JP7429799B2 - 抗ウイルス化合物 - Google Patents

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Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年2月18日に出願された「ANTIVIRAL COMPOUNDS」と題された、米国仮特許出願第62/978,199号に対する優先権の利益を主張し、その全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
(配列表)
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2021年2月17日に作成された当該ASCIIコピーは、1225-WO-PCT_SL.txtと名付けられており、800バイトのサイズである。
フラビウイルス科ファミリーを含むウイルスは、例えば、ペストウイルス、フラビウイルス、及びヘプシウイルスを含む、少なくとも3つの区別可能な属を含む(Calisher,et al.,J.Gen.Virol.,1993,70,37-43)。ペスチウイルスは、ウシウイルス性下痢ウイルス(bovine viral diarrhea virus、BVDV)、古典的豚熱ウイルス(classical swine fever virus、CSFV、豚コレラ)、及びヒツジのボーダー病(BDV)などの多くの経済的に重要な動物の疾患を引き起こすが、ヒト疾患でのそれらの重要性はより十分には特徴付けられていない(Moennig,V.,et al.,Adv.Vir.Res.1992,48,53-98)。フラビウイルスは、デング熱及び黄熱などの重要なヒト疾患に関与しているが、ヘパシウイルスは、ヒトにおいてC型肝炎ウイルス感染症を引き起こす。フラビウイルス科のファミリーによって引き起こされる他の重要なウイルス感染症には、西ナイルウイルス(West Nile virus、WNV)日本脳炎ウイルス(Japanese encephalitis virus、JEV)、ダニ媒介性脳炎ウイルス、クンジンウイルス、マリーバレー脳炎、セントルイス脳炎、オムスク出血熱ウイルス、及びジカウイルスが含まれる。フラビウイルス科ウイルスファミリー由来の感染症の組み合わせは、世界中で重大な死亡率、罹患率、及び経済的損失を引き起こしている。したがって、フラビウイルス科ウイルス感染症のための効果的な治療を開発する必要がある。
ニューモウイルス科ウイルスは、多くの一般的なヒト及び動物疾患に関与するネガティブセンス一本鎖RNAウイルスである。ニューモウイルス科ウイルスファミリーには、ヒト呼吸器多核体ウイルス(human respiratory syncytial virus、HRSV)及びヒトメタニューモウイルスが含まれる。ほとんどすべての小児は、2歳の誕生日までにHRSV感染症を有しているであろう。HRSVは、乳児期及び小児期における下気道感染症の主要な原因であり、感染したもののうちの0.5%~2%が入院を必要とする。
現在、HRSV感染症を予防するワクチンはない。モノクローナル抗体パリビズマブは、免疫予防に利用可能であるが、その使用は、高リスクの乳児、例えば、早期乳児又は先天性心臓若しくは肺疾患のいずれかを有する乳児に制限され、一般的な使用の費用は、多くの場合、法外である。加えて、ヌクレオシド類似体リバビリンは、HRSV感染症を治療するための唯一の抗ウイルス剤として承認されているが、有効性が限られている。したがって、抗ニューモウイルス科ウイルス感染症治療剤が必要とされている。
ウイルス感染症を治療するために有用なピロロ[2,3-d]ピリミジン化合物の例は、米国特許出願公開第2012/0009147(A1)号(Cho et al.)、米国特許出願公開第2012/0020921(A1)(Cho et al.)、国際公開第2008/089105(A2)号(Babu et al.)、国際公開第2008/141079(A1)号(Babu et al.)、国際公開第2009/132135(A1)号(Butler et al.)、国際公開第2010/002877(A2)号(Francom)、国際公開第2011/035231(A1)号(Cho et al.)、国際公開第2011/035250(A1)号(Butler et al.)、国際公開第2011/150288(A1)号(Cho et al.)、国際公開第2012/012465号(Cho et al.)、国際公開第2012/012776(A1)号(Mackman et al.)、国際公開第2012/037038号(Clarke et al.)、国際公開第2012/087596(A1)号(Delaney et al.)、及び国際公開第2012/142075(A1)号(Girijavallabhan et al.)に記載されている。
したがって、効果的かつ許容可能な毒性プロファイルを有する、HRSV感染症などのニューモウイルス科ウイルス感染症、デングを含むフラビウイルス科感染症、及びEBOV感染症を治療するための組成物及び方法が必要とされている。本開示は、これら及び他の必要性に対処する。
米国特許出願公開第2012/0009147(A1)号明細書 米国特許出願公開第2012/0020921(A1)号明細書 国際公開第2008/089105(A2)号 国際公開第2008/141079(A1)号 国際公開第2009/132135(A1)号 国際公開第2010/002877(A2)号 国際公開第2011/035231(A1)号 国際公開第2011/035250(A1)号 国際公開第2011/150288(A1)号 国際公開第2012/012465号 国際公開第2012/012776(A1)号 国際公開第2012/037038号 国際公開第2012/087596(A1)号 国際公開第2012/142075(A1)号
Calisher,et al.,J.Gen.Virol.,1993,70,37-43 Moennig,V.,et al.,Adv.Vir.Res.1992,48,53-98
一実施形態では、本開示は、式(I)の化合物、
又はその医薬的に許容される塩であって、式中、
塩基が、以下であり、
及びRが、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、C1~6アルキルであり、
が、-N(H)R3Aであり、
3Aが、H、-CHOP(O)(OH)、又は-C(O)R3Dであり、式中、
3Dが、C6~12アリール、又はC3~6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1~6アルキルであり、
4Aが、Oであり、
4B及びR4Cが、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR4B1(式中、R4B1が、C6~12アリールである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R4Dが、独立して、C1~6アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1及びR4E2が、各々独立して、H又はC1~6アルキルであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、1~3個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任意選択で置換されたC3~8シクロアルキルであり、
各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHであり、
5A及びR5Bが、各々独立して、-OP(O)(OH)で置換されたC1~6アルキルである、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、以下である化合物、又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、医薬的に有効な量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。
別の実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。
別の実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。
別の実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。
別の実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
別の実施形態では、本開示は、例えば、フラビウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
別の実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療で使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療で使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療で使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療で使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含み、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又は医薬的に許容可能な塩が使用されることを特徴とし、呼吸状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化のヒトにおける治療又は予防のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用であって、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、使用を提供する。
別の実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてその治療又は予防に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩であって、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
I.概論
本開示は、エボラ、ジカ、西ナイル、黄熱、デング、HBV、HCV、RSVなどのウイルス感染症の治療のための2’,3’-ジヒドロキシ-4’-フルオロメチルヌクレオシド及び関連化合物を提供する。
II.定義
「アルキル」は、直鎖状又は分枝状の飽和一価炭化水素である。例えば、アルキル基は、1~10個の炭素原子(すなわち、C1~10アルキル)又は1~8個の炭素原子(すなわち、C1~8アルキル)又は1~6個の炭素原子(すなわち、C1~6アルキル)又は1~4個の炭素原子(すなわち、C1~4アルキル)を有し得る。アルキル基の例には、メチル(Me,-CH)、エチル(Et,-CHCH)、1-プロピル(n-Pr、n-プロピル、-CHCHCH)、2-プロピル(i-Pr、i-プロピル、-CH(CH)、1-ブチル(n-Bu、n-ブチル、-CHCHCHCH)、2-メチル-1-プロピル(i-Bu、i-ブチル、-CHCH(CH)、2-ブチル(s-Bu、s-ブチル、-CH(CH)CHCH)、2-メチル-2-プロピル(t-Bu、t-ブチル、-C(CH)、1-ペンチル(n-ペンチル、-CHCHCHCHCH)、2-ペンチル(-CH(CH)CHCHCH)、3-ペンチル(-CH(CHCH)、2-メチル-2-ブチル(-C(CHCHCH)、3-メチル-2-ブチル(-CH(CH)CH(CH)、3-メチル-1-ブチル(-CHCHCH(CH)、2-メチル-1-ブチル(-CHCH(CH)CHCH)、1-ヘキシル(-CHCHCHCHCHCH)、2-ヘキシル(-CH(CH)CHCHCHCH)、3-ヘキシル(-CH(CHCH)(CHCHCH))、2-メチル-2-ペンチル(-C(CHCHCHCH)、3-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CH(CH)CHCH)、4-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CHCH(CH)、3-メチル-3-ペンチル(-C(CH)(CHCH)、2-メチル-3-ペンチル(-CH(CHCH)CH(CH)、2,3-ジメチル-2-ブチル(-C(CHCH(CH)、3,3-ジメチル-2-ブチル(-CH(CH)C(CH、及びオクチル(-(CHCH)が含まれるが、これらに限定されない。
「アルコキシ」とは、アルキル基を結合点に連結する酸素原子を有するアルキル基:アルキル-O-を指す。アルキル基に関して、アルコキシ基は、C1~6などの任意の好適な数の炭素原子を有することができる。アルコキシ基には、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、ブトキシ、2-ブトキシ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキソキシなどが含まれる。アルコキシ基は、以下に記載の様々な置換基で更に置換され得る。アルコキシ基は、置換又は非置換であり得る。
「ヒドロキシ」は、-OHを指す。
本明細書で使用される場合、「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ(-F)、クロロ(-Cl)、ブロモ(-Br)及びヨード(-I)を指す。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、アルキルの1個以上の水素原子が、同じであっても異なっていてもよいハロ置換基によって独立して置き換えられている、本明細書で定義されるアルキルを指す。例えば、C1~4ハロアルキルは、C1~4アルキルの1個以上の水素原子がハロ置換基によって置き換えられている、C1~4アルキルである。ハロアルキル基の例には、フルオロメチル、フルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1-トリフルオロエチル、及びペンタフルオロエチルが含まれるが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」は、3~20個の環状炭素原子(すなわち、C3~20シクロアルキル)、例えば、例えば、3~12個の環構成原子、例えば、3~10個の環構成原子、若しくは3~8個の環構成原子、若しくは3~6個の環構成原子、若しくは3~5個の環構成原子、又は3~4個の環構成原子を有する、単一の飽和又は部分不飽和全炭素環を指す。「シクロアルキル」という用語はまた、飽和及び部分的不飽和全炭素縮合多環系(例えば、2つ、3つ、又は4つの炭素環式環を含む環系)を含む。したがって、シクロアルキルには、二環式炭素環(例えば、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン及びビシクロ[2.1.1]ヘキサンなどの約6~12個の環構成炭素原子を有する二環式炭素環)、及び多環式炭素環(例えば、最大約20個の環構成炭素原子を有する三環式及び四環式炭素環)などの多環式炭素環が含まれる。縮合多環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、又は架橋結合を介して互いに接続することができる。単環式シクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1-シクロペント-1-エニル、1-シクロペント-2-エニル、1-シクロペント-3-エニル、シクロヘキシル、1-シクロヘキサ-1-エニル、1-シクロヘキサ-2-エニル、及び1-シクロヘキサ-3-エニルが含まれる。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」又は「複素環」又は「ヘテロシクロアルキル」は、環内に少なくとも1個のヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素、及び硫黄から選択される少なくとも1個の環構成ヘテロ原子)を有する単一の飽和若しくは部分不飽和非芳香族環又は非芳香族多環系を指す。別段で特定されない限り、ヘテロシクリル基は、3~約20個の環構成原子、例えば、3~12個の環構成原子、例えば3~10個の環構成原子、又は3~8個の環構成原子、又は3~6個の環構成原子、又は3~5個の環構成原子、又は4~6個の環構成原子、又は4~5個の環構成原子を有する。したがって、この用語は、環内に約1~6個の環構成炭素原子、並びに酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択される約1~3個の環構成ヘテロ原子を有する単一の飽和又は部分不飽和環(例えば、3、4、5、6、又は7員の環)を含む。複数の縮合環(例えば、二環式ヘテロシクリル)系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。複素環には、アゼチジン、アジリジン、イミダゾリジン、モルホリン、オキシラン(エポキシド)、オキセタン、チエタン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、キヌクリジン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、6-オキサ-1-アザスピロ[3.3]ヘプタン-1-イル、2-チア-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-イル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2-アザビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、4-アザスピロ[2.4]ヘプタニル、5-アザスピロ[2.4]ヘプタニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、環の少なくとも1つが芳香族である、単一の全炭素芳香環又は全炭素環縮合多環系を指す。例えば、いくつかの実施形態では、アリール基は、6~20個の炭素原子、6~14個の炭素原子、又は6~12個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、少なくとも1つの環が芳香族であり、他方の環が芳香族であってもよいし又は芳香族でなくてもよい、約9~20個の炭素原子を有する縮合多環系(例えば、2つ、3つ、又は4つの環を含む環系)を含む。そのような縮合多環系は、縮合多環系の任意の炭素環部分上の1つ以上(例えば、1つ、2つ、又は3つ)のオキソ基で任意選択で置換される。縮合多環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、又は架橋結合を介して互いに接続することができる。特定の原子範囲員アリール(例えば、6~10員のアリール)を参照する場合、原子範囲は、アリールの総環原子に対するものであることが理解されよう。例えば、6員のアリールには、フェニルが含まれ、10員のアリールには、ナフチル及び1,2,3,4-テトラヒドロナフチルが含まれる。アリール基の非限定的な例には、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、アントラセニルなどが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、環内に炭素以外の少なくとも1つの原子を有する単一の芳香環を指し、原子は、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される。「ヘテロアリール」はまた、少なくとも1つのそのような芳香環を有する縮合多環系を含み、この縮合多環系は、下記で更に説明される。したがって、「ヘテロアリール」は、約1~6個の炭素原子の単一の芳香環、並びに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1~4個のヘテロ原子を含む。環が芳香族であることを条件として、硫黄原子及び窒素原子も酸化形態で存在し得る。例示的なヘテロアリール環系には、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、又はフリルが含まれるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、縮合多環系(例えば、2、3又は4つの環を含む環系)を含み、上記で定義されるヘテロアリール基は、ヘテロアリール(例えば、1,8-ナフチリジニルを形成するため)、複素環(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジニルを形成するため)、炭素環(例えば、5,6,7,8-テトラヒドロキノリルを形成するため)、及びアリール(例えば、インダゾリルを形成するため)から選択される1つ以上の環と縮合して、縮合多環系を形成する。したがって、ヘテロアリール(単一の芳香族環又は縮合多環系)は、ヘテロアリール環内に約1~20個の炭素原子及び約1~6個のヘテロ原子を有する。そのような縮合多環系は、縮合環の炭素環又は複素環部分上の1つ以上の(例えば、1つ、2つ、3つ、又は4つ)オキソ基で任意選択で置換され得る。縮合多環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、又は架橋結合を介して互いに接続することができる。縮合多環系の個々の環は、互いに対して任意の順序で接続され得ることを理解されたい。ヘテロアリール又はヘテロアリールの縮合多環系の結合点は、炭素原子及びヘテロ原子を含むヘテロアリール又はヘテロアリール縮合多環系の任意の好適な原子(例えば、窒素)にあり得ることを理解されたい。特定の原子範囲員ヘテロアリール(例えば、5~10員ヘテロアリール)を参照する場合、原子範囲は、ヘテロアリールの総環原子に対するものであり、炭素原子及びヘテロ原子を含むことも理解されたい。例えば、5員のヘテロアリールにはチアゾールが含まれ、10員のヘテロアリールにはキノリニルが含まれる。例示的なヘテロアリールには、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリニルベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キナゾリニル-4(3H)-オン、及びトリアゾリルが含まれるが、これらに限定されない。
「本開示の化合物」は、本明細書に開示される化合物を含み、例えば、本開示の化合物は、実施例の化合物を含む、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物を含む。
「医薬的に有効な量」とは、所望の治療的又は医薬的に結果を提供する、本開示の化合物の製剤又は組み合わせにおける本開示の化合物の量を指す。
「薬学的に許容される賦形剤」には、ヒト又は飼育動物における使用が許容されるものとして米国食品医薬品局によって承認されている、任意のアジュバント、担体、賦形剤、滑剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、風味増強剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶媒、又は乳化剤が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「治療」又は「治療する」又は「治療すること」とは、有益な又は所望の結果を得るためのアプローチを指す。本開示の目的のために、有益な又は所望の結果には、症状の緩和及び/又は症状の程度の減少、及び/又は疾患若しくは状態に関連する症状の悪化の予防が含まれるが、これらに限定されない。一実施形態では、「治療」又は「治療する」は、以下のa)疾患若しくは状態を阻害すること(例えば、疾患若しくは状態から生じる1つ以上の症状を減少させること、及び/又は疾患若しくは状態の程度を減少させること)、b)疾患又は状態に関連する1つ以上の症状の発症を遅延又は停止すること(例えば、疾患又は状態を安定化すること、疾患又は状態の悪化又は進行を遅延すること)、並びにc)疾患又は状態を緩和すること、例えば、臨床症状の退縮を引き起こすこと、疾患状態を改善すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を高めること、及び/又は生存期間を延長することのうちの1つ以上を含む。
「予防」とは、ウイルス感染症に罹患している患者における臨床疾患の進行を妨げるか、又は遅延させることを指す。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」又は「有効量」は、疾患を治療するために対象に投与された場合、疾患のそのような治療を行うのに十分な化合物の量を含む、所望の生物学的又は医学的応答を誘発するのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患、及びその重症度、並びに治療される対象の年齢、体重などに応じて変動する。有効量は、ある範囲の量を含むことができる。当該技術分野において理解されるように、有効量は、1回以上の用量であり得、すなわち、所望の治療エンドポイントを達成するために、単回用量又は複数回用量が必要とされ得る。有効量は、1つ以上の治療剤を投与する文脈において考えることができ、単一の薬剤は、1つ以上の他の薬剤と併用して、望ましい若しくは有益な結果が達成され得るか、又は達成される場合に、有効量で投与されると見なされ得る。任意の共投与される化合物の好適な用量は、任意選択で、化合物の併用作用(例えば、相加効果又は相乗効果)によって低減し得る。
本明細書で使用される場合、「共投与」は、単位投与量の1つ以上の追加の治療剤の投与前又は投与後の、単位投与量の本明細書に開示される化合物の投与を指し、例えば、1つ以上の追加の治療剤の投与の数秒、数分、又は数時間以内の、本明細書に開示される化合物の投与を指す。例えば、いくつかの実施形態では、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の1つ以上の追加の治療剤を投与する。代替的に、他の実施形態では、単位用量の1つ以上の追加の治療剤を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の本開示の化合物を投与する。いくつかの実施形態では、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、単位用量の1つ以上の追加の治療剤を投与する。他の実施形態では、単位用量の1つ以上の追加の治療剤を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、単位用量の本開示の化合物を投与する。本明細書に開示される化合物と1つ以上の追加の治療薬との共投与は、概して、本明細書に開示される化合物と1つ以上の追加の治療薬との、治療有効量の各剤が患者の体内に存在するような、同時投与又は連続投与を指す。
本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、互変異性体、多形、及びプロドラッグも提供される。「薬学的に許容される」又は「生理学的に許容される」は、獣医学的又はヒトの医薬としての使用に好適な医薬組成物を調製するのに有用である化合物、塩、組成物、剤形、及び他の物質を指す。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される塩として、又は遊離塩基として適切な場合に調製及び/又は製剤化され得る。医薬的に許容される塩は、遊離塩基の所望の薬理学的活性を有する化合物の遊離塩基形態の非毒性塩である。これらの塩は、無機又は有機酸又は塩基に由来し得る。例えば、塩基性窒素を含有する化合物は、化合物を無機酸又は有機酸と接触させることによって、薬学的に許容される塩として調製され得る。薬学的に許容される塩の非限定的な例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、二硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩、二水素リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、オキサル酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、プロピルスルホン酸塩、ベシル酸塩、キシレンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、及びマンデル酸塩が含まれる。他の好適な薬学的に許容される塩の一覧は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Wiliams and Wilkins,Philadelphia,Pa.,2006に見出される。
本明細書に開示される化合物の「医薬的に許容される塩」の例にはまた、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム、NX (式中、Xは、C1~アルキルである)などの適切な塩基に由来する塩が含まれる。ナトリウム塩又はカリウム塩などの塩基付加塩も含まれる。
本明細書に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、異性体、若しくは混合物もまた提供され、ここで、炭素原子に結合した1~n個の水素原子は、重水素原子又はDによって置き換えられ得、nは、分子中の水素原子の数である。当該技術分野で既知であるように、重水素原子は、水素原子の非放射性同位体である。そのような化合物は、代謝に対する耐性を高めることができ、したがって、哺乳動物に投与される場合、本明細書に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、異性体、若しくは混合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.,5(12):524-527(1984)を参照されたい。そのような化合物は、例えば、1個以上の水素原子が重水素によって置き換えられた出発材料を用いることによって合成される。
開示された化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iが含まれる。陽電子放出同位体での置換、例えば、11C、18F、15O及び13Nは、基質受容体占有率を調べるための陽電子放出トポグラフィー(Positron Emission Topography、PET)研究において有用であり得る。式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の同位体標識化合物は、一般に、以前に使用された非標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用して、後述の実施例に記載されるものと類似のプロセスによって調製することができる。
本明細書に開示される実施形態の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、絶対立体化学に関して、(R)-若しくは(S)-として、又はアミノ酸については(D)-若しくは(L)-として定義され得る鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じさせ得る。本開示は、すべてのそのような可能な異性体、並びにそれらのラセミ体形態及び光学的に純粋な形態を含むことを意味する。光学活性な(+)及び(-)、(R)-及び(S)-、又は(D)-及び(L)-異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を使用して調製され得るか、又は従来の技術、例えば、クロマトグラフィー及び分別結晶化を使用して分割され得る。個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来の技術は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、あるいは例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(high pressure liquid chromatography、HPLC)を使用したラセミ化合物(又は塩若しくは誘導体のラセミ化合物)の分割を含む。本明細書に記載の化合物が、オレフィン性二重結合、又は他の幾何学的不斉中心を含有するとき、かつ別段特定されない限り、これらの化合物は、E及びZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。同様に、すべての互変異性型も含まれることが意図される。化合物がそれらのキラル形態で表される場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的又は鏡像異性的に濃縮された形態を包含するが、これらに限定されないことが理解される。キラリティが特定されていないが存在する場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的若しくは鏡像異性的に濃縮された形態、又はそのような化合物のラセミ若しくはスカレミック混合物のうちのいずれかを対象とすることが理解される。本明細書で使用される場合、「スカレミック混合物」は、1:1以外の比での立体異性体の混合物である。
「ラセミ体」は、鏡像異性体の混合物を指す。混合物は、等しい又は等しくない量の各鏡像異性体を含み得る。
「立体異性体(stereoisomer)」及び「立体異性体(stereoisomers)」は、1つ以上の立体中心のキラリティが異なる化合物を指す。立体異性体には、鏡像異性体及びジアステレオマーが含まれる。化合物は、1つ以上の不斉中心又は非対称置換を有する二重結合を有する場合、立体異性体形態で存在し得、したがって、個々の立体異性体として、又は混合物として生成され得る。別段で示されない限り、記載は、個々の立体異性体及び混合物を含むことを意図している。立体化学の決定及び立体異性体の分離のための方法は、当該技術分野で周知である(例えば、Advanced Organic Chemistry,4th ed.,J.March,John Wiley and Sons,New York,1992の第4章を参照されたい)。
「互変異性体」は、エノール-ケト及びイミン-エナミン互変異性体などのプロトンの位置において異なる化合物の代替形態、又はピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、テトラゾールなどの環-NH-及び環=N-の両方に結合した環原子を含むヘテロアリール基の互変異性形態を指す。
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。化学基の前部又は末端のダッシュは、便宜上のものであり、化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つ以上のダッシュを伴うか又は伴わずに示され得る。構造内の線を横切って引かれた波線は、基の結合点を示す。破線は、任意選択による結合を示す。化学的又は構造的に必要とされない限り、化学基が書き込まれる順序又は分子の残りの部分に結合している点によって方向は示されていないか、又は示唆されていない。例えば、基「-SOCH-」は、「-CHSO-」と同等であり、両方はいずれかの方向に接続され得る。同様に、例えば、「アリールアルキル」基は、基のアリール部分又はアルキル部分のいずれかにおいて分子の残りの部分に結合し得る。「Cu~v」又は(C~C)などの接頭辞は、以下の基がu~v個の炭素原子を有することを示す。例えば、「C1~6アルキル」又は「C~Cアルキル」は両方とも、アルキル基が1~6個の炭素原子を有することを示す。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」は、溶媒と化合物との相互作用の結果を指す。本明細書に記載の化合物の塩の溶媒和物も提供される。本明細書に記載の化合物の水和物も提供される。
本明細書で使用される場合、「プロドラッグ」は、ヒト体内への投与の際に、いくつかの化学的経路又は酵素経路に従って活性な薬物に変換される、薬物の誘導体を指す。
III.化合物
本開示は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、及び(In)の化合物を記載する。
一実施形態では、本開示は、式(I)の化合物、
又はその医薬的に許容される塩であって、式中、
塩基が、以下であり、
及びRが、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、C1~6アルキルであり、
が、-N(H)R3Aであり、
3Aが、H、-CHOP(O)(OH)、又は-C(O)R3Dであり、式中、
R3Dが、C6-12アリール、又はC3-6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1-6アルキルであり、
4Aが、Oであり、
4B及びR4Cが、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR4B1(式中、R4B1が、C6~12アリールである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R4Dが、独立して、C1~6アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1及びR4E2が、各々独立して、H又はC1~6アルキルであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、1~3個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任意選択で置換されたC3~8シクロアルキルであり、
各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHであり、
5A及びR5Bが、各々独立して、-OP(O)(OH)で置換されたC1~6アルキルである、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、塩基が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、塩基が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、塩基が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、塩基が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、塩基が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R及びRが、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R及びRが、各々、Hである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R及びRが、各々、-C(O)R1Aであり、R1Aが、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R及びRが、各々、-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R及びRが、各々、-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、又はイソ-プロピルである。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩は、式(Ia)によって表される。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、Rが、-N(H)R3Aであり、R3Aが、H、-CH2OP(O)(OH)2、又は-C(O)R3Dであり、R3Dが、C6~12アリール、又はC3~6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R3Aが、Hである。いくつかの実施形態では、化合物は、式a(I)、(Ia)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R3Aが、-CHOP(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R3Aが、-C(O)R3Dであり、R3Dが、C6~12アリール、又はC3~6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R3Aが、-C(O)R3Dであり、R3Dが、フェニル、又はC3~6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1~3アルキルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、Rが、-N(H)R3Aであり、R3Aが、H又は-C(O)R3Dであり、R3Dが、フェニル、又はC3-6シクロアルキルで任意選択で置換されたC1~3アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、Rが、-NHである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、若しくは(Id)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4B及びR4Cは、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR4B1(式中、R4B1が、C6~12アリールである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R4Dが、独立して、C1~6アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1及びR4E2が、各々独立して、H又はC1~6アルキルであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、1~3個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任意選択で置換されたC3~8シクロアルキルであり、
各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、若しくは(Id)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4B及びR4Cが、各々独立して、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R4Dが、独立して、C1~6アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1及びR4E2が、各々独立して、H又はC1~6アルキルであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、1~3個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任意選択で置換されたC3~8シクロアルキルであり、
各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、若しくは(Id)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4B及びR4Cが、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR4B1(式中、R4B1が、ナフチルである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0又は1であり、
4Dが、C1~6アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1が、C1~3アルキルであり、
4E2が、Hであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、1個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C4~6シクロアルキル、又はN及びOから選択される1個のヘテロ原子を有し、1個のR4G3で任意選択で置換された4~6員のヘテロシクリルであり、
各R4G1が、独立して、-OH、C1~4アルコキシ、-(CHOCH1-2-CH、C1~3ハロアルキル、又は1個のR4G9で任意選択で置換されたC3~6シクロアルキルであり、
各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~3アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(Ih)、若しくは(Ik)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Bが、
(B)-OR4B1(式中、R4B1が、ナフチルである)、又は
(C)
(式中、
下付き文字mが、0又は1であり、
各R4Dが、独立して、t-ブチルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、若しくは(If)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Cが、
(A)-OH、又は
(D)
(式中、
4E1が、メチルであり、
4E2が、Hであり、
4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
4Gが、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソプロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである)である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R5A及びR5Bが、各々独立して、-OP(O)(OH)で置換されたC1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ib)、若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R5A及びR5Bが、各々独立して、-OP(O)(OH)で置換されたC1~3アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)若しくは(Ic)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R5Bが、-CHOP(O)(OH)である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)若しくは(Ib)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R5Aが、-CHOP(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ib)によって表され、
式中、R3Aが、Hであり、R5Aが、-CHOP(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ic)によって表され、
式中、R3Aが、Hであり、R5Bが、-CHOP(O)(OH)である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Id)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ie)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(If)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ig)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ih)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ij)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Ik)によって表される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(Im)によって表される。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、若しくは(If)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Cが、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、若しくは(If)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Cが、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、若しくは(If)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Cが、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、1~3個のR4G1で任意選択で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任意選択で置換されたC3~8シクロアルキルであり、各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、
Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換されたメチル、
ブトキシで任意選択で置換されたエチル、
メトキシで任意選択で置換されたn-プロピル、
イソ-プロピル、n-ブチル
OH、メトキシ、若しくはCFで任意選択で置換されたイソブチル、
n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロヘキシル、
N-メチル-ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、2-n-プロピル-ペンチル、シクロブチル、シクロヘキシル、N-メチル-ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、イソプロピル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、又は2-エチル-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、イソ-プロピルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、n-ヘキサンである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、2,2-ジメチル-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、3,3-ジメチル-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、R4Gが、2-エチル-ブチルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、式中、
及びRが両方とも、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
が、-NHであり、
4Bが、
-OPhであり、
4Cが、
であり、式中、
4Gが、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、式(In)によって表され、
式中、
及びRが両方とも、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
4Gが、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、表1A、表1B、表1C、及び表1Dの化合物から選択される。
Figure 0007429799000049
Figure 0007429799000051
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
Figure 0007429799000052
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)、又はその医薬的に許容される塩によって表すことができ、化合物が、以下である。
いくつかの実施形態では、本開示は、化合物又はその医薬的に許容される塩を提供し、化合物が、以下である。
本明細書に記載の化合物のインビボ代謝産物はまた、そのような生成物が従来技術に対して新規でありかつ自明でない範囲で、本明細書の範囲に含まれる。そのような生成物は、主に酵素プロセスによる投与化合物の例えば酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などをもたらし得る。したがって、その代謝産物を得るのに十分な期間、化合物を哺乳動物と接触させることを含む、プロセスによって生成された新規かつ明らかでない化合物が含まれる。そのような産物は、典型的には、放射性標識(例えば、14C又はH)化合物を調製し、化合物を検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)でラット、マウス、モルモット、サル、又はヒトなどの動物に非経口投与し、代謝が発生するのに十分な時間(典型的には約30秒~30時間)を可能にし、尿、血液、又は他の生物学的試料からその変換産物を単離することによって同定される。これらの生成物は、標識されているため、容易に単離することができる(他のものは、代謝産物中で生存するエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝産物構造は、従来の様式で、例えば、MS又はNMR分析によって決定される。一般に、代謝産物の分析は、当業者に周知の従来の薬物代謝研究と同じ方法で行われる。変換産物は、インビボで別途見出されない限り、それ自体のHSV抗ウイルス活性を有しない場合であっても、化合物の治療用投与のための診断アッセイにおいて有用である。
代理胃腸分泌における化合物の安定性を決定するためのレシピ及び方法は既知である。化合物は、本明細書では、37℃で1時間インキュベーションする際に、保護基の約50モルパーセント未満が、代理腸液又は胃液中で脱保護される胃腸管において安定であると定義される。単純に、化合物は胃腸管に対して安定であるため、それらはインビボで加水分解できないことを意味しない。プロドラッグは、典型的には、消化器系で安定であるが、消化管腔、肝臓、肺若しくは他の代謝器官、又は一般に細胞内で親薬物に実質的に加水分解され得る。本明細書で使用される場合、プロドラッグは、経口送達に対する生物学的障壁を克服した後、親薬物を効率的に遊離させるように化学的に設計された化合物であると理解される。
IV.医薬製剤
いくつかの実施形態では、本開示は、医薬的に有効な量の本開示の化合物、又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤を提供する。本明細書では、医薬的に有効な量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、及び(In)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、溶媒和物、及び/若しくはエステルと、医薬的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤も提供される。
本明細書の化合物は、従来の担体及び賦形剤とともに製剤化される。錠剤は、賦形剤、流動促進剤、充填剤、結合剤などを含む。水性製剤は滅菌形態で調製され、経口投与以外による送達を意図する場合、一般に等張である。すべての製剤は、任意選択で、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載されているものなどの賦形剤を含む。賦形剤には、アスコルビン酸及び他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストランなどの炭水化物、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などが含まれる。製剤のpHは、約3~約11、例えば、約7~10の範囲である。
活性成分を単独で投与することが可能であるが、それらを医薬製剤として提供することが好ましくあり得る。獣医使用及びヒト使用の両方のための製剤は、1つ以上の許容可能な担体及び任意選択により他の治療成分、特に本明細書で論じられる追加の治療成分とともに、上記で定義した少なくとも1つの活性成分を含む。担体は、製剤の他の成分と適合性があり、そのレシピエントに対して生理学的に有害ではないという意味で「許容可能」である必要がある。
製剤は、前述の投与経路に好適なものを含む。製剤は、単位剤形で好都合に提供され得、任意の好適な方法によって調製され得る。技術及び製剤は、一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1つ以上の付属成分を構成する担体と会合させる工程を含む。一般に、製剤は、活性成分を液体担体若しくは微細な固体担体又はその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて製品を成形することによって調製される。
経口投与に好適な製剤は、各々が所定量の活性成分を含むカプセル剤、カシェ剤、若しくは錠剤などの別個の単位として、散剤若しくは粒剤として、水性若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として、又は水中油型液体乳剤若しくは油中水型液体乳剤として提供され得る。本発明の化合物はまた、ボーラス剤、舐剤、又はペースト剤として投与され得る。
錠剤は、任意選択で1つ以上の付属成分とともに、圧縮又は成形することによって作製され得る。圧縮錠剤は、好適な機械で、任意選択で結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、又は分散剤と混合された、散剤又は粒剤などの流動性の良い形態の活性成分を圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化活性成分の混合物を好適な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、任意選択でコーティングされるか又は刻み目を入れられる場合があり、任意選択で、錠剤からの活性成分の徐放又は制御放出を提供するように製剤化される。
眼又は他の外部組織、例えば、口及び皮膚の感染症の場合、製剤は、好ましくは、例えば、0.075~20%w/w(0.6%w/w、0.7%w/wなどの、0.1%w/wの増分で0.1%~20%の範囲の活性成分を含む)、好ましくは0.2~15%w/w、最も好ましくは0.5~10%w/wの量の活性成分を含む、局所軟膏剤又はクリーム剤として適用される。軟膏剤中に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン基剤又は水混和性軟膏基剤のいずれかとともに使用され得る。代替的に、活性成分は、水中油型クリーム基剤を有するクリーム剤中で製剤化され得る。
必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール、すなわち、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコール、例えば、プロピレングリコール、ブタン1,3-ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)、及びそれらの混合物を含み得る。局所製剤は、望ましくは、皮膚又は他の罹患領域を通る活性成分の吸収又は浸透を促進する化合物を含み得る。そのような皮膚浸透促進剤の例には、ジメチルスルホキシド及び関連する類似体が含まれる。
乳剤の油性相は、既知の成分から既知の方法で構成され得る。この相は、単に乳化剤(その他ではエマルジェント(emulgent)として既知である)を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と脂肪若しくは油との混合物又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として機能する親油性乳化剤とともに含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。一緒に、安定剤を含む又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化蝋を構成し、この蝋は、油及び脂肪とともに、クリーム製剤の油性分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基材を構成する。
製剤における使用に好適なエマルジェント及び乳剤安定剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセリルモノステアレート、及びラウリル硫酸ナトリウムが含まれる。
製剤のための好適な油又は脂肪の選択は、所望の化粧品特性を達成することに基づく。クリーム剤は、好ましくは、チューブ又は他の容器からの漏れを回避するために好適な稠度を有する、油っぽくない非染色性かつ洗浄可能な製品である必要がある。直鎖又は分枝鎖一塩基性又は二塩基性アルキルエステル、例えばジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、又はCrodamol CAPとして既知である分枝鎖エステルの混合物が使用され得、最後の3つは好ましいエステルである。これらは、必要な特性に応じて、単独で又は組み合わせて使用され得る。代替的に、白色軟パラフィン及び/若しくは流動パラフィン又は他の鉱油などの高融点脂質が使用される。
本明細書の製剤は、1つ以上の医薬的に許容される担体又は賦形剤、及び任意選択で他の治療剤との組み合わせを含む。活性成分を含む医薬組成物は、意図される投与方法に好適な任意の形態であり得る。例えば、経口使用に用いる場合、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性若しくは油懸濁液、分散性散剤若しくは粒剤、乳剤、硬質若しくは軟質カプセル剤、シロップ剤、又はエリキシル剤を調製することができる。経口使用が意図される組成物は、医薬組成物を製造するための任意の方法に従って調製され得、そのような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤を含む1つ以上の薬剤を含み得る。錠剤の製造に好適な非毒性の医薬的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含む錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム又は炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプン又はアルギン酸などの造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、又はアカシアなどの結合剤;並びにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、又はタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤は、コーティングされていない場合があるか、又は胃腸管内での崩壊及び吸着を遅延させ、それによって長期間にわたって持続的作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む既知の技術によってコーティングされ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質は、単独で、又はワックスとともに用いられ得る。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合された硬質ゼラチンカプセル剤として、又は活性成分がピーナッツ油、流動パラフィン、若しくはオリーブ油などの水性若しくは油性媒体と混合された硬質ゼラチンカプセル剤として提供され得る。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合して活性材料を含む。そのような賦形剤には、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、及びアカシアガム、並びに分散剤又は湿潤剤、例えば、天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンステアレート)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物由来の部分エステルとの縮合生成物(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)が含まれる。水性懸濁液はまた、エチル又はn-プロピルp-ヒドロキシ-ベンゾエート、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロース若しくはサッカリンなどの1つ以上の甘味剤などの1つ以上の防腐剤を含み得る。
油性懸濁液は、落花生油、オリーブ油、ゴマ油、又はココナツ油などの植物油中、又は流動パラフィンなどの鉱油中に活性成分を懸濁することによって製剤化され得る。経口用懸濁液は、蜜蝋、硬パラフィン、又はセチルアルコールなどの増粘剤を含み得る。上記のものなどの甘味剤及び香味剤は、口当たりの良い経口用調製物を提供するために添加され得る。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存され得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に好適な分散性散剤及び粒剤は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1つ以上の防腐剤と混合された活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記に開示されたものによって例示される。追加の賦形剤、例えば甘味料、香味剤、及び着色剤も存在し得る。
医薬組成物はまた、水中油型乳剤の形態であり得る。油相は、オリーブ油又は落花生油などの植物油、流動パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤には、アカシアガム又はトラガカントガムなどの天然ガム、ダイズレシチンなどの天然に存在するホスファチド、脂肪酸に由来するエステル又は部分エステル、及びソルビタンモノオレエートなどのヘキシトール無水物、並びにポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなどのこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物が含まれる。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含有し得る。シロップ剤及びエリキシル剤は、グリセロール、ソルビトール、又はスクロースなどの甘味剤とともに製剤化され得る。そのような製剤はまた、粘滑剤、防腐剤、香味剤、又は着色剤を含み得る。
医薬組成物は、滅菌された注射可能な水性又は油性懸濁液などの滅菌された注射可能な調製物又は静脈内用調製物の形態であり得る。この懸濁液は、上記の好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。滅菌された注射可能調製物又は静脈内用調製物はまた、1,3-ブタン-ジオール中の溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤若しくは溶媒中の滅菌注射用溶液若しくは懸濁液であり得、又は凍結乾燥粉末として調製され得る。使用され得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌固定油は、溶媒又は懸濁媒体として慣用的に使用され得る。この目的のために、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の刺激が少ない固定油を使用し得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調製に使用され得る。
単一の剤形を生成するために不活性成分と組み合わされ得る活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変動し得る。例えば、ヒトへの経口投与を意図した徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)で変化し得る適切かつ好都合な量の担体材料と配合された約1~1000mgの活性材料を含み得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入を意図した水溶液は、約30mL/時間の速度で好適な体積の注入を生じさせることができるように、溶液1ミリリットル当たり約3~500μgの活性成分を含み得る。
眼への局所投与に好適な製剤はまた、活性成分が活性成分の好適な担体、特に、水性溶媒に溶解又は懸濁されている、点眼薬を含む。活性成分は、そのような製剤中に、好ましくは、0.5~20%、有利には0.5~10%、特に約1.5%w/wの濃度で存在する。
口内での局所投与に好適な製剤には、香味基剤、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中の活性成分を含むロゼンジ、ゼラチン及びグリセリン又はスクロース及びアカシアなどの不活性基剤中に活性成分を含む香錠、並びに好適な液体担体中に活性成分を含むマウスウォッシュが含まれる。
直腸投与用の製剤は、例えば、カカオバター又はサリチル酸塩を含む好適な塩基を有する坐剤として提供され得る。
肺内又は経鼻投与に好適な製剤は、例えば、0.1~500ミクロンの範囲、例えば0.5、1、30、35ミクロンなどの範囲であり、これは、経鼻通路を通る急速吸入によって又は口を通る吸入によって投与されて、肺胞に到達する。好適な製剤には、活性成分の水性又は油性溶液が含まれる。エアロゾル又は乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来の方法に従って調製され得、以下に記載されるように、ニューモウイルス科感染症の治療又は予防で従前に使用された化合物などの他の治療剤とともに送達され得る。
別の実施形態は、ニューモウイルス科感染症の治療及び潜在的に関連する細気管支炎を治療するのに好適である、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Im)、若しくは(In)の化合物、又はその医薬的に許容される塩を含む、新規であり、有効かつ安全な、非刺激性かつ生理学的に適合性の吸入可能な組成物を提供する。好ましい医薬的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、又はリン酸塩を含む無機酸塩であるが、それは、それらがより少ない肺刺激を生じさせ得るからである。好ましくは、吸入可能な製剤は、約1~約5μmの空気力学的質量中央径(mass median aerodynamic diameter、MMAD)を有する粒子を含むエアロゾルで気管支内空間に送達される。好ましくは、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物は、ネブライザー、加圧定量吸入器(pressurized metered dose inhaler、pMDI)、又は乾燥粉末吸入器(dry powder inhaler、DPI)を使用してエアロゾル送達用に製剤化される。
ネブライザーの非限定的な例には、アトマイジング(atomizing)ネブライザー、ジェットネブライザー、超音波ネブライザー、振動多孔質板(vibrating porous plate)ネブライザー、又は適応エアロゾル送達技術を利用するネブライザー(Denyer,J.Aerosol medicine Pulmonary Drug Delivery 2010,23 Supp 1,S1-S10)を含む同等のネブライザーが含まれる。ジェットネブライザーは、空気圧を利用して液体溶液を破壊してエアロゾル液滴にする。超音波ネブライザーは、液体を小さなエアロゾル液滴に剪断する圧電結晶によって機能する。加圧噴霧システムは、圧力下で溶液を小さな孔を通して押し進めて、エアロゾル液滴を生成する。振動多孔質板デバイスは、急速な振動を利用して、液体の流れを適切な液滴サイズに剪断する。
好ましい実施形態では、噴霧用の製剤は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物の製剤を、必要なMMADの粒子にエアロゾル化することができるネブライザーを使用して、主に約1μm~約5μmのMMADを含む粒子を含むエアロゾルで気管支内腔に送達される。最適に治療的に有効であり、かつ、上気道及び全身性の副作用を回避するために、エアロゾル化された粒子の大部分は、約5μmを超えるMMADを有してはならない。エアロゾルが5μmより大きいMMADを有する多数の粒子を含む場合、粒子は上気道に堆積され、炎症部位及び下気道の気管支収縮に送達される薬物の量を減少させる。エアロゾルのMMADが約1μmよりも小さい場合、粒子は吸入空気中に浮遊したままの傾向を有し、その後、呼息中に吐き出される。
本明細書の方法に従って製剤化及び送達される場合、噴霧用のエアロゾル製剤は、治療有効用量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物を、ニューモウイルス科感染症を治療するのに十分なニューモウイルス科感染部位に送達する。投与される薬物の量は、治療有効用量の式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物の送達の効率を反映するように調整される必要がある。好ましい実施形態では、水性エアロゾル製剤と噴霧、ジェット、加圧、振動多孔板、又は超音波ネブライザーとの組み合わせは、ネブライザーに応じて、ネブライザーに応じて、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物の投与用量の少なくとも約20~約90%、典型的には約70%の、気道中への送達を可能とする。好ましい実施形態では、少なくとも約30~約50%の活性化合物が送達される。より好ましくは、約70~約90%の活性化合物が送達される。
別の実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、乾燥吸入可能粉末として送達される。化合物は乾燥粉末製剤として気管支内投与されて、乾燥粉末吸入器又は定量吸入器を使用して、化合物の微粒子を気管支内空間に有効に送達する。DPIによって送達するために、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物は、粉砕、噴霧乾燥、臨界流体加工、又は溶液からの沈殿によって、主に、約1μm~約5μmのMMADを有する粒子に加工される。約1μm~約5μmのMMADを含む粒子サイズを生成することができるジェットミル及び噴霧乾燥デバイス及び手順は、当該技術分野において周知である。一実施形態では、必要なサイズの粒子に加工する前に、賦形剤を式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物に添加する。別の実施形態では、賦形剤は、例えば賦形剤としてラクトースを使用することによって、薬物粒子の分散を助けるために必要なサイズの粒子とブレンドされる。
粒子サイズ測定は、当該技術分野で周知のデバイスを使用して行われる。例えば、計量された用量及び乾燥粉末吸入器内のエアロゾルのためのデバイスを特徴とする、米国薬局方第601章内で具体的に引用されたものなどの多段式アンダーソンカスケードインパクター又は他の好適な方法。
別の好ましい実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物は、乾燥粉末吸入器又は他の乾燥粉末分散デバイスなどのデバイスを使用して乾燥粉末として送達される。乾燥粉末吸入器及びデバイスの非限定的な例には、米国特許第5,458,135号、米国特許第5,740,794号、米国特許第5775320号、米国特許第5,785,049号、米国特許第3,906,950号、米国特許第4,013,075号、米国特許第4,069,819号、米国特許第4,995,385号、米国特許第5,522,385号、米国特許第4,668,218号、米国特許第4,667,668号、米国特許第4,805,811号、及び米国特許第5,388,572号に開示されているものが含まれる。乾燥粉末吸入器には、2つの主要な設計がある。1つの設計は、薬物のリザーバーがデバイス内に配置され、患者がある用量の薬物を吸入チャンバに添加する、計量デバイスである。第2の設計は、個々の用量が別個の容器において製造されている工場計量デバイスである。両方のシステムは、1μm~約5μmのMMADの小さな粒子への薬物の製剤化に依存し、多くの場合、より大きな賦形剤粒子、例えば、これに限定されないがラクトースとの、共製剤化を伴う。薬物粉末を吸入チャンバに入れ(デバイス計測によるか、又は工場計量用量の破壊による)、患者の吸気流によってデバイスから口腔内への粉末が加速される。粉末経路の、非層流であるという特徴により、賦形剤-薬物凝集体の分解が引き起こされ、大きな賦形剤粒子の塊が喉の奥でそれらの固着を生じさせる一方、より小さい薬物粒子は肺の深部で堆積される。好ましい実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、本明細書に記載されている乾燥粉末吸入器のいずれかの種を使用して乾燥粉末として送達され、任意の賦形剤を除いた乾燥粉末のMMADは、主に1μm~約5μmの範囲である。
別の実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物は、定量吸入器を使用して乾燥粉末として送達される。定量吸入器及びデバイスの非限定的な例には、米国特許第5,261,538号、米国特許第5,544,647号、米国特許第5,622,163号、米国特許第4,955,371号、米国特許第3,565,070号、米国特許第3,361306号、及び米国特許第6,116,234号に開示されているものが含まれる。好ましい実施形態では、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)の化合物、又はその医薬的に許容される塩は、定量吸入器を使用して乾燥粉末として送達され、任意の賦形剤を除いた乾燥粉末のMMADは、主に1~約5μmの範囲である。
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて当技術分野で既知であるものなどの担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤、又は噴霧製剤として提供され得る。
非経口投与に好適な製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、及び製剤を意図するレシピエントの血液と等張にする溶質を含み得る水性及び非水性滅菌注入溶液、並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。
製剤は、単位用量又は複数回用量容器、例えば密封アンプル及びバイアル中に提供され、使用直前に、滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とする凍結乾燥(凍結乾燥)状態で保存され得る。即時注射溶液及び懸濁液は、上記のような滅菌された散剤、粒剤、及び錠剤から調製される。好ましい単位投与量製剤は、活性成分の、本明細書において上記で言及した1日用量若しくは単位1日サブ用量又はそれらの適切な小部分を含むものである。
製剤は、具体的に上記で言及した成分に加えて、問題の製剤の種類に関して当該技術分野で慣用的な他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に好適なものは香味剤を含み得ることを理解されたい。
活性成分の獣医学的担体とともに、上記で定義された少なくとも1つの活性成分を含む獣医学組成物が更に提供される。
獣医学的担体は、組成物を投与する目的で有用な材料であり、その他では不活性であるか又は獣医技術分野で許容可能であり、かつ、活性成分と適合性がある固体、液体、又は気体材料であり得る。これらの獣医学組成物は、経口的に、非経口的に、又は任意の他の所望の経路によって投与され得る。
本明細書における化合物は、活性成分として1つ以上の化合物を含む制御放出医薬製剤(「制御放出製剤」)であって、活性成分の放出が、より少ない頻度の投与を可能にするか、又は所与の活性成分の薬物動態若しくは毒性プロファイルを改善するように制御及び調節される、制御放出医薬製剤を提供するために使用される。
活性成分の有効用量は、少なくとも、治療される状態の性質、毒性、化合物が予防的に(低用量で)使用されるか又は活動性ウイルス感染症に対して使用されるかどうか、送達方法、及び医薬製剤に依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。1日当たり約0.0001~約100mg/kg体重、典型的には、1日当たり約0.01~約10mg/kg体重、より典型的には、1日当たり約0.01~約5mg/kg体重、最も典型的には、1日当たり約0.05~約0.5mg/kg体重であると予想することができる。例えば、体重約70kgのヒト成人の1日候補用量は、1mg~1000mg、好ましくは5mg~500mgの範囲であり、単回用量又は複数回用量の形態をとり得る。
V.投与経路
式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)又は(In)の化合物(本明細書では活性成分と称される)のうちの1つ以上は、治療される状態に適切な任意の経路によって投与される。好適な経路には、経口、直腸、経鼻、肺、局所(口腔及び舌下を含む)、膣、及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内、及び硬膜外を含む)などが含まれる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態によって変化し得ることが理解されよう。本明細書に開示される化合物の利点は、それらが経口的に生物学的に利用可能であり、経口投与することができることである。
本開示の化合物(本明細書では活性成分とも称される)は、治療される状態に適切な任意の経路によって投与することができる。好適な経路には、経口、直腸、経鼻、局所(口腔及び舌下を含む)、経皮、膣、及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、腫瘍内、髄腔内、及び硬膜外を含む)などが含まれる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態によって変化し得ることが理解されよう。本明細書に開示されるある特定の化合物の利点は、それらが経口的に生物学的に利用可能であり、経口投与され得ることである。
本開示の化合物は、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約6ヶ月、又は少なくとも約12ヶ月以上など、所望の期間又は持続時間にわたって、有効な投与計画に従って個人に投与され得る。一変形形態では、化合物は、個人の寿命の期間にわたって毎日又は断続的なスケジュールで投与される。
本開示の化合物の投与量又は投与頻度は、投与医師の判断に基づいて、治療の過程にわたって調整され得る。
化合物は、個人(例えば、ヒト)に有効量で投与され得る。いくつかの実施形態では、化合物を1日1回投与する。
化合物は、経口又は非経口(例えば、静脈内)投与などの任意の有用な経路及び手段によって投与することができる。化合物の治療有効量には、1日当たり約0.00001mg/kg体重~1日当たり約10mg/kg体重、例えば、1日当たり約0.0001mg/kg体重~1日当たり約10mg/kg体重、若しくは例えば約0.001mg/kg体重/日~約1mg/kg体重/日、若しくは例えば1日当たり約0.01mg/kg体重~1日当たり約1mg/kg体重、若しくは例えば1日当たり約0.05mg/kg体重~1日当たり約0.5mg/kg体重、若しくは例えば1日当たり約0.3mg~約30mg、又は例えば1日当たり約30mg~約300mgなどであり得る。
本開示の化合物は、本開示の化合物の任意の投与量(例えば、1mg~1000mgの化合物)で、1つ以上の追加の治療剤と組み合わせることができる。治療有効量は、1用量当たり約1mg~1用量当たり約1000mg、例えば1用量当たり約50mg~1用量当たり約500mg、又は例えば1用量当たり約100mg~1用量当たり約400mg、又は例えば1用量当たり約150mg~1用量当たり約350mg、又は例えば1用量当たり約200mg~1用量当たり約300mgを含み得る。本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、又は約500mgである。本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約100mg、又は1用量当たり約125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、450、又は約500mgである。単回投与は、毎時間、毎日、又は毎週投与することができる。例えば、単回投与は、1、2、3、4、6、8、12、16時間毎に1回、又は24時間毎に1回投与することができる。単回投与はまた、1、2、3、4、5、6日毎に1回、又は7日毎に1回投与することもできる。単回投与はまた、1、2、3週間毎に1回、又は4週間毎に1回投与することもできる。いくつかの実施形態では、単回用量は、1週間毎に1回投与され得る。単回投与は、毎月1回投与することもできる。
本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は約100mgである。
本開示の化合物の投与頻度は、個々の患者の必要性によって決定され、例えば、1日1回、1日2回又はそれ以上であり得る。ウイルス感染症を治療するために必要である限り、化合物の投与は継続する。例えば、化合物は、ウイルスに感染しているヒトに、20日~180日の期間、又は例えば20日~90日の期間、又は例えば30日~60日の期間にわたって投与することができる。
投与は断続的であり得、患者が1日量の本開示の化合物を受ける数日以上の期間と、それに続く、患者が1日量の化合物を受けない数日以上の期間とを伴う。例えば、患者は、1日毎に又は週に3回、ある用量の化合物を受けることができる。再び例として、患者は、1~14日の期間、ある用量の化合物を毎日受け、続いて、7~21日の期間、患者はある用量の化合物を受けず、続いて、その後の期間(例えば、1日~14日)、患者は再び1日量の化合物を受けることができる。化合物の交互する投与期間、続いて化合物の非投与は、患者を治療するために臨床的に必要とされる場合に繰り返すことができる。
一実施形態では、1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、1若しくは2つ、1~3つ、又は1~4つ)の追加の治療剤と組み合わせた、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される賦形剤と、を含む、医薬組成物が提供される。
一実施形態では、1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、1若しくは2つ、1~3つ、又は1~4つ)の追加の治療剤と組み合わせた、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される賦形剤と、を含む、キットが提供される。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩は、1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の追加の治療剤と組み合わされる。いくつかの実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩は、2つの追加の治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩は、3つの追加の治療剤と組み合わされる。更なる実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩は、4つの追加の治療剤と組み合わされる。1つ、2つ、3つ、4つ、又はそれ以上の追加の治療剤は、同じ部類の治療剤から選択される異なる治療剤であり得、かつ/又は異なる部類の治療剤から選択され得る。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物が本明細書に記載の1つ以上の追加の治療剤と組み合わされる場合、組成物の成分は、同時又は連続レジメンとして投与される。連続的に投与される場合、組み合わせは、2回以上の投与で投与されてもよい。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、例えば経口投与のための固体剤形として、対象への同時投与のための単位剤形で1つ以上の追加の治療剤と組み合わされる。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物は、1つ以上の追加の治療剤と共投与される。
本開示の化合物の効果を延長するために、多くの場合、皮下又は筋肉内注射からの化合物の吸収を遅延させることが望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶質又は非晶質材料の液体懸濁液の使用によって達成され得る。次いで、化合物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、次に、結晶サイズ及び結晶形態に依存し得る。代替的に、非経口投与された化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解又は懸濁することによって達成される。注射可能なデポー形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に、化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製される。化合物対ポリマーの比、及び使用される特定のポリマーの性質に応じて、化合物の放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が含まれる。デポー注射可能製剤はまた、体組織と適合するリポソーム又はマイクロエマルジョン中に化合物を封入することによって調製される。
VI.併用療法
本明細書で提供される式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)の化合物及び組成物はまた、例えば、ニューモウイルス科、ピコルナウイルス科、フラビウイルス科、又はフィロウイルス科ウイルス感染症などのウイルス感染症の治療のための他の活性治療剤と組み合わせて使用される。
ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療剤と組み合わせて使用される。ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療剤は、ニューモウイルス科ウイルス感染症、特に呼吸器多核体ウイルス感染症及び/又はメタニューモウイルス感染症に対して活性である。RSVに対して活性なこれらの他の活性治療剤の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444(RSV604としても知られる)、MDT-637、BMS-433771、ALN-RSV0、ALX-0171、及びそれらの混合物である。呼吸器多核体ウイルス感染症に対する活性な他の活性治療剤の他の非限定的な例には、AK-0529、RV-521、ALX-0171、JNJ-53718678、BTA-585、及びプレサトビルなどの呼吸器多核体ウイルスタンパク質F阻害剤;ルミシタビン及びALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤;抗Gタンパク質mAbなどの抗RSV Gタンパク質抗体;ニトアゾキサニドなどのウイルス複製阻害剤が含まれる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、MVA-BN RSV、RSV-F、MEDI-8897、JNJ-64400141、DPX-RSV、SynGEM、GSK-3389245A、GSK-300389-1A、RSV-MEDIデルタM2-2ワクチン、VRC-RSVRGP084-00VP、Ad35-RSV-FA2、Ad26-RSV-FA2、及びRSV融合糖タンパク質サブユニットワクチンを含むがこれらに限定されない、RSVの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
メタニューモウイルス感染症に対する活性な他の活性治療剤の非限定的な例には、DAS-181などのシアリダーゼモジュレーター、ALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤、並びにEV-046113などのメタニューモウイルス感染症の治療のための抗体が含まれる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、mRNA-1653及びrHMPV-Paワクチンを含むがこれらに限定されない、メタニューモウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療剤と組み合わせて使用される。ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療剤は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症、特にエンテロウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療剤の非限定的な例は、プレコナリル、BTA-798(バペンダビル)、並びにWu,et al.(米国特許第7,078,403号)及びWatson(米国特許第7,166,604号)によって開示される他の化合物などのキャプシド結合阻害剤;DAS-181などの融合シアリダーゼタンパク質;VVX-003及びAZN-001などのキャプシドタンパク質VP1阻害剤;CW-33などのウイルスプロテアーゼ阻害剤;GSK-480及びGSK-533などのホスファチジルイノシトール4キナーゼベータ阻害剤;抗EV71抗体である。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、EV71ワクチン、TAK-021、及びEV-D68アデノベクターベースのワクチンを含むがこれらに限定されない、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
呼吸器感染症のための併用療法
ニューモウイルス科及びピコルナウイルス科ウイルス感染症の多くは、呼吸器感染症である。したがって、呼吸器症状及び感染後遺症を治療するために使用される追加の活性治療剤が、本明細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得る。追加の薬剤は、好ましくは経口又は直接吸入によって投与される。例えば、ウイルス呼吸器感染症の治療のための本明細書で提供される化合物と組み合わせた他の好ましい追加の治療剤には、気管支拡張薬及びコルチコステロイドが含まれるが、これらに限定されない。
グルココルチコイド
1950年に喘息の治療として最初に導入されたグルココルチコイド(Carryer,Journal of Allergy,21,282-287,1950)は、この疾患に対して最も強力で一貫した有効な治療であり続けているが、それらの作用機序はまだ完全には理解されていない(Morris,J.Allergy Clin.Immunol.,75(1 Pt)1-13,1985)。残念ながら、経口グルココルチコイド治療は、体幹の肥満、高血圧、緑内障、グルコース不耐性、白内障形成の促進、骨ミネラル損失、及び心理的効果などの深刻な望ましくない副作用に関連し、それらのすべて、長期治療剤としての使用を制限する(Goodman and Gilman,10th edition,2001)。全身性の副作用に対する解決策は、ステロイド薬を炎症の部位に直接送達することである。経口ステロイドの重度の悪影響を軽減するために、吸入コルチコステロイド(Inhaled corticosteroids、ICS)が開発されている。本明細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得るコルチコステロイドの非限定的な例は、デキサメタゾン、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、フルオロメトロン、酢酸フルオロメトロン、ロテプレドノール、エタボン酸ロテプレドノール、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、フルドロコルチゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、メチルプレドニゾロン、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルニソリド、フルオコルチン-21-ブチレート、フルメタゾン、ピバル酸フルメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸ハロベタソール、フロ酸モメタゾン、フルチカゾン、AZD-7594、シクレソニド、又はそれらの医薬的に許容される塩である。
抗炎症剤
抗炎症カスケード機構を介して作用する他の抗炎症剤も、ウイルス呼吸器感染症の治療のための本明細書で提供される化合物と組み合わせた追加の治療剤として有用である。ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、PDE-4、PDE-5、又はPDE-7特異的)、転写因子阻害剤(例えば、IKK阻害によりNFκBを遮断する)、又はキナーゼ阻害剤(例えば、P38MAP、JNK、PI3K、EGFR、又はSykを遮断する)などの「抗炎症性シグナル伝達モジュレーター」(本明細書ではAISTMと称される)は、これらの小分子が限られた数の共通の細胞内経路を標的とし、それらのシグナル伝達経路は、抗炎症治療介入の重要な点であるシグナル伝達経路を標的とするため、炎症のスイッチ・オフ(switching off)への論理的アプローチである(P.J.Barnes,2006による総説を参照されたい)。これらの非限定的な追加の治療剤には、5-(2,4-ジフルオロ-フェノキシ)-1-イソブチル-1H-インダゾール-6-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-エチル)-アミド(P38Mapキナーゼ阻害剤ARRY-797)、3-シクロプロピルメトキシ-N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-4-ジフルオロメトキシ-ベンズアミド(PDE-4阻害剤ロフルミラスト)、4-[2-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)-2-フェニル-エチル]-ピリジン(PDE-4阻害剤CDP-840)、N-(3,5-ジクロロ-4-ピリジニル)-4-(ジフルオロメトキシ)-8-[(メチルスルホニル)アミノ]-1-ジベンゾフランカルボキサミド(PDE-4阻害剤オグレミラスト)、N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-2-[1-(4-フルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル]-2-オキソ-アセトアミド(PDE-4阻害剤AWD12-281)、8-メトキシ-2-トリフルオロメチル-キノリン-5-カルボン酸(3,5-ジクロロ-1-オキシ-ピリジン-4-イル)-アミド(PDE-4阻害剤Sch 351591)、4-[5-(4-フルオロフェニル)-2-(4-メタンスルフィニル-フェニル)-1H-イミダゾール-4-イル]-ピリジン(P38阻害剤SB-203850)、4-[4-(4-フルオロ-フェニル)-1-(3-フェニル-プロピル)-5-ピリジン-4-イル-1H-イミダゾール-2-イル]-ブタ-3-イン-1-オール(P38阻害剤RWJ-67657)、4-シアノ-4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシ-フェニル)-シクロヘキサンカルボン酸2-ジエチルアミノ-エチルエステル(PDE-4阻害剤であるシロミラストの2-ジエチルエチルエステルプロドラッグ)、(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-[7-メトキシ-6-(3-モルホリン-4-イル-プロポキシ)-キナゾリン-4-イル]-アミン(ゲフィチニブ、EGFR阻害剤)、及び4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-N-[4-メチル-3-(4-ピリジン-3-イル-ピリミジン-2-イルアミノ)-フェニル]-ベンズアミド(イマチニブ、EGFR阻害剤)が含まれる。
β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬
本明細書で提供される化合物とともに、ホルモテロール、アルブテロール、又はサルメテロールなどの吸入β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬を含む組み合わせも、好適であるが非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
ホルモテロール又はサルメテロールなどの吸入β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬とICSとの組み合わせもまた、気管支収縮及び炎症(各々Symbicort(登録商標)及びAdvair(登録商標))の両方を治療するために使用される。本明細書で提供される化合物とともに、これらのICS及びβ2-アドレナリン受容体アゴニストの組み合わせを含む組み合わせもまた、好適であるが非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
β2アドレナリン受容体アゴニストの他の例は、ベドラドリン、ビランテロール、インダカテロール、オロダテロール、ツロブテロール、ホルモテロール、アベジテロール、サルブタモール、アルホルモテロール、レバルブテロール、フェノテロール、及びTD-5471である。
抗コリン薬
肺気管支収縮の治療又は予防の場合、抗コリン薬が潜在的に使用可能であり、ひいては、ウイルス呼吸器感染症の治療のための本明細書で提供される化合物と組み合わせた追加の治療剤として有用である。これらの抗コリン薬には、COPDにおけるコリン作動性の度合いの制御においてヒトでの治療効果が示されている(Witek,1999)スムカリン受容体(特にM3サブタイプのもの)のアゴニスト、1-{4-ヒドロキシ-1-[3,3,3-トリス-(4-フルオロ-フェニル)-プロピオニル]-ピロリジン-2-カルボニル}-ピロリジン-2-カルボン酸(1-メチル-ピペリジン-4-イルメチル)-アミド、3-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-8-イソプロピル-8-メチル-8-アゾニビシクロ[3.2.1]オクタン(イプラトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート)、1-シクロヘキシル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(ソリフェナシン)、2-ヒドロキシメチル-4-メタンスルフィニル-2-フェニル-酪酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(Revatropate)、2-{1-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン-5-イル)-エチル]-ピロリジン-3-イル}-2,2-ジフェニル-アセトアミド(ダリフェナシン(ダリフェナシン))、4-アザ-1-イル-2,2-ジフェニル-ブチルアミド(ブゼピド(ブゼピド))、7-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-9-エチル-9-メチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(オキシトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート)、7-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-9,9-ジメチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(チオトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート)、ジメチルアミノ酢酸2-(3-ジイソプロピルアミノ-1-フェニル-プロピル)-4-メチル-フェニルエステル(トルテロジン-N,N-ジメチルグリシネート)、3-[4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]-1-メチル-1-(2-オキソ-2-ピリジン-2-イル-エチル)-ピロリジニウム、1-[1-(3-フルオロ-ベンジル)-ピペリジン-4-イル]-4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-イミダゾリジン-2-オン、1-シクロオクチル-3-(3-メトキシ-1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イル)-1-フェニル-プロパ-2-イン-1-オール、3-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-1-(3-フェノキシ-プロピル)-1-アゾニア-ビシクロ[2.2.2]オクタン(アクリジニウム-N,N-ジエチルグリシネート)、又は(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-ジ-チオフェン-2-イル-酢酸1-メチル-1-(2-フェノキシ-エチル)-ピペリジン-4-イルエステル、レベフェナシン、臭化グリコピロニウム、臭化ウメクリジニウム、臭化チオトロピウム、臭化アクリジニウム、臭化ベンシクロキジウムが含まれるが、これらに限定されない。
粘液溶解剤
本明細書で提供される化合物及び本明細書で提供される組成物はまた、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために粘液溶解剤と組み合わされ得る。粘液溶解剤の非限定的な例は、アンブロキソールである。同様に、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物は、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために去痰薬と組み合わされ得る。去痰薬の非限定的な例は、グアイフェネシンである。
噴霧化高張食塩水は、肺疾患を有する患者の小気道の即時及び長期のクリアランスを改善するために使用される(Kuzik,J.Pediatrics 2007,266)。したがって、本明細書で提供される化合物はまた、特に、ニューモウイルス科ウイルス感染症が細気管支炎と合併したときに、噴霧化高張生理食塩水と組み合わされ得る。式(I)又は式(II)の化合物と高張生理食塩水との組み合わせはまた、上記の追加の薬剤のいずれかを含み得る。一実施形態では、約3%の噴霧化高張生理食塩水が使用される。
COPDの治療のための併用療法
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療剤と組み合わせて使用される。COPDの呼吸器悪化の治療の場合、他の活性治療剤には、COPDに対する他の活性剤が含まれる。これらの他の活性治療剤の非限定的な例には、ベンラリズマブ、メポリズマブなどの抗IL5抗体;AZD-7986(INS-1007)などのジペプチジルペプチダーゼI(dipeptidyl peptidase I、DPP1)阻害剤;シプロフロキサシン塩酸塩などのDNAギラーゼ阻害剤/トポイソメラーゼIV阻害剤;RPL-554などのMDR関連タンパク質4/ホスホジエステラーゼ(phosphodiesterase、PDE)3及び4阻害剤;アイバカフトール、QBW-251などのCFTR刺激剤;RBx-10017609などのMMP-9/MMP-12阻害剤;PBF-680などのアデノシンA1受容体アンタゴニスト;SB-010などのGATA3転写因子阻害剤;ASM-024などのムスカリン受容体モジュレーター/ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト;BIO-11006などのMARCKSタンパク質阻害剤;マシチニブなどのキットチロシンキナーゼ/PDGF阻害剤;ロフルミラスト、CHF-6001などのホスホジエステラーゼ(PDE)4阻害剤;ナミラリシブなどのホスホイノシチド-3キナーゼデルタ阻害剤;TA-270などの5-リポキシゲナーゼ阻害剤;バフェンテロールスクシネート、AZD-887、臭化イプラトロピウムなどのムスカリン受容体アンタゴニスト/β2アドレナリン作動性アゴニスト;TRN-157;エルドステインなどのエラスターゼ阻害剤;FP-025などのメタロプロテアーゼ-12阻害剤;タデキニグアルファなどのインターロイキン18リガンド阻害剤;CK-2127107などの骨格筋トロポニン活性化剤;アキュマピモド(acumapimod)などのp38 MAPキナーゼ阻害剤;CNTO-6785などのIL-17受容体モジュレーター;ダニリキシンなどのCXCR2ケモカインアンタゴニスト;POL-6014などの白血球エラスターゼ阻害剤;GSK-2256294などのエポキシド加水分解酵素阻害剤;CHF-6333などのHNE阻害剤;アビプタジルなどのVIPアゴニスト;RV-1729などのホスホイノシチド-3キナーゼデルタ/ガンマ阻害剤;APL-1などの補体C3阻害剤;及びAM-211などのGタンパク質共役受容体-44アンタゴニストが含まれる。
活性治療剤の他の非限定的な例にはまた、ブデソニド、脂肪細胞、一酸化窒素、PUR-1800、YLP-001、LT-4001、アジスロマイシン、ガムネックス、QBKPN、ピルビン酸ナトリウム、MUL-1867、マンニトール、MV-130、MEDI-3506、BI-443651、VR-096、OPK-0018、TEV-48107、ドキソフィリン、TEV-46017、OligoG-COPD-5/20、Stempeucel(登録商標)、ZP-051、リジンアセチルサリシレートが含まれる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、MV-130及びGSK-2838497Aを含むがこれらに限定されない、COPDに対して活性であるワクチンであり得る。
デングウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療剤と組み合わせて使用される。フラビウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療剤は、フラビウイルス科ウイルス感染症、特にデング感染症に対して活性である。これらの他の活性治療剤の非限定的な例は、GBV-006などの宿主細胞因子モジュレーター;フェンレチニドABX-220、BRM-211;セルゴシビルなどのアルファ-グルコシダーゼ1阻害剤;モジパファントなどの血小板活性化因子受容体(platelet activating factor receptor、PAFR)アンタゴニスト;FX-06などのカドヘリン-5/因子Iaモジュレーター;JNJ-8359などのNS4B阻害剤;ABX-202などのウイルスRNAスプライシングモジュレーター;NS5ポリメラーゼ阻害剤;NS3プロテアーゼ阻害剤;及びTLRモジュレーターである。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、TetraVax-DV、Dengvaxia(登録商標)、DPIV-001、TAK-003、生弱毒化デングワクチン、四価デング熱ワクチン、四価DNAワクチン、rDEN2デルタ30-7169、及びDENV-1PIVを含むがこれらに限定されない、デング熱の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
エボラウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療剤と組み合わせて使用される。フィロウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療剤は、フィロウイルス科ウイルス感染症、特にマールブルグウイルス、エボラウイルス、及びキューバ(Cueva)ウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療剤の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444、MDT-637、BMS-433771、アミオダロン、ドロネダロン、ベラパミル、エボラ回復期血漿(Ebola Convalescent Plasma、ECP)、TKM-100201、BCX4430((2S,3S,4R,5R)-2-(4-アミノ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3,4-ジオール)、TKM-エボラ、T-705モノホスフェート、T-705ジホスフェート、T-705トリホスフェート、FGI-106(1-N,7-N-ビス[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,9-ジメチルキノリノ[8,7-h]キノロン-1,7-ジアミン)、rNAPc2、OS-2966、ブリンシドフォビル、レムデシビル、ガリデシビル、ファビピラビル(T-705又はアビガンとしても既知である)、JK-05などのRNAポリメラーゼ阻害剤、GMV-006などの宿主細胞因子モジュレーター、FX-06などのカドヘリン-5/因子Iaモジュレーター、及びREGN-3470-3471-3479及びZMappなどのエボラの治療のための抗体である。
エボラに対する活性な他の非限定的な活性治療剤には、アルファ-グルコシダーゼ1阻害剤、カテプシンB阻害剤、CD29アンタゴニスト、樹状ICAM-3グラビング結合ノンインテグリン1(dendritic ICAM-3 grabbing nonintegrin 1)阻害剤、エストロゲン受容体アンタゴニスト、第VII因子アンタゴニストHLAクラスII抗原調節因子、宿主細胞因子モジュレーター、インターフェロンアルファリガンド、ニュートラルアルファグルコシダーゼAB阻害剤、ニーマン・ピックC1タンパク質阻害剤、核タンパク質阻害剤、ポリメラーゼ補因子VP35阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、組織因子阻害剤、TLR-3アゴニスト、ウイルスエンベロープ糖タンパク質阻害剤、及びエボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)が含まれる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、VRC-EBOADC076-00-VP、アデノウイルスベースのエボラワクチン、rVSV-EBOV、rVSVN4CT1-EBOVGP、MVA-BN Filo+Ad26-ZEBOVレジメン、INO-4212、VRC-EBODNA023-00-VP、VRC-EBOADC069-00-VP、GamEvac-combiワクチン、SRC VBベクター、HPIV3/EboGPワクチン、MVA-EBOZ、エボラ組換え糖タンパク質ワクチン、Vaxartアデノウイルスベクター5ベースのエボラワクチン、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、及びGOVX-E302を含むがこれらに限定されない、エボラの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、特定のRNA配列と塩基対二重鎖を形成することによって翻訳プロセスを妨げるように設計された合成アンチセンスオリゴヌクレオチド類似体である、ホスホルアミデートモルホリノオリゴマー(phosphoramidate morpholino oligomer、PMO)と組み合わせて使用され得る。PMOの例には、AVI-7287、AVI-7288、AVI-7537、AVI-7539、AVI-6002、及びAVI-6003が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、非経口液(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)及び栄養、抗生物質(メトロニダゾール及びセファロスポリン抗生物質、例えば、セフトリアキソン及びセフロキシム)及び/又は抗真菌予防薬、解熱薬、及び鎮痛薬、制吐剤(メトクロプラミドなど)、及び/又は止瀉剤、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェンなど)、鎮痛薬、並びに患者集団の他の一般的な疾患のための薬剤、例えば、抗マラリア剤(アルテメテル及びアルテスナート-ルメファントリン併用治療)、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン系抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン系抗生物質、又はアンピシリンなどのアミノペニシリン)、又は細菌性赤痢を含む、フィロウイルス科ウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアでの使用が意図される。
VII.ウイルス感染症を治療する方法
本開示は、本開示の化合物を使用して、呼吸器多核体ウイルス(respiratory syncytial virus、RSV)、エボラ、ジカ、西ナイル、デング、HCV、及びHBVなどの様々な疾患を治療するための方法を提供する。本開示は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物を使用して、呼吸器多核体ウイルス(RSV)、エボラ、ジカ、西ナイル、デング、HCV、及びHBVなどの様々な疾患を治療するための方法を提供する。
パラミクソウイルス科
いくつかの実施形態では、本開示は、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をパラミクソウイルス科ウイルスに感染した個人(例えば、ヒト)に投与することを含む、パラミクソウイルス科ウイルス感染症を治療するための方法を提供する。パラミクソウイルス科ウイルスには、ニパウイルス及びパラインフルエンザウイルスが含まれるが、これらに限定されない。
ニューモウイルス科
いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。ニューモウイルス科ウイルスには、呼吸器多核体ウイルス及びヒトメタニューモウイルスが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルスウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルスウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルスウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV感染症を治療するための方法であって、呼吸器多核体ウイルスに感染した個人(例えば、ヒト)に、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。典型的には、個人は、慢性呼吸器多核体ウイルス感染症に罹患しているが、RSVに急性感染したヒトを治療することは本開示の範囲内である。
いくつかの実施形態では、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を個人(例えば、ヒト)に投与することを含む、RSV複製を阻害する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV感染に関連するウイルス負荷を低減するための方法であって、RSVに感染した個人(例えば、ヒト)に、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を投与することを含み、治療上有効な量が、個人におけるRSVウイルス負荷を低減するのに十分である、方法を提供する。
本明細書でより十分に説明されるように、本開示の化合物は、1つ以上の追加の治療剤をRSVに感染した個人(例えば、ヒト)に投与することができる。追加の治療剤は、本開示の化合物と同時に、又は本開示の化合物の投与前又は投与後に、感染した個人(例えば、ヒトに)に投与することができる。
いくつかの実施形態では、RSV感染症の治療又は予防に使用するための本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。いくつかの実施形態では、RSV感染症を治療又は予防するための医薬の製造のための本開示の化合物(例えば、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、若しくは(In)の化合物)、又はその医薬的に許容される塩が提供される。
本明細書でより十分に説明されるように、本開示の化合物は、1つ以上の追加の治療剤をRSVに感染した個人(例えば、ヒト)に投与することができる。更に、いくつかの実施形態では、RSVを治療又は予防するために使用される場合、本開示の化合物は、RSV併用薬、RSVワクチン、RSV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、toll様受容体(toll-like receptor、TLR)モジュレーター、インターフェロンアルファ受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、呼吸器多核体表面抗原阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、RSVウイルス侵入阻害剤、ウイルスmRNAを標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチド、短鎖干渉RNA(short interfering RNA、siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼモジュレーター、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、RSV E抗原阻害剤、共有結合性閉環状DNA(covalently closed circular DNA、cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、RSV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、核タンパク質モジュレーター、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激剤、NOD2刺激剤、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(phosphatidylinositol 3-kinase、PI3K)阻害剤、インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(indoleamine-2,3-dioxygenase、IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンアルファ-1、ブルトン型チロシンキナーゼ(bruton’s tyrosine kinase、BTK)阻害剤、KDM阻害剤、RSV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、及び他のRSV薬からなる群から選択される1つ以上(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ以上)の追加の治療薬とともに投与され得る。
ピコルナウイルス科
いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。ピコルナウイルス科ウイルスは、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎、風邪様症候群(ヒトライノウイルス感染症)、非麻痺性ポリオ様症候群、流行性胸膜痛(一般的には流行して発生する急性の発熱性感染症)、手足口病、小児及び成人膵炎、及び重篤な心筋炎を含む、異種の感染群を引き起こすエネテロウイルスである。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてその治療に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
フラビウイルス科
いくつかの実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。代表的なフラビウイルス科ウイルスには、デング、黄熱、西ナイル、ジカ、日本脳炎ウイルス、C型肝炎(Hepatitis C、HCV)、及びB型肝炎(Hepatitis B、HBV)が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デングウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイルウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、日本脳炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、B型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、例えば、フラビウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デングウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイルウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、B型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デングウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイルウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、B型肝炎ウイルス感染症である。
フィロウイルス科
いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩をヒトに投与することを含む、方法を提供する。代表的なフィロウイルス科ウイルスには、エボラ及びマールブルグが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてその治療に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。
VIII.ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防方法
本開示の化合物はまた、ウイルス感染症による呼吸状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するために使用することができる。式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ij)、(Ik)、(Im)、又は(In)の化合物はまた、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するために使用することができる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を投与することを含み、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスの投与によって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための方法であって、治療有効量の本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を投与することを含み、呼吸器状態が、喘息である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とし、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための医薬を製造するための方法であって、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とし、呼吸器状態が、喘息である、方法を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化のヒトにおける治療又は予防のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用であって、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、使用を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化のヒトにおける治療又は予防のための医薬の製造のための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用であって、呼吸器状態が、喘息である、使用を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおけるその治療又は予防に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩であって、呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおけるその治療又は予防に使用するための、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩であって、呼吸器状態が、喘息である、本開示の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる。
IX.実施例
略語。ある特定の略語及び頭字語は、実験の詳細を説明する際に使用される。これらのほとんどは当業者によって理解されるが、表1は、これらの略語及び頭字語の多くのリストを含む。
Figure 0007429799000059
「P」の表記を使用する化合物構造は、その位置での特定の立体化学が割り当てられていない単離された(R)又は(S)異性体を指す。
A.中間体
中間体1.((3aS,4S,6S,6aS)-6-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-4-((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルアセテート
無水テトラヒドロフラン(1mL)中のtert-ブチル(7-((3aS,4S,6aS)-6,6-bis9ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カーバメート(国際公開第2015069939号;100mg、0.229mmol)及びノボザイム435(50mg、50%w/w)の溶液に、酢酸ビニル(0.03ml、0.321mmol)を添加し、反応混合物を45℃で7時間撹拌した。反応混合物を濾過し、酵素をTHFで繰り返し洗浄した。合わせた濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(30~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.46(s,1H),8.21(s,1H),7.21(s,1H),6.88(d,J=4.6Hz,1H),5.39(d,J=4.9Hz,1H),5.17(dd,J=6.1,4.9Hz,1H),4.78(d,J=6.1Hz,1H),4.03(q,J=11.2Hz,2H),3.63(s,2H),1.96(s,3H),1.50(d,J=3.0Hz,12H),1.29(s,3H)。LCMS:MS m/z=478.92[M+1];t=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
中間体2.((3aS,4S,6S,6aS)-6-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-4-((((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルアセテート
ジクロロメタン(1M、1.46mL、1.46mmol)中のトリフルオロメタンスフフロン酸無水物の溶液に、ジクロロメタン(3.67mL)中の中間体1(350mg、0.731mmol)及びピリジン(0.300mL、3.66mmol)の溶液を0℃で添加した。20分後、反応混合物を水(5mL)で希釈し、得られた混合物をジクロロメタン(2×5mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた粗化合物を次の工程で直接使用した。LCMS:MS m/z=610.79[M+1]、t=1.51分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
中間体3.((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルアセテート
テトラヒドロフラン(1M、2.87mL、2.87mmol)中のフッ化テトラブチルアンモニウムの溶液を、テトラヒドロフラン(3mL)中の粗中間体2の溶液(350mg、0.573mmol)に室温で添加した。4時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水(2×5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.12(br s,1H),7.18(d,J=4.7Hz,1H),6.89(d,J=4.7Hz,1H),5.55(d,J=4.4Hz,1H),5.29(dd,J=6.5,4.5Hz,1H),4.96(d,J=6.4Hz,1H),4.77-4.68(m,1H),4.65-4.56(m,1H),4.24-4.13(m,2H),2.02(s,3H),1.58(br s,12H),1.37(s,3H)。LCMS:MS m/z=480.97[M+1]、t=1.39分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=3.04分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。
中間体4.((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール
水(0.6mL)及びジオキサン(2.4mL)中の中間体3(189mg、0.393mmol)の溶液を100℃に加熱した。4時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をメタノール(2mL)に溶解し、1N炭酸カリウム溶液(1mL)を室温で混合物に添加した。1.25時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣をヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=5.7Hz,1H),5.24(t,J=5.9Hz,1H),4.99(d,J=6.3Hz,1H),4.71(dd,J=31.9,10.0Hz,1H),4.59(dd,J=33.4,10.0Hz,1H),3.73(dd,J=11.5,1.6Hz,1H),3.64(dd,J=11.5,2.2Hz,1H),1.58(s,3H),1.35(s,3H)。LCMS:MS m/z=339.24[M+1]、t=1.02分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=1.94分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。
中間体5.(2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジオール
濃塩酸水溶液(12N、0.172mL、2.07mmol)を、アセトニトリル(1mL)中の中間体4(50mg、0.148mmol)の溶液に室温で添加した。45分後、得られた混合物を2N水酸化ナトリウム水溶液で中和して、分取HPLC(Gemeni C18 5uM 110Å 100×30mmカラム、5~100%アセトニトリル/水の勾配)によって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),6.87(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.21(d,J=8.9Hz,1H),4.80-4.74(m,1.5H),4.65(dd,J=9.9,6.1Hz,1H),4.52(d,J=9.9Hz,0.5H),4.32(d,J=5.4Hz,1H),3.71(t,J=1.9Hz,2H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-237.67(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=299.20[M+1]、t=0.48分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=1.10分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=2.05分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
中間体6.2-エチルブチル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
テトラヒドロフラン(18.75mL)を、中間体4(1.5g、4.433mmol)、中間体B1(J.Med.Chem.2017,60(5),pp1648-1661;2.197g、4.877mmol)、及び塩化マグネシウム(0.633g、6.65mmol)の混合物に添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.931mL、11.08mmol)を室温で添加した。50℃で2時間後、反応混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、得られた混合物を水(2×100mL)及び食塩水(200mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中の0~20%メタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して、中間体を得た。LCMS:MS m/z=650.28[M+1]、t=1.74分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~1.6分2~100%アセトニトリル、1.6分~1.8分100%アセトニトリル、1.80分~1.90分100%~2%アセトニトリル、1.90分~2.20分2%アセトニトリル。
B.化合物
実施例1.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
アセトニトリル(0.4mL)を中間体4(27mg、0.080mmol)、中間体B1(J.Med.Chem.2017,60(5),pp1648-1661;36mg、0.080mmol)、及び塩化マグネシウム(8mg、0.08mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.035mL、0.20mmol)を添加した。5時間後、反応混合物を室温に冷却し、濃塩酸水溶液(0.093mL)を滴加した。30分後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに供して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.40-7.31(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.80-4.70(m,1H),4.70-4.58(m,2H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.21(dd,J=5.7,1.7Hz,2H),4.07-3.87(m,3H),1.48(app p,J=6.2Hz,1H),1.39-1.27(m,7H),0.86(t,J=7.5Hz,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.79(t,J=47.7Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.53。LCMS:MS m/z=610.32[M+1]、t=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=3.03分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.11分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例2.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル三リン酸ナトリウム
0℃のPO(OMe)(0.5mL)中の中間体5(10mg、0.034mmol)の溶液に、NaHCO(10mg、0.12mmol)及びPOCl(0.03mL、0.33mmol)を添加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌し、その時点で、ACN(0.5mL)中のピロリン酸トリブチルアンモニウム(250mg、0.46mmol)の溶液を添加し、続いてトリブチルアミン(0.14mL、0.59mmol)を添加した。反応混合物を0℃で撹拌し、イオン交換HPLCによってモニタリングした。1時間後、反応物を重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、8mL)でクエンチした。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次いで濃縮し、水とともに2回共蒸発させた。残渣を水(2mL)に溶解し、NaHCO(400mg)を添加した。得られた混合物を濃縮した。残渣を水(約2mL)に溶解し、C18カラムに充填し、水で溶出した。生成物を含む画分を合わせ、HCl(1N、150uL)で酸性化し、約4mLの体積まで濃縮し、イオン交換カラムに充填し、水、次いで10~40%重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝液(1M)-HOで溶出した。生成物を含む画分を合わせ、濃縮した。残渣を水(1mL)に溶解し、NaOH(1N、0.1mL)を添加した。得られた混合物を約0.2mLの体積まで濃縮し、水で溶出するC18カラムによって精製した。生成物を含む画分を合わせ、濃縮して生成物を得た。H NMR(400MHz,水-d)δ7.88(s,1H),7.06(d,J=4.7Hz,1H),6.96(d,J=4.7Hz,1H),5.46(d,J=9.2Hz,1H),4.94-4.84(m,2H),4.82-4.75(m,1H),4.72(d,J=5.3Hz,1H),4.13(dd,J=10.8,5.8Hz,1H),3.96(dd,J=10.6,5.1Hz,1H)。31P NMR(162MHz,水-d)δ-5.74(d,J=19.7Hz),-11.10(d,J=19.4Hz),-21.68(t,J=19.7Hz)。LCMS:MS m/z=538.88[M+1]、t=0.45分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。イオン交換HPLC:t=10.303分;イオン交換0~80Milli-Q水/0.5M TEAB、14分の勾配;1mL/分。
実施例3.ネオペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ネオペンチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(20.61g、0.109mol)をアセトニトリル(100mL)に溶解し、2,2-ジメチルプロパン-1-オール(8g、0.091mol)を添加し、続いてEDCI(18.32g、0.118mol)及びDMAP(16.63g、0.136mol)を添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~25%酢酸エチル/ヘキサン)による精製を行って、中間体化合物D1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ7.27(d,J=7.5Hz,1H),4.00(p,J=7.4Hz,1H),3.79(d,J=10.5Hz,1H),3.64(d,J=10.5Hz,1H),1.35(s,9H),1.23(d,J=7.4Hz,3H),0.87(s,9H)。
(S)-1-(ネオペンチルオキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。ネオペンチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(17.45g、0.067mol)を、無水ジクロロメタン(175mL)及びジオキサン中の4N HCl(84.11mL、0.336mol)に溶解した。反応物を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。得られた残渣を高真空下に一晩置いて、中間体D2を得て、これを精製することなく次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.60(s,3H),4.08(q,J=7.2Hz,1H),3.90(d,J=10.4Hz,1H),3.78(d,J=10.4Hz,1H),1.43(d,J=7.2Hz,3H),0.90(s,9H)。
ネオペンチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(227mL)中の中間体D2(13.15g、67.2mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(10mL、67.2mmol)の溶液に、トリエチルアミン(20.78mL、147.84mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(9.348g、67.2mmol)及びトリエチルアミン(10.39mL、73.92mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash HP Goldカラム、100%ジクロロメタン、続いて0~45%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、ジアステレオマー混合物(19g、64.79%、ジアステレオマー混合物)として所望の化合物を得た。得られた化合物を高真空下で乾燥させ、部分的な固化が生じた。ジイソプロピルエーテルを部分的に固化した材料に添加し、超音波処理して、微細な固体を得た。固体を濾過により単離した。もう1回のジイソプロピルエーテルでの超音波処理及び濾過により、中間体D3を得た。中間体D3は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.31-8.23(m,2H),7.52-7.43(m,2H),7.38(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.28-7.18(m,3H),4.09(dq,J=9.8,7.2Hz,1H),3.83-3.72(m,2H),1.34(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),0.91(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ-1.32(s)。LCMS:MS m/z=436.85[M+1];t=1.67分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
ネオペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.015g、0.044mmol)、中間体D3(0.021g、0.049mmol)、及び塩化マグネシウム(0.006g、0.067mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(0.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.111mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(0.5mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.088mL、1.058mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、3N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水の勾配で30分実施)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.34(dd,J=8.6,7.1Hz,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.35(d,J=8.4Hz,1H),4.81-4.55(m,3H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.24-4.17(m,2H),4.02-3.86(m,1H),3.83(d,J=10.5Hz,1H),3.73(d,J=10.5Hz,1H),1.33(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),0.91(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.54。LCMS:MS m/z=596.10[M+1];t=1.16分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.848分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例4.3,3-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3,3-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(22.38g、0.118mol)をアセトニトリル(100mL)及び3,3-ジメチルブタン-1-オール(10.07g、0.099mol)に溶解し、続いてEDCI(19.89g、0.128mol)及びDMAP(18.06g、0.148mol)を一度に添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~25%エチルアセテート/ヘキサン)による精製により、中間体E1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.22(d,J=7.4Hz,1H),4.13-3.82(m,3H),1.47(t,J=7.2Hz,2H),1.35(s,9H),1.19(d,J=7.3Hz,3H),0.88(s,9H)。
(S)-1-(3,3-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。中間体E1(20.9g、0.076mol)を無水ジクロロメタン(200mL)及びジオキサン中の4N HCl(95.57mL、0.382mol)に溶解した。反応物を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。得られた残渣を高真空下に一晩置き、中間体E2を精製することなく次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.67(s,3H),4.32-4.07(m,2H),3.97(d,J=7.2Hz,1H),1.52(t,J=7.3Hz,2H),1.39(d,J=7.1Hz,3H),0.89(s,9H)。
3,3-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(300mL)中の中間体E2(15.93g、75.96mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(11.3mL、75.96mmol)の溶液に、トリエチルアミン(23.5mL、167.1mmol)をアルゴン雰囲気下で0回℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(10.57g、75.96mmol)及びトリエチルアミン(11.74mL、83.56mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash(HP Goldカラム、100%ジクロロメタン、続いて0~35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体E3をジアステレオマー混合物として得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.28(d,J=9.1Hz,2H),7.53-7.34(m,4H),7.30-7.16(m,3H),6.66(td,J=13.2,10.0Hz,1H),4.06-3.88(m,3H),1.40-1.29(m,2H),1.24-1.11(m,3H),0.83(s,9H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.26,-1.57。LCMS:MS m/z=450.96[M+1];t=1.71分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
3,3-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.015g、0.044mmol)、中間体E3(0.022g、0.049mmol)、及び塩化マグネシウム(0.006g、0.067mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(0.5mL)を室温で添加し、続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.111mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(0.5mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.088mL、1.058mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、3N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水の勾配で30分間実施)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(d,J=1.8Hz,1H),7.39-7.28(m,2H),7.28-7.12(m,3H),6.85(dd,J=5.7,4.5Hz,1H),6.75(dd,J=8.7,4.5Hz,1H),5.37(dd,J=8.2,6.2Hz,1H),4.83-4.53(m,3H),4.36(dd,J=18.1,5.2Hz,1H),4.30-4.04(m,4H),3.96-3.81(m,1H),1.51(td,J=7.5,2.2Hz,2H),1.27(ddd,J=19.5,7.1,1.1Hz,3H),0.90(d,J=1.9Hz,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.7,3.51。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.40--238.89(m)。LCMS:MS m/z=610.05[M+1];t=1.20分(少量の異性体)、1.22分(主な異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.024分(少量の異性体)、5.1分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取HPLC(Chiralpak IA 5μm、21×250mm;100%エタノール)によって互いに単離した。
実施例5.実施例4の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.32(t,J=7.9Hz,2H),7.23-7.13(m,3H),6.86(d,J=4.6Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.37(d,J=8.1Hz,1H),4.83-4.71(m,1H),4.71-4.59(m,2H),4.38(d,J=5.3Hz,1H),4.26(dd,J=5.1,1.7Hz,2H),4.16-4.07(m,2H),3.93-3.74(m,1H),1.56-1.47(m,2H),1.24(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),0.90(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.73。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.61(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=610.13[M+1];t=1.20分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.996分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例6.実施例4の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.35(dd,J=8.6,7.1Hz,2H),7.27-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.6Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.82-4.56(m,3H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.24-4.04(m,4H),3.94-3.80(m,1H),1.50(t,J=7.4Hz,2H),1.29(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),0.90(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.51。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.84(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=610.14[M+1];t=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.079分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例7.2,2-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2,2-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(11.11g、0.059mol)をアセトニトリル(60mL)及び2,2-ジメチルブタン-1-オール(5.0g、0.049mol)に溶解し、続いてEDCI(9.876g、0.064mol)及びDMAP(8.967g、0.073mol)を添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~20%酢酸エチル/ヘキサン)を使用して精製を行い、中間体H1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.26(d,J=7.5Hz,1H),3.99(p,J=7.4Hz,1H),3.81(d,J=10.6Hz,1H),3.66(d,J=10.6Hz,1H),1.35(s,9H),1.23(m,5H),0.84-0.72(m,9H)。
(S)-1-(2,2-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。中間体H1(10.34g、0.038mol)を無水ジクロロメタン(100mL)及びジオキサン中の4N HCl(47.28mL、0.189mol)に溶解した。反応物を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。残渣を高真空下に一晩置き、中間体H2を精製することなく次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.65(s,3H),4.05(q,J=7.2Hz,1H),3.91(d,J=10.6Hz,1H),3.79(d,J=10.6Hz,1H),1.42(d,J=7.2Hz,3H),1.26(q,J=7.6Hz,2H),0.87-0.73(m,9H)。
2,2-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(150mL)中の中間体H2の溶液(7.9g、37.67mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(5.605mL、37.67mmol)の溶液に、トリエチルアミン(11.64mL、82.87mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(5.24g、37.67mmol)及びトリエチルアミン(5.82mL、41.43mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash HP Goldカラム、100%ジクロロメタン、続いて0~35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体H3を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.32-8.23(m,2H),7.52-7.34(m,4H),7.31-7.18(m,3H),4.15-4.02(m,1H),3.86-3.74(m,2H),1.39-1.28(m,3H),1.32-1.19(m,2H),0.89-0.76(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ-1.35,-1.57。LCMS:MS m/z=450.94[M+1];t=1.71分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
2,2-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.015g、0.044mmol)、中間体H3(0.022g、0.049mmol)、及び塩化マグネシウム(0.006g、0.067mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(0.5mL)を室温で添加し、続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.111mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(0.5mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.088mL、1.058mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、3N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水の勾配で30分間実施)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(d,J=1.4Hz,1H),7.37-7.27(m,2H),7.27-7.12(m,3H),6.85(dd,J=5.8,4.5Hz,1H),6.74(dd,J=9.9,4.5Hz,1H),5.37(dd,J=8.2,6.7Hz,1H),4.83-4.53(m,3H),4.36(dd,J=16.6,5.3Hz,1H),4.24(ddd,J=21.2,5.7,1.8Hz,2H),4.01-3.72(m,3H),1.36-1.24(m,5H),0.90-0.77(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.72,3.54。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.38--238.82(m)。LCMS:MS m/z=610.05[M+1];t=1.32分(少量の異性体)、1.33分(主要な異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.021分(少量の異性体)、5.093分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取HPLC(Chiralpak IA 5μm、21×250mm;100%エタノール)によって互いに単離した。
実施例8.実施例7の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.32(t,J=7.8Hz,2H),7.19(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.37(d,J=8.2Hz,1H),4.81-4.56(m,3H),4.37(d,J=5.3Hz,1H),4.26(d,J=4.9Hz,2H),3.99-3.66(m,3H),1.36-1.19(m,5H),0.87(s,6H),0.82(t,J=7.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.72。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.59(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=610.11[M+1];t=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.007分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例9.実施例7の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.34(t,J=7.9Hz,2H),7.27-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.35(d,J=8.3Hz,1H),4.81-4.55(m,3H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.21(d,J=5.8Hz,2H),3.94(dd,J=9.9,7.1Hz,1H),3.85(d,J=10.7Hz,1H),3.76(d,J=10.6Hz,1H),1.36-1.24(m,5H),0.89-0.77(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.54。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.76(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=610.14[M+1];t=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.085分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例10.メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
メチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。L-アラニンメチルエステル塩酸塩(14g、100mmol)を50mLの無水DCMと混合し、窒素雰囲気下で氷浴中で撹拌した。フェニルジクロロホスフェート(16.4mL、110mmol)を反応物に滴加し、反応混合物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(29.4mL、210mmol)を20mLの無水DCMと混合し、反応物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。ペンタフルオロフェノール(18.4g、100mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(14.7mL、105mmol)を30mLの無水DCMと混合し、反応物に滴加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をDCM(50mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して固体を得た。イソプロピルエーテル(130mL)を固体に添加した。大きな片の固体を破壊し、次いで20分間超音波処理した後、混合物を24時間撹拌した。固体を回収し、少量のイソプロピルエーテル(30mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体K1を得た。中間体K1は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.40-7.32(m,2H),7.28-7.19(m,3H),4.20(m,1H),3.96-3.85(m,1H),3.74(s,3H),1.47(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.62。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-153.82(dd,J=18.5,2.7Hz),-159.99(td,J=21.8,3.8Hz),-162.65(dd,J=22.2,17.6Hz)。LCMS:MS m/z=425.9[M+1]、423.9[M-1]、t=1.68分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5%B、0.3分~1.5分5~100%B、1.5分~2分100%B、2分~2.2分100~5%B。HPLC:t=3.76分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Phenomenex Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98%B。
メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(56mg、0.165mmol)及び中間体K1(74mg、0.174mmol)を混合し、5mLの無水THFに溶解した。塩化マグネシウム(47mg、0.495mmol)を一度に添加した。DIPEA(72μL、0.414mmol)を添加し、反応物を45℃で20時間撹拌した。中間体K1(74mg、0.174mmol)を添加し、反応物を45℃で8時間撹拌した。次いで、反応物を室温で16時間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、次いで水(3×5mL)で洗浄し、次いで食塩水(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(4g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をACN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(250μL)を滴加した。反応物を氷浴中で1時間撹拌した。氷浴を取り除き、反応物を室温で1時間撹拌した。反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を回収し、食塩水(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をC18カラムクロマトグラフィー(Phenomenex Geminiカラム、5~95%ACN/水)によって精製した。画分を合わせ、凍結乾燥して生成物を得た。生成物は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.38-7.30(m,2H),7.26-7.15(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.4Hz,1H),4.81-4.57(m,3H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.20(dt,J=5.7,1.9Hz,2H),3.91(dq,J=10.0,7.1Hz,1H),3.65(s,3H),1.29(dd,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.49。LCMS:MS m/z=540.0[M+1]、538.2[M-1]、t=1.14分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5%B、0.3分~1.5分5~100%B、1.5分~2分100%B、2分~2.2分100~5%B。HPLC:t=2.23分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Phenomenex Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98%B。HPLC:t=3.770分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例11.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
実施例10(13mg、0.024mmol)を2mLの無水THFに溶解し、室温で撹拌した。イソ酪酸無水物(8μL、0.048mmol)及びDMAP(0.3mg、0.0024mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。更にイソ酪酸無水物(4μL、0.024mmol)を添加し、反応物を30分間撹拌した。次いで、反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×5mL)で洗浄し、続いて食塩水(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮した。粗残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(4g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をACNに溶解し、水で希釈し、凍結乾燥させて生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.38-7.13(m,5H),6.79(d,J=4.5Hz,1H),6.61(d,J=4.6Hz,1H),5.88-5.77(m,2H),5.60(d,J=7.8Hz,1H),4.79-4.52(m,2H),4.39-4.21(m,2H),3.96(dq,J=10.2,7.1Hz,1H),3.66(s,3H),2.68(p,J=7.0Hz,1H),2.46(p,J=7.0Hz,1H),1.31(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.22(dd,J=7.0,1.1Hz,6H),1.07(d,J=7.0Hz,3H),1.03(d,J=7.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.38。LCMS:MS m/z=680.2[M+1]、678.3[M-1]、t=1.60分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5%B、0.3分~1.5分5~100%B、1.5分~2分100%B、2分~2.2分100~5%B。HPLC:t=3.17分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Phenomenex Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98%B。HPLC:t=5.460分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例12.イソプロピル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
テトラヒドロフラン(1mL)を中間体4(200mg、0.591mmol)、中間体M1(J.Org.Chem.2011,76(20),pp8311-8319;322mg、0.709mmol)、及び塩化マグネシウム(84mg、0.887mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.257mL、1.478mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(7mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.493mL)を0℃で滴加した。0℃で2時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.71(bs,2H),7.43-7.30(m,2H),7.25-7.15(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.68(d,J=4.5Hz,1H),6.04(dd,J=13.2,10.1Hz,1H),5.29-5.22(m,2H),5.14(d,J=7.3Hz,1H),4.86(hept,J=6.2Hz,1H),4.70-4.58(m,1H),4.57-4.44(m,2H),4.20(t,J=4.8Hz,1H),4.05-3.91(m,2H),3.85-3.68(m,1H),1.21(d,J=7.0Hz,3H),1.15(dd,J=6.3,2.8Hz,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.69(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.51。LCMS:MS m/z=568.15[M+1]、t=1.19分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.55分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.32分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例13.エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
テトラヒドロフラン(4mL)を中間体4(200mg、0.591mmol)、中間体N1(国際公開第2012075140号;415mg、0.946mmol)、及び塩化マグネシウム(84mg、0.887mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.257mL、1.478mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(3mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.514mL)を0℃で滴加した。0℃で2時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルからの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.71(bs,2H),7.45-7.33(m,2H),7.31-7.09(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.68(d,J=4.5Hz,1H),6.08(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.32-5.22(m,2H),5.14(d,J=7.3Hz,1H),4.70-4.44(m,3H),4.19(t,J=4.8Hz,1H),4.11-3.94(m,4H),3.88-3.74(m,1H),1.22(d,J=6.7Hz,3H),1.15(t,J=7.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.69(t,J=48.0Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.46。LCMS:MS m/z=554.11[M+1]、t=1.13分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.42分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.05分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例14.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。L-アラニン(20.0g、224.48mmol)及びシクロヘキサノール(213.6g、2132.6mmol)の混合物に、塩化トリメチルシリル(76.56mL、695.9mmol)を添加した。反応物を80℃で一晩撹拌した。反応物を濃縮し、得られた残渣をトルエン2×100mL、続いてヘキサン500mLとともに共蒸発させた。得られた残渣を高真空下で15分間乾燥させ、撹拌しながらヘキサンをゆっくりと添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、固体を濾過により分離し、ヘキサンで洗浄し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体O1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ8.53(d,J=17.7Hz,3H),4.77(tt,J=8.4,3.7Hz,1H),3.99(t,J=6.9Hz,1H),1.88-1.59(m,4H),1.54-1.12(m,8H)。
シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(400mL)中の中間体O1(23.2g、111.7mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(16.2mL、108.91mmol)の溶液に、トリエチルアミン(35mL、251.33mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた混合物を室温で1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(14.53g、104.44mmol)及びトリエチルアミン(18mL、125.66mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、EtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶液及び食塩水で洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗材料をシリカゲルクロマトグラフィー(330g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、所望の化合物をジアステレオマー混合物(41.3g、83%、ジアステレオマー混合物)として得た。このようにして得られた材料を高真空下で一晩乾燥させ、固化が生じた。ジイソプロピルエーテル(225mL)を固化した材料に添加し、激しい超音波処理によって微細な固体を得た。濾過による固形分の単離により、H NMR及び31P NMRによる単一の異性体として中間体O2を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.32-8.23(m,2H),7.52-7.40(m,2H),7.38(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.29-7.17(m,3H),4.68(dp,J=8.7,3.8Hz,1H),4.02(dq,J=9.8,7.1Hz,1H),1.78-1.64(m,3H),1.57-1.46(m,1H),1.44-1.22(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.32(s)LCMS:MS m/z=448.86[M+1];t=1.3分;LCシステム:Thermo AccelA1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN
シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(2mL)を中間体4(200mg、0.591mmol)、中間体O2(318mg、0.709mmol)、及び塩化マグネシウム(84mg、0.887mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.257mL、1.478mmol)を添加した。50℃で3時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(7mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.493mL)を0℃で滴加した。0℃で2時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.71(s,2H),7.43-7.30(m,2H),7.27-7.11(m,3H),6.85(d,J=4.4Hz,1H),6.69(d,J=4.5Hz,1H),6.17-5.94(m,1H),5.36-5.19(m,2H),5.14(dd,J=7.3,1.0Hz,1H),4.70-4.59(m,2H),4.58-4.45(m,2H),4.21(t,J=4.8Hz,1H),4.05-3.91(m,2H),3.85-3.70(m,1H),1.76-1.55(m,4H),1.50-1.12(m,9H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.73(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.52。LCMS:MS m/z=608.19[M+1]、t=1.31分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.89分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.90分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例15.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(42mg、0.33mmol)及び酢酸(20mg、0.33mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。実施例14(40mg、0.07mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(8mg、0.07mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.92(s,1H),7.32-7.25(m,3H),7.25-7.20(m,2H),7.17-7.10(m,1H),6.62(d,J=4.6Hz,1H),6.51(d,J=4.6Hz,1H),5.86(dd,J=7.5,5.4Hz,1H),5.80(d,J=5.4Hz,1H),5.64(d,J=7.5Hz,1H),4.75(tt,J=8.8,3.9Hz,1H),4.71-4.63(m,1H),4.60-4.52(m,1H),4.33(ddd,J=10.8,5.7,1.9Hz,1H),4.25(ddd,J=10.8,5.8,2.2Hz,1H),4.08-3.97(m,2H),2.12(s,3H),2.00(s,3H),1.96-1.62(m,4H),1.57-1.17(m,7H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-234.25(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ2.69.LCMS:MS m/z=692.34[M+1]、t=1.51分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.30分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。
実施例16.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジプロピオネート
プロピオン酸無水物(17mg、0.13mmol)及び実施例14(40mg、0.07mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(8mg、0.07mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.91(s,1H),7.32-7.25(m,3H),7.24-7.20(m,2H),7.16-7.11(m,1H),6.60(d,J=4.6Hz,1H),6.50(d,J=4.6Hz,1H),5.98-5.91(m,2H),5.88(dd,J=7.3,5.4Hz,1H),5.83(d,J=5.4Hz,1H),5.63(d,J=7.3Hz,1H),4.79-4.71(m,1H),4.67(d,J=4.0Hz,1H),4.56(d,J=5.0Hz,1H),4.33(ddd,J=10.8,5.6,1.8Hz,1H),4.25(ddd,J=10.8,5.8,2.2Hz,1H),4.11-4.06(m,1H),4.05-3.97(m,1H),2.39(q,J=7.6Hz,2H),2.26(qd,J=7.6,1.9Hz,2H),1.98(d,J=14.2Hz,1H),1.83-1.75(m,2H),1.68(t,J=8.1Hz,2H),1.55-1.28(m,6H),1.17(t,J=7.6Hz,3H),1.07(t,J=7.6Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-234.18(t,J=46.9Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ2.73。LCMS:MS m/z=720.60[M+1]、t=1.63分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.52分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。
実施例17.ヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ヘキシルL-アラニネート塩酸塩。L-アラニン(4.45g、50mmol)を1-ヘキサノール(30mL)と混合した。TMS-Cl(19.1mL、150mmol)を滴加し、反応物を室温で16時間撹拌した。より多くの1-ヘキサノール(10mL)及びTMS-Cl(5mL)を添加した。反応混合物を80℃に加熱し、20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた油分を高真空下で乾燥させ、油分をゆっくりと固化させて、中間体R1を塩酸塩として得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.77(s,3H),4.20(m,3H),1.71(m,5H),1.47-1.19(m,6H),1.01-0.78(m,3H)。
ヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。フェニルジクロロホスフェート(3.7mL、25mmol)を無水DCM(50mL)に溶解し、窒素雰囲気下で氷浴中で撹拌した。中間体R1(5.2g、25mmol)を一度に添加した。反応物を室温で30分間撹拌した。トリエチルアミン(8.4mL、60mmol)を滴加し、次いで60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(3.1g、22.5mmol)及びトリエチルアミン(4.2mL、30mmol)を添加した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をDCM(100mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(120g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して、中間体R2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.25(d,J=9.1Hz,2H),7.51-7.32(m,4H),7.32-7.15(m,3H),4.14(m,3H),3.93(m,1H),1.62(m,2H),1.44(m,3H),1.39-1.20(m,6H),0.99-0.82(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.03(s),-3.08(s)。
ヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(1mL)を、中間体4(100mg、0.296mmol)、中間体R2(173mg、0.384mmol)、及び塩化マグネシウム(42mg、0.443mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。50℃で3時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(7mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.246mL)を0℃で滴加した。0℃で2時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,0.24H),7.83(s,0.76H),7.72(bs,2H),7.41-7.33(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.88-6.82(m,1H),6.70(d,J=4.5Hz,0.26H),6.68(d,J=4.5Hz,0.74H),6.13-5.99(m,1H),5.37-5.06(m,3H),4.74-4.44(m,3H),4.25-4.11(m,1H),4.06-3.93(m,4H),3.90-3.76(m,1H),1.58-1.44(m,2H),1.34-1.11(m,9H),0.87-0.74(m,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.47(t,J=48.1Hz),-236.76(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.55,3.47.LCMS:MS m/z=610.16[M+1]、t=1.35分(少量の異性体)及び1.37分(主要な異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.02分(少量の異性体)及び3.06分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.16分(少量の異性体)及び5.23分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取SFC(Chiralpak AD-H 5μm、21×250mm;30%メタノール)によって互いに単離し、実施例18及び実施例19を得た。
実施例18.ヘキシル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例17の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.36-7.28(m,2H),7.23-7.09(m,3H),6.88(d,J=4.6Hz,1H),6.69(d,J=4.5Hz,1H),5.99(dd,J=13.0,10.1Hz,1H),5.22(d,J=8.6Hz,1H),4.69-4.57(m,1H),4.54-4.42(m,2H),4.17(d,J=5.2Hz,1H),4.03-3.90(m,4H),3.84-3.69(m,1H),1.53-1.40(m,2H),1.30-1.05(m,9H),0.82-0.73(m,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.46(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.54。LCMS:MS m/z=610.16[M+1]、t=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.02分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.16分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例19.ヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例17の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.73(bs,2H),7.45-7.27(m,2H),7.29-7.10(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.68(d,J=4.5Hz,1H),6.06(dd,J=13.2,10.1Hz,1H),5.28-5.19(m,2H),5.18-5.09(m,1H),4.70-4.57(m,1H),4.58-4.45(m,2H),4.23-4.17(m,1H),4.05-3.95(m,4H),3.88-3.79(m,1H),1.57-1.48(m,2H),1.30-1.18(m,9H),0.85-0.80(m,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.75(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.47。LCMS:MS m/z=610.16[M+1]、t=1.37分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.06分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.23分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例20.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(56mg、0.44mmol)及び酢酸(26mg、0.44mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。実施例12(50mg、0.09mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(11mg、0.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.86(s,1H),7.80(bs,2H),7.41-7.32(m,2H),7.28-7.11(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.66(d,J=4.5Hz,1H),6.13(dd,J=13.2,10.1Hz,1H),5.75(dd,J=8.7,5.5Hz,1H),5.67(d,J=5.4Hz,1H),5.53(d,J=8.7Hz,1H),4.86(hept,J=6.2Hz,1H),4.73-4.61(m,1H),4.61-4.49(m,1H),4.21-4.07(m,2H),3.89-3.71(m,1H),2.13(s,3H),1.93(s,3H),1.21(d,J=7.0Hz,3H),1.15(dd,J=6.2,2.8Hz,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.62(t,J=46.9Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.49。LCMS:MS m/z=652.41[M+1]、t=1.38分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.98分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.03分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例21.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-エトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(57mg、0.45mmol)及び酢酸(27mg、0.45mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解し、混合物を室温で30分間撹拌した。実施例13(50mg、0.09mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(11mg、0.09mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.86(s,1H),7.80(bs,2H),7.40-7.33(m,2H),7.25-7.16(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.66(d,J=4.5Hz,1H),6.16(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.75(dd,J=8.7,5.5Hz,1H),5.67(d,J=5.4Hz,1H),5.53(d,J=8.7Hz,1H),4.74-4.44(m,2H),4.21-4.09(m,2H),4.05-3.97(m,2H),3.91-3.75(m,1H),2.13(s,3H),1.93(s,3H),1.22(d,J=7.0Hz,3H),1.14(t,J=7.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.59(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.44.LCMS:MS m/z=638.26[M+1]、t=1.32分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.84分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.78分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例22.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジプロピオネート
実施例12(50mg、0.09mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した。プロピオン酸無水物(24mg、0.19mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。30分後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.85(s,1H),7.80(bs,2H),7.41-7.32(m,2H),7.28-7.13(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.66(d,J=4.5Hz,1H),6.13(dd,J=13.2,10.1Hz,1H),5.78(dd,J=8.5,5.5Hz,1H),5.69(d,J=5.5Hz,1H),5.53(d,J=8.5Hz,1H),4.96-4.76(m,1H),4.73-4.62(m,1H),4.62-4.47(m,1H),4.26-4.05(m,2H),3.91-3.68(m,1H),2.46-2.37(m,2H),2.31-2.00(m,2H),1.21(d,J=7.1Hz,3H),1.14(dd,J=6.2,2.4Hz,6H),1.07(t,J=7.5Hz,3H),0.93(t,J=7.5Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.55(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.50.LCMS:MS m/z=680.51[M+1]、t=1.48分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.23分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.50分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例23.2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
実施例12(50mg、0.09mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した。イソ酪酸無水物(29mg、0.19mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。4時間後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.85(s,1H),7.78(bs,2H),7.41-7.31(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.82(d,J=4.5Hz,1H),6.64(d,J=4.5Hz,1H),6.13(dd,J=13.2,10.0Hz,1H),5.75(dd,J=8.3,5.4Hz,1H),5.69(d,J=5.5Hz,1H),5.53(d,J=8.3Hz,1H),4.86(hept,J=6.3Hz,1H),4.74-4.63(m,1H),4.63-4.51(m,1H),4.23-4.06(m,2H),3.90-3.70(m,1H),2.73-2.58(m,1H),2.41(hept,J=7.0Hz,1H),1.21(d,J=7.1Hz,3H),1.17-1.10(m,12H),0.95(dd,J=17.5,7.0Hz,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.04(t,J=46.7Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.53。LCMS:MS m/z=708.42[M+1]、t=1.61分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.46分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.92分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例24.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-エトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
実施例13(50mg、0.09mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した。イソ酪酸無水物(30mg、0.19mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。4時間後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.85(s,1H),7.79(bs,2H),7.40-7.32(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.82(d,J=4.5Hz,1H),6.64(d,J=4.5Hz,1H),6.16(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.75(dd,J=8.4,5.5Hz,1H),5.69(d,J=5.5Hz,1H),5.53(d,J=8.3Hz,1H),4.77-4.65(m,1H),4.62-4.51(m,1H),4.21-4.12(m,2H),4.10-3.96(m,2H),3.95-3.73(m,1H),2.65(hept,J=7.0Hz,1H),2.41(hept,J=7.0Hz,1H),1.22(d,J=7.0Hz,3H),1.18-1.03(m,9H),0.96(dd,J=17.6,7.0Hz,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.01(t,J=46.7Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.49。LCMS:MS m/z=694.42[M+1]、t=1.55分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.34分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.70分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例25.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-エトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジプロピオネート
実施例13(50mg、0.09mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(2.0mL)に溶解した。プロピオン酸無水物(25mg、0.19mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(1mg、0.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。30分後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルからの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.85(s,1H),7.79(bs,2H),7.41-7.31(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.66(d,J=4.5Hz,1H),6.16(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.78(dd,J=8.6,5.5Hz,1H),5.69(d,J=5.5Hz,1H),5.53(d,J=8.5Hz,1H),4.73-4.62(m,1H),4.61-4.49(m,1H),4.21-4.11(m,2H),4.09-3.98(m,2H),3.91-3.74(m,1H),2.46-2.37(m,2H),2.29-2.12(m,2H),1.22(d,J=7.0Hz,3H),1.14(t,J=7.1Hz,3H),1.07(t,J=7.5Hz,3H),0.93(t,J=7.5Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-234.52(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.45。LCMS:MS m/z=666.35[M+1]、t=1.43分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=3.11分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=5.27分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例26.2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-1-(2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロポキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。アセトニトリル(20mL)中のBoc-L-アラニン(1.26g、6.66mmol)、2-ベンジルオキシ-2-メチルプロパノール(1.0g、5.55mmol)、及びEDCI(1.12g、7.21mmol)の混合物に、DMAP(2.04g、8.32mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc0~60%)によって精製して、Boc-L-アラニンプロピルエステルを得て、これをDCM(10mL)に溶解し、ジオキサン中の4N HCl(5.5mL、22.19mmol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮し、ACN(10mL)に再溶解し、一晩凍結乾燥して、中間体AA1を得て、次の反応に使用した。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.82(s,3H),7.42-7.07(m,5H),4.44(s,2H),4.24(m,2H),4.08(d,J=11.2Hz,1H),1.70(d,J=7.0Hz,3H),1.28(d,J=2.4Hz,6H)。LCMS m/z=251.97[freebase M+1]、t=0.85分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN
2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(20mL)中の中間体AA1(832mg、2.89mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(0.43mL、2.89mmol)を-78℃で一度に添加し、トリエチルアミン(0.80mL、5.76mmol)を-78℃で5分間にわたって滴加した。得られた混合物をドライアイス浴を取り除いた後に30分間撹拌し、-78℃に冷却し、p-ニトロフェノール(402mg、2.89mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.40mL、2.89mmol)を-78℃で5分間にわたって添加した。ドライアイス浴を取り除いた後、得られた混合物を50分間撹拌し、次いでDCMで希釈し、食塩水で濃縮し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc0~60%)によって精製して、中間体AA2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.25-8.12(m,2H),7.41-7.14(m,12H),4.45(m,2H),4.31-4.12(m,2H),4.07(m,1H),3.89(m,1H),1.41(m,3H),1.27(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.10,-3.18.LCMS m/z=528.78[M+1]、t=1.70分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN
2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2--(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体5(0.04g、0.134mmol)、中間体AA2(0.081g、0.153mmol)、及び塩化マグネシウム(0.064g、0.671mmol)の混合物に、N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.402mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、0~100%アセトニトリル/水)によって精製して、中間体AA3を得た。LCMS:MS m/z=688.18[M+1]、t=1.20分(主要な異性体)及び1.22分(少量の異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(2mL)中の中間体AA3(14mg、0.02mmol)の溶液に、10%Pd/C(11mg、0.01mmol)を添加した。得られた混合物をHガス下で室温で15時間撹拌し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、ACNに溶解し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å 250×30mmカラム、水中ACN10~100%)によって精製し、生成物をジアステレオマー混合物として得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.79(s,1H),7.39-7.27(m,2H),7.28-7.13(m,3H),6.85(dd,J=6.9,4.5Hz,1H),6.74(dd,J=11.1,4.5Hz,1H),5.36(dd,J=8.3,5.9Hz,1H),4.83-4.68(m,1H),4.73-4.64(m,1H),4.69-4.56(m,1H),4.36(dd,J=16.6,5.2Hz,1H),4.30-4.15(m,2H),4.05-3.92(m,1H),3.96-3.86(m,2H),1.32(ddd,J=19.2,7.2,1.1Hz,3H),1.18-1.19(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.78,3.54 19F NMR(376MHz,メタノール-d)-238.51--238.97(m)。LCMS:MS m/z=598.05[M+1]、t=0.94分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=3.697分(主要な異性体)、3.734分(少量の異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例27.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(フルオロメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.2g、0.591mmol)、中間体AA2(0.375g、0.709mmol)、及び塩化マグネシウム(0.112g、1.182mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(2.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.258mL、1.478mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中のEtOAc0~100%)によって精製して、中間体BB1(ジアステレオマー混合物)を得た。LCMS:MS m/z=728.18[M+1]、t=1.39分(少量の異性体)及び1.42分(主要な異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2--(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。アセトニトリル(14mL)中の中間体BB1(0.35g、0.481mmol)の氷冷溶液に、濃塩酸(0.35mL、9.6mmol)を滴加した。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を氷で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。反応混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~20%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、中間体BB2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(d,J=1.1Hz,1H),7.38-7.12(m,10H),6.88-6.81(m,1H),6.74(dd,J=8.3,4.5Hz,1H),5.36(dd,J=8.3,6.6Hz,1H),4.82-4.67(m,1H),4.71-4.63(m,1H),4.67-4.55(m,1H),4.45(d,J=4.8Hz,2H),4.34(dd,J=16.4,5.2Hz,1H),4.29-4.12(m,3H),4.10-3.90(m,2H),1.35-1.21(m,9H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.39--238.76(m)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.69,3.49.LCMS:MS m/z=688.10[M+1];t=1.20分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-(2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロポキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)-オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)。THF(2mL)中の中間体BB2(0.05g、0.073mmol)の溶液に、イソ酪酸無水物(0.072mL、0.436mmol)を添加し、次いでDMAP(1.3mg、0.011mmol)を室温で添加した。LCMSでモニタリングしながら得られた混合物を30分間撹拌し、反応混合物をメタノールでクエンチし、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、中間体BB3(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=4.1Hz,1H),7.36-7.12(m,10H),6.87-6.73(m,1H),6.60(d,J=4.6Hz,1H),5.87-5.76(m,2H),5.59(dd,J=7.8,4.4Hz,1H),4.76-4.63(m,1H),4.65-4.51(m,1H),4.46(d,J=1.4Hz,2H),4.35(dt,J=9.1,2.8Hz,1H),4.26(ddd,J=10.7,5.4,2.1Hz,1H),4.18(dd,J=11.5,2.7Hz,1H),4.13-3.93(m,2H),2.73-2.59(m,1H),2.53-2.39(m,1H),1.34(dd,J=7.1,1.1Hz,2H),1.31-1.18(m,13H),1.01-1.09(m,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.36(t,J=47.0Hz),-235.91(t,J=47.0Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.45,3.33.LCMS:MS m/z=828.21[M+1];t=1.60分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN
(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)。THF(2mL)中の中間体BB3(40mg、0.048mmol)の溶液に、10%Pd/C(26mg、0.024mmol)を添加した。得られた混合物をHガス下で室温で15時間撹拌し、濾過した。濾液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=4.2Hz,1H),7.35-7.29(m,2H),7.27-7.15(m,3H),6.79(d,J=4.6Hz,1H),6.62(d,J=4.6Hz,1H),5.86-5.76(m,2H),5.60-5.56(m,1H),4.76-4.53(m,2H),4.37-4.21(m,2H),4.07-3.88(m,3H),2.67(p,J=6.9Hz,1H),2.53-2.38(m,1H),1.40-1.25(m,3H),1.25-1.16(m,12H),1.01-1.09(m,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.56(t,J=46.9Hz),-235.96(t,J=46.9Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.50,3.45.LCMS:MS m/z=738.17[M+1];t=1.29分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.31分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取SFC(SFC Chiralpak AD-H 5μm、21×250mm;30%イソプロパノール)によって互いに単離した。
実施例28.実施例27の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.80(s,1H),7.36-7.27(m,2H),7.25-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.6Hz,1H),6.76(d,J=4.6Hz,1H),5.92(dd,J=7.6,5.6Hz,1H),5.84(d,J=5.6Hz,1H),5.59(d,J=7.5Hz,1H),4.72(s,1H),4.61(s,1H),4.34(d,J=4.5Hz,2H),4.04-3.87(m,3H),2.73-2.58(m,1H),2.48(p,J=7.0Hz,1H),1.30(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),1.25-1.16(m,12H),1.03-1.10 m,(6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.93(t,J=47.0Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.49.LCMS:MS m/z=738.16[M+1];t=1.31分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.282分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例29.実施例27の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.37-7.28(m,2H),7.25(dt,J=8.7,1.2Hz,2H),7.18-7.20(m,1H),6.79(d,J=4.5Hz,1H),6.62(d,J=4.6Hz,1H),5.88-5.77(m,2H),5.59(d,J=7.8Hz,1H),4.78-4.65(m,1H),4.66-4.53(m,1H),4.34(ddd,J=10.8,4.8,1.8Hz,1H),4.27(ddd,J=10.7,5.6,2.1Hz,1H),4.09-3.92(m,2H),3.91(d,J=10.9Hz,1H),2.67(hept,J=7.0Hz,1H),2.46(hept,J=7.1Hz,1H),1.37(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.26-1.10(m,12H),1.02-1.08(m,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.54(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.44.LCMS:MS m/z=738.17[M+1];t=1.30分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=5.277分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例30.(S)-2-メトキシプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-2-メトキシプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.519g、0.013mol)をアセトニトリル(12mL)及び(S)-2-メトキシプロパン-1-オール(1g、0.011mol)に溶解し、続いてEDCI(2.239g、0.014mol)及びDMAP(2.033g、0.017mol)を一度に添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、中間体EE1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.31(d,J=7.4Hz,1H),4.10-3.92(m,3H),3.50(td,J=6.3,4.2Hz,1H),3.26(s,3H),1.38(s,9H),1.25(d,J=7.4Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
(S)-2-メトキシプロピル)-L-アラニネート塩酸塩。中間体EE1(2.165g、0.008mol)を無水ジクロロメタン(22mL)及びジオキサン中の4N HCl(10.36mL、0.041mol)に溶解した。反応物を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。残渣を高真空下に一晩置き、中間体EE2を精製することなく次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.64(s,3H),4.17-3.99(m,3H),3.53(m,1H),3.24(s,3H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),1.07(d,J=6.4Hz,3H)。
(S)-2-メトキシプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(26mL)中の中間体EE2(1.5g、7.589mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(1.129mL、7.589mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.34mL、16.66mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(1.056g、7.589mmol)及びトリエチルアミン(1.17mL、8.33mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash HP Goldカラム、100%ジクロロメタン、続いて0~75%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体EE3(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.32-8.23(m,2H),7.53-7.44(m,1H),7.49-7.34(m,3H),7.30-7.16(m,3H),6.70(ddd,J=13.6,10.0,7.9Hz,1H),4.08-3.89(m,3H),3.48-3.36(m,1H),3.19(d,J=1.0Hz,3H),1.26-1.11(m,3H),1.01(dd,J=6.4,1.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.26,-1.47.LCMS:MS m/z=438.99[M+1];t=1.43分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
(S)-2-メトキシプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.15g、0.443mmol)、中間体EE3(0.214g、0.488mmol)、及び塩化マグネシウム(0.063g、0.665mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.193mL、1.108mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水)によって精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.2mL、2.4mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、氷で希釈し、続いて重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水の勾配で30分間実施)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.81(d,J=2.4Hz,1H),7.67(s,2H),7.35(dt,J=8.5,6.9Hz,2H),7.24-7.11(m,3H),6.83(dd,J=5.6,4.5Hz,1H),6.67(dd,J=8.0,4.5Hz,1H),6.05(td,J=13.9,10.1Hz,1H),5.30-5.18(m,2H),5.10(dd,J=7.3,2.6Hz,1H),4.67-4.55(m,1H),4.50(dd,J=14.2,7.0Hz,2H),4.18(q,J=5.2Hz,1H),3.96(m,4H),3.83(dd,J=10.5,7.0Hz,1H),3.49-3.40(m,1H),3.20(d,J=2.0Hz,3H),1.20(dd,J=15.3,7.1Hz,3H),1.02(dd,J=6.3,3.8Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.33--236.84(m)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.57,3.44.LCMS:MSによりM/zの対象=598.03[M+1]、t=1.00分(少量の異性体)及び1.10分(主要な異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=3.95分(少量の異性体)、4.018分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取SFC(SFC Chiralpak AD-H 5μm、21×250mm;30%イソプロパノール)によって互いに単離した。
実施例31.実施例30の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.33(dd,J=8.5,7.3Hz,2H),7.24-7.13(m,3H),6.86(d,J=4.6Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.37(d,J=8.2Hz,1H),4.82-4.71(m,1H),4.71-4.59(m,2H),4.38(d,J=5.3Hz,1H),4.26(dd,J=5.2,1.7Hz,2H),4.07-3.99(m,2H),3.98-3.85(m,1H),3.58-3.49(m,1H),3.32(s,3H),1.26(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),1.11(d,J=6.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.62(t,J=47.8Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.69.LCMS:MS m/z=597.94[M+1];t=1.11分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=3.939分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例32.実施例30の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.39-7.29(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.82-4.55(m,3H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.21(dt,J=5.8,1.8Hz,2H),4.04(d,J=5.0Hz,2H),3.93(dq,J=9.8,7.2Hz,1H),3.59-3.48(m,1H),3.31(s,3H),1.31(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.10(d,J=6.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.78(t,J=47.8Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.44.LCMS:MS m/z=597.97[M+1];t=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.005分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例33.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジプロピオネート
THF(2mL)中の実施例10(0.057g、0.106mmol)の溶液に、プロピオン酸無水物(0.041mL、0.317mmol)を添加し、次いでDMAP(2.58mg、0.021mmol)を室温で添加した。LCMSで10分間モニタリングしながら、得られた混合物を撹拌し、反応混合物をメタノールでクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0~15%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(s,1H),7.38-7.29(m,2H),7.33-7.21(m,2H),7.23-7.14(m,1H),6.79(d,J=4.5Hz,1H),6.62(d,J=4.6Hz,1H),5.91-5.78(m,2H),5.58(d,J=7.9Hz,1H),4.76-4.64(m,1H),4.58(q,J=10.0Hz,1H),4.37-4.28(m,1H),4.25(ddd,J=10.5,5.5,2.1Hz,1H),4.02-3.89(m,1H),3.66(s,3H),2.45(qd,J=7.5,1.0Hz,2H),2.26(qd,J=7.6,3.2Hz,2H),1.31(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.16(t,J=7.6Hz,3H),1.04(t,J=7.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.37.19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-236.42(t,J=46.6Hz)。LCMS:MS m/z=652.09[M+1];t=1.23分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.994分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例34.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシ-5-(4-イミノ-3-((ホスホノオキシ)メチル)-3,4-ジヒドロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル((S)-((((2R,3S,4R,5S)-5(3-((((ベンジルオキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-4-イミノ-3,4-ジヒドロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DMF(2.25mL)中の実施例1(0.125g、0.205mmol)の溶液に、ジベンジルクロロメチルホスフェート及びヨウ化ナトリウムを添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、得られた反応混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、0~100%アセトニトリル/水)によって精製して、中間体II1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.49(s,1H),10.31(d,J=10.5Hz,1H),8.42(s,1H),7.45(dd,J=4.8,2.3Hz,1H),7.36(t,J=7.9Hz,2H),7.26(d,J=4.3Hz,4H),7.20(dt,J=11.9,6.6Hz,4H),6.91(d,J=4.7Hz,1H),6.07(dd,J=13.0,10.1Hz,1H),5.64(d,J=10.8Hz,2H),5.39(d,J=4.7Hz,1H),5.29(s,1H),5.20(d,J=8.7Hz,1H),4.76(d,J=6.9Hz,2H),4.68-4.58(m,1H),4.59-4.48(m,1H),4.40(s,1H),4.19(t,J=3.8Hz,1H),3.98(ddd,J=19.0,10.9,5.6Hz,3H),3.93-3.79(m,2H),1.43(h,J=6.3Hz,1H),1.32-1.20(m,7H),0.80(t,J=7.4Hz,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.59,0.13.19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-235.99(t,J=47.6Hz)。LCMS:MS m/z=810.23[M+1];t=1.30分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシ-5-(4-イミノ-3-((ホスホノオキシ)メチル)-3,4-ジヒドロピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(2mL)中の中間体II1(47mg、0.058mmol)の溶液に、10%Pd/C(6.17mg、0.058mmol)を添加した。得られた混合物を、Hガス下で室温で1.5時間撹拌し、濾過した。濾液を濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、TFAモジュレーターを含む0~100%アセトニトリル/水)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.33(s,1H),8.42(s,1H),7.48(d,J=4.8Hz,1H),7.40-7.30(m,2H),7.24-7.13(m,3H),6.90(d,J=4.7Hz,1H),6.07(dd,J=13.1,10.1Hz,1H),5.67(d,J=11.5Hz,2H),5.41(s,1H),5.19(d,J=8.7Hz,1H),4.63(q,J=10.2Hz,1H),4.57-4.44(m,1H),4.39(dd,J=8.8,4.9Hz,1H),4.18(d,J=4.9Hz,1H),4.06-3.77(m,5H),1.42(h,J=6.2Hz,1H),1.33-1.19(m,7H),0.80(t,J=7.5Hz,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-74.19(s),-236.54(t,J=47.9Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.59,0.12。LCMS:MS m/z=720.16[M+1];t=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.854分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例35.(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。THF(20mL)中の(S)-1-メチルピロリジン-3-オール(1.0g、0.01mol)及び(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.058g、0.011mol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(3.63g、0.014mol)を一度に添加した。得られた反応混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.53mL、0.013mol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、続いて5%クエン酸水溶液で洗浄した。クエン酸抽出物をEtOAc(2倍)で洗浄した。2N NaOH水溶液で抽出物を酸性化してpH9とし、EtOAc(2倍)で抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体化合物JJ1を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ5.29-5.18(m,1H),5.02(s,1H),4.28(t,J=7.6Hz,1H),2.80(dd,J=9.6,5.4Hz,1H),2.69(d,J=3.6Hz,2H),2.42-2.19(m,5H),1.89-1.72(m,1H),1.43(s,9H),1.36(d,J=7.2Hz,3H)。
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル-L-アラニネートdi塩酸塩。中間体JJ1(2.27g、0.008mol)を無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、ジオキサン中の4N HCl(14.59mL、0.058mol)を添加した。周囲温度で4時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。高真空下で一晩置き、中間体JJ2を次の工程でそのまま使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.34(s,1H),8.81(s,3H),5.38(s,1H),4.06(q,J=7.1Hz,1H),3.44(d,J=78.6Hz,5H),2.84(s,3H),2.12(s,1H),1.43(d,J=7.1Hz,3H)。
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(19mL)中の中間体JJ2(1.5g、4.079mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(0.607mL、4.079mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.848mL、13.155mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(0.567g、4.079mmol)及びトリエチルアミン(0.616mL、4.385mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、中間体JJ3(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.26-8.18(m,2H),7.44-7.30(m,4H),7.26-7.15(m,3H),5.20(d,J=8.5Hz,1H),4.24-3.89(m,1H),3.80(dd,J=11.5,8.8Hz,1H),2.97-2.80(m,1H),2.75(d,J=21.6Hz,1H),2.68-2.58(m,1H),2.39-2.18(m,5H),1.78(dd,J=14.6,7.8Hz,1H),1.45-1.34(m,3H)。LCMS:MS m/z=450.23[M+1];t=1.07分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.1g、0.296mmol)、中間体JJ3(0.5g、1.113mmol)、及び塩化マグネシウム(0.141g、1.478mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(3mL)を室温で添加し、続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を0~10%メタノール/ジクロロメタンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した。得られた純粋な画分を合わせ、濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.257mL、3.086mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、TFA改質剤を含む0~100%アセトニトリル/水)によって精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.79(d,J=0.7Hz,1H),7.40-7.29(m,2H),7.28-7.15(m,3H),6.86(dd,J=6.7,4.5Hz,1H),6.75(dd,J=13.6,4.6Hz,1H),5.41-5.32(m,1H),5.14(ddt,J=8.1,5.4,2.6Hz,1H),4.82-4.55(m,3H),4.36(dd,J=14.7,5.3Hz,1H),4.28-4.18(m,2H),3.97-3.79(m,1H),2.87-2.76(m,1H),2.76-2.59(m,2H),2.34(s,3H),2.40-2.19(m,2H),1.79(ddt,J=14.5,7.6,3.9Hz,1H),1.28(ddd,J=17.1,7.1,1.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.41--238.79(m)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.72,3.44。LCMS:MS m/z=609.20[M+1];t=0.80分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.800 2%ACN、1800μL/分のHPLC:t=3.113分(主要な異性体)及び3.168分(少量の異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例36.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-(((R)-1-メチルピロリジン-3-イル)オキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
THF(2mL)中の実施例35(0.045g、0.074mmol)の溶液に、イソ酪酸無水物(0.074mL、0.444mmol)を添加し、次いでDMAP(1.3mg、0.011mmol)を室温で添加した。LCMSでモニタリングしながら得られた混合物を30分間撹拌し、反応混合物をメタノールでクエンチし、濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、TFA改質剤を含む0~100%アセトニトリル/水)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.80(d,J=3.4Hz,1H),7.33(dd,J=8.4,7.4Hz,2H),7.28-7.15(m,3H),6.87-6.58(m,2H),5.96-5.71(m,2H),5.59(dd,J=7.9,2.7Hz,1H),5.20(d,J=5.2Hz,1H),4.77-4.49(m,2H),4.40-4.22(m,2H),4.02-3.83(m,1H),2.94-2.62(m,3H),2.54-2.35(m,5H),2.25(dq,J=22.6,7.4Hz,2H),1.89-1.72(m,1H),1.32(dd,J=7.1,1.1Hz,3H),1.22(dd,J=7.0,1.1Hz,6H),1.06(ddd,J=18.6,7.0,4.7Hz,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.33(t,J=46.8Hz),-235.86(t,J=46.7Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.38。LCMS:MS m/z=749.24[M+1];t=1.13分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取SFC(SFC Chiralpak IA 5μm、25X250mm;25%イソプロパノール)によって互いに単離した。
実施例37.実施例36の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.81(s,1H),7.38-7.29(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.5Hz,1H),5.96-5.79(m,2H),5.59(d,J=7.8Hz,1H),5.22(dq,J=6.8,3.6Hz,1H),4.73(s,1H),4.61(s,1H),4.42-4.26(m,2H),3.99-3.85(m,1H),3.14-2.92(m,3H),2.68(dt,J=14.0,7.0Hz,2H),2.58-2.42(m,4H),2.32(dq,J=14.7,7.4Hz,1H),2.04-1.83(m,1H),1.25(ddd,J=20.9,7.1,1.1Hz,9H),1.06(dd,J=17.9,7.0Hz,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.85(t,J=46.7Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.43 LCMS:MS m/z=749.24[M+1];t=1.16分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN HPLC:t=4.614分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例38.実施例36の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.80(s,1H),7.38-7.28(m,2H),7.26-7.16(m,3H),6.80(d,J=4.6Hz,1H),6.63(d,J=4.6Hz,1H),5.89-5.75(m,2H),5.59(d,J=7.9Hz,1H),5.19(ddt,J=8.0,5.4,2.7Hz,1H),4.79-4.51(m,2H),4.42-4.19(m,2H),3.95(dq,J=9.8,7.1Hz,1H),2.96-2.60(m,4H),2.53-2.37(m,5H),2.32-2.17(m,1H),1.82(dtd,J=14.3,7.2,2.6Hz,1H),1.33(dd,J=7.1,1.1Hz,3H),1.22(dd,J=7.0,1.2Hz,6H),1.05(dd,J=18.3,7.0Hz,6H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.32(t,J=46.8Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.37。LCMS:MS m/z=749.23[M+1];t=1.13分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.553分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例39.(R)-2-メトキシプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(R)-((2-メトキシプロポキシ)メチル)ベンゼン。THF(20mL)中の(R)-(-)-1-ベンジルオキシ-2-プロパノール(3.0g、0.018mol)の氷冷溶液に、水素化ナトリウム(0.866g、0.036mol)を少しずつ添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、続いてヨウ化メチル(2.247mL、0.036mol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、氷冷水及び酢酸エチルで希釈した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を0~40%酢酸エチル/ヘキサンを使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、中間体NN1を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.37(d,J=4.3Hz,4H),7.31(dd,J=10.5,6.1Hz,1H),4.66-4.53(m,2H),3.64-3.38(m,3H),3.42(s,3H),1.18(d,J=6.3Hz,3H)。
(R)-2-メトキシプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。THF(20mL)中の中間体NN1(2.0g、0.011mol)の脱気溶液に、10%Pd/C(0.3g、0.003mol)を添加し、反応混合物を水素下で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液に(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.519g、0.013mol)、アセトニトリル(10mL)、EDCI(2.5g、0.016mol)、及びDMAP(2.169g、0.018mol)を一度に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、酢酸エチル及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0~30%酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、中間体NN2を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.26(d,J=7.4Hz,1H),4.10-3.93(m,2H),3.91(dd,J=11.4,5.7Hz,1H),3.46(td,J=6.2,4.2Hz,1H),3.23(s,3H),1.35(s,9H),1.25-1.10(m,3H),1.05(d,J=6.4Hz,3H)。
(R)-2-メトキシプロピル)-L-アラニネート塩酸塩。中間体NN2(2.5g、0.010mol)を無水ジクロロメタン(25mL)及びジオキサン中の4N HCl(11.96mL、0.048mol)に溶解した。得られた溶液を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。得られた残渣を高真空下に一晩置き、中間体NN3を次の工程でそのまま使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.63(s,3H),4.19(dd,J=11.4,3.8Hz,1H),4.10-3.96(m,2H),3.59-3.46(m,1H),3.24(s,3H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),1.08(d,J=6.4Hz,3H)。
(R)-2-メトキシプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(34mL)中の中間体NN3(1.95g、9.865mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(1.468mL、9.865mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.05mL、21.71mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(1.372g、9.865mmol)及びトリエチルアミン(1.525mL、10.85mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(80g SiO Combiflash HP Goldカラム、100%ジクロロメタン、続いて0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体NN4(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.33-8.23(m,2H),7.54-7.44(m,1H),7.49-7.33(m,3H),7.23(m,3H),6.70(ddd,J=13.7,9.9,8.3Hz,1H),4.09-3.94(m,2H),3.92(ddd,J=11.4,5.7,1.4Hz,1H),3.48-3.36(m,1H),3.20(d,J=1.5Hz,3H),1.23(ddd,J=7.2,4.0,1.2Hz,3H),1.01(dd,J=6.4,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.26,-1.48。LCMS:MS m/z=439.00[M+1];t=1.43分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN
(R)-2-メトキシプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.15g、0.443mmol)、中間体NN4(0.214g、0.488mmol)、及び塩化マグネシウム(0.063g、0.665mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.193mL、1.108mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、0~100%アセトニトリル/水)によって精製した。純粋な画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.2mL、2.4mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、氷で希釈し、続いて重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、0~100%アセトニトリル/水)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(d,J=1.1Hz,1H),7.33(q,J=7.8Hz,2H),7.27-7.13(m,3H),6.85(dd,J=6.2,4.6Hz,1H),6.74(dd,J=10.6,4.6Hz,1H),5.36(dd,J=8.3,6.1Hz,1H),4.82-4.55(m,3H),4.35(dd,J=17.4,5.3Hz,1H),4.29-4.15(m,2H),4.10(ddd,J=11.5,4.0,2.6Hz,1H),4.06-3.86(m,2H),3.53(ddt,J=9.8,6.3,3.5Hz,1H),3.31(s,3H),1.29(ddd,J=19.7,7.2,1.1Hz,3H),1.11(dd,J=6.4,2.3Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.52--238.94(m)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.70,3.41。LCMS:MS m/z=598.04[M+1];t=0.99分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN HPLC:t=3.947分(少量の異性体)、4.011分(主要な異性体);HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーをキラル分取SFC(SFC Chiralpak AD-H 5μm、21×250mm;30%イソプロパノール)によって互いに単離した。
実施例40.実施例39の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.37-7.28(m,2H),7.24-7.13(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.5Hz,1H),5.37(d,J=8.2Hz,1H),4.83-4.71(m,1H),4.71-4.59(m,2H),4.37(d,J=5.3Hz,1H),4.26(dd,J=5.0,1.7Hz,2H),4.09(dd,J=11.5,4.0Hz,1H),4.06-3.86(m,2H),3.60-3.48(m,1H),3.31(s,3H),1.26(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),1.12(d,J=6.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.68(t,J=47.9Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.71。LCMS:MS m/z=598.08[M+1];t=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=3.938分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例41.実施例39の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.39-7.29(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.4Hz,1H),4.82-4.56(m,3H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.21(tt,J=6.0,3.6Hz,2H),4.10(dd,J=11.5,3.9Hz,1H),4.03-3.88(m,2H),3.53(pd,J=6.3,4.0Hz,1H),1.31(dd,J=7.2,1.0Hz,3H),1.11(d,J=6.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.81(t,J=47.6Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.42 LCMS:MS m/z=598.05[M+1];t=0.99分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.004分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例42.2-ブトキシエチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-ブトキシエチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。乾燥ジクロロメタン(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(10.57g、56mmol)及び2-ブトキシエタン-1-オール(6.00g、51mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(16.75mL、152mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.12g、1mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(36.27mL、61mmol、50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)、クエン酸の10%溶液(2×40mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で2回、及び食塩水(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体QQ1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.27(d,J=7.4Hz,1H),4.26-4.14(m,1H),4.14-4.06(m,1H),4.05-3.93(m,1H),3.58-3.49(m,2H),3.39(t,J=6.5Hz,2H),1.50-1.42(m,2H),1.38(s,9H),1.35-1.27(m,2H),1.23(d,J=7.4Hz,3H),0.87(t,J=7.4Hz,3H)。
2-ブトキシエチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体QQ1(14.2g、49.07mmol)を50mLの1,4-ジオキサン中4M HClに溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮し、トルエンとともに共蒸留して、純粋な固体を得て、これを高真空下で1時間乾燥させた。固体をジクロロメタン(200mL)に懸濁し、フェニルジクロロホスフェート(8.03mL、53.98mmol)及びトリエチルアミン(14.96mL、107.96mmol)を-78℃で順次添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、次いでペンタフルオロフェノール(9.03g、49.07mmol)及びトリエチルアミン(8.84mL、63.79mmol)を順次添加し、次いで得られた混合物を室温に温めた。3時間後、反応混合物を0℃に冷却し、固体を濾別し、濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを1:5の酢酸エチル及びジクロロメタン混合物(100mL)で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、NMRに基づいてリンについての両方の異性体の混合物として22.5gの固体粗製物を得た。固体をジイソプロピルエーテル(6mL)及びヘキサン(200mL)の沸騰混合物に溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾過により単離し、ヘキサン(3×40mL)で洗浄して、中間体QQ2を得た。中間体QQ2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.47-7.35(m,2H),7.31-7.16(m,3H),6.93(dd,J=14.2,9.9Hz,1H),4.23-4.08(m,2H),4.07-3.90(m,1H),3.52(t,J=4.8Hz,2H),3.35(t,J=6.5Hz,2H),1.46-1.37(m,2H),1.36-1.18(m,5H),0.84(t,J=7.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.25(d,J=21.6Hz,2F),-160.87(td,J=23.3,3.2Hz,1F),-163.70(td,J=24.0,4.2Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.42。LCMS:MS m/z=511.95[M+1]、t=1.70分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。
2-ブトキシエチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.7mL)を中間体4(100mg、0.296mmol)、中間体QQ2(196mg、0.384mmol)、及び塩化マグネシウム(42mg、0.443mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(5mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.246mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.10-7.75(m,3H),7.43-7.33(m,2H),7.27-7.15(m,3H),6.91(d,J=4.4Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),6.11(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.43-5.10(m,3H),4.70-4.57(m,1H),4.58-4.44(m,2H),4.23-4.12(m,2H),4.13-4.02(m,1H),3.99(d,J=5.3Hz,2H),3.93-3.78(m,1H),3.55-3.49(m,2H),3.35-3.33(m,2H),1.47-1.37(m,2H),1.34-1.17(m,5H),0.84(t,J=7.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.74(t,J=47.9Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ3.44。LCMS:MS m/z=626.03[M+1]、t=1.26分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.78分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.68分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例43.2-メトキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-メトキシ-2-メチルプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。乾燥ジクロロメタン(50mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(4.00g、21mmol)及び2-メトキシ-2-メチルプロパン-1-オール(2.00g、19mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(6.33mL、58mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.05g、0.4mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(13.72mL、23mmol、50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)、クエン酸の10%水溶液(2×20mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で2回、食塩水(20mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、ジクロロメタン及び酢酸エチルの3:1混合物で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体RR1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.30(d,J=7.4Hz,1H),4.10-3.77(m,3H),3.11(s,3H),1.37(s,9H),1.24(d,J=7.4Hz,3H),1.10(s,6H)。
2-メトキシ-2-メチルプロピル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)-ホスホリル)-L-アラニネート。中間体RR1(5.1g、18.52mmol)を15mLの1,4-ジオキサン中4M HClに溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮し、トルエンとともに共蒸留して、純粋な固体を得て、これを高真空下で1時間乾燥させた。固体をジクロロメタン(100mL)に懸濁し、フェニルジクロロホスフェート(3.03mL、20.37mmol)及びトリエチルアミン(5.65mL、40.75mmol)を-78℃で順次添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、次いでペンタフルオロフェノール(3.41g、18.52mmol)及びトリエチルアミン(3.59mL、25.93mmol)を順次添加し、次いで得られた混合物を室温に温めた。3時間後、反応混合物を0℃に冷却し、固体を濾別し、濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、1:3酢酸エチル及びジクロロメタン混合物(100mL)で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、NMRに基づいてリンについての両方の異性体の混合物として6.23gの粗製物を得た。固体を沸騰ジイソプロピルエーテル(50mL)に溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾別し、冷ジイソプロピルエーテル(2×10mL)及びヘキサン(3×20mL)で洗浄して、中間体RR2を得た。中間体RR2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.46-7.36(m,2H),7.29-7.16(m,3H),6.92(dd,J=14.2,9.9Hz,1H),4.12-3.86(m,3H),3.09(s,3H),1.31(d,J=7.1Hz,3H),1.09(s,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.22(d,J=21.4Hz,2F),-160.89(td,J=23.4,3.2Hz,1F),-163.69(td,J=23.4,4.0Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.43。LCMS:MS m/z=497.86[M+1]、t=1.65分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。
2-メトキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.7mL)を中間体4(100mg、0.296mmol)、中間体RR2(191mg、0.384mmol)、及び塩化マグネシウム(42mg、0.443mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(5mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.246mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.70(bs,2H),7.44-7.30(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.4Hz,1H),6.68(d,J=4.4Hz,1H),6.10(dd,J=13.1,10.1Hz,1H),5.29-5.21(m,2H),5.13(d,J=7.3Hz,1H),4.72-4.43(m,3H),4.25-4.15(m,1H),4.03-3.95(m,3H),3.95-3.82(m,2H),3.08(s,3H),1.26(d,J=7.2Hz,3H),1.09(s,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.71(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.47。LCMS:MS m/z=612.03[M+1]、t=1.16分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.47分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。
実施例44.エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ナフタレン-1-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
エチル((ナフタレン-1-イルオキシ)(パーフルオロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。乾燥テトラヒドロフラン(50mL)中の三塩化ホスホリル(3.00g、19.57mmol)の溶液に、アルゴン下で-78℃で、ナフタレン-1-オール(2.82g、19.57mmol)を添加した。トリエチルアミン(6.00mL、43.05mmol)を滴加した。15分後、反応物を0℃に温めた。30分後、反応物を再び-78℃に冷却し、L-アラニン酸エチル塩酸塩(3.01g、19.57mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(2.73mL、19.57mmol)を添加した。反応物を室温に温め、3時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、ペンタフルオロフェノール(3.60g、19.57mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(3.00mL、21.52mmol)を滴加した。反応混合物を室温に温め、2時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)、及び食塩水(100mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~35%酢酸エチルの勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、4.9gの粗製物をジアステレオマーの混合物として得た。固体を沸騰ジイソプロピルエーテル(70mL)に溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾別し、冷ジイソプロピルエーテル(2×10mL)及びヘキサン(3×20mL)で洗浄して、中間体SS1を得た。中間体SS1は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.14-8.08(m,1H),8.03-7.98(m,1H),7.82(d,J=7.7Hz,1H),7.67-7.44(m,4H),7.11(dd,J=14.3,9.9Hz,1H),4.15-3.92(m,3H),1.33(d,J=7.1Hz,3H),1.09(t,J=7.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.19(d,J=21.6Hz,2F),-160.70(t,J=23.4Hz,1F),-163.61(t,J=21.9Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.68。LCMS:MS m/z=489.95[M+1]、t=1.76分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。
エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ナフタレン-1-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.4mL)を中間体4(50mg、0.148mmol)、中間体SS1(94mg、0.192mmol)、及び塩化マグネシウム(21mg、0.222mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.064mL、0.369mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(5mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.123mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.19-8.10(m,1H),8.02-7.93(m,1H),7.87(s,1H),7.80-7.72(m,1H),7.62-7.55(m,2H),7.52-7.43(m,2H),6.91(d,J=4.4Hz,1H),6.67(d,J=4.5Hz,1H),6.26(dd,J=13.0,10.1Hz,1H),5.38-5.11(m,3H),4.74-4.46(m,3H),4.22(d,J=4.9Hz,1H),4.13-3.99(m,4H),3.95-3.86(m,1H),1.22(d,J=7.1Hz,3H),1.12(t,J=7.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.51(t,J=47.7Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.98。LCMS:MS m/z=604.02[M+1]、t=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.69分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.51分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例45.2-(2-エトキシエトキシ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-(2-エトキシエトキシ)エチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。乾燥ジクロロメタン(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(12.41g、66mmol)及び2-(2-エトキシエトキシ)エタン-1-オール(8.00g、60mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(19.67mL、179mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.15g、1.2mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(42.6mL、72mmol、50%酢酸エチル)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)、クエン酸の10%水溶液(2×40mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で2回、及び食塩水(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体TT1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.27(d,J=7.4Hz,1H),4.23-4.14(m,1H),4.14-4.06(m,1H),4.05-3.94(m,1H),3.64-3.56(m,2H),3.55-3.49(m,2H),3.49-3.39(m,4H),1.38(s,9H),1.23(d,J=7.4Hz,3H),1.09(t,J=7.0Hz,3H)。
2-(2-エトキシエトキシ)エチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体TT1(18.3g、59.93mmol)を50mLの1,4-ジオキサン中4M HClに溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮し、トルエンとともに共蒸留して、粗製物を得て、これを高真空下で1時間乾燥させた。得られた固体をジクロロメタン(100mL)に懸濁し、フェニルジクロロホスフェート(9.81mL、65.92mmol)及びトリエチルアミン(18.28mL、131.84mmol)を-78℃で順次添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ペンタフルオロフェノール(11.03g、59.93mmol)及びトリエチルアミン(10.80mL、78.05mmol)を順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。3時間後、反応混合物を0℃に冷却し、固体を濾別し、濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)、及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを1:1酢酸エチル及びジクロロメタン混合物(100mL)で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、21.7gの粗製物をジアステレオマーの混合物として得た。固体を最小量の沸騰ジイソプロピルエーテルに溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾別し、冷ジイソプロピルエーテル(2×20mL)及びヘキサン(3×40mL)で洗浄して、中間体TT2を得た。中間体TT2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.47-7.36(m,2H),7.30-7.20(m,3H),6.92(dd,J=14.2,9.9Hz,1H),4.21-4.08(m,2H),4.07-3.92(m,1H),3.62-3.56(m,2H),3.53-3.47(m,2H),3.45-3.36(m,4H),1.29(d,J=7.1Hz,3H),1.07(t,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.24(d,J=21.5Hz,2F),-160.86(t,J=23.1Hz,1F),-163.68(t,J=21.7Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.40。LCMS:MS m/z=528.06[M+1]、t=1.64分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。
2-(2-エトキシエトキシ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.7mL)を、中間体4(100mg、0.295mmol)、中間体TT2(203mg、0.384mmol)、及び塩化マグネシウム(42mg、0.443mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(5mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.246mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.84(s,1H),7.77(bs,2H),7.42-7.34(m,2H),7.28-7.13(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.69(d,J=4.5Hz,1H),6.11(dd,J=13.3,10.1Hz,1H),5.37-5.22(m,2H),5.20-5.10(m,1H),4.64(q,J=10.2Hz,1H),4.57-4.43(m,2H),4.24-4.14(m,2H),4.12-4.05(m,1H),4.03-3.97(m,2H),3.92-3.79(m,1H),3.59-3.54(m,2H),3.51-3.45(m,2H),3.43-3.38(m,4H),1.24(d,J=7.1Hz,3H),1.07(t,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.74(t,J=48.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.43。LCMS:MS m/z=642.08[M+1]、t=1.13分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.43分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.05分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例46.ブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。乾燥ジクロロメタン(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(14.04g、74mmol)及びブタン-1-オール(5.00g、67mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(22.25mL、202mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.17g、1.4mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(48.19mL、81mmol、50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)、クエン酸の10%水溶液(2×40mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で2回、及び食塩水(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体UU1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.27(d,J=7.4Hz,1H),4.19-3.89(m,3H),1.60-1.48(m,2H),1.42-1.28(m,11H),1.22(d,J=7.4Hz,3H),0.88(t,J=7.4Hz,3H)。
ブチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体UU1(6.75g、27.5mmol)を30mLの1,4-ジオキサン中4M HClに溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮して、トルエンとともに共蒸留して粗固体を得て、これを高真空下で1時間乾燥させた。固体をジクロロメタン(30mL)に懸濁し、フェニルジクロロホスフェート(4.51mL、30.3mmol)及びトリエチルアミン(8.39mL、60.6mmol)を-78℃で順次添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、ペンタフルオロフェノール(5.07g、27.5mmol)及びトリエチルアミン(4.20mL、30.0mmol)を順次添加し、次いで得られた混合物を室温に温めた。3時間後、反応混合物を0℃に冷却し、固体を濾別し、濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)、水(50mL)、及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、追加のジクロロメタン(50mL)で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、12.2gの粗製物をジアステレオマーの混合物として得た。固体を沸騰ヘキサン(120mL)に溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾別し、ヘキサン(3×30mL)で洗浄して、中間体UU2を得た。中間体UU2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.47-7.36(m,2H),7.30-7.17(m,3H),6.89(dd,J=14.2,9.9Hz,1H),4.12-3.91(m,3H),1.59-1.45(m,2H),1.38-1.19(m,5H),0.85(t,J=7.3Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.24(d,J=20.7Hz,2F),-160.88(t,J=23.1Hz,1F),-163.70(t,J=21.6Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.48。LCMS:MS m/z=467.92[M+1]、t=1.86分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%アセトニトリル。
ブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(70mg、0.207mmol)、中間体UU2(126mg、0.269mmol)、及び塩化マグネシウム(30mg、0.310mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.090mL、0.517mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(20mL)に溶解し、得られた混合物を水(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.172mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(30mL)及び水(20mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び食塩水(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.83(s,1H),7.73(bs,2H),7.43-7.32(m,2H),7.25-7.13(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.69(d,J=4.5Hz,1H),6.08(dd,J=13.2,10.2Hz,1H),5.34-5.21(m,2H),5.20-5.07(m,1H),4.71-4.58(m,1H),4.57-4.41(m,2H),4.29-4.15(m,1H),4.10-3.94(m,4H),3.93-3.74(m,1H),1.60-1.42(m,2H),1.36-1.13(m,5H),0.84(t,J=7.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-236.73(t,J=47.8Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ3.49。LCMS:MS m/z=582.02[M+1]、t=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:t=2.75分;HPLCシステム:Agilent1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水、勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98%ACN、5.0分~6.0分98%ACN。HPLC:t=4.60分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例47.エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-(tert-ブチル)フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
エチル((4-(tert-ブチル)フェノキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロメタン(20mL)中のリン(V)オキシ塩化物(0.61mL、6.52mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下で-78℃で、L-アラニンエチルエステル(1.00g、6.52mmol)を添加した。トリエチルアミン(2.00mL、14.35mmol)をゆっくりと滴加した。15分後、反応物を0℃に温めた。30分後、反応物を-78℃に冷却し、4-tert-ブチルフェノール(0.98g、6.52mmol)を添加した。トリエチルアミン(0.91mL、6.52mmol)を添加した。反応物を室温に温め、3時間撹拌した。反応物を0℃に冷却した。4-ニトロフェノール(0.91g、6.52mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.91mL、6.52mmol)を滴加した。反応物を室温に温め、2時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム、水、食塩水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。中間体VV1(ジアステレオマー混合物)を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0~50%酢酸エチルの勾配を使用した)によって油分として単離した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.31(d,J=8.8Hz,2H),7.57-7.36(m,4H),7.24-7.09(m,2H),6.76-6.57(m,1H),4.12-3.77(m,3H),1.30-1.21(m,12H),1.11(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.16,-1.24。LCMS:MS m/z=451.00[M+1]、t=1.84分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-(tert-ブチル)フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体VV1(71mg、0.16mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.6mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100%アセトニトリルの勾配)によって精製して、実施例VV(ジアステレオマー混合物)を得た。LCMS:MS m/z=609.96[M+1]、t=1.42分(少量)、1.44分(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーを、キラル分取SFC(SFC chiralpack AD-H 5μm、250×21mm;メタノール25%)によって互いに単離した。
実施例48.実施例47の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.00(s,1H),7.40-7.33(m,3H),7.16-7.09(m,2H),6.99(d,J=4.8Hz,1H),5.40(d,J=8.1Hz,1H),4.82-4.72(m,1H),4.70-4.57(m,2H),4.39(d,J=5.2Hz,1H),4.34-4.20(m,2H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),3.96-3.83(m,1H),1.33-1.26(m,12H),1.22(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.93。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.56(t,J=47.8Hz)。LCMS:MS m/z=609.96[M+1]、t=1.42分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.91分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例49.実施例47の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.99(s,1H),7.43-7.35(m,2H),7.35-7.30(m,1H),7.20-7.13(m,2H),6.96(d,J=4.7Hz,1H),5.39(d,J=8.4Hz,1H),4.82-4.69(m,1H),4.69-4.53(m,2H),4.35(d,J=5.2Hz,1H),4.28-4.15(m,2H),4.15-4.07(m,2H),3.99-3.84(m,1H),1.35-1.26(m,12H),1.22(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.78。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.79(t,J=47.8Hz)。LCMS:MS m/z=609.96[M+1]、t=1.45分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.94分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例50.(1-メチルシクロプロピル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(1-メチルシクロプロピル)メチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.22g、6.36mmol)を、10mLのアセトニトリル中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(1.00g、5.29mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下で添加した。15分後、4-(ジメチルアミノ)-ピリジン(0.71g、5.81mmol),次いで(1-メチルシクロプロピル)メタノール(0.51ml、5.29mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水中の5%クエン酸溶液(2×10mL)で洗浄した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、水(5mL)、次いで食塩水(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0~10%酢酸エチルの勾配を使用した)によって精製して、中間体YY1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.26(d,J=7.4Hz,1H),4.09-3.69(m,3H),1.38(s,9H),1.25(d,J=7.5Hz,3H),1.06(s,3H),0.56-0.39(m,2H),0.38-0.24(m,2H)。
(1-メチルシクロプロピル)メチル L-アラニネート塩酸塩。1,4-ジオキサン中の塩化水素、4M(3.7mL、14.80mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の中間体YY1(1.85g、7.19mmol)の溶液に0℃で添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(10mL)中に溶解し、濃縮した。前の工程を繰り返した。中間体YY2を更に精製することなく次の反応に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.41(s,3H),4.13(q,J=7.2Hz,1H),4.07-3.91(m,2H),1.43(d,J=7.2Hz,3H),1.10(s,3H),0.56-0.47(m,2H),0.39-0.33(m,2H)。
(1-メチルシクロプロピル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。フェニルジクロロホスフェート(0.82mL、5.45mmol)及びトリエチルアミン(1.58mL、11.36mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の中間体YY2(880mg、4.54mmol)の懸濁液に0℃で順次添加した。1時間後、次いで4-ニトロフェノール(0.63g、4.54mmol)及びトリエチルアミン(0.79mL、5.8mmol)を0℃で順次添加し、次いで得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、中間体YY3(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.34-8.27(m,2H),7.55-7.37(m,4H),7.31-7.17(m,3H),6.78-6.65(m,1H),4.13-3.97(m,1H),3.89-3.76(m,2H),1.31-1.21(m,3H),1.02(d,J=1.5Hz,3H),0.49-0.37(m,2H),0.35-0.23(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.25,-1.44。LCMS:MS m/z=433.02[M-1]、t=1.75分(少量)、1.77(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
(1-メチルシクロプロピル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体YY3(67mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.60mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å,100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。LCMS:MS m/z=593.95[M+1]、t=1.33分(少量)、1.35分(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーを、キラル分取HPLC(Chiralpak IA 5μm、250×22mm;エタノール100%)によって互いに単離した。
実施例51.実施例50の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.87(s,1H),7.36-7.29(m,2H),7.25-7.15(m,3H),7.07(d,J=4.6Hz,1H),6.86(d,J=4.6Hz,1H),5.38(d,J=8.2Hz,1H),4.81-4.73(m,1H),4.70-4.59(m,2H),4.38(d,J=5.3Hz,1H),4.33-4.23(m,2H),4.00-3.86(m,3H),1.34-1.28(m,3H),1.10(s,3H),0.51-0.47(m,2H),0.38-0.33(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.75。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.49(t,J=48.0Hz)。LCMS:MS m/z=594.00[M+1]、t=1.33分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.70分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例52.実施例50の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.99(s,1H),7.42-7.31(m,3H),7.29-7.15(m,3H),6.93(d,J=4.7Hz,1H),5.38(d,J=8.4Hz,1H),4.80-4.69(m,1H),4.69-4.53(m,2H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.29-4.15(m,2H),4.03-3.90(m,2H),3.85(d,J=11.1Hz,1H),1.38-1.32(m,3H),1.10(s,3H),0.52-0.43(m,2H),0.39-0.32(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.60。19F NMR(376MHz,Methanol-d)δ-238.78(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=594.00[M+1]、t=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.76分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例53.3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.43g、12.69mmol)を、10mLのアセトニトリル中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.00g、10.57mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下で添加した。15分後、4-(ジメチルアミノ)-ピリジン(1.42g、11.62mmol)を添加し、次いで3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロパン-1-オール(1.69ml、10.55mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水中の5%クエン酸溶液(2×10mL)で洗浄した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、水(5mL)、次いで食塩水(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0~10%酢酸エチルの勾配を使用)によって精製して、中間体BBB1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.32(d,J=7.3Hz,1H),4.15(d,J=11.6Hz,1H),4.08-3.95(m,2H),1.37(s,9H),1.25(d,J=7.3Hz,3H),1.13-1.09(m,6H)。
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。1,4-ジオキサン(10mL、40.00mmol)中の4M塩化水素を、ジクロロメタン(5mL)中の中間体BBB1(1.88g、6.00mmol)の溶液に添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。(フェニルジクロロホスフェート(1.07mL、7.21mmol)及びトリエチルアミン(1.83mL、13.22mmol)を順次添加した。1時間後、次いで4-ニトロフェノール(0.836g、6.00mmol)及びトリエチルアミン(0.92mL、7.00mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、中間体BBB2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.30(d,J=8.9Hz,2H),7.56-7.36(m,4H),7.35-7.16(m,3H),6.85-6.64(m,1H),4.18-3.94(m,3H),1.30-1.23(m,3H),1.10(s,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ-1.29,-1.46。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-76.19,-76.19。
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、BBB2(73mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.60mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100アセトニトリル)によって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=649.97[M+1]、t=1.38分(少量)、1.40分(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLCz;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーを、キラル分取SFC(SFC chiralpack AD-H 5μm、250×21mm;イソプロパノール30%)によって互いに単離した。
実施例54.実施例53の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.84(s,1H),7.38-7.30(m,2H),7.24-7.15(m,3H),7.00(d,J=4.6Hz,1H),6.82(d,J=4.6Hz,1H),5.38(d,J=8.2Hz,1H),4.82-4.73(m,1H),4.70-4.62(m,2H),4.38(d,J=5.3Hz,1H),4.31-4.24(m,2H),4.17(d,J=11.5Hz,1H),4.09-4.03(m,1H),4.01-3.93(m,1H),1.37-1.26(m,3H),1.19-1.12(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.69。Hデカップル(decoupled)19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-78.76(s),-238.55(t,J=47.8Hz)。LCMS:MS m/z=649.97[M+1]、t=1.38分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例55.実施例53の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.89(s,1H),7.40-7.32(m,2H),7.28-7.17(m,3H),7.10(d,J=4.6Hz,1H),6.83(d,J=4.6Hz,1H),5.38(d,J=8.3Hz,1H),4.81-4.70(m,1H),4.70-4.57(m,2H),4.33(d,J=5.2Hz,1H),4.29-4.14(m,3H),4.07-3.91(m,2H),1.34(dd,J=7.2,1.0Hz,3H),1.17-1.11(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.50.19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-78.77(s),-238.67(t,J=47.8Hz)。LCMS:MS m/z=649.97[Mz+1]、t=1.40分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.89分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例56.プロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
プロピル L-アラニネート塩酸塩。L-アラニン(20.00g、224.48mmol)及び1-プロパノール(200mL)の混合物に、クロロトリメチルシラン(30mL、272.68mmol)を添加した。得られた混合物を密閉容器中で70℃で15時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。固体を粉砕し、酢酸エチル/ヘキサン(100mL、50:50)の混合物中に溶解し、濾過した。濾過ケーキを酢酸エチル/ヘキサン(20mL、50:50)で洗浄し、高真空下で乾燥させて、中間体EEE1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.63(s,3H),4.20-3.95(m,3H),1.69-1.54(m,2H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),0.88(t,J=7.4Hz,3H)。
プロピル((perフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。フェニルジクロロホスフェート(4.88mL、32.81mmol)及びトリエチルアミン(9.12mL、65.62mmol)を、ジクロロメタン(50mL)中のEEE1(5.00g、29.83mmol)の懸濁液に0℃で順次添加した。1時間後、ペンタフルオロフェノール(5.49g、29.83mmol)及びトリエチルアミン(4.55mL、32.81mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及び食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0~30%酢酸エチルの勾配を使用)によって精製して、中間体EEE2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.46-7.38(m,2H),7.30-7.18(m,3H),6.89(dd,J=14.1,9.9Hz,1H),4.03-3.92(m,3H),1.62-1.48(m,2H),1.29(d,J=6.8Hz,3H),0.85(t,J=7.4Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.11--154.32(m),-160.60--161.00(m),-163.56--163.91(m)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.48。LCMS:MS m/z=453.9[M+1]、t=1.81分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
プロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体EEE2(63mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.60mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5-100%アセトニトリル)によって精製して、実施例EEE(ジアステレオマー混合物)を得た。LCMS:MS m/z=567.94[M+1]、t=1.24分(少量)、1.26分(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーを、キラル分取SFC(SFC chiralpack AD-H 5μm、250×21mm;エタノール35%)によって互いに単離した。
実施例57.実施例56の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.96(s,1H),7.36-7.28(m,2H),7.25(d,J=4.7Hz,1H),7.22-7.14(m,3H),6.94(d,J=4.7Hz,1H),5.39(d,J=8.2Hz,1H),4.81-4.73(m,1H),4.70-4.60(m,2H),4.38(d,J=5.2Hz,1H),4.33-4.21(m,2H),4.11-3.99(m,2H),3.97-3.87(m,1H),1.70-1.57(m,2H),1.33-1.27(m,3H),0.93(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.59。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-236.94(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=567.94[M]、t=1.24分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.53分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例58.実施例56の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.90(s,1H),7.41-7.33(m,2H),7.28-7.17(m,3H),7.12(d,J=4.6Hz,1H),6.85(d,J=4.7Hz,1H),5.38(d,J=8.4Hz,1H),4.80-4.70(m,1H),4.70-4.57(m,2H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.27-4.17(m,2H),4.11-3.98(m,2H),3.97-3.85(m,1H),1.71-1.55(m,2H),1.36-1.29(m,3H),0.92(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.59。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-237.39(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=567.94[M+1]、t=1.26分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.57分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例59.ペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ペンチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。100mLの乾燥ジクロロメタン中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(5.00g、26mmol)及び1-ペンタノール(2.12g、24.05mmol)の撹拌溶液に、4-メチルモルホリン(7.93mL、72.15mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(59mg、0.48mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(17.18mL、28.86mmol、酢酸エチル中50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中の2×10%クエン酸溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で2回、及び食塩水(50mL)で1回洗浄した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタン(200mL)で洗浄した。有機物を減圧下で濃縮し、DCMとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させた。更なる精製を行わず、中間体HHH1を用いて次の工程に進んだ。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.26(d,J=7.4Hz,1H),4.25-3.80(m,3H),1.65-1.48(m,2H),1.41-1.18(m,16H),1.00-0.74(m,3H)。
ペンチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体HHH1(6.11g、22.3mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化水素(30.00mL、120.00mmol、ジオキサン中4N)を添加した。2時間後、反応物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。フェニルジクロロホスフェート(3.65mL、24.53mmol)及びトリエチルアミン(6.80mL、49.06mmol)を順次添加した。1時間後、次いでペンタフルオロフェノール(4.0g、22.30mmol)及びトリエチルアミン(3.40mL、24.53mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲルを通して濾過した。パッドを追加のジクロロメタン(200mL)で洗浄した。有機物を減圧下で濃縮した。残渣を温かいヘキサン(30mL)に溶解し、次いでヘキサン(120mL)で希釈した。反応物を2時間撹拌し、中間体HHH2を濾過によって単離した。中間体HHH2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.46-7.37(m,2H),7.30-7.19(m,3H),6.90(dd,J=14.3,9.9Hz,1H),4.07-3.93(m,3H),1.58-1.48(m,2H),1.33-1.20(m,7H),0.88-0.77(m,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.24(d,J=21.5Hz),-160.86(t,J=23.1Hz),-163.69(dd,J=24.2,20.4Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.47。LCMS:MS m/z=481.8[M+1]、t=1.91分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
ペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体HHH2(74mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.60mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100アセトニトリル)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.80(s,1H),7.39-7.31(m,2H),7.29-7.15(m,3H),6.87(d,J=4.6Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.81-4.57(m,3H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.21(d,J=5.3Hz,2H),4.14-4.00(m,2H),3.95-3.86(m,1H),1.66-1.52(m,2H),1.36-1.25(m,7H),0.93-0.85(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.59。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.85(t,J=47.7Hz)。LCMS:MS m/z=595.97[M+1]、t=1.43分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=2.87分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例60.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジアセテート
無水酢酸(11mg、0.11mmol)及び実施例1(33mg、0.05mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(0.7mg、0.005mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.82(s,1H),7.38-7.31(m,2H),7.28-7.23(m,2H),7.22-7.17(m,1H),6.86(d,J=4.6Hz,1H),6.66(d,J=4.6Hz,1H),5.89-5.82(m,1H),5.80(d,J=5.5Hz,1H),5.59(d,J=7.9Hz,1H),4.76-4.68(m,1H),4.65-4.54(m,1H),4.36-4.30(m,1H),4.30-4.24(m,1H),4.10-3.91(m,3H),2.14(s,3H),1.98(s,3H),1.57-1.43(m,1H),1.41-1.28(m,7H),0.88(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.40。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-236.51(t,J=46.9Hz)。LCMS:MS m/z=694.1[M+1]、t=1.67分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.32分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例61.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルジプロピオネート
プロピオン酸無水物(14mg、0.11mmol)及び実施例1(33mg、0.05mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(0.7mg、0.005mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.83(s,1H),7.41-7.29(m,2H),7.29-7.23(m,2H),7.23-7.16(m,1H),6.89(d,J=4.6Hz,1H),6.67(d,J=4.6Hz,1H),5.92-5.79(m,2H),5.59(d,J=7.7Hz,1H),4.76-4.67(m,1H),4.65-4.54(m,1H),4.37-4.31(m,1H),4.29-4.24(m,1H),4.09-4.04(m,1H),4.03-3.94(m,2H),2.49-2.42(m,2H),2.31-2.23(m,2H),1.54-1.46(m,1H),1.40-1.31(m,7H),1.17(t,J=7.6Hz,3H),1.05(t,J=7.5Hz,3H),0.88(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.41。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-236.30(t,J=46.9Hz)。LCMS:MS m/z=722.0[M+1]、t=1.78分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.54分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例62.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((S)-(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
イソ酪酸無水物(18mg、0.11mmol)及び実施例1(34mg、0.06mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(0.7mg、0.006mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.88(s,1H),7.37-7.28(m,2H),7.28-7.21(m,2H),7.21-7.16(m,1H),6.99(d,J=4.6Hz,1H),6.69(d,J=4.6Hz,1H),5.88-5.75(m,2H),5.66-5.53(m,1H),4.78-4.67(m,1H),4.63-4.54(m,1H),4.40-4.31(m,1H),4.31-4.23(m,1H),4.10-4.02(m,1H),4.02-3.89(m,2H),2.68(hep,J=7.0Hz,1H),2.47(hep,J=7.0Hz,1H),1.58-1.43(m,1H),1.39-1.30(m,7H),1.25-1.18(m,6H),1.08(d,J=7.0Hz,3H),1.03(d,J=7.0Hz,3H),0.87(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.44。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.60(t,J=46.8Hz)。LCMS:MS m/z=750.1[M+1]、t=1.88分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.73分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例63.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-((((((S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-2-(フルオロメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
プロピオン酸無水物(17mg、0.13mmol)及び実施例14(40mg、0.07mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(8mg、0.07mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.83(s,1H),7.37-7.30(m,2H),7.29-7.23(m,2H),7.23-7.16(m,1H),6.87(d,J=4.6Hz,1H),6.65(d,J=4.6Hz,1H),5.88-5.79(m,2H),5.59(d,J=7.6Hz,1H),4.79-4.66(m,2H),4.66-4.55(m,1H),4.39-4.32(m,1H),4.31-4.25(m,1H),3.98-3.88(m,1H),2.68(hep,J=7.0,1H),2.47(hep,J=7.0,1H),1.85-1.76(m,2H),1.75-1.67(m,2H),1.58-1.49(m,1H),1.47-1.28(m,8H),1.24-1.21(m,6H),1.08(d,J=7.0Hz,3H),1.04(d,J=6.9Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.45。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.50(t,J=46.9Hz)。LCMS:MS m/z=748.1[M+1]、t=1.85分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.64分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例64.テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル2-アミノプロパノエート塩酸塩。L-アラニン(500mg、5.61mmol)及びテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(5g、49.0mmol)の混合物に、TMSCl(2mL)を添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、真空中で濃縮し、真空中で濃縮し、得られた固体をヘキサン中の5%EtOAcで抽出し、濾過し、ヘキサン中の5%EtOAcで数回洗浄した。得られた固体を高真空下で15時間乾燥させて、中間体MMM1を得た。固体の吸湿性により、その後の反応ではこれをそのまま使用した。
(2S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体MMM1(1.33g、6.34mmol)を塩化メチレン(15mL)に溶解し、-78℃に冷却し、フェニルジクロロホスフェート(1.137mL、7.61mmol)を急速に添加した。トリエチルアミン(2.2mL、15.2mmol)を-78℃で30分間にわたって添加し、得られた混合物を-78℃で30分間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(882mg、6.34mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.1mL、7.61mmol)を-78℃で30分間にわたって添加した。混合物を-78℃で30分間撹拌し、水(2回)、食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中EtOAc0~70%)によって精製して、中間体MMM2(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.22(m,2H),7.49-7.06(m,7H),4.95(m,1H),4.14(m,1H),4.07-3.80(m,3H),3.52(m,2H),1.95-1.81(m,2H),1.64 m,2H),1.42(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.09,-3.13。
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(5mL)を、中間体4(250mg、0.74mmol)、中間体MMM2(433mg、0.96mmol)、及び塩化マグネシウム(106mg、1.11mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(322μL、1.85mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈した。有機物を水(10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(5mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.6mL、7.39mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)及び食塩水(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å,100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.86-7.82(m,1H),7.40-7.30(m,2H),7.28-7.15(m,3H),6.99-6.93(m,1H),6.83-6.77(m,1H),5.40-5.35(m,1H),4.95-4.88(m,1H),4.81-4.58(m,3H),4.40-4.31(m,1H),4.29-4.18(m,2H),3.97-3.78(m,3H),3.56-3.46(m,2H),1.92-1.82(m,2H),1.66-1.55(m,2H),1.34-1.25(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.75,3.56。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.53,-238.74。LCMS:MS m/z=610.01[M+1]、t=1.16分(少量)、1.18分(主要);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=2.32分(少量)、2.37(主要);Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例65.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((((S)-1-オキソ-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)プロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
イソ酪酸無水物(26mg、0.16mmol)及び実施例64(50mg、0.08mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(8mg、0.07mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、生成物(ジアステレオマー混合物)を得た。LCMS:MS m/z=750.1[M+1]、t=1.62分(主要),1.65(少量);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分割。ジアステレオマーを、キラル分取SFC(SFC chiralpack 1A 5μm、250×21mm;イソプロパノール30%)によって互いに単離した。
実施例66.実施例65の第1の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.81(s,1H),7.39-7.30(m,2H),7.26-7.16(m,3H),6.85(d,J=4.4Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),5.96-5.90(m,1H),5.85(d,J=5.6Hz,1H),5.60(d,J=7.7Hz,1H),4.95-4.89(m,2H),4.73(s,1H),4.62(s,1H),4.38-4.29(m,2H),3.96-3.80(m,2H),3.56-3.46(m,2H),2.73-2.64(m,1H),2.53-2.44(m,1H),1.91-1.83(m,2H),1.67-1.56(m,2H),1.35-1.20(m,9H),1.09(d,J=7.0Hz,3H),1.05(d,J=7.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.50.Hデカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.96.LCMS:MS m/z=750.08[M+1]、t=1.62分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.23分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例67.実施例65の第2の溶出ジアステレオマー:H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.80(s,1H),7.38-7.30(m,2H),7.29-7.23(m,2H),7.22-7.17(m,1H),6.80(d,J=4.5Hz,1H),6.61(d,J=4.5Hz,1H),5.87-5.79(m,2H),5.60(d,J=7.8Hz,1H),4.99-4.91(m,1H),4.78-4.66(m,1H),4.66-4.54(m,1H),4.40-4.32(m,1H),4.32-4.25(m,1H),4.02-3.92(m,1H),3.90-3.82(m,2H),3.57-3.46(m,2H),2.74-2.64(m,1H),2.51-2.42(m,1H),1.95-1.83(m,2H),1.69-1.56(m,2H),1.37-1.28(m,3H),1.23(d,J=7.0Hz,6H),1.08(d,J=7.0Hz,3H),1.03(d,J=7.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.40。Hデカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.32。LCMS:MS m/z=750.07[M+1]、t=1.65分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=3.24分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例68.2-プロピルペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-プロピルペンチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。100mLの乾燥ジクロロメタン中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(5.00g、26.42mmol)及び2-プロピルペンタン-1-オール(3.13g、24.02mmol)の撹拌溶液に、4-メチルモルホリン(7.92ml、72.07mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(59mg、0.48mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(17.16ml、28.83mmol、酢酸エチル中50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中の2×10%クエン酸溶液、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で2回、及び食塩水(50mL)で1回洗浄した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタン(200mL)で洗浄した。有機物を減圧下で濃縮し、DCMとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させた。更なる精製を行わず、中間体QQQ1を用いて次の工程に進んだ。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.27(d,J=7.5Hz,1H),4.06-3.86(m,3H),1.67-1.56(m,1H),1.43-1.10(m,20H),0.93-0.79(m,6H)。
2-プロピルペンチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。1,4-ジオキサン(10mL、40.00mmol)中の4M塩化水素を、ジクロロメタン(5mL)中の中間体QQQ1(5.70g、18.93mmol)の溶液に添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。(フェニルジクロロホスフェート(3.10mL、20.82mmol)及びトリエチルアミン(5.77mL、41.64mmol)を順次添加した。1時間後、次いでペンタフルオロフェノール(3.48g、18.93mmol)及びトリエチルアミン(2.89mL、20.82mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲルを通して濾過した。シリカゲルケーキを追加のジクロロメタン(100mL)で洗浄した。有機物を濃縮した。残渣を30mLの温かいヘキサンに溶解し、次いで120mLのヘキサンで希釈した。反応物を5時間撹拌し、次いで濾過して中間体QQQ2を分離した。中間体QQQ2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.44-7.37(m,2H),7.48-7.36(m,1H),6.94-6.85(m,1H),4.06-3.90(m,3H),1.66-1.55(m,1H),1.32-1.18(m,11H),0.85-0.79(m,6H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.23(d,J=22.6Hz),-160.88(t,J=23.5Hz),-163.71(t,J=22.0Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.44。LCMS:MS m/z=523.78[M+1]、t=2.04分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
2-プロピルペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体QQQ2(80mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110 Å,100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.81(s,1H),7.39-7.31(m,2H),7.28-7.16(m,3H),6.88(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.81-4.57(m,3H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.26-4.17(m,2H),4.07-4.01(m,1H),3.98-3.88(m,2H),1.69-1.61(m,1H),1.38-1.20(m,11H),0.94-0.83(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.55。Hデカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.83。LCMS:MS m/z=638.03[M+1]、t=1.58分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=3.29分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例69.エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート
エチルL-バリネート塩酸塩。クロロトリメチルシラン(4.58mL、36mmol)を、エタノール(20mL)中のL-バリン(5.0g、43mmol)の溶液に添加した。反応物を70℃で18時間加熱した。反応物を減圧下で濃縮した。更なる精製を行わず、中間体RRR1を用いて次の工程に進んだ。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.58(s,3H),4.31-4.14(m,2H),3.87-3.80(m,1H),2.24-2.13(m,1H),1.24(t,J=7.1Hz,3H),0.99(d,J=7.0Hz,3H),0.95(d,J=6.9Hz,3H)。
エチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート。中間体RRR1(7.40g、40.74mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。フェニルジクロロホスフェート(6.67mL、44.81mmol)及びトリエチルアミン(12.42mL、89.62mmol)を順次添加した。1時間後、次いでペンタフルオロフェノール(7.50g、40.74mmol)及びトリエチルアミン(6.21mL、44.81mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲルで濾過した。シリカゲルケーキを追加のジクロロメタン(100mL)で洗浄した。有機物を濃縮した。残渣を30mLの温かいヘキサンに溶解し、次いで120mLのヘキサンで希釈した。反応物を5時間撹拌し、次いで濾過して中間体RRR2を分離した。中間体RRR2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.48-7.34(m,2H),7.28-7.18(m,3H),6.81-6.71(m,1H),4.07(q,J=7.1Hz,2H),3.69-3.58(m,1H),2.01-1.88(m,1H),1.16(t,J=7.1Hz,3H),0.80(d,J=6.8Hz,3H),0.76(d,J=6.8Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.30(d,J=21.4Hz),-161.10(t,J=23.3Hz),-163.77(dd,J=24.0,20.1Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ1.95。LCMS:MS m/z=467.87[M+1]、t=1.85分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体RRR2(72mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å,100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.84(s,1H),7.40-7.31(m,2H),7.27-7.15(m,3H),6.97(d,J=4.5Hz,1H),6.79(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.4Hz,1H),4.81-4.71(m,1H),4.70-4.59(m,2H),4.35(d,J=5.1Hz,1H),4.26-4.20(m,2H),4.16-4.05(m,2H),3.64(dd,J=9.9,6.2Hz,1H),2.05-1.95(m,1H),1.21(t,J=7.2Hz,3H),0.93(t,J=7.7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ4.41。Hデカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.95。LCMS:MS m/z=581.94[M+1]、t=1.30分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μl/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=2.64分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例70.イソブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
イソブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。10mLの乾燥ジクロロメタン中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(1.00g、5.29mmol)及び1-メチルプロパン-1-オール(0.60mL、6.34mmol)の撹拌溶液に、4-メチルモルホリン(1.74mL、15.86mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(13mg、0.11mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(3.78mL、6.34mmol、酢酸エチル中50%)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)中の10%クエン酸溶液で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で2回、食塩水(50mL)で1回洗浄した。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、これを追加のジクロロメタン(200mL)で洗浄した。有機物を減圧下で濃縮し、DCMとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させた。更なる精製を行わず、中間体SSS1を用いて次の工程に進んだ。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.26(d,J=7.4Hz,1H),4.08-3.94(m,1H),3.93-3.72(m,2H),1.93-1.78(m,1H),1.44-1.29(m,9H),1.24(d,J=7.4Hz,3H),0.88(d,J=6.7Hz,6H)。
イソブチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。1,4-ジオキサン(10mL、40.00mmol)中の4M塩化水素を、ジクロロメタン(5mL)中の中間体SSS1(12.15g、49.54mmol)の溶液に添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃に冷却した。フェニルジクロロホスフェート(8.11mL、54.50mmol)及びトリエチルアミン(15.11mL、108.99mmol)を順次添加した。1時間後、次いでペンタフルオロフェノール(9.12g、49.54mmol)及びトリエチルアミン(7.55mL、54.50mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲルを通して濾過した。シリカゲルケーキを追加のジクロロメタン(100mL)で洗浄した。有機物を濃縮した。残渣を30mLの温かいヘキサンに溶解し、次いで120mLのヘキサンで希釈した。反応物を5時間撹拌し、次いで中間体SSS2を濾過により単離した。中間体SSS2は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.45-7.38(m,2H),7.23(dd,J=11.2,7.8Hz,3H),6.91(dd,J=14.2,10.0Hz,1H),4.07-3.94(m,1H),3.81(d,J=6.6Hz,2H),1.89-1.79(m,1H),1.29(d,J=7.1Hz,3H),0.86(d,J=6.7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.49.19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.25(d,J=21.3Hz),-160.86(t,J=23.3Hz),-163.55--163.79(m)。LCMS:MS m/z=467.8[M+1]、t=1.88分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
イソブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、中間体SSS2(72mg、0.15mmol)、及び塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110 Å,100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.84(s,1H),7.39-7.32(m,2H),7.27-7.17(m,3H),6.96(d,J=4.6Hz,1H),6.79(d,J=4.6Hz,1H),5.37(d,J=8.3Hz,1H),4.81-4.70(m,1H),4.70-4.58(m,2H),4.34(d,J=5.1Hz,1H),4.25-4.17(m,2H),3.98-3.80(m,3H),1.95-1.85(m,1H),1.32(d,J=7.1Hz,3H),0.91(d,J=6.7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.57.Hデカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.78.LCMS:MS m/z=581.97[M+1]、t=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN HPLC:t=2.73分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例71.シクロブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(9.447g、0.05mol)をアセトニトリル(36mL)及びシクロブタノール(3g、0.042mol)に溶解し、続いてEDCI(8.396g、0.054mol)及びDMAP(7.624g、0.062mol)を一度に添加した。反応物を室温で4時間撹拌した。反応物をジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、次いで減圧下で濃縮した。精製をシリカゲルクロマトグラフィー(0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって行い、中間体TT1を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.21(d,J=7.3Hz,1H),4.87(p,J=7.4Hz,1H),3.91(h,J=7.3Hz,1H),2.20-2.28(m,2H),2.10-1.85(m,2H),1.78-1.65(m,1H),1.58(m,1H),1.36(s,9H),1.19(d,J=7.4Hz,3H)。
シクロブチル-L-アラニネート塩酸塩。中間体TTT1(8g、0.033mol)を、無水ジクロロメタン(88mL)及びジオキサン中の4N HCl(41.1mL、0.164mol)に溶解した。反応物を周囲温度で4時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸発させた。残渣を高真空下に一晩置き、中間体TTT2を精製することなく次の工程に使用した。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.65(s,3H),5.03-4.90(m,1H),3.97(q,J=7.2Hz,1H),2.34-2.21(m,2H),2.04(m,2H),1.82-1.68(m,1H),1.68-1.51(m,1H),1.39(d,J=7.2Hz,3H)。
シクロブチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)-ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(100mL)中の中間体TTT2(5.67g、31.56mmol)及びフェニルジクロロホスフェート(4.696mL、31.56mmol)の溶液に、トリエチルアミン(9.76mL、69.44mmol)をアルゴン雰囲気下で0℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、ペンタフルオロフェノール(5.81g、31.56mmol)及びトリエチルアミン(4.88mL、34.72mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEtOで希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、0~100%酢酸エチル/ヘキサンの溶出剤勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、所望の化合物をジアステレオマー混合物として得た。得られた化合物を高真空下で乾燥させ、固体が生じた。ジイソプロピルエーテルを固化した材料に添加し、超音波処理して、微細な固体を得た。固体を濾過により単離した。もう1回のジイソプロピルエーテルでの超音波処理及び濾過により、中間体TTT3を得た。中間体TTT3は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.40(dd,J=8.8,7.0Hz,2H),7.27-7.16(m,3H),6.85(dd,J=14.1,9.9Hz,1H),4.91-4.78(m,1H),4.00-3.82(m,1H),2.28-2.15(m,2H),1.99-1.84(m,2H),1.76-1.63(m,1H),1.56(m,1H),1.25(dd,J=7.1,1.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.11--154.31(m),-160.88(t,J=23.3Hz),-163.67(t,J=23.6Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.45。LCMS:MS m/z=465.94[M+1];t=1.67分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。
シクロブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.1g、0.296mmol)、中間体TTT3(0.151g、0.325mmol)、及び塩化マグネシウム(0.042g、0.0.443mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)を室温で添加し、続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.129mL、0.739mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水)を使用して精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(3mL)に溶解し、氷浴で冷却し、続いて濃塩酸(0.133mL、1.6mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。分離した固体を濾過により単離し、水で洗浄し、0~20%メタノール/ジクロロメタンによるシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.78(s,1H),7.39-7.30(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.36(d,J=8.3Hz,1H),4.99-4.86(m,1H),4.82-4.56(m,3H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.24-4.15(m,2H),3.87(m,1H),2.35-2.22(m,2H),2.02(m,2H),1.82-1.68(m,1H),1.69-1.53(m,1H),1.28(dd,J=7.1,1.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.78(dd,J=48.6,46.9Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.52。LCMS:MS m/z=580.05[M+1];t=1.08分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%ACN。HPLC:t=4.415分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
実施例72.オキセタン-3-イル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オキセタン-3-イル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(50ml)中のオキセタン-3-イルL-アラニネート(1.98g、9.55mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリデート(2.01g、9.55mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃に冷却し、トリエヒドロアルミン(0.97g、9.55mmol)を滴加した。氷浴を取り除いた後に、得られた混合物を30分間撹拌し、0℃に冷却し、2,3,4,5,6-ペンタフルオロフェノール(1.76g、9.55mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.97g、9.55mmol)を滴加した。氷浴を取り除いた後に、得られた混合物を30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及び食塩水で洗浄し、有機溶媒を真空で濃縮し、得られた残渣をヘキサン中の0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.38-7.34(m,2H),7.28-7.19(m,3H),5.49-5.43(m,1H),4.91-4.85(m,2H),4.63-4.56(m,2H),4.27-4.22(m,1H),4.06-4.02(m,1H),1.51-1.48(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ0.38,0.22。LCMS:MS m/z=468.01[M+1]、t=1.63分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=3.15分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
中間体4(0.0345g、0.103mmol)、オキセタン-3-イル((ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.626g、0.134mmol)、及び塩化マグネシウム(0.015g、0.155mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.0mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.063mL、0.361mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、15%~85%アセトニトリル/水)を使用して精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。LCMS:MS m/z=581.97[M];];t=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2%アセトニトリル。HPLC:t-=3.37分;Agilent Infinity 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex 2.8μ C18 100A、100×4.6mm;溶媒:0.1%トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリル、0.1%トリフルオロ酢酸を含む水;勾配:1500μl/分で、0~0.55分2%アセトニトリル、0.55~8.55分2~98%アセトニトリル、8.55~9.25分98%アセトニトリル
実施例73.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-2-((((S)-(((S)-1-(オキセタン-3-イルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
イソ酪酸無水物(8.2mg、0.05mmol)及び実施例72(15mg、0.03mmol)をアルゴン下で無水テトラヒドロフラン(1.0mL)に溶解し、混合物を室温で5分間撹拌した。4-ジメチルアミノピリジン(0.3mg、0.003mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、混合物を20分間撹拌し、次いで酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で2回、食塩水(10mL)で1回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.14(s,2H),7.37(t,J=7.8Hz,1H),7.31-7.18(m,4H),6.98(d,J=4.6Hz,2H),6.84(dd,J=36.1,4.5Hz,1H),5.45(d,J=5.7Hz,2H),5.21(t,J=6.1Hz,2H),4.97(d,J=6.4Hz,2H),4.89-4.82(m,1H),4.71(d,J=47.0Hz,1H),4.62-4.54(m,1H),4.37(d,J=4.7Hz,1H),3.78(d,J=11.4Hz,2H),3.67(d,J=11.4Hz,2H),2.71(p,J=7.0Hz,1H),2.52(p,J=7.0Hz,1H),1.33-1.29(m,3H),1.25(d,J=7.0Hz,6H),1.12(d,J=7.0Hz,3H),1.08(d,J=7.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.50.デカップル19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-235.96(s)。LCMS:MS m/z=722.1[M+1]、t=1.56分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
実施例74.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-ブチルアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
無水ピリジン(1mL)中の中間体6(150mg、0.231mmol)の溶液に、塩化ブタノイル(0.026mL、0.254mmol)をアルゴン雰囲気下で室温で滴加した。30分後、反応混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。LCMS:MS m/z=720.27[M+1];];t=1.76分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~0.2分40%アセトニトリル、0.2分~1.55分40%~100%アセトニトリル、1.55分~2.80分100%アセトニトリル、2.80~2.81分100%~40%アセトニトリル。得られた化合物をアセトニトリル(4mL)に溶解し、濃HCl(0.4mL)を0℃で滴加した。反応物を周囲温度で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ10.73(s,1H),8.25(s,1H),7.40-7.31(m,2H),7.24-7.13(m,4H),6.93-6.92(m,1H),6.08-6.02(m,1H),5.34-5.32(m,1H),5.19(s,2H),4.65-4.63(m,1H),4.58-4.45(m,2H),4.21-4.20(m,1H),4.03-3.92(m,3H),3.93-3.76(m,2H),2.69-2.65(m,2H),1.65-1.60(m,2H),1.44-1.41(m,1H),1.32-1.18(m,7H),0.94-0.91(m,3H),0.79-0.77(m,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ3.54。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-236.50(t,J=47.9Hz)。LCMS:MS m/z=680.22[M+1];];t=1.37分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~0.2分40%アセトニトリル、0.2分~1.55分40%~100%アセトニトリル、1.55分~2.80分100%アセトニトリル、2.80~2.81分100%~40%アセトニトリル。
実施例75.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-ベンズアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
無水ピリジン(1mL)中の中間体6(100mg、0.154mmol)の溶液に、塩化ベンゾイル(0.018mL、0.154mmol)をアルゴン雰囲気下で室温で滴加した。30分後、反応混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。LCMS:MS m/z=754.26[M+1];];t=1.88分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~0.2分40%アセトニトリル、0.2分~1.55分40%~100%アセトニトリル、1.55分~2.80分100%アセトニトリル、2.80~2.81分100%~40%アセトニトリル。得られた化合物をアセトニトリル(3mL)に溶解し、HCl(0.3mL)を0℃で滴加した。反応物を周囲温度で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ13.15(s,0.3H),11.21(s,0.7H),8.33-7.99(m,3H),7.62-7.48(m,3H),7.38-7.34(m,2H),7.23-6.97(m,5H),6.09-6.03(m,1H),5.33-5.32(m,2H),5.23-5.21(m,1H),4.69-4.63(m,1H),4.57-4.49(m,2H),4.22-4.20(m,1H),4.02-3.79(m,5H),1.46-1.40(m,1H),1.32-1.19(m,7H),0.79-0.77(m,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ3.55。LCMS:MS m/z=714.27[M+1];];t=1.85分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~1.6分2~100%アセトニトリル、1.6分~1.8分100%アセトニトリル、1.80分~1.90分100%~2%アセトニトリル、1.90分~2.20分2%アセトニトリル。
実施例76.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-(2-シクロヘキシルアセトアミド)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
無水ピリジン(1mL)中の中間体6(150mg、0.231mmol)の溶液に、シクロヘキシルアセチルクロリド(0.039mL、0.254mmol)をアルゴン雰囲気下で室温で滴加した。30分後、反応混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。LCMS:MS m/z=774.45[M+1];];t=1.98分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MS system:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~0.2分40%アセトニトリル、0.2分~1.55分40%~100%アセトニトリル、1.55分~2.80分100%アセトニトリル、2.80~2.81分100%~40%アセトニトリル。得られた化合物をアセトニトリル(4mL)に溶解し、濃HCl(0.4mL)を0℃で滴加した。反応物を周囲温度で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を水中の20~100%アセトニトリルの勾配を使用した分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å 100×30mmカラム)によって精製して、化合物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.71(s,1H),8.25(s,1H),7.37-7.34(m,2H),7.23-7.13(m,4H),6.94-6.93(m,1H),6.08-6.02(m,1H),5.34-5.30(m,2H),5.19(s,1H),4.68-4.48(m,3H),4.20-4.19(m,1H),4.00-3.78(m,5H),2.55-2.53(m,2H),1.87-1.56(m,5H),1.45-1.38(m,1H),1.31-1.07(m,11H),1.04-0.92(m,2H),0.81-0.77(m,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ3.54。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-236.47(t,J=48.1Hz)。LCMS:MS m/z=734.20[M+1];、];t=1.23分;LCシステム:Dionex Ultimate 3000 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1100μl/分で、0分~1.6分2~100%アセトニトリル、1.6分~1.8分100%アセトニトリル、1.80分~1.90分100%~2%アセトニトリル、1.90分~2.20分2%アセトニトリル。
実施例77.シクロプロピルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロプロピルメチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。50mLの乾燥ジクロロメタン中のboc-L-アラニン(7.00g、37.00mmol)及びシクロプロパンエタノール(3.20g、44.39mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(12.20mL、110.99mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.094g、0.74mmol)、及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(26.43mL、44.39mmol、酢酸エチル中50%)を0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した(TLC又はLCMSによって変換をモニタリングすることは困難である)。反応混合物を水(20mL)、クエン酸の10%溶液(20mL)で2回、NaHCO飽和水溶液(20mL)で2回、食塩水(20mL)で1回洗浄した。有機物をNaSOで乾燥させ、3cmのシリカゲル層を通して濾過し、追加のジクロロメタンで洗浄した。有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンとともに共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて、中間体を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.25(d,J=7.3Hz,1H),4.12-3.77(m,3H),1.38(s,9H),1.24(d,J=7.4Hz,3H),1.12-0.99(m,1H),0.57-0.42(m,2H),0.31-0.19(m,2H)。
シクロプロピルメチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。シクロプロピルメチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(8.26g、33.96mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、0℃に冷却した。塩化水素(30.00mL、120.00mmol、ジオキサン中4N)を添加した。2時間後、反応物を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(30mL)に溶解し、0℃に冷却した。フェニルジクロロホスフェート(5.56mL、37.35mmol)及びトリエチルアミン(10.36mL、74.70mmol)を順次添加した。1時間後、次いでペンタフルオロフェノール(6.25g、33.96mmol)及びトリエチルアミン(5.18mL、37.35mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温に温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)、食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲルを通して濾過した。パッドを追加のジクロロメタン(200mL)で洗浄した。有機物を減圧下で濃縮した。残渣を温かいtert-ブチルメチルエーテル(100mL)に溶解し、次いで100mLのヘキサンで希釈した。反応物を2時間撹拌し、中間体を濾過により単離した。中間体は、NMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.47-7.38(m,2H),7.30-7.18(m,3H),6.98-6.82(m,1H),4.06-3.93(m,1H),3.87(d,J=7.2Hz,2H),1.30(d,J=6.9Hz,3H),1.12-0.98(m,1H),0.53-0.43(m,2H),0.27-0.20(m,2H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d)δ-154.22(d,J=21.9Hz),-160.88(t,J=22.4Hz),-163.70(t,J=21.8Hz)。31P NMR(162MHz,DMSO-d)δ0.47(t,J=12.5Hz)。LCMS:MS m/z=465.8[M+1]、t=1.80分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。
シクロプロピルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(フルオロメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(10mg、0.03mmol)、シクロプロピルメチル((パーフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(15mg、0.03mmol)、及び塩化マグネシウム(4mg、0.4mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、0.09mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に、塩酸水溶液(0.3mL、3.60mmol、12M)を0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び食塩水(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィー(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100アセトニトリル)によって精製して生成物を得て、これはNMR分光法によって単一のジアステレオマーであると決定された。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.91(s,1H),7.40-7.33(m,2H),7.30-7.17(m,3H),7.14(d,J=4.7Hz,1H),6.86(d,J=4.7Hz,1H),5.37(d,J=8.4Hz,1H),4.81-4.69(m,1H),4.68-4.57(m,2H),4.34(d,J=5.2Hz,1H),4.29-4.16(m,2H),3.99-3.85(m,3H),1.32(d,J=7.1Hz,3H),1.17-1.04(m,1H),0.56-0.48(m,2H),0.29-0.22(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.53。19F NMR(376MHz,メタノール-d)δ-238.80(t,J=48.0Hz)。LCMS:MS m/z=579.89[M+1]、t=1.28分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2%ACN。HPLC:t=2.62分;Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
C.生物学的実施例
実施例78.デングNS5タンパク質の発現及び精製
デング血清型2(ニューギニアC株)の全長NS5配列をコードする遺伝子を合成し、ベクターpET28bのNheI/XhoI部位にクローニングし、N末端HIS標識(HIS-tagged)NS5を得た。配列が確認されたプラスミドをE.coli BL21(DE3)に形質転換し、OD600が0.5に達するまで細胞をLB培地で増殖させた。タンパク質発現を0.5mMのIPTGの添加によって誘導さし、250rpmで16℃で一晩振盪して培養を続けた。遠心分離後、1Lの細菌培養物からの細胞ペレットを、EDTAを含まないCompleteプロテアーゼ阻害剤カクテル(Roche Diagnostics,Risch-Rotkreuz,Switzerland)の2錠を補充した、50mM HEPES(pH7.6)、500mM NaCl、10%グリセロール、0.5%TritonX100、2mM TCEPを含む緩衝液Aに再懸濁した。細胞をマイクロフルイダイザーを使用して溶解し、続いて遠心分離した。清澄化した上清を、緩衝液B[25mM HEPES(7.5)、500mM NaCl、10%Gly、0.1% CHAPS、及び1mM TCEP]で平衡化した5mLのNi-NTAカラム(GE Healthcare)を通して精製した。カラムを40mMイミダゾールを含む緩衝液Bで洗浄し、NHIS-NS5を500mMイミダゾールを含む緩衝液Bの勾配で溶出した。NHIS-NS5を含む画分をプールし、緩衝液C[25mM HEPES(7.2)、200mM NaCl、10%グリセロール、0.1%CHAPS、2mM DTT]で平衡化した120mLのSuperdex200カラム(GE Healthcare)を使用するサイズ排除クロマトグラフィーによって更に精製した。NHIS-NS5タンパク質の質量及び純度を質量分析によって確認した。
代替的に、Ni-NTAで精製したNHIS-NS5を使用して、トロンビンプロテアーゼを添加することによってN末端NHISタグを除去し、緩衝液Bに対する透析を用いて4℃で一晩インキュベートした。タグ除去NS5タンパク質を、第2のNi-NTAカラムで他のものから分離し、緩衝液C[25mM HEPES(7.2)、200mM NaCl、10%グリセロール、0.1%CHAPS、2mM DTT]で平衡化した120mLのSuperdex200カラム(GE Healthcare)を使用するサイズ排除クロマトグラフィーによって更に精製した。NS5タンパク質の質量及び純度を質量分析によって確認した。
実施例79.DENV Pol IC50
配列5’-(UCAG)20(UCCAAG)14(UCAG)20-3’(配列番号1)を有する244個のヌクレオチドの二次構造のヘテロポリマーRNA(sshRNA)を、DENV2-NS5ポリメラーゼアッセイにおいて5’-CUG-3’プライマーを用いて鋳型として使用する。200nMから開始する6つの2倍希釈の化合物を、阻害剤対照なしで96ウェルプレートに播種する。100nM DENV2 NS5を、40mM Tris-HCl(pH7.5)、10mM NaCl、3mM DTT、0.2単位/μLのRNasin Plus RNase阻害剤、200ng/μL sshRNA、20μM CUG、及び2mM MgClを含む反応混合物中で、室温で5分間予めインキュベートする。酵素混合物を化合物の希釈物に添加し、20μMの3つの天然NTPと2μMの類似体:1:100のα-33P-NTPを含む、塩基が一致する競合の天然NTPを含む混合物の添加によって反応を開始する。30℃で90分後、5μLの反応混合物をDE81陰イオン交換紙にスポッティングした。濾紙をNaHPO(125mM,pH9)で5分間、3回洗浄し、水及びエタノールですすぎ、次いで空気乾燥させ、ホスホイメージャー(phosphorimager)に曝露する。Typhoon Trio Imager及びImage Quant TLソフトウェアを使用して合成RNAを定量化し、GraphPad Prism 5.0を使用して線形回帰によって反応速度を計算する。IC50値は、用量応答(可変勾配(variable slope))式(4パラメータロジスティック方程式)を使用して非線形回帰分析によってPrismで計算される:Y=底部+(最上位)/(1+10^((LogIC50-X)HillSlope))。
実施例80.RSV RNP調製
RSVリボ核タンパク質(RNP)複合体をMason et al.(1)の改変方法から調製した。HEp-2細胞をMEM+10%ウシ胎仔血清(FBS)中で7.1×104個の細胞/cm2の密度でプレーティングし、37℃(5%CO)で一晩付着させた。付着後、細胞を35mLのMEM+2%FBS中でRSV A2に感染させた(MOI=5)。感染後20時間で、培地を2μg/mLアクチノマイシンDを補充したMEM+2% FBSに換え、37℃に1時間戻した。次いで、細胞をPBSで1回洗浄し、35mLのPBS+250μg/mL溶解レシチンで1分間処理した後、すべての液体を吸引した。細胞を1.2mLの緩衝液A[50mM TRISアセテート(pH8.0)、100mM酢酸カリウム、1mM DTT、及び2μg/mLアクチノマイシンD]にスクラッピングすることによって細胞を採取し、18ゲージの針を繰り返し通過させる(10回)ことによって溶解した。細胞溶解物を氷上に10分間置き、次いで2400gで4℃で10分間遠心分離した。上清(S1)を取り除き、18ゲージの針を通過させる(10回)ことによって1%Triton X-100 を補充した600uLの緩衝液B[10mM TRISアセテート(pH8.0)、10mM酢酸カリウム、及び1.5mM MgCl]中でペレット(P1)を破壊した。再懸濁したペレットを氷上に10分間置き、次いで2400gで4℃で10分間遠心分離した。上清(S2)を取り除き、0.5%デオキシコール酸塩及び0.1%Tween40を補充した600uLの緩衝液B中でペレット(P2)を破壊した。再懸濁したペレットを氷上に10分間置き、次いで2400gで4℃で10分間遠心分離した。濃縮されたRSV RNP複合体を含む上清(S3)画分を回収し、タンパク質濃度を280nmのUV吸光度によって決定した。RSV RNP S3のアリコート画分を-80℃で保存した。
実施例81.RSV RNPアッセイ
転写反応は、30μLの反応緩衝液[50mM TRISアセテート(pH8.0)、120mM酢酸カリウム、5%グリセロール、4.5mM MgCl、3mM DTT、2mMエチレングリコール-ビス(2-アミノエチルエーテル)-四酢酸(EGTA)、50μg/mL BSA、2.5U RNasin(Promega)、ATP、GTP、UTP、CTP、及び1.5uCi[α-32P]NTP(3000Ci/mmol)]中に25μgの粗RSV RNP複合体を含んだ。転写アッセイで使用される放射性標識ヌクレオチドを、RSV RNP転写の阻害について評価されるヌクレオチド類似体と一致するように選択した。冷たい競合NTPをそのKmの半分の最終濃度で添加した(ATP=20μM、GTP=12.5μM、UTP=6μM、及びCTP=2μM)。3つの残りのヌクレオチドを100μMの最終濃度で添加した。
ヌクレオチド類似体がRSV RNP転写を阻害したかどうかを決定するために、5倍増の6工程連続希釈を使用して化合物を添加した。30℃で90分間インキュベートした後、RNP反応を350μLのQiagen RLT溶解緩衝液で停止し、Qiagen RNeasy96キットを使用してRNAを精製した。精製したRNAをRNA試料充填緩衝液(Sigma)中で65℃で10分間変性させ、2Mホルムアルデヒドを含む1.2%アガロース/MOPSゲル上で実施した。アガロースゲルを乾燥させ、Stormホスホイメージャースクリーンに曝露し、Stormホスホイメージャー(GE Healthcare)を使用して展開した。全放射性標識転写物を50%減少させた化合物の濃度(IC50)を、2つの複製物の非線形回帰分析によって計算した。
実施例82.DENV-2 moDC EC50
ヒト単球由来樹状細胞(moDC)は、GM-CSF及びIL-4(Miltenyi Biotec)を含むヒトMo-DC分化培地で培養されたCD14+単球(AllCells)に由来した。7日目に、moDCを機械的破壊によって回収し、洗浄し、無血清RPMIに懸濁した。37℃で穏やかに撹拌しながら、無血清RPMI中で2時間、moDCをMOI=0.1でVero由来デング2、ニューギニア株(NGC)に感染させた。細胞を洗浄し、10%血清含有RPMI(Gibco、ピルビン酸ナトリウム、NEAA、ペニシリン-ストレプトマイシンを補充)に再懸濁した。10^5個の細胞を96ウェルプレート中で3組でプレーティングし、化合物を段階的(graded)用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサー)。すべてのウェルを0.25% DMSOに正規化した。48時間で、細胞を1×PBSで洗浄し、すべての上清を取り除いた。全RNAをRNEasy96プレート(Qiagen)を使用して抽出し、XLT cDNA 5x Supermix(QuantaBio)を使用して第1鎖cDNAを生成するために使用した。DENV2ウイルス及びGAPDH遺伝子発現に特異的なTaqman qPCR二重反応において、cDNAを鋳型として使用した。Prism Graphpadソフトウェアを使用して、陽性対照に対して正規化し、かつ、化合物陰性対照ウェルなしで、EC50値を決定した。
実施例83.moDC CC50
ヒト単球由来樹状細胞(moDC)は、GM-CSF及びIL-4(Miltenyi Biotec)を含むヒトMo-DC分化培地で培養されたCD14+単球(AllCells)に由来した。7日目に、moDCを機械的破壊によって回収し、洗浄し、96ウェルプレート中で1×10^5~5×10^4個の細胞/ウェルで3つ組で培養し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサー)。すべてのウェルを0.25% DMSOに正規化した。48時間後、CellTiter Glo(Promega)を添加し、室温で10分間インキュベートした後、ルミノメーターで読み取った。生存%を、化合物なし及び細胞対照ウェルなしに対して計算した。Prism Graphpadソフトウェアを使用して、CC50値を決定した。
実施例84.DENV-2 Huh-7 EC50
Huh7(ヒト肝がん7)細胞を10%FCS含有DMEM完全培地中で維持した。アッセイ日に、細胞をトリプシン処理し(0.1%トリプシン-EDTA)、洗浄し、37℃で穏やかに撹拌しながら、無血清DMEM中で2時間、MOI=0.1でデング血清型2ニューギニアC(New Guinea C、NGC)株に感染させた。2時間後、細胞を無血清培地で洗浄し、10%FCS含有DMEM(Gibco、ピルビン酸ナトリウム、NEAA、ペニシリン-ストレプトマイシンを補充)に懸濁した。10^5個の細胞を96ウェルプレート中で3組でプレーティングし、化合物をグレード用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサー)。すべてのウェルを0.25% DMSOに正規化した。48時間で、細胞を1×PBSで洗浄し、すべての上清を取り除いた。全RNAをRNEasy96プレート(Qiagen)を使用して抽出し、XLT cDNA 5x Supermix(QuantaBio)を使用して第1鎖cDNAを生成するために使用した。DENV2ウイルス及びGAPDH遺伝子発現に特異的なTaqman qPCR二重反応において、cDNAを鋳型として使用した。Prism Graphpadソフトウェアを使用して、陽性対照に対して正規化し、かつ、化合物陰性対照ウェルなしで、EC50値を決定した。
実施例85.Huh-7 CC50
ヒト肝がん7(Huh7)細胞を10%FCS含有完全DMEM中で維持した。アッセイ日に、細胞を0.1%トリプシン-EDTAでトリプシン処理し、洗浄し、96ウェルプレート中で1~2×10^4個の細胞/ウェルで3組で培養し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサー)。すべてのウェルを0.25% DMSOに正規化した。48時間後、CellTiter Glo(Promega)を添加し、室温で10分間インキュベートした後、ルミノメーターで読み取った。生存%を、化合物なし及び細胞対照ウェルなしに対して計算した。Prism Graphpadソフトウェアを使用して、CC50値を決定した。
実施例86.RSV HEp-2 EC50
HEp-2細胞での感染性細胞変性細胞保護アッセイ(infectious cytopathic cell protection assay)を使用して、RSVに対する抗ウイルス活性を決定する。このアッセイでは、ウイルス感染及び/又は複製を阻害する化合物は、ウイルス誘発性細胞死滅に対する細胞保護効果を生じ、これは細胞生存率検出用試薬を使用して定量化することができる。ここで使用される技術は、公開文献(Chapman et al.,Antimicrob Agents Chemother.2007,51(9):3346-53)に記載されている方法を新規に適応したものである。
HEp-2細胞をATCC(Manassas,VI)から入手し、10%ウシ胎児血清及びペニシリン/ストレプトマイシンを補充したMEM培地中で維持した。細胞を週に2回継代し、サブコンフルエントの段階で保持する。RSV株A2(Advanced Biotechnologies,Columbia,MD)の市販のストックを化合物試験前に滴定し、HEp-2細胞において望ましい細胞変性効果を生成するウイルスストックの適切な希釈を決定する。
抗ウイルス試験の場合、HEp-2細胞を大きな細胞培養フラスコ中でほぼコンフルエンシーまで増殖させるが、完全なコンフルエンシーには増殖させない。試験化合物を、384ウェル化合物希釈プレート中のDMSO中で、プレート標準化用量応答形式当たり8試料又は40試料のいずれかで予め希釈する。各試験化合物の3倍連続希釈増分をプレート中で調製し、試験試料を、音響移送装置(Echo,Labcyte)により、1ウェル当たり100nLで細胞培養アッセイ384ウェルプレートに移す。各化合物希釈物を、単一又は4組の試料で乾燥アッセイプレートに移し、アッセイを行う準備ができるまで保存する。陽性及び陰性対照をプレート端の反対側に垂直ブロック(1列)で配置する。
その後、感染性混合物を、滴定によって以前に決定したウイルスストックの適切な希釈を使用して、50,000/mLの密度の細胞を用いて調製し、20uL/ウェルを、自動化装置(uFlow,Biotek)を介して、化合物を含んだに添加する。各プレートには、それぞれ0%及び100%ウイルス阻害標準を作成するための陰性及び陽性対照(各々16個の複製)が含まれる。RSVでの感染後、試験プレートを37℃の細胞培養インキュベーター中で4日間インキュベートする。インキュベーション後、細胞生存率検出用試薬Cell TiterGlo(Promega,Madison,WI)をアッセイプレートに添加し、これを短時間インキュベートし、すべてのアッセイプレートで発光読み取り値を測定する(Envision,Perkin Elmer)。RSV誘発性細胞変性効果である阻害率を残りの細胞生存率のレベルから決定する。これらの数は、0%及び100%阻害対照に対する各試験濃度について計算され、各化合物のEC50は、RSV誘発性細胞変性効果を50%阻害する濃度として非線形回帰によって決定される。様々な強力な抗RSVツール化合物を、抗ウイルス活性の陽性対照として使用する。
実施例87.HEp-2 CC50
試験化合物の細胞毒性は、他の細胞種について前述したのと同様の方法で細胞生存率検出用試薬を使用して、抗ウイルス活性と並行して非感染HEp-2細胞で決定される(Cihlar et al.,Antimicrob Agents Chemother.2008,52(2):655-65.)。細胞にRSVを感染させないことを除いて、抗ウイルス活性の決定と同じプロトコルを化合物細胞傷害性の測定に使用する。代わりに、同じ密度の非感染細胞混合物を、予め希釈された化合物をここでも100nL/試料で含むプレートに20uL/ウェルで添加する。次いで、アッセイプレートを4日間インキュベートし、続いて、同じCellTiter Glo試薬の添加を使用した細胞生存率試験及び発光読み出しの測定を行う。未処理細胞及び2μMピューロマイシン(Sigma,St.Louis,MO)で処理した細胞は、それぞれ100%及び0%の細胞生存率対照として機能する。細胞生存パーセントは、0%及び100%対照に対して試験された各化合物濃度について計算され、CC50値は、細胞生存率を50%減少させる化合物濃度として非線形回帰によって決定される。
実施例88.RSV NHBE EC50
正常ヒト気管支上皮(Normal human bronchial epithelial、NHBE)細胞をロンザ(Walkersville,MD,カタログ番号CC-2540)から購入し、気管支上皮成長培地(BEGM(Lonza,Walkersville,MD,カタログ番号CC-3170)で培養した。細胞を1週間に1~2回継代して、<80%のコンフルエンスを維持した。培養の6継代後、NHBE細胞を廃棄した。
RSVA2抗ウイルスアッセイを行うために、NHBE細胞を、BEGM中の1ウェル当たり7,500個の細胞の密度で96ウェルプレートでプレーティングし、37℃で一晩付着させた。付着後、100μLの細胞培養培地を取り除き、Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサーを使用して3倍連続希釈化合物を添加した。DMSOの最終濃度を0.05%に正規化した。化合物の添加後、100μLのRSVA2をEBGM中で1×104.5個の組織培養感染用量/mLで添加することによって、NHBE細胞に感染させ、次いで37℃で4日間インキュベートした。次いで、NHBE細胞を25℃に平衡化し、100μLの培養培地を取り除き、100μLのCell-Titer Glo生存率検出用試薬を添加することによって、細胞生存率を決定した。混合物を25℃で10分間インキュベートし、発光シグナルをEnvision発光プレートリーダーで定量化した。
比較例1.2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(chloroメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(chloroメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メタノール。CE1.1(国際公開第2015/069939号の中間体14j;200mg、0.363mmol)を5mLの無水ピリジンに溶解した。トリフルオロメタンスルホニルクロリド(58uL、0.545mmol)を一度に添加し、60分間撹拌した。更なるトリフルオロメタンスルホニルクロリド(58uL、0.545mmol)を添加し、30分間撹拌した。トリフルオロメタンスルホニルクロリド(100uL)を添加し、30分間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣を5mLの無水DMFに溶解し、塩化リチウム(308mg、7.26mmol)を一度に添加した。反応物を16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、食塩水(3×10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(12g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をジオキサン(8mL)及び水(2mL)に溶解し、120℃で2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。
残渣をTHF(5mL)に溶解した。フッ化テトラブチルアンモニウム三水和物(97mg、0.307mmol)を添加し、反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、食塩水(5×5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiOカラムクロマトグラフィー(4g SiO Combiflash HP Goldカラム、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して、中間体CE1.2を得た。H NMR(400MHz,chloroform-d)δ7.87(s,1H),6.65(d,J=4.5Hz,1H),6.54(d,J=4.5Hz,1H),6.12(bs,2H),5.33(dd,J=6.9,5.9Hz,1H),5.14(d,J=6.9Hz,1H),5.05(d,J=5.9Hz,1H),3.98-3.71(m,4H),1.63(s,3H),1.36(s,3H)。LCMS:MS m/z=355.3[M+1]、353.4[M-1]、t=1.04分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5%B、0.3分~1.5分5~100%B、1.5分~2分100%B、2分~2.2分100~5%B。HPLC:t=2.15分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Phenomenex Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98%B。
2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(chloroメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。CE1.2(47mg、0.132mmol)及びCE1.3(72mg、0.159mmol)を混合し、2mLの無水THFに溶解した。塩化マグネシウム(38mg、0.396mmol)を一度に添加した。DIPEA(57uL、0.33mmol)を添加し、反応物を40℃で16時間撹拌した。反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄し、次いで食塩水(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(250uL)を滴加した。反応物を氷浴中で2時間撹拌した。1M重炭酸トリエチルアンモニウム溶液を反応物に添加してpH8とし、次いで反応物を減圧下で濃縮した。粗残渣を中性条件下で分取HPLCによって精製した(5~100%MeCN/水)。画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥して生成物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.77(m,1H),7.39-7.09(m,5H),6.84(m,1H),6.74(m,1H),5.36(m,1H),4.72(m,1H),4.41-4.23(m,3H),4.07-3.84(m,5H),1.53-1.40(m,1H),1.38-1.25(m,7H),0.89-0.81(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ3.46,3.59。LCMS:MS m/z=626.2[M+1]、624.6[M-1]、t=1.30分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5%B、0.3分~1.5分5~100%B、1.5分~2分100%B、2分~2.2分100~5%B。HPLC:t=3.14分;HPLCシステム:Agilent1100 series;カラム:Phenomenex Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98%B。HPLC:t=5.247、5.327分;HPLCシステム:Agilent 1290II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1%TFAを含む水、B:0.1%TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分で2~98%Bの勾配。
比較例2.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(chloroメチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル四水素トリホスフェート
国際公開第2015/069939号の化合物TP13(実施例33)を参照されたい。
上述の開示は、理解の明確さのために説明及び例示としてある程度詳細に説明されているが、添付の特許請求の範囲内で、特定の変更及び修正が実施され得ることが当業者に理解されるであろう。加えて、本明細書に提供される各参照は、各参照が参照により個別に組み込まれているかのように、その全体が参照により組み込まれる。本出願と、本明細書に提供される参照との間に矛盾が存在する場合、本出願が支配するものとする。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
式(I)の化合物、
又はその医薬的に許容される塩であって、式中、
塩基が、以下であり、
及びR が、各々独立して、H又は-C(O)R 1A であり、R 1A が、C 1~6 アルキルであり、
が、-N(H)R 3A であり、
3A が、H、-CH OP(O)(OH) 、又は-C(O)R 3D であり、式中、
3D が、C 6~12 アリール、又はC 3~6 シクロアルキルで任意選択で置換されたC 1~6 アルキルであり、
4A が、Oであり、
4B 及びR 4C が、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR 4B1 (式中、R 4B1 が、C 6~12 アリールである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R 4D が、独立して、C 1~6 アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1 及びR 4E2 が、各々独立して、H又はC 1~6 アルキルであり、
4F1 及びR 4F2 がともに、オキソであり、
4G が、1~3個のR 4G1 で任意選択で置換されたC 1~8 アルキル、C 3~8 シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR 4G3 で任意選択で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
各R 4G1 が、独立して、-OH、C 1~6 アルコキシ、-(CH OCH 1-5 -CH 、C 1~3 ハロアルキル、又は1~3個のR 4G9 で任意選択で置換されたC 3~8 シクロアルキルであり、
各R 4G3 及びR 4G9 が、独立して、C 1~6 アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH)) 1-2 -OHであり、
5A 及びR 5B が、各々独立して、-OP(O)(OH) で置換されたC 1~6 アルキルである、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目2)
及びR が、各々、Hである、項目1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目3)
及びR が、各々、-C(O)R 1A であり、
1A が、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである、項目1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目4)
及びR が、各々、-C(O)R 1A であり、
R1Aが、メチル、エチル、又はイソ-プロピルである、項目1若しくは3に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目5)
以下の式を有し、
式中、
が、-N(H)R 3A であり、
3A が、H又は-C(O)R 3D であり、
3D が、フェニル、又はC 3~6 シクロアルキルで任意選択で置換されたC 1~3 アルキルである、項目1~4のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目6)
が、-NH である、項目1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目7)
4B 及びR 4C が、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR 4B1 (式中、R 4B1 が、ナフチルである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0又は1であり、
4D が、C 1~6 アルキルである)、
(D)
(式中、
4E1 が、C 1~3 アルキルであり、
4E2 が、Hであり、
4F1 及びR 4F2 がともに、オキソであり、
4G が、1個のR 4G1 で任意選択で置換されたC 1~8 アルキル、C 4~6 シクロアルキル、又はN及びOから選択される1個のヘテロ原子を有し、任意選択で1個のR 4G3 で置換された4~6員のヘテロシクリルであり、
各R 4G1 が、独立して、-OH、C 1~4 アルコキシ、-(CH OCH 1-2 -CH 、C 1~3 ハロアルキル、又は1個のR 4G9 で任意選択で置換されたC 3~6 シクロアルキルであり、
各R 4G3 及びR 4G9 が、独立して、C 1~3 アルキルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH)) 1-2 -OHである、項目1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目8)
4B が、
(B)-OR 4B1 (式中、R 4B1 が、ナフチルである)、又は
(C)
(式中、
下付き文字mが、0又は1であり、
4D が、t-ブチルである)、又は
(E)-(OP(O)(OH)) 1-2 -OHである、項目1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目9)
4C が、
(A)-OH、又は
(D)
(式中、
4E1 が、メチルであり、
4E2 が、Hであり、
4F1 及びR 4F2 がともに、オキソであり、
4G が、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF 、Me(CH OCH -、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである)である、項目1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目10)
5A 及びR 5B が、各々、-CH OP(O)(OH) である、項目1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目11)
式(Ib)を有し、
式中、
3A が、Hであり、
5A が、-CH OP(O)(OH) である、項目1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目12)
式(Ic)を有し、
式中、
3A が、Hであり、
5B が、-CH OP(O)(OH) である、項目1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目13)
式(Id)を有する、項目1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目14)
式(Ie)を有する、項目1~9及び13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目15)
式(If)を有する、項目1~9及び13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目16)
式(Ig)を有する、項目1~9及び13~15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目17)
式(Ih)を有する、項目1~9、13及び14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目18)
式(Ij)を有する、項目1~9及び13~17のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目19)
式(Ik)を有する、項目1~9、13及び14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目20)
式(Im)を有する、項目1~9、13~16及び19のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目21)
4C が、以下である、項目1~13及び15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目22)
R4Cが、以下である、項目1~13及び15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目23)
4G が、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF 、Me(CH OCH -、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、項目1~22のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目24)
4G が、
Me(CH OCH -、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換されたメチル、
ブトキシで任意選択で置換されたエチル、
メトキシで任意選択で置換されたn-プロピル、
イソ-プロピル、n-ブチル、
OH、メトキシ、若しくはCF で任意選択で置換されたイソブチル、
n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロヘキシル、
N-メチル-ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、項目1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目25)
及びR が両方とも、H又は-C(O)R 1A であり、R 1A が、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
が、-NH であり、
4B が、
-OPhであり、
4C が、
であり、式中、
4G が、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF 、Me(CH OCH -、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、項目1、7~9及び13~24のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目26)
式(In)を有し、
式中、
R1及びR2が両方とも、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
4G が、
各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF 、Me(CH OCH -、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任意選択で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル、
シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル、
各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任意選択で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、項目1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目27)
表1A、表1B、表1C、及び表1Dの化合物からなる群から選択される、項目1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目28)
前記化合物が、以下である、項目1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
Figure 0007429799000225
(項目29)
前記化合物が、以下である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目30)
前記化合物が、以下である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目31)
前記化合物が、以下である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目32)
前記化合物が、以下である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目33)
前記化合物が、以下である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目34)
化合物が、以下である、化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目35)
医薬的に有効な量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤。
(項目36)
ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目37)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、項目36に記載の方法。
(項目38)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、項目36に記載の方法。
(項目39)
ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目40)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目39に記載の方法。
(項目41)
フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目42)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目41に記載の方法。
(項目43)
フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療する方法であって、治療有効量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目44)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目43に記載の方法。
(項目45)
ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目46)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、項目45に記載の方法。
(項目48)
ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目49)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目48に記載の方法。
(項目50)
フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目51)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目50に記載の方法。
(項目52)
フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目53)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目52に記載の方法。
(項目54)
ニューモウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
(項目55)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、項目54に記載の使用。
(項目56)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、項目54に記載の使用。
(項目57)
ピコルナウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
(項目58)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目57に記載の使用。
(項目59)
フラビウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
(項目60)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目59に記載の使用。
(項目61)
フィロウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
(項目62)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目61に記載の使用。
(項目63)
ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目64)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、項目63記載の化合物。
(項目65)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、項目63に記載の化合物。
(項目66)
ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目67)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目66に記載の化合物。
(項目68)
フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目69)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目68に記載の化合物。
(項目70)
フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおけるその治療に使用するための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目71)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目70に記載の化合物。
(項目72)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための方法であって、治療有効量の項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含み、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法。
(項目73)
前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、項目72に記載の方法。
(項目74)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための医薬を製造するための方法であって、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とし、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法。
(項目75)
前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、項目74に記載の方法。
(項目76)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化のヒトにおける治療又は予防のための医薬の製造のための、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用であって、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、使用。
(項目77)
前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、項目76に記載の使用。
(項目78)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおけるその治療又は予防に使用するための、化合物又はその医薬的に許容される塩であって、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
(項目79)
前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、項目78に記載の化合物。

Claims (67)

  1. 式(I)の化合物、
    又はその医薬的に許容される塩であって、式中、
    塩基が、以下であり、
    及びRが、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、C1~6アルキルであり、
    が、-N(H)R3Aであり、
    3Aが、H、-CHOP(O)(OH)、又は-C(O)R3Dであり、式中、
    3Dが、C6~12アリール、又はC3~6シクロアルキルで任で置換されたC1~6アルキルであり、
    4Aが、Oであり、
    4B及びR4Cが、各々独立して、
    (A)-OH、
    (B)-OR4B1(式中、R4B1が、C6~12アリールである)、
    (C)
    (式中、
    下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
    各R4Dが、独立して、C1~6アルキルである)、
    (D)
    (式中、
    4E1及びR4E2が、各々独立して、H又はC1~6アルキルであり、
    4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
    4Gが、1~3個のR4G1で任で置換されたC1~8アルキル、C3~8シクロアルキル、又はN、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有し、1~3個のR4G3で任で置換された3~8員のヘテロシクリルであり、
    各R4G1が、独立して、-OH、C1~6アルコキシ、-(CHOCH1-5-CH、C1~3ハロアルキル、又は1~3個のR4G9で任で置換されたC3~8シクロアルキルであり、
    各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~6アルキルである)、又は
    (E)-(OP(O)(OH))1-2-OHであり、
    5A及びR5Bが、各々独立して、-OP(O)(OH)で置換されたC1~6アルキルである、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  2. 及びRが、各々、Hである、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  3. 及びRが、各々、-C(O)R1Aであり、
    1Aが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  4. 及びRが、各々、-C(O)R1Aであり、
    1A が、メチル、エチル、又はイソ-プロピルである、請求項1若しくは3に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  5. 以下の式を有し、
    式中、
    が、-N(H)R3Aであり、
    3Aが、H又は-C(O)R3Dであり、
    3Dが、フェニル、又はC3~6シクロアルキルで任で置換されたC1~3アルキルである、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  6. が、-NHである、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  7. 4B及びR4Cが、各々独立して、
    (A)-OH、
    (B)-OR4B1(式中、R4B1が、ナフチルである)、
    (C)
    (式中、
    下付き文字mが、0又は1であり、
    4Dが、C1~6アルキルである)、
    (D)
    (式中、
    4E1が、C1~3アルキルであり、
    4E2が、Hであり、
    4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
    4Gが、1個のR4G1で任で置換されたC1~8アルキル、C4~6シクロアルキル、又はN及びOから選択される1個のヘテロ原子を有し、任で1個のR4G3で置換された4~6員のヘテロシクリルであり、
    各R4G1が、独立して、-OH、C1~4アルコキシ、-(CHOCH1-2-CH、C1~3ハロアルキル、又は1個のR4G9で任で置換されたC3~6シクロアルキルであり、
    各R4G3及びR4G9が、独立して、C1~3アルキルである)、又は
    (E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  8. 4Bが、
    (B)-OR4B1(式中、R4B1が、ナフチルである)、又は
    (C)
    (式中、
    下付き文字mが、0又は1であり、
    4Dが、t-ブチルである)、又は
    (E)-(OP(O)(OH))1-2-OHである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  9. 4Cが、
    (A)-OH、又は
    (D)
    (式中、
    4E1が、メチルであり、
    4E2が、Hであり、
    4F1及びR4F2がともに、オキソであり、
    4Gが、
    各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル
    シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル;あるいは
    各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである)である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  10. 5A及びR5Bが、各々、-CHOP(O)(OH)である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  11. 式(Ib)を有し、
    式中、
    3Aが、Hであり、
    5Aが、-CHOP(O)(OH)である、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  12. 式(Ic)を有し、
    式中、
    3Aが、Hであり、
    5Bが、-CHOP(O)(OH)である、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  13. 式(Id)を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  14. 式(Ie)を有する、請求項1~9及び13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  15. 式(If)を有する、請求項1~9及び13のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  16. 式(Ig)を有する、請求項1~9及び13~15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  17. 式(Ih)を有する、請求項1~9、13及び14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  18. 式(Ij)を有する、請求項1~9及び13~17のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  19. 式(Ik)を有する、請求項1~9、13及び14のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  20. 式(Im)を有する、請求項1~9、13~16及び19のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  21. 4Cが、以下である、請求項1~13及び15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  22. 4C が、以下である、請求項1~13及び15のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  23. 4Gが、
    各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル
    シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル;あるいは
    各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  24. 4Gが、
    Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任で置換されたメチル
    ブトキシで任で置換されたエチル
    メトキシで任で置換されたn-プロピル
    イソ-プロピルn-ブチル
    OH、メトキシ、若しくはCFで任で置換されたイソブチル
    n-ペンチルネオペンチルn-ヘキサン2,2-ジメチル-ブチル3,3-ジメチル-ブチル2-エチル-ブチル2-n-プロピル-ペンチル
    シクロブチルシクロヘキシル
    N-メチル-ピロリジニルオキセタニル又はテトラヒドロピラニルである、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  25. 及びRが両方とも、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aが、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
    が、-NHであり、
    4Bが、
    -OPhであり、
    4Cが、
    であり、式中、
    4Gが、
    各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル
    シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル;あるいは
    各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、請求項1、7~9及び13~24のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  26. 式(In)を有し、
    式中、
    及びR が両方とも、H又は-C(O)R 1A であり、R 1A が、メチル、エチル、又はイソプロピルであり、
    4Gが、
    各々がOH、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF、Me(CHOCH-、シクロプロピル、若しくは1-メチルシクロプロピルで任で置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、n-ヘキサン、2,2-ジメチル-ブチル、3,3-ジメチル-ブチル、2-エチル-ブチル、又は2-n-プロピル-ペンチル
    シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシル;あるいは
    各々がメチル、エチル、n-プロピル、若しくはイソ-プロピルで任で置換された、ピロリジニル、オキセタニル、又はテトラヒドロピラニルである、請求項1に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  27. Figure 0007429799000255

    Figure 0007429799000256

    Figure 0007429799000257

    Figure 0007429799000258

    Figure 0007429799000259

    Figure 0007429799000260

    Figure 0007429799000261

    Figure 0007429799000262

    Figure 0007429799000263

    Figure 0007429799000264

    Figure 0007429799000265

    Figure 0007429799000266

    Figure 0007429799000267

    Figure 0007429799000268
    らなる群から選択される、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  28. 前記化合物が、以下である、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  29. 前記化合物が、以下である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  30. 前記化合物が、以下である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  31. 前記化合物が、以下である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  32. 前記化合物が、以下である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  33. 前記化合物が、以下である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  34. 医薬的に有効な量の請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩と、医薬的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤。
  35. ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための組成物であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を含む、組成物。
  36. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、請求項35に記載の組成物。
  37. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、請求項35に記載の組成物。
  38. ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための組成物であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を含む、組成物。
  39. 前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、請求項38に記載の組成物。
  40. フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための組成物であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を含む、組成物。
  41. 前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、請求項40に記載の組成物。
  42. フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための組成物であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を含む、組成物。
  43. 前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、請求項42に記載の組成物。
  44. ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
  45. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、請求項44に記載の方法。
  46. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、請求項44に記載の方法。
  47. ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
  48. 前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、請求項47に記載の方法。
  49. フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
  50. 前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、請求項49に記載の方法。
  51. フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを治療するための医薬を製造するための方法であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
  52. 前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、請求項51に記載の方法。
  53. ニューモウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  54. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス感染症である、請求項53に記載の使用。
  55. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症が、ヒトメタニューモウイルス感染症である、請求項53に記載の使用。
  56. ピコルナウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  57. 前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、請求項56に記載の使用。
  58. フラビウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  59. 前記フラビウイルス科ウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、請求項58に記載の使用。
  60. フィロウイルス科ウイルス感染症のヒトにおける治療のための医薬の製造のための、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  61. 前記フィロウイルス科ウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、請求項60に記載の使用。
  62. ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための組成物であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩を含み、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、組成物。
  63. 前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、請求項62に記載の組成物。
  64. ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを治療又は予防するための医薬を製造するための方法であって、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩が使用されることを特徴とし、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法。
  65. 前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、請求項64に記載の方法。
  66. ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化のヒトにおける治療又は予防のための医薬の製造のための、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用であって、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、使用。
  67. 前記ウイルス感染症が、呼吸器多核体ウイルス、ライノウイルス、又はメタニューモウイルスによって引き起こされる、請求項66に記載の使用。
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