JP2017511254A - 懸濁結晶化システムのためのモジュール式サブユニット及び当該モジュール式サブユニットを用いた懸濁結晶化方法 - Google Patents

懸濁結晶化システムのためのモジュール式サブユニット及び当該モジュール式サブユニットを用いた懸濁結晶化方法 Download PDF

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Abstract

懸濁結晶化システム10における結晶の生成のためのモジュール式サブユニット1が開示され、これは、第1結晶化セグメント100と、少なくとも1つの更なる結晶化セグメント110と、第1混合セグメント200と、任意選択の更なる混合セグメント210と、サブユニット1内に存在する任意の結晶化セグメント(100、110)及び任意の混合セグメント(200、210)と流体連通する入口キャップ300及び出口キャップ400と、結晶化セグメント(100、110)及び好ましくは混合セグメント(200、210)に機械的エネルギーを提供するための中央回転軸500とを有している。サブユニット1に存在する複数の結晶化セグメントは、混合セグメントによって互いに分離されている。本発明はまた、サブユニット1を有する懸濁結晶化システム10、及びサブユニット1を利用する懸濁結晶化方法に関する。

Description

本発明は、懸濁結晶化システム(suspension crystallization system)における結晶の生成のためのモジュール式サブユニットに関する。本発明はまた、サブユニットを備えた懸濁結晶化システム、及びモジュール式サブユニット又は懸濁結晶化システムを用いた懸濁結晶化方法に関するものである。
懸濁結晶化及び晶析装置には、混合物及び他の組成物の成分の精製及び濃縮において、特に、食品(凍結濃縮)、及び廃水処理を含む化学工業で、多くの用途がある。
懸濁結晶化の最大のコスト要因は、スクレーパが動作している内壁を有する晶析装置である。小さな懸濁晶析装置(suspension crystallizer)は、高価でスクレーピング(scraping)のために最適化され微細に機械加工された、内壁を有しており、この内壁によって、スクレーピングされた表面の1平方メートル当たりの高い熱交換負荷が可能となる。
大きな表面積の壁とスクレーパとの一定で均一な接触を維持することは困難であるため、大きな懸濁晶析装置及び高いスループットの両立は、技術的に非常に難しい。したがって、経済的/技術的理由のために、大きな表面積の壁を機械的に加工することはできないので、大きな晶析装置の壁部のスクレーピングは、十分でないことが多い。スクレーパの均一な接触を実現するには、専用に作られた特殊な大型機械加工装置を用いた精密な機械加工が必要となるであろう。このために、かかる大きな晶析装置は、母液中の結晶化成分濃度が高い用途には、不適切か又はあまりにも不経済となる。なぜなら、これらの条件下では、結晶が壁に強固に付着するためである。完全に掻き取られていない場合、結晶層が壁に形成されて、ナイフの損傷、高い核生成率、及び、熱伝達の損失、したがって性能の損失、を招くことになる。しかし、化学物質の最終精製の分野への関心は、母液中の結晶化成分の高濃度化へ進み、その結果として、結晶が壁に強固に付着し、したがって、均一なスクレーピングが極めて重要となる。国際公開第2008/113386号は、大スクレープ冷却面を提供するように配置構成された、いくつかの隣接する結晶化モジュールからなる、水性塩溶液中の塩及び水の同時結晶化のための晶析装置を開示している。この晶析装置は、2個の別個のスラリ出口を備え、1つは氷結晶用で最上部に、1つは塩結晶用で底部に設けられているため、この晶析装置は、水性系でのみ使用するために、特に設計されたものである。開示された晶析装置は、申し立てによると、大きなスクレーピングされる冷却面及び比較的高い熱伝達性能を有しているが、これは不十分な混合、停滞領域及び結晶凝集に伴う問題を招く。更に、冷却面の複雑な構成のために、モジュール内における、開示された同軸冷却面の均一なスクレーピングが課題であることを、当業者であれば認識するであろう。上記に開示された晶析装置を含めて、大きな晶析装置では熱伝達が発生して新たな結晶が形成される壁における懸濁層の混合が乏しく、その結果、スクレーパ構造のまわりに結晶が蓄積する。従来、例えば、欧州特許第1398064(B1)号、米国特許第3283522号、及び米国特許第4316368号に開示されるように、壁での不十分な混合の問題は、高い維持費及び運転費を伴う高価で機械的に複雑な設計によって、対処されている。一例は、逆方向に回転する同軸のミキサ及びスクレーパ及び独立した二重駆動システム(1つはスクレーパ用、及び1つはミキサ用)を備えるシステムである。ドラフトチューブ及びミキサに基づく構造は、同様に複雑かつ高価である。これらの設計のいずれかを使用すると、製造及び保守費用が急激に上昇する結果となる。
結晶化セクション及び混合セクションから構成される懸濁晶析装置のいくつかの例は、国際公開第2008/155640(A1)号又は米国特許第6,241,954号に開示されているものなどが、知られている。しかし、かかる晶析装置は、大規模に構築されると、効率的な混合及び効果的なスクレーピングが行われないなどの上述の問題を被る。
不十分な混合及び結晶凝集に関連する上述の問題は、晶析装置内の結晶閉塞という更なる問題をもたらすことが多い。かかる閉塞に対処するには通常の除霜を必要とするが、これは、時間を要し、作業者の注意を必要とするため不利である。
したがって、懸濁結晶化システム、特に、より大きく、より高スループットのシステムであって、改善された混合及び壁スクレーピング特性を有し、従来技術のシステムに付随する機械的、動作上及び保守上の複雑さ及び費用を伴わない、懸濁結晶化システムのための改良された設計を有することは有用であろう。更に、全ての装置が良好な混合及び壁スクレーピング性能を有するさまざまなサイズの晶析装置の製造を単純化する晶析装置の設計ソリューションを有することは、望ましいであろう。大規模な除霜サイクル(動作中に形成された結晶の塊を溶融させるための晶析装置の周期的な加熱)及び保守及び/又は動作の複雑さを必要とすることなく、かかるシステム及びそのサブユニットを利用する簡単な懸濁結晶化方法を有することもまた、望ましいであろう。
国際公開第2008/113386号 欧州特許第1398064(B1)号 米国特許第3,283,522号 米国特許第4,316,368号 国際公開第2008/155640号 米国特許第6,241,954号
Handbook of Industrial Crystallization,2nd Edition,by Allan S.Myerson,published January 9,2002 by Butterworth−Heinemann,Woburn,MA ISBN:978−0750670128 Crystallization Technology Handbook,2nd Edition,edited by A.Mersmann,published 2001 by Marcel Dekker,Basel,ISBN:0−8247−0528−9
この従来技術から出発して、本発明の目的は、特により大きなシステム及びより高いスループットのために、上述した欠点(特に、効果的な混合及びスクレーピングの欠如)を被ることのない、懸濁結晶化システムにおける結晶生成のための改良されたサブユニットを提供することである。更なる目的は、これらの同じ利点を有する懸濁結晶化システム及び方法を提供することである。
本発明によれば、これらの目的は、懸濁結晶化システムにおける結晶生成のためのモジュール式サブユニットによって達成され、上記サブユニットは、
第1結晶化セグメントであって、
第1入口と、
結晶形成及び成長を促進するために、冷却面でスラリを冷却する冷却手段と、
結晶成長のために十分な結晶成長容積と、
冷却面をスクレーピングし、及び/又は冷却面に隣接した層をスラリのバルクと共に混合するための機械的スクレーピング手段と、
第1出口と、を有する、第1結晶化セグメントと、
第1混合セグメントであって、
第2入口と、
結晶化セグメントからのスラリを混合し、及び/又は、任意の結晶凝集物が存在する場合、そのサイズを縮小させるための、機械的混合手段と、
第2出口と、を有し、
結晶化セグメント及び混合セグメントは、結晶化セグメントの第1出口、及び混合セグメントの第2入口を介して、互いに流体連通している、第1混合セグメントと、
サブユニットのための主供給導管を備え、第3出口を有する入口キャップと、
サブユニットのための主排出導管を備え、第3入口を有する出口キャップと、
結晶化セグメントの機械的なスクレーピング手段、及び、好ましくは更に混合セグメントの機械的混合手段のための機械的エネルギーを供給する中央回転軸と、
第1結晶化セグメントに加えて少なくとも1つの更なる結晶化セグメントと、
任意選択で、第1混合セグメントに加えて少なくとも1つの更なる混合セグメントと、を備え、
サブユニットに存在する第1結晶化セグメントと任意の更なる結晶化セグメントは全て、第1混合セグメント、又は更なる混合セグメント(存在する場合には)によって互いに分離され、
中央回転軸は、任意の更なる結晶化セグメントの機械的なスクレーピング手段、好ましくは更に、任意の更なる混合セグメントの機械的混合手段、のためのエネルギーを供給し、
入口キャップは、第3出口を介して、サブユニット内に存在する任意の結晶化セグメント及び任意の混合セグメントと流体連通し、
出口キャップは、第3入口を介して、サブユニット内の任意の結晶化セグメント及び任意の混合セグメントと流体連通している。
本発明者らは、驚くべきことに、モジュール式サブユニットは、多様なサイズを有する懸濁結晶化システムの製造のために使用することができることを見出した。これらは、全て、比較的簡単で費用効果のある方法及び設計を使用して製造され、全てがそれらの動作において、良好な混合及びスクレーピング特性を有している。したがって、サブユニット及びそれに基づく懸濁結晶化システムは、従来技術のものよりも、かなり改善されている。特に、その壁は十分に小さいため、複雑な装置及び操作を必要とすることなく、円滑に精度良く機械加工することができ、したがって、スクレーピング性能が高い。更に、モジュール式サブユニットの結晶化セグメント間の混合セグメントの存在は、混合性能に有利に働いて、停滞領域及び結晶凝集に関連する問題を低減することが明らかになった。それらの好ましい混合及びスクレーピング特性を有するモジュール式サブユニットによって、また、単一の中央回転軸は、サブユニットの、機械的なスクレーピング手段及び好ましくは更に機械的混合手段の機械的エネルギーを提供することができ、したがって、構造、動作、及び保守を単純化することができる。
サブユニットが、流体相から結晶相を分離するための少なくとも1つの分離手段と流体連通しているとき、モジュール式サブユニットを含む懸濁結晶化システムの更なる目的が、提供される。かかる分離手段は、生成物の分離を可能にし、サブユニットが方法設計に組込まれることを可能にする。
本発明のモジュール式サブユニット又は懸濁結晶化システムを使用する懸濁結晶化方法の別の目的は、
第1結晶化セグメントの冷却面でスラリを冷却して、結晶の形成及び成長を促進するステップと、
第1結晶化セグメントで結晶を成長させるステップと、
機械的スクレーピング及び/又は混合手段を用いて、冷却面をスクレーピングし、及び/又は冷却面に隣接した層をスラリのバルクと共に混合するステップと、
スラリを更なる結晶化セグメントに供給する前に、第1混合セグメントを用いて、第1結晶化セグメントからのスラリを混合するステップと、
少なくとも1つの更なる結晶化セグメントを用いて、第1混合セグメントからのスラリを冷却して、更なる結晶の形成及び成長を促進するステップと、
更なる結晶化セグメントにおいて結晶を成長させるステップと、
任意選択で、更なる混合セグメント(存在する場合)を使用して、更なる結晶化セグメント(存在する場合)間でスラリを混合するステップと、を備える方法によって達成される。
本発明のこれらの更なる目的は、本発明のモジュール式サブユニットによって得られる利点、即ち、良好な混合及びスクレーピング特性、を共有している。更に、サブユニットの壁を容易に機械加工してサブユニットの組立品を生成できる能力のおかげで、本発明のシステムは、種々のサイズ及び形状で、比較的容易かつ安価に製造することができる。更に、本発明の方法は、任意の結晶凝集物が存在する場合に、そのサイズを有利に縮小させることができる。
一実施形態では、モジュール式サブユニットは、断面が実質的に円形であり、第1結晶化セグメントの円筒形の壁の少なくとも一部は、冷却面を備えている。実質的に円形の形状は、他の形状に比べて、円滑に加工するのが比較的容易であるという利点を、この実施形態は有している。また、円形の形状は、正方形の形状及び他の形状に比べて、スクレーピングが比較的容易である。存在する更なる結晶化セグメントの円筒形の壁の少なくとも一部もまた冷却面を備えれば、いずれかの更なる結晶化セグメントにとって、同様に有利であろうことを、当業者であれば理解するであろう。
別の実施形態において、第1結晶化セグメント、第1混合セグメント、少なくとも1つの更なる結晶化セグメント及び任意の更なる混合セグメント(存在する場合)、並びに入口及び出口キャップは、全て互いに実質的に垂直又は実質的に水平に配置されており、好ましくは、実質的に垂直に配置されている。セグメントの垂直な配置は、水平又はその他の配置に比べて、力を分散させ、サブユニット全体を通じて重量を支持するという点で有利である。垂直配置はまた、クレーンによる構成部品の分解及び再組立てを容易にすることによって、保守作業に有利であり、垂直配置はまた、サブユニット及びそれに基づくシステムの設置面積を削減するように作用する。
更に別の実施形態では、方向は実質的に垂直であり、入口キャップは、サブユニットの頂部又はサブユニットの底部のいずれかにある。第1の代替構成は、結晶化される物質の結晶相の密度が、その液相よりも高い場合の精製又は濃縮方法の用途に有利であり、第2の代替構成は、結晶化される物質の結晶相の密度が、その液相よりも低い場合の精製又は濃縮方法の用途に有利である。これらの構成は、重力の効果を最適に考慮している。
モジュール式サブユニットは、第1結晶化セグメントに加えて少なくとも1つの更なる結晶化セグメントを有している。更に別のいくぶん関連する実施形態では、第1混合セグメントに加えて少なくとも1つの更なる混合セグメントを有している。追加のセグメントを含めると、サブユニットの柔軟性及び性能が増加する。先に示したように、結晶化セグメントは、常に混合セグメントによって相互に分離される。
モジュール式サブユニットの更なる実施形態では、第1混合セグメント又は更なる混合セグメントは、混合セグメント内のスラリから結晶含有量を低減した、好ましくは、実質的に結晶を含まない流れをサブユニットから抽出するために好適なフィルタ手段を備えている。結晶含有量は、目視、光学顕微鏡、及び濁度測定を含む従来の方法に基づいて決定することができることを、当業者であれば理解するであろう。
単一段(シングル・ステージ)プロセスに関するモジュール式サブユニットの一実施形態では、結晶化セグメントの全て、混合セグメントの全て、入口キャップ及び出口キャップは、全て、流体連通しており、この流体連通は、相互接続する外部配管を必要としないように具現化されている。外部配管をなくすれば、構造、保守及び封止が簡素になる。統合されたモジュール式システムは、ドライブ及び配管の節約をもたらす。更に、外部配管及びポンプを介する間接的な流体連通は、セグメントの直接的な流体連通のほど良好に混合することができない。
モジュール式サブユニットの別の実施形態では、少なくとも第1及び更なる結晶化セグメントは、中間壁の存在によって、相互に直接流体連通されず、直接流体連通しない結晶化セグメント間の間接的な連通は、外部配管を経由して提供される。この実施形態によれば、標準化されたモジュール式サブユニットをこの構成のために利用可能にすることによって、多段プロセスに関する結晶化システムの安価で、単純かつ堅牢な構成が容易となる。多段プロセスを1つのモジュール式サブユニットで実施することができ、それによって、付随するパイプ及びポンプを伴う複数の晶析装置の使用、及びそれらの関連する欠点を回避できることは、好都合である。関連する特定の実施形態では、モジュール式サブユニットは、総プロセス段数が、中間壁の数に1を加えた数に等しい使用法として具現化されている。
本発明の方法の実施形態では、サブユニット内のスラリを調整するステップが、第1又は更なる混合セグメント内で行われる。このように、比較的暖かい供給原料を供給すれば、より小さな結晶を溶融させ、これによって、分離手段における後続の固液分離ステップを改善する。
本方法の別の実施形態では、サブユニットは、流体相から結晶相を分離するための1つ以上の分離手段と流体連通し、本方法は、流体相から結晶相を分離する追加のステップを備えている。
本発明のさまざまな請求項及び実施形態の主題の組み合わせは、かかる組み合わせが技術的に実現可能な範囲で、本発明において制限なく可能であることを、当業者であれば理解するであろう。この組み合わせでは、任意の1つの請求項の主題は、他の請求項の1つ以上の主題と、組み合わせることができる。この主題の組み合わせでは、任意の1つの方法の請求項の主題は、1つ以上の他の方法の請求項の主題、又は1つ以上のモジュール式サブユニット若しくは懸濁結晶化システムの請求項の主題、又は、1つ以上の方法の請求項及び、サブユニット若しくはシステムの請求項の混合の主題と、組み合わせてもよい。同様に、任意の1つのサブユニット若しくはシステムの請求項の主題は、1つ以上の他のサブユニット若しくはシステムの請求項の主題、又は1つ以上の方法の請求項の主題又は、1つ以上のサブユニット若しくはシステムの請求項と方法の請求項との混合の主題と、組み合わせてもよい。例として、任意の1つの請求項の主題は、かかる組み合わせが技術的に実現可能な範囲で、制限なく、任意の数の他の請求項の主題と組み合わせてもよい。
本発明において、制限なく、本発明のさまざまな実施形態の主題の組み合わせが可能であることを、当業者であれば理解するであろう。例えば、上述の方法の実施形態のうちの1つの主題は、技術的に実現可能な限り、制限なく、上述の他のサブユニット若しくはシステムの実施形態の1つ以上の主題と、組み合わせてもよく、またその逆も可能である。
以下、本発明のさまざまな実施形態並びに図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。概略図は以下のとおりである。
結晶化セグメント及び混合セグメントを備えたモジュール式サブユニットの実施形態の概略図(A)を示す。 結晶化セグメント及び混合セグメントを備えたモジュール式サブユニットの実施形態の概略図(B)を示す。 第1結晶化セグメント、第1混合セグメント、1つの更なる結晶化セグメント、フィルタ手段及び、その頂部(A)にある入口、を備えた本発明に係るモジュール式サブユニットの実施形態の概略図(A)を示す。 第1結晶化セグメント、第1混合セグメント、1つの更なる結晶化セグメント、フィルタ手段及び、その底部(B)にある入口、を備えた本発明に係るモジュール式サブユニットの実施形態の概略図(B)を示す。 中間壁と外部配管を有する2段プロセスに好適な本発明に係るモジュール式サブユニットの実施形態の概略図を示す。 本発明に係る懸濁結晶化システムの実施形態の概略図を示す。 本発明のモジュール式サブユニットを備える本発明に係る懸濁結晶化システムの実施形態の概略図を示す。 2段プロセスに好適で4つのモジュール式サブユニットを備える、本発明に係る結晶化システムの実施形態の概略図を示す。
(定義)
本出願の明細書及び特許請求の範囲において使用されるときには、以下の定義を適用しなければならない。
先行詞としての「a」、「an」、及び「the」は、文脈がそうでないことを示さない限り、単数又は複数のいずれを意味してもよい。
「中間壁」は、液密シールを提供することによって、隣接するセグメント間の流体の流れを実質的に遮断する。
「実質的に円形」とは、適用される製造方法の許容誤差の範囲内での円形形状からの偏差を含むことを意味する。
「実質的に垂直」又は「実質的に水平」とは、それぞれ中心線が垂直又は水平から5度以内であることを意味する。
「スラリ」という用語は、初期供給溶液、又は本プロセス内で生成される懸濁液若しくはスラリのいずれかを指すことができる。「流体」という用語は、化学工業において広く使用されている用語である母液、又は、食品又は飲料産業で広く使用されている用語である濃縮物のことを指す。
「重量%」は、スラリ中の結晶の重量パーセントを意味する。
「低結晶含有量」は、5重量%以下を意味し、好ましくは4重量%以下、より好ましくは3重量%以下、最も好ましくは2重量%以下であり、「実質的に結晶を含まない」とは、1重量%以下を意味する。
「調整ステップ」は、第1又は更なる混合セグメントを経由して、モジュール式サブユニットに比較的暖かい供給原料を供給することを意味する。
本出願における数値は、平均値に関係する。更に、特に断りのない限り、数値は、有効数字を同じ数に揃えたときに同一となる数値、並びに標記の値との差が、本願に記載され数値の測定に用いた種類の従来の測定技術の実験誤差未満でしかない数値を包含するものと、理解されなければならない。
次に、図面を参照して、本発明が、より詳細に説明される。図1は、モジュール式サブユニット1の2つの実施形態の概略図である。図示されたモジュール式サブユニット1は、1つの結晶化セグメント100、1つの混合セグメント200、入口キャップ300、出口キャップ400及び中央回転軸500を有している。他の実施形態では、追加のセグメントが存在してもよい。モジュール式サブユニット1には、通常、プロセスの開始時に、結晶を含まない溶液が供給されることを、当業者であれば理解するであろう。プロセスが進行して結晶の形成が始まると、懸濁液又はスラリが形成されることになる。
結晶化セグメント100は、第1入口101、冷却手段102、結晶成長容積103、機械的スクレーピング手段104、及び第1出口105を備えている。冷却手段102によって、スラリを冷却面1021で冷却することができ、その結果として、その上に結晶が形成される。好適な冷却手段として、グリコールなどの冷媒を循環させるか、又は空気冷却を使用するなどの従来の方法が挙げられる。結晶成長のために適切で十分な結晶成長容積103は、使用するプロセス条件に基づいて選択されることができることを、当業者であれば理解するであろう。機械的なスクレーピング手段104は、冷却面で新たに形成された結晶のスクレーピングを可能にし、冷却面1021の近くの層とスラリのバルクとの混合を促進する。好適な機械的スクレーピング手段として、ブレードが挙げられる。
混合セグメント200には、第2入口201、機械的混合手段202及び第2出口203が設けられている。混合手段202は、停滞領域(即ち、結晶が互いに対して移動しない領域)を防止し、厚い塊又は結晶凝集物の形成を低減又は防止するが、これらの存在は、例えばふるい分け(sieving)、光学顕微鏡又はレーザー回折によって、調べることができる。本発明の好適な機械的混合手段202は、1つ以上の撹拌機、1つ以上のバッフル、又はこれらの組み合わせを備えてもよい。機械的混合手段202が撹拌機を備えている場合、この攪拌機は、中央回転軸500に接続される。バッフルは、施工が簡単であり、機械的なスクレーピング手段104又は攪拌機を回転させることにより引き起こされるスラリの回転運動を効果的に破断するので、都合が良い。
スラリは、主供給導管301を備える入口キャップ300を経由して、モジュール式サブユニット1に供給される。スラリは、入口キャップ300から、第3出口302を経由して、結晶化セグメント100の第1入口101に搬送されることができる。スラリは、結晶化セグメント100から、第1出口105を経由して引き出され、第2入口201を経由して、混合セグメント200に搬送されることができる。結果として生じた混合物は、混合セグメント200から、第2出口203を経由して引き出され、第3入口402を経由して出口キャップ400に導入されることができる。そこで、スラリは、モジュール式サブユニット1から、主排出導管401を経由して、引き出される。
中央回転軸500は、結晶化セグメント100の機械的スクレーピング手段104、及び、好ましくは混合セグメント200の機械的混合手段202のための機械的エネルギーを供給する。中央回転軸500は、電気モータなどの従来の手段によって、好適に駆動することができる。
モジュール式サブユニット1の各セグメントは、製造及びコスト上の利点を得るために、標準化され、かつ実質的に円形であることが好ましい。モジュール式サブユニット1のさまざまなセグメント(例えば100及び200)及びキャップ(即ち、300及び400)は、互いに、実質的に垂直又は実質的に水平に配置されてもよく、実質的に垂直に配置されることが好ましい。上述したように、モジュール式サブユニット1のセグメント(例えば、100及び200)及びキャップ(即ち、300及び400)は、好ましくは、互いに直接流体連通する、即ち、それぞれの出口と入口とが、互いに直接接続されるようにすることができる。
図1Aは、機械的混合手段202としての撹拌機を有するモジュール式サブユニット1を概略的に表す一方、図1Bは、機械的混合手段202としてのバッフルを有するモジュール式サブユニット1を示す。
晶析装置及びその動作に関する追加情報は、「Handbook of Industrial Crystallization,2nd Edition,by Allan S.Myerson,published January 9,2002 by Butterworth−Heinemann,Woburn,MA ISBN:978−0750670128」及び「Crystallization Technology Handbook,2nd Edition,edited by A.Mersmann,published 2001 by Marcel Dekker,Basel,ISBN:0−8247−0528−9」に開示されている。
図2は、本発明に係るモジュール式サブユニット1の一実施形態の概略図である。ここで、図1に記載されたモジュール式サブユニット1は、第1結晶化セグメント100と実質的に同一であって、第1混合セグメント200によって、第1結晶化セグメント100から分離された1つの更なる結晶化セグメント110を備えている。同様に、モジュール式サブユニット1は、少なくとも1つの更なる混合セグメント210(図示せず)を備えることができ、第1混合セグメント200と実質的に同一であることが好ましい。同様に、更なる結晶化セグメント110を追加することができ(図示せず)、前述したように、結晶化セグメントは、常に混合セグメントによって、図2〜図5でも示されるように、互いに分離される。混合セグメント(200、210)のうちの1つ以上は、更に、混合セグメント内のスラリから結晶含有量を低減した、好ましくは、実質的に結晶を含まない流れをモジュール式サブユニット1から抽出するために好適なフィルタ手段2001を備えてもよい。更なる混合セグメント(210)又は更なる結晶化セグメント(110)を含めると、更なるセグメントのための追加の入口及び出口が必要となるであろうことを、当業者であれば理解するであろう。
図2Bのサブユニット1は、結晶(例えば、凍った水)が液相よりも低い密度を有するシステムと共に使用するためのものである一方、図2Aのサブユニット1は、結晶が液相よりも高い密度を有するシステムと共に使用するためのものである。図2A及び図2Bは、入口キャップ300と出口キャップ400との配置が異なっている。
図3は、本発明のモジュール式サブユニット1の別の好ましい実施形態の概略図である。ここで、図1に記載されたモジュール型サブユニット1の第1混合セグメント200は、更に、中間壁204を備え、第1結晶化セグメント100と実質的に同一である1つの更なる結晶化セグメント110との直接の流体連通を防止している。代わりに、直接連通しないセグメント間の間接的な流体の交換が、外部配管構成要素によって提供される。
図4は、モジュール式サブユニット1を備える懸濁結晶化システム10の実施形態を示している。システムの基本的な動作は、米国特許第6,719,954号に記載されており、これは参照により本明細書に組み込まれる。ここでは、モジュール式サブユニット1は、循環中のスラリ側流の固液分離のための少なくとも1つの分離手段700と流体連通している。循環を達成するために、本発明に係る懸濁結晶化システムは、パイプS11と循環ポンプ710を有する外部回路ループを備える。この実施形態では、パイプS11は、モジュール式サブユニット1と、一端は主供給導管301を介して、他の端は、主排出導管401を介して、接続される。分離手段700は、ハイドロサイクロン、遠心分離機、洗浄塔、又はフィルタであってもよい。個々のサブユニット1は、後で図5に示すような多段システムの場合、同一又は異なる分離手段700を有してもよい。分離手段700で、結晶が液相から分離される。その後、液相の一部をシステムから除去することができる。残りのスラリは、更なる処理のために、モジュール式サブユニット1に再導入される。
図5に示す2段の懸濁結晶化システム10は、本発明の別の好ましい実施形態を概略的に例示する。ここで、システム10は、1つの段をA、他の段をBとそれぞれ表す2段のモジュール式サブユニット1を備え、これらは、中間壁204によって、互いに分離されている。2段の各々は、供給タンク(730A、730B)、結晶化セグメント(100A、100B)、混合セグメント(200A、200B)、分離手段(700A、700B)、及び循環ポンプ(710A、710B)を備える外部循環パイプ(S11、S21)で、それぞれ実行される。段Aの循環を達成するために、外部循環パイプS11は、一端が、混合セグメント200Aの出口206Aを介して、他の端が、主供給導管301を介して、モジュール式サブユニット1と接続される。同様に、段Bの外部循環の場合、外部循環パイプS21は、一端が、主排出導管401を介して、他の端が、結晶化セグメント100Bの入口106Bを介して、モジュール式サブユニット1と接続される。当業者であれば、図5及びその説明から、サブユニット1が、適切な追加の中間壁204など、及び更なるプロセス段を提供するための追加のセグメントを備え得る方法について、理解するであろう。
外部循環ループを有する図5の実施形態に係るシステム10は、本質的に以下のように動作する。供給原料は、パイプS10を経由して、タンク730Aから引き出され、第1混合セグメント200Aの入口205Aを介してモジュール式サブユニット1に導入される。このように供給すれば、比較的暖かい供給原料によって、より小さな結晶が、第1混合セグメント200中で溶解し、それによって、分離手段700A(図示のように、外部循環パイプS11から取られたスラリが供給される)における後続の固液分離ステップが改善されるという利点がある。分離手段700Aで、純粋な結晶が液相から分離され、システム10から引き出される。実質的に結晶を含まない液相は、更なる結晶化によって液相中の不純物を更に濃縮するため、パイプS12を経由して、第2段Bの供給タンク730Bに搬送される。両方の段A及びBの供給タンクは、接続パイプS13を介して相互に流体連通している。接続パイプS13は、タンク730A及び730Bの双方のそれぞれにおける液体レベルを制御するための簡単な手段を提供する。
第2段Bの供給原料は、パイプS20を経由して、タンク730Bから引き出され、他の第1混合セグメント200Bの入口205Bを介して、モジュール式サブユニット1に導入される。ここでもまた、このように供給すれば、比較的暖かい供給原料によって、より小さな結晶が、混合セグメント200B中で溶解し、それによって、分離手段700B(図示のように、外部循環パイプS21から取られたスラリが供給される)における後続の固液分離ステップが改善されるという利点がある。分離手段700Bで、結晶が液相から分離される。続いて、液相の一部が、システム10から引き出される。残りの液相は、パイプS23を経由して外部循環パイプS21に戻される。この第2段Bの分離された結晶部分は、パイプS22を経由して段Aの循環スラリに搬送され、それと混合する。このように、2つの段A及びBの機器は、非常に類似している場合が多いことが図5から分かる。
更に、図1〜図5は、互いに実質的に垂直に配置された、さまざまなキャップ及びセグメントを示している。実質的に垂直又は実質的に水平に配置すれば、単一の中央回転軸500によって、混合セグメントの撹拌機及び結晶化セグメントの回転する機械的スクレーピング手段104の両方を駆動することができる、という利点がある。
図6に示される複数晶析装置2段懸濁結晶化システム10は、本発明の別の好ましい実施形態を概略的に例示する。ここで、図5に記載される結晶化システム10は、バッファタンク720を経由して分離手段700に接続されている複数のモジュール式サブユニット(1及び1’)を備えている。このように、本実施形態(図5の実施形態と比較して)では、外部循環ループは、更に、バッファタンク720を含んでいる。バッファタンク720によって、一定の品質の均質な供給原料を、分離手段700及びモジュール式サブユニット(1及び1’)に、供給することができる。サブユニット(1及び1’)の関連する配管及びポンプはまた、x又はx’などの用語を用いて表されている。
本発明のサブユニット1及びシステム10は、結晶化技術分野で従来知られているような補助設備(ポンプ、供給原料タンク、熱交換器、制御システム、電源、冷却及び加熱流体の供給及び分配手段、バルブ、パイプ、配管、バッファタンク、及び、流量、温度、レベルなどのパラメータを測定するセンサ、を含む)を備えてもよい。本発明の方法及びサブユニット1及びシステム10は、コンピュータインターフェースによって、簡便に制御することができる。
説明の目的のために、さまざまな実施形態を述べてきたが、上述の説明は、本発明の範囲を限定するものと見なしてはならない。したがって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多様な変更、改変及び代替を、当業者であれば想起することができる。
1 モジュール式サブユニット
4 頂部
6 底部
10 懸濁結晶化システム
100 第1結晶化セグメント
101 第1結晶化セグメントの第1入口
102 冷却手段
1021 冷却面
103 結晶成長容積
104 機械的スクレーピング及び/又は混合手段
105 第1結晶化セグメントの第1出口
110 更なる結晶化セグメント
200 第1混合セグメント
201 第1混合セグメントの第2入口
202 機械的混合手段
203 第1混合セグメントの第2出口
204 中間壁
210 更なる混合セグメント
300 入口キャップ
301 主供給導管
302 入口キャップの第3出口
400 出口キャップ
402 出口キャップの第3入口
500 中央回転軸
700 分離手段
710 循環ポンプ
720 バッファタンク
730 供給タンク
2001 フィルタ手段
S10 段Aの供給タンクと混合セグメントとの間のパイプ
S11、S21 それぞれ段A、Bの外部循環パイプ
S12 段Aの分離手段と段Bの供給タンクとの間のパイプ
S13 供給タンクAとBとの間の接続パイプ
S14 段Aのバッファタンクと段Aの分離手段との間のパイプ
S15 段Aの供給タンクと段Aのバッファタンクとの間のパイプ
S20 段Bの供給タンクと混合セグメントとの間のパイプ
S22 段Bの分離手段と段Aの外部循環パイプ(S11)の間のパイプ
S23 段Bの分離手段と段Bの外部循環パイプ(S21)との間のパイプ
S24 段Bのバッファタンクと段Bの分離手段との間のパイプ
S25 段Bの供給タンクと段Bのバッファタンクとの間のパイプ
S26 段Bの分離手段と段Aのバッファタンクとの間のパイプ

Claims (15)

  1. 懸濁結晶化システム(10)における結晶生成のためのモジュール式サブユニット(1)であって、
    第1結晶化セグメント(100)であって、
    第1入口(101)、
    結晶の形成及び成長を促進するために冷却面(1021)でスラリを冷却するための冷却手段(102)、
    前記結晶の成長に十分な結晶成長容積(103)、
    前記冷却面(1021)をスクレーピングするため、及び/又は前記冷却面(1021)に隣接した層を前記スラリのバルクと共に混合するための機械的スクレーピング手段(104)、及び
    第1出口(105)
    を有する第1結晶化セグメント(100)と、
    第1混合セグメント(200)であって、
    第2入口(201)、
    前記結晶化セグメント(100)からの前記スラリを混合するため、及び/又は結晶凝集物が存在する場合にそのサイズを縮小させるための機械的混合手段(202)、及び
    第2出口(203)
    を有し、前記結晶化セグメント(100)及び前記混合セグメント(200)が、前記結晶化セグメント(100)の前記第1出口(105)及び前記混合セグメント(200)の前記第2入口(201)によって互いに流体連通している、第1混合セグメント(200)と、
    前記サブユニット(1)のための主供給導管(301)を有し、且つ第3出口(302)を有する入口キャップ(300)と、
    前記サブユニット(1)のための主排出導管(401)を有し、且つ第3入口(402)を有する出口キャップ(400)と、
    前記結晶化セグメント(100)の前記機械的スクレーピング手段(104)に、及び好適には前記混合セグメント(200)の前記機械的混合手段(202)にもエネルギーを提供する中央回転軸(500)と、
    前記第1結晶化セグメント(100)に加えて、少なくとも1つの更なる結晶化セグメント(110)と、
    任意選択で、前記第1混合セグメント(200)に加えて、少なくとも1つの更なる混合セグメント(210)と
    を有しているモジュール式サブユニット(1)において、
    前記サブユニット(1)に存在する前記第1結晶化セグメント(100)及び更なる結晶化セグメント(110)は全て、前記第1混合セグメント(200)によって、又は存在する場合には更なる混合セグメント(210)によって、互いに分離され、
    前記中央回転軸(500)は、更なる結晶化セグメント(110)の機械的なスクレーピング手段(104)に、及び好適には更なる混合セグメント(210)の機械的混合手段(202)にもエネルギーを提供し、
    前記入口キャップ(300)は、前記第3出口(302)によって、前記サブユニット(1)内に存在する任意の結晶化セグメント(100及び110)及び任意の混合セグメント(200、210)と流体連通し、
    前記出口キャップ(400)は、前記第3入口(402)によって、前記サブユニット(1)内の任意の結晶化セグメント(100及び110)及び任意の混合セグメント(200、210)と流体連通している
    モジュール式サブユニット(1)。
  2. 前記モジュール式サブユニット(1)は、断面が実質的に円形であり、前記第1結晶化セグメント(100)の円筒形の壁の少なくとも一部が前記冷却面(1021)を有している、請求項1に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  3. 前記第1結晶化セグメント(100)、前記第1混合セグメント(200)、前記少なくとも1つの更なる結晶化セグメント(110)及び任意選択の更なる混合セグメント(210)、並びに前記入口及び出口キャップ(300、400)は、互いに実質的に垂直又は実質的に水平に配置され、好適には実質的に垂直に配置されている、請求項1又は2に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  4. 前記配向が実質的に垂直であり、前記入口キャップ(300)は、前記サブユニット(1)の頂部(4)又は前記サブユニット(1)の底部(6)のいずれかにある、請求項3に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  5. 前記サブユニット(1)は、前記第1混合セグメント(200)に加えて少なくとも1つの更なる混合セグメント(210)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  6. 前記第1混合セグメント(200)又は更なる混合セグメント(210)は、前記混合セグメント(200、210)内の前記スラリから、結晶含有量を低減した流れ、好適には実質的に結晶を含まない流れを前記サブユニット(1)から抽出するのに適したフィルタ手段(2001)を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  7. 前記結晶化セグメント(100、110)の全て、前記混合セグメント(200、210)の全て、前記入口キャップ(300)及び前記出口キャップ(400)は、全て流体連通しており、前記流体連通は、相互接続する外部配管を必要としないように具現化されている、単一段プロセスのために具現化された請求項1から6のいずれか一項に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  8. 少なくとも第1及び更なる結晶化セグメント(100、110)は、中間壁(204)の存在によって相互に直接流体連通されず、前記直接流体連通しない結晶化セグメント(100、110)間の間接的な連通は、外部配管を経由して提供される、複数段プロセスのために具現化された請求項1から6のいずれか一項に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  9. 前記モジュール式サブユニットは、中間壁(204)の数に1を加えた数に等しい総プロセス段数のために具現化されている請求項8に記載のモジュール式サブユニット(1)。
  10. 前記サブユニット(1)は、流体相から結晶相を分離するための少なくとも1つの分離手段(700)と流体連通している、請求項1から9のいずれか一項に記載の前記モジュール式サブユニット(1)を有する懸濁結晶化システム(10)。
  11. 前記システム(10)は、前記サブユニット(1)と前記分離手段(700)との間で流体連通しているバッファタンク(720)を更に有する、請求項10に記載の懸濁結晶化システム(10)。
  12. 前記分離手段(700)は、遠心分離機又は洗浄塔の中から選択される、請求項10又は11に記載の懸濁結晶化システム(10)。
  13. 請求項1から9のいずれか一項に記載の前記モジュール式サブユニット(1)、又は請求項10から12に記載の前記懸濁結晶化システム(100)を用いた懸濁結晶化方法であって、
    前記第1結晶化セグメント(100)の前記冷却面(1021)でスラリを冷却して結晶の形成及び成長を促進するステップと、
    前記第1結晶化セグメント(100)で結晶を成長させるステップと、
    前記冷却面(1021)をスクレーピングするため、及び/又は前記冷却面(1021)に隣接した層を前記スラリのバルクと共に混合するために、機械的スクレーピング及び/又は混合手段を用いるステップと、
    前記スラリを前記更なる結晶化セグメント(110)に供給する前に、前記第1結晶化セグメント(100)からの前記スラリを混合するように第1混合セグメント(200)を用いるステップと、
    前記第1混合セグメント(200)からの前記スラリを冷却して、更なる結晶の形成及び成長を促進するように、前記少なくとも1つの更なる結晶化セグメント(110)を用いるステップと、
    前記更なる結晶化セグメント(110)で結晶を成長させるステップと、
    任意選択で、更なる結晶化セグメントがある場合にそれらの間で前記スラリを混合するために、更なる混合セグメントがある場合にそれを用いるステップと
    を含む懸濁結晶化方法。
  14. 前記サブユニット内のスラリを調整するステップが、前記第1又は更なる混合セグメント(200、210)内で実行される、請求項13に記載の懸濁結晶化方法。
  15. 前記サブユニット(1)は、流体相から結晶相を分離するための1つ以上の分離手段(700)と流体連通しており、前記方法は、流体相から結晶相を分離する前記追加のステップを含む、請求項13又は14に記載の懸濁結晶化方法。
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