JP2008036545A - 晶析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間での晶析を可能にする。
【解決手段】点Aの溶質濃度及び温度を有する第1溶液と、点Bの溶質濃度及び温度を有する第2溶液とを混合して得られる第3溶液は、点Cの溶質濃度及び温度を有する。点Cは溶解度曲線の上側であるから、第3溶液は過飽和溶液であり、第3溶液からは溶質が析出することになる。したがって、混合という短時間の処理での晶析が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶液を過飽和状態にして溶質を析出させる晶析方法に関するものである。
従来から、溶解度が温度によって異なる物質の晶析方法として、冷却法が広く用いられている。冷却法は、温度の低下とともに溶質の溶解度が小さくなる溶液を冷却することによって溶質の結晶を析出させる晶析方法である。
具体的な冷却方法としては、晶析反応槽の外壁面上にジャケットを設ける方法や、晶析装置内に熱交換器を設置する方法、晶析反応槽外部に熱交換器を設置し、晶析反応槽内の結晶を含む溶液を晶析反応槽外部の熱交換器へと循環させる方法等が知られている(非特許文献1参照)。
社団法人化学工学会編、「化学工学便覧」、改訂六版、丸善株式会社、平成11年2月25日発行
しかしながら、冷却法には、溶液の冷却に時間を要するという問題がある。特に、工業規模の晶析では大量の溶液を均一に冷却する必要があるので、溶液の冷却には非常に長時間を要する。
また、ジャケットや熱交換器を用いて冷却する場合に溶液の冷却速度を上げると、伝熱面に溶質の結晶が付着、成長するソルティングアップが起こることがある。ソルティングアップが起こると、伝熱効率が低下し、かえって冷却速度が低下するので、冷却速度を上げることによって晶析に要する時間を短縮することは難しいという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、短時間での晶析を可能にする晶析方法を提供することにある。
本発明の晶析方法は、上記課題を解決するために、溶液を過飽和状態にして溶質を析出させる晶析方法であって、上記溶液において、溶液の温度と溶質の溶解度との関係を示す溶解度曲線は下に凸であり、上記溶質の溶液である第1溶液と、第1溶液と混合して得られる第3溶液が上記溶質の過飽和溶液となる溶質濃度及び温度をもつ第2溶液とを混合する混合工程を含むことを特徴としている。
上記の構成によると、上記溶質の溶液である第1溶液を調製すると共に、該第1溶液と混合して得られる第3溶液が上記溶質の過飽和溶液となる溶質濃度及び温度をもつ第2溶液を調製し、調製した第1溶液と第2溶液とを混合することによって上記溶質の過飽和溶液である第3溶液を得ることができる。
そして、第1溶液と第2溶液との混合時に発生する衝撃等により、第3溶液からは上記溶質の結晶が速やかに析出するので、混合という短時間の処理での晶析が可能となる。
また、上記晶析方法にて得られた結晶は、晶析反応槽等の壁面に付着したり、結晶同士が合一して結晶全体が結晶化溶液を含んだ状態で固化したりする傾向が低い。
さらに、上記溶液における上記溶質の溶解度曲線は下に凸であるから、溶解度曲線が直線である場合や、上に凸である場合と比べて第3溶液の過飽和度を高くすることができる。また、例えば第1溶液及び第2溶液の何れも過飽和溶液でない場合においても、上記溶質の過飽和溶液である第3溶液を得ることができる。
なお、溶解度曲線が下に凸となる溶液の例としては、ミョウバン(AlNH(SO)や、硝酸カリウム(KNO)等の水溶液が挙げられる。
また、本発明の晶析方法は、上記第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の過飽和溶液であることが好ましい。
第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方を過飽和溶液とすることで、第3溶液の溶質濃度をより高くすることができるので、より多くの量の結晶を得ることができる。
また、本発明の晶析方法は、上記第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の不飽和溶液であるようにしても良い。
上述のように、第3溶液は過飽和溶液である。ここで、該第3溶液が過飽和溶液となる範囲において、上記第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の不飽和溶液である場合、不飽和溶液からは溶質結晶が析出しないので、例えば、第1溶液及び第2溶液を調製する溶液槽や、第1溶液及び第2溶液を輸送する輸送管等にソルティングアップが発生することを防ぐことができる。
また、本発明の晶析方法は、混合工程で得られた溶液をさらに冷却する工程を含んでいても良い。
混合工程では溶質結晶が析出するので、混合工程で得られた溶液をさらに冷却することにより、混合工程にて析出した結晶を種晶として用いた冷却晶析を行うことができ、より粒径の大きい結晶を得ることができる。
これに対し、一般的に、種晶を成長させて粒径の大きい結晶を調製する場合、種晶を成長させる成長槽とは別の種晶調製槽にて種晶を調製し、調製した種晶を成長槽で成長させる。
また、この場合、混合工程を行った晶析反応槽内で引き続き冷却晶析を行うことができるので、結晶を別途調製する必要がなく、外部から種晶を投入しないので異物が混入するおそれもない。
本発明の晶析方法は、以上のように、溶液を過飽和状態にして溶質を析出させる晶析方法であって、上記溶液において、溶液の温度と溶質の溶解度との関係を示す溶解度曲線は下に凸であり、上記溶質の溶液である第1溶液と、第1溶液と混合して得られる第3溶液が上記溶質の過飽和溶液となる溶質濃度及び温度をもつ第2溶液とを混合する混合工程を含むので、混合という短時間の処理での晶析が可能となる。
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施形態の晶析方法は、溶液を過飽和状態にして溶質を析出させる晶析方法であって、上記溶液において、溶液の温度と溶質の溶解度との関係を示す溶解度曲線は下に凸であり、上記溶質の溶液である第1溶液と、第1溶液と混合して得られる第3溶液が上記溶質の過飽和溶液となる溶質濃度及び温度をもつ第2溶液とを混合する混合工程を含む晶析方法である。
この晶析方法の概略を、図1に基づいて説明する。図1は、上記溶質の溶解度曲線及び過溶解度曲線と、第1〜第3溶液における溶質濃度及び温度との関係を示す図である。なお、図1では、第1〜第3溶液における溶質濃度及び温度を示す点をそれぞれ点A〜Cとして表している。
図示のように、上記溶解度曲線は、温度が高いほど溶解度が高い右上がりの曲線であり、下に凸となっている。そして、点A及び点Bは溶解度曲線の下側に位置しているので、第1溶液及び第2溶液は両方共に飽和点に達していない。したがって、この状態では、第1溶液及び第2溶液から溶質が析出することはない。
ここで、図1に示す過溶解度曲線について説明する。図1に示すような、高温で溶解度が高く、低温で溶解度が低くなる溶質を結晶化させるためには、理論上は、溶質濃度を溶解度より大きくすれば良い。すなわち図1で言うと、溶解度曲線を横切るまで液温を下げれば良い。しかしながら、実際には、溶解度曲線を横切った後もしばらくは結晶が析出しない過飽和状態が存在する。例えば、点Aの状態の溶液を点A´の状態まで冷却したときには、溶液の濃度が溶解度よりも大きいにも関わらず、結晶は析出しない。
そこで、実際に結晶が析出する点を結んで曲線としたものが、同図に破線で示される過溶解度曲線である。例えば、点A´から更に冷却し、過溶解度曲線を横切った後の点Dでは結晶が析出する。すなわち、図1では、溶液の状態が過溶解度曲線の上側となるように変化した場合に、溶液から溶質が析出することになる。
ここで、それぞれ点A及び点Bの溶質濃度及び温度を有する第1溶液と第2溶液とを混合した第3溶液は、図1の点Cの溶質濃度及び温度を有する状態となる。点Cは、過溶解度曲線の上側に位置するので、第1溶液と第2溶液との混合時の衝撃等により、第3溶液からは溶質の結晶が速やかに析出することになる。なお、このときの析出量は、点Cから溶解度軸方向に下がって溶解度曲線と接する点と、点Cとの距離で表される。
例えば、第1溶液の溶質濃度が20(g/100g溶媒)、第2溶液の溶質濃度が60(g/100g溶媒)であり、点Cの温度における溶解度が30(g/100g溶媒)、過溶解度が35(g/100g溶媒)であるとし、この第1溶液120g(溶質20g、溶媒100g)と、第2溶液160g(溶質60g、溶媒100g)とを混合する場合を考える。
第1溶液と第2溶液とを混合した第3溶液の溶質濃度は、40(g/100g溶媒)となる。ここで、点Cの温度では、過溶解度が35(g/100g溶媒)であるから、第3溶液の溶質濃度は、該第3溶液の温度における過溶解度を上回っており、溶質が結晶として析出する。なお、析出量は、点Cにおける溶解度が30(g/100g溶媒)であり、第3溶液の溶媒量が200gであることから、{40(g/100g溶媒)−30(g/100g溶媒)}×2=20gとなる。
次に、点Cの溶質濃度及び温度を有する第3溶液を得るための第1溶液及び第2溶液の調製方法の一例について説明する。
まず、図1に示す座標平面において、適当な位置に点Aをとる。点Aの位置は特に限定されないが、過溶解度曲線の上側となる位置に点Aをとった場合、第1溶液から溶質が析出してしまうので、点Aは、過溶解度曲線の下側にとることが好ましい。また、第1溶液の飽和度が低いほど第2溶液の飽和度を高くしなければならなくなるので、点Aは、溶解度曲線付近にとることが好ましい。
次に、上記座標平面上において、点Aを通り、溶解度曲線と2点で交わる直線を引き、この直線上に点Bをとる。点Bの位置は線分AB上に溶解度曲線よりも上側となる点Cがとれるような位置であれば特に限定されないが、過溶解度曲線の上側となる位置に点Bをとった場合、第2溶液から溶質が析出してしまうので、点Bは過溶解度曲線の下側にとることが好ましい。
このようにして求めた点A及び点Bの溶質濃度及び温度を有する第1溶液及び第2溶液を調製し、これらを適量ずつ混合することによって、第3溶液を点Cの溶質濃度及び温度とすることができる。すなわち、第1溶液と第2溶液とを混合して得られる第3溶液を上記溶質の過飽和溶液とすることができる。
ここで、第1溶液及び第2溶液の混合量について説明する。図1における線分AB上の点Cの位置は、第1溶液及び第2溶液の混合量の比によって決定される。例えば、第1溶液及び第2溶液の比重及び比熱が等しい場合、第1溶液及び第2溶液をそれぞれ等量混合して得られる第3溶液は、線分ABの中点となる点Cの溶質濃度及び温度となる。すなわち、第1溶液及び第2溶液の混合量を調節することで、線分AB上の所望の状態を有する第3溶液を得ることができる。
本実施形態の晶析方法では、以上のように、溶解度曲線が下に凸であるから、点Aを通り、溶解度曲線と2点で交わる直線を引くことができる。すなわち、本実施形態の晶析方法では、共に不飽和の第1溶液及び第2溶液から過飽和の第3溶液を得ることができる。一方、溶解度曲線が下に凸ではない場合、第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方を過飽和溶液としなければ、過飽和の第3溶液を得ることはできない。
すなわち、本実施形態の晶析方法では、溶解度曲線が下に凸であることにより、過飽和溶液ではない第1溶液及び第2溶液を混合して過飽和溶液である第3溶液を得ることができる。
また、溶解度曲線が下に凸であるほど、溶解度曲線が直線または上に凸である場合と比べて、点Cの位置を溶解度曲線の上側により離れた位置とすることができる。すなわち、溶解度曲線が下に凸であるほど、第3溶液の過飽和度をより高めることができる。
第1溶液及び第2溶液の例としては、ミョウバン(AlNH(SO)水溶液や硝酸カリウム(KNO)水溶液等が挙げられる。ミョウバン水溶液及び硝酸カリウム水溶液の溶解度曲線を図2に示す。図示のように、溶解度曲線が下に凸となっているので、溶解度曲線の下側に点A及び点Bをとった場合、すなわち、第1溶液及び第2溶液を共に不飽和溶液とした場合でも、点Cを溶解度曲線の上側として、第3溶液から結晶を析出させることができる。また、溶解度曲線が下に凸であることにより、点Cの位置を溶解度曲線の上側により離れた位置として、第3溶液の過飽和度をより高めることができる。
なお、第1溶液及び第2溶液の調製方法は、第1溶液及び第2溶液を混合して得られる第3溶液が過飽和溶液となるものであれば良く、上述の例に限られない。例えば、溶質の溶解度曲線が下に凸となる溶液において、異なる温度の飽和溶液をそれぞれ第1溶液及び第2溶液としても良い。この場合、点A及び点Bはどちらも溶解度曲線上の点となる。そして、第3溶液の溶質濃度及び温度を示す点Cは線分AB上に存在することになる。ここで、溶解度曲線が下に凸であるから、点Cは溶解度曲線の上側となり、第3溶液は過飽和溶液となる。
また、例えば、第1溶液及び第2溶液の何れか一方を過飽和溶液とし、他方を飽和溶液とした場合や、第1溶液及び第2溶液の両方を過飽和溶液とした場合も、第3溶液は過飽和溶液となる。
次に、第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の過飽和溶液である場合について説明する。例えば、第1溶液を、図1の点A´で示される状態の溶液とし、第2溶液を点Bで示される状態の溶液とした場合、第1溶液と第2溶液とを混合して得られる第3溶液は、同図の点C´の状態となる。
点C´は、過溶解度曲線の上側となるので、溶質が結晶として析出することになり、このときの析出量は、点C´から溶解度軸方向に下がって溶解度曲線と接する点と、点C´との距離で表される。ここで、点Cと点C´とを比較すると、点C´の方が溶解度曲線からの距離が遠くなる。すなわち、第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方を過飽和溶液とすることで、より多くの量の結晶を得ることができる。
本実施形態では、点Cや点C´が図1の過溶解度曲線の上側となる例を示した。しかしながら、点Cや点C´は、溶解度曲線の上側となる必要があるが、必ずしも図1に示す過溶解度曲線の上側となる必要はない。すなわち、図1の溶解度曲線と過溶解度曲線とで挟まれる領域に位置する点Cや点C´の状態の第3溶液からも結晶を析出させることができる。
これは、上記非特許文献1の第491頁に記載されているように、溶解度以上に溶質が溶けた状態である過飽和状態は準安定状態であり、過溶解度曲線は溶液の冷却速度、攪拌の有無などの晶析条件により変動するものである。したがって、晶析条件を最適化して図1に示す過溶解度曲線を下方にシフトさせることによって、図1の溶解度曲線と過溶解度曲線とで挟まれる領域に位置する点Cや点C´の状態の第3溶液から結晶を析出させることができる。
また、同非特許文献1には、過飽和状態が存在する理由として、結晶核発生にエネルギー的な障壁が存在することが挙げられている。したがって、図1の溶解度曲線と過溶解度曲線とで挟まれる領域に位置する点Cや点C´の状態の第3溶液に、例えば超音波を照射するなどして結晶核発生に必要なエネルギーを補ってやることで結晶を析出させることが可能である。
なお、第1溶液及び第2溶液は、溶質は同じである必要があるが、溶媒は必ずしも同じでなくても良い。溶媒は、水系、有機溶媒系等、溶質に合わせて任意の溶媒を用いることができる。
次に、上記晶析方法に好適に用いられる晶析装置について説明する。図3に示す回分式晶析装置1は、晶析反応に用いられる晶析反応槽2と、該晶析反応槽2内に溶液Aを供給する第1供給管3と、該晶析反応槽2内に溶液Bを供給する第2供給管4とを備えている。
なお、ここでは、図1に点A、A´、B、C、及びC´の溶質濃度及び温度を有する溶液を、それぞれ溶液A、溶液A´、溶液B、溶液C、及び溶液C´と称する。
晶析反応槽2は、該晶析反応槽2内に導入された溶液A及び溶液Bを混合、攪拌する攪拌器5を備えている。攪拌器5は、溶液を短時間で均一に攪拌できることが好ましく、例えばディスクタービン翼、パドル翼、後退翼、アンカー翼等の攪拌翼によって溶液を攪拌する攪拌器を適用することができる。
また、晶析反応槽2は、その外壁側に、温水、冷水等の熱媒または冷媒の出入口となる導通口を有するジャケット6を備えている。晶析反応槽2が、ジャケット6を備えている場合、晶析反応槽2内の溶液の温度を一定に保つことができるので、晶析反応を一定の条件下で安定して行うことができる。なお、晶析反応槽2は、必ずしもジャケット6を備えている必要は無いが、ジャケット6を備えている場合、晶析を行う温度を所望の温度に保つことができるので、晶析反応槽2はジャケット6を備えていることが好ましい。
第1供給管3は、中空の管で形成されており、図示しない第1溶液槽と、晶析反応槽2とを接続している。また、第1供給管3上には、該第1供給管3の外壁に沿って、熱交換器7が設けられており、熱交換器7によって、第1供給管3内を流れる溶液を所望の温度とすることができる。さらに、第1供給管3は、上記第1溶液槽中の溶液を晶析反応槽2に送出するポンプを備えている(図示せず)。
また、第2供給管4も、第1供給管3と同様に、中空の管で形成されており、図示しない第2溶液槽と、晶析反応槽2とを接続している。第2供給管4上にも、該第2供給管4の外壁に沿って、熱交換器7が設けられており、熱交換器7によって、第2供給管4中の溶液を所望の温度とすることができる。また、第2供給管4も、上記第2溶液槽中の溶液を晶析反応槽2に送出するポンプを備えている(図示せず)。
次に、上記回分式晶析装置1を用いた晶析動作の一例について以下に説明する。
まず、溶液A及び溶液Bをそれぞれ第1溶液槽及び第2溶液槽に仕込む。続いて、図示しないポンプを用いて、第1溶液槽及び第2溶液槽内の溶液A及び溶液Bを、それぞれ第1供給管3及び第2供給管4を介して晶析反応槽2に送出する。なお、第1供給管3及び第2供給管4中の溶液A及び溶液Bは、熱交換器7によって、それぞれ図1の点A及び点Bの温度に保たれているものとする。
晶析反応槽2に送り込まれた溶液A及び溶液Bは、攪拌器5によって混合、攪拌されて図1に点Cで示す状態の溶液Cとなる。点Cは、過溶解度曲線の上側であるから、溶液Cからは即座に結晶が析出する。なお、ここでは、晶析反応槽2の温度は、ジャケット6によって点Cの温度と等しい温度に保たれているものとする。
なお、本発明の晶析方法にて得られた結晶は、晶析反応槽2の壁面等に付着する傾向が低く、また、析出した結晶同士が合一して結晶全体が結晶化溶液を含んだ状態で固化する傾向が低いという結果が得られた。
かくして得られた溶液Cを濾過に供することにより析出した結晶を分離することができる。濾過方式としては、例えば遠心濾過、加圧濾過、減圧濾過、自然流下式濾過等、いずれの濾過方法を採用しても良い。
ここで、図1に示したように、溶液A及び溶液Bの濃度は、共に溶解度曲線の下側であるから、第1溶液槽及び第2溶液槽や、第1供給管3及び第2供給管4に、溶質の結晶が付着、成長するソルティングアップが起こりにくい。また、ジャケット6は、溶液Cと等しい温度に設定しているので、ジャケット6と晶析反応槽2との接触面でソルティングアップが起こる可能性は低い。したがって、回分式晶析装置1は長時間の連続使用が可能であり、また、装置のメンテナンス作業が容易である。
これに対して、例えばジャケットで溶液を冷却する冷却晶析では、晶析反応槽と、ジャケットが接する伝熱面にソルティングアップが起こりやすく、連続操業に支障をきたすことがあり、また、晶析反応槽に付着した結晶を除去するメンテナンス作業は非常に手間が掛かる。
なお、第1溶液及び第2溶液の供給時間や供給方法については、特に限定されるものではなく、溶液A及び溶液Bの供給には、必ずしも上記の構成を有する第1供給管3あるいは第2供給管4を用いる必要はない。例えば、第1溶液及び第2溶液槽中の溶液A及び溶液Bを、第1供給管3及び第2供給管4を介さずに、直接、晶析反応槽2に添加して混合しても良い。
ただし、溶液A及び溶液Bを短時間で均一に混合することによって、粒径の揃った結晶を得ることができるので、第1供給管3及び第2供給管4を介して溶液A及び溶液Bを混合することが好ましい。
また、上記回分式晶析装置1を構成する各部材の材質や大きさ等は、溶液A及び溶液Bの混合に用いることができるものであれば特に限定されない。
さらに、第1溶液及び第2溶液の混合時間や温度、圧力等の条件も、溶液A及び溶液Bの種類や量等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されない。
次に、本発明の晶析方法に好適に用いられる晶析装置の他の例を示す。図4は、本発明の他の晶析装置である連続式晶析装置8の概要を示す図である。図3に示した回分式晶析装置1では、晶析反応槽2内で溶液A及び溶液Bを混合したが、連続式晶析装置8では、晶析反応を連続して行うために、溶液A及び溶液Bをミキサー9内で混合、攪拌する。ミキサー9は、第1注入口、第2注入口、バッフルを備えた混合部、及び混合溶液を排出する排出口を備えている。
第1溶液及び第2溶液槽内のA溶液及びB溶液は、図示しないポンプによりミキサー9の第1注入口及び第2注入口へと送られる。A溶液及びB溶液は、混合部のバッフルにより混合、攪拌されて溶液Cとなり、溶液Cは排出口から排出される。溶液Cがミキサー9外へと排出されるので、晶析反応を連続して行うことができる。
ミキサー9は、溶液A及び溶液Bを混合し、混合された溶液Cを排出することができるものであれば、特に限定されない。例えば、スタティックミキサー(ノリタケカンパニーリミテッド)や、静止混合分散器(株式会社フジキン)等を用いることができる。
また、ミキサー9は、その外壁側に、例えば冷媒または熱媒の導通により上記反応容器を通じてミキサー9内の溶液の冷却または加熱が可能なジャケットを有していても良い。ミキサー9がジャケットを備えている場合、ミキサー9内の溶液の温度を一定に保つことができるので、晶析反応を一定の条件下で安定して行うことができる。また、ミキサー9は、溶液A及び溶液Bの混合を良くするために、上記混合部の流路幅は狭いことが望ましい。
次に、本発明の他の晶析方法に好適に用いられるさらに他の晶析装置について、図5に基づいて説明する。図5に示す回分式晶析装置10は、第1供給管3を備えていない以外は、図2に示した回分式晶析装置1と同様の構成である。
次に、回分式晶析装置10を用いた晶析動作の一例について以下に説明する。
回分式晶析装置10では、溶液Aは晶析反応槽2内に仕込み、溶液Bは図示しない第2溶液槽内に仕込む。
続いて、攪拌器5で溶液Aを攪拌しながら、ジャケット6内に冷却液を流すことによって溶液Aを冷却してゆく。溶液Aが、過飽和状態(図1の点A´の状態)に達した時、図示しないポンプを用いて、第2溶液槽から第2供給管4を介して晶析反応槽2へと溶液Bを送出する。なお、図1の点A´の状態に達した溶液Aを溶液A´と称する。
晶析反応槽2に送り込まれた溶液Bは、攪拌器5によって晶析反応槽2内の溶液A´と、混合、攪拌されて図1に点C´で示す状態の溶液C´となる。点C´は過溶解度曲線の上側であるから、溶液C´からは即座に結晶が析出する。ここで、点Cと点C´とを比較すると、C´の方が溶解度曲線からの距離が遠いので、溶液C´では、溶液Cよりも大量の結晶が析出することになる。
また、本発明の晶析方法は、上記混合工程で得られた溶液をさらに冷却する工程を含んでいてもよい。具体的には、混合工程を行った晶析反応槽2内でそのまま冷却工程を行う方法や、混合工程で得られた溶液を別の冷却槽や冷却管などの冷却装置に移したのち、該冷却装置にて冷却する方法等を挙げることができる。
混合工程で得られた溶液では結晶が既に析出しているので、混合工程で得られた溶液を冷却することにより、上記結晶を1次核(種晶)として成長させることができ、さらに大きな結晶を調製することができる。
また、種晶を成長させる場合、晶析反応槽2等の壁面に結晶が付着したり、結晶同士が合一して結晶全体が結晶化溶液を含んだ状態で固化したりする傾向をさらに低減することができる。さらに、種晶を成長させる際に、外部から種晶を投入しないので異物が混入するおそれもない。
以上のように、本実施形態によれば、上記の各晶析方法により晶析することで、冷却晶析と比べて短時間で結晶を得ることができる。また、本発明の晶析方法で得られた結晶は、晶析反応槽2等の壁面に付着したり、析出した結晶同士が合一して結晶全体が結晶化溶液を含んだ状態で固化したりする傾向が低い。
さらに、本晶析方法によって析出した結晶を種晶として用い、引き続いて冷却晶析した場合、より粒径の大きい結晶を調製することができる。また、別途調製された種晶を外部から投入する場合と異なり、同一の晶析反応槽内で種晶を調製し、成長させることができ、また、外部から種晶を投入しないので異物が混入するおそれもない。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、実施例及び比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。まず、図6に基づいて、本発明の実施例1〜3について説明する。
〔実施例1〕
ミョウバンの20℃における飽和水溶液A(第1溶液)、及びミョウバンの60℃における飽和水溶液B(第2溶液)を調製し、調製した飽和水溶液A及び飽和水溶液Bをそれぞれ20mlずつ、シリンジポンプ11に注入した。
シリンジポンプ11を用いて、飽和水溶液A及び飽和水溶液Bを各2.0ml/sの流速でビーカー12内に注入した。注入された溶液は、攪拌器13によって攪拌した。なお、本実施例では、シリンジポンプ11及びビーカー12を断熱した状態で晶析を行った。
20mlの飽和水溶液A及び飽和水溶液Bを全てビーカー12内に注入した後、ただちにビーカー12内の水溶液Cを濾紙で濾過し、濾紙上の結晶を乾燥して重量を計測したところ、得られたミョウバン結晶の重量は、1.6gであった。
〔実施例2〕
実施例1と同様にして調製した飽和水溶液A及び飽和水溶液Bをそれぞれ100mlずつシリンジポンプ11に注入し、飽和水溶液A及び飽和水溶液Bを各10ml/sの流速でビーカー12内に注入した。
100mlの飽和水溶液A及び飽和水溶液Bを全てビーカー12内に注入した後、ただちにビーカー12内の水溶液Cを濾紙で濾過し、濾紙上の結晶を乾燥して重量を計測したところ、得られたミョウバン結晶の重量は、8.4gであった。
〔実施例3〕
飽和水溶液Aとして、20℃の硝酸カリウム飽和水溶液を用い、飽和水溶液Bとして60℃の硝酸カリウム飽和水溶液を用いる以外は、実施例1と同様にして晶析を行った。得られた硝酸カリウム結晶の重量は、1.9gであった。
〔実施例4〕
次に、図7に基づいて実施例4について説明する。ビーカー12中で30℃のミョウバン飽和水溶液20mlを調製し、ビーカー14中で80℃のミョウバン飽和水溶液20mlを調製した。ビーカー12中の30℃のミョウバン飽和水溶液20mlを、攪拌器13で攪拌しながら冷却装置15を用いて冷却し、約0.3℃/分で溶液の温度を下げた。飽和溶液を冷却することによって該溶液は過飽和溶液A´となる。
溶液の温度が25℃に達した時に、ビーカー14中の80℃のミョウバン飽和水溶液20mlをビーカー12中に加えた。混合後、約5秒で結晶の析出が目視確認できた。ビーカー12中の溶液をろ過して得られた結晶を乾燥して重量を計測したところ、得られたミョウバン結晶の重量は、約8gであった。
〔比較例〕
実施例4と同様に、30℃のミョウバン飽和水溶液20mlをビーカー12に入れ、攪拌器13で攪拌しながら、冷却装置15を用いて、毎分約0.3℃ずつ溶液の温度を下げた。
溶液の温度が約20℃に達した時に結晶の発生が目視確認できたが、発生したミョウバン結晶は、ごく微量であった。
本発明は、短時間で結晶を得ることができる晶析方法に関するものであり、医薬品製造業、農薬品製造業、食品製造業、添加剤などの工業薬品製造業等の各種化学工業において利用可能である。
本発明の晶析方法を説明する図であり、溶質の溶解度曲線及び過溶解度曲線と、第1〜第3溶液における溶質濃度及び温度との関係を示す図である。 下に凸となる溶解度曲線をもつ溶液における溶解度曲線の例を示す図である。 本発明の晶析方法に好適な晶析装置の一例を示す図であり、回分式晶析装置の概要を示す図である。 本発明の晶析方法に好適な晶析装置の他の例を示す図であり、ミキサーで溶液を混合する連続式晶析装置の概要を示す図である。 本発明の晶析方法に好適な晶析装置のさらに他の例を示す図であり、溶液供給管が1つである晶析装置の概要を示す図である。 本発明の実施例を示す図であり、飽和水溶液Aと飽和水溶液Bとを混合する様子を示す図である。 本発明の実施例を示す図であり、過飽和水溶液A´と飽和水溶液とを混合する様子を示す図である。
符号の説明
1 回分式晶析装置
2 晶析反応槽
3 第1供給管
4 第2供給管
5 攪拌器
6 ジャケット
7 熱交換器
8 連続式晶析装置
9 ミキサー
10 晶析装置
11 シリンジポンプ
12 ビーカー
13 攪拌器
14 ビーカー
15 冷却装置

Claims (4)

  1. 溶液を過飽和状態にして溶質を析出させる晶析方法であって、
    上記溶液において、溶液の温度と溶質の溶解度との関係を示す溶解度曲線は下に凸であり、
    上記溶質の溶液である第1溶液と、第1溶液と混合して得られる第3溶液が上記溶質の過飽和溶液となる溶質濃度及び温度をもつ第2溶液とを混合する混合工程を含むことを特徴とする晶析方法。
  2. 上記第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の過飽和溶液であることを特徴とする請求項1に記載の晶析方法。
  3. 上記第1溶液及び第2溶液の少なくとも一方が上記溶質の不飽和溶液であることを特徴とする請求項1に記載の晶析方法。
  4. 混合工程で得られた溶液をさらに冷却する工程を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の晶析方法。
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