JP2017223058A - ロールカーテン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 巻取りローラから引き出されたカーテン生地を一定の位置に保持するロールカーテン装置を提供する。【解決手段】 カーテン生地を巻取り又は引き出し可能な巻取りローラと、カーテン生地を案内するガイドレールと、の間に延在するカーテン生地に向かって移動する接触維持体を設けて、カーテン生地との接触を維持する。【選択図】 図12

Description

移動体の運転席の天部に取り付けられるカーテン装置に関する。
移動体の天部などに取り付けられるロールカーテン装置では、カーテン生地がおおよそ水平方向に伸張して延在する。例えば、カーテン生地の巻取り量に応じて押圧部材をカーテン生地の移動方向に沿って移動させ、カーテン生地を牽引するものがあった(特許文献1参照)。
また、カーテン生地をガイドレールに対して一定の位置に導くためのカーテン生地を押える部材を設けたものがある(特許文献2及び4参照)。さらに、カーテン生地をガイドレールに対して一定の位置に導くために、テンションローラを設けたものもある(特許文献3参照)。
これらは、いずれも、巻取りローラから引き出されたカーテン生地を、一定の位置に案内してからガイドレールに導くためのものであった。カーテン生地の巻取り量(直径)に拘らず、カーテン生地を、一旦、一定の位置に案内しガイドレールに導くことで、安定的にレールに導入できるようにしたものであった。
特開2010−143327号公報 特開2011−88624号公報 特開2006−188867号公報 特開2014−234017号公報
しかしながら、ロールカーテン装置の場合には、カーテン生地が引き出された長さによって、ガイドレールとカーテン生地との間の摩擦力が変化し、特に、引き出された長さが短い場合には、摩擦力を十分に生じさせることができず、巻取りローラの付勢力と摩擦力とを均衡させることができず、カーテン生地が巻取りローラに巻取られ、カーテン生地を一定の位置に保つことが困難であった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、巻取りローラから引き出されたカーテン生地を一定の位置に保持するロールカーテン装置を提供することにある。
本発明によるロールカーテン装置の実施態様は、
カーテン生地を巻取り又は引き出し可能な巻取りローラと、
互いに向かい合って配置され案内路を有する2本のガイドレールであって、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地を前記案内路に沿って案内する2本のガイドレールと、
前記巻取りローラと前記ガイドレールとの間に延在するカーテン生地に向かって移動できカーテン生地との接触を維持する接触維持体と、を備えることである。
接触維持体とカーテン生地との間の抵抗力によって、カーテン生地を一定の位置で保持することができ、カーテン生地が、巻取りローラに勝手に巻取られることを防止できる。
巻取りローラから引き出されたカーテン生地を一定の位置に保持することができる。
本実施の形態によるロールカーテン装置の全体を示す斜視図である。 本実施の形態によるロールカーテン装置の全体を示す斜視図である。 本実施の形態によるロールカーテン装置の全体を示す斜視図である。 本実施の形態によるロールカーテン生地を示す斜視図である。 本実施の形態によるロールカーテン装置を示す平面図である。 本実施の形態によるロールカーテン装置を示す側面図である。 本実施の形態によるロールカーテン装置を示す正面図である。 ガイドレール300を構成するアウターレール310とインナーレール320と膨出部150との断面図(A)と、アウターレール310の断面図(B)と、インナーレール320の断面図(C)とである。 接触維持部400を示す正面図(A)と、側面図(B)と、断面図(C)である。 カーテン生地100の最大引き出し状態を示す概略図である。 カーテン生地100の途中引き出し状態を示す概略図である。 カーテン生地100の最大巻取り状態を示す概略図である。
<<<<本実施の形態の概要>>>>
<第1の実施態様>
本発明の第1の実施態様によれば、
カーテン生地(例えば、後述するカーテン生地100など)を巻取り又は引き出し可能な巻取りローラ(例えば、後述する巻取りローラ200など)と、
互いに向かい合って配置され案内路(例えば、後述するスリット326など)を有する2本のガイドレールであって、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地を前記案内路に沿って案内する2本のガイドレール(例えば、後述するガイドレール300など)と、
前記巻取りローラと前記ガイドレールとの間に延在するカーテン生地に向かって移動できカーテン生地との接触を維持する接触維持体(例えば、後述する接触維持部400など)と、を備えるロールカーテン装置が提供される。
ロールカーテン装置は、巻取りローラと2本のガイドレールと接触維持体と、を備える。
巻取りローラは、カーテン生地を巻取ったり、引き出したりすることができる。
2本のガイドレールは、互いに向かい合って配置される。2本のガイドレールの各々は、案内路を有する。2本のガイドレールによって、巻取りローラから引き出されたカーテン生地は、案内路に沿って案内される。
カーテン生地は、巻取りローラから引き出され、ガイドレールに至るまでに延在する。すなわち、カーテン生地は、巻取りローラとガイドレールとの間に延在する。接触維持体は、巻取りローラとガイドレールとの間に延在するカーテン生地に向かって移動できる。接触維持体は、重力(自重)によるものや、付勢力によるもののほか、電磁気力などの力が加えられることで、移動することができる。付勢力は、各種のバネやゴムなどの弾性変形などの変形によって生ずるものであればよい。電磁気力は、電場や磁場の発生により生ずるものであればよい。例えば、ソレノイドやモータなどによって発生させることができる。
さらに、接触維持体がカーテン生地に向かって移動することで、接触維持体はカーテン生地と接触し、カーテン生地との接触が維持される。カーテン生地の移動方向とは異なる方向に接触維持体が移動させれば、接触維持体をカーテン生地に向かって移動させることができる。例えば、巻取りローラとガイドレールとの間に延在するカーテン生地の法線方向に、接触維持体を移動させることができる。なお、巻取りローラとガイドレールとの間に延在するカーテン生地の法線方向に限られず、カーテン生地の移動方向とは異なる方向であればよい。
接触維持体とカーテン生地との接触を維持することで、接触維持体とカーテン生地との間に摩擦力などの抵抗力を生じさせることができる。カーテン生地を巻取るための力が巻取りローラから生じた場合でも、接触維持体とカーテン生地との間の抵抗力によって、カーテン生地が巻取りローラに巻取られることを防止し、カーテン生地を巻取りローラから引き出した状態で一定の位置に保持することができる。
また、ロールカーテン装置に振動や衝撃が加えられた場合に、その振動や衝撃によってカーテン生地が、巻取りローラに巻取られることも防止できる。
<第2の実施態様>
本発明の第2の実施態様は、本発明の第1の実施態様において、
前記接触維持体は、長尺な形状を有し、前記カーテン生地の移動方向に対して垂直方向に沿って延在する接触体(例えば、後述する接触体410など)を有する。
接触維持体は接触体を有する。接触体は長尺な形状を有する。さらに、接触体は、カーテン生地の移動方向に対して垂直方向に沿って延在する。このような接触体を用いることで、接触体とカーテン生地との接触面積を接触体の長手方向に沿って増やすことができ、接触体とカーテン生地との間に、摩擦力などの抵抗力をより確実に生じさせることができる。
また、振動や衝撃が加えられた場合であっても、接触体の長手方向に沿った少なくとも一部の箇所でカーテン生地に接触させることができ、摩擦力などの抵抗力を常に生じさせることができる。
<第3の実施態様>
本発明の第3の実施態様は、本発明の第2の実施態様において、
前記接触維持体が、前記接触体を、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地に向かって移動可能に支持する支持体(例えば、後述する保持部材420など)をさらに有する。
接触維持体は支持体を有する。接触体は、支持体によって、巻取りローラから引き出されたカーテン生地に向かって移動可能に支持される。接触体は、支持体によって支持されるので、接触体とカーテン生地との間に、摩擦力などの抵抗力を安定的に生じさせることができる。
<第4の実施態様>
本発明の第4の実施態様は、本発明の第2の実施態様において、
前記接触体が、前記カーテン生地に向かって付勢され、前記カーテン生地との接触が維持される。
接触体は、カーテン生地に向かって付勢され、カーテン生地との接触が維持されるので、振動や衝撃が加えられた場合であっても、常に安定的に摩擦力などの抵抗力を安定的に生じさせることができる。
<第5の実施態様>
本発明の第5の実施態様は、本発明の第2の実施態様において、
前記接触体が、
前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が大きくなると、前記巻取りローラから離隔し、
前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が小さくなると、前記巻取りローラに近づく。
接触体は、巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が大きくなるに従って、巻取りローラから離隔する。また、接触体は、巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が小さくなるに従って、巻取りローラに近づく。接触体は、巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径に応じて移動し、接触体とカーテン生地との間に生ずる摩擦力などの抵抗力を一定に近づけることができる。
<第6の実施態様>
本発明の第6の実施態様は、本発明の第5の実施態様において、
前記支持体が係止部(例えば、後述する上端部424など)を有し、
前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が所定の直径より大きくなったときに、前記接触体は前記係止部によって係止され、前記接触体の移動が規制される。
巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が所定の直径より大きくなったときには、係止部によって接触体の移動が規制される。接触体の移動を規制することで、カーテン生地の直径が所定の直径より大きくなった場合には、巻取りローラに巻回されているカーテン生地に接触体を押圧することで抗力を発生させることができる。接触体の押圧による抗力によって接触体とカーテン生地との摩擦力を大きくし、カーテン生地をより安定的に保持することができる。
<第7の実施態様>
本発明の第7の実施態様は、
カーテン生地(例えば、後述するカーテン生地100など)を巻取り又は引き出し可能な巻取りローラ(例えば、後述する巻取りローラ200など)と、
前記巻取りローラから離隔して位置し、互いに平行に配置された2本のガイドレールであって、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地を直線に沿って案内する直線レール部(例えば、後述する第1の直線部330など)と、前記直線レール部を経て前記カーテン生地を湾曲させて案内する湾曲レール部(例えば、後述する湾曲部360など)と、を含む2本のガイドレール(例えば、後述するガイドレール300など)と、
前記巻取りローラと前記直線レール部との間に配置され、前記巻取りローラと前記直線レール部との間に延在するカーテン生地の少なくとも一部との接触を維持する接触維持体であって、係止部(例えば、後述する上端部424など)を有する支持体(例えば、後述する保持部材420など)と、前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が所定の直径より大きくなったときに、前記係止部によって係止され移動が規制される接触体(例えば、後述する接触体410など)と、を有する接触維持体(例えば、後述する接触維持部400など)と、を備えるロールカーテン装置が提供される。
接触体とカーテン生地との接触を維持することで、接触体とカーテン生地との間に摩擦力などの抵抗力を生じさせることができる。カーテン生地を巻取るための力が巻取りローラから生じた場合でも、接触体とカーテン生地との間の抵抗力によって、カーテン生地が巻取りローラに巻取られることを防止し、カーテン生地を巻取りローラから引き出した状態で一定の位置に保持することができる。
さらに、巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が所定の直径より大きくなったときには、係止部によって接触体の移動が規制される。接触体の移動を規制することで、カーテン生地の直径が所定の直径より大きくなった場合には、巻取りローラに巻回されているカーテン生地に接触体を押圧することで抗力を発生させることができる。接触体の押圧による抗力によって接触体とカーテン生地との摩擦力を大きくし、カーテン生地をより安定的に保持することができる。
<第8の実施態様>
本発明の第8の実施態様は、
付勢力によってカーテン生地(例えば、後述するカーテン生地100など)を収納するとともに、収納したカーテン生地を導出可能な収納部(例えば、後述する巻取りローラ200など)と、
カーテン生地の前記収納部への収納量に基づいてカーテン生地への抵抗力を発生させる抵抗力発生部(例えば、後述する接触維持部400など)と、を備えるカーテン装置が提供される。
カーテン生地の収納部への収納量に基づいてカーテン生地への抵抗力を発生させるので、摩擦力が低下するような場合でも抵抗力の発生により、カーテン生地を常に安定的に保持することができる。
<<<<本実施の形態の詳細>>>>
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。
<<<ロールカーテン装置10の概要>>>
図1〜図7に示すように、本実施の形態によるロールカーテン装置10は、主に、カーテン生地100と、巻取りローラ200と、ガイドレール300と、接触維持部400とを有する。
図1〜図3に示すように、カーテン生地100は、ガイドレール300によって案内され移動できる。図1は、カーテン生地100が全て開けられている状態を示す斜視図である。図2は、カーテン生地100が途中まで閉じられている状態を示す斜視図である。図3は、カーテン生地100が全て閉じられている状態を示す斜視図である。このように、カーテン生地100が移動することで、運転席の天部に取り付けられている天窓20(図1参照)を覆ったり出現させたりすることができる。以下では、ロールカーテン装置10を、車両の運転席の天窓20に適用する場合について説明する。
<<カーテン生地100>>
図4は、カーテン生地100の概略の構成を示す斜視図である。
<形状及び材料>
カーテン生地100は、厚さが薄く、可撓性を有し、後述する巻取りローラ200に巻回されることができる。カーテン生地100は、重ねあわされたときには、全体で弾性変形することができる。カーテン生地100は、遮光性を有する。なお、カーテン生地100は、断熱性を有していてもよい。
図3に示すように、カーテン生地100で運転席の天窓20を覆うことで、光や熱を遮ることができる。なお、適度に光を透過させるか、全く光を透過させないかの透光の程度は、車両を使用するときの状態や運転席の環境などに応じて適宜に選択すればよい。さらに、後述するように、カーテン生地100は、操作者によって引き出されたり押し戻されたりするため、可撓性を有するともに、耐久性の高い材料によって構成されるのが好ましい。
カーテン生地100は、車両の運転席の天窓20の全体を覆う程度の大きさを有する。例えば、カーテン生地100は、車両の天窓20よりも若干大きく形成されている。カーテン生地100は、天窓20の形状に応じた形状を有すればよい。本実施の形態では、カーテン生地100は、移動方向に沿って長尺な矩形状の形状を有する。カーテン生地100は、移動方向に沿って長尺な形状である必要はなく、運転席の天窓20を覆うことができる形状であればよい。
図4に示すように、カーテン生地100は、2つの側端辺110と、先端辺120と、終端辺130との4つの端辺を有する。2つの側端辺110は、カーテン生地100の長手方向に沿った端辺であり、互いに向かい合い、カーテン生地100の移動方向に沿って位置する端辺である。2つの側端辺110は、後述するガイドレール300によって案内される。先端辺120は、カーテン生地100の短手方向に沿った端辺であり、後述するスライダー140が取り付けられ、操作者によって操作される端辺である。終端辺130は、カーテン生地100の短手方向に沿った端辺であり、後述する巻取りローラ200に取り付けられる端辺である。
<膨出部150>
図8Aに示すように、カーテン生地100の2つの側端辺110には、側端辺110に沿って複数の膨出部150が設けられている。複数の膨出部150は、カーテン生地100の短手方向に沿って側端辺110から垂直に突出する。複数の膨出部150は、側端辺110に等間隔に配置され、互いに平行になるように配置される。
<脚部152及び頭部154>
膨出部150は、脚部152及び頭部154を有し、頭部154が脚部152よりも大きく形成されている。脚部152及び頭部154は、金属などの摩耗しにくい材料で構成される。後述するガイドレール300のインナーレール320のスリット326から頭部154が抜け出ないように、カーテン生地100をインナーレール320のスリット326に沿って移動可能に掛止させることができる。このようにすることで、インナーレール320の長手方向にのみにカーテン生地100を移動させることができる。
膨出部150の形状や個数等は、特に限定されない。インナーレール320からの膨出部150の抜け止めを確実にでき、膨出部150がインナーレール320と円滑に接触するのが好ましい。
<筒状部122>
図4に示すように、カーテン生地100の先端辺120は、カーテン生地100が折り返されて縫着され、筒状部122が形成されている。筒状部122に芯材124を挿入することができる。芯材124の挿入によって筒状部122を膨出させ、突条を先端辺120に形成することができる。芯材124として、例えば、ピアノ線などの剛性が高くかつある程度に変形できる線材が使用される。このような線材を用いることで筒状部122への芯材124の挿入を容易にすることができる。
<スライダー140>
図1〜図3に示すように、スライダー140は、カーテン生地100の先端辺120に着脱可能に取り付けられる。スライダー140は、カーテン生地100を移動させるときに、操作者が操作するための部材である。操作者は、スライダー140に手を乗せて動かすことで、カーテン生地100を移動させることができる。
スライダー140は、長尺な形状を有し、取付溝142(図11参照)が、スライダー140の長手方向に沿って形成されている。筒状部122に形成された突条を取付溝142に収納することで、スライダー140をカーテン生地100の先端辺120に係止させることができる。このようにして、スライダー140をカーテン生地100の短手方向に沿って着脱可能に取り付けることができる。
スライダー140は、アルミなどの金属によって構成される。スライダー140は、剛性が高く軽い材料であればよく、プラスチックなどの樹脂で構成してもよい。カーテン生地100の先端辺120にスライダー140を取り付けることで、カーテン生地100の先端辺120の形状を一定に保つことができ、移動の過程で先端辺120の近くでカーテン生地100が変形することを防止して、カーテン生地100を円滑に移動させることができる。
スライダー140の2つの端部には、スライダー本体146が取り付けられる(図1〜図3、図5〜図7及び図11参照)。スライダー本体146は、スライダー140の長手方向(カーテン生地100の短手方向)に沿って突出する。スライダー140から突出するスライダー本体146は、アウターレール310に摺動可能に収納されて、アウターレール310によって案内される。スライダー本体146がアウターレール310によって案内されることで、カーテン生地100の先端辺120は、アウターレール310に沿って移動する。
さらに、上述したように、カーテン生地100の2つの側端辺110に、複数の膨出部150(図8A参照)が設けられており、膨出部150はインナーレール320のスリット326に案内される。このため、スライダー本体146がアウターレール310によって案内されると、カーテン生地100の側端辺110は、インナーレール320のスリット326に沿って移動し、カーテン生地100は、ガイドレール300の長手方向の形状に応じて変形しつつ移動することができる。
<筒状部132>
図4に示すように、カーテン生地100の終端辺130は、先端辺120と同様に、カーテン生地100が折り返されて縫着され、筒状部132が形成されている。筒状部132に芯材134を挿入することができる。芯材134の挿入によって筒状部132を膨出させ、突条を筒状部132に形成することができる。
後述する巻取りローラ200には、取付溝210が、巻取りローラ200の長手方向に沿って形成されている(図10、図11及び図12)。筒状部132に形成された突条を取付溝210に収納することで、巻取りローラ200をカーテン生地100の終端辺130に係止させることができる。
<<巻取りローラ200>>
図5、図6、図7及び図10〜図12に示すように、巻取りローラ200は、長尺で略円柱形の形状を有する。巻取りローラ200の両端は、互いに向かい合う2つの支持プレート500に回転可能に取り付けられる。すなわち、巻取りローラ200は、2つの支持プレート500によって回転可能に挟持される。具体的には、巻取りローラ200は、カーテン生地100の短手方向に沿って配置されて、2つの支持プレート500に着脱可能に取り付けられる。
巻取りローラ200の内部には、トーションバネなどの付勢手段(図示せず)が収納されている。巻取りローラ200は、付勢手段によって巻取り方向に回転するように付勢される。
巻取りローラ200の外周面には、取付溝210が、巻取りローラ200の長手方向の全体に亘って形成されている。取付溝210は、スリット部と収納部とを有する。
スリット部は、筒状部132の厚さ程度の幅を有し、スリット部には、カーテン生地100の終端辺130の筒状部132が挿入される。収納部は、カーテン生地100の終端辺130に形成された突条の太さ程度の直径を有し、収納部には、終端辺130の突条が挿入される。スリット部の幅は、収納部の直径よりも細く、筒状部132に形成された突条を、取付溝210に係止することができ、カーテン生地100の終端辺130を巻取りローラ200に着脱可能に取り付けることができる。
このように、カーテン生地100の終端辺130は、巻取りローラ200に取り付けられ、巻取りローラ200が、巻取り方向に、例えば、図6及び図10〜図12の反時計回りに回転すると、カーテン生地100は、巻取りローラ200に巻回される。また、巻取りローラ200が、巻取り方向と反対方向の解放方向に、例えば、図6及び図10〜図12の時計回りに回転すると、カーテン生地100は、巻取りローラ200から解放されて引き出される。
<<ガイドレール300>>
図1〜図7に示すように、2本のガイドレール300は、平行に、かつ、互いに向かい合って配置される。ガイドレール300は、全体として長尺な形状を有する。ガイドレール300は、カーテン生地100の移動方向を画定する。カーテン生地100は、ガイドレール300に沿って案内される。カーテン生地100が巻取りローラ200から引き出されたときには、カーテン生地100は、2本のガイドレール300によって案内され、2本のガイドレール300の間で伸張し延在する。
本実施の形態では、ガイドレール300は、運転席の天部の形状に応じた形状を有する。具体的には、2本のガイドレール300は、第1の直線部330と屈曲部340と第2の直線部350と湾曲部360とを有する。第1の直線部330及び第2の直線部350は、屈曲部340を介して滑らかに連結されている。第2の直線部350及び湾曲部360は、滑らかに連結されている。第1の直線部330と屈曲部340と第2の直線部350と湾曲部360が一体となってガイドレール300が形成される。
ロールカーテン装置10が、運転席の天部に取り付けられたときには、第1の直線部330は、水平方向に配置され、運転席の後側の天部に位置する。第2の直線部350は、水平方向から若干傾いた方向に配置され、運転席の中程の天部に位置する。湾曲部360は、運転席の前側の天部に位置する。運転席の前側の天部は、湾曲して形成されており、運転席の前側の天部に沿うように、湾曲部360は、位置づけられる。
<導入端部332、導入係止体334及び最大巻取り状態>
図10〜図12に示すように、第1の直線部330は、導入端部332を有する。導入端部332は、巻取りローラ200と向かい合い、巻取りローラ200から導出されたカーテン生地100は、導入端部332に案内されてガイドレール300に導入される。2つの支持プレート500には、導入端部332の近傍に導入係止体334がガイドレール300に向かって設けられている。導入係止体334は、スライダー140に設けられている係止片144を係止する。
スライダー140が操作者によって操作されて導入端部332に向かって移動し、スライダー140が導入端部332の近傍まで到達すると(図1参照)、スライダー140の係止片144は導入係止体334によって係止される(図11参照)。導入係止体334によって係止片144を係止することで、スライダー140の移動を規制することができる。係止片144が導入係止体334によって係止された状態が、カーテン生地100が巻取りローラ200に最も巻回された状態(以下、最大巻取り状態と称する)となる(図11参照)。
<先端部362、先端係止体364及び最大引き出し状態>
湾曲部360は、先端部362を有する。先端部362は、ガイドレール300の先端であり、巻取りローラ200から導出されたカーテン生地100は、ガイドレール300に案内されて先端部362まで到達することができる(図3参照)。先端部362には先端係止体364が設けられている。先端係止体364は、スライダー140に設けられている係止片144を係止する。
スライダー140が操作者によって操作されて先端部362に向かって移動し(図2参照)、スライダー140が先端部362の近傍まで到達すると(図3参照)、スライダー140の係止片144は先端係止体364によって係止される。先端係止体364によって係止片144を係止することで、スライダー140の移動を規制することができる。係止片144が先端係止体364によって係止された状態が、カーテン生地100が巻取りローラ200から最も引き出された状態(以下、最大引き出し状態と称する)となる(図10参照)。
<巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径>
巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は、カーテン生地100が巻取りローラ200に巻回された長さによって定まる(図1〜図3及び図10〜図12参照)。言い換えれば、巻取りローラ200から引き出されたカーテン生地100の長さの残りの長さによって定まる。
カーテン生地100が巻取りローラ200に最も巻回された状態である最大巻取り状態である場合には、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最大となる(図11参照)。一方、カーテン生地100が巻取りローラ200から最も引き出された状態である最大引き出し状態である場合には、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最小となる(図10参照)。
<ガイドレール300のその他の形状及び構成>
上述したように、ガイドレール300は、運転席の天部の形状に応じた形状を有する。したがって、ガイドレール300の形状は、運転席の天部の形状に合わせて、直線部と湾曲部のみからなるものや、直線部のみかなるもの、湾曲部のみからなるものなど、適宜に定めることができる。
<アウターレール310及びインナーレール320>
図8A、図8B及び図8Cに示すように、ガイドレール300は、アウターレール310及びインナーレール320を有する。アウターレール310の全体に亘ってインナーレール320の全体が収納される。アウターレール310は、ガイドレール300の外形を画定する。
<アウターレール310>
図8Bは、アウターレール310の断面を示す断面図である。アウターレール310は、略U字状の断面を有する。アウターレール310は、底部312と、底部312を挟んで互いに向かい合う2つの側部314とを有する。2つの側部314の端部には、当接部316が形成されている。
<インナーレール320>
図8Cは、インナーレール320の断面を示す断面図である。インナーレール320は、略V字状の断面を有する。インナーレール320は、膨出部150の頭部154が収納される収納部322と、アウターレール310と係合する2つの係合部324を有する(図8A参照)。収納部322は略矩形の断面を有する。2つの係合部324は、端部が収納部322に連結され、収納部322から離隔するに従って、互いに拡がるように形成されている。
収納部322は、膨出部150の脚部152が配置されるスリット326を有する。スリット326は、インナーレール320の長手方向に沿って形成される。スリット326の幅は、膨出部150の頭部154の大きさよりも細く、頭部154がインナーレール320から抜け出ないように構成される(図8A参照)。膨出部150の頭部154が収納部322に掛止されつつ、スリット326に沿って膨出部150の脚部152が移動することで、カーテン生地100をガイドレール300に沿って案内することができる。
インナーレール320は、可撓性を有しかつ摩耗しにくい樹脂などによって構成される。可撓性を有するので変形しやすく、インナーレール320とアウターレール310との着脱を容易にすることができる。摩耗しにくい樹脂で形成しているので、膨出部150の脚部152や頭部154と摺動しても安定的に円滑に案内することができる。
インナーレール320は、アウターレール310の内部で、カーテン生地100の短手方向に沿って変位することができる。インナーレール320がアウターレール310に押し込まれた場合には、インナーレール320の底部328が、アウターレール310の底部312に到達するまでインナーレール320は変位できる。
インナーレール320がアウターレール310に引き出された場合には、係合部324がアウターレール310の当接部316と当接し、インナーレール320を係止することができる。インナーレール320を係止することで、インナーレール320がアウターレール310から抜け出ることを防止することができる。
このように、インナーレール320は、アウターレール310内で移動することができ、カーテン生地100の移動に際して、カーテン生地100の短手方向成分の力が加えられた場合であっても、インナーレール320が変位することで、カーテン生地100が変形することを防止し、カーテン生地100を円滑に移動させることができる。
<<接触維持部400>>
接触維持部400は、接触体410と保持部材420とを有する。
<接触体410の形状>
図9Aは、接触体410の長手方向の全体を示す正面図である。図9Bは、接触体410の側面を示す側面図である。
接触体410は、長尺で略円柱形の形状を有する。接触体410の長手方向の2つの端部は、突出部412を有する。突出部412は、接触体410の長手方向(カーテン生地100の短手方向)に沿って突出するように、接触体410の両端に設けられている。
突出部412は、おおよそ直方体状の形状を有する。突出部412は、互いに向かい合う平行な2つの平面部416を有する。突出部412の2つの平面部416が、保持部材420の溝部422に係合され、接触体410は、溝部422によって案内される。
<接触体410の動作>
2つの支持プレート500の各々に、保持部材420が互いに向かい合うように取り付けられている。保持部材420には、溝部422が形成されている。溝部422は、互いに向かい合う2つの壁面部を有する。突出部412の2つの平面部416が、溝部422の2つの壁面部と係合することで、接触体410は溝部422によって案内される。
ロールカーテン装置10が運転席の天部に取り付けられたときに、溝部422が上下方向に向かうように、保持部材420は支持プレート500に取り付けられる(図10〜図12参照)。なお、溝部422は、接触体410が、巻取りローラ200とガイドレール300との間に延在するカーテン生地100に向かって移動できるように配置されればよく、必ずしも上下方向に向かうように配置する必要はない。例えば、溝部422の向きは、巻取りローラ200とガイドレール300との間に延在するカーテン生地100の法線方向などにできる。溝部422の長手方向の向きは、カーテン生地100の移動方向とは異なる方向であればよい。
上述したように、接触体410の突出部412が溝部422に係合し、接触体410が溝部422に沿って上下方向に移動可能に取り付けられる。接触体410の突出部412は、溝部422に案内されつつ溝部422を上下方向に円滑に移動することができる。このようにして、接触体410は、2つの支持プレート500によって上下方向に移動可能に挟持される。また、突出部412の2つの平面部416が、溝部422の2つの壁面部と係合するので、カーテン生地100から移動方向の力が接触体410に加えられた場合でも、接触体410の回転運動を防止することができる。接触体410の回転を防止することで、接触体410をカーテン生地100に押圧して安定的に接触させることができる。
<接触体410の位置>
後述するように、接触体410は、巻取りローラ200の斜め上側に配置される。巻取りローラ200から導出されたカーテン生地100は、接触体410と常に接触する。接触体410を、常にカーテン生地100と接触させることで、移動体の振動や衝撃などがロールカーテン装置10に伝わった場合でも、カーテン生地100を保持することができ、カーテン生地100が巻取られることを防止することができる。
上述したように、カーテン生地100が最大巻取り状態である場合には、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最大となる。カーテン生地100の直径が最大である場合には、接触体410は、巻取りローラ200に巻回されている状態のカーテン生地100と接触する。
一方、カーテン生地100が巻取りローラ200から最も引き出された状態である最大引き出し状態である場合には、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最小となる。カーテン生地100の直径が最小である場合には、接触体410は、巻取りローラ200から引き出された状態のカーテン生地100と接触する。
接触体410は、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径に応じて、保持部材420の溝部422に沿って上下方向に移動する。接触体410の動作と、カーテン生地100及び接触体410の接触の状態とについては、後で詳述する。
<保持部材420>
図10〜図12に示すように、保持部材420に形成されている溝部422は、上端部424を有する。上端部424は、突出部412を係止することができる。上述したように、接触体410は、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径に応じて上下方向に移動し、突出部412は、溝部422に沿って上下方向に移動する。
カーテン生地100が巻取りローラ200に巻回されるに従って、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径が大きくなり、接触体410は、徐々に上方向に移動する。接触体410の上方向の移動により突出部412が上端部424に到達したときには、突出部412は上端部424によって係止される。
突出部412が上端部424によって係止されると、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径がさらに大きくなった場合でも、接触体410は、上方向にさらに移動することはできず、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100を押圧する。接触体410の押圧により、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100は窪む。カーテン生地100が窪むことで、接触体410との接触面積を大きくできる。巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100と接触体410との接触状態については、後で詳述する。
<溝部414>
図9Cは、接触体410の断面を示す断面図である。図9A及び図9Cに示すように、接触体410の側面には、長手方向に沿って溝部414が形成されている。ロールカーテン装置10が運転席の天部に取り付けられたときに、溝部414が上向きになるように配置される。溝部422が上向きに配置されることで、溝部414がカーテン生地100と接触することはない。
溝部414を接触体410に設けたことにより、接触体410の剛性を高めることができ、カーテン生地100の移動によって接触体410に摩擦力が加えられても、接触体410が変形しにくくでき、カーテン生地100に接触体410を安定的に接触させることができる。
本実施の形態では、接触体410の自重のみで、接触体410をカーテン生地100に接触させて押圧する例を示したが、バネなどの付勢力を接触体410に加えて、接触体410をカーテン生地100に接触させて押圧してもよい。
また、本実施の形態では、接触体410は、回転せずに上下方向の移動のみができるように保持されている例を示したが、接触体410を回転できるように保持してもよい。カーテン生地100の材質や表面処理や表面の粗さなどに応じて、接触体410を回転させるか否かを適宜に定めればよい。
さらに、本実施の形態では、接触体410が、上下方向のみに移動できるように保持されている例を示したが、接触体410の移動方向は、上下方向の成分とは異なる方向の成分が含まれていてもよい。例えば、接触体410の移動方向に、前後方向(カーテン生地100の移動方向)の成分が含まれてもよい。具体的には、接触体410を、斜め方向に直線移動させたり、円弧などの曲線状に沿った曲線移動させたりすることができる。このように、接触体410の移動方向に、上下方向の成分が含まれていればよい。バネなどの付勢手段を接触体410に設けたり、カーテン生地100の動作に応じて連動して接触体410が移動する連動機構(例えば、ギヤボックスやウォームホイールやプーリー及びベルト)などを接触体410に設けることで、接触体410を所望する方向に移動させることができ、接触体410をカーテン生地100に常に接触させることができる。
<<カーテン生地100の移動に伴う接触体410の動作>>
図10〜図12は、カーテン生地100の移動に伴う接触体410の動きを示す概略図である。上述したように、巻取りローラ200からカーテン生地100が引き出された長さに応じて、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径が定まる。さらに、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径に応じて、接触体410の位置が定まる。
<最大引き出し状態>
図10に示すように、カーテン生地100が、巻取りローラ200から最も引き出された最大引き出し状態であるときには(図3参照)、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最も小さくなる。
この場合には、接触体410は、自重によりカーテン生地100を押圧するとともに、最も低い位置に移動する。カーテン生地100が、最大引き出し状態であるときには、インナーレール320のスリット326と接触する膨出部150の数が増え、膨出部150とスリット326との間の摩擦力が大きくなる。このため、カーテン生地100への接触体410の押圧による抗力が小さい場合であっても、巻取りローラ200の付勢力と、膨出部150とスリット326との間の摩擦力とを均衡させて、カーテン生地100を最大引き出し状態で維持することができる。
<途中状態>
図12に示すように、カーテン生地100が、巻取りローラ200からある程度に引き出された途中状態であるときには(図2参照)、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径も最小と最大との間の大きさになる。
この場合は、接触体410は、自重によりカーテン生地100を押圧するとともに、中ほどの位置に移動する。カーテン生地100が、途中状態であるときには、インナーレール320のスリット326と接触する膨出部150の数は、最大引き出し状態よりも減るが、ある程度の数を確保することができ、膨出部150とスリット326との間の摩擦力を維持することができる。このため、カーテン生地100への接触体410の押圧による抗力が小さい場合であっても、巻取りローラ200の付勢力と、膨出部150とスリット326との間の摩擦力とを均衡させて、操作者が所望する一定の位置にカーテン生地100を維持することができる。
<最大巻取り状態>
図11に示すように、カーテン生地100が、巻取りローラ200に最も巻取られた最大巻取り状態であるときには(図1参照)、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は最も大きくなる。
最大巻取り状態であるときには、巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さは短く、インナーレール320のスリット326と接触する膨出部150の数は最も少なくなり、膨出部150とスリット326との間の摩擦力が小さくなる。
一方、最大巻取り状態である場合に、接触体410の突出部412は、保持部材420の上端部424によって係止され、接触体410の上方向への移動が規制される。接触体410は、突出部412が上端部424によって係止されると、上方向に移動することはない。カーテン生地100が、最大巻取り状態であるときには、接触体410は、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100を押圧する。カーテン生地100への押圧で、巻回されているカーテン生地100が弾性変形し、弾性変形によって接触体410とカーテン生地100との間に抗力が生ずる。
さらに、弾性変形によって巻回されているカーテン生地100は窪み、接触体410との接触面積が大きくなる。
このため、膨出部150とスリット326との間の摩擦力が小さい場合でも、巻回されているカーテン生地100の弾性変形による抗力や、接触面積の増大により、接触体410とカーテン生地100との間の摩擦力を大きくすることができる。巻取りローラ200の付勢力と、接触体410とカーテン生地100との間の摩擦力との均衡により、カーテン生地100を最大引き出し状態で維持することができる。
<係止開始状態>
巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さが所定の長さ(以下、係止開始長さと称する。)のときに、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径は、所定の直径(以下、係止開始直径と称する。)となり、接触体410の突出部412は上端部424によって係止される。
<カーテン生地100が係止開始長さよりも短い状態>
巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さが係止開始長さよりも短くなり、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径が、係止開始直径よりも大きくなると、接触体410の突出部412は上端部424に常に係止される。
また、巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さが徐々に短くなると、インナーレール320のスリット326と接触する膨出部150の数は徐々に少なくなり、膨出部150とスリット326との間の摩擦力が徐々に小さくなる。
巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さが、係止開始長さ未満となって、さらに短くなると、膨出部150とスリット326との間の摩擦力が徐々に小さくなる。巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さに応じて、巻取りローラ200に巻回されたカーテン生地100の直径が、徐々に大きくなる。巻回されたカーテン生地100の直径が徐々に大きくなるに従って、接触体410は、巻回されたカーテン生地100を徐々に押圧し、カーテン生地100の弾性変形によって接触体410とカーテン生地100との間の抗力が徐々に大きくなる。
このように、巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100の長さが、徐々に短くなるに従って、膨出部150とスリット326との間の摩擦力は徐々に小さくなるが、接触体410とカーテン生地100との間の抗力が徐々に大きくなる。このように、巻取りローラ200の付勢力と、接触体410とカーテン生地100との間の摩擦力との均衡により、操作者が、スライダー140から手を離した場合でも、その状態を維持することができ、移動体の振動や衝撃などがロールカーテン装置10に伝わった場合でも、カーテン生地100が移動することを防止できる。
図10〜図12に示したように、最大引き出し状態と最大巻取り状態との間で、巻取りローラ200から引き出されるカーテン生地100は、接触体410と常に接触する。接触体410は、保持部材420の溝部422に沿って上下方向に移動することができる。接触体410は、上下方向に移動できるが、接触体410の最下点Lは、常に、カーテン生地100の導入口336よりも下方に位置する。言い換えれば、接触体410の最下点Lは、カーテン生地100の導入口336よりも巻き取りローラ側に常に位置する。このように、接触体410の上下動に応じて接触体410の最下点Lを位置づけることで、カーテン生地100を常に押圧しつつ、接触体410の上下方向の位置に応じた適切な摩擦力を発生させることができる。
<<支持プレート500>>
2つの支持プレート500は、互いに向かい合うように配置されている。支持プレート500は、第1支持部502と第2支持部504とを有し、一体に形成されている。第1支持部502は、互いに向かい合い、主に、巻取りローラ200及び接触体410を一定の位置に挟持する。第2支持部504は、互いに向かい合い、ガイドレール300を一定の位置に挟持する。このように、巻取りローラ200及び接触体410は、2つの支持プレート500によって挟持される。
支持プレート500は、ボルトやネジなどによって運転席の天部に固定される。支持プレート500を介して、ロールカーテン装置10の全体が、運転席の天部に取り付けられる。
<<その他>>
ロールカーテン装置を建設機械のキャビンの天部に沿って設ける例を説明してきたが、キャビンのほかにキャノピにロールカーテンを設けてもよい。移動体の運転席に設けられ運転席の上部を覆うロールカーテン装置であればよい。さらに、移動体の運転席だけでなく、水平に設けられた天窓20を覆うものであればよい。
また、ロールカーテン装置を建設機械などの移動体のキャビンの天部に沿って設ける例を説明してきたが、カーテン生地を鉛直方向に沿って配置するようにしてもよい。
100 カーテン生地
200 巻取りローラ
300 ガイドレール
326 スリット
400 接触維持部
410 接触体
420 保持部材
424 上端部

Claims (6)

  1. カーテン生地を巻取り又は引き出し可能な巻取りローラと、
    互いに向かい合って配置され案内路を有する2本のガイドレールであって、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地を前記案内路に沿って案内する2本のガイドレールと、
    前記巻取りローラと前記ガイドレールとの間に延在するカーテン生地に向かって移動できカーテン生地との接触を維持する接触維持体と、を備えるロールカーテン装置。
  2. 前記接触維持体は、長尺な形状を有し、前記カーテン生地の移動方向に対して垂直方向に沿って延在する接触体を有する、請求項1に記載のロールカーテン装置。
  3. 前記接触維持体は、前記接触体を、前記巻取りローラから引き出されたカーテン生地に向かって移動可能に支持する支持体をさらに有する、請求項2に記載のロールカーテン装置。
  4. 前記接触体は、前記カーテン生地に向かって付勢され、前記カーテン生地との接触が維持される、請求項2に記載のロールカーテン装置。
  5. 前記接触体は、
    前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が大きくなると、前記巻取りローラから離隔し、
    前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が小さくなると、前記巻取りローラに近づく、請求項3に記載のロールカーテン装置。
  6. 前記支持体は係止部を有し、
    前記巻取りローラに巻回されているカーテン生地の直径が所定の直径より大きくなったときに、前記接触体は前記係止部によって係止され、前記接触体の移動が規制される、請求項5に記載のロールカーテン装置。
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