JP2017223025A - デッキ受け治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッキプレートを容易にコンクリートスラブから分離・回収して再利用することが可能なデッキ受け治具を提供する。
【解決手段】本発明のデッキ受け治具1aは、フランジが水平になるように設置されたH型鋼58に対し、ウェブ58aにボルトとナットからなる締結具11を用いて固定された状態で使用されるものであり、締結具11を取り付けるための一対の取付用ボルト穴6a,6aを有するアングル材2と、端部3aにアングル材2が取り付けられた長尺の角筒体3と、上面3cと上面4aが平行となるように角筒体3に外挿された角筒体4と、この角筒体4の上面4aに取り付けられた受け金具5と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、H型鋼を構造材料とする建築物において、床や天井等にコンクリートスラブを形成する際に型枠として用いられるデッキプレートを支持する治具に係り、特に、再利用のためにデッキプレートを容易にコンクリートスラブから分離して回収することが可能なデッキ受け治具に関する。
鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートを構造材料とする建築物では、コンクリートスラブを形成する際の型枠として、鋼製の板材を加工したデッキプレートが用いられることがある。このデッキプレートは、従来、梁の上面に溶接やボルト締め等によって固定されていたが、このような方法では、コンクリートが固化すると、デッキプレートがスラブに埋設されてしまうため、回収できなくなるという問題があった。
ここで、デッキプレートの構造について図9を用いて説明する。図9(a)はデッキプレートの側面図であり、図9(b)及び図9(c)は図9(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の平面図である。
なお、図9(b)及び図9(c)は図9(a)において矢印Yで示す方向に見たデッキプレートを2つの型枠部材に分解した状態を示す図に相当する。
図9(a)乃至図9(c)に示すように、デッキプレート51は、コンクリートを打設する際に上面54a,55aが成型面となる平板54,55と、この平板54,55の下面54b,55bに溶接や接着あるいはリベットやビスによって固定される角パイプ56,57によって構成される厚さ0.8mm程度の鋼板製の型枠部材52,53からなる。
角パイプ56,57はいずれも一端が扁平状に押圧変形されており、この端部(以下、扁平端56b,57bという。)を閉塞するように鋼板製の長尺部材(図示せず)がその内部に挿設されている。そして、角パイプ56の外径は角パイプ57の内径よりも小さく、開口端56aは開口端57aに対して挿通可能に形成されている。
角パイプ56の上面は平板54に対し、長手方向の中央付近と扁平端56bの近傍の2か所がスポット溶接されており、角パイプ57の上面は平板55に対し、長手方向の中央付近と両端近傍の3か所がスポット溶接されている。これにより、型枠部材52は、型枠部材53の角パイプ57の内部に角パイプ56を挿通するようにして、平板54の下面54bと角パイプ56の上面の間に、平板55を所定の長さだけ挿入可能となっている。
なお、平板54,55は厚さが0.8mm程度と薄いため、平板54の下面54bと角パイプ56の上面の間に平板55を挿入して平板54,55の一部を重ね合わせた後、上面54a,55aにコンクリートを打設した場合でも、平板54の下面54bと平板55の上面55aの間にコンクリートが入り込むおそれはない。
このように、デッキプレート51は、角パイプ56の開口端56aを角パイプ57の開口端57aの内部に挿入するようにして型枠部材52を型枠部材53に連結し、図9(a)に矢印Xで示すように型枠部材52,53を互いにスライドさせることで、全長が容易に変化する構造となっている。したがって、デッキプレート51は、コンクリートスラブから回収した後の利用範囲が広く、再利用に適している。
デッキプレートを支持する方法やそれに用いる治具については、従来、多くの発明や考案がなされている。例えば、特許文献1には、「梁貫通型鉄骨架構システム」という名称で、複数階の建築物を築造する際に用いられる鉄骨架構システムに関する発明が開示されている。そして、その明細書や図面には、貫通梁や小梁にボルト・ナットで固着された受けアングルによってデッキプレートが支持された構造が開示されている。
また、特許文献2には、「鉄骨・鉄筋コンクリート構造を有する高層建築構造物の施工方法」という名称で、鉄骨・鉄筋コンクリート複合構造を用いてコアとその周囲に住居空間が備わった高層建築構造物を施工する方法に関する発明が開示されている。
そして、その明細書や図面には、ガーダーに溶接やボルトによって結合される連結材と、この連結材の端部に溶接またはボルトによって結合されて断面視L字状をなす支持材からなるサブ連結部材によってデッキプレートが支持された構造が開示されている。
特開平10−46664号公報 特許第4291700号公報
特許文献1に開示された発明においては、受けアングルの上面でコンクリートスラブの一部が形成される構造であり、コンクリートスラブが固化した時点で受けアングルをH型鋼から撤去可能となっていないため、コンクリートスラブの施工後にデッキプレートを回収することは困難と考えられる。
特許文献2に開示された発明では、デッキプレートを支持する連結材と支持材がコンクリートスラブに埋設される構造となっている。したがって、特許文献1に開示された発明と同様に、コンクリートスラブの施工後にデッキプレートを回収することは容易でないものと考えられる。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、デッキプレートを容易にコンクリートスラブから分離・回収して再利用することが可能なデッキ受け治具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、フランジが水平になるように設置されたH型鋼に対し、ボルトを用いてウェブに固定されるデッキ受け治具であって、ウェブに固定されるアングル材と、このアングル材が第1の端部に取り付けられた第1の角筒体と、互いの上面が平行となるように第1の角筒体に外挿された第2の角筒体と、第2の角筒体上面に平坦部の下面が接合された受け金具と、を備え、アングル材は、ボルトが挿通される取付用ボルト穴を有するとともに第1の角筒体の長手方向と直交するように第1の端部に接合された垂直片と、第1の角筒体上面に下面が接合された水平片と、からなることを特徴とするものである。
上記構造のデッキ受け治具においては、ボルトを用いてアングル材がウェブに固定される構造であるため、H型鋼に対する取り付けや取り外しが容易である。なお、このとき、アングル材は、横方向や上下方向への第1の角筒体の揺動を抑える補強部材として機能する。
また、H型鋼へアングル材を取り付ける際に水平片が水平となるように垂直片をウェブに固定すると、第1の角筒体上面と第2の角筒体上面が水平となり、第2の角筒体上面に下面が接合された受け金具の平坦部の上面が水平になるという作用を有する。
そして、第1の角筒体の長手方向に沿って第2の角筒体をスライドさせると、平坦部の上面の水平状態が維持されたまま、受け金具が第1の角筒体の長手方向へ移動するという作用を有する。
また、第2の発明は、第1の発明において、第2の角筒体下面に設けられた第1のボルト穴に挿通される高さ調整用ボルトを備え、第1の角筒体下面には、高さ調整用ボルトが螺入される第1の雌ネジ部が第1のボルト穴に連通するように設けられ、所定の高さを有する空間が第1の角筒体下面と第2の角筒体下面の間に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキ受け治具においては、第1の角筒体の長手方向に対する第2の角筒体の移動は拘束されるものの、高さ調整用ボルトを回動させることにより、受け金具が第2の角筒体とともに上下方向へ移動するという作用を有する。
第3の発明は、第2の発明において、第2の角筒体下面には、第1のボルト穴の代わりに、所定の長さを有するガイド用隙間が高さ調整用ボルトを第2の角筒体の長手方向へ案内可能に設けられたことを特徴とするものである。
上記構造のデッキ受け治具においては、第2の発明の作用に加えて、第1の角筒体の長手方向に沿って第2の角筒体をスライドさせると、平坦部の上面の水平状態が維持されたまま、受け金具が第1の角筒体の長手方向へ移動するという第1の発明と同様の作用を有する。
第4の発明は、第1の発明において、第2の角筒体下面に設けられた第2の雌ネジ部に螺入される高さ調整用ボルトを備え、第1の角筒体下面には、高さ調整用ボルトが挿通される第2のボルト穴が第2の雌ネジ部に連通するように設けられ、所定の高さを有する空間が第1の角筒体下面と前記第2の角筒体下面の間に形成され、高さ調整用ボルトには、第2のボルト穴から突出した先端に抜け止め部材が取り付けられたことを特徴とするものである。
上記構造のデッキ受け治具においては、第1の角筒体の長手方向に対する第1の角筒体の移動が拘束されるものの、高さ調整用ボルトを回動させることにより、受け金具が第2の角筒体とともに上下方向へ移動するという作用を有する。
第5の発明は、第4の発明において、第1の角筒体下面には、第2のボルト穴の代わりに、所定の長さを有するガイド用隙間が、抜け止め部材を縁部に係止させつつ、高さ調整用ボルトを第1の角筒体の長手方向へ案内可能に設けられたことを特徴とするものである。
上記構造のデッキ受け治具では、第4の発明の作用に加えて、第1の角筒体の長手方向に沿って第2の角筒体をスライドさせると、平坦部の上面の水平状態が維持されたまま、受け金具が第1の角筒体の長手方向へ移動するという第1の発明と同様の作用を有する。
第6の発明は、第5の発明において、第1の角筒体の内部を仕切るように第1の角筒体下面に対して平行に設置された仕切板と、高さ調整用ボルトの先端が回動可能かつ離脱不能に連結された板状の摺動部材と、を備え、第1の角筒体下面と仕切板の間に摺動部材が設置されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキ受け治具においては、第5の発明の作用に加えて、仕切板が第1の角筒体の長手方向以外の方向への摺動部材の移動を拘束して、高さ調整用ボルトが先端を中心として揺動することを防ぐという作用を有する。これにより、第2の角筒体は、第1の角筒体の長手方向への移動のみが許容され、当該方向への移動を円滑に行うことが可能になる。
第7の発明は、第1の発明乃至第6の発明のいずれかにおいて、第2の角筒体の側面に設けられた第3の雌ネジ部に螺合する固定用ボルトを備え、この固定用ボルトは、第2の角筒体の内部へ突出させた先端によって第1の角筒体の側面を押圧可能に第3の雌ネジ部に螺入されたことを特徴とするものである。
このような構造のデッキ受け治具においては、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの作用に加えて、固定用ボルトを回動させ、第2の角筒体の内部へ突出させた固定用ボルトの先端によって第1の角筒体の側面を押圧すると、第1の角筒体に対して第2の角筒体が移動不能に固定されるという作用を有する。なお、第1の角筒体の側面に上記先端が接触しないように固定用ボルトを後退させた場合、第2の角筒体は第1の角筒体に対して再び移動可能な状態となる。
第8の発明は、第1の発明乃至第7の発明のいずれかにおいて、受け金具は、平面視矩形状をなす平坦部と、この平坦部の一端から直角に延設される直立部と、からなることを特徴とするものである。
このような構造のデッキ受け治具においては、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの作用に加えて、水平片が水平となるようにアングル材の垂直片がH型鋼のウェブに固定された状態で受け金具の平坦部の上面に角材を載置した場合、受け金具は平坦部によって角材を水平に支持するとともに、その角材が水平面内で揺動しないように直立部によって保持するという作用を有する。
以上説明したように、第1の発明によれば、H型鋼への取り付けやH型鋼からの取り外しが容易であるため、コンクリートスラブの施工時において作業効率を高めることができる。また、コンクリートスラブが形成された段階で、アングル材をウェブから取り外して角材を撤去することにより、デッキプレートがコンクリートスラブから容易に分離可能になるという効果を奏する。
さらに、H型鋼に取り付けた場合に、第1の角筒体が横方向や上下方向へ揺動し難く、角材が受け金具によって安定した状態で支持されるため、デッキプレートを用いた型枠の設置作業を短時間で効率よく行うことができる。
加えて、第1の角筒体の長手方向に沿って第2の角筒体をスライドさせることによりH型鋼のウェブから受け金具までの距離を調節できるため、本発明のデッキ受け治具は、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼に対しても共通して使用することが可能である。
第2の発明では、第1の発明の効果のうち、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼に対しても共通して使用できるという効果は発揮されないものの、コンクリートスラブが形成された時点で第1の角筒体に対して第2の角筒体を下方へ移動させることにより角材が受け金具ごと下降するため、コンクリートスラブからデッキプレートを容易に分離して回収できるという効果を奏する。
第3の発明によれば、第2の角筒体が第1の角筒体の長手方向に沿って移動可能な構造であることから、第2の発明の効果に加えて、第1の角筒体に対してその長手方向へ第2の角筒体をスライドさせるようにして、H型鋼のウェブから受け金具までの距離を調節することにより、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼に対しても共通して使用できるという第1の発明と同様の効果を奏する。
第4の発明では、第1の発明の効果のうち、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼に対しても共通して使用できるという効果は発揮されないものの、コンクリートスラブが形成された時点で第1の角筒体に対して第2の角筒体を下方へ移動させることにより角材が受け金具ごと下降するため、コンクリートスラブからデッキプレートを容易に分離して回収できるという第2の発明と同様の効果を奏する。
第5の発明では、第2の角筒体が第1の角筒体の長手方向に沿って移動可能な構造であることから、第4の発明の効果に加えて、第1の角筒体に対してその長手方向へ第2の角筒体をスライドさせるようにして、H型鋼のウェブから受け金具までの距離を調節することにより、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼に対しても共通して使用できるという第1の発明と同様の効果を奏する。
第6の発明では、仕切板によって摺動部材の移動が第1の角筒体の長手方向のみに制限され、第2の角筒体を第1の角筒体の長手方向に沿ってスライドさせる際に高さ調整用ボルトが先端を中心として揺動し難いため、第5の発明の効果に加え、第2の角筒体を移動させて受け金具上に載置された角材の水平方向に対する位置の調整作業を安全に短時間で効率よく行うことができるという効果を奏する。
第7の発明では、第2の角筒体の内部へ突出させた固定用ボルトの先端によって第1の角筒体の側面を押圧することで、第1の角筒体に対して第2の角筒体が移動不能に固定されることから、第1の発明乃至第6の発明のいずれかの効果に加え、第1の角筒体の長手方向と平行な方向若しくは直交する方向へ第2の角筒体を移動させた場合、固定用ボルトを操作して、その先端で第1の角筒体の側面を押圧すれば、第1の角筒体に対する第2の角筒体の位置関係を確実に保持することができるという効果を奏する。
第8の発明によれば、アングル材の水平片が水平となるように垂直片がH型鋼のウェブに固定された時点で、受け金具の平坦部が既に水平な状態となっているため、第1の発明乃至第7の発明のいずれかの効果に加えて、角材の設置作業を効率良く行うことができるという効果を奏する。また、受け金具を第2の角筒体とともに上下方向へ移動させる際に、角材が水平面内で揺動するおそれがないため、当該作業を安全に効率良く行うことができる。
(a)及び(b)は本発明の実施の形態に係るデッキ受け治具の実施例1の側面図及び正面図である。 (a)及び(b)は図1(b)におけるA−A線矢視断面図である。 実施例1のデッキ受け治具を用いてコンクリートスラブを施工する際の作業手順を示したフローチャートである。 (a)及び(b)は実施例1のデッキ受け治具がH型鋼に取り付けられた状態を示す側面図である。 (a)及び(b)は実施例1のデッキ受け治具がH型鋼に取り付けられた状態を示す側面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るデッキ受け治具の実施例2の正面図であり、(b)は同図(a)におけるB−B線矢視断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るデッキ受け治具の実施例3の正面図であり、(b)は同図(a)におけるC−C線矢視断面図である。 (a)は本発明の実施の形態に係るデッキ受け治具の実施例4の正面図であり、(b)は同図(a)におけるD−D線矢視断面図である。 (a)はデッキプレートの側面図であり、(b)及び(c)はそれぞれ同図(a)に示したデッキプレートを構成する2種類の型枠部材の平面図である。
本発明のデッキ受け治具について、図1乃至図8を参照しながら具体的に説明する。なお、本発明のデッキプレート支持具は、上下のフランジが水平になるように設置されたH型鋼に対し、上下のフランジを繋ぐ部分(ウェブ)にボルトを用いて固定された状態で使用されるものである。したがって、以下の説明では、デッキ受け治具が実際に使用される際に設置された状態を想定して、「上面」や「下面」という表現を用いている。
図1(a)は本発明のデッキ受け治具がH型鋼に取り付けられた状態の一例を示す側面図であり、図1(b)はそのデッキ受け治具の正面図である。また、図2(a)及び図2(b)は図1(b)におけるA−A線矢視断面図である。なお、図1(b)ではH型鋼の図示を省略している。
図1及び図2に示すように、本発明のデッキ受け治具1aは、H型鋼58のウェブ58aに対してボルトとナットからなる締結具11を用いて固定されるアングル材2と、端部3aにアングル材2が取り付けられた長尺の角筒体3と、上面3cと上面4aが平行となるように角筒体3に外挿された角筒体4と、この角筒体4の上面4aに取り付けられた受け金具5と、を備えている。
また、角筒体3の下面3dと角筒体4の下面4bの間には、所定の高さを有する空間が形成されている。
アングル材2は、締結具11を取り付けるための一対の取付用ボルト穴6a,6aを有し、角筒体3の長手方向と直交するように端部3aに接合された垂直片6と、角筒体3の上面3cに下面7aが接合された水平片7からなる。なお、取付用ボルト孔6a,6aは、垂直片6の長手方向へ沿って細長く形成された長穴状をなしており、水平片7から等距離の位置にそれぞれ設けられている。そして、アングル材2の両端には、平面視直角三角形状をなす一対の補強板13,13が垂直片6と水平片7に対してそれぞれ直交するように設けられている。
また、角筒体3の内部は、下面3dと平行に設置される仕切板8によって、2つの空間に仕切られており、そのうち、下面3dと仕切板8の間には、角筒体3の長手方向へ摺動可能に板状の摺動部材9が設置されている。
角筒体4の下面4bには、高さ調整用ボルト10aに螺合する雌ネジ部4d(図2参照)が設けられており、角筒体3には、雌ネジ部4dに螺入された高さ調整用ボルト10aの先端をその内部へ配置可能に、端部3bから長手方向に沿って所定の長さの切欠3f(図2参照)が設けられている。なお、切欠3fは、高さ調性用ボルト10aの頭部及び摺動部材9よりも幅が狭く、かつ、高さ調整用ボルト10aの外径よりも幅が広くなるように形成されている。
また、角筒体4は、側面4cに雌ネジ部(図示せず)が設けられており、この雌ネジ部には、角筒体4の内部へ突出させた先端によって、角筒体3の側面3eを押圧可能に固定用ボルト10bが螺入されている。
摺動部材9には、高さ調整用ボルト10aの先端を挿通可能に段付き穴9a(図2参照)が設けられており、この段付き穴9aへ回動可能な状態で挿通された高さ調整用ボルト10aの先端には抜け止め具12(図2参照)が取り付けられている。
すなわち、高さ調整用ボルト10aは摺動部材9に対し、回動可能かつ離脱不能に連結されている。この場合、摺動部材9は抜け止め具12とともに、高さ調整用ボルト10aの抜け止め部材として機能する。
受け金具5は、平面視矩形状をなす平坦部5aと、この平坦部5aの一端から直角に延設される直立部5bからなり、矩形状の平板材が一端を直角に折り曲げられたような形状をしている。
また、平坦部5aは、直立部5bが角筒体4の長手方向と直交するように上面4aに対して溶接されており、直立部5bは角筒体3の端部3bに近い側へ配置されている。
このような構造のデッキ受け治具1aにおいては、ボルトを用いてアングル材2がウェブ58aに固定される構造であるため、H型鋼58に対する取り付けや取り外しが容易である。
また、アングル材2をH型鋼58へ取り付ける際に、水平片7が水平となるように垂直片6をウェブ58aに固定した場合、角筒体3の上面3cと角筒体4の上面4aがいずれも水平となり、角筒体4の上面4aに下面が接合された受け金具5の平坦部5aの上面が水平になるという作用を有する。
すなわち、デッキ受け治具1aは、受け金具5の平坦部5aの上面に載置された角材を介してデッキプレートを支持可能な構造であって、受け金具5が平坦部5aによって角材を水平に支持するとともに、直立部5bによって角材の水平面内での揺動を抑えるという作用を有している。
したがって、コンクリートスラブの施工時にデッキ受け治具1aを用いると、角材の設置作業を効率良く行うことができる。そして、デッキ受け治具1aにおいては、受け金具5を角筒体4とともに上下方向へ移動させる際に、角材が水平面内で揺動するおそれがないため、当該作業を安全に効率良く行うことが可能である。
また、デッキ受け治具1aは、角筒体3の長手方向に沿って角筒体4をスライドさせた場合、平坦部5aの上面の水平状態が維持されたまま、受け金具5が角筒体3の長手方向へ移動するという作用を有している。
すなわち、デッキ受け治具1aでは、角筒体3の長手方向に沿って角筒体4をスライドさせることによりH型鋼58のウェブ58aから受け金具5までの距離を調節することが可能である。したがって、デッキ受け治具1aは、フランジの長さが異なる複数種類のH型鋼58に対しても共通して使用できるという独自の効果を有している。
さらに、デッキ受け治具1aにおいては、仕切板8が角筒体3の長手方向以外の方向への摺動部材9の移動を拘束して、高さ調性用ボルト10aが先端を中心として揺動することを防ぐという作用を有している。
すなわち、デッキ受け治具1aでは、仕切板8によって摺動部材9の移動が角筒体3の長手方向のみに制限されており、角筒体4を角筒体3の長手方向に沿ってスライドさせる際に高さ調整用ボルト10aが先端を中心として揺動し難いため、角筒体4を移動させて受け金具5の上に載置された角材の水平方向に対する位置を調整する作業を安全に短時間で効率よく行うことが可能となっている。
また、デッキ受け治具1aでは、高さ調整用ボルト10aを回動させることにより、受け金具5が角筒体4とともに上下方向へ移動するという作用を有する。したがって、コンクリートスラブの施工にデッキ受け治具1aを用いた場合、コンクリートスラブが形成された時点で角筒体3に対して角筒体4を下方へ移動させることにより角材が受け金具5ごと下降するため、コンクリートスラブからデッキプレートを容易に分離して回収することが可能である。
さらに、デッキ受け治具1aでは、固定用ボルト10bを回動させ、角筒体4の内部へ突出させた固定用ボルト10bの先端によって角筒体3の側面3eを押圧すると、角筒体3に対して角筒体4が移動不能に固定されるという作用を有している。したがって、角筒体3の長手方向と平行な方向又は直交する方向へ角筒体4を移動させた場合、固定用ボルト10bを操作して、その先端で角筒体3の側面3eを押圧すれば、角筒体3に対する角筒体4の位置関係を確実に保持することができる。
なお、角筒体3の側面3eに上記先端が接触しないように固定用ボルト10bを後退させると、角筒体4は角筒体3に対して再び移動可能な状態となる。
そして、デッキ受け治具1aでは、H型鋼58に取り付ける際に、アングル材2が角筒体3の横方向や上下方向への揺動を抑える補強部材として機能するため、角材が受け金具5によって安定した状態で支持される。したがって、以下に説明するように、デッキプレートを用いた型枠の設置作業にデッキ受け治具1aを用いることによれば、当該作業を短時間で効率よく行うことが可能である。
デッキ受け治具1aを用いたコンクリートスラブの施工方法について、図4及び図5を適宜参照しながら図3を用いて説明する。
図3はデッキ受け治具1aを用いてコンクリートスラブを施工する際の作業手順の一例を示したフローチャートである。また、図4及び図5は、その作業手順を説明するために、H型鋼に対するデッキ受け治具1aの取り付け状態を拡大して示した側面図である。
なお、図5(a)や図5(b)における52(53)や56b(57b)等の表記はデッキ受け治具1aによって支持された角材の上面に型枠部材52,53のいずれもが同様の状態で載置され得ることを示している。また、図1、図2及び図9に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
まず、ステップS1では、H型鋼58のウェブ58aにフランジ58bと平行に設けられた一対のボルト穴(図示せず)に対して、取付用ボルト穴6a,6aが連通するように垂直片6を配置した後、締結具11,11を用いて、アングル材2をウェブ58aに固定する(図4(a)参照)。
次に、ステップS2では、受け金具5に対し、側面59bを直立部5bに当接させるようにして角材59を平坦部5aの上面に設置する(図4(b)参照)。
ステップS3では、固定用ボルト10bを緩めて、角筒体4を角筒体3の長手方向へ沿って所定の位置まで移動させる。さらに、高さ調整用ボルト10aを所定の方向へ回動し、受け金具5に設置された角材59の上面59aが所定の高さになるまで角筒体4を上下方向へ移動させて、その高さを調整した後、固定用ボルト10bを締めて角筒体4を角筒体3に固定する。
なお、受け金具5に角材59を設置する前に、受け金具5に角材59が設置された状態を想定して、予め角筒体4の高さを調整したり、角筒体3の長手方向に沿って角筒体4を移動させたりするようにしても良い。すなわち、ステップS2とステップS3は、必ずしも図3に示した順序に限定されるものではなく、その順序は適宜変更可能である。
ステップS4では、型枠部材52,53をスライドさせてデッキプレート51の全長を調節した後、角材59の上面59aにデッキプレート51の扁平端56b,57bを載置する(図5(a)参照)。
ステップS5では、予め練り混ぜたコンクリートをH型鋼58のフランジ58bとデッキプレート51の上面に流し込む。これにより、コンクリートの打設作業が完了し、そのコンクリートが固化することで、コンクリートスラブ60(図5(b)参照)が形成される。
ステップS6では、固定用ボルト10bを緩めた後、高さ調整用ボルト10aを所定の方向へ回動し、図5(b)に示した状態となるまで角筒体4を下降させる。そして、受け金具5から角材59を撤去すると、デッキプレート51は下方への移動に対する拘束が解除されるため、コンクリートスラブ60から容易に分離可能となる。
さらに、ステップS7では、締結具11を緩めて、これをウェブ58aのボルト穴と垂直片6の取付用ボルト穴6aから抜き取る。その後、デッキ受け治具1aをH型鋼58から撤去する。
最後に、ステップS8において、デッキプレート51をコンクリートスラブ60から撤去する。これにより、デッキ受け治具1aを用いたコンクリートスラブの施工作業が完了する。
本実施例では、切欠3fが端部3bから角筒体3の長手方向に沿って設けられているが、本発明のデッキ受け治具は、このような構造に限定されるものではない。例えば、端部3bの代わりに端部3aから切欠3fが設けられていても良い。また、切欠3fの代わりに、角筒体3の長手方向に細長く形成された長穴や端部3aから端部3bに達するように設けられた所定の幅の隙間を備えた構造とすることもできる。
このように、切欠3fの代わりに長穴や隙間が設けられた構造であっても、それらはいずれも切欠3fと同様に、抜け止め部材を縁部に係止させつつ、高さ調整用ボルト10aを角筒体3の長手方向へ案内可能に設けられたガイド用隙間を構成するため、切欠3fを設けた場合と同様の作用・効果を有する。
また、アングル材2と角筒体3は、鋼材によって個別に成形された後、溶接等によって接合されたものであっても良いし、鋳造によって一体品として成形されたものであっても良い。
図6(a)は実施例1とは別の構造を備えた本発明のデッキ受け治具の一例を示す正面図であり、図6(b)は図6(a)におけるB−B線矢視断面図である。なお、図1及び図2に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6(a)及び図6(b)に示すように、デッキ受け治具1bは、実施例1のデッキ受け治具1aにおいて、仕切板8を省略した構造となっている。
このような構造のデッキ受け治具1bにおいては、摺動部材9の移動が仕切板8によって角筒体3の長手方向のみに制限されるという作用やそれに基づく効果については発揮されないものの、それ以外の実施例1において説明した作用及び効果についてはデッキ受け治具1aの場合と同様に発揮される。
なお、デッキ受け治具1bでは、デッキ受け治具1aよりも角筒体3が簡単な構造となるため、デッキ受け治具1aよりも製造コストが削減されるという効果が期待できる。
図7(a)は実施例1や実施例2とは別の構造を備えた本発明のデッキ受け治具の一例を示す正面図であり、図7(b)は図7(a)におけるC−C線矢視断面図である。なお、図6に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、デッキ受け治具1cは、実施例2のデッキ受け治具1bにおいて、固定用ボルト10bが省略されるとともに、角筒体3の下面3dに対し、切欠3fの代わりに、高さ調整用ボルト10aが回動自在に挿通されるボルト穴3gが雌ネジ部4dに連通するように設けられた構造となっている。
このような構造のデッキ受け治具1cにおいては、角筒体3に対して角筒体4を上下方向へ移動させた場合に、固定用ボルト10bを操作して、その先端で角筒体3の側面3eを押圧することにより、角筒体3に対する角筒体4の位置関係を確実に保持できるという効果や角筒体3の長手方向に沿って角筒体4をスライドさせてH型鋼58のウェブ58aから受け金具5までの距離を調節することで、フランジの長さが異なるH型鋼58に対しても共通して使用できるという効果については発揮されないものの、それ以外の実施例2において説明した作用と効果についてはデッキ受け治具1bの場合と同様に発揮される。なお、デッキ受け治具1bでは、デッキ受け治具1aよりも角筒体3,4が簡単な構造となるため、さらなる製造コストの削減が期待できる。
図8(a)は実施例1乃至実施例3とは別の構造を備えた本発明のデッキ受け治具の一例を示す正面図であり、図8(b)は図8(a)におけるD−D線矢視断面図である。なお、図7に示した構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、デッキ受け治具1dは、実施例3のデッキ受け治具1cにおいて、摺動部材9が省略されるとともに、角筒体3の下面3dにボルト穴3gの代わりに高さ調整用ボルト10aが螺入される雌ネジ部3hが設けられ、角筒体4の下面4bに雌ネジ部4dの代わりに、雌ネジ部3hに螺入された高さ調整用ボルト10aの根本部分をその内部へ配置可能に、端部4eから角筒体4の長手方向に沿って所定の長さの切欠4gが設けられた構造となっている。
なお、切欠4gは、高さ調整用ボルト10aの外径よりも幅が広く、かつ、高さ調整用ボルト10aの頭部を係止可能な幅を有するように形成されている。
このような構造のデッキ受け治具1dでは、デッキ受け治具1cの作用及び効果に加えて、角筒体3の長手方向に沿って角筒体4をスライドさせてH型鋼58のウェブ58aから受け金具5までの距離を調節することで、フランジの長さが異なるH型鋼58に対しても共通して使用できるという効果を有している。
本実施例では、切欠4gが端部4eから角筒体4の長手方向に沿って設けられているが、本発明のデッキ受け治具は、このような構造に限定されるものではない。例えば、端部4eの代わりに端部4fから切欠4gが設けられていても良い。また、切欠4gの代わりに、雌ネジ部3hに連通するように設けられたボルト穴や角筒体4の長手方向に細長く形成された長穴や端部4eから端部4fに達するように設けられた所定の幅の隙間を備えた構造とすることもできる。
なお、切欠4gの代わりにボルト穴や長穴や隙間が設けられた構造であっても、それらはいずれも切欠4gと同様に、抜け止め部材を縁部に係止させつつ、高さ調整用ボルト10aを角筒体4の長手方向へ案内可能に設けられたガイド用隙間を構成するため、切欠4gを設けた場合と同様の作用・効果を有する。
さらに、デッキ受け治具1a〜1dでは、高さ調性用ボルト10aを回動させることにより角筒体4が上下方向へ移動可能となっているが、このような構造に限らず、例えば、角筒体4が上下方向へ移動しない構造とすることもできる。
この場合、コンクリートスラブが形成された段階でアングル材2をウェブ58aから取り外せば、受け金具5の上面に載置された角材の撤去が可能となる。したがって、このような構造であっても、デッキプレートをコンクリートスラブから容易に分離して回収できるという効果は発揮される。
請求項1乃至請求項8に記載された発明は、H型鋼を構造材料とする多層建築物の床や天井等にコンクリートスラブを施工する場合に適用可能である。
1a〜1d…デッキ受け治具 2…アングル材 3…角筒体 3a,3b…端部 3c…上面 3d…下面 3e…側面 3f…切欠 3g…ボルト穴 3h…雌ネジ部 4…角筒体 4a…上面 4b…下面 4c…側面 4d…雌ネジ部 4e,4f…端部 4g…切欠 5…受け金具 5a…平坦部 5b…直立部 6…垂直片 6a…取付用ボルト穴 7…水平片 7a…下面 8…仕切板 9…摺動部材 9a…段付き穴 10a…高さ調整用ボルト 10b…固定用ボルト 11…締結具 12…抜け止め具 13…補強板 51…デッキプレート 52,53…型枠部材 54,55…平板 54a,55a…上面 54b,55b…下面 56,57…角パイプ 56a,57a…開口端 56b,57b…扁平端 58…H型鋼 58a…ウェブ 58b…フランジ 59…角材 59a…上面 59b…側面 60…コンクリートスラブ

Claims (8)

  1. フランジが水平になるように設置されたH型鋼に対し、ボルトを用いてウェブに固定されるデッキ受け治具であって、
    前記ウェブに固定されるアングル材と、
    このアングル材が第1の端部に取り付けられた第1の角筒体と、
    互いの上面が平行となるように前記第1の角筒体に外挿された第2の角筒体と、
    第2の角筒体上面に平坦部の下面が接合された受け金具と、を備え、
    前記アングル材は、
    前記ボルトが挿通される取付用ボルト穴を有するとともに前記第1の角筒体の長手方向と直交するように前記第1の端部に接合された垂直片と、
    第1の角筒体上面に下面が接合された水平片と、
    からなることを特徴とするデッキ受け治具。
  2. 第2の角筒体下面に設けられた第1のボルト穴に挿通される高さ調整用ボルトを備え、
    第1の角筒体下面には、
    前記高さ調整用ボルトが螺入される第1の雌ネジ部が前記第1のボルト穴に連通するように設けられ、
    所定の高さを有する空間が前記第1の角筒体下面と前記第2の角筒体下面の間に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のデッキ受け治具。
  3. 前記第2の角筒体下面には、
    前記第1のボルト穴の代わりに、所定の長さを有するガイド用隙間が前記高さ調整用ボルトを前記第2の角筒体の長手方向へ案内可能に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のデッキ受け治具。
  4. 第2の角筒体下面に設けられた第2の雌ネジ部に螺入される高さ調整用ボルトを備え、
    第1の角筒体下面には、
    前記高さ調整用ボルトが挿通される第2のボルト穴が前記第2の雌ネジ部に連通するように設けられ、
    所定の高さを有する空間が前記第1の角筒体下面と前記第2の角筒体下面の間に形成され、
    前記高さ調整用ボルトには、
    前記第2のボルト穴から突出した先端に抜け止め部材が取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のデッキ受け治具。
  5. 前記第1の角筒体下面には、前記第2のボルト穴の代わりに、所定の長さを有するガイド用隙間が、前記抜け止め部材を縁部に係止させつつ、前記高さ調整用ボルトを前記第1の角筒体の前記長手方向へ案内可能に設けられたことを特徴とする請求項4に記載のデッキ受け治具。
  6. 前記第1の角筒体の内部を仕切るように前記第1の角筒体下面に対して平行に設置された仕切板と、
    前記高さ調整用ボルトの前記先端が回動可能かつ離脱不能に連結された板状の摺動部材と、を備え、
    前記第1の角筒体下面と前記仕切板の間に前記摺動部材が設置されたことを特徴とする請求項5に記載のデッキ受け治具。
  7. 前記第2の角筒体の側面に設けられた第3の雌ネジ部に螺合する固定用ボルトを備え、
    この固定用ボルトは、前記第2の角筒体の内部へ突出させた先端によって前記第1の角筒体の側面を押圧可能に前記第3の雌ネジ部に螺入されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のデッキ受け治具。
  8. 前記受け金具は、
    平面視矩形状をなす前記平坦部と、
    この平坦部の一端から直角に延設される直立部と、
    からなることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のデッキ受け治具。
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