JP2002370965A - 月桃葉粉体を利用したパック剤 - Google Patents

月桃葉粉体を利用したパック剤

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JP2002370965A JP2001184159A JP2001184159A JP2002370965A JP 2002370965 A JP2002370965 A JP 2002370965A JP 2001184159 A JP2001184159 A JP 2001184159A JP 2001184159 A JP2001184159 A JP 2001184159A JP 2002370965 A JP2002370965 A JP 2002370965A
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勉 具志堅
Yoshihiro Higa
良弘 比嘉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】月桃葉粉体を利用したパック剤に関し、月桃葉
粉体の日持ちの問題や繊維による弊害を解消した良質の
パック剤を実現する。 【解決手段】少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物とが配合
されているパック剤であるが、これらに水や月桃精油除
去液や月桃茎搾汁液や皮膜剤や保湿剤などの他の化粧成
分が配合されていてもよい。月桃葉粉体が粘土鉱物の粉
末で被覆されることで、月桃葉粉体の日持ちが向上し、
肌を傷つけるといった問題も解消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、月桃葉粉体を利用した
パック剤に関する。月桃とは、ショウガ科の多年草であ
り、九州南部からマレーシアまで分布し、原野などに自
生するが、近年は栽培もされている。月桃の葉は大き
く、沖縄地域では、古くから、餅を包むのに利用されて
きた。
【0002】月桃とは、月桃:Alpinia Spe
ciosa K,ScHUMおよび大輪月桃:Alpi
nia Uraiensis HAYを含み、沖縄の方
言名では「サンニン」と呼ばれている。
【0003】
【従来の技術】月桃もハーブの一種であるが、ハーブを
利用したパック剤の報告例は極めて少ない。一部緑色海
藻の使用例は見られるが、特許出願の例は見当たらな
い。つまり、パック剤としては、粘土鉱物の利用が主流
である。
【0004】ところで、本発明の発明者らは、特願20
01−125936において、月桃の精油を抽出する際
に不要分として廃棄されていた月桃精油除去液に美肌効
果のあることを認め、化粧料として製品化することを提
案した。
【0005】すなわち、月桃の地上部から得た月桃蒸留
液から精油分を分離除去した後に残った蒸留液を活性炭
などで精製して、月桃独特の臭いや皮膚への刺激などの
問題を解消してなる精油除去液は、化粧料組成物として
有効であることが確認された。
【0006】例えば、皮膚などの保湿剤、角質柔軟剤、
美白、ターンオーバー促進剤、フケ防止剤などとして極
めて有効であることが確認された。したがって、化粧水
や美容液、脂肪酸クリーム、シャンプーなどを製造する
のに最適である。
【0007】本発明者らは、このような製品化の過程か
らヒントを得、月桃葉の乾燥粉末をパック剤として実用
化できないかを検討した。月桃葉に含まれている葉緑素
は、美白効果や抗酸化力を有しているとも言われてい
る。つまり、葉緑素やポリフェノールは活性酸素や紫外
線で簡単に酸化されるので、人体の皮膚に使用した場合
は、月桃葉の葉緑素やポリフェノールが酸化されること
により、皮膚の紫外線や活性酸素の影響を抑制できる。
その結果、皮膚の酸化生成物であるメラニン色素の沈着
を防止でき、かつ正常に復元するのに役立つ。
【0008】月桃中に多く含まれているクロロフィルの
抗酸化作用についての報告例も多い。月桃中のポリフェ
ノールについては、代表的なものとして、Crucum
in,Alpinetin,Quertin,Quer
litrin,Epicatechin,が含有され、
その含有量も、月桃葉乾物中2.7g/100gも含まれ
ている。そして、その抗酸化作用についても注目され、
食品への利用も見られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、月桃葉粉体
は、粉砕直後は緑色をしているが、日々劣化褐変が進行
し、日持ちは60日位と言われている。このように、月
桃葉乾燥粉末は、褐変劣化しやすく、その改良法につい
ては、沖縄県工業技術センターでの試験によると、乾燥
前に熱処理して、パーオキシターゼと言われる褐変化酵
素を破壊した後に乾燥した方が一番良いとの結果が出て
いる。しかし、乾燥法による有意さは無いともいう。
【0010】しかしながら、最大の問題は、日持ちの点
で十分ではなく、その点について研究を重ねた結果、粘
土鉱物で粉衣またはコーティングすることにより、日持
ちの問題を解決することができた。
【0011】また、月桃葉の繊維は強靱で、微粉砕した
だけでは肌を傷つける恐れの有ることも認められたが、
粘土鉱物と組み合わせ、粘土鉱物でコーティングするこ
とによって、この点も解決できることが明らかとなっ
た。
【0012】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、月桃葉粉体の日持ちの問題や繊維による弊害を
解消した良質のパック剤を実現することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、少なく
とも月桃葉粉体と粘土鉱物とが配合されているパック剤
である。月桃葉粉体と粘土鉱物のみを配合した構成でも
よい。通常粘土鉱物は粉体であるから、粉末状のパック
剤となるが、使用時に水や湯、油などの液体で溶いてゲ
ル状態にして使用する。
【0014】月桃葉粉体をパック剤として用いた場合、
日持ちの点で十分でなく、保存性に欠けるとか、月桃葉
の繊維は強靱で、微粉砕しただけでは肌を傷つける恐れ
が有るが、前記のように粘土鉱物と配合し、月桃葉粉体
を粘土鉱物で粉衣したりコーティングすることによっ
て、これらの問題を解決できる。
【0015】すなわち、粘土鉱物はマイナスイオンに荷
電しているので、同じくマイナスイオンである酸素の影
響を受けにくく、このような作用のある粘土鉱物で被覆
されている月桃葉粉体は日持ちが向上する。また、月桃
葉粉体を含むパック剤の使用時には、水などでゲル化し
て用いるが、ゲル化剤としてすぐれる粘土鉱物で月桃葉
粉体が被覆されるので、肌を傷つける恐れがない。
【0016】また、粘土鉱物は塩基置換能に優れ、月桃
葉粉体と粘土鉱物を組み合わせることにより、美白効果
と古い角質や毛穴のゴミの除去、肌の収斂作用に優れ
る。すなわち、粘土鉱物による皮膚への吸着力で古い角
質や毛穴のゴミが剥離除去されるので、月桃葉粉体の効
果が皮膚に作用しやすくなり、美白効果や肌の収斂作用
が生じることになる。
【0017】請求項2は、少なくとも月桃葉粉体と粘土
鉱物と水とが配合されているパック剤である。
【0018】このように、少なくとも月桃葉粉体と粘土
鉱物が初めから水と配合されているパック剤は、前記の
ような粘土鉱物と配合したことによる効果に加えて、水
が配合されて月桃葉粉体と粘土鉱物とが既に充分にペー
スト状に練られた製品になっているので、使用が簡便で
あり、皮膚への粘着性も良い。
【0019】請求項3は、少なくとも月桃葉粉体と粘土
鉱物と月桃精油除去液とが配合されているパック剤であ
る。
【0020】月桃精油除去液には、すばらしい保湿性が
あるため、人体の皮膚と接する化粧品などとして有効で
あることが確認されており、皮膚などの保湿剤、角質柔
軟剤、美白、ターンオーバー促進剤、フケ防止剤として
極めて有効である。したがって、前記のように、この月
桃精油除去液を月桃葉粉体と粘土鉱物に配合してなるパ
ック剤は、保湿効果に加えて、相互の浸透性もよく、よ
り優れたペースト状に処理でき、人体の皮膚と粘着する
パック剤として有効である。
【0021】請求項4は、少なくとも月桃葉粉体と粘土
鉱物と月桃茎搾汁液とが配合されているパック剤であ
る。
【0022】月桃茎搾汁液は、水よりは、月桃葉粉体や
粘土鉱物との浸透性がよく、しかも保湿性も富んでいる
ため、前記のように月桃葉粉体と粘土鉱物と配合するこ
とで、月桃精油除去液を配合した場合と同様に優れたパ
ック効果を実現できる。
【0023】請求項5は、少なくとも皮膜剤が配合され
ていることを特徴とする請求項1から請求項4までのい
ずれかの項に記載のパック剤である。
【0024】皮膜剤は、パック剤全体の接着力、結合力
を増して皮膜状にするので、請求項5のように、請求項
1から請求項4までの配合に加えて、皮膜剤が配合され
ていると、使用後に容易に剥がし取ることができ、より
優れたパック剤を実現できる。
【0025】請求項6は、少なくとも保湿剤などの他の
化粧成分が配合されていることを特徴とする請求項1か
ら請求項5までのいずれかの項に記載のパック剤であ
る。他の化粧成分としては、天然の植物成分、例えばア
ロエベラのゲル状の葉肉やモズクなどのような海藻の乾
燥粉末なども含まれる。動物性の成分でもよい。
【0026】このように、請求項1から請求項5までの
配合に加えて、保湿剤などの他の化粧成分が配合されて
いると、月桃葉粉体や粘土鉱物と化粧成分との相乗効果
によって、より優れたパック剤を実現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明による月桃葉粉体を利
用したパック剤が実際上どのように具体化されるか実施
形態を説明する。図1は本発明による月桃葉粉体を利用
したパック剤の製造方法を工程順に示すフローチャート
である。
【0028】まず、ステップS1のように、新鮮な月桃
の葉を選んで水洗いした後、ステップS2、S3のよう
に、凍結乾燥法やマイクロ波の利用、温風乾燥などの手
法で乾燥させる。乾燥させると、次の粉砕や篩いによる
粒度選別が容易になる。なお、ステップS2のように、
乾燥に先立って、約1気圧下で約100℃で加熱処理す
るのがよい。例えば、約10分間、蒸気で蒸すのが有効
である。しかしながら、この加熱による前処理は、必ず
しも不可欠の工程ではない。
【0029】乾燥処理の後、ステップS4のように、粉
砕機にて粉砕する。なお、前記のように水洗いした後、
細断してから乾燥し、次いで粉砕の工程をとった方が良
い。すなわち、円滑かつ効率よく粉砕できる。
【0030】粉砕した後、ステップS5のように、篩い
器を用いて粗めのものを取り除き、約500メッシュよ
り細かい月桃葉粉体を選別し、使用する。
【0031】こうして得られた月桃葉粉体を、ステップ
S6のように、少なくとも粘土鉱物と配合する。粘土鉱
物としては、例えばタルクやベントナイト、カオリン、
雲母類などが利用できる。これらは粉体であるが、2種
類以上の粘土鉱物を混ぜて用いてもよい。
【0032】ステップS5で篩い分けした月桃葉粉体
は、そのままでは劣化し褐変するので、速やかに、でき
れば約10日以内に、粘土鉱物などと配合する必要があ
る。このとき、月桃葉粉体が劣化しないように、とりあ
えず月桃葉粉体と粘土鉱物とを混ぜておき、水や月桃精
油除去液などの他の成分は後で配合してもよい。
【0033】ステップS6の工程で、月桃葉粉体と粘土
鉱物を配合する場合、形態としては、月桃葉粉体と粘土
鉱物の2種の組み合わせのみの粉末状の物から他の成分
を混ぜてペースト状にした物まで、種々の形態がある。
つまり、完成品としては、月桃葉粉体と粘土鉱物に混ぜ
る成分によって、粉状からペースト状や固形、半固形、
液状など、色々な形態が可能である。
【0034】また、配合される成分としては、少なくと
も月桃葉粉体と粘土鉱物とが配合されていることが不可
欠であるが、さらに水や月桃精油除去液、月桃茎搾汁
液、皮膜剤、保湿剤などを配合することで、種々の製品
を実現できる。
【0035】
【実施例】次に本発明による月桃葉粉体を利用したパッ
ク剤の実施例を説明する。まず、月桃葉粉体と粘土鉱物
と水や月桃精油除去液、月桃茎搾汁液、皮膜剤、保湿剤
などとの配合割合を説明する。なお、実施例1〜4の数
値は重量比であり、実施例5、6の数値は重量%であ
る。
【0036】実施例1:月桃葉粉体1+タルク粉末3
【0037】実施例2:月桃葉粉体1+タルク粉末3+
水4
【0038】実施例3:月桃葉粉体1+タルク粉末3+
月桃精油除去液4
【0039】実施例4:月桃葉粉体1+タルク粉末3+
月桃茎搾汁液4
【0040】実施例5:皮膜剤(ポリ酢酸ビニルエマル
ション18.75%、ポリビニルアルコール12.5%);
31.25% +粉末(月桃葉粉体6.25%、タルク粉末12.5%);
18.75% +水(又は月桃精油除去液又は月桃茎搾汁液);50%
【0041】実施例6:皮膜剤(ポリ酢酸ビニルエマル
ション15%、ポリビニルアルコール10%);25% +粉末(月桃葉粉体5%、タルク粉末10%);15% +保湿剤(ソルビトール5%、ポリエチレングリコール
5%);10% +油分(ホホバオイル2%、スクワラン2%);4% +界面活性剤(POEソルビタンモノステアリン酸);
1% +水(又は月桃精油除去液又は月桃茎搾汁液);44% +防腐剤;適量 +香料;適量
【0042】月桃精油除去液については、特願2001
−125936において提案したが、その内容は次の通
りである。すなわち、本発明の発明者らは、月桃精油抽
出を行う際、利用されないでいる精油以外の抽出液につ
いて化粧品への応用を考え、鋭意研究を行った結果、精
油分を取り除いた抽出液にすばらしい保湿性があること
を見出した。
【0043】しかし、精油分のみを取り除いただけで
は、香りの点や皮膚への刺激の点等で問題もあることが
判明した。香りの点では、生の月桃からの抽出なので生
臭さが出る。皮膚刺激性も強いので、この点をクリアー
すべく研究を重ねた結果、活性炭、粘土鉱物、ゼオライ
ト、アルコール等で除去できる事に成功した。
【0044】すなわち、月桃の地上部から月桃蒸留液を
抽出した後、分液ロート又はオイルセパレーター等で精
油分を分離除去して残った成分は、すばらしい保湿性が
あるため、人体の皮膚と接する化粧品などとして有効利
用できる。
【0045】しかも、精油を製造する際に、精油を抽出
して残った精油除去液が原料となるため、精油抽出時の
工程を有効利用することができ、効率的かつ安価に製造
できる。しかも、従来は廃棄していた月桃蒸留液を資源
として有効に活用できる。
【0046】さらに、月桃蒸留液から月桃精油を分離除
去して残った蒸留液から、活性炭などを用いて香気成分
を吸着させて除去することで、月桃独特の臭いや皮膚へ
の刺激などの問題が解消され、化粧料などとしての実用
化の障害が解消できる。
【0047】活性炭に代えて、月桃蒸留液から月桃精油
を分離除去して残った蒸留液にアルコールを加えて加熱
し、残った精油分や香気成分をアルコールと共に飛散さ
せる方法も可能である。
【0048】このようにして月桃精油除去液を活性炭な
どで精製して、月桃独特の臭いや皮膚への刺激などの問
題を解消してなる月桃蒸留液は、化粧料組成物として有
効である。すなわち、皮膚などの保湿剤、角質柔軟剤、
美白、ターンオーバー促進剤、フケ防止剤として極めて
有効であることが確認された。したがって、化粧水や美
容液、脂肪酸クリーム、シャンプーなどを製造するのに
も最適である。
【0049】このように、精油抽出後に残った蒸留液を
有効利用するが、月桃蒸留液中の99%以上がこの精油
除去液である。そのため、安価となり、化粧料などの原
料として有望である。
【0050】このような性質を有する月桃精油除去液
を、少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物とに配合してなる
パック剤は、月桃精油除去液が肌に作用する化粧料とし
ての効果に加えて、月桃葉粉体と粘土鉱物への浸透性が
よいので、より優れたペースト状に加工できる。
【0051】〔使用例と使用効果〕次に、前記実施例1
のパック剤を試用した場合の使用方法と使用効果を説明
する。実施例1は月桃葉粉体とタルク粉末とを1対3の
割合で配合した粉体であるので、水またはぬるま湯で溶
いて使用した。
【0052】51歳の女性(職業は看護婦)の場合:1
週間に2回、顔と手に月桃パウダーでパックした結果、
パックを洗い流した後、スベスベ感と、ツルツル感がし
た。タオルで拭き取った後でも、しっとりして、肌にみ
ずみずしさが残っているのがわかる。
【0053】また、色白になった感じがするのと、毛穴
が引き締まった感じがし、肌にツッパリ感がない。
【0054】24歳の女性(職業はバスガイド)の場
合:週に2回ほど使用している。仕事柄、1日中化粧し
ていることが多く、また、直射日光の当たる野外で仕事
をすることもあり、化粧ののりが悪かったが、月桃パウ
ダーをパックしたところ、肌の皮が1枚はがれた様に肌
質が変わり、化粧ののりも良くなり、今までにないしっ
とり感が得られた。今まで使用していたどの化粧品より
も、効果があった。
【0055】40代の女性の場合:かなりの美白、透明
感いずれも効果大。
【0056】28歳の男性の場合:肌のことは、よく分
からないが、使ってみると、確かに顔がしっとりしてい
る。ひげ剃り後に使用したが、ひげ剃り後のツッパリ感
が、ほとんどしなかった。
【0057】30代の女性の場合:結構うすいシミがあ
ったため使用したが、少し透明感が出た。また、肌のき
めが細かくなったような感じがする。
【0058】
【発明の効果】月桃葉粉体をパック剤として用いた場
合、日持ちの点で十分でなく、保存性に欠けるとか、月
桃葉の繊維は強靱で、微粉砕しただけでは肌を傷つける
恐れが有るが、請求項1のように粘土鉱物と配合して、
月桃葉粉体を粘土鉱物で粉衣したりコーティングするこ
とによって、これらの問題を解決できる。
【0059】すなわち、粘土鉱物はマイナスイオンに荷
電しているので、同じくマイナスイオンである酸素の影
響を受けにくく、このような作用のある粘土鉱物で被覆
されている月桃葉粉体は日持ちが向上する。また、月桃
葉粉体を含むパック剤の使用時には、水などでゲル化し
て用いるが、ゲル化剤としてすぐれる粘土鉱物で月桃葉
粉体が被覆されるので、肌を傷つける恐れがない。
【0060】さらに、粘土鉱物は塩基置換能に優れ、月
桃葉粉体と粘土鉱物を組み合わせることにより、美白効
果と古い角質や毛穴のゴミの除去、肌の収斂作用に優れ
る。すなわち、粘土鉱物による皮膚への吸着力で古い角
質や毛穴のゴミが剥離除去されるので、月桃葉粉体の効
果が皮膚に直接に作用し、美白効果や肌の収斂作用が生
じることになる。
【0061】請求項2のように、少なくとも月桃葉粉体
と粘土鉱物が初めから水と配合されているパック剤は、
前記のような粘土鉱物と配合したことによる効果に加え
て、水が配合されて月桃葉粉体と粘土鉱物とが既に充分
にペースト状に練られた製品になっているので、使用が
簡便であり、皮膚への粘着性も良い。
【0062】月桃精油除去液には、すばらしい保湿性が
あるため、人体の皮膚と接する化粧品などとして有効で
あることが確認されており、皮膚などの保湿剤、角質柔
軟剤、美白、ターンオーバー促進剤、フケ防止剤として
極めて有効である。したがって、請求項3のように、こ
の月桃精油除去液を月桃葉粉体と粘土鉱物に配合してな
るパック剤は、保湿効果に加えて、相互の浸透性もよ
く、より優れたペースト状に処理でき、人体の皮膚と粘
着するパック剤として有効である。
【0063】月桃茎搾汁液は、水よりは、月桃葉粉体や
粘土鉱物との浸透性がよく、しかも保湿性も富んでいる
ため、請求項4のように月桃葉粉体と粘土鉱物と配合す
ることで、月桃精油除去液を配合した場合と同様に優れ
たパック効果を実現できる。
【0064】皮膜剤は、パック剤全体の接着力、結合力
を増して皮膜状にするので、請求項5のように、請求項
1から請求項4までの配合に加えて、皮膜剤が配合され
ていると、使用後に容易に剥がし取ることができ、より
優れたパック剤を実現できる。
【0065】請求項6のように、請求項1から請求項5
までの配合に加えて、保湿剤などの他の化粧成分が配合
されていると、月桃葉粉体や粘土鉱物と化粧成分との相
乗効果によって、より優れたパック剤を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による月桃葉粉体を利用したパック剤
の製造方法を工程順に示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 比嘉 日出都 沖縄県沖縄市中央2丁目23番の2 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AA122 AB051 AB052 AB441 AB442 AC022 AC132 AC442 AD042 AD092 AD112 BB60 CC07 DD17 DD22 EE12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物とが配
    合されていることを特徴とするパック剤。
  2. 【請求項2】 少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物と水と
    が配合されていることを特徴とするパック剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物と月桃
    精油除去液とが配合されていることを特徴とするパック
    剤。
  4. 【請求項4】 少なくとも月桃葉粉体と粘土鉱物と月桃
    茎搾汁液とが配合されていることを特徴とするパック
    剤。
  5. 【請求項5】 少なくとも皮膜剤が配合されていること
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項
    に記載のパック剤。
  6. 【請求項6】 少なくとも保湿剤などの他の化粧成分が
    配合されていることを特徴とする請求項1から請求項5
    までのいずれかの項に記載のパック剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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