「アルコキシ-アルコキシ」は、化合物の残りに連結された第2のアルコキシ基に連結されているアルコキシ基を指す。アルコキシは、上記で定義されたとおりであり、メトキシ-メトキシ(CH3OCH2O-)、メトキシ-エトキシ(CH3OCH2CH2O-)などを含み得るが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ハロアルキル」は、本明細書で定義されるアルキルを指し、アルキルの1個以上の水素原子は、独立して、同じであっても異なっていてもよいハロ置換基によって置き換えられている。例えば、C1~4ハロアルキルは、C1~4アルキルの水素原子のうちの1個以上がハロ置換基によって置き換えられているC1~4アルキルである。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、フルオロクロロメチル、ジフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、トリフルオロメチル、1,1,1-トリフルオロエチル、及びペンタフルオロエチルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「ヘテロシクリル」又は「複素環」又は「ヘテロシクロアルキル」は、環内に少なくとも1個のヘテロ原子(すなわち、酸素、窒素、及び硫黄から選択される少なくとも1つの環状ヘテロ原子)を有する飽和若しくは部分不飽和非芳香族単環又は非芳香族多環系を指す。別段特定されない限り、ヘテロシクリル基は、3~約20個の環状原子、例えば3~12個の環状原子、例えば3~10個の環状原子、又は3~8個の環状原子、又は3~6個の環状原子、又は3~5個の環状原子、又は4~6個の環状原子、又は4~5個の環状原子を有する。したがって、この用語は、環内に約1~6個の環状炭素原子、並びに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1~3個の環状ヘテロ原子を有する飽和又は部分不飽和単環(例えば、3、4、5、6、又は7員環)を含む。縮合多環(例えば、二環式ヘテロシクリル)系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。複素環としては、アゼチジン、アジリジン、イミダゾリジン、モルホリン、オキシラン(エポキシド)、オキセタン、チエタン、ピペラジン、ピペリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピロリジン、ピロリジノン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、キヌクリジン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、6-オキサ-1-アザスピロ[3.3]ヘプタン-1-イル、2-チア-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、2,6-ジアザスピロ[3.3]ヘプタン-2-イル、2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2-イル、3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、2-アザビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-イル、4-アザスピロ[2.4]ヘプタニル、5-アザスピロ[2.4]ヘプタニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、環のうちの少なくとも1つが芳香族である、全炭素芳香単環又は全炭素環縮合多環系を指す。例えば、ある特定の実施形態では、アリール基は、6~20個の炭素原子、6~14個の炭素原子、又は6~12個の炭素原子を有する。アリールは、フェニルラジカルを含む。アリールはまた、少なくとも1つの環が芳香族であり、他の環が芳香族であっても芳香族でなくてもよい(すなわち、炭素環)、約9~20個の炭素原子を有する縮合多環系(例えば、2、3、又は4個の環を含む環系)を含む。そのような縮合多環系は、縮合多環系の任意の炭素環部分上の1つ以上の(例えば、1、2、又は3)オキソ基で任意選択的に置換される。縮合多環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。また、ある特定の原子範囲の員数のアリール(例えば、6~10員アリール)を参照する場合、原子範囲は、アリールの総環原子に対するものであることも理解されたい。例えば、6員アリールは、フェニルを含み、10員アリールは、ナフチル及び1,2,3,4-テトラヒドロナフチルを含むであろう。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、インデニル、ナフチル、1,2,3,4-テトラヒドロナフチル、アントラセニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルキル-アリール」は、アルキル成分及びアリール成分を有するラジカルを指し、アルキル成分は、アリール成分を結合点に連結する。アルキル成分は、アルキル成分が、アリール成分及び結合点に連結するように少なくとも二価のアルキレンであることを除いて、上記で定義されたとおりである。アルキル成分は、任意の数の炭素、例えば、C0~6、C1~2、C1~3、C1~4、C1~5、C1~6、C2~3、C2~4、C2~5、C2~6、C3~4、C3~5、C3~6、C4~5、C4~6、及びC5~6を含み得る。いくつかの例では、アルキル成分は、存在しない場合がある。アリール成分は、上記で定義されたとおりである。アルキル-アリール基の例としては、ベンジル及びエチルベンゼンが挙げられるが、これらに限定されない。アルキル-アリール基は、置換又は非置換であり得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、環内に炭素以外の少なくとも1つの原子を有する芳香単環を指し、原子は、酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択され、「ヘテロアリール」はまた、少なくとも1つのそのような芳香環を有する縮合多環系を含み、この縮合多環系は、下記で更に説明される。したがって、「ヘテロアリール」は、約1~6個の炭素原子、並びに酸素、窒素、及び硫黄からなる群から選択される約1~4個のヘテロ原子の芳香単環を含む。環が芳香族であることを条件として、硫黄原子及び窒素原子は酸化形態でも存在し得る。例示的なヘテロアリール環系には、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾリル、又はフリルが含まれるが、これらに限定されない。「ヘテロアリール」はまた、縮合多環系(例えば、2、3、又は4つの環を含む環系)を含み、上記で定義されたようなヘテロアリール基は、ヘテロアリール(例えば、1,8-ナフチリジニルを形成するため)、複素環(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジニル)、炭素環(例えば、5,6,7,8-テトラヒドロキノリルを形成するため)、及びアリール(例えば、インダゾリルを形成するため)から選択される1つ以上の環と縮合して、縮合多環系を形成する。したがって、ヘテロアリール(芳香単環又は縮合多環系)は、ヘテロアリール環内に約1~20個の炭素原子及び約1~6個のヘテロ原子を有する。そのような縮合多環系は、縮合環の炭素環又は複素環部分上の1つ以上の(例えば、1、2、3、又は4)オキソ基で任意選択的に置換され得る。縮合多環系の環は、原子価要件によって許容される場合、縮合、スピロ、及び架橋結合を介して互いに接続することができる。縮合多環系の個々の環は、互いに対していずれの順序で接続されてもよいことを理解されたい。ヘテロアリール又はヘテロアリールの縮合多環系の結合点は、炭素原子及びヘテロ原子を含むヘテロアリール又はヘテロアリール縮合多環系の任意の好適な原子(例えば、窒素)にあり得ることを理解されたい。また、ある特定の原子範囲の員数のヘテロアリール(例えば、5~10員ヘテロアリール)を参照する場合、原子範囲は、ヘテロアリールの総環原子に対するものであり、炭素原子及びヘテロ原子を含むことも理解されたい。例えば、5員ヘテロアリールは、チアゾリルを含み、10員ヘテロアリールは、キノリニルを含む。例示的なヘテロアリールとしては、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、キノリル、イソキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、インダゾリル、キノキサリル、キナゾリル、5,6,7,8-テトラヒドロイソキノリニル、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、チアナフテニル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、キナゾリニル-4(3H)-オン、及びトリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。
「本開示の化合物」は、本明細書に開示される化合物を含み、例えば、本開示の化合物は、実施例の化合物を含む、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ih)、及び(Ii)の化合物を含む。
「薬学的に許容される賦形剤」には、ヒト又は家畜における使用が許容されるものとして米国食品医薬品局によって承認されている、任意のアジュバント、担体、賦形剤、滑剤、甘味剤、希釈剤、防腐剤、染料/着色剤、風味増強剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁剤、安定剤、等張剤、溶媒、又は乳化剤が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、「治療」又は「治療する」又は「治療すること」は、有益な又は所望の結果を得るためのアプローチを指す。本開示の目的では、有益な又は所望の結果としては、症状の緩和及び/又は症状の程度の減少、及び/又は疾患若しくは状態と関連する症状の悪化の予防が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、「治療」又は「治療する」は、以下のa)疾患若しくは状態を阻害すること(例えば、疾患若しくは状態から生じる1つ以上の症状を減少させること、及び/又は疾患若しくは状態の程度を減少させること)、b)疾患又は状態と関連する1つ以上の症状の発症を遅延又は停止させること(例えば、疾患又は状態を安定化すること、疾患又は状態の悪化又は進行を遅延すること)、及びc)疾患又は状態を緩和すること、例えば、臨床症状の退行を引き起こすこと、疾患状態を改善すること、疾患の進行を遅延させること、生活の質を高めること、及び/又は生存期間を延長することのうちの1つ以上を含む。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」又は「有効量」は、疾患を治療するために対象に投与された場合、疾患のそのような治療を行うのに十分な化合物の量を含む、所望の生物学的又は医学的応答を誘発するのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患、及びその重症度、並びに治療される対象の年齢、体重などに応じて変動する。有効量は、ある範囲の量を含むことができる。当該技術分野において理解されるように、有効量は、1回以上の用量であってもよく、すなわち、所望の治療エンドポイントを達成するために単回用量が必要とされても複数回用量が必要とされてもよい。有効量は、1つ以上の治療剤を投与する文脈において考えることができ、単一の薬剤は、1つ以上の他の薬剤と併用して、望ましい若しくは有益な結果が達成され得るか、又は達成される場合に、有効量で投与されるとみなされ得る。任意の共投与される化合物の好適な用量は、任意選択的に、化合物の併用作用(例えば、相加効果又は相乗効果)によって低下され得る。
本明細書で使用される場合、「共投与」は、1つ以上の追加の治療剤の単位投与量の投与前又は投与後の、本明細書に開示される化合物の単位投与量の投与を指し、例えば、1つ以上の追加の治療剤の投与の数秒、数分、又は数時間以内の、本明細書に開示される化合物の投与を指す。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の化合物の単位用量を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、1つ以上の追加の治療剤の単位用量を投与する。代替的に、他の実施形態では、1つ以上の追加の治療剤の単位用量を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、本開示の化合物の単位用量を投与する。いくつかの実施形態では、本開示の化合物の単位用量を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、1つ以上の追加の治療剤の単位用量を投与する。他の実施形態では、1つ以上の追加の治療剤の単位用量を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、本開示の化合物の単位用量を投与する。本明細書に開示される化合物と1つ以上の追加の治療薬との共投与は、概して、本明細書に開示される化合物と1つ以上の追加の治療薬との、治療有効量の各剤が患者の体内に存在するような、同時投与又は連続投与を指す。
本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、互変異性型、多形、及びプロドラッグも提供される。「薬学的に許容される」又は「生理学的に許容される」は、獣医学的又はヒトの薬学的使用に好適な医薬組成物を調製するのに有用である化合物、塩、組成物、剤形、及び他の物質を指す。
本明細書に記載の化合物は、薬学的に許容される塩として、又は適切な場合には遊離塩基として、調製及び/又は製剤化され得る。薬学的に許容される塩は、遊離塩基の所望の薬理学的活性を有する化合物の遊離塩基形態の非毒性塩である。これらの塩は、無機又は有機の酸又は塩基に由来し得る。例えば、塩基性窒素を含有する化合物は、化合物を無機酸又は有機酸と接触させることによって、薬学的に許容される塩として調製され得る。薬学的に許容される塩の非限定的な例には、硫酸塩、ピロ硫酸塩、二硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素、リン酸二水素、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオール酸塩、オキサル酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン-1,4-二酸塩、ヘキシン-1,6-二酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、メチルスルホン酸塩、プロピルスルホン酸塩、ベシル酸塩、キシレンスルホン酸塩、ナフタレン-1-スルホン酸塩、ナフタレン-2-スルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、及びマンデル酸塩が含まれる。他の好適な薬学的に許容される塩の一覧は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Wiliams and Wilkins,Philadelphia,Pa.,2006に見出される。
本明細書に開示される化合物の「薬学的に許容される塩」の例にはまた、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、アンモニウム及びNX4
+(Xは、C1~C4アルキル)などの適切な塩基に由来する塩も含まれる。ナトリウム塩又はカリウム塩などの塩基付加塩も含まれる。
本明細書に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、異性体、若しくは混合物もまた提供され、ここで、炭素原子に結合した1~n個の水素原子は、重水素原子又はDによって置き換えられてもよく、nは、分子中の水素原子の数である。当該技術分野で既知であるように、重水素原子は、水素原子の非放射性同位体である。そのような化合物は、代謝に対する耐性を高めることができ、したがって、哺乳動物に投与される場合、本明細書に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、異性体、若しくは混合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.,5(12):524-527(1984)を参照されたい。そのような化合物は、当該技術分野で周知の手段によって、例えば、1個以上の水素原子が重水素によって置き換えられた出発物質を用いることによって、合成される。
本明細書に開示される実施形態の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩は、1つ以上の不斉中心を含み得、したがって、絶対立体化学に関して、(R)-若しくは(S)-として、又はアミノ酸については(D)-若しくは(L)-として定義され得る鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じさせ得る。本開示は、全てのそのような可能な異性体、並びにそれらのラセミ体形態及び光学的に純粋な形態を含むことを意味する。光学活性な(+)及び(-)、(R)-及び(S)-、又は(D)-及び(L)-異性体は、キラルシントン若しくはキラル試薬を使用して調製されても、従来の技術、例えば、クロマトグラフィ及び分別結晶化を使用して分割されてもよい。個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来の技術は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、あるいは例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィ(high pressure liquid chromatography、HPLC)を使用したラセミ化合物(又は塩若しくは誘導体のラセミ化合物)の分割を含む。本明細書に記載の化合物が、オレフィン性二重結合、又は他の幾何学的不斉中心を含有するとき、かつ別段特定されない限り、これらの化合物は、E及びZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。同様に、全ての互変異性型も含まれることが意図される。化合物がそれらのキラル形態で表される場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的又は鏡像異性的に濃縮された形態を包含するが、これらに限定されないことが理解される。キラリティが特定されていないが存在する場合、実施形態は、特定のジアステレオマー的若しくは鏡像異性的に濃縮された形態、又はそのような化合物のラセミ若しくはスカレミック混合物のうちのいずれかを対象とすることが理解される。本明細書で使用される場合、「スカレミック混合物」は、1:1以外の比での立体異性体の混合物である。
「立体異性体(stereoisomer)」及び「立体異性体(stereoisomers)」は、1つ以上の立体中心のキラリティが異なる化合物を指す。立体異性体には、エナンチオマー及びジアステレオマーが含まれる。化合物は、1つ以上の不斉中心又は非対称置換を有する二重結合を有し、したがって、個々の立体異性体として、又は混合物として生成され得る場合、立体異性体形態で存在し得る。別段の指示がない限り、説明は、個々の立体異性体並びに混合物を含むことを意図している。立体化学の決定及び立体異性体の分離のための方法は、当該技術分野で周知である(例えば、Advanced Organic Chemistry,4th ed.,J.March,John Wiley and Sons,New York,1992の第4章を参照されたい)。
「互変異性体」は、エノール-ケト及びイミン-エナミン互変異性体などのプロトンの位置が異なる化合物の代替形態、又はピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール、及びテトラゾールなどの環-NH-及び環=N-の両方に結合した環原子を含有するヘテロアリール基の互変異性型を指す。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。化学基の前部又は末端のダッシュは、便宜上のものであり、化学基は、それらの通常の意味を失うことなく、1つ以上のダッシュを伴うか又は伴わずに示され得る。構造内の線を横切って引かれた波線は、基の結合点を示す。破線は、任意選択的な結合を示す。化学的又は構造的に必要とされない限り、化学基が書き込まれる順序又は分子の残りの部分に結合している点は、指向性を示すものでも暗示するものでもない。例えば、基「-SO2CH2-」は、「-CH2SO2-」と同等であり、どちらも、いずれの方向に接続されてもよい。同様に、例えば、「アリールアルキル」基は、分子の残りの部分に、基のアリール又はアルキル部分のいずれで結合してもよい。「Cu~v」又は「(Cu~Cv)」などの接頭辞は、以下の基がu~v個の炭素原子を有することを示す。例えば、「C1~6アルキル」及び「C1~C6アルキル」は、アルキル基が1~6個の炭素原子を有することを示す。
本明細書で使用される場合、「溶媒和物」は、溶媒と化合物との相互作用の結果を指す。本明細書に記載の化合物の塩の溶媒和物も提供される。本明細書に記載の化合物の水和物も提供される。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得るが、但し、式(Ia)の化合物が、以下の構造:
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得るが、但し、式(Ia)の化合物が、以下の構造:
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、式中、R1及びR2は、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aは、C1~6アルキルであり、R1及びR2の少なくとも一方は、Hであるか、又はR1及びR2は組み合わさって、-C(O)-若しくは-C(R2A)(R2B)-を形成し、各R2A及びR2Bは、独立して、H、C1~6アルキル若しくはC1~6アルコキシである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、C1~6アルキルであり、R2は、Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-C(O)-又は-C(R2A)(R2B)-を形成することができ、各R2A及びR2Bは、独立して、H、C1~6アルキル、又はC1~6アルコキシである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-C(O)-又は-C(R2A)(R2B)-を形成することができ、各R2A及びR2Bは、独立して、H、C1~4アルキル、又はC1~3アルコキシである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルであり、R1及びR2の少なくとも一方は、Hであるか、又はR1及びR2は組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)2-若しくは-CH(OEt)-を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルであり、R2は、Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)2-、又は-CH(OEt)-を形成することができる。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は、各々Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり、R1Aは、エチル、イソ-プロピル、又はt-ブチルであり、R1及びR2の少なくとも一方は、Hであるか、又はR1及びR2は組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)2-若しくは-CH(OEt)-を形成する。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、エチル、イソ-プロピル、又はt-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)R1Aであり得、R1Aは、エチル、イソ-プロピル、又はt-ブチルであり、R2は、Hであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-エチルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-イソ-プロピルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-t-ブチルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-エチルであり得、R2は、Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-イソ-プロピルであり得、R2は、Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-t-ブチルであり得、R2は、Hであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-C(O)-を形成することができる。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-C(Me)2-を形成することができる。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-CH(OEt)-を形成することができる。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3は、-N(H)(R3A)であり、R3Aは、H又は-C(O)R3A1であり、R3A1が、-NH2で任意選択的に置換されたC1~18アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3は、-NH2である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3は、-NHC(O)R3A1であり、R3A1は、-NH2で任意選択的に置換されたC1~18アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3は、-NHC(O)R3A1であり、R3A1は、-NH2で任意選択的に置換されたC1~18アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3A1は、各々-NH2で任意選択的に置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、ヘキサデシル、又はオクタデシルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3A1は、各々-NH2で任意選択的に置換された、n-プロピル、イソ-プロピル、イソ-ブチル、ヘプチル、又はドデシルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3A1は、n-プロピル、イソ-プロピル、ヘプチル、又はドデシルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R3A1は、1-アミノイソ-ブチルであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Aは、O又はSであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Aは、Sであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は、各々独立して、H又は-C(O)R1Aであり得、R1Aは、エチル、イソ-プロピル、又はt-ブチルであり得、R1及びR2の少なくとも一方は、Hであり得るか、又はR1及びR2は組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)2-若しくは-CH(OEt)-を形成し、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-エチルであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-イソ-プロピルであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、Hであり得、R2は、-C(O)-t-ブチルであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-エチルであり得、R2は、Hであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-イソ-プロピルであり得、R2は、Hであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1は、-C(O)-t-ブチルであり得、R2は、Hであり得、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1、R2は組み合わさって、-C(O)-を形成することができ、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1、R2は組み合わさって、-C(Me)2-を形成することができ、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R1及びR2は組み合わさって、-CH(OEt)-を形成することができ、R3は、NH2であり得、R4Aは、Oであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cは、各々独立して、以下であり得る:
(A)-OH、
(B)-OR4B1(式中、
R4B1が、1~3個のR4B2基で任意選択的に置換されたC1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~8シクロアルキル、C6~12アリール、又は各々独立して、N、O若しくはSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり得、
各R4B2基が、独立して、C1~6アルコキシ、-S-R4B3、又は-S(O)2-R4B3であり得、
各R4B3基が、独立して、C1~6アルキルである)、
(C)
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R2及びR4Cは、それらが結合している原子と組み合わさって、6員環を形成することができる。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物は、以下の構造を有し得るか、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cは、-OHであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cの一方は、-OR4B1であり得、R4B1は、1~3個のR4B2基で任意選択的に置換されたC1~6アルキル、C1~6ハロアルキル、C3~8シクロアルキル、C6~12アリール、又は各々独立して、N、O若しくはSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、各R4B2基は、独立して、C1~6アルコキシ、-S-R4B3、又は-S(O)2-R4B3であり、各R4B3基は、独立して、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B1は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、-CH2F、-CHF2、-CF3、2,2,2-トリフルオロエチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2-メトキシエチル、2-エトキシエチル、2-(チオメチル)エチル、2-(メチルスルホニル)エチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ナフチル、又はピリジルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B1は、イソ-プロピル、2,2,2-トリフルオロエチル、2-メトキシエチル、2-(チオメチル)エチル、2-(メチルスルホニル)エチル、シクロペンチル、ナフチル、又はピリジルであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Dは、tert-ブチル、2-メトキシエトキシ、-C(O)OEt、-C(O)NMe2、又は
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cの一方は、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、X1及びX2は、各々独立して、-O-又は-NH-である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、X1及びX2は、各々-O-である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、X1及びX2は、各々-NH-である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、X1は、-O-であり得、X2は、-NH-であり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、X1は、-NH-であり得、X2は、-O-であり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4F1及びR4F2は、各々Hである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4F1及びR4F2は、共にオキソである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、下付き文字nは、0である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、下付き文字nは、1である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cの一方は、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4E1は、H、1~3個のR4E3基で任意選択的に置換されたC1~6アルキル、又はC3~6シクロアルキルであり得、各R4E3基は、独立して、-C(O)OR4E4、-NH2、-NHC(O)R4E4、-NHC(O)O-C1~6アルキレン-C6~12アリール、C3~6シクロアルキル、又はC6~12アリールであり、各R4E4基は、独立して、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4E1は、1個のR4E3基で任意選択的に置換されたC1~6アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルであり得、各R4E3基は、独立して、-C(O)OR4E4、-NH2、-NHC(O)R4E4、-NHC(O)O-ベンジル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はフェニルであり、各R4E4基は、独立して、メチル、エチル、イソ-プロピル、n-ブチル、又はイソ-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、RE1は、メチル、エチル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、シクロプロピルメチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はベンジルであり得、メチル、エチル、及びブチルは、各々-NH2、-NHC(O)Me、-NHC(O)O-ベンジル、-C(O)O-ブチル、-C(O)O-ペンチルで任意選択的に置換されている。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4E1は、メチルであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、1~3個のR4G1で任意選択的に置換されたC1~6アルキルであり得、各R4G1は、独立して、-OH、C1~6アルキル、C1~3アルコキシ、-(CH2OCH2)1~5-CH3、C1~3ハロアルキル、-N(R4G8)2、-C(O)N(R4G8)2、1~3個のR4G9で任意選択的に置換されたC3~8シクロアルキル、1~3個のR4G10で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、又はC6~12アリールであり、各R4G8は、独立して、H又はC1~6アルキルであり、各R4G9は、独立して、C1~6アルキル、ハロゲン、C1~3ハロアルキル、又は-NH2であり、各R4G10は、独立して、C1~6アルキル、C1~3ハロアルキル、又はオキソである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
-(CH2OCH2)2-CH3で任意選択的に置換されたメチル、シクロプロピル、シクロブチル、CF3若しくはNH2で任意選択的に置換されたシクロヘキシル、CH2CF3で任意選択的に置換されたピペリジン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロ-2H-ピラン、又はフェニル、
NMe2若しくはN(iPr)2で任意選択的に置換されたエチル、
メトキシ若しくはモルホリンで任意選択的に置換されたn-プロピル、
C(O)NH2で任意選択的に置換されたイソ-プロピル、
n-ブチル、
メトキシ、OH若しくはCF3で任意選択的に置換されたイソ-ブチル、
ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、又は2-エチル-ブチルであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチル-ブチル、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、C7~18アルキルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドセキシ、ヘキサデシル、又はオクタデシルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、又はオクタデシルであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、1~3個のR4G2で任意選択的に置換されたC3~8シクロアルキルであり得、各R4G2は、独立して、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、ハロゲン、C1~3ハロアルキル、-OH、-NH2、又はC6~12アリールである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、1~3個のR4G2で任意選択的に置換されたC3~8シクロアルキルであり得、各R4G2は、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、F、Cl、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3、-NH2、又はフェニルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G2で任意選択的に置換された、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルであり得、各R4G2は、独立して、メチル、tert-ブチル、メトキシ、F、-CF3、-NH2、又はフェニルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルであり得、シクロヘキシルは、1~2個のR4G2で任意選択的に置換されており、各R4G2は、独立して、メチル、tert-ブチル、メトキシ、F、-CF3、-NH2、又はフェニルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、1~3個のR4G3で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、であり得、各R4G3は、独立して、C1~6アルキル、ハロゲン、C1~3ハロアルキル、オキソ、-C(O)R4G5、又は-C(O)OR4G5である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~3個のR4G3で任意選択的に置換された、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ピペラジン、又はモルホリンであり得、各R4G3は、独立して、C1~6アルキル、ハロゲン、C1~3ハロアルキル、オキソ、-C(O)R4G5、又は-C(O)OR4G5である。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~3個のR4G3で任意選択的に置換された、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ピペラジン、又はモルホリンであり得、各R4G3は、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、F、Cl、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3、オキソ、-C(O)Me、又は-C(O)O-C1~4アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~3個のR4G3で任意選択的に置換された、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、又はモルホリンであり得、各R4G3は、独立して、メチル、エチル、F、-CH2CF3、オキソ、-C(O)Me、又は-C(O)O-tert-ブチルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、メチル、オキソ、-C(O)Me、若しくは-C(O)O-tert-ブチルで任意選択的に置換されたピロリジン、メチル、エチル、F、若しくは-C(O)Meで任意選択的に置換されたピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、メチルで任意選択的に置換されたテトラヒドロピラン、又はモルホリンであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)R4G4であり得、各R4G4は、独立して、C1~6アルキル、C7~18アルキル、又はC3~8シクロアルキルであり得、C1~6アルキルは、OH、NH2、又は-NHC(O)OR4G5で任意選択的に置換されており、シクロアルキルは、C1~6アルキルで任意選択的に置換されている。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)R4G4であり得、各R4G4は、独立して、メチル、NH2で任意選択的に置換されたエチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、NH2、又は-NHC(O)O-tert-ブチルで任意選択的に置換されたイソ-ブチル、sec-ブチル、OHで任意選択的に置換されたtert-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、メチルで任意選択的に置換されたシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)R4G4であり得、各R4G4は、独立して、NH2で任意選択的に置換されたエチル、NH2、又は-NHC(O)O-tert-ブチルで任意選択的に置換されたイソ-ブチル、OHで任意選択的に置換されたtert-ブチル、ウンデシル、メチルで任意選択的に置換されたシクロプロピル、又はシクロヘキシルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)OR4G5であり得、各R4G5は、独立して、C1~6アルキルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4G5は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はtert-ブチルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4G5は、イソ-ブチルであり得る。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cの少なくとも一方は、-(OP(O)(OH))1~2-OHであり得る。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cの一方は、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4B及びR4Cは、各々独立して、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Cは、
(D)
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Bは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Bは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、化合物、又はその薬学的に許容される塩は、R4Cが、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、化合物、又はその薬学的に許容される塩は、R4Cが、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G1で任意選択的に置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンタン、ネオペンタン、n-ヘキサン、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチル-ブチル、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、又はオクタデカンであり、各R4G1は、独立して、-OH、ヒドロキシメチル、メトキシ、-(CH2OCH2)2-CH3、-CF3、-N(Me)2、又は-C(O)NH2である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G2で任意選択的に置換された、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルであり、各R4G2は、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、OMe、F、CF3、-NH2、又はフェニルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G2で任意選択的に置換された、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、又はシクロオクチルメチルであり、各R4G2は、独立して、メチル、CF3、又は-NH2である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G3で任意選択的に置換された、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、又は1,3-ジオキソールであり、各R4G3は、独立して、メチル、エチル、F、CH2CF3、オキソ、-C(O)Me、又は-C(O)O-t-ブチルである。いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、各々1~2個のR4G10で任意選択的に置換された、ピペリジンメチル、キヌクリジンメチル、オキセタンメチル、テトラヒドロフランメチル、テトラヒドロピランメチル、モルホリンメチル、2-モルホリン-エチル、3-モルホリン-プロピル、又は1,3-ジオキソールメチルであり、各R4G10は、独立して、メチル、CH2CF3、又はオキソある。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、ベンジルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)R4G4であり、R4G4は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンタン、ネオペンタン、n-ヘキサン、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、及び2-エチル-ブチルからなる群から選択されるC1~6アルキル、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、及びオクタデカンからなる群から選択されるC7~18アルキル、又はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルからなる群から選択されるC3~8であり、各C1~6アルキルは、OH、NH2、又は-NHC(O)O-t-ブチルで任意選択的に置換されており、各C3~8シクロアルキルは、メチルで任意選択的に置換されている。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、-C(O)OR4G5であり、R4G5は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)によって表すことができるか、又はその薬学的に許容される塩であり得、R4Gは、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチル-ブチル、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、
いくつかの実施形態では、本開示は、表1A、表1B、表1C、表1D、表1E、表1F、表1G、表1H、表1I、若しくは表1Jの化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Aの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Bの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Cの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Dの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Eの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Fの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Gの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Hの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。いくつかの実施形態では、化合物は、表1Jの化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
本明細書に記載の化合物のインビボ代謝産物もまた、そのような生成物が先行技術と比べて新規かつ非自明である限り、本明細書の範囲内である。そのような生成物は、例えば主に酵素プロセスによる投与化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などをもたらし得る。したがって、その代謝産物を得るのに十分な期間、化合物を哺乳動物と接触させることを含むプロセスによって生成された新規かつ自明でない化合物が含まれる。そのような生成物は、典型的には、放射標識(例えば、14C若しくは3H)化合物を調製すること、それを検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)で非経口的に、ラット、マウス、モルモット、サルなどの動物、又はヒトに投与すること、代謝が発生するのに十分な時間(典型的には約30秒~30時間)を与えること、及び尿、血液、又は他の生物学的試料からその変換産物を単離することによって同定される。これらの生成物は、標識されているため、容易に単離することができる(他のものは、代謝産物中で生存するエピトープに結合することができる抗体の使用によって単離される)。代謝産物構造は、従来の様式で、例えば、MS又はNMR分析によって決定される。概して、代謝産物の分析は、従来の薬物代謝研究と同じ方式で行われる。変換産物は、インビボで別途見出されない限り、それ自体のHSV抗ウイルス活性を有しない場合でも、化合物の治療的投与のための診断アッセイにおいて有用である。
代理胃腸分泌における化合物の安定性を決定するためのレシピ及び方法は既知である。化合物は、本明細書では、37℃で1時間インキュベーションする際に、保護基の約50モルパーセント未満が、代理腸液又は胃液中で脱保護される場合、胃腸管において安定であると定義される。化合物が胃腸管に対して安定であるからというだけで、それらがインビボで加水分解され得ないという意味ではない。プロドラッグは、典型的には、消化器系で安定であるが、消化管腔、肝臓、肺若しくは他の代謝器官、又は全般的に細胞内で、親薬物に実質的に加水分解され得る。本明細書で使用される場合、プロドラッグは、経口送達に対する生物学的障壁を克服した後、親薬物を効率的に遊離させるように化学的に設計された化合物であると理解される。
本明細書の化合物は、通常の実施に従って選択される従来の担体及び賦形剤と共に製剤化される。錠剤は、賦形剤、滑剤、充填剤、結合剤などを含有する。水性製剤は、無菌形態で調製され、経口投与以外による送達が意図される場合、概して等張となる。全ての製剤は、任意選択的に、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載されているものなどの賦形剤を含有する。賦形剤としては、アスコルビン酸及び他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などの炭水化物を挙げることができる。製剤のpHは、約3~約11の範囲であるが、通常は約7~10である。
活性成分を単独で投与することが可能であるが、それらを医薬製剤として提示することが好ましい場合がある。獣医学的使用とヒトでの使用との両方のための製剤は、1つ以上の許容可能な担体及び任意選択的に他の治療成分、特に本明細書で考察される追加の治療成分と共に、上記で定義されるように、少なくとも1つの活性成分を含む。担体は、製剤の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに対して生理的に無害であるという意味で「許容可能」である必要がある。
製剤は、前述の投与経路に好適なものを含む。製剤は、単位剤形で提示され得、薬学の分野において周知の方法のうちのいずれかによって調製され得る。技法及び製剤は、概して、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。概して、製剤は、活性成分を、液体担体若しくは微細に分割された固体担体又はその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。
経口投与に好適な製剤は、各々が所定量の活性成分を含有するカプセル、カシェ、若しくは錠剤などの別個の単位として、粉末若しくは顆粒として、水性若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として、又は水中油型液体エマルジョン若しくは油中水型液体エマルジョンとして提示され得る。活性成分はまた、ボーラス、舐剤、又はペーストとして投与されてもよい。
錠剤は、任意選択的に、1つ以上の副成分と共に圧縮又は成形することによって作製される。圧縮錠剤は、任意選択的に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、又は分散剤と混合された、粉末又は顆粒などの自由流動性形態で活性成分を好適な機械で圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を、好適な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、任意選択的にコーティング又はスコアリングされてもよく、任意選択的に、そこから活性成分の徐放又は制御放出を提供するように製剤化される。
眼又は他の外部組織、例えば、口及び皮膚の感染症の場合、製剤は、好ましくは、活性成分を、例えば、0.075~20%w/w(例えば0.6%w/w、0.7%w/wなど、0.1%w/wの増分で0.1%~20%の範囲の活性成分)、好ましくは0.2~15%w/w、最も好ましくは0.5~10%w/wの量で含有する局所軟膏又はクリームとして適用される。軟膏に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系又は水混和性軟膏基剤のいずれかで用いられ得る。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤を有するクリームに製剤化され得る。
必要に応じて、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30%w/wの多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン1,3-ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、及びポリエチレングリコール(PEG400を含む)などの2つ以上のヒドロキシル基、並びにそれらの混合物を有するアルコールを含み得る。局所製剤は、望ましくは、皮膚又は他の影響を受けた領域を通して活性成分の吸収又は浸透を増強する化合物を含み得る。そのような皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシド及び関連する類似体が挙げられる。
エマルジョンの油性相は、既知の成分から既知の様式で構成され得る。相は、単に乳化剤(別様にエマルジョンとして知られる)を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪若しくは油との混合物、又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。一緒に、安定剤を含むか又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは、油及び脂肪と共に、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
製剤における使用に好適なエマルジョン及びエマルジョン安定剤としては、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセリルモノステアレート、及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
製剤の好適な油又は脂肪の選択は、所望の審美特性を達成することに基づく。クリームは、好ましくは、チューブ又は他の容器からの漏れを回避するために好適な稠度を有する、べたつかず、染みにならない、洗浄可能な製品であるべきである。直鎖又は分岐鎖、モノ-又は二塩基性アルキルエステル、例えばジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、又はCrodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルのブレンドを使用してもよく、最後の3つが好ましいエステルである。これらは、必要な特性に応じて、単独で使用されても、組み合わせて使用されてもよい。あるいは、白色軟質パラフィン及び/又は液体パラフィン又は他の鉱油などの高融点脂質が使用される。
本明細書の医薬製剤は、1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤と、任意選択的に他の治療薬との組み合わせを含む。活性成分を含有する医薬製剤は、意図される投与方法に好適な任意の形態であり得る。例えば、経口使用に使用される場合、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性若しくは油懸濁液、分散性粉末若しくは顆粒、エマルジョン、硬質若しくは軟質カプセル、シロップ又はエリキシル剤を調製することができる。経口使用を目的とする組成物は、医薬組成物の製造のための当該技術分野で既知の任意の方法に従って調製され得、そのような組成物は、口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤を含む1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤の製造に好適な非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム又は炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプン、又はアルギン酸などの造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、又はアカシアなどの結合剤;並びにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤は、コーティングされていない場合があるか、又は胃腸管内での崩壊及び吸収を遅延させ、それによって長期間にわたって持続的作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む既知の技術によってコーティングされ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質は、単独で、又はワックスと共に用いられ得る。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、リン酸カルシウム又はカオリンと混合される硬質ゼラチンカプセルとして、又は活性成分が、水又はピーナッツ油、液体パラフィン若しくはオリーブ油などの油媒体と混合される軟質ゼラチンカプセルとして提示され得る。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合して活性物質を含有する。そのような賦形剤は、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム及びアカシアガムなどの懸濁剤、並びに天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)などの分散剤又は湿潤剤、アルキレンオキシドと脂肪酸(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール(例えば、ヘプタデカチエチレンオキシセタノール)との縮合生成物、エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとの縮合生成物、及びヘキシトール無水物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)を含む。水性懸濁液はまた、エチル又はn-プロピルp-ヒドロキシ-安息香酸塩などの1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロース又はサッカリンなどの1つ以上の甘味剤を含有し得る。
油懸濁液は、ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油などの植物油中、又は液体パラフィンなどの鉱油中に活性成分を懸濁することによって製剤化され得る。経口懸濁液は、蜜蝋、硬質パラフィン、又はセチルアルコールなどの増粘剤を含有し得る。上記のような甘味剤、及び香味剤を添加して、口当たりのよい経口調製物を提供することができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存され得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に好適な分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1つ以上の防腐剤と混合して活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記に開示されたものによって例示される。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤、及び着色剤も存在し得る。
医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であり得る。油相は、オリーブ油又はピーナッツ油などの植物油、液体パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、アカシアガム及びトラガカントガムなどの天然に存在するガム、ダイズレシチンなどの天然に存在するホスファチド、脂肪酸に由来するエステル又は部分エステル、及びモノオレイン酸ソルビタンなどのヘキシトール無水物、並びにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含有し得る。シロップ剤及びエリキシル剤は、グリセロール、ソルビトール、又はスクロースなどの甘味剤と共に製剤化され得る。そのような製剤はまた、粘滑剤、防腐剤、香味剤、又は着色剤を含有し得る。
医薬組成物は、滅菌注射用水性又は油性懸濁液などの滅菌注射用又は静注用調製物の形態であり得る。この懸濁液は、上述された好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用又は静注用調製物はまた、1,3-ブタン-ジオール中の溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤若しくは溶媒中の滅菌注射用溶液若しくは懸濁液であり得るか、又は凍結乾燥粉末として調製され得る。用いられ得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。更に、滅菌固定油は、従来、溶媒又は懸濁媒体として用いられ得る。この目的では、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の無溶剤固定油を用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調製に使用され得る。
単一剤形を生成するために担体物質と組み合わされてもよい活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変化することになる。例えば、ヒトへの経口投与を目的とした徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)まで変化し得る適切かつ簡便な量の担体物質と配合されたおよそ1~1000mgの活性物質を含み得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入を目的とした水溶液は、約30mL/時間の速度で好適な体積を注入できるようにするためには、溶液1ミリリットル当たり約3~500μgの活性成分を含有し得る。
眼への局所投与に好適な製剤はまた、有効成分が好適な担体、特に活性成分の水性溶媒に溶解又は懸濁される点眼薬を含む。活性成分は、好ましくは、0.5~20%、有利には0.5~10%、特に約1.5%w/wの濃度でそのような製剤中に存在する。
口内での局所投与に好適な製剤には、風味を付けた基礎原料、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性な基礎原料中に活性成分を含むパステル剤、並びに好適な液体担体中に活性成分を含むマウスウォッシュが含まれる。
肺内又は経鼻投与に好適な製剤は、例えば、0.1~500ミクロンの範囲、例えば0.5、1、30、35などの粒径を有し、これは、経鼻通路を通る急速吸入によって、又は肺胞に到達するように口を通る吸入によって投与される。好適な製剤としては、活性成分の水性又は油性溶液が挙げられる。エアロゾル又は乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来の方法に従って調製することができ、以下に記載されるように、Pneumoviridae感染症の治療又は予防においてこれまで使用された化合物などの他の治療剤と共に送達され得る。
別の実施形態は、Pneumoviridae感染症及び関連する可能性のある細気管支炎を治療するのに好適な、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を含む、新規、有効、安全、非刺激性、及び生理学的に適合性である吸入可能な組成物を提供する。好ましい薬学的に許容される塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、又はリン酸塩を含む無機酸塩であり、肺刺激を引き起こす可能性が低い。好ましくは、吸入可能な製剤は、約1~約5μmの空気動力学的直径の質量中央値(mass median aerodynamic diameter、MMAD)を有する粒子を含むエアロゾル中で気管支内空間に送達される。好ましくは、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)の化合物は、噴霧器、加圧式計量用量吸入器(pressurized metered dose inhaler、pMDI)、又は乾燥粉末吸入器(dry powder inhaler、DPI)を使用してエアロゾル送達用に製剤化される。
噴霧器の非限定的な例としては、霧化、ジェット、超音波、加圧された振動多孔質プレート、又は適応エアロゾル送達技術を利用するそれらの噴霧器(Denyer,J.Aerosol medicine Pulmonary Drug Delivery 2010,23 Supp 1,S1-S10)を含む同等の噴霧器が挙げられる。ジェット噴霧器は、空気圧を利用して液体溶液をエアロゾル液滴に破壊する。超音波噴霧器は、液体を小さなエアロゾル液滴に剪断する圧電結晶によって機能する。加圧噴霧システムは、小さな細孔を通して圧力下で溶液を押し出してエアロゾル液滴を生成する。振動多孔質プレートデバイスは、急速な振動を利用して、液体の流れを適切な液滴サイズに剪断する。
好ましい実施形態では、噴霧用の製剤は、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物の製剤を必要とされるMMADの粒子にエアロゾル化することができる噴霧器を使用して、主に約1μm~約5μmのMMADを有する粒子を含むエアロゾル中で気管支内空間に送達される。最適に治療的に有効であり、上気道及び全身的な副作用を回避するために、エアロゾル化された粒子の大部分は、約5μm超のMMADを有してはならない。エアロゾルが、5μmより大きいMMADを有する多数の粒子を含有する場合、粒子は上気道に堆積し、下気道の炎症部位及び気管支狭窄の部位に送達される薬物の量を減少させる。エアロゾルのMMADが約1μmよりも小さい場合には、粒子は吸入空気中に懸濁したままとなり、その後呼気の間に吐き出される傾向にある。
本明細書の方法に従って製剤化及び送達される場合、噴霧用のエアロゾル製剤は、治療有効用量の式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物を、Pneumoviridae感染症を治療するのに十分なPneumoviridae感染症の部位に送達する。投与される薬物の量は、治療有効用量の式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物の送達の効率を反映するように調整されなければならない。好ましい実施形態では、水性エアロゾル製剤と、噴霧、ジェット、加圧、振動多孔質プレート、又は超音波噴霧器との組み合わせは、噴霧器に応じて、投与された用量の式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物の、少なくとも約20~約90%、典型的には約70%の送達を可能にする。好ましい実施形態では、活性化合物の少なくとも約30~約50%が送達される。より好ましくは、約70~約90%の活性化合物が送達される。
別の実施形態では、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)の化合物、又は薬学的に許容される塩は、乾燥吸入可能な粉末として送達される。化合物は、乾燥粉末製剤として気管支内に投与されて、乾燥粉末又は計量用量吸入器を使用して、化合物の微粒子を気管支内空間に有効に送達する。DPIによる送達のために、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物は、粉砕スプレー乾燥、臨界流体加工、又は溶液からの沈殿によって、主に約1μm~約5μmのMMADを有する粒子に加工される。約1μm~約5μmのMMADで粒径を生成することができる媒体粉砕、ジェット粉砕、及びスプレー乾燥のデバイス及び手順は、当該技術分野において周知である。一実施形態では、賦形剤は、必要なサイズの粒子に加工する前に、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物に添加される。別の実施形態では、賦形剤は、例えば、賦形剤としてラクトースを使用することによって、薬物粒子の分散を助けるために必要なサイズの粒子とブレンドされる。
粒径測定は、当該技術分野で周知のデバイスを使用して行われる。例えば、計量用量及び乾燥粉末吸入器内のエアロゾルのための特徴的デバイスとして、米国薬局方第601章で具体的に引用されたものなどの多段アンダーソンカスケードインパクタ又は他の好適な方法。
別の好ましい実施形態では、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物は、乾燥粉末吸入器又は他の乾燥粉末分散デバイスなどのデバイスを使用して、乾燥粉末として送達される。乾燥粉末吸入器及びデバイスの非限定的な例としては、米国特許第5,458,135号、米国特許第5,740,794号、米国特許第5775320号、米国特許第5,785,049号、米国特許第3,906,950号、米国特許第4,013,075号、米国特許第4,069,819号、米国特許第4,995,385号、米国特許第5,522,385号、米国特許第4,668,218号、米国特許第4,667,668号、米国特許第4,805,811号、及び米国特許第5,388,572号に開示されているものが挙げられる。乾燥粉末吸入器には2つの主要な設計がある。1つの設計は、薬物のためのリザーバがデバイス内に配置され、患者がある用量の薬物を吸入チャンバに追加する計量デバイスである。第2の設計は、各個々の用量が別個の容器内で製造された工場計量デバイスである。両方のシステムは、1μm及び約5μmのMMADの小さな粒子への薬物の製剤化に依存し、多くの場合、限定されないが、ラクトースなどのより大きな賦形剤粒子との共製剤化を伴う。薬物粉末を吸入チャンバに入れ(デバイス計測、又は工場計量投与量の破損のいずれかによって)、患者の吸気流は、デバイスから口腔内への粉末を加速させる。粉末経路の非層流特徴により、賦形剤-薬物凝集体が分解し、大きな賦形剤粒子の塊により、それらが喉の後部で圧入する一方、より小さい薬物粒子は、肺の深部に堆積する。好ましい実施形態では、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、本明細書に記載されるいずれかのタイプの乾燥粉末吸入器を使用して乾燥粉末として送達され、この場合、任意の賦形剤を除く乾燥粉末のMMADは、主に1μm~約5μmの範囲である。
別の実施形態では、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、又は(Ii)の化合物は、計量用量吸入器を使用して乾燥粉末として送達される。計量用量吸入器及びデバイスの非限定的な例としては、米国特許第5,261,538号、米国特許第5,544,647号、米国特許第5,622,163号、米国特許第4,955,371号、米国特許第3,565,070号、米国特許第3,361306号、及び米国特許第6,116,234号に開示されているものが挙げられる。好ましい実施形態では、式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、若しくは(Ii)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、計量用量吸入器を使用して乾燥粉末として送達され、この場合、任意の賦形剤を除く乾燥粉末のMMADは、約1~5μmの範囲である。
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、当該技術分野において適切であることが知られているような担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体又はスプレー製剤として提示され得る。
非経口投与に好適な製剤には、製剤を意図されたレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝液、バクテリオスタット、及び溶質を含有し得る水性及び非水性滅菌注入溶液、並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。
製剤は、単位用量又は多用量容器、例えば密封アンプル及びバイアルで提示され、使用直前に、滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管され得る。即時注射溶液及び懸濁液は、前述の種類の滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製される。好ましい単位投与量製剤は、活性成分の本明細書の上記に列挙したような1日用量又は単位1日サブ用量、又はそれらの適切な画分を含有するものである。
特に上述の成分に加えて、製剤は、当の製剤のタイプに関して当該技術分野において標準的な他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に好適なものは、香味剤を含み得ることを理解されたい。
獣医学的担体は、組成物を投与する目的で有用な物質であり、別様には獣医技術において不活性であるか又は許容可能であり、活性成分と適合性がある、固体、液体、又はガス状の物質であり得る。これらの獣医学的組成物は、経口、非経口又は任意の他の所望の経路によって投与され得る。
本明細書の化合物は、化合物のうちの1つ以上を活性成分として含有する制御放出医薬製剤(「制御放出製剤」)を提供するために使用され、ここで、活性成分の放出は、より少ない頻度の投与を可能にするか、又は所与の活性成分の薬物動態若しくは毒性プロファイルを改善するように、制御及び調節される。
有効な用量の活性成分は、少なくとも治療されている状態の性質、毒性、化合物が予防的に(低用量)又は活動性ウイルス感染症、送達方法、及び医薬製剤に対して使用されているかどうかに依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。これは、1日当たり約0.0001~約100mg/kg体重、典型的には、1日当たり約0.01~約10mg/kg体重、より典型的には、1日当たり約0.01~約5mg/kg体重、最も典型的には、1日当たり約0.05~約0.5mg/kg体重であると予想され得る。例えば、体重およそ70kgの成人に対する1日候補用量は、1mg~1000mg、好ましくは5mg~500mgの範囲であり、単回又は複数回用量の形態を取り得る。
本開示の化合物(本明細書では活性成分とも称される)は、治療される状態に適切な任意の経路によって投与することができる。好適な経路には、経口、直腸、鼻、局所(頬側及び舌下を含む)、経皮、膣及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)などが含まれる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態によって変化し得ることが理解されよう。本明細書に開示されるある特定の化合物の利点は、それらが経口的に生物学的に利用可能であり、経口投与され得ることである。
本開示の化合物は、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約6ヶ月、又は少なくとも約12ヶ月以上など、所望の期間又は持続時間にわたって、有効な投与計画に従って個体に投与され得る。一変形形態では、化合物は、個体の寿命の期間にわたって毎日又は断続的なスケジュールで投与される。
化合物は、経口又は非経口(例えば、静脈内)投与などの任意の有用な経路及び手段によって投与することができる。化合物の治療有効量は、1日当たり約0.00001mg/kg体重~1日当たり約10mg/kg体重、例えば1日当たり約0.0001mg/kg体重~1日当たり約10mg/kg体重、又は例えば1日当たり約0.001mg/kg体重~1日当たり約1mg/kg体重、又は例えば1日当たり約0.01mg/kg体重~1日当たり約1mg/kg体重、又は例えば1日当たり約0.05mg/kg体重~1日当たり約0.5mg/kg体重、又は例えば1日当たり約0.3mg~約30mg、又は例えば1日当たり約30mg~約300mgを含み得る。
本開示の化合物は、本開示の化合物の任意の投与量(例えば、1mg~1000mgの化合物)で1つ以上の追加の治療剤と組み合わせることができる。治療有効量は、1用量当たり約1mg~1用量当たり約1000mg、例えば1用量当たり約50mg~1用量当たり約500mg、又は例えば1用量当たり約100mg~1用量当たり約400mg、又は例えば1用量当たり約150mg~1用量当たり約350mg、又は例えば1用量当たり約200mg~1用量当たり約300mgを含み得る。本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、又は約500mgである。本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約100mg、又は1用量当たり約125、150、175、200、225、250、275、300、350、400、450、又は約500mgである。単回投与は、毎時間、毎日、又は毎週投与することができる。例えば、単回投与は、1、2、3、4、6、8、12、16時間毎に1回、又は24時間毎に1回投与することができる。単回投与はまた、1、2、3、4、5、6日毎に1回、又は7日毎に1回投与することもできる。単回投与はまた、1、2、3週間毎に1回、又は4週間毎に1回投与することもできる。いくつかの実施形態では、単回投与は、1週間毎に1回投与され得る。単回投与は、毎月1回投与することもできる。
本開示の化合物の他の治療有効量は、1用量当たり約20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は約100mgである。
本開示の化合物の投薬の頻度は、個々の患者の必要性によって決定され、例えば、1日当たり1回、又は1日当たり2回、又はそれ以上であり得る。ウイルス感染症を治療するために必要である限り、化合物の投与は継続する。例えば、化合物は、ウイルスに感染しているヒトに、20日~180日の期間、又は例えば、20日~90日の期間、又は例えば、30日~60日間の期間にわたって投与することができる。
投与は、患者が、本開示の化合物の1日用量を受ける数日以上の期間、それに続く患者が化合物の1日用量を受けない数日以上の期間を伴って、断続的であり得る。例えば、患者は、ある用量の化合物を1日おきに又は1週間当たり3回受けることができる。更に一例として、患者は、ある用量の化合物を1~14日間の期間にわたって毎日受け、続いて7~21日の期間の間、患者はある用量の化合物を受けず、続いてその後の期間(例えば、1~14日)の間、患者は再び1日用量の化合物を受けることができる。化合物の投与、続いて化合物の非投与の交互の期間は、患者を治療するために臨床的に必要とされるように繰り返され得る。
一実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上(例えば、1、2、3、4つ、1若しくは2つ、又は1~3つ、又は1~4つ)の追加の治療剤と組み合わせて含む医薬組成物、及び薬学的に許容される賦形剤が提供される。
一実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を、1つ以上(例えば、1、2、3、4つ、1若しくは2つ、1~3つ、又は1~4つ)の追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
ある特定の実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1、2、3、4、又はそれより多くの追加の治療剤と組み合わされる。ある特定の実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、2つの追加の治療剤と組み合わされる。他の実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、3つの追加の治療剤と組み合わされる。更なる実施形態では、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、4つの追加の治療剤と組み合わされる。1、2、3、4、又はそれより多くの追加の治療剤は、同じ部類の治療剤から選択される異なる治療剤であってもよく、及び/又は異なる部類の治療剤から選択されてもよい。
ある特定の実施形態では、本開示の化合物が本明細書に記載の1つ以上の追加の治療剤と組み合わされる場合、組成物の成分は、同時又は連続レジメンとして投与される。連続的に投与される場合、組み合わせは、2回以上の投与で投与されてもよい。
ある特定の実施形態では、本開示の化合物は、例えば経口投与のための固体剤形として、患者への同時投与のための単位剤形において1つ以上の追加の治療剤と組み合わされる。
本開示の化合物の効果を延長するために、多くの場合、皮下又は筋肉内注射からの化合物の吸収を遅くすることが望ましい。これは、水溶性が乏しい結晶質又は非晶質物質の液体懸濁液の使用によって達成され得る。化合物の吸収速度はその溶解速度に依存し、この溶解速度は、今度は結晶サイズ及び結晶形態に依存し得る。あるいは、非経口投与された化合物形態の遅延吸収は、化合物を油性ビヒクルに溶解又は懸濁することによって達成される。注射可能なデポー形態は、ポリラクチド-ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中に、化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作製される。化合物対ポリマーの比、及び用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化合物放出速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例としては、ポリ(オルトエステル)及びポリ(無水物)が挙げられる。デポー注射可能製剤はまた、体組織と適合性のあるリポソーム又はマイクロエマルジョン製剤中に化合物を封入することによっても調製される。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、MVA-BN RSV、RSV-F、MEDI-8897、JNJ-64400141、DPX-RSV、SynGEM、GSK-3389245A、GSK-300389-1A、RSV-MEDI δM2-2ワクチン、VRC-RSVRGP084-00VP、Ad35-RSV-FA2、Ad26-RSV-FA2、及びRSV融合糖タンパク質サブユニットワクチンを含むがこれらに限定されない、RSVの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
metapneumovirus感染に対して活性な他の活性治療剤の非限定的な例としては、DAS-181などのシアリダーゼモジュレータ、ALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤、及びEV-046113などのmetapneumovirus感染症の治療のための抗体が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、mRNA-1653及びrHMPV-Paワクチンを含むがこれらに限定されないmetapneumovirus感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、EV71ワクチン、TAK-021、及びEV-D68アデノベクターベースのワクチンを含むがこれらに限定されない、Picornaviridaeウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
ICSを有するホルモテロール又はサルメテロールなどの吸入β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張剤の組み合わせもまた、気管支狭窄及び炎症(それぞれSymbicort(登録商標)及びAdvair(登録商標))の両方を治療するために使用される。本明細書で提供される化合物と共にこれらのICS及びβ2-アドレナリン受容体アゴニストの組み合わせを含む組み合わせもまた、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な好適であるが非限定的な組み合わせである。
β2アドレナリン受容体アゴニストの他の例は、ベドラドリン、ビランテロール、インダカテロール、オロダテロール、ツロブテロール、ホルモテロール、アベジテロール、サルブタモール、アルホルモテロール、レバルブテロール、フェノテロール、及びTD-5471である。
噴霧性高張生理食塩水は、肺疾患を有する患者における小気道の即時及び長期クリアランスを改善するために使用される(Kuzik,J.Pediatrics 2007,266)。したがって、本明細書で提供される化合物はまた、例えば、Pneumoviridaeウイルス感染症が細気管支炎を併発する場合に、噴霧性高張生理食塩水と組み合わされてもよい。式(I)又は式(II)の化合物と高張生理食塩水との組み合わせはまた、上で考察された追加の薬剤のうちのいずれかを含み得る。一実施形態では、約3%の噴霧性高張生理食塩水が使用される。
活性治療剤の他の非限定的な例としては、ブデソニド、脂肪細胞、一酸化窒素、PUR-1800、YLP-001、LT-4001、アジスロマイシン、ガムネックス、QBKPN、ピルビン酸ナトリウム、MUL-1867、マンニトール、MV-130、MEDI-3506、BI-443651、VR-096、OPK-0018、TEV-48107、ドキソフィリン、TEV-46017、OligoG-COPD-5/20、Stempeucel(登録商標)、ZP-051、リジンアセチルサリチレートが挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、MV-130及びGSK-2838497Aを含むがこれらに限定されない、COPDに対して活性であるワクチンであり得る。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、TetraVax-DV、Dengvaxia(登録商標)、DPIV-001、TAK-003、生弱毒化デングワクチン、四価デング熱ワクチン、四価DNAワクチン、rDEN2δ30-7169、及びDENV-1 PIVを含むがこれらに限定されない、デングの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
エボラに対して活性な他の非限定的な活性治療剤には、α-グルコシダーゼ1阻害剤、カテプシンB阻害剤、CD29アンタゴニスト、樹状ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害剤、エストロゲン受容体アンタゴニスト、第VII因子アンタゴニストHLAクラスII抗原モジュレータ、宿主細胞因子モジュレータ、インターフェロンαリガンド、中性αグルコシダーゼAB阻害剤、ニーマン-ピックC1タンパク質阻害剤、核タンパク質阻害剤、ポリメラーゼ共因子VP35阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、組織因子阻害剤、TLR-3アゴニスト、ウイルスエンベロープ糖タンパク質阻害剤、及びエボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)が含まれる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療剤は、エボラの治療又は予防のためのワクチンであり得、VRC-EBOADC076-00-VP、アデノウイルス系エボラワクチン、rVSV-EBOV、rVSVN4CT1-EBOVGP、MVA-BN Filo+Ad26-ZEBOVレジメン、INO-4212、VRC-EBODNA023-00-VP、VRC-EBOADC069-00-VP、GamEvac-combiワクチン、SRC VBベクター、HPIV3/EboGPワクチン、MVA-EBOZ、エボラ組換え糖タンパク質ワクチン、Vaxartアデノウイルスベクター5系エボラワクチン、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、及びGOVX-E302が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、特定のRNA配列と塩基対二重鎖を形成することによって翻訳プロセスを干渉するように設計された合成アンチセンスオリゴヌクレオチド類似体である、ホスホルアミデートモルホリノオリゴマー(phosphoramidate morpholino oligomer、PMO)と組み合わせて使用され得る。PMOの例としては、AVI-7287、AVI-7288、AVI-7537、AVI-7539、AVI-6002及びAVI-6003が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物及び組成物はまた、非経口流体(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)並びに栄養、抗生物質(メトロニダゾール及びセファロスポリン抗生物質、例えば、セフトリアキソン及びセフロキシムを含む)並びに/又は抗真菌予防、解熱及び鎮痛薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)及び/又は下痢止め薬、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェンなど)、鎮痛薬、並びに患者集団における他の一般的な疾患のための薬物療法(アルテメテル及びアルテスナート-ルメファントリン併用療法を含む)、例えば、抗マラリア薬、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロリド抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン抗生物質、若しくはアンピシリンなどのアミノペニシリンを含む)、あるいは細菌性赤痢を含む、Filoviridaeウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアとの併用が意図される。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、Pneumoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるPneumoviridaeウイルス感染症の治療のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、Pneumoviridaeウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Pneumoviridaeウイルス感染症は、ヒトmetapneumovirus感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、Pneumoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、Pneumoviridaeウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Pneumoviridaeウイルス感染症は、ヒトmetapneumovirus感染症である。
ある特定の実施形態では、本開示は、治療有効量の本開示の化合物又はその薬学的に許容される塩を、呼吸器合胞体ウイルスに感染した個体(例えば、ヒト)に投与することを含む、RSV感染症を治療するための方法を提供する。典型的には、個体は慢性呼吸器合胞体ウイルス感染症に罹患しているが、RSVに急性感染した人々を治療することは、本開示の範囲内である。
ある特定の実施形態では、本開示は、RSV感染症と関連するウイルス負荷を低減するための方法を提供し、この方法は、RSVに感染した個体(例えば、ヒト)に治療有効量の化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、治療有効量は、個体におけるRSVウイルス負荷を低減するのに十分である。
本明細書でより十分に説明されるように、本開示の化合物は、1つ以上の追加の治療剤を、RSVに感染した個体(例えば、ヒト)に投与することができる。追加の治療剤は、本開示の化合物と同時に、又は本開示の化合物の投与前若しくは投与後に、感染した個体(例えば、ヒトに)に投与することができる。
ある特定の実施形態では、RSV感染症の治療又は予防に使用するための本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。ある特定の実施形態では、RSV感染症を治療又は予防するための医薬品の製造のために、本開示の化合物(例えば、式(I)の化合物)、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
本明細書でより十分に説明されるように、本開示の化合物は、1つ以上の追加の治療剤を、RSVに感染した個体(例えば、ヒト)に投与することができる。更に、ある特定の実施形態では、RSVを治療又は予防するために使用される場合、本開示の化合物は、RSV併用薬、RSVワクチン、RSV DNAポリメラーゼ阻害剤、免疫調節剤、toll様受容体(toll-like receptor、TLR)モジュレータ、インターフェロンα受容体リガンド、ヒアルロニダーゼ阻害剤、呼吸器合胞体表面抗原阻害剤、細胞傷害性Tリンパ球関連タンパク質4(ipi4)阻害剤、シクロフィリン阻害剤、RSVウイルス侵入阻害剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド標的化ウイルスmRNA、短干渉RNA(short interfering RNA、siRNA)及びddRNAiエンドヌクレアーゼモジュレータ、リボヌクレオチド還元酵素阻害剤、RSV E抗原阻害剤、共有結合閉環状DNA(covalently closed circular DNA、cccDNA)阻害剤、ファルネソイドX受容体アゴニスト、RSV抗体、CCR2ケモカインアンタゴニスト、チモシンアゴニスト、サイトカイン、ヌクレオタンパク質モジュレータ、レチノイン酸誘導性遺伝子1刺激因子、NOD2刺激因子、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(phosphatidylinositol 3-kinase、PI3K)阻害剤、インドレアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(indoleamine-2,3-dioxygenase、IDO)経路阻害剤、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、組換えチモシンα-1アゴニスト、ブルトン型チロシンキナーゼ(bruton's tyrosine kinase、BTK)阻害剤、KDM阻害剤、RSV複製阻害剤、アルギナーゼ阻害剤、及び他のRSV薬物からなる群から選択される、1つ以上(例えば、1、2、3、4つ以上)の追加の治療剤と共に投与され得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、Picornaviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるPicornaviridaeウイルス感染症の治療のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、Picornaviridaeウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、Picornaviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、Picornaviridaeウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、Flaviviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるFlaviviridaeウイルス感染症の治療のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、デングウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、黄熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、ウエストナイルウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、Flaviviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、デングウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、黄熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、ウエストナイルウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、Flaviviridaeウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、Filoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるFiloviridaeウイルス感染症の治療のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。いくつかの実施形態では、Filoviridaeウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、Filoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。いくつかの実施形態では、Filoviridaeウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための方法を提供し、この方法は、治療有効量の本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩をヒトに投与することを含み、呼吸器状態は、慢性閉塞性肺疾患である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusの投与によって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための方法を提供し、この方法は、治療有効量の本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩をヒトに投与することを含み、呼吸器状態は、喘息である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供し、呼吸器状態は、慢性閉塞性肺疾患である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusの投与によって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法を提供し、呼吸器状態は、喘息である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供し、呼吸器状態は、慢性閉塞性肺疾患である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusの投与によって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ヒトにおけるウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防のための医薬品の製造のための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供し、呼吸器状態は、喘息である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供し、呼吸器状態は、慢性閉塞性肺疾患である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusの投与によって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、本開示の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供し、呼吸器状態は、喘息である。いくつかの実施形態において、ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、エンテロウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる。
略語。ある特定の略語及び頭字語は、実験の詳細を説明する際に使用される。これらのほとんどは当業者によって理解されるが、表2は、これらの略語及び頭字語の多くのリストを含む。
化合物は、調製HPLC(PhenomenexGemini10uC18110ÅAXIA250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30から70%のアセトニトリル/水勾配)に供することができる。いくつかの化合物は、この分取HPLCプロセス後にTFA塩として得られる。
A.中間体
中間体1.(2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-3,4-ジヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-2-カルボニトリル
生成物は、国際公開第2015/069939号に従って調製することができる。例えば、国際公開第2015/069939号の43~54ページは、国際公開第2015/069939号において化合物1として同定された化合物を調製するためのプロセスを提供する。
中間体2.tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-シアノ-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート
THF(400mL)中の国際公開第2015/069939号(21.79g、39.93mmol)からの化合物14jを氷浴中で冷却した。THF(50.0mL、50.0mmol)中のTBAF 1.0Mを一度に添加した。混合物を周囲温度に戻し、約30分間撹拌した。反応の完了をLCMSによって決定した。反応混合物を水でクエンチし、有機物を減圧下で除去した。粗製物をEtOAcとブラインとに分配した。層を分離し、水層をEtOAcで洗浄した。有機物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィ330gカラム、ヘキサン中30~100%のEtOAcによって精製して、生成物を得た。MS m/z=431.74[M+1]。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.53(s,1H),8.25(s,1H),7.21(s,1H),7.03(d,J=4.6Hz,1H),5.77(t,J=6.1Hz,1H),5.59(d,J=4.0Hz,1H),5.27(dd,J=6.7,4.1Hz,1H),4.94(d,J=6.7Hz,1H),3.66(dd,J=6.1,2.4Hz,2H),1.62(s,3H),1.50(s,9H),1.33(s,3H)。
中間体3.(3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル
生成物は、国際公開第2015/069939号に従って調製することができる。例えば、国際公開第2015/069939号の127~138ページは、国際公開第2015/069939号において化合物14kとして同定された化合物を調製するためのプロセスを提供する。
中間体4.(3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル
中間体3(8.41g、18.87mmol)をTHF(100mL)に溶かした。THF(28.31mL、28.31mmol)中のTBAF 1.0Mを周囲温度で一度に添加した。周囲温度で10分間撹拌した。反応の完了をLCMSによって決定した。反応混合物を水でクエンチし、有機物を減圧下で除去した。粗製物をEtOAcとブラインとに分配した。層を分離し、水層をEtOAcで洗浄した。有機物を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾別し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィ120gカラム、CH2Cl2中0~10%のCH3OHによって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=0.76分、MS m/z=332.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.87-7.80(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.82(d,J=4.5Hz,1H),5.74(t,J=5.8Hz,1H),5.52(d,J=4.2Hz,1H),5.24(dd,J=6.8,4.2Hz,1H),4.92(d,J=6.8Hz,1H),3.65(dd,J=6.1,1.7Hz,2H),1.61(s,3H),1.33(s,3H)。
中間体5.(2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-カルボニトリル
中間体1(2g、6.18mmol)を50mLのDMFに溶解し、この溶液に、tert-ブチルクロロジメチルシラン(1g、7mmol)及びイミダゾール(1.26g、19mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、反応物をEtOAcで希釈し、NH4Cl溶液で洗浄し、有機溶媒を蒸発させ、残渣を、ヘキサン中0~100%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=406.36[M+1],tR=1.45分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.25分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体6.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-2-シアノテトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
中間体5(1.8g、4.44mmol)を15mLのTHFに溶解し、この溶液に、イソ酪酸無水物(1.54g、9.8mmol)及びDMAP(179mg、1.45mmol)を添加した。得られた混合物を室温で5分間撹拌し、反応物をMeOHでクエンチし、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒をNa2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0~100%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=546.16[M+1],tR=1.92分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.88分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、0.1% TFAを有するアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体7.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3,4-ジイルビス(2-メチルプロパノエート)
中間体6を(3.2g、5.86mmol)を100mLのプラスチックボトル中の25mLのTHFに溶解し、この溶液に、HF-ピリジン(10g、0.35mmol)を添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、反応物をNaHCO3でクエンチし、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒をNa2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。残渣を、ヘキサン中0~100%のEtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.90(s,1H),6.83-6.74(m,2H),6.33(s,2H),5.84-5.74(m,2H),5.62(d,J=5.4Hz,1H),4.31(dd,J=8.4,5.2Hz,1H),3.94(dd,J=12.2,5.0Hz,1H),3.87(dd,J=12.2,8.4Hz,1H),2.70(hept,J=7.0Hz,1H),2.56(hept,J=7.0Hz,1H),1.28-1.17(m,6H),1.12(dd,J=15.1,7.0Hz,6H)。LCMS:MS m/z=432.24[M+1],tR=1.47分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.74分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体8.シクロペンチルL-アラニネートHCl塩
アセトニトリル(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(3.95g、20.9mmol)、シクロペンタノール(1.5g、17.4mmol)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドHCl塩(EDCI)(3.5g、22.6mmol)の混合物に、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、3.2g、26.1mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。得られた残渣をヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して中間体を得、これを10mLのDCMに溶解し、この溶液にジオキサン(3mL)中の4N HClを添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させ、残渣を高真空で乾燥させて、粗生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.75-8.42(m,2H),5.20(tt,J=5.6,2.5Hz,1H),4.22-4.07(m,1H),1.87-1.58(m,8H),1.54(dd,J=12.6,7.2Hz,3H)。
中間体9.シクロプロピルL-アラニネートHCl塩
アセトニトリル(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(5.86g、31mmol)、シクロペンタノール(1.5g、25.8mmol)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドHCl塩(EDCI)(5.2g、33.6mmol)の混合物に、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、4.7g、38.7mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。得られた残渣をヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して中間体を得、これを10mLのDCMに溶解し、この溶液にジオキサン(3mL)中の4N HClを添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させ、残渣を高真空で乾燥させて、粗生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.68(s,2H),4.22(tt,J=6.3,3.2Hz,1H),1.68(d,J=7.3Hz,3H),1.42(s,1H),0.86-0.69(m,2H),0.70(dd,J=7.1,3.6Hz,2H)。
中間体10.ホルムアセタール1及び2:1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン及び1-(ジメトキシメチル)-4-メチルピペラジン
N-メチルピペラジン(1.5mL、15.93mmol)及びDMF-ジメチルアセタール(1mL、7.50mmol)の混合物を、密封管内で100℃で3日間加熱し、60℃で高真空下で濃縮して、過剰なN-メチルピペラジンを除去した後、次の反応で使用した。次の反応の生成物組成物に基づいて、生成物は、約1:2の比を有するホルムアセタール1及びホルムアセタール2の混合物であった。
中間体11.(S)-シクロヘキシル2-アミノプロパノエート塩酸塩
L-アラニン(5g、56.12mmol)及びシクロヘキサノール(56g、561mmol)の混合物にTMSCl(20mL)を添加した。得られた混合物を約70℃で約15時間撹拌し、約80℃で真空中で濃縮し、トルエンで共蒸発させ、ヘキサンに溶解し、約室温で撹拌し、その間に固体を沈殿させた。固体を濾過によって収集し、濾過ケーキをヘキサン中5%のEtOAcで数回洗浄し、高真空下で約15時間乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.76(s,3H),4.85(tt,J=8.7,3.8Hz,1H),4.17(p,J=6.5Hz,1H),1.84(dd,J=9.9,5.5Hz,2H),1.70(d,J=7.3Hz,5H),1.57-1.42(m,3H),1.32(ddddd,J=20.3,12.8,9.9,6.4,3.1Hz,3H)。
中間体12.(S)-2-エチルブチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタノエート
(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタン酸(1.09g、4.71mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶かし、2-エチル-1-ブタノール(2.88mL、23.56mmol)、続いてEDCI(878mg、5.66mmol)及びDMAP(863mg、7.07mmol)を一度に添加した。室温で一晩撹拌した。濃縮し、CH2Cl2で希釈した。シリカゲルクロマトグラフィ0~40% EtOAc/Hexによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.19(d,J=8.7Hz,1H),4.00-3.84(m,3H),1.67-1.22(m,17H),0.91-0.80(m,12H)。
中間体13.(S)-2-エチルブチル2-アミノ-4-メチルペンタノエート塩酸塩
(S)-2-エチルブチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタノエートをCH2Cl2(10mL)に、4N HClをジオキサン(10mL、40mmol)に溶かした。周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ヘキサンで共蒸発させた。高真空下に1時間置き、生成物を精製することなく次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.43(s,3H),4.08(d,J=5.6Hz,2H),3.92(m,1H),1.69(m,1H),1.61(m,2H),1.47(m,1H),1.34(m,4H),0.83(m,12H)。
中間体14.2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
アセトニトリル(20mL)中のBoc-L-アラニン(1.26g、6.66mmol)、2-ベンジルオキシ-2-メチルプロパノール(1.0g、5.55mmol)、及びEDCI(1.12g、7.21mmol)の混合物に、DMAP(2.04g、8.32mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、Boc-L-アラニンプロピルエステルを得、これをDCM(10mL)に溶解し、ジオキサン(5.5mL、22.19mmol)中の4N HClを室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮して、ACN(10mL)に再溶解し、一晩凍結乾燥させて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.82(s,3H),7.42-7.07(m,5H),4.44(s,2H),4.24(m,2H),4.08(d,J=11.2Hz,1H),1.70(d,J=7.0Hz,3H),1.28(d,J=2.4Hz,6H)。LCMS m/z=251.97[遊離塩基M+H],tR=0.85分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(20mL)中の2-(ベンジルオキシ)-2-メチルプロピルL-アラニネートHCl塩(832mg、2.89mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(0.43mL、2.89mmol)を-78℃で一度に添加し、トリエチルアミン(0.80mL、5.76mmol)を-78℃で5分かけて滴加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、-78℃まで冷却し、p-ニトロフェノール(402mg、2.89mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.40mL、2.89mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に50分間撹拌し、次いでDCMで希釈し、ブラインで濃縮し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23-8.13(m,2H),7.41-7.27(m,3H),7.28-7.14(m,4H),4.45(m,2H),4.27-4.15(m,2H),4.07(m,1H),3.89(m,1H),1.41(m,3H),1.27(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.10,-3.18。LCMS m/z=528.78(M+H),tR=1.70分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体15.シクロブチルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
L-アラニンシクロブチルメチルエステル-HCl(1.2g、7.16mmol)を塩化メチレン(10mL)中に懸濁し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(1.07mL、7.16mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(2.0mL、14.32mmol)を-78℃で60分かけて添加し、得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、4-ニトロフェノール(996mg、7.16mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(1.0mL、7.16mmol)を60分かけて添加した。次いで、混合物を室温で3時間撹拌し、濾過し、濾液を3分の1容量に濃縮し、再び濾過した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~35%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.16(m,2H),7.45-7.32(m,4H),7.29-7.16(m,3H),4.23-4.01(m,3H),3.95-3.83(m,1H),2.59(m,1H),2.03(m,2H),1.98-1.80(m,2H),1.73(m,2H),1.42(d,J=3.2Hz,1.5H),1.40(d,J=3.3Hz,1.5H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.06,-3.11。
中間体16.2-エチルブチル((ベンジルオキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(2.00g、7.81mmol)及びトリエチルアミン(2.18mL、15.6mmol)を、ジクロロメタン(23mL)中の2-エチルブチルL-アラニネート塩酸塩(1.091g、18.9mmol)の懸濁液にアルゴン雰囲気下、0℃で順次添加した。1時間後、次いでベンジルアルコール(0.810mL、7.81mmol)及びトリエチルアミン(1.09mL、7.81mmol)を0℃で順次添加し、次いで得られた混合物を室温まで温めた。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 8.30-8.07(m,2H),7.42-7.28(m,7H),5.18-5.09(m,2H),4.70(s,1H),4.08-3.95(m,2H),3.68(q,J=9.4Hz,1H),1.55-1.18(m,8H),0.87(t,J=7.4Hz,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ 2.32(s),2.28(s)。LCMS:MS m/z=463.00[M-1],tR=1.56分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
中間体17.2-エチルブチル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)(ホスホリル)-L-アラニネート
国際公開第2016/069825号に記載されているように調製した。
中間体18.イソプロピル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
Cho et al.,J.Med.Chem.2014,57,1812-1825に記載されているように調製した。
中間体19.エチル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
米国特許出願公開第2012/0009147(A1)号に記載されているように調製した。
中間体20.シクロプロピルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
L-アラニンシクロプロピルメチルエステル-HCl(1.0g、5.57mmol)を塩化メチレン(10mL)に懸濁し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.83mL、5.57mmol)を素早く添加した。DCM(1.5mL)中のトリエチルアミン(1.54mL、11.13mmol)を、-78℃で30分かけて添加し、30分撹拌した。4-ニトロフェノール(774mg、5.57mmol)を、-78℃で一度に添加した。次いで、DCM(2mL)中のトリエチルアミン(0.77mL、7.16mmol)を30分かけて添加した。次いで、混合物を同じ温度で30分間撹拌し、水、飽和Na2CO3溶液、及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~20%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.58-7.29(m,4H),7.32-7.14(m,3H),4.25-4.07(m,1H),4.07-3.80(m,3H),1.44(d,J=2.9Hz,1.5H),1.42(d,J=2.9Hz,1.5H),1.26-1.01(m,1H),0.66-0.49(m,2H),0.42-0.15(m,2H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07,-3.11。MS m/z=420.97。
中間体21.2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルピバレート
2-アミノエチルピバレート塩酸塩。塩化ピバロイル(3.82mL、31.0mmol)を、ジクロロメタン(150mL)中のtert-ブチル(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(4.8mL、31.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(5.4mL、31.0mmoL)の溶液に室温で添加した。4時間後、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(150mL)及びブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗無色油をジオキサン(4M、50mL)中の塩酸の溶液中に取り、室温で撹拌し、白色の固体を溶液からゆっくりと沈殿させた。3時間後、固体を真空濾過によって収集して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 4.32-4.25(m,2H),3.26(t,J=5.4Hz,2H),1.23(s,9H)。
2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルピバレート。ジクロロメタン(23mL)中の2-アミノエチルピバレート塩酸塩(0.861g、4.74mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.705mL、4.74mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.2mL、9.4mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(660mg、4.74mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標)(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.23(d,J=9.2Hz,2H),7.47-7.31(m,4H),7.29-7.16(m,3H),4.18-4.06(m,2H),3.45-3.31(m,2H),1.17(s,9H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.48(s)。MS m/z=422.95[M+1]。
中間体22.(2S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル2-アミノプロパノエート塩酸塩。L-アラニン(500mg、5.61mmol)及びテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オール(5g、49.0mmol)の混合物に、TMSCl(2mL)を添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、真空中で濃縮し、得られた固体をヘキサン中5%のEtOAcで粉砕し、濾過し、ヘキサン中5%のEtOAcで数回洗浄し、高真空下で15時間乾燥させて生成物を得、これを特徴付けすることなく次の反応で使用した。
(2S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。(S)-テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル2-アミノプロパノエート塩酸塩(1.33g、6.34mmol)を塩化メチレン(15mL)に溶解し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(1.137mL、7.61mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(2.2mL、15.2mmol)を-78℃で30分かけて添加し、得られた混合物を-78℃で30分間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(882mg、6.34mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.1mL、7.61mmol)を-78℃で30分かけて添加した。混合物を-78℃で30分間撹拌し、水で2回及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~70%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.49-7.06(m,7H),4.95(m,1H),4.14(m,1H),4.07-3.80(m,3H),3.52(m,2H),1.95-1.81(m,2H),1.64 m,2H),1.42(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.09,-3.13。MS m/z=451(M+H)+。
中間体23.(S)-1-メチルピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-1-メチルピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-アラニン(2.1g、11mmol)及び(R)-3-ヒドロキシ-1-メチルピロリジン(1.1mL、10mmol)を、無水THF(20mL)に溶解した。トリフェニルホスフィン(3.4g、13mmol)を一度に添加した。アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.4mL、12mmol)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。更なるアゾジカルボン酸ジイソプロピル(240uL、1.2mmol)を滴加し、反応物を16時間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)で洗浄した。次いで、有機物を5%クエン酸水溶液(30mL)で抽出した。クエン酸抽出物をEtOAc(2×5mL)で洗浄した。クエン酸部分を1NのNaOH水溶液で塩基性化してpH9を得、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.24(m,1H),5.01(m,1H),4.27(m,1H),2.88-2.69(m,2H),2.64(m,1H),2.37(s,3H),2.29(m,1H),1.96-1.80(m,1H),1.44(s,9H),1.37(d,J=7.2Hz,3H)。
(S)-1-メチルピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。(S)-1-メチルピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(545mg、2mmol)を、10mLのジオキサン中の4N HClと混合し、1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して発泡体を得、次いでこれを20mLの無水DCMと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(298uL、2mmol)を反応物に一度に添加した。反応物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(837uL、6mmol)を反応物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(279μL,2mmol)を反応物に滴加し、次いで30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(250mg、1.8mmol)を一度に添加した。反応混合物を16時間撹拌した。反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(5×20mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.15(m,2H),7.46-7.28(m,4H),7.28-7.13(m,3H),5.17(m,1H),4.21-4.04(m,1H),4.01-3.85(m,1H),2.81(m,1H),2.70-2.55(m,2H),2.35(s,3H),2.33-2.21(m,2H),1.84-1.70(m,1H),1.39(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.16,-3.21。LCMS:MS m/z=450.3[M+1];448.1[M-1]、tR=1.15分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.61分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体24.(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-アラニン(5.2g、27.5mmol)及び(R)-3-ヒドロキシ-1-メチルピロリジン(2.74mL、25mmol)を、無水THF(25mL)に溶解した。N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(4.67mL、30mmol)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。更なるN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(467uL、3mmol)を滴加し、反応物を2時間撹拌した。更なるN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(467uL、3mmol)を滴加し、反応物を16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、10分間撹拌した。固体を濾別し、少量のEtOAcで洗浄した。濾液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(3×10mL)で洗浄した。次いで、有機物を5%クエン酸水溶液(50mL)で抽出した。クエン酸抽出物をEtOAc(5mL)で洗浄した。クエン酸部分を1NのNaOH水溶液で塩基性化してpH9を得、次いでEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.28-5.18(m,1H),5.02(m,1H),4.28(m,1H),2.84-2.75(m,1H),2.69(d,J=4.2Hz,2H),2.36(s,3H),2.34-2.22(m,2H),1.87-1.76(m,1H),1.44(s,9H),1.37(d,J=7.2Hz,3H)。
(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。(R)-1-メチルピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(3.9g、14.3mmol)を、30mLのジオキサン中の4N HClと混合し、3時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して発泡体を得、次いでこれを30mLの無水DCMと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(2.34mL、15.75mmol)を反応物に一度に添加した。反応物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(4.4mL、31.5mmol)を無水DCM(5mL)と混合し、反応物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(2.2mL、15.75mmol)を無水DCM(3mL)と混合し、反応物に滴加した。反応物を15分間撹拌した。p-ニトロフェノール(1.8g、12.87mmol)を一度に添加した。反応混合物を2時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.15(m,2H),7.48-7.29(m,4H),7.29-7.13(m,3H),5.20(m,1H),4.21-4.07(m,1H),3.99(m,1H),2.86(m,1H),2.70(m,1H),2.63(m,1H),2.37(m,3H),2.35-2.21(m,2H),1.86-1.73(m,1H),1.40(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.12,-3.14。LCMS:MS m/z=450.3[M+1];448.1[M-1]、tR=1.24分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.63分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体25.(2S)-シクロヘキシル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
中間体11(3.4g、16.37mmol)を塩化メチレン(45mL)に溶解し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(2.45mL、16.37mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(4.54mL、32.74mmol)を-78℃で60分かけて添加し、次いで4-ニトロフェノール(2277mg、16.37mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(2.27mL、16.37mmol)を-78℃で60分かけて添加した。得られた混合物を、-78℃で2時間、塩化メチレン(100mL)で希釈し、水で2回及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~20%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.46-7.30(m,4H),7.29-7.09(m,3H),4.76(m,1H),4.20-4.02(m,1H),3.92(m,1H),1.87-1.64(m,4H),1.54(m,2H),1.46-1.18(m,7H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.94,-3.00。MS m/z=449(M+H)+。
中間体26.tert-ブチル4-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート
tert-ブチル4-((L-アラニル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート。アセトニトリル(15mL)中の((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニン(1.26g、5.65mmol)、tert-ブチル4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(5.68g、28.22mmol)、及びEDCI(1.05g、6.77mmol)の混合物に、DMAP(1.03g、8.47mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、Cbz-L-アラニンピペリジルエステルを得、これをTHF(10mL)に溶解し、炭素上の20%水酸化パラジウム(400mg)を添加した。得られた混合物をH2ガス下で2時間撹拌し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。得られた残渣を高真空下で乾燥させて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.95(tt,J=7.9,3.8Hz,1H),3.79-3.62(m,2H),3.56(q,J=7.0Hz,1H),3.25(ddd,J=13.6,8.5,3.7Hz,2H),1.85(ddd,J=13.4,6.4,3.4Hz,2H),1.73(s,2H),1.62(ddq,J=12.7,8.7,4.3,3.9Hz,2H),1.46(s,9H),1.34(d,J=7.0Hz,3H)。MS m/z=273[M+H]。
tert-ブチル4-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート。tert-ブチル4-((L-アラニル)オキシ)ピペリジン-1-カルボキシレート(0.9g、3.31mmol)を、塩化メチレン(10mL)に溶解し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.49mL、3.31mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(0.46mL、3.31mmol)を-78℃で30分かけて添加し、4-ニトロフェノール(460mg、3.31mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(0.49mL、3.31mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を-78℃で2時間撹拌し、塩化メチレンで希釈し、水で2回及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~70%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(m,2H),7.42-7.31(m,4H),7.25-7.16(m,3H),4.93(m,1H),4.26-4.03(m,1H),3.85(m,1H),3.75-3.56(m,2H),3.21(m,2H),1.91-1.75(m,2H),1.66-1.48(m,2H),1.46(s,9H),1.44-1.38(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07,-3.13。MS m/z=550(M+H)+。
中間体27.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルL-アラニネート。生成物を、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-1-アラニン(900mg、4.03mmol)及びトランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサン-1-オール(1.02g、6.05mmol)から調製した。MS m/z=240[M+H]。
トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物(840mg)を、中間体25について記載されたものと同様の様式で、トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルL-アラニネート(974mg、4.07mmol)からの異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.19(m,2H),7.43-7.31(m,4H),7.26-7.16(m,3H),4.68(m,1H),4.11(m,1H),3.84(m,1H),2.02(m,4H),1.50-1.27(m,8H)。19F NMR(377MHz,クロロホルム-d)δ-73.91(d,J=7.7Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.08,-3.12。MS m/z=517[M+H]。
生成物をChiralpak SFC(Chiralpak IF 20×250mmカラム、30%イソプロパノール)によって分離して、中間体28及び中間体29を得た。
中間体28.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((R)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体27の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(d,J=9.1Hz,2H),7.42-7.31(m,4H),7.29-7.16(m,3H),4.69(tt,J=10.7,4.2Hz,1H),4.19-4.04(m,1H),3.90(dd,J=11.9,9.5Hz,1H),2.12-1.97(m,5H),1.52-1.21(m,7H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-73.90(d,J=7.7Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07。
中間体29.トランス4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体27の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(d,J=9.08Hz,2H),7.42-7.31(m,4H),7.26-7.13(m,3H),4.67(tt,J=10.8,4.2Hz,1H),4.11(ddt,J=15.8,8.9,7.1Hz,1H),3.97(dd,J=12.0,9.4Hz,1H),2.07-1.91(m,5H),1.51-1.19(m,7H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-73.90(d,J=7.9Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.08。
中間体30.1-メチルピペリジン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
1-メチルピペリジン-4-イルL-アラニネート。アセトニトリル(20mL)中のN-Cbz-L-アラニン(1.047g、4.688mmol)、4-ヒドロキシ-N-メチルピペリジン(450mg、3.907mmol)、及びEDCI(788mg、5.079mmol)の混合物に、DMAP(716mg、5.861mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中のMeOH 0~10%)によって精製して、Cbz-L-アラニン4-ピペリジルエステルを得、これをTHF(10mL)に溶解し、20% Pd(OH)2(300mg、0.427mmol)を室温で添加した。得られた混合物をH2ガス下、室温で2時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、DCMで数回共蒸発させ、高真空下で一晩乾燥させて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.81(td,J=8.3,7.7,3.8Hz,1H),3.52(q,J=7.0Hz,1H),2.63(s,2H),2.29(s,5H),2.14-1.86(m,4H),1.73(ddt,J=12.9,8.8,4.5Hz,2H),1.32(d,J=7.0Hz,3H)。LCMS:MS m/z=187.09[M+1];tR=0.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
1-メチルピペリジン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(10mL)中の1-メチルピペリジン-4-イルL-アラニネート(360mg、1.706mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(0.255mL、1.706mmol)を-78℃で一度に添加し、次いでDCM(2.76mL)中のトリエチルアミン(0.24mL、1.706mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、次いで-78℃まで再冷却した。p-ニトロフェノール(0.237g、1.706mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.237mL、1.706mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM中0~10%のMeOH)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.15(m,2H),7.36(m,4H),7.25-7.17(m,3H),4.80(s,1H),4.19-4.04(m,1H),3.93(m,1H),2.64(s,2H),2.31(m,5H),1.90(m,2H),1.78-1.67(m,2H),1.47-1.33(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.04,-3.07。LCMS:MS m/z=464.32[M+1];tR=0.74分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体31.(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-Ala(446mg、2mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。EDCI(422mg、2.2mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。テトラヒドロピラン-4-メタノール(279uL、2.4mmol)を添加した。次いで、DMAP(269mg、2.2mmol)を一度に添加した。反応物を16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(10mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)及び最後にブライン(10mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~80%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.40-7.28(m,5H),5.28(d,J=7.9Hz,1H),5.11(s,2H),4.39(t,J=7.4Hz,1H),4.07-3.84(m,4H),3.38(t,J=11.7Hz,2H),1.92(s,1H),1.68-1.50(m,3H),1.39(m,4H)。
(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(530mg、1.65mmol)を、無水THF(12mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、反応混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。触媒を濾過し、濾液を精製することなく使用した。
ジクロロリン酸フェニル(294uL、1.98mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のTHF溶液を反応物に滴加し、次いで10分間撹拌した。トリエチルアミン(300uL、2.15mmol)を滴加し、次いで30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(207mg、1.49mmol)及びトリエチルアミン(300uL、2.15mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で14時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、0.2M炭酸ナトリウム溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(d,J=9.0Hz,2H),7.45-7.30(m,4H),7.30-7.16(m,3H),4.23-4.07(m,2H),3.97(m,4H),3.85(t,J=10.5Hz,1H),3.35(t,J=11.8Hz,2H),1.99-1.79(m,1H),1.56(d,J=8.4Hz,3H),1.48-1.29(m,4H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.13(s),-3.16(s)。MS m/z=464.9[M+1];463.1[M-1]。
中間体32.トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシルL-アラニネート。生成物(845mg)を、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-1-アラニン(960mg、4.03mmol)及びトランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキサノール(1.0g、6.45mmol)から調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.65(tt,J=11.2,4.5Hz,1H),3.51(q,J=7.1Hz,1H),2.07-1.93(m,2H),1.87-1.73(m,4H),1.40-1.23(m,4H),1.19-0.94(m,4H),0.85(d,J=2.6Hz,9H)。MS m/z=228[M+H]。
トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物(520mg)を、中間体25について記載されたものと同様の様式で、トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルL-アラニネート(420mg、1.85mmol)からの異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.19(m,2H),7.37(m,4H),7.28-7.16(m,3H),4.62(m,1H),4.17-4.00(m,1H),3.88(m,1H),1.95(m,2H),1.80(m,2H),1.39(m,3H),1.35-1.22(m,2H),1.15-0.92(m,3H),0.85(s,9H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.98,-3.04。MS m/z=505[M+H]。
中間体33.((1r,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
((1s,4s)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メタノール。無水テトラヒドロフラン(40mL)中の(1s,4s)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサンカルボン酸(3g、15.29mmol)の氷冷溶液に、水素化アルミニウムリチウム(0.871g、22.94mmol)を30分で少量ずつ添加した。反応混合物を室温で3時間冷却した。0℃まで冷却し、水(0.8mL)、5N水酸化ナトリウム水溶液(0.8mL)、続いて水(2.4mL)でクエンチした。分離した固体を濾過し、濾液を酢酸エチル及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。酢酸エチルを濾過し、減圧下で濃縮して、生成物を得た。得られた残渣を高真空で1時間乾燥させ、その後の反応でそのまま使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.47(dd,J=6.3,1.9Hz,2H),2.08-1.77(m,5H),1.62-1.18(m,4H),0.99(qd,J=13.0,3.2Hz,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-74.33(d,J=8.2Hz)。
((1r,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。生成物(1.48g)を、中間体12について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.00(s,1H),4.30(s,1H),4.04-3.89(m,2H),2.08-1.79(m,5H),1.74-1.57(m,1H),1.44(s,9H),1.38(d,J=7.2Hz,3H),1.30(m,2H),1.12-0.93(m,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-74.38(d,J=7.8Hz)。
(S)-1-オキソ-1-(((1r,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メトキシ)プロパン-2-アミニウムクロリド。生成物(1.184g)を、中間体13について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.55(s,3H),4.17-3.88(m,3H),2.21(dtd,J=12.2,8.8,3.3Hz,1H),1.83(ddd,J=29.5,13.4,3.4Hz,4H),1.63(tdd,J=11.9,6.0,3.3Hz,1H),1.41(d,J=7.2Hz,3H),1.32-0.93(m,4H)。19F NMR(377MHz,DMSO-d6)δ-72.84(d,J=8.8Hz)。
((1r,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物(1.4g)を、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.37-8.22(m,2H),7.56-7.31(m,4H),7.30-7.14(m,2H),6.72(ddd,J=13.7,10.1,8.6Hz,1H),4.10-3.91(m,1H),3.88-3.75(m,2H),2.20-1.99(m,1H),1.86-1.63(m,4H),1.54-1.41(m,1H),1.29-1.06(m,5H),0.98(td,J=12.7,3.2Hz,2H)。MS m/z=531.02[M+1]。
中間体34.エチル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM(15mL)中のL-アラニンエチルエステル-HCl(631mg、2.465mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(0.368mL、2.465mmol)を-78℃で一度に添加し、トリエチルアミン(0.68mL、4.93mmol)を-78℃で5分かけて滴加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、次いで-78℃まで冷却した。ペンタフルオロフェノール(454mg、2.465mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.34mL、2.465mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に1時間撹拌し、次いでDCMで希釈し、ブラインで濃縮し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製してジアステレオマー混合物を得、これにジイソプロピルエーテル(4mL)を添加した。懸濁液を音波処理し、濾過した。濾過ケーキの1H NMRは、それが3:1比の混合物であることを示した。ジイソプロピルエーテル(5mL)を濾過ケーキに添加し、懸濁液を70℃で透明な溶液になるまで加熱した。加熱浴を除去すると、針状結晶が形成し始め、10分後に混合物を濾過し、濾過ケーキを高真空下で30分間乾燥させて、Sp異性体を得た。
ジアステレオマー混合物:1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.43-7.30(m,2H),7.32-7.17(m,3H),4.29-4.11(m,3H),3.94(m,1H),1.52-1.42(m,3H),1.28(q,J=7.0Hz,3H)。
Sp異性体:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.50-7.36(m,2H),7.32-7.21(m,3H),4.75(t,J=11.5Hz,1H),4.17-3.98(m,3H),1.37(dd,J=7.1,1.1Hz,3H),1.22(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ-0.51。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-155.48--155.76(m),-162.73(td,J=21.3,3.7Hz),-165.02--165.84(m)。LCMS m/z=440.5(M-エチル+H),tR=1.57分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体35.(2S)-2-エチルブチル2-シクロヘキシル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート
(S)-2-エチルブチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩。L-シクロヘキシルグリシン(0.90g、5.75mmol)を2-エチル-1-ブタノール(20mL)に溶かし、クロロチメチルシラン(1.31mL、10.30mmol)を一度に添加した。予熱した60℃の油浴に16時間入れた。濃縮し、60℃の回転蒸発器浴中で5回トルエンで共蒸発させた。高真空下で一晩置いて、生成物を得た。この物質を次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.38(s,3H),4.17-3.96(m,2H),3.84(d,J=4.5Hz,1H),1.90-1.40(m,5H),1.41-0.88(m,11H),0.83(t,J=7.3Hz,6H)。
(2S)-2-エチルブチル2-シクロヘキシル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート。ジクロロメタン(50mL)中の(S)-2-エチルブチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩(1.50g、5.39mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.803mL、5.39mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.56mL、11.16mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(713mg、5.13mmol)及びトリエチルアミン(0.81mL、5.63mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗製物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、続いて水中20~100% ACNの、改質剤を含まない逆相HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(br d,J=9.3Hz,2H),7.55-7.28(m,4H),7.28-7.01(m,3H),6.61-6.52(m,1H),3.85(d,J=4.0Hz,2H)3.75-3.53(m,1H),1.67-1.31(m,7H),1.25(m,6H),1.16-0.67(m,9H)。LC/MS:tR=1.48分、MS m/z=519.03[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
中間体36.(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル(tert-ブトキシカルボニル)アラニネート。生成物(3.8g)を、中間体12について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.25(d,J=7.4Hz,1H),4.08-3.72(m,3H),3.10(q,J=10.3Hz,2H),2.88(d,J=11.0Hz,2H),2.37-2.18(m,2H),1.66-1.47(m,3H),1.36(s,9H),1.21(d,J=7.5Hz,5H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-68.52(t,J=10.3Hz)。
(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチルアラニネート二塩酸塩。生成物(3.52g)を、中間体13について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.67(s,3H),4.44-3.75(m,5H),3.49-2.81(m,4H),2.00-1.61(m,5H),1.43(d,J=7.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-63.30(d,J=443.2Hz)。
(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。生成物(4.25g)を、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.32-8.24(m,2H),7.53-7.40(m,2H),7.39(ddd,J=8.1,6.8,3.1Hz,2H),7.24(ddd,J=17.4,6.5,1.6Hz,3H),6.69(ddd,J=13.7,10.0,8.4Hz,1H),4.07-3.92(m,1H),3.88-3.77(m,2H),3.08(qd,J=10.3,1.6Hz,2H),2.87-2.79(m,2H),2.25-2.14(m,2H),1.56-1.39(m,3H),1.26-1.08(m,5H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.26,-1.49。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-68.45(td,J=10.2,2.4Hz)。LCMS:MS m/z=546.27[M+1];];tR=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体37.(1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
tert-ブチル4-((((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニル)オキシ)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート。アセトニトリル(20mL)中のN-Cbz-L-アラニン(2.0g、8.96mmol)、tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.12g、8.96mmol)、及びEDCI(1.67g、10.75mmol)の混合物に、DMAP(1.64g、13.44mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中50~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。19F NMR(377MHz,クロロホルム-d)δ-114.32(m),-117.73--121.11(m)。LCMS:MS m/z=343.14[M+1-Boc],386.82(M+1-t-Bu);tR=1.23分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。DCM(5mL)中のtert-ブチル4-((((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニル)オキシ)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート(330mg、0.746mmol)の混合物に、ジオキサン(0.9mL)中4M HCLを室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、真空中で濃縮し、DCMで数回共蒸発させ、高真空下で15時間乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.33(m,5H),5.59(m,1H),5.27-5.01(m,3H),4.53-4.25(m,1H),3.12(m,1H),3.03-2.76(m,2H),2.73(s,1H),1.94(s,1H),1.80(s,1H),1.41(d,J=7.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-114.66(dd,J=245.9,61.8Hz),-119.63。
1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。DCM(9mL)中の3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(450mg、1.190mmol)、アセトアルデヒド(0.194mL、2.629mmol)、及び酢酸(0.15mL、2.629mmol)の混合物を室温で20分間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(330mg、5.258mmol)を添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u C18 110Å250×21.2mmカラム、20~80%アセトニトリル(0.1% TFA)/水(0.1% TFA)勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 10.18(bs,2H),7.38(m,5H),6.19(m,1H),5.47-5.26(m,1H),4.33(m,1H),3.82-2.98(m,6H),2.30(s,1H),2.16(s,1H),1.42(m,3H),1.31(td,J=7.3,1.5Hz,3H)。LCMS:MS m/z=371.27[M+1];tR=0.66分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イルL-アラニネート。THF(10mL)中の1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(450mg、0.929mmol)及び20% Pd(OH)2/C)の混合物をH2ガス下、室温で1時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、DCMで数回共蒸発させ、高真空下で1時間乾燥させて生成物を得た。LCMS:MS m/z=237.09[M+1];tR=0.15分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
(1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。塩化メチレン(10mL)を、1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イルL-アラニネート(480mg、1.37mmol)のシロップに添加し、TEA(0.190mL、0.370mmol)を添加して溶液を達成し、これを-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.205mL、1.370mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(0.190mL、1.37mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を同じ温度で30分間撹拌し、4-ニトロフェノール(191mg、1.370mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(0.190mL、1.370mmol)を-78℃で30分かけて添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。次いで、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.15(m,2H),7.44-7.28(m,4H),7.27-7.11(m,3H),5.03(m,1H),4.34-4.14(m,1H),3.94-3.75(m,1H),2.88(s,1H),2.63-2.49(m,4H),2.39(m,1H),2.03-1.93(m,1H),1.93-1.77(m,1H),1.44(m,3H),1.09(td,J=7.2,1.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.21,-3.26,-3.32,-3.46。19F NMR(377MHz,クロロホルム-d)δ-110.50(d,J=244.0Hz),-116.76(m)。LCMS:MS m/z=514.29[M+1];tR=0.80分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体38.4-ニトロフェニル-N,N’-エチルL-アラニネートホスホロジアミダート
DCM(20mL)中のL-アラニネートHCl塩(1.8g、11.72mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.5g、5.86mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(2.37g、23.44mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=417.93[M+1],tR=1.23分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.02分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体39.ベンジル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロリン酸フェニル(1.49mL、10mmol)を20mLの無水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンベンジルエステルHCl(2.2g、10mmol)を反応溶液に一度に添加し、10分間撹拌した。トリエチルアミン(3mL、22mmol)を5mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を2時間撹拌した。p-ニトロフェノール(1.25g、9mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(1.5mL、11mmol)を3mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を1時間撹拌し、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(3×10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.24-8.10(m,2H),7.40-7.10(m,12H),5.14(m,2H),4.19(m,1H),3.87(m,1H),1.47-1.36(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.15,-3.29。LCMS:MS m/z=457.1[M+1];455.1[M-1]、tR=1.45分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.03分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体40.4-ニトロフェニル-N,N’-メチルL-アラニネートホスホロジアミダート
トリエチルアミン(3.68mL、26.4mmol)を、ジクロロメタン(23mL)中のメチルL-アラニネート塩酸塩(1.63g、12.0mmol)及び4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.5g、5.9mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。3時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)8.25-8.16(m,2H),7.38(dd,J=9.3,1.0Hz,2H),4.17-3.95(m,2H),3.73(br s,6H),3.61(br t,J=10.0Hz,2H),1.42(s,3H),1.40(s,1H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ 7.82(s)。LCMS:MS m/z=389.98[M+1],tR=1.11分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.81分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
中間体41.メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロリン酸フェニル(2.81mL、18.9mmol)及びトリエチルアミン(5.38mL、37.9mmol)を、ジクロロメタン(100mL)中のメチルL-アラニネート塩酸塩(2.64g、18.9mmol)の懸濁液に、0℃で順次添加した。1時間後、4-ニトロフェノール(2.64g、18.9mmol)及びトリエチルアミン(2.64mL、18.9mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 8.25-8.18(m,2H),7.43-7.29(m,4H),7.29-7.15(m,3H),4.24-4.07(m,1H),3.97(br q,J=9.8Hz,1H),3.70(s,3H),1.45-1.35(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ-3.12(s),-3.17(s)。LCMS:MS m/z=380.98[M+1],tR=1.59分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.49分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
中間体42.メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(2.00g、7.81mmol)及びトリエチルアミン(2.18mL、15.6mmol)を、ジクロロメタン(23mL)中のメチルL-アラニネート塩酸塩(1.091g、18.9mmol)の懸濁液にアルゴン雰囲気下、0℃で順次添加した。1時間後、次いでベンジルアルコール(0.810mL、7.81mmol)及びトリエチルアミン(1.09mL、7.81mmol)を0℃で順次添加し、次いで得られた混合物を室温まで温めた。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 8.32-8.09(m,2H),8.32-8.09(m,7H),5.15(app t,J=8.4Hz,2H),4.70(s,1H),4.07-3.93(m,1H),3.73-3.65(m,3H),1.42-1.31(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ 2.23(s),2.15(s)。LCMS:MS m/z=394.9[M+1],tR=1.34分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
中間体43.イソプロピル((4-(ジメチルカルバモイル)フェノキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM-THF(10:3mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(620mg、2.422mmol)及びイソプロピルL-アラニン-HCl(406mg、2.422mmol)の溶液に、DCM(3.32mL)中のTEA(0.68mL、4.844mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、-78℃まで冷却し、N,N-ジメチル-4-ヒドロキシベンズアミド(400mg、2.422mmol)を一度に添加し、DCM(3.66mL)中のTEA(0.34mL、2.422mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に1時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで濃縮し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.26-8.18(m,2H),7.45-7.35(m,3H),7.27(m,2H),6.76(m,1H),5.01(m,1H),4.17-3.94(m,2H),3.19-2.84(m,6H),1.39(m,3H),1.27-1.16(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.13,-3.21。MS m/z=480(M+H)。LCMS:MS m/z=480.26[M+1];tR=1.00分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体44.オキセタン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オキセタン-3-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。アセトニトリル(100mL)中の((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニン(1.8g、8.1mmol)、3-ヒドロキシオキセタン(0.5g、6.75mmol)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドHCl塩(EDCI)(1.68g、8.77mmol)の混合物に、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、1.24g、10.12mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.40-7.28(m,5H),5.47(p,J=5.9Hz,1H),5.30(d,J=8.0Hz,1H),5.10(s,2H),4.88(t,J=7.1Hz,2H),4.62(ddd,J=17.5,7.7,5.3Hz,2H),4.41(p,J=7.3Hz,1H),1.44(d,J=7.3Hz,3H)。LCMS:MS m/z=280.04[M+1],tR=1.11分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.82分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
オキセタン-3-イルL-アラニネート。オキセタン-3-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(0.1g、0.36mmol)をDCM(5mL)に溶解し、この溶液に、15mgのPd-C(10%、湿潤)を添加し、反応フラスコを脱気し、次いでH2バルーンで充填し、室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物を濾過し、溶媒を真空下で蒸発させて、残渣を高真空で5分間乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.42(p,J=5.7Hz,1H),4.87(t,J=6.9Hz,2H),4.65-4.54(m,2H),3.58(qd,J=7.0,2.1Hz,1H),1.49(d,J=7.1Hz,2H),1.34(dd,J=7.2,2.1Hz,3H)。
オキセタン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(10mL)中のオキセタン-3-イルL-アラニネート(120mg、0.83mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(175mg、0.83mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(252mg、2.49mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、0℃まで冷却し、パラ-ニトロフェノール(115mg、0.83mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(252mg、2.49mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=423.06[M+1],tR=1.25分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.15分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体45.プロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
プロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(6.08g、31.71mmol)を、アセトニトリル(125mL)中のBoc-Ala-OH(5g、26.43mmol)及びn-プロピルアルコール(6.02mL、80.6mmol)の溶液に室温で添加した。15分後、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(3.23g、26.43mmol)を添加した。16時間後、反応混合物を半分の体積に濃縮し、混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×200mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~20%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 5.57(s,1H),4.19-3.92(m,3H),1.63(h,J=7.1Hz,2H),1.40(s,9H),1.30(d,J=7.3Hz,3H),0.93(t,J=7.4Hz,3H)。LCMS:MS m/z=231.60[M+1],tR=1.10分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
プロピルL-アラニネート塩酸塩。ジオキサン(16.91mL)中の4M塩酸溶液を、ジクロロメタン(10mL)中のプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(3.91g、16.91mmol)に添加した。16時間後、反応混合物を減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.45(s,3H),4.22-4.11(m,2H),4.11-3.99(m,1H),1.68(dtd,J=14.0,7.4,6.6Hz,2H),1.60(d,J=7.2Hz,3H),0.95(t,J=7.4Hz,3H)。LCMS:MS m/z=131.94[M+1],tR=0.32分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
プロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロメタン(12mL)中のジクロロリン酸フェニル(0.89mL、5.97mmol)を、ジクロロメタン(12mL)中のプロピルL-アラニネート塩酸塩(1.0g、5.97mmol)の溶液に、0℃で15分かけて滴加した。添加が完了した後、ジクロロメタン(2.5mL)中のトリエチルアミン(2.0mL、14.32mmol)を5分かけて添加した。3.5時間後、4-ニトロフェノール(0.83g、5.97mmol)及びトリエチルアミン(1.0mL、7.16mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(2×100mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.28-8.20(m,2H),7.49-7.35(m,4H),7.31-7.19(m,3H),4.72-4.56(m,1H),4.14-4.02(m,1H),3.99(td,J=6.6,2.5Hz,2H),1.58(dtdd,J=13.9,7.4,6.5,0.9Hz,2H),1.31(ddd,J=7.1,4.2,1.1Hz,3H),0.88(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ-2.12,-2.22。LCMS:MS m/z=409.12[M+1],tR=1.15分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.73分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体46.オキセタン-3-イルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オキセタン-3-イルメチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。アセトニトリル(100mL)中の((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニン(6.08g、27.24mmol)、オキセタン-3-イルメタノール(2g、22.7mmol)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドHCl塩(EDCI)(5.66g、29.51mmol)の混合物に、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP、4.16g、34.05mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、有機溶媒を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで真空中で濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=280.04[M+1],tR=1.11分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
オキセタン-3-イルメチルL-アラニネート。オキセタン-3-イルメチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(2.2g、8mmol)をDCM(25mL)に溶解し、この溶液に、500mgのPd-C(10%、湿潤)を添加し、反応フラスコを脱気し、次いでH2バルーンで充填し、室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物を濾過し、溶媒を真空下で蒸発させて、残渣を高真空で5分間乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.77(dd,J=7.9,6.3Hz,2H),4.44(td,J=6.1,2.5Hz,2H),4.38-4.23(m,2H),3.55(q,J=7.0Hz,1H),3.34-3.19(m,1H),1.31(d,J=7.0Hz,3H)。
オキセタン-3-イルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(20mL)中のオキセタン-3-イルメチルL-アラニネート(1.19mg、7.11mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(1.5g、7.11mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(1.44g、14.22mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、0℃まで冷却し、パラ-ニトロフェノール(0.99g、7.1mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.44g、14.22mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=437.14[M+1],tR=1.25分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.36分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
中間体47.シクロブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM(10mL)中のL-アラニン、シクロブチルエステル(1.8g、10mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、氷浴中でフェニルホスホロジクロリダート(2.1g、10mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(1.11g、11mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に2時間撹拌し、0℃まで冷却し、パラ-ニトロフェノール(2.5g、18mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.11g、11mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、5%クエン酸水溶液で2回洗浄し、続いてブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。MS m/z=422.0(M+H)+。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%、IPA30%)によって精製して、中間体48及び中間体49を形成した:
中間体48.中間体47の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.33-8.23(m,2H),7.52-7.33(m,4H),7.33-7.17(m,3H),4.96-4.85(m,1H),4.07-3.96(m,1H),2.27(m,2H),2.07-1.91(m,2H),1.83-1.70(m,1H),1.70-1.55(m,1H),1.32(ddd,J=7.2,5.3,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.36。LCMS:MS m/z=421.05[M+1],tR=1.42分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=8.07分;HPLCシステム:Chiralpak IC、150×4.6mm、5ミクロン、CN=IC00CD-QC005、1CV=2.49mL、CV#1、Colバルブ:位置3、15mL/15分@1mL/分。Pmax=300バール;溶媒バルブ:D:ヘプタン70%、#6:IPA 30%。
中間体49.中間体47の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.33-8.23(m,2H),7.52-7.33(m,4H),7.33-7.17(m,3H),4.96-4.85(m,1H),4.07-3.96(m,1H),2.27(m,2H),2.07-1.91(m,2H),1.83-1.70(m,1H),1.70-1.55(m,1H),1.32(ddd,J=7.2,5.3,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.59。LCMS:MS m/z=420.90[M+1],tR=1.42分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=11.50分;HPLCシステム:Chiralpak IC、150×4.6mm、5ミクロン、CN=IC00CD-QC005、1CV=2.49mL、CV#1、Colバルブ:位置3、15mL/15分@1mL/分。Pmax=300バール;溶媒バルブ:D:ヘプタン70%、#6:IPA 30%。
中間体50.メチル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
L-アラニンメチルエステル塩酸塩(14g、100mmol)を50mLの無水DCMと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(16.4mL、110mmol)を反応物に滴加し、反応混合物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(29.4mL、210mmol)を20mLの無水DCMと混合し、反応物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。ペンタフルオロフェノール(18.4g、100mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(14.7mL、105mmol)を30mLの無水DCMと混合し、反応物に滴加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。
反応物をDCM(50mL)で希釈し、水(5×10mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで減圧下で濃縮して固体を得た。イソプロピルエーテル(130mL)を固体に添加した。大きな固体片を破壊し、次いで20分間音波処理した後、混合物を24時間撹拌した。
固体を収集し、少量のイソプロピルエーテル(30mL)で洗浄した。固体を高真空下で乾燥させて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.40-7.32(m,2H),7.28-7.19(m,3H),4.20(m,1H),3.96-3.85(m,1H),3.74(s,3H),1.47(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.62。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-153.82(dd,J=18.5,2.7Hz),-159.99(td,J=21.8,3.8Hz),-162.65(dd,J=22.2,17.6Hz)。LCMS:MS m/z=425.9[M+1],423.9[M-1],tR=1.68分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.76分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体51.イソプロピル((4-(2-メトキシエトキシ)フェノキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(503mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中のL-アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(329mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。90分後、4-(2-メトキシ-エトキシ)フェノール(331mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。30分後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中20~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.24(m,2H),7.51-7.39(m,2H),7.24-7.12(m,2H),6.97-6.90(m,2H),4.94(heptd,J=6.2,3.2Hz,1H),4.12-4.07(m,2H),4.05-3.93(m,1H),3.76-3.68(m,2H),3.41(d,J=0.5Hz,3H),1.32(td,J=7.1,1.2Hz,3H),1.19(dt,J=6.3,2.0Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.86,-1.06。LCMS:MS m/z=483.06[M+1],tR=1.39分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.58分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体52.ブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロメタン(12mL)中のジクロロリン酸フェニル(0.89mL、5.97mmol)を、ジクロロメタン(12mL)中のブチルL-アラニネート塩酸塩(CAS#81305-85-3、1.0g、5.97mmol)の溶液に、0℃で15分かけて滴加した。添加が完了した後、ジクロロメタン(2.5mL)中のトリエチルアミン(2.0mL、14.32mmol)を5分かけて添加した。3.5時間後、4-ニトロフェノール(0.83g、5.97mmol)及びトリエチルアミン(1.0mL、7.16mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(2×100mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.31-8.23(m,1H),7.52-7.34(m,2H),7.32-7.18(m,2H),4.04(td,J=6.6,2.7Hz,2H),1.60-1.48(m,1H),1.40-1.26(m,3H),0.89(t,J=7.4Hz,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.36,-1.59。LCMS:MS m/z=423.13[M+1],tR=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体53.3-メトキシプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3-メトキシプロピルL-アラニネート。アセトニトリル(40mL)中のCbz-L-アラニン(2.80g、12.54mmol)、3-メトキシプロパノール(1.00mL、10.45mol)、及びEDCI(2.11g、13.59mmol)の混合物に、DMAP(1.92g、15.68mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~50%のEtOAc、35分の実行)によって精製して、Cbz-L-アラニンエステル(2.78g)を得、これをTHF(20mL)に溶解し、20% Pd(OH)2(800mg、1.14mmol)を室温で添加した。得られた混合物を水素ガス雰囲気下、室温で4時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.28-4.14(m,2H),3.55(q,J=7.0Hz,1H),3.43(t,J=6.2Hz,2H),3.32(s,3H),1.98-1.85(m,4H),1.33(d,J=7.0Hz,3H)。LCMS m/z=161.98(M+H),tR=0.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
3-メトキシプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(20mL)中の3-メトキシプロピルL-アラニネート(1.32g、8.20mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリドダート(1.23mL、8.20mmol)を一度に-78℃で素早く添加した。次いで、トリエチルアミン(1.14mL、8.20mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、-78℃まで冷却した。p-ニトロフェノール(1.14g、8.20mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.14mL、8.20mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に2時間撹拌した。DCMで希釈した後、混合物をブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.26-8.19(m,2H),7.36(m,4H),7.27-7.15(m,3H),4.20(m,2H),4.17-4.06(m,1H),3.91(m,1H),3.40(m,2H),3.30(m,3H),1.87(m,2H),1.40(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07,-3.10。LCMS m/z=439.11(M+H),tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN
中間体54.メチル(2S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-(4-(((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)フェニル)プロパノエート
ジクロロメタン(20mL)中のL-アラニンメチルエステル塩酸塩(275mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリドダート(504mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。60分後、N-カルボベンジルオキシ-L-チロシンメチルエステル(649mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。3時間後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.34-8.17(m,2H),7.53-7.37(m,2H),7.37-7.09(m,9H),5.02(s,2H),4.43(dd,J=9.4,5.2Hz,1H),4.19-3.97(m,1H),3.70(s,3H),3.62(d,J=4.4Hz,3H),3.16(dd,J=14.0,5.4Hz,1H),2.93(dd,J=14.1,9.8Hz,1H),1.32(td,J=7.3,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.30,-1.51。LCMS:MS m/z=616.03[M+1],tR=1.63分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.81分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体55.(S)-テトラヒドロフラン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-テトラヒドロフラン-3-イル-L-アラニネート。アセトニトリル(20mL)中のN-Cbz-L-アラニン(3.31、14.83mmol)、(S)-THF-3-オール(1.0mL、12.34mmol)、及びEDCI(2.49g、16.04mmol)の混合物に、DMAP(2.26g、18.51mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~80%のEtOAc)で精製して、Cbz-L-アラニン4-THFエステルを得、これをTHF(20mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム(433mg、0.617mmol)を室温で添加した。得られた混合物をH2ガス下、室温で2時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、DCMで複数回共蒸発させ、高真空下で15時間乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.37-5.29(m,1H),3.97-3.77(m,4H),3.61-3.52(m,1H),2.27-2.12(m,1H),2.02(dt,J=12.8,5.6Hz,1H),1.76(s,2H),1.34(dd,J=7.1,1.5Hz,3H)。LCMS m/z=159.94(M+H),tR=0.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
(S)-テトラヒドロフラン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(20mL)中の(S)-テトラヒドロフラン-3-イル-L-アラニネート(1.45g、9.10mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(1.37mL、9.10mmol)を一度に-78℃で素早く添加した。次いで、トリエチルアミン(1.27mL、9.10mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、-78℃まで冷却した。p-ニトロフェノール(1.27g、9.10mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.27mL、9.10mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に2時間撹拌した。DCMで希釈した後、混合物をブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.49-7.31(m,4H),7.30-7.12(m,3H),5.29(m,1H),4.14(m,1H),4.00-3.79(m,4H),3.82-3.60(m,1H),2.17(m,1H),1.95(m,1H),1.40(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.18,-3.20。LCMS m/z=437.05(M+H),tR=1.41分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体56.3-モルホリノプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(503mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の3-モルホリノプロピルL-アラニネート塩酸塩(496mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。90分後、フェノール(185mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。30分後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中20~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.24(m,2H),7.51-7.39(m,2H),7.24-7.12(m,2H),6.97-6.90(m,2H),4.94(m,1H),4.12-4.07(m,2H),4.05-3.93(m,1H),3.76-3.68(m,2H),3.41(d,J=0.5Hz,3H),1.32(td,J=7.1,1.2Hz,3H),1.19(dt,J=6.3,2.0Hz,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ-2.12,-2.22。LCMS:MS m/z=494.35[M+1],tR=1.03分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体57.(R)-テトラヒドロフラン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル-L-アラニネート。アセトニトリル(20mL)中のN-Cbz-L-アラニン(3.31、14.83mmol)、(R)-THF-3-オール(1.0mL、12.34mmol)、及びEDCI(2.49g、16.04mmol)の混合物に、DMAP(2.26g、18.51mmol)を添加した。次いで、混合物を室温で15時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~50%のEtOAc、35分の実行)によって精製して、Cbz-L-アラニンエステル(2.78g)を得、これをTHF(20mL)に溶解し、20% Pd(OH)2(433mg、0.617mmol)を室温で添加した。得られた混合物を水素ガス雰囲気下、室温で4.5時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、高真空下で乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.32(ddt,J=6.5,4.3,1.9Hz,1H),3.98-3.78(m,4H),3.56(q,J=7.0Hz,1H),2.19(dtd,J=13.7,8.4,6.4Hz,1H),2.05-1.92(m,1H),1.79(s,2H),1.34(d,J=7.0Hz,3H)。LCMS m/z=159.92(M+H),tR=0.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(40mL)中の(R)-テトラヒドロフラン-3-イル-L-アラニネート(1.66g、10.44mmol)の溶液に、フェニルホスホロジクロリダート(1.56mL、10.44mmol)を、-78℃で一度に素早く添加した。次いで、トリエチルアミン(1.45mL、10.44mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に30分間撹拌し、-78℃まで冷却した。p-ニトロフェノール(1.45g、10.44mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(1.45mL、10.44mmol)を-78℃で5分かけて添加した。得られた混合物を、ドライアイス浴の除去後に2時間撹拌した。DCMで希釈した後、混合物をブラインで洗浄し、真空中で濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~100%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.43-7.31(m,4H),7.25-7.14(m,3H),5.29(m,1H),4.21-4.10(m,1H),3.93-3.79(m,4H),3.79-3.71(m,1H),2.17(m,1H),1.97-1.85(m,1H),1.44-1.37(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.24,-3.26。LCMS m/z=437.02(M+H),tR=1.42分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
中間体58.メチル(クロロ(フェノキシ)ホスホロチオイル)-L-アラニネート
チオホスホリルクロリド(5.08mL、50.0mmol)及びトリエチルアミン(6.97mL、50.0mmol)を、TBME(72mL)中のフェノール(4.70mg、50.0mmol)の溶液にアルゴン雰囲気下、-78℃で順次添加した。次いで、反応混合物を室温まで温めた。1時間後、得られた混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(72mL)に溶解し、L-アラニンメチルエステル塩酸塩(6.97mg、50.0mmol)を添加した。得られた懸濁液-78℃まで冷却し、トリエチルアミン(13.9mL、100mmol)を滴加した。次いで、反応混合物を室温まで温めた。16時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、TBME(100mL)を残渣に添加した。得られた白色固体を真空濾過によって除去し、濾液を減圧下で濃縮して生成物を得、次のステップで直接使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 7.45-7.12(m,5H),4.67-4.44(m,1H),4.44-4.24(m,1H),3.81(s,1.5H),3.78(s,1.5H),1.53(app t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ 64.78(s),64.63(s)。
中間体59.シクロヘキシル((((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート及びシクロヘキシル((((S)-1-シクロヘキシルオキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(10mL)中の(S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド中間体11(680mg、3.27mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(838mg、3.27mmol)を一度に添加した。得られた混合物を氷浴中で冷却し、THF(2mL)中のトリエチルアミン(1.0mL、6.54mmol)を30分かけて添加した。得られた混合物を氷浴下で1.5時間撹拌し、(S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド(687mg、3.27mmol)を一度に添加し、THF(2mL)中のトリエチルアミン(1.0mL、6.54mmol)を氷浴下で30分かけて添加した。得られた混合物を氷浴下で1.5時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、真空中で濃縮し、得られた残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.20(m,2H),7.38(m,2H),4.77(m,1H),4.15-3.91(m,4H),3.60(m,2H),1.91-1.77(m,2H),1.75-1.67(m,2H),1.51(m,2H),1.45-1.23(m,15H),0.88(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 8.04。LCMS:MS m/z=528.10[M+1]。
中間体60.4-ニトロフェニル-N,N’-シクロヘキシルL-アラニネートホスホロジアミダート
(S)-シクロヘキシル2-アミノプロパノエート塩酸塩。L-アラニン(891mg、10mmol)をシクロヘキサノール(10mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(12.7mL、100mmol)を滴加し、20分間撹拌した。反応混合物を60℃まで加熱し、16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、トルエン(5回)と共沸させて油を得た。ヘキサン(100mL)を添加し、15時間撹拌して固体を得、これを収集し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.45(s,3H),4.77(tt,J=8.4,3.7Hz,1H),4.02(q,J=7.2Hz,1H),1.71(m,4H),1.53-1.17(m,9H)。
4-ニトロフェニル-N,N’-シクロヘキシルL-アラニネートホスホロジアミダート。4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-シクロヘキシル2-アミノプロパノエート塩酸塩(415mg、2mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(698μL,5mmol)を滴加し、2時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、2%クエン酸水溶液(20mL)で洗浄した。有機物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.30-8.13(m,2H),7.49-7.27(m,2H),5.50(m,2H),4.62(m,2H),3.85(m,2H),1.67(m,8H),1.51-1.18(m,18H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 9.50。MS m/z=526.0[M+1],524.1[M-1]。
中間体61.4-ニトロフェニル-N,N’-イソプロピルL-アラニネートホスホロジアミダート
DCM(20mL)中のイソプロピルL-アラニネートHCl塩(1.97g、11.72mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.5g、5.86mmol)を一度に添加した。得られた混合物を約0℃まで冷却し、トリエチルアミン(2.37g、23.44mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に約30分間撹拌し、一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=445.96[M+1]。
中間体62.4-ニトロフェニル-N,N’-シクロブチルメチルL-アラニネートホスホロジアミダート
DCM(20mL)中のシクロブチルメチルL-アラニネートHCl塩(1.51g、7.8mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1g、3.9mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(1.58g、15.6mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=497.98[M+1]。
中間体63.(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。4-ジメチルアミノピリジン(2.84g、23mmol)を、アセトニトリル(100mL)中のtert-ブチル((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)カルバメート(4.00g、19.0mmol)及び((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニン(4.98g、22.0mmol)、及びEDCI(3.13g、20.0mmol)の溶液に室温で添加した。4時間後、反応混合物をジクロロメタン(200mL)で希釈し、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~50%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.40-7.28(m,5H),5.29(br d,J=7.7Hz,1H),5.10(s,2H),4.78-4.60(m,1H),4.47-4.19(m,2H),3.45(s,1H),2.08-1.89(m,4H),1.54-1.34(m,14H),1.28-1.16(m,2H)。LCMS:MS m/z=420.99[M+1]。
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。水素バルーンを、テトラヒドロフラン(50mL)中の(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(1.96g、4.66mmol)及びパラジウム炭素(10重量%、2.0g)の溶液を含有するフラスコに、アルゴン雰囲気下、室温で付加した。容器を排気し、水素雰囲気(3回)で再充填し、反応混合物を激しく撹拌した。1.5時間後、反応混合物をセライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、粗Cbz脱保護物質を得た。粗残渣をジクロロメタン(23mL)中に取り、得られた混合物を0℃まで冷却した。ジクロロリン酸フェニル(0.70mL、4.7mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を順次添加した。1時間後、4-ニトロフェノール(660mg、4.74mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を添加した。1.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 8.26-8.18(m,2H),7.43-7.30(m,4H),7.25-7.17(m,3H),4.77-4.58(m,1H),4.40(br s,1H),4.18-3.99(m,1H),3.93-3.80(m,1H),3.44(br s,1H),2.07-1.87(m,4H),1.52-1.36(m,14H),1.30-1.16(m,2H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ-3.15(s)。LCMS:MS m/z=563.88[M+1]。
中間体64.((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
方法1.
((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-アラニン(223mg、1.00mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。トランス-1-(Boc-アミノ)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン(229mg、1.00mmol)及びEDCI(230mg、1.2mmol)を反応物に添加し、次いでこれを25分間撹拌した。DMAP(122mg、1mmol)を一度に添加し、反応物を4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×5mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.27(m,5H),5.29(d,J=7.6Hz,1H),5.11(s,2H),4.47-4.24(m,2H),3.96(d,J=6.6Hz,2H),3.37(bs,1H),2.03(m,2H),1.78(m,2H),1.58(m,2H),1.44(m,12H),1.10(m,4H)。
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(348mg、0.800mmol)を、12mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(25mg)を反応物に添加し、次いで水素雰囲気下で3時間撹拌した。パラジウム炭素を濾別し、濾液を更に精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(119μL、0.800mmol)を15mLの無水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。次いで、上記の濾液を反応溶液に滴加し、次いで30分間撹拌した。トリエチルアミン(120μL、0.88mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(100mg、0.72mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(123μL、0.88mol)を滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.44-7.30(m,4H),7.27-7.17(m,3H),4.35(s,1H),4.22-4.06(m,1H),3.99-3.88(m,2H),3.85(t,J=10.6Hz,1H),3.36(s,1H),2.03(m,2H),1.75(m,2H),1.57(m,2H),1.48-1.36(m,12H),1.15-0.98(m,4H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 3.12,3.13。LCMS:MS m/z=478.2[M+1]。
方法2.
((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。トランス-1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン(510mg、2.18mmol)、続いてN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(509g、2.62mmol)を、アセトニトリル(22mL)中のZ-Ala-OH(489g、2.18mmol)の溶液に室温で添加した。30分後、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(267mg、2.18mmol)を添加した。18時間後、反応物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を10%クエン酸水溶液(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル中0~50%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.29(m,5H),5.28(s,1H),5.11(s,2H),4.46-4.27(m,2H),3.96(d,J=6.6Hz,2H),3.37(s,1H),2.03(s,2H),1.78(s,2H),1.56(s,2H),1.44(s,9H),1.42(d,J=7.2Hz,3H),1.08(t,J=9.7Hz,4H)。LCMS:MS m/z=434.87[M+1],tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.96分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルL-アラニネート。パラジウム炭素(198mg、10重量%)を、アルゴンでパージした、テトラヒドロフラン(24mL)中の((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(719g、1.65mmol)の溶液に添加した。次いで、混合物を水素でパージし、室温で撹拌した。1時間後、混合物をセライトで濾過し、フィルターをテトラヒドロフランですすぎ、揮発性物質を減圧下で除去して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.38(s,1H),4.02-3.85(m,2H),3.55(q,J=7.0Hz,1H),3.38(s,1H),2.04(d,J=7.1Hz,2H),1.83-1.73(m,2H),1.63(s,2H),1.44(s,10H),1.34(d,J=7.0Hz,3H),1.09(t,J=10.0Hz,4H)。LCMS:MS m/z=300.93[M+1],tR=0.65分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(24mL)中の((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチルL-アラニネート(553mg、1.65mmol)に、0℃でジクロロメタン(30mL)中のジクロロリン酸フェニル(247μL、1.65mmol)の溶液を15分かけてゆっくりと添加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.26mL、1.82mmol)を滴加した。1時間後、4-ニトロフェノール(240mg、1.65mmol)及びトリエチルアミン(0.26mL、1.82mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、水(3×75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(ddd,J=9.3,1.3,0.6Hz,2H),7.44-7.31(m,4H),7.25-7.16(m,3H),4.36(s,1H),4.22-4.06(m,1H),3.96-3.90(m,2H),3.84(t,J=10.6Hz,1H),3.36(s,1H),2.02(s,2H),1.83-1.68(m,2H),1.57(s,2H),1.44(s,9H),1.41(dd,J=7.1,3.2Hz,3H),1.06(t,J=9.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.13(d,J=2.9Hz)。LCMS:MS m/z=577.8[M+1],tR=1.28分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=6.35分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体65.4-ニトロフェニル-N,N’-ブトリルL-アラニネートホスホロジアミダート
ブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-アラニン(380mg、2.0mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。1-ブタノール(920μL、10.0mmol)及びEDCI(460mg、2.4mmol)を反応物に添加し、次いでこれを15分間撹拌した。DMAP(240mg、2.0mmol)を一度に添加し、反応物を14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(m,1H),4.29(m,1H),4.18-4.07(m,2H),1.67-1.59(m,2H),1.44(s,9H),1.38(m,5H),0.93(t,J=7.4Hz,3H)。
4-ニトロフェニル-N,N’-ブトリルL-アラニネートホスホロジアミダート。ブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(291mg、1.18mmol)を、ジオキサン中7mLの4M HClに溶解し、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して油を得、次いでこれを無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(152mg、0.59mmol)を一度に添加し、反応物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(270μL、1.95mmol)を1mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応溶液に滴加した。反応混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(270μL、1.95mmol)を700μLの無水ジクロロメタンで溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.15(m,2H),7.43-7.34(m,2H),4.19-3.98(m,5H),3.80-3.61(m,1H),3.58(m,2H),1.67-1.59(m,4H),1.45-1.30(m,10H),0.93(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.93。LCMS:MS m/z=474.0[M+1]。
中間体66.メチル(2S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-(4-(((((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)フェニル)プロパノエート
ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(504mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中のL-アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(330mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。60分後、N-カルボベンジルオキシ-L-チロシンメチルエステル(649mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。30分後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中20~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.22(m,2H),7.49-7.37(m,2H),7.35-7.13(m,9H),5.02(s,2H),4.93(pd,J=6.3,1.1Hz,1H),4.43(dd,J=9.4,5.2Hz,1H),4.00(dtd,J=10.1,7.7,6.5Hz,1H),3.70(s,3H),3.15(dd,J=14.0,5.4Hz,1H),2.93(dd,J=13.9,9.6Hz,1H),1.32(td,J=7.2,1.2Hz,3H),1.20-1.16(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.26,-1.49。LCMS:MS m/z=644.11[M+1],tR=1.56分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=6.21分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体67.2-モルホリノエチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(505mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中の2-モルホリノエチルL-アラニネート塩酸塩(496mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。90分後、フェノール(185mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。30分後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中20~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.28-8.14(m,2H),7.41-7.29(m,4H),7.24-7.16(m,4H),6.87-6.81(m,1H),4.14-4.04(bs,2H),2.61-2.57(bs,4H),2.45-3.40(bs,4H),1.42(dt,J=6.3,2.0Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-2.70。LCMS:MS m/z=480.27[M+1],tR=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.23分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Kinetx 2.6u 100A C18、100mm×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:1.5mL/分で、0分~8.5分2~98% ACN、8.5分~10.0分98% ACN。
中間体68.2-(ジイソプロピルアミノ)エチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-(ジイソプロピルアミノ)エチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.06g、10.8mmol)を、アセトニトリル(125mL)中のZ-Ala-OH(2.00g、8.96mmol)及び2-(ジイソプロピルアミノ)エタノール(3.2mL、17.9mmol)の溶液に室温で添加した。10分後、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(1.09g、8.96mmol)を添加した。2日後、反応混合物を半分の体積に濃縮し、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.48-7.23(m,5H),5.96(s,1H),5.07(s,2H),4.30-4.00(m,3H),2.28(t,J=7.1Hz,2H),2.14(s,6H),1.73(p,J=6.9Hz,2H),1.34(d,J=7.3Hz,3H)。LCMS:MS m/z=351.26[M+1],tR=1.05分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.10分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
2-(ジイソプロピルアミノ)エチルL-アラニネート。パラジウム炭素(587mg、10重量%)を、アルゴンでパージした、エタノール(50mL)中の2-(ジイソプロピルアミノ)エチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(1.93g、5.52mmol)の溶液に添加した。次いで、混合物を水素でパージし、室温で撹拌した。18時間後、混合物をセライトで濾過し、フィルターを酢酸エチルですすぎ、揮発性物質を減圧下で除去して生成物を得た。1H NMR(400 Mhz,アセトニトリル-d3)δ 4.06-3.90(m,2H),3.43(q,J=7.0Hz,1H),3.01(hept,J=6.5Hz,2H),2.65(t,J=6.9Hz,2H),1.22(d,J=7.0Hz,3H),0.99(d,J=6.6Hz,12H)。LCMS:MS m/z=217.01[M+1],tR=0.17分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2-(ジイソプロピルアミノ)エチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(7mL)中の2-(ジイソプロピルアミノ)エチルL-アラニネート(511mg、2.43mmol)を、テトラヒドロフラン(25mL)中のジクロロリン酸フェニル(0.36mL、2.43mmol)の溶液に、0℃で15分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.36mL、2.43mmol)を滴加した。90分後、4-ニトロフェノール(337mg、2.43mmol)及びトリエチルアミン(1.0mL、7.16mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室まで温めた。17時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(2×100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.29-8.18(m,2H),7.49-7.35(m,4H),7.30-7.21(m,3H),4.71-4.52(m,1H),4.12-3.99(m,2H),4.00-3.83(m,3H),3.06-2.86(m,2H),2.56(td,J=7.0,3.8Hz,2H),1.31(ddd,J=7.1,4.7,1.1Hz,4H),0.94(d,J=6.5Hz,13H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ-2.15,-2.30。LCMS:MS m/z=494.25[M+1],tR=1.27分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.97分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体69.イソプロピル(2S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-(4-(((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)フェニル)プロパノエート
イソプロピル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-チロシネート。ベンジルクロロホルメート(0.94mL、6.58mmol)を、アセトン(4.5mL)中のL-チロシンイソプロピルエステル(1.0g、4.48mmol)及び7重量%炭酸ナトリウム水溶液(4.5mL)の混合物に滴加した。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.39-7.20(m,5H),7.06-6.97(m,2H),6.74-6.62(m,2H),5.05(d,J=2.6Hz,2H),4.94(p,J=6.3Hz,1H),4.31(dd,J=8.6,6.1Hz,1H),2.99(dd,J=13.9,6.1Hz,1H),2.84(dd,J=13.9,8.6Hz,1H),1.22(d,J=6.3Hz,3H),1.14(d,J=6.3Hz,3H)。LCMS:MS m/z=357.87[M+1],tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.19分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
イソプロピル(2S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-(4-(((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)フェニル)プロパノエート。ジクロロメタン(8.0mL)中のL-アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(97.2mg、0.70mmol)を、ジクロロメタン(7.5mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(179.7mg、0.70mmol)の溶液に0℃で添加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.22mL、1.57mmol)を滴加した。60分後、ジクロロメタン(8.0mL)中のイソプロピル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-チロシネート(250.9mg、0.70mmol)及びトリエチルアミン(0.11mL、0.78mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。20分後、反応混合物を水(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.24(m,2H),7.43(ddd,J=16.0,9.2,1.1Hz,2H),7.36-7.09(m,9H),5.03(s,2H),4.97(p,J=6.2Hz,1H),4.35(d,J=8.2Hz,1H),4.14-3.95(m,1H),3.62(d,J=4.5Hz,3H),3.12(dt,J=12.6,5.9Hz,1H),2.92(t,J=11.6Hz,1H),1.35-1.30(m,3H),1.22(d,J=6.2Hz,3H),1.16(d,J=6.2Hz,4H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.31,-1.52。LCMS:MS m/z=644.07[M+1],tR=1.56分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=6.17分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
中間体70.イソプロピル((2-(メチルチオ)エトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(512mg、2mmol)を10mLの無水ジクロロメタンと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンイソプロピルエステル塩化水素(335mg、2mmol)を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(927μL、6.6mmol)を無水ジクロロメタン(1mL)に溶解し、反応物に滴加し、反応物を60分間撹拌した。2-(メチルチオ)エタノール(74μL、2mmol)を一度に添加し、反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.44-7.33(m,2H),5.02(m,1H),4.33-4.21(m,2H),4.07-3.94(m,1H),3.70(m,1H),2.84-2.73(m,2H),2.14(m,3H),1.40(m,3H),1.29-1.19(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.08,2.20。LCMS:MS m/z=834.5[2M+Na];405.1[M-1]、tR=1.33分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.60分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体71.イソプロピル((2-メトキシエトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(512mg、2mmol)を10mLの無水ジクロロメタンと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンイソプロピルエステル塩化水素(335mg、2mmol)を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(927μL、6.6mmol)を無水ジクロロメタン(1mL)に溶解し、反応混合物に滴加した。反応混合物を60分間撹拌した。2-メトキシエタノール(158μL、2mmol)を一度に添加し、反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.25-8.15(m,2H),7.43-7.32(m,2H),5.00(m,1H),4.36-4.17(m,2H),4.06-3.82(m,2H),3.65-3.55(m,2H),3.37(m,3H),1.41-1.34(m,3H),1.27-1.18(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.52,2.69。LCMS:MS m/z=391.0[M+1];389.1[M-1]、tR=1.24分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.29分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体72.イソプロピル((2-(メチルスルホニル)エトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オキシ塩化リン(280μL、3mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。2-(メチルスルホニル)エタノール(280μL、3mmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。L-アラニンイソプロピルエステル塩酸塩(503mg、3mmol)を一度に添加し、反応混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(1.38mL、9.9mmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を90分間撹拌した。p-ニトロフェノール(417mg、3mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(460μL、3.3mmol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌した。
次いで、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(5×15mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~80%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.16(m,2H),7.44-7.32(m,2H),5.00(m,1H),4.71-4.51(m,2H),4.06-3.85(m,2H),3.51-3.33(m,2H),2.96(m,3H),1.40-1.35(m,3H),1.27-1.20(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.06,2.29。LCMS:MS m/z=439.0[M+1];tR=1.18分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.08分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体73.2-(2-エトキシエトキシ)エチル((ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート単一異性体
2-(2-エトキシエトキシ)エチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。乾燥ジクロロメタン(100mL)中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(12.41g、66mmol)及び2-(2-エトキシエトキシ)エタン-1-オール(8.00g、60mmol)の撹拌溶液に、N-メチルモルホリン(19.67mL、179mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(0.15g、1.2mmol)及びトリ-プロピルホスホン酸環状無水物(42.6mL、72mmol、酢酸エチル中50%)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。次いで、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(50mL)で、10%クエン酸溶液(2×40mL)で2回、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×40mL)で2回、及びブライン(50mL)で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層で濾過し、これを追加のジクロロメタンで洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで共蒸留し、高真空下で一晩乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.27(d,J=7.4Hz,1H),4.23-4.14(m,1H),4.14-4.06(m,1H),4.05-3.94(m,1H),3.64-3.56(m,2H),3.55-3.49(m,2H),3.49-3.39(m,4H),1.38(s,9H),1.23(d,J=7.4Hz,3H),1.09(t,J=7.0Hz,3H)。
2-(2-エトキシエトキシ)エチル((ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート単一異性体。中間体2-(2-エトキシエトキシ)エチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(18.3g、59.93mmol)を50mLの1,4-ジオキサン中の4M HClに溶解し、反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮し、トルエンで共蒸留して固体を得、これを高真空下で1時間乾燥させた。固体をジクロロメタン(100mL)に懸濁し、ジクロロリン酸フェニル(9.81mL、65.92mmol)及びトリエチルアミン(18.28mL、131.84mmol)を-78℃で順次添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、次いでペンタフルオロフェノール(11.03g、59.93mmol)及びトリエチルアミン(10.80mL、78.05mmol)を順次添加し、次いで得られた混合物を室温まで温めた。3時間後、反応混合物を0℃まで冷却し、固体を濾別し、濾液を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、3cmのシリカゲル層で濾過し、1:1の酢酸エチル及びジクロロメタン混合物(100mL)で洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、21.7gの粗生成物を(NMRに基づくリン上の両方の異性体の混合物として)得た。固体を最小量の沸騰ジイソプロピルエーテルに溶解し、混合物を室温で一晩激しく撹拌した。固体生成物を濾別し、冷ジイソプロピルエーテル(2×20mL)及びヘキサン(3×40mL)で洗浄して、生成物(NMRに基づくリン上の単一異性体)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.47-7.36(m,2H),7.30-7.20(m,3H),6.92(dd,J=14.2,9.9Hz,1H),4.21-4.08(m,2H),4.07-3.92(m,1H),3.62-3.56(m,2H),3.53-3.47(m,2H),3.45-3.36(m,4H),1.29(d,J=7.1Hz,3H),1.07(t,J=7.0Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-154.24(d,J=21.5Hz,2F),-160.86(t,J=23.1Hz,1F),-163.68(t,J=21.7Hz,2F)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 0.40。LCMS:MS m/z=528.06[M+1],tR=1.64分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。
中間体74.シクロヘキシル((S)-(4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体25(1.3g、2.90mmol)をジイソプロピルエーテル(3mL)に懸濁し、パラ-ニトロフェノール(14mg、0.1mmol)及びDBU(0.05mL、0.335mmol)を室温で添加した。得られた混合物を4時間撹拌し、1N塩酸水溶液及び酢酸エチルを添加した。有機層を分割し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣をジイソプロピルエーテル(2mL)中に取り、音波処理して固体を分散させた。固体を真空濾過によって収集して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.27(d,J=9.1Hz,2H),7.51-7.44(m,2H),7.38(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.28-7.17(m,3H),4.68(dt,J=8.9,4.6Hz,1H),4.02(dq,J=9.9,7.2Hz,1H),1.80-1.64(m,5H),1.52(s,1H),1.57-1.46(m,1H),1.44-1.22(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.32。MS m/z=449(M+H)+。
B.化合物
実施例1.(S)-イソプロピル2-(((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
中間体1(50mg、0.172mmol)及び中間体18(84mg、0.206mmol)を、無水N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中で混合した。塩化マグネシウム(36mg、0.378mmol)を一度に添加した。反応混合物を50℃で加熱した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(75μL,0.43mmol)を添加し、反応物を50℃で4.5時間撹拌した。反応混合物を冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~2~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.36-7.25(m,2H),7.25-7.12(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),4.91-4.84(m,1H),4.62(dd,J=5.6,5.0Hz,1H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.30(m,2H),3.85(dq,J=10.0,7.1Hz,1H),1.25(d,J=7.2Hz,3H),1.15(t,J=6.4Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.31。MS m/z=561.0[M+1],559.0[M-1]。
実施例2.(2S)-シクロブチルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
中間体2(50mg、0.116mmol)及び中間体15(60mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を60℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を60℃で17時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(330μL)を滴加し、20時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。1N水酸化ナトリウム溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.37-7.10(m,5H),6.84(dd,J=4.5,2.3Hz,1H),6.73(dd,J=4.5,2.4Hz,1H),5.53-5.45(m,1H),4.62(q,J=5.5Hz,1H),4.54-4.28(m,3H),4.10-3.80(m,3H),2.65-2.45(m,1H),2.08-1.62(m,6H),1.26(d,J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25,3.24。MS m/z=587.2[M+1],585.2[M-1]。
実施例3.(2S)-エチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート
中間体4(52.0mg、0.121mmol)、中間体19(68.0mg、0.145mmol)、及び塩化マグネシウム(17.2mg、0.181mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.052mL、0.301mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.200mL、2.4mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.27分、MS m/z=623.00[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.88(m,3H),7.37-6.84(m,12H),6.71(t,J=4.2Hz,2H),6.22(ddd,J=23.7,12.9,10.5Hz,1H),5.36(dd,J=9.2,6.1Hz,1H),4.39(s,1H),4.16(dd,J=16.2,5.3Hz,1H),4.09-3.83(m,5H),2.93(dt,J=14.3,7.3Hz,1H),2.78(m,1H),1.01(t,7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.85(s),2.86(s)。
実施例4.(2S)-シクロヘキシル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
DMF(4mL)中の中間体4(99mg、0.30mmol)、中間体25(201mg、0.45mmol)、及びMgCl2(43mg、0.45mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.75mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を室温で15時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å150×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して中間体を得、これをACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å150×30mmカラム、10~80%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.5H),7.78(s,0.5H),7.42-7.05(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.64(m,2H),4.57-4.25(m,3H),3.86(m,1H),1.91-1.61(m,4H),1.61-1.09(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.3。MS m/z=601(M+H)+。
ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%エタノール30%)によって精製した。
実施例5.シクロヘキシル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例4の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.23(m,2H),7.19-7.10(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.69(td,J=8.8,4.2Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.53-4.44(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.86(dq,J=9.4,7.1Hz,1H),1.85-1.62(m,4H),1.58-1.20(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.31。
実施例6.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例4の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.71-4.56(m,2H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.30(m,2H),3.87(dq,J=10.0,7.1Hz,1H),1.80-1.61(m,4H),1.55-1.21(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.31。
実施例7.
中間体2(60mg、0.139mmol)を無水テトラヒドロフラン(2mL)に溶解した。オキシ塩化リン(25μL,0.278mmol)を一度に添加し、30分間撹拌した。更なるオキシ塩化リン(100μL)を添加し、30分間撹拌した。(S)-2-エチルブチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(87mg、0.417mmol)及びトリエチルアミン(116μL,0.834mmol)を添加し、30分間撹拌した。更なる(S)-2-エチルブチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(500mg)を添加した。トリエチルアミンを添加して、pH9を得た。反応物を16時間撹拌し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、5%クエン酸水溶液(20mL)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、12M塩酸(400uL)を添加し、混合物を4時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.8Hz,1H),4.64-4.57(m,1H),4.49(d,J=5.7Hz,1H),4.31(dd,J=11.1,7.1Hz,1H),4.21(dd,J=11.1,5.8Hz,1H),4.11-3.94(m,4H),3.94-3.84(m,2H),1.58-1.29(m,10H),0.98-0.82(m,18H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.61。MS m/z=682.1[M+1],680.1[M-1]。
実施例8.(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
THF(3mL)中の中間体4(70mg、0.211mmol)、中間体20(133mg、0.32mmol)、及びMgCl2(30mg、0.32mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.53mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を60℃で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.3mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.39-7.10(m,5H),6.85(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.62(m,1H),4.58-4.24(m,3H),4.00-3.69(m,3H),1.27(m,3H),1.17-0.95(m,1H),0.49(m,2H),0.29-0.15(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29,3.22。MS m/z 573(M+H)+。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例9.実施例8の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.29(dd,J=8.7,7.1Hz,2H),7.22-7.06(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.55-4.44(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),3.97-3.77(m,3H),1.26(dd,J=7.2,1.2Hz,3H),1.15-1.04(m,1H),0.58-0.45(m,2H),0.32-0.18(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30。
実施例10.実施例8の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.38-7.26(m,2H),7.29-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.42(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.4Hz,1H),3.98-3.82(m,2H),3.78(dd,J=11.4,7.3Hz,1H),1.27(dd,J=7.2,1.1Hz,3H),1.11-0.98(m,1H),0.52-0.45(m,2H),0.25-0.14(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23。
実施例11.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
中間体4(22.0mg、0.066mmol)、中間体21(28.1mg、0.066mmol)、及び塩化マグネシウム(6.3mg、0.166mmol)の混合物に、室温でアセトニトリル(0.50mL)を添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.03mL、0.066mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.077mL、0.93mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。MS m/z=575.00[M+H]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IC、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例12.実施例11の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.80(s,1H),7.33(t,J=7.9Hz,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.29(m,2H),3.96(t,J=5.7Hz,2H),3.14(dt,J=11.8,5.7Hz,2H),1.12(s,9H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 5.24(s)。MS m/z=575.00[M+H]。
実施例13.実施例11の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.77(s,1H),7.32-7.25(m,2H),7.19-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.62(t,J=5.2Hz,1H),4.49(d,J=5.5Hz,1H),4.42(dd,J=10.9,6.1Hz,1H),4.33(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),3.99(d,J=5.3Hz,1H),3.19-3.10(m,2H),1.15(s,9H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 5.05(br s)。MS m/z=575.00[M+H]。
実施例14.
中間体4(50mg、0.15mmol)及び中間体60(95mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、氷浴中で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH16を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.8Hz,1H),4.70(m,2H),4.61(dd,J=5.7,4.9Hz,1H),4.49(d,J=5.7Hz,1H),4.36-4.17(m,2H),3.86(m,2H),1.88-1.63(m,8H),1.58-1.25(m,18H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.64。MS m/z=678.1[M+1],676.2[M-1]。
実施例15.(S)-1-メチルピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(99mg、0.3mmol)及び中間体23(162mg、0.36mmol)を混合し、2mLの無水THFに溶解した。塩化マグネシウム(86mg、0.9mmol)を一度に添加した。DIPEA(131uL、0.75mmol)を添加し、反応物を50℃で5時間撹拌した。
反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、水(4×15mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(7mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(500uL)を滴加した。反応物を氷浴中で2時間撹拌した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を収集し、水性部分をEtOAc(2×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.39-7.26(m,2H),7.26-7.10(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.49(m,1H),5.18-4.98(m,1H),4.62(m,1H),4.55-4.28(m,3H),3.89(m,1H),2.78(m,1H),2.69-2.54(m,2H),2.32(m,4H),2.23-2.08(m,1H),1.78(m,1H),1.27(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.28,3.14。LCMS:MS m/z=602.2[M+1],600.2[M-1],tR=0.99分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=1.84分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.868分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で、8.5分勾配により2~98% B。
実施例16.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
生成物は、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体27(129mg、0.25mmol)及び中間体4(55mg、0.25mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.32(m,2H),7.25-7.12(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(dd,J=5.1,1.9Hz,1H),4.69-4.49(m,2H),4.49-4.32(m,3H),3.93-3.75(m,1H),2.23-1.71(m,5H),1.44-1.20(m,7H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.28,3.22。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.31-75.40(m)。MS m/z=669[M+H]。
生成物を、30%エタノール(AD-H4.6X100mカラム)を使用してSFCによって分離した。
実施例17.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。
実施例16の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.29(t,J=7.9Hz,2H),7.21-7.10(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(q,J=5.2Hz,2H),4.52(d,J=5.6Hz,1H),4.47(dd,J=10.9,6.0Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),3.83(dq,J=9.1,7.1Hz,1H),2.10(m,1H),1.96(m,4H),1.38(m,4H),1.23(dd,J=7.1,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.41(d,J=8.6Hz)。
実施例18.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例16の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.39-7.27(m,2H),7.29-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.58(m,2H),4.43(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),3.86(dq,J=9.9,7.4Hz,1H),2.14-1.81(m,5H),1.32(m,4H),1.24(dd,J=7.1,1.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.33(d,J=8.5Hz)。
生成物はまた、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体29(701mg、1.36mmol)及び中間体4(300mg、0.91mmol)から得た。
実施例19.1-メチルピロリジン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(3mL)中の中間体4(70mg、0.211mmol)、中間体30(293mg、0.317mmol)、及びMgCl2(30mg、0.317mmol)の混合物に、N,N-エチルジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.528mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製してアセトニド中間体を得、これをアセトニトリル(3mL)に溶解し、c-HCl(0.5mL)を添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、真空中で濃縮し、凍結乾燥させて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.85(m,1H),7.41-7.12(m,5H),6.97(m,1H),6.79(m,1H),5.51(m,1H),5.04(m,1H),4.62(m,1H),4.53-4.31(m,3H),3.98(m,1H),3.66(m,5H),2.82(m,2H),2.10(m,4H),1.30(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32,3.10。LCMS:MS m/z=616.24[M+1-HCl];tR=0.54分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
実施例20.(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(50mg、0.15mmol)及び中間体31(84mg、0.18mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(86mg、0.906mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で10分間撹拌した。DIPEA(158uL、0.906mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(50mg)を添加し、50℃で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでこれをMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.41-7.07(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.57-5.40(m,1H),4.62(m,1H),4.56-4.28(m,3H),3.87(m,5H),3.31(m,2H),1.94-1.72(m,1H),1.63-1.46(m,2H),1.34-1.16(m,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23(s),3.19(s)。MS m/z=617.1[M+1];615.0[M-1]。
実施例21.トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
生成物は、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体32(116mg、0.23mmol)及び中間体4(51mg、0.15mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.32(m,2H),7.25-7.18(m,2H),7.19-7.10(m,1H),6.85(m,1H),6.76-6.69(m,1H),5.51(m,1H),4.65-4.57(m,1H),4.51(m,1H),4.47-4.39(m,2H),4.35(m,1H),3.93-3.76(m,1H),1.93(m,2H),1.74(m,2H),1.24(m,5H),1.13-0.89(m,3H),0.84(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.35,3.28。MS m/z=657[M+H]。
混合物をChiralpak SFC(Chiralpak ID 21×250mmカラム、30%メタノール)によって分離した。
実施例22.トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例21の第1の溶出ジアステレオマー。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.33(t,J=7.8Hz,2H),7.26-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.9Hz,1H),4.59(t,J=5.3Hz,1H),4.51(tt,J=11.3,4.5Hz,1H),4.46-4.39(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.6Hz,1H),3.89-3.81(m,1H),1.99-1.86(m,2H),1.75(t,J=12.0Hz,2H),1.31-1.18(m,5H),1.12-0.89(m,3H),0.83(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。
実施例23.トランス-4-(tert-ブチル)シクロヘキシル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例21の第2の溶出ジアステレオマー。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.29(t,J=7.8Hz,2H),7.18-7.11(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.59-4.43(m,3H),4.36(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.82(q,J=7.9Hz,1H),1.94(m,2H),1.79(m,2H),1.36-1.20(m,5H),1.13-0.94(m,3H),0.85(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32。
実施例24.2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ベンジルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
アセトニトリル(2.5mL)を、中間体4(200mg、0.604mmol)、中間体16(280mg、0.604mmol)、及び塩化マグネシウム(57mg、0.60mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃まで5分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.263mL、0.604mmol)を添加した。22時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(0.5mL)を滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,0.6H),7.75(s,0.4H),7.40-7.26(m,5H),6.85-6.80(m,1H),6.75-6.69(m,1H),5.54-5.48(m,2H),5.06(d,J=7.5Hz,1.2H),4.99(d,J=7.3Hz,0.8H),4.64-4.58(m,1H),4.52-4.46(m,1H),4.41-4.20(m,2H),4.07-3.77(m,2H),1.54-1.21(m,8H),0.95-0.77(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.90(s),7.82(s)。LCMS:MS m/z=617.14[M+1],tR=1.26分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.057分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
実施例25.2-エチルブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
中間体4(700mg、2.113mmol)、中間体17(998mg、2.218mmol)、及び塩化マグネシウム(302mg、3.169mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(8.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.92mL、5.282mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-溶出液としてジクロロメタン中14%メタノール)によって精製した。得られた純粋な物質を無水アセトニトリル(10mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(4mL、48mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、水で希釈した。溶液を3N水酸化ナトリウムで中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、SiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中20%メタノール)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.38-7.29(m,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.49-4.29(m,3H),4.04-3.82(m,3H),1.43(dq,J=12.5,6.1Hz,1H),1.37-1.23(m,7H),0.84(td,J=7.5,1.1Hz,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.73。MS m/z=603[M+1]。
実施例26.((1r,4S)-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
中間体4(0.06g、0.181mmol)、中間体33(0.115g、0.217mmol)、及び塩化マグネシウム(0.028g、0.29mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.453mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-溶出液としてジクロロメタン中14%メタノール)によって精製した。得られた純粋な物質を無水アセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(0.1mL、1.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)で希釈した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å150×30mmカラム、30分の実行で15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.82(d,J=3.1Hz,1H),7.40-7.10(m,5H),6.81-6.67(m,2H),6.54(s,2H),5.50(t,J=5.0Hz,1H),4.72-4.26(m,6H),4.05-3.69(m,3H),2.17-1.93(m,1H),1.88(dt,J=13.3,3.6Hz,2H),1.82-1.69(m,2H),1.55(dtq,J=12.0,5.8,3.0Hz,1H),1.33-1.14(m,5H),1.10-0.86(m,2H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.77,-2.68。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-74.72(d,J=8.7Hz)。MS m/z=683.20[M+1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(AD-H 5um 21×250mm、ヘプタン70%、エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例27.実施例26の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.88(s,1H),7.35(t,J=7.8Hz,2H),7.25-7.15(m,3H),6.79-6.71(m,2H),6.23(s,2H),5.48(d,J=4.9Hz,1H),4.66-4.55(m,1H),4.50(t,J=6.0Hz,1H),4.43(dd,J=11.1,6.5Hz,1H),4.37-4.17(m,3H),4.07-3.83(m,4H),1.93(d,J=13.5Hz,2H),1.81(d,J=13.5Hz,2H),1.62(d,J=6.2Hz,1H),1.40-1.20(m,6H),1.03(q,J=12.9Hz,2H)。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-74.83(d,J=8.8Hz)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.59。MS m/z=683.20[M+1]。
実施例28.実施例26の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.89(s,1H),7.37(t,J=7.8Hz,2H),7.31-7.14(m,3H),6.75(s,2H),6.24(s,2H),5.47(d,J=4.9Hz,1H),4.58(q,J=5.1Hz,1H),4.48(t,J=6.0Hz,1H),4.43-4.20(m,4H),4.05-3.73(m,4H),1.91(d,J=13.2Hz,2H),1.78(d,J=13.0Hz,2H),1.65-1.47(m,1H),1.39-1.19(m,6H),1.01(t,J=13.0Hz,2H)。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-74.83(d,J=8.8Hz)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.67。MS m/z=683.20[M+1]。
実施例29.エチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(6mL)中の中間体4(150mg、0.45mmol)、中間体34(298mg、0.68mmol)、及びMgCl2(65mg、0.68mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.20mL、1.13mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、EtOAc(150mL)で希釈し、ブライン(50mL×2)で洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮し、アセトニトリル(6mL)に再溶解し、c-HCL(0.3mL)を氷浴中で添加した。得られた混合物を氷浴中で1時間及び室温で1時間撹拌し、飽和NaHCO3(2mL)で処理し、HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で5~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.31(d,J=7.7Hz,2H),7.25-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.40(dd,J=10.9,6.2Hz,1H),4.33(dd,J=10.9,5.4Hz,1H),4.11-3.98(m,2H),3.87(dd,J=9.9,7.1Hz,1H),1.25(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.16(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。LCMS:MS m/z=547.12[M+1];tR=0.76分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.03分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例30.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(2mL)中の中間体4(65mg、0.196mmol)、中間体59(124mg、0.235mmol)、及びMgCl2(40mg、0.42mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.085mL、0.490mmol)を滴加した。得られた混合物を約50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製してアセトニド中間体を得、これをアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を氷浴下で添加した。次いで、得られた混合物を氷浴下で約2時間撹拌し、飽和NaHCO3(2mL)をゆっくりと添加した。次いで、得られた混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で0%~80%のアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.86(s,1H),6.81-6.67(m,2H),6.48(s,2H),5.53-5.44(m,2H),4.71(m,1H),4.58(m,1H),4.50(m,1H),4.29(m,1H),4.18(m,1H),4.13-3.69(m,7H),1.72(m,4H),1.58-1.19(m,17H),0.88(m,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 12.68,12.66。LCMS:MS m/z=680.31[M+1]。
実施例31.(1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
中間体4(0.5g、1.509mmol)、中間体36(0.905g、1.66mmol)、及び塩化マグネシウム(0.206g、2.264mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(7mL)を添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.657mL、3.773mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣をアセトニトリル(11mL)で希釈し、0℃まで冷却した。濃塩酸(1mL、12mmol)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。2時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、5N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中20%メタノール)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=8.8Hz,1H),7.38-7.12(m,5H),6.85(dd,J=4.5,1.8Hz,1H),6.74(dd,J=4.5,3.2Hz,1H),5.49(t,J=5.2Hz,1H),4.63(q,J=5.5Hz,1H),4.55-4.30(m,3H),3.98-3.86(m,3H),3.91-3.76(m,2H),3.07-2.86(m,4H),2.32-2.17(m,2H),1.61(t,J=12.5Hz,4H),1.26(ddd,J=7.1,3.5,1.1Hz,4H)。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-71.22(td,J=9.8,4.6Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23,3.18。LCMS:MS m/z=349.86[M+1];tR=0.70分(副異性体)-0.72分(主異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.525分(副異性体)-3.56分(主異性体);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例32.1-エチル-3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(2mL)中の中間体4(50mg、0.151mmol)、中間体37(116mg、0.226mmol)、及びMgCl2(22mg、0.226mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.574mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å 250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製してアセトニド中間体を得、これをACN(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、5N NaOHで中和し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u C18 110Å250×21.2mmカラム、20~65%アセトニトリル(0.1% TFA)/水(0.1% TFA)勾配)によって精製した。濃縮時に、残渣をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO3溶液で洗浄し、真空中で濃縮し、DCMに再溶解し、c-HClの滴を添加したところ、白色の沈殿物が生じた。濃縮後、残渣を水-アセトニトリルに溶解し、凍結乾燥して生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.91(m,1H),7.40-7.10(m,6H),6.86(m,1H),5.55-5.47(m,1H),5.30(m,1H),4.57(m,1H),4.49-4.30(m,3H),4.06(m,1H),3.68(m,2H),3.32-3.09(m,2H),2.19(s,2H),1.40-1.23(m,8H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.19,3.01,2.97,2.96。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.5。LCMS:MS m/z=666.23[M+1](中性形態として);tR=0.68分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.35,3.37,3.38,3.41分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例33.(1r,4S)-4-アミノシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。アセトニトリル(4.5mL)を、中間体4(300mg、0.91mmol)、中間体63(510mg、0.91mmol)、及び塩化マグネシウム(86mg、0.91mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に20分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.39mL、2.26mmol)を添加した。3.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(200mL)及びブライン(200mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~10%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 7.92(s,0.25H),7.91(s,0.75H),7.35-7.08(m,5H),6.71-6.68(m,1H),6.66-6.62(m,1H),5.92(br s,2H),5.65-5.60(m,1H),5.27-5.22(m,1H),5.10(d,J=6.7Hz,0.25H),5.00(d,J=6.6Hz,0.75H),4.69-4.57(m,1H),4.51-4.27(m,3H),4.06-3.92(m,1H),3.86-3.74(m,1H),3.41(br s,1H),2.03-1.84(m,4H),1.76(br s,3H),1.44(br s,9H),1.41-1.29(m,8H),1.24-1.12(m,2H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ-3.15(s)。LCMS:MS m/z=756.11[M+1]。
(1r,4S)-4-アミノシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。濃塩酸溶液(12M、0.47mL)を、アセトニトリル(4.7mL)中の(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(470mg、0.62mmol)の溶液に室温で添加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7に中和した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、メタノール(4mL)を残渣に添加した。次いで、酢酸エチル(2mL)を添加し、得られた固体を濾過によって除去した。濾液を減圧下で濃縮し、粗残渣を分取HPLC(Gemini 5u C18 100Å 100×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配0.1% TFA)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.03(s,0.75H),7.99(s,0.25H),7.42-7.12(m,6H),6.96-6.92(m,1H),5.57-5.51(m,1H),4.74-4.60(m,1H),4.56-4.49(m,1H),4.49-4.34(m,3H),3.96-3.84(m,1H),3.18-3.04(m,1H),2.12-1.99(m,4H),1.57-1.42(m,4H),1.33-1.28(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.36(s),3.24(s)。LCMS:MS m/z=616.07[M+1]。
実施例34.
THF(2mL)中の中間体61(161mg、0.36mmol)、中間体4(100mg、0.3mmol)、及びMgCl2(43mg、0.45mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(98mg、0.76mmol)を滴加した。得られた混合物を約50℃で約2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を約室温で約2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.83(s,1H),6.87(d,J=4.5Hz,1H),6.78(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),5.00-4.92(m,1H),4.91-4.85(m,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.35-4.12(m,2H),3.91-3.72(m,2H),1.34-1.13(m,18H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.61。LCMS:MS m/z=598.05[M+1]。
実施例35.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-エチルL-アラニネートホスフェート
THF(2mL)中の中間体38(100mg、0.3mmol)、中間体4(151mg、0.36mmol)、及びMgCl2(43mg、0.45mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(98mg、0.76mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.30(dd,J=11.1,7.0Hz,1H),4.23-3.99(m,5H),3.86(ddq,J=19.6,9.4,7.1Hz,2H),1.35-1.13(m,12H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.61。LCMS:MS m/z=570.10[M+1],tR=0.99分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.19分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例36.(2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-シクロブチルメチルL-アラニネートホスフェート
THF(2mL)中の中間体62(132mg、0.27mmol)、中間体4(80mg、0.24mmol)、及びMgCl2(34mg、0.36mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(78mg、0.6mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.49(d,J=5.7Hz,1H),4.30(dd,J=11.1,7.1Hz,1H),4.20(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.14-3.98(m,3H),3.98-3.80(m,3H),2.60(dp,J=22.0,7.4Hz,2H),2.10-1.95(m,4H),1.94-1.64(m,8H),1.39-1.17(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.54。LCMS:MS m/z=650.12[M+1]。
実施例37.ベンジル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(83mg、0.25mmol)を中間体39(126mg、0.275mmol)と混合し、2mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(71mg、0.75mmol)を一度に添加した。次いで、DIPEA(87μL、0.5mmol)を添加し、反応物を60℃で16時間撹拌した。
更なる中間体39(30mg)及びDIPEA(52μL)を添加した。反応混合物を60℃で6時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質を5mLのMeCNに溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(300μL)を滴加し、反応物を氷浴中で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、続いてブラインで洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、ジクロロメタン中0~10%メタノール)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で油として濃縮し、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.77(m,1H),7.35-7.08(m,10H),6.83(m,1H),6.71(m,1H),5.52-5.48(m,1H),5.14-4.93(m,2H),4.61(m,1H),4.53-4.27(m,3H),4.01-3.87(m,1H),1.26(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22,3.19。LCMS:MS m/z=609.1[M+1];607.4[M-1]、tR=1.19分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.78分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=4.626分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例38.
アセトニトリル(1mL)を、中間体4(150mg、0.453mmol)、中間体40(176mg、0.453mmol)、及び塩化マグネシウム(43mg、0.453mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.197mL、1.13mmol)を添加した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(0.25mL)を滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.64(dd,J=5.6,5.0Hz,1H),4.51(d,J=5.7Hz,1H),4.30(dd,J=11.1,6.9Hz,1H),4.19(dd,J=11.1,5.6Hz,1H),3.86(ddd,J=14.7,9.4,7.2Hz,2H),3.69(s,3H),3.64(s,3H),1.30(dd,J=7.2,1.0Hz,3H),1.25(dd,J=7.2,0.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.58(s)。LCMS:MS m/z=542.08[M+1],tR=0.88分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=1.87分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=3.052分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例39.メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
アセトニトリル(5mL)を、中間体4(348mg、1.05mmol)、中間体41(399mg、1.05mmol)、及び塩化マグネシウム(100mg、1.05mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.475mL、2.63mmol)を添加した。2.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(0.5mL)を滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.65H),7.78(s,0.35H),7.37-7.25(m,2H),7.25-7.12(m,3H),6.87-6.82(m,1H),6.75-6.71(m,1H),5.52-5.47(m,1H),4.66-4.60(m,1H),4.55-4.29(m,3H),3.95-3.80(m,1H),3.64(s,1H),3.60(s,2H),1.27-1.22(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24(s)。LCMS:MS m/z=533.13[M+1],tR=1.02分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.28分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=3.712分(副異性体)、3.775分(主異性体);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例40.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2-(メチルチオ)エトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(50mg、0.15mmol)及び中間体70(67mg、0.165mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度にした。DIPEA(65μL、0.75mmol)を添加し、反応物を室温で36時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(300μL)を滴加した。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(m,1H),6.85(m,1H),6.76(m,1H),5.50(m,1H),4.92(m,1H),4.64(m,1H),4.50(m,1H),4.40-4.21(m,2H),4.17(m,1H),4.09(m,1H),3.85-3.72(m,1H),2.72(m,2H),2.09(m,3H),1.29(m,3H),1.25-1.21(m,3H),1.17(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.74,7.82。LCMS:MS m/z=559.0[M+1];557.2[M-1]、tR=1.04分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.36分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.976、4.022分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例41.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2-メトキシエトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(50mg、0.15mmol)及び中間体71(64mg、0.165mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(65μL、0.375mmol)を添加し、反応物を室温で20時間撹拌した。
反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた材料をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(300μL)を滴加した。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.89-6.83(m,1H),6.76(m,1H),5.50(m,1H),5.01-4.84(m,1H),4.63(m,1H),4.50(m,1H),4.35(m,1H),4.30-4.19(m,1H),4.19-4.13(m,2H),3.77(m,1H),3.63-3.51(m,2H),3.35(m,3H),1.28(m,3H),1.17(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.98,8.04。LCMS:MS m/z=543.1[M+1];541.2[M-1]、tR=0.96分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.18分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.599、3.619分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例42.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2-(メチルスルホニル)エトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(66mg、0.2mmol)及び中間体72(100mg、0.22mmol)を混合し、2mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(57mg、0.6mmol)を一度に添加した。DIPEA(87μL、0.5mmol)を添加し、反応物を35℃で16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100% B/ヘキサン(B=酢酸エチル中3%のMeOH)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。
得られた材料をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(250μL)を滴加した。反応物を氷浴中で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(m,1H),6.86(m,1H),6.77(m,1H),5.50(m,1H),5.03-4.85(m,1H),4.64(m,1H),4.54-4.44(m,2H),4.43-4.21(m,2H),3.80(m,1H),3.57-3.36(m,2H),2.97(m,3H),1.30(m,3H),1.26-1.14(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.79,7.92。LCMS:MS m/z=591.1[M+1],tR=0.92分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.07分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.435分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例43.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-(ジメチルカルバモイル)フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(3mL)中の中間体4(70mg、0.211mmol)、中間体43(160mg、0.317mmol)、及びMgCl2(30mg、0.317mmol)の混合物に、N,N-エチルジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.528mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製してアセトニド中間体を得、これをアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。混合物を2時間撹拌し、NaHCO3(2mL)水溶液を氷浴下で添加し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),7.40(m,1H),7.37-7.28(m,2H),7.23(m,1H),6.86(m,1H),6.74(m,1H),5.50(m,1H),5.00-4.81(m,1H),4.61(m,1H),4.54-4.38(m,2H),4.35(m,1H),3.92-3.79(m,1H),3.07(d,J=3.4Hz,3H),2.95(m,3H),1.28(m,3H),1.22-1.12(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.18。LCMS:MS m/z=632.32[M+1];tR=0.67分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.84分(18%),3.85(81%);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例44.オキセタン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。
オキセタン-3-イル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(5mL)中の中間体44(133mg、0.31mmol)、中間体4(130mg、0.39mmol)、及びMgCl2(45mg、0.47mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(127mg、0.98mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させて、残渣をDCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=615.18[M+1],tR=1.18分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.40分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
オキセタン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネートオキセタン-3-イル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(500mg、0.81mmol)を10mLのACNに溶解し、20mLのTFAを10mLの水と混合し、次いでTFA溶液を上記反応混合物に添加し、室温で30分間撹拌し、NaHCO3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機溶媒を蒸発させ、分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=9.7Hz,1H),7.38-7.11(m,5H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(dd,J=5.6,4.5Hz,1H),5.50(t,J=4.5Hz,1H),5.32(dtt,J=23.9,6.3,5.1Hz,1H),4.82-4.73(m,2H),4.63(td,J=5.3,4.1Hz,1H),4.60-4.44(m,4H),4.44-4.26(m,2H),4.01-3.85(m,1H),1.29(dt,J=7.2,1.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.3,3.29。LCMS:MS m/z=575.11[M+1],tR=0.98分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.63及び3.70分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例45.プロピル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL、1.89mmol)及び塩化マグネシウム(107.8mg、1.13mmol)を、テトラヒドロフラン(7.5mL)中の中間体4(250.0mg、0.76mmol)及び中間体45(462.16mg、1.13mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.53mL)を、アセトニトリル(7.5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(75mL)及びブライン(75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(d,J=7.2Hz,1H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.85(dd,J=4.5,2.9Hz,1H),6.74(dd,J=4.6,2.1Hz,1H),5.50(t,J=5.3Hz,1H),4.63(q,J=5.3Hz,1H),4.54-4.31(m,3H),4.07-3.82(m,3H),1.68-1.49(m,2H),1.31-1.26(m,3H),0.90(dt,J=9.9,7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。LCMS:MS m/z=561.20[M+1],tR=0.78分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.70分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラルSFC(Chiralpak AD-H、5um、21×250mm、イソプロピルアルコール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例46.実施例45の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.33-7.26(m,2H),7.20-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.68-4.60(m,1H),4.53(d,J=5.6Hz,1H),4.48(dd,J=10.9,6.0Hz,1H),4.36(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),4.06-3.95(m,2H),3.88(dq,J=9.4,7.1Hz,1H),1.62(h,J=7.3Hz,2H),1.26(dd,J=7.1,1.3Hz,3H),0.91(t,J=7.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。LCMS:MS m/z=561.21[M+1],tR=0.76分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.63分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例47.実施例45の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.29(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(dd,J=5.6,5.1Hz,1H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.42(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),4.02-3.85(m,3H),1.58(dtd,J=14.0,7.4,6.6Hz,2H),1.27(dd,J=7.2,1.1Hz,3H),0.88(t,J=7.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。LCMS:MS m/z=561.26[M+1],tR=0.77分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.74分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例48.オキセタン-3-イルメチル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(10mL)中の中間体46(350mg、1.06mmol)、中間体4(507mg、1.16mmol)、及びMgCl2(130mg、1.37mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(341mg、2.64mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させて、残渣をDCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=629.10[M+1],tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.51分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例49.オキセタン-3-イルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例48(385mg、0.61mmol)を12mLのACNに溶解し、17mLのTFAを12mLの水と混合し、次いでTFA溶液を上記反応混合物に添加し、室温で30分間撹拌し、NaHCO3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機溶媒を蒸発させ、分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(d,J=8.5Hz,1H),7.31(dt,J=16.0,7.8Hz,2H),7.25-7.10(m,3H),6.86(dd,J=4.6,2.8Hz,1H),6.74(t,J=4.3Hz,1H),5.49(t,J=4.9Hz,1H),4.72(dddd,J=11.0,7.9,6.3,3.6Hz,2H),4.67-4.57(m,1H),4.55-4.29(m,5H),4.29-4.23(m,1H),4.24-4.09(m,1H),3.91(m,1H),3.28-3.10(m,1H),1.27(ddd,J=7.2,2.7,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22,3.15。LCMS:MS m/z=589.15[M+1],tR=1.01分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.66及び3.72分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例50.シクロブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート単一ジアステレオマー
THF(10mL)中の中間体48(330mg、0.79mmol)、中間体4(260mg、0.79mmol)、及びMgCl2(97mg、1.02mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(254mg、1.96mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をDCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、アセトニド中間体を得、次いでこれをアセトニトリル(10mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣をDCMに溶解し、DCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.31(dd,J=8.7,7.1Hz,2H),7.22(dt,J=8.6,1.3Hz,2H),7.20-7.08(m,1H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.51(dt,J=5.0,1.4Hz,1H),4.82-4.80(m,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.53-4.38(m,2H),4.35(ddd,J=10.3,5.0,1.4Hz,1H),3.86(dq,J=9.7,7.1Hz,1H),2.32-2.09(m,2H),2.04-1.89(m,2H),1.79-1.64(m,1H),1.64-1.46(m,1H),1.29-1.18(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。LCMS:MS m/z=573.11[M+1],tR=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=4.395分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例51.シクロブチル(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート単一ジアステレオマー
THF(10mL)中の中間体49(355mg、0.85mmol)、中間体4(280mg、0.85mmol)、及びMgCl2(105mg、1.1mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(273mg、2.1mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、残渣をDCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィで精製して、アセトニド中間体を得、次いでこれをアセトニトリル(10mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣をDCMに溶解し、DCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(dd,J=8.8,7.0Hz,2H),7.20-7.08(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.97-4.86(m,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.52(d,J=5.6Hz,1H),4.47(dd,J=10.9,5.9Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),3.84(dq,J=9.2,7.1Hz,1H),2.34-2.19(m,2H),2.13-1.91(m,2H),1.84-1.69(m,1H),1.69-1.52(m,1H),1.25(dd,J=7.2,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.21。LCMS:MS m/z=573.10[M+1],tR=1.15分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=4.364分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例52.メチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
方法1.N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.68mmol)及び塩化マグネシウム(38.8mg、0.41mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)中の中間体4(100.0mg、0.30mmol)及び中間体50(141.2mg、0.33mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃まで加熱した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.2mL)を、アセトニトリル(3mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。3時間後、反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.87(s,1H),7.40-7.30(m,2H),7.27-7.14(m,3H),6.73(s,2H),6.20(s,2H),5.46(d,J=5.0Hz,1H),4.63-4.51(m,1H),4.51-4.40(m,1H),4.35(dd,J=11.1,6.6Hz,2H),4.28(dd,J=11.1,6.4Hz,2H),4.00-3.83(m,2H),3.59(s,3H),1.26(dd,J=7.1,1.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.64。LCMS:MS m/z=533.15[M+1],tR=0.65分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.03分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
方法2.中間体4(150mg、0.5mmol)及び中間体50(234mg、0.55mmol)を混合し、4mLの無水THFに溶解した。塩化マグネシウム(143mg、1.5mmol)を一度に添加した。DIPEA(218uL、1.25mmol)を添加し、反応物を50℃で4時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×15mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(10mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(500uL)を滴加した。反応物を氷浴中で4時間撹拌した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を収集し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.22(m,2H),7.16(m,1H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.48(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.30(m,2H),3.90(m,1H),3.59(s,3H),1.25(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。LCMS:MS m/z=533.0[M+1],531.0[M-1],tR=1.31分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.29分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.791分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例53.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.33mmol)及び塩化マグネシウム(12.0mg、0.13mmol)を、テトラヒドロフラン(1.5mL)中の中間体4(41.8mg、0.13mmol)及び中間体51(60.9mg、0.13mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×15mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.06mL)を、アセトニトリル(1.5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(d,J=3.7Hz,1H),7.14(dd,J=9.0,1.4Hz,1H),7.09-7.03(m,1H),6.90-6.80(m,3H),6.73(dd,J=4.8,1.0Hz,1H),5.50(dd,J=7.8,5.0Hz,1H),4.99-4.86(m,1H),4.62(q,J=5.1Hz,1H),4.53-4.29(m,3H),4.10-4.01(m,2H),3.90-3.77(m,1H),3.77-3.68(m,2H),3.41(d,J=2.1Hz,3H),1.26(ddd,J=7.1,3.7,1.1Hz,3H),1.23-1.13(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.71。LCMS:MS m/z=635.19[M+1],tR=0.95分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.68分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例54.ブチル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.76mmol)及び塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を、テトラヒドロフラン(7.5mL)中の中間体4(100.0mg、0.30mmol)及び中間体52(191mg、0.45mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.53mL)を、アセトニトリル(7.5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(75mL)及びブライン(75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.37-7.10(m,4H),6.84(dd,J=4.5,2.8Hz,1H),6.73(dd,J=4.5,2.0Hz,1H),5.49(t,J=5.2Hz,1H),4.62(q,J=5.3Hz,1H),4.55-4.28(m,3H),4.15-3.80(m,3H),1.68-1.46(m,2H),1.46-1.22(m,5H),0.99-0.83(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。LCMS:MS m/z=575.14[M+1],tR=0.83分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=6.50分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~19.0分2~95% ACN、19.0分~20.0分95% ACN。
実施例55.テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
アセトニトリル(40mL)中の中間体22(1.7g、3.77mmol)、中間体4(1g、3mmol)、及びMgCl2(359mg、3.77mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.98g、8mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣をアセトニトリルに溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣をDCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.78(s,1H),7.33-7.24(m,2H),7.24-7.10(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.54-4.42(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.97-3.80(m,3H),3.56-3.44(m,2H),1.89-1.81(m,2H),1.60(dtd,J=12.9,8.6,3.9Hz,2H),1.27(dd,J=7.2,1.3Hz,4H),1.14(d,J=6.1Hz,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23。LCMS:MS m/z=603.14[M+1],tR=1.20分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.87分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例56.テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネートの単一ジアステレオマー
実施例55の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.29(dd,J=8.7,7.0Hz,2H),7.16(ddd,J=7.1,2.1,1.1Hz,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.88(m,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.55-4.44(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.86(m,3H),3.50(dtd,J=11.3,5.4,2.7Hz,2H),1.94-1.76(m,2H),1.60(dtd,J=12.9,8.4,3.9Hz,2H),1.27(dd,J=7.1,1.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23。MS m/z=603(M+H)+。
実施例57.テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネートの単一ジアステレオマー
実施例55の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.33(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.27-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.80(m,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.50-4.38(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),3.90(dq,J=9.9,7.1Hz,1H),3.85-3.75(m,2H),3.46(dddd,J=11.8,8.9,6.0,3.2Hz,2H),1.81(tdd,J=9.6,4.6,2.5Hz,2H),1.57(dtd,J=12.7,8.4,3.9Hz,2H),1.27(dd,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23。MS m/z=603(M+H)+。
実施例58.3-メトキシプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(5mL)中の中間体4(127mg、0.38mmol)、中間体53(252mg、0.58mmol)、及びMgCl2(55mg、0.58mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.97mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製した。得られた残渣をACN(8mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、氷浴下で冷却し、NaHCO3水溶液(4mL)をゆっくりと添加した。混合物を半分の体積に濃縮し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.64H),7.78(s,0.36H),7.31(m,2H),7.25-7.12(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.62(m,1H),4.53-4.38(m,2H),4.34(m,1H),4.17-4.00(m,2H),3.93-3.83(m,1H),3.39(m,2H),3.27(m,3H),1.81(m,2H),1.26(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。LCMS m/z=591.18(M+H),tR=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.96分(35%)及び4.02分(64%);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をIA SFC 5um、21×250mm(30% 2-プロパノール)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例59.実施例58の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.33-7.25(m,2H),7.19-7.12(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.52(d,J=5.6Hz,1H),4.47(dd,J=10.9,6.0Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),4.12(td,J=6.5,2.1Hz,2H),3.89(ddd,J=14.4,10.8,6.6Hz,1H),3.39(t,J=6.2Hz,2H),3.26(s,3H),1.83(m,2H),1.25(dd,J=7.1,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。HPLC:tR=3.96分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例60.実施例58の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.32(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.22(dt,J=8.6,1.3Hz,2H),7.20-7.13(m,1H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.47(d,J=5.6Hz,1H),4.41(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),4.07(qt,J=10.9,6.4Hz,2H),3.90(dq,J=10.0,7.1Hz,1H),3.37(t,J=6.2Hz,2H),3.25(s,3H),1.79(m,2H),1.26(dd,J=7.2,1.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。HPLC:tR=4.02分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例61.(R)-1-メチルピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(50mg、0.15mmol)及び中間体24(81mg、0.18mmol)を混合し、1.5mLの無水THFに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(65uL、0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、水(6×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(300uL)を滴加した。反応物を氷浴中で2時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を収集し、水性部分をEtOAc(2×10mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),7.41-7.09(m,5H),6.85(m,1H),6.74(m,1H),5.49(m,1H),5.33-5.15(m,1H),4.70-4.58(m,1H),4.56-4.28(m,3H),4.00-3.86(m,1H),3.28-3.07(m,3H),3.03-2.83(m,1H),2.69(m,3H),2.35(m,1H),2.00(m,1H),1.28(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.39,3.05。LCMS:MS m/z=602.2[M+1],599.9[M-1],tR=1.00分;LCシステム:Thermo Dionex Ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=1.85分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.142、3.190分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例62.メチル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート
メチル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.604mmol)及び塩化マグネシウム(23mg、0.24mmol)を、テトラヒドロフラン(3.8mL)中の中間体4(80mg、0.24mmol)及び中間体54(178mg、0.29mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.11mL)を、アセトニトリル(3.8mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。3.5時間後、反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~25%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(d,J=9.1Hz,1H),7.38-7.25(m,5H),7.19-7.09(m,3H),7.06(dd,J=8.7,1.2Hz,1H),6.84(dd,J=4.5,1.3Hz,1H),6.72(dd,J=7.2,4.5Hz,1H),5.56-5.46(m,1H),5.03(d,J=2.9Hz,2H),4.63(td,J=5.3,4.4Hz,1H),4.54-4.29(m,4H),3.87(ddq,J=16.7,9.4,7.1Hz,1H),3.69(d,J=3.0Hz,3H),3.61(d,J=15.9Hz,4H),3.20-3.06(m,1H),2.91(dt,J=14.0,8.4Hz,1H),1.24(td,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27(d,J=2.1Hz)。LCMS:MS m/z=768.49[M+1],tR=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.95分、4.02分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
メチル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート。パラジウム炭素(10.3mg、10重量%)を、アルゴンでパージした、エタノール(5mL)中のメチル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート(30.6mg、0.04mmol)の溶液に添加した。次いで、混合物を水素でパージし、室温で撹拌した。18時間後、混合物をセライトで濾過し、フィルターをエタノールですすぎ、揮発性物質を減圧下で除去した。粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Synergi 4um Polar-RP 80Å150×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む10~60%アセトニトリル/水勾配)にかけて、生成物をTFA塩として得た。
実施例62.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.95(s,1H),7.29-7.16(m,5H),6.93(s,1H),5.53(d,J=5.3Hz,1H),4.59(t,J=5.4Hz,1H),4.52-4.43(m,2H),4.37(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),4.30(dd,J=7.6,6.1Hz,1H),4.03-3.87(m,1H),3.81(s,3H),3.69(s,3H),3.25(dd,J=14.5,6.1Hz,1H),3.13(dd,J=14.6,7.4Hz,1H),1.34(dd,J=7.4,1.2Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.68。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.54。LCMS:MS m/z=634.18[M+1],tR=0.77分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=2.30分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例63.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.94(s,1H),7.32-7.22(m,4H),7.14(s,1H),6.89(s,1H),5.52(d,J=4.9Hz,1H),4.58(t,J=5.3Hz,1H),4.40(dd,J=12.5,5.8Hz,2H),4.37-4.28(m,2H),3.92(dd,J=10.0,7.3Hz,1H),3.83(s,3H),3.61(s,3H),3.27-3.08(m,2H),1.31(d,J=7.1Hz,3H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.65。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.48。LCMS:MS m/z=634.24[M+1],tR=0.80分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=2.43分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例64.(S)-テトラヒドロフラン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(5mL)中の中間体4(132mg、0.40mmol)、中間体55(234mg、0.54mmol)、及びMgCl2(46mg、0.48mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.60mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製した。得られた残渣をACN(4mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、氷浴下で冷却し、5N NaOHで中和し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.67H),7.78(s,0.33H),7.37-7.13(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.49(m,1H),5.25-5.20(m,0.33H),5.18-5.10(m,0.67H),4.62(m,1H),4.53-4.30(m,3H),3.93-3.63(m,5H),2.20-1.99(m,1H),1.98-1.87(m,1H),1.25(m,3H)。LCMS m/z=589.02(M+H),tR=1.06分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.75分(29%)、3.81分(68%);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。混合物をChiralpak AD-H、150×4.6mm、5um(100% EtOH)によって分離した。
実施例65.(S)-テトラヒドロフラン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネートの単一ジアステレオマー
実施例64の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(m,2H),7.16(dt,J=8.1,1.3Hz,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),5.23(t,J=5.5Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.51(d,J=5.5Hz,1H),4.47(dd,J=10.9,5.9Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.92-3.68(m,5H),2.23-2.06(m,1H),2.01-1.91(m,1H),1.25(dd,J=7.1,1.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22。LCMS m/z=589.02(M+H),tR=1.06分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.75分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例66.(S)-テトラヒドロフラン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネートの単一ジアステレオマー
実施例64の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.33(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.25-7.21(m,2H),7.20-7.15(m,1H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.48(d,J=5.0Hz,1H),5.14(dd,J=6.0,4.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.7Hz,1H),4.41(dd,J=10.9,6.4Hz,1H),4.33(dd,J=10.9,5.4Hz,1H),3.95-3.65(m,5H),2.11-1.98(m,1H),1.96-1.82(m,1H),1.25(dd,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.19。LCMS m/z=589.02(M+H),tR=1.07分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.82分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例67.3-モルホリノプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.62mmol)及び塩化マグネシウム(23.8mg、0.25mmol)を、テトラヒドロフラン(2.5mL)中の中間体4(82.7mg、0.25mmol)及び中間体56(133mg、0.27mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。4.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を水(2×15mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.12mL)を、アセトニトリル(5mL)中の粗残渣に滴加した。4.5時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini 10u C18 110ÅAXIA 250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30~70%アセトニトリル/水勾配)、続いてジクロロメタン中0~25%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.94(s,1H),7.43-7.19(m,6H),5.51(d,J=4.4Hz,1H),4.55-4.43(m,3H),4.43-4.33(m,2H),4.09(dt,J=9.4,4.9Hz,2H),3.95(d,J=13.1Hz,3H),3.77(m,2H),3.38(s,2H),3.13(q,J=8.7,7.9Hz,2H),2.08-1.99(m,2H),1.30(t,J=8.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 2.70,2.40。LCMS:MS m/z=646.35[M+1],tR=1.05分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.23分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Kinetx 2.6u 100A C18、100mm×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:1.5mL/分で、0分~8.5分2~98% ACN、8.5分~10.0分98% ACN。
実施例68.(R)-テトラヒドロフラン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(5mL)中の中間体4(130mg、0.40mmol)、中間体57(256mg、0.59mmol)、及びMgCl2(46mg、0.48mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.10mL、0.60mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å 250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製した。得られた残渣をACN(4mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、氷浴下で冷却し、5N NaOHで中和し、分取HPLC(Phenominex Gemini-NX 10u C18 110Å250×30mmカラム、水中10~100%のACN)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.71H),7.78(s,0.29H),7.31(m,2H),7.25-7.13(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.49(m,1H),5.23(s,0.29H),5.20-5.14(m,0.71H),4.66-4.59(m,1H),4.53-4.30(m,3H),3.95-3.69(m,5H),2.22-2.05(m,1H),1.99-1.85(m,1H),1.25(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22,3.17。LCMS m/z=589.03(M+H),tR=1.07分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.77分(25%)、3.82分(75%);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。混合物を、Chiralpak IA(150×4.6mm、5ミクロン、100% EtOH)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例69.実施例68の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.32-7.26(m,2H),7.19-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),5.26-5.20(m,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.6Hz,1H),4.47(dd,J=11.0,6.0Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.94-3.69(m,5H),2.15(td,J=14.5,8.3Hz,1H),1.99-1.86(m,1H),1.25(dd,J=7.2,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22。LCMS m/z=589.09(M+H),tR=0.95分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.76分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例70.実施例68の第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.40-7.25(m,3H),7.28-7.12(m,2H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),5.17(td,J=4.1,2.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.41(dd,J=10.9,6.4Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.4Hz,1H),3.98-3.68(m,5H),2.18-2.03(m,1H),1.96-1.83(m,1H),1.25(dd,J=7.2,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.17。LCMS m/z=589.10(M+H),tR=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.81分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例71.メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホロチオイル)-L-アラニネート
トリエチルアミン(170μl、1.2mmol)を、アセトニトリル(6mL)中の中間体4(0.40g、1.2mmol)及び中間体58(0.35g、1.2mmol)の溶液に室温で添加した。反応混合物を65℃まで温めた。3時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(300μL)を添加した。1時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)をゆっくりと添加し、得られた混合物をジクロロメタン(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.95(br s,1H),7.40-7.02(m,5H),6.90-6.72(m,2H),5.52-5.45(m,1H),4.58-4.49(m,1H),4.43-4.30(m,2H),3.90-3.77(m,2H),3.71-3.54(m,3H),1.38-1.29(m,3H)。LCMS:MS m/z=549.27[M+1],tR=1.23分(副異性体),1.25(主異性体);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.21分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=5.124分(副異性体)、5.221分(主異性体);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例72.メチル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.33mmol)及び塩化マグネシウム(12.3mg、0.13mmol)を、テトラヒドロフラン(1.5mL)中の中間体4(42.7mg、0.13mmol)及び中間体66(82.9mg、0.13mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。4時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×15mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.06mL)を、アセトニトリル(1.5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=8.0Hz,1H),7.31(ddd,J=11.2,6.2,3.3Hz,5H),7.20-7.10(m,3H),7.06(d,J=8.3Hz,1H),6.87-6.80(m,1H),6.72(dd,J=5.5,4.7Hz,1H),5.56-5.44(m,1H),5.03(d,J=3.6Hz,2H),4.91(ddd,J=24.9,12.6,6.3Hz,1H),4.62(t,J=5.4Hz,1H),4.48(dd,J=11.8,5.5Hz,1H),4.45-4.28(m,3H),3.90-3.77(m,1H),3.69(d,J=3.5Hz,3H),3.16-3.05(m,1H),2.91(dt,J=14.0,8.8Hz,1H),1.25(dt,J=7.2,1.4Hz,3H),1.20(d,J=6.3Hz,3H),1.16(t,J=6.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.36,3.33。LCMS:MS m/z=796.45[M+1],tR=1.17分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.44分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例73.イソプロピル(2S)-3-(4-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)オキシ)フェニル-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノエート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、0.0.62mmol)及び塩化マグネシウム(23.8mg、0.25mmol)を、テトラヒドロフラン(2.5mL)中の中間体4(82.7mg、0.25mmol)及び中間体69(176.6mg、0.27mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。4.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を水(2×15mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.12mL)を、アセトニトリル(5mL)中の粗残渣に滴加した。4.5時間後、反応混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~25%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=9.3Hz,1H),7.36-7.21(m,5H),7.20-7.10(m,3H),7.09-7.03(m,1H),6.84(dd,J=4.5,1.0Hz,1H),6.73(dd,J=7.4,4.5Hz,1H),5.51(t,J=4.8Hz,1H),5.04(d,J=2.2Hz,2H),5.01-4.89(m,1H),4.66-4.60(m,1H),4.55-4.28(m,4H),3.87(ddd,J=16.3,9.6,7.1Hz,1H),3.61(d,J=16.9Hz,3H),3.09(dt,J=14.2,5.8Hz,1H),2.91(dt,J=15.3,8.2Hz,1H),1.24(m,6H),1.16(dd,J=6.3,3.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。LCMS:MS m/z=796.51[M+1],tR=1.25分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.331分、4.395分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例74.2-(ジイソプロピルアミノ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.20mL、1.17mmol)及び塩化マグネシウム(44.7mg、0.47mmol)を、テトラヒドロフラン(5.47mL)中の中間体4(155.6mg、0.47mmol)及び中間体68(231.8mg、0.47mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、得られた混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃縮塩酸水溶液(0.40mL)を、アセトニトリル(5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。20時間後、揮発性物質を減圧下で除去した。水溶液を凍結乾燥させて生成物を得、更に精製することなく使用した。LCMS:MS m/z=635.19[M+1],tR=0.95分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
実施例75.2-(2-エトキシエトキシ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート単一異性体
テトラヒドロフラン(1.4mL)を、中間体4(202mg、0.610mmol)、中間体73(418mg、0.793mmol)、及び塩化マグネシウム(87mg、0.914mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を40℃に10分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.265mL、1.524mmol)を添加した。40℃で2時間撹拌した後、反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で濃縮した。粗残渣を酢酸エチル(40mL)に溶解し、得られた混合物を水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をアセトニトリル(10mL)に溶解し、濃塩酸水溶液(0.508mL)を0℃で滴加した。0℃で4時間後、反応混合物を酢酸エチル(50mL)及び水(30mL)で0℃で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を水中の10~100%アセトニトリルの勾配を使用して、分取HPLC(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å100×30mmカラム)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.86(s,1H),7.77(bs,2H),7.41-7.32(m,2H),7.27-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.4Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),6.25-6.07(m,2H),5.50(d,J=5.9Hz,1H),5.38(d,J=6.2Hz,1H),4.54-4.42(m,1H),4.35-4.21(m,2H),4.22-4.08(m,2H),4.07-3.95(m,1H),3.92-3.77(m,1H),3.55-3.49(m,2H),3.49-3.44(m,2H),3.43-3.36(m,4H),1.20(d,J=7.1Hz,3H),1.07(t,J=7.0Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.24。LCMS:MS m/z=635.07[M+1],tR=1.17分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~0.2分2%アセトニトリル、0.2分~1.5分2~100%アセトニトリル、1.5分~2.2分100%アセトニトリル、2.2分~2.4分100%~2%アセトニトリル、2.4分~2.5分2%アセトニトリル。HPLC:tR=2.45分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=4.09分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例76.メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ベンジルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。
アセトニトリル(2.5mL)を、中間体4(150mg、0.453mmol)、中間体42(179mg、0.453mmol)、及び塩化マグネシウム(43mg、0.453mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃まで5分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.197mL、0.453mmol)を添加した。22時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(0.5mL)を滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,0.7H),7.73(s,0.3H),7.41-7.22(m,5H),6.88-6.79(m,1H),6.76-6.67(m,1H),5.56-5.43(m,1H),5.09-4.93(m,2H),4.69-4.18(m,4H),3.92-3.72(m,1H),3.61(s,0.9H),3.60(s,2.1H),1.31-1.22(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.88(s),7.81(s)。LCMS:MS m/z=547.06[M+1],tR=1.04分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.381分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
実施例77.イソプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体1(0.149g、0.512mmol)を無水THF中に取り、濃縮した。得られた残渣を高真空下に1.5時間置いた。次いで、残渣をNMP(4mL)に溶解し、次いでTHF(1mL)を添加した。この溶液を氷浴中で冷却し、THF(0.767mL、0.767mmol)中のtert-BuMgClの1M溶液を添加し、白色の沈殿物を形成させた。5分後、冷浴を除去し、混合物を音波処理して沈殿物固体を分散させ、反応物を室温で10分間撹拌した。THF(0.9mL)中の中間体イソプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.251g、0.614mmol;国際公開第2011123668号)の溶液を添加した。反応物を室温で撹拌し、進行をLC/MSによって監視した。1時間45分後、反応物を氷浴中で冷却し、氷AcOH(0.25mL)の添加によってクエンチした。氷浴を除去して、撹拌を室温で5分間続けた。揮発性物質を蒸発によって除去し、生成物をHPLCによって残渣から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4,アスタリスク(*)が付いた化学シフトは、第2の異性体上に存在する関連プロトンのシフトを示す)δ 7.81(s,0.41H),7.79*(s,0.59H),7.36-7.12(m,5H),6.85(m,1H),6.74(m,1H),5.50(m,1H),4.97-4.85(m,1H),4.63(m,1H),4.54-4.32(m,3H),3.85(m,1H),1.25(d,J=7.1Hz,2H),1.20*(d,J=6.3Hz,4H),1.16(t,J=6.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30(s)。MS m/z=561.03[M+1]。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、ヘプタン70%エタノール30%)によって精製した。
第2の溶出ジアステレオマー:実施例1。
実施例78.イソプロピル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。
実施例の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.38-7.24(m,2H),7.22-7.12(m,3H),6.87(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.53(d,J=5.0Hz,1H),4.96(heptet,J=6.3Hz,1H),4.65(t,J=5.3Hz,1H),4.56-4.46(m,2H),4.38(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.92-3.80(m,1H),1.27(br d,J=7.1Hz,3H),1.22(d,J=6.3Hz,6H)。LCMS:MS m/z=560.96[M+1],tR=1.48分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.54分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=4.95分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例79.2-エチルブチルN2-((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-N6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-リジネート
2-エチルブチル(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(クロロ-l5-アザニル)ヘキサノエート。4N塩酸(5mL)を、2-エチル-ブタノール(10mL)中のN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-リジン(1g、4mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を70℃まで加熱した。3時間後、反応混合物を減圧下、70℃で濃縮した。粗固体残渣をヘキサン(150mL)中に取り、4時間撹拌した。得られた固体を真空濾過によって収集して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.38-7.25(m,5H),5.06(s,2H),4.26-4.12(m,2H),4.03(t,J=6.3Hz,1H),3.13(t,J=6.7Hz,2H),2.01-1.80(m,2H),1.62-1.32(m,8H),0.92(t,J=7.5Hz,6H)。
2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N2-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-リジネート。ジクロロメタン(23mL)中の2-エチルブチル(S)-6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-2-(クロロ-l5-アザニル)ヘキサノエート(1.3g、3.57mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.753mL、3.57mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.422mL、7.14mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(496mg、3.57mmol)及びトリエチルアミン(0.5mL、3.57mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物(約1:0.8ジアステレオマー混合物)を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d1)δ 8.27-8.13(m,2H),7.44-7.12(m,12H),5.08(br s,2H),4.72(br s,1H),4.09-3.97(m,3H),3.92-3.72(m,1H),3.18-2.99(m,2H),1.82-1.19(m,11H),0.86(br t,J=7.4Hz,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d1)δ-2.49(s),-2.76(s)。MS m/z=641.97[M+1]。
中間体4(43mg、0.130mmol)、2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N2-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-リジネート(83.3mg、0.130mmol)、及び塩化マグネシウム(12.4mg、0.106mmol)の混合物に、アセトニトリル(1mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.057mL、0.324mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.151mL)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.4H),7.77(s,0.6H),7.35-7.09(m,10H),6.88-6.82(m,1H),6.75(d,J=4.6Hz,0.4H),6.71(d,J=4.5Hz,0.6H),5.53-5.48(m,1H),5.04(br s,2H),4.65-4.53(m,1H),4.51-4.28(m,3H),4.07-3.76(m,3H),3.08-2.94(m,2H),1.74-1.13(m,11H),0.89-0.78(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.66(s),3.27(s)。MS m/z=794.51[M+1]。
実施例80.(2S)-イソプロピル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート
(2S)-イソプロピル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート。ジクロロリン酸フェニル(718μL,4.8mmol)を、無水ジクロロメタン(20mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。フェニルアラニンイソプロピルエステル塩酸塩(1g、4.1mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(736μL,5.3mmol)を滴加し、30分間撹拌した。更なるトリエチルアミン(736μL,5.3mmol)を滴加し、30分間撹拌した。追加のトリエチルアミン(736μL,5.3mmol)を滴加し、15分間撹拌した。p-ニトロフェノール(600mg、4.32mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応混合物を2時間撹拌した。更なるp-ニトロフェノール(50mg)及びトリエチルアミン(736μL,5.3mmol)を添加し、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(20mL)で2回、続いてブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.17(t,J=9.0Hz,2H),7.38-7.13(m,10H),7.13-7.02(m,2H),4.95(pd,J=6.3,3.9Hz,1H),4.31(ddq,J=10.6,9.2,6.2Hz,1H),3.69(td,J=10.9,4.6Hz,1H),3.02(dd,J=6.1,1.8Hz,2H),1.21-1.08(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.97,-2.98。MS m/z=485.0[M+1],483.2[M-1]。
中間体2(50mg、0.116mmol)及び(2S)-イソプロピル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート(67mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。反応物を加熱し、60℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。1,4-ジオキサン(5mL)中の4N塩化水素を、メタノール(500μL)と共に反応混合物に添加し、これを2時間撹拌した。水(1mL)を添加し、1時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。1N水酸化ナトリウム水溶液をゆっくりと添加して、pH10を得た。有機層を収集し、5%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で2回、次いでブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、改質剤として0.1%トリフルオロ酢酸を含む0~100%アセトニトリル/水)で精製した。生成物を含有する画分を合わせ、酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.66(s,1H),7.28-7.01(m,10H),6.53(dd,J=11.3,5.1Hz,2H),5.55-5.38(m,1H),4.91(m,1H),4.43(m,2H),4.34-4.01(m,3H),3.10-2.81(m,2H),1.12(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.90,2.73 MS m/z=637.1[M+1],635.0[M-1]。
実施例81.(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート
(2S)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート。ジクロロリン酸フェニル(354μL,2.38mmol)を、無水ジクロロメタン(24mL)に溶解し、アルゴン雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-フェニルアラニン2-エチルブチルエステル塩酸塩(680mg、2.38mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(730μL,5.24mmol)を滴加した。反応混合物を2時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(365uL、2.62mmol)を滴加し、60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(265mg、1.9mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、ジクロロメタン(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で2回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.23-8.14(m,2H),7.33(t,J=7.8Hz,2H),7.28-7.10(m,7H),7.07(m,2H),6.85(m,1H),4.15-3.97(m,1H),3.90-3.75(m,2H),2.97(m,1H),2.79(m,1H),1.39-1.25(m,1H),1.17(dtd,J=8.8,7.2,3.6Hz,4H),0.73(tt,J=7.6,1.7Hz,6H)。
中間体2(50mg、0.116mmol)及び(2S)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-フェニルプロパノエート(73mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。反応物を加熱し、60℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸水溶液(v/v 1:1、2mL)を添加し、20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。水酸化カリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.33-6.97(m,10H),6.84(dd,J=4.5,2.9Hz,1H),6.70(dd,J=4.5,3.0Hz,1H),5.54-5.44(m,1H),4.59-4.50(m,1H),4.37(m,1H),4.26-4.02(m,3H),4.02-3.80(m,3H),2.99(m,1H),2.85(m,1H),1.42-1.29(m,1H),1.29-1.13(m,4H),0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.21,2.70。MS m/z=679.1[M+1],677.1[M-1]。
実施例82.(2R)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(R)-2-エチルブチル2-アミノプロパノエート塩酸塩。D-アラニン(891mg、10mmol)を2-エチル-1ブタノール(20mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(3.8mL、30mmol)を滴加し、30分間撹拌した。更なる塩化トリメチルシリル(3.8mL、30mmol)を滴加した。反応混合物を50℃まで加熱し、2時間撹拌した。更なる塩化トリメチルシリル(3.8mL、30mmol)を滴加した。反応混合物を75℃まで加熱し、18時間撹拌した。反応混合物を減圧下、80℃で濃縮した。残渣を氷浴中で冷却した。ヘキサン(100mL)を添加し、1時間撹拌した。固体を収集し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.42(s,3H),4.18-3.96(m,3H),1.58-1.43(m,1H),1.39(d,J=7.2Hz,3H),1.31(ddq,J=10.2,7.3,3.7Hz,4H),0.85(t,J=7.4Hz,6H)。
(2R)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。ジクロロリン酸フェニル(354μL,2.38mmol)を、無水ジクロロメタン(24mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。D-アラニン2-エチルブチルエステル塩酸塩(500mg、2.38mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(730μL,5.24mmol)を滴加し、2時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(365μL,2.62mmol)を滴加し、30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(265mg、1.9mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.32-8.22(m,2H),7.53-7.32(m,4H),7.29-7.15(m,3H),6.75-6.60(m,1H),4.08-3.93(m,1H),3.93-3.82(m,2H),1.38(m,1H),1.31-1.17(m,7H),0.78(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.26,-1.48。MS m/z=451.0[M+1],449.1[M-1]。
(2R)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体2(50mg、0.116mmol)及び(2R)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(63mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。反応物を加熱し、60℃で17時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、水性トリフルオロ酢酸溶液(v/v 1:1、2mL)を添加し、20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。水酸化カリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.23(m,2H),7.23-7.09(m,3H),6.85(dd,J=5.5,4.5Hz,1H),6.73(dd,J=15.4,4.5Hz,1H),5.55-5.46(m,1H),4.61(dt,J=20.1,5.3Hz,1H),4.53-4.25(m,3H),4.14-3.83(m,3H),1.50-1.38(m,1H),1.37-1.17(m,7H),0.85(tdd,J=7.5,3.9,1.6Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.37,3.06。MS m/z=603.1[M+1],601.1[M-1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IC、150×4.6mm、ヘプタン70%エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例83.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.38-7.28(m,2H),7.23-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.64(t,J=5.3Hz,1H),4.49(d,J=5.6Hz,1H),4.48-4.33(m,2H),4.05-3.88(m,3H),1.50-1.40(m,1H),1.37-1.24(m,7H),0.95-0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.39。
実施例84.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.25(m,2H),7.23-7.11(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.58(t,J=5.3Hz,1H),4.44(m,2H),4.31(m,1H),4.04(m,1H),3.97-3.85(m,2H),1.44(dt,J=12.4,6.2Hz,1H),1.36-1.24(m,7H),0.86(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.06
実施例85.(2S)-エチル6-アセトアミド-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート
(S)-エチル6-アセトアミド-2-アミノヘキサノエート塩酸塩。(S)-6-アセトアミド-2-アミノヘキサン酸(1.88g、10mmol)をエタノール(25mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(6.3mL、50mmol)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して油を得、これをヘキサン(100mL)と混合し、30分間撹拌した。溶媒をデカントした。更なるヘキサン(100mL)を添加し、30分間撹拌した。溶媒をデカントし、得られた油を高真空下で乾燥させて、表題化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.59(bs,3H),7.94(s,1H),4.18(m,2H),3.92(d,J=5.8Hz,1H),2.98(d,J=6.1Hz,2H),1.77(m,5H),1.45-1.30(m,2H),1.21(t,J=7.1Hz,3H)。
(2S)-エチル6-アセトアミド-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート。ジクロロリン酸フェニル(354μL,2.38mmol)を、無水ジクロロメタン(24mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-エチル6-アセトアミド-2-アミノヘキサノエート塩酸塩(601mg、2.38mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(730μL,5.3mmol)を滴加し、2時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(365μL,2.62mmol)を滴加し、60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(265mg、1.9mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.33-8.22(m,2H),7.70(t,J=5.7Hz,1H),7.53-7.33(m,4H),7.29-7.14(m,3H),6.63(dt,J=13.4,10.6Hz,1H),3.99(qd,J=7.1,2.1Hz,2H),3.78(qt,J=9.7,5.4Hz,1H),2.87(qd,J=6.8,3.4Hz,2H),1.74(s,3H),1.51(m,2H),1.34-1.00(m,7H)。MS m/z=494.1[M+1],492.2[M-1]。
(2S)-エチル6-アセトアミド-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート。中間体2(50mg、0.116mmol)及び(2S)-エチル6-アセトアミド-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート(69mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。反応物を加熱し、60℃で17時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸水溶液(v/v 1:1、2mL)を添加し、20時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。水酸化カリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.26(m,2H),7.26-7.10(m,3H),6.85(dd,J=4.5,3.3Hz,1H),6.74(dd,J=4.5,3.0Hz,1H),5.54-5.45(m,1H),4.63(td,J=5.4,4.4Hz,1H),4.54-4.27(m,3H),4.08-3.93(m,2H),3.80(m,1H),3.05(tq,J=6.0,1.8Hz,2H),1.90(m,3H),1.74-1.62(m,1H),1.62-1.48(m,1H),1.47-1.25(m,4H),1.16(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.54,3.44。MS m/z=646.1[M+1],644.1[M-1]。
実施例86.(2R)-イソプロピル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
イソプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート。D-アラニンイソプロピルエステル-HCl(1.21g、7.22mmol)を塩化メチレン(15mL)に懸濁し、得られた混合物を-78℃まで冷却した。ジクロロリン酸フェニル(1.08mL、7.22mmol)を添加した。次いで、トリエチルアミン(2.0mL、14.44mmol)を-78℃で30分かけて添加した。次いで、4-ニトロフェノール(1004mg、7.22mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(1.0mL、7.22mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を-78℃で30分間撹拌し、次いで室温まで温め、水(2回)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~30%の酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.32-8.14(m,2H),7.44-7.31(m,4H),7.31-7.15(m,3H),5.01(pd,J=6.3,1.0Hz,1H),4.22-3.99(m,1H),3.89(dd,J=12.2,9.1Hz,1H),1.48-1.32(m,3H),1.33-1.11(m,6H);31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.00,-3.03;MS m/z=409(M+1)+。
(2R)-イソプロピル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体2(50mg、0.116mmol)及びイソプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート(57mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を60℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を60℃で17時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(330μL)を滴加し、20時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。1N水酸化ナトリウム溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.30(m,2H),7.23-7.10(m,3H),6.84(t,J=4.7Hz,1H),6.73(dd,J=13.9,4.5Hz,1H),5.53-5.46(m,1H),4.93(m,1H),4.62(m,1H),4.52-4.41(m,2H),4.35(m,1H),3.93-3.78(m,1H),1.26-1.14(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.41,3.13。MS m/z=561.2[M+1],559.2[M-1]。
実施例87.(2S)-イソプロピル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(2S)-イソプロピル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。(2S)-イソプロピル-2-アミノブタノエート塩酸塩(1.28g、7.05mmol、1:1.6異性体混合物)を、実施例88に使用した同じ手順を使用することによって中間体に変換した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.33-8.23(m,2H),7.55-7.34(m,4H),7.34-7.17(m,3H),5.00-4.87(m,1H),3.84(m,1H),1.86-1.49(m,2H),1.18(m,6H),0.87(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.91,-1.10。MS m/z=423(M+H)+。
(2S)-イソプロピル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。生成物を、実施例88に使用した同じ手順を使用して、中間体(2S)-イソプロピル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(80mg、0.19mmol)及び中間体4(117mg、0.28mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.7H),7.79(s,0.3H),7.39-7.25(m,2H),7.25-7.13(m,3H),6.86(m,1H),6.74(m,1H),5.49(m,1H),4.98-4.82(m,1H),4.62(m,1H),4.45(m,2H),4.34(m 1H),3.72(m,1H),1.77-1.47(m,2H),1.21-1.12(m,6H),0.83(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.68,3.65。MS m/z=575(M+H)+。
実施例88.(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-2-エチルブチル2-アミノブタノエート塩酸塩。(S)-2-アミノ酪酸(2.5g、24.24mmol)及び2-エチル-ブタン-1-オール(25mL)の混合物に、TMSCl(8.64mL)を添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、80℃で回転蒸発器で濃縮し、トルエンで数回共蒸発させ、高真空下で乾燥させて中間体を得、次の反応で使用した。
(2S)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。化合物(S)-2-エチルブチル2-アミノブタノエート塩酸塩(660mg、2.95mmol)を塩化メチレン(6mL)に懸濁し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.44mL、2.95mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(0.82mL、5.90mmol)を-78℃で30分かけて添加し、4-ニトロフェノール(410mg、2.95mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(0.41mL、2.95mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を-78℃で30分間撹拌し、水で2回及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~30%のEtOAc)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.34-8.22(m,2H),7.52-7.32(m,4H),7.31-7.18(m,3H),3.99(m,1.1Hz,2H),3.89(m,1H),1.76(m,1H),1.65(m,1H),1.50-1.38(m,1H),1.38-1.25(m,4H),0.97-0.79(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.94,-1.20。MS m/z 465(M+H)+。
(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。DMF(4mL)中の中間体4(89mg、0.21mmol)、中間体(2S)-2-エチルブチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(130mg、0.28mmol)、及びMgCl2(30mg、0.31mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.52mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で4時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.5mL)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,0.63H),7.78(s,0.37H),7.25(m,5H),6.97-6.58(m,2H),5.49(m,1H),4.61(m,1H),4.45(m,2H),4.34(m,1H),3.99(m,1H),3.88(m,1H),3.83-3.73(m,1H),1.77-1.65(m,1H),1.59(m,1H),1.43(m,1H),1.38-1.21(m,4H),0.85(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.62,3.59。MS m/z 617(M+H)+。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例89.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(m,2H),7.20-7.11(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),4.62(t,J=5.4Hz,1H),4.47(m,2H),4.35(m,1H),4.06-3.93(m,2H),3.78(m,1H),1.80-1.66(m,1H),1.60(m,1H),1.53-1.42(m,1H),1.39-1.22(m,4H),0.94-0.79(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.59。
実施例90.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.32(m,2H),7.26-7.12(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.48(d,J=4.9Hz,1H),4.64-4.58(m,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.45-4.29(m,2H),4.01-3.83(m,2H),3.82-3.73(m,1H),1.77-1.65(m,1H),1.59(m,1H),1.42(m,1H),1.30(m,4H),0.84(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.62。
実施例91.(2S)-2-エチルブチル6-アミノ-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート
2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-リジネート塩酸塩。4N塩酸(5mL)を、2-エチル-ブタノール(10mL)中のN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-リジン(1g、4mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を70℃まで加熱した。3時間後、反応混合物を減圧下、70℃で濃縮した。粗固体残渣をヘキサン(150mL)中に取り、4時間撹拌した。得られた白色の結晶性固体を、真空濾過によって収集して中間体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.38-7.25(m,5H),5.06(s,2H),4.26-4.12(m,2H),4.03(t,J=6.3Hz,1H),3.13(t,J=6.7Hz,2H),2.01-1.80(m,2H),1.62-1.32(m,8H),0.92(t,J=7.5Hz,6H)。
2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N2-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-リジネート。ジクロロメタン(23mL)中の2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-リジネート塩酸塩(1.3g、3.57mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.753mL、3.57mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.422mL、7.14mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(496mg、3.57mmol)及びトリエチルアミン(0.5mL、3.57mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。MS m/z=641.97[M+1]。
(2S)-2-エチルブチル6-アミノ-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ヘキサノエート。中間体4(43mg、0.130mmol)、中間体2-エチルブチルN6-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N2-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-リジネート(83.3mg、0.130mmol)、及び塩化マグネシウム(12.4mg、0.106mmol)の混合物に、アセトニトリル(1mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.057mL、0.324mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.151mL)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、Cbz保護された中間体を得、これをTFA(1mL)中に取り、得られた混合物を50℃まで加熱した。2時間後、粗残渣を分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18(2)100Å100×30mmカラム、5~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物をTFA塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)*は主要なジアステレオマーを示すδ 8.05(s,1H),8.00(s,1H*),7.40-7.12(m,5H,5H*),6.98(d,J=4.7Hz,1H),6.93(d,J=4.8Hz,1H*),5.55(d,J=5.2Hz,1H),5.53(d,J=5.0Hz,1H*),4.57-4.50(m,1H,1H*),4.50-4.33(m,3H,3H*),4.08-3.96(m,2H,2H*),3.92-3.84(m,1H,1H*),2.87(t,J=7.8Hz,2H*),2.83-2.75(m,2H),1.87-1.73(m,2H,2H*),1.73-1.24(m,10H,10H*),0.94-0.81(m,6H,6H*)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)*は主要なジアステレオマーを示すδ 3.76(s)3.49*(s)。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.99。MS m/z=660.31[M+1]。
実施例92.(2S)-ネオペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-ネオペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩。Boc-L-アラニン(3.8g、20mmol)及びネオペンチルアルコール(2.1g、24mmol)を、無水ジクロロメタン(20mL)に溶解した。反応混合物を氷浴中で冷却し、窒素雰囲気下で撹拌した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.8g、30mmol)を3回に分けて添加した。4-(ジメチルアミノ)ピリジン(244mg、2mmol)を一度に添加した。反応物を30分間撹拌し、次いで氷浴を除去した。反応物を室温で5時間撹拌した。更なるネオペンチルアルコール(210mg、2.4mmol)及びN-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(500mg)を添加した。反応物を16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(15mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。得られた生成物を、1,4-ジオキサン(10mL)中の4N塩化水素に溶解し、30分間撹拌した。無水エーテル(50mL)を添加し、30分間撹拌した。得られた固体を収集し、無水エーテル(100mL)、次いで真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.51(s,3H),4.10(q,J=7.2Hz,1H),3.92(d,J=10.4Hz,1H),3.79(d,J=10.4Hz,1H),1.42(d,J=7.2Hz,3H),0.91(s,9H)。
(2S)-ネオペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-ネオペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(489mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.33-8.22(m,2H),7.55-7.32(m,4H),7.31-7.14(m,3H),6.71(m,1H),4.11-3.94(m,1H),3.80-3.60(m,2H),1.24(m,3H),0.84(d,J=1.6Hz,9H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.21,-1.40。MS m/z=436.9[M+1],435.1[M-1]。
(2S)-ネオペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体2(50mg、0.116mmol)及び(2S)-ネオペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(61mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(17mg、0.174mmol)を一度に添加した。反応物を60℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を60℃で20時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(400μL)を滴加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.08(m,5H),6.84(dd,J=4.5,1.8Hz,1H),6.73(dd,J=4.6,1.7Hz,1H),5.49(m,1H),4.66-4.57(m,1H),4.54-4.29(m,3H),3.94(dq,J=9.8,7.1Hz,1H),3.86-3.60(m,2H),1.30(m,3H),0.89(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.28。MS m/z=589.0[M+1],586.9[M-1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例93.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(dd,J=8.7,7.1Hz,2H),7.20-7.10(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.48(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.94(dq,J=9.5,7.2Hz,1H),3.86-3.70(m,2H),1.36-1.24(m,3H),0.91(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。
実施例94.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.60(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.44-4.31(m,2H),3.94(dq,J=9.9,7.1Hz,1H),3.82-3.62(m,2H),1.33-1.25(m,3H),0.88(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。
実施例95.イソプロピル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート
イソプロピル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩。1-アミノシクロブタンカルボン酸塩酸塩(1.52g、10mmol)を、イソプロピルアルコール(30mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(12.7mL、100mmol)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌して、透明な溶液を得た。反応物を減圧下で濃縮した。無水エーテル(50mL)を添加し、30分間撹拌した。得られた固体を収集し、ヘキサン(50mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.73(s,3H),5.00(p,J=6.2Hz,1H),2.46-2.32(m,4H),2.02(m,2H),1.26(d,J=6.2Hz,6H)。
イソプロピル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。イソプロピル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩(484mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。
反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1%クエン酸水溶液(20mL)、続いて5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.32-8.23(m,2H),7.49-7.43(m,2H),7.43-7.35(m,2H),7.27-7.17(m,3H),6.92(d,J=11.7Hz,1H),4.85(p,J=6.2Hz,1H),2.46-2.36(m,2H),2.25-2.11(m,2H),1.86-1.68(m,2H),1.10(d,J=6.2Hz,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-3.04。MS m/z=434.9[M+1],433.1[M-1]。
イソプロピル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。中間体2(50mg、0.116mmol)及びイソプロピル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート(60mg、0.139mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(22mg、0.232mmol)を一度に添加した。反応物を60℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(50μL,0.29mmol)を添加し、反応物を60℃で17時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(400μL)を滴加し、室温で4時間撹拌した。
反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.36-7.09(m,5H),6.83(m,1H),6.72(m,1H),5.53-5.45(m,1H),4.98(m,1H),4.63(m,1H),4.55-4.31(m,3H),2.56-2.34(m,2H),2.34-2.13(m,2H),1.94-1.75(m,2H),1.26-1.17(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 2.03,1.91。MS m/z=587.0[M+1],585.0[M-1]。
実施例96.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
トリエチルアンモニウム(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(2-クロロフェニル)ホスフェート。2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(0.371mL、2.3mmol)をACN(9.2mL)に溶解した。得られた溶液を氷浴中で冷却し、1,2,4-トリアゾール(0.342g、4.95mmol)、続いてEt3N(0.689mL、4.95mmol)を添加した。冷浴を除去し、45分後、ピリジン(9.2mL)中の(S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール(1g、2.3mmol)の溶液を添加した。室温で1時間25分間撹拌した後、Et3N(0.810mL)及び水(0.23mL)を反応物に添加した。反応物を10分間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を添加し、混合物を更に10分間撹拌した。混合物をDCM(3回)で抽出し、合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、これを濾過によって除去した。濾液を濃縮し、高真空下に置いて中間体を得た。この物質を、その後の反応においてそのまま直接使用した。1H NMR(400MHz,ACN-d3)δ 7.61(dt,J=8.2,1.3Hz,1H),7.40-7.24(m,6H),7.17(ddd,J=8.5,7.4,1.7Hz,1H),6.99(td,J=7.7,1.5Hz,1H),4.6(m,2H),4.04-3.91(m,2H),3.70(pent,J=5.1Hz,1H),3.51-3.42(m,2H),3.36(t,J=6.5Hz,2H),2.96(m,6H),1.49(m,2H),1.27(m,30H),1.19(t,J=7.3Hz,9H),0.88(t,J=4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,ACN-d3)δ-6.007(s)。MS m/z=624.97[M+1]。
tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート。中間体トリエチルアンモニウム(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(2-クロロフェニル)ホスフェート(0.337g、0.464mmol)を、ピリジン(4mL)に溶解した。この溶液に、MSNT(0.275g、0.927mmol)、続いて中間体2(0.1g、0.232mmol)を添加した。この溶液に、N-メチルイミダゾール(NMI)(0.046mL、0.579mmol)を添加し、反応物を室温で撹拌し、LC/MSによって中間体2の消失について監視した。反応物を氷浴中で冷却し、飽和NaHCO3水溶液をゆっくりと添加することによってクエンチした。水層を、水、飽和NaHCO3水溶液及びブラインの1:1:1混合物で希釈した。水層をDCM(3回)で抽出し、合わせた有機物をNa2SO4で乾燥させ、これを濾過によって除去した。濾液を濃縮し、中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(25gの装填カートリッジ、40g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~60% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,ACN-d3)δ 8.44(s,1H),8.12(s,1H),7.47-7.39(m,1H),7.36-7.32(m,1H),7.31-7.21(m,5H),7.20-7.06(m,3H),6.91(s,1H),5.69(s,1H),5.25(ddd,J=12.9,6.6,3.2Hz,1H),5.04(t,J=6.8Hz,1H),4.60-4.13(m,6H),3.72(p,J=5.0Hz,1H),3.43(dd,J=7.8,5.3Hz,2H),3.35(m,2H),1.71-1.67(m,3H),1.59-1.50(m,9H),1.47(m,2H),1.35(s,3H),1.32-1.20(m,30H),0.87(t,J=4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,ACN-d3)δ-7.31(s),-7.41(s)。MS m/z=1038.33[M+1]。
テトラブチルアンモニウム(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル)ホスフェート。中間体tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-(((((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(0.532g、0.512mmol)を、THF(5.7mL)に溶解し、ピリジン(0.7mL)及び水(0.7mL)を添加した。得られた透明な均質溶液に、THF(1.537mL、1.537mmol)中のTBAFの1M溶液を添加した。反応物を室温で撹拌し、反応の進行をLC/MSで監視した。完了時に、反応物を氷浴中で冷却し、2ピペットの飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。この溶液を、2ピペットの水で更に希釈し、得られた混合物をDCM(4回)で抽出した。水相を2N HClで酸性(pH約3)にし、次いで追加のDCM(3回)で抽出した。合わせた有機相をブラインで抽出し(そのpHを飽和NaHCO3水溶液で8に調整した)、Na2SO4で乾燥させ、これを濾過によって除去した。濾液を濃縮し、中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(12gの装填カートリッジ、80g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~20% MeOH/DCMの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.18(s,1H),8.03(s,1H),7.36-7.09(m,6H),6.86(s,1H),5.72(s,1H),5.12(d,J=6.2Hz,1H),5.02(dd,J=6.6,3.9Hz,1H),4.64(dd,J=18,12Hz,2H),4.13(d,J=4.8Hz,2H),3.94(m,2H),3.77(s,1H),3.58(dd,J=10.4,2.4Hz,1H),3.48(dd,J=10.6,6.5Hz,1H),3.35(t,J=6Hz,2H),3.32-3.22(m,N+(CH2CH2CH2CH3)4,8H),1.70(s,3H),1.66-1.56(m,N+(CH2CH2CH2CH3)4,8H),1.54(s,9H),1.52-1.47(m,2H),1.36-1.45(m,N+(CH2CH2CH2CH3)4,8H),1.32(s,3H),1.30-1.18(m,30H),1.00-0.93(m,N+(CH2CH2CH2CH3)4,12H),0.86(t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.875(s)。MS m/z=928.18[M+1]。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素。中間体テトラブチルアンモニウム(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1.2.4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル)ホスフェート(0.518g、0.558mmol)を、THF(15mL)に溶解した。この溶液に、12M HCl水溶液(3.837mL、46mmol)を室温で添加した。反応物を室温で撹拌し、反応の進行をLC/MSで監視した。完了したら、反応物を濃縮し、残渣をTHF(2回)及びDCM(2回)で共蒸発させた。得られた残渣をDCMに取り、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(12gの装填カートリッジ、40g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100% DCM~20% MeOH/DCMの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.33-7.17(m,5H),6.83(dd,J=11.6,4.4Hz,2H),5.55(d,J=5.2Hz,1H),4.65-4.49(m,4H),4.20-4.08(m,2H),3.95(t,J=5.4Hz,2H),3.71(pent.,J=5Hz,1H),3.52(dd,J=10.6,3.8Hz,1H),3.44(dd,J=10.7,6.0Hz,1H),3.37(td,J=6.6,2.9Hz,2H),1.50(pent.,J=6.7Hz,2H),1.36-1.21(m,30H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.410。MS m/z=788.16[M+1]。
実施例97.(2S)-エチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-エチル2-アミノブタノエート塩酸塩。(S)-エチル2-アミノブタン酸(5g、48.5mmol)及びエタノール(28mL)の混合物に、TMSCl(17mL)を添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた固体をヘキサン中5%のEtOAcで粉砕し、濾過し、ヘキサン中5%のEtOAcで数回洗浄し、高真空下で15時間乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.83(s,3H),4.27(p,J=7.0Hz,2H),4.06(q,J=5.6Hz,1H),2.28-2.01(m,2H),1.31(t,J=7.0Hz,3H),1.12(t,J=7.4Hz,3H)。
(2S)-エチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体(S)-エチル2-アミノブタノエート塩酸塩(1.20g、7.16mmol)を、実施例88に使用した同じ手順によって中間体に変換した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.34-8.09(m,2H),7.45-7.30(m,4H),7.27-7.14(m,3H),4.15(m,2H),4.09-3.97(m,1H),3.90-3.74(m,1H),1.88-1.62(m,2H),1.24(m,3H),0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.68,-2.73。MS m/z 409(M+H)+。
(2S)-エチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。生成物を、実施例88に使用した同じ手順によって、中間体4(50mg、0.12mmol)及び中間体(2S)-エチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(71mg、0.18mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,0.56H),7.78(s,0.44H),7.39-7.06(m,5H),6.93-6.80(m,1H),6.73(m,1H),5.49(m,1H),4.63(m,1H),4.56-4.26(m,3H),4.19-3.94(m,2H),3.84-3.65(m,1H),1.69(m,1H),1.58(m,1H),1.18(m,3H),0.82(m 3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.61,3.60。MS m/z=561(M+H)+。
実施例98.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート
シクロヘキシルL-バリネート塩酸塩。4N塩酸(50mL)を、シクロヘキサノール(45g)中のL-バリン(5g、43mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を70℃まで加熱した。20時間後、反応混合物を減圧下、70℃で濃縮した。粗固体残渣をヘキサン(250mL)中に取り、24時間撹拌した。得られた白色の結晶性固体を、真空濾過によって収集して中間体を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 4.99-4.88(m,1H),3.89(d,J=4.5Hz,1H),2.36-2.21(m,1H),1.97-1.86(m,2H),1.83-1.70(m,1H),1.66-1.28(m,7H),1.12-1.02(m,6H)。
シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート。ジクロロメタン(23mL)中の中間体シクロヘキシルL-バリネート塩酸塩(0.945g、4.74mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.705mL、4.74mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.2mL、9.4mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(660mg、4.74mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.31-8.24(m,2H),7.49-7.18(m,7H),4.72-4.62(m,1H),3.74-3.66(m,1H),2.09-1.95(m,1H),1.79-1.64(m,2H),1.57-1.47(m,1H),1.44-1.25(m,7H),0.92-0.84(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.28(s),-0.59(s)。MS m/z=476.85[M+1]。
シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート。中間体4(20.0mg、0.060mmol)、中間体シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-バリネート(28.8mg、0.060mmol)、及び塩化マグネシウム(5.7mg、0.060mmol)の混合物に、アセトニトリル(0.50mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.026mL、0.151mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.025mL)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,0.55H),7.78(s,0.45H),7.34-7.10(m,5H),6.87-6.82(m,1H),6.75-6.71(m,1H),5.52-5.47(m,1H),4.76-4.58(m,2H),4.51-4.41(m,2H),4.38-4.30(m,1H),3.67-3.59(m,1H),2.05-1.91(m,1H),1.83-1.61(m,1H),1.56-1.26(m,9H),0.90-0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 4.15(s),4.09(s)。LCMS:MS m/z=629.32[M+1],tR=1.68分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.12分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=5.92分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例99.(2S)-エチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-イソプロピル3-アミノブタノエート塩酸塩。(S)-3-アミノ酪酸(1g、10mmol)をイソプロピルアルコール(30mL)lと混合した。塩化トリメチルシリル(12.7mL、100mmol)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。更なる塩化トリメチルシリル(6mL)を滴加した。反応物を80℃で20時間撹拌して、透明な溶液を得た。反応物を減圧下で濃縮してペーストを得、これを無水エーテル(100mL)と混合し、5分間撹拌した。固体を収集し、無水エーテル(50mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.20(s,3H),4.91(p,J=6.3Hz,1H),3.49-3.38(m,1H),2.73(dd,J=16.3,5.5Hz,1H),2.57-2.49(m,1H),1.19(m,9H)。
(3S)-イソプロピル3-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-イソプロピル3-アミノブタノエート塩酸塩(454mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、40分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。更なるp-ニトロフェノール(50mg)を添加し、1時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1%クエン酸水溶液(20mL)、続いて5%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.33-8.23(m,2H),7.52-7.34(m,4H),7.27-7.16(m,3H),6.18(ddd,J=13.4,9.8,1.8Hz,1H),4.79(pd,J=6.3,4.4Hz,1H),3.78-3.57(m,1H),2.43-2.22(m,2H),1.10(m,6H),1.05(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.90,-0.98。MS m/z=422.9[M+1],421.1[M-1]。
(3S)-イソプロピル3-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(3S)-イソプロピル3-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(76mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(29mg、0.3mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で15時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(400μL)を滴加し、室温で4時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(M,1H),7.37-7.24(m,2H),7.24-7.10(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.53-5.46(m,1H),4.97-4.89(m,1H),4.66-4.57(m,1H),4.48(t,J=5.4Hz,1H),4.45-4.26(m,2H),3.75-3.61(m,1H),2.47-2.23(m,2H),1.17(m,6H),1.11(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.83,3.74。MS m/z=575.0[M+1],573.0[M-1]。
実施例100.2-エチルブチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート
2-エチルブチル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩。1-アミノシクロブタンカルボン酸塩酸塩(1.52g、10mmol)を、無水テトラヒドロフラン(20mL)と混合した。2-エチル-1-ブタノール(1.5mL、12mmol)を添加した。塩化トリメチルシリル(12.7mL、100mmol)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。更なる2-エチル-1-ブタノール(3mL)を添加し、80℃で2日間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。2-エチル-1-ブタノール(15mL)を添加した。塩化トリメチルシリル(10mL)を滴加した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して中間体の濃度を得、これを高真空下で乾燥させ、更に精製することなく使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.85(s,3H),4.12(d,J=5.4Hz,2H),2.55-2.36(m,4H),2.11-1.93(m,2H),1.63-1.45(m,1H),1.35(p,J=7.3Hz,4H),0.87(t,J=7.4Hz,6H)。
2-エチルブチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。2-エチルブチル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩(590mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を1時間撹拌した。更なるp-ニトロフェノール(55mg)を添加し、1時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.34-8.23(m,2H),7.50-7.33(m,4H),7.21(m,3H),6.95(m,1H),3.90(d,J=5.6Hz,2H),2.42(m,2H),2.29-2.11(m,2H),1.88-1.68(m,2H),1.38(m,1H),1.25(m,4H),0.77(m,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-3.13。MS m/z=477.0[M+1],475.2[M-1]。
2-エチルブチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-エチルブチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート(76mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(29mg、0.3mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で15時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、室温で80分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.37-7.09(m,5H),6.83(m,1H),6.72(m,1H),5.51-5.49(m,1H),4.62(m,1H),4.53-4.32(m,3H),4.07-3.99(m,2H),2.57-2.36(m,2H),2.36-2.18(m,2H),1.96-1.76(m,2H),1.58-1.43(m,1H),1.43-1.29(m,4H),0.94-0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.95,1.83。MS m/z=629.1[M+1],627.0[M-1]。
実施例101.(2S)-ペンタン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-ペンタン-3-イル2-アミノプロパノエート塩酸塩。L-アラニネート(5g、56.12mmol)及び3-ヒドロキシペンタン(50mL)の混合物に、TMSCl(20mL)を添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、80℃で回転蒸発器で濃縮した。得られた固体をヘキサン中5%のEtOAcで粉砕し、濾過し、ヘキサン中5%のEtOAcで数回洗浄し、高真空下で一晩乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.79(s,3H),4.83(p,J=6.2Hz,1H),4.19(p,J=6.5Hz,1H),1.72(d,J=7.2Hz,3H),1.67-1.52(m,4H),0.88(td,J=7.5,1.7Hz,6H)。
(2S)-ペンタン-3-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体(S)-ペンタン-3-イル2-アミノプロパノエート塩酸塩(1.00g、5.11mmol)を、塩化メチレン(15mL)に懸濁し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.76mL、5.11mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(1.42mL、10.22mmol)を-78℃で30分かけて添加し、得られた混合物を-78℃で30分間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(711mg、5.11mmol)を一度に添加し、トリエチルアミン(0.71mL、5.11mmol)を-78℃で30分かけて添加した。混合物を-78℃で30分間撹拌し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~20%のEtOAc)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.46-7.30(m,4H),7.31-7.14(m,3H),4.78(m,1H),4.27-4.04(m,1H),3.98-3.77(m,1H),1.72-1.45(m,4H),1.42(m,3H),0.84(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.99,-3.06。MS m/z=437(M+H)+。
(2S)-ペンタン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。DMF(3mL)中の中間体4(66mg、0.30mmol)、中間体(2S)-ペンタン-3-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(170mg、0.39mmol)、及びMgCl2(28mg、0.30mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.087mL、0.50mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を60℃で15時間撹拌し、HPLC(水中0~100%のACN)によって精製して中間体を得、これをACN(3mL)に溶解し、C-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、5~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.36-7.07(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.76-4.59(m,2H),4.54-4.40(m,2H),4.34(m,1H),3.89(m,1H),1.63-1.42(m,4H),1.27(m,3H),0.91-0.75(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.37,3.29。MS m/z=589(M+H)+。
実施例102.(2R)-ネオペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(R)-ネオペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩。中間体は、実施例97に使用した同じ手順を使用することによって、中間体(R)-2-アミノプロパン酸(500mg、5.61mmol)及び中間体ネオペンチルアルコール(5.0g、56.7mmol)から得た。
(2R)-ネオペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体(R)-ネオペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(1.0g、5.11mmol)を、実施例88に使用した同じ手順によって中間体に変換した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.43-7.30(m,4H),7.28-7.15(m,3H),4.25-4.13(m,1H),3.97-3.88(m,1H),3.86(dd,J=10.6,1.2Hz,1H),3.78(dd,J=10.5,3.4Hz,1H),1.43(m,3H),0.92(m,9H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.01,-3.06。MS 437(M+H)+。
(2R)-ネオペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。生成物は、実施例88に使用した同じ手順によって、中間体4(80mg、0.19mmol)及び中間体(2R)-ネオペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(198mg、0.45mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.5H),7.78(s,0.5H),7.37-7.25(m,2H),7.23-7.08(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.62(m,1H),4.52-4.41(m,2H),4.35(m,1H),3.96(m,1H),3.83(m,1H),3.70(m,1H),1.31(dd,J=7.2,1.0Hz,1.5H),1.24(dd,J=7.2,1.2Hz,1.5H),0.89(d,J=1.7Hz,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.39,3.08。MS m/z=589(M+H)+。
実施例103.(2S)-シクロヘキシル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-シクロヘキシル2-アミノブタノエート塩酸塩。4N塩酸(12mL)を、シクロヘキサノール(5mL)中の(S)-2-アミノ酪酸(1g、10mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を70℃まで加熱した。20時間後、反応混合物を減圧下、70℃で濃縮した。粗固体残渣をヘキサン(150mL)中に取り、4時間撹拌した。得られた白色の結晶性固体を、真空濾過によって収集して中間体を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 4.96-4.86(m,1H),3.96(t,J=6.1Hz,1H),2.02-1.85(m,4H),1.82-1.70(m,2H),1.63-1.26(m,6H),1.05(t,J=7.5Hz,3H)。
(2S)-シクロヘキシル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。ジクロロメタン(23mL)中の(S)-シクロヘキシル2-アミノブタノエート塩酸塩(0.878g、4.74mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.705mL、4.74mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.2mL、9.4mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(660mg、4.74mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(br d,J=9.1Hz,2H),7.52-7.33(m,4H),7.29-7.17(m,3H),6.61(td,J=12.8,10.2Hz,1H),4.65-4.55(m,1H),3.74(tdd,J=10.1,7.8,5.6Hz,1H),1.75-1.37(m,6H),1.36-1.13(m,5H),0.76(dd,J=7.4,6.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.79(s),-1.03(s)。MS m/z=462.93[M+1]。
(2S)-シクロヘキシル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体4(35.0mg、0.106mmol)、中間体(2S)-シクロヘキシル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(49.0mg、0.106mmol)、及び塩化マグネシウム(10.1mg、0.106mmol)の混合物に、アセトニトリル(0.50mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.246mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.123mL、1.5mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。MS m/z=615.16[M+H]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例104.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.82(s,1H),7.39-7.17(m,5H),6.87(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.5Hz,1H),5.52(d,J=5.0Hz,1H),4.74-4.61(m,2H),4.53-4.32(m,3H),3.95(p,J=6.2Hz,1H),3.78(dt,J=9.5,6.6Hz,1H),1.84-1.22(m,11H),0.86(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 3.69(s)。MS m/z=615.16[M+H]
実施例105.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.81(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.24-7.14(m,3H),6.88(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.5Hz,1H),5.54(d,J=5.1Hz,1H),4.78-4.69(m,1H),4.65(t,J=5.3Hz,1H),4.55-4.47(m,2H),4.39(dd,J=10.9,5.3Hz,1H),3.95(p,J=6.2Hz,1H),3.77(td,J=7.9,5.4Hz,1H),1.87-1.25(m,11H),0.86(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 3.68(br s)。MS m/z=615.16[M+H]
実施例106.エチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート
エチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート。エチル1-アミノシクロプロパン-1-カルボキシレート塩酸塩(1.0g、6.04mmol)を、実施例88に使用した同じ手順によって中間体に変換した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(m,2H),7.41-7.30(m,4H),7.30-7.14(m,3H),4.05(m,3H),1.68-1.44(m,4H),1.16(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.16。MS m/z=407(M+H)+。
エチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート。THF(4mL)中の中間体4(100mg、0.30mmol)、中間体エチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート(147mg、0.36mmol)、及びMgCl2(43mg、0.45mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.76mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を60℃で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.5mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィ(塩化メチレン中0~15%のMeOH)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.5H),7.77(s,0.5H),7.38-7.23(m,2H),7.24-7.11(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.53-5.45(m,1H),4.64(m,1H),4.54(m,0.5H),4.52-4.40(m,2H),4.37(m,0.5H),4.13-4.01(m,2H),1.32(m,2H),1.17(m,3H),1.07(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.7,3.61。MS m/z=559(M+H)+。
実施例107.エチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロプロパンカルボキシレート
シクロヘキシル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩。1-アミノシクロブタンカルボン酸塩酸塩(758mg、5mmol)をシクロヘキサノール(5mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(6.4mL、50mmol)を滴加し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。更なるシクロヘキサノール(5mL)及び塩化トリメチルシリル(6mL)を添加した。反応物を80℃で撹拌し、20時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣をトルエン(5回)と共沸させて、ゲル/固体を得た。ヘキサン(100mL)を添加し、15分間撹拌して固体を得、これを収集し、ヘキサン(50mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.77(s,3H),4.84(tt,J=7.8,3.6Hz,1H),2.47-2.35(m,4H),2.10-1.95(m,2H),1.78(m,2H),1.67(m,2H),1.59-1.24(m,6H)。
シクロヘキシル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。シクロヘキシル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩(584mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.34-8.23(m,2H),7.50-7.43(m,2H),7.43-7.35(m,2H),7.27-7.16(m,3H),6.90(d,J=11.7Hz,1H),4.64(m,1H),2.43(m,2H),2.28-2.14(m,2H),1.88-1.72(m,2H),1.72-1.52(m,4H),1.42(dd,J=11.7,6.4Hz,1H),1.36-1.16(m,5H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-3.06。MS m/z=474.9[M+1],473.2[M-1]。
シクロヘキシル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。中間体4(50mg、0.15mmol)及びシクロヘキシル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート(85mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で14時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、室温で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH10を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.37-7.09(m,5H),6.87-6.81(m,1H),6.72(m,1H),5.52-5.47(m,1H),4.75(m,1H),4.67-4.59(m,1H),4.54-4.32(m,3H),2.47(m,2H),2.34-2.17(m,2H),1.97-1.59(m,7H),1.58-1.24(m,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 2.00,1.88。MS m/z=627.1[M+1],625.0[M-1]。
実施例108.(2S)-シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-シクロペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩。中間体は、中間体11に使用された同じ手順によって、L-アラニネート(3g、33.67mmol)及びシクロペンタノール(31mL)から調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.73(d,J=5.8Hz,3H),5.26(tt,J=5.7,2.4Hz,1H),4.14(q,J=6.5Hz,1H),1.99-1.41(m,11H)。
(2S)-シクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。(S)-シクロペンチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(1.0g、5.16mmol)を、中間体25に使用した同じ手順によって中間体に変換した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.45-7.29(m,4H),7.29-7.11(m,3H),5.17(m,1H),4.18-3.97(m,1H),3.93-3.75(m,1H),1.92-1.79(m,2H),1.76-1.51(m,6H),1.38(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.99,-3.03。MS m/z=435(M+H)+。
(2S)-シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。THF(3mL)中の中間体4(79mg、0.24mmol)、中間体(2S)-シクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(155mg、0.326mmol)、及びMgCl2(34mg、0.36mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.104mL、0.60mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.3mL)を添加した。混合物を2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(m,1H),7.41-7.08(m,5H),6.87(m,1H),6.74(m,1H),5.50(m,1H),5.13-5.06(m,0.31H),5.03(td,J=6.0,3.1Hz,0.69H),4.69-4.55(m,1H),4.55-4.21(m,3H),3.84(m,1H),1.93-1.43(m,8H),1.24(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32,2.75。MS m/z=587(M+H)+。
実施例109.(2S)-シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-シクロペンチル2-アミノブタノエート塩酸塩。(S)-2-アミノ酪酸(515mg、5mmol)をシクロペンタノール(10mL)と混合した。塩化チオニル(1.1mL、15mmol)を滴加した。反応混合物を60℃まで加熱し、20時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して固体を得た。ヘキサン(100mL)を添加し、15分間撹拌した。固体を収集し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.48(s,3H),5.17(ddt,J=5.9,4.0,2.1Hz,1H),3.88(t,J=6.0Hz,1H),1.81(m,4H),1.73-1.50(m,6H),0.90(t,J=7.5Hz,3H)。
(2S)-シクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-シクロペンチル2-アミノブタノエート塩酸塩(519mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(20mL)、続いて2%クエン酸水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.34-8.22(m,2H),7.53-7.31(m,4H),7.30-7.15(m,3H),6.60(dt,J=13.4,10.4Hz,1H),4.98(m,1H),3.72(m,1H),1.82-1.67(m,2H),1.67-1.40(m,8H),0.75(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.82,-1.02。MS m/z=448.9[M+1],447.1[M-1]。
(2S)-シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(2S)-シクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(81mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で14時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、室温で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH9を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.36-7.10(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.53-5.47(m,1H),5.19-4.93(m,1H),4.62(m,1H),4.53-4.39(m,2H),4.35(m,1H),3.72(m,1H),1.90-1.43(m,10H),0.82(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.66,3.59。MS m/z=601.1[M+1],699.0[M-1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IC、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例110.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.48(d,J=4.9Hz,1H),5.02(tt,J=5.6,2.4Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.50-4.37(m,2H),4.32(dd,J=10.9,5.3Hz,1H),3.71(ddd,J=9.6,7.4,5.7Hz,1H),1.85-1.46(m,10H),0.83(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.67。
実施例111.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.33-7.23(m,2H),7.20-7.10(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),5.09(tt,J=5.6,2.5Hz,1H),4.62(t,J=5.4Hz,1H),4.54-4.41(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.3Hz,1H),3.77-3.65(m,1H),1.91-1.48(m,10H),0.82(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.61。
実施例112.シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート
シクロペンチル2-アミノアセテート塩酸塩。グリシン(750mg、10mmol)をシクロペンタノール(10mL)と混合した。塩化チオニル(2.6mL)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を60℃まで加熱し、20時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥させた。ヘキサン(100mL)を添加し、15分間撹拌して固体を得た。固体を収集し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.38(s,3H),5.17(tt,J=6.3,2.5Hz,1H),3.71(s,2H),1.94-1.73(m,2H),1.73-1.47(m,6H)。
シクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。シクロペンチル2-アミノアセテート塩酸塩(449mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を3時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(10mL)、続いて2%クエン酸水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.34-8.21(m,2H),7.53-7.43(m,2H),7.43-7.34(m,2H),7.29-7.15(m,3H),6.53(dt,J=14.3,7.1Hz,1H),5.04(m,1H),3.71(dd,J=14.9,7.1Hz,2H),1.77(m,2H),1.54(m,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.11。MS m/z=420.9[M+1],419.1[M-1]。
シクロペンチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート。中間体4(50mg、0.15mmol)及びシクロペンチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート(76mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で8時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、室温で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH9を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.37-7.10(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),5.12(m,1H),4.62(m,1H),4.56-4.32(m,3H),3.67-3.58(m,2H),1.81(m,2H),1.74-1.48(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 4.52,4.36。MS m/z=573.1[M+1],571.0[M-1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IC、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例113.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.2Hz,1H),5.09(tt,J=5.6,2.5Hz,1H),4.68-4.58(m,1H),4.44(m,3H),3.66-3.58(m,2H),1.80(m,2H),1.74-1.48(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 4.54。
実施例114.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.34-7.25(m,2H),7.23-7.12(m,3H),6.87-6.82(m,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),5.15(ddt,J=8.1,5.4,2.4Hz,1H),4.65-4.57(m,1H),4.51(m,2H),4.36(dd,J=10.8,5.1Hz,1H),3.67-3.55(m,2H),1.83(m,2H),1.75-1.50(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 4.39。
実施例115.(2S)-ペンタン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
(S)-ペンタン-3-イル2-アミノブタノエート塩酸塩。L-2-アミノ酪酸(515mg、5mmol)を3-ペンタノール(10mL)と混合した。塩化トリメチルシリル(6.4mL、50mmol)を滴加し、30分間撹拌した。反応混合物を60℃まで加熱し、20時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。ヘキサン(100mL)を添加し、15分間撹拌して固体を得た。固体を収集し、ヘキサン(100mL)で洗浄し、高真空下で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.50(s,3H),4.76(tt,J=7.2,5.1Hz,1H),3.97(t,J=5.9Hz,1H),1.84(m,2H),1.67-1.43(m,4H),0.93(t,J=7.5Hz,3H),0.84(td,J=7.4,2.8Hz,6H)。
(2S)-ペンタン-3-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。ジクロロリン酸フェニル(374μL,2.5mmol)を、無水ジクロロメタン(25mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-ペンタン-3-イル2-アミノブタノエート塩酸塩(524mg、2.5mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(768μL,5.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(384μL,2.75mmol)を滴加し、20分間撹拌した。p-ニトロフェノール(278mg、2mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(10mL)、続いて2%クエン酸水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.31-8.23(m,2H),7.52-7.33(m,4H),7.28-7.15(m,3H),6.62(m,1H),4.62(m,1H),3.85-3.71(m,1H),1.74-1.31(m,6H),0.84-0.67(m,9H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.77,-1.00。MS m/z=451.0[M+1],449.1[M-1]。
(2S)-ペンタン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(2S)-ペンタン-3-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(81mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、氷浴中で60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH9を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.36-7.10(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.76-4.56(m,2H),4.54-4.40(m,2H),4.34(m,1H),3.78(m,1H),1.73(m,1H),1.66-1.44(m,5H),0.90-0.75(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.72,3.63。MS m/z=603.1[M+1],601.0[M-1]。
実施例116.(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセテート。
中間体4(40.0mg、0.093mmol)、中間体35(57.69mg、0.111mmol)、及び塩化マグネシウム(13.24mg、0.139mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.040mL、0.232mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.200mL、2.4mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.36分、MS m/z=671.34[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.75(br s,2 H),7.39-7.20(m,3H),7.23-7.04(m,2H),6.84(d,J=4.5,1H),6.70(d,J=4.5,1H),6.09(m,1H),5.96(m,1H),5.47(d,J=5.9Hz,1H),5.37(m,1H),4.45(m,1H),4.39-4.22(m,2H),3.99-3.81(m,2H),3.77(m,1H),3.62-3.44(m,1H),1.67-0.65(m,22H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 4.06(s),3.90(s)。
実施例117.(2R)-エチル1-((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート
(S)-1-tert-ブチル2-エチルピロリジン-1,2-ジカルボキシレート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-プロリン(10g、0.046mol)をCH2Cl2(200mL)に溶解した。この溶液に、EDCI(8.66g、0.056mol)、DMAP(1.70g、0.014mol)、及びDIPEA(8.9mL、0.051mol)を添加した。次いで、EtOH(13.56mL、0.232mL)を添加し、反応物を室温で撹拌した。2時間後、反応物を氷浴中で冷却し、飽和NaHCO3水溶液をピペットで添加することによってクエンチした。混合物を室温まで温め、CH2Cl2及び飽和NaHCO3水溶液で更に希釈した。層を分離し、有機層を水で洗浄した。次いで、有機相をpH3の水(水を分液漏斗に添加し、0.5N HClを添加することによってpHを調整した)、半飽和ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去した。濾液を濃縮し、中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(25gの装填カートリッジ、220g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~35% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 4.17-4.00(m,3H),3.40-3.26(m,2H),2.26-2.12(m,1H),1.88-1.75(m,3H),1.39(s,Boc rotamer #1,4H),1.33(s,Boc rotamer #2,5H),1.22-1.15(m,3H)。
(S)-エチルピロリジン-2-カルボキシレート塩酸塩。中間体(S)-1-tert-ブチル2-エチルピロリジン-1,2-ジカルボキシレート(6.94g、0.029mol)をCH2Cl2(20mL)に溶解した。この溶液に、ジオキサン(35.66mL、0.143mol)中の4N HCl溶液を添加した。得られた溶液を室温で撹拌し、反応の進行をTLCによって監視した。1時間5分後、反応物を油に濃縮し、次いでCH2Cl2で2回共蒸発させた。得られた残渣を高真空下に一晩置き、その後の反応でそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 10.34(brs,1H),9.03(brs,1H),4.33(t,J=9.1Hz,1H),4.21(quart,J=7.2Hz,2H),3.28-3.13(m,2H),2.31-2.20(m,1H),2.04-1.84(m,3H),1.24(t,J=7.2Hz,3H)。
(2S)-エチル1-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート。中間体(S)-エチルピロリジン-2-カルボキシレート塩酸塩(1.725g、9.602mmol)をCH2Cl2(50mL)に溶解した。この溶液を氷浴中で冷却し、ジクロロリン酸フェニル(1.242mL、8.35mmol)、続いてEt3N(2.58mL、18.37mmol)を添加した。反応物は、不均一な白色混合物になる。冷浴を除去し、反応物を室温で1時間30分間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(1.1g、7.932mmol)、続いて追加のEt3N(1.17mL、8.35mmol)を添加した。反応の進行をLC/Mによって監視し、40分後に、NMI(0.632mL、7.932mmol)を添加した。反応物を更に30分間撹拌し、次いでEt2Oで希釈した。得られた固体を濾過によって除去した。濾液を濃縮し、中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(25gの装填カートリッジ、120g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~50% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.35-8.25(m,2H),7.56-7.39(m,4H),7.33-7.21(m,3H),4.35-4.26(m,1H),4.10-3.96(m,2H),3.41-3.33(m,2H),2.18-2.06(m,1H),1.96-1.74(m,3H),1.11(td,J=7.1,2.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-3.589(s),-3.688(s)。MS m/z=421.2[M+1]。
(2R)-エチル1-((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート。中間体4(0.05g、0.151mmol)をNMP(0.5mL)に溶解し、次いでTHF(0.5mL)を添加した。この溶液を氷浴中で冷却し、THF(0.181mL、0.181mmol)中のtert-BuMgClの1M溶液を添加し、白色の沈殿物を形成させた。冷浴を除去し、反応物を室温で10分間撹拌した。THF(0.5mL)中の中間体(2S)-エチル1-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート(0.089g、0.211mmol)の溶液を添加した。反応物を室温で撹拌し、進行をLC/MSによって監視した。5時間後、反応物を氷浴中で冷却し、氷AcOH(0.026mL、0.453mmol)の添加によってクエンチした。氷浴を除去し、撹拌を室温で10分間続けた。揮発性物質を蒸発によって除去し、生成物(0.065g、70%)をHPLCによって残渣から単離した。
前の反応から生成物(0.065g、0.106mmol)をTHF(2mL)に溶解し、12MのHCl水溶液を滴加した。反応物を室温で撹拌し、進行をLC/MSによって監視した。2時間10分後、反応物を氷浴中で冷却し、反応物を飽和NaHCO3水溶液(約3mL)の添加によってクエンチし、続いて反応物のpHがもはや酸性でなくなるまで、固体NaHCO3を少量ずつ添加した。得られた混合物の揮発性成分を回転蒸発によって除去し、残渣を最小の水とCH2Cl2とに分配した。次いで、水相をCH2Cl2で更に抽出し、合わせた有機物を濃縮し、生成物をHPLCによって残渣から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),7.38-7.29(m,2H),7.29-7.15(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.7Hz,1H),4.63(dd,J=5.7,4.7Hz,1H),4.45(d,J=5.7Hz,1H),4.37-4.34(m,2H),4.12(dt,J=8.6,3.8Hz,1H),4.02(quart,J=7.1Hz,2H),3.42-3.34(m,1H),3.30-3.24(m,1H),2.02-1.94(m,1H),1.86-1.67(m,3H),1.15(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.605(s),1.354(s)。MS m/z=572.99[M+1]。
実施例118.(2S)-シクロブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
THF(3mL)中の中間体4(79mg、0.24mmol)、中間体47(150mg、0.36mmol)、及びMgCl2(34mg、0.36mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.104mL、0.60mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(3mL)に溶解し、c-HCl(0.5mL)を添加した。得られた混合物を2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.70(m,1H),7.26-7.16(m,2H),7.17-7.01(m,3H),6.75(m,1H),6.64(m,1H),5.40(m,1H),4.75(m,1H),4.60-4.47(m,1H),4.47-4.13(m,3H),3.85-3.65(m,1H),2.26-2.03(m,2H),1.99-1.77(m,2H),1.77-1.37(m,2H),1.16(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。MS m/z=573(M+H)+。
実施例119.実施例2のジアステレオマーの分離
実施例2をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.25(m,2H),7.18-7.10(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.55-4.42(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.1Hz,1H),4.03(qd,J=10.9,6.7Hz,2H),3.88(dq,J=9.5,7.1Hz,1H),2.59(p,J=7.3Hz,1H),2.07-1.94(m,2H),1.94-1.66(m,4H),1.26(dd,J=7.2,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。
実施例120.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.38-7.27(m,2H),7.26-7.09(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.41(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),4.33(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),4.00(dd,J=10.9,6.8Hz,1H),3.96-3.83(m,2H),2.54(p,J=7.4Hz,1H),2.04-1.93(m,2H),1.93-1.77(m,2H),1.77-1.61(m,2H),1.26(dd,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。
実施例121.(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセテート
(S)-シクロプロピルメチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩。L-シクロヘキシルグリシン(0.80g、5.75mmol)をシクロプロピルメタノール(10mL)に溶かし、クロロチメチルシラン(1.16mL、9.16mmol)を一度に添加した。予熱した60℃の油浴に16時間入れた。濃縮し、60℃の回転蒸発器浴中で5回トルエンで共蒸発させた。高真空下に一晩置いて、中間体を得た。この物質を次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.44(br s,2H),4.40(br s,1H),4.12-3.91(m,1H),3.86(dd,J=18.9,6.2Hz,2H),1.88-1.51(m,2H),1.39-0.71(m,5H),0.65--0.07(m,8H)。
(2S)-シクロプロピルメチル2-シクロヘキシル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート。ジクロロメタン(50mL)中の(S)-シクロプロピルメチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩(0.96g、4.53mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.68mL、4.53mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.40mL、9.92mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(599mg、4.31mmol)及びトリエチルアミン(0.69mL、4.97mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、不純な中間体を得た。次いで、部分的に純粋な物質を、水中20~100% ACNの、改質剤を含まない逆相HPLCによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(m,2H),7.53-7.33(m,3H),7.33-7.05(m,3H),6.57(dt,J=12.8,10.5Hz,1H),3.84-3.73(m,2H),3.64(m,1H),1.50(m,5H),1.37-0.67(m,8H),0.44(m,2H),0.19(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.40(s),-0.62(s)。LC/MS:tR=2.05分、MS m/z=489.01[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-2-シクロヘキシルアセテート。中間体4(43.0mg、0.10mmol)、中間体(2S)-シクロプロピルメチル2-シクロヘキシル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート(58.42mg、0.120mmol)、及び塩化マグネシウム(14.23mg、0.149mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.043mL、0.249mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.42分、MS m/z=641.07[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.74(br s,2H),7.31(td,J=8.6,7.1Hz,2H),7.21-7.03(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.70(d,J=4.5Hz,1H),6.09(d,J=8.31Hz,1H),5.96(m,1H),5.47(m,1H),5.37(t,J=5.9Hz,1H),4.55-4.37(m,1H),4.37-4.22(m,2H),4.14(m,1H),3.94-3.64(m,2H),3.53(td,J=10.2,6.5Hz,1H),1.71-1.31(m,6H),1.21-0.81(m,6H),0.55-0.31(m,2H),0.19(dd,J=12.1,5.3Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.96(s),3.93(s)。
実施例122.(2S)-(S)-ピロリジン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-tert-ブチル3-(((S)-2-アミノプロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート。Cbz-L-アラニン(446mg、2mmol)を(S)-Boc-3-ピロリジノール374mg、2mmol)と混合し、無水N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解した。HATU(789mg、2.1mmol)を一度に添加し、15分間撹拌した。トリエチルアミン(588μL,4mmol)を一度に添加した。反応物を16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×15mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)、及び最終的にブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをテトラヒドロフラン(15mL)に溶解した。Degussa 10%パラジウム炭素(50mg)を添加し、反応混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮して中間体を得た。物質を、精製することなく次のステップに使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.30(s,1H),3.64-3.28(m,5H),2.17-1.93(m,2H),1.46(s,9H),1.33(dd,J=7.0,2.2Hz,3H)。
(3S)-tert-ブチル3-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート。ジクロロリン酸フェニル(161μL,1.08mmol)を、無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(S)-tert-ブチル3-(((S)-2-アミノプロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(280mg、1.08mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(332μL,2.4mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(120mg、0.86mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(10mL)、続いて2%クエン酸水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(m,2H),7.53-7.32(m,4H),7.30-7.15(m,3H),6.69(m,1H),5.13(s,1H),4.01-3.92(m,1H),3.52-3.30(m,2H),3.17(t,J=9.6Hz,2H),2.02(m,1H),1.80(m,1H),1.35(m,9H),1.21(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.36,-1.45。MS m/z=558.1[M+1],534.2[M-1]。
(2S)-(S)-ピロリジン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(3S)-tert-ブチル3-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(88mg、0.165mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、氷浴中で100分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH19を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、改質剤として0.1%トリフルオロ酢酸を含む0~100%アセトニトリル/水)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.05-7.96(m,1H),7.43-7.09(m,6H),6.98-6.90(m,1H),5.58-5.50(m,1H),5.47-5.34(m,1H),4.59-4.51(m,1H),4.51-4.31(m,3H),3.97(m,1H),3.56-3.32(m,4H),2.36-2.09(m,2H),1.41-1.29(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.55,3.43。MS m/z=588.1[M+1],586.0[M-1]。
実施例123.(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-2-シクロペンチルアセテート
(S)-シクロプロピルメチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩。L-シクロヘキシルグリシン(0.80g、5.75mmol)をシクロプロピルメタノール(10mL)に溶かし、クロロチメチルシラン(1.16mL、9.16mmol)を一度に添加した。予熱した60℃の油浴に16時間入れた。濃縮し、60℃の回転蒸発器浴中で5回トルエンで共蒸発させた。高真空下に一晩置いて、中間体を得た。この物質を次のステップにそのまま使用した。LC/MS:tR=0.61分、MS m/z=197.95[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-シクロプロピルメチル2-シクロペンチル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート。ジクロロメタン(50mL)中の(S)-2-エチルブチル2-アミノ-2-シクロヘキシルアセテート塩酸塩(1.19g、4.80mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.72mL、4.80mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.40mL、9.92mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(635mg、4.56mmol)及びトリエチルアミン(0.69mL、4.97mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、不純な中間体を得た。次いで、部分的に純粋な物質を、水中20~100% ACNの、改質剤を含まない逆相HPLCによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(d,J=9.0Hz,2H),7.58-7.28(m,3H),7.31-7.08(m,3H),6.70(dt,J=13.0,10.7Hz,1H),3.87-3.71(m,2H),3.63(qd,J=9.5,5.7Hz,1H),2.09(dt,J=13.7,6.8Hz,1H),1.64-0.68(m,10H),0.53-0.35(m,2H),0.19(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.71(s),-0.97(s)。LC/MS:tR=1.94分、MS m/z=475.02[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-2-シクロペンチルアセテート。中間体4(43.0mg、0.10mmol)、中間体(2S)-シクロプロピルメチル2-シクロヘキシル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)アセテート(64.0mg、0.135mmol)、及び塩化マグネシウム(14.23mg、0.149mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.043mL、0.249mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.37分、MS m/z=627.07[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.75(s,2H),7.31(m,2H),7.25-7.05(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),6.22-5.95(m,2H),5.47(d,J=5.9Hz,1H),5.36(t,J=6.0Hz,1H),4.45(m,1H),4.28(m,2H),4.13(m,1H),3.94-3.61(m,2H),3.62-3.40(m,1H),1.71-0.88(m,10H),0.43(m,2H),0.31-0.08(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.74(s),3.64(s)。
実施例124.(2R)-ブチル1-((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート
(S)-1-tert-ブチル2-ブチルピロリジン-1,2-ジカルボキシレート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 4.18-3.96(m,3H),3.40-3.26(m,2H),2.26-2.13(m,1H),1.87-1.75(m,3H),1.60-1.48(m,2H),1.39(s,Boc rotamer #1,3H),1.33(s,Boc rotamer #2,6H),1.36-1.28(m,2H),0.88(td,J=7.4,2.8Hz,3H)。
(S)-ブチルピロリジン-2-カルボキシレート塩酸塩。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。
(2S)-ブチル1-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.30(m,2H),7.55-7.50(m,2H),7.49-7.21(m,5H),4.36-4.28(m,1H),4.05-3.90(m,2H),3.41-3.33(m,2H),2.18-2.06(m,1H),1.95-1.74(m,3H),1.50-1.40(m,2H),1.30-1.20(m,2H),0.82(q,J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-3.596(s),-3.726(s)。MS m/z=449.03[M+1]。
(2R)-ブチル1-((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)ピロリジン-2-カルボキシレート。生成物は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.37-7.14(m,5H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.7Hz,1H),4.62(dd,J=5.6,4.8Hz,1H),4.44(d,J=5.7Hz,1H),4.35(d,J=7.2Hz,2H),4.16-4.10(m,1H),4.03-3.93(m,2H),3.43-3.35(m,1H),3.30-3.24(m,1H),2.04-1.91(m,1H),1.87-1.69(m,3H),1.56-1.46(m,2H),1.36-1.24(m,2H),0.88(t,J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.575(s),1.347(s)。MS m/z=601.13[M+1]。
実施例125.(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)シクロブタン-1-カルボキシレート
(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.73(s,回転異性体#1,0.80H),7.41(s,回転異性体#2,0.2H),5.00(s,回転異性体#2,0.5H),4.96(s,回転異性体#1,1.5H),2.48-2.39(2H),2.20-2.05(5H),1.95-1.76(2H),1.34(s,回転異性体#1,6.75H),1.26(s,回転異性体#2,2.25H)。
(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-アミノシクロブタンカルボキシレート塩酸塩。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。
(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.27(m,2H),7.47-7.37(m,4H),7.25-7.19(m,3H),7.04(d,J=11.8Hz,1H),4.95(s,2H),2.48-2.42(m,2H),2.29-2.16(m,2H),2.09(s,3H),1.88-1.73(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-3.216(s)。MS m/z=504.93[M+1],1008.74[2M+1]。
(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタン-1-カルボキシレート。中間体4(0.054g、0.163mmol)、中間体(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソール-4-イル)メチル1-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)シクロブタンカルボキシレート(0.099g、0.196mmol)及びMgCl2(0.023g、0.244mmol)を、THF(2.5mL)に取った。得られた混合物を50℃の浴中に10分間入れ、次いでDIPEA(0.071mL、0.407mmol)を添加した。反応物を50℃で撹拌し、反応の進行をLC/MSによって監視した。2時間40分後、反応物を室温まで冷却し、12M HCl(水溶液)(0.3mL)を滴加した。反応物を室温で撹拌し、反応の進行をLC/MSによって監視した。35分後、追加の12M HCl(水溶液)(0.15mL)を添加した。反応物を更に35分間撹拌した。反応物を氷浴中で冷却し、NaHCO3の飽和溶液の添加でクエンチした。得られた混合物をCH2Cl2(3回)で抽出した。合わせた有機抽出物を濃縮し、生成物を、リンにおける異性体の混合物として、HPLCによって残渣から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4,アスタリスク(*)が付いた化学シフトは、第2の異性体上に存在する関連プロトンのシフトを示す)δ 7.80(s,0.6H),7.77*(s,0.4H),7.36-7.12(m,5H),6.87-6.82(m,1H),6.75(d,J=4.6Hz,0.6H),6.71*(d,J=4.6Hz,0.4H),5.52-5.48(m,1H),4.94(d,J=2.2Hz,0.8H),4.89*(d,J=2.2Hz,1.2H),4.65(t,J=5.6Hz,0.6H),4.62*(t,J=5.6Hz,0.4H),4.49(quart.,J=5.5Hz,1H),4.46-4.33(m,2H),2.57-2.42(m,2H),2.31-2.15(m,2H),2.13(s,1.2H),2.10(s,1.8H),1.94-1.80(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 1.841(s),1.735(s)。MS m/z=657.01[M+1]。
実施例126.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパノエート
メチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート。メチル2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピオネート(1.3g、10mmol)を無水ジクロロメタン(12mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。p-トルエンスルホン酸一水和物(190mg、1mmol)を一度に添加した。3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(1.1mL、12mmol)を滴加した。反応物を室温までゆっくりと温め、12時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.59(t,J=3.3Hz,1H),3.80(ddd,J=11.6,8.9,2.9Hz,1H),3.73(d,J=9.2Hz,1H),3.68(s,3H),3.50(ddt,J=9.2,5.6,2.6Hz,1H),3.37(d,J=9.2Hz,1H),1.78(m,1H),1.70-1.44(m,5H),1.22(s,3H),1.20(s,3H)。
2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート。メチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート(1.5g、6.9mmol)を、無水テトラヒドロフラン(15mL)に溶解した。水酸化ナトリウム(276mg、6.9mmol)を水(10mL)に溶解し、反応物に添加し、16時間撹拌した。メタノール(10mL)を添加した。反応物を16時間撹拌した。反応物を、ヘキサン(100mL)、次いで5%クエン酸水溶液でpH4に酸性化し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。酢酸エチル抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれを無水N,N-ジメチルホルムアミド(7mL)に溶解し、室温で撹拌した。N-Cbz-アミノエタノール(1.35g、6.9mmol)を一度に添加した。HATU(2.88g、7.6mmol)を添加し、5分間撹拌した。トリエチルアミン(1.9mL、13.8mmol)を添加し、10分間撹拌した。次いで、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(84mg、0.69mmol)を添加した。反応物を1時間撹拌した。更なる4-(ジメチルアミノ)ピリジン(340mg)を添加し、2時間撹拌した。更なる4-(ジメチルアミノ)ピリジン(310mg)を添加し、16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(35mL)で希釈し、水(2×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.27(m,5H),5.78(bs,1H),5.21-4.98(m,2H),4.43(m,1H),4.40-4.28(m,1H),4.03(ddd,J=11.0,7.1,3.4Hz,1H),3.91(d,J=8.8Hz,1H),3.81(m,1H),3.55-3.33(m,3H),3.27(d,J=8.7Hz,1H),1.66(m,2H),1.41(m,4H),1.19(d,J=9.8Hz,6H)。
2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート。2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート(1.3g、3.4mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(50mg)を添加し、反応物を水素雰囲気下で20時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し、得られた粗生成物を精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(510μL,3.4mmol)を、無水ジクロロメタン(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された粗生成物を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、滴加した。トリエチルアミン(1.4mL 7.5mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(378mg、2.72mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。更なるp-ニトロフェノール(40mg)を添加し、1時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、1%クエン酸水溶液(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(d,J=9.0,2H),7.48-7.30(m,4H),7.30-7.14(m,3H),4.59-4.27(m,3H),3.95(m,3H),3.46(m,1H),3.41-3.29(m,2H),3.26(dd,J=8.7,4.2Hz,1H),1.85-1.34(m,6H),1.24(s,3H),1.16(s,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-0.42,-0.56。MS m/z=521.1[M-1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルプロパノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2,2-ジメチル-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパノエート(94mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で20時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、2%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(200μL)を滴加し、氷浴中で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH9を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(m,1H),7.28(m,5H),6.88(m,1H),6.76(m,1H),5.54(m,1H),4.66(m,1H),4.52(t,J=5.1Hz,1H),4.49-4.30(m,2H),4.05(m,2H),3.53(d,J=10.0Hz,2H),3.18(dt,J=11.7,5.6Hz,2H),1.15(s,3H),1.13(s,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.31,5.14。MS m/z=591.0[M+1],589.1[M-1]。
実施例127.(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-4-メチルペンタノエート
(2S)-2-エチルブチル4-メチル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ペンタノエート。ジクロロメタン(20mL)中の中間体13(0.76g、3.02mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.45mL、3.02mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.87mL、6.23mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(399mg、2.87mmol)及びトリエチルアミン(0.44mL、3.11mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。LC/MS:tR=2.19分、MS m/z=493.00[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(m,2H),7.52-7.29(m,3H),7.28-7.09(m,2H),6.66(m,1H),3.93-3.70(m,2H),1.58-1.31(m,6H),1.31-1.13(m,5H),0.86-0.60(m,12H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.87(s),-1.24(s)。
中間体4(38.0mg、0.09mmol)、(2S)-2-エチルブチル4-メチル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ペンタノエート(52.0mg、0.106mmol)、及び塩化マグネシウム(12.58mg、0.132mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.038mL、0.220mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.53分、MS m/z=645.10[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.74(s,2H),7.39-7.23(m,2H),7.23-7.06(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.70(d,J=4.5Hz,1H),6.19-5.92(m,2H),5.48(d,J=5.8Hz,1H),5.37(t,J=6.7Hz,1H),4.45(m,1H),4.36-4.14(m,2H),3.94-3.59(m,3H),1.52-1.30(m,4H),1.30-1.13(m,5H),0.89-0.65(m,12H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.61(s),3.48(s)。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン80%エタノール20%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例128.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(dd,J=8.6,7.1Hz,2H),7.20-7.08(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.7Hz,2H),4.61(t,J=5.4Hz,1H),4.48(dd,J=11.3,5.6Hz,2H),4.36(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),4.00(d,J=5.7Hz,1H),3.93-3.82(m,1H),1.63-1.42(m,3H),1.41-1.08(m,10H),1.00-0.68(m,11H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 3.52(s)。
実施例129.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.32(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.27-7.10(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.60-5.37(m,2H),4.60(t,J=5.3Hz,1H),4.43(dd,J=16.8,5.9Hz,2H),4.31(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),4.05-3.76(m,3H),1.67(dp,J=13.4,6.7Hz,3H),1.56-1.15(m,10H),0.93-0.70(m,11H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 3.38(s)。
実施例130.(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-4-メチルペンタノエート
(S)-シクロプロピルメチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタノエート。シクロプロピルメチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-ロイシネート(1.85g、7.99mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶かし、シクロプロピルメタノール(3.16mL、39.99mmol)、続いてEDCI(1.49g、9.60mmol)及びDMAP(1.47g、12.0mmol)を一度に添加した。室温で一晩撹拌した。濃縮し、CH2Cl2で希釈した。シリカゲルクロマトグラフィ0~40% EtOAc/Hexによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 6.93(d,J=8.7Hz,1H),3.74-3.58(m,3H),1.44-1.09(m,12H),0.83(m,1H),0.64(m,6H),0.25(m,2H),0.06(m,2H)。
(S)-シクロプロピルメチル2-アミノ-4-メチルペンタノエート塩酸塩。(S)-シクロプロピルメチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-メチルペンタノエートをCH2Cl2(15mL)に、4N HClをジオキサン(15mL、40mmol)に溶かした。周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルで共蒸発させた。高真空下で1時間置き、中間体を精製することなく次のステップにそのまま使用した。
(2S)-シクロプロピルメチル4-メチル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ペンタノエート。ジクロロメタン(30mL)中の(S)-シクロプロピルメチル2-アミノ-4-メチルペンタノエート塩酸塩(1.29g、5.82mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.87mL、5.82mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.68mL、12.03mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(769mg、5.53mmol)及びトリエチルアミン(0.44mL、6.01mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(m,2H),7.59-7.31(m,5H),7.33-7.09(m,2H),6.67(m,1H),3.80(m,2H),1.69-1.29(m,3H),0.99(m,1H),0.86-0.62(m,6H),0.44(ddt,J=7.0,5.7,4.1Hz,2H),0.19(dq,J=6.7,4.5,3.5Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-0.85(s),-1.15(s)。LC/MS:tR=1.97分、MS m/z=463.01[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-シクロプロピルメチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-4-メチルペンタノエート。中間体4(52.0mg、0.12mmol)、中間体(2S)-シクロプロピルメチル4-メチル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ペンタン酸(67mg、0.145mmol)、及び塩化マグネシウム(17.21mg、0.18mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.052mL、0.220mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.37分、MS m/z=615.07[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.75(s,2H),7.41-7.23(m,2H),7.24-7.03(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),6.31-5.93(m,2H),5.47(d,J=5.8Hz,1H),5.37(m,1H),4.45(m,1H),4.36-4.16(m,2H),3.96-3.60(m,3H),1.56-1.31(m,2H),1.08-0.87(m,2H),0.93-0.54(m,6H),0.43(m,2H),0.33-0.03(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.71(s),3.43(s)。
実施例131.(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-アミノ-3-メチルブタノエート
(S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート。Boc-L-バリン(435mg、2mmol)及びCbz-アミノエタノール(390mg、2mmol)を混合し、無水ジクロロメタン(15mL)に溶解した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(422mg、2.2mmol)を添加した。トリエチルアミン(420μL,3mmol)及び4-(ジメチルアミノ)ピリジン(244mg、0.2mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、2%クエン酸水溶液(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.39(m,5H),5.17(m,2H),5.00(d,J=8.4Hz,1H),4.41-4.08(m,3H),3.52(m,2H),2.25-2.09(m,1H),1.46(s,9H),1.00(d,J=6.8Hz,3H),0.93(d,J=6.8Hz,3H)。
(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート。(S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート(378mg、0.958mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(50mg)を添加し、反応物を水素雰囲気下で20時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し、得られた生成物を精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(143μL,0.958mmol)を、無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された油を、無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、滴加した。トリエチルアミン(300μL,2.1mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(107mg、0.766mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を2時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27(d,J=8.7Hz,2H),7.50-7.33(m,4H),7.25(m,3H),4.98(m,1H),4.41-4.24(m,1H),4.14(m,2H),3.87(m,1H),3.43(m,2H),2.08(m,1H),1.47(s,9H),0.99(d,J=6.8Hz,3H),0.94(d,J=6.9Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.02,-1.06。MS m/z=560.0[M+Na],536.0[M-1]。
(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-アミノ-3-メチルブタノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-メチルブタノエート(97mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で20時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(1.5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(250μL)を滴加し、氷浴中で75分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、氷浴中で冷却した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を滴加して、pH9を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10~20%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.09(m,5H),6.88-6.80(m,1H),6.73(m,1H),5.51(d,J=4.9Hz,1H),4.63(q,J=5.0Hz,1H),4.49(dd,J=7.1,5.6Hz,1H),4.46-4.27(m,2H),4.06(m,2H),3.29-3.24(m,1H),3.17(m,2H),1.98(m,1H),0.89(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.21,5.06。MS m/z=590.1[M+1],588.0[M-1]。
実施例132.(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエート
(S)-2-エチルブチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエート。2-エチルブタノール(1.04g、4.54mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶かし、2-エチル-1-ブタノール(2.78mL、22.68mmol)、続いてEDCI(845mg、5.44mmol)及びDMAP(831mg、6.80mmol)を一度に添加した。室温で一晩撹拌した。濃縮し、CH2Cl2で希釈した。シリカゲルクロマトグラフィ0~40% EtOAc/Hexによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.22(d,J=8.4Hz,1H),3.99-3.87(m,3H),1.64-1.23(m,16H),0.87-0.76(m,7H),0.41(m,2H),0.15(m,1H),0.01(m,1H)。
(S)-2-エチルブチル2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩。(S)-2-エチルブチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエート(1.03g、3.29mmol)をCH2Cl2(15mL)に、4N HClをジオキサン(15mL、40mmol)に溶かした。周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジエチルエーテルで共蒸発させた。高真空下で1時間置き、中間体を精製することなく次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.57(s,3H),4.14-3.98(m,3H),1.79(dt,J=14.4,6.5Hz,1H),1.70-1.45(m,1H),1.40-1.28(m,2H),1.31-1.20(m,1H),1.23(s,1H),0.85(t,J=7.5Hz,6H),0.84-0.70(m,1H),0.49-0.39(m,2H),0.14-0.06(m,2H)。
(2S)-2-エチルブチル3-シクロプロピル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。ジクロロメタン(20mL)中の(S)-2-エチルブチル2-アミノ-3-シクロプロピルプロパノエート塩酸塩(0.87g、3.48mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.52mL、3.49mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.0mL、7.20mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(460mg、3.30mmol)及びトリエチルアミン(0.52mL、3.60mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(m,2H),7.60-7.32(m,4H),7.32-7.08(m,3H),6.82-6.52(m,1H),3.87(m,3H),1.65-1.30(m,3H),1.30-1.18(m,4H),0.97-0.70(m,6H),0.63(d,J=6.5Hz,1H),0.27(m,2H),-0.07(q,J=3.8Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.09(s),-1.35(s)。LC/MS:tR=2.13分、MS m/z=490.99[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-2-エチルブチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)-3-シクロプロピルプロパノエート。中間体4(52.0mg、0.12mmol)、中間体(2S)-2-エチルブチル3-シクロプロピル-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(71mg、0.145mmol)、及び塩化マグネシウム(17.21mg、0.18mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.052mL、0.220mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.48分、MS m/z=643.09[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.74(s,2H),7.31(m,2H),7.24-7.04(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.70(d,J=4.5Hz,1H),6.27-5.97(m,2H),5.48(m,1H),5.37(m,1H),4.44(m,1H),4.37-4.01(m,3H),3.95-3.65(m,3H),1.64-1.30(m,3H),1.24(m,4H),0.90-0.69(m,6H),0.69-0.55(m,1H),0.28(m,2H)-0.04(m,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.51(s),3.35(s)。
実施例133.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルL-アラニネート
(S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート。Boc-L-アラニン(567mg、3mmol)を無水アセトニトリル(15mL)に溶解した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(633mg、3.3mmol)を添加し、20分間撹拌した。Cbz-アミノエタノール(586mg、3mmol)を一度に添加した。4-(ジメチルアミノ)ピリジン(403mg、3.3mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(20mL)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.35(m,5H),5.10(m,3H),4.96(s,1H),4.23(m,3H),3.48(m,2H),1.42(s,9H),1.36(d,J=7.2Hz,3H)。
(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート。(S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(818mg、2.23mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(100mg)を添加し、反応物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮して油を得、これを精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(332μL,2.23mmol)を、無水ジクロロメタン(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。得られた生成物を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、滴加した。トリエチルアミン(684μL,4.9mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(248mg、1.78mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.17(m,2H),7.47-7.30(m,4H),7.28-7.13(m,3H),4.92(m,1H),4.33-4.08(m,2H),3.84(m,1H),3.39(m,2H),1.43(s,9H),1.36(d,J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.07。MS m/z=532.0[M+Na],508.0[M-1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルL-アラニネート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(92mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(21mg、0.225mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、水(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(1.6mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(160μL)を滴加し、氷浴中で90分間撹拌した。反応物をメタノール(500μL)で希釈し、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、酸改質剤を含まない5~95%アセトニトリル/水)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、酸改質剤を含まない5~70%アセトニトリル/水)で再精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(m,1H),7.41-7.26(m,3H),7.26-7.11(m,3H),6.94(m,1H),5.55(m,1H),4.53(m,1H),4.49-4.31(m,3H),4.22(m,2H),4.11-3.95(m,1H),3.30-3.19(m,2H),1.56-1.42(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.24,5.18。MS m/z=562.1[M+1],559.9[M-1]。
実施例134.(2S)-シクロヘプチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-シクロヘプチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート。Cbz-L-アラニネート(1.04g、5.49mmol)をアセトニトリル(10mL)に取り、シクロヘプタノール(2.17mL、27.48mmol)を添加し、続いてEDCI(1.02g、6.59mmol)及びDMAP(1.01g、8.25mmol)を一度に添加した。室温で一晩撹拌した。濃縮し、CH2Cl2で希釈した。シリカゲルクロマトグラフィ0~40% EtOAc/Hexによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.20(d,J=7.3Hz,1H),4.81(tt,J=8.0,4.2Hz,1H),3.90(p,J=7.4Hz,1H),1.78(dt,J=15.0,10.6Hz,2H),1.67-1.27(m,19H),1.19(d,J=7.3Hz,3H)。
(S)-シクロヘプチル2-アミノプロパノエート塩酸塩。(S)-シクロヘプチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(1.00g、3.50mmol)をCH2Cl2(10mL)に、4N HClをジオキサン(10mL、40mmol)に溶かした。周囲温度で1時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ヘキサンで共蒸発させた。高真空下で1時間置き、中間体を精製することなく次のステップにそのまま使用した。
(2S)-シクロヘプチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。ジクロロメタン(20mL)中の(S)-シクロヘプチル2-アミノプロパノエート塩酸塩(0.77g、3.50mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.52mL、3.50mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.0mL、7.02mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(463mg、3.32mmol)及びトリエチルアミン(0.53mL、3.51mmol)を添加した。2時間後、反応混合物をEt2O(100mL)で希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.40-8.16(m,2H),7.60-7.32(m,4H),7.32-7.13(m,3H),6.64(m,1H),4.75(m,1H),3.92(m,1H),1.83-1.65(m,2H),1.65-1.42(m,8H),1.34(m,2H),1.26-1.07(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.22(s),-1.46(s)。LC/MS:tR=2.03分、MS m/z=462.81[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。
(2S)-シクロヘプチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体4(50.0mg、0.12mmol)、中間体(2S)-シクロヘプチル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(64.3mg、0.140mmol)、及び塩化マグネシウム(16.55mg、0.174mmol)の混合物に、THF(1.0mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.29mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。塩化マグネシウム(20mg、0.20mmol)を添加し、50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.300mL、3.6mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=7にクエンチした。粗混合物を、分取HPLC(Phenominex Gemini NX 10u C18 250×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。LC/MS:tR=1.39分、MS m/z=615.02[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.00mm。溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水。勾配:1.8mL/分で、0分~2.4分2~100% ACN、2.4分~2.80分100% ACN、2.8分~2.85分100%~2% ACN、2.85分~3.0分2% ACN。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.84(s,1H),7.74(s,2H),7.44-7.25(m,3H),7.25-7.08(m,2H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.4Hz,1H),6.20-5.90(m,2H),5.48(m,1H),5.38(m,1H),4.75(m,1H),4.45(m,1H),4.28(m,2H),4.16(m,1H),1.74(m,3H),1.51(m,7H),1.31(m,2H),1.23-1.03(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.32(s),3.29(s)。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IC、150×4.6mm、ヘプタン70% IPA30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例135.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.84(s,1H),7.74(br s,2H),7.34(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.25-7.07(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),6.17(s,1H),6.06(dd,J=13.3,10.0Hz,1H),5.53(d,J=5.3Hz,1H),5.37(d,J=6.0Hz,1H),4.73(tt,J=8.3,4.4Hz,1H),4.45(d,J=5.3Hz,1H),4.13(dd,J=10.9,4.9Hz,1H),3.76(dtd,J=10.2,7.1,2.7Hz,1H),1.84-1.62(m,2H),1.62-1.38(m,8H),1.38-1.23(m,2H),1.17(d,J=7.1Hz,3H),1.02(d,J=6.1Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.32(s)。
実施例136.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.83(s,1H),7.74(brs,2H),7.36-7.24(m,2H),7.24-7.05(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),6.16-5.98(m,2H),5.48(d,J=5.9Hz,1H),5.38(d,J=6.1Hz,1H),4.45(q,J=5.8Hz,1H),4.39-4.23(m,2H),4.18(dd,J=10.9,4.9Hz,1H),1.86-1.66(m,2H),1.64-1.40(m,8H),1.34(s,2H),1.17(d,J=7.2Hz,3H),1.02(d,J=6.1Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.29(s)。
実施例137.(2S)-シクロヘプチル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(R)-tert-ブチル3-(((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノプロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート。Cbz-L-アラニン(446mg、2mmol)を無水アセトニトリル(15mL)に溶解した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(422mg、2.2mmol)を添加し、15分間撹拌した。(R)-Boc-3-ピロリジノール(374mg、2mmol)を一度に添加した。4-(ジメチルアミノ)ピリジン(269mg、2.2mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び最後にブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.28(m,5H),5.28(m,2H),5.11(s,2H),4.45-4.26(m,1H),3.66-3.25(m,4H),2.04(m,2H),1.47(s,9H),1.41(d,J=7.2Hz,3H)。
(3R)-tert-ブチル3-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート。(R)-tert-ブチル3-(((S)-2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(693mg、1.76mmol)を、テトラヒドロフラン(40mL)に溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(100mg)を添加し、反応物を水素雰囲気下で4時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を減圧下で濃縮し、得られた生成物を精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(263μL,1.76mmol)を、無水ジクロロメタン(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された油を、無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、滴加した。トリエチルアミン(544μL,4mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(197mg、1.42mmol)を添加し、氷浴を除去した。次いで、反応物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.16(m,2H),7.37(m,4H),7.29-7.15(m,3H),5.28(s,1H),4.13(m,2H),3.83(t,J=10.6Hz,1H),3.65-3.23(m,4H),2.15-2.05(m,1H),1.96(m,1H),1.46(s,9H),1.41(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.21,-3.26。MS m/z=558.0[M+Na],534.1[M-1]。
(2S)-(R)-ピロリジン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。中間体4(73mg、0.22mmol)及び(3R)-tert-ブチル3-(((2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート(130mg、0.242mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(32mg、0.33mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、2%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(1.6mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(200μL)を滴加し、氷浴中で9時間撹拌した。反応物をメタノール(500μL)で希釈し、分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、酸改質剤を含まない5~95%アセトニトリル/水)で精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、凍結乾燥させた。残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、酸改質剤を含まない5~70%アセトニトリル/水)で再精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.84(m,1H),7.41-7.10(m,5H),6.96(m,1H),6.78(m,1H),5.50(d,J=4.8Hz,1H),5.43-5.27(m,1H),4.63(q,J=5.4Hz,1H),4.56-4.29(m,3H),3.94(m,1H),3.52-3.32(m,4H),2.34-2.06(m,2H),1.30(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.41,3.06。MS m/z=588.1[M+1],586.1[M-1]。
実施例138.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルフェニル((S)-1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ホスホロアミダート
(S)-tert-ブチル(1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート。Boc-L-アラニン(378mg、2mmol)を、無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(422mg、2.2mmol)を添加し、20分間撹拌した。シクロヘキシルアミン(252μL,2.2mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(419μL,3mmol)を添加し、反応物を20時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×20mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して中間体を得、これを更に精製することなく次のステップに使用した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 4.00(m 1H),3.62(m,1H),1.94-1.68(m,4H),1.61(m,1H),1.43(s,9H),1.40-1.29(m,2H),1.26(d,J=7.2Hz,3H),1.21(m,3H)。
4-ニトロフェニルフェニル((S)-1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ホスホロアミダート。(S)-tert-ブチル(1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)カルバメート(232mg、0.859mmol)を、1,4-ジオキサン(5mL)中の4N塩酸塩に溶解し、30分間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、得られた生成物を精製することなく使用した。上記の生成物を無水ジクロロメタン(12mL)と混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(128μL,0.859mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(264μL,1.89mmol)を滴加し、1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(132μL,0.945mmol)を滴加し、30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(97mg、0.687mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を14時間撹拌した。反応物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。MS m/z=448.1[M+1],446.1[M-1]。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルフェニル((S)-1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ホスホロアミダート。中間体4(15mg、0.044mmol)及び4-ニトロフェニルフェニル((S)-1-(シクロヘキシルアミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ホスホルアミダート(20mg、0.044mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(6.5mg、0.068mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、30分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(20μL,0.113mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、5%炭酸ナトリウム水溶液(3×20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル(1.6mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M塩酸(300μL)を滴加し、氷浴中で2時間撹拌した。重炭酸ナトリウム(360mg)を少量ずつ添加した。粗生成物を分取HPLC(Phenomenex Gemini C18カラム、酸改質剤を含まない5~100%アセトニトリル/水)で精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(m,1H),7.52(m,1H),7.42-7.09(m,5H),6.95(m,1H),5.54(m,1H),4.53(m,1H),4.47-4.29(m,3H),3.78(m,1H),3.62-3.43(m,1H),1.84-1.51(m,5H),1.26-1.00(m,8H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.68,3.31。MS m/z=600.1[M+1],598.1[M-1]。
実施例139.(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ-3-メチルブタノエート
生成物を実施例131の反応から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),7.41-7.06(m,5H),6.87(m,1H),6.74(m,1H),5.51(d,J=4.8Hz,1H),4.69-4.57(m,1H),4.57-4.28(m,3H),4.14-3.91(m,3H),3.26(m,1H),3.16(m,2H),2.18-1.96(m,1H),1.43(s,9H),0.88(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.15,4.99。MS m/z=689.9[M+1],688.1[M-1]。
実施例140.(3R)-tert-ブチル3-(((2R)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノイル)オキシ)ピロリジン-1-カルボキシレート
生成物をまた、実施例137の反応から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.91(m,1H),7.41-7.05(m,6H),6.86(m,1H),5.52(m,1H),5.22(m,1H),4.57(m,1H),4.52-4.28(m,3H),3.91(m,1H),3.60-3.31(m,4H),2.01(m,2H),1.44(s,9H),1.29(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25,3.22。MS m/z=688.0[M+1],686.1[M-1]。
実施例141.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート
2-アミノエチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート塩酸塩。tert-ブチル(2-ヒドロキシエチル)カルバメート(1.53mL、9.0mmol)及び1-メチルシクロプロパン-1-カルボン酸(0.92mL、9.0mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解した。次いで、EDCI(1.54g、10.0mmol)及びDMAP(1.21g、10.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。20時間後、混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(300mL)及びブライン(300mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗油をジオキサン(5mL)に溶解し、ジオキサン(20mL)中の4M HClを添加した。2時間後、得られた固体を真空濾過によって収集して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 4.10(t,J=5.3Hz,2H),3.38(q,J=5.5Hz,2H),1.29(s,3H),1.22(q,J=3.9Hz,2H),0.68(q,J=3.9Hz,2H)。
2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート。ジクロロメタン(11mL)中の中間体2-アミノエチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート塩酸塩(0.426g、2.37mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.500mL、2.37mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.66mL、4.74mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(330mg、2.37mmol)及びトリエチルアミン(0.33mL、2.37mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.24(dd,J=9.2,2.1Hz,2H),7.44-7.32(m,4H),7.28-7.18(m,3H),4.17-4.09(m,2H),3.41-3.32(m,2H),1.25(d,J=1.6Hz,3H),1.21-1.15(m,2H),0.70-0.65(m,2H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ-1.50(s)。MS m/z=421.04[M+1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート。中間体4(34.0mg、0.102mmol)、中間体2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル1-メチルシクロプロパン-1-カルボキシレート(43.0mg、0.102mmol)、及び塩化マグネシウム(9.7mg、0.102mmol)の混合物に、アセトニトリル(0.50mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.045mL、0.256mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.119mL)を添加した。1.5時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18(2)100Å 100×30mmカラム、5~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81-7.76(m,1H),7.37-7.25(m,2H),7.24-7.11(m,3H),6.87-6.81(m,1H),6.75-6.70(m,1H),5.54-5.47(m,1H),4.67-4.58(m,1H),4.52-4.27(m,3H),4.02-3.90(m,2H),3.19-3.07(m,2H),1.24-1.19(m,3H),1.18-1.11(m,2H),0.68-0.61(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.24(s),5.06(s)。LCMS:MS m/z=573.31[M+1],tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.56分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=4.93分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例142.(2S)-(1r,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-(1R,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-アミノプロパノエート。アセトニトリル(10mL)中のCbz-L-アラニネート(1.0g、4.48mmol)、トランス-4-メチルシクロヘキサノール(1.62g、14.21mmol)、及びEDCI(0.83g、5.38mmol)の混合物に、DMAP(0.82g、6.72mmol)を一度に添加した。得られた混合物を室温で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~50%のEtOAc)によって精製して、Cbz-L-アラニン-トランス-4-メチルシクロヘキシルエステルを得、これをTHF(10mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム炭素(250mg)を添加した。得られた混合物を水素ガスバルーン下で2時間撹拌し、セライトパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥させて中間体を得、これを次の反応で使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.66(tt,J=11.1,4.4Hz,1H),3.49(qd,J=7.0,0.9Hz,1H),1.93(ddt,J=12.8,6.0,2.8Hz,2H),1.83(d,J=1.9Hz,2H),1.77-1.66(m,2H),1.43-1.22(m,6H),1.10-0.93(m,2H),0.88(d,J=6.5Hz,3H)。MS m/z=186(M+H)+。
(2S)-(1r,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。(S)-(1R,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-アミノプロパノエート(470mg、2.54mmol)を、中間体25に使用した同じ手順によってこの中間体に変換した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.37(m,4H),7.28-7.13(m,3H),4.65(m,1H),4.18-4.01(m,1H),3.88(m,1H),1.96-1.81(m,2H),1.80-1.60(m,2H),1.45-1.22(m,6H),1.11-0.95(m,2H),0.89(d,J=6.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.00,-3.06。MS m/z=463(M+H)+。
(2S)-(1r,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。THF(3mL)中の中間体4(50mg、0.15mmol)、中間体(2S)-(1r,4S)-4-メチルシクロヘキシル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(116mg、0.23mmol)、及びMgCl2(22mg、0.23mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.066mL、0.38mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で4時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(2mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。混合物を2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、10~70%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.37-7.08(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.70-4.47(m,2H),4.47-4.29(m,3H),3.85(m,1H),1.92-1.76(m,2H),1.73-1.61(m,2H),1.38-1.20(m,6H),1.05-0.82(m,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30,3.26。MS m/z=615(M+H)+。
生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%/イソプロパノール30%)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例143.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.38-7.29(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.84(d,J=4.6Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.60(t,J=5.3Hz,1H),4.53(tt,J=11.0,4.3Hz,1H),4.45(d,J=5.6Hz,1H),4.43-4.39(m,1H),4.34(dd,J=10.9,5.6Hz,1H),3.85(dq,J=9.9,7.1Hz,1H),1.93-1.76(m,2H),1.66(ddt,J=13.5,10.1,3.2Hz,2H),1.35-1.21(m,6H),1.04-0.88(m,2H),0.86(d,J=6.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。
実施例144.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.21(m,2H),7.22-7.09(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.65-4.53(m,2H),4.51(d,J=5.6Hz,1H),4.47(dd,J=10.9,6.0Hz,1H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.92-3.75(m,1H),1.87(d,J=12.1Hz,2H),1.70(d,J=13.2Hz,2H),1.40-1.26(m,3H),1.24(dd,J=7.1,1.2Hz,3H),1.00(q,J=12.8Hz,2H),0.88(d,J=6.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30。
実施例145.(2S)-ピペリジン-4-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
THF(3mL)中の中間体4(52mg、0.16mmol)、中間体26(144mg、0.24mmol)、及びMgCl2(23mg、0.24mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.069mL、0.43mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をACN(2mL)に溶解し、c-HCl(0.2mL)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u 250×21mmカラム、0~60% 1% TFAアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.02(m,1H),7.47-7.11(m,6H),6.95(m,1H),5.54(m,1H),5.01(m,1H),4.54(m,1H),4.50-4.34(m,3H),3.99(m,1H),3.28(m,2H),3.17(m,2H),2.02(m,2H),1.97-1.86(m,2H),1.35(dt,J=7.2,1.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32,3.17。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.95。MS m/z=602(M+H)+。
実施例146.(2S)-(R)-1-アセチルピロリジン-3-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
酢酸(4.8μL,0.084mmol)を無水ジクロロメタン(300μL)に溶解した。N-エチル-N’-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(16mg、0.084mmol)を一度に添加し、30分間撹拌した。トリエチルアミン(12μL,0.084mmol)を添加し、30分間撹拌した。実施例137(15mg、0.0255mmol)を、無水N,N-ジメチルホルムアミド(300μL)及びピリジン(150μL)に溶解した。上記の調製された混合物を2回に分けて反応物に添加し、次いでこれを14時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.41-7.07(m,5H),6.89-6.79(m,1H),6.74(m,1H),5.55-5.48(m,1H),5.35-5.15(m,1H),4.62(m,1H),4.58-4.28(m,3H),3.90(m,1H),3.69-3.44(m,4H),2.09(m,2H),1.96(m,3H),1.26(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.14,3.11。MS m/z=630.4[M+1],628.6[M-1]。
実施例147.((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(2-(オクタデシルオキシ)エチル)ホスフェート
THF(0.50mL)中の1,2,4-トリアゾール(27.83mg、0.4mmol)及びトリエチルアミン(0.06mL、0.4mmol)の溶液に、2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(0.03mL、0.2mmol)を室温で添加した。1時間後、反応混合物を濾過して固体を除去した。次いで、中間体4(50mg、0.15mmol)及び1-メチルイミダゾール(0.02mL、0.2mmol)を添加した。1.5時間後、エチレングリコールモノオクタデシルエーテル(47.47mg、0.15mmol)を添加した。20時間後、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を分割し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g、SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-7.76(s)。MS m/z=818.34[M+1]。
実施例148.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(オクタデシルオキシ)エチル)リン酸水素
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、0.22mL、0.22mmol)を、ピリジン(0.3mL)、水(0.3mL)、及びTHF(2mL)中の実施例147(57.0mg、0.07mmol)の溶液に室温で添加した。4時間後、反応混合物をジクロロメタン(2mL)及び水(2mL)で希釈した。水層を1N塩酸水溶液でpH=3に酸性化した。層を分割し、水層をジクロロメタン(2×2mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をTHF(2mL)に溶解し、濃塩酸溶液(12M、100μL)を添加した。6時間後、2N NaOHでpH=4に塩基性化した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.81(s,1H),6.88(d,J=4.5Hz,1H),6.82(d,J=4.5Hz,1H),5.53(d,J=5.3Hz,1H),4.58(t,J=5.4Hz,1H),4.51(d,J=5.6Hz,1H),4.14(qd,J=10.8,4.8Hz,2H),3.94(q,J=5.5Hz,2H),3.50(t,J=5.1Hz,2H),3.38(t,J=6.7Hz,2H),3.19(q,J=7.3Hz,1H),1.35-1.19(m,32H),0.89(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ-0.58(s)。MS m/z=668.20[M+H]
実施例149.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素
3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール。鉱油(840mg、21mmol)中の水素化ナトリウム60%分散液を、無水テトラヒドロフラン(20mL)と混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。1,3-プロパンジオール(1.44mL、20mmol)を滴加し、30分間撹拌した。1-ブロモヘキサデカン(6.11mL、20mmol)を一度に添加した。氷浴を除去し、1時間撹拌した。反応物を80℃まで加熱し、4時間撹拌した。無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を添加し、80℃で14時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(40mL)で希釈し、10%炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、次いでブライン(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.78(t,J=5.5Hz,2H),3.61(t,J=5.7Hz,2H),3.42(t,J=6.6Hz,2H),1.83(p,J=5.6Hz,2H),1.56(p,J=6.8Hz,2H),1.25(s,26H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
3-(ヘキサデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート。p-ニトロフェニルジクロロホスフェート(256mg、1mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール(300mg、1mmol)を無水ジクロロメタン(2mL)に溶解し、反応物に滴加した。トリエチルアミン(153μL,1.1mmol)を滴加し、1時間撹拌した。氷浴を除去し、4時間撹拌した。p-ニトロフェノール(111mg、0.8mmol)を、トリエチルアミン(153μL,1.1mmol)と共に添加した。反応混合物を14時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.32-8.18(m,2H),7.39(m,2H),4.45(q,J=6.6Hz,1H),4.29(q,J=6.6Hz,1H),3.48(dd,J=6.7,5.4Hz,2H),3.36(td,J=6.7,3.0Hz,2H),1.98(dt,J=16.4,6.2Hz,2H),1.53(m,2H),1.25(m,26H),0.87(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-13.35。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素。中間体4(50mg、0.15mmol)及び3-(ヘキサデシルオキシ)プロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート(112mg、0.18mmol)を、無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(71mg、0.75mmol)を一度に添加した。反応物を50℃まで温め、15分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(130μL,0.75mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。物質を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。0.1N水酸化ナトリウム水溶液(1mL)を添加し、反応物を3時間撹拌した。反応物を1N塩酸で中和してpH7を得た後、酢酸エチル(30mL)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して白色の固体(29mg)を得た。物質をアセトニトリル(2mL)に溶解した。12N塩酸(300uL)を滴加し、次いで1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.08(s,1H),7.46(d,J=4.5Hz,1H),7.02(d,J=4.5Hz,1H),5.56(d,J=4.7Hz,1H),4.52(t,J=5.1Hz,1H),4.40(d,J=5.1Hz,1H),4.29(qd,J=11.0,5.5Hz,2H),4.11(q,J=6.5Hz,2H),3.49(t,J=6.0Hz,2H),3.39(t,J=6.5Hz,2H),1.89(p,J=6.2Hz,2H),1.52(q,J=6.7Hz,2H),1.27(s,26H),0.89(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.56。
実施例150.(2S)-ピペリジン-4-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
(S)-1-メチルピペリジン-4-イル2-アミノプロパノエート。Cbz-L-アラニネート(2.33g、10.42mmol)、N-メチル-4-ヒドロキシ-ピペリジン(1.00g、7.99mmol)、及びHATU(3.47g、9.12mmol)をDMF(10mL)に溶解し、得られた混合物を室温で15分間撹拌した。次いで、トリエチルアミン(2.41mL、17.37mmol)を一度に添加した。得られた混合物を室温で15時間撹拌し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(塩化メチレン中0~20%のMeOH)によって精製し、これをTHF(15mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム炭素(250mg)を添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮し、トルエンで数回共蒸発させ、高真空下で15時間乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 5.01-4.87(m,1H),3.83(q,J=7.2Hz,1H),2.92(m,2H),2.71(m,2H),2.50(s,3H),2.01(m,2H),1.94-1.76(m,2H),1.43(d,J=7.1Hz,3H)。
(2S)-1-メチルピペリジン-4-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。(S)-1-メチルピペリジン-4-イル2-アミノプロパノエート(400mg、2.15mmol)を塩化メチレン(5mL)に溶解し、-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.32mL、2.15mmol)を素早く添加した。トリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)を-78℃で30分かけて添加し、4-ニトロフェノール(299mg、2.15mmol)を一度に添加した。次いで、トリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)を-78℃で30分かけて添加した。混合物を-78℃で2時間、及び室温で15時間撹拌し、塩化メチレンで希釈し、水で2回及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(塩化メチレン中0~10%のMeOH)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21-8.00(m,2H),7.50-7.04(m,7H),4.90(m,1H),4.08(m,1H),2.96(m,4H),2.55(m,3H),2.08(m,2H),1.87(m,2H),1.35(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.48,-2.79。MS m/z-464(M+H)+。
(2S)-ピペリジン-4-イル2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート。THF(3mL)中の中間体4(52mg、0.16mmol)、(2S)-1-メチルピペリジン-4-イル2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート(135mg、0.246mmol)、及びMgCl2(23mg、0.24mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.069mL、0.43mmol)を室温で滴加した。得られた混合物を50℃で15時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、アセトニド中間体(60mg、58%)を白色の固体として得た。20mgのアセトニドをACN(1mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u 250×21mmカラム、0~60% 1% TFAアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物をTFA塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.99(m,1H),7.46-7.08(m,6H),6.92 m,1H),5.53(d,J=5.1Hz,1H),5.06(m,1H),4.56(m,1H),4.52-4.31(m,3H),4.12-3.89(m,1H),3.55(m,1H),3.34(s,1H),3.24-3.09(m,2H),2.84(m,3H),2.23(m 1H),2.04(m,2H),1.83(s,1H),1.42-1.24(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.36,3.18。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.67。MS m/z=616(M+H)+。
実施例151.3-(((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイルジパルミテート
3-((ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイル-ジパルミテート。CH2Cl2(5mL)中の1,2-ジパルミトイル-rac-グリセロール(562mg、0.988mmol)及びPOCl3(167mg、1.087mmol)の溶液に、-30℃でTEA(0.14mL、1.0mmol)を添加した。反応混合物を-30℃で10分間撹拌し、次いでゆっくりと室温まで温め、0.5時間撹拌した。CH2Cl2(1.5mL)中の4-ニトロフェノール(261mg、1.877mmol)及びTEA(0.286mL、2.06mmol)の溶液を、0℃で滴加した。得られた反応混合物を0℃で0.5時間、次いで室温で0.5時間撹拌した。反応混合物をヘキサン(15mL)で希釈し、濾過した。濾液をシリカゲルカラム(約25mL)に装填し、20~33% CH3CO2 Et-ヘキサンで溶出し、生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.28(d,J=8.8Hz,4H),7.40(2d,J=9.2Hz,4H),5.25-5.35(m,1H),4.38-4.52(m,2H),4.31(dd,J=12,4.4Hz,1H),4.17(d,J=12,5.2Hz,1H),2.20-2.32(m,4H),1.50-1.70(m,8H),1.25(brs,44 H),0.88(t,J=7.2Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3):δ-13.24。
3-(((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイルジパルミテート。THF中の中間体4(124mg、0.374mmol)及びホスフェート3-((ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイル-ジパルミテート(335mg、0.376mmol)の溶液に、MgCl2(60mg、0.63mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いでN,N-ジイソプロピルエチルアミン(150mg、1.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。TLCにより、反応の完了が示された。反応混合物を、ヘキサン-CH3CO2Et(1:1、5mL)で希釈し、H2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、シリカゲルカラム(30~70% CH3CO2Et-ヘキサン)によって精製して、所望の生成物を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.10(d,J=8.8Hz,1H),7.97(d,J=8.4Hz,1H),7.89(d,J=4Hz,1H),7.30(d,J=7.6Hz,1H),7.21(d,J=8.4,1H),6.68-6.75(m,2H),5.61(d,J=18.4Hz,1H),5.15-5.27(m,2H),5.03-5.05(m,1H),4.4-4.58(m,2H),4.2-4.4(m,2H),4.05-4.18(m,2H),2.2-2.3(m,4H),2.1(brs,4H),1.76(d,J=32.Hz,3H),1.58(brs,4H),1.36(d,J=6.4Hz,3H),1.25(brs,44 H),0.87(t,J=6.4Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3):δ-7.47,-8.21。
CH3CO2Et(2mL)及びCH3CN(2mL)中の3-(((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイルジパルミテート(122mg、0.113mmol)の溶液に、H2O(0.5mL)及びトリエチルアミン(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で36時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をCH3CO2Et(5mL)に溶解し、AcOH(20μL)を添加し、10分間撹拌した後、H2Oで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。粗物質をシリカゲルカラムによって精製し、5~25% MeOH-CH2Cl2で溶出して、所望の生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6+20%のCDCl3):δ 7.9(brs,2H),7.84(s,1H),6.88(d,J=4.4Hz,1H),6.75(d,J=4.4Hz,1H),5.56(d,J=3.6Hz,1H),5.2-5.24(m,1H),5.05-5.1(m,1H),5.02(d,J=6.8Hz,1H),4.24(dd,J=12,2.8Hz,1H),3.9-4.1(m,3H),3.8-3.9(m,2H),2.16-2.22(m,4H),1.62(s,3H),1.4-1.5(m,4H),1.32(s,3H),1.19(brs,48H),0.82(t,J=7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6+20%のCDCl3):δ-1.99。
実施例152.3-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)プロパン-1,2-ジイルジパルミテート
THF(1mL)及びH2O(0.2mL)中の実施例151(40mg、0.042mmol)の溶液に、HCl(37%、0.2mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、THF-H2O(2:1)で2回共蒸発させた。残渣をCH2Cl2に溶解し、シリカゲルカラムに装填し、10~40% MeOH-CH2Cl2で溶出した。生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、濾過した。濾液を濃縮し、MeCN-H2O(1:1)で処理し、濾過し、乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6+20%のCDCl3):δ 8.2(brs,2H),7.91(s,1H),6.97(d,J=4Hz,1H),6.76(d,J=4Hz,1H),5.37(d,J=5.6Hz,1H),5.05-5.15(m,1H),4.41(d,J=5.2Hz,1H),4.2-4.3(m,2H),3.8-4.3(m,5H),2.15-2.3(m,4H),1.4-1.5(m,4H),1.19(brs,48 H),0.83(t,J=6.4Hz,6H)。31P NMR(400MHz,CDCl3):δ-2.4。
実施例153.(S)-2-オキソピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
(S)-2-オキソピロリジン-3-イル(tert-ブトキシカルボニル)アラニネート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.57(s,0.26H),7.48(s,0.74H),5.33-5.20(m,1H),5.15(brs,1H),4.38-4.22(m,1H),3.39(m,1H),3.30(m,1H),2.61-2.46(m,1H),2.12-1.97(m,1H),1.37(m,12H)。
(S)-2-オキソピロリジン-3-イルアラニネート塩酸塩。中間体は、中間体13について記載されたものと同様の様式で調製した。
(S)-2-オキソピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.34-8.24(m,2H),8.14-8.03(m,1H),7.57-7.36(m,3H),7.33-7.19(m,2H),6.84-6.69(m,1H),5.25-5.09(m,1H),4.14-3.97(m,1H),3.25-3.11(m,2H),2.45-2.30(m,1H),1.87-1.72(m,1H),1.32-1.21(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.247(s),-1.520(s),-1.581(s)。MS m/z=898.62[M+1]。
(S)-2-オキソピロリジン-3-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体4(54mg、0.163mmol)、中間体(S)-2-オキソピロリジン-3-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート(88mg、0.196mmol)及びMgCl2(62mg、0.652mmol)を、THF(3mL)に取った。5分後、得られた混合物を50℃浴に入れた。10分間撹拌した後、DIPEA(0.071mL、0.407mmol)を滴下様式で添加した。LC/MSによって決定されるように、中間体が消費されるまで反応を実行した。反応物を室温まで冷却し、NaHCO3の飽和水溶液の添加によってクエンチした。層を分離し、水層をDCM(3回)で洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。真空濾過によって乾燥剤を除去した後、濾液を濃縮し、中間アセトニド保護生成物(48mg)をHPLCによって単離した。中間アセトニド保護生成物をTHF(2.5mL)に溶解し、得られた溶液を氷浴中で冷却し、水(0.3mL)中の12N HCl溶液を滴加した。反応の進行をLC/MSによって監視した。反応が完了すると、反応物を濃縮し、残渣を全く同じスケールで実行された別の反応からのものと合わせ、生成物を逆相HPLCによって合わせた残基から単離した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4,アスタリスク(*)が付いた化学シフトは、別の異性体上の関連プロトンのシフトを示す)δ 7.81(s,0.6H),7.80(s,0.4H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.14(m,3H),6.87-6.83(m,1H),6.78-6.72(m,1H),5.54-5.48(m,1H),5.33-5.20(m,1H),4.67-4.59(m,1H),4.54-4.30(m,3H),4.07-3.88(m,1H),3.40-3.24(m,2H),2.58-2.37(m,1H),2.03-1.88(m,1H),1.31(d,J=7.2Hz,2.13H),1.26(d,J=7.1Hz,0.87H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.233(s),3.099(s),2.896(s)。MS m/z=602.08[M+1]。
実施例154.3,3-ジメチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3,3-ジメチルシクロヘキシルL-アラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-L-アラニネート(1.2g、5.38mmol)及び3,3-ジメチルシクロヘキサノール(2.1g、16.13mmol、ラセミ混合物)から調製した。MS m/z=200[M+H]。
3,3-ジメチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、3,3-ジメチルシクロヘキシルL-アラニネート(1.0g、5.02mmol)から異性体混合物(1:1:1:1)として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.40-7.31(m,4H),7.27-7.21(m,3H),4.93-4.80(m,1H),4.08(m,1H),3.91(m,1H),1.78-1.41(m,3H),1.39(m,3H),1.36-1.04(m,5H),0.96-0.90(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.00,-3.03,-3.06,-3.08。MS m/z=477[M+H]。
3,3-ジメチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体4(60mg、0.18mmol)及び3,3-ジメチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(129mg、0.27mmol)から調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.10(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.55-5.44(m,1H),4.78(m,1H),4.67-4.55(m,1H),4.54-4.30(m,3H),3.95-3.74(m,1H),1.83(s,1H),1.65-1.35(m,3H),1.34-0.98(m,7H),0.97-0.82(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30,3.27。MS m/z=629[M+H]。
実施例155.トランス-2-メチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
トランス-2-メチルシクロヘキシルL-アラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-L-アラニネート(1.0g、4.48mmol)及びトランス-2-メチルシクロヘキサノール(2.2g、17.9mmol、ラセミ混合物)から調製した。MS m/z=186[M+H]。
トランス-2-メチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、トランス-2-メチルシクロヘキシルL-アラニネート(590mg、2.66mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.45-7.32(m,4H),7.30-7.15(m,3H),4.43(m,1H),4.28-4.03(m,1H),3.90(m,1H),1.88(m,1H),1.75(m,2H),1.69-1.47(m,2H),1.41(m,3H),1.38-1.13(m,3H),1.12-0.98(m,1H),0.84(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.99,-3.00,-3.05,-3.08。MS m/z=463[M+H]。
トランス-2-メチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体4(83mg、0.25mmol)及びトランス-2-メチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(174mg、0.38mmol)から調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.31(m,2H),7.19 m,3H),6.85(m,1H),6.73 m,1H),5.56-5.46(m,1H),4.62(m,1H),4.53-4.39(m,2H),4.38-4.25(m,2H),3.96-3.78(m,1H),1.85(m,1H),1.79-1.38(m,4H),1.36-1.11(m,6H),1.12-0.90(m,1H),0.89-0.70(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32,3.29,3.28,3.27。MS m/z=615[M+H]。
実施例156.2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。
2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-L-アラニネート(1.8g、8.06mmol)及び2,2-ジメチル-4-ヒドロキシテトラヒドロ-2H-ピラン(1.36mL、9.68mmol、ラセミ混合物)から調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.08(m,1H),3.90-3.76(m,1H),3.69(m,1H),3.55(m,1H),2.10-1.74(m,4H),1.67-1.39(m,2H),1.34(dd,J=7.0,0.9Hz,3H),1.27(s,3H),1.24(s,3H)。MS m/z=202[M+H]。
2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルアラニネート(1.10g、5.47mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.14(m,2H),7.44-7.27(m,3H),7.27-7.10(m,4H),5.10-4.97(m,1H),4.18-4.02(m,1H),3.91-3.73(m,2H),3.71-3.59(m,1H),1.89-1.74(m,2H),1.75-1.46(m,2H),1.40 m,3H),1.23(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.15,-3.13。MS m/z=479[M+H]。
2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、中間体4(55mg、×0.17mmol)及び2,2-ジメチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート(119mg、0.25mmol)から調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.85-7.72(m,1H),7.36-7.07(m,5H),6.85(m,1H),6.80-6.65(m,1H),5.51(m,1H),5.06-4.92(m,1H),4.68-4.54(m,1H),4.54-4.29(m,3H),3.97-3.80(m,1H),3.77-3.54(m,2H),1.88-1.72(m,2H),1.41(m,2H),1.29-1.13(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.37,3.21,3.19,2.97。MS m/z=631[M+H]。
実施例157.ネオペンチル(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート
ネオペンチル(S)-2-アミノブタノエート塩酸塩。クロロトリメチルシラン(1.23mL、10.0mmol)を、ネオペンチルアルコール(8.54g)中の(S)-2-アミノ酪酸(1g、10mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を80℃まで加熱した。21時間後、反応混合物を減圧下、70℃で濃縮した。粗固体残渣をヘキサン(150mL)中に取り、4時間撹拌した。得られた固体を真空濾過によって収集して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 4.05(t,J=6.1Hz,1H),3.96(qd,J=10.5,0.9Hz,2H),2.08-1.88(m,2H),1.07(td,J=7.6,0.9Hz,3H),0.99(s,9H)。
ネオペンチル(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。ジクロロメタン(23mL)中のネオペンチル(S)-2-アミノブタノエート塩酸塩(0.994g、4.74mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.705mL、4.74mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.2mL、9.4mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(660mg、4.74mmol)及びトリエチルアミン(0.66mL、4.7mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.22(d,J=8.3Hz,2H),7.47-7.29(m,4H),7.28-7.15(m,3H),4.18-4.03(m,1H),3.94-3.72(m,3H),1.90-1.69(m,2H),0.97-0.82(m,12H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-2.64(s),-2.70(s)。MS m/z=450.96[M+1]。
ネオペンチル(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート。中間体4(34.0mg、0.102mmol)、ネオペンチル(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)ブタノエート(46.1mg、0.102mmol)、及び塩化マグネシウム(9.7mg、0.102mmol)の混合物に、アセトニトリル(0.50mL)を室温で添加した。得られた混合物を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.045mL、0.256mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.119mL、1.43mmol)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18(2)100Å 100×30mmカラム、5~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,0.6H),7.78(s,0.4H),7.35-7.10(m,5H),6.86-6.82(m,1H),6.75-6.71(m,1H),5.53-5.47(m,1H),4.65-4.58(m,1H),4.52-4.30(m,3H),3.87-3.63(m,3H),1.80-1.54(m,2H),0.93-0.81(m,12H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.61(s)3.57(s)。LCMS:MS m/z=603.30[M+1],tR=1.59分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=5.66分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2から98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取SFC(SFC ID 5um 4.6×150mmカラム、SFC 30% IPA)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例158.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.23(m,2H),7.19-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.52-4.43(m,2H),4.36(dd,J=10.8,5.3Hz,1H),3.86-3.70(m,3H),1.82-1.69(m,1H),1.69-1.54(m,1H),0.91(s,9H),0.85(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.58(s)。LCMS:MS m/z=603.30[M+1],tR=1.57分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=5.66分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例159.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.83(s,1H),7.38-7.27(m,2H),7.25-7.14(m,3H),6.93(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.59(t,J=5.3Hz,1H),4.48-4.38(m,2H),4.34(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),3.86-3.78(m,1H),3.76(d,J=10.5Hz,1H),3.66(d,J=10.5Hz,1H),1.80-1.56(m,2H),0.90-0.82(m,12H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.62(s)。LCMS:MS m/z=603.30[M+1],tR=1.59分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=5.66分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例160.(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-Ala(446mg、2mmol)を無水アセトニトリル(15mL)に溶解した。EDCI(460mg、2.4mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。(S)-ラクタミド(178mg、2mmol)を一度に添加し、次いでDMAP(269mg、2.2mmol)を添加した。反応物を6時間撹拌した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(15mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)、及び最後にブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して中間体を得、これを精製することなく次のステップに使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.35(m,5H),6.55(s,1H),5.38-4.93(m,5H),4.34(p,J=7.2Hz,1H),1.47(m,6H)。
(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(479mg、1.63mmol)を無水THF(25mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。触媒を濾別し、無水THF(5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた物質を精製することなく使用した。ジクロロリン酸フェニル(242uL、1.63mmol)を無水DCM(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された物質を無水THF(5mL)と混合し、15分かけて数回に分けて反応物に添加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(250uL、1.79mmol)を反応混合物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(250uL、1.79mmol)を反応混合物に滴加した。反応物を45分間撹拌した。p-ニトロフェノール(181mg、1.3mmol)を反応物に一度に添加した。氷浴を除去し、反応混合物を14時間撹拌した。反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.15(m,2H),7.47-7.29(m,4H),7.29-7.14(m,3H),6.52(m,1H),5.56(s,1H),5.17(m,1H),4.20(m,1H),4.07-3.96(m,1H),1.53-1.40(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.53(s),-2.79(s)。MS m/z=438.0[M+1];436.0[M-1]。
(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び(S)-1-アミノ-1-オキソプロパン-2-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(79mg、0.18mmol)を、無水THF(3mL)中で混合した。塩化マグネシウム(36mg、0.375mmol)を一度に添加した。反応物を50℃で30分間撹拌した。DIPEA(65uL、0.375mmol)を添加し、反応物を50℃で14時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(15mL)で希釈し、2%炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた油をMeCN(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M HCl(水溶液)(300uL)を反応物に滴加し、次いで1時間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pH8を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.08(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),5.04-4.93(m,1H),4.67-4.58(m,1H),4.54-4.29(m,3H),3.97(m,1H),1.46-1.25(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.52(s),3.39(s)。MS m/z=590.1[M+1];588.0[M-1]。
実施例161.(4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(シクロペンチルオキシ)-7-ヒドロキシジヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-4a(6H)-カルボニトリル2-オキシド
シクロペンチルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート。ジクロロメタン(15mL)中のシクロペンタノール(0.87g、10.1mmol)及びオキシ塩化リン(1.56g、10.17mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.4mL、10.1mmol)をアルゴン雰囲気下、-78℃で添加した。得られた混合物を0℃まで温め、0.5時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(2.65g、19.05mmol)及びトリエチルアミン(2.8mL、20.2mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をヘキサン(15mL)で希釈し、得られた混合物を濾過した。濾液を、20~33%酢酸エチル/ヘキサンで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.26(d,J=9.6Hz,4H),7.39(d,J=9.6Hz,4H),5.15-5.25(m,1H),1.60-2.0(m,8H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-14.2(s)。
((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルシクロペンチル(4-ニトロフェニル)ホスフェート。THF(2.0mL)中の中間体4(105mg、0.317mmol)、シクロペンチルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート(140mg、0.343mmol)、及び塩化マグネシウム(54mg、0.567mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(115μL,0.66mmol)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を30~100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.09(d,J=8.8Hz,1H),7.93(d,J=9.6Hz,1H),7.86(d,J=5.2Hz,1H),7.3(d,J=9.2Hz,1H),7.2(d,J=9.6Hz,1H),6.65-6.71(m,1H),6.55-6.59(m,1H),5.8(brs,2H),5.58-5.63(m,1H),5.2-5.3(m,1H),5.0-5.15(m,2H),4.38-4.52(m,2H),1.5-2.0(m,11H),1.35-1.37(2s,3H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-8.84(s),-9.13(s)。MS m/z=601.0[M+H]。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルシクロペンチル(4-ニトロフェニル)ホスフェート。アセトニトリル(1.2mL)及び水(0.2mL)中の((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルシクロペンチル(4-ニトロフェニル)ホスフェート(120mg、0.20mmol)の溶液に、HCl(0.2mL、37%)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3(210mg)でクエンチし、1時間撹拌し、濃縮した。残渣をCH3CO2Etで処理し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、高真空中で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3+5% CD3OD)δ 8.09(d,J=8.8Hz,1H),7.95(d,J=8.6Hz,1H),7.74(d,J=10Hz,1H),7.27(d,J=7.6Hz,1H),7.19(d,J=9.6Hz,1H),6.55-6.7(m,2H),4.95-5.1(m,1H),4.3-4.55(m,4H),1.45-1.95(m,8H)。31P NMR(162MHz,CDCl3+5% CD3OD)δ-8.88(s),-9.06(s)。MS m/z=561.0[M+H]。
(4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-(シクロペンチルオキシ)-7-ヒドロキシジヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-4a(6H)-カルボニトリル2-オキシド。酢酸エチル(10mL)中の((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルシクロペンチル(4-ニトロフェニル)ホスフェート(55mg、0.098mmol)及びDMAP(110mg、0.9mmol)の混合物を、85℃で36時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、40~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CD3CN)δ 7.86(s,1H),6.78-6.81(m,2H),6.43(brs,2H),5.63(brs,1H),5.26-5.29(m,1H),5.0-5.1(m,2H),4.84(d,J=5.6Hz,1H),4.68-4.77(m,1H),4.44(d,J=10.4Hz,1H),4.25(brs,1H),1.6-2.0(m,8H)。31P NMR(162MHz,CD3CN)δ-8.3(s)。MS m/z=422.3[M+H]。
実施例162.2-(ジメチルアミノ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-(ジメチルアミノ)エチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-Ala(446mg、2mmol)を無水DMF(10mL)に溶解した。トリエチルアミン(698uL、5mmol)を一度に添加した。2-クロロ-N,N-ジメチルエタンアミン塩酸塩(317mg、2.2mmol)を添加した。反応物を2時間撹拌した。DMAP(24mg、0.2mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物を50℃まで温め、2時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(700μL)及び2-クロロ-N,N-ジメチルエタンアミン塩酸塩(317mg)を添加した。この反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(30mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×15mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.27(m,5H),5.37(m,1H),5.11(s,2H),4.50-4.33(m,1H),4.26(m,2H),2.59(m,2H),2.29(s,6H),1.42(d,J=7.2Hz,3H)。
2-(ジメチルアミノ)エチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。2-(ジメチルアミノ)エチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(310mg、1.05mmol)を無水THF(15mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。触媒を濾別し、無水THF(5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた物質を精製することなく使用した。ジクロロリン酸フェニル(157uL、1.05mmol)を無水THF(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された物質を無水THF(3mL)で溶解し、反応物に5分かけて滴加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(322uL、2.32mmol)を反応混合物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(117mg、0.84mmol)を、反応物に一度に添加した。氷浴を除去し、反応混合物を14時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~7%メタノール/DCM)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.46-7.29(m,4H),7.29-7.14(m,3H),4.33-4.02(m,4H),2.58(m,2H),2.29(s,6H),1.42(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.04(s)。MS m/z=438.1[M+1];436.1[M-1]。
2-(ジメチルアミノ)エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-(ジメチルアミノ)エチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(79mg、0.18mmol)を、無水THF(3mL)中で混合した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。反応物を10分間撹拌した。DIPEA(52uL、0.3mmol)を添加し、反応物を4時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(90mg、0.9mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。反応物をEtOAc(15mL)で希釈し、2%炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた油をMeCN(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M HCl(水溶液)(300uL)を反応物に滴加し、次いで2時間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pH8を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いで得られた化合物をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3,Water-d2)δ 7.89-7.78(m,1H),7.45-7.29(m,2H),7.29-7.04(m,3H),6.85(m,1H),6.79-6.71(m,1H),5.50(d,J=4.8Hz,1H),4.66-4.54(m,1H),4.54-4.27(m,5H),3.97(m,1H),3.40-3.24(m,2H),2.88-2.71(m,6H),1.29(m,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3,Water-d2)δ 0.93(s),0.80(s)。MS m/z=590.2[M+1];588.1[M-1]。
実施例163.(4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-7-ヒドロキシ-2-イソプロポキシジヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-4a(6H)-カルボニトリル2-オキシド
イソプロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート。ジクロロメタン中のイソプロパノール(0.780mL、10.2mmol)及びPOCl3(0.945mL、10.2mmol)の溶液に、-78℃でトリエチルアミン(1.42mL、10.2mmol)を添加した。反応混合物を-78℃で10分間撹拌し、次いで0℃までゆっくりと温め、30分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン中の4-ニトロフェノール(2.83g、20.4mmol)及びトリエチルアミン(2.84mL、20.4mmol)の溶液をゆっくりと添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで室温まで温めた。30分後、反応混合物をヘキサン(15mL)で希釈し、固体を真空濾過によって除去した。濾液を、SiO2カラムクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.27(d,J=9.1Hz,4H),7.40(d,J=9.3Hz,2H),4.97(h,J=6.3Hz,1H),1.42(d,J=6.2Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-14.22(s)。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルイソプロピル(4-ニトロフェニル)ホスフェート。中間体4(167mg、0.438mmol)、中間体イソプロピルビス(4-ニトロフェニル)ホスフェート(145mg、0.438mmol)、及び塩化マグネシウム(41.7mg、0.438mmol)の混合物に、アセトニトリル(2.00mL)を室温で添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.076mL、0.438mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.511mL)を添加した。1時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Gemini 5u C18 100Å 100×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配0.1% TFA)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、約5mLの体積に濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pH=7に中和した。得られた水性混合物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出し、有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。
(4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-7-ヒドロキシ-2-イソプロポキシジヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-4a(6H)-カルボニトリル2-オキシド。((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルイソプロピル(4-ニトロフェニル)ホスフェート(167mg、0.438mmol)を酢酸エチル(2mL)に溶解し、DMAP(428mg)を添加し、得られた混合物を80℃まで加熱した。24時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Gemini 5u C18 100Å 100×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配0.1% TFA)によって精製し、所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣を水/アセトニトリル混合物中に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、分取HPLC(Gemini 5u C18 100Å 100×30mmカラム、10~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1:0.15異性体混合物。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.78(d,J=4.5Hz,1H),5.59(d,J=1.5Hz,1H),5.41(dd,J=5.4,2.8Hz,1H),4.84-4.77(m,1H),4.51(d,J=10.0Hz,1H),1.47(dd,J=6.2,3.2Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-7.61(s)。MS m/z=396.18[M+H]。LCMS:MS m/z=396.18[M+1],tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.12分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
実施例164.2-メトキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-メトキシ-2-メチルプロピルL-アラニネート塩酸塩。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(1.82mL、10.0mmol)及び2-メトキシ-2-メチルプロパン-1-オール(1.00g、10.0mmol)をアセトニトリル(150mL)に溶解した。次いで、EDCI(1.49g、10.0mmol)及びDMAP(1.17g、10.0mmol)を添加し、反応混合物を室温で撹拌した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(25g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。Boc保護された中間体を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。ジオキサン(20mL)中の4M HCl(20mL)を濃縮物に添加し、4時間後に得られた固体を真空濾過によって収集して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.33-4.20(m,1H),4.17(d,J=11.3Hz,1H)4.07(d,J=11.4Hz,1H),3.28-3.18(m,3H),1.75(d,J=7.1Hz,3H),1.21(br s,6H)。
2-メトキシ-2-メチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロメタン(3mL)中の2-メトキシ-2-メチルプロピルL-アラニネート塩酸塩(0.120g、0.57mmol)及びジクロロリン酸フェニル(0.084mL、0.57mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.160mL、1.13mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(0.080mg、0.57mmol)及びトリエチルアミン(0.08mL、0.57mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(dd,J=9.3,2.7Hz,2H),7.44-7.31(m,4H),7.27-7.18(m,3H),4.28-4.12(m,1H),4.08(d,J=11.4Hz,1H),4.01(dd,J=11.3,5.1Hz,1H),3.87(t,J=10.8Hz,1H),3.20(d,J=1.3Hz,3H),1.44(dd,J=7.1,3.1Hz,3H),1.17(s,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.15(s),-3.21(s)。MS m/z=453.06[M+1]。
2-メトキシ-2-メチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(81.3mg、0.245mmol)、中間体2-メトキシ-2-メチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(111mg、0.245mmol)、及び塩化マグネシウム(23.4mg、0.245mmol)の混合物に、アセトニトリル(1.20mL)を室温で添加した。得られた混合物を50℃まで温め、5分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.107mL、0.613mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(12M、0.286mL)を添加した。1.5時間後、反応混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈した。層を分割し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Gemini 5u C18100Å 100×30mmカラム、50~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,0.7H),7.78(s,0.3H),7.36-7.12(m,5H),6.86-6.82(m,1H),6.75-6.71(m,1H),5.52-5.46(m,1H),4.65-4.30(m,4H),4.07-3.82(m,3H),3.19(s,0.9H),3.16(s,2.1H),1.29(d,J=7.2Hz,3H),1.16(s,1.8H),1.12(s,4.2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25(s),3.16(s)。LCMS:MS m/z=605.50[M+1],tR=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.54分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=4.82分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例165.4-メトキシシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
4-メトキシシクロヘキサン-1-オール。中間体は、実施例204について記載されたものと同様の様式で、4-メトキシシクロヘキサノン(1000mg、7.80mmol)から得た。
4-メトキシシクロヘキシルアラニネート。生成物を、中間体26について記載されたものと同様の様式で、4-メトキシシクロヘキサノール(700mg、5.38mmol)及びcbz-1-アラニン(1000mg、4.48mmol)から調製した。
4-メトキシシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、4-メトキシシクロヘキシルアラニネート(540mg、2.68mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.26-8.19(m,2H),7.44-7.30(m,4H),7.26-7.17(m,3H),4.92-4.69(m,1H),4.21-4.01(m,1H),3.87(m,1H),3.32(m,3H),3.31-3.18(m,1H),1.92(m,2H),1.83-1.53(m,4H),1.41(m,5H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.03,-3.12。MS m/z=479[M+H]。
4-メトキシシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。生成物は、実施例3について記載されたものと同様の様式で、4-メトキシシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート(141mg、0.29mmol)及び中間体4(65mg、0.20mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.85-7.71(m,1H),7.36-7.12(m,5H),6.84(m,1H),6.72(m,1H),5.52(m,1H),4.81-4.55(m,2H),4.55-4.28(m,3H),3.89(m,1H),3.29(m,4H),1.97-1.78(m,2H),1.81-1.47(m,4H),1.49-1.12(m,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.45,3.40,3.29,3.28,3.25,3.08,3.04。MS m/z=631[M+H]。
実施例166.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート
2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート。シクロヘキサンカルボン酸(256mg、2mmol)を無水アセトニトリル(6mL)に溶解した。EDCI(422mg、2.2mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。N-Cbz-アミノエタノール(390mg、2mmol)を一度に添加し、次いでDMAP(269mg、2.2mmol)を添加した。反応物を16時間撹拌した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(15mL)、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)、及び最後にブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.42-7.28(m,5H),5.11(s,2H),4.96(s,1H),4.15(t,J=5.2Hz,2H),3.47(q,J=5.6Hz,2H),2.29(m,1H),1.88(m,2H),1.75(m,2H),1.62(m,2H),1.42(m,2H),1.25(m,3H)。
2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート。2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート(372mg、1.22mmol)を無水THF(20mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。触媒を濾別し、無水THF(5mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた物質を精製することなく使用した。ジクロロリン酸フェニル(181uL、1.22mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記の調製された物質を無水DCM(2mL)で溶解し、反応物に5分かけて滴加した。反応物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(374uL、2.68mmol)を反応混合物に滴加した。反応物を1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(136mg、0.976mmol)を、反応物に一度に添加した。氷浴を除去し、反応混合物を16時間撹拌した。反応物をDCM(15mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.17(m,2H),7.46-7.29(m,4H),7.29-7.13(m,3H),4.19-4.06(m,2H),3.39(m,2H),2.24(m,1H),2.00-1.54(m,5H),1.54-1.11(m,5H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.51(s)。MS m/z=449.0[M+1];447.2[M-1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルシクロヘキサンカルボキシレート(81mg、0.18mmol)を、無水THF(3mL)中で混合した。塩化マグネシウム(57mg、0.6mmol)を一度に添加した。反応物を20分間撹拌した。DIPEA(52uL、0.3mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAc(15mL)で希釈し、2%炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた油をMeCN(2mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。12M HCl(水溶液)(300uL)を反応物に滴加し、次いで1時間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pH8を得た。有機層を収集し、ブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.31(m,2H),7.25-7.11(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.51(m,1H),4.63(m,1H),4.48(m,1H),4.45-4.29(m,2H),3.98(m,2H),3.14(m,2H),2.24(m,1H),1.80(m,2H),1.74-1.49(m,3H),1.45-1.10(m,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.20(s),5.03(s)。MS m/z=601.1[M+1];599.1[M-1]。
実施例167.(R)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)リン酸水素
(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール。1-O-オクタデシル-sn-グリセロール(3g、8.706mmol)をピリジン(23mL)、DMF(5mL)、及びDCM(5mL)に取った。イミダゾールを添加し、反応フラスコを氷浴中で冷却した。ピリジン(23mL)中のTBSCl(1.443g、0.01mol)の溶液を、添加漏斗を介して滴下様式で添加した。添加が完了したら、氷浴中の反応フラスコを用いて放置を続けた。1時間25分後、氷浴を除去し、室温で2時間50分間撹拌を続けた。反応物を氷浴中で冷却し、水及び飽和NaHCO3水溶液の1:1混合物でクエンチした。混合物を、水及び飽和NaHCO3水溶液の1:4混合物で更に希釈し、得られた混合物をヘキサンで抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去した後、濾液を濃縮し、中間体をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(24g装填カートリッジ、120g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~30% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって単離した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.79(p,J=5.4Hz,1H),3.67-3.57(m,2H),3.48-3.37(m,4H),1.60-1.49(m,2H),1.34-1.19(m,30H),0.90-0.83(m,12H),0.05(s,6H)。
(R)-(2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン。NaH、鉱油(0.439g、0.011mol)中60% w/w分散液を、THF(30mL)に懸濁した。反応フラスコを氷浴に入れ、THF(15mL)中の(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(3.36g、7.323mmol)の溶液を、添加漏斗を介して滴下様式で反応物に添加した。冷浴を除去し、30分後、THF(4mL)中の臭化アリル(1.267mL、0.015mol)の溶液を、添加漏斗によって滴下様式で添加した。反応物を室温で24時間撹拌した。反応物を氷浴中で冷却し、NH4Clの飽和水溶液の添加によってクエンチした。得られた混合物を水及びヘキサンで希釈し、層を分離した。水層をヘキサンで抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。中間体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(12gの装填カートリッジ、120g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~15% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって残渣から単離した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.90(ddt,J=17.3,10.4,5.6Hz,1H),5.25(dq,J=17.2,1.7Hz,1H),5.13(dq,J=10.4,1.4Hz,1H),4.13(dt,J=5.8,1.5Hz,2H),3.70-3.58(m,2H),3.57-3.48(m,2H),3.47-3.36(m,3H),1.58-1.49(m,2H),1.34-1.19(s,30H),0.90-0.83(s,12H),0.04(s,6H)。
(S)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール。(R)-(2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(1.74g、3.49mmol)をTHF(20mL)に溶解した。THF中のTBAFの1M溶液(10.46mL、10.46mmol)を室温で添加し、TLCによって決定されるように、出発物質が消費されるまで、反応物を室温で撹拌させた。反応物を氷浴中で冷却し、NH4Clの飽和水溶液の添加によってクエンチした。混合物をDCM及び水で希釈し、層を分離した。水相をDCM(3回)で抽出し、合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を真空濾過によって除去し、濾液を濃縮した。中間体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(12gの装填カートリッジ、80g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ヘキサン~30% EtOAc/ヘキサンの溶出液ランプ)によって残渣から単離した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.91(ddt,J=17.3,10.4,5.7Hz,1H),5.27(dq,J=17.2,1.6Hz,1H),5.17(dq,J=10.4,1.4Hz,1H),4.19-4.04(m,2H),3.76-3.35(m,7H),1.54(p,J=6.7Hz,2H),1.23(brs,30H),0.86(t,J=6.8Hz,3H)。
トリエチルアンモニウム(R)-2-(アリールオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(2-クロロフェニル)ホスフェート。中間体は、実施例96について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,ACN-d3)δ 7.63(dt,J=8.2,1.2Hz,1H),7.39(dt,J=8.0,1.3Hz,1H),7.26-7.21(m,1H),7.02(td,J=7.7,1.5Hz,1H),5.90(ddt,J=17.3,10.7,5.5Hz,1H),5.25(dq,J=17.3,1.8Hz,1H),5.11(dq,J=10.5,1.5Hz,1H),4.07(dt,J=5.5,1.5Hz,2H),4.01-3.86(m,2H),3.62(p,J=5.1Hz,1H),3.49-3.40(m,2H),3.40-3.35(m,2H),3.00(qd,J=7.3,4.5Hz,6H),1.50(p,J=6.8Hz,2H),1.29(s,30H),1.23(t,J=7.3Hz,9H),0.94-0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,ACN-d3)δ-6.00。MS m/z=575.42[M+1]。
tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-(((((R)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート。中間体は、実施例96について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,ACN-d3)δ 8.38(s,1H),8.14(s,1H),7.50-7.43(m,1H),7.42-7.35(m,1H),7.28-7.15(m,2H),7.11(s,1H),6.93(s,1H),5.93-5.79(m,1H),5.72(s,1H),5.34-5.19(m,2H),5.11(dt,J=6.6,3.0Hz,2H),4.57-4.45(m,2H),4.34-4.13(m,2H),4.04(ddt,J=12.7,5.5,1.5Hz,2H),3.65(q,J=5.1Hz,1H),3.45-3.33(m,4H),1.72(s,3H),1.55(s,9H),1.50-1.48(m,2H),1.38(s,3H),1.34-1.24(m,30H),0.94-0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,ACN-d3)δ-7.345(s),-7.414(s)。MS m/z=989.06[M+1]。
tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-(((((R)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート。Tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-(((((R)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(2-クロロフェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(0.1g、0.101mmol)を、THF(1.2mL)に溶解した。得られた溶液を氷浴中で冷却し、水(0.121mL、0.003mol)中のNaOHの1N溶液を滴下様式で添加した。反応物を室温で55分間撹拌し、次いで予熱した45℃の油浴に入れた。1時間55分後、追加のTHF(0.5mL)を添加し、続いて水(0.2mL、0.006mol)中のNaOHの1N溶液を更に添加した。2時間後、反応物を室温まで冷却し、5℃の冷蔵庫に一晩保存した。反応物を予熱した45℃の油浴に戻した。1時間後、反応物を氷浴中で冷却し、水(0.2mL)中の2N HCl溶液の添加によってクエンチした。得られた混合物を水(10mL)及びDCM(10mL)で抽出した。層を分離し、水層をDCM(3回)で抽出した。合わせた有機物をブラインで抽出し、Na2SO4で乾燥させた。乾燥剤を濾過によって除去し、濾液を濃縮した。中間体を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(12gの装填カートリッジ、25g Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100% DCMから20% MeOH/DCMの溶出液ランプ、10% MeOH/DCMでランプを一時停止)によって残渣から単離した。MS m/z=878.43[M+1]
(R)-2-(アリルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)リン酸水素。生成物は、実施例96について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(s,1H),7.35(d,J=4.7Hz,1H),7.05(d,J=4.8Hz,1H),5.90(ddt,J=17.3,10.8,5.6Hz,1H),5.56(d,J=4.1Hz,1H),5.27(dq,J=17.3,1.7Hz,1H),5.11(dq,J=10.5,1.5Hz,1H),4.51-4.47(m,2H),4.21(ddd,J=29.1,11.0,5.6Hz,2H),4.12(dq,J=5.4,1.7Hz,2H),3.95(dq,J=13.6,5.4Hz,2H),3.69(p,J=5.1Hz,1H),3.58-3.40(m,4H),1.54(p,J=6.8Hz,2H),1.38-1.23(m,30H),0.94-0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.417(s)。MS m/z=738.43[M+1]。
実施例168.シクロヘキシル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2-オキソテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例6(10mg、0.0167mmol)を無水DMF(1mL)に溶解した。N,N’-カルボニルジイミダゾール(13.5mg、0.084mmol)を反応物に添加した。DMAP(2mg、0.0167mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。
更なるN,N’-カルボニルジイミダゾール(7.5mg、0.045mmol)を添加し、反応物を3時間撹拌した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で油として濃縮し、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.88(s,1H),7.35(t,J=7.8Hz,2H),7.28-7.14(m,3H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),6.64(d,J=4.5Hz,1H),6.03(s,2H),5.65(m,2H),5.49(dt,J=6.7,1.9Hz,1H),4.76(td,J=8.9,4.3Hz,1H),4.48-4.33(m,2H),4.18-3.94(m,2H),2.02-1.61(m,5H),1.58-1.27(m,8H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.63(s)。MS m/z=627.0[M+1];625.2[M-1]。
実施例169.2-エチルブチル((4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4a-シアノ-7-ヒドロキシ-2-オキシドテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-2-イル)-L-アラニネート
2-エチルブチル(ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロメタン(15mL)中の4-ニトロフェノール(0.52g、3.74mmol)及び4-ニトロフェニルホスホロジクロリド(1.06g、4.14mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.61mL、4.38mmol)をアルゴン雰囲気下、-40℃で添加した。得られた混合物を室温まで温め、0.5時間撹拌した。次いで、2-エチルブチルL-アラニネート塩酸塩(0.85g、4.05mmol)及びトリエチルアミン(1.22mL、8.77mmol)を添加した。1時間後、反応混合物をヘキサン(15mL)で希釈し、得られた混合物を濾過した。濾液を、20~33%酢酸エチル/ヘキサンで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 8.25(d,J=9.2Hz,4H),7.2-7.4(m,4H),4.0-4.2(m,3H),1.48-1.58(m,1H),1.43(d,J=7.2Hz,3H),1.3-1.4(m,4H),0.87(t,J=7.2Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ-3.47(s)。
2-エチルブチル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(2.0mL)中の中間体4(155mg、0.468mmol)、2-エチルブチル(ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(255mg、0.515mmol)、及び塩化マグネシウム(85mg、0.893mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(200μL,0.115mmol)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を30~100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ 7.9-8.19(m,3H),7.2-7.4(m,2H),6.66-6.73(m,2H),5.62(brs,1H),5.24-5.3(m,1H),5.0-5.1(m,1H),4.3-4.55(m,2H)。3.7-4.2(m,3H),2.0-2.1(2s,3H),1.75-1.78(2s,3H),1.2-1.55(m,8H),0.87(t J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,CDCl3)δ 1.92(s),1.66(s)。MS m/z=688.2[M+H]。
2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。アセトニトリル(1.2mL)及び水(0.2mL)中の2-エチルブチル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル]-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(105mg、0.153mmol)の溶液に、HCl(0.15mL、37%)を0℃で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を固体NaHCO3(210mg)でクエンチし、1時間撹拌し、濃縮した。残渣を酢酸エチルで処理し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、高真空中で乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3+5% CD3OD)δ 8.04-8.18(m,2H),7.74-7.76(m,1H),7.02-7.32(m,2H),6.60-6.65(m,2H),5.48(d,J=3.6Hz,1H),4.3-4.6(m,3H),3.8-4.1(m,3H),1.2-1.5(m,8H),0.7-0.9(m,6H)。31P NMR(162MHz,CDCl3+5% CD3OD)δ 2.39(s),2.33(s)。MS m/z=648.1[M+H]。
2-エチルブチル((4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4a-シアノ-7-ヒドロキシ-2-オキシドテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-2-イル)-L-アラニネート。酢酸エチル(10mL)中の2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(82mg、0.127mmol)及びDMAP(164mg、1.342mmol)の混合物を、55℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を50~100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出したシリカゲルカラムによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,CD3OD)δ 7.75(s,1H),6.76(d,J=4.8Hz,1H)6.66(d,J=4.8Hz,1H),5.52(d,J=1.2Hz,1H),5.26(dd,J=4.8,3.2Hz,1H),4.68(d,J=4.8Hz,1H),4.48-4.59(m,2H),4.05-4.11(m,1H),4.0(d,J=5.6Hz,2H),1.4-1.47(m,1H),1.28-1.37(m,7H),0.83(t,J=7.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,CD3OD)δ 6.9(s)。MS m/z=509.1[M+H]。
実施例170.2-エチルブチル((4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4a-シアノ-7-ヒドロキシ-2-オキシドテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-2-イル)-L-アラニネート
(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール。1-O-オクタデシル-2-O-ベンジル-sn-グリセロール(869mg、2mmol)をTHF(50mL)に溶解した。Degussaタイプの10%パラジウム活性炭(50mg)を反応溶液に添加し、次いでこれを水素雰囲気下で2時間撹拌した。触媒をセライトで濾別した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた固体を無水THF(20mL)に溶解し、室温で撹拌した。イミダゾール(207mg、3mmol)及びtert-ブチルジメチルシリルクロリド(275mg、1.8mmol)を反応物に添加し、次いでこれを4時間撹拌した。更なるイミダゾール(207mg、3mmol)及びTBS-Cl(275mg、1.8mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。更なるイミダゾール(207mg、3mmol)及びTBS-Cl(140mg、0.9mmol)を添加し、反応物を3時間撹拌した。
反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.80(p,J=5.4Hz,1H),3.70-3.58(m,2H),3.50-3.38(m,4H),1.56(q,J=6.9Hz,2H),1.25(m,30H),0.94-0.81(m,12H),0.07(s,6H)。
(R)-tert-ブチル(2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ジメチルシラン。水素化ナトリウム(油中60%)(57mg、1.43mmol)を無水THF(5mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(437mg、0.95mmol)を無水THF(5mL)に溶解し、懸濁液に滴加した。得られた反応混合物を30分間撹拌した。ヨードメタン(89uL、1.43mmol)を滴加した。氷浴を除去し、反応物を2時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)をゆっくりと添加した。有機層を収集し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.72-3.60(m,2H),3.53(m,1H),3.49-3.31(m,7H),1.56(m,2H),1.25(m,30H),0.94-0.80(m,12H),0.06(s,6H)。
(S)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール。(R)-tert-ブチル(2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ジメチルシラン(381mg、0.806mmol)を無水THF(5mL)に溶解した。TBAF三水和物(381mg、1.21mmol)を一度に添加した。反応物を3時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.76-3.65(m,2H),3.54(m,2H),3.49-3.38(m,6H),1.57(m,2H),1.25(m,30H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
2-クロロフェニル((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素。2-ジクロロリン酸クロロフェニル(145uL、0.897mmol)を無水アセトニトリル(4mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。1,2,4トリアゾール(103mg、1.494mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(208uL、1.494mmol)を一度に添加した。(S)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール(268mg、0.747mmol)をピリジン(4mL)に溶解し、反応混合物に滴加した。氷浴を除去し、反応物を4時間撹拌した。更なる1,2,4トリアゾール(50mg、0.75mmol)及びトリエチルアミン(50uL、0.37mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。
水(500uL)及びトリエチルアミン(1mL)を反応物に添加し、次いで20分間撹拌した。次いで、反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.68(d,J=8.2Hz,1H),7.23(d,J=8.0Hz,1H),7.11-7.01(m,1H),6.87(t,J=7.7Hz,1H),3.98(d,J=5.9Hz,2H),3.29(m,6H),3.20(m,2H),3.04(qd,J=7.3,4.5Hz,1H),1.42(t,J=6.9Hz,2H),1.24(m,30H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.91(s)。
tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-((((2-クロロフェノキシ)((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート。2-クロロフェニル((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(290mg、0.528mmol)を無水ピリジン(5mL)に溶解した。1-(メシチレン-2-スルホニル)-3-ニトロ-1,2,4-トリアゾール(284mg、0.96mmol)を一度に添加した。中間体2(206mg、0.48mmol)を一度に添加し、30分間撹拌した。1-メチル-イミダゾール(77uL、0.96mmol)を一度に添加し、反応混合物を2時間撹拌した。更なる1-(メシチレン-2-スルホニル)-3-ニトロ-1,2,4-トリアゾール(284mg、0.96mmol)を添加し、20分間撹拌した。1-メチル-イミダゾール(100uL)を添加し、反応物を48時間撹拌した。
反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×10mL)、5%クエン酸水溶液(2×10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.01(m,1H),7.48-7.31(m,2H),7.24-7.03(m,3H),6.92-6.76(m,2H),5.70(m,1H),5.21(m,1H),5.16-5.00(m,1H),4.60-4.17(m,4H),3.63-3.30(m,7H),1.76(d,J=7.1Hz,2H),1.57(m,12H),1.37(m,3H),1.25(m,30H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-7.42(s),-7.45(s)。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素。tert-ブチル(7-((3aS,4S,6R,6aS)-6-((((2-クロロフェノキシ)((R)-2-メトキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-4-イル)カルバメート(360mg、0.274mmol)を、アセトニトリル(5mL)に溶解した。1N NaOH(水溶液)(500uL)を添加し、反応物を18時間撹拌した。1N NaOH(水溶液)(500uL)を添加し、反応物を30℃で6時間撹拌した。更なる1N NaOH(水溶液)(500uL)を添加し、反応物を30℃で3時間、次いで室温で16時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いで得られた生成物を7mLの水中の70% TFAに溶解し、室温で撹拌した。反応物をHPLC及びLC-MSで監視した。5時間後、反応物を氷浴中で冷却した。1N NaOH(水溶液)をゆっくりと添加してpH4を得た。沈殿物を形成し、濾過によって収集した。固体を1M重炭酸トリエチルアンモニウム溶液及びアセトニトリルに溶解した。粗残渣をC18カラム(緩衝液Aが0.1Mの重炭酸トリエチルアンモニウムである20~100% MeCN)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、凍結乾燥させて、生成物をトリエチルアンモニウム塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.87(s,1H),7.02(d,J=4.6Hz,1H),6.91(d,J=4.6Hz,1H),5.54(d,J=5.3Hz,1H),4.55(t,J=5.4Hz,1H),4.50(d,J=5.4Hz,1H),4.23-4.07(m,2H),3.97-3.82(m,2H),3.54-3.46(m,2H),3.46-3.36(m,6H),3.20(q,J=7.3Hz,4H),1.51(m,2H),1.36-1.20(m,36H),0.89(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.38(s)。MS m/z=712.2[M+1];710.5[M-1]。
実施例171.シクロオクチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロオクチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-Ala(446mg、2mmol)を無水MeCN(15mL)に溶解した。EDCI(422mg、2.2mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。シクロオクタノール(291uL、2.2mmol)を添加した。次いで、DMAP(269mg、2.2mmol)を一度に添加した。反応物を16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(10mL)で洗浄し、続いて飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)及び最後にブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.28(m,5H),5.31(d,J=7.5Hz,1H),5.11(s,2H),4.97(td,J=8.3,4.2Hz,1H),4.32(t,J=7.4Hz,1H),1.88-1.43(m,14H),1.39(d,J=7.1Hz,3H)。
シクロオクチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。シクロオクチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(440mg、1.34mmol)を無水THF(15mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、反応混合物を水素雰囲気下で5時間撹拌した。触媒を濾過し、濾液を精製することなく使用した。
ジクロロリン酸フェニル(219uL、1.47mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のTHF溶液を反応物に滴加し、次いで20分間撹拌した。トリエチルアミン(448uL、3.2mmol)を滴加し、次いで30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(168mg、1.21mmol)及びトリエチルアミン(224uL、1.61mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で14時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、0.2M炭酸ナトリウム溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.29-8.15(m,2H),7.37(m,4H),7.29-7.13(m,3H),4.94(m,1H),4.17-4.01(m,1H),3.89(m,1H),1.83-1.42(m,14H),1.38(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.97(s),-3.04(s)。MS m/z=476.7[M+1];475.1[M-1]。
シクロオクチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.15mmol)及びシクロオクチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(86mg、0.18mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(86mg、0.906mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で10分間撹拌した。DIPEA(158uL、0.906mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(50mg)を添加し、2時間撹拌した。反応物を35℃で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、5%クエン酸溶液(10mL)、0.2M炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いで得られた生成物をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.31(m,2H),7.26-7.10(m,3H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,2H),4.88(m,1H),4.62(m,1H),4.54-4.29(m,3H),3.92-3.76(m,1H),1.80-1.35(m,14H),1.24(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29(s)。MS m/z=629.0[M+1];627.0[M-1]。
(S)及び(R)ジアステレオマーの分離。生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、SFC-30%イソクラティックエタノール)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例172.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.37-7.22(m,2H),7.20-7.09(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.57-5.44(m,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.54-4.41(m,2H),4.36(m,1H),3.83(m,1H),1.81-1.39(m,14H),1.24(d,J=7.1,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30(s)。
実施例173.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.33(m,2H),7.27-7.10(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.49-4.26(m,3H),3.85(dq,J=9.7,7.0Hz,1H),1.77-1.36(m,14H),1.24(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29(s)。
実施例174.4,4-ジフルオロシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4,4-ジフルオロシクロヘキシルL-アラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-L-アラニン(1.1g、4.93mmol)及び4,4-ジフルオロシクロヘキサノール(1.01g、7.39mmol)から調製した。MS m/z=208[M+H]。
4,4-ジフルオロシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、4,4-ジフルオロシクロヘキシルL-アラニネート(673mg、3.25mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.32-8.19(m,2H),7.43-7.31(m,4H),7.29-7.12(m,3H),4.95(d,J=7.7Hz,1H),4.23-4.07(m,1H),3.94-3.77(m,1H),2.15-1.69(m,8H),1.41(ddd,J=7.1,3.4,0.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.08,-3.16。19F NMR(377MHz,クロロホルム-d)δ-95.69(d,J=239.1Hz),-101.23(d,J=236.5Hz)。MS m/z=485[M+H]。
4,4-ジフルオロシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、4,4-ジフルオロシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(158mg、0.33mmol)及び中間体4(72mg、0.22mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.39-7.11(m,5H),6.84(m,1H),6.74(m,1H),5.49(m,1H),4.93-4.80(m,1H),4.62(m,1H),4.54-4.30(m,3H),4.00-3.81(m,1H),2.15-1.63(m,8H),1.27(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26,3.24。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-96.36(d,J=233.1Hz),-102.62(d,J=236.8Hz)。MS m/z=637[M+H]。
混合物をSFC(AD-H21×250mmカラム、30%エタノールによって分離して、ジアステレオマーを得た。
実施例175.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.34-7.23(m,2H),7.20-7.11(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.87(m,1H,溶媒ピークによって埋められた),4.54-4.43(m,2H),4.36(dd,J=10.9,5.3Hz,1H),3.97-3.84(m,1H),2.10-1.68(m,8H),1.28(dd,J=7.1,1.3Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-96.61(d,J=235.4Hz),-102.50(d,J=235.6Hz)。
実施例176.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.42-7.27(m,2H),7.26-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=4.9Hz,1H),4.81(s,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.7Hz,1H),4.42(dd,J=10.9,6.5Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),3.91(dq,J=9.9,7.1Hz,1H),2.15-1.69(m,8H),1.27(dd,J=7.1,1.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-96.36(d,J=236.3Hz),-102.62(d,J=237.6Hz)。
実施例177.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルイソブチルカーボネート
ベンジル(2-((イソブトキシカルボニル)オキシ)エチル)カルバメート。N-Cbz-アミノエタノール(390mg、2mmol)を無水THF(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下で撹拌した。ピリジン(425uL、5mmol)を一度に添加した。クロロギ酸イソブチル(285uL、2.2mmol)を滴加した。反応物を15分間撹拌した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×20mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.28(m,5H),5.11(m,3H),4.22(t,J=5.2Hz,2H),3.92(d,J=6.7Hz,2H),3.50(q,J=5.5Hz,2H),1.97(dp,J=13.4,6.7Hz,1H),0.95(d,J=6.8Hz,6H)。
イソブチル(2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル)カーボネート。ベンジル(2-((イソブトキシカルボニル)オキシ)エチル)カルバメート(570mg、1.93mmol)を無水THF(12mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、反応混合物を水素雰囲気下で3時間撹拌した。触媒を濾過し、濾液を精製することなく使用した。
ジクロロリン酸フェニル(344uL、2.32mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のTHF溶液を反応物に滴加し、次いで50分間撹拌した。トリエチルアミン(350uL、2.51mmol)を滴加し、次いで30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(242mg、1.74mmol)及びトリエチルアミン(350uL、2.51mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で14時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(2×20mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.45-7.30(m,4H),7.28-7.15(m,3H),4.22-4.15(m,2H),3.90(d,J=6.7Hz,2H),3.51(m,1H),3.41(m,2H),1.95(m,1H),0.94(d,J=6.7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.51(s)。MS m/z=438.9[M+1];437.0[M-1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルイソブチルカーボネート。中間体4(50mg、0.15mmol)及びイソブチル(2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチル)カーボネート(73mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(86mg、0.906mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で10分間撹拌した。DIPEA(158uL、0.906mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(100mg)を添加し、50℃で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(6mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いで得られた生成物をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.09(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,1H),4.54-4.26(m,3H),4.04(m,2H),3.85(m,2H),3.18(m,2H),1.88(m,1H),0.96-0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.22(s),5.06(s)。MS m/z=591.0[M+1];588.9[M-1]。
実施例178.シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルL-アラニネート。THF(50mL)中のcbz-L-アラニン(1.80g、8.06mmol)、トランス-4-トリフルオロメチルシクロヘキサノール(0.9g、5.35mmol)、及びPh3P(3.17g、12.10mmol)の混合物に、DIAD(2.38mL、12.10mmol)を添加した。混合物を室温で15時間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~30%のEtOAc)によって精製して、Cbz-L-アラニンシクロヘキシルエステルを得、これをTHF(10mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム炭素(250mg)を添加した。得られた混合物をH2下で2時間撹拌し、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、高真空下で乾燥させ、次の反応(747mg、39%)を使用した。MS m/z=240[M+H]。
シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルL-アラニネート(747mg、3.13mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.46-7.29(m,4H),7.29-7.13(m,3H),5.05(m,1H),4.27-4.08(m,1H),3.90(m,1H),2.05(m,1H),1.95(m,2H),1.77(m,2H),1.56(m,4H),1.43(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.10。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-74.36(dd,J=8.5,4.8Hz)。MS m/z=517[M+H]。
シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、シス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(117mg、0.23mmol)及び中間体4(50mg、0.15mmol)から得た。
生成物を、30%エタノール(AD-H4.6X100mカラム)を使用してSFCによって分離して、第1の溶出ジアステレオマー及び第2の溶出ジアステレオマーを得た。
実施例179.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.29(dd,J=8.8,7.1Hz,2H),7.24-7.12(m,3H),6.84(d,J=4.6Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),4.97(s,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.49(dd,J=12.5,5.7Hz,2H),4.36(dd,J=11.0,5.3Hz,1H),4.02-3.86(m,1H),2.17(m,1H),1.92(m,2H),1.71(m,2H),1.58(m,4H),1.31(d,J=7.2,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.31。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.89(d,J=8.6Hz)。MS m/z=669[M+1]。
実施例180.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.39-7.27(m,2H),7.28-7.09(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.48(d,J=5.2Hz,1H),4.89(m,1H,溶媒ピークによって埋められた),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.42(dd,J=10.9,6.4Hz,1H),4.34(dd,J=10.9,5.4Hz,1H),3.94(dq,J=9.8,7.1Hz,1H),2.26-2.03(m,1H),1.96-1.79(m,2H),1.68(d,J=10.0Hz,2H),1.62-1.41(m,4H),1.29(d,J=7.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.30。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.87(d,J=8.6Hz)。MS m/z=669[M+1]。
実施例181.2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルドデカノエート
2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチルドデカノエート。ラウリン酸(481mg、2.4mmol)を無水アセトニトリル(10mL)と混合した。EDCI(460mg、2.4mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。N-Cbz-アミノエタノール(390mg、2mmol)を添加した。次いで、DMAP(293mg、2.4mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.36(m,5H),5.11(s,2H),4.99(s,1H),4.15(t,J=5.3Hz,2H),3.47(q,J=5.6Hz,2H),2.32(m,2H),1.72-1.52(m,2H),1.40-1.16(m,16H),0.88(t,J=6.6Hz,3H)。MS m/z=377.8[M+1]。
2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルドデカノエート。2-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチルドデカノエート(439mg、1.16mmol)を無水THF(12mL)に溶解した。10% Pd/C Degussaタイプを添加し、反応混合物を水素雰囲気下で2時間撹拌した。触媒を濾過し、濾液を精製することなく使用した。
ジクロロリン酸フェニル(190uL、1.28mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のTHF溶液を反応物に滴加し、次いで30分間撹拌した。トリエチルアミン(194uL、1.39mmol)を滴加し、次いで30分間撹拌した。p-ニトロフェノール(145mg、1.04mmol)及びトリエチルアミン(194uL、1.39mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、水(4×20mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.28-8.19(m,2H),7.45-7.30(m,4H),7.30-7.16(m,3H),4.15(dt,J=10.1,4.8Hz,2H),3.52(d,J=5.4Hz,1H),3.38(dt,J=10.6,4.9Hz,2H),2.29(m,2H),1.59(m,2H),1.27(m,16H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.51(s)。MS m/z=520.9[M+1];519.2[M-1]。
2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルドデカノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)エチルドデカノエート(86mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(86mg、0.906mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で10分間撹拌した。DIPEA(158uL、0.906mmol)を添加し、反応物を45℃で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(3mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を3時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~8%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.38-7.09(m,5H),6.84(m,1H),6.72(m,1H),5.51(d,J=4.9Hz,1H),4.62(m,1H),4.48(t,J=6.0Hz,1H),4.45-4.28(m,2H),3.99(m,2H),3.22-3.07(m,2H),2.24(m,2H),1.52(m,2H),1.26(m,16H),0.89(t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.22(s),5.06(s)。MS m/z=673.1[M+1];671.0[M-1]。
実施例182.
4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ネオペンチルL-アラニネート塩酸塩(391mg、2mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(698uL、5mmol)を滴加し、反応物を16時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、2%クエン酸水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(d,J=9.0Hz,2H),7.38(d,J=9.0Hz,2H),4.21-4.00(m,2H),3.88(dd,J=10.5,1.7Hz,2H),3.77(dd,J=10.5,3.3Hz,2H),3.59(t,J=10.0Hz,2H),1.44(m,6H),0.93(m,18H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.98(s)。MS m/z=500.0[M-1]。
中間体4(50mg、0.15mmol)及び上記中間体(83mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を室温で10分間撹拌した。DIPEA(66uL、0.378mmol)を添加し、反応物を室温で20時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.8Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.32(dd,J=11.1,7.1Hz,1H),4.22(dd,J=11.1,5.8Hz,1H),4.03-3.88(m,2H),3.88-3.63(m,4H),1.35(d,J=7.2Hz,3H),1.29(d,J=7.2Hz,3H),0.93(s,9H),0.90(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.57(s)。MS m/z=654.0[M+1];652.1[M-1]。
実施例183.4,4-ジメチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
4,4-ジメチルシクロヘキシルL-アラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-1-アラニン(1000mg、4.48mmol)及び4,4-ジメチルシクロヘキサノール(690mg、5.38mmol)から調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.76(dt,J=8.9,4.6Hz,1H),3.53(q,J=7.0Hz,1H),1.75(m,2H),1.58(m,2H),1.42(m,2H),1.38-1.17(m,5H),0.94(s,3H),0.92(s,3H)。
4,4-ジメチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体35に使用される同じ方法によって、4,4-ジメチルシクロヘキシルL-アラニネート(186mg、0.93mmol)からの異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.45-7.30(m,4H),7.28-7.15(m,3H),4.74(m,1H),4.21-4.01(m,1H),3.90(m,1H),1.80-1.62(m,2H),1.62-1.49(m,2H),1.46-1.34(m,5H),1.24(m,2H),0.92(s,3H),0.91(s,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.96,-3.02。MS m/z=477[M+1]。
4,4-ジメチルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、4,4-ジメチルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(108mg、0.23mmol)及び中間体4(50mg、0.15mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.38-7.09(m,5H),6.84(m,1H),6.72(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,2H),4.53-4.29(m,3H),3.96-3.78(m,1H),1.77-1.57(m,2H),1.58-1.43(m,2H),1.44-1.29(m,2H),1.29-1.08(m,5H),0.88(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29,3.27。MS m/z=629[M+H]。
実施例184.1-アセチルピペリジン-4-イル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
1-アセチルピペリジン-4-イル(tert-ブトキシカルボニル)アラニネート。この中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.26(d,J=7.3Hz,1H),4.90(tt,J=7.6,3.8Hz,1H),4.03-3.97(m,1H),3.67-3.50(m,3H),3.41-3.31(m,3H),2.02-1.96(m,4H),1.77(d,J=39.0Hz,2H),1.61-1.40(m,1H),1.37(s,9H),1.24(d,J=7.3Hz,4H)。
1-アセチルピペリジン-4-イルアラニネート塩酸塩。中間体は、中間体13について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.57(s,3H),5.00(dt,J=7.2,3.6Hz,1H),4.11-3.99(m,1H),3.55(m,2H),3.38(dtd,J=13.7,8.7,7.3,3.6Hz,2H),1.99(s,3H),1.90-1.70(m,2H),1.65-1.45(m,2H),1.41(d,J=7.2Hz,3H)。
1-アセチルピペリジン-4-イル-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.37-8.21(m,2H),7.54-7.32(m,4H),7.32-7.11(m,3H),6.69(ddd,J=13.6,10.0,5.6Hz,1H),4.83(dd,J=8.0,4.0Hz,1H),4.07-3.87(m,1H),3.69-3.37(m,2H),3.29(m,2H),1.95(s,3H),1.70(d,J=36.7Hz,2H),1.40(d,J=31.8Hz,2H),1.27-1.19(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.28,-1.42。MS m/z=492.08[M+1]。
1-アセチルピペリジン-4-イル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体4(50.0mg、0.151mmol)、1-アセチルピペリジン-4-イル-((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート(164mg、0.332mmol)、及び塩化マグネシウム(144mg、1.51mmol)の混合物に、室温でアセトニトリル(8mL)を添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.26mL、1.51mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中14%メタノール)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.84(d,J=16.8Hz,3H),7.32(dt,J=12.1,7.9Hz,2H),7.24-7.04(m,3H),6.89-6.72(m,2H),6.24-6.06(m,1H),5.61(dd,J=5.4,3.6Hz,1H),5.27(dd,J=6.6,3.8Hz,1H),5.06(t,J=6.9Hz,1H),4.82(s,1H),4.37-4.17(m,1H),3.82(q,J=9.4Hz,1H),3.67-3.38(m,2H),3.29(s,3H),1.95(d,J=2.6Hz,3H),1.63(d,J=3.1Hz,5H),1.33(d,J=3.5Hz,4H),1.22(dt,J=18.3,6.8Hz,5H)。MS m/z=684.18[M+1]。
実施例185.1-アセチルピペリジン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
アセトニトリル(2mL)中の実施例184(0.09g、0.132mmol)の混合物に、0℃で濃塩酸(0.1mL、2.743mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)で希釈した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で5%~60%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.88-7.66(m,3H),7.45-7.02(m,5H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.77-6.66(m,1H),6.22-5.99(m,2H),5.56-5.44(m,1H),5.38(t,J=5.4Hz,1H),4.94-4.72(m,1H),4.53-4.39(m,1H),4.40-4.08(m,3H),3.94-3.73(m,1H),3.70-3.39(m,2H),1.95(q,J=2.9,2.4Hz,3H),1.70(d,J=32.9Hz,2H),1.55-1.31(m,2H),1.27-1.06(m,3H)。MS m/z=644.15[M+1]。
実施例186.トランス-4-フェニルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(1R,4S)-4-フェニルシクロヘキシルL-アラニネート。中間体は、中間体26について記載されたものと同様の様式で、Cbz-1-アラニン(1000mg、4.48mmol)及びトランス-4-フェニルシクロヘキサノール(950mg、5.38mmol)から調製した。MS m/z=248[M+H]。
トランス-4-フェニルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、(1R,4S)-4-フェニルシクロヘキシルL-アラニネート(488mg、1.97mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(m,2H),7.45-7.16(m,12H),4.87-4.71(m,1H),4.13(m,1H),3.95-3.82(m,1H),2.51(m,1H),2.05(m,2H),1.96(m,2H),1.68-1.46(m,4H),1.42(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.03,-3.06。MS m/z 525=[M+H]。
トランス-4-フェニルシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。生成物は、実施例3について記載されたものと同様の様式で、トランス-4-フェニルシクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(131mg、0.25mmol)及び中間体4(55mg、0.17mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.39-7.06(m,10H),6.85(m,1H),6.74(m,1H),5.52(d,J=4.9Hz,1H),4.76-4.51(m,2H),4.51-4.33(m,3H),3.97-3.80(m,1H),2.57-2.38(m,1H),2.05-1.92(m,2H),1.91-1.74(m,2H),1.67-1.37(m,4H),1.27(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32,3.25。MS m/z=677[M+1]。
実施例187.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルフェニル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスホロアミダート
3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-アミン。3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール(300mg、1mmol)を無水DMF(5mL)に溶解し、窒素雰囲気下で撹拌した。ジフェニルホスホリルアジド(259uL、1.2mmol)を一度に添加した。DBU(179uL、1.2mmol)を添加し、反応物を16時間撹拌した。
反応物を90℃まで温め、2時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、EtOAc(25mL)で希釈し、ブライン(2×10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをTHF(5mL)に溶解した。トリフェニルホスフィン(220mg、0.833mmol)を添加し、20分間撹拌した。水(1mL)及びTHF(1mL)を反応物に添加し、これを24時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0.1% TEAを含む0~5~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.48(t,J=6.2Hz,2H),3.39(t,J=6.7Hz,2H),2.79(t,J=6.7Hz,2H),1.71(p,J=6.5Hz,2H),1.55(p,J=6.8Hz,2H),1.25(m,26H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
4-ニトロフェニルフェニル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスホロアミダート。ジクロロリン酸フェニル(104uL、0.698mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-アミン(190mg、0.634mmol)を無水DCM(4mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(106uL、0.761mmol)を滴加し、次いで1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(113mg、0.571mmol)及びトリエチルアミン(106uL、0.761mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(10mL)、続いて水(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.17(m,2H),7.41(d,J=8.9Hz,2H),7.35(t,J=7.8Hz,2H),7.26-7.16(m,3H),3.73(m,1H),3.48(t,J=5.6Hz,2H),3.35(t,J=6.7Hz,2H),3.24(m,2H),1.75(m,2H),1.59-1.46(m,2H),1.25(m,26H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-1.12(s)。MS m/z=577.1[M+1];575.5[M-1]。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルフェニル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスホロアミダート。中間体4(75mg、0.226mmol)及び4-ニトロフェニルフェニル(3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)ホスホロアミダート(131mg、0.226mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(108mg、1.13mmol)を一度に添加し、反応物を10分間撹拌した。DIPEA(98uL、0.565mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(108mg、1.13mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で7時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.31(m,2H),7.18(m,3H),6.85(m,1H),6.73(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,1H),4.49(m,1H),4.45-4.26(m,2H),3.56-3.42(m,1H),3.40-3.23(m,4H),3.07-2.90(m,2H),1.64(m,2H),1.48(m,2H),1.40-1.18(m,26H),0.89(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.48(s),5.31(s)。MS m/z=729.1[M+1];726.8[M-1]。
実施例188.オクチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オクチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-Ala(567mg、3mmol)を無水アセトニトリル(15mL)に溶解した。1-オクタノール(569uL、3.6mmol)を添加した。EDCI(690mg、3.6mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。次いで、DMAP(403mg、3.3mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。更なる1-オクタノール(120uL)及びEDCI(140mg)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(bs,1H),4.30(m,1H),4.13(m,2H),1.64(m,2H),1.44(s,9H),1.39(d,J=7.2Hz,3H),1.27(m,10H),0.88(t,J=6.8Hz,3H)。
オクチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。オクチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(674mg、2.24mmol)を、ジオキサン(15mL)中の無水4M HClに溶解した。反応物を2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。得られた固体をDCM(20mL)に溶解し、減圧下で濃縮した。
ジクロロリン酸フェニル(366uL、2.46mmol)を無水DCM(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のde-Boc物質を無水DCM(10mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を30時間撹拌した。トリエチルアミン(750uL、5.4mmol)を滴加し、次いで60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(280mg、2.02mmol)及びトリエチルアミン(375μL、2.69mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、水(3×20mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.48-7.29(m,4H),7.29-7.12(m,3H),4.22-4.02(m,3H),3.94-3.79(m,1H),1.60(m,2H),1.41(m,3H),1.35-1.16(m,10H),0.88(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07(s),-3.11(s)。MS m/z=479.0[M+1];477.2[M-1]。
オクチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びオクチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(79mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で10分間撹拌した。DIPEA(66uL、0.378mmol)を添加し、反応物を50℃で3時間撹拌した。更なる塩化マグネシウム(80mg)及びDIPEA(66uL、0.378mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(25mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.38-7.07(m,5H),6.84(m,1H),6.72(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,1H),4.55-4.29(m,3H),4.13-3.82(m,3H),1.54(m,2H),1.35-1.15(m,13H),0.87(t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25(s)。MS m/z=631.1[M+1];629.1[M-1]。
実施例189.(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(tert-ブトキシカルボニル)アラニネート。中間体は、実施例117について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.41-7.17(m,5H),4.65-4.49(m,2H),4.23(dd,J=11.6,4.0Hz,1H),4.02(ddd,J=11.2,8.8,4.9Hz,2H),3.77-3.61(m,1H),3.45(d,J=5.3Hz,2H),3.36(t,J=6.5Hz,2H),1.45(t,J=6.7Hz,2H),1.35(s,7H),1.21(s,27H),0.92-0.70(m,2H)。
1-((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.56(s,3H),7.44-7.15(m,5H),4.59(s,2H),4.37(dd,J=11.6,3.8Hz,1H),4.21-3.97(m,2H),3.76(dd,J=5.6,3.8Hz,1H),3.48(d,J=5.3Hz,2H),3.37(t,J=6.5Hz,2H),1.42(dd,J=25.5,7.0Hz,5H),1.21(s,28H),0.83(t,J=6.7Hz,3H)。
(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.35-8.14(m,2H),7.50-7.31(m,4H),7.31-7.12(m,8H),6.71(dt,J=13.6,10.2Hz,1H),4.55(d,J=2.3Hz,2H),4.18(dt,J=11.6,4.3Hz,1H),4.10-3.95(m,2H),3.66(t,J=5.0Hz,1H),3.42(d,J=5.3Hz,2H),1.42(t,J=6.7Hz,2H),1.20(d,J=3.6Hz,36H),0.92-0.75(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.28,-1.56。
(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体4(50.0mg、0.151mmol)、(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート(177mg、0.226mmol)、及び塩化マグネシウム(100mg、1.056mmol)の混合物に、室温でアセトニトリル(8mL)を添加した。得られた懸濁液を50℃まで温め、10分間撹拌した。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.184mL、1.056mmol)を添加し、得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.89(s,1H),7.47-7.06(m,8H),6.85-6.67(m,2H),6.26(s,2H),5.66(d,J=3.3Hz,1H),5.27(dt,J=6.4,3.1Hz,1H),5.08(d,J=6.6Hz,1H),4.60(dd,J=6.7,2.0Hz,2H),4.49-4.16(m,3H),4.15-3.87(m,1H),3.72(dd,J=10.3,5.1Hz,1H),3.49(t,J=5.8Hz,2H),3.45-3.32(m,2H),1.71(d,J=2.4Hz,3H),1.52(t,J=6.6Hz,2H),1.38(d,J=3.7Hz,3H),1.28(d,J=2.1Hz,33H),1.02-0.79(m,3H)。MS m/z=976.31[M+1]。
実施例190.(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
アセトニトリル(2mL)中の実施例189(0.1g、0.226mmol)の混合物に、0℃で濃塩酸(0.1mL、2.743mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、水で希釈した。溶液を2N水酸化ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、SiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中8%メタノール)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.85(m,3H),7.44-7.04(m,10H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.72(dd,J=4.5,2.9Hz,1H),6.27-6.01(m,2H),5.60-5.20(m,2H),4.54(dd,J=7.6,2.6Hz,2H),4.45(t,J=5.8Hz,1H),4.36-4.07(m,4H),4.07-3.77(m,1H),3.74-3.61(m,1H),3.52-3.19(m,4H),1.53-1.36(m,2H),1.20(d,J=3.3Hz,33H),0.94-0.75(m,3H)。MS m/z=936.08[M+1]。
実施例191.ドデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ドデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-Ala(567mg、3mmol)を無水アセトニトリル(15mL)に溶解した。1-ドデカノール(818uL、3.6mmol)を添加した。EDCI(690mg、3.6mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。次いで、DMAP(403mg、3.3mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(40mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×10mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(24g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(m,1H),4.29(m,1H),4.19-4.04(m,2H),1.62(m,2H),1.44(s,9H),1.38(d,J=7.2Hz,3H),1.26(m,18H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
ドデシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ドデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(600mg、1.67mmol)を、ジオキサン(10mL)中の無水4M HClに溶解した。反応物を1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。
ジクロロリン酸フェニル(275uL、1.85mmol)を無水DCM(15mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記のde-Boc物質を無水DCM(5mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(560uL、4mmol)を滴加し、次いで60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(210mg、1.51mmol)及びトリエチルアミン(281uL、2.01mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。
反応物をDCM(40mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.45-7.29(m,4H),7.28-7.15(m,3H),4.20-4.02(m,3H),3.88(m,1H),1.60(m,2H),1.41(m,3H),1.25(m,18H),0.88(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.06(s),-3.11(s)。
ドデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びドデシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(89mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を50℃で20分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(250uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~3~5%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いで得られた生成物をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),7.40-7.10(m,5H),6.86(m,1H),6.74(m,1H),5.52(m,1H),4.63(m,1H),4.58-4.30(m,3H),4.15-3.82(m,3H),1.57(m,2H),1.28(m,21H),0.90(t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26(s)。MS m/z=687.1[M+1];685.3[M-1]。
実施例192.ヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ヘキシルL-アラニネート塩酸塩。L-アラニン(4.45g、50mmol)を1-ヘキサノール(30mL)と混合した。TMS-Cl(19.1mL、150mmol)を滴加し、反応物を室温で16時間撹拌した。
更なる1-ヘキサノール(10mL)及びTMS-Cl(5mL)を添加した。反応物を80℃まで加熱し、20時間撹拌した。
反応物を減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥させて、中間体を塩酸塩として得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.77(s,3H),4.20(m,3H),1.71(m,5H),1.47-1.19(m,6H),1.01-0.78(m,3H)。
ヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロリン酸フェニル(3.7mL、25mmol)を無水DCM(50mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ヘキシルL-アラニネート塩酸塩(5.2g、25mmol)を一度に添加した。反応物を30分間撹拌した。トリエチルアミン(8.4mL、60mmol)を滴加し、次いで60分間撹拌した。p-ニトロフェノール(3.1g、22.5mmol)及びトリエチルアミン(4.2mL、30mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物をDCM(100mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.25(d,J=9.1Hz,2H),7.51-7.32(m,4H),7.32-7.15(m,3H),4.14(m,3H),3.93(m,1H),1.62(m,2H),1.44(m,3H),1.39-1.20(m,6H),0.99-0.82(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.03(s),-3.08(s)。
ヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(75mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を5分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で36時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(250uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~4~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),7.42-7.09(m,5H),6.86(m,1H),6.74(m,1H),5.57-5.44(m,1H),4.64(m,1H),4.58-4.28(m,3H),4.17-3.81(m,3H),1.64-1.48(m,2H),1.38-1.19(m,9H),0.94-0.82(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27(s)。MS m/z=603.0[M+1];600.8[M-1]。
実施例193.オクタデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
オクタデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-Ala(5.67g、30mmol)を無水アセトニトリル(50mL)に溶解した。EDCI(6.9g、36mmol)を一度に添加し、反応物を20分間撹拌した。1-オクトデカノール(9.74g、36mmol)を添加した。次いで、DMAP(4g、33mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。更なる無水アセトニトリル(30mL)を添加し、反応物を20時間撹拌した。無水DMF(25mL)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×20mL)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(m,1H),4.39-4.21(m,1H),4.12(q,J=6.4Hz,2H),1.62(m,2H),1.44(s,9H),1.38(d,J=7.1Hz,3H),1.25(s,30H),0.87(t,J=6.8Hz,3H)。
オクタデシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。オクタデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(663mg、1.5mmol)を、ジオキサン(15mL)中の無水4M HClに溶解した。反応物を2時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して固体を得、これを無水DCM(25mL)と混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(223uL、1.5mmol)を反応物に一度に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(500uL、3.6mmol)を滴加し、次いで2時間撹拌した。p-ニトロフェノール(188mg、1.35mmol)及びトリエチルアミン(251uL、1.8mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をDCM(50mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23(m,2H),7.49-7.30(m,4H),7.30-7.12(m,3H),4.23-3.98(m,3H),3.88(m,1H),1.69-1.52(m,2H),1.41(m,3H),1.25(s,30H),0.88(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.05(s),-3.09(s)。
オクタデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びオクタデシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(103mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(3mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を10分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(3×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(250uL)を滴加した。反応物を1.5時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~4%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.85-7.72(m,1H),7.40-7.08(m,5H),6.88-6.79(m,1H),6.79-6.66(m,1H),5.55-5.43(m,2H),4.61(m,1H),4.55-4.26(m,3H),4.14-3.79(m,3H),1.55(m,2H),1.27(m,33H),0.89(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.28(s)。MS m/z=771.0[M+1];768.5[M-1]。
実施例194.トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート
トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルD-アラニネート。中間体は、中間体26に使用された同じ方法によって、Cbz-D-アラニン(990mg、4.03mmol)及びトランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキサノール(1.0g、5.95mmol)から調製した。MS m/z 240=[M+H]。
トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート。中間体は、中間体25について記載されたものと同様の様式で、トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシルD-アラニネート(0.95g、3.97mmol)から異性体混合物として調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(m,2H),7.48-7.29(m,4H),7.22(m,3H),4.67(m,1H),4.06(m,2H),2.01(m,5H),1.52-1.20(m,7H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.01,-3.06。19F NMR(377MHz,クロロホルム-d)δ-73.89(d,J=7.9Hz)。MS m/z=517[M+H]。
トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート。生成物を、実施例3について記載されたものと同様の様式で、トランス-4-(トリフルオロメチル)シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-D-アラニネート(117mg、0.23mmol)及び中間体4(50mg、0.15mmol)から得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,0.58H),7.78(s,0.42H),7.31(m,2H),7.23-7.12(m,3H),6.88-6.83(m,1H),6.76(d,J=4.5Hz,0.58H),6.72(d,J=4.5Hz,0.42H),5.50(m,1H),4.70-4.54(m,2H),4.52-4.42(m,2H),4.35(m,1H),3.86(m,1H),1.99(m,5H),1.50-1.27(m,4H),1.24(d,J=7.1Hz,1.26H),1.20(d,J=7.0Hz,1.74H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.48,3.00。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.39(m)。MS m/z=669[M+1]。
生成物をキラル分取HPLC(Chiralpak IA、150×4.6mm、ヘプタン70%イソプロパノール30%)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例195.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.38-7.28(m,2H),7.28-7.12(m,3H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.6Hz,1H),5.51(d,J=5.2Hz,1H),4.62(m,2H),4.49(d,J=5.6Hz,1H),4.45(dd,J=10.9,5.6Hz,1H),4.38(dd,J=10.8,5.7Hz,1H),3.97-3.79(m,1H),2.18-1.82(m,6H),1.46-1.24(m,3H),1.20(dd,J=7.2,1.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.48。19F NMR(377MHz,メタノール-d4)δ-75.42(d,J=8.5Hz)。
実施例196.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.30(t,J=7.8Hz,2H),7.22-7.11(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.71(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),4.60(dt,J=10.8,5.7Hz,2H),4.49-4.41(m,2H),4.31(dd,J=10.8,5.1Hz,1H),3.90-3.79(m,1H),2.00(td,J=34.4,32.8,9.9Hz,5H),1.50-1.16(m,7H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 2.97。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-75.42(d,J=8.4Hz)。
実施例197.3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(20mL)中の3-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール(1.85g、6.156mmol)、(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(1.864g、9.85mmol)、及びトリフェニルホスフィン(3.714g、14.16mmol)の混合物に、0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.67mL、2.74mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(120g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、溶出液として0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(d,J=5.1Hz,1H),4.39-4.10(m,3H),3.46(t,J=6.2Hz,2H),3.38(t,J=6.7Hz,2H),1.90(p,J=6.3Hz,2H),1.60-1.49(m,2H),1.37(d,J=7.2Hz,3H),1.25(s,35H),0.92-0.83(m,3H)。
(S)-1-(3-(ヘキサデシルオキシ)プロポキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.45(s,3H),4.32-3.85(m,3H),3.40(d,J=6.3Hz,2H),1.81(q,J=6.3Hz,2H),1.53-1.32(m,5H),1.22(s,26H),0.83(t,J=6.4Hz,3H)。
3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.26(dd,J=9.2,2.0Hz,2H),7.52-7.34(m,4H),7.34-7.20(m,3H),4.76-4.57(m,1H),4.19-4.00(m,3H),3.38(dt,J=28.0,6.4Hz,4H),1.79(td,J=6.3,1.2Hz,2H),1.50(t,J=6.6Hz,2H),1.38-1.23(m,27H),0.95-0.81(m,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ-2.16,-2.27。MS m/z=649.05[M+1]。
3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル((((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体4(50.0mg、0.151mmol)、3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(187mg、0.288mmol)、及び塩化マグネシウム(71.84mg、0.755mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(2mL)を室温で添加し、続いて、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.131mL、0.755mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、溶出液として30%酢酸エチル/ヘキサン-100%酢酸エチル)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.89(s,1H),7.42-7.28(m,2H),7.28-7.11(m,3H),6.77(ddd,J=14.5,4.5,2.8Hz,2H),6.28(s,2H),5.67(t,J=2.8Hz,1H),5.29(dd,J=6.6,3.4Hz,1H),5.09(dd,J=6.6,3.9Hz,1H),4.48-4.20(m,3H),4.18-4.02(m,2H),3.93(td,J=9.6,7.0Hz,1H),3.37(dt,J=21.0,6.3Hz,4H),1.80(dt,J=10.5,6.3Hz,2H),1.71(d,J=2.9Hz,3H),1.50(t,J=6.7Hz,2H),1.38(d,J=4.2Hz,3H),1.28(s,26H),0.90(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.4,-2.38。MS m/z=842.07[M+1]。
実施例198.3-(ヘキサデシルオキシ)プロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
アセトニトリル(2mL)中の実施例197(0.09g、0.107mmol)の混合物に、0℃で濃塩酸(0.1mL、2.743mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、水で希釈した。溶液を2N水酸化ナトリウムで中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、SiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中10%メタノール)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.87(m,3H),7.31(dt,J=13.4,7.9Hz,2H),7.23-7.08(m,3H),6.89(dd,J=4.5,1.9Hz,1H),6.73(dd,J=4.5,2.2Hz,1H),6.11(ddd,J=13.3,9.9,3.5Hz,1H),5.37(t,J=5.7Hz,2H),4.45(t,J=5.7Hz,1H),4.27(td,J=11.4,5.6Hz,2H),4.15(ddd,J=19.3,10.9,4.9Hz,1H),4.09-3.91(m,2H),3.86-3.72(m,1H),3.39-3.18(m,4H),1.70(dq,J=12.7,6.3Hz,2H),1.41(t,J=6.6Hz,2H),1.28-1.10(m,26H),0.90-0.69(m,3H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.30,-3.24。MS m/z=801.78[M+1]。
実施例199.ヘキサデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
ヘキサデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-Ala(1.89g、10mmol)を無水THF(50mL)に溶解した。1-ヘキサデカノール(3.6g、15mmol)及びトリフェニルホスフィン(5.8g、22mmol)を添加した。DIAD(3.9mL、20mmol)を滴加した。反応物を20時間撹拌した。
反応物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、続いてブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.11-4.83(m,1H),4.28(m,1H),4.19-4.03(m,2H),1.68-1.48(m,2H),1.42(s,9H),1.36(d,J=7.2Hz,3H),1.23(m,26H),0.86(t,J=6.7Hz,3H)。
ヘキサデシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ヘキサデシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(3g、7.25mmol)を、ジオキサン(40mL)中の無水4M HClに溶解した。反応物を16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して固体を得、これを無水DCM(40mL)と混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。ジクロロリン酸フェニル(1.08mL、7.25mmol)を一度に反応物に添加した。反応混合物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(2.4mL、17.4mmol)を滴加し、次いで2時間撹拌した。p-ニトロフェノール(908mg、6.53mmol)及びトリエチルアミン(1.21mL、8.7mmol)を添加した。氷浴を除去し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をDCM(60mL)で希釈し、水(5×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.47-7.29(m,4H),7.29-7.09(m,3H),4.11(m,3H),3.87(m,1H),1.60(m,2H),1.41(m,3H),1.25(m,26H),0.87(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.07(s),-3.11(s)。
ヘキサデシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(98mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を20分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.38-7.08(m,5H),6.84(m,1H),6.72(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,1H),4.56-4.28(m,3H),4.14-3.81(m,3H),1.55(m,2H),1.26(m,26H),0.95-0.81(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25(s)。MS m/z=743.2[M+1];741.0[M-1]。
実施例200.2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-(ネオペンチルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル((((S)-1-(ネオペンチルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水THF(20mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニン2-エチルブチルエステル塩酸塩(210mg、1mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(293uL、2.1mmol)を滴加し、反応物を1時間撹拌した。L-アラニンネオペンチルエステル塩酸塩(196mg、1mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(293uL、2.1mmol)を滴加し、反応物を室温で16時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(d,J=8.8Hz,2H),7.38(d,J=8.8Hz,2H),4.05(m,4H),3.93-3.72(m,2H),3.60(m,2H),1.52(m,1H),1.47-1.27(m,10H),0.99-0.80(m,15H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.98(s)。
2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-(ネオペンチルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及び2-エチルブチル((((S)-1-(ネオペンチルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(86mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を10分間撹拌した。DIPEA(66uL、0.378mmol)を添加し、反応物を室温で20時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(250uL)を滴加した。反応物を1時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.07(s,1H),7.39(d,J=4.7Hz,1H),7.03(d,J=4.7Hz,1H),5.54(d,J=5.2Hz,1H),4.54(t,J=5.4Hz,1H),4.43(d,J=5.5Hz,1H),4.36-4.18(m,2H),4.14-3.62(m,6H),1.50(m,1H),1.35(m,10H),1.00-0.83(m,15H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.57(s)。MS m/z=668.0[M+1];665.9[M-1]。
実施例201.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンシクロヘキシルエステル塩酸塩(208mg、1mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(334uL、2.4mmol)を滴加し、反応物を1時間撹拌した。2,2,2-トリフルオロエタノール(72μL、1mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(167uL、1.2mmol)を滴加し、反応物を室温で3時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.30-8.19(m,2H),7.45-7.33(m,2H),4.79(m,1H),4.52-4.27(m,2H),4.08-3.94(m,1H),3.88-3.71(m,1H),1.91-1.64(m,4H),1.55-1.22(m,9H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-75.56(t,J=8.3Hz)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.11(s),2.03(s)。MS m/z=454.7[M+1];453.1[M-1]。
シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(75mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(m,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.75(d,J=4.5Hz,1H),5.51(m,1H),4.76-4.59(m,2H),4.54-4.25(m,5H),3.80(m,1H),1.86-1.62(m,4H),1.57-1.26(m,9H)。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.28(t,J=8.3Hz),-77.25(t,J=8.3Hz)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 7.87(s),7.77(s)。MS m/z=607.0[M+1];605.0[M-1]。
実施例202.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロヘキシル(ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンシクロヘキシルエステル塩酸塩(208mg、1mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。トリエチルアミン(334uL、2.4mmol)を滴加し、反応物を2時間撹拌した。p-ニトロフェノール(125mg、0.9mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(167uL、1.2mmol)を滴加し、反応物を室温で3時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(4×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.30-8.19(m,4H),7.46-7.35(m,4H),4.76(m,1H),4.19-4.04(m,1H),3.99(m,1H),1.86-1.62(m,4H),1.54(m,2H),1.47-1.29(m,7H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.40(s)。
シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びシクロヘキシル(ビス(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(82mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を室温で5時間撹拌した。
反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5~10%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN(3mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。1Mのトリエチル重炭酸アンモニウム溶液(3mL)を添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。反応物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で洗浄した。水溶液を1N HCl(水溶液)で中和して、pH5~6を得た。次いで、物質を凍結乾燥させて白色の粉末を得た。粗残渣を分取HPLC C18カラム(Phenominex Gemini 4u 80Å 150×30mmカラム、改質剤としてTEABを含む5~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物をトリエチルアンモニウム塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),6.88-6.80(m,2H),5.52(d,J=5.8Hz,1H),4.69(td,J=8.8,4.2Hz,1H),4.57(t,J=5.6Hz,1H),4.48(d,J=5.4Hz,1H),4.12-3.98(m,2H),3.90-3.77(m,1H),3.06(m,6H),1.84-1.74(m,2H),1.74-1.63(m,2H),1.55-1.19(m,18H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 5.42(s)。MS m/z=525.1[M+1];523.3[M-1]。
実施例203.シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ナフタレン-1-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロヘキシル((ナフタレン-1-イルオキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。4-ニトロフェニルジクロホスフェート(256mg、1mmol)を無水DCM(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。L-アラニンシクロヘキシルエステル塩酸塩(208mg、1mmol)を一度に添加し、反応物を20分間撹拌した。トリエチルアミン(334uL、2.4mmol)を滴加し、反応物を1時間撹拌した。1-ナフトール(72mg、0.9mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(167uL、1.2mmol)を滴加し、反応物を室温で3時間撹拌した。
反応物をDCM(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.15(m,2H),8.08-7.96(m,1H),7.92-7.80(m,1H),7.73-7.64(m,1H),7.55(m,3H),7.47-7.33(m,3H),4.81-4.64(m,1H),4.27-4.11(m,1H),4.06-3.88(m,1H),1.84-1.61(m,4H),1.54(m,2H),1.44-1.18(m,7H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.77(s),-2.81(s)。
シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ナフタレン-1-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(50mg、0.151mmol)及びシクロヘキシル((ナフタレン-1-イルオキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(83mg、0.166mmol)を混合し、無水THF(5mL)に溶解した。塩化マグネシウム(72mg、0.755mmol)を一度に添加し、反応物を15分間撹拌した。DIPEA(131uL、0.755mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
反応物を室温まで冷却し、EtOAc(20mL)で希釈し、水(5×20mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解した。12M HCl(水溶液)(300uL)を滴加した。反応物を2時間撹拌した。反応物をEtOAc(20mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~4%メタノール/DCM)によって精製した。所望の生成物を有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して油を得、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.19-8.09(m,1H),7.91-7.82(m,1H),7.75(m,1H),7.72-7.64(m,1H),7.56-7.41(m,3H),7.35(m,1H),6.80(m,1H),6.68(m,1H),5.50(m,1H),4.68-4.36(m,5H),4.00-3.85(m,1H),1.79-1.56(m,4H),1.48-1.17(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.75(s),3.62(s)。MS m/z=651.1[M+1];649.0[M-1]。
実施例204.1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート
8-(2,2,2-トリフルオロエチル)1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.6]ウンデカン。無水ジクロロメタン(15mL)中の1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.6]ウンデカン(4.73g、0.03mol)、ジイソプロピルアミン(6.25mL、0.036mol)の氷冷溶液に、2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(4.74mL、0.033mL)を添加した。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌し、続いてシリカゲルカラムクロマトグラフィ(80gカラム、100%ヘキサン~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.90(s,4H),3.12(q,J=9.6Hz,2H),2.88(dt,J=25.5,5.5Hz,4H),1.95-1.81(m,4H),1.69(p,J=5.9Hz,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-70.86(t,J=9.7Hz)。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-オン。テトラヒドロフラン(21mL)中の8-(2,2,2-トリフルオロエチル)1,4-ジオキサ-8-アザスピロ[4.6]ウンデカン(5.197g、0.022mol)の溶液に、3N塩酸(25mL)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、水(10mL)で希釈し、3N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。抽出を酢酸エチルで行った。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(80gカラム、100%ヘキサン~70%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 3.16(q,J=9.4Hz,2H),3.00(dt,J=13.6,5.5Hz,4H),2.66-2.50(m,4H),1.87-1.75(m,2H)。19F NMR(376MHz,クロロホルム-d)δ-70.46(t,J=9.3Hz)。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-オール。イソプロパノール(40mL)中の1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-オン(3.8g、0.195mol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.737g、0.155mol)を添加し、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、5分間撹拌した。抽出を酢酸エチルで行った。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(80gカラム、100%ヘキサン~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 4.39(d,J=4.1Hz,1H),3.65(tq,J=8.1,4.0Hz,1H),3.24(qd,J=10.1,1.0Hz,2H),2.86-2.73(m,3H),2.65(ddd,J=13.8,9.0,2.9Hz,1H),1.81-1.58(m,3H),1.56-1.33(m,3H)。19F NMR(377MHz,DMSO-d6)δ-70.01(t,J=10.2Hz)。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。中間体は、(中間体12について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.21(d,J=7.2Hz,1H),4.85(tt,J=7.9,4.0Hz,1H),3.91(p,J=7.3Hz,1H),3.36-3.17(m,2H),2.94-2.63(m,4H),1.92-1.58(m,5H),1.57-1.40(m,1H),1.35(s,9H),1.19(d,J=7.3Hz,3H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-70.06(td,J=10.0,3.5Hz)。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イルL-アラニネート二塩酸塩。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 5.23(s,1H),4.16(dt,J=15.0,8.1Hz,2H),3.76-3.36(m,4H),2.42-1.77(m,6H),1.55(dd,J=7.2,1.2Hz,3H)。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体は、中間体35について記載されたものと同様の様式で調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.30-8.16(m,2H),7.45-7.30(m,4H),7.29-7.16(m,3H),4.98(dt,J=8.1,4.0Hz,1H),4.22-4.03(m,1H),3.91(d,J=11.2Hz,1H),3.14(q,J=9.4Hz,2H),3.00-2.71(m,4H),2.05-1.67(m,6H),1.39(dt,J=7.2,1.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-3.05。MS m/z=546.12[M+1]。
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アラニネート。中間体4(0.06g、0.181mmol)、1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼパン-4-イル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.119g、0.217mmol)、及び塩化マグネシウム(0.028g、0.29mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.079mL、0.453mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及びジクロロメタンで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で、15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製した。得られた純粋な物質を無水アセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(0.1mL、1.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1mL)で希釈した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.88(d,J=4.4Hz,1H),7.36(q,J=8.5Hz,2H),7.26-7.13(m,3H),6.75(d,J=1.7Hz,2H),6.26(s,2H),5.48(t,J=4.6Hz,1H),4.98-4.78(m,1H),4.58(s,1H),4.53-4.18(m,6H),3.90(dd,J=16.8,9.5Hz,2H),3.20(qd,J=9.8,5.6Hz,2H),2.98-2.64(m,2H),1.92-1.62(m,3H),1.53(s,1H),1.26(t,J=7.7Hz,3H)。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-72.20(td,J=10.0,2.2Hz)。MS m/z=697.89[M+1]。
実施例205.(2S,3R,4S,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-5-((((S)-(((S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イルイソ酪酸塩
DMF(2mL)中の中間体の実施例6の混合物(100mg、0.167mmol)、イソ酪酸(0.031mL、0.333mmol)、及びN,N-ジイソプロピルカルボジイミド(0.052mL、0.333mmol)の混合物を室温で20分間撹拌し、DMAP(20.34mg、0.167mmol)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å 250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、位置異性体の混合物(39mg、35%、1:3.69位置異性体混合物)をシロップとして得、次いでこれをSFC(30%エタノール、カラムAD-H 4.6×100mm)によって分離した。
第1の溶出位置異性体:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.83(s,1H),7.31(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.26-7.13(m,3H),6.92(d,J=4.5Hz,1H),6.76(d,J=4.6Hz,1H),5.66-5.56(m,2H),4.78(d,J=5.7Hz,1H),4.63(dt,J=8.7,4.6Hz,1H),4.45(dd,J=11.1,6.7Hz,1H),4.37(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),3.85(dq,J=9.9,7.1Hz,1H),2.68(p,J=7.0Hz,1H),1.79-1.59(m,4H),1.56-1.42(m,1H),1.42-1.17(m,14H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。LCMS:MS m/z=671.18[M+1];tR=1.05分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.48分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例206.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-2-((((S)-(((S)-1-(シクロヘキシルオキシ)-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イルイソ酪酸塩
実施例205の第2の溶出位置異性体:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.84(s,1H),7.33(t,J=7.9Hz,2H),7.27-7.14(m,3H),6.89(d,J=4.6Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),5.52(d,J=5.7Hz,1H),5.48(d,J=6.9Hz,1H),4.91-4.85(m,1H),4.68(dq,J=8.8,4.2Hz,1H),4.40(qd,J=10.9,5.9Hz,2H),3.94-3.82(m,1H),2.76(p,J=7.0Hz,1H),1.72(dd,J=31.4,10.5Hz,4H),1.56-1.46(m,1H),1.46-1.17(m,14H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.16。LCMS:MS m/z=671.18[M+1];tR=1.05分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.61分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例207.2-エチルブチル((R)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
国際公開第2015/069939号からの実施例34Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取SFC(Chiralpak AD-H、30%イソクラティックエタノール)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
国際公開第2015/069939号からの実施例34の第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.32-7.24(m,2H),7.19-7.10(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.0Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.54-4.43(m,2H),4.36(m,1H),4.07-3.84(m,3H),1.53-1.42(m,1H),1.38-1.24(m,7H),0.86(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26(s)。HPLC:tR=5.068分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
第2の溶出ジアステレオマー:実施例25.HPLC:tR=5.080分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例208.
(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル)ビス(2,2-ジメチルプロパノエート)。トリエチルアミン(2.28mL、16.4mmol)を、ジクロロメタン(23mL)中の2-(クロロ-λ5-アザネイル)エチルピバレート(1.5g、7.8mmol)及び4-ニトロフェニルホスホロジクロリド(1.0g、3.9mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で添加した。3.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、中間体を得た。LCMS:MS m/z=474.09[M+1],tR=1.31分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.799分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。
アセトニトリル(1mL)を、中間体4(70.0mg、0.211mmol)、(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))ビス(エタン-2,1-ジイル)ビス(2,2-ジメチルプロパノエート)(100mg、0.211mmol)、及び塩化マグネシウム(20.0mg、0.211mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を50℃に5分間加熱し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.092mL、0.53mmol)を添加した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、濃塩酸水溶液(0.25mL)を滴加した。30分後、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、0~100%アセトニトリル/水勾配)、0.01% TFAによって精製して、生成物をTFA塩として得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.04(s,1H),7.35(d,J=4.7Hz,1H),7.00(d,J=4.7Hz,1H),5.54(d,J=5.3Hz,1H),4.54(t,J=5.4Hz,1H),4.39(d,J=5.5Hz,1H),4.28-4.16(m,2H),4.10-4.04(m,2H),4.03-3.94(m,2H),3.19-3.04(m,4H),1.20(s,9H),1.16(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 17.21(s)。LCMS:MS m/z=626.14[M+1],tR=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.73分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~5.0分2~98% ACN、5.0分~6.0分98% ACN。HPLC:tR=4.51分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例209.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-2-エチルベンゾエートホスフェート
ビス(エチル-2-ベンゾエート)-4-ニトロフェニルホスフェート。DCM(10mL)中のエチル2-ヒドロキシベンゾエート(3.9g、23mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(3g、11.7mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(3g、29mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、中間体を得た。LCMS:MS m/z=515.41[M+1],tR=1.42分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=4.25分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-2-エチルベンゾエートホスフェート。THF(10mL)中のビスエチル-2-ベンゾエート)-4-ニトロフェニルホスフェートビス(エチル-2-ベンゾエート)-4-ニトロフェニルホスフェート(467mg、0.9mmol)、中間体4(200mg、0.6mmol)、及びMgCl2(92mg、0.97mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(195mg、2mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣をアセトニトリル(8mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣をDCMに溶解し、DCM中0~100%のMeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.91-7.77(m,3H),7.51-7.35(m,4H),7.33-7.22(m,2H),6.70(q,J=4.5Hz,2H),6.40(s,1H),5.48(d,J=5.0Hz,1H),4.74-4.56(m,3H),4.33-4.18(m,4H),1.32-1.20(m,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.67,2.60。LCMS:MS m/z=668.08[M+1],tR=1.19分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.88分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例210.((1r,4S)-4-アミノシクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート。Cbz-L-アラニン(223mg、1.00mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。トランス-1-(Boc-アミノ)-4-(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン(229mg、1.00mmol)及びEDCI(230mg、1.2mmol)を反応物に添加し、次いでこれを25分間撹拌した。DMAP(122mg、1mmol)を一度に添加し、反応物を4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、5%クエン酸水溶液(2×5mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.41-7.27(m,5H),5.29(d,J=7.6Hz,1H),5.11(s,2H),4.47-4.24(m,2H),3.96(d,J=6.6Hz,2H),3.37(bs,1H),2.03(m,2H),1.78(m,2H),1.58(m,2H),1.44(m,12H),1.10(m,4H)。
(1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニネート(348mg、0.800mmol)を、12mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。Degussaタイプ10%パラジウム炭素(25mg)を反応物に添加し、次いで水素雰囲気下で3時間撹拌した。パラジウム炭素を濾別し、濾液を更に精製することなく次の反応に使用した。ジクロロリン酸フェニル(119μL、0.800mmol)を15mLの無水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。次いで、上記の濾液を反応溶液に滴加し、次いで30分間撹拌した。トリエチルアミン(120μL、0.88mmol)を滴加し、1時間撹拌した。p-ニトロフェノール(100mg、0.72mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(123μL、0.88mol)を滴加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、反応混合物をジクロロメタン(10mL)で希釈し、水(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.18(m,2H),7.44-7.30(m,4H),7.27-7.17(m,3H),4.35(s,1H),4.22-4.06(m,1H),3.99-3.88(m,2H),3.85(t,J=10.6Hz,1H),3.36(s,1H),2.03(m,2H),1.75(m,2H),1.57(m,2H),1.48-1.36(m,12H),1.15-0.98(m,4H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 3.12,3.13。LCMS:MS m/z=478.2[M+1];476.4[M-1]、tR=1.50分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.20分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
((1r,4S)-4-アミノシクロヘキシルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(83mg、0.25mmol)及び((1r,4S)-4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキシル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(159mg、0.275mmol)を、4mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(71mg、0.75mmol)を一度に添加した。DIPEA(87μL、0.5mmol)を添加し、反応物を50℃で5時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×20mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質を5mLのMeCNに溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(12N、300μL)を滴加し、反応混合物を氷浴中で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。水層をMeOH/酢酸エチル溶液(1:1、5×5mL)で逆抽出した。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を中性条件下(5~100% MeCN/水)、分取HPLCで精製した。画分を合わせ、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.39-7.26(m,2H),7.26-7.11(m,3H),6.85(m,1H),6.78-6.70(m,1H),5.50(m,1H),4.68-4.28(m,5H),4.00-3.81(m,3H),2.97(m,1H),2.08-1.94(m,2H),1.90-1.75(m,2H),1.60(m,1H),1.42-1.21(m,5H),1.19-1.00(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.16,3.29。LCMS:MS m/z=630.2[M+1];628.2[M-1]、tR=0.86分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.02分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=3.357、3.383分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例211.シクロヘキシル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
THF(2mL)中の中間体4(50mg、0.151mmol)、中間体74(101.5mg、0.226mmol)、及びMgCl2(22mg、0.226mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.574mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.89(s,1H),7.36(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.27-7.16(m,3H),6.77(q,J=4.5Hz,2H),6.43(s,2H),5.66(d,J=3.4Hz,1H),5.28(dd,J=6.6,3.4Hz,1H),5.10(d,J=6.6Hz,1H),4.67(dq,J=8.5,3.9Hz,1H),4.45(dd,J=12.3,10.0Hz,1H),4.39(dd,J=10.7,6.6Hz,1H),4.33(dd,J=10.7,5.6Hz,1H),3.90(tq,J=9.7,7.1Hz,1H),1.81-1.60(m,7H),1.55-1.45(m,1H),1.43-1.19(m,11H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.61。LCMS:MS m/z=641.29[M+1];tR=1.15分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μl/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
実施例212.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-5-(4-オクタンアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM(2mL)中の実施例211(39mg、0.061mmol)の溶液に、ピリジン(0.049mL、0.609mmol)及びオクタノイルクロリド(0.016mL、0.091mmol)を順次添加した。得られた混合物を3時間撹拌し、メタノール(0.1mL)を添加し、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、トルエンで数回共蒸発させた。得られた残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.83(s,1H),8.17(s,1H),7.36(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.23(dq,J=7.5,3.5,2.4Hz,3H),7.16(d,J=4.7Hz,1H),6.92(d,J=4.7Hz,1H),5.56(d,J=4.6Hz,1H),4.66(dt,J=8.7,4.4Hz,1H),4.58(t,J=5.2Hz,1H),4.47(s,1H),4.44-4.23(m,4H),4.03(s,1H),3.90(ddt,J=16.7,9.5,7.1Hz,1H),2.68(t,J=7.4Hz,2H),1.70(p,J=7.5Hz,2H),1.49(d,J=10.0Hz,1H),1.45-1.21(m,20H),0.95-0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.79。LCMS:MS m/z=727.37[M+1];tR=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=6.51分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例213.キヌクリジン-4-イルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(((((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニル)オキシ)メチル)キヌクリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロアセテート。DMF(10mL)中のキヌクリジン-4-メタノール(250mg、1.770mmol)、N-Cbz-L-アラニン(474mg、2.123mmol)、及びEDCI(357mg、2,300mmol)の混合物に、DMAP(324mg、2.652mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌し、水で希釈し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u C18 110Å 250×21.2mmカラム、30分の実行で5~95%アセトニトリル(0.1% TFA)/水(0.1% TFA)勾配)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 9.58(s,1H),7.77(d,J=7.3Hz,1H),7.41-7.25(m,5H),5.02(s,2H),4.10(p,J=7.3Hz,1H),3.88(p,J=12.3,11.7Hz,2H),3.23(t,J=8.1Hz,6H),1.70-1.61(m,5H),1.59(s,1H),1.28(d,J=7.3Hz,3H)。LCMS:MS m/z=347.28[M+1-TFA];tR=0.63分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
4-(((L-アラニル)オキシ)メチル)キヌクリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロアセテート。THF(10mL)中の(((((ベンジルオキシ)カルボニル)-L-アラニル)オキシ)メチル)メチル)キヌクリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロ酢酸(545mg、1.57mmol)の溶液に、Pd(OH)2(700mg、0.997mmol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をDCMで数回共蒸発させ、得られた中間体を高真空下で一晩乾燥させ、次の反応で使用した。LCMS:MS m/z=213.14[M+1-TFA];tR=0.13分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
キヌクリジン-4-イルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(100mL)を4-(((L-アラニル)オキシ)メチル)キナクリジン-1-イウム2,2,2-トリフルオロ酢酸(399mg、1.223mmol)の混合物に添加し、トリエチルアミン(0.169mL、1.223mmol)を添加して溶液を得、これを-78℃まで冷却し、ジクロロリン酸フェニル(0.183mL、1.223mmol)を素早く添加した。DCM(2mL)中のトリエチルアミン(0.169mL、1.223mmol)を-78℃で30分かけて添加した。得られた混合物を同じ温度で30分間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(170mg、1.223mmol)を一度に添加した。次いで、DCM(2mL)中のトリエチルアミン(0.169mL、1.223mmol)を-78℃で30分かけて添加した。次いで、混合物を室温で2時間撹拌し、水及びブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(DCM中0~10%のメタノールを含有する2% TEA)によって精製した。所望の生成物を有する単離された画分を合わせ、真空中で濃縮して粗中間体を得、これを更に精製することなく次の反応で使用した。LCMS:MS m/z=490.40[M+1];tR=0.86分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
キヌクリジン-4-イルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(2mL)中の中間体4(50mg、0.151mmol)、キヌクリジン-4-イルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(111mg、0.226mmol、粗製)、及びMgCl2(22mg、0.226mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.574mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製してアセトニド中間体(50mg、49%)を得、これをアセトニトリル(1mL)に溶解し、c-HCl(0.05mL、0.51mmol)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、5N NaOHで中和し、分取HPLC(Phenominex Gemini 10u C18 110Å 250×21.2mmカラム、30分の実行で20~65%アセトニトリル(0.1% TFA)/水(0.1% TFA)勾配)によって精製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.94(m,1H),7.40-7.12(m,6H),6.88(m,1H),5.52(m,1H),4.56(m,1H),4.49-4.32(m,3H),4.06-3.90(m,3H),3.41-3.29(m,6H),1.81(m,6H),1.33(d,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.33,3.08。LCMS:MS m/z=642.34[M+1-TFA];tR=0.64分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=3.28分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例214.((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-シクロプロピルメチルL-アラニネートホスフェート
4-ニトロフェニル-N,N’-シクロプロピルメチルL-アラニネートホスホロジアミダート。DCM(3mL)中のシクロプロピルメチルL-アラニネートHCl塩(146mg、0.6mmol)の溶液に、4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(77mg、0.3mmol)を一度に添加した。得られた混合物を0℃まで冷却し、トリエチルアミン(121mg、1.2mmol)を滴加した。得られた混合物を、氷浴の除去後に30分間撹拌し、一晩撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空中で濃縮し、得られた残渣を、ヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、中間体を得た。LCMS:MS m/z=470.03[M+1],tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.01分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルビス-シクロプロピルメチルL-アラニネートホスフェート。THF(2mL)中の4-ニトロフェニル-N,N’-シクロプロピルメチルL-アラニネートホスホロジアミダート4-ニトロフェニル-N,N’-シクロプロピルメチルL-アラニネートホスホロジアミダート(55mg、0.12mmol)、中間体4(35mg、0.11mmol)、及びMgCl2(15mg、0.16mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(34mg、0.26mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで、残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、濃HClを滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、氷浴中で冷却し、2N NaOH及びNaHCO3溶液の滴加によって中和し、EtOAc(150mL)で希釈し、水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL×2)で抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウム下で乾燥させ、真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.6Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.31(dd,J=11.1,7.0Hz,1H),4.21(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.01-3.73(m,6H),1.37-1.22(m,6H),1.18-0.99(m,2H),0.61-0.44(m,4H),0.32-0.16(m,4H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.55。LCMS:MS m/z=622.12[M+1],tR=1.12分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.58分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例215.ジペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アスパルテート
(S)-1,4-ジオキソ-1,4-ビス(ペンチルオキシ)ブタン-2-アミニウムクロリド。L-アスパラギン酸(5g、37.56mmol)及びn-ペンタノール(40mL、430.18mmol)の混合物に、TMSCl(12.81mL、116.45mmol)を室温で添加した。得られた混合物を80℃で15時間撹拌し、室温まで冷却し、真空中60℃で濃縮した。プロトンNMRは、少量のモノエステルが存在したことを示した。残渣をEtOAc(400mL)に懸濁し、飽和NaHCO3(100mL)を添加した。混合物を5分間撹拌し、相を分離した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、DCM(200mL)に溶解し、ジオキサン(10mL)中の4N HClを氷浴下で添加した。混合物を真空中で濃縮し、ヘキサン(100mL)中で粉砕し、濾過によって得られた固体を高真空下で15時間乾燥させて中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.86(d,J=5.0Hz,3H),4.53(q,J=5.3Hz,1H),4.28-4.14(m,2H),4.11(td,J=6.9,1.4Hz,2H),3.32(dd,J=17.9,5.0Hz,1H),3.19(dd,J=17.9,5.1Hz,1H),1.63(h,J=7.2Hz,4H),1.30(dtt,J=5.1,3.4,1.9Hz,8H),0.89(td,J=7.0,1.5Hz,6H)。LCMS:MS m/z=274.11[M+1-HCl];tR=0.81分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
ジペンチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アスパルテート。(S)-1,4-ジオキソ-1,4-ビス(ペンチルオキシ)ブタン-2-アミニウムクロリド(1.0g、3.288mmol)をDCM(20mL)に溶解し、-78℃まで冷却した。ジクロロリン酸フェニル(0.48mL、3.228mmol)を一度に添加した。次いで、DCM(2mL)中のトリエチルアミン(1.1mL、7.22mmol)を30分かけて添加し、内部温度が0℃に達するまで撹拌した。p-ニトロフェノール(449mg、3.228mmol)を一度に添加し、DCM(2mL)中のトリエチルアミン(0.508mL、3.228mmol)を-78℃で30分間添加した。トリエチルアミンの添加が完了したら、混合物を室温で15時間撹拌し、DCMで希釈し、飽和NaHCO3溶液及び水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.22(m,2H),7.48-7.29(m,4H),7.25-7.14(m,3H),4.42-4.26(m,2H),4.11(m,2H),4.02(m,2H),2.97(m,1H),2.78-2.63(m,1H),1.57(m,4H),1.29(m,8H),0.98-0.79(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.60,-2.88。LCMS:MS m/z=551.21[M+1];tR=1.44分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
ジペンチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アスパルテート。THF(2mL)中の中間体4(50mg、0.151mmol)、ジペンチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アスパルテート(195mg、0.354mmol)、及びMgCl2(22mg、0.226mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.574mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、DCMで希釈し、水及びブラインで洗浄し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)で処理し、室温で1時間撹拌し、NaHCO3水溶液(2mL)を氷浴下で添加した。混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で0%~76%のアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.38-7.06(m,5H),6.90-6.77(m,1H),6.73(m,1H),5.51(m,1H),4.62(m,1H),4.52(m,1H),4.48-4.32(m,2H),4.24(m,1H),4.14-3.88(m,4H),2.84-2.57(m,2H),1.64-1.46(m,4H),1.38-1.08(m,8H),0.87(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.22,3.13。LCMS:MS m/z=703.28[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.76分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。ジアステレオマーをSFC(AD-H、5u、21X250mm、30%エタノール、55mL/分)によって分離して、第1の溶出異性体及び第2の溶出異性体を得た:
実施例216.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.28(dd,J=8.7,7.1Hz,2H),7.21-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.58-4.48(m,2H),4.38(dd,J=10.9,5.5Hz,1H),4.23(dd,J=11.5,5.8Hz,1H),4.15-4.02(m,2H),3.99(td,J=6.7,2.3Hz,2H),2.70(d,J=5.9Hz,2H),1.58(dp,J=9.3,6.9Hz,4H),1.29(dq,J=7.2,3.9,3.3Hz,8H),0.88(dt,J=8.5,6.9Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.18。LCMS:MS m/z=703.28[M+1];tR=1.23分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.77分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例217.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.32(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.26-7.14(m,3H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.72(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.2Hz,1H),4.61(t,J=5.4Hz,1H),4.45(d,J=5.6Hz,1H),4.38(qd,J=10.9,5.8Hz,2H),4.25(dt,J=12.0,6.1Hz,1H),4.04-3.94(m,4H),2.72(qd,J=16.4,6.1Hz,2H),1.54(pd,J=6.8,3.4Hz,4H),1.26(pd,J=7.7,6.4,2.3Hz,8H),0.86(td,J=6.8,4.7Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.10。LCMS:MS m/z=703.35[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.75分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例218.
ブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。Boc-L-アラニン(380mg、2.0mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。1-ブタノール(920μL、10.0mmol)及びEDCI(460mg、2.4mmol)を反応物に添加し、次いでこれを15分間撹拌した。DMAP(240mg、2.0mmol)を一度に添加し、反応物を14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して所望の生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.04(m,1H),4.29(m,1H),4.18-4.07(m,2H),1.67-1.59(m,2H),1.44(s,9H),1.38(m,5H),0.93(t,J=7.4Hz,3H)。
ジブチル2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジプロピオネート。ブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(291mg、1.18mmol)を、ジオキサン中7mLの4M HClに溶解し、1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して油を得、次いでこれを無水ジクロロメタン(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(152mg、0.59mmol)を一度に添加し、反応物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(270μL、1.95mmol)を1mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応溶液に滴加した。反応混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(270μL、1.95mmol)を700μLの無水ジクロロメタンで溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.27-8.15(m,2H),7.43-7.34(m,2H),4.19-3.98(m,5H),3.80-3.61(m,1H),3.58(m,2H),1.67-1.59(m,4H),1.45-1.30(m,10H),0.93(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.93。LCMS:MS m/z=474.0[M+1];472.1[M-1]、tR=1.46分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.02分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体4(50mg、0.15mmol)及びジブチル2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジプロピオネート(71mg、0.15mmol)を合わせ、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(73mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(52μL、0.3mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
更なる塩化マグネシウム(73mg)及びDIPEA(52μL)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(12N水溶液、300μL)を滴加し、次いで氷浴中で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。物質をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.62(dd,J=5.7,4.9Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.31(dd,J=11.1,7.0Hz,1H),4.20(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.16-3.95(m,4H),3.88(m,2H),1.66-1.52(m,4H),1.44-1.29(m,7H),1.26(m,3H),0.92(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.59。LCMS:MS m/z=626.2[M+1];624.3[M-1]、tR=1.20分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.85分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=4.752分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例219.
ジベンジル2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジプロピオネート。4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.28g、5mmol)を10mLの無水ジクロロメタンと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。無水ジクロロメタン(10mL)中のL-アラニンベンジルエステル塩化水素(2.16g、10mmol)の溶液、続いてトリエチルアミン(1.74mL、12.5mmol)を添加した。得られた混合物を反応混合物に滴加した。反応混合物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(1.5mL)を10mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応溶液に滴加した。反応混合物を3時間撹拌し、ジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.20-8.05(m,2H),7.41-7.19(m,12H),5.14(s,4H),4.18-4.00(m,2H),3.54(m,2H),1.39(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.69。LCMS:MS m/z=542.0[M+1];540.0[M-1]、tR=1.44分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.00分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体4(50mg、0.15mmol)及びジベンジル2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジプロピオネート(97mg、0.18mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(52μL、0.30mmol)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。
更なるDIPEA(52μL)を添加し、反応物を60℃で6時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質を5mLのMeCNに溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(200μL)を滴加し、次いで氷浴中で3時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。物質をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.21(m,10H),6.83(d,J=4.5Hz,1H),6.74(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=4.9Hz,1H),5.15-4.96(m,4H),4.61(dd,J=5.7,4.9Hz,1H),4.48(d,J=5.7Hz,1H),4.29(dd,J=11.1,7.1Hz,1H),4.17(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.00-3.84(m,2H),1.28(m,3H),1.24-1.20(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.47。LCMS:MS m/z=694.4[M+1];692.2[M-1]、tR=1.22分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.90分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=4.824分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例220.
ビス(2-エチルブチル)2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジブチレート。4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(572mg、2.23mmol)を10mLの無水ジクロロメタンと混合し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。2-エチルブチル(S)-2-アミノブタノエート(837mg、4.47mmol)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、反応物に滴加した。反応物を10分間撹拌した。トリエチルアミン(778μL、5.58mmol)を3mLの無水ジクロロメタンで溶解し、反応溶液に滴加した。反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、水(2×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.23-8.16(m,2H),7.42-7.34(m,2H),4.09-3.89(m,6H),3.52(t,J=10.1Hz,2H),1.81(m,2H),1.71(m,2H),1.56-1.45(m,2H),1.40-1.28(m,8H),0.97-0.82(m,18H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 8.75。LCMS:MS m/z=558.1[M+1];556.1[M-1],tR=1.69分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.85分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
中間体4(50mg、0.15mmol)及びビス(2-エチルブチル)2,2’-(((4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(アザンジイル))(2S,2’S)-ジブチレート(109mg、0.195mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(131μL、0.75mmol)を添加し、反応物を60℃で4時間撹拌した。
反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、炭酸ナトリウム水溶液(3×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質を5mLのMeCNに溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(200μL)を滴加し、反応混合物を氷浴中で3時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いでこれをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=4.7Hz,1H),4.62(dd,J=5.7,4.7Hz,1H),4.50(d,J=5.8Hz,1H),4.33(dd,J=11.1,7.0Hz,1H),4.22(dd,J=11.1,6.1Hz,1H),4.12-3.97(m,3H),3.92(m,1H),3.78(m,2H),3.30(m,1H),1.83-1.41(m,6H),1.41-1.27(m,8H),0.95-0.79(m,18H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 14.07。LCMS:MS m/z=710.3[M+1];708.4[M-1]、tR=1.46分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.51分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=5.980分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例221.2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)-L-アラニネート
2-エチルブチル((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。DCM(30mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.467g、5.732mmol)の溶液に、メチルL-アラニネート(800mg、5.732mmol)を一度に室温で添加した。得られた混合物に、トリエチルアミン(1.6mL、11.464mmol)を3分かけて滴加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、(S)-1-(2-エチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド(1.202g、5.732mmol)を一度に添加し、次いでトリエチルアミン(1.6mL、11.464mmol)を3分かけて添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAcで45分間、次いで100% EtOAcで15分間)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(m,2H),7.41-7.32(m,2H),4.17-3.97(m,4H),3.72(s,3H),3.58(m,2H),1.57-1.46(m,1H),1.41(m 6H),1.34(m,4H),0.88(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 7.88。LCMS m/z=460.06(M+H),tR=1.19分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)ホスホリル)-L-アラニネート。THF(2mL)中の中間体4(63mg、0.190mmol)、2-エチルブチル((((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(210mg、0.456mmol)、及びMgCl2(27mg、0.285mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.126mL、0.723mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で1時間撹拌し、冷却し、真空中で濃縮し、DCMで数回共蒸発させ、アセトニトリル(4mL)を溶解し、c-HCl(0.4mL)を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、NaHCO3(3mL)を氷浴下で添加した。混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で0%~76%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),6.85(m,1H),6.77(m,1H),5.51(m,1H),4.67-4.60(m,1H),4.51(m,1H),4.31(m,1H),4.21(m,1H),4.11-3.80(m,4H),3.68(s,1.27H),3.63(s,1.73H),1.48(m,1H),1.41-1.21(m,10H),0.87(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.58。LCMS:MS m/z=612.29[M+1];tR=0.90分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.49分(35%)、4.52分(64%);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をSFC(IA、5u、21X250mm、20%エタノール)によって分離して、ジアステレオマーを得た:
実施例222.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.6Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.63(t,J=5.3Hz,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.30(dd,J=11.1,6.9Hz,1H),4.20(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.07(dd,J=10.9,5.8Hz,1H),3.98(dd,J=10.9,5.7Hz,1H),3.88(ddq,J=23.9,9.5,7.1Hz,2H),3.63(s,3H),1.50(h,J=6.1Hz,1H),1.42-1.29(m,7H),1.28-1.23(m,3H),0.89(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.57。LCMS:MS m/z=612.25[M+1];tR=0.88分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.46分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例223.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.85(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=4.9Hz,1H),4.68-4.58(m,1H),4.50(d,J=5.7Hz,1H),4.31(dd,J=11.1,7.0Hz,1H),4.20(dd,J=11.1,5.7Hz,1H),4.03(dd,J=10.9,5.7Hz,1H),3.97-3.81(m,3H),3.68(s,3H),1.55-1.39(m,J=6.3Hz,1H),1.38-1.28(m,7H),1.26(d,J=7.2Hz,3H),0.87(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 13.58。LCMS:MS m/z=612.29[M+1];tR=0.89分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.45分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例224.エチル2-(((4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4a-シアノ-7-ヒドロキシ-2-オキシドテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-2-イル)オキシ)ベンゾエート
実施例209(10mg、THF(1mL)中0.015mmol)の溶液に、DBU(6mg、0.037mmol)を滴加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで反応混合物をEtOAcで希釈し、NH4Cl及びブラインで洗浄し、有機溶媒を真空下で蒸発させ、次いで残渣を分取HPLCによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.06-7.93(m,1H),7.78(s,1H),7.69-7.54(m,2H),7.38(td,J=8.2,7.7,1.7Hz,1H),6.85(q,J=4.6Hz,2H),5.74(s,1H),5.68(dd,J=5.2,2.5Hz,1H),5.00-4.89(m,1H),4.78(d,J=5.2Hz,2H),4.43-4.29(m,2H),1.38(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-13.44。LCMS:MS m/z=502.08[M+1],tR=1.14分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.66分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例225.シクロヘキシル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2-エトキシテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例6(31mg、0.052mmol)をDMF(3mL)に溶解し、p-トルエンスルホン酸(18mg、0.1mmol)及びオルトエステル(384mg、2.6mmol)をアルゴン下、室温で添加した。溶液を40分間撹拌し、AcOEt(50mL)で希釈し、ブライン(4×20mL)、飽和NaHCO3水溶液(20mL)で洗浄し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.34(t,J=7.8Hz,2H),7.27-7.14(m,3H),6.85(d,J=4.6Hz,1H),6.77(d,J=4.6Hz,1H),6.12(s,1H),5.83(d,J=5.2Hz,1H),5.44(dd,J=7.2,5.2Hz,1H),5.04(d,J=7.2Hz,1H),4.70(dt,J=8.9,4.7Hz,1H),4.42(dd,J=10.4,6.4Hz,1H),4.31(dd,J=10.4,5.3Hz,1H),3.97-3.82(m,2H),3.80-3.67(m,1H),1.77(d,J=6.7Hz,2H),1.69(d,J=10.0Hz,2H),1.55-1.38(m,3H),1.38-1.25(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.66。LCMS:MS m/z=6.57.11[M+1],tR=1.41分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.33分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例226.2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)((2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエチル)アミノ)ホスホリル)グリシネート
2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエタン-1-アミニウムクロリド。グリシン(4.2g、55.95mmol)及び2-エテチルブタノール(60mL、489.15mmol)の混合物に、TMSCl(19.08mL、173.45mmol)を室温で添加した。得られた混合物を70℃で15時間撹拌し、真空中60℃で濃縮し、トルエンで数回(33mL×3)共蒸発させた。得られたシロップをヘキサン(70mL)に懸濁し、室温で15時間撹拌し、沈殿した固体を濾過によって収集した。固体を高真空下、30℃で2日間乾燥させて中間体を得、次の反応で使用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.59(d,J=6.1Hz,3H),4.09(d,J=5.9Hz,2H),3.99(q,J=5.8Hz,2H),1.51(h,J=6.2Hz,1H),1.33(p,J=7.3Hz,4H),0.86(t,J=7.4Hz,6H)。LCMS:MS m/z=159.87[M+1-HCl];tR=0.61分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2-エチルブチル(((2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエチル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)グリシネート。DCM(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(1.700g、6.641mmol)の溶液に、2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエタン-1-アミニウム塩化物(2.60g、13.28mmol)を一度に添加した。得られた混合物に、トリメチルアミン(2.76mL、19.92mmol)を室温で3分かけて滴加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、DCMで希釈し、ブラインで洗浄し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.21(d,J=9.0Hz,2H),7.39(d,J=8.9Hz,2H),4.08(d,J=5.9Hz,4H),3.82(dd,J=11.0,6.0Hz,4H),3.56(s,2H),1.52(p,J=6.2Hz,2H),1.41-1.26(m,8H),0.88(t,J=7.4Hz,12H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 10.05。LCMS:MS m/z=502.16[M+1];tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2-エチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)((2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエチル)アミノ)ホスホリル)グリシネート。THF(2mL)中の中間体4(63mg、0.190mmol)、2-エチルブチル(((2-(2-エチルブトキシ)-2-オキソエチル)アミノ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)グリシネート(229mg、0.456mmol)、及びMgCl2(27mg、0.285mmol)の混合物に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.126mL、0.723mmol)を滴加した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌し、冷却し、分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å 250×30mmカラム、25分の実行で0%~100%アセトニトリル/水勾配)によって精製した。得られた中間体をアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、NaHCO3水溶液(3mL)を氷浴下で添加した。混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で0%~76%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.82(s,1H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),5.51(d,J=5.1Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.46(d,J=5.6Hz,1H),4.35(dd,J=11.0,6.6Hz,1H),4.25(dd,J=11.0,6.0Hz,1H),4.05-3.99(m,4H),3.72-3.62(m,4H),1.47(ddt,J=16.1,12.2,6.2Hz,2H),1.39-1.25(m,8H),0.87(td,J=7.4,5.8Hz,12H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 16.10。LCMS:MS m/z=654.50[M+1];tR=1.10分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.29分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例227.実施例30のSp及びRpジアステレオマーの分解
実施例30(14.34mg、0.021mmol)は、Chiralpack(IF、50u、150×4.6mm、ヘプタン70%、イソプロパノール30%)によって分離して、ジアステレオマーを得た。
実施例227.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.90(s,1H),6.82-6.66(m,2H),6.12(s,2H),5.48(d,J=4.5Hz,1H),4.70(td,J=8.7,4.0Hz,1H),4.58(t,J=5.1Hz,1H),4.49(d,J=5.7Hz,1H),4.26(dd,J=11.3,8.0Hz,1H),4.15(dd,J=11.4,7.9Hz,1H),4.08(dd,J=10.9,5.7Hz,1H),3.99(dd,J=10.9,5.6Hz,1H),3.89(s,1H),3.78(s,4H),1.87-1.75(m,2H),1.75-1.65(m,2H),1.53(m,2H),1.37(m,6H),1.28(m,9H),0.90(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 12.54。LCMS:MS m/z=680.40[M+1];tR=0.99分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.40分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例228.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.90(s,1H),6.83-6.71(m,2H),6.25(s,2H),5.48(d,J=4.5Hz,1H),4.73(m,1H),4.67(s,1H),4.58(t,J=5.1Hz,1H),4.49(d,J=5.7Hz,1H),4.26(dd,J=11.3,8.0Hz,1H),4.15(dd,J=11.3,7.7Hz,1H),4.08-4.03(m,1H),3.95(m,2H),3.90-3.65(m,3H),1.79(m,2H),1.72(m,2H),1.59-1.22(m,17H),0.88(t,J=7.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 12.52。LCMS:MS m/z=680.39[M+1];tR=0.97分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.38分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例229.5-ブチル1-シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-グルタメート
5-ブチル1-シクロヘキシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-グルタメート。Boc-L-グルタミン酸αシクロヘキシルエステル(494mg、1.5mmol)を無水MeCN(10mL)に溶解した。1-ブタノール(1.37mL、15mmol)及びEDCI(345mg、1.8mmol)を反応物に添加し、次いでこれを45分間撹拌した。DMAP(183mg、1.5mmol)を一度に添加し、反応物を14時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.10(m,1H),4.86-4.76(m,1H),4.36-4.21(m,1H),4.08(t,J=6.7Hz,2H),2.48-2.29(m,2H),2.16(m,1H),1.93(m,1H),1.89-1.78(m,2H),1.78-1.66(m,2H),1.66-1.48(m,4H),1.48-1.30(m,15H),0.93(t,J=7.4Hz,3H)。
5-ブチル1-シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-グルタメート。5-ブチル1-シクロヘキシル(tert-ブトキシカルボニル)-L-グルタメート(420mg、1.09mmol)を、10mLのジオキサン中の4M HClに溶解し、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣を次のステップで直接使用した。ジクロロリン酸フェニル(162μL、1.09mmol)を5mLの無水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。上記で調製した粗残渣を無水ジクロロメタン(3mL)に溶解し、反応混合物に滴加した。反応混合物を10分間撹拌し、トリエチルアミン(334μL、2.4mmol)を3mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応混合物に滴加した。反応混合物を2時間撹拌した。p-ニトロフェノール(136mg、0.981mmol)を一度に添加した。トリエチルアミン(167μL、1.2mmol)を3mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(3×20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.26-8.16(m,2H),7.44-7.29(m,4H),7.25-7.14(m,3H),4.81-4.70(m,1H),4.19-4.08(m,1H),4.03(m,2H),3.96-3.86(m,1H),2.46-2.22(m,2H),2.18-2.06(m,1H),2.02-1.90(m,1H),1.85-1.64(m,2H),1.64-1.47(m,3H),1.46-1.28(m,4H),0.91(m,3H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-2.68,-2.79。LCMS:MS m/z=563.1[M+1];561.3[M-1]、tR=1.62分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.58分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
5-ブチル1-シクロヘキシル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-グルタメート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び5-ブチル1-シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-グルタメート(110mg、0.195mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(131μL、0.75mmol)を添加し、反応物を60℃で16時間撹拌した。
更なる5-ブチル1-シクロヘキシル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-グルタメート(30mg)及びDIPEA(52μL)を添加した。反応混合物を60℃で6時間撹拌し、次いで反応物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質を5mLのMeCNに溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(300μL)を滴加し、次いで氷浴中で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた物質を、酸改質剤を含まない分取HPLC(5~100% MeCN/水)で再精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(m,1H),7.37-7.10(m,5H),6.84(m,1H),6.73(m,1H),5.50(m,1H),4.76-4.55(m,2H),4.52-4.30(m,3H),4.07-3.81(m,3H),2.45-2.20(m,2H),2.03(m,1H),1.88-1.62(m,5H),1.62-1.18(m,10H),0.90(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.44,3.47。LCMS:MS m/z=715.2[M+1];713.2[M-1]、tR=1.35分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.28分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=5.528分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例230.エチル2-(((4aR,6S,7S,7aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4a-シアノ-7-ヒドロキシ-2-オキシドテトラヒドロ-4H-フロ[3,2-d][1,3,2]ジオキサホスフィン-2-イル)オキシ)ベンゾエート
実施例224(13mg、0.026mmol)を1mLのTHFに溶解し、この溶液に、プロピオン酸(12mg、0.16mmol)及びDIC(13mg、0.1mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いでDMAP(9mg、0.07mmol)を添加した。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次いで溶媒を蒸発させた。残渣を分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.02(dt,J=7.9,1.5Hz,1H),7.89(s,1H),7.66(ddd,J=8.9,7.3,1.8Hz,1H),7.59(dt,J=8.3,1.2Hz,1H),7.43-7.32(m,1H),7.07(d,J=4.7Hz,1H),6.98(d,J=4.6Hz,1H),5.95(dd,J=5.7,2.6Hz,1H),5.92-5.85(m,2H),5.01-4.86(m,2H),4.38(q,J=7.1Hz,2H),2.52(q,J=7.5Hz,2H),1.39(t,J=7.1Hz,3H),1.20(t,J=7.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-14.26。LCMS:MS m/z=558.04[M+1],tR=1.29分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.97分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例231.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-ブチルアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM(2mL)中の実施例211(44mg、0.069mmol)の溶液に、ピリジン(0.055mL、0.609mmol)及びブチリルクロリド(0.014mL、0.137mmol)を順次添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、メタノール(0.1mL)を添加することによってクエンチし、EtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮して、トルエンで数回共蒸発させた。得られた残渣をアセトニトリル(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌し、NaHCO3水溶液(2mL)を氷浴下で添加した。次いで、混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で5%~100%のアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.91(s,1H),8.17(s,1H),7.35(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.27-7.17(m,3H),7.15(d,J=4.7Hz,1H),6.91(d,J=4.7Hz,1H),5.56(d,J=4.6Hz,1H),4.65(td,J=8.5,3.9Hz,1H),4.57(t,J=4.9Hz,1H),4.48(d,J=6.2Hz,2H),4.44-4.29(m,3H),4.13(s,1H),3.90(tq,J=9.7,7.1Hz,1H),2.66(t,J=7.4Hz,2H),1.70(qd,J=13.0,11.3,7.4Hz,6H),1.54-1.45(m,1H),1.44-1.18(m,8H),1.00(t,J=7.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.81。LCMS:MS m/z=671.32[M+1];tR=1.09分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.48分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例232.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-シアノ-5-(4-ドデカンアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
DCM(2mL)中の実施例211(66mg、0.103mmol)の溶液に、ピリジン(0.2mL、2.483mmol)及びラウロイルクロリド(0.036mL、0.155mmol)を順次添加した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、メタノール(0.1mL)を添加することによってクエンチし、EtOAcで希釈し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空中で濃縮し、ACN(2mL)に溶解し、c-HCl(0.1mL)を添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、NaHCO3水溶液(2mL)を氷浴下で添加した。次いで、反応混合物を分取HPLC(Phenomenex Gemini-NX 10μ C18 110Å、250×30mmのカラム、25分の実行で5%~100%のアセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.88(s,1H),8.16(s,1H),7.35(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.27-7.18(m,3H),7.15(d,J=4.7Hz,1H),6.91(d,J=4.7Hz,1H),5.55(d,J=4.6Hz,1H),4.66(dt,J=8.7,4.5Hz,1H),4.57(t,J=5.1Hz,1H),4.47(d,J=5.7Hz,1H),4.41(dd,J=11.2,6.9Hz,1H),4.37-4.29(m,2H),4.07(s,1H),3.90(tq,J=9.7,7.1Hz,1H),2.67(t,J=7.4Hz,2H),1.83-1.60(m,6H),1.54-1.44(m,1H),1.45-1.21(m,24H),0.95-0.83(m,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.80。LCMS:MS m/z=783.46[M+1];tR=1.56分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=7.56分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例233.エチル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2-エトキシテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例29(34mg、0.063mmol)をDMF(3mL)に溶解し、p-トルエンスルホン酸(21mg、0.12mmol)及びオルトエステル(461mg、3.1mmol)をアルゴン下、室温で添加した。溶液を40分間撹拌し、AcOEt(50mL)で希釈し、ブライン(4×20mL)、飽和NaHCO3水溶液(20mL)で洗浄し、溶媒を真空下で蒸発させた。残渣を分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(s,1H),7.39-7.27(m,2H),7.27-7.13(m,3H),6.86(d,J=4.5Hz,1H),6.77(d,J=4.5Hz,1H),6.12(s,1H),5.83(d,J=5.2Hz,1H),5.44(dd,J=7.2,5.2Hz,1H),5.03(d,J=7.2Hz,1H),4.40(dd,J=10.4,6.1Hz,1H),4.32(dd,J=10.4,5.3Hz,1H),4.10(qt,J=7.0,3.6Hz,3H),3.96-3.84(m,2H),3.73(dq,J=9.3,7.0Hz,1H),1.29(td,J=6.5,5.0Hz,6H),1.24-1.11(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.18。LCMS:MS m/z=603.00[M+1],tR=1.27分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.951分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例234.イソプロピル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-5-(4-イソブチルアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(100mg、0.3mmol)及びイソプロピル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(国際公開第2011/123672号に従って調整、150mg、0.33mmol)を混合し、3mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(114mg、1.2mmol)を一度に添加した。DIPEA(130μL、0.75mmol)を添加し、反応物を50℃で6時間撹拌した。更なるイソプロピル((S)-(ペルフルオロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(50mg)を添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた中間体(60mg、0.1mmol)を2mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。イソ酪酸(14μL、0.15mmol)及びN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(23μL、0.15mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。DMAP(12mg、0.1mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。次いで、反応混合物を50℃まで加熱し、3時間撹拌した。更なるイソ酪酸(14μL)、N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(23μL)及びDMAP(12mg)を添加した。次いで、反応混合物を50℃で18時間撹拌した。次いで、メタノール(2mL)を添加し、得られた混合物を40分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(2×5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~60%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた物質をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(300μL)を滴加し、氷浴中で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、これをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.18(s,1H),7.37-7.26(m,2H),7.26-7.11(m,4H),6.96(d,J=4.7Hz,1H),5.59(d,J=5.0Hz,1H),4.93-4.84(m,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.50-4.31(m,3H),3.92-3.71(m,2H),2.96(p,J=6.8Hz,1H),1.30-1.20(m,12H),1.09(d,J=6.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32。LCMS:MS m/z=631.2[M+1];629.4[M-1]、tR=1.24分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.01分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=4.900分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例235.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-5-(4-イソブチルアミドピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
中間体4(100mg、0.3mmol)及び中間体74(161mg、0.36mmol)を混合し、3mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(114mg、1.2mmol)を一度に添加した。DIPEA(130μL、0.75mmol)を添加し、反応物を50℃で18時間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、水(2×20mL)、炭酸ナトリウム水溶液(2×20mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた中間体(55mg、0.086mmol)を1mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。イソ酪酸(24μL、0.258mmol)及びN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(40μL、0.258mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。DIPEA(45μL、0.258mmol)を添加し、反応混合物を50℃で72時間撹拌した。メタノール(2mL)を添加し、40分間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(2×10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~70%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、次いでMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。次いで、濃HCl(水溶液)(300μL)を滴加し、反応混合物を氷浴中で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~80%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で油として濃縮し、これをMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.18(s,1H),7.37-7.27(m,2H),7.26-7.11(m,4H),6.96(d,J=4.7Hz,1H),5.59(d,J=5.0Hz,1H),4.70-4.57(m,2H),4.47-4.31(m,3H),3.93-3.71(m,2H),2.96(p,J=6.8Hz,1H),1.82-1.56(m,2H),1.55-1.44(m,1H),1.43-1.18(m,10H),1.09(d,J=6.5Hz,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.31。LCMS:MS m/z=671.3[M+1];669.4[M-1]、tR=1.34分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.34分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=5.465分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例236.イソプロピル((S)-(((3aS,4R,6S,6aS)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-4-シアノ-2-オキソテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例1(55mg、0.1mmol)を3mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。1,1’-カルボニル-ジイミダゾール(24mg、0.15mmol)を一度に添加した。DMAP(2.4mg、0.02mmol)を添加し、反応混合物を20時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、ブライン(2×10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。物質をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 7.83(s,1H),7.39-7.27(m,2H),7.27-7.12(m,3H),6.69(d,J=4.6Hz,1H),6.60(d,J=4.5Hz,1H),5.68-5.57(m,2H),5.53-5.44(m,1H),4.99(p,J=6.3Hz,1H),4.50-4.33(m,3H),4.07-3.91(m,1H),1.36(d,J=7.1Hz,3H),1.24-1.19(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ 2.67。LCMS:MS m/z=587.1[M+1];585.3[M-1]、tR=1.26分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=2.99分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=4.971分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例237.シクロヘキシル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-((S)-2-アミノ-3-メチルブタンアミド)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例6(100mg、0.166mmol)を5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。トリエチルアミン(24μL、0.5mmol)及びTMSCl(63μL、0.5mmol)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(70μL)及びTMSCl(60μL)を添加し、反応混合物を16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、得られた物質を、無水テトラヒドロフラン(3mL)で混合し、室温で撹拌した。
Boc-L-バリン(54mg、0.249mmol)及びN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(39μL、0.249mmol)を混合し、1mLの無水テトラヒドロフランに溶解し、25分間撹拌した。次いで、この混合物を上記の反応物に添加した。トリエチルアミン(70μL)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。Boc-L-バリン(54mg、0.249mmol)及びN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(39μL、0.249mmol)を混合し、1mLの無水テトラヒドロフランに溶解し、25分間撹拌した。得られた混合物を反応物に添加した。トリエチルアミン(70μL)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。DMAP(40mg)を添加し、室温で16時間撹拌した。
メタノール(2mL)を反応物に添加し、60分間撹拌した。反応物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(2×5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた物質をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃HCl(水溶液)(300μL)を滴加した。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌した。更なる濃HCl(水溶液)(200μL)を滴加し、反応物を氷浴中で2時間撹拌した。飽和重炭酸水溶液を添加してpH8~9を得、15分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×10mL)、続いてブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた物質を、改質剤として0.1% TFAを使用して、分取HPLC(5~98% MeCN/水)で精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和し、酢酸エチル(15mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(5mL)で洗浄し、無水硫酸塩で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、SiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.87(s,1H),7.36-7.28(m,2H),7.25-7.13(m,3H),6.96(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.53-5.49(m,1H),4.69-4.57(m,3H),4.50-4.38(m,2H),4.34(m,1H),3.88(m,1H),2.24(m,1H),1.82-1.59(m,4H),1.53-1.43(m,1H),1.43-1.17(m,8H),1.04(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.29,3.30。LCMS:MS m/z=700.2[M+1];698.4[M-1],tR=1.28分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.31分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=5.282、5.332分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例238.(2S,3R,4S,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-4-ヒドロキシ-5-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イルピバレート
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.11mL、0.71mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(89.4mg、0.73mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)中の実施例1(41.3mg、0.07mmol)及びピバル酸(76.5mL、0.75mmol)の溶液に室温で添加した。60℃で20時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini 10u C18 110Å AXIA 250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30~70%アセトニトリル/水勾配)にかけて、生成物をTFA塩として得た。
第1の溶出例:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.91(s,1H),7.40-7.29(m,2H),7.23-7.13(m,4H),6.88(d,J=4.7Hz,1H),5.61(d,J=3.4Hz,1H),5.53(dd,J=5.9,3.4Hz,1H),4.88(p,J=6.2Hz,1H),4.75(d,J=5.8Hz,1H),4.43(dd,J=11.4,7.3Hz,1H),4.34(dd,J=11.4,7.0Hz,1H),4.25(t,J=11.0Hz,1H),3.94-3.74(m,1H),1.27(d,J=7.0Hz,3H),1.24(s,9H),1.16(dd,J=6.3,4.3Hz,6H)。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-77.08。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.88。LCMS:MS m/z=645.41[M+1],tR=0.98分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.54分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例239.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-4-ヒドロキシ-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イルピバレート
実施例238の第2の溶出例:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.95(s,1H),7.39-7.31(m,2H),7.25-7.13(m,4H),6.91(d,J=4.9Hz,1H),5.49(d,J=6.7Hz,1H),5.40(d,J=5.7Hz,1H),4.90(p,J=6.3Hz,1H),4.75(t,J=6.2Hz,1H),4.46-4.30(m,2H),4.24(t,J=11.0Hz,1H),3.94-3.78(m,1H),1.29(s,9H),1.27(d,J=7.0Hz,4H),1.17(dd,J=6.3,1.4Hz,7H)。19F NMR(376MHz,アセトニトリル-d3)δ-77.06。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.55。LCMS:MS m/z=645.38[M+1],tR=0.98分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.62分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例240.(2S,3R,4S,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-4-ヒドロキシ-5-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イルイソ酪酸塩
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.037mL、0.27mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(33mg、0.27mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)中の実施例1(150mg、0.07mmol)及びイソ酪酸(24mg、0.27mmol)の溶液に室温で添加した。室温で20時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini 10u C18 110Å AXIA 250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30~70%アセトニトリル/水勾配)にかけて、生成物をTFA塩として得た。
第1の溶出例:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.03-7.96(m,1H),7.38-7.12(m,5H),6.92(q,J=4.5Hz,1H),5.66(q,J=4.0Hz,1H),5.55(p,J=5.2Hz,1H),4.83(s,11H),4.72(q,J=5.3Hz,1H),4.50-4.34(m,2H),3.83(d,J=8.7Hz,1H),2.69(p,J=7.2Hz,1H),1.31-1.12(m,13H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.28。LCMS:MS m/z=631.29[M+1],tR=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.02;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6μ C18 110A、100×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:1.5mL/分で、0分~8.50分2~98% ACN、8.5分~10.0分98% ACN。
実施例241.(2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-4-ヒドロキシ-2-((((S)-(((S)-1-イソプロポキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イルイソ酪酸塩
実施例240の第2の溶出例:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.03(s,1H),7.39-7.30(m,3H),7.27-7.15(m,3H),6.96(d,J=4.7Hz,1H),5.50(dd,J=14.2,6.3Hz,2H),4.92(dq,J=12.8,6.4Hz,2H),4.78(dd,J=6.9,5.7Hz,2H),4.40(d,J=6.1Hz,2H),3.86(dq,J=10.1,7.1Hz,1H),2.75(h,J=7.0Hz,1H),1.33-1.21(m,8H),1.19(dd,J=6.2,0.9Hz,5H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.20。LCMS:MS m/z=631.29[M+1],tR=0.96分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.13;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6μ C18 110A、100×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:1.5mL/分で、0分~8.50分2~98% ACN、8.5分~10.0分98% ACN。
実施例242.イソプロピル((S)-(((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3-ヒドロキシ-4-(プロピオニルオキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
N,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(0.025mL、0.178mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(22mg、0.178mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)中の実施例1(100mg、0.178mmol)及びプロピオン酸(13mg、0.178mmol)の溶液に室温で添加した。室温で20時間後、メタノール(0.5mL)を添加し、反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈し、得られた混合物を水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLC(Phenomenex Gemini 10u C18 110Å AXIA 250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30~70%アセトニトリル/水勾配)にかけて、生成物をTFA塩として得た。
第1の溶出例:1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.92(s,1H),7.32(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.16(dd,J=16.6,7.9Hz,3H),6.93(d,J=4.6Hz,1H),6.81(d,J=4.5Hz,1H),6.52(s,1H),6.08(dd,J=13.4,10.1Hz,1H),5.60-5.48(m,2H),4.74(p,J=6.1Hz,1H),4.60(s,1H),4.37(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),4.18(dd,J=11.1,4.5Hz,1H),2.36(q,J=7.5Hz,2H),2.05(s,1H),1.15(d,J=7.1Hz,3H),1.11-0.99(m,8H)。19F NMR(376MHz,DMSO-d6)δ-74.33。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ 3.29。LCMS:MS m/z=617.31[M+1],tR=0.89分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=7.14分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~19.0分2~95% ACN、19.0分~20.0分95% ACN。
実施例243.イソプロピル((S)-(((2R,3S,4S,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-4-ヒドロキシ-3-(プロピオニルオキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例242の第2の溶出例:1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 7.93(d,J=9.2Hz,2H),7.37(dd,J=8.6,7.1Hz,3H),7.27-7.17(m,5H),7.10-7.01(m,2H),6.90-6.82(m,2H),5.49(dd,J=14.5,5.9Hz,3H),4.91(p,J=6.3Hz,2H),4.75(q,J=6.5,5.9Hz,2H),4.47-4.22(m,6H),2.54(q,J=7.5Hz,11H),1.28(dt,J=7.4,1.7Hz,5H),1.23-1.09(m,15H),1.02(s,1H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 2.56。LCMS:MS m/z=617.31[M+1],tR=0.89分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=7.31分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~19.0分2~95% ACN、19.0分~20.0分95% ACN。
実施例244.2-エチルブチル(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパノエート
2-エチルブチル(S)-2-ヒドロキシプロパノエート。2-エチルブチルアルコール(1.8mL、15mmol)を12mLのベンゼンに溶解した。p-トルエンスルホン酸一水和物(190mg、1.0mmol)を一度に添加した。反応混合物を還流で30分間撹拌した。L-乳酸(900mg、10mmol)を一度に添加し、反応混合物を還流で16時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)、続いてブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 4.27(q,J=7.5Hz,1H),4.19-4.03(m,2H),2.82(bs,1H),1.55(m,1H),1.41(d,J=6.9Hz,3H),1.39-1.31(m,4H),0.90(t,J=7.5Hz,6H)。
2-エチルブチル(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパノエート。ジクロロリン酸フェニル(446μL、3mmol)を10mLの無水ジクロロメタンに溶解し、窒素雰囲気下、氷浴中で撹拌した。2-エチルブチル(S)-2-ヒドロキシプロパノエート(532mg、3mmol)を3mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応溶液に滴加した。反応混合物を1時間撹拌した。トリエチルアミン(920μL、6.6mmol)を1mLの無水ジクロロメタンに溶解し、反応物に滴加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。更なるトリエチルアミン(460μL、3.3mmol)を反応物に添加し、撹拌を3時間続けた。p-ニトロフェノール(376mg、2.7mmol)を一度に添加し、反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(15mL)で希釈し、水(5×20mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(12g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮して中間体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.31-8.18(m,2H),7.50-7.29(m,4H),7.29-7.11(m,3H),5.18-5.04(m,1H),4.18-3.98(m,2H),1.65-1.45(m,4H),1.40-1.28(m,4H),0.93-0.82(m,6H)。31P NMR(162MHz,クロロホルム-d)δ-13.26,-13.67。LCMS:MS m/z=452.0[M+1],tR=1.60分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=4.50分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。
2-エチルブチル(2S)-2-(((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパノエート。中間体4(50mg、0.15mmol)及び2-エチルブチル(2S)-2-(((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)プロパノエート(81mg、0.18mmol)を混合し、1.5mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を一度に添加した。DIPEA(65μL、0.375mmol)を添加し、反応物を35℃で36時間撹拌した。
反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、水(5×10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN(5mL)に溶解し、氷浴中で撹拌した。濃塩酸水溶液(250μL)を滴加した。反応混合物を氷浴中で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した。有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、次いでブライン(5mL)で洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(4g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させて生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(m,1H),7.35-7.11(m,5H),6.83(m,1H),6.73(m,1H),5.51(m,1H),4.94(m,1H),4.68-4.44(m,4H),4.15-3.92(m,2H),1.53-1.40(m,4H),1.38-1.24(m,4H),0.90-0.80(m,6H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-8.40,-8.36。LCMS:MS m/z=604.2[M+1],602.5[M-1],tR=1.30分;LCシステム:Thermo Dionex ultimate 3000 UHPLC;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、C18 100A、50×3mm;溶媒:A:0.1%酢酸を含む水、B:0.1%酢酸を含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、0分~0.3分5% B、0.3分~1.5分5~100% B、1.5分~2分100% B、2分~2.2分100~5% B。HPLC:tR=3.12分;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:2mL/分で、5分で2~98% B。HPLC:tR=5.267、5.299分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例245.3-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)プロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
実施例48(100mg、0.16mmol)を3mLのACNに溶解し、8mLのTFAを1mLの水と混合し、次いでTFA溶液を上記反応混合物に添加し、室温で30分間撹拌し、NaHCO3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機溶媒を蒸発させ、分取HPLCで精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.81(d,J=5.5Hz,1H),7.31(ddd,J=13.8,8.5,7.0Hz,2H),7.25-7.07(m,3H),6.89(t,J=4.2Hz,1H),6.75(dd,J=4.6,0.9Hz,1H),5.50(dd,J=5.1,2.8Hz,1H),4.62(dt,J=6.9,5.3Hz,1H),4.56-4.29(m,3H),4.22-4.04(m,2H),3.90(dp,J=9.2,7.1Hz,1H),3.65-3.49(m,4H),1.96(dp,J=8.1,5.9Hz,1H),1.27(dt,J=7.3,1.4Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.33,3.31。LCMS:MS m/z=607.10[M+1],tR=0.93分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=3.30及び3.34分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例246.シクロヘキシルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
シクロヘキシルメチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(7.954g、0.042mol)をアセトニトリル(90mL)に溶かし、シクロヘキシルメタノール(4.0g、0.035mol)、続いてEDCI(7.069g、0.046mol)及びDMAP(6.419g、0.053mol)を一度に溶かした。室温で4時間撹拌した。ジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ0~50%酢酸エチル/ヘキサンによって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.24(d,J=7.5Hz,1H),4.01-3.83(m,2H),3.77(dd,J=10.7,6.3Hz,1H),1.69-1.59(m,5H),1.35(s,9H),1.18(dd,J=24.2,8.9Hz,7H),0.92(q,J=11.5Hz,2H)。
(S)-1-(シクロヘキシルメトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。シクロヘキシルメチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(6.5g、0.023mol)を無水ジクロロメタン(50mL)に、4N HClをジオキサン(17.08mL、0.068mol)に溶かした。周囲温度で4時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで共蒸発させた。高真空下で1時間置き、中間体を精製することなく次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.55(s,3H),4.10-3.88(m,3H),1.71-1.53(m,5H),1.40(d,J=7.2Hz,3H),1.27-1.07(m,4H),0.95(q,J=11.9Hz,2H)。
シクロヘキシルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(35mL)中の(S)-1-(シクロヘキシルメトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド(2.0g、9.02mmol)及びジクロロリン酸フェニル(1.342mL、9.02mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.8mL、2.78mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(1.255g、9.02mmol)及びトリエチルアミン(1.4mL、1.39mmol)を添加した。0℃で2時間撹拌した後、反応混合物をEt2Oで希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、0~100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、中間体を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.32-8.25(m,2H),7.53-7.34(m,4H),7.29-7.16(m,3H),6.68(dt,J=13.7,9.8Hz,1H),4.06-3.91(m,1H),3.78(dd,J=6.5,3.1Hz,2H),1.59(d,J=11.0Hz,5H),1.25-0.97(m,7H),0.87(t,J=11.3Hz,2H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.25,-1.50。LCMS:MS m/z=463.10[M+1];tR=1.68分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
シクロヘキシルメチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.05g、0.151mmol)、中間体シクロヘキシルメチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.077g、0.166mmol)、及び塩化マグネシウム(0.022g、0.226mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(1.5mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.049mL、0.377mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を無水アセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(0.1mL、1.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。2時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=7.7Hz,1H),7.37-7.17(m,3H),7.16(d,J=7.7Hz,2H),6.84(dd,J=4.5,2.0Hz,1H),6.73(dd,J=4.5,1.9Hz,1H),5.49(t,J=5.0Hz,1H),4.66-4.57(m,1H),4.54-4.29(m,3H),3.95-3.70(m,3H),1.65(q,J=11.2,10.5Hz,5H),1.30-1.13(m,7H),0.97-0.85(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25,3.23。LCMS:MS m/z=615.19[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.135分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(AD-H 5um 21×250mm、ヘプタン70%、エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例247.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.38-7.22(m,2H),7.20-7.09(m,3H),6.91-6.79(m,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.54-4.39(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),4.00-3.76(m,3H),1.68(d,J=12.1Hz,5H),1.41-1.03(m,7H),0.93(q,J=10.1,8.6Hz,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。LCMS:MS m/z=615.20[M+1];tR=1.35分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.13分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例248.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.33(dd,J=8.5,7.1Hz,2H),7.26-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.49-4.24(m,3H),4.02-3.58(m,3H),1.79-1.44(m,5H),1.33-1.04(m,7H),0.89(q,J=12.1Hz,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.23。LCMS:MS m/z=615.20[M+1];tR=1.36分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.144分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例249.メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ピリジン-3-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
メチル((4-ニトロフェノキシ)(ピリジン-3-イルオキシ)ホスホリル-L-アラニネート。ジクロロメタン(20mL)中の4-ニトロフェニルホスホロジクロリダート(503mg、1.97mmol)を、ジクロロメタン(20mL)中のL-アラニンメチルエステル塩酸塩(273mg、1.97mmol)の溶液に、0℃で10分かけて滴加した。添加が完了した後、トリエチルアミン(0.55mL、3.93mmol)を滴加した。90分後、3-ピリジノール(188mg、1.97mmol)及びトリエチルアミン(0.28mL、1.97mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。30分後、反応混合物を水(2×50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中20~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.53(m,1H),8.43(dq,J=4.8,1.3Hz,1H),8.39-8.07(m,2H),7.79-7.32(m,4H),4.17-3.95(m,1H),3.72-3.57(m,3H),1.41-1.26(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.86,-0.96。LCMS:MS m/z=382.15[M+1],tR=1.11分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ピリジン-3-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.76mmol)及び塩化マグネシウム(43mg、0.45mmol)を、テトラヒドロフラン(7.5mL)中の中間体4(100.0mg、0.30mmol)及びメチル((4-ニトロフェノキシ)(ピリジン-3-イルオキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(171mg、0.45mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を55℃まで加熱した。2時間後、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、得られた混合物を水(5×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。濃塩酸水溶液(0.53mL)を、アセトニトリル(7.5mL)中の粗残渣に0℃で滴加した。混合物を室温まで温めた。2時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(75mL)及びブライン(75mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をジクロロメタン中0~20%のメタノールで溶出するシリカゲルクロマトグラフィにかけて、生成物を得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ 8.60(s,1H),8.39(d,J=2.7Hz,1H),8.24(d,J=5.5Hz,1H),8.02-7.93(m,2H),7.81(dd,J=8.8,5.6Hz,2H),7.26(d,J=4.6Hz,1H),6.91(d,J=4.8Hz,1H),5.50(d,J=4.7Hz,1H),4.56-4.35(m,4H),4.10(q,J=7.3Hz,2H),3.81(s,2H),3.63(s,1H),1.53-1.30(m,3H)。31P NMR(162MHz,アセトニトリル-d3)δ 3.90。LCMS:MS m/z=534.15[M+1],tR=0.81分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=2.82分,HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Gemini 5μ、C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:2mL/分で、0分~9.0分2~95% ACN、9.0分~10.0分95% ACN。
実施例250.(2S,3R,4S,5R)-2-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-4-ヒドロキシ-5-((((S)-(((S)-1-メトキシ-1-オキソプロパン-2-イル)アミノ)(フェノキシ)ホスホリル)オキシ)メチル)テトラヒドロフラン-3-イルイソ酪酸塩
実施例39.(54mg、0.1mmol)を2mLの無水テトラヒドロフランに溶解した。イソ酪酸(37μL、0.4mmol)及びN,N’-ジイソプロピルカルボジイミド(62μL、0.4mmol)を添加し、反応混合物を30分間撹拌した。DMAP(12mg、0.1mmol)を添加し、反応混合物を16時間撹拌した。メタノール(0.5mL)を添加し、反応混合物を20分間撹拌した。反応混合物を、酸改質剤を含まない分取HPLC(5~100% MeCN/水)で精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、酢酸エチル(15mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸塩で乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた物質をMeCN及び水に溶解し、凍結乾燥させてモノ-及びビス-イソ酪酸塩の混合物を得た。
モノ-イソ酪酸塩生成物を、分取HPLC(Phenomenex Gemini 10u C18 110Å AXIA 250×21.2mmカラム、0.1% TFAを含む30~70%アセトニトリル/水勾配)にかけて、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。1H NMR(400MHz,CD3CN)δ 7.93(s,1H),7.41-7.32(m,2H),7.25-7.12(m,4H),6.89(d,J=4.7Hz,1H),5.64(d,J=3.8Hz,1H),5.57(dd,J=5.8,3.8Hz,1H),4.76(d,J=5.8Hz,1H),4.49-4.26(m,3H),3.61(s,3H),2.68(p,J=7.0Hz,1H),1.30(dd,J=7.1,1.0Hz,3H),1.20(dd,J=8.3,7.0Hz,6H)。31P NMR(162MHz,CD3CN)δ 2.72 ppm。LCMS:MS m/z=603.21[M+1],tR=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=4.61;HPLCシステム:Agilent 1100シリーズ;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6μ C18 110A、100×4.6mm;溶媒:0.1% TFAを含むアセトニトリル、0.1% TFAを含む水;勾配:1.5mL/分で、0分~8.50分2~98% ACN、8.5分~10.0分98% ACN。
実施例251.3,3-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3,3-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(22.38g、0.118mol)をアセトニトリル(100mL)に溶かし、3,3-ジメチルブタン-1-オール(10.07g、0.099mol)、続いてEDCI(19.89g、0.128mol)及びDMAP(18.06g、0.148mol)を一度に溶かした。室温で4時間撹拌した。ジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ0~25%酢酸エチル/ヘキサンによって精製して、化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.22(d,J=7.4Hz,1H),4.13-3.82(m,3H),1.47(t,J=7.2Hz,2H),1.35(s,9H),1.19(d,J=7.3Hz,3H),0.88(s,9H)。
(S)-1-(3,3-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。3,3-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(20.9g、0.076mol)を無水ジクロロメタン(200mL)に、4N HClをジオキサン(95.57mL、0.382mol)に溶かした。周囲温度で4時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで共蒸発させた。高真空下で1時間置き、化合物を精製することなく次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.67(s,3H),4.32-4.07(m,2H),3.97(d,J=7.2Hz,1H),1.52(t,J=7.3Hz,2H),1.39(d,J=7.1Hz,3H),0.89(s,9H)。
3,3-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(300mL)中の(S)-1-(3,3-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド(15.93g、75.96mmol)及びジクロロリン酸フェニル(11.3mL、75.96mmol)の溶液に、トリエチルアミン(23.5mL、167.1mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(10.57g、75.96mmol)及びトリエチルアミン(11.74mL、83.56mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEt2Oで希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン、続いて0~35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.28(d,J=9.1Hz,2H),7.53-7.34(m,4H),7.30-7.16(m,3H),6.66(td,J=13.2,10.0Hz,1H),4.06-3.88(m,3H),1.40-1.29(m,2H),1.24-1.11(m,3H),0.83(s,9H)。31P NMR(162MHz,DMSO-d6)δ-1.26,-1.57。LCMS:MS m/z=450.96[M+1];tR=1.71分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
3,3-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.05g、0.151mmol)、中間体3,3-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.078g、0.174mmol)、及び塩化マグネシウム(0.029g、0.302mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(0.75mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.066mL、0.377mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣をSiO2カラムクロマトグラフィ(40g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン-ジクロロメタン中14%メタノール)によって精製した。得られた純粋な画分を収集し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(2mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(0.3mL、3.6mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、3N水酸化ナトリウム溶液で中和した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=7.2Hz,1H),7.37-7.12(m,5H),6.84(dd,J=4.5,2.8Hz,1H),6.73(dd,J=4.5,2.0Hz,1H),5.50(t,J=4.7Hz,1H),4.62(q,J=5.6Hz,1H),4.54-4.29(m,3H),4.11(s,1H),4.15-3.99(m,1H),3.93-3.81(m,1H),1.49(dt,J=12.0,7.5Hz,2H),1.29-1.21(m,3H),0.89(d,J=7.9Hz,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25。LCMS:MS m/z=603.08[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.02分(副異性体)、5.039分(主異性体);HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。実施例251をキラル分取HPLC(AD-H 5um 21×250mm、ヘプタン70%、イソプロパノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例252.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(s,1H),7.33-7.24(m,2H),7.19-7.11(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.50(d,J=5.0Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.55-4.43(m,2H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),4.16-4.06(m,2H),3.92-3.79(m,1H),1.55-1.46(m,2H),1.34-1.22(m,3H),0.90(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。LCMS:MS m/z=603.06[M+1];tR=1.20分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.024分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例253.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(s,1H),7.33(dd,J=8.4,7.3Hz,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.5Hz,1H),5.49(d,J=5.1Hz,1H),4.61(t,J=5.3Hz,1H),4.48-4.30(m,3H),4.15-3.97(m,2H),3.88(dd,J=9.9,7.1Hz,1H),1.47(t,J=7.4Hz,2H),1.26(dd,J=7.2,1.0Hz,3H),0.88(s,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.25 LCMS:MS m/z=603.09[M+1];tR=1.22分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.045分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例254.2,2-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
2,2-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(11.11g、0.059mol)をアセトニトリル(60mL)に溶かし、2,2-ジメチルブタン-1-オール(5.0g、0.049mol)、続いてEDCI(9.876g、0.064mol)及びDMAP(8.967g、0.073mol)に一度に溶かした。室温で4時間撹拌した。ジクロロメタン及び水で希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ0~20%酢酸エチル/ヘキサンによって精製して、化合物を得た。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 7.26(d,J=7.5Hz,1H),3.99(p,J=7.4Hz,1H),3.81(d,J=10.6Hz,1H),3.66(d,J=10.6Hz,1H),1.35(s,9H),1.29(d,J=18.5Hz,3H),0.84-0.72(m,11H)。
(S)-1-(2,2-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド。2,2-ジメチルブチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(10.34g、0.038mol)を無水ジクロロメタン(100mL)に、4N HClをジオキサン(47.28mL、0.189mol)に溶かした。周囲温度で4時間撹拌した。減圧下で濃縮し、ジクロロメタンで共蒸発させた。高真空下に一晩置き、化合物を精製することなく次のステップにそのまま使用した。1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 8.65(s,3H),4.05(q,J=7.2Hz,1H),3.91(d,J=10.6Hz,1H),3.79(d,J=10.6Hz,1H),1.42(d,J=7.2Hz,3H),1.26(q,J=7.6Hz,2H),0.87-0.73(m,9H)。
2,2-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。無水ジクロロメタン(150mL)中の(S)-1-(2,2-ジメチルブトキシ)-1-オキソプロパン-2-アミニウムクロリド(7.9g、37.67mmol)及びジクロロリン酸フェニル(5.605mL、37.67mmol)の溶液に、トリエチルアミン(11.64mL、82.87mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、4-ニトロフェノール(5.24g、37.67mmol)及びトリエチルアミン(5.82mL、41.43mmol)を添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物をEt2Oで希釈し、固体を濾別した。粗生成物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(80g SiO2 Combiflash(登録商標) HP Gold Column、100%ジクロロメタン、続いて0~35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、化合物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.32-8.23(m,2H),7.52-7.34(m,4H),7.31-7.18(m,3H),4.15-4.02(m,1H),3.86-3.74(m,2H),1.39-1.28(m,3H),1.32-1.19(m,2H),0.89-0.76(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-1.35,-1.57 LCMS:MS m/z=450.94[M+1];tR=1.71分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。
2,2-ジメチルブチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。中間体4(0.05g、0.151mmol)、2,2-ジメチルブチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(0.078g、0.174mmol)、及び塩化マグネシウム(0.029g、0.302mmol)の混合物に、テトラヒドロフラン(0.75mL)を室温で添加し、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.066mL、0.377mmol)を添加した。得られた混合物を50℃で1.5時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた残渣を飽和塩化ナトリウム溶液及び酢酸エチルで希釈した。層を分割し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を無水アセトニトリル(1mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、続いて濃塩酸(0.1mL、1.2mmol)を滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、反応混合物を氷浴中で冷却し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。得られた混合物を、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro-RR 80Å 150×30mmカラム、30分の実行で15%~85%アセトニトリル/水勾配)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.79(d,J=6.9Hz,1H),7.40-7.08(m,5H),6.87-6.80(m,1H),6.75-6.70(m,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.61(dt,J=7.7,5.4Hz,1H),4.54-4.26(m,3H),3.98-3.73(m,2H),3.66(d,J=10.7Hz,1H),1.33-1.17(m,5H),0.92-0.72(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。LCMS:MS m/z=603.10[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.026分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。実施例254をキラル分取HPLC(IE SFC 5um 21×250mm、ヘプタン70%、エタノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例255.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.80(s,1H),7.37-7.28(m,2H),7.27-7.13(m,3H),6.84(d,J=4.5Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.49(d,J=5.0Hz,1H),4.60(t,J=5.3Hz,1H),4.49-4.29(m,3H),3.93(dd,J=10.0,7.1Hz,1H),3.80(d,J=10.7Hz,1H),3.66(d,J=10.7Hz,1H),1.32-1.20(m,5H),0.82(s,6H),0.85-0.74(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27 LCMS:MS m/z=603.06[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.013分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例256.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.78(d,J=1.4Hz,1H),7.28(dd,J=8.6,7.2Hz,2H),7.19-7.10(m,3H),6.85(d,J=4.4Hz,1H),6.73(d,J=4.6Hz,1H),5.50(d,J=5.1Hz,1H),4.62(t,J=5.3Hz,1H),4.48(dd,J=15.3,5.6Hz,2H),4.35(dd,J=10.9,5.2Hz,1H),3.99-3.87(m,1H),3.84(d,J=10.7Hz,1H),3.77(d,J=10.7Hz,1H),1.34-1.23(m,5H),0.89-0.77(m,9H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.26。LCMS:MS m/z=603.06[M+1];tR=1.21分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μ、XB-C18 100A、50×3.0mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;勾配:1800μL/分で、0分~1.8分2~100%アセトニトリル、1.8分~1.85分100%~2%アセトニトリル、1.85分~2.00分2% ACN。HPLC:tR=5.007分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例257.(1-メチルシクロプロピル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
(1-メチルシクロプロピル)メチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(1.22g、6.36mmol)を、10mLのアセトニトリル中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(1.00g、5.29mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下で添加した。15分後、4-(ジメチルアミノ)-ピリジン(0.71g、5.81mmol)、次いで(1-メチルシクロプロピル)メタノール(0.51mL、5.29mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水中の5%クエン酸溶液(2×10mL)で洗浄した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、水(5mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~10%の酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 5.06(s,1H),4.49-4.28(m,1H),4.05-3.83(m,2H),1.44(s,9H),1.40(d,J=7.2Hz,3H),1.12(s,3H),0.53-0.43(m,2H),0.41-0.32(m,2H)。
(1-メチルシクロプロピル)メチルL-アラニネート塩酸塩。塩化水素(1,4-ジオキサン中4M、3.7mL、14.80mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中の(1-メチルシクロプロピル)メチル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(1.85g、7.19mmol)に0℃で添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(10mL)に取り、濃縮した(2回)。生成物を更に精製することなく次の反応に利用した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ 8.81(s,3H),4.31-4.17(m,1H),4.06(d,J=11.0Hz,1H),3.94(d,J=11.0Hz,1H),1.75(d,J=7.1Hz,3H),1.13(s,3H),0.53-0.46(m,2H),0.45-0.36(m,2H)。
(1-メチルシクロプロピル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロリン酸フェニル(0.82mL、5.45mmol)及びトリエチルアミン(1.58mL、11.36mmol)を、ジクロロメタン(15mL)中の(1-メチルシクロプロピル)メチルL-アラニネート塩酸塩(880mg、4.54mmol)の懸濁液に0℃で順次添加した。1時間後、4-ニトロフェノール(0.63g、4.54mmol)及びトリエチルアミン(0.79mL、5.8mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ 8.34-8.27(m,2H),7.55-7.37(m,4H),7.31-7.17(m,3H),6.78-6.65(m,1H),4.13-3.97(m,1H),3.89-3.76(m,2H),1.31-1.21(m,3H),1.02(d,J=1.5Hz,3H),0.49-0.37(m,2H),0.35-0.23(m,2H)。31P NMR(162MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ-1.25,-1.44。LCMS:MS m/z=433.02[M-1],tR=1.75分(副),1.77(主);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
(1-メチルシクロプロピル)メチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、(1-メチルシクロプロピル)メチル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(68.17mg、0.16mmol)、及び塩化マグネシウム(17.24mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.053mL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱し、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。塩酸水溶液(0.1mL)を、アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィ(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100%のアセトニトリル)によって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=586.93[M+1],tR=1.39分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(SFC AD-H 5μm、250×21mm、水70%、イソプロパノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例258.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.95(s,1H),7.35-7.24(m,3H),7.21-7.13(m,3H),6.91(d,J=4.7Hz,1H),5.54(d,J=5.2Hz,1H),4.61-4.54(m,1H),4.51-4.44(m,2H),4.42-4.36(m,1H),4.01-3.85(m,3H),1.37-1.30(m,3H),1.10(s,3H),0.52-0.45(m,2H),0.38-0.32(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.32。LCMS:MS m/z=586.93[M+1],tR=1.37分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.75分;Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例259.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.01(s,1H),7.38-7.28(m,3H),7.27-7.16(m,3H),6.93(d,J=4.7Hz,1H),5.53(d,J=5.2Hz,1H),4.56-4.52(m,1H),4.45-4.34(m,3H),4.00-3.88(m,2H),3.79(d,J=11.1Hz,1H),1.37-1.30(m,3H),1.08(s,3H),0.45(t,J=2.8Hz,2H),0.36-0.27(m,2H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.27。LCMS:MS m/z=586.93[M+1],tR=1.39分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.77分;Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例260.3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート。1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(2.43g、12.69mmol)を、10mLのアセトニトリル中の(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニン(2.00g、10.57mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下で添加した。15分後、4-(ジメチルアミノ)-ピリジン(1.42g、11.62mmol)次いで3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロパン-1-オール(1.69mL、10.55mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、水中5%クエン酸溶液(2×10mL)で洗浄した。有機物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、水(5mL)、次いでブライン(10mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~10%酢酸エチル)によって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ 7.32(d,J=7.3Hz,1H),4.15(d,J=11.6Hz,1H),4.08-3.95(m,2H),1.37(s,9H),1.25(d,J=7.3Hz,3H),1.13-1.09(m,6H)。
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。1,4-ジオキサン(10mL、40.00mmol)中の4M塩化水素を、ジクロロメタン(5mL)中の3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル(tert-ブトキシカルボニル)-L-アラニネート(1.88g、6.00mmol)に添加した。1時間後、反応物を濃縮した。残渣をジクロロメタン(15mL)に溶解し、0℃まで冷却した。ジクロロリン酸フェニル(1.07mL、7.21mmol)及びトリエチルアミン(1.83mL、13.22mmol)を順次添加した。1時間後、4-ニトロフェノール(0.836g、6.00mmol)及びトリエチルアミン(0.92mL、7.00mmol)を0℃で順次添加し、次いで、得られた混合物を室温まで温めた。2.5時間後、反応混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残渣をヘキサン中0~100%の酢酸エチルで溶出するシリカゲルクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ 8.30(d,J=8.9Hz,2H),7.56-7.36(m,4H),7.35-7.16(m,3H),6.85-6.64(m,1H),4.18-3.94(m,3H),1.30-1.23(m,3H),1.10(s,6H)。31P NMR(162MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ-1.29,-1.46。19F NMR(376MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ-76.19,-76.19。
3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(59mg、0.18mmol)、3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロピル((4-ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(113.52mg、0.23mmol)、及び塩化マグネシウム(25.43mg、0.27mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(77.54μL、0.44mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱し、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。塩酸水溶液(0.1mL、12M)を、アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィ(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=642.97[M+1],tR=1.46分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(SFC IA 5μm、250×21mm、水70%、イソプロパノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例261.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.98(s,1H),7.39-7.24(m,3H),7.20-7.14(m,3H),6.94(d,J=4.7Hz,1H),5.54(d,J=5.4Hz,1H),4.58-4.53(m,1H),4.50-4.43(m,2H),4.43-4.36(m,1H),4.16(d,J=11.5Hz,1H),4.06(d,J=11.5Hz,1H),4.03-3.91(m,1H),1.38-1.33(m,3H),1.16(s,3H),1.15(s,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.24。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-78.75。LCMS:MS m/z=642.97[M+1],tR=1.45分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.92分;Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例262.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.02(s,1H),7.38-7.32(m,3H),7.27-7.17(m,3H),6.95(d,J=4.7Hz,1H),5.53(d,J=5.2Hz,1H),4.55-4.50(m,1H),4.43-4.33(m,3H),4.13(d,J=11.5Hz,1H),4.00-3.92(m,2H),1.33(d,J=7.2,1.1Hz,3H),1.13(s,3H),1.11(s,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.19。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-78.79。LCMS:MS m/z=642.97[M+1],tR=1.40分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.91分;Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例263.エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-(tert-ブチル)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート
エチル((4-(tert-ブチル)フェノキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。ジクロロメタン(20mL)中のリン(V)オキシクロリド(0.61mL、6.52mmol)の溶液に、アルゴン雰囲気下、-78℃でL-アラニンエチルエステル(1.00g、6.52mmol)を添加した。トリエチルアミン(2.00mL、14.35mmol)をゆっくりと滴加した。15分後、反応物を0℃まで温めた。30分後、反応物を-78℃まで冷却し、4-tert-ブチルフェノール(0.98g、6.52mmol)を添加した。トリエチルアミン(0.91mL、6.52mmol)を添加した。反応物を室温まで温め、3時間撹拌した。反応物を0℃まで冷却した。4-ニトロフェノール(0.91g、6.52mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(0.91mL、6.52mmol)を滴加した。反応物を室温まで温め、2時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム、水、ブラインで洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0~50%酢酸エチル)によって単離した。1H NMR(400MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ 8.31(d,J=8.8Hz,2H),7.57-7.36(m,4H),7.24-7.09(m,2H),6.76-6.57(m,1H),4.12-3.77(m,3H),1.30-1.21(m,12H),1.11(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,ジメチルスルホキシド-d6)δ-1.16,-1.24。LCMS:MS m/z=451.00[M+1],tR=1.84分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
エチル((((2R,3S,4R,5S)-5-(4-アミノピロロ[2.1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(4-(tert-ブチル)(フェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート。テトラヒドロフラン(0.5mL)を、中間体4(40mg、0.12mmol)、エチル((4-(tert-ブチル)フェノキシ)(4-ニトロフェノキシ)ホスホリル)-L-アラニネート(70.69mg、0.16mmol)、及び塩化マグネシウム(17.24mg、0.18mmol)の混合物に室温で添加した。混合物を室温で20分間撹拌した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(52.57μL、0.30mmol)を添加した。反応物を50℃に2時間加熱し、反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(2mL)で希釈した。有機物を水(2mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。塩酸水溶液(0.1mL、12M)を、アセトニトリル(2mL)中の残渣の溶液に0℃で滴加した。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(5mL)で希釈し、得られた混合物を飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をHPLCクロマトグラフィ(Phenomenex Gemini 5μm C18 110Å、100×30mm、水中5~100%アセトニトリル)によって精製して、生成物を得た。LCMS:MS m/z=602.97[M+1],tR=1.44分(副),1.46(主);LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。
Sp及びRpジアステレオマーの分解。生成物をキラル分取HPLC(SFC AD-H 5μm、250×21mm、水70%、イソプロパノール30%)によって精製して、ジアステレオマーを得た:
実施例264.第1の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 7.95(s,1H),7.39-7.36(m,2H),7.19-7.10(m,3H),6.89(d,J=4.7Hz,1H),5.53(d,J=5.4Hz,1H),4.57(t,J=5.5Hz,1H),4.46-4.32(m,3H),4.12-4.01(m,2H),3.93-3.84(m,1H),1.33-1.26(m,12H),1.19(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.47。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.75。LCMS:MS m/z=602.97[M+1],tR=1.45分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.98分;HPLCシステム:Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
実施例265.第2の溶出ジアステレオマー:1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ 8.00(s,1H),7.37-7.26(m,3H),7.13-7.05(m,2H),6.94(d,J=4.7Hz,1H),5.55(d,J=5.2Hz,1H),4.60-4.53(m,1H),4.50-4.43(m,2H),4.42-4.36(m,1H),4.12(q,J=7.1Hz,2H),3.94-3.82(m,1H),1.34-1.26(m,12H),1.22(t,J=7.1Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ 3.47。19F NMR(376MHz,メタノール-d4)δ-77.64。LCMS:MS m/z=602.97[M+1],tR=1.40分;LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB-C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;勾配:2μL/分で、0分~2.0分2~100%アセトニトリル、2.0分~3.05分100%アセトニトリル、3.05分~3.2分100%~2%アセトニトリル、3.2分~3.5分2% ACN。HPLC:tR=2.94分;Agilent 1290 II;カラム:Phenomenex Kinetex C18、2.6u 110A、100×4.6mm;溶媒:A:0.1% TFAを含む水、B:0.1% TFAを含むアセトニトリル;勾配:1.5mL/分で8.5分勾配により2~98% B。
C.生物学的実施例
実施例266.DENV Pol IC50
配列5’-(UCAG)20(UCCAAG)14(UCAG)20-3’(配列番号1)を有する244ヌクレオチドの二次無構造ヘテロポリマーRNA(secondary structureless heteropolymeric RNA、sshRNA)を、DENV2-NS5ポリメラーゼアッセイにおいて5’-CUG-3’プライマーと共にテンプレートとして使用する。200nMから開始した化合物の6つの2倍希釈物を阻害剤対照なしで96ウェルプレートに播種する。100nMのDENV2 NS5を、40mMのTris-HCl(pH7.5)、10mMのNaCl、3mMのDTT、0.2単位/μLのRNasin Plus RNase阻害剤、200ng/μLのsshRNA、20μMのCUG、及び2mMのMgCl2を含有する反応混合物中、室温で5分間プレインキュベートする。酵素混合物を化合物希釈物に添加し、20μMの3つの天然NTP+2μMの類似体:1:100 α-33P-NTPを含有する塩基整合した競合天然NTPを含有する混合物の添加によって反応を開始した。30℃で90分後、5μLの反応混合物をDE81陰イオン交換紙にスポットする。濾紙をNa2HPO4(125mM、pH9)で3回、5分間洗浄し、水及びエタノールですすいだ後、空気乾燥させ、ホスフォイメージャに曝露した。合成RNAは、Typhoon Trio Imager及びImage Quant TLソフトウェアを使用して定量化し、反応速度は、GraphPad Prism 5.0を使用した線形回帰によって計算する。IC50値は、用量応答(可変勾配)式(4パラメータロジスティック方程式)を使用し、非線形回帰分析によってPrismで計算する:Y=底部+(上部-底部)/(1+10^((LogIC50-X)*HillSlope))。
実施例267.RSV RNP調製
RSVリボ核タンパク質(ribonucleoprotein、RNP)複合体は、Masonら(1)から修飾された方法から調製した。HEp-2細胞を、MEM+10%ウシ胎仔血清(fetal bovine serum、FBS)中の7.1×104細胞/cm2の密度で播種し、37℃(5% CO2)で一晩付着させた。付着後、細胞を35mLのMEM+2% FBS中でRSV A2(MOI=5)に感染させた。感染後20時間で、培地を2μg/mLのアクチノマイシンDで補足したMEM+2% FBSで置き換え、37℃に1時間戻した。次いで、細胞をPBSで1回洗浄し、35mLのPBS+250μg/mL溶解レシチンで1分間処理した後、全ての液体を吸引した。細胞を1.2mLの緩衝液A[50mMの酢酸トリス(pH8.0)、100mMの酢酸カリウム、1mMのDTT及び2μg/mLのアクチノマイシンD]中に廃棄することによって採取し、18ゲージ針(10回)を繰り返し通過させることによって溶解した。細胞溶解物を氷上に10分間置き、次いで4℃で10分間、2400gで遠心分離した。上清(S1)を除去し、ペレット(P1)を、1% Triton X-100で補足した600μLの緩衝液B[10mM TRIS酢酸塩(pH8.0)、10mM酢酸カリウム及び1.5mM MgCl2]中で、18ゲージ針(10回)を繰り返し通過させることによって破壊した。再懸濁したペレットを氷上に10分間置き、次いで4℃で10分間、2400gで遠心分離した。上清(S2)を除去し、ペレット(P2)を、0.5%デオキシコール酸塩及び0.1% Tween(登録商標) 40で補足した600μLの緩衝液B中で破壊した。再懸濁したペレットを氷上に10分間置き、次いで4℃で10分間、2400gで遠心分離した。濃縮RSV RNP複合体を含有する上清(S3)画分を収集し、タンパク質濃度を280nmでのUV吸光度によって決定した。分割量のRSV RNP S3画分を-80℃で保存した。
実施例268.RSV RNPアッセイ
転写反応は、30μLの反応緩衝液[50mMのTRIS酢酸塩(pH8.0)、120mMの酢酸カリウム、5%のグリセロール、4.5mMのMgCl2、3mMのDTT、2mMのエチレングリコール-ビス(エチルエーテル)-四酢酸(ethyleneglycol-bis(ethylether)-tetraacetic acid、EGTA)、50μg/mLのBSA、2.5URNasin(Promega)、ATP、GTP、UTP、CTP及び1.5uCi[α-32P]NTP(3000Ci/mmol)]中に25μgの粗RSV RNP複合体を含有していた。転写アッセイで使用される放射性標識ヌクレオチドは、RSV RNP転写の阻害について評価されているヌクレオチド類似体に一致するように選択された。冷たい競合NTPを、そのKmの半分の最終濃度で添加した(ATP=20μM、GTP=12.5μM、UTP=6μM及びCTP=2μM)。3つの残りのヌクレオチドを100μMの最終濃度で添加した。
ヌクレオチド類似体がRSV RNP転写を阻害したかどうかを決定するために、5倍増分で6ステップの連続希釈を使用して化合物を添加した。30℃で90分間インキュベートした後、RNP反応を350μLのQiagen RLT溶解緩衝液で停止させ、Qiagen RNeasy 96キットを使用してRNAを精製した。精製RNAを、65℃で10分間、RNA試料充填緩衝液(Sigma)中で変性し、2Mホルムアルデヒドを含有する1.2%アガロース/MOPSゲルで実行した。アガロースゲルを乾燥させ、Stormホスホイメージャスクリーンに曝露し、Stormホスホイメージャ(GE Healthcare)を使用して開発した。全放射性標識転写物を50%(IC50)低減した化合物の濃度を、2つの複製の非線形回帰分析によって計算した。
実施例269.DENV-2 moDC EC50
ヒト単球由来樹状細胞(monocyte-derived dendritic cell、moDC)は、GM-CSF及びIL-4(Miltenyi Biotec)を含有するヒトMo-DC分化培地で培養されたCD14+単球(AllCells)に由来した。7日目に、moDCを機械的破壊によって採取し、洗浄し、無血清RPMIに懸濁した。moDCを、37℃で穏やかに撹拌しながら無血清RPMI中で2時間、MOI=0.1でVero由来のデング2、ニューギニア株(New Guinea strain、NGC)に感染させた。細胞を洗浄し、10%の血清含有RPMI(Gibco、ピルビン酸ナトリウム、NEAA、ペニシリン-ストレプトマイシンで補足)に再懸濁した。10^5細胞を96ウェルプレートで3回播種し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサ)。全てのウェルを0.25% DMSOに対して正規化した。48時間で、細胞を1×PBSで洗浄し、全ての上清を除去した。RNEasy 96プレート(Qiagen)を使用して全RNAを抽出し、XLT cDNA 5×Supermix(QuantaBio)を使用して第1鎖cDNAを生成するために使用した。cDNAをDENV2ウイルス及びGAPDH遺伝子発現に特異的なTaqman qPCR二重反応においてテンプレートとして使用した。EC50値は、Prism Graphpadソフトウェアを使用して、陽性対照を含むが化合物陰性対照を含まないウェルに対して正規化した。
実施例270.moDC CC50
ヒト単球由来樹状細胞(moDC)は、GM-CSF及びIL-4(Miltenyi Biotec)を含有するヒトMo-DC分化培地で培養されたCD14+単球(AllCells)に由来した。7日目に、moDCを機械的破壊によって採取し、洗浄し、96ウェルプレートで1×10^5~5×10^4細胞/ウェルで3回培養し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサ)。全てのウェルを0.25% DMSOに対して正規化した。48時間後、CellTiter Glo(Promega)を添加し、ルミノメータで読み取る前に室温で10分間インキュベートした。%生存率曲線は、化合物も細胞対照も含まないウェルに対して計算した。CC50値は、Prism Graphpadソフトウェアを使用して決定した。
実施例271.DENV-2 Huh-7 EC50
Huh7(ヒト肝癌7)細胞を、10% FCS含有DMEM完全培地中で維持した。アッセイの日に、細胞をトリプシン処理し(0.1%トリプシン-EDTA)、洗浄し、デング血清型2ニューギニアC(NGC)株を有する無血清DMEMで2時間、MOI=0.1で37℃で穏やかに撹拌しながら感染させた。2時間後、細胞を無血清培地で洗浄し、10% FCS含有DMEM(Gibco、ピルビン酸ナトリウム、NEAA、ペニシリン-ストレプトマイシンで補足)に懸濁した。10^5細胞を96ウェルプレートで3回播種し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサ)。全てのウェルを0.25% DMSOに対して正規化した。48時間で、細胞を1×PBSで洗浄し、全ての上清を除去した。RNEasy 96プレート(Qiagen)を使用して全RNAを抽出し、XLT cDNA 5×Supermix(QuantaBio)を使用して第1鎖cDNAを生成するために使用した。cDNAをDENV2ウイルス及びGAPDH遺伝子発現に特異的なTaqman qPCR二重反応においてテンプレートとして使用した。EC50値は、Prism Graphpadソフトウェアを使用して、陽性対照を含むが化合物陰性対照を含まないウェルに対して正規化した。
実施例272.Huh-7CC50
ヒト肝癌7(Huh7)細胞を、10% FCSを含有する完全DMEM中で維持した。アッセイの日に、細胞を0.1%トリプシン-EDTAでトリプシン処理し、洗浄し、96ウェルプレートで1~2×10^4細胞/ウェルで3回培養し、化合物を段階的用量で分配した(Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサ)。全てのウェルを0.25% DMSOに対して正規化した。48時間後、CellTiter Glo(Promega)を添加し、ルミノメータで読み取る前に室温で10分間インキュベートした。%生存率曲線は、化合物なし及び細胞対照ウェルなしに対して計算した。CC50値は、Prism Graphpadソフトウェアを使用して決定した。
実施例273.RSV HEp-2 EC50
RSVに対する抗ウイルス活性は、HEp-2細胞における感染性細胞変性細胞保護アッセイを使用して決定される。このアッセイでは、ウイルス感染及び/又は複製を阻害する化合物は、細胞生存率試薬を使用して定量化され得るウイルス誘発性細胞殺傷に対する細胞保護効果を生じる。本明細書で使用される技法は、公開文献に記載されている方法の新規の適応である(Chapman et al.,Antimicrob Agents Chemother.2007,51(9):3346-53)。
HEp-2細胞は、ATCC(Manassas,VI)から入手し、10%ウシ胎仔血清及びペニシリン/ストレプトマイシンで補足したMEM培地中で維持する。細胞を週に2回継代し、サブコンフルエント段階で保持する。RSV株A2(Advanced Biotechnologies、Columbia,MD)の市販のストックを、化合物試験の前に滴定して、HEp-2細胞において望ましい細胞変性効果を生成するウイルスストックの適切な希釈を決定する。
抗ウイルス試験のために、HEp-2細胞を大きな細胞培養フラスコで、完全にではないが、ほぼコンフルエンシまで増殖させる。試験される化合物は、プレート標準化用量応答形式当たり8又は40試料のいずれかで、384ウェル化合物希釈プレート内のDMSO中で予め希釈される。各試験化合物の3倍連続希釈増分をプレート内で調製し、試験試料を、ウェル当たり100nLの音響移送装置(Echo,Labcyte)を介して細胞培養アッセイ384ウェルプレートに移す。各化合物希釈物を、単回又は四連の試料中で乾燥アッセイプレートに移し、アッセイの準備ができるまで保存する。陽性及び陰性対照を、垂直ブロック(1カラム)でプレートの両端の反対側に配置する。
続いて、感染性混合物を、50,000/mlの密度で細胞を滴定することによって以前に決定されたウイルスストックの適切な希釈を使用して調製し、20μL/ウェルを、オートメーション(uFlow、Biotek)を介して化合物を含む試験プレートに添加する。各プレートには、それぞれ0%及び100%のウイルス阻害標準を作成するために、陰性対照及び陽性対照(各々16複製)が含まれる。RSVでの感染後、プレートを37℃の細胞培養インキュベーター内で4日間インキュベートする。インキュベーション後、細胞生存率試薬、Cell TiterGlo(Promega,Madison,WI)をアッセイプレートに添加し、これを短時間インキュベートし、全てのアッセイプレートで発光読み取り値を測定する(Envision,Perkin Elmer)。RSV誘発性細胞変性効果、阻害率は、残りの細胞生存率のレベルから決定される。これらの数は、0%及び100%阻害対照に対する各試験濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、RSV誘発性細胞変性効果を50%阻害する濃度として非線形回帰によって決定される。様々な強力な抗RSVツール化合物を、抗ウイルス活性の陽性対照として使用する。
実施例274.HEp-2 CC50
試験された化合物の細胞傷害性は、他の細胞型について前述されたものと同様の方式で、細胞生存率試薬を使用して、抗ウイルス活性と並行して非感染HEp-2細胞において決定される(Cihlar et al.,Antimicrob Agents Chemother.2008,52(2):655-65)。抗ウイルス活性の決定と同じプロトコルを、細胞がRSVに感染しないことを除いて、化合物細胞傷害性の測定に使用する。代わりに、同じ密度で非感染細胞混合物を、100nL/試料でまた、予備希釈された化合物を含有するプレートに20ul/ウェルで添加する。次いで、アッセイプレートを4日間インキュベートし、続いて、同じCellTiter Glo試薬の添加及び発光読み出しの測定を使用して細胞生存率試験を行う。未処理細胞及び2μMのピューロマイシン(Sigma,St.Louis,MO)で処理した細胞は、それぞれ100%及び0%の細胞生存率対照として機能する。細胞生存率のパーセントは、0%及び100%対照に対して、試験された各化合物濃度について計算され、CC50値は、細胞生存率を50%低減する化合物濃度として非線形回帰によって決定される。
実施例275.RSV NHBE EC50
正常なヒト気管支上皮(normal human bronchial epithelial、NHBE)細胞は、Lonza(Walkersville,MD,カタログ番号CC-2540)から購入し、気管支上皮増殖培地(Bronchial Epithelial Growth Media、BEGM)(Lonza,Walkersville,MD,カタログ番号CC-3170)で培養した。細胞を1週間当たり1~2回継代して、80%未満のコンフルエンシを維持した。NHBE細胞を、培養中6継代後に廃棄した。
RSV A2抗ウイルスアッセイを実施するために、NHBE細胞を、BEGM中のウェル当たり7,500細胞の密度で96ウェルプレートに播種し、37℃で一晩付着させた。付着後、100μLの細胞培養培地を除去し、Hewlett-Packard D300デジタルディスペンサを使用して、3倍連続希釈化合物を添加した。DMSOの最終濃度を0.05%に対して正規化した。化合物の添加に続いて、NHBE細胞を、BEGM中1×104.5組織培養感染用量/mLの力価で100μLのRSV A2を添加することによって感染させた後、37℃で4日間インキュベートした。次いで、NHBE細胞を25℃に平衡化させ、100μLの培養培地を除去し、100μLのCell-Titer Glo生存率試薬を添加することによって細胞生存率を決定した。混合物を25℃で10分間インキュベートし、発光シグナルをEnvision発光プレートリーダーで定量化した。
実施例276.RSV HAE EC50
HAE細胞は、空気-液体界面で培養され、空気に曝露される頂端側及び媒体と接触している基底側を有する。実験の前に、HAEを寒天ベースの出荷用パッケージから取り出し、1mlのHAEアッセイ培地(AIR-100-MM、Mattek Corp)中で37℃/5% CO2に一晩順応させた。HAEは、頂端面を400μLのPBSで(直接ピペッティング方法を利用するか、又はPBSを含有するトラフを通して各トランスウェルを実行することによって)2回洗浄して、粘液層を除去することによって、感染のために調製した。頂端室からPBSを排出し、吸収性物質上に穏やかにタップして、可能な限り多くのPBSを除去した。洗浄後、細胞を4倍連続希釈化合物を含有する新鮮なHAE維持培地に移し、細胞単層の基底側に送達し、HAEアッセイ培地中の100μLの1:600希釈のRSV A株A2 1000×ストック(AB、Columbia,MD、カタログ番号10-124-000)に、5% CO2中37℃で3時間感染させた。ウイルス接種物を除去し、細胞の頂部表面を、前述のいずれかの方法を使用してPBSで3回洗浄した。次いで、細胞を化合物の存在下、37℃で3日間培養した。インキュベーション後、MagMAX-96ウイルスRNA単離キット(Applied Biosystems、Foster City,CA,カタログ番号AM1836)を使用してHAE細胞から全RNAを抽出し、細胞内RSV RNAをリアルタイムPCRによって定量化した。およそ25ngの精製RNAを、0.9μMのRSV N順方向及びRSV N逆方向プライマー、0.2μMのRSV Nプローブ及び1×Taqman RNA-Ct1-ステップキット(Applied Biosystems,Foster City,CA,カタログ番号4392938)を含有するPCR反応混合物に添加した。RNAレベルは、Taqman GAPDH対照プライマーセット(Applied Biosystems、Foster City,CA,カタログ番号402869)を使用して正規化した。RSV A2 HAE抗ウイルスアッセイで使用されるリアルタイムPCRプライマー及びプローブ:RSV N順方向CATCCAGCAAATACACCATCCA(配列番号2)、RSV N逆方向TTCTGCACATCATAATTAGGAGTATCAA(配列番号3)、RSV NプローブFAM-CGGAGCACAGGAGAT-BHQ(配列番号4)。
実施例277.HRV16 HELA EC50
10%の熱不活性化FBS及び1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有する完全なDMEM培地で培養されたH1-HeLa細胞を、化合物投与及び感染の1日前に3000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種した。各化合物の抗ウイルス活性を3回測定した。化合物を、感染の直前にHP300デジタルディスペンサ(Hewlett Packard、Palo Alto,CA)を使用して、連続3倍希釈で細胞培養物に直接添加した。プレートをBSL-2コンテインメントに移し、滴定によって以前に決定し、細胞培養培地中で調製したウイルスストックの適切な希釈を、細胞及び連続希釈化合物を含む試験プレートに添加した。各プレートには、6ウェルの感染した未処理細胞及び6ウェルの非感染細胞が含まれ、それぞれ0%及び100%ウイルス阻害対照として機能した。感染後、試験プレートを、33℃/5% CO2に設定した組織培養インキュベーター内で96時間インキュベートした。インキュベーション後、H1-HeLa細胞をインキュベーションから除去し、25℃に平衡化させた。100μLの培養培地を除去し、100μLのCell-Titer Glo生存率試薬を添加することによって細胞生存率を決定した。混合物を25℃で10分間、シェーカー上でインキュベートし、発光シグナルをEnvision発光プレートリーダーで定量化した。ウイルス感染の阻害率は、0%及び100%阻害対照に対して、試験された各濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、細胞変性効果を50%阻害した化合物の有効濃度として4-パラメトリック非線形回帰によって決定された。
実施例278.HRV1A HELA EC50
10%の熱不活性化FBS及び1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有する完全なRPMI 1640で培養されたH1-HeLa細胞を、化合物投与及び感染の1日前に5000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種した。各化合物の抗ウイルス活性を3回測定した。化合物を、感染の直前にHP300デジタルディスペンサ(Hewlett Packard,Palo Alto,CA)を使用して、連続3倍希釈で細胞培養物に直接添加した。プレートをBSL-2コンテインメントに移し、100μLのHRV1aウイルスストックの1/4000希釈を、細胞及び連続希釈化合物を含有する各ウェルに添加した。各プレートには、6ウェルの感染した未処理細胞及び6ウェルの5μMのルピントリビルを含有する細胞が含まれ、それぞれ0%及び100%ウイルス阻害対照として機能した。感染後、試験プレートを、37℃/5% CO2に設定した組織培養インキュベーター内で96時間インキュベートした。インキュベーション後、H1-HeLa細胞をインキュベーションから除去し、25℃に平衡化させた。100μLの培養培地を除去し、100μLのCell-Titer Glo生存率試薬を添加することによって細胞生存率を決定した。混合物を25℃で10分間、シェーカー上でインキュベートし、発光シグナルをEnvision発光プレートリーダーで定量化した。ウイルス感染の阻害率は、0%及び100%阻害対照に対して、試験された各濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、細胞変性効果を50%阻害した化合物の有効濃度として4-パラメトリック非線形回帰によって決定された。
実施例279.HRV14 HELA EC50
10%の熱不活性化FBS及び1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有する完全なRPMI 1640で培養されたH1-HeLa細胞を、化合物投与及び感染の1日前に5000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種した。各化合物の抗ウイルス活性を3回測定した。化合物を、感染の直前にHP300デジタルディスペンサ(Hewlett Packard,Palo Alto,CA)を使用して、連続3倍希釈で細胞培養物に直接添加した。プレートをBSL-2コンテインメントに移し、100μLのHRV14ウイルスストックの1/4000希釈を、細胞及び連続希釈化合物を含有する各ウェルに添加した。各プレートには、6ウェルの感染した未処理細胞及び6ウェルの5μMのルピントリビルを含有する細胞が含まれ、それぞれ0%及び100%ウイルス阻害対照として機能した。感染後、試験プレートを、37℃/5% CO2に設定した組織培養インキュベーター内で96時間インキュベートした。インキュベーション後、H1-HeLa細胞をインキュベーションから除去し、25℃に平衡化させた。100μLの培養培地を除去し、100μLのCell-Titer Glo生存率試薬を添加することによって細胞生存率を決定した。混合物を25℃で10分間、シェーカー上でインキュベートし、発光シグナルをEnvision発光プレートリーダーで定量化した。ウイルス感染の阻害率は、0%及び100%阻害対照に対して、試験された各濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、細胞変性効果を50%阻害した化合物の有効濃度として4-パラメトリック非線形回帰によって決定された。
実施例280.HRVc15及びHRVc25 EC50
第1に、HRVレプリコンRNAを調製する。5ugのDNAテンプレート(HRVc15又はHRVc25)を、NEB緩衝液-3中の2μLのMluI酵素により、25μLの最終体積で37℃で3時間線形化する。インキュベーション後、線形化されたDNAをPCR精製カラムで精製し、以下の条件を使用して、以下のインビトロ転写を行った:10μLのRiboMAX Express T7 2×緩衝液、1~8μLの線形DNAテンプレート(1μg)、0~7μLのヌクレアーゼ不含水、2μLの酵素ミックスT7 express。20μLの最終体積を混合し、37℃で30分間インキュベートする。インキュベーション後、1μLのRQ1 RNase不含DNaseを添加し、混合物を37℃で15分間インキュベートする。次いで、得られたRNAをMegaClearキット(Gibco Life Technologiesカタログ番号11835-030)で精製し、50μLの溶出緩衝液で95℃で2回溶出する。10%の熱不活性化FBS及び1%のペニシリン/ストレプトマイシンを含有する完全RPMI 1640培地で培養されたH1-HeLa細胞を、トランスフェクションの1日前に、2E6細胞/フラスコの濃度でT-225フラスコに播種し、37℃/5% CO2で一晩インキュベートする。トランスフェクションの日に、標準細胞培養プロトコル後に細胞をトリプシン処理し、PBSで2回洗浄する。洗浄後、細胞をPBS中の1E7細胞/mLの濃度で再懸濁し、懸濁液を湿潤氷上で保存する。エレクトロポレーションを使用して、レプリコンRNAをH1-HeLa細胞に導入する。それぞれ10μgのレプリコンc15又は1μgのc25レプリコンRNAを含有する10μLの最終体積を、4mmのエレクトロポレーションキュベットにピペットで移す。H1-HeLa細胞ストックを穏やかに回転させることによって混合し、0.5mLの以前に調製した細胞ストックを、レプリコンRNAを含有するキュベットに移す。合わせた溶液をフリックして混合する。混合後、以下の設定:900V、25uF、無限抵抗、1パルスを使用して、細胞を直ちにエレクトロポレーションする。キュベットを氷上で10分間静置する。10分間のインキュベーション後、エレクトロポレーション当たり10%の熱不活性化FBSを含有する、19mLの周囲温度のフェノールレッド不含及び抗生物質不含RPMI 1640を添加する。150μL(4E4細胞)のエレクトロポレーションされた細胞懸濁液を、ウェル当たり96ウェルの透明底の白色細胞培養プレートに播種し、25℃で30分間インキュベートする。化合物を、HP300デジタルディスペンサ(Hewlett Packard、Palo Alto,CA)を使用して、連続3倍希釈で細胞培養物に直接添加し、3回試験した。化合物の添加に続いて、プレートを33℃で48時間インキュベートする。次いで、Renilla-Gloルシフェラーゼアッセイシステムによって、レプリコン活性を測定する。シグナル定量化の前に、プレートをインキュベーターから除去し、50uLを各ウェルから除去した後、25℃に平衡化させる。製造業者のプロトコルに従い、緩衝液に対して1:100希釈のRenilla-Glo基質を調製し、100uLのRenill-Gloルシフェラーゼミックスを各ウェルに添加する。次いで、プレートを穏やかに撹拌しながら25℃で20分間インキュベートし、ルシフェラーゼシグナルを、EnVisionルシフェラーゼ定量化リーダーを使用して0.1秒の検出設定で決定する。レプリコン阻害の阻害率は、実験に含まれた0%及び100%阻害対照に対して、試験された各濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、ルシフェラーゼシグナルを50%阻害した化合物の有効濃度として4-パラメトリック非線形回帰によって決定された。
実施例281.DENV-2 Huh-7 Rep EC50
384ウェルプレート(Greiner、カタログ番号781091)において、化合物を、8つの化合物(4複製)又は40化合物の用量反応形式(3複製)で、ウェル当たり200nlで音響移送した。試験した全てのプレートについて、バラピラビル、GS-5734、及びNITD008は、陽性阻害対照として、0%阻害、DMSOのみの陰性対照ウェルと共に含まれた。化合物の添加に続いて、DENV2レプリコン構築物を含有するHuh-7細胞を標準細胞培養手順、続いて採取し、genticinを含まないcDMEMから構成される細胞培養培地中の1.25E5細胞/mLの濃度に調整した。次いで、40μLの細胞ストックを、5,000細胞/ウェルの最終細胞密度で各ウェルに添加した。細胞及び化合物混合物を、37℃/5% CO2で48時間インキュベートした。細胞を採取する前に、EnduRen生細胞基質(Promega、カタログ番号E6481)を、3.4mgを100uLのDMSOに懸濁することによって調製して、60mMのストック溶液を生成した。次いで、ストック溶液を予熱したcDMEMで1:200に希釈し、10uLのこの希釈溶液を384ウェルプレートの各ウェルに添加した。次いで、プレートを500rpmで短時間遠心分離し、プレートシェーカー上に2分間置いた。混合後、プレートを、Envisionルミノメータ上で発光を測定する前に、7℃/5% CO2で1.5時間インキュベートした。レプリコンシグナルの阻害率は、0%及び100%阻害対照に対して、試験された各濃度について計算され、各化合物についてのEC50値は、レプリコンシグナルを50%阻害した化合物の有効濃度として4-パラメトリック非線形回帰によって決定された。
実施例282.HCV Rep 1B及び2A EC50
化合物を384ウェルプレートで1:3希釈の10ステップで連続希釈した。全ての連続希釈物を、同じ384ウェルプレート内の化合物当たり4複製で行った。100μMのHCVプロテアーゼ阻害剤ITMN-191を、HCV複製の100%阻害の対照として添加し、一方で10mMのピューロマイシンを100%細胞傷害性の対照として含めた。黒色ポリスチレン384ウェルプレート(Greiner Bio-one、Monroe,NC)の各ウェルに、2000個の懸濁HCVレプリコン細胞を含有する90μLの細胞培養培地(Geneticinを含まない)をBiotek μFlowワークステーションで添加した。細胞培養プレートへの化合物移動の場合、化合物連続希釈プレートからの0.4μLの化合物溶液を、Biomek FXワークステーションで細胞培養プレートに移した。最終アッセイウェルのDMSO濃度は、0.44%であった。プレートを37℃で3日間、5% CO2及び湿度85%でインキュベートした。HCVレプリコンアッセイは、同じウェルから細胞傷害性及び抗レプリコン活性の両方を評価することができるマルチプレックスアッセイであった。CC50アッセイを最初に行った。384ウェル細胞培養プレート内の培地を吸引し、ウェルを、Biotek ELX405プレートワッシャーを使用して、各々100μLのPBSで4回洗浄した。1×PBS中の400nMカルセインAM(Anaspec、Fremont,CA)を含有する体積50μLの溶液を、Biotek μFlowワークステーションでプレートの各ウェルに添加した。プレートを室温で30分間インキュベートした後、蛍光シグナル(励起490nm、発光520nm)をPerkin-Elmer Envisionプレートリーダーで測定した。EC50アッセイを、CC50アッセイと同じウェルで行った。384ウェル細胞培養プレート中のカルセイン-PBS溶液を、Biotek ELX405プレートワッシャーで吸引した。体積20μLのDual-Gloルシフェラーゼ緩衝液(Promega、Madison,WI)を、Biotek μFlowワークステーションでプレートの各ウェルに添加した。プレートを室温で10分間インキュベートした。Dual-Glo Stop & Glo基質(Promega、Madison,WI)及びDual-Glo Stop & Glo緩衝液(Promega、Madison,WI)の1:100混合物を含有する体積20μLの溶液を、Biotek μFlowワークステーションでプレートの各ウェルに添加した。次いで、プレートを室温で10分間インキュベートした後、発光シグナルをPerkin-Elmer Envisionプレートリーダーで測定した。
実施例283.HEp-2及びMT4 CC50
化合物の細胞傷害性は、他の細胞型について前述されたものと同様の方式で、細胞生存率試薬を使用して、非感染細胞において決定された(Cihlaret al.,Antimicrob Agents Chemother.2008,52(2):655-65)。HEp-2(1.5×103細胞/ウェル)及びMT-4(2×103細胞/ウェル)細胞を384ウェルプレートに播種し、15nM~100,000nMの範囲の3倍連続希釈化合物を含む適切な培地でインキュベートした。細胞を37℃で4~5日間培養した。インキュベーション後、細胞を25℃に平衡化させ、細胞生存率を、Cell-Titer Glo生存率試薬を添加することによって決定した。混合物を10分間インキュベートし、Envisionプレートリーダーを使用して発光シグナルを定量化した。未処理細胞及び2μMのピューロマイシン(Sigma、St.Louis,MO)で処理した細胞は、それぞれ100%及び0%の細胞生存率対照として機能する。細胞生存率のパーセントは、0%及び100%対照に対して、試験された各化合物濃度について計算され、CC50値は、細胞生存率を50%低減する化合物濃度として非線形回帰によって決定された。
上述の発明は、理解を明確にするために、例解及び実施例としてある程度詳細に説明されているが、当業者であれば、特定の変更及び修正が添付の特許請求の範囲の範囲内で実施され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書に提供される各参照は、各参照が個別に参照により組み込まれるのと同程度に、その全体が参照により組み込まれる。本出願と、本明細書に提供される参照との間に矛盾が存在する場合、本出願が優先するものとする。
一実施形態において、例えば、以下の項目が提供される。
(項目1)
式(Ia)の化合物、
又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
R
1
及びR
2
が、各々独立して、H若しくは-C(O)R
1A
であり、R
1A
が、C
1~6
アルキルであり、R
1
及びR
2
の少なくとも一方が、Hであるか、
又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-若しくは-C(R
2A
)(R
2B
)-を形成し、各R
2A
及びR
2B
が、独立して、H、C
1~6
アルキル若しくはC
1~6
アルコキシであり、
R
3
が、-N(H)(R
3A
)であり、
R
3A
が、H又は-C(O)R
3A1
であり、R
3A1
が、-NH
2
で任意選択的に置換されたC
1~18
アルキルであり、
R
4A
が、O又はSであり、
R
4B
及びR
4C
が、各々独立して、
(A)-OH、
(B)-OR
4B1
(式中、
R
4B1
が、1~3個のR
4B2
基で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、C
1~6
ハロアルキル、C
3~8
シクロアルキル、C
6~12
アリール、又は各々独立して、N、O若しくはSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロアリールであり、
各R
4B2
基が、独立して、C
1~6
アルコキシ、-S-R
4B3
、又は-S(O)
2
-R
4B3
であり、
各R
4B3
基が、独立して、C
1~6
アルキルである)、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R
4D
が、独立して、1~3個のR
4D1
基で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、1~3個のR
4D2
基で任意選択的に置換されたC
1~3
アルコキシ、-C(O)OR
4D3
、又は-C(O)N(R
4D3
)
2
であり、
各R
4D1
基が、独立して、-NH
2
又は-C(O)OR
4D3
であり、
各R
4D2
が、独立して、C
1~3
アルコキシであり、
各R
4D3
が、独立して、C
1~3
アルキルである)、
(D)
(式中、
X
1
及びX
2
が、各々独立して、-O-又は-N(R
4H
)-であり、
R
4E1
及びR
4E2
が、各々独立して、H、1~3個のR
4E3
基で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、又はC
3~6
シクロアルキルであり、
各R
4E3
基が、独立して、-C(O)OR
4E4
、-NH
2
、-NHC(O)R
4E4
、-NHC(O)O-C
1~6
アルキレン-C
6~12
アリール、C
3~6
シクロアルキル、又はC
6~12
アリールであり、
各R
4E4
基が、独立して、C
1~6
アルキルであるか、
又はR
4E1
及びR
4E2
は、それらが結合している原子と組み合わさって、C
3~6
シクロアルキルを形成し、
R
4F1
及びR
4F2
が、各々Hであるか、又は共にオキソであり、
R
4G
が、1~3個のR
4G1
で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、C
7~18
アルキル、1~3個のR
4G2
で任意選択的に置換されたC
3~8
シクロアルキル、1~3個のR
4G3
で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、-C(O)R
4G4
、-C(O)OR
4G5
、又は
であり、
各R
4G1
が、独立して、-OH、C
1~6
アルキル、C
1~3
アルコキシ、-(CH
2
OCH
2
)
1~5
-CH
3
、C
1~3
ハロアルキル、-N(R
4G8
)
2
、-C(O)N(R
4G8
)
2
、1~3個のR
4G9
で任意選択的に置換されたC
3~8
シクロアルキル、1~3個のR
4G10
で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、又はC
6~12
アリールであり、
各R
4G2
が、独立して、C
1~6
アルキル、C
1~6
アルコキシ、ハロゲン、C
1~3
ハロアルキル、-OH、-NH
2
、又はC
6~12
アリールであり、
各R
4G3
が、独立して、C
1~6
アルキル、ハロゲン、C
1~3
ハロアルキル、オキソ、-C(O)R
4G5
、又は-C(O)OR
4G5
であり、
各R
4G4
が、独立して、C
1~6
アルキル、C
7~18
アルキル、又はC
3~8
シクロアルキルであり、前記C
1~6
アルキルが、OH、NH
2
、又は-NHC(O)OR
4G5
で任意選択的に置換されており、前記シクロアルキルが、C
1~6
アルキルで任意選択的に置換されており、
各R
4G5
が、独立して、C
1~6
アルキルであり、
R
4G6
及びR
4G7
が、各々独立して、H又は-OR
4G11
であり、
R
4G6
及びR
4G7
の少なくとも一方が、-OR
4G11
であり、
各R
4G8
が、独立して、H又はC
1~6
アルキルであり、
各R
4G9
が、独立して、C
1~6
アルキル、ハロゲン、C
1~3
ハロアルキル、又は-NH
2
であり、
各R
4G10
が、独立して、C
1~6
アルキル、C
1~3
ハロアルキル、又はオキソであり、
各R
4G11
が、独立して、C
10~18
アルキル又はベンジルであり、
R
4H
が、Hであるか、
又はR
4E1
及びR
4H
は、それらが結合している原子と組み合わさって、N、O、及びSから選択される1~2個の追加のヘテロ原子を有する5~6員ヘテロシクリルを形成し、
下付き文字nが、0又は1である)、あるいは
(E)-(OP(O)(OH))
1~2
-OH、あるいは
(F)
(式中、
R
4J1
及びR
4J2
が、各々独立して、H、-OR
4J3
又は-OC(O)R
4J3
であり、
R
4J1
及びR
4J2
の少なくとも一方が、-OR
4J3
又は-OC(O)R
4J3
であり、
各R
4J3
が、独立して、C
1~18
アルキル、C
2~6
アルケニル、又はベンジルであり、
少なくとも1つのR
4J3
が、C
10~18
アルキルであり、
代替として、R
2
及びR
4C
は、それらが結合している原子と組み合わさって、6員環を形成し、R
1
が、H又は-C(O)R
1A
であり、R
1A
が、C
1~6
アルキルである)であるが、
但し、式(Ia)の前記化合物が、以下の式を有し、
R
4G
が、エチル又は2-エチルブチルである場合には、R
1
及びR
2
の一方が、-C(O)R
1A
であるか、又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-若しくは-C(R
2A
)(R
2B
)-を形成することを条件とし、
式(Ia)の前記化合物が、以下の構造を有しないことを条件とし、
式(Ia)の前記化合物が、以下の式を有する場合には、
R
1
及びR
2
の一方が、-C(O)R
1A
であるか、又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-若しくは-C(R
2A
)(R
2B
)-を形成することを条件とする、化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目2)
R
1
及びR
2
が、各々独立して、H若しくは-C(O)R
1A
であり、R
1A
が、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル若しくはt-ブチルであり、R
1
及びR
2
の少なくとも一方が、Hであるか、
又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)
2
-若しくは-CH(OEt)-を形成する、項目1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目3)
R
1
及びR
2
が、各々独立して、H若しくは-C(O)R
1A
であり、R
1A
が、エチル、イソ-プロピル若しくはt-ブチルであり、R
1
及びR
2
の少なくとも一方が、Hであるか、
又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)
2
-若しくは-CH(OEt)-を形成する、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目4)
R
3
が、NH
2
である、項目1~3のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目5)
R
4A
が、Oである、項目1~4のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目6)
R
1
及びR
2
が、各々独立して、H若しくは-C(O)R
1A
であり、R
1A
が、エチル、イソ-プロピル若しくはt-ブチルであり、R
1
及びR
2
の少なくとも一方が、Hであるか、
又はR
1
及びR
2
が組み合わさって、-C(O)-、-C(Me)
2
-若しくは-CH(OEt)-を形成し、
R
3
が、NH
2
であり、
R
4A
が、Oである、項目1~5のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目7)
R
4B
及びR
4C
が、各々独立して、
(C)
(式中、
下付き文字mが、0、1、2、3、4、又は5であり、
各R
4D
が、独立して、1~3個のR
4D1
基で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、1~3個のR
4D2
基で任意選択的に置換されたC
1~3
アルコキシ、-C(O)OR
4D3
、又は-C(O)N(R
4D3
)
2
であり、
各R
4D1
基が、独立して、-NH
2
又は-C(O)OMeであり、
各R
4D2
が、メトキシであり、
各R
4D3
が、独立して、メチル又はエチルである)、あるいは
(D)
(式中、
X
1
及びX
2
が、各々独立して、-O-又は-NH-であり、
R
4E1
が、1個のR
4E3
基で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル基、又はC
3~6
シクロアルキルであり、
各R
4E3
基が、独立して、-C(O)Me、-C(O)O-n-ブチル、-C(O)O-ペンチル、-NH
2
、-NHC(O)Me、-NHC(O)O-ベンジル、C
3~6
シクロアルキル、又はフェニルであり、
R
4E2
が、Hであるか、
又はR
4E1
及びR
4E2
は、それらが結合している原子と組み合わさって、C
3~6
シクロアルキルを形成し、
R
4F1
及びR
4F2
が、各々Hであるか、又は共にオキソであり、
R
4G
が、1~3個のR
4G1
で任意選択的に置換されたC
1~6
アルキル、C
7~18
アルキル、1~3個のR
4G2
で任意選択的に置換されたC
3~8
アルキル、1~3個のR
4G3
で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、-C(O)R
4G4
、-C(O)OR
4G5
、又は
であり、
各R
4G1
が、独立して、-OH、ヒドロキシメチル、メトキシ、-(CH
2
OCH
2
)
2
-CH
3
、-CF
3
、-N(Me)
2
、-C(O)NH
2
、1~2個のR
4G9
で任意選択的に置換されたC
3~8
シクロアルキル、1~2個のR
4G10
で任意選択的に置換された、N、O、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を有する3~8員ヘテロシクリル、又はフェニルであり、
各R
4G2
が、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、メトキシ、F、Cl、Br、CF
3
、-NH
2
、又はフェニルであり、
各R
4G3
が、独立して、メチル、エチル、F、Cl、CF
3
、CH
2
CF
3
、オキソ、-C(O)Me、又は-C(O)O-t-ブチルであり、
各R
4G4
が、独立して、C
1~6
アルキル、C
7~18
アルキル、又はC
3~7
シクロアルキルであり、前記C
1~6
アルキルが、OH、NH
2
、又は-NHC(O)O-t-ブチルで任意選択的に置換されており、前記シクロアルキルが、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルで任意選択的に置換されており、
各R
4G5
が、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルであり、
R
4G6
及びR
4G7
が、各々独立して、H又は-OR
4G11
であり、
R
4G6
及びR
4G7
の少なくとも一方が、-OR
4G11
であり、
各R
4G9
が、独立して、メチル、CF
3
、又は-NH
2
であり、
各R
4G10
が、独立して、メチル、CF
3
、CH
2
CF
3
、又はオキソであり、
各R
4G11
が、独立して、ヘキサデカン、オクタデカン、又はベンジルである)である、項目1~6のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目8)
式(Ib)を有する項目1~7のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目9)
式(Ic)を有する項目1~8のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目10)
R
4B
が、
であり、式中、
下付き文字mが、1であり、
R
4D
が、独立して、各々1~3個のR
4D1
基で任意選択的に置換された、メチル、エチル、n-プロピル、若しくはtert-ブチルであり、各R
4D1
基が、独立して、-NH
2
若しくは-C(O)OMeであるか、又は
R
4D
が、各々メトキシで任意選択的に置換された、メトキシ、エトキシ、若しくはプロポキシであるか、又は
R
4D
が、-C(O)OMe、-C(O)OEt若しくは-C(O)N(Me)
2
であり、
R
4C
が、
であり、式中、
R
4E1
が、各々1個のR
4E3
基で任意選択的に置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンタン、ネオペンタン、若しくはn-ヘキサンであり、各R
4E3
基が、独立して、-C(O)Me、-C(O)O-n-ブチル、-C(O)O-ペンチル、-NH
2
、-NHC(O)Me、若しくは-NHC(O)O-ベンジルであるか、又は
R
4E1
が、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、若しくはシクロヘキシルメチルであるか、又は
R
4E1
が、ベンジルである、項目1~9のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目11)
式(Id)を有する項目1~10のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目12)
式(Ie)を有する項目1~11のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目13)
式(If)を有する項目1~11のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目14)
式(Ig)を有する項目1~13のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目15)
式(Ih)を有する項目1~11のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目16)
式(Ii)を有する項目1~12及び15のいずれか一項に記載の化合物、
又はその薬学的に許容される塩。
(項目17)
R
4C
が、
である、項目1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目18)
R
4C
が、
である、項目1~16のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目19)
R
4G
が、各々1~2個のR
4G1
で任意選択的に置換された、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンタン、ネオペンタン、n-ヘキサン、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチル-ブチル、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、又はオクタデカンであり、各R
4G1
が、独立して、-OH、ヒドロキシメチル、メトキシ、-(CH
2
OCH
2
)
2
-CH
3
、-CF
3
、-N(Me)
2
、又は-C(O)NH
2
である、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目20)
R
4G
が、各々1~2個のR
4G2
で任意選択的に置換された、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、又はシクロオクチルであり、各R
4G2
が、独立して、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、OMe、F、CF
3
、-NH
2
、又はフェニルである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目21)
R
4G
が、各々1~2個のR
4G2
で任意選択的に置換された、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、又はシクロオクチルメチルであり、各R
4G2
が、独立して、メチル、CF
3
、又は-NH
2
である、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目22)
R
4G
が、各々1~2個のR
4G3
で任意選択的に置換された、ピロリジン、ピペリジン、アゼパン、キヌクリジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、モルホリン、又は1,3-ジオキソールであり、各R
4G3
が、独立して、メチル、エチル、F、CH
2
CF
3
、オキソ、-C(O)Me、又は-C(O)O-t-ブチルである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目23)
R
4G
が、各々1~2個のR
4G10
で任意選択的に置換された、ピペリジンメチル、キヌクリジンエチル、オキセタンエチル、テトラヒドロフランメチル、テトラヒドロピラニルメチル、モルホリジエチル、2-モルホリン-エチル、3-モルホリン-プロピル、又は1,3-ジオキソメチルであり、各R
4G10
が、独立して、メチル、CH
2
CF
3
、又はオキソである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目24)
R
4G
が、ベンジルである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目25)
R
4G
が、-C(O)R
4G4
であり、
R
4G4
が、
メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンタン、ネオペンタン、n-ヘキサン、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、及び2-エチル-ブチルからなる群から選択されるC
1~6
アルキル、
ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、及びオクタデカンからなる群から選択されるC
7~18
アルキル、又は
シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルからなる群から選択されるC
3~8
シクロアルキルであり、
各C
1~6
アルキルが、OH、NH
2
、又は-NHC(O)O-t-ブチルで任意選択的に置換されており、
各C
3~8
シクロアルキルが、メチルで任意選択的に置換されている、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目26)
R
4G
が、-C(O)OR
4G5
であり、R
4G5
が、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、又はt-ブチルである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目27)
R
4G
が、
であり、
R
4G6
及びR
4G7
が、各々独立して、H又は-OR
4G11
であり、
R
4G6
及びR
4G7
の少なくとも一方が、-OR
4G11
であり、
各R
4G11
が、独立して、ヘキサデカン、オクタデカン、又はベンジルである、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目28)
R
4G
が、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、2,2-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、2-エチル-ブチル、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、
である、項目1~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目29)
表1A、表1B、表1C、表1D、表1E、表1F、表1G、表1H、表1I、若しくは表1Jの化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目30)
の構造を有する、化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目31)
の構造を有する、化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目32)
薬学的有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体又は賦形剤と、を含む、医薬製剤。
(項目33)
Pneumoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行う方法であって、前記方法が、治療有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目34)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目33に記載の方法。
(項目35)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、ヒトmetapneumovirus感染症である、項目33に記載の方法。
(項目36)
Picornaviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行う方法であって、前記方法が、治療有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目37)
前記Picornaviridaeウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目36に記載の方法。
(項目38)
Flaviviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行う方法であって、前記方法が、治療有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目39)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、黄熱ウイルス感染症である、項目38に記載の方法。
(項目41)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ウエストナイルウイルス感染症である、項目38に記載の方法。
(項目42)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ジカウイルス感染症である、項目38に記載の方法。
(項目43)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、HCV感染症である、項目38に記載の方法。
(項目44)
Filoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行う方法であって、前記方法が、治療有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を、前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目45)
前記Filoviridaeウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目44に記載の方法。
(項目46)
Pneumoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法であって、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目47)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、ヒトmetapneumovirus感染症である、項目46に記載の方法。
(項目49)
Picornaviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法であって、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目50)
前記Picornaviridaeウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目49に記載の方法。
(項目51)
Flaviviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法であって、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目52)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目51に記載の方法。
(項目53)
Filoviridaeウイルス感染症の治療を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法であって、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする、方法。
(項目54)
前記Filoviridaeウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目53に記載の方法。
(項目55)
Pneumoviridaeウイルス感染症のヒトにおける前記治療のための医薬品の前記製造のための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項目56)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目55に記載の使用。
(項目57)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、ヒトmetapneumovirus感染症である、項目55に記載の使用。
(項目58)
Picornaviridaeウイルス感染症のヒトにおける前記治療のための医薬品の前記製造のための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項目59)
前記Picornaviridaeウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目58に記載の使用。
(項目60)
Flaviviridaeウイルス感染症のヒトにおける前記治療のための医薬品の前記製造のための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項目61)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、デングウイルス感染症である、項目60に記載の使用。
(項目62)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、黄熱ウイルス感染症である、項目60に記載の使用。
(項目63)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ウエストナイルウイルス感染症である、項目60に記載の使用。
(項目64)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ジカウイルス感染症である、項目60に記載の使用。
(項目65)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、HCV感染症である、項目60に記載の使用。
(項目66)
Filoviridaeウイルス感染症のヒトにおける前記治療のための医薬品の前記製造のための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項目67)
前記Filoviridaeウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目66に記載の使用。
(項目68)
Pneumoviridaeウイルス感染症の前記治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目69)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目68に記載の化合物。
(項目70)
前記Pneumoviridaeウイルス感染症が、ヒトmetapneumovirus感染症である、項目68に記載の化合物。
(項目71)
Picornaviridaeウイルス感染症の前記治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目72)
前記Picornaviridaeウイルス感染症が、ヒトライノウイルス感染症である、項目71に記載の化合物。
(項目73)
Flaviviridaeウイルス感染症の前記治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目74)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、デングウイルスである、項目73に記載の化合物。
(項目75)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、黄熱ウイルス感染症である、項目73に記載の化合物。
(項目76)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ウエストナイルウイルス感染症である、項目73に記載の化合物。
(項目77)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、ジカウイルス感染症である、項目73に記載の化合物。
(項目78)
前記Flaviviridaeウイルス感染症が、HCV感染症である、項目73に記載の化合物。
(項目79)
Filoviridaeウイルス感染症の前記治療を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目80)
前記Filoviridaeウイルス感染症が、エボラウイルス感染症である、項目79に記載の化合物。
(項目81)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための方法であって、治療有効量の項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含み、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法。
(項目82)
前記ウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる、項目81に記載の方法。
(項目83)
ウイルス感染症による呼吸器状態の悪化の前記治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うための医薬品を製造するための方法であって、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とし、前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、方法。
(項目84)
前記ウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる、項目83に記載の方法。
(項目85)
前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、ウイルス感染症による前記呼吸器状態の悪化のヒトにおける前記治療又は予防のための医薬品の前記製造のための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物の使用、又はその薬学的に許容される塩。
(項目86)
前記ウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる、項目85に記載の使用。
(項目87)
前記呼吸器状態が、慢性閉塞性肺疾患である、ウイルス感染症による前記呼吸器状態の悪化の前記治療又は予防を必要とするヒトにおいてそれを行うことに使用するための、項目1~31のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目88)
前記ウイルス感染症が、呼吸器合胞体ウイルス、ライノウイルス、又はmetapneumovirusによって引き起こされる、項目87に記載の化合物。