した。残留物を、トルエンと、次いで少量のEt3N(1滴)を含有するMeOHと共蒸発させた。CH2Cl2/MeOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、化合物159(5mg、26%)を得た。MS:m/z=629[M−1]。
化合物160
THF(1mL)およびCDI(36mg、0.22mmol)中のベンジルオキシカルボニル−L−バリン(55mg、0.22mmol)の混合物を、室温で1.5時間、次いで40℃で20分間撹拌した。溶液を、DMF(1.5mL)およびTEA(0.75mL)中の化合物44(122mg、0.2mmol)およびDMAP(3mg、0.03mmol)の混合物に80℃で添加した。混合物を80℃で1時間撹拌した。冷却した後、混合物を濃縮し、残留物をtert−ブチルメチルエーテルと水との間で分配した。有機層を0.1Nクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。残留物を、CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、160−1(83mg、50%)を無色泡状物として得た。
EtOH中の160−1(83mg、0.1mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N;50μL、2当量)および10%Pd/C(5mg)を添加した。混合物をH2雰囲気(常圧)下で1時間撹拌した。触媒をセライトパッドに通す濾過により除去し、濾液を蒸発させて、化合物160(50mg)を白色固体として得た。MS:m/z=702[M+1]。
化合物113
化合物5−2(32mg、0.1mmol)を乾燥THF(3mL)に溶解し、THF中のイソプロピルマグネシウムブロミドの2M溶液(0.1mL)を0℃で添加した。反応物を室温で1時間放置し、フェニル(イソプロピル−L−アラニニル)チオホスホロクロリデートを添加した(0.3mmol)。混合物を室温で終夜放置した。LSMS分析は、約20%の未反応出発物質を示した。同量のグリニャール試薬およびチオホスホロクロリデートを添加し、混合物を37℃で4時間加熱した。反応物をNH4Clでクエンチした。生成物をEAで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。得られた油状物を80%ギ酸(4mL)に溶解し、1時間で蒸発させた。化合物113を、Synergy 4u Hydro−RPカラム(Phenominex)上での30%から95%の水中メタノールの勾配でRP HPLCにより精製して、無色固体を得た。化合物113(7mg、収率12.5%)。MS560.0(M−H)。
化合物125
化合物125−1(109mg)を80%HCOOH(15mL)に溶解し、室温で3時間保持し、次いで蒸発させた。残留物を、室温にて1時間、NH3/MeOHで処理して、ホルミルを含有する副生物を除去した。蒸発させた後、化合物125を、メタノールを使用する結晶化により精製して、化合物125(52mg、86%)を得た。MS:339.6[M−1]、679.7(2M−1)。
化合物148
化合物148−1(15.0g、25.55mmol)を、室温にて90%HOAc(150mL)で処理した。混合物を110℃で12時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、溶液をブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、次いで低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、148−2(11.0g、88.9%)を白色固体として得た。
化合物148−2(12.0g、24.79mmol)を、室温にてMeOH中NH3(200mL、7M)で処理した。溶液を室温で12時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、148−3(6.5g、95.0%)を白色固体として得た。
無水THF(45mL)中の148−3(4.3g、15.58mmol)、PPh3(8.16g、31.15mmol)、イミダゾール(2.11g、31.15mmol)およびピリジン(15mL)の撹拌懸濁液に、THF(100mL)中のI2(7.91g、31.15mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物をゆっくりと室温に加温し、終夜撹拌した。混合物をMeOH(100mL)でクエンチした。溶媒を低圧で除去し、残留物をEAおよびTHFの混合物(0.2L、10:1)に再溶解した。有機相を飽和Na2S2O3水溶液(2×)で洗浄した。水相をEAおよびTHFの混合物(0.2L、10:1、2×)で抽出した。濃縮した有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中0〜10%MeOH)上で精製して、148−4(5.1g、85.0%)を白色固体として得た。
化合物148−4(800mg、2.07mmol)を、DBU(4mL)およびTHF(4mL)の混合物にN2下室温で溶解した。溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をHOAcで中和し、EAおよびTHFの混合物(10:1、40mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。濃縮した有機相をカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)により精製して、148−5(240mg、44.9%)を白色固体として得た。
無水MeCN(12mL)中の148−5(1.20g、4.65mmol)の氷冷溶液に、NIS(1.57g、6.97mmol)およびTEA・3HF(1.12g、6.97mmol)をN2下で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3×100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中0〜5%MeOH)上で精製して、148−6(0.91g、48.6%)を白色固体として得た。
無水DCM(12mL)中の148−6(1.2g、2.97mmol)の撹拌溶液に、BzCl(0.83g、5.94mmol)、TEA(0.6g、5.94mmol)およびDMAP(0.72g、5.94mmol)を室温で連続的に添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機相を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜5%MeOH)により精製して、148−7(1.2g、66.2%)を白色固体として得た。
水酸化テトラブチルアンモニウム(25.78mL、51.78mmol)をTFA(4.3mL)でpH=4に中和し、溶液を、DCM(30mL)中の148−7(1.09g、2.14mmol)の溶液に添加した。激しく撹拌しながらm−CPBA(1.85g、10.74mmol)を少量ずつ添加し、混合物を12時間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機相を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、148−8(350mg、41.1%)を白色固体として得た。
化合物148−8(280mg、0.704mmol)を、室温にてMeOH中NH3(10mL、7M)で処理した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)により精製して、化合物148(110mg、53.1%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z295.1[M+H]+。
化合物150
無水MeCN(200mL)中の150−1(10g、42mmol)の氷冷溶液に、TEA・3HF(10g、62.5mmol)およびNIS(28g、126mmol)を添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌し、LCMSによりモニターした。反応が完了した後、混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中15%MeCN)により精製して、150−2(12g、74%)を黄色固体として得た。
無水DCM(200mL)中の150−2(22g、57mmol)の溶液に、DMAP(21g、171mmol)およびBzCl(17.6g、125mol)を添加した。混合物を室温で5時間撹拌し、LCMSによりモニターした。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄し、EAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、150−3(30g、88%)を白色泡状物として得た。
無水DMF(270mL)中の150−3(6.5g、11mmol)の溶液に、NaOBz(15.8g、110mmol)および15−クラウン−5(29g、132mmol)を添加した。混合物を95℃で48時間撹拌した。沈殿物を濾過により除去し、有機溶媒を低圧で除去した。残留物をEA(200mL)に溶解し、溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、150−4(3gの粗製物、46.1%)を油状物として得た。
化合物150−4(3g、粗製)をMeOH中NH3(120mL、7M)で処理した。混合物を3時間撹拌し、TLCによりモニターした。溶液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中10%イソプロパノール)により精製して、150−5(1.0g、67%)を白色固体として得た。1H-NMR (CD3OD, 400mHz) δ = 1.19(s, 3H), 3.76-3.82 (m, 2H), 4.02 (d, J = 19.8 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 8.07 Hz, 1H), 6.27 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.07 Hz, 1H).
化合物150−5(100mg、0.36mmol)をトルエンと3回共蒸発させた。MeCN(1.0mL)およびNMI(295mg、3.6mmol)の混合物中の150−5(100mg、0.36mmol)の撹拌溶液に、MeCN(0.5mL)中の150−C(255.6mg、0.72mmol、調製は以下に記載)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(20mL)で希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%i−PrOH)上で精製して、粗生成物を得た。生成物を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、化合物150(46.7mg、23.3%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z618[M+Na]+。
無水DCM(100mL)中の150−A(2.0g、13.16mmol)およびナフタレン−1−オール(1.89g、13.16mmol)の撹拌溶液に、DCM(20mL)中のTEA(1.33g、13.16mmol)の溶液を−78℃で滴下添加した。添加後、混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し、DCM(20mL)中の(S)−イソプロピル2−アミノプロパノエート塩酸塩(2.20g、13.16mmol)を添加し、続いてDCM(20mL)中のTEA(2.66g、26.29mmol)を滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。有機溶媒を低圧で除去した。残留物をメチル−ブチルエーテルに溶解した。沈殿物を濾過し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(無水DCM)上で精製して、150−C(1.0g、24.8%)を無色油状物として得た。
化合物152および153
無水MeCN(4mL)中の150−5(300mg、1.08mmol)およびNMI(892mg、10mmol)の溶液に、無水MeCN(1mL)中の152−C(736mg、2.17mmol、調製は以下に記載)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(30mL)で希釈した。有機層を水およびブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中iPrOH、1%から5%)により精製して、粗化合物152(276mg、粗製)を得た。粗化合物152(96mg)を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、純粋な化合物152(46mg、47.9%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z560[M−F]+。
無水ピリジン(6mL)中の化合物152(180mg、0.31mmol)の溶液に、無水酢酸(158mg、1.54mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。溶液を水でクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をEA(10mL)に溶解し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中i−PrOH、1%から3%)により精製して、粗化合物153(172mg)を得た。粗化合物153を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、純粋な化合物153(46mg、23.8%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z602.3[M−F]+。
化合物152−C(1.02g、23%、無色油状物)は、150−A(2.00g、13.16mmol)および4−クロロフェノール(1.68g、13.16mmol)を使用し、150−Cの調製と同様の手順を使用して調製した。
化合物165
MeCN(80mL)中の165−1(5g、0.02mol)、シクロペンタノン(5.25g、0.06mol、4.5当量)およびトリメトキシメタン(6.52g、0.06mol、3当量)の溶液に、TSOH・H2O(1.95g、0.01mol)を添加した。混合物を80℃で終夜加熱した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、165−2(3.8g、60%)を白色油状物として得た。
MeCN(50mL、無水)中の165−2(5g、0.16mol)の溶液に、IBX(5.33g、0.019mol、1.11当量)を室温で添加した。混合物を80℃で5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を濃縮して、165−3(4.5g、純度:90%)を得た。
1,4−ジオキサン(50mL)中の165−3(5g、0.016mol)およびCH2O(3.6mL)の溶液に、NaOH溶液(11.3mL、2N)を室温で添加した。混合物を室温で5時間撹拌した。NaBH4(1.48g、0.038mol)を0℃で添加し、1時間撹拌した。反応物をH2O(30mL)でクエンチし、EA(3×30mL)で抽出した。有機層をブラインにより洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフ(PE中50%EA)により精製して、165−4(2.1g、38%)を白色油状物として得た。
DCM(27mL)中の165−4(3g、0.0088mol)およびピリジン(3.51mL、5当量)の撹拌溶液に、Tf2O(3.27mL、0.019mol)を−35℃で添加した。混合物をゆっくりと0℃に加温し、0℃で2時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、DCM(3×30mL)で抽出した。有機層を分離し、ブラインにより洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中5%EA)により精製して、165−5(2.65g、39%)を白色油状物として得た。
DMF(20mL)中の165−5(12.3g、0.02mol)の溶液に、NaH(0.977g、0.024mol)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物をLiCl(2.6g、0.062mol)で処理し、次いで2時間撹拌した。反応物をH2O(20mL)でクエンチし、EA(3×30mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、165−6(3.11g、45%)を白色油状物として得た。
THF(120mL)中の165−6(12g、0.035mol)の溶液に、NaOH溶液(38.8mL、0.038mol)を0℃で添加し、室温で3時間撹拌した。混合物をHCl(1.0N)溶液でpH=7に調整し、EA(3×80mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、165−7(7.58g、60%)を白色固体として得た。
165−7(3g、8.0mmol)をトルエン(30mL)と共蒸発させた。DCM(30mL)中の165−7(3g)、DMAP(100mg)およびTEA(2.5mL、2当量)の溶液に、Bz2O(2.01g、1当量)を0℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をH2Oでクエンチし、DCM(3×30mL)で抽出した。DCM層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中5%EA)により精製して、165−8(3.1g、80%)を白色固体として得た。
CH3CN(2mL、無水)中の165−8(200mg、0.43mmol)の溶液に、TPSCl(260mg、2当量)、TEA(0.13mL)およびDMAP(106.4mg、2当量)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。
混合物をNH3・H2O(33%、1.33mL)で処理し、室温で2時間撹拌した。反応物を1N HCl(30mL)でクエンチし、DCM(3×30mL)で抽出した。DCM層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、165−9(85mg、50%)を白色固体として得た。
165−9(100mg、0.216mmol)をHCOOH(7mL、80%)で処理し、室温で3時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中90%EA)により精製して、165−10(51mg、60%)を白色固体として得た。
165−10(270mg、0.68mmol)を、−60℃にてMeOH中NH3(10mL)で処理した。混合物を室温に加温した。混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物を逆相HPLCにより精製して、165(60mg、30%)を白色固体として得た。
化合物169
無水ピリジン(5mL)中の106(200mg、0.67mmol)の溶液に、TBSCl(120mg、0.8mmol)を室温で添加した。混合物を終夜撹拌し、反応混合物をEAで希釈した。混合物をNaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOHからDCM中25%MeOH)により精製して、169−1(153mg、55%)を白色固体として得た。
無水DCM(2mL)中の169−1(54mg、0.13mmol)の溶液に、コリジン(95μL、0.78mmol)、DMTrCl(262mg、0.78mmol)およびAgNO3(66mg、0.39mmol)を室温で添加した。混合物を終夜撹拌し、次いでDCM(5mL)で希釈した。混合物を、予め充填されたセライト漏斗に通して濾過し、濾液をNaHCO3水溶液、1.0Mクエン酸溶液、次いでブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中25%EAから100%EA)により精製して、169−2(83.5mg、63.6%)を得た。
THF(1mL)中の169−2(83mg、0.081mmol)の溶液に、THF中のTBAFの1M溶液(0.122mL、0.122mmol)を氷浴温度で添加した。混合物を1.5時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCMからDCM中5%MeOH)により精製して、169−3(66.6mg、91%)を白色泡状物として得た。
169−3(66.6mg、0.074mmol)をトルエンおよびTHF(3×)と共蒸発させた。ビス(POC)ホスフェート(33mg、0.96mmol)を添加し、次いでトルエン(3×)と共蒸発させた。混合物を無水THF(1.5mL)に溶解し、氷浴(0から5℃)中で冷却した。3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(13mg、0.11mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(54μL、0.3mmol)およびBOP−Cl(28mg、0.11mmol)を連続的に添加した。混合物を0から5℃で2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、169−4(68mg、76%)を白色固体として得た。
169−4(68mg、0.07mmol)を80%HCOOHに溶解した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、CH3CNおよびH2Oを使用する逆相HPLC(C18)上で精製した。生成物を凍結乾燥して、169(4.8mg、14%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=613.1[M+H]+、1225.2[2M+H]+。
化合物145
AA−1(2.20g、3.84mmol)を、80%HCOOH(40mL)に室温(18℃)で溶解した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を低圧で除去した。残留物を、ヘキサン中50%EAを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、AA−2(1.05g、91.3%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(20mL)中のAA−2(1g、3.32mmol)の撹拌溶液に、TBSCl(747mg、4.98mmol)およびイミダゾール(451mg、6.64mmol)をN2雰囲気下室温(16℃)で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。得られた溶液を減圧下で濃縮乾固し、残留物をEA(100mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶液を濃縮乾固し、残留物を、ヘキサン中20%EAを使用するシリカゲルカラム上で精製して、AA−3(1.4g、79.5%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(28mL)中のAA−3(1.50g、2.83mmol、1.00当量)の撹拌溶液に、TPSCl(1.71g、5.80mmol、2.05当量)、DMAP(691.70mg、5.66mmol、2.00当量)およびTEA(573.00mg、5.66mmol、2.00当量)を室温(15℃)で添加した。混合物を2時間撹拌した。NH3.H2O(20mL)を添加し、混合物を3時間撹拌した。混合物をEA(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、AA−4(2.3g、粗製)を黄色泡状物として得た。
無水DCM(20mL)中のAA−4(1.90g、2.34mmol)の撹拌溶液に、DMTrCl(1.82g、3.49mmol)および2,4,6−トリメチルピリジン(1.00g、8.25mmol)をN2雰囲気下室温(15℃)で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。MeOH(20mL)を添加した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をEA(80mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、AA−5(1.4g、粗製)を白色固体として得た。
AA−5(2.40g、2.60mmol)をTBAF(10mL、THF中1M)に溶解した。混合物を室温(15℃)で30分間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残留物をEA(60mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、AA(1.50g、95.8%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z625.3[M+Na]+。
ピリジン(1mL)中のAA(60.0mg、99.57μmol、1.00当量)の溶液に、無水イソ酪酸(31.50mg、199.13μmol、2.00当量)をN2雰囲気下室温(15℃)で一度に添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をEAと水との間で分配した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、145−1(59.00mg、79.77%)を白色固体として得た。
145−1(57.00mg、76.74μmol、1.00当量)を80%CH3COOH(8mL)に溶解した。溶液を室温(15℃)で12時間撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2.5%MeOH)上で精製して、145(23.00mg、68.05%)を白色泡状物として得た。ESI−MS:m/z441.2[M+H]+、463.2[M+Na]+。
化合物170
170−1は、ピリジン(1mL)および無水プロピオン酸(25.92mg、199.13μmol、2.00当量)中のAA(60.00mg、99.57μmol、1.00当量)を使用して、145−1と同様の方法で調製した。170−1(白色固体、56.00mg、78.69%)。
170は、170−1(54.00mg、75.55μmol、1.00当量)を使用して、145と同様の方法で調製した。170(白色泡状物、18.00mg、57.78%)。ESI−MS:m/z413.1[M+H]+。
化合物171
171−1は、ピリジン(1mL)および無水ペンタン酸(38.32mg、205.77μmol、2.00当量)中のAA(62.00mg、102.89μmol、1.00当量)を使用して、145−1と同様の方法で調製した。171−1(白色固体、60.00mg、75.65%)。
171は、171−1(75.00mg、97.30μmol、1.00当量)を使用して、145と同様の方法で調製した。171(白色泡状物、28.00mg、61.43%)。ESI−MS:m/z469.2[M+H]+。
化合物146
146−2(40.7mg、53%)は、169−4と同様の方法で、THF(0.4mL)中のDIPEA(75μL、0.52mmol)、BOP−Cl(66.2mg、0.26mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(30mg、0.26mmol)とともに146−1(50mg、0.087mmol)およびビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(58mg、0.175mmol)から同じ方法で調製した。
146−2(40mg、0.045mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(34μL、0.135mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。無水EtOH(200μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、MeOH/CH2Cl2(5〜7%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製し、凍結乾燥して、146(15.4mg、76%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=614.15[M+H]+、1227.2[2M+H]+。
化合物172
172−1(100mg、0.174mmol)を無水ピリジン(3×)、トルエン(3×)およびCH3CN(3×)と共蒸発させ、高真空下で終夜乾燥させた。172−1をCH3CN(2mL)に溶解した。プロトンスポンジ(112mg、0.52mmol)、POCl3(49uL、0.52mmol)を0から5℃で添加した。混合物を0から5℃で3時間撹拌して、中間体172−2を得た。この溶液に、L−アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(146mg、0.87mmol)およびTEA(114uL、1.74mmol)を添加した。混合物を0から5℃で4時間撹拌した。混合物を0から5℃で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈した。混合物を1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。残留物を、CH2Cl2/MeOH(0〜7%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、172−3(67mg、43.7%)を白色固体として得た。
172−3(65mg、0.074mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(55μL、0.22mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。第2分量のジオキサン中4N HCl(15μL)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。無水EtOH(300μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、CH3CNおよび水を用いる逆相HPLC(C18)上で精製し、凍結乾燥して、172(9mg、20%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=608.15[M+H]+、1215.3[2M+H]+。
化合物173
THF(25mL)中の173−1(4.7g、11.2mmol;Villard et al., Bioorg. Med. Chem. (2008) 16:7321-7329の手順に従って調製)およびEt3N(3.4mL、24.2mmol)の溶液を、THF(35mL)中のN,N−ジイソプロピルホスホロジクロリダイト(1.0mL、5.5mmol)の撹拌溶液に−75℃で1時間かけて滴下添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。油状残留物を、EtOAc/ヘキサン(2〜20%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、173−3(1.4g、26%)を得た。
CH3CN(1.0mL)中の173−2(50mg、0.08mmol)および173−3(110mg、0.11mmol)の溶液に、5−(エチルチオ)テトラゾール(0.75mL、0.16mmol;CH3CN中0.25M)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を−40℃に冷却し、CH2Cl2(0.3mL)中の3−クロロ過安息香酸(37mg、0.16mmol)の溶液を添加した。混合物を1時間かけて室温に加温した。反応物を飽和NaHCO3水溶液中の7%Na2S2O3溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで希釈し、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、EtOAc/ヘキサン(30〜100%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、173−4(52mg、45%)を得た。
MeCN(0.5mL)およびHCl(45μL;ジオキサン中4N)中の173−4(52mg、0.036mmol)の溶液を、室温で20時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、溶媒を蒸発させた。残留物をトルエンと共蒸発させ、MeOH/CH2Cl2(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、173(14mg、51%)を得た。ESI−LCMS:m/z=702[M+H]+。
化合物174
174−1(0.14g、0.24mmol;2007年12月28日出願の国際公開第2008/082601号パンフレットに記載されている手順に従って調製)および173−2(120mg、0.2mmol)の混合物を、ピリジンと蒸発させることにより無水にし、次いでピリジン(3mL)に溶解した。塩化ピバロイル(48μL)を−15℃で滴下添加した。混合物を−15℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、CH2Cl2で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、EtOAc/ヘキサン(30〜100%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、174−2(50mg、24%)を得た。
CCl4(0.8mL)、L−バリンイソプロピルエステル塩酸塩(20mg、0.12mmol)およびEt3N(33μl、0.24mmol)中の174−2(43mg;0.04mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈した。混合物を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残留物を、i−PrOH/CH2Cl2(2〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、174−3(35mg、75%)を得た。
MeCN(0.4mL)およびHCl(40μL;ジオキサン中4N)中の174−3(35mg、0.03mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌した。反応物をMeOHの添加でクエンチし、溶媒を蒸発させた。残留物をトルエンと共蒸発させ、MeOH/CH2Cl2(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、174(11mg、56%)を得た。ESI−LCMS:m/z=655[M+H]+。
化合物175
無水ピリジン(0.5mL)中のAA(300.0mg、497.83μmol)の撹拌溶液に、DMTrCl(337.36mg、995.66μmol)をN2雰囲気下室温(17℃)で添加した。溶液を50℃〜60℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固し、残留物をEA(40mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物を、PE中20%EAを使用するシリカゲルカラム上で精製して、175−1(300mg、66.59%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(0.5mL)中の175−1(100.00mg、110.50μmol)の撹拌溶液に、DMAP(6.75mg、55.25μmol)、DCC(22.80mg、110.50μmol)およびn−オクタン酸(31.87mg、221.00μmol)をN2雰囲気下室温(18℃)で添加した。溶液を室温で12時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物を、PE中15%EAを使用するシリカゲルカラム上で精製して、175−2(98.00mg、86.0%)を白色泡状物として得た。
175−2(90.00mg、87.28μmol)を80%CH3COOH(20mL)に室温(16℃)で溶解した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、混合物を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、175(33.00mg、88.7%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z427.2[M+H]+。
化合物176
無水ピリジン(1mL)中のBB−1(500.00mg、0.87mmol)の撹拌溶液に、TBSCl(236.5mg、1.57mmol)をN2下20℃で添加した。溶液を50℃〜60℃で12時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶液を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、BB−2(510.00mg、85.06%)を白色固体として得た。
無水MeCN(6mL)中のBB−2(430.00mg、625.15mmol)の撹拌溶液に、TPSCl(368.65mg、1.25mmol)、DMAP(152.75mg、1.25mmol)およびTEA(126.52mg、1.25mmol)を室温で添加した。混合物を2時間撹拌した。NH4OH(8mL)を添加し、混合物を3時間撹拌した。混合物をEA(3×40mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中25%EA)上で精製して、BB−3(500mgの粗製物)を黄色泡状物として得た。
無水DCM(7mL)中のBB−3(500mgの粗製物、0.72mmol)の撹拌溶液に、DMTrCl(365mg、1.0mmol)およびコリジン(305mg、2.5mmol)およびAgNO3(184mg、1.08mmol)をN2雰囲気下室温(15℃)で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。MeOH(5mL)を添加した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、BB−4(500mg、70.3%)を白色固体として得た。
BB−4(1.00g、1.01mmol)をTBAF(5mL、THF中1M)に溶解し、室温で30分間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈した。混合物を水およびブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。有機相を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、BB(0.80g、91.5%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z873.7[M+1]+。
無水ピリジン(1.5mL)中のBB(100.00mg、114.29μmol)の溶液に、DMAP(2.79mg、22.86μmol)、DCC(70.75mg、342.88μmol)およびn−オクタン酸(49.45mg、342.88μmol)をN2雰囲気下室温(18℃)で添加した。溶液を室温で12時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物を、PE中15%EAを使用するシリカゲルカラム上で精製して、176−1(95.00mg、83.03%)を白色泡状物として得た。
176−1(110.00mg、109.87μmol)を、80%CH3COOH(25mL)に室温(15℃)で溶解した。混合物を12時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、溶液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、176(30.00mg、64.03%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z427.2[M+H]+。
化合物177
177−1は、BB(250.0mg、276.25μmol)、(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−ブタン酸(360.11mg、1.66mmol)およびTEA(83.86mg、828.75μmol)を使用して、143−1と同様の方法で調製した。177−1(白色泡状物、220.0mg、72.12%)。
177−2は、177−1(230.00mg、208.29μmol、1.00当量)を使用して、143−2と同様の方法で調製した。177−2(白色泡状物、80.00mg、77.66%)。
177は、177−2(100.00mg、200.20μmol、1.00当量)を使用して、143と同様の方法で調製した。177(白色固体、56mg、59.57%)。ESI−MS:m/z400.0[M+H]+、422.1[M+Na]+;799.1[2M+H]+、821.2[2M+Na]+。
化合物178
無水CH3CN(2.0mL)中の178−1(100mg、0.175mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(0.14mL、1.4mmol)を0℃(氷/水浴)で添加した。178−2の溶液(220mg、0.53mmol、0.5mLのCH3CNに溶解)(Bondada, L. et al., ACS Medicinal Chemistry Letters (2013) 4(8):747-751に記載されている一般手順に従って調製)を添加した。溶液を0から5℃で1時間撹拌し、次いで室温で16時間撹拌した。混合物を0から5℃に冷却し、EAで希釈し、続いて水(5mL)を添加した。溶液を1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。残留物を、EA/ヘキサン(25〜100%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、178−3(56.4mg、33.7%)を白色泡状物として得た。
178−3(56mg、0.0585mmol)を無水CH3CN(0.7mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(44μL、0.176mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。ジオキサン中4N HCl(20μL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、MeOH/CH2Cl2(1〜7%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製し、凍結乾燥して、178(27.6mg、69%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=685.2[M+H]+。
化合物179
無水ジオキサン(20mL)中の179−1(1.92g、27.3mmol)、PPh3(1.43g、54.7mmol)、EtOH(0.25g、54.7mmol)の撹拌溶液に、DIAD(1.11g、54.7mmol)を0℃で滴下添加した。溶液を25℃で15時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EAで抽出した。混合物を水およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%から5%のMeOH)上で精製して、179−2(1.43g、71%)を白色泡状物として得た。
DMF(15mL)中の179−2(1.43g、19.6mmol)の撹拌溶液に、TEA(0.59g、58.8mmol)およびDMTrCl(0.99g、29.4mmol)を0℃で添加した。溶液を25℃で12時間撹拌した。混合物をMeOH(1mL)で処理し、EAで希釈した。溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層を無水NaSO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%MeOH)上で精製して、179−3(1.13g、56%)を黄色固体として得た。
無水ピリジン(10mL)中の179−3(1.13g、1.1mmol)の撹拌溶液に、TBDPSCl(0.91g、3.3mmol)およびAgNO3(0.61g、3.3mmol)を添加した。混合物を25℃で15時間撹拌した。固体を濾過により除去し、濾液をEA(50mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%MeOH)上で精製して、179−4(1.22g、88%)を白色泡状物として得た。
無水DCM(15mL)中の179−4(1.22g、1.0mmol)の撹拌溶液に、Cl2CHCOOH(0.6mL)を−78℃で添加した。混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、179−5(0.52g、56%)を白色泡状物として得た。
無水DCM(15mL)およびピリジン(0.21g、2.5mmol)中の179−5(0.52g、0.5mmol)の撹拌溶液に、DCM(1mL)中のTf2O(0.30g、1.0mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で15分間撹拌した。反応物を氷水でクエンチした。有機層を分離し、水で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、179−6(442mgの粗製物)を黄色泡状物として得た。
無水DMF(5mL)中の179−6(442mg、0.4mmol)の撹拌溶液に、NaN3(131mg、2.0mmol)を添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(20mL、2×)により抽出した。有機層を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。有機相を減圧下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中1%MeOH)上で精製して、179−7(352mg、88%)を白色泡状物として得た。
MeOH(10mL)中の179−7(352mg、0.35mmol)およびNH4F(392mg、10.6mmol)の混合物を、80℃で12時間撹拌した。混合物を室温に冷却した。固体を濾過により除去した。溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%から5%のMeOH)上で精製して、粗製の179−8(151mg)を得た。粗生成物を分取HPLC(水およびCH3CN中0.1%NH4HCO3)により精製して、179−8(71.5mg、32%)を白色固体として得た。MS:m/z641[M+H]+。
179−8(64mg、0.1mmol)およびビス(ピバロイルオキシメチル)ホスフェートの混合物を、トルエンと蒸発させることにより無水にした後、CH3CN(1mL)に溶解し、0℃に冷却した。BopCl(40mg、0.15mmol)およびNMI(40μL、0.5mmol)を添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。EtOAcを添加し、混合物を0.5Nクエン酸水溶液、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させた。溶媒を除去し、残留物を、CH2Cl2中3%i−PrOHを用いるシリカゲルカラム上で精製して、179−9(38mg、40%)を得た。
CH3CN(0.3mL)およびHCl(30μL;ジオキサン中4N)中の179−9(30mg、0.03mmol)の溶液を、室温で100分間撹拌した。反応物をEtOHでクエンチし、混合物を蒸発させた。粗残留物を、i−PrOH/CH2Cl2(3〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、179(10mg、50%)を得た。ESI−LCMS:m/z=681[M+H]+。
化合物180
無水CH3CN(2mL)中のBB(100mg、0.114mmol)の溶液に、CH3CN(1mL)中のビス−SATE−ホスホロアミデート(62.2mg、0.14mmol)の溶液を添加し、続いてCH3CN中の5−エチルチオ−1H−テトラゾール(0.25M;0.56mL、0.14mmol)を0から5℃で滴下添加した。混合物をAr下0から5℃で2時間撹拌した。DCM(1mL)中の77%m−CPBA(49mg、0.22mmol)の溶液を添加し、混合物をAr下0から5℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。混合物を濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物を、EA/ヘキサン(10〜100%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、180−1(72mg、50.8%)を白色固体として得た。
180−1(72mg、0.056mmol)を無水CH3CN(1.0mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(87μL、0.35mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。中間体180−2がLCMSによって観察された。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。得られた残留物を80%HCOOH(2mL)に再溶解した。混合物を室温で4.5時間撹拌した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。無水EtOH(3×5mL)を添加した。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、CH3CNおよびH2Oを使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、凍結乾燥して、180(19.2mg)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=669.2[M+H]+、1337.25[2M+H]+。
化合物181
181−1(98mg、72.6%)は、169−4と同じ方法で、THF(1.5mL)中のDIPEA(126μL、0.69mmol)、BOP−Cl(87mg、0.34mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(39mg、0.34mmol)とともにBB(100mg、0.114mmol)およびビス(tert−ブトキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(83mg、0.35mmol)から同じ方法で調製した。
181(30.2mg、60%)は、146と同じ方法で、181−1(98mg、0.083mmol)から調製した。ESI−LCMS:m/z=609.15[M+H]+、1217.3[2M+H]+。
化合物182および183
化合物182、182aa、182abおよび183は、2014年6月27日公開のPCT公開国際公開第2014/96680号パンフレットに記載されている通りに調製した。182:ESI−LCMS:m/z554.0[M+H]+;182aaおよび182ab:より速く溶出するジアステレオマー−31P NMR 67.1、LC/MS552[M−1]。より遅く溶出するジアステレオマー−31P NMR 67.9、LC/MS552[M−1]。183:ESI−MS:m/z576.9[M+H]+。
化合物186〜201
化合物186〜201は、2014年6月27日公開のPCT公開国際公開第2014/96680号パンフレットに記載されている通りに調製した。186:ESI−LCMS:m/z593.0[M+H]+。187:ESI−LCMS:m/z614.1[M+H]+。188:ESI−LCMS:m/z582.1[M+H]+。189:ESI−LCMS:m/z596.1[M+H]+。190:ESI−LCMS:m/z672.0[M+H]+。191:ESI−LCMS:m/z589.0[M+H]+。192:ESI−LCMS:m/z606.0[M+H]+。193:ESI−LCMS:m/z604.1[M+H]+。194:ESI−LCMS:m/z568[M+H]+、590[M+Na]+。195:ESI−LCMS:m/z680[M+H]+。196:ESI−LCMS:m/z578.0[M+Na]+。197:ESI−MS:m/z633.1[M+H]+。198:ESI−LCMS:m/z604[M+Na]+、582[M+H]+。199:ESI−LCMS:m/z582.0[M+H]+。200:ESI−LCMS:m/z618[M+Na]+。201:ESI−LCMS:m/z568.1[M+H]+。
化合物204
化合物204を調製するための方法が、2009年8月4日出願の国際公開第2010/015643号パンフレットにおいて提供されている。
化合物206
206−1(1.0g、3.53mmol)を無水ピリジンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。無水ピリジン(9mL)中の206−1の氷冷溶液に、ピリジン(3mL)中のTsCl(808mg、4.24mmol)を0℃で滴下添加し、混合物を0℃で18時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、次いでH2Oでクエンチした。低圧で濃縮した後、残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液を飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、206−2(980mg、63%)を白色固体として得た。
アセトン(10mL)中の206−2(980mg、2.24mmol)の溶液に、NaI(1.01g、6.73mmol)を添加し、混合物を終夜加熱還流した。反応をLCMSによりモニターした。反応が完了した後、混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(50mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、206−3(700mg、79%)を固体として得た。
乾燥THF(9mL)中の206−3(700mg、1.78mmol)の溶液に、DBU(817mg、5.34mmol)を添加し、混合物を60℃に加熱した。混合物を終夜撹拌し、LCMSによりモニターした。反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1%MeOH)により精製して、206−4(250mg、53%)を白色固体として得た。
乾燥MeCN(5mL)中の206−4(250mg、0.94mmol)の氷冷溶液に、NEt3・3HF(151mg、0.94mmol)およびNIS(255mg、1.13mmol)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、LCMSによりチェックした。反応物を飽和Na2S2O3および飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2%アセトン)により精製して、206−5(170mg、44%)を得た。
乾燥DCM(4mL)中の206−5(270mg、0.65mmol)の溶液に、DMAP(158.6mg、1.3mmol)およびBzCl(137mg、0.98mmol)を添加した。混合物を室温で4〜5時間撹拌し、LCMSによりチェックした。混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3溶液およびブラインで洗浄した。有機層を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、206−6(290mg、86%)を固体として得た。
乾燥DMF(45mL)中の206−6(900mg、1.74mmol)の溶液に、NaOBz(2.5g、17.4mmol)および15−クラウン−5(4.5g、20.9mmol)を添加した。混合物を90〜100℃で48時間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、206−7(500mg、56%)を固体として得た。
無水CH3CN(5mL)中の206−7(500mg、0.98mmol)の溶液に、TPSCl(741mg、2.45mmol)、DMAP(299.6mg、2.45mmol)およびNEt3(248mg、2.45mmol)を室温で添加し、混合物を終夜撹拌した。次いで、混合物をTHF中NH3(5mL)で処理し、次いでさらに30分間撹拌した。混合物をEA(100mL)で希釈した。溶液を0.5%AcOH溶液で洗浄した。有機溶媒を無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2%アセトン)により精製して、206−8(257mg、51.6%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z509[M+H]+。
206−8(80mg、0.16mmol)をn−ブチルアミン(3mL)に溶解した。混合物を室温で終夜保持し、蒸発させた。残留物をメタノールから結晶化させて、206(30mg)を得た。母液をSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から30%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して過剰の緩衝液を除去して、追加の206(13mg)を得た。206(全収量43mg、73%)。MS:m/z299.7[M−1]−。
化合物207
207−1(30mg、0.1mmol)を、CH3CN(2mL)およびN−メチルイミダゾール(200uL)の混合物に溶解した。ホスホロクロリデート(100mg、0.3mmol)を添加し、混合物を室温で5日間保持した。混合物を水とEAとの間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。ホスホロアミデートを、3%から10%のDCM中メタノールの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。対応する画分を濃縮し、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより再精製した。0.1%ギ酸を含有する3%から95%のDCM中メタノールの直線勾配を溶出に使用した。207を、RpおよびRs異性体の混合物(9mg、16%)として得た。MS:m/z562.1[M−1]−。
化合物211
無水トルエン(200mL)中の211−1(23.0g、39.5mmol)の溶液に、DAST(31.9g、198mmol)を−78℃で滴下添加し、溶液を−78℃で3時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3でクエンチし、EA(2×200mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を低圧下で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中50%EA)上で精製して、211−2(16.5g、71%)を黄色泡状物として得た。
メタノール(100mL)中の211−2(16.0g、27.4mmol)およびNH4F(3.0g、82.2mmol)の混合物を、70℃で12時間撹拌した。反応物を冷却し、塩を濾過により除去した。濾液を低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中3%MeOH)上で精製して、211−3(5.1g、69.0%)を白色泡状物として得た。
無水THF(40mL)中の211−3(4.1g、15.2mmol)、PPh3(8.0g、30.4mmol)、イミダゾール(2.1g、30.4mmol)およびピリジン(18.2mL)の撹拌懸濁液に、THF(20mL)中のI2(5.8g、22.8mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。反応物をMeOH(100mL)でクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中4%MeOH)上で精製して、純粋な211−4(4.4g、77%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z381.1[M+1]+。
無水THF(3mL)中の211−4(2.5g、0.7mmol)の撹拌溶液に、DBU(2.1g、14mmol)を室温で添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をHOAcでクエンチし、2−Me−テトラヒドロフランで希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%のMeOH)上で精製して、211−5(1.1g、68.9%)を白色泡状物として得た。
無水CH3CN(10mL)中の211−5(800mg、3.17mmol)の撹拌溶液に、TEA・3HF(510mg、3.17mmol)およびNIS(785mg、3.49mmol)を0℃で添加した。混合物を30分間撹拌し、徐々に室温に加温し、1時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3溶液およびNa2S2O3溶液でクエンチし、EA(2×20mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、純粋な211−6(695mg、57.9%)を黄色固体として得た。
ピリジン(3mL)中の211−6(650mg、1.63mmol)の撹拌溶液に、BzCl(507mg、3.59mmol)を0℃で添加し、室温で12時間撹拌した。混合物を水でクエンチし、減圧下で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中50%のEA)上で精製して、211−7(550mg、67%)を白色泡状物として得た。
水酸化テトラブチルアンモニウム(54〜56%水溶液として9mL、72mmol)をTFAでpH約4に中和し(1.5mL)、混合物を、DCM(9mL)中の211−7(375mg、0.75mmol)の溶液に添加した。激しく撹拌しながらm−クロロ過安息香酸(924mg、60〜70%、3.75mmol)を少量ずつ添加し、混合物を終夜撹拌した。混合物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%のEA)により精製して、211−8(230mg、78.8%)を白色泡状物として得た。ESI−MS:m/z393.1[M+1]+。
211−8(120mg、0.24mmol)を7N NH3・MeOH(20mL)で処理し、5時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中15%のプロパン−2−オール)上で精製して、211(53mg、60.2%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z288.8[M+1]+。
化合物212aおよび212b
DCM(3mL)中の212−1(0.47g、0.65mol)の溶液に、AgNO3(0.22g、1.29mmol)、コリジン(0.15g、1.29mmol)およびMMTrCl(0.3g、0.974mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、フィルターを飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムにより精製して、212−2(0.55、85%)を白色固体として得た。
乾燥DMF(10mL)中の212−2(0.5g、0.5mmol)の溶液に、NaOBz(0.72g、5mmol)および15−クラウン−5(0.9mL)を添加した。混合物を95℃で72時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)により精製して、212−3(0.3g、60%)を白色固体として得た。
NH3/MeOH(30mL)中の212−3(0.3g、0.3mmol)を、室温で18時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)により精製して、212−4(145mg、56%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z890.5[M+H]+。
無水CH3CN(2.0mL)中の212−4(161mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(118μL、2.87mmol)を0から5℃(氷/水浴)で添加し、続いて212−5の溶液(186mg、0.54mmol、2mLのCH3CNに溶解)を添加した。溶液を0から5℃で4時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水を添加した(15mL)。溶液をH2O、50%クエン酸水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、残留物を得、これを、0から40%のEA/ヘキサンを用いるシリカゲル上で精製して、212−6(82.6mg)をより速く溶出する異性体として、212−7(106mg)をより遅く溶出する異性体として得た。
212−6(82.6mg、0.07mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(35μL)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエンと3回共蒸発させた。残留物を50%CH3CN/H2Oに溶解し、アセトニトリルおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製し、続いて凍結乾燥して、212a(19.4mg)を得た。ESI−LCMS:m/z=655.2[M+H]+、653.15[M−H]−。
212−7(100mg、0.083mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(50μL)を0から5℃で添加した。212aを得るための手順に従って、212b(31.8mg)を得た。ESI−LCMS:m/z=655.2[M+H]+、653.1[M−H]−。
化合物213
N2下0℃の無水CH3CN(5mL)中のヌクレオシド(300mg、1.09mmol)およびプロトンスポンジ(467mg、2.18mmol)の溶液に、無水CH3CN(1mL)中のオキシ塩化リン(330mg、2.18mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、(S)−エチル2−アミノプロパノエートの塩化水素塩(998mg、6.52mmol)およびトリエチルアミン(1.5mL、10.87mmol)を0℃で添加した。混合物を30℃で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×20mL)で抽出した。有機層を低圧で濃縮し、残留物を逆相HPLCにより精製して、213(20mg、3%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z535[M−F]+。
化合物214
ヌクレオシド(140mg、0.42mmol)をn−ブチルアミン(0.5mL)に溶解した。混合物を室温で2時間保持し、次いでアミンを蒸発させた。残留物をEtOAcに溶解し、有機層を10%クエン酸で2回洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。残留物を、10カラム容量にわたる0%から12%のDCM中メタノールの直線勾配でシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、室温にて1時間、80%HCOOHで処理した。混合物を蒸発乾固させ、CH3CN中に懸濁させた。沈殿物を分離し、CH3CN(1mL)で洗浄し、乾燥させて、214(27mg、50%)を得た。MS:m/z326.5[M−1]−。
化合物216
DCM(80mL)中の216−1(3.0g、18.0mmol)およびPOCl3(1.35g、9.0mmol)の溶液に、DCM(20mL)中のTEA(3.6g、36.0mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。DCM(20mL)中のペンタフルオロフェノール(1.65g、9.0mmol)およびTEA(0.9g、9.0mmol)の溶液を0℃で滴下添加し、混合物を0℃で15時間撹拌した。反応が完了した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をTBMEにより洗浄し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、216−2(2.7g、62.7%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z491.1[M+1]+。
無水THF(2mL)中の1−((3aR,4R,6S,6aS)−6−フルオロ−6−(ヒドロキシメチル)−2−メトキシ−3a−メチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(150mg、0.47mmol)の撹拌溶液に、t−BuMgClの溶液(0.46mL、THF中1M)を0℃で滴下添加した。混合物を室温で40分間撹拌し、0℃に再冷却した。216−2(462mg、0.94mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。混合物をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中50%EA)上で精製して、216−3を白色泡状物(230mg、78%)として得た。
216−3(230mg、0.37mmol)を80%HCOOH水溶液(20mL)に溶解し、混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を低圧で除去した。残留物をシリカゲルカラム上で精製して、粗生成物を得、これをRP HPLC(HCOOH系)により精製して、216を2つのP−異性体の混合物(75mg、33%)として得た。ESI−TOF−MS:m/z583.0[M+H]+。
化合物218
218−1(30mg、0.1mmol)を、CH3CN(2mL)およびN−メチルイミダゾール(200uL)の混合物に溶解した。ホスホロクロリデート(100mg、0.3mmol)を添加し、混合物を40℃で終夜保持した。温度を65℃に上昇させ、1時間加熱した。混合物を水とEAとの間で分配した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。アジド−ホスホロアミデートを、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中30%から100%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。アジド−ホスホロアミデート(8mg)をピリジン/Et3N(3mL、8:1 v:v)に溶解し、0℃に冷却した。H2Sガスを溶液に吹き込んで10分間バブリングし、反応物を室温で1時間保持した。溶媒を蒸発させ、残留物をRP HPLCにより単離した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して過剰の緩衝液を除去して、218(1.2mg)をRpおよびRs異性体の混合物として得た。MS:m/z544.1[M+1]+。
化合物219
乾燥CH3CN(2L)中のIBX(133.33g、476mmol)の溶液に、219−1(100.0g、216mol)を室温で添加した。混合物を還流させ、12時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を低圧で濃縮して、219−2を黄色油状物(90.0g、90.4%)として得た。
219−2(50.0g、108.70mmol)を無水トルエンと2回共蒸発させて、H2Oを除去した。エチニルマグネシウムブロミド(800mL、400.0mmol)を、THF(500mL)中の73−2の溶液中に−78℃で20分間かけて滴下添加した。混合物を−78℃で約10分間撹拌した。出発物質が消費されたら、氷−アセトン冷却浴を取り外した。混合物を撹拌しながら飽和NH4Cl溶液でクエンチし、次いで室温に加温した。混合物をEAで抽出し、セライトに通して濾過し、ブラインで洗浄した。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮して、粗製の219−3を濃黄色油状物(48.0g、収率:90.8%)として得た。
219−3(200.0g、411.52mmol)を無水CH2Cl2(2000mL)に溶解し、次いでDMAP(100.41g、823.05mmol)およびEt3N(124.94g、1.23mol)を室温で添加した。混合物を0℃にて塩化ベンゾイル(173.46g、1.23mol)で処理した。室温で12時間撹拌した後、反応物をH2Oでクエンチした。合わせた水相をDCMで抽出した。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させて、黒色油状物を得た。油状物を、溶離液としてPE中7%〜20%EAを使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色油状物を得た。残留物をCH3OHとすり混ぜ、濾過した。濾過ケーキを真空中で濃縮して、219−4を白色固体(30.0g、36.4%)として得た。
ウラシル(34.17g、305.08mmol)を無水トルエンと2回共蒸発させて、H2Oを除去した。無水MeCN(150mL)中のウラシルの撹拌懸濁液に、N,O−BSA(123.86g、610.17mmol)を室温で添加した。混合物を1.5時間還流させ、次いで室温に冷却した。219−4(90g、152.54mmol、無水トルエンと2回共蒸発させてH2Oを除去した)を添加した。次いで、TMSOTf(237.05g、1.07mol)を室温で添加した。混合物を70℃に加熱し、次いで終夜撹拌し、次いでLCMSによりモニターした。混合物を室温に冷却し、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。溶液をEAで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、次いで低圧で濃縮した。残留物を、PE中10%〜50%EAで溶出するシリカゲルカラムを使用して精製して、219−5を白色固体(45g、50.9%)として得た。
219−5(50g、86.21mmol)を室温にてMeOH中NH3(1L)で処理し、次いで48時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、219−6(12.6g、54.55%)を白色固体として得た。
MeOH(600mL)中のシクロペンタノン(100g、1.189mmol)およびオルトギ酸トリメチル(150mL)の溶液に、TsOH・H2O(1.13g、5.9mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をNaOMe(0.32g、5.9mmol)およびH2Oでクエンチし、溶液をn−ヘキサンにより抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、次いで低圧で濃縮した。シクロペンチルジメトキシアセタールおよび219−6(20g、74.63mmol)をDCE(200mL)に溶解し、次いでTsOH・H2O(0.71g、3.73mmol)で処理した。混合物を50℃で12時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜10%MeOH)により精製して、219−7(15.4g、61.8%)を白色固体として得た。
219−7(20.0g、0.06mol)を無水ピリジンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。無水ピリジン(100mL)中の219−7の氷冷溶液に、TsCl(22.8g、0.12mol)を0℃で添加し、混合物を終夜撹拌し、LCMSおよびTLCによりモニターした。反応物をH2Oでクエンチし、EAで抽出した。有機相を無水NaSO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1から15:1)により精製して、219−8(20.0g、69.0%)を白色固体として得た。
アセトン(200mL)中の219−8(20.0g、0.04mol)の溶液に、NaI(31.0g、0.2mol)を添加し、終夜加熱還流し、LCMSによりモニターした。混合物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1から15:1)により精製して、219−9(15.0g、83.3%)を白色固体として得た。
密封管内のジオキサン(60mL)中の219−9(30.0g、0.068mol)に、CuBr(4.9g、0.034mol)、i−Pr2NH(13.6g、0.135mol)および(CH2O)n(5.1g、0.17mol)をN2下で添加した。混合物を16時間加熱還流した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NH4Cl溶液およびブラインで洗浄した。溶液を無水MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1から15:1)により精製して、219−10(10.0g、32.3%)を白色固体として得た。
219−10(10g、21.83mmol)を、室温にてH2O中HCOOH(80%)で処理した。溶液を60℃で2時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1%〜10%MeOH)により精製して、219−11(5.1g、58.55%)を白色固体として得た。
219−11(5g、12.79mmol)を無水MeOH(100mL)に溶解し、室温にてNaOMe(4.83g、89.5mmol)で処理した。溶液を60℃で36時間撹拌した。混合物をCO2でクエンチし、次いで低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)により精製して、219−12(2.3g、68.05%)を黄色固体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 7.29 (d, J = 8 Hz 1H), 6.10 (s, 1H), 5.71 (d, J = 8 .0 Hz 1H), 5.18 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 4.79-4.84 (m, 1H), 4.61 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.39 (s, 1H), 3.45 (s, 1H).
無水MeCN(15mL)中の219−12(1.5g、5.68mmol)の氷冷溶液に、NIS(1.66g、7.39mmol)およびTEA・3HF(0.73g、4.55mmol)をN2下で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3および飽和Na2SO3溶液でクエンチし、EA(3×100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中0〜5%MeOH)上で精製して、219−13(1.08g、46.2%)を黄色固体として得た。
無水DCM(10mL)中の219−13(1g、2.44mmol)の撹拌溶液に、DMAP(0.60g、4.88mmol)およびEt3N(0.74g、7.32mmol)を室温で添加した。混合物を0℃にて塩化ベンゾイル(0.79g、5.61mmol)で処理し、次いで室温で3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機相を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中0〜10%MeOH)により精製して、219−14(0.9g、59.6%)を白色固体として得た。
Bu4NOH(H2O中55%、13.74mL)をTFAで処理した(pH=3〜4に調整した)。混合物を室温に冷却した。DCM(9mL)中の219−14(0.9g、1.46mmol)の溶液に、m−CPBA(80%、1.57g、7.28mmol)を室温で添加した。混合物を25℃で48時間撹拌した。混合物を飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Al2O3カラムに通過させ、溶液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)により精製して、219−15(0.26g、35.1%)を黄色固体として得た。
219−15(0.25g、0.49mmol)をNH3/MeOH(5mL、7M)に溶解し、混合物をN2下室温で24時間撹拌した。混合物を低圧にて室温で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)により精製して、219−16(100g、67.75%)を白色固体として得た。1H-NMR (CD3OD, 400 MHz) δ = 7.83 (d, J = 8 Hz 1H), 6.29 (s, 1H), 5.67 (d, J = 6 .0 Hz 1H), 5.12 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.99-5.01 (m, 1H), 4.38 (d, J = 19.6 Hz 1H), 3.74-3.81 (m, 2H), 3.35 (s, 1H).
219−16(100mg、0.33mmol)をトルエンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。MeCN(1.0mL)およびNMI(271mg、3.3mmol)の混合物中の219−16(100mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、MeCN(0.5mL)中の219−C(216.5mg、0.66mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで反応物を水でクエンチした。混合物をEA(20mL)で希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%i−PrOH)上で精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、219(35.6mg、19.0%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z592[M+Na]+。
無水DCM(100mL)中の219−A(2.0g、13.16mmol)およびフェノール(1.22g、13.16mmol)の撹拌溶液に、DCM(20mL)中のTEA(1.33g、13.16mmol)の溶液を−78℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、次いで2時間撹拌した。溶液を−78℃に再冷却し、DCM(20mL)中の(S)−イソプロピル2−アミノプロパノエート塩酸塩(2.20g、13.16mmol)を添加し、続いてDCM(20mL)中のTEA(2.66g、26.29mmol)を滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、次いで2時間撹拌した。有機溶媒を低圧で除去し、残留物をメチル−ブチルエーテルに溶解した。沈殿物を濾過し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(無水DCM)上で精製して、219−C(0.9g、22.3%)を無色油状物として得た。
化合物220
乾燥ヌクレオシド(0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.7mL)およびピリジン(0.3mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中42℃で15分間蒸発させ、次いで室温に冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPOCl3(0.009mL、0.11mmol)を添加した。混合物を室温で20〜40分間保持し、LCMSにより220の形成についてモニターした。反応物を水でクエンチし、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより単離した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から30%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して、過剰の緩衝液を除去した。MS:m/z396.5[M−1]−。
化合物223
CH2Cl2(150mL)中の223−1(16.70g、0.363mol)およびTEA(36.66g、0.363mol)の溶液を、DCM(100mL)中のPOCl3(55.65g、0.363mol)の撹拌溶液に−78℃で25分間かけて滴下添加した。混合物を室温で2時間撹拌した後、トリエチルアミン塩酸塩を濾過し、CH2Cl2(100mL)で洗浄した。濾液を低圧で濃縮し、残留物を、カウヘッド(cow-head)画分収集器を用いて高真空(約10mmHg)下で蒸留した。223−2を45℃(蒸留ヘッド温度)の間で無色液体(30.5g、収率50%)として収集した。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 4.44 (dq, J=10.85, 7.17 Hz, 2 H), 1.44 - 1.57 (m, 3 H); 31P-NMR (162 MHz, CDCl3) δ = 6.75 (br. s., 1 P).
CH2Cl2(1mL)中の227−A(93mg、0.15mmol)の撹拌懸濁液に、TEA(61mg、0.15mmol)を室温で添加した。混合物を−20℃に冷却し、次いで223−2(35mg、0.21mmol)溶液で10分間にわたって滴下処理した。混合物をこの温度で15分間撹拌し、次いでNMI(27mg、0.33mmol)で処理した。混合物を−20℃で撹拌し、次いでゆっくりと室温に加温した。混合物を終夜撹拌した。混合物をEA(15mL)中に懸濁させ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶液を低圧で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1)により精製して、223−3(60mg、収率:56%)を固体として得た。
80%AcOH水溶液(2mL)中の223−3(60mg、0.085mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を、DCM/MeOH=50/1で溶出するシリカゲルカラムおよび分取HPLCにより精製して、223(23mg、62%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z436.3[M+H]+。
化合物224
224−2は、イソブタノール(23.9g、322.98mmol)およびPOCl3(49.5g、322.98mmol)の溶液を使用し、223−2の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。224−2(26g、収率42%)を無色液体として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 4.10 (dd, J=9.04, 6.39 Hz, 2 H), 2.09 (dq, J=13.24, 6.67, 6.67, 6.67, 6.67 Hz, 1 H), 1.01 (d, J=6.62 Hz, 6 H); 31P-NMR (162 MHz, CDCl3) δ = 7.06 (br. s., 1 P).
CH2Cl2(3mL)中の227−A(310mg、0.5mmol)の撹拌懸濁液に、TEA(202mg、2mmol)を室温で添加した。混合物を−20℃に冷却し、次いで224−2(134mg、0.7mmol)で処理した。混合物をこの温度で15分間撹拌し、次いでNMI(90mg、1.1mmol)で処理した。混合物を−20℃で1時間撹拌し、次いで終夜ゆっくりと室温に加温した。混合物をEA(15mL)中に懸濁させ、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機相を低圧で濃縮し、残留物をシリカカラムゲル(DCM:MeOH=100:1)により精製して、224−3(310mg、収率:84%)を固体として得た。
80%AcOH水溶液(4mL)中の224−3(310mg、0.43mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物を、DCM/MeOH=50/1で溶出するシリカゲルカラムおよび分取HPLCにより精製して、224(79mg、50%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z464.0[M+H]+。
化合物225
225−2は、イソプロピルアルコール(21g、350mmol)およびPOCl3(53.6g、350mmol)の溶液を使用し、223−2の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。225−2(40.5g、収率65%)を無色液体として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 4.94 - 5.10 (m, 1 H), 1.48 (d, J=6.17 Hz, 6 H); 31P- NMR (162 MHz, CDCl3) δ = 5.58 (br. s., 1 P).
225−3は、225−2(124mg、0.7mmol)および227−A(310mg、0.5mmol)を使用し、224−3の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。225−3(300mg、83%)を固体として得た。
225は、80%AcOH水溶液(4mL)中の225−3(300mg、0.41mmol)を使用し、224の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。225(80mg、43%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z450.0[M+H]+。
化合物227
無水DCM(10mL)中のPOCl3(2.0g、13mmol)の撹拌溶液に、1−ナフトール(1.88g、13mmol)を−70℃で添加し、DCM(3mL)中のTEA(1.31g、13mmol)を−70℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、1時間撹拌した。粗製の227−1を得た。
DCM(10mL)中の(S)−イソプロピル2−アミノプロパノエート塩酸塩(2.17g、13mmol)の撹拌溶液に、粗製の227−1を−70℃で添加した。TEA(2.63g、26mmol)を、撹拌溶液に−70℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、n−プロピルアミンでクエンチした。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラム(PE:MTBE=5:1〜1:1)により精製して、純粋な227−2(1.6g、35%)を得た。
無水CH3CN(4mL)中の227−A(300mg、0.337mmol)およびNMI(276mg、3.37mmol)の溶液に、227−2(DCM(5mL)中、240mg、0.674mol)を0℃で添加した。混合物を室温で10時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。反応物を水でクエンチし、CH2Cl2(3×20mL)で抽出した。有機相を無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をsil−gel(PE:EA=5:1〜2:1)により精製して、227−3(380mg、93%)を得た。
227−3(380mg、0.314mmol)をCH3COOH(80%、8mL)に溶解し、40〜50℃で2.5時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターした。混合物を低圧で濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(PE:EA=1:1〜EA)により精製して、粗製の227を得た。粗生成物を分取HPLC(中性系、NH4HCO3)により精製して、純粋な227(70mg、80%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z665.1[M+H]+。
化合物228
無水DCM(10mL)中のPOCl3(2.0g、13mmol)の撹拌溶液に、1−ナフトール(1.88g、13mmol)を−70℃で添加し、DCM(3mL)中のTEA(1.31g、13mmol)を−70℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、1時間撹拌した。228−1の粗溶液を得た。
DCM(20mL)中の(S)−イソブチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(2.35g、13mmol)の撹拌溶液に、TEA(2.63g、26mmol)、および228−1の粗溶液を−70℃で添加した。混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、n−プロピルアミンでクエンチした。溶媒を低圧で蒸発させ、残留物をクロマトグラフィー(PE:MTBE=5:1〜1:1)により精製して、純粋な228−2(1.8g、37%)を得た。
無水CH3CN(4mL)中の227−A(300mg、0.337mmol)およびNMI(276mg、3.37mmol)の溶液に、228−2(DCM(5mL)中、249mg、0.674mol)を0℃で添加した。混合物を室温で10時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、次いでH2Oでクエンチした。混合物をCH2Cl2(3×20mL)で抽出した。有機相を無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物を、溶離液としてPE:EA=5:1〜2:1を使用するクロマトグラフィーにより精製して、228−3(360mg、87%)を得た。
228−3(360mg、0.294mmol)をCH3COOH(80%、8mL)に溶解し、40〜50℃で2.5時間撹拌した。反応をLCMSによりモニターし、次いでMeOでクエンチした。混合物を低圧で濃縮し、残留物を、溶離液としてPE:EA=1:1を使用するクロマトグラフィーにより精製して、粗製の228を生成した。生成物を分取HPLC(中性系、NH4HCO3)により精製して、228(70mg、75%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z679.2[M+H]+。
化合物229
無水DCM(10mL)中のPOCl3(2.0g、13mmol)の撹拌溶液に、フェノール(1.22g、13mmol)を−70℃で添加し、DCM(3mL)中のTEA(1.31g、13mmol)を−70℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、1時間撹拌した。229−1の粗溶液を得た。
229は、229−2(DCM(5mL)中、205mg、0.674mol、(S)−イソプロピル2−アミノプロパノエート塩酸塩および229−1から得た)および227−A(300mg、0.337mmol)を使用し、228の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。229(50mg、74%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z615.2[M+H]+。
化合物230
230は、230−2(DCM(5mL)中、214mg、0.674mol、(S)−イソブチル2−アミノプロパノエート塩酸塩および230−1から得た)および227−A(300mg、0.337mmol)を使用し、228の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。230(70mg、87%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z629.2[M+H]+。
化合物231
231は、231−2(223mg、0.674mol、DCM(5mL)、(S)−シクロペンチル2−アミノプロパノエート塩酸塩および231−1から得た)および227−A(300mg、0.337mmol)を使用し、228の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。231(62mg、71%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z641.2[M+H]+。
化合物232
232は、232−2(223mg、0.674mol、DCM(5mL)、(S)−3−ペンチル2−アミノプロパノエート塩酸塩および232−1から得た)および227−A(300mg、0.337mmol)を使用し、228の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。232(42mg、60%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z643.2[M+H]+。
化合物233
無水DCM(50mL)中の三塩化ホスホリル(1.00g、6.58mmol)および5−キノリン(955mg、6.58mmol)の撹拌溶液を、−78℃にてDCM(10mL)中のTEA(665mg、6.58mmol)の溶液で処理した。混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。溶液を−78℃に冷却し、次いで(S)−ネオペンチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(1.28g、6.58mmol)で処理した。TEA(1.33g、13.16mmol)を−78℃で滴下添加した。混合物を徐々に室温に加温し、2時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をメチル−ブチルエーテルに溶解した。沈殿物を濾別し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(純粋なAcOEt)により精製して、233−1を無色油状物(500mg、20%)として得た。
無水CH3CN(0.9mL)中の233−2(300mg、0.337mmol)およびNMI(276.6mg、3.37mmol)の溶液に、CH3CN(0.3mL)中の233−1(388mg、1.011mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、AcOEtで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中33%EA)により精製して、233−3を黄色粉末(300mg、71.9%)として得た。
233−3(300mg、0.243mmol)を80%CH3COOH(3mL)に溶解し、混合物を60℃で2.5時間撹拌した。混合物をAcOEtと水との間で分配した。有機層相をブラインにより洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中50%EA)により精製して、233を黄色粉末(81mg、粗生成物)として得た。粗生成物(81mg)をRP HPLCにより精製して、233を白色固体(28.7mg、17.1%)として得た。ESI−LCMS:m/z694.1[M+H]+。
化合物234
234−1は、三塩化ホスホリル(2.00g、13.16mmol)、1−ナフトール(1.882g、13.16mmol)および(S)−ネオペンチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(2.549g、13.16mmol)を使用し、233−1の調製のための手順と同様の手順を使用して調製した。234−1(600mg、12%)を無色油状物として得た。
無水CH3CN(1mL)中の234−2(230mg、0.26mmol)およびNMI(212mg、2.60mmol)の溶液を、室温にて無水CH3CN(0.5mL)中の234−1(300mg、0.78mmol)の溶液で処理した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×20mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムにより乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(CH2Cl2中CH3OH、1%から5%)により精製して、234−3(300mg、93%)を白色固体として得た。
234−3(300mg、0.24mmol)をCH3COOH(80%、5mL)に溶解した。混合物を60℃で2.5時間撹拌した。混合物をEA(30mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(CH2Cl2中CH3OH、1%から5%)により精製して、粗製の234(105mg)を得た。粗生成物をHPLC(水およびCH3CN中0.1%NH4HCO3)により精製して、234(45mg、26%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z693.2[M+H]+。
化合物235
無水DCM(8mL)中の235−1(2.00g、13.99mmol)および235−2(2.00g、13.99mmol)の撹拌溶液を、−78℃にてDCM(20mL)中のTEA(3.11g、30.8mmol)の溶液で滴下処理した。混合物を−78℃で2時間撹拌し、次いで徐々に室温に加温した。有機溶媒を低圧で除去し、残留物をメチル−ブチルエーテルに溶解した。沈殿物を濾別し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(乾燥DCM)上で精製して、235−3を無色油状物(1g、20.96%)として得た。
235−4(260mg、0.29mmol)をトルエンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。乾燥させた235−4をMeCN(0.8mL)およびNMI(240mg、2.9mmol)で処理し、次いで10分間撹拌した。混合物を、MeCN(0.4mL)中の235−3(291mg、0.87mmol)の溶液で処理し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中75%EA)上で精製して、235−5(300mg、86%)を白色固体として得た。
235−5(300mg、0.25mmol)をCH3COOH(5mL、80%)で処理し、50℃で3時間撹拌した。混合物をEAで希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中67%EA)により精製して、粗製の235を得、これをHPLCにより精製した。生成物を凍結乾燥により乾燥させて、235(30mg、18.5%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z643[M+H]+。
化合物247
247−1(50mg、0.13mmol)を80%ギ酸(3mL)に溶解し、50℃で終夜加熱した。溶媒を蒸発させ、水と共蒸発させて、酸を除去した。残留物を、メタノールおよびトリエチルアミンの混合物(3mL、4:1 v:v)に溶解した。0.5時間後、溶媒を蒸発させた。ヌクレオシドを水から凍結乾燥して、247(40mg、97%)を得た。MS:m/z315.5[M−1]。
化合物248
無水ピリジン(180mL)中の248−1(15.0g、50.2mmol)の撹拌溶液に、BzCl(23.3g、165.5mmol)をN2雰囲気下0℃で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。有機相を低圧で濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中15%EtOAc)により精製して、248−2(27g、93.5%)を白色固体として得た。
248−2(27.0g、47mmol)を90%HOAc(250mL)に溶解した。混合物を110℃で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。有機相を低圧で濃縮して、粗製の248−3(21.7g、粗製)を薄黄色固体として得た。
248−3(21.7g、45.9mmol)をNH3/MeOH(600mL)で処理し、室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、248−4(12g、99%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(200mL)中の248−4(15.0g、56.8mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(7.7g、113.6mmol)およびTBSCl(9.4g、62.5mmol)を室温で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。有機相を低圧で濃縮して、粗製の248−5(21.3g、粗製)を薄黄色固体として得た。
無水DCM(200mL)中の248−5(21.3g、粗製)の撹拌溶液に、コリジン(6.8g、56.8mmol)、MMTrCl(17.8g、56.8mmol)およびAgNO3(9.6g、56.8mmol)を室温で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。固体を濾過により除去し、濾液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中5%EA)により精製して、248−6(32g、87%)を薄黄色固体として得た。
248−6(32g、49.2mmol)を、THF中のTBAFの溶液(1M、4.0当量)に室温で溶解した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中33%EA)により精製して、248−7(21.0g、79%)を白色固体として得た。
無水DCM(200mL)中の248−7(21.0g、38.8mmol)の撹拌溶液に、ピリジン(9.2mL、116.4mmol)およびデス−マーチンペルヨージナン(49g、116.4mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液および飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物(21.0g)を得た。
粗生成物(21.0g、粗製)をジオキサン(200mL)に溶解し、37%ホルムアルデヒド水溶液(20mL、194mmol)および2.0N水酸化ナトリウム水溶液(37.5mL、77.6mmol)で処理した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶液をNaBH4(8.8g、232.8mmol)で処理した。室温で0.5時間撹拌した後、反応物を氷水でクエンチした。混合物をEAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、248−8(10.0g、50.5%)を白色泡状物として得た。
248−8(4.8g、8.5mmol)をトルエン(2×)と共蒸発させた。残留物を無水DCM(45mL)およびピリジン(6.7g、85mmol)に溶解した。溶液を0℃に冷却した。トリフル酸無水物(4.8g、18.7mmol)を10分間かけて滴下添加した。0℃で、混合物を40分間にわたって撹拌し、TLC(PE:EA=1:1)によりモニターした。混合物をCH2Cl2(50mL)で希釈した。溶液を飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=100:0〜4:1)により精製して、248−9(6.1g、86.4%)を褐色泡状物として得た。
248−9(6.1g、7.3mmol)をMeCN(25mL)に溶解した。THF中のTBAFの溶液(1M、25mL)を室温で添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。THF中のTBAFの溶液(1M、15mL)を添加し、混合物を4時間撹拌した。混合物をNaOH水溶液(1N、14.6mmol)で処理し、混合物を1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EAで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、248−10(2.1g、50.6%)を白色固体として得た。
248−10(700mg、1.23mmol)を80%HCOOH(40mL)に室温で溶解した。混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をMeOH(40mL)でクエンチし、12時間撹拌した。溶媒を低圧で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、248(210mg、57.7%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z296.9[M+H]+。
化合物250
CH3CN(2.0L)中の250−1(120g、0.26mol)およびIBX(109g、0.39mol)の混合物を加熱還流し、12時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を濾過した。濾液を低圧で濃縮乾固した。
250−2(130g、粗製、0.26mol)を無水トルエン(3×)と共蒸発させた。ビニルマグネシウムブロミド(700mL、0.78mol、THF中1.0N)を、THF(300mL)中の250−2の溶液中に−78℃で30分間かけて滴下添加し、混合物を室温で約1時間撹拌した。出発物質が消費されたとTLCにより判定されたら、混合物を飽和NH4Cl溶液に注ぎ入れた。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。
無水CH2Cl2中の上記残留物(170g、粗製、0.346mol)の溶液に、TEA(105g、1.04mol)、DMAP(84g、0.69mol)および塩化ベンゾイル(146g、1.04mol)を添加し、室温で12時間撹拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。合わせた水相をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。残留物を、PE中EA(10%から50%)を使用するカラムクロマトグラフィーにより精製して、250−3(107g、52%)を得た。
ウラシル(トルエン(2×)と共蒸発させた)およびNOBSA(81.4g、0.4mol)およびCH3CN(150mL)の混合物を、1.5時間撹拌還流した。室温に冷却した後、混合物を250−3(59g、0.1mol)およびTMSOTf(155g、0.7mol)で処理した。混合物を60〜70℃に加熱し、12時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を飽和NaHCO3溶液に注ぎ入れると、固体が沈殿した。濾過した後、純粋な250−4を白色固体(40g、69%)として得た。
DMF(50mL)中の250−4(50g、0.086mol)、K2CO3(17.8g、0.13mol)の溶液に、PMBCl(16g、0.1mol)を0℃で添加し、室温で12時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、250−5(65g)を得た。
MeOH:DCM(500mL、v:v=4:1)中の250−5(65g、0.086mol)およびNaOMe(16.8g、0.3mol)の混合物を、室温で2.5時間撹拌した。反応物をCO2(固体)でクエンチし、低圧で濃縮した。残留物をEA(200mL)に溶解した。溶液を水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、250−6を黄色泡状物(25g、75%)として得た。
DMF(60mL)中の250−6(25.5g、0.065mol)の混合物に、NaH(10.5g、0.26mol、石炭油中60%)、BnBr(36.3g、0.21mol)を氷浴中で添加し、室温で12時間撹拌した。反応物をNH4Cl(水溶液)でクエンチし、混合物をEA(150mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をsil−gel(PE中15%EA)により精製して、250−7(20g、46%)を得た。
THF:H2O(100mL、v:v=5:1)中の250−7(20g、0.03mol)およびNMMO(7g、0.06mol)の溶液に、OsO4(2.6g、0.01mol)を室温で添加し、室温で24時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EA(3×80mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。
MeOH:H2O:THF(v:v:v=170mL:30mL:50mL)中のジオール生成物(0.03mol)の溶液に、NaIO4(9.6g、0.045mol)を室温で添加し、室温で2時間撹拌した。濾過した後、フィルターを次のステップに直接使用した。
前記溶液を0℃にてNaBH4(1.8g、0.048mol)で処理し、室温で30分間撹拌した。反応物をHCl(1N)溶液でクエンチした。混合物をEA(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をsil−gel(PE中25%EA、TLC:PE:EA=2:1、Rf=0.6)により精製して、250−8(3ステップにわたって12g、61%)を得た。
DCM(60mL)中の250−8(14g、21mmol)およびDMAP(5.1g、42mmol)の溶液に、MsCl(3.1g、27mmol)を0℃で添加し、室温で40分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3溶液でクエンチした。有機相をHCl(0.2N)溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をsil−gel(PE中25%EA)により精製して、Ms生成物(14g、90%)を白色固体として得た。
Ms生成物(41g、55mmol)をTBAF(Alfa、THF中1N、500mL)で処理し、70〜80℃で3日間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(200mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をsil−gelカラム(PE中25%EA)により精製して、250−9(9.9g、27%)を得た。
CAN:H2O(v:v=3:1、52mL)中の250−9(6.3g、9.45mmol)の溶液に、CAN(15.5g、28.3mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×80mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中25%EA)により精製して、250−10(3.6g、71%)を黄色油状物として得た。
無水DCM(10mL)中の250−10(2.4g、4.4mmol)の溶液に、BCl3(1N、30mL)を−70℃で添加し、−70℃で2時間撹拌した。反応物を−70℃にてMeOHでクエンチした。混合物を低圧にて35℃未満で直接濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EAから100%EA)により精製して、250−11(1.2g、86%)を得た。ESI−MS:m/z277.1[M+H]+。
ピリジン(15mL)中のPPh3(3.37g、12.8mmol)の溶液に、I2(3.06g、12mmol)を0℃で添加し、室温で30分間、橙色が現れるまで撹拌した。混合物を0℃に冷却し、ピリジン(5mL)中の250−11(2.2g、8mmol)で処理し、N2下室温で12時間撹拌した。反応物をNa2S2O3(飽和、30mL)でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1%から2%のMeOH)により精製して、250−12(1.8g、58%)を薄黄色泡状物として得た。
THF:CH3CN(v:v=10mL:5mL)中の250−12(1.35g、3.5mmol)およびDBU(1.06g、7mmol)の混合物を、60〜70℃で2時間撹拌した。混合物をEA(50mL)で希釈し、HCl(0.2N)溶液でpH=7〜8に調整した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、250−13(0.5g、55%)を得た。
CH3CN(6mL)中の250−13(670mg、2.6mmol)の溶液に、NIS(730mg、3.25mmol)および3HF・TEA(335mg、2.1mmol)を0℃で添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をNaHCO3(飽和)溶液およびNa2S2O3(飽和)溶液でクエンチし、EA(3×30mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EAおよびDCM中2%MeOH)により精製して、250−14(1.2g、80%)を褐色油状物として得た。
DCM(10mL)中の250−14(1.0g、2.47mmol)、DMAP(0.75g、6.2mmol)およびTEA(0.75g、7.42mmol)の溶液に、DCM(1mL)中のBzCl(1.15g、8.16mmol)を0℃で添加し、室温で12時間撹拌した。反応物をNaHCO3(水性)溶液でクエンチした。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、250−15(850mg、85%)を得た。
DMF(25mL)中の250−15(600mg、1mmol)、BzONa(1.45g、10mmol)および15−クラウン−5(2.2g、10mmol)の混合物を、90〜100℃で24時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、250−16(275mg、37%)を薄黄色泡状物として得た。
NH3・MeOH(7N、5mL)中の250−16(250mg、0.41mmol)の混合物を、室温で15時間撹拌した。混合物を低圧で直接濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製し、分取HPLCにより再精製して、250(33mg、25%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z295.1[M+H]+。
化合物126
無水ピリジン(90mL)中の126−1(3.0g、11.15mmol)の溶液に、イミダゾール(3.03g、44.59mmol)およびTBSCl(6.69g、44.59mmol)をN2雰囲気下25℃で添加した。溶液を25℃で15時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEAに溶解した。溶液を飽和NaHCO3およびブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶媒を低圧で除去して、粗製の126−2(4.49g、90%)を白色固体として得た。
EAおよびEtOHの混合物(1:1、55mL)中の126−2(3.5g、7.04mmol)の撹拌溶液に、TsOH(10.7g、56.34mmol)を0℃で添加した。混合物を30℃で8時間撹拌した。水(30mL)を添加し、溶液を除去して乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中10%MeOH)上で精製して、126−3(1.75g、65%)を白色泡状物として得た。
無水ピリジン(17mL)中の126−3(3.4g、8.88mmol)の溶液に、コリジン(4.3g、35.51mmol)、AgNO3(5.50g、35.51mmol)およびMMTrCl(8.02g、26.63mmol)をN2下25℃で添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。MeOH(20mL)を添加し、溶媒を低圧で除去して乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)上で精製して、126−4(5.76g、70%)を白色泡状物として得た。
無水DCM(10mL)中の126−4(2.0g、2.16mmol)の溶液に、Cl2CHCOOH(2.8g、21.57mmol)を−78℃で滴下添加した。混合物を−10℃に加温し、この温度で20分間撹拌した。反応物を−10℃にて飽和NaHCO3でクエンチした。混合物をDCMで抽出し、ブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)上で精製して、126−5(0.99g、70%)を白色泡状物として得た。
無水DMSO(35mL)中の126−5(3.5g、5.34mmol)の撹拌溶液に、DCC(3.30g、16.03mmol)およびPy・TFA(1.03g、5.34mmol)を添加した。混合物を30℃で1時間撹拌した。反応物を0℃にて冷水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。沈殿物を濾過した。有機層をブライン(3×)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。有機相を低圧で濃縮して、粗製の126−6(3.5g)を黄色油状物として得た。
MeCN(35mL)中の126−6(3.5g、5.34mmol)の撹拌溶液に、37%HCHO(11.1mL)およびTEA(4.33g、42.7mmol)を添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物をEtOH(26mL)およびNaBH4(3.25g、85.5mmol)で処理し、次いで30分間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%EAからPE中50%DCM)により精製して、126−7(1.46g、40%)を白色固体として得た。
ピリジン(24mL)およびDCM(9.6mL)中の126−7(1.85g、2.7mmol)の撹拌溶液に、DMTrCl(1.3g、3.9mmol)をN2雰囲気下−35℃で添加した。溶液を25℃で16時間撹拌した。混合物をMeOH(15mL)で処理し、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中EA、10%から30%)により精製して、126−8(1.60g、60%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(5mL)中の126−8(1.07g、1.08mmol)の溶液に、AgNO3(0.65g、3.79mmol)およびTBDPSCl(1.04g、3.79mmol)を添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEA(50mL)に溶解した。得られた溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中10%EA)上で精製して、126−9(0.93g、70%)を白色泡状物として得た。
無水DCM(13.43mL)中の126−9(1g、0.82mmol)の撹拌溶液に、Cl2CHCOOH(2.69mL)を−78℃で添加した。混合物を−10℃で20分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。有機相をカラムクロマトグラフィー(DCM中MeOH、0.5%から2%)により精製して、126−10(0.48g、65%)を固体として得た。
無水DCM(2.7mL)中の126−10(0.4g、0.433mmol)の氷冷溶液に、ピリジン(171mg、2.17mmol)およびTf2O(183mg、0.65mmol)を−35℃で滴下により添加した。混合物を−10℃で20分間撹拌した。反応物を氷水でクエンチし、30分間撹拌した。混合物をDCM(3×20mL)で抽出した。有機相をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、粗製の126−11(0.46g)を得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
無水DMF(2.5mL)中の126−11(0.46g、0.43mmol)の溶液に、NaN3(42mg、0.65mmol)を添加した。混合物を30℃で16時間撹拌した。溶液を水で希釈し、EA(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中EA、5%から15%)上で精製して、126−12(0.31g、70%)を固体として得た。
MeOH(5mL)中の126−12(0.31g、0.33mmol)の溶液に、NH4F(0.36g、9.81mmol)を70℃で添加した。混合物をこの温度で24時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(DCM中MeOH、0.5%から2.5%)上で精製して、126−13(117mg、60%)を白色固体として得た。
126−13(300mg、0.50mmol)を80%のHOAc(20mL)に溶解した。混合物を55℃で1時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、低圧で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、126(100mg、61.3%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z325.1[M+H]+。
化合物137
無水CH3CN(2.0mL)中の146−1(80mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(0.092mL、1.12mmol)を0℃(氷/水浴)で添加した。次いで、フェニル(イソプロポキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデートの溶液(128mg、0.42mmol、CH3CN(0.5mL)に溶解)を添加した(McGuigan et al., J. Med. Chem. (2008) 51:5807-5812に記載されている一般手順に従って調製)。溶液を0から5℃で時間撹拌し、次いで室温で16時間撹拌した。混合物を0から5℃に冷却し、EAで希釈し、続いて水(5mL)を添加した。溶液を1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。残留物を、EA/ヘキサン(25〜100%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、137−1(57.3mg、49%)を泡状物として得た。
137−1(57.3mg、0.07mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(68μL、0.27mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、MeOH/CH2Cl2(1〜7%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製し、凍結乾燥して、137(27.8mg、72%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=571.1[M+H]+、1141.2[2M+H]+。
化合物138
138−1(68.4mg、44.7%)は、169−4と同じ方法で、THF(1.5mL)中のDIPEA(192μL、1.04mmol)、BOP−Cl(133mg、0.52mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(59mg、0.52mmol)とともに146−1(100mg、0.174mmol)およびビス(tert−ブトキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(126mg、0.35mmol)から調製した。
138(31.4mg、67%)は、146と同じ方法で、138−1(68mg、0.077mmol)から調製した。ESI−LCMS:m/z=627.15[M+Na]+、1219.25[2M+H]+。
化合物139
無水CH3CN(2mL)中の146−1(100mg、0.175mmol)の溶液に、CH3CN中の5−エチルチオ−1H−テトラゾール(0.25M;0.84mL、0.21mmol)を添加した。CH3CN(1mL)中のビス−SATE−ホスホロアミデート(95mg、0.21mmol)を0から5℃で滴下添加した。混合物をAr下0から5℃で2時間撹拌した。DCM(1mL)中の77%m−CPBA(78mg、0.35mmol)の溶液を添加し、混合物をAr下0から5℃で2時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。混合物を濾過し、溶媒を真空中で蒸発させた。残留物を、EA/ヘキサン(20〜100%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、139−1(105mg、63.6%)を白色泡状物として得た。
139−1(105mg、0.112mmol)を無水CH3CN(0.8mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(84μL、0.334mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、MeOH/CH2Cl2(1〜7%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製し、凍結乾燥して、139(42.7mg、57%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=692.15[M+Na]+、1339.30[2M+H]+。
化合物143
無水THF(2.5mL)中のN−Boc−L−バリン(620.78mg、2.86mmol)およびTEA(144.57mg、1.43mmol)の溶液に、BB(250.00mg、285.73μmol)を添加した。混合物をピリジンおよびトルエンと共蒸発させて、水を除去した。残留物をTHF(2.5mL)に溶解した。DIPEA(369.28mg、2.86mmol)を添加し、続いてBOP−Cl(363.68mg、1.43mmol)および3−ニトロ−1H−1,2,4−トリアゾール(162.95mg、1.43mmol)を室温(18℃)で添加した。混合物を室温で12時間撹拌し、次いでEA(40mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中30%EA)上で精製して、143−1(220mg、粗製)を白色泡状物として得た。
143−1(250.0mg、232.73μmol)を80%CH3COOH(30mL)に溶解した。溶液を50℃に加熱し、12時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、溶液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、143−2(80.00mg、68.82%)を白色泡状物として得た。
143−2(78.00mg、156.16μmol)を、HCl/ジオキサン(1.5mL)およびEA(1.5mL)に室温(19℃)で溶解した。混合物を室温で30分間撹拌した。溶液を低圧で濃縮乾固した。残留物を分取HPLCにより精製して、143(23mg、31.25%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z400.20[M+H]+、799.36[2M+H]+。
化合物154
154−1は、154−1の調製の説明の限定された目的のために参照により本明細書に組み込まれるLefebre et al., J. Med. Chem. (1995) 38:3941-3950に記載されている手順に従って調製した。
154−2(0.33g、0.5mmol)は、155−5および154−1を使用し、155−6を調製するために使用した手順と同様の手順を使用して調製した。154−2を白色固体として得た。155を調製するために使用した手順と同様の手順を使用し、154−2を使用して154(130mg)を調製した。1H-NMR (CDCl3): 7.40 (d, 1H), 6.1 (s, 1H), 5.83 (d, 1H), 4.3 (t, 2H), 4.1-4.2 (m, 6H), 3.2 (t, 4H), 1.69 (s, 4H), 1.3 (s, 3H), 1.23 (s, 18H); 31P-NMR (CDCl3): -2.4 ppm.
化合物155
EtOH(100mL)中の水硫化ナトリウム(4.26g、76.0mmol)の溶液に、t−ブチリルクロリド(76.2mmol;9.35mL)を0℃で滴下添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。2−(2−クロロエトキシ)エタノール(57mmol;6.0mL)およびTEA(21mL、120mmol)の溶液を添加し、混合物を60時間加熱還流した。混合物を濾過し、次いで小容量にまで濃縮した。残留物をEAに溶解し、次いで水、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物(10.0g)を単離し、5グラムを、ヘキサン中0から100%のEAの勾配を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、155−3(4.5g、22mmol)を透明無色油状物として得た。1H-NMR ( CDCl3): 3.70-3.74 (m, 2H), 3.5-3.65 (m, 4H), 3.1 (t, 2H), 1.25 (s, 9H).
テトラヒドロフラン(50mL)中の155−3(4.5g;21.8mmol)およびトリエチルアミン(6.7mL、87.2mmol)の溶液を、THF(50mL)中のN,N−ジイソプロピルホスホロジクロリダイト(2.0mL、10.9mmol)の撹拌溶液にアルゴン下−78℃で1時間かけて滴下添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでEA(200mL)で希釈した。混合物を飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。濾過した後、濾液を減圧下で蒸発させて、淡黄色油状物を得た。5%トリエチルアミンを含有するヘキサン中EA(0〜5%)の勾配を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、155−4(2.5g、4.25mmol)を透明無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3): 3.70-3.82 (m, 4H), 3.57-3.65 (m, 10H), 3.1 (t, 4H), 1.25 (s, 18H), 1.17 (t, 12H); 31P-NMR (CDCl3): 148.0 ppm.
155−5(285mg、0.9mmol)およびDCI(175mg、1.5mmol)をACNと2回共蒸発させ、次いでACN(5mL)に溶解した。ACN(4mL)中の155−4(790mg、1.35mmol)を添加し、反応をTLCによりモニターした。15分後、tert−ブチルヒドロペルオキシド(0.5mLのデカン中5.5M溶液)を添加し、混合物を10分間撹拌した。混合物をEA(25mL)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液および飽和NaCl水溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中EA(0〜100%)の勾配を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、155−6(0.17g、0.22mmol)を白色固体として得た。155−6を80%HCOOH水溶液(5mL)に溶解した。室温で30分後、溶媒を除去し、トルエンと2回共蒸発させた。残留物をメタノール(10mL)に溶解し、TEA(0.2mL)を添加した。室温で2分後、溶媒を真空中で除去した。DCM中メタノール(0〜15%)の勾配を使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、155(90mg)を得た。1H-NMR (CDCl3): 7.40 (d, 1H), 6.1 (s, 1H), 5.83 (d, 1H), 4.3 (t, 2H), 4.1-4.2 (m, 6H), 3.70-3.82 (m, 4H), 3.57-3.65 (m, 4H), 3.1 (t, 4H) 1.61 (s, 8H), 1.3 (s, 3H), 1.23 (s, 18H). 31P-NMR (CDCl3): -1.55 ppm.
化合物156
156−1(6.0g、31.6mmol)は、4−クロロブタノールを使用し、155−3を調製するために使用した手順と同様の手順を使用して調製した。156−1を透明無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3): 3.67 (s, 2H), 2.86 (m, 2H), 1.65 (m, 4H), 1.25 (s, 9H).
156−2(2.14g、4.0mmol)は、155−4を調製するために使用した手順と同様の手順を使用して調製した。156−2を透明無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3): 3.67 (m, 6H), 2.86 (t, 4H), 1.65 (m, 8H), 1.25 (s, 18H), 1.17 (t, 12H). 31P-NMR (CDCl3): 143.7 ppm.
156−3(0.23g、0.22mmol)は、155−5および156−2を使用し、155−6を調製するために使用した手順と同様の手順を使用して調製した。156−3を白色固体として得た。155を調製するために使用した手順と同様の手順を使用し、156−3を使用して156(170mg)を調製した。1H-NMR (CDCl3): 7.40 (d, 1H), 6.1 (s, 1H), 5.83 (d, 1H), 4.3 (t, 2H), 4.1-4.2 (m, 6H), 2.8 (t, 4H), 1.78 (m, 4H), 1.69 (s, 8H), 1.3 (s, 3H), 1.23 (s, 18H). 31P-NMR (CDCl3): -1.56 ppm.
化合物161
161−1(109mg、0.39mmol)およびトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(0.6mmol、195mgのビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェートおよび85μLのEt3Nから調製)を、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。残留物を無水THF(3mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL、3当量)、BopCl(190mg、2当量)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(81mg、2当量)を添加し、混合物を0℃で90分間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥させた(Na2SO4)。CH2Cl2/i−PrOH(4〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製し、続いてRP−HPLC精製(A:水中0.1%HCOOH、B:MeCN中0.1%HCOOH)を行って、161(28mg、12%)を得た。1H-NMR (CDCl3): δ 7.24 (d, 1H), 6.6 (br, 1H), 5.84 (d, 1H), 5.65-5.73 (m, 4H), 4.94 (m, 2H), 4.38 (m, 2H), 4.1 (b, 1H), 2.88 (d, 1H), 1.47 (d, 3H), 1.33 (m, 12H).
化合物269
106(30mg、0.1ミリモル)を、10%Pd/Cの上でMeOH中標準圧で水素化した。触媒を濾別し、濾液を、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から20%のMeOHの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥し(3×)、過剰の緩衝液を除去して、269(17mg、63%)を得た。ESI−LCMS:m/z=275.2[M+H]+、297.1[M+Na]+。
化合物275
アセトニトリル(1.5mL)中の280(50mg、0.16mmol)およびN−メチルイミダゾール(50μL、0.64mmol)の氷冷溶液に、アセトニトリル(0.15mL)中の275−1(0.1g、0.28mmol)の溶液を添加した。混合物を5℃で1時間撹拌した。反応物をEtOHでクエンチし、混合物を濃縮した。蒸発残留物をEtOAcとクエン酸(0.5N)との間で分配した。有機層を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥させた。RP−HPLC(A:水、B:MeCN)により精製して、275(30mg、30%)を白色粉末として得た。MS:m/z625[M+1]。
化合物157
化合物157−1は、54−2の調製について記載した手順を使用して、市販の3−ヒドロキシオキセタン(5.0g)から調製した(5.6g)。1H-NMR (CDCl3) δ 5.73 (s,2H) , 5.48-5.51 (m,1H), 4.90 (d,2H), 4.72 (d, 2H).
化合物157−2は、54−3の調製について記載した手順を使用して、157−1から調製した(8.0g)。1H-NMR (CDCl3) δ 5.95 (s,2H) , 5.48-5.51 (m,1H), 4.90 (d,2H), 4.72 (d, 2H).
ベンジルホスフェート(銀塩)および157−2(8.0g)を、54−4の調製について記載した通りに反応させて、精製された157−3(1.92g)を得た。1H-NMR (CD3CN): δ 7.39-7.42 (m, 5H), 5.62 (d, 4H), 5.39-5.42 (m, 2H), 5.15 (d, 2H), 4.80-4.83 (m, 4H), 4.56-4.60 (m, 4H). 31P-NMR (CD3CN): δ - 4.55 ppm.
化合物157−3(970mg、2.16mmol)を、トリエチルアミンを含有するメタノール(0.3mL、2.16mmol)に溶解した。室温で3時間後、溶媒を真空中で除去して、粗製の157−4を得、これをさらに精製することなく使用した。
化合物157−5(400mg;1.2mmol)および157−4(900mg、2.16mmol;1.5×)をピリジン(2×)およびトルエン(2×)と共蒸発させ、次いでTHF(8mL)に0℃で溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.82mL;4当量)、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(Bop−Cl)(0.6g;2当量)、ニトロトリアゾール(0.266g、2当量)を添加した。混合物を0℃で2時間保持した。混合物をEA(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(2×50mL)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を真空中で除去した。残留物を、ヘキサン中EAの10から100%の勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、精製された157−6(175mg、0.6mmol)を得た。
精製された157−6を80%HCOOH水溶液(20mL)に溶解し、20℃で1時間保持した。室温に冷却した後、溶媒を真空中で除去し、残留物をトルエン(3×25mL)と共蒸発させた。残留物を、DCM中MeOHの0から20%の勾配を使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、精製された157(26mg)を得た。ESI−LCMS:m/z589.6[M−H]−。
化合物158
ヌクレオシド158−1(Wuxiから入手)(44mg、0.15mmol)を、トリメチルホスフェート(2mL)および乾燥ピリジン(0.5mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中42℃で15分間蒸発させ、次いで室温に冷却した。N−メチルイミダゾール(0.027mL、0.33mmol)、続いてPOCl3(0.027mL、0.3mmol)を添加した。混合物を室温で保持した。反応を0〜50%勾配でLC/MSによりモニターした。4時間後、反応が完了した。反応物を2M酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(2mL)、pH7.5(TEAA)でクエンチした。158−2を、50mM TEAA中0〜30%ACNの勾配を使用する分取HPLC(Phenomenex Synergi 4u Hydro−RP 250×21.2mm)上で単離した。
化合物158−2(トリエチルアンモニウム塩;45mg、0.1mmol)を、乾燥ピリジン(3×)との共蒸発を繰り返すことにより乾燥させた。158−2を乾燥ピリジン(1mL)に溶解し、溶液を、ピリジン(4mL)中のジイソプロピルカルボジイミド(63mg、0.5mmol)の沸騰溶液中に2.5時間かけて滴下添加した。混合物を1時間加熱還流した。25℃に冷却した後、反応物を2M TEAA緩衝液(2mL)でクエンチし、25℃で1時間保持した。溶液を濃縮乾固し、残留ピリジンを、トルエン(3×2mL)と共蒸発させることにより除去した。158−3を、50mM TEAA中0〜30%ACNの勾配を使用する分取HPLC(Phenomenex Synergi 4u Hydro−RP 250×21.2mm)上で単離した。
化合物158−3(トリエチルアンモニウム塩;26mg、0.045mmol)を乾燥DMF(0.5mL)にアルゴン下室温で溶解した。撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(40uL、0.22mmol)、続いて炭酸クロロメチルイソプロピル(35mg、0.22mmol)を添加した。混合物を65℃で18時間撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残留物を、CH2Cl2中MeOHの0〜15%勾配を使用するシリカカラムにより精製した。158を有する画分をプールし、混合物を濃縮乾固して、158(2.3mg)を得た。ESI−LCMS:m/z467.5[M−H]−。
化合物276
無水CH3CN(2.0mL)中の276−1(180mg、0.16mmol)の撹拌溶液に、N−メチルイミダゾール(53.4μL、0.65mmol)を0℃(氷/水浴)で添加した。一般手順(McGuigan et al., J. Med. Chem. (2008) 51:5807-5812)に従って調製した、CH3CN(0.5mL)に溶解したフェニル(シクロヘキシルオキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデート(101mg、0.29mmol)の溶液を添加した。溶液を0から5℃で3時間撹拌した。0℃(氷/水浴)のN−メチルイミダゾール(50μL)、続いてフェニル(シクロヘキシルオキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリデートの溶液(52mg、0.5mLのCH3CNに溶解)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を0から5℃に冷却し、EAで希釈した。水(5mL)を添加した。溶液を1.0Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。残留物を、DCM/MeOH(0〜10%勾配)を用いるシリカ(10gカラム)上で精製して、276−2(96.8mg、64%)を泡状物として得た。
化合物276−2(95mg、0.11mmol)を無水CH3CN(0.5mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(77μL、0.3mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、H2O/CH3CN(50〜100%勾配)を用いるRP−HPLC上で精製し、凍結乾燥して、276(37.7mg、52.5%)を白色泡状物として得た。ESI−LCMS:m/z=653.2[M+H]+、1305.4[2M+H]+。
無水THF(600mL)中の276−A(56g、0.144mol)の溶液に、リチウムトリ−tert−ブトキシアルミノヒドリドの溶液(216mL、1M、0.216mol)をN2下−78℃で30分間滴下添加した。溶液を−78℃から0℃の間で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、276−B(52g、92%)を無色油状物として得た。
CH2Cl2(200mL)中のPPh3(45.7g、0.174mol)の撹拌溶液に、276−B(34g、0.087mol)をN2下−20℃で添加した。混合物を15分間撹拌した。N2流下で温度を−25℃から−20℃の間に維持しながら、CBr4(58g、0.174mol)を滴下添加した。次いで、混合物を−17℃未満で20分間撹拌した。混合物をシリカゲルで処理した。溶液を冷シリカカラムゲルに通して濾過し、冷溶離液(PE:EA=50:1から4:1)で洗浄した。合わせた濾液を減圧下室温で濃縮して、粗油状生成物を得た。残留物をシリカカラムゲル(PE:EA=50:1から4:1)により精製して、276−C(α−異性体、24g、61%)を無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz), δ = 8.16 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.01 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.42-7.62 (m, 6H), 6.43 (s, 1H), 5.37 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.68-4.86 (m, 3H), 1.88 (s, 3H).
t−BuOH(1L)中の6−Cl−グアノシン(80.8g、0.478mol)およびt−BuOK(57g、0.509mol)の混合物を、30〜35℃で30分間撹拌した。276−C(500mLのMeCN中、72g、0.159mol)を室温で添加し、混合物を70℃に加熱し、3時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EA(3×300mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=4:1から2:1)により精製して、276−D(14g、16%)を得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.93-8.04 (m, 4H), 7.90 (s, 1H), 7.30-7.50 (m, 6H), 6.53 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.36 (s, 1H), 5.35 (s, 2H), 5.06-5.10 (m, 1H), 4.81-4.83 (m, 1H), 4.60-4.64 (m, 1H), 1.48 (s, 3H).
DCM(15mL)中の276−D(14g、25.9mmol)の溶液に、AgNO3(8.8g、51.8mmol)およびコリジン(6.3g、51.8mmol)およびMMTrCl(12.1g、38.9mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)でクエンチした。濾過した後、フィルターをブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=10:1から3:1)により精製して、276−E(16g、80%)を得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.05-8.07 (m, 4H), 7.93 (s, 1H), 7.18-7.57 (m, 18H), 6.77 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.71 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.6 (s, 1H), 4.77 (d, J =10.0 Hz, 1H), 4.67-4.76 (m, 1H), 4.55-4.59 (m, 1H), 3.75 (s, 1H), 1.06 (s, 3H).
ナトリウム(170mg、7.38mmol)を乾燥EtOH(5mL)に70℃で溶解し、溶液を0℃に冷却した。276−E(1g、1.23mmol)を0℃で少量ずつ添加した。混合物を室温で8時間撹拌した。混合物をCO2でpH7.0に中和し、低圧で濃縮した。残留物を分取HPLC(10%CH3CN/H2O)により精製して、276−1(0.4g、53%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z616[M+H]+。
化合物222
MeOH(30mL)中の221−9(300mg、0.50mmol)の溶液に、湿潤Pd/C(300mg、10%)をN2下で添加した。混合物をH2(1atm)下25℃で1.5時間撹拌した。懸濁液を濾過し、次いで低圧で濃縮して、粗製の222−1(307mg)を白色固体として得た。
化合物222−1(307mg、0.48mmol)をNH3/MeOH(30mL、7M)に溶解した。混合物をN2下室温で24時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物を分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、222−2(2ステップにわたって30mg、21%)を白色固体として得た。
化合物222−2(91mg、0.31mmol)をトルエンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。MeCN(0.5mL)およびNMI(254mg、3.90mmol)の混合物中の222−2(91mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、MeCN(0.5mL)中の222−C(203mg、0.66mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%MeOH)上で精製して、粗製の222を得、これを分取HPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、222(30mg、17%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z540.1[M−F]+。
化合物226
乾燥ピリジン(400mL)中の226−1(50g、204.9mmol)の氷冷溶液に、TIPDSCl(70.78g、225.4mmol)を滴下添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物を、PE中20%EAを使用するクロマトグラフィーにより精製して、226−2(111.5g、100%)を白色固体として生成した。
無水CH3CN(400mL)中の226−2(50g、103mmol)の溶液に、IBX(43g、153mmol)を室温で添加した。混合物を終夜還流させ、TLC(PE:EA=1:1)によりモニターした。沈殿物を濾別し、濾液を濃縮して、粗製の226−3(50g、99%)を白色固体として得た。
無水THF(400mL)中のトリメチルシリルアセチレン(20g、200mmol)の溶液に、n−BuLi(80mL、200mL)を−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次いで室温に10分間加温した。THF(100mL)中の化合物226−3(30g、60mmol)を、混合物に−78℃で滴下添加した。混合物を−78℃で1時間撹拌し、次いでゆっくりと室温に加温した。混合物を20分間撹拌し、次いで反応物を−78℃にて飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物をEAで希釈した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中15%EA)により精製して、226−4を白色固体(14g、50%)として得た。
化合物226−4(14g、24mmol)をN2下で無水トルエン(100mL)に溶解し、−78℃に冷却した。DAST(19g、120mmol)を−78℃で滴下添加し、撹拌を1.5時間続けた。混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO3溶液に注ぎ入れた。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、226−5を白色固体(12g、81%)として得た。
MeOH(150mL)中の226−5(12g、20mmol)およびNH4F(11g、30mmol)の混合物を、2時間還流させた。室温に冷却した後、混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、226−6(3.1g、58%)を白色固体として得た。
乾燥Py(50mL)中の226−6(3.1g、11.6mmol)の溶液に、イミダゾール(3.1g、46.4mmol)およびTBSCl(5.2g、34.8mmol)を添加した。混合物を50〜60℃で3時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をEA(100mL)に溶解した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、226−7を白色固体(5g、86%)として得た。
1,4−ジオキサン(45mL)中の226−7(4.5g、9mmol)の溶液に、CuBr(643mg、4.5mmol)、ジシクロヘキシルアミン(3.3g、18mmol)およびパラホルムアルデヒド(675mg、22.5mmol)を添加した。混合物を24時間還流させ、次いで室温に冷却した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物をEA(3×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中15%EA)により精製して、226−8を白色固体(2.0g、43%)として得た。
MeOH(20mL)中の226−8(2g、4mmol)およびNH4F(2.2g、60mmol)の混合物を、終夜還流させた。室温に冷却した後、混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、226−9(946mg、83%)を白色固体として得た。
無水THF(12mL)中の226−9(946mg、3.33mmol)、PPh3(1.3g、5mmol)、イミダゾール(453mg、6.66mmol)およびピリジン(3mL)の撹拌懸濁液に、THF(4mL)中のI2(1g、4.33mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。混合物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3水溶液でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%MeOHからDCM中5%MeOH)上で精製して、226−10(2.1g、粗製)を白色固体として得た。
THF(15mL)中の226−10(2.1g、5.3mmol)の溶液に、DBU(15g、100mmol)を添加し、混合物を30分間撹拌した。混合物をEAで希釈し、酢酸で中和した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製して、226−11を白色固体(800mg、90%)として得た。
乾燥MeCN(1.5mL)中の226−11(800mg、3mmol)の氷冷溶液に、NEt3・3HF(484mg、3mmol)およびNIS(1.68g、7.5mmol)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、反応をLCMSによりモニターした。反応物を飽和Na2S2O3および飽和NaHCO3溶液でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中25%EA)により精製して、226−12(850mg、68%)を白色固体として得た。
乾燥DCM(10mL)中の226−12(850mg、2mmol)の溶液に、DMAP(488mg、4mmol)およびBzCl(422mg、3mol)を添加した。混合物を室温で4〜5時間撹拌し、反応をLCMSによりモニターした。混合物をCH2Cl2(40mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、226−13(900mg、87%)を白色泡状物として得た。
水酸化テトラブチルアンモニウム(54〜56%水溶液として21mL、約42mmol、24当量)をTFAでpH約4に調整し(約3.5mL)、溶液を、DCM(21mL)中の226−13(900mg、1.7mmol)の溶液で処理した。激しく撹拌しながらm−クロロ過安息香酸(2.1g、60〜70%、約8.75mmol、約5当量)を少量ずつ添加し、混合物を終夜撹拌した。混合物をCH2Cl2(30mL)で希釈し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を(PE中40〜70%EA)中のカラムクロマトグラフィーにより精製して、226−14を油状物として得た。残留物をTLC(PE中50%EA)により精製して、純粋な226−14(350mg、50%)を得た。
化合物226−14(350mg、0.86mg)を、MeOH中7N NH3(15mL)で処理した。混合物を2〜3時間撹拌し、TLCによりモニターした。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%イソプロパノール)により精製して、226−15(250mg、96%)を白色固体として得た。1H NMR (CD3OD, 400 M Hz) δ = 7.75 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.60-6.35 (m, 1H), 5.72 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.37-5.25 (m, 1H), 5.17-5.06 (m, 1H), 5.04-4.94 (m, 1H), 4.59-4.29 (m, 1H), 3.87-3.70 (m, 2H) .
無水DCM(60mL)中の226−16(3.79g、18mmol)および226−17(3g、18mmol)の撹拌溶液に、DCM(40mL)中のTEA(4g、39mmol)の溶液を−78℃で滴下添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をメチル−ブチルエーテルに溶解した。沈殿物を濾過により除去し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。残留物を乾燥カラムクロマトグラフィー(無水DCM)により精製して、純粋な226−18を無色油状物(3g、54%)として得た。
化合物226−15(200mg、0.66mmol)をトルエンと3回共蒸発させて、H2Oを除去した。化合物226−15をMeCN(1.5mL)およびNMI(541mg、6.6mmol)で処理した。混合物を室温で撹拌し、次いでMeCN(0.5mL)中の226−18(403mg、1.32mmol)を添加した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中5%iPrOH)により精製して、粗生成物を得、これをHPLC(水およびMeCN中0.1%HCOOH)により精製して、226(33mg、9%)を得た。ESI−LCMS:m/z594[M+Na]+。
化合物277および278
2000mLの丸底フラスコ内に、N,N−ジメチルホルムアミド(1000mL)中の278−1(100g、384.20mmol、1.00当量)の溶液を室温で入れた。NaH(11.8g、491.67mmol、1.20当量)を数バッチに分けて添加し、混合物を0℃で0.5時間撹拌した。(ブロモメチル)ベンゼン(78.92g、461.44mmol、1.20当量)を0℃で添加し、溶液を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチした。溶液をEA(2000mL)で希釈し、NaCl水溶液(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:10)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−2(105g、78%)を得た。
1000mLの丸底フラスコ内に、278−2(100g、285.38mmol、1.00当量)、酢酸(300mL)および水(100mL)を入れた。溶液を室温で終夜撹拌した。次いで、混合物をEA(2000mL)で希釈し、NaCl水溶液(2×500mL)および重炭酸ナトリウム水溶液(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製の278−3(64g)を薄黄色油状物として得た。ESI MSm/z:333[M+Na]+。
5000mLの丸底フラスコ内に、MeOH(500mL)中の278−3(140g、451.11mmol、1.00当量)の溶液を入れた。水(1000mL)中の過ヨウ素酸ナトリウム(135.2g、632.10mmol、1.40当量)の溶液を添加した。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでEA(2000mL)で希釈し、飽和NaCl溶液(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。固体を減圧下、オーブン内で乾燥させて、粗製の278−4(97g)を黄色油状物として得た。
3000mLの丸底フラスコ内に、テトラヒドロフラン(500mL)中の278−4(100g、359.32mmol、1.00当量)の溶液を室温で入れた。水(500mL)を添加した。混合物に、NaOH溶液(600mL、水中2N)を0℃で添加し、続いてホルムアルデヒド水溶液(240mL、37%)を添加した。溶液を室温で終夜撹拌した。混合物をEA(1500mL)で希釈し、飽和NaCl溶液(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をEA:PE(1:1)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−5(52.5g、47%)を白色固体として得た。ESI MSm/z:333[M+Na]+。
3000mLの丸底フラスコ内に、アセトニトリル(1500mL)中の278−5(76g、244.89mmol、1.00当量)の溶液を室温で入れた。NaH(6.76g、281.67mmol、1.15当量)を数バッチに分けて0℃で添加した。溶液を0℃で15分間撹拌し、次いで(ブロモメチル)ベンゼン(48.2g、281.82mmol、1.15当量)を添加した。溶液を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3000mL)で希釈し、NH4Cl水溶液(3×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:5)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−6(50g、51%)を黄色油状物として得た。ESI MSm/z:423[M+Na]+。
250mLの丸底フラスコ内に、トルエン(10mL)中のジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(6.6mL、2.00当量)の溶液を室温で入れた。トルエン(120mL)中の278−6(10g、24.97mmol、1.00当量)を0℃で添加した。溶液を油浴中60℃で3時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、EA(300mL)で希釈し、飽和NaCl溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:5)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−7(5000mg、50%)を黄色油状物として得た。ESI MSm/z:425[M+Na]+。
N2の不活性雰囲気でパージされ維持された250mLの3つ口丸底フラスコ内に、酢酸(80mL)中の278−7(10g、23.61mmol、1.00当量、95%)を入れた。無水酢酸(6mL)および硫酸(0.05mL)を添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、混合物をEA(500mL)で希釈し、水(3×200mL)および重炭酸ナトリウム水溶液(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:10〜1:5)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−8(6g、54%)を黄色油状物として得た。ESI MSm/z:469[M+Na]+。
パージされた50mLの丸底フラスコ内に、MeOH/DCM(25mL/25mL)中の278−8(4g、8.96mmol、1.00当量)、10%Pd−C触媒(4g)の溶液を入れた。この混合物に、約3気圧でH2(ガス)を導入した。溶液を室温で48時間撹拌した。固体を濾過により収集し、溶液を減圧下で濃縮して、278−9(0.7g、29%)を無色油状物として得た。
25mLの丸底フラスコ内に、ピリジン(8mL)中の278−9(2000mg、7.51mmol、1.00当量)、Ac2O(8mL)、4−ジメチルアミノピリジン(183.2mg、0.20当量)を入れた。溶液を室温で3時間撹拌した。反応物は飽和重炭酸ナトリウム溶液であった。溶液をEA(200mL)で希釈し、飽和NaCl溶液(3×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、EA:PE(1:7)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、(1500mg、57%)の278−10を白色固体として得た。ESI MSm/z:373[M+Na]+。
25mLの丸底フラスコ内に、ジクロロメタン(3mL)中の278−10(300mg、0.86mmol、1.00当量)の溶液を室温で入れた。トリメチルシランカルボニトリル(169mg、1.70mmol、2.00当量)を室温で添加し、続いてテトラクロロスタンナン(223mg、0.86mmol、1.00当量)を0℃で添加した。溶液を0℃で3時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。溶液をDCM(50mL)で希釈し、飽和NaCl溶液(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、PE:EA(5:1)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−11(110mg、40%)を黄色油状物として得た。1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ ppm 5.67〜5.75(m, 2H), 4.25〜4.78(m, 5H), 2.19(s, 3H), 2.14(s, 3H), 2.10(s, 3HI
25mLの丸底フラスコ内に、テトラクロロメタン(5mL)中の278−11(200mg、0.63mmol、1.00当量)、NBS(223mg、1.25mmol、2.00当量)を入れた。溶液を250Wタングステンランプ上で3時間加熱還流し、次いで室温に冷却した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム溶液でクエンチした。溶液はEA(100mL)であり、これを飽和NaCl溶液(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、PE:EA(7:1)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−12(120mg、48%)を黄色油状物として得た。1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ ppm 6.03(d, J=4.8Hz, 1H), 5.90(d, J=4.8Hz, 1H), 4.29-4.30(m, 4H), 2.25(s, 3H), 2.15(s, 3H), 2.25(s, 3H).
アルゴンの不活性雰囲気でパージされ維持された25mLの丸底フラスコ内に、HMDS(3mL)中のN−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−4−イル)ベンズアミド(54.3mg、2.00当量)および(NH4)2SO4(5mg)の溶液を入れた。溶液を油浴中120℃で終夜撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、残留物をAr下でDCE(1mL)に溶解した。MeCN(1mL)中の278−12(50mg、0.13mmol、1.00当量)の溶液、続いてAgOTf(32.5mg、1.00当量)を添加した。溶液を10mLの密封管内80℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、溶液をEA(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×10mL)および飽和NaCl(2×10mL)溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、DCM:MeOH(15:1)を用いるシリカゲルカラムにより精製して、278−13(30mg、45%)を黄色油状物として得た。ESI MSm/z:428[M+H]+。
25mLの丸底フラスコ内に、ACN(3mL)中の278−13(100mg、0.23mmol、1.00当量)の溶液を入れた。4−ジメチルアミノピリジン(28.5mg、0.23mmol、1.00当量)およびTEA(71mg、0.70mmol、3.00当量)、続いてTPSCl(212.8mg、0.70mmol、3.00当量)を添加した。溶液を室温で3時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。粗製の278−14(200mg)を黄色油状物として得た。
25mLの丸底フラスコ内に、ACN(3mL)およびアンモニウムオキシダニド(3mL)中の278−14(140mg、0.10mmol、1.00当量)の溶液を入れた。溶液を油浴中35℃で4時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。粗生成物を分取HPLC[(分取HPLC−020):カラム、XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5um 13nm;移動相、0.05%TFAおよびACN(8分間で35.0%ACNから48.0%まで)含有水;検出器、nm]により精製して、278(21.3mg、25%)を白色固体として得た。ESI MSm/z:301.1[M+1]+。
25mLの丸底フラスコ内に、278−13(50mg、0.12mmol、1.00当量)、飽和NH4OH(2mL)および1,4−ジオキサン(2mL)の溶液を入れた。溶液を室温で2時間撹拌した。減圧下で濃縮した後、粗生成物を分取HPLC[(分取HPLC−020):カラム、XBridge Prep C18 OBDカラム、19×150mm 5um 13nm;移動相、0.05%TFAおよびACN(8分間で35.0%ACNから48.0%まで)含有水;検出器、nm]により精製して、277(13.6mg、39%)を白色固体として得た。ESI MSm/z:299.9[M−1]−。
化合物279
ヌクレオシド279−1(100mg、0.26mmol)をn−ブチルアミン(2mL)に溶解し、室温で2時間放置した。溶媒を蒸発させ、残留物をSynergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより精製した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中10から60%のMeOHの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、凍結乾燥(3×)して過剰の緩衝液を除去して、279(20mg、25%)を得た。MS:m/z308[M−1]。
化合物280
無水DCM(1.0L)中の280−1(ジクロロメタン中43.6%、345.87g、1.16mol)の撹拌溶液に、エチル−2−(トリフェニルホスホラニリデン)プロパノエート(400g、1.100mol)を−40℃で30分間かけて滴下添加した。混合物を25℃に加温し、12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をTMBE(2.0L)中に懸濁させた。固体を濾過により除去した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE中1.2%EA)上で精製して、280−2(191.3g、80.26%)を白色泡状物として得た。1H-NMR (400 Hz, CDCl3), δ = 6.66 (dd, J = 6.8, 8.0 Hz, 1H), 4.81-4.86 (m, 1H), 4.11-4.21 (m, 3H), 3.60 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 1.87 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 1.27 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
アセトン(2.0L)中の280−2(100g、0.47mol)の撹拌溶液に、KMnO4(90g、0.57mol)を0〜5℃で少量ずつ添加した。混合物を0〜5℃で2時間撹拌した。反応物を、飽和亜硫酸ナトリウム溶液(600mL)を使用してクエンチした。2時間後、無色懸濁液が形成された。固体を濾過により除去した。濾過ケーキをEA(300mL)で洗浄した。濾液をEA(3×300mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮して、粗製の280−3(50g、43.4%)を固体として得た。
無水DCM(1.0L)中の280−3(50.0g、0.20mol)およびトリエチルアミン(64.0g、0.63mol)の撹拌溶液に、塩化チオニル(36.0g、0.31mol)を0℃で添加した。30分後、混合物をジクロロメタン(500mL)で希釈し、冷水(1.0L)およびブライン(600mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮して、粗製物を褐色油状物として得た。無水アセトニトリル中の粗製物に、TEMPO触媒(500mg)およびNaHCO3(33.87g、0.40mol)を0℃で添加した。次亜塩素酸ナトリウム溶液(10〜13%、500mL)を0℃で20分間滴下添加した。溶液を25℃で1時間撹拌した。有機相を濃縮し、水相をジクロロメタン(3×)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、280−4(53.0g、85.48%)を黄色油状物として得た。
無水ジオキサン(1.5L)中の280−4(62.0g、0.20mol)の撹拌溶液に、TBACl(155.4g、0.50mol)を25℃で添加した。溶液を100℃で10時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、2、2−ジメトキシプロパン(700mL)、続いて濃HCl(12N、42mL)で処理した。混合物を25℃で3時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、粗製の280−5を褐色油状物(45.5g、粗製)として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
粗製の280−5(45.5g、171mmol)を、EtOH(500mL)および濃HCl(12N、3.0mL)の混合物に溶解した。混合物を25℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をトルエン(3×)と共蒸発させて、粗製の280−6(24.6g、粗製)を褐色油状物として得、これを次のステップに使用した。
無水ピリジン(800mL)中の粗製の280−6(24.6g、粗製)およびDMAP(4.8g、40.0mmol)の撹拌溶液に、塩化ベンゾイル(84.0g、0.60mol)を0℃で40分間かけて滴下添加した。混合物を25℃で12時間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をEA(1.5L)に溶解した。溶液を1.0M HCl溶液(400mL)およびブライン(800mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去して、褐色固体を得た。固体をMeOH(600mL)中に懸濁させた。濾過した後、濾過ケーキをMeOHで洗浄した。濾過ケーキを減圧下で乾燥させて、280−7(40.0g、75.0%)を白色固体として得た。
無水THF(70mL)中の280−7(7.0g、18.04mmol)の撹拌溶液に、リチウムトリ−tert−ブトキシアルミノヒドリド(27mL、1.0M、27.06mmol)の溶液をN2下−78℃で30分間かけて滴下添加した。混合物を−20℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EAで希釈した。濾過した後、濾液をEAで抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカカラムゲル(PE中5%EA)により精製して、280−8(6.8g、96.7%)を無色油状物として得た。
CH2Cl2(5mL)中のPPh3(1.34g、5.12mmol)の撹拌溶液に、280−8(1.0g、2.56mmol)をN2下−20℃で添加した。混合物を15分間撹拌した後、N2流下で反応温度を−25から−20℃の間に維持しながら、CBr4(1.96g、5.89mmol)を少量ずつ添加した。添加完了後、混合物を−17℃未満で20分間撹拌した。反応物をシリカゲルで処理した。濾過した後、シリカゲルのパッドをCH2Cl2で洗浄した。合わせた濾液をシリカカラムゲル(PE中EA、2%から25%)により精製して、280−9(α−異性体、0.5g、43.4%)を無色油状物として得た。
0.25Lの3つ口丸底フラスコに、6−クロロ−9H−プリン−2−アミン(5.5g、34.75mmol)、続いて無水t−BuOH(45mL)を撹拌しながら入れた。この溶液に、カリウムtert−ブトキシド(3.89g、32.58mmol)をN2流下室温で少量ずつ添加した。30分後、無水アセトニトリル(30mL)中の280−9(4.92g、10.86mmol)の溶液を、25℃で5分間かけて添加した。混合物をゆっくりと50℃に加熱し、12時間撹拌した。混合物を固体NH4Clおよび水で処理し、次いでセライト短いパッドに通して濾過した。パッドをEAで洗浄し、濾液を1.0M HCl水溶液で中和した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させた。有機相を減圧下で濃縮した。残留物をシリカカラムゲル(PE中EA、2%から20%)により精製して、280−10(1.7g、28.9%)を白色泡状物として得た。1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ = 8.37 (s, 1H), 8.07-8.01 (m, 2H), 7.93-7.87 (m, 2H), 7.75-7.69 (m, 1H), 7.65-7.53 (m, 3H), 7.41 (t, J=7.8 Hz, 2H), 7.13 (s, 2H), 6.37(d, J=19.3 Hz, 1H), 6.26-6.13 (m, 1H), 4.86-4.77 (m, 1H), 4.76-4.68 (m, 2H), 1.3 (d, J=20 Hz, 3 H).
化合物280−10(700mg、1.29mmol)をMeOH中4%HCl(25mL)に25℃で溶解した。混合物を50℃で12時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、280−11(401mg、59.2%)を白色固体として得た。
化合物280−11(250mg、0.477mmol)を、25℃にてMeOH中7.0M NH3(25mL)で処理し、18時間撹拌した。溶媒を低圧で除去した。残留物を分取HPLC(NH4HCO3系)により精製して、280(85mg、56.4%)を白色固体として得た。MS:m/z315.7[M+H]+、630.5[2M+H]+。
化合物281
無水DCM(36mL)中の281−1(3.00g、5.23mmol)の撹拌溶液に、PDC(3.94g、10.46mmol)、Ac2O(5.34g、52.30mmol)および2−メチルプロパン−2−オール(7.75g、104.60mmol)を室温で添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を非常に短いシリカゲルカラム上に装填し、EAで溶出した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、281−2(2.40g、71.3%)を白色泡状物として得た。
DCM(30mL)中の281−2(2.00g、3.26mmol)の撹拌溶液に、TFA(15mL)を添加した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、281−3(1.00g、粗製)を得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
粗製の281−3(1.00g、粗製)を、トルエン(25mL)およびMeOH(20mL)の混合物に溶解した。TMS−ジアゾメタン(2M、3.17mL)を添加した。2時間撹拌した後、混合物を減圧下室温で濃縮した。残留物をEA(25mL)で希釈し、水(25mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、281−4(451mg、43.2%)を白色固体として得た。水相を濃縮して、281−3(500mg、50.0%)を白色固体として得た。
無水CD3OD(18mL)中の281−4(451mg、1.37mmol)の溶液に、NaBD4(344mg、8.22mmol)を室温で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物をCD3OD(0.2mL)でクエンチし、AcOH(0.2mL)で中和した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中4%MeOH)により精製して、281−5(410mg、98.7%)を白色固体として得た。
ピリジン(2.5mL)中の281−5(410mg、1.35mmol)の撹拌溶液に、イミダゾール(459mg、6.75mmol)およびTBSCl(610mg、4.05mmol)を室温で添加した。混合物を60℃で10時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEA(20mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、281−6(440mg、61.3%)を白色固体として得た。
無水MeCN(4mL)中の281−6(440mg、827μmol)の溶液に、DMAP(253mg、2.07mmol)、Et3N(209.32mg、2.07mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(626.50mg、2.07mmol)を室温で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。NH3・H2O(2mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物をTLC(DCM中10%MeOH)により精製して、281−7(420mg、95.63%)を白色固体として得た。
MeOH(4mL)中の281−7(420mg、791μmol)の溶液に、NH4F(586mg、15.83mmol)を室温で添加した。混合物を90〜100℃で10時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性条件)により精製して、281(201mg、収率61.8%、重水素100%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z303.1[M+H]+、605.2[2M+H]+。
化合物274
トリエチルアンモニウムビス(POM)ホスフェート(7mmol、2.3gのビス(POM)ホスフェートおよび1mLのEt3Nから調製)および274−1(1.36g;4.2mmol)の氷冷溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.6mL;21mmol)、BOP−Cl(2.68g;10.5mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(1.20g;10.5mmol)を添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAcで希釈し、1Mクエン酸、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、i−PrOH/CH2Cl2溶媒系(2〜12%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、274−2(2.13g、80%)を得た。
80%HCOOH水溶液(10mL)中の274−2(2.13g)の溶液を、45℃で8時間撹拌した。混合物を冷却し、濃縮して、残留物を得た。残留物をトルエン、および数滴のEt3Nを含有するMeOHと共蒸発させた。蒸発残留物を、MeOH:CH2Cl2(3〜10%勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、274を白色泡状物(1.1g、56%)として得た。MS:m/z=565[M−1]。
化合物282
40−1(1.78g、5mmol)および化合物A(3.22g、5.5mmol;国際公開第2008/82601(A2)号パンフレットにおいて提供されている手順に従って調製)をピリジンと共蒸発させ、次いでピリジン(70mL)に溶解した。塩化ピバロイル(1.22mL;10mmol)を−15℃で滴下添加し、混合物を−15℃で2時間撹拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、0.5M NH4Cl水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、282−2(2.1g、50%)を得た。
CCl4(6mL)中の282−2(0.51g、0.62mmol)の溶液に、ベンジルアミン(0.34mL、3.1mmol)を滴下添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、0.5Mクエン酸水溶液、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、282−3(0.46g、80%)を得た。
282−3(130mg、0.14mmol)および80%TFA水溶液(1.5mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。混合物を蒸発させ、トルエンと共蒸発させた。残留物を、CH2Cl2:MeOH(4〜12%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、282(32mg、37%)を得た。MS:m/z=620[M+1]+。
化合物283
無水THF(2mL)中のZ−Ala−OH(111.6mg、0.5mmol)の溶液を、カルボニルジイミダゾール(81mg、0.5mmol)で処理した。混合物をAr雰囲気下40℃で1時間撹拌した。この溶液を、DMF(2mL)中の44(200mg、0.33mmol)、Et3N(72μL、0.5mmol)およびDMAP(4mg)の溶液に添加した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応物を、0から5℃(氷/水浴)での1Mクエン酸(2mL)の添加によりクエンチし、EAで希釈した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を40から90%のEA−ヘキサン中のカラムクロマトグラフィーにより精製して、283−1(202mg、76%)を白色泡状物として得た。
無水EtOH(2mL)中の283−1(50mg、0.062mmol)の溶液に、10%Pd/C(5mg)を添加し、続いて4N HCl(31μL、0.124mmol)を添加し、混合物をH2雰囲気下で1時間撹拌した。反応完了後、混合物をセライトに通して濾過した。触媒ケーキを無水EtOHで洗浄した。洗液および濾液を合わせ、溶媒を真空下で除去して、283(33.3mg、79.7%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS:m/z=674.1[M+H]+、1347.2[2M+H]+。
化合物284
無水THF(2mL)中のZ−Gly−OH(105mg、0.5mmol)の溶液を、カルボニルジイミダゾール(81mg、0.5mmol)で処理した。混合物をAr雰囲気下40℃で2時間、続いて80℃で30分間撹拌した。この溶液を、DMF(2mL)中の44(200mg、0.33mmol)、Et3N(72μL、0.5mmol)およびDMAP(4mg)の溶液に添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。反応物を、0から5℃(氷/水浴)での1Mクエン酸(2mL)の添加によりクエンチし、EAで希釈した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を40から90%のEA−ヘキサン中のカラムクロマトグラフィーにより精製して、284−1(208.5mg、79.6%)をオフホワイトの泡状物として得た。
無水EtOH(3mL)中の284−1(75mg、0.094mmol)の溶液に、10%Pd/C(10mg)を添加し、続いて4N HCl(47μL、0.19mmol)を添加した。混合物をH2雰囲気下で3時間撹拌した。反応完了後、混合物をセライトに通して濾過した。触媒ケーキを無水EtOHで洗浄した。洗液および濾液を合わせ、溶媒を真空下で除去して、284(44.3mg、71.5%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS:m/z=658.05[M+H]+、1317.05[M+H]+。
化合物285
CCl4(3mL)中の282−2(223mg、0.27mmol)の溶液に、L−アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(135mg、0.8mmol)を添加し、Et3N(0.22mL、1.6mmol)を滴下添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、混合物をCH2Cl2で希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(3〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、285−1(0.16g、62%)を得た。
285−1(100mg、0.11mmol)および80%TFA水溶液(3mL)の混合物を、室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、トルエンと共蒸発させた。残留物を、CH2Cl2:MeOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、285(31mg、46%)を得た。MS:m/z=644[M+1]+。
化合物286および351
N,N−ジメチルアセトアミド(15mL)中の40−1(1.08g、3.0mmol)の溶液に、CsCO3(1.22g、3.7mmol)を添加し、混合物を室温で15分間撹拌した。ジベンジルクロロメチルホスフェート(1g、3.0mmol)を添加し、混合物を40℃で終夜撹拌した。冷却した後、混合物をメチルtert−ブチルエーテルで希釈し、水(3×)およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。粗製の蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(3〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、286−1(580mg、30%)を得た。
THF中のトリエチルアンモニウムビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェート(1.8mmol、0.60gのビス(イソプロピルオキシカルボニルオキシメチル)ホスフェートおよびEt3Nから調製)の溶液に、286−1(0.58g、0.9mmol)を添加した。混合物を蒸発させ、ピリジン、続いてトルエンと共蒸発させることにより無水にした。蒸発残留物を無水THF(9mL)に溶解し、氷浴中で冷却した。ジイソプロピルエチルアミン(0.94mL、5.4mmol)、続いてBOP−Cl(0.69g、2.7mmol)および3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(0.31g、2.7mmol)を添加した。混合物を0〜5℃で2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(3〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、286−2(0.77g、89%)を得た。
EtOH(2.5mL)中の286−2(50mg;0.05mmol)の溶液に、10%Pd/C(8mg)を添加し、混合物をH2(大気圧)下で1時間撹拌した。混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を蒸発させた。残留物を80%HCOOH水溶液(2.5mL)で3時間処理し、次いで蒸発させ、RP−HPLC(A:50mM TEAA水溶液、B:MeCN中50mM TEAA)により精製して、286(22mg、44%)を白色固体として得た。MS:m/z=713[M+1]+。
0℃のEtOH(0.3mL)中の286(14mg、0.02mmol)の溶液に、EtOH中0.1M EtONa(0.4mL;0.04mmol)を滴下添加した。混合物を室温に加温し、得られた白色固体を遠心分離した。上澄み液を廃棄した。固体をEtOH(0.3mL)で処理し、遠心分離して、351(8mg)を得た。MS:m/z=713[M+1]+。
化合物287
アセトン(4L)中の287−1(300g、1.86mol)の撹拌懸濁液に、濃H2SO4(56mL)を室温で滴下添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を固体NaHCO3で中和し、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させて、287−2(381g、粗製)を無色油状物として得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
無水DCM(2L)中の287−2(380g、粗製、1.88mol)の撹拌溶液に、イミダゾール(191g、2.82mol)およびTBSCl(564g、3.76mol)を0℃で添加した。混合物を室温で12時間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラム(PE中2%EA)により精製して、287−3(2ステップで569g、97%)を白色固体として得た。
無水THF(2L)中の287−3(150g、0.47mol)の溶液に、DIBAL−H(710mL、0.71mol、トルエン中1.0M)を−78℃で3時間添加した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、次いで濾過した。濾液をEAで抽出し、ブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中11%EA)により精製して、287−4(121g、80.5%)を白色固体として得た。
イソプロピルトリフェニルホスホニウムヨージド(422.8g、0.98mol)を無水THF(1L)中に懸濁させ、0℃に冷却した。BuLi溶液(THF中2.5M、391mL、0.98mol)を0.5時間かけて滴下添加した。濃赤色溶液を0℃に0.5時間維持し、THF(1L)中の287−4(207.5g、0.65mol)を2時間かけてゆっくりと添加した。混合物を周囲温度に加温し、12時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。沈殿した固体を濾過により除去した。濾液をEAで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(PE中10%から30%のEA)により精製して、287−5(104.7g、47%)を無色油状物として得た。
無水MeCN(70mL)中の287−5(4.9g、14.2mmol)の撹拌溶液に、IBX(7.9g、28.4mmol)を添加した。混合物を2時間還流させた。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中1%EA)により精製して、287−6(4.6g、94.8%)を無色油状物として得た。
無水DMF(50mL)中の287−6(2.0g、5.8mmol)およびジフルオロメチルフェニルスルホン(2.24g、11.7mmol)の撹拌溶液に、LiHMDS(THF中1.0M、11.7mL)を−78℃で滴下添加した。−78℃で2時間撹拌した後、反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。次いで、混合物を0℃で30分間撹拌した。有機相を分離し、水相をEAで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中0.25%EA)上で精製して、287−7(1.1g、32.1%)を無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 8.01-7.97 (m, 2H), 7.74-7.70 (m, 1H), 7.61-7.57 (m, 2H), 5.80 (d, J=1.6 Hz, 1H), 4.26 (d, J=11.2 Hz, 1H), 4.08 (s, 1H), 4.03 (d, J=11.2 Hz, 1H), 3.86 (s, 1H), 1.82 (s, 3H), 1.69 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.41 (d, J=12.4 Hz, 6H), 0.89 (s, 9H), 0.09 (d, J=9.6 Hz, 6H).
DMF(80mL)およびH2O(16mL)中の287−7(4.0g、7.5mmol)の撹拌溶液に、Mg(3.6g、149.8mmol)を添加し、続いてHOAc(13.5g、224.7mmol)を添加した。混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を氷水に注ぎ入れ、濾過した。濾液をEAで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮乾固し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中0.2%EA)上で精製して、287−8(1.12g、38%)を無色油状物として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ = 5.88-5.74 (m, 2H), 3.98-3.78 (m, 3H), 3.30 (s, 1H), 3.08 (s, 1H), 1.83 (s, 3H), 1.70 (s, 3H), 1.41(s, 3H), 1.35 (d, J=23.2 Hz, 6H), 0.90 (d, J=4.4 Hz, 9H), 0.08 (d, J=7.6 Hz, 6H).
287−8(1.12g、2.84mmol)の溶液に、THF中のTBAFの溶液(6mL、1.0M)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中3%EA)により精製して、287−9(332mg、41.7%)を無色油状物として得た。
無水DCM(7.5mL)中の287−9(415mg、1.5mmol)の溶液に、Et3N(224mg、2.2mmol)およびBzCl(248mg、1.7mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応が完了した後、反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中1%EA)により精製して、287−10(441mg、77.4%)を無色油状物として得た。
無水DCM(10mL)中の287−10(440mg、1.2mmol)の撹拌溶液に、溶液が青色になるまでO3を−78℃でバブリングした。次いで、反応物を、溶液が無色になるまでO2でバブリングした。有機層を蒸発させて、287−11(430mg、粗製)を得、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
90%TFA(6mL)中の287−11(441mg、1.2mmol)を、室温で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、287−12(404mg、97%)を無色油状物として得た。
無水DCM(6mL)中の287−12(404mg、1.3mmol)の溶液に、Et3N(1.0g、10.2mmol)、DMAP(44mg、0.4mmol)およびBzCl(1.0g、7.6mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中1%EA)により精製して、287−13(530mg、66.2%)を薄黄色泡状物として得た。
クロロベンゼン(2.6mL)中のウラシル(190mg、1.7mmol)の撹拌溶液に、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(680mg、3.3mmol)を添加した。溶液を130℃で30分間撹拌し、次いで周囲温度に冷却した。クロロベンゼン中の287−13(536mg、0.8mmol)の溶液に、SnCl4(770mg、3.5mmol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を30分間加熱還流した。反応物を飽和NaHCO3水溶液によりクエンチし、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を蒸発させ、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、287−14(336mg、64.6%)を白色固体として得た。
287−14(80mg、0.1mmol)を、MeOH中7.0M NH3で処理した。混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を低圧で除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、287(36mg、90.6%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z309.09[M+H]+;331.07[M+Na]+。
化合物288
0℃のトリメチルホスフェート(4mL)中の51(240mg、0.8mmol)の混合物に、POCl3(0.18mL、1.6mmol)を添加し、混合物を0℃で90分間撹拌した。L−アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(0.24g、1.4mmol)およびEt3N(0.6mL、4.3mmol)を添加した。混合物を室温に加温し、撹拌を1.5時間続けた。反応物を0.5M TEAA水溶液でクエンチし、混合物をRP−HPLC(A:50mM TEAA水溶液、B:MeCN中50mM TEAA)により精製して、288−1(75mg)を得た。
NMP(1.1mL)中の288−1(52mg、0.1mmol)、DIPEA(0.11mL、0.6mmol)およびイソプロピルオキシカルボニルオキシメチルヨージド(77mg、0.3mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物をtert−ブチルメチルエーテルで希釈し、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:MeOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、288(12mg、20%)を得た。MS:m/z=600[M+1]+。
化合物289
無水DCM(6mL)中の44(200mg、0.33mmol)の溶液に、DMAP(4mg、0.033mmol)、N−Cbz−O−ベンジル−L−セリン(164mg、0.5mmol)およびEDC(100mg、0.52mmol)を0から5℃(氷/水浴)で添加した。混合物を室温で40時間撹拌した。混合物を、氷/水浴を使用して冷却し、DCM(10mL)で希釈し、飽和NH4Clで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を50から90%のEA−ヘキサン中のカラムクロマトグラフィーにより精製して、289−1(187mg、62%)を白色泡状物として得た。
無水EtOH(2.5mL)中の289−1(68.7mg、0.075mmol)の溶液に、10%Pd/C(11.4mg)を添加し、続いて4N HCl(38μL、0.15mmol)を添加し、混合物をH2雰囲気下で3時間撹拌した。反応完了後、混合物をセライトに通して濾過した。触媒ケーキを無水EtOHで洗浄した。洗液および濾液を合わせ、溶媒を真空下で除去して、289(40.1mg、77.6%)をオフホワイトの泡状物として得た。MS:m/z=690.1[M+H]+。
化合物290
−78℃のTHF(5mL)中の化合物B(0.84g、2mmol;Villard et al., Bioorg. Med. Chem. (2008) 16:7321-7329に従って調製)およびEt3N(0.61mL、4.4mmol)の混合物に、THF(7mL)中のN,N−ジイソプロピルジクロロホスホロアミダイト(184μL、1mmol)の溶液を滴下添加した。混合物を加温し、室温で2時間撹拌した。固体を濾別した。濾液を濃縮し、ヘキサン+1%Et3N:EtOAc(1〜20%B勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、化合物C(0.38g)を得た。
MeCN(1mL)中の40−1(53mg、0.15mmol)および化合物C(0.17g、0.17mmol)の混合物に、5−エチルチオ−1H−テトラゾール(MeCN中0.25M;1.2mL、0.3mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで−40℃に冷却した。CH2Cl2(0.5mL)中のMCPBA(77%;42mg、0.19mmol)の溶液を添加した。混合物を加温し、室温で30分間撹拌した。反応物を4%NaHCO3水溶液中4%Na2S2O3水溶液(1mL)でクエンチし、CH2Cl2で希釈した。有機層を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、ヘキサン:EtOAc(30〜100%B勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、290−1(150mg、81%)を得た。
80%TFA水溶液(5mL)中の290−1(120mg、0.1mmol)の溶液を、室温で3時間保持した。混合物を濃縮し、残留物をトルエンと共蒸発させた。粗物質を、CH2Cl2:MeOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、290(25mg、36%)を得た。MS:m/z=691[M+1]+。
化合物292
DMF(1mL)中のDCC(412mg、1.98mmol)の混合物に、DMAP(244mg、1.98mmol)およびZ−Val−OH(502mg、1.98mmol)を連続的に添加し、続いて44(200mg、0.183mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで元の容量の1/2になるまで濃縮した。EAを添加し、混合物を水およびブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、残留物を得た。残留物を、35〜95%EA:ヘキサンを用いるシリカゲルにより精製して、292−1(107mg、31.2%)を白色泡状物として得た。
無水EtOH(2.0mL)中の292−1(68mg、0.064mmol)の溶液に、10%Pd/C(12mg)を添加し、続いて4N HCl(67μl、0.25mmol)を添加した。混合物をH2雰囲気下で1.5時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、触媒ケーキを無水EtOHで洗浄した。洗液および濾液を合わせた。溶媒を真空下で除去して、292(41.6mg、82%)を薄黄色泡状物として得た。MS:m/z=801.25[M+H]+。
化合物293
DMF(2mL)中の293−1(40mg、0.144mmol)の溶液に、DCC(65mg、0.32mmol)、イソ酪酸(28μl、0.32mmol)およびDMAP(18mg、0.144mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで元の容量の1/2にまで濃縮した。次いで、混合物を25%DMF/H2Oで希釈し、CH3CNおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製した。凍結乾燥して、293(17.5mg、29%)を白色粉末として得た。MS:m/z416.1[M+H]+。
化合物294
DMF(1.5mL)中の293−1(50mg、0.18mmol)の溶液に、DCC(93mg、0.45mmol)、プロパン酸(33.4μl、0.45mmol)およびDMAP(22mg、0.18mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、次いで濾液をロータリーエバポレーターで元の容量の1/2にまで濃縮した。次いで、混合物を25%DMF/H2Oで希釈し、CH3CNおよび水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製した。凍結乾燥して、294(30.2mg、43%)を白色粉末として得た。MS:m/z390.1[M+H]+、388.05[M−H]−。
化合物295
DMF(0.7mL)中の75(20mg、0.073mmol)の溶液に、DCC(37.6mg、0.183mmol)、イソ酪酸(16μl、0.183mmol)およびDMAP(9mg、0.073mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで元の容量の1/2にまで濃縮した。次いで、混合物を25%DMF/H2Oで希釈し、25〜95%CH3CN:水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製した。凍結乾燥して、295(12.1mg、38.7%)を白色粉末として得た。MS:m/z430.15[M+H]+、428.10[M−H]−。
化合物296
DMF(0.7mL)中の75(20mg、0.073mmol)の溶液に、DCC(37.6mg、0.183mmol)、プロパン酸(13.5μl、0.183mmol)およびDMAP(9mg、0.073mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濾過し、次いで濾液をロータリーエバポレーターで元の容量の1/2にまで濃縮した。次いで、混合物を25%DMF/H2Oで希釈し、25〜95%CH3CN:水を使用する逆相HPLC(C18)上で精製した。凍結乾燥して、296(14.1mg、48%)を白色粉末として得た。MS:m/z402.1[M+H]+。
化合物297
−78℃のジエチルエーテル(9mL)中の化合物D(0.9g、6.0mmol;Qing et al., Org. Lett. (2008) 10:545-548に従って調製)およびPOCl3(0.55mL、6.0mmol)の混合物に、Et3N(0.84mL、6.0mmol)を添加した。混合物を2時間で室温に加温した。次いで、混合物を濾過し、固体をEt2Oで洗浄した。合わせた濾液を蒸発させ、粗化合物Eを精製することなく使用した。
−20℃のCH2Cl2(15mL)中の粗化合物EおよびL−アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(1.0g、6.0mmol)の溶液に、Et3N(1.67mL、1.2mmol)を添加した。混合物を加温し、室温で2時間撹拌した。混合物をヘキサンで希釈し、シリカパッドに通して濾過し、シリカパッドをCH2Cl2:ヘキサン 1:1で十分に洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、ヘキサン:EtOAc(5〜50%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、化合物F(2ステップで0.78g、38%)を得た。
0℃のTHF(7.5mL)中の40−1(0.36g、1.0mmol)の溶液に、イソプロピルマグネシウムクロリド(THF中2M;0.65mL、1.3mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間撹拌した。THF(2mL)中の化合物F(0.78g、2.2mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、次いでEtOAcで希釈した。2層に分離した。有機層を水およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。蒸発残留物を、CH2Cl2:i−PrOH(3〜10%B勾配)を用いるシリカゲルカラム上で精製して、297−1(0.50g、74%)を得た。
80%TFA水溶液(4mL)中の297−1(0.28g、0.4mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌した。混合物を蒸発させ、トルエンと共蒸発させた。残留物を、CH2Cl2:MeOH(4〜10%B勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、297−2(0.17g、68%)を得た。
EtOH(3mL)およびHCl(ジオキサン中4N;35μL、0.14mmol)中の297−2(85mg、0.14mmol)の溶液に、10%Pd/C(8mg)を添加した。混合物をH2(大気圧)下で105分間撹拌した。次いで、混合物をセライトパッドに通して濾過した。蒸発残留物をEt2Oで処理して、297(55mg、63%)を白色固体として得た。MS:m/z=589[M+1]+。
化合物298
CH3CN(2.0L)中の298−1(120g、0.26mol)およびIBX(109g、0.39mol)の混合物を、加熱還流し、12時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を濾過した。濾液を低圧で濃縮し、次のステップに直接使用した。
298−2(130g、粗製、0.26mol)を無水トルエン(3×)と共蒸発させて、H2Oを除去した。ビニルマグネシウムブロミド(700mL、0.78mol、THF中1.0N)を、THF(300mL)中の298−2の溶液中に−78℃で30分間かけて滴下添加した。混合物を25℃で約1時間撹拌し、LCMSトレースによりチェックした。出発物質が消費されたら、混合物を飽和NH4Cl溶液に注ぎ入れ、EA(3×300mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮して、さらに精製することなく粗中間体を得た。
無水CH2Cl2中のこの粗中間体(170g、0.346mol)の溶液に、TEA(105g、1.04mol)およびDMAP(84g、0.69mol)を添加し、混合物を室温で撹拌した。塩化ベンゾイル(146g、1.04mol)を室温でゆっくりと添加した。室温で12時間撹拌した後、混合物をCH2Cl2で希釈し、次いで飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。合わせた水相をDCM(100mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1から5:1)により精製して、298−3(107g、52%)を得た。
CH3CN(200mL)中のウラシル(トルエンにより2回処理した)およびNOBSA(81.4g、0.4mol)の混合物を、1.5時間撹拌還流した。混合物を室温に冷却した後、CH3CN(100mL)中の298−3(59g、0.1mol、トルエンにより処理した)を添加した。混合物をTMSOTf(155g、0.7mol)で処理し、次いで60〜70℃に12時間加温した。LCMSは、出発物質が残っていないことを示した。混合物をNaHCO3(飽和)溶液に注ぎ入れた。所望の生成物が沈殿した。濾過した後、純粋な298−4(40g、69%)を白色固体として得た。
DMF(500mL)中の298−4(50g、0.086mol)、K2CO3(17.8g、0.13mol)の溶液に、PMBCl(16g、0.1mol)を0℃で添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、混合物をEtOAc(3×150mL)で抽出した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。粗製の298−5(65g)を得、次のステップに直接使用した。
MeOH:DCM(4:1、200mL)中の298−5(65g、0.086mol)およびNaOMe(16.8g、0.3mol)の混合物を、室温で2.5時間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っていないことを示した。反応物をドライアイスでクエンチした。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1から20:1)により精製して、298−6を黄色泡状物(25g、75%)として得た。
DMF中の298−6(25.5g、0.065mol)の溶液に、NaH(10.5g、0.26mol)を氷浴でゆっくりと添加し、混合物を30分間撹拌した。BnBr(36.3g、0.21mol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。TLCは、出発物質が消失したことを示した。反応物を飽和NH4Cl水溶液によりクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1から3:1から1:1)により精製して、298−7(20g、46%)を得た。
THF:H2O(5:1、100mL)中の298−7(20g、0.03mol)、NMMO(7g、0.06mol)の溶液に、OsO4(2.6g、0.01mol)を25℃で添加し、混合物を25℃で24時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3溶液でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。ジオール生成物残留物を次のステップに直接使用した。
MeOH:H2O:THF(170mL:30mL:50mL)中のジオール生成物(0.03mol)の溶液に、NaIO4(9.6g、0.045mol)を添加し、混合物を25℃で2時間撹拌した。白色固体を濾過した後、濾液を次のステップに直接使用した。
前記溶液を0℃にてNaBH4(1.8g、0.048mol)で処理し、25℃で30分間撹拌した。反応物をHCl(1N)溶液でクエンチし、pHを7〜8に調整した。溶液をEtOAc(3×50mL)により抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=6:1から4:1)により精製して、298−8(3ステップにわたって12g、61%)を得た。
DCM(50mL)中の298−8(14g、21mmol)、DMAP(5.1g、42mmol)の溶液に、MsCl(3.1g、27mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で40分間撹拌した。LCMSは、出発物質が残っていなかったことを示す。反応物を飽和NaHCO3水溶液によりクエンチし、DCM(3×100mL)で抽出した。溶液をHCl(0.2N)溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1から5:1)により精製して、OMs生成物(14g、90%)を得た。
OMs生成物(6.1g、8.21mmol)をTBAF(Alfa、THF中1N、120mL)に溶解し、混合物を70〜80℃で3日間にわたって撹拌した。LCMSは、出発物質の50%が所望の生成物に転化したことを示す。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)に溶解した。溶液をブラインにより洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1から5:1)により精製して、298−9(1.3g、24%)を得た。
CAN:H2O(v:v=3:1、52mL)中の298−9(6.3g、9.45mmol)の溶液に、CAN(15.5g、28.3mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×80mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフ(PE中25%EA)により精製して、298−10(3.6g、71%)を黄色油状物として得た。
無水MeCN(6mL)中の298−10(566mg、1.04mmol)、DMAP(253mg、2.07mmol)およびTEA(209mg、2.07mmol)の溶液に、TPSCl(627mg、2.07mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をNH3・H2O(10mL)で処理し、室温で終夜撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。溶液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1から20:1)により精製して、298−11(300mg、49%)を白色固体として得た。
無水DCM(0.5mL)中の298−11(200mg、0.37mmol)の溶液に、BCl3(2.5mL、DCM中1N)を−70℃で添加し、混合物を−70℃で2時間撹拌した。TLCは、原料が残っていないことを示した。反応物を−70℃にてMeOHでクエンチし、低圧にて40℃未満で直接濃縮した。残留物をH2Oに溶解し、EtOAcで3回にわたって洗浄した。水相を凍結乾燥して、298(91mg、89%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z276.1[M+H]+。
化合物299
無水CH3CN(150mL)中の299−1(8.2g、15.3mmol)の撹拌溶液に、IBX(4.7g、16.8mmol)をN2下20℃で添加した。懸濁液を90℃〜100℃に加熱し、この温度で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物の299−2(8.2g、粗製)をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
1,4−ジオキサン(150mL)中の299−2(8.2g、15.4mmol)の溶液に、NaOH水溶液(15.4mL、2M、30.8mmol)を20℃で添加した。混合物をこの温度で10時間撹拌した。溶液をAcOHでpH=7に中和し、続いてEtOH(50mL)およびNaBH4(5.8g、154.3mmol)を0℃で添加した。混合物をこの温度で1時間撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、EA(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、299−3(5.5g、62.92%)を白色固体として得た。
299−3(480mg、0.8mmol)をトルエン(2×)と共蒸発させた。残留物を、無水DCM(5mL)およびピリジン(671mg、85mmol)に溶解した。Tf2O(481mg、187mmol)を0℃で10分間かけて滴下添加した。混合物をこの温度で40分間撹拌した。混合物をカラムクロマトグラフィー(PE中20%EA)により精製して、299−4(602mg、86.1%)を褐色泡状物として得た。
無水DMF(8mL)中の299−4(602.0mg、0.72mmol)の溶液に、NaH(34.8mg、0.87mmol)をN2雰囲気下0℃で添加した。反応物を20℃で1時間撹拌し、次いでNaN3(1.59g、2.5mmol)をN2雰囲気下0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。反応物を同じ温度にて水でクエンチし、EA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物の299−5(431mg、粗製)をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
1,4−ジオキサン(14mL)中の299−5(431mg、粗製)の溶液に、NaOH水溶液(114.4mg、2M、2.9mmol)を18℃で添加した。混合物を同じ温度で3時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、299−6(406.0mg、47.9%)を白色泡状物として得た。
無水DMF(8mL)中の299−6(406.0mg、0.68mmol)の溶液に、TBSCl(198.7mg、1.3mmol)およびイミダゾール(119.7mg、1.8mmol)をN2雰囲気下30℃で添加した。溶液をこの温度で3時間撹拌した。溶液をEA(20mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、299−7(405.0mg、65.28%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(6mL)中の299−7(405.0mg、0.57mmol)の溶液に、2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(343.3mg、1.13mmol)、DMAP(138.5mg、1.1mmol)およびTEA(114.7mg、1.1mmol)を30℃で添加した。混合物をこの温度で9時間撹拌した。NH3・H2O(4mL)を添加し、混合物を3時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、299−8(401.0mg、粗製)を黄色泡状物として得た。
299−8(380.0mg、0.54mmol)を80%HCOOH(25mL)に溶解し、混合物を30℃で12時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、299(144.0mg、83.93%)を白色泡状物として得た。ESI−MS:m/z319.1[M+H]+;637.2[2M+H]+。
化合物300
DCE(200mL)中の300−1(30g、122.85mmol)および1,1−ジメトキシシクロペンタン(86g、660.93mmol)の溶液に、TsOH・H2O(2.34g、12.29mmol)を室温で一度に添加した。混合物を70℃に加熱し、14時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜10%MeOH)により精製して、300−2(25g、65.6%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(200mL)中の300−2(20g、64.45mmol)の溶液に、IBX(19.85g、70.9mmol)を室温で添加した。混合物を18時間還流させ、次いで0℃に冷却した。沈殿物を濾別し、濾液を濃縮して、粗製の300−3(20g、100%)を黄色固体として得た。
1,4−ジオキサン(200mL)中の300−3(20g、64.87mmol)の溶液に、37%HCHO(20mL)および2.0M NaOH水溶液(40mL)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いでAcOHでpH=7に中和した。溶液を20℃にてNaBH4(4.91g、129.74mmol)で処理した。混合物を室温で1.0時間撹拌し、反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEA(3×200mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜3%MeOH)により精製して、300−4(9g、40.8%)を白色固体として得た。
無水DCM(50mL)中の300−4(4.5g、13.22mmol)の氷冷溶液に、ピリジン(10.46g、132.20mmol)およびTf2O(8.21g、29.08mmol)を−30℃で滴下添加した。混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応物を氷水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1)上で精製して、300−5(5g、62.57%)を白色固体として得た。
無水DMF(25mL)中の300−5(5g、8.27mmol)の撹拌溶液に、NaH(396.96mg、9.92mmol)をN2下0℃で添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。300−6の溶液を、さらなる後処理をすることなく次のステップにおいて使用した。
300−6(3.75g、8.25mmol)の撹拌溶液に、NaN3(1.5g、2.50g、38.46mmol)をN2雰囲気下0℃で添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EA(3×60mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物の300−7をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
無水1,4−ジオキサン(30mL)中の300−7(2.87g、8.25mmol)の溶液に、NaOH(8.25mL、16.50mmol、水中2.0M)を室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物をEAで希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=10:1から2:1)上で精製して、300−8(2g、66.4%)を白色泡状物として得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz), δ = 9.02 (s, 1H), 7.40 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.75-5.77 (m, 1H), 5.57 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.13-5.16 (m, 1H), 4.90 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 3.79-3.85 (m, 2H), 5.51-5.56 (m, 2H), 3.06-3.09 (m, 1H), 2.05-2.09 (m, 2H), 1.65-1.75 (m, 6H).
300−8(2g、5.47mmol)を80%HCOOH(20mL)水溶液に溶解し、混合物を60℃に2時間加熱した。混合物を低圧で蒸発させた。残留物をMeOHに溶解し、pHをNH3・H2Oで7〜8に調整した。混合物を10分間撹拌し、次いで低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、300−9(1.4g、85.5%)を白色固体として得た。
DMF(5mL)中の300−9(1.00g、3.34mmol)の溶液に、炭酸ジフェニル(157.49mg、735.20μmol)およびNaHCO3(28.06mg、0.334mmol)を120℃で添加した。混合物を16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を室温に冷却し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=15:1から10:1)により精製して、300−10(600mg、63.9%)を黄色固体として得た。1H-NMR (DMSO, 400 MHz), δ = 8.49 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.2 Hz, 4H), 6.46 (s, 1H), 6.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.84 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.27 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 4.43 (s, 1H), 3.53 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.43 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.12 (d, J = 11.2 Hz, 1H).
Py(20mL)中の300−10(2g、7.11mmol)およびAgNO3(1.81g、10.67mmol)の溶液に、DMTrCl(3.61g、10.67mmol)を室温で一度に添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を低圧で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製して、300−11(3g、72.3%)を白色固体として得た。
EtOH(5mL)中の300−11(1.5g、2.57mmol)の溶液に、NaOH(5mL、2.0N)を室温で一度に添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。水相をEA(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、300−12(1.50g、97%)を黄色固体として得た。
Py(6mL)中の300−12(1.50g、2.49mmol)の溶液に、AC2O(3mL)を室温で一度に添加した。混合物を室温で12時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を濃縮し、残留物を水に溶解した。水相をEA(3×60mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、300−13(1.5g、87.8%)を白色固体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400 MHz), δ = 8.10 (s, 1H), 7.29-7.34 (m, 10H), 6.77 (d, J = 8.0 Hz, 4H), 6.36 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.44 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.80 (s, 6H), 3.58 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.44 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.29 (s, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.82 (s, 3H).
MeCN(10mL)中の300−13(500mg、729.2μmol)の溶液に、DMAP(178.17mg、1.46mmol)およびTPSCl(430.01mg、1.46mmol)を室温で一度に添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。NH3/THF(20mL、飽和)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水で洗浄した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)により精製し、次いで分取HPLC(CH3CN/H2O)により精製して、300−14(260mg、49.5%)を黄色固体として得た。1H-NMR (MeOD, 400 MHz), δ = 7.60 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28-7.36 (m, 7H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 4H), 6.44 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.56-5.69 (m, 4H), 3.80 (s, 6H), 3.54 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.39-3.46 (m, 4H), 2.17 (s, 3H), 1.83 (s, 3H).
NH3:MeOH(5mL、7N)中の300−14(440mg、642.6μmol)の溶液を、室温で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を減圧下40℃で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1〜20:1)により精製して、300−15(290mg、75.13%)を白色固体として得た。1H-NMR (MeOD, 400 MHz), δ = 7.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.33 (m, 7H), 6.86 (d, J = 8.4 Hz, 4H), 6.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.54 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.34 (t, J = 4.4 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 3.78 (s, 6H), 3.69 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.46 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.41 (s, 2H).
80%CH3COOH(5mL)中の300−15(150mg、249.74μmol)の溶液を、60℃で2時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物をMeOHで処理し、減圧下60℃で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中1〜10%MeOH)により精製して、300(65mg、78.5%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z299.1[M+H]+。
化合物302
ピリジン(100mL)中の302−1(12g、45.42mmol)の溶液に、DMTrCl(16.16g、47.69mmol)をN2下0℃で30分間かけて少量ずつ添加した。混合物を25℃に加温し、16時間撹拌した。LCMSおよびTLC(DCM:MeOH=20:1)は、出発物質が消費されたことを示した。反応物をMeOH(10mL)でクエンチし、次いで真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=1:1)により精製して、純粋なDMTr−302−1(20g、77.7%)を白色固体として得た。
DCM(200mL)中のDMTr−302−1(30.00g、52.95mmol)およびTBSCl(19.95g、132.38mmol、2.50当量)の溶液に、イミダゾール(9.00g、132.20mmol、2.50当量)を0℃で少量ずつ添加した。温度を5℃未満に維持した。混合物を25℃に加温し、16時間撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は、出発物質が消費されたことを示した。反応物を氷によりクエンチし、次いでDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をクロマトグラフィーにより精製して、純粋な生成物(30.00g、83.2%)を白色固体として得た。
前ステップの生成物(30.00g、44.07mmol)を80%AcOH水溶液(300mL)に溶解し、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、反応が完了したことを示した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(100mL)でクエンチし、次いでEA(3×100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM:MeOH=50:1〜20:1)により精製して、293−2(15.5g、92.9%)を白色固体として得た。
MeCN(80mL)中の302−2(8.00g、21.14mmol)の溶液に、IBX(6.51g、23.25mmol、1.10当量)をN2下25℃で添加した。混合物を81℃に1時間加熱した。LCMSは、出発物質が消費されたことを示した。混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。アルデヒド残留物(7.50g、19.92mmol)をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ジオキサン(80mL)中の前ステップのアルデヒド(7.5g、19.9mmol)およびホルムアルデヒド水溶液(7.85mL)の溶液に、2.0N NaOH水溶液(19.5mL)を25℃で一度に添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を0℃に冷却し、次いでAcOHでpH=7に中和した。溶液を0℃にてNaBH4(4.52g、119.52mmol)で処理した。混合物を25℃で30分間撹拌し、反応物を飽和NH4Cl水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をEA(2×100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、DCM:MeOH=20:1から10:1)により精製して、302−3(4.0g、49.2%)を白色固体として得た。
ピリジン(20mL)中の302−3(4.00g、9.79mmol)の溶液に、DCM(20mL)中のMMTrCl(3.48g、10.28mmol)の溶液を0℃で15分間かけて滴下添加した。温度を5℃未満に維持した。混合物を25℃に加温し、25℃で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=10:1)は、出発物質が消費されたことを示した。反応物をMeOH(5mL)によりクエンチし、真空中で濃縮した。残留物をカラム(DCM:MeOH=50:1)により精製して、純粋な中間体(5.00g、71.85%)を白色固体として得た。
ピリジン(40mL)中の上記中間体(5.00g、7.03mmol)およびAgNO3(2.39g、14.06mmol、2.00当量)の溶液に、TBDPSCl(2.90g、10.55mmol)を0℃で10分間かけて滴下添加した。混合物を25℃に加温し、16時間撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は、出発物質が消費されたことを示した。反応物を氷によりクエンチし、次いでEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物(5.00g、粗製)を80%AcOH水溶液(50mL)に溶解し、混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。反応物をMeOH(5mL)によりクエンチし、次いでDCM(3×100mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=5:1から2:1)により精製して、302−4(2.50g、55%)を黄色固体として得た。
DCM(4mL)中の302−4(400mg、618.36μmol)の溶液に、DMP(393.4mg、927.54μmol、1.50当量)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を0℃に冷却し、飽和Na2SO3水溶液(5mL)およびNaHCO3水溶液(5mL)でクエンチした。水層をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=3:1)により精製して、302−5(300.00mg、75.24%)を白色固体として得た。
ピリジン(5mL)中の302−5(500mg、775.37μmol)の溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(215.5mg、3.10mmol、4.00当量)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、4時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。混合物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=2:1)により精製して、オキシム(450mg、収率87.95%)を薄黄色固体として得た。
DCM(5mL)中のこのオキシム(450.00mg、681.95μmol)の溶液に、TEA(208.0mg、2.06mmol)およびMsCl(156.0mg、1.36mmol)を0℃で一度に添加した。混合物を25℃で4時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(5mL)によりクエンチし、水相をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をTLC(PE:EA=2:1)により精製して、302−6(400mg、91.4%)を薄黄色固体として得た。
MeCN(5mL)中の302−6(450.0mg、701.10μmol)、DMAP(171.3mg、1.40mmol)およびTEA(212.8mg、2.10mmol)の溶液に、2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(424.7mg、1.40mmol)を0℃で一度に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(5mL)によりクエンチし、EA(2×15mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物(580.00mg、638.59μmol)をMeCN(5mL)に溶解した。溶液を、25℃にてNH3・H2O(10mL)で一度に処理した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物をEA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、DCM:MeOH=40:1から25:1)により精製して、302−7(350.00mg、85.5%)を薄黄色固体として得た。
MeOH(10mL)中の302−7(350.0mg、546.13μmol)の溶液に、NH4F(405mg、10.9mmol)を25℃で一度に添加した。混合物を65℃に加熱し、2時間撹拌した。TLC(EA:MeOH=8:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を25℃に冷却し、減圧下40℃で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、EA:MeOH=20:1から10:1)により精製して、302を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6), δ = 7.59 (d, J=7.28 Hz, 1 H), 7.49 (br. s., 2 H), 7.25 (br. s., 1 H), 6.29 (br. s., 1 H), 6.01 (br. s., 1 H), 5.82 (d, J=7.53 Hz, 1 H), 4.60 (br. s., 1 H), 3.88 (br. s., 2 H); 19F NMR (376 MHz, DMSO-d6) d ppm -116.61 (br. s., 1 F) -115.98 (br. s., 1 F).
化合物303
MeCN(10mL)中のK2CO3(967.5mg、7.0mmol)およびTsN3(552.2mg、2.80mmol)の溶液に、1−ジメトキシホスホリルプロパン−2−オン(465.1mg、2.80mmol)をN2下25℃で一度に添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。MeOH(10mL)中の302−5(900.0mg、1.40mmol、1.00当量)の溶液を、N2下25℃で一度に添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水(10mL)に注ぎ入れ、EA(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=5:1から2:1)により精製して、303−1(800mg、98.2%)をオフホワイトの固体として得た。
MeCN(5mL)中の303−1(500mg、780.20μmol)、DMAP(190.6mg、1.56mmol)およびTEA(236.9mg、2.34mmol)の溶液に、2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(472.8mg、1.56mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで25℃に加温し、2時間撹拌した。TLC(PE:EA=2:1)は、反応が完了したことを示した。反応物を水(5mL)によりクエンチし、EA(2×10mL)で抽出した。合わせた有機相をHCl水溶液(1mL、0.5M)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物(650.0mg、91.83%)を薄黄色ガム状物として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
MeCN(5mL)中の前ステップの残留物(650mg、716.4μmol)の溶液に、NH3・H2O(5mL)を25℃で一度に添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLC(DCM:MeOH=20:1)は、反応が完了したことを示した。混合物をEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=1:1)により精製して、303−2(350mg、76.35%)をオフホワイトの固体として得た。
MeOH(5mL)中の303−2(350.0mg、546.98μmol)およびNH4F(405.0mg、10.93mmol)の混合物を、65℃に加熱し、2時間撹拌した。LCMSおよびTLC(EA:MeOH=10:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を25℃に冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(300〜400メッシュのシリカゲル、EA:MeOH=20:1から10:1)により精製して、303(102mg、64.93%)を白色固体として得た。1H-NMR (400 MHz, メタノール-d4), δ = 7.73 (d, J=7.28 Hz, 1 H), 6.31 - 6.42 (m, 1 H), 5.95 (d, J=7.53 Hz, 1 H), 4.47 (t, J=13.55 Hz, 1 H), 3.92 (d, J=12.55 Hz, 1 H), 3.73 - 3.80 (m, 1 H) 3.25 (s, 1 H); 19F NMR (376 MHz, メタノール-d4), δ = -115.52 - -112.60 (m, 1 F).
化合物304
無水ピリジン(180mL)中の304−1(20g、66.8mmol)の溶液に、BzCl(30.9g、220.3mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、304−2(34.6g、90%)を白色固体として得た。
304−2(33g、57.3mmol)を90%CH3COOH(360mL)に溶解し、115℃に加熱した。混合物を115℃で12時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物をEAで希釈した。混合物を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、304−3(26g、粗製)を白色固体として得た。
304−3(21g、44.5mmol)を、MeOH中NH3の溶液(400mL、10M)に溶解した。混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、304−4(9.4g、80.4%)を白色固体として得た。1H-NMR (CD3OD, 400MHz) δ = 7.90-7.80 (m, 1H), 6.18-6.09 (m, 1H), 5.71 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.26 (dt, J=8.2, 12.0 Hz, 1H), 3.98-3.84 (m, 2H), 3.76 (dd, J =2.8, 12.5 Hz, 1H), 3.33 (s, 1H).
無水ピリジン(60mL)中の304−4(9g、34.1mmol)の溶液に、TBSCl(7.7g、51.1mmol)をN2下25℃で添加した。溶液を50℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固した。残留物をEAに溶解した。混合物を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中20%EA)上で精製して、304−5(11g、85.5%)を白色固体として得た。
CH2Cl2(100mL)中の304−5(10.2g、27mmol)の溶液に、AgNO3(9.2g、53.9mmol)、コリジン(13.1g、107.8mmol)およびMMTrCl(10g、32.3mmol)をN2下25℃で添加した。溶液を25℃で12時間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、混合物をセライト上で濾過した。濾液をCH2Cl2およびH2Oで希釈した。有機層を分離し、水相をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中25%EA)により精製して、304−6(15g、85.6%)を白色固体として得た。
304−6(10.5g、16.1mmol)を、THF中のTBAFの溶液(1M、60mL)に25℃で溶解した。混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物をEAで抽出し、合わせた層を水およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、304−7(8.1g、93.6%)を白色泡状物として得た。
CH3CN(150mL)中の304−7(17.0g、31.7mmol)の溶液に、IBX(9.7g、34.9mmol)を25℃で添加した。混合物を100℃に加熱し、混合物を100℃で1時間撹拌した。混合物を25℃に冷却した。混合物を濾過し、濾過ケーキをMeCNで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、残留物(16g、粗製)を黄色固体として得た。残留物(16g、粗製)を1,4−ジオキサン(150mL)に溶解し、溶液を25℃にて37%ホルムアルデヒド水溶液(18.5g、227.5mmol)およびNaOH水溶液(2M、30mL)で処理した。混合物を25℃で12時間撹拌した。EtOH(30mL)およびNaBH4(10g、265.7mmol)を0℃で添加した。25℃で1時間撹拌した後、反応物を0℃にて飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEAで希釈した。有機相を分離し、水相をEAで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機層を真空中で濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、304−8(8.1g、53.1%)を白色固体として得た。1H-NMR (400MHz, DMSO-d6) δ =11.52 (s, 1H), 7.57 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.46 - 7.22 (m, 13H), 6.90 (d, J =8.8 Hz, 2H), 6.30 (t, J =8.0 Hz, 1H), 5.61 (d, J =8.2 Hz, 1H), 5.06 (t, J =5.5 Hz, 1H), 4.92 - 4.86 (m, 1H), 4.61 - 4.51 (m, 1H), 3.83 (dd, J =5.1, 12.1 Hz, 1H), 3.74 (s, 3H).
無水CH2Cl2(35mL)中の304−8(2.5g、4.4mmol)の氷冷溶液に、ピリジン(3.5g、44.1mmol)およびTf2O(3.7g、13.2mmol)を滴下添加した。混合物を0℃で40分間撹拌した。反応物を氷水でクエンチし、10分間撹拌した。混合物をCH2Cl2で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。有機層を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラム(PE中15%EA)上で精製して、304−9(2.6g、71%)を黄色泡状物として得た。
無水DMF(25mL)中の304−9(1.8g、2.2mmol)の撹拌溶液に、NaH(107mg、2.7mmol)をN2下0℃で添加した。溶液を25℃で1時間撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は、反応が完了したことを示した。溶液に、NaI(3.1g、20.6mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で3時間撹拌した。TLC(PE:EA=1:1)は、反応が完了したことを示した。混合物を水で希釈し、EAで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で濃縮して、304−10(1.4g、粗製)を黄色固体として得た。
304−10(1.4g、粗製)を1,4−ジオキサン(25mL)に溶解し、混合物を0℃にてNaOH水溶液(2M、2.7mL)で処理した。溶液を25℃で4時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中40%EA)により精製して、304−11(1.4g、94.9%)を得た。
EtOH(10mL)中の304−11(1.45g、2.1mmol)の溶液に、Et3N(434mg、4.3mmol)およびPd/C(101mg、88.7μmol)を添加した。混合物をH2(15psi)下25℃で12時間撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中1%MeOH)上で精製して、304−12(1.2g、97.6%)を黄色固体として得た。
無水DMF(10mL)中の304−12(930mg、1.7mmol)の溶液に、イミダゾール(287mg、4.2mmol)およびTBSCl(636mg、4.2mmol)をN2下25℃で添加した。溶液を25℃で5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固し、残留物をEAに溶解した。混合物を飽和NH4Cl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮乾固した。残留物をシリカゲルカラム(PE中15%EA)上で精製して、304−13(968mg、86.2%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(8mL)中の304−13(568mg、854.4μmol)の撹拌溶液に、DMAP(209mg、1.7mmol)、TPSCl(504mg、1.7mmol)およびTEA(173mg、1.7mmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。NH3・H2O(10mL)を添加し、混合物を3時間撹拌した。混合物をEAで抽出し、飽和NH4Cl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、残留物を得、これをシリカゲルカラム(DCM中3%MeOH)上で精製して、304−14(480mg、84.6%)を黄色泡状物として得た。1H-NMR (400MHz, CDCl3) δ = 7.65 - 7.40 (m, 13H), 6.97 (d, J =8.8 Hz, 2H), 6.44 (dd, J =6.4, 9.5 Hz, 1H), 5.71 (d, J =7.3 Hz, 1H), 4.76 (dd, J =9.0, 14.4 Hz, 1H), 4.29 (q, J =7.1 Hz, 1H), 3.92 - 3.92 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.60 (d, J =11.2 Hz, 1H), 3.44 (d, J =11.0 Hz, 1H), 1.66 - 1.55 (m, 3H), 0.95 (s, 9H), 0.08 (s, 3H), 0.00 (s, 3H).
304−14(501mg、753.2μmol)を80%HCOOH(20mL)に溶解し、混合物を25℃で4時間撹拌した。溶媒を低圧で除去し、残留物をシリカゲルカラム(DCM中6%MeOH)上で精製して、304(151mg、71.8%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z278.11[M+H]+、555.18[2M+H]+。
化合物307
無水MeCN(2L)中の307−1(120g、0.26mol)の溶液に、IBX(109g、0.39mol)を添加した。混合物を加熱還流し、18時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、濾過した。濾液を真空下で濃縮して、307−2(142g)を褐色油状物として得、これを精製することなく次のステップに使用した。
無水THF(1.5L)中の307−2(142g)の溶液に、ビニルマグネシウムブロミド(830mL、0.83mol、1N)を−78℃で滴下添加し、混合物を−78℃で2時間撹拌した。反応物を0℃で飽和NH4Cl水溶液(2L)によりクエンチした。THFを真空下で除去し、残留物をEtOAcで希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、薄褐色油状物を得た。
無水DCM(2.5L)中の薄褐色油状物に、DMAP(63.5g、0.52mol)、Et3N(79g、0.78mol)およびBzCl(110g、0.78mol)を0℃で添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物をDCM(2L)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液(3L)およびブライン(1.5L)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=20:1〜10:1)により精製して、307−3(112.7g、72.3%)を黄色油状物として得た。
無水MeCN(180mL)中のウラシル(36.25g、323.7mmol)およびN,O−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(131.69g、647.4mmol)の撹拌混合物を、2時間加熱還流し、次いで室温に冷却した。無水MeCN(500mL)中の307−3(95.9g、161.85mmol)の溶液を添加し、続いて0℃にてSnCl4(168.66g、647.4mmol)で滴下処理した。混合物を加熱還流し、2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(3L)でクエンチし、EtOAc(3×1L)で抽出した。有機相をブライン(500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(PE:EA=20:1〜10:1)により精製して、307−4(33g、35%)を薄黄色油状物として得た。
307−4(33g、56.65mmol)をNH3:MeOH(800mL、7N)に溶解し、混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をカラム(DCM中1%MeOH)により精製して、307−5(12.6g、82.4%)を薄黄色泡状物として得た。
DMF(20mL)中の307−5(2.57g、8.76mmol)の溶液に、AgNO3(8.93g、52.56mmol)およびイミダゾール(3.58g、52.56mmol)を添加し、次いでTBSCl(5.28g、35.04mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。残留物を氷:水(w:w=1:1)(30mL)に注ぎ入れた。水相をEA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(カラム高さ:250mm、直径:100mm、100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=3:1から2:1)により精製して、307−6(3.68g、80.51%)を黄色固体として得た。
ピリジン(30mL)中の307−6(3.48g、6.67mmol)およびAgNO3(3.40g、20.01mmol)の溶液に、(クロロ(4−メトキシフェニル)メチレン)ジベンゼン(4.12g、13.34mmol)をN2下25℃で一度に添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物をEAで希釈し、濾過した。濾液をブラインで洗浄し、分離した。有機層を濃縮乾固した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(カラム高さ:250mm、直径:100mm、100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=10:1から5:1)により精製して、307−7(4.40g、83.07%)を黄色泡状物として得た。
MeOH(100mL)中の307−7(4.30g、5.41mmol)の溶液に、NH4F(801.55mg、21.64mmol)を25℃で一度に添加した。混合物を68℃に加熱し、4時間撹拌した。LCMSトレースは、反応が完了したことを示した。混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(カラム高さ:250mm、直径:100mm、100〜200メッシュのシリカゲル、DCM:MeOH:NH3・H2O=30:1:0.05から10:1:0.05)により精製して、307−8(3.00g、98.04%)を白色固体として得た。
DMF(30mL)中の307−8(3.00g、5.30mmol)の溶液に、NaH(848mg、21.20mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。BnBr(3.63g、21.20mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物を氷水(w:w=1:1)(30mL)に注ぎ入れた。水相をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(3×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(カラム高さ:250mm、直径:100mm、200〜300メッシュのシリカゲル、PE:EA=20:1から10:1)により精製して、307−9(670mg、15.1%)を得た。
オゾンを、DCM(8mL)およびMeOH(8mL)中の307−9(500mg、598.10μmol)の溶液中に−78℃で20分間バブリングした。過剰のO3をO2によりパージした後、NaBH4(113.13mg、2.99mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で20分間撹拌した。TLCは、出発物質が消費されたことを示した。混合物を濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、307−10(167.00mg、33.24%)を黄色固体として得た。
DCM(2mL)中の307−10(216.70mg、257.99μmol)およびDMAP(63.04mg、515.98μmol)の溶液に、MsCl(44.33mg、386.98μmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで25℃に加温し、1時間撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。残留物を氷−水(w:w=1:1)(10mL)に注ぎ入れ、EA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(3×10mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(カラム高さ:250mm、直径:100mm、100〜200メッシュのシリカゲル、PE:EA=10:1から5:1)により精製して、メシレート中間体(167.00mg、70.51%)を黄色泡状物として得た。
メシル化中間体(167mg)をTBAF:THF(10mL、1N)に溶解し、混合物を12時間加熱還流した。混合物をゆっくりと25℃に冷却し、飽和NH4Cl溶液でクエンチした。溶液をEAで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィー(EA:PE=5:1〜2:1)により精製して、307−11(80mg、43.8%)を得た。
307−11(80.00mg、0.087mmol)を80%AcOH(5mL)溶液に溶解し、45℃で1.0時間撹拌した。反応物を飽和Na2HCO3溶液でクエンチし、EA(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固した。残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製して、307−12(38mg、60%)を白色泡状固体として得た。ESI−MS:m/z570.4[M+H]+。
DCM(0.5mL)中の307−12(113.8mg、0.2mmol)の溶液に、BCl3/DCM(1.0N)(1mL)を−78℃で添加し、混合物を−78℃で30分間撹拌した。反応物をMeOHでクエンチし、低圧で濃縮乾固した。残留物を、NH3・H2O緩衝液を用いる分取HPLCにより精製して、307(26mg、44%)を白色固体として得た。
化合物311
ピリジン(10mL)およびDCM(10mL)中の311−1(2.00g、3.5mmol)の混合物に、BzCl(496mg、3.5mmol)をN2下0℃で滴下添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで25℃で6.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(80mL)でクエンチした。混合物をEA(2×100mL)で抽出した。有機相をブライン(80mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、311−2(1.28g、54%)を白色固体として得た。
DMF(5mL)中の311−2(680mg、1.0mmol)の混合物に、イミダゾール(412mg、6.1mmol)、AgNO3(514mg、3.0mmol)およびTBDPSCl(832mg、3.0mmol)をN2下25℃で添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液(30mL)でクエンチし、次いでEA(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(2×20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中25%EA)により精製して、311−3(750mg、82%)を白色固体として得た。
311−3(660mg、0.7mmol)をNH3:MeOH(15mL)に溶解した。混合物を密封管内25℃で36時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、311−4(430mg、73%)を白色固体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ = 9.05 (s, 1H), 7.81-7.10 (m, 21H), 6.81 (d, J=9.2 Hz, 2H), 6.42 (m, 1H), 6.20 (m, 1H), 4.13-4.07 (m, 2H), 3.78-3.60 (m, 5H), 2.55 (s, 1H), 0.90-0.74 (m, 9H).
DCM(3.5mL)中の311−4(280mg、0.3mmol)の混合物に、デス−マーチン(295mg、0.7mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を25℃で3.5時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液および飽和Na2S2O3水溶液(v:v=1:1、30mL)でクエンチした。混合物をEA(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(30mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、311−5(260mg、粗製)を黄色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
無水THF(1mL)中のメチル−トリフェニル−ホスホニウムブロミド(359mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、KOBu−t(1mL、1.0mmol、THF中1M)を0℃で滴下添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。無水THF(1mL)中の311−5(260mg、0.3mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチし、EA(30mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて、薄白色固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、311−6(131mg、50%)を黄色固体として得た。1H-NMR (CDCl3, 400MHz) δ = 8.40 (s, 1H), 7.55-7.21 (m, 21H), 7.10 (dd, J=1.8, 8.2 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.8 Hz, 2H), 6.37 (dd, J=11.0, 17.4 Hz, 1H), 6.09 (dd, J=7.2, 8.9 Hz, 1H), 5.59-5.43 (m, 2H), 5.10-4.92 (m, 2H), 3.85-3.78 (s, 3H), 3.78-3.73 (m, 1H), 3.56 (d, J=11.5 Hz, 1H), 0.99 - 0.77 (s, 9H).
THF(5mL)中の311−6(1.50g、1.9mmol)の溶液に、9−BBN(0.5M、22.5mL)をN2下27℃で添加した。混合物をマイクロ波により70℃に加熱し、0.5時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(15mL)およびH2O2(7.5mL)を0℃で添加した。混合物を27℃で1.5時間激しく撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3水溶液(60mL)でクエンチした。混合物をEA(2×50mL)で抽出した。有機層をブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、311−7(930mg、61%)を白色固体として得た。
DCM(15mL)中の311−7(1.24g、1.5mmol)の溶液に、デス−マーチン(1.28g、3.0mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を27℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO3水溶液および飽和Na2S2O3水溶液(v:v=1:1、60mL)でクエンチした。混合物をEA(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(80mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、311−8(1.21g、粗製)を黄色固体として得た。
無水THF(5.5mL)中のメチル−トリフェニル−ホスホニウムブロミド(1.64g、4.6mmol)の撹拌溶液に、t−BuOK(1M、4.4mL)を0℃で滴下添加した。混合物を27℃で1時間撹拌した。THF(5mL)中の311−8(1.21gの粗製物、1.5mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物を27℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(70mL)でクエンチし、EA(2×50mL)で抽出した。有機層をブライン(80mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、蒸発乾固させて、薄黄色固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(PE中15%EA)により精製して、311−9(970mg、80%)を白色固体として得た。
CH3CN(10mL)中の311−9(970mg、1.2mmol)の溶液に、TPSCl(877mg、3.0mmol)、DMAP(363mg、3.0mmol)およびTEA(301mg、3.0mmol)をN2下27℃で添加した。混合物を27℃で1.5時間撹拌した。NH3・H2O(5mL)を添加し、反応混合物を27℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(60mL)でクエンチし、次いでEA(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相をブライン(60mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、311−10(810mg、83%)を白色固体として得た。
MeOH(15mL)中の311−10(500mg、0.6mmol)の溶液に、NH4F(455mg、12.3mmol)をN2下27℃で添加した。混合物を70℃で12時間撹拌した。次いで、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、粗製の311(120mg、粗製)を得た。粗製物を分取HPLC(中性条件)により精製して、311(86mg、45%)を白色固体として得た。MS:m/z=304[M+H]+。
化合物312
DCE(200mL)中の312−1(30g、122.85mmol)および1,1−ジメトキシシクロペンタン(86g、660.93mmol)の混合物に、TsOH・H2O(2.34g、12.29mmol)を室温で一度に添加した。混合物を70℃に加熱し、14時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜10%MeOH)により精製して、312−2(25g、65.6%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(200mL)中の312−2(20g、64.45mmol)の溶液に、IBX(19.85g、70.9mmol)を室温で添加した。混合物を18時間還流させ、次いで0℃に冷却した。沈殿物を濾別し、濾液を濃縮して、粗製の312−3(20g、100%)を黄色固体として得た。
1,4−ジオキサン(200mL)中の312−3(20g、64.87mmol)の溶液に、37%HCHO(20mL)および2.0M NaOH水溶液(40mL)を0℃で添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、次いでAcOHでpH=7に中和した。溶液を20℃にてNaBH4(4.91g、129.74mmol)で処理した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチした。混合物をEA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1〜3%MeOH)により精製して、303−4(9g、40.8%)を白色固体として得た。
無水ピリジン(80.00mL)中の312−4(15.50g、45.54mmol)の溶液に、無水DCM(20.00mL)中のDMTrCl(18.52g、54.65mmol)を−30℃で滴下添加した。混合物を25℃で終夜撹拌した。溶液をMeOHで処理し、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、312−5(10.59g、収率32.56%)を黄色固体として得た。
CH2Cl2(20.00mL)中の312−5(2.90g、4.51mmol)の溶液に、AgNO3(1.15g、6.77mmol)、イミダゾール(767.60mg、11.28mmol)およびTBDPSCl(1.86g、6.77mmol)を添加した。混合物を25℃で14時間撹拌した。沈殿物を濾別し、濾液を水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶媒を低圧で除去した。粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、312−6(2.79g、63.19%)を黄色固体として得た。
312−6(2.79g、3.17mmol)を80%HOAc水溶液(50mL)に溶解した。混合物を25℃で4時間撹拌した。溶液をMeOHで処理し、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=4:1)により精製して、312−7(0.9g、44%)を黄色固体として得た。
無水DCM(20mL)中の312−7(1.50g、2.59mmol)の溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(1.32g、3.11mmol)をN2下0℃で添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。反応物をNa2S2O3/重炭酸ナトリウム飽和水溶液の添加によりクエンチした。混合物を15分間撹拌した。有機層を分離し、希釈ブラインで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EtOAc)により精製して、312−8(1.12g、収率67.48%)を白色固体として得た。
無水THF(15mL)中のPPh3CH3Br(1.49g、4.16mmol)の溶液に、n−BuLi(0.41mL、3.47mmol)をN2下−70℃で添加した。混合物を0℃で0.5時間撹拌した。無水THF(3mL)中の312−8(800.00mg、1.39mmol)の溶液を、N2下0℃で滴下添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EtOAc(3×60mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE中20%EtOAc)により精製して、312−9(504mg、56.78%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(10.00mL)中の312−9(500mg、869.96μmol)の溶液に、2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(526.95mg、1.74mmol)、DMAP(212.57mg、1.74mmol)およびEt3N(1.83g、18.04mmol)を室温で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。NH3・H2O(5.00mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEAで抽出し、ブライン、0.1M HClおよび飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc)により精製して、312−10(307mg、55.36%)を黄色固体として得た。
MeOH(4mL)中の312−10(307mg、535.08μmol)の溶液に、NH4F(814mg、20mmol)をN2下25℃で添加した。混合物を65℃で16時間撹拌した。溶液を濾過し、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルカラム(EA:MeOH=50:1)により精製して、312−11(130mg、65.2%)を白色固体として得た。
312−11(108mg、322.05μmol)を、N2下25℃にてHCl:MeOH(6mL、1N)で処理した。混合物を25℃で1時間撹拌した。水相をEA(3×10mL)で抽出した。残留水溶液を凍結乾燥して、312(80.00mg、収率87.65%)を黄色固体として得た。ESI−MS:m/z270[M+H]+。
化合物313
CH3CN(20mL)中のK2CO3(2.40g、17.35mmol)およびTsN3(1.37g、6.94mmol)の混合物に、1−ジメトキシホスホリルプロパン−2−オン(1.15g、6.94mmol)をN2下25℃で一度に添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。MeOH(20mL)中の313−1(2.00g、3.47mmol)の溶液を、N2下25℃で一度に添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を水に注ぎ入れ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物を分取HPLC(TFA緩衝液)により精製して、313−2(1.50g、75%)を白色固体として得た。
乾燥CH3CN(60mL)中の313−2(600mg、1.05mmol)の溶液に、TEA(212mg、2.10mmol)、DMAP(256mg、2.10mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(635mg、2.10mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。NH3・H2O(10mL)を25℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=3:1から0:1)および分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、313−3(380mg、63%)を白色固体として得た。
乾燥MeOH(5mL)中の313−3(300mg、0.52mmol)およびNH4F(194mg、5.25mmol)の溶液を、65℃で12時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1から10:1)により精製して、313−4(140mg、80%)を白色固体として得た。
1N HCl:MeOH(5mL)中の313−4(100mg、0.30mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。混合物を40℃未満で濃縮した。残留物をCH3CN(5×2mL)で洗浄して、313(61mg、67%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z268.1[M+H]+。
化合物314
無水ACN(60mL)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン(8.06g、37.1mmol、1.5当量)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(6.01g、37.1mmol、1.5当量)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、次いで0℃に冷却した。無水ACN(50mL)中の44(14.9g、24.7mmol、1当量)の溶液を、N−BOC−バリンイミダゾリドの冷却溶液に添加し、得られた溶液をEt3N(6.4mL、49.4mmol、2当量)で処理した。反応を0℃で1時間進行させた。反応物を1Mクエン酸でpH2〜3(150mL)にクエンチし、15分間撹拌し、IPAC(200mL)で希釈した。有機層を分離し、水および半飽和重炭酸ナトリウムおよび水(2×)で順次洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残留物をゆるやかな加熱(40℃)下でMTBE(125mL)に溶解して、標的化合物の沈殿を得た。固体を0℃で終夜エージングさせ、濾過により単離して、314−1(18.0g、90.9%)を白色固体として得た。MS:m/z=802[M+1]+。
IPAC(45mL)中の314−1(2.4g、3mmol)の撹拌スラリーを、メタンスルホン酸(0.39mL、6mmol、2当量)で処理し、混合物を40℃で撹拌した。1時間後、メタンスルホン酸(2×0.2mL、6mmol、2当量)を添加し、温度を50℃に上昇させた。5時間後、混合物を室温に冷却した。固体を濾別し、IPACで洗浄し、真空下で乾燥させて、314(2.0g、83%)を得た。MS:m/z=702.2[M+1]+。
トリホスフェート
乾燥ヌクレオシド(0.05mmol)を、PO(OMe)3(0.7mL)およびピリジン(0.3mL)の混合物に溶解した。混合物を真空中浴温度(42℃)で15分間蒸発させ、次いで室温まで冷却した。N−メチルイミダゾール(0.009mL、0.11mmol)、続いてPOCl3(9μL、0.11mmol)を添加し、混合物を室温で20〜40分間保持した。反応をLCMSにより制御し、対応するヌクレオシド5’−モノホスフェートの出現によりモニターした。完了後、ピロホスフェートのテトラブチルアンモニウム塩(150mg)、続いてDMF(0.5mL)を添加して、均一な溶液を得た。周囲温度で1.5時間後、反応物を水(10mL)で希釈し、Q Sepharose High Performanceを用いるカラムHiLoad 16/10上に装填した。分離は、50mM TRIS緩衝液(pH7.5)中0から1NのNaClの直線勾配で行った。トリホスフェートは75〜80%Bで溶出した。対応する画分を濃縮した。Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより脱塩を行った。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から30%のメタノールの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を合わせ、濃縮し、3回凍結乾燥して、過剰の緩衝液を除去した。この手順に従って作製される化合物の例を表2に示す。
化合物315〜331
それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年12月20出願の米国特許出願公開第2013/0165400号明細書、2012年12月20出願のPCT国際公開第2013/096679号パンフレットおよび2013年3月19日の同第2013/142525号パンフレットに記載された通りに、化合物315〜化合物331を調製した。
化合物332および化合物333
その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2011年9月19日出願の米国特許出願公開第2012/0070415号明細書に記載された通りに、化合物332および化合物333を調製した。332:287[M+H]+、573[2M+H]+;および333:525.3[M−1]。
化合物346〜350
化合物346〜化合物350は、本明細書に記載の手順の1つまたは複数に従って、当業者に公知の方法を使用して調製した。
化合物352
DCE(40mL)中の352−1(1.2g、2.09mmol)の溶液に、TFA(2mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製して、352−2(600mg、95.3%)を白色固体として得た。
ピリジン(4mL)中の352−2(600mg、1.99mmol)の溶液に、イミダゾール(677mg、9.95mmol)およびTBSCl(900mg、5.97mmol)を室温で添加した。混合物を60℃で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をEA(40mL)で希釈し、ブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、352−3(700mg、65.7%)を白色固体として得た。
DCM(52mL)中の352−3(700mg、1.32mmol)の溶液に、NIS(356mg、1.58mmol)およびTFA(1.3mL)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。室温に冷却した後、溶液をDCM(30mL)で抽出し、飽和NaHCO3水溶液およびブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、352−4(400mg、46.2%)を白色固体として得た。
THF−d8(10mL)中の352−4(327mg、498μmol)、Bu3SnH(174mg、598μmol)および2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(25mg、100μmol)の混合物を、90〜100℃で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%EA)により精製して、352−5(180mg、68.00%)を白色固体として得た。
無水MeCN(2mL)中の352−5(210mg、395μmol)の溶液に、DMAP(121mg、989μmol)、Et3N(100mg、989μmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(299mg、989μmol)を室温で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。NH3・H2O(1mL)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEA(15mL)で希釈し、飽和NH4Cl水溶液(15mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取TLC(DCM中10%MeOH)により精製して、352−6(200mg、95.42%)を白色固体として得た。
MeOH(2mL)中の352−6(200mg、0.38mmol)の溶液に、NH4F(210mg、5.66mmol)を室温で添加した。混合物を90〜100℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(中性条件)により精製して、352(70mg、収率61.8%、重水素78.4%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z=302.1[M+H]+、603.2[2M+H]+。
化合物353
実施例183のトリホスフェートを調製するのと同様の手順を使用し、ピロホスフェートのテトラブチルアンモニウム塩をテトラブチルアンモニウムホスフェート(75mg)で置き換え、0.3mLのDMFを使用して、均一な溶液を得て、ジホスフェートの353を調製することができる。
化合物354
無水ピリジン(200mL)中の354−1(22.80g、99.91mmol)の溶液に、DMTCl(37.24g、109.90mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液(200mL)でクエンチし、EA(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1から0:1)により精製して、所望の生成物(43.00g、72.94mmol)を黄色泡状物として得た。
この生成物(20.00g、37.70mmol)の溶液に、DMF(200.00mL)中のAgNO3(6.40g、37.70mmol)およびイミダゾール(5.13g、75.39mmol)を添加し、続いてTBSCl(8.52g、56.54mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で12時間撹拌し、次いで混合物を減圧下で濃縮して、DMFを除去した。残留物を氷水(300mL)で希釈し、EA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(3×50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3:1から1:1)により精製して、1−[(2R,4S,5R)−5−[[ビス(4−メトキシフェニル)−フェニル−メトキシ]メチル]−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]ピリミジン−2,4−ジオン(15.70g、24.35mmol)を白色固体として得た。
AcOH(105g、1.40mol)中の1−[(2R,4S,5R)−5−[[ビス(4−メトキシフェニル)−フェニル−メトキシ]メチル]−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]ピリミジン−2,4−ジオン(20.00g、31.02mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応物をMeOH(100mL)でクエンチし、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(100mL)で希釈した。溶液を固体NaHCO3でpH=7に中和し、EA(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1から0:1)により精製して、354−2(8.90g、20.79mmol)を白色固体として得た。
ジオキサン(15.00mL)およびDMSO(3.00mL)中の354−2(3.42g、9.99mmol)の撹拌溶液に、DCC(6.18g、29.97mmol)およびPy・TFA(1.93g、9.99mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。溶液をEA(50mL)で希釈し、固体を濾過により除去した。濾液をブライン(30mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
ジオキサン(20mL)中の前ステップの残留物(3.4g)およびホルムアルデヒド(水溶液、3mL)の溶液に、2.0M NaOH(水溶液、5mL)を25℃で一度に添加した。混合物を25℃で16時間撹拌した。混合物を0℃に冷却し、AcOHでpH=7に中和した。溶液を0℃にてNaBH4(452mg、11.952mmol)で処理した。混合物を25℃で30分間撹拌し、次いで反応物を飽和NH4Cl水溶液(100mL)でクエンチした。混合物をEA(2×100mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1から10:1)により精製して、308−3(1.43g、38.4%)を白色固体として得た。
DCM(10.00mL)中の354−3(1.43g、3.84mmol)の溶液に、Tf2O(2.38g、8.45mmol)およびピリジン(1.51g、19.2mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応物を0℃で氷水(20mL)によりクエンチし、次いでDCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=40:1)により精製して、354−4(1.60g、2.14mmol)を黄色泡状物として得た。
DCM(10.00mL)中の354−4(1.60g、2.51mmol)の溶液に、TEA(1.27g、12.57mmol)を添加し、混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を1.0M HCl溶液でpH=7にクエンチし、次いでDCM(30mL)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=40:1から30:1)により精製して、354−5(1.10g、81.07%)を黄色固体として得た。
DMF(10.00mL)中の354−5(1.10g、2.27mmol)の溶液に、NaN3(441.84mg、6.80mmol)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物をH2O(3mL)でクエンチし、EA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、354−6(800.00mg、92.87%)を黄色固体として得た。
THF(20.00mL)中の354−6(800.00mg、2.11mmol)の溶液に、NaOH溶液(1.05mL、2.11mmol、2.0M)を添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。混合物をEA(20mL)で希釈し、ブライン(15mL)で洗浄した。溶液を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮して、354−7(821.00mg、97.89%)を黄色固体として得た。
DCM(10mL)中の354−7(596mg、1.50mmol)の溶液に、TBSCl(452.16mg、3.00mmol)およびイミダゾール(306.36mg、4.50mmol)を添加し、混合物を25℃で5時間撹拌した。混合物をDCM(20mL)で希釈した。溶液をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=40:1から30:1)により精製して、354−8(750mg、87.93%)を白色固体として得た。
CH3CN(10mL)中の354−8(600mg、1.17mmol)およびTEA(296mg、2.93mmol)の溶液に、TPSCl(862mg、2.93mmol)を添加した。混合物を40℃に5時間加熱した。反応物を0.5M HCl溶液でpH=6にクエンチした。溶液をEA(3×20mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をNH3/THF(20mL、10M)で処理した。溶液を25℃で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1から20:1)により精製して、粗生成物(500mg)を得た。粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、354−9(310mg、52%)を白色固体として得た。
THF(5mL)中の354−9(310mg、606.9μmol)の溶液に、THF中TBAF(2mL、1.0M)を25℃で添加した。溶液を25℃で0.5時間撹拌した。混合物を低圧で濃縮した。残留物を分取HPLC(HCl系)により精製して、354(86mg、50.2%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z=283.1[M+H]+、565.3[2M+H]+。
化合物355および356
DMF(3L)中の355−1(394g、2.62mol)およびイミダゾール(268g、3.93mol)の溶液に、TBDPSCl(756.14g、2.75mol)を25℃で一度に添加した。混合物を50℃に加熱し、12時間撹拌した。混合物を水/ブライン(v:v=1:1)(6L)に注ぎ入れ、20分間撹拌した。混合物をEA(2×4L)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブライン(2×4L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、355−2(800g、粗製)を黄色固体として得た。
DCM(6L)中の355−2(1000g、2.57mol)および2,2−ジメトキシプロパン(450g、4.32mol)の溶液に、TsOH・H2O(490g、2.57mol)を25℃で一度に添加した。混合物を0.5時間撹拌した。反応物を水(1L)によりクエンチした。有機層を水(2×4L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮して、355−3(1.1kg、粗製)を得、これを次のステップに直接使用した。
MeOH(3L)中の355−3(1.0kg、2.33mol)およびNH4F(198g、5.36mol)の混合物を、4時間撹拌還流した。溶媒を蒸発させた後、粗生成物をシリカゲル(PE:EA=1:1)により直接精製して、粗製の355−4を得、これを再結晶(PE:EA=1:1)して、純粋な355−4(170g、収率38.4%)を白色固体として得た。1H-NMR (400 MHz, CD3OD), δ = 5.90 (d, J = 4 Hz, 1 H), 4.52 (d, J = 4 Hz, 1 H), 4.15 (s, 1 H), 4.0-3.97 (m, 1 H), 3.75-3.65 (m, 2 H), 1.50 (s, 3 H), 1.31 (s, 3 H).
DMF(4L)中の355−4(300g、1.58mol)の溶液に、NaH(83.3g、3.47mol)を0℃で少量ずつ添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。BnBr(553g、3.23mol)を添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。反応物をNH4Cl(飽和、1L)および水(2L)によりクエンチした。溶液をEA:PE(2×3L、v:v=1:1)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=50:1)により精製して、355−5(505g、79.4%)を黄色油状物として得た。
MeOH(1500mL)中の355−5(330g、891mmol)の溶液に、H2SO4(濃、20mL、406mmol)を25℃で滴下添加した。混合物を60℃に2時間加熱した。混合物を25℃に冷却した後、混合物をHCl(2N、約160mL)でpH7〜8に調整した。溶液をEA(1.5L)で希釈した。有機層をH2O(2×1L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、純粋な355−6(280g、78.3%)を黄色油状物として得た。
DCM(1.5L)中の355−6(150g、435.54mmol)およびDMAP(69.2g、566mmol)の溶液に、Tf2O(135.2g、479mmol)をN2下−10℃でゆっくりと添加した。混合物を25℃に加温し、1.5時間撹拌した。反応物を水(600mL)でクエンチし、pHをHCl(1N)で4〜5に調整した。有機層を分離し、NaHCO3(飽和、1L)、ブライン(1L)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を真空中で濃縮して、355−7(207g、粗製)を黄色油状物として得た。
355−7(207g、435.50mmol)およびTBAF(THF中1M、870mL)の混合物を、60〜70℃で12時間撹拌した。溶媒を低圧で蒸発させた。残留物をEA(800mL)に溶解した。溶液を水(3×500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。溶液を低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、355−8(40g、25.46%)を薄黄色油状物として得た。1H-NMR (400 MHz, CD3OD) δ = 7.36-7.33 (m, 10H), 5.05 (d, J = 8 Hz, 1 H), 4.87 (m, 0.5 H), 4.80-4.70 (m, 1.5 H), 4.62-4.53 (m, 3 H), 4.36-4.30 (m, 1 H), 4.18-4.05 (m, 2 H), 3.70-3.53 (m, 2 H), 3.36 (s, 3 H). 19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ= -209.48.
MeOH(50mL)中の355−8(50g、144.35mmol)の溶液に、Pd(OH)2/C(13g、50%H2O)をAr下で添加した。懸濁液を真空下で脱気し、H2で数回パージした。混合物をH2(40psi)下40℃で8時間撹拌した。触媒を濾別した後、濾液を真空中で濃縮して、355−9(23g、91%)を灰色固体として得た。
DCM(1L)中の355−9(55g、331mmol)およびイミダゾール(31.55g、463.4mmol)の溶液に、TBDPSCl(100g、364.13mmol)を0℃でゆっくりと添加した。混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、次いで混合物を濃縮した。残留物をEA(500mL)に溶解した。溶液を水(2×500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、355−10(74g、55%)を無色油状物として得た。
DMF(750mL)中の355−10(70g、173mmol)の溶液に、NaH(7.61g、190mmol)を0℃で添加し、混合物を25℃で1時間撹拌した。BnBr(32.55g、190.33mmol)をN2下0℃でゆっくりと添加した。混合物を25℃で2時間撹拌し、反応物を水(1000mL)でクエンチした。溶液をEA:PE(v:v=2:1、2×800mL)により抽出した。有機層を分離し、ブライン:水(v:v=1:1、2×500mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、355−11(80g、粗製)を黄色油状物として得た。
MeOH(2000mL)中の355−11(100g、202.1mmol)およびNH4F(15g、404.3mmol)の混合物を、65℃で12時間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をEA(500mL)で希釈し、水(2×500mL)で洗浄した。有機相を飽和ブライン(500mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=8:1)により精製して、355−12(36g、69.5%)を黄色油状物として得た。
DCM(300mL)中の355−12(36g、148.4mmol)およびTEA(22.51g、222.4mmol)の溶液に、BzCl(23g、163.1mmol)をN2下25℃で滴下添加し、混合物を25℃で12時間撹拌した。反応物を水(500mL)でクエンチした。有機層を分離し、水(400mL)により洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させた。有機層を減圧下で濃縮して、355−13(55g、粗製)を黄色油状物として得た。
TFA:H2O(500mL、v:v=9:1)中の355−13(55g、152.62mmol)の混合物を、25℃で30時間撹拌した。溶液を真空中で蒸発させた。残留物をEA(200mL)で希釈し、NaHCO3(水溶液、200mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲル(PE:EA=10:1)により精製して、355−14(45g、収率80.8%)を黄色油状物として得た。
EtOH(500mL)中の355−14(45g、129.9mmol)の溶液に、NaBH4(5.41g、142.9mmol)を25℃で添加し、混合物を25℃で0.5時間撹拌した。反応物をNH4Cl水溶液(500mL)でクエンチし、EA(2×300mL)で抽出した。有機層をブライン(300mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製して、355−15(42g、収率94%)を白色固体として得た。1H-NMR (400 MHz, MeOD), δ = 8.05 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.65-7.20 (m, 9 H), 4.95 (m, 0.5 H), 4.80-4.65 (m, 2 H), 4.53-4.47 (m, 2 H), 4.15-4.07 (m, 1 H), 4.00-3.85 (m, 3 H). 19F NMR (376 MHz, MeOD) δ = -196.75.
ピリジン(500mL)中の355−15(90g、258.4mmol)の混合物を、25℃にて16時間、DMTrCl(92g、271mmol)で処理した。溶媒を真空中で蒸発させた。残留物をEA(500mL)に溶解した。溶液を水(2×300mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮して、355−16(145g、粗製)を黄色固体として得た。
MeOH:THF(2000mL、v:v=3:1)中の355−16(145g、223mmol)の溶液に、NaOMe(12g、53.8mmol)を一度に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、反応物をCO2(固体)でクエンチした。混合物を低圧で濃縮した。残留物をEA(200mL)に溶解した。溶液を水(300mL)およびブライン(300mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、355−17(85g、70%)を黄色油状物として得た。
ピリジン(200mL)中の355−17(35.0g、64mmol)の溶液に、TrtCl(21.42g、76.84mmol)を20℃で一度に添加した。混合物を20℃で15時間撹拌した。溶液を真空中で蒸発させた。残留物をEA(300mL)に溶解した。溶液を水(2×200mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、355−18(31g、89.5%)を黄色油状物として得た。
CH3CN(500mL)中の355−18(31g、41.8mmol)の溶液に、IBX(11.7g、41.8mmol)を20℃で一度に添加し、混合物を80℃で2時間撹拌した。混合物を冷却し、次いで濾過した。濾液を低圧で濃縮して、355−19(32g、粗製)を黄色油状物として得た。
THF(300mL)中の355−19(32g、40.6mmol)およびCsF(18.53g、122mmol)の溶液に、TMSCF3(17.35g、122mmol)を15℃で添加し、混合物を15℃で18時間撹拌した。反応物をMeOH(5mL)でクエンチした。溶液をEA(300mL)で抽出し、水(2×200mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=8:1)により精製して、355−20(25g、71.7%)を黄色油状物として得た。19F NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -74.93, -74.95, -186.74 , -186.83.
THF(50mL)中の355−20(50g、58.35mmol)の溶液に、AcOH(200mL、80%)を添加し、混合物を15℃で16時間撹拌した。次いで、混合物を45℃に加熱し、2時間撹拌した。溶媒を真空中で蒸発させた(蒸発中にMeOHを添加した(5×5mL))。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、355−21(下方のスポット、所望の異性体)(7.4g、22.9%)を黄色固体として得、副産物(17.1g、52.84%)(上方のスポット)を黄色固体として得た。下方のスポット:1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 7.50-7.25 (m, 20 H), 4.85-4.65 (t, 2 H), 4.48-4.40 (m, 1 H), 4.35 (m, 0.5 H), 4.25 (m, 0.5 H), 3.75-3.65 (m, 3 H), 3.20 (d, J = 12 Hz, 1 H). 19F-NMR (376 MHz, MeOD), δ = -75.55, -190.067.上方のスポット:1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 7.50-7.25 (m, 20 H), 4.98-4.80 (m, 1 H), 4.67 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.42-4.39 (m, 1 H), 4.33-4.29 (m, 1 H), 3.85-3.71 (m, 2 H), 3.65-3.60 (m, 1 H), 3.54-5.52, (m, 2H). 19F-NMR (376 MHz, MeOD), δ = -75.455 (s, 3 F), -189.53 (s, 1F).
THF:DMSO(60mL)中の355−21(8.50g、15.3mmol)の溶液に、IBX(4.29g、15.3mmol)を添加し、混合物を35℃で2時間撹拌した。溶液をゆっくりと40℃に加温し、混合物を2時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をEA(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=25:1)により精製して、355−22(8.0g、75%)を黄色油状物として得た。
ピリジン(50mL)中の355−22(4.50g、8.14mmol)の溶液に、Ac2O(2.49g、24.4mmol)を添加した。混合物を15℃で3時間撹拌した。反応物をMeOH(1mL)でクエンチし、溶媒を真空により蒸発させた。残留物をEA(40mL)に溶解した。溶液を水(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、355−23(4.30g、88.8%)を無色油状物として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 7.50-7.20 (m, 20 H), 6.45 (d, J = 12 Hz, 1 H), 4.90 (m, 0.5 H), 4.77 (m, 0.5 H), 4.70-4.55 (m, 3 H), 3.40 (dd, J = 40 Hz, 2 H), 1.79 (s, 3 H). 19F-NMR (376 MHz, MeOD), δ = -73.92 (d, J = 18 Hz, 3F), -204.95 (t, 1F).
MeOH(20mL)中の355−23(900mg、1.51mmol)の溶液に、N2雰囲気下でPd(OH)2/C(50%、0.6g)を添加した。懸濁液を脱気し、H2(3×)でパージした。混合物をH2(40psi)下40℃で24時間撹拌し、次いで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=10:1)により精製して、355−24(300mg、39.4%)を黄色油状物として得た。
DCM(2mL)中の355−24(200mg、396.5μmol)の溶液に、TFA(153mg、1.34mmol)およびEt3SiH(365mg、3.14mmol)を添加した。混合物を15℃で20分間撹拌した。溶媒を真空中で直接蒸発させた。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=1:1)により精製して、355−25(100mg、96%)を白色固体として得た。
DCM(2mL)中の355−25(100mg、381μmol)の溶液に、DMAP(46.60mg、381μmol)およびTEA(115.8mg、1.14mmol)を添加した。BzCl(117.96mg、839.19μmol)を添加し、混合物を15℃で0.5時間撹拌した。反応物をHCl(0.3N、10mL)でクエンチした。混合物をCH2Cl2(3×10mL)で抽出し、水(10mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)により精製して、355−26(144mg、81%)を黄色油状物として得た。1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 8.12 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 8.04 (d, J = 7.6 Hz, 1 H), 7.70-7.39 (m, 6 H), 6.57 (d, J = 11 Hz, 1 H), 6.02 (dd, J1 = 22.8 Hz, J2= 4.8 Hz, 1 H), 5.28 (dd, J1 = 52 Hz, J2 = 4.4 Hz, 1 H), 4.74 (t, 2 H), 1.96 (s, 3 H). 19F-NMR, (376 MHz, MeOD), δ = -74.18 (d, J = 18.8 Hz, 3 F), -204.08 (t, 1F).
ウラシル(457.54mg、4.08mmol)およびHMDS(3.85g、23.86mmol)の混合物を、120℃で1時間撹拌し、溶媒を低圧で蒸発させた。355−26(480mg、1.02mmol)をCH3CN(2mL)に溶解し、上記混合物で処理した。混合物をマイクロ波管に入れ、TMSOTf(1.60g、7.19mmol)で処理した。混合物をマイクロ波照射下140℃で4時間加熱した。反応物をMeOHでクエンチし、混合物を低圧で直接濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)により精製して、粗生成物(2.5g)を得、これを分取HPLC(TFA)により精製して、2つの異性体(0.92g)を得た。残留物をSFC(AD−H_6_30−65 6MIN、OJ(250mm×50mm、10um)、ベース−MeOH)により精製した後、355−27a(α−異性体、470mg、22%)および355−27b(β−異性体、320mg、15%)を白色固体として得た。355−27a(α−異性体):1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 8.63 (s, 1H), 8.20-8.00 (m, 4 H), 7.75-6.95 (m, 6 H), 6.63 (d, J = 20.8 Hz, 1 H), 6.10 (dd, J1 = 23.6 Hz, J2 = 4 Hz, 1 H), 5.86 (d, J = 6.8 Hz, 1 H), 5.47 (d, J = 54 Hz, 1 H), 4.80 (s, 2H). 19F-NMR (376 MHz, MeOD), δ = -73.65 (d, J = 16.4 Hz, 3 F), -212.54 (t, 1F).355−27b(β−異性体):1H-NMR (400 MHz, CDCl3), δ = 8.48 (s, 1H), 8.15-8.00 (m, 4 H), 7.60-7.25 (m, 6 H), 6.22 (dd, J1 = 16 Hz, J2 = 6.4 Hz, 1 H), 5.95-5.20 (m, 3 H), 4.80 (s, 2H). 19F-NMR (376 MHz, MeOD), δ = -73.31 (d, J = 11 Hz, 3 F), -192.56 (t, 1F).
NH3/MeOH(7M、5mL)中の355−27b(180mg、344μmol、1.0当量)の混合物を、15℃で16時間撹拌した。溶媒を真空中で直接濃縮した。残留物を分取HPLC(中性条件、NH4HCO3)により精製して、356(86mg、79.4%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z315.1[M+H]+。
CH3CN(2mL)中の355−27b(200mg、383μmol)の溶液に、DMAP(116mg、957μmol)、TEA(97mg、957μmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(290mg、957μmol)を添加し、混合物を15℃で20分間撹拌した。混合物をNH3・H2O(2mL)で処理し、混合物を15℃で10分間撹拌した。混合物をEA(2×10mL)で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)により精製し、分取TLC(DCM:MeOH=15:1)により再精製して、355−28(90mg、45%)を白色固体として得た。
NH3/MeOH(7M、3mL)中の355−28(90mg、172.61μmol)の混合物を、15℃で16時間撹拌した。溶媒を真空中で直接濃縮した。残留物を分取HPLC(HCl条件)により精製して、355(30mg、55%)を白色固体として得た。ESI−MS:m/z314.0[M+H]+。
化合物357
357−1(2.3g、3.0mmol)を、25℃にてMeOH中NH3(50mL、10M)で処理した。混合物を25℃で24時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%〜30%EtOAc)により精製して、357−2(1.5g、70.8%)を白色固体として得た。
無水DCM(15.00mL)中の357−2(1.5g、2.26mmol)の撹拌溶液に、デス−マーチン(1.6g、3.84mmol)をN2下0℃で一度に添加した。混合物を25℃で1.5時間撹拌した。反応物を0℃にて飽和Na2S2O3および飽和NaHCO3(v:v=1:1、20mL)でクエンチした。水相をDCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、357−3(1.6g、粗製)を得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
無水THF(12mL)中のメチル(トリフェニル)ホスホニウム;ブロミド(3.4g、9.4mmol)の溶液に、n−BuLi(2.5M、3.8mL)をN2下0℃で滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。THF(8mL)中の357−3(1.55g、2.35mmol)を0℃で混合物に滴下添加した。溶液を加温し、25℃で12時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%〜20%EtOAc)により精製して、357−4(1.1g、71.05%)を白色固体として得た。
357−4(501mg、758.9μmol)を、N2下25℃で9−BBN(0.5M、15mL)に一度に溶解した。混合物をマイクロ波中80℃で30分間加熱した。飽和NaHCO3水溶液(5mL)およびH2O2(30%、2.5mL)を0℃で添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を0℃にて飽和Na2S2O3でクエンチした。混合物をEAおよび水で希釈した。水相をEAで逆抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%〜25%EtOAc)により精製して、357−5(395mg、76.9%)を白色固体として得た。
無水DCM(4mL)中の357−5(360mg、531.8μmol)の溶液に、DCM(1mL)中のTEA(215mg、2.13mmol)およびMsCl(73mg、638.26μmol)を0℃で滴下添加した。混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を氷水でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO4で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮して、357−6(395mg、粗製)を褐色固体として得、これをさらに精製することなく次のステップにおいて使用した。
無水DMF(4mL)中の357−6(380mg、504μmol)の溶液に、NaN3(98mg、1.51mmol)を25℃で添加した。混合物を70℃で3時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過した。濾液を低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中10%〜30%EtOAc)により精製して、357−7(295mg、83.5%)を白色固体として得た。
無水CH3CN(3mL)中の357−7(295mg、420.3μmol)の撹拌溶液に、DMAP(102.7mg、840.6μmol)、TEA(85.1mg、840.6μmol)およびTPSCl(247.9mg、840.6μmol)を25℃で添加した。混合物を25℃で3時間撹拌した。NH3・H2O(10mL、28%)を添加し、混合物を1時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中1%〜2%MeOH)により精製して、357−8(260mg、88.3%)を白色固体として得た。
357−8(240mg、342.4μmol)を、25℃にて80%HCOOH(10mL)で処理した。混合物を70℃で2時間撹拌した。反応物を25℃に冷却し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中2%〜6%MeOH)上で精製して、357(85mg、79.1%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z=314.9[M+H]+、629.1[2M+H]+。
化合物358
AcOH(10mL)およびTFA(0.25mL)中の358−1(0.68g、1.07mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物をMeCNおよびトルエンと共蒸発させた。MeOH:CH2Cl2溶媒系(2〜12%勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、358−1(0.32g、82%)を得た。
THF(9mL)およびLiBH4(94mg、3.6mmol)中の358−1(0.32g、0.9mmol)の混合物を、室温で2日間撹拌した。反応物をAcOH:EtOHでクエンチし、混合物を蒸発させた。MeOH:CH2Cl2溶媒系(4〜15%勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、358−2(80mg、30%)を得た。
ピリジン(3mL)および無水イソ酪酸(90μL、0.55mmol)中の358−2(80mg、0.27mmol)の混合物を、室温で終夜撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物をトルエンと共蒸発させた。EtOAc:ヘキサン溶媒系(30〜100%勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、358−3(72mg、61%)を白色固体として得た。
MeCN(2mL)中の358−3(72mg、0.17mmol)の溶液に、トリイソプロピルフェニルスルホニルクロリド(102mg、0.34mmol)、DMAP(41mg、0.34mmol)およびEt3N(47μL、0.34mmol)を添加した。混合物を室温で90分間撹拌し、次いでアンモニアを吹き込んで急速にバブリングした(<1分)。混合物を10分間撹拌した。混合物をCH2Cl2で希釈し、0.1N HCl、飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。MeOH:CH2Cl2溶媒系(4〜12%勾配)を用いるシリカカラム上で精製して、358(46mg、60%)を得た。MS:m/z=434.00[M−1]。
化合物359
THF(5mL)中のイソ酪酸(278μL、3mmol)の溶液に、CDI(486mg、3mmol)を添加した。1時間後、イソ酪酸イミダゾリドの溶液を、DMF(5mL)中の106(600mg、2mmol)、トリエチルアミン(560μL、4mmol)およびDMAP(0.2mmol)の撹拌溶液に添加した。溶液を室温で終夜放置した。反応物を酢酸イソプロピルと飽和塩化アンモニウム水溶液との間で分配した。有機相を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。359(500mg、67%)を、カラムクロマトグラフィー(DCM中10から15%のMeOH)、続いてイソプロパノール:ヘキサン(1:2)からの結晶化により白色固体として単離した。MS:m/z371[M+H]+。
化合物360
ACN(20mL)中の360−1(2.16g、4.73mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.9mL、15mmol)、DMAP(60mg、0.5mmol)および無水イソ酪酸(1.08mL、6.5mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸イソプロピルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機相を分離し、水で洗浄し、濃縮した。360−2(2.1g、84%)を、ヘキサン中25から50%のEAを使用するカラムクロマトグラフィーにより白色泡状物として単離した。MS:m/z528[M+H]+。
360−2(2.1g、3.98mmol)をACN(15mL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(1.1mL、8mmol)およびDMAP(537mg、4.4mmol)を溶液に添加し、続いてトリイソプロピルベンゼンスルホニルクロリド(1.33g、4.4mmol)を添加した。混合物を室温に加温し、次いで1時間撹拌した。反応物を水酸化アンモニウム(1mL)でクエンチした。混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸イソプロピルで希釈し、アンモニウム塩から濾過した。濾液を水および重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで減圧下で濃縮した。360−3(2.1g、約100%)を、CH2Cl2中4〜10%MeOHを使用するカラムクロマトグラフィーにより黄色がかった泡状物として単離した。MS:m/z527[M+H]+。
360−3(1.10g、2.09mmol)をTHF(6mL)に溶解した。溶液を0℃に冷却し、THF中1M TBAF溶液(2.1mL、2.1mmol)で処理した。反応を1時間進行させ、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液の添加によりクエンチした。360(450mg、58%)を酢酸イソプロピルで抽出し、CH2Cl2中5〜15%MeOH中のカラムクロマトグラフィーによりオフホワイトの泡状物として単離した。MS:m/z371[M+H]+。
化合物361
361−1(400mg)をNH3/メタノール(10mL)に溶解し、混合物を周囲温度で2日間にわたって保持した。溶媒を蒸発させ、残留物を3%から20%のCH2Cl2中MeOHの勾配でシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。生成物の混合物を、Synergy 4ミクロンHydro−RPカラム(Phenominex)上でのRP HPLCにより分離した。50mM酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(pH7.5)中0から50%のMeOHの直線勾配を溶出に使用した。対応する画分を収集し、濃縮し、凍結乾燥(3×)して、過剰の緩衝液を除去した。両異性体の1’位の立体化学をNOE NMR実験により証明した。より短い保持時間を有する化合物が361であった。MS:m/z319[M+1]+、637[2M+1]+。
化合物362
362−1(6.0g、14.77mmol)を、室温にてMeOH中NH3(7.0M、150mL)で処理した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)により精製して、362−2(3.4g、90%)を白色固体として得た。
無水THF(60mL)中の362−2(3.4g、13.1mmol)の撹拌懸濁液に、ピリジン(15mL)、イミダゾール(1.8g、26.5mol)およびPPh3(5.1g、19.5mol)を添加した。THF(20mL)中のI2(4.3g、16.9mol)の溶液を、0℃で滴下添加した。混合物を室温に加温し、16時間撹拌した。反応物を飽和Na2S2O3水溶液でクエンチし、EA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中40%EA)により精製して、362−3(4.6g、粗製)を白色固体として得た。
THF(35mL)中の362−3(4.6g、粗製)の溶液に、DBU(37.8g、247mmol)を添加した。混合物を室温で0.5時間撹拌した。混合物を酢酸でpH=7に中和し、EA(3×100mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、362−4(1.59g、粗製、純度84%)を白色固体として得た。
無水MeCN(35mL)中の362−4(1.59g、粗製)の氷冷溶液に、NEt3・3HF(1.06g、6.56mmoll)およびNIS(3.69g、16.40mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。反応が完了した後、反応物を飽和Na2S2O3水溶液および飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、EA(3×100mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中50%EA)により精製して、362−5(2.0g、2つの異性体)を白色固体として得た。
無水DCM(30mL)中の362−5(2.0g、5.15mmol、2つの異性体)の溶液に、DMAP(1.57g、12.88mmol)およびBzCl(1.27g、9.01mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、DCM(3×60mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中25%EA)により精製して、粗生成物を得た。粗製物をSFC分離(中性条件)によりさらに精製して、362−6(1.60g、63.1%)を白色固体として得た。
乾燥DMF(30mL)中の362−6(573mg、1.16mmol)の溶液に、NaOBz(1.68g、11.64mmol)および15−クラウン−5(3.08g、13.97mmol)を添加し、混合物を90〜110℃で24時間撹拌した。混合物を濾過し、EA(3×20mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、低圧で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(PE中30%EA)により精製して、362−7(492mg、87.20%)を白色固体として得た。
362−7(293mg、0.6mmol)を、MeOH中NH3(30mL、7.0M)で処理した。混合物を60℃で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中3%イソプロパノール)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(FA条件)により精製して、362(108mg、53.41%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z=279.1[M+H]+。
化合物363
無水CH3CN(8mL)中の362−7(492mg、1.01mmol)の溶液に、DMAP(308mg、2.53mmol)、Et3N(255mg、2.53mmol)および2,4,6−トリイソプロピルベンゼン−1−スルホニルクロリド(765mg、2.53mmol)を室温で添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。THF中のNH3の溶液(4mL、7.0M)を添加し、混合物を30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をEAで希釈した。溶液を0.5%AcOH水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中2%MeOH)により精製し、分取TLC(DCM中10%MeOH)によりさらに精製して、363−1(370mg、65.6%)を白色固体として得た。
363−1(370mg、0.76mmol)を、MeOH中NH3(40mL、7.0M)で処理した。混合物を60℃で16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM中8%イソプロパノール)により精製して、粗生成物を得た。粗生成物を分取HPLC(FA条件)により精製して、363(65.6mg、30.2%)を白色固体として得た。ESI−TOF−MS:m/z=278.1[M+H]+、555.2[2M+H]+。
化合物364
364−1(50mg、0.081mmol)を無水CH3CN(1.0mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(81μL、0.32mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。残留物を、15〜30%EA:DCMを使用するシリカゲルカラム上で精製して、蒸発後に、364(25.6mg、92%)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z=346.05[M+H]+
化合物365
無水ピリジン(3.0mL)中の364−1(300mg、0.49mmol)の撹拌溶液に、TBDPSCl(0.27mL、0.97mmol)およびDMAP(119mg、0.97mmol)を0℃(氷/水浴)で添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を0から5℃に冷却した。反応物をEtOH(0.3mL)でクエンチし、EA(100mL)で希釈した。水(50mL)を混合物に添加した。溶液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。残留物を、EA:ヘキサン(10〜100%勾配)を用いるシリカ上で精製して、365−1(386mg、93%)をオフホワイトの泡状物として得た。
無水CH3CN(4.0mL)中の365−1(300mg、0.49mmol)の撹拌溶液に、365−2(331.0mg、0.94mmol、Katritzky et al., Synthesis (2004) 2004(16):2645-2652に記載されている手順に従って調製)、DIPEA(0.17mL、0.94mmol)およびDMAP(115mg、0.94mmol)を添加した。溶液を70℃で16時間撹拌した。混合物を0から5℃に冷却し、EA(100mL)で希釈し、次いで水(50mL)を添加した。溶液を飽和NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。残留物を、EA:ヘキサン(10〜100%勾配)を用いるシリカ上で精製して、365−3(174mg、70%)を黄色泡状物として得た。
THF(2mL)中の365−3(166mg、0.153mmol)の溶液に、3TEA・HF(98μL、0.61mmol)およびTEA(66μl、0.46mmol)を氷浴温度で添加した。混合物を室温で18時間撹拌した。混合物をEAで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー、EA:ヘキサン(20〜100%勾配)により精製して、365−4(106mg、81.5%)を白色泡状物として得た。
THF(3mL)中のトリエチルアンモニウムビス(POC)ホスフェート(0.36mmol、118mgのビス(POC)ホスフェートおよび0.5mLのTEAから調製)の溶液に、365−4(102mg、0.12mmol)、続いて3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール(48mg、0.42mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.6mmol)およびBOP−Cl(107mg、0.42mmol)を0から5℃(氷水浴)で添加した。混合物を2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空中で濃縮して、白色固体を得、これをシリカゲルカラム(EA:ヘキサン、5から60%)上で精製して、365−5を薄黄色泡状物(106mg、78%)として得た。
365−5(102mg、0.088mmol)を無水CH3CN(0.7mL)に溶解し、ジオキサン中4N HCl(55μL、0.22mmol)を0から5℃で添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで無水EtOH(100μL)を添加した。溶媒を室温で蒸発させ、トルエン(3×)と共蒸発させた。生成物をシリカゲルカラム(EA:ヘキサン、15から100%)上で精製して、365−6を白色泡状物(60.3mg、77%)として得た。
365−6(40mg、0.044mmol)を無水EtOH(1.3mL)に溶解し、脱気(3×)し、H2でフラッシュし、次いで10%Pd/C(6mg)およびジオキサン中4N HCl(22μL、0.089mmol)を添加した。混合物をH2雰囲気下室温で2時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、セライトを無水EtOH(1.5mL)で洗浄した。溶媒を蒸発させ、無水ジエチルエーテル(3×1.5mL)とすり混ぜた。エーテル層をデカントし、得られた固体を高真空中で乾燥させて、365(26.8mg、79.7%、塩酸塩)を白色固体として得た。ESI−LCMS:m/z=757.2[M+H]+。
化合物366
366は、362(36.5mg、0.13mmol)、およびトリエチルアンモニウムビス(POC)ホスフェートの溶液(0.26mmol、THF(1mL)中のビス(POC)ホスフェート(85mg)およびTEA(0.5mL)から調製)から出発して、365−5について記載した手順に従って調製した。ESI−LCMS:m/z=589.0[M−H]−。
式(I)の化合物
式(I)のいくつかの化合物は、市販されている。いくつかの化合物に関して、前記合成は例示的なものであり、式(I)の追加化合物を調製する出発点として使用することができる。式(I)の追加化合物の例を以下に示す。これらの化合物は、本明細書に示され記載されている合成スキームを含む様々な方法で調製することができる。当業者は、開示されている合成の変更を認識することおよび本明細書の開示に基づく経路を考案することができるであろう;すべてのこのような変更および代替経路は、特許請求の範囲内にある。
フィロウイルスアッセイ
Panchal et al., J. Biomolecular Screening (2010) 15(7):755-765に記載された方法を使用して、式(I)の化合物をフィロウイルスに対する活性について試験した。本明細書に記載されるいくつかの式(I)の化合物は、EC50<25μMの活性を有してフィロウイルスに対して活性であった。例えば、化合物315は、エボラに対してEC50<25μMを有し、化合物106および化合物332は両方とも、HeL細胞中のエボラに対してEC50<2μMを有した。
組合せ研究
HeLa細胞培養系で増強された緑色蛍光タンパク質を発現するように遺伝子操作された(engineered)組換えエボラウイルス(Ebola virus)(EBOV)ザイール(Zaire)(EBOV−eGFP)を使用して、化合物を組合せで試験した。EBOV感染は、0.5の感染多重度(MOI)で行った。2倍段階希釈液を用いて20μMまたは100μMのいずれかで出発して、10点滴定で化合物を試験した。コンセンサスインターフェロン(CIFN)を、3倍段階希釈液を用いて10ng/mLの最高濃度から出発して9つの濃度で各化合物に関して試験した。HeLa細胞を、EBOV感染18〜20時間前にCIFNで処置し、化合物を感染2時間前に細胞に加えた。次いで、細胞を、試験化合物、または化合物の組合せと一緒に、対照として化合物なしで、さらに48時間インキュベートした。細胞をホルマリンに固定し、リン酸緩衝生理食塩水中で洗浄し(×3)、ハイコンテントイメージングによりEBOV−eGFP感染細胞の数を査定することによって、試験化合物の組合せの直接的効果を調べた。用量−応答曲線は、個別の化合物および2種の試験化合物の固定比の組合せについて決定した。
MacSynergy IIソフトウェアが、M.Prichard博士(ミシガン大学)により親切にも提供された。このプログラムにより、Bliss−Independenceモデルによって2種の阻害剤のチェッカーボード組合せから生成したデータ点のすべての薬物相互作用の3次元調査が可能になる。信頼限界(Confidence bounds)は、反復データから決定した。95%信頼限界(Confidence limits)(CL)が理論的相加面と重複しない場合、2種の薬物間の相互作用は、相加と有意に異なる。相乗効果または拮抗作用の容積を決定し、3次元でグラフにより表すことができ、2種の薬物濃度の変化あたりの相乗効果または拮抗作用の相対量に相当する。相乗効果および拮抗作用の容積は、Bliss independenceモデルに基づき、これは、両方の化合物が異なる標的に対して独立して作用することを仮定する。Bliss independenceモデル下の1組の予測部分的応答faABは、faAB=faA+faB−faA*faBとして計算され、faAおよびfaBは、可能な応答の部分、例えば、それぞれ、量dAおよび量dBでの化合物Aおよび化合物Bの阻害%に相当し、量(dA+dB)での化合物Aおよび化合物Bの組合せの阻害%を表す。faAB>faA+faB−faA*faBである場合、Bliss相乗効果を有し;faAB<faA+faB−faA*faBである場合、Bliss拮抗作用を有する。95%の相乗効果容積/拮抗作用容積は、観察された阻害間の差およびBliss independenceモデル下のfaABの予測に対する95%信頼限界の総和である。MacSynergyは、データ分析のために使用した。
MacSynergy II容積の説明:<25μM2%=相加;25〜50μM2%=小さい相乗効果;50〜100μM2%=有意な相乗効果;および>100μM2%=強い相乗効果。Infergen(登録商標)と化合物106、Infergen(登録商標)と化合物315およびInfergen(登録商標)と化合物332の組合せは、すべて強い相乗効果を示した。
前述のことを、明確さおよび理解のために例証および実施例によっていくらか詳細に説明してきたが、多くのかつ様々な変更を本開示の精神から逸脱することなしに行い得ることが当業者によって理解される。したがって、本明細書に開示される形態は、単に例証的なものであり、本開示の範囲を限定することは意図されず、むしろまた、本発明の真の範囲および精神とともに生じる変更および代替のすべてに及ぶことが意図されることが明らかに理解されるべきである。