JP2013252742A - 車両用ロールシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付ばらつきによって遮光シートの摺動抵抗が大きくなることを抑制でき、且つ、環境変化に伴って遮光シートの見栄えが悪化することを抑制できる車両用ロールシェード装置を提供する。
【解決手段】遮光シート21の表皮31は、折重ね部31aを有し、該折重ね部31aにおいて取付孔31bが形成され、折重ね部31aにおいてホルダ17(ガイド部16)に移動可能に遊挿され、遮光シート21の巻出しに伴いルーフ開口部における光を遮るように展開される。遮光シート21の線部材32は、表皮31の取付孔31bに遊挿され、遮光シート21の巻取り・巻出しに伴い表皮31とともに巻取り・巻出しされる。ホルダ17(ガイド部16)には、線部材32の遊挿された折重ね部31aを抜け止めする抜け止め部18が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に形成された開口部における光を開放する方向への遮光シートの巻取り及び遮る方向への遮光シートの巻出しをする車両用ロールシェード装置に関するものである。
従来、こうした車両用ロールシェード装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。図6に示すように、この装置は、車両のルーフに形成されたルーフ開口部の車両幅方向両縁部において車両前後方向に延設された一対のガイドレール80と、両ガイドレール80に案内される態様で巻取り・巻出しされる遮光シート90とを備える。
すなわち、ガイドレール80は、その断面において車両幅方向内側に開口する略コの字状のガイド部81を有する。このガイド部81は、その底壁の車両幅方向内側端から上向きに屈曲されたフランジ状の規制片81aを有する。
一方、遮光シート90は、その巻出しに伴いルーフ開口部における光を遮るように展開可能な布製の表皮91を備えるとともに、車両幅方向における表皮91の両縁部にそれぞれ結合されて両ガイドレール80に移動可能に装着される一対の樹脂製の案内帯92を備える。各案内帯92は、上向きで凸となる断面円弧板状に成形されて遮光シート90の移動方向に延在しており、頂点となる車両幅方向中央部において、例えば糸により表皮91の縁部に縫合されている。
そして、車両用ロールシェード装置は、遮光シート90の巻出し・巻取りにより、各ガイドレール80で案内帯92を案内しつつ、表皮91を展開・格納する。
なお、遮光シート90の案内帯92は、その車両幅方向内側端がガイド部81の規制片81aに係止されている。これにより、例えば表皮91に付加された外力で該表皮91が車両幅方向内側に引っ張られても、規制片81aにより案内帯92がガイド部81から車両幅方向内側に外れることが抑制される。
特開2011−6011号公報
ところで、特許文献1では、表皮91及び案内帯92の縫合ばらつきや、両ガイドレール80間の距離ばらつきなどで、例えば両規制片81a間の距離よりも両案内帯92間の距離の方が小さくなると、表皮91に車両幅方向の張力が発生する。この場合、各規制片81aに案内帯92が圧接するようになって、該案内帯92が規制片81aに食い付き、遮光シート90の摺動抵抗が大きくなってしまう。
また、樹脂製の案内帯92の場合には、該案内帯92が環境変化に応じて形状変化することで、表皮91に発生するしわの原因になることがある。
すなわち、図7の左側に示すように、当初の状態で常温の環境下にあるときには、遮光シート90の表皮91及び両案内帯92が共に形状変化の影響を受けることなく本来の状態で結合されている。この状態で、高温の環境下に移行すると、図7の中央に示すように、表皮91に対し両案内帯92が熱膨張によりその延在方向に伸長する形状変化を引き起こす。これにより、両案内帯92の形状変化に追従して表皮91が無理に引っ張られる。その後、再び、常温の環境下に移行すると(戻ると)、図7の右側に示すように、両案内帯92が熱収縮によりその延在方向に短縮する形状変化を引き起こす。これにより、両案内帯92が当初の形状に戻る。このとき、高温の環境下で引っ張られていた表皮91に弛みが発生することで、該表皮91にしわが発生する。従って、遮光シート90の見栄えが悪化することになっていた。
本発明の目的は、組付ばらつきによって遮光シートの摺動抵抗が大きくなることを抑制でき、且つ、環境変化に伴って遮光シートの見栄えが悪化することを抑制できる車両用ロールシェード装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に形成された開口部における光を開放するべく一方向に移動しつつ巻き取られ、前記開口部における光を遮るべく逆方向に移動しつつ巻き出される遮光シートと、前記遮光シートの移動方向に直交する一の方向である幅方向における該遮光シートの両縁部を前記移動方向に案内する互いに対向する一対のガイド部をそれぞれ有し、前記幅方向における前記開口部の両縁部において前記移動方向にそれぞれ延設された一対のガイドレールとを備える車両用ロールシェード装置において、前記遮光シートは、前記幅方向における両縁部に一対の折重ね部をそれぞれ有し、該両折重ね部において前記移動方向に開口する一対の取付孔がそれぞれ形成され、前記両折重ね部において前記両ガイド部に前記移動方向にそれぞれ移動可能に遊挿され、前記遮光シートの巻出しに伴い前記開口部における光を遮るように展開される表皮と、前記表皮の前記両取付孔にそれぞれ遊挿され、前記遮光シートの巻取り・巻出しに伴い前記表皮とともに巻取り・巻出しされる一対の線部材とを備え、前記両ガイド部には、前記線部材の遊挿された前記折重ね部を前記幅方向に抜け止めする一対の抜け止め部が配設されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記遮光シートは、前記両線部材の遊挿された前記表皮の前記両折重ね部が前記両ガイド部を前記移動方向にそれぞれ移動することで、巻取り・巻出しされる。そして、前記遮光シートは、前記開口部における光を開放及び遮蔽する。
また、前記線部材の遊挿された前記折重ね部は、前記ガイド部に遊挿されている。従って、例えば前記両ガイドレール間に距離ばらつきがあったとしても、前記折重ね部及び前記ガイド部の遊びの範囲で吸収することで、前記遮光シートが前記ガイド部と干渉して摺動抵抗が大きくなったりすることを抑制できる。一方、前記表皮に付加された外力で該表皮が前記幅方向に著しく引っ張られた場合には、前記抜け止め部により前記線部材の遊挿された前記折重ね部が抜け止めされることで、前記ガイド部から前記幅方向に外れることを抑制できる。
さらに、前記表皮は、その両折重ね部(取付孔)に前記両線部材が遊挿されていることで、これら両線部材に対して前記移動方向に移動可能となる。従って、例えば前記両線部材が環境変化に応じて形状変化をしてとしても、これにならって前記表皮が形状変化をすることはなく、該表皮にしわが発生することを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ロールシェード装置において、前記両ガイド部には、互いに対向する前記幅方向に開口する開口端部をそれぞれ有して前記移動方向に延設された一対のホルダがそれぞれ嵌挿されており、前記線部材の遊挿された前記折重ね部は、前記ホルダに遊挿されており、前記抜け止め部は、前記ホルダの前記開口端部を縮開することで形成されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記抜け止め部は、前記ガイド部(ガイドレール)とは別体である前記ホルダの前記開口端部に形成されていることで、例えば前記ガイドレールの製法上の制約や材料上の制約に縛られることなく、前記抜け止め部を成形することができる。従って、前記抜け止め部の形状の自由度を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ロールシェード装置において、前記ホルダは、前記開口端部を挟む両側の二箇所と、前記幅方向において前記開口端部の反対側の端部の一箇所とで前記ガイド部に当接することを要旨とする。
同構成によれば、例えば前記ガイド部(ガイドレール)への前記ホルダの組み付け時、前記開口端部が縮開するようにこれを弾性変形させれば、前記ガイド部への挿入開始時に前記開口端部の反対側の端部の一箇所のみでの当接にすることができ、前記ガイド部への挿入(嵌挿)を円滑に行うことができる。
本発明では、組付ばらつきによって遮光シートの摺動抵抗が大きくなることを抑制でき、且つ、環境変化に伴って遮光シートの見栄えが悪化することを抑制できる車両用ロールシェード装置を提供することができる。
本発明の一実施形態が適用される車両ルーフを示す斜視図。 同実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す横断面図。 同実施形態の抜け止め動作を示す横断面図。 同実施形態の組付け態様を示す横断面図。 従来形態を示す横断面図。 従来形態のシートのしわの発生態様を説明する模式図。
図1〜図5を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」といい、車両高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、自動車などの車両ルーフ10には、開口部としての略四角形のルーフ開口部10aが形成されるとともに、該ルーフ開口部10aに透光エリアを形成するガラス製又は樹脂製のルーフパネル11が設置されている。
車両ルーフ10には、図2に示すように、ルーフ開口部10aの車両幅方向両縁部において、例えばアルミニウム合金の押出材からなる一対のガイドレール12が前後方向に延設されるとともに、各ガイドレール12の後側において、例えば金属板からなるブラケット13が立設されている。そして、両ブラケット13には、ロールシェード装置20が支持されている。すなわち、ロールシェード装置20は、車両幅方向に延在する略円筒状の巻取り軸26を備えており、該巻取り軸26の車両幅方向両端部において該当のブラケット13に軸支されている。
巻取り軸26の外周部には、遮光シート21の一方の端末が固定されている。この遮光シート21の他方の端末は、車両幅方向に延在するガーニッシュ22に固着されている。このガーニッシュ22の車両幅方向両端部には、両ガイドレール12に前後方向に移動自在に装着される一対のシュー23が車両幅方向にそれぞれ突設されている。
ロールシェード装置20は、ガーニッシュ22とともに両シュー23がガイドレール12に沿って車両前方に移動することで、遮光シート21を巻き出しつつ、ルーフ開口部10aにおける光を遮蔽する。あるいは、ロールシェード装置20は、遮光シート21を巻き取ることで、ガーニッシュ22とともに両シュー23をガイドレール12に沿って車両後方に移動させつつ、ルーフ開口部10aにおける光を開放する。なお、巻取り軸26には、遮光シート21を回動付勢するための付勢手段(例えば捩りばねなど、図示略)が内蔵されている。
次に、遮光シート21の巻出し・巻取り時のガイドレール12による遮光シート21の移動案内態様について説明する。
図3に示すように、ガイドレール12は、その断面において車内側に開口する略コの字状のガイド部16を有する。このガイド部16は、その下壁16a及び上壁16bの車内側端から互いに対向する車両高さ方向に突設された一対のフランジ16c,16dを有する。また、ガイド部16は、下壁16a及びフランジ16cのなす角部の内壁部を略湾状に面取りしたホルダ保持部16eと、上壁16b及びフランジ16dのなす角部の内壁部を略湾状に面取りしたホルダ保持部16fとを有する。
ガイド部16内には、例えば可撓樹脂材からなるホルダ17が装着されている。このホルダ17は、略一定断面を有して前後方向(図3において紙面に直交する方向)に延設されている。ホルダ17は、その断面において車内側に開口する略U字状の本体部17aと、該本体部17aの車内側端から互いに対向する車両高さ方向に突設された一対の係合フランジ17b,17cとを有する。これら係合フランジ17b,17cは、前記両フランジ16c,16dの内壁面にそれぞれ当接又は近接するように車両高さ方向に延出している。
また、ホルダ17は、係合フランジ17bの上端からフランジ16cの上面に当接又は近接するように車内側に延出する延出片17dを有するとともに、係合フランジ17cの下端からフランジ16dの下面に当接又は近接するように車内側に延出する延出片17eを有する。ホルダ17の開口端部をなす両延出片17d,17eは、車内側から車外側に向かうに従って車両高さ方向に互いに近付くようにそれぞれ傾斜しており、これら延出片17d,17eが最も縮開されたそれらの車外側端において抜け止め部18を形成する。
さらに、ホルダ17は、本体部17a及び係合フランジ17bのなす角部の外壁部を略湾状に突出させた保持突部17fと、本体部17a及び係合フランジ17cのなす角部の外壁部を略湾状に突出させた保持突部17gとを有する。ガイド部16内に装着されたホルダ17は、基本的にホルダ保持部16e,16fにそれぞれ当接する保持突部17f,17g(ホルダ17の開口端部を挟む両側)の二箇所の接触部T1,T2と、ガイド部16に当接する本体部17aの車外側端(ホルダ17の開口端部の反対側の端部)の一箇所の接触部T3とで、ガイド部16に嵌挿・保持されている。
そして、互いに対向する両ホルダ17(ガイド部16)により、遮光シート21の車両幅方向(移動方向に直交する一の方向)両縁部の前後方向への移動が案内されている。
すなわち、遮光シート21は、例えば布製の表皮31を備える。この表皮31は、一方の端末が巻取り軸26の外周部に固定され、他方の端末がガーニッシュ22に固着されて、遮光シート21の巻出しに伴いルーフ開口部10aにおける光を遮るように展開される。
表皮31の車両幅方向における各縁部は、車外側から車内側に転向するように上方からその長手方向(移動方向)全長に亘って折り重ねられ糸24により縫合されることで折重ね部31aを形成する。そして、表皮31の車両幅方向における各縁部には、折重ね部31aにおいて前後方向(移動方向)に開口する取付孔31bが形成されている。
また、遮光シート21は、表皮31の各取付孔31bに遊挿される、例えば可撓樹脂材からなる断面略円形の線部材32を備える。この線部材32は、一方の端末が巻取り軸26の外周部に固定され、他方の端末がガーニッシュ22に固着されて、遮光シート21の巻取り・巻出しに伴い表皮31(折重ね部31a)とともに巻取り・巻出しされる。ただし、表皮31及び線部材32は、ガーニッシュ22等に対して互いに独立して固定されており、従って前後方向等に対して相対移動可能となっている。
そして、遮光シート21は、線部材32の遊挿された表皮31の各折重ね部31aにおいて、各ホルダ17(ガイド部16)に前後方向に移動可能に遊挿されており、該ホルダ17(ガイド部16)により前後方向への移動が案内されている。すなわち、両延出片17d,17eは、前記抜け止め部18を除いて遮光シート21から離れる形状を呈している。このため、両延出片17d,17eは遮光シート21に対して全面にて接触することがなく、遮光シート21が移動する際の摺動抵抗を小さくすることができる。
また、線部材32の遊挿された各折重ね部31aは、ホルダ17の開口端部に形成された前記抜け止め部18により車両幅方向に抜け止めされている。従って、図4に示すように、例えば表皮31に付加された外力で該表皮31が車内側に著しく引っ張られた場合には、抜け止め部18により線部材32の遊挿された折重ね部31aが抜け止めされることで、ホルダ17(ガイド部16)から車内側に外れることが抑制される。
次に、本実施形態の動作について説明する。
まず、遮光シート21が巻取り軸26に巻き取られ、ガーニッシュ22が巻取り軸26の遮光シート21に当接又は近接する車両後方に位置しているとする。このとき、遮光シート21は、ルーフ開口部10aにおける光を開放する。
この状態で、ガーニッシュ22を車両前方に移動させると、遮光シート21は、各ホルダ17(ガイド部16)内で線部材32の遊挿された折重ね部31aを車両前方に移動させつつ、巻取り軸26から巻き出される。これに伴い、遮光シート21は、ガーニッシュ22の移動量に応じてルーフ開口部10aにおける光の一部を遮蔽する。そして、ガーニッシュ22を最大限に車両前方に移動させると、遮光シート21は、ルーフ開口部10aにおける光を遮蔽する。
一方、この状態で、ガーニッシュ22を車両後方に移動させると、遮光シート21は、各ホルダ17(ガイド部16)内で線部材32の遊挿された各折重ね部31aを車両後方に移動させつつ、巻取り軸26に巻き取られる。これに伴い、遮光シート21は、ガーニッシュ22の移動量に応じてルーフ開口部10aにおける光の一部を開放(遮蔽)する。そして、ガーニッシュ22が巻取り軸26周りの遮光シート21に当接又は近接するまで最大限にガーニッシュ22を車両後方に移動させると、遮光シート21は、ルーフ開口部10aにおける光を開放する。
ここで、線部材32の遊挿された折重ね部31aは、ホルダ17(ガイド部16)に遊挿されている。従って、例えば両ガイドレール12間に車両幅方向の距離ばらつきがあったとしても、図3に2点鎖線にて併せ示したように、折重ね部31a及びホルダ17の遊びの範囲で吸収することで、移動時に遮光シート21がホルダ17と干渉して摺動抵抗が大きくなったりすることが抑制される。
一方、停止中・移動中に関わらず、遮光シート21がルーフ開口部10aにおける光を遮蔽する状態で、図4に示すように、表皮31に付加された外力で該表皮31(折重ね部31a)が車内側に著しく引っ張られたとする。この場合には、抜け止め部18により線部材32の遊挿された折重ね部31aが抜け止めされることで、ホルダ17(ガイド部16)から車内側に外れることが抑制される。
次に、本実施形態の組付方法について説明する。
ガイド部16(ガイドレール12)への遮光シート21の組付けに際しては、まず、表皮31の各折重ね部31a(取付孔31b)に線部材32を遊挿する。そして、この状態で、各ホルダ17内に線部材32の遊挿された折重ね部31aを遊挿する。
続いて、ガイドレール12の各ガイド部16に折重ね部31a等の遊挿されたホルダ17を嵌挿する。既述のように、ガイド部16内に装着されたホルダ17は、基本的に三箇所の接触部T1〜T3でガイド部16に嵌挿・保持されている。従って、ガイド部16へのホルダ17の組み付け時、図5に示すように、その開口端部が縮開するようにこれを弾性変形させることで、ガイド部16への挿入開始時に一箇所の接触部T3のみでの当接にすることができ、ガイド部16への挿入(嵌挿)が円滑化される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、線部材32の遊挿された折重ね部31aは、ホルダ17(ガイド部16)に遊挿されている。従って、例えば両ガイドレール12間に車両幅方向の距離ばらつきがあったり、表皮31の両折重ね部31a間に車両幅方向の縫製ばらつきがあったりしても、折重ね部31a及びホルダ17の遊びの範囲で吸収することで、遮光シート21がホルダ17と干渉して摺動抵抗が大きくなったりすることを抑制できる。
一方、表皮31に付加された外力で該表皮31が車内側に著しく引っ張られた場合には、抜け止め部18により線部材32の遊挿された折重ね部31aが抜け止めされることで、ホルダ17(ガイド部16)から車内側に外れることを抑制できる。
さらに、表皮31は、その両折重ね部31a(取付孔31b)に両線部材32が遊挿されていることで、これら両線部材32に対して前後方向(移動方向)に移動可能となる。従って、例えば両線部材32が環境変化に応じて形状変化をしてとしても、これにならって表皮31が形状変化をすることはなく、該表皮31にしわが発生することを抑制できる。
(2)本実施形態では、抜け止め部18は、ガイド部16(ガイドレール12)とは別体であるホルダ17の開口端部(延出片17d,17e)に形成されていることで、例えばガイドレール12の製法上の制約や材料上の制約に縛られることなく、抜け止め部18を成形することができる。従って、抜け止め部18の形状の自由度を向上することができる。
(3)本実施形態では、ホルダ17は、開口端部(延出片17d,17e)を挟む両側(接触部T1,T2)の二箇所と、車両幅方向において前記開口端部の反対側の端部(接触部T3)の一箇所とでガイド部16に当接する。従って、例えばガイド部16(ガイドレール12)へのホルダ17の組み付け時、前記開口端部が縮開するようにこれを弾性変形させれば、ガイド部16への挿入開始時に前記開口端部の反対側の端部の一箇所のみでの当接にすることができ、ガイド部16への挿入(嵌挿)を円滑に行うことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、表皮31の折重ね部は、取付孔が形成されるように巻縫い(例えば三巻縫い)によって形成してもよい。
・前記実施形態において、線部材32は、断面略長円形や断面略多角形に成形されていてもよい。
・前記実施形態において、ホルダ17は、四箇所以上でガイド部16に当接してもよい。あるいは、ホルダ17は、その外壁面の略全面でガイド部16に当接してもよい。
・前記実施形態において、ホルダ17をガイド部16(ガイドレール12)に一体形成してもよい。つまり、抜け止め部18の成形に、ガイドレール12の製法上等の制約が影響しないのであれば、ホルダ17をガイド部16(ガイドレール12)に一体形成してもよい。例えば樹脂製のガイドレールであれば、そのガイド部にホルダを一体形成してもよい。
・前記実施形態において、遮光シート21(及びガーニッシュ22)の前後方向の移動は、電動で行うようにしてもよいし、手動で行うようにしてもよい。
・前記実施形態において、ロールシェード装置20は、ルーフ開口部10aの前縁部に支持されて車両後方に遮光シート21を巻き出してもよい。あるいは、透光部材としてのフロントガラスG(図1参照)や、サイドガラス、リヤガラスなどに配設されるロールシェード装置20であってもよい。
・前記実施形態において、「遮光シート」(「表皮」)とは、光を100%遮るものだけではなく、光の透過率を変化させるものも含むものとする。
10…車両ルーフ、10a…ルーフ開口部(開口部)、12…ガイドレール、16…ガイド部、17…ホルダ、17a…本体部、17d,17e…延出片(開口端部)、17f,17g…保持突部、18…抜け止め部、21…遮光シート、31…表皮、31a…折重ね部、31b…取付孔、32…線部材。

Claims (3)

  1. 車両に形成された開口部における光を開放するべく一方向に移動しつつ巻き取られ、前記開口部における光を遮るべく逆方向に移動しつつ巻き出される遮光シートと、
    前記遮光シートの移動方向に直交する一の方向である幅方向における該遮光シートの両縁部を前記移動方向に案内する互いに対向する一対のガイド部をそれぞれ有し、前記幅方向における前記開口部の両縁部において前記移動方向にそれぞれ延設された一対のガイドレールとを備える車両用ロールシェード装置において、
    前記遮光シートは、
    前記幅方向における両縁部に一対の折重ね部をそれぞれ有し、該両折重ね部において前記移動方向に開口する一対の取付孔がそれぞれ形成され、前記両折重ね部において前記両ガイド部に前記移動方向にそれぞれ移動可能に遊挿され、前記遮光シートの巻出しに伴い前記開口部における光を遮るように展開される表皮と、
    前記表皮の前記両取付孔にそれぞれ遊挿され、前記遮光シートの巻取り・巻出しに伴い前記表皮とともに巻取り・巻出しされる一対の線部材とを備え、
    前記両ガイド部には、前記線部材の遊挿された前記折重ね部を前記幅方向に抜け止めする一対の抜け止め部が配設されていることを特徴とする車両用ロールシェード装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ロールシェード装置において、
    前記両ガイド部には、互いに対向する前記幅方向に開口する開口端部をそれぞれ有して前記移動方向に延設された一対のホルダがそれぞれ嵌挿されており、
    前記線部材の遊挿された前記折重ね部は、前記ホルダに遊挿されており、
    前記抜け止め部は、前記ホルダの前記開口端部を縮開することで形成されていることを特徴とする車両用ロールシェード装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ロールシェード装置において、
    前記ホルダは、前記開口端部を挟む両側の二箇所と、前記幅方向において前記開口端部の反対側の端部の一箇所とで前記ガイド部に当接することを特徴とする車両用ロールシェード装置。
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