JP2017500292A - 美容用途向けシート状クレイ系製品 - Google Patents

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Abstract

本発明は、適用体の組成物が、少なくとも1種のクレイと、少なくとも1種の水溶性ポリマーとを含む、適用体に関する。本発明はまた、該適用体を調製するための方法及び美容ケアの方法に関する。

Description

本発明は、肌への適用(施用、塗布)用のクレイ系配合物に関する。より具体的には、本発明は適用体に関し、例えばフェイスマスクに関する。
肌の油気は、皮脂腺からの油状物/ワックス状物質の過剰な分泌によって引き起こされる。皮脂腺は掌及び足の裏を除く全ての肌部位の至るところに分散されているが、それらは顔及び頭皮において最も豊富に存在する。皮脂は、トリグリセリド、ワックス、スクアレン、及び脂肪生成細胞の代謝物を含有する。皮脂は毛髪及び肌の柔軟性を保持するが、過剰な皮脂は肌の表面上の脂腺性毛嚢の開口部における角質細胞の集中に寄与する場合があり、これが毛包口における収縮を引き起こし、角栓又は面皰につながる。これは、黒色面皰、稗粒腫、著しい刺激感、発赤、組織損傷、及びニキビを結果としてもたらす場合がある。
皮脂分泌は、ジヒドロテストステロン(性関連ホルモン)によって主に制御され、肌の種類に応じて異なる。市場には、製品の油分制御特性をうたい、パーライト等の活性物質や、ヘクトライト、ベントナイト、及びそれらの四級化誘導体等の鉱物クレイを使用する多数の製品が存在する。
鉱物クレイの薬用及び美容ツールとしての使用は、古くから一般的である。
クレイは、肌からの過剰な油分、垢、及び毒素を吸収しながら、同時に角質を取り、肌の循環を向上するために使用されている。ベントナイトクレイ等の一部のクレイは、解毒作用又はミネラル欠乏等の薬用目的のために主に摂取される。
フレンチグリーンクレイ及びラスールクレイ等の他のクレイは、皮膚症状及び美容目的のために外用される。クレイは、赤色、緑色、白色、灰色等の様々な色で存在し、粗くて重いものから細かくふわふわに軽いものまで、質感が多岐にわたり得る。クレイの様々な色は、クレイの天然鉱物分のために生じる。
近代の美容においては、そのようなクレイは油分制御製品の重要な活性成分として使用され、油分制御洗顔剤等の形態で販売されている。例えば、米国特許第2006/0292108号は、10%のカオリンで構成されるスキンケア組成物について記載している。特許WO93/08793は、肌から汚れ、脂、及び油分を吸収するために3〜60質量%の1つ又は複数の吸収剤を含む肌クレンジング組成物に関し、与えられる吸収材料の例は、フラー土、陶土、ベントナイト、及びそれらの混合物である。クレイ系化粧料のいくつかの市販例は、Unilever社のPondsクリアバランス毛穴引き締めフェイシャルフォーム、L'oreal社のGarnierライトスリーインワンフェアネスフェイスウォッシュ、Naturgoメンズクレイフェイスウォッシュ、Tjoyのミネラルクレンジングフォームである。
また、粉末状又は既製ペースト状のクレイが、クレイマスク又はフェイスパックとして販売されている。用語「フェイスパック」は、本明細書においては、特定の期間、又は製品が乾燥するまで肌の上に製品の薄層を作ることでマスクとして適用され、その後こすって除去されるか、水で洗い流される、クリーム状又はペースト状の製品を指す。
韓国特許出願公開第10-2005-0062473号は、黄色土を含有するゼリー状パックについて開示している。韓国特許出願公開第10-1999-0047642号は、美容黄土パック及びその製造方法について開示している。そのような市販製品の非限定的例は、フランスのArgiletzレッドクレイフェイスマスク、イタリアのBorghese Fango Brillinateブライトニングマッドマスク、ドイツのSwanson Ultra Bavarianマウンテンマッドマスク、オーストリアのMoor Krauterパッキングフェイシャルパック、アイスランドのBlue Lagoon-シリカマッドマスク、日本のHandy Okinawaクチャパック、中国のYue Saiホワイトリンロンインスタントブライトニングマスク、中国のBeautyplus海藻マスクマッドマスク、韓国のCiracle Jejuボルケニッククレイマスク、インドのHeshムルタニミッティ(フラー土)フェイスパック、米国のOvajan、Npato、ミネラルマッドフェイス&ボディマスク、米国のCalistogaマッドマスク、カナダのArcticミネラルマッドマスク、ブラジルのAmazon Rainforestフェイシャルマッドマスクである。
クレイ系洗顔剤製品の塗布は、洗い流す製品として使用されるが、クレイの油分吸収有効性は完全には活用されておらず、それ故に、そのような製品はクレイ系マスクほど有効ではない。クレイ系マスクは、クレイが乾燥するまで、ペースト状で肌の上に塗布される。そのような製品の塗布は汚れやすい工程であり、消費者はそのような製品を除去するために肌をこする必要がある。そのようなクレイ製品の乾燥に際して、消費者がその顔の筋肉を動かすと、乾燥した泥が顔から落ちやすく、浴室、衣服を汚し、ユーザは掃除又は洗浄しなければならない。そのようなクレイマスクの一般的な塗布後、消費者はまた、顔を洗うためにクレンジング製品を使用する必要もある。
米国特許第2006/0292108号 WO93/08793 韓国特許出願公開第10-2005-0062473号 韓国特許出願公開第10-1999-0047642号
Kirk-Othmer、Encyclopaedia of Chemical Technology、Volume 5、544頁、第2版、John Wiley and Sons,Inc.,New York、New York 1964 Clay mineralogy、S.Caillere、S.Henin、M.Rautureau、第2版 1982、Masson
本発明は、ユーザにとって容易な塗布及び除去を促進できるクレイ系製品の提供における技術的問題を解決することを目的とする。
本発明は、局所的クレイ系製品と類似するか或いはそれよりも優れた有効性、又はユーザにとって少なくとも満足できる有効性をクレイ製品として有する製品の提供における技術的問題を解決することを目的とする。
本発明は、剥離及びクレンジングの二重の機能性を提供し得る製品の調製における技術的問題を解決することを目的とし、ここで剥離とは、肌から剥がれる製品を指し、クレンジングは、石鹸又は界面活性剤等のクレンジング化合物を用いた肌の洗浄を指す。
本発明は、乾燥した泥が顔から落ちること、並びに浴室及び/又は衣服を汚して、ユーザが掃除又は洗浄しなければならなくなること等の、クレイ製品の乾燥に関する技術的問題を解決することを目的とする。
本発明は、任意選択で2つの部品から作製される単一の製品を提供することによって、上記の技術的問題を解決することを目的とする。
本発明は、費用が節減でき、工業的で、ユーザにとって安全である製品及びプロセスを提供することによって上記の技術的問題を解決することを目的とする。
本発明は、上に列挙された技術的問題に対する解決策を提供する。
本発明は、少なくとも1種のクレイと、少なくとも1種の水溶性ポリマーとを含む適用体(アプリケーターボディ、施用具体、塗布具体)の組成物に関する。
用語「クレイ」は、微粒鉱物で主に構成され、適切な水分量で一般に可塑性であり、乾燥又は焼成すると硬化する、天然物質を指す。クレイは通常フィロシリケートを含有するが、可塑性を付与し、乾燥又は焼成すると硬化する他の物質も含有し得る。クレイ中の関連付けられる相は、可塑性を付与しない物質及び有機物を含んでもよい。一般的な定義は、Penguin Dictionary of Scienceのものであり、すなわち、「成分である鉱物が主にマグネシウム又はアルミニウムの様々なケイ酸塩である、微細に分割された岩石材料」である。クレイは、カオリナイト(典型的には、[Si4]Al4O10(OH)8.nH2O(n=0又は4)と定義される)、イライト(典型的にはMx[Si6.8Al1.2]Al3Fe.025Mg0.75O20(OH)4と定義される)、バーミキュライト(典型的には、.Mx[Si7Al]AlFe.05Mg0.5O20(OH)4と定義される)、スメクタイト(典型的には、Mx[Si8]Al3.2Fe0.2Mg0.6O20(OH)4と定義される、クロライト(典型的には、(Al(OH)2.55)4[Si6.8Al01.2}Al3.4Mg0.6)20(OH)4と定義される)を含む。
化学者によって頻繁に使用される別の定義は、「1つ又は複数の鉱物及び副化合物から構成される、天然の堆積物又は堆積岩であって、その全体は通常、水和ケイ酸アルミニウム、鉄若しくはマグネシウム、水和アルミナ、又は酸化鉄が豊富であり、コロイド状又はコロイドに近いサイズの粒子が主であり、十分に粉砕し湿らすと、通常、可塑性を発現するもの」である(Kirk-Othmer、Encyclopaedia of Chemical Technology、Volume 5、544頁、第2版、John Wiley and Sons,Inc.,New York、New York 1964を参照)。クレイの例は、書籍“Clay mineralogy、S.Caillere、S.Henin、M.Rautureau、第2版 1982、Masson."において提供されている。クレイは、天然由来又は合成由来であってもよい。
親水性のクレイとしては、サポナイト、ヘクトライト、モンモリロナイト、ベントナイト、バイデライト等の、スメクタイトが挙げられる。親水性のクレイとしては、Laporte Laponite XLG、Laponite RD、Laponite RDSの名称で企業により販売される製品(これらの製品は、ケイ酸ナトリウム及びケイ酸マグネシウムであり、特にナトリウム、リチウム、及びマグネシウムである)のような合成ヘクトライト(ラポナイトとも呼ばれる)、Bentone(登録商標)HC Rheoxの名称で販売される製品のようなベントナイト、ultra Veegum(登録商標)、Veegum(登録商標)HS、Veegum(登録商標)DGTとしてVanderbilt Companyにより販売される、ケイ酸マグネシウム及び水和物等のアルミニウム生成物、又はMicro-cel(登録商標)Cの名称で企業により販売されるケイ酸カルシウム及び特に合成形態が挙げられる。
フラー土は主に、マグネシウム、ナトリウム、及びカルシウム等の金属イオンをその構造内に含有する、水和ケイ酸アルミニウムからなる。モンモリロナイトがフラー土の主要なクレイ鉱物であるが、他の成分には、カオリナイト、アタパルジャイト、及びパリゴルスカイト等の他の鉱物がある。
親油性クレイは、親油性媒体中で膨潤するクレイを意味し、このクレイは膨潤し、コロイド状分散体を形成する。親油性クレイとしては、Rheox社から「Bentone 38 CE」の名称で、或いはELEMENTIS社からBentone(登録商標)38Vの名称で販売される、アンモニウム塩化ジステアリルジメチルアンモニウムで変性されたヘクトライト(CTFA名:ジステアルジモニウムヘクトライト)のような、塩化アンモニウム脂肪酸C10〜C22で変性された、変性ケイ酸マグネシウム(Rheox社のBentone gel VS38)ヘクトライト等の変性クレイが挙げられる。
そのようなクレイの由来はヘクトライト、ベントナイト、及びそれらの四級化誘導体等の天然又は合成鉱物クレイでもよく、例えばこれらは、ステアラルコニウムベントナイト等の四級アンモニウム化合物、ヘクトライト、クオタニウム-18ヘクトライト等の四級化ヘクトライト、炭酸プロピレン等の炭酸塩、ベントン等と、鉱物を反応させることによって得られる。
本発明において使用できるクレイの非限定的例は、フラー土、フィリピンのPinatubo火山灰泥、シリアのAleppoクレイ、マレーシアのPulau tiga火山泥、ベトナムのNha Trang泥、韓国のWhite Kaolinite、韓国のYellow Loess、韓国のJeju火山クレイ、台湾のGuanziling泥、中国のWudalianchi火山泥、中国のYuncheng塩湖の黒色泥、中国のTantou村の鉱物泥、陶土(カオリン)、中国の麦飯石、日本の別府温泉ファンゴ、日本のクチャ、日本のタナクラクレイ、ロシアのカンブリアン青色クレイ、アイスランドのBlue Lagoon泥、ウクライナのSaki湖泥、チェコ共和国のKarlovy vary湿原泥、ハンガリーのHeviz Georgikon湿原泥、オーストリアのAlpine湿原泥、ドイツのBad wilsnack泥、ドイツのBavarian鉱物塩山泥、ドイツのFreiburg火山灰、ギリシアのSantorini泥、スペインのMar menor泥、イタリアのIschian火山泥、イタリアのEuganean熱泥、フランスの黄色クレイ-イライト、フランスの緑色クレイ-モンモリロナイト、米国のCalistoga泥、米国のSacredクレイ及びormalite、米国のRedmondクレイ、カナダのArctic鉱物泥、メキシコのTulum Mayanクレイ、カナダの氷成粘土、ブラジルのAmazonian白土、アルゼンチンのEl Chillante火山熱泥、アフリカのヒーリングクレイ、オーストラリアのオリーブグリーンクレイである。
本組成物の第2の必須成分は、少なくとも1種の水溶性ポリマーである。
有利なことに、水溶性ポリマーは、複数の水溶性ポリマーの中から選択される。より好ましくは、これはフィルム形成性ポリマーである。フィルム形成性ポリマーは、単独で、或いは他のフィルム形成剤と共に、好ましくは肌に付着する連続フィルムを形成するように適合される。
「水溶性ポリマー」は、少なくともこのポリマーで作製された適用体が、25℃の水中に浸漬されると、例えば数分間から数日間の期間にわたって、撹拌しなくても、徐々に崩壊及び/又は溶解することを意味する。
適用体は、肌への適用時間中、その形状を保持し、崩壊及び/又は溶解しない。
水溶性フィルム形成性ポリマーは、デンプン、プルラン、デンプン、セルロース、それらの誘導体、及びそれらのブレンドからなる群から選択されることが好ましい。
有利なことに、本発明において使用される水溶性ポリマーは、セルロース及びその誘導体からなる群から選択される。本発明における使用にとって良好な水溶性ポリマーは、セルロースエーテル、とりわけ水溶性メチルセルロース、並びに、特に、例えば、Dow chemical co.から例えばMETHOCEL K35、METHOCEL A15LV、METHOCEL Premium E5 LV、及びK35 LVの商標名で入手可能なもの等の、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)ポリマーである。
特定の一実施形態によれば、適用体の組成物は、クレイ、例えばフラー土及び/又はカオリン、並びにメチルセルロース(HPMC)、並びに水(乾燥後の残留水)を含むか、或いはこれらからなっている。
有利なことに、適用体の組成物はまた、少なくとも1種の界面活性剤を含んでもよい。界面活性剤はまた、フィルムに対して可撓性も付与するが、更に肌のクレンジングに寄与し、それ故にクレイの有効性を増進する。界面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性、及び非イオン性界面活性剤から選択され得る。界面活性剤の非限定的例としては、アルキルスルフェート、エトキシル化アルキルスルフェート、ベタイン、タウレート、サルコシネートが挙げられる。特定の例としては、限定されるものではないが、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)、コカミドプロピルベタイン、ココイルメチルタウリンナトリウム、ココイルサルコシンナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ラウレス硫酸マグネシウム、ラウレス-8硫酸ナトリウム、及びそれらの任意の混合物が挙げられる。
一実施形態において、少なくとも1種の界面活性剤を含む本適用体は、本適用体が肌と接触している間に界面活性剤を放出し、これにより顔の洗浄に際して泡が生成される。
一実施形態において、本組成物は、1つ又は複数の他の局所的に許容される成分を更に含んでもよい。
一実施形態において、本組成物は、少なくとも1種のスキンケア剤及び/又は少なくとも1種の美容活性成分を含んでもよい。
本発明の更に別の実施形態においては、本適用体はまた、適用体の可撓性及び強度を増加させ、一部の場合においては肌の調子を整えるという利益ももたらす、少なくとも1種の可塑剤を含むことができる。好適な可塑剤の非限定的例は、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及びジエチレングリコール等のグリコール、デキストリン、ソルビトールである。
例えば、本スキンケア剤及び/又は美容活性成分は、美白剤、抗酸化剤、クレンジング剤、フリーラジカル捕捉剤、保湿剤、肌色改変剤、抗ニキビ剤、抗老化剤、抗しわ剤、抗炎症剤、肌の質感及び外観のトリートメント剤、制汗剤、美容剤、抗菌剤、栄養剤、皮脂及び水分吸収剤、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
該適用体の組成物は、例えば油分吸収以外にも有利となり得る美容活性成分等の他の美容成分を含有してもよい。例えば美白剤、抗酸化剤、クレンジング剤、フリーラジカル捕捉剤、保湿剤、肌色改変剤、抗ニキビ剤、抗老化剤、抗しわ剤、抗炎症剤、肌の質感及び外観のトリートメント剤、制汗剤、美容剤、抗菌剤、栄養剤、皮脂及び/又は水分吸収剤、並びにそれらの任意の組み合わせ等の他のスキンケア剤又は美容活性成分も、適用体の組成物において1つ又は複数の特定のスキンケアの利点を達成するために使用することができる。
肌の美白剤又は増白(ブライトニング)剤の非限定的例としては、限定されるものではないが、肌色変更顔料、反射性粒子材料、ソフトフォーカス剤、及びそれらの任意の混合物が挙げられる。肌色変更顔料としては、限定されるものではないが、タルク、マイカ、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、及び/又は酸化チタンコーティングマイカ、ホウケイ酸塩;疎水変性酸化亜鉛、疎水変性二酸化チタン、酸化チタン-亜鉛の合成物が挙げられる。
本発明において使用される抗酸化剤及び/又は抗炎症及び/又は冷却作用剤及び/又は吸汗作用剤の例としては、限定されるものではないが、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンC及びビタミンDの誘導体、リコペン、カロテン、レシチン、米糠脂質、米糠油分、メントール;ヨーグルト、ケイ素化メントール、乳酸メンチル;アーモンド油;ピーナツ油;ひまわり油;ホースグラム粉末;オリーブ油;ヒュームドシリカ又は非ヒュームドシリカ、疎水変性シリカ、親水変性シリカ、並びにそれらの任意の混合物/合成物が挙げられる。
有利なことに、これらの作用剤は、適用体の適用中に肌と接触すると肌へと放出される。
適用体の色は、主に、クレイの色調となろう。しかしながら、更に所望される色は、組成物中で着色添加剤を用いることで達成できる。それは、表面処理されていてもいなくてもよい、無機又は有機の染料及びレーキ(lake)でもよい。そのような着色添加剤の非限定的例としては、二酸化チタン、黄酸化鉄、赤酸化鉄、黒酸化鉄、及びカラメル、カルミン、カーボンブラック、D & C Red 7 Lake、FD & C Yellow 5 Lake、FD &C Yellow染料、FD & C Blue 1染料が挙げられる。
適用体の組成物は、総湿潤組成物質量の、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは1〜20質量%、更により好ましくは1〜10質量%のクレイを含む。
適用体の組成物中の水溶性ポリマーの量は、水溶液中におけるそのポリマーの粘度及び/又は水溶性に依存する。概して、その量は、総湿潤組成物質量の1〜20質量%、より好ましくは1〜10質量%、更により好ましくは2〜5質量%の範囲である。
任意選択の可塑剤は、総湿潤組成物質量の0.1質量%〜約20質量%、より好ましくは0.25質量%〜約10質量%、更により好ましくは2質量%〜5質量%の範囲である。
成分の割合は、泥を生成し、その後に乾燥するような割合である。
本発明の泥は、典型的には、3500〜100000、より好ましくは3500〜30000、更により好ましくは4000〜10000mPa・sの範囲の、25℃における湿潤組成物の粘度を呈する。粘度は、スピンドルM3を用いて、25℃で、ProrheoレオメータR180を使って測定した。
一実施形態において、本適用体は、肌マスクである。
一実施形態において、本適用体は、フェイスマスクである。
一実施形態において、本適用体は、フィルム又はシートである。
一実施形態において、本適用体は、単一のフィルム又はシートの形態である。
一実施形態において、本適用体は、2枚の別個のフィルム又はシートの形態である。
別の実施形態において、本適用体は、3枚の別個のフィルム又はシートの形態である。
有利なことに、水溶性ポリマーは、フィルム形成性ポリマーである。
一実施形態において、本適用体は、該適用体が配置されるべき肌領域に対応する形状を呈する。
フィルム又はシートは概して、0.01mm〜1mm、より好ましくは0.05mm〜0.5mm、更により好ましくは0.07mm〜0.12mmの範囲の厚さを呈する。
本適用体は有利なことに、所望の形状に切ることができる乾燥フィルム又はシートを得るために、クレイと水溶性ポリマーとの複合体を作製することによって開発された。
適用体の最も一般的な流通は、単回使用の小袋に、折り畳まれて包装される形態である。いくつかの場合において、適用体は、ロールパックの形態で流通される。そのようなロールパックは、所定の形状の複数の適用体、例えば複数のフェイスマスクを伴う、基材ロールを含む。化粧料は、適用体をロールパック又は任意の他の包装から分離した後に、そのような適用体上に適用することができる。
ユーザの体表面は有利なことに、ユーザの肌、具体的には、腕若しくは脚等のユーザの一部分上にある肌、又は好ましくはユーザの顔の肌である。本適用体の形状は、適用体の標的とする機能性及び標的領域に応じたその外輪郭によって画定される。
適用体の使用の一例は、フェイスマスクの形態とすることができ、これは、目、口、及び鼻のためのスリットを伴って、顔の形状に切ることができる。適用体は、例えば、フェイスマスク、ワイプ(拭き取り繊維)、及びパッドの中から選択される。
図1の適用体の特定の実施形態において、適用体は、丸みを帯びた形状、例えば円形を有する。代替的に、形状は多角形である。提案されるマスクの一例が、図面に示されている。図面に示されているマスクは、フラー土と、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)及びSLES界面活性剤との複合体で構成される。
有利なことに、マスクは、ユーザの目に対面して配置されることを意図する少なくとも2つの貫通口と、ユーザの口に対面して配置されることを意図する別の貫通口とを備える。マスクはまた、ユーザの鼻によって押し退けられることを意図するフラッパーの範囲を定めるスリットも備えて、鼻挿入用貫通口の範囲を定める。
本発明は、図1、図2、図3、及び図4に関して説明される。
1つの部品から構成されるフェイスマスクを表す図である。 使用前の、2つの部品から構成されるフェイスマスクを表す図である。 濡れた顔に付着する適用体(この場合フェイスマスク)を表す図である。本発明のそのようなフェイスマスクは、顔上で透明になる。図3は、肌上への適用中のフェイスマスクを表す。 三次元の顔の形状で顔から剥離された適用体(この場合フェイスマスク)を表す図である。図4は使用済みのフェイスマスクを表す。
特定の実施形態において、適用体(1)は、図1に図示されるフェイスマスクである。この場合、マスクの外輪郭が、楕円形状を画定する。概して、楕円形状の表面積は、0.25cm2〜500cm2、好ましくは200cm2〜450cm2に含まれる。
有利なことに、適用体(1)は、内腔を備える。図1に示されるマスクでは、そのような内腔は、ユーザの目に対面して配置されることを意図する2つの貫通口(22)と、ユーザの口に対面して配置されることを意図する別の貫通口(24)とを備える。
マスクはまた、ユーザの鼻によって押し退けられることを意図するフラッパーの範囲を定めるスリット(26)も備えて、鼻挿入用貫通口の範囲を定める。
変形では、フェイスマスクの楕円形状は、ユーザの首に対面する形状及び/又は耳掛けを備える。
別の変形では、適用体(1)は、パッチ又はある容積を有する衣料品、例えば靴下、手袋、若しくは袖へと形成される。
典型的には、本発明の適用体は、1つの部品又は2つの部品のフェイスマスクである。
図2に示されるように、提示されるマスクは、顔の上部及び顔の下部への容易な適用を促進するため、それぞれ、上部分(30)及び下部分(40)の2つの部品に切ることができる。そのような2つの部品のフェイスマスクは、顔の上部に配置されることを意図する上部分(30)と、顔の下部に配置されることを意図する下部分(40)とを呈する。2つの部品の分離ライン又は領域(50、60)は、好ましくは、ある高さを有する2つの部品(30、40)の範囲を定めるように作製され、その高さは、下部分(40)では顎から鼻まで(h1)、並びに上部分(30)では鼻から額まで(h2)鉛直方向に画定される。一実施形態によれば、h1及びh2は、本質的に同一の距離のものである。分離ライン又は領域(50、60)は、フェイスマスクを2つの部品に分離し、好ましくは本質的に水平方向に延在し、鼻の下、好ましくは鼻の直下に位置する。一実施形態において、分離ラインは、鼻の挿入の範囲を定めるスリット、開口部(26)の範囲を定める。
本発明はまた、本発明による適用体を調製するための方法であって、
a)水溶性ポリマーを含む水溶液中にクレイを分散させる工程と、
b)分散されたクレイを含む水溶液を得る工程とを含む方法に関する。
本発明はまた、組成物の総質量に対して質量%で、
1〜50%のクレイ、
1〜20%の少なくとも1種の水溶性フィルム形成性ポリマー、
任意選択で1〜30%の界面活性剤、
任意選択で0.01〜30%の他の成分を含み、
残りが水及び不可避不純物である、水溶液又は泥に関する。
本提示の適用体は、水溶液中に可溶化又は分散された水溶性ポリマーマトリクス又はゲル中に、クレイを分散させることによって調製することができる。
水溶液は、典型的には水である。
一実施形態において、水溶液は、適用体の組成物の他の成分(クレイ及び水溶性ポリマー以外)を含む。
一実施形態において、本発明による調製の方法は、c)好ましくは流延によって、少なくとも分散したクレイを含む該水溶液で作製されるフィルム又はシートを形成する工程を含む。
一実施形態において、本方法は、d)該フィルム又はシートを乾燥させる工程を含む。
乾燥させたフィルム又はシートは、適切な所望の形状に従って成形することができる。成形は、フィルム又はシートを、所望の適用体の形状に切ることによって行うことができる。
典型的には、クレイ及び水溶性ポリマー、並びに任意選択の成分の混合物を、好ましくは、フィルムとして流延した後に、所望の形状に切ることができる。
フィルム流延は、フィルム流延プロセス等の既知の技法を用いて行うことができる。流延プロセスには、クレイ及び水溶性ポリマー、並びに他の任意選択の成分の複合体を調製すること、この配合物を流延ナイフを備えるフィルムアプリケータを通して計量すること、分散したクレイを含む水溶液を流延コンベアに均一に塗布すること、並びにフィルムを乾燥させることが含まれる。フィルムの厚さは、フィルムアプリケータの幅によって調節することができる。
フィルムの乾燥温度は、40℃〜200℃の大まかな範囲、より好ましくは40℃〜100℃、更により好ましくは40℃〜70℃の範囲でもよい。流延フィルムは流延コンベアから分離させることができ、それを所望の形状に切ることができる。
有利なことに、本発明の適用体は、典型的には30〜60分以内に迅速に乾燥する。
有利なことに、本発明の適用体は、フィルム流延に適合する粘度を呈する。
一実施形態において、本適用体は、支持体、より好ましくはフィルム、更により好ましくはプラスチックフィルムの上に配置される。本適用体は、2つの支持体、より好ましくは2つのフィルム支持体、更により好ましくはPVC、PE、又はPPフィルム等の2つのプラスチックフィルム間に配置されてもよい。これは、該適用体を良好な状態で保管することを目的としている。好ましい実施形態では、本適用体は、流延の際にそのような支持体上に配置されるか、又はそのような支持体の間に配置される。
有利なことに、本発明の適用体は、支持体から容易に取り除かれる。
本発明はまた、美容又はスキンケア製品として使用するための、クレイ及び水溶性ポリマーを含む適用体に関する。
本発明はまた、本発明による適用体を、人体の少なくとも1つの肌領域と接触した状態に配置する工程を含む、美容ケアの方法に関する。
好ましくは、該方法は、該適用体を人体の少なくとも1つの肌領域と接触させる前に、この肌領域を湿らせる工程を含む。
一実施形態において、該方法は、本発明の該適用体を人体の少なくとも1つの肌領域と接触させた後、該適用体が自然に乾燥するまで、「適用時間」と呼ばれる十分な期間待つ工程と、その後該乾燥した適用体を該肌領域から剥離することで取り除く工程とを含む。
適用時間の後、該適用体は、肌から容易に剥離することができる。
本発明による適用体は、湿らせた顔に単一の層として適用することができ、肌上で自然に乾燥した後、単一の層として容易に剥離することができる。
自然乾燥は、いずれの特定の機械的手段も温度上昇も用いることなく、単に待機することによって得られる。
本適用体は、典型的に、15〜20分間又は適用体が乾燥するまで、湿らせた顔に適用される。
天然の泥は、非常に良好な肌からの吸油剤であることが知られている。したがって、本発明の1つの特定の実施形態は、フラー土、陶土、灰等の天然の泥をクレイとして本適用体の組成物で利用する。
一実施形態において、本適用体は、油性肌の処置又はケアを行うためのものである。
具体的には、本適用体は、湿らせた肌の表面に適用することができ、肌から不純物、皮脂、及び過剰な油分を吸収する。
一実施形態において、本適用体は、肌のてかりを抑えるためのものである。
一実施形態において、本適用体は、リラックス美容ケアのためのものである。
一実施形態において、本適用体は、リフレッシュスキンケアのためのものである。
本適用体の機能性は、主に、活性成分の活性に依存する。保湿、美白、及び抗老化が、そのような適用体、特にフェイスマスクの最も一般的な機能性である。
一実施形態において、本適用体は、起泡剤を含む。肌から剥離した後、したがって、これが、特に水ですすいでいる最中に、肌に泡を発生させ得る。
これは、剥離及びクレンジングという二重の美容機能性の一例である。
更に、例えば、美白、抗しわ等といった美容上の利点のための他のスキンケア活性成分が存在するか、又は添加されてもよく、これらは、適用時間中に肌に放出され得る。
界面活性剤を含む適用体は、有利には適用体を肌から剥離することによる不純物及び過剰な皮脂の除去、並びにクレンジング物質を肌に残すことによるクレンジングという二重の機能性を促進する。
有利なことに、本発明の適用体は、単一の連続した部分として肌から容易に除去され、適用体が複数の部分から形成される場合には、各部分が単一の連続した部分として除去される。より有利なことに、これは、肌を過剰に引き伸ばすことなく肌から除去され、ユーザの不必要な苦痛を回避する。
有利なことに、本発明の適用体は、肌上で透明又は半透明である。
本発明の適用体の組成物の例の一部が、以下の実施例に提供されている。
実施例において、全ての百分率(%)は、そうでないという指示を除いて総組成物質量に対する質量単位であり、温度は、そうでないという指示を除いて室温(20℃)であり、圧力は、そうでないという指示を除いて大気圧(101325Pa)である。
(実施例1)
クレイシートフェイスマスクとして使用するための適用体の組成物。
クレイを、以下の割合に従って水溶性ポリマーを含有する水溶液中に分散させる。
Figure 2017500292
提示の組成物を、フィルム流延機を用いて厚さ0.08mmのフィルムに変換した。このフィルムは、フェイスマスクの形状に切ることができ、これを湿らせたユーザの顔に適用することができる。それは15分以内に乾燥し、その後、単一の層として顔から剥離することができる。
(実施例2)
界面活性剤と共にクレイシートフェイスマスクとして使用するための適用体の組成物
シートの有効性を強化し、更にシートの可撓性を高めるために、界面活性剤と共にクレイシートフェイスマスクとして適用体を使用する。
クレイを、以下の割合で、水溶性ポリマー(HPMC)及び界面活性剤を含有する水溶液中に分散させる。
Figure 2017500292
実施例2に提示される組成物を、フィルム流延機を用いて厚さ0.08mmのフィルムに変換した。このフィルムは、フェイスマスクの形状に切ることができ、これを湿らせたユーザの顔に適用することができる。それは15分以内に乾燥し、その後、単一の層として顔から剥離することができる。マスクを除去した後、ユーザは、顔を水でこすることが必要となり、顔に残留する界面活性剤による泡の感触が確認される。このように、提示されるクレイシートは、不純物の除去及びクレンジングという二重の機能性を促進する。
(実施例3)
カオリンシートフェイスマスクとして使用するための組成物適用体
カオリンを、以下の割合に従って、水溶性ポリマー(HPMC)、界面活性剤、及び香料を含有する水溶液中に分散させる。
Figure 2017500292
(実施例4)
美容ケアの評価
実施例2に与えられた組成物を用いて、2つの部分から構成される8つのフェイスマスク(図2に示される)を調製した。8人のユーザに、これらのマスクを湿らせた顔に15分間適用するように依頼した。マスクを除去した後及びマスクを除去してから24時間後に、Sambaのセブメーターを用いて皮脂含有量及びてかりを評価した。マスクのユーザの選択基準は、次の通りであった:
- 8人のインド人女性対象
- 年齢:25〜40歳
- 肌タイプ:油性肌
- 肌の色み:色白、中間、色黒-均等な分配
- 試験データ取得の当日及び前日はスキンケア製品の使用及び顔/目のメイクなし
- 臨床的問題は全くなし
- ニキビ/吹き出物なし
- 過去2週間に行われた美顔及び美肌処置なし
マスクのユーザは適用してから15分後に単一の層としてマスクを除去することができたため、剥離製品としてのその機能性が確認される。マスクを除去した後、消費者は、水で顔を洗い流し、顔に僅かな泡の感触があったため、これにより洗い流すクレンザーとしての機能性を確認した。
古典的な皮脂の読み取りを消費者の額で行い、同時にユーザの額及び頬のてかりを測定した。
「てかり」に関する結果を、フェイスマスクの貼付前のユーザの「てかり」に対する%で表す。
「皮脂」に関する結果を、フェイスマスクの貼付前のユーザの「皮脂」に対する%で表す。
結果は、ユーザパネルの平均値である。
適用の際、フェイスマスクがユーザの顔の形状に適合し(図3)、三次元形状で剥離される(図4)。マスクを除去した後、肌には界面活性剤が残り、これが肌に軽い泡を発生させ、クレンザーとして使用される。
結果は、次の通りである。
除去の直後におけるてかり%の変化は、次の通りである。
Figure 2017500292
結果は、本発明による適用体が、適用体の除去後に皮脂含有量及びてかりを有意に低減させることを示す。
結果は、本発明による適用体の肌への適用による皮脂への効果が、少なくとも24時間後に残っていることを示し、これは、持続時間の長い効果であると考えられる。
1 適用体
22 貫通口
24 貫通口
26 スリット、開口部
30 上部分
40 下部分
50 分離ライン又は領域
60 分離ライン又は領域

Claims (15)

  1. 適用体の組成物が、少なくとも1種のクレイと、少なくとも1種の水溶性ポリマーとを含む、適用体。
  2. 肌マスクである、請求項1に記載の適用体。
  3. フェイスマスクである、請求項1又は2に記載の適用体。
  4. フィルム又はシートである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の適用体。
  5. 前記水溶性ポリマーがフィルム形成性ポリマーである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の適用体。
  6. 前記組成物が少なくとも1種の界面活性剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の適用体。
  7. 前記組成物が、1種以上の局所的に許容される他の成分を追加的に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の適用体。
  8. 前記組成物が、少なくとも1種のスキンケア剤及び/又は少なくとも1種の美容活性成分を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の適用体。
  9. 前記スキンケア剤及び/又は美容活性成分が、美白剤、抗酸化剤、クレンジング剤、フリーラジカル捕捉剤、保湿剤、肌色改変剤、抗ニキビ剤、抗老化剤、抗しわ剤、抗炎症剤、肌の質感及び外観のトリートメント剤、制汗剤、美容剤、抗菌剤、栄養剤、皮脂及び水分吸収剤、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の適用体。
  10. 前記適用体が配置されるべき肌領域に対応する形状を呈する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の適用体。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の適用体を調製するための方法であって、
    a)水溶性ポリマーを含む水溶液中にクレイを分散させる工程と、
    b)分散されたクレイを含む水溶液を得る工程と
    を含む、方法。
  12. 組成物の総質量に対して質量%で、
    1〜50%のクレイ、
    1〜20%の少なくとも1種の水溶性フィルム形成性ポリマー、
    任意選択で1〜30%の界面活性剤、
    任意選択で0.01〜30%の他の成分を含み、
    残りが水及び不可避不純物である、水溶液又は泥。
  13. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の適用体を、人体の少なくとも1つの肌領域と接触した状態に配置する工程を含む、美容ケアの方法。
  14. 前記適用体を人体の少なくとも1つの肌領域と接触させる工程の前に、該肌領域を湿らせる工程を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の前記適用体を人体の少なくとも1つの肌領域と接触した状態に配置する工程の後、前記適用体が自然に乾燥するまで、「適用時間」と呼ばれる十分な期間待つ工程と、その後乾燥した前記適用体を前記肌領域から剥離することにより取り除く工程とを含む、請求項13又は14に記載の方法。
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