JP2017220303A - コネクタ装置及び同軸コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で小型化が可能であり、かつ抜去操作力も低減できるコネクタ装置及び同軸コネクタを提供する。
【解決手段】本技術の一形態に係るコネクタ装置は、第1のコネクタと、第2のコネクタとを具備する。上記第1のコネクタは、第1の周面に設けられた複数のロック溝部と、上記第1の周面に設けられた複数のアンロック部とを有し、上記複数のロック溝部及び上記複数のアンロック部は、上記第1の周面の周方向に相互にオフセットして配列される。上記第2のコネクタは、上記第1の周面に嵌合する第2の周面に設けられ上記複数のロック溝部にそれぞれ保持される複数の弾性部を有する。上記複数の弾性部は、上記複数のロック溝部と上記複数のアンロック部との間における上記第2のコネクタ本体の周方向への回動時に、上記第2のコネクタ本体の径方向に弾性変形可能に構成される。
【選択図】図2

Description

本技術は、例えばケーブルと電子機器との接続に用いられるコネクタ装置及び同軸コネクタに関する。
例えば、同軸ケーブルと電子機器との接続には、同軸コネクタが広く用いられている。この種の同軸コネクタには、接続が容易で、かつ所定以上の抜去力を確保できる構造が必要とされる。同軸コネクタの抜去力を確保する構造として、プラグ部を回転ネジで締め付けたり、回転機構でロックしたりする技術が知られている。例えば特許文献1には、コネクタの抜去操作に連動して軸まわりに回転する端部保持部材と、端部保持部材の回転に連動して径方向内側に撓むことが可能な曲板バネとを備え、この曲板バネで相手方コネクタを径方向外側から面加圧して接続状態を維持する技術が開示されている。
特開2006−147458号公報
しかしながら従来の同軸コネクタにおいては、部品点数が多く、このため構造が複雑化、大型化するという問題がある。近年、簡素な構成で小型化が可能であり、かつ抜去操作力も低減できるコネクタ構造の開発が求められている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、簡素な構成で小型化が可能であり、かつ抜去操作力も低減できるコネクタ装置及び同軸コネクタを提供することにある。
本技術の一形態に係るコネクタ装置は、第1のコネクタと、第2のコネクタとを具備する。
上記第1のコネクタは、第1の周面を有する第1のコネクタ本体と、上記第1の周面に設けられた複数のロック溝部と、上記第1の周面に設けられた複数のアンロック部とを有する。上記複数のロック溝部及び上記複数のアンロック部は、上記第1の周面の周方向に相互にオフセットして配列される。
上記第2のコネクタは、第2のコネクタ本体と、複数の弾性部とを有する。上記第2のコネクタ本体は、第2の周面を有し、上記第1のコネクタ本体と嵌合する。上記複数の弾性部は、上記第2の周面に設けられ、上記複数のロック溝部にそれぞれ保持される。上記複数の弾性部は、上記複数のロック溝部と上記複数のアンロック部との間における上記第2のコネクタ本体の周方向への回動時に、上記第2のコネクタ本体の径方向に弾性変形可能に構成される。
上記コネクタ装置においては、第1及び第2のコネクタ間の相対的な回動操作によってロック及びアンロックが実現可能であり、ロック機構が回動方向に分散されるため操作力の低減を図ることが可能となる。このように上記コネクタ装置によれば、構成の簡素化、小型化を図ることができる。
上記第1のコネクタ本体は、筒体で構成されてもよい。上記筒体は、上記第1の周面を外周面に有し、上記第2のコネクタ本体に同軸的に装着される。
上記筒体は、上記複数のアンロック部と軸方向に隣接して設けられたガイド面を含む第1の端部を有してもよい。上記ガイド面は、上記第2のコネクタ本体に対する上記第1のコネクタ本体の軸方向への装着時に上記複数の弾性部を弾性変形させるテーパ形状を有する。
これにより、両コネクタの装着性が高められる。
上記構成において、上記ガイド面は、上記複数の弾性片を周方向に位置決めする複数の位置決め部を有してもよい。
上記複数のロック溝部は、上記複数の弾性部に対して、上記周方向への移動を許容し軸方向への移動を規制するように構成されてもよい。
これにより回動方向に関係なく、コネクタ間のロック及びアンロックを行うことができる。
上記複数の弾性部は、上記複数のロック溝部に係合する係合爪をそれぞれ有してもよい。
上記第2のコネクタは、上記第2の周面に取り付けられた弾性部材を有し、上記複数の弾性部は、上記弾性部材の一部で構成されてもよい。
上記筒体は、上記第1の端部とは反対側の第2の端部をさらに有しもよい。この場合、上記第1のコネクタは、上記第2の端部を支持する平板状の台座部をさらに有する。
上記第2のコネクタは、ケーブル挿通部と、突出部とをさらに有してもよい。上記ケーブル挿通部は、上記第2のコネクタ本体から径外方に突出する。上記突出部は、上記ケーブル挿通部の突出方向とは反対方向に上記第2のコネクタ本体から突出し、上記台座部と対向する対向面を有する。
上記コネクタ装置は、上記筒体の内部に設けられた同軸信号線をさらに具備してもよい。上記同軸信号線は、金属製の環状シールド体と、軸状端子と、樹脂部材とを有する。上記環状シールド体は、第1の縁部と、上記第1の縁部と周方向に対向する第2の縁部とを有し、周面に複数の貫通孔が形成される。上記軸状端子は、上記環状シールド体の軸心部に配置される。上記樹脂部材は、上記筒体の内部に充填され、上記環状シールド体と上記軸状端子とを一体的に固定する。
上記第1の縁部は、上記第2の縁部に向かって突出する凸部を有し、上記第2の縁部は、上記凸部を収容する凹部を有し、上記環状シールド体は、開口部をさらに有してもよい。上記開口部は、上記凸部と上記凹部との間に設けられ、上記樹脂部材の一部で充填される。
上記環状シールド体は、上記台座部に対向する接続端部と、上記接合端部から軸方向に突出し周方向に間隔をおいて設けられた複数の端子部とをさらに有してもよい。
この場合、上記第1のコネクタは、上記台座部に固定され上記複数の端子部と係合する複数の係合部を有するシールド構造体をさらに有する。
本技術の一形態に係る同軸コネクタは、内周面の周方向に沿って設けられた複数の弾性部を有する相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、コネクタ本体を具備する。
上記コネクタ本体は、筒体と、複数のロック溝部と、複数のアンロック部とを有する。
上記筒体は、上記内周面に嵌合可能な外周面を有する。上記複数のロック溝部は、上記外周面に設けられ、上記複数の弾性部を保持可能に構成される。上記複数のアンロック部は、上記外周面に設けられる。
上記複数のロック溝部及び上記複数のアンロック部は、上記外周面の周方向に相互にオフセットして配列され、上記複数のロック溝部と上記複数のアンロック部との間における上記筒体の周方向への回動時に、上記複数の弾性部を上記筒体の径方向に弾性変形させることが可能に構成される。
本技術の他の形態に係る同軸コネクタは、複数のロック溝部及び複数のアンロック部が外周面の周方向に相互にオフセットして配列された相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、コネクタ本体を具備する。
上記コネクタ本体は、筒体と、複数の弾性部とを有する。上記筒体は、上記外周面に嵌合可能な内周面を有する。上記複数の弾性部は、上記内周面に設けられ、上記複数のロック溝部にそれぞれ保持される。
上記複数の弾性部は、上記複数のロック溝部と上記複数のアンロック部との間における上記筒体の周方向への回動時に、上記筒体の径方向に弾性変形可能に構成される。
以上のように、本技術によれば、簡素な構成で小型化が可能であり、かつ抜去操作力も低減できる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術の第1の実施形態に係るコネクタ装置の全体斜視図である。 上記コネクタ装置の分解斜視図である。 上記コネクタ装置の要部の縦断面図である。 上記コネクタ装置の要部の縦断面図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する斜視図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する斜視図である。 図3における要部拡大斜視図である。 上記コネクタ装置における信号線の固定構造を説明する要部の斜視図である。 本技術の第2の実施形態に係るコネクタ装置の全体斜視図である。 上記コネクタ装置の分解斜視図である。 上記コネクタ装置のロック構造を説明する一部省略斜視図である。 上記コネクタ装置のロック構造を説明する要部の側断面図である。 本技術の第3の実施形態に係るコネクタ装置の分解斜視図である。 上記コネクタ装置における第1のコネクタの平面図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する斜視図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する断面平面図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する断面平面図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する断面斜視図である。 上記コネクタ装置の着脱手順を説明する断面斜視図である。 本技術の第4の実施形態に係るコネクタ装置の斜視図である。 上記第1の実施形態に係るコネクタ装置の変形例を示す斜視図である。 コネクタ装置に収容される電子機器の保持構造を説明する斜視図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本技術の第1の実施形態に係るコネクタ装置の全体斜視図、図2はその分解斜視図、図3及び図4は、コネクタ装置の要部断面図、図5及び図6はコネクタ装置の着脱手順を説明する斜視図である。各図においてX軸、Y軸及びZ軸は、相互に直交する3軸方向をそれぞれ示している。
[コネクタ装置]
本実施形態のコネクタ装置10は、第1のコネクタ11と、第2のコネクタ12とを有する。
第1のコネクタ11及び第2のコネクタ12はそれぞれ、相互にZ軸方向に挿抜可能な同軸コネクタとして構成される。本実施形態において、第1のコネクタ11は、機器側に設けられたジャックに相当し、第2のコネクタ12は、同軸ケーブル60の先端部に取り付けられたプラグに相当する。
(第1のコネクタ)
図2に示すように、第1のコネクタ11は、筒体110(第1のコネクタ本体)と、複数のロック溝部111と、複数のアンロック部112とを有する。
筒体110は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成され、第2のコネクタ12の筒体120に同軸的に装着される外周面11sを有する。筒体110はZ軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。筒体110の先端部11pは第2のコネクタ12に対向し、筒体110の基端部11vは、後述する台座部117に固定される。筒体110は、中心軸に関して回転対称な形状を有する。
複数のロック溝部111は、筒体110の外周面11sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のロック溝部111はそれぞれ同一の構成を有しており、外周面11sの一部を径方向に直交する周方向(接線方向)に切り欠いた、矩形の開口形状を有する溝部で構成される。複数のロック溝部111は、筒体110の基端部11v側の外周面11sに設けられる。
本実施形態において各ロック溝部111は、外周面11sの周方向に90°間隔で設けられている。各ロック溝部111は、周方向に長手の矩形開口形状を有する。各ロック溝部111の底部は平面で形成されるが、曲面(円弧面)で形成されてもよい。各ロック溝部111の最大深さは特に限定されず、第2のコネクタ12との間における所定以上の抜去力を確保できる大きさに形成される。
複数のアンロック部112も同様に、筒体110の外周面11sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のアンロック部112はそれぞれ同一の構成を有しており、外周面11sの周方向に90°間隔で、複数のロック溝部111の間に設けられる。このようにロック溝部111及びアンロック部112は、外周面11sの周方向に相互にオフセットして配列される(ロック溝部111とアンロック部112とが周方向に交互に配置される)。
各アンロック部112は、各ロック溝部111よりも大きな外径を有する、筒体110の外径を形成する部分円筒面で構成されている。アンロック部112は、後述するように筒体110に装着された第2のコネクタ12の先端部12p(弾性部121)を径外方に弾性変形させる機能を有する。
第1のコネクタ11は、複数の位置決め部113をさらに有する。複数の位置決め部113は、筒体110の外周面11sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数の位置決め部113は、筒体110の先端部11p側の外周面11sに設けられる。
複数の位置決め部113はそれぞれ同一の構成を有しており、外周面11sの一部を径方向に直交する周方向(接線方向)に切除した切欠き部で構成される。各位置決め部113は、筒体110の先端部11p(第1の端部)側が開放されており、第2のコネクタ12の先端部12pが嵌合可能に構成される。すなわち各位置決め部113は、第1のコネクタ11と第2のコネクタ12との結合時において第1のコネクタ11に対して第2のコネクタ12を周方向に位置決めするためのものである。
各位置決め部113は、外周面11sの周方向に90°間隔で、複数のアンロック部112と軸方向(Z軸方向)に対向するように設けられている。各位置決め部113は、周方向に長手の矩形開口形状を有する。各位置決め部113の底部は平面で形成されるが、曲面(円弧面)で形成されてもよい。各位置決め部113の最大深さは特に限定されず、第2のコネクタ12の先端部12pが嵌合可能であり、所定の位置決め機能が得られる適宜の大きさに形成される。各位置決め部113は、複数のアンロック部112と軸方向に隣接して設けられたガイド面を構成する。
複数のアンロック部112と複数の位置決め部113との間にはガイド部114がそれぞれ設けられる。複数のガイド部114はそれぞれ同一の構成を有し、アンロック部112と位置決め部113との間に形成された段部で構成される。各ガイド部114は、位置決め部113に装着された第2のコネクタ12の先端部12pをアンロック部112へ導くことが可能な適宜の平面、テーパ面又は曲面で構成される。
第1のコネクタ11は、筒体110の基端部11v(第2の端部)を支持する台座部117をさらに有する。台座部117は、合成樹脂材料で構成され、典型的には、筒体110と一体的に形成される。台座部117は矩形の平板形状を有するが、形状は特に限られず、円形その他の幾何学的形状が採用可能である。台座部117は、第1のコネクタ11を機器側に固定するためのベースとして機能する。これにより筒体110の姿勢を安定に保持することができる。
なお、台座部117の下面(筒体110とは反対側の面)には、金属製のシールド構造体13が一体的に接合されている(図5、図6参照)。シールド構造体13は、後述するように、同軸信号線50に接合されるとともに、同軸信号線50に電気的に接続される電子機器(図示略)の周囲を被覆する筐体構造を有する。上記電子機器として本実施形態では、カメラ部品(撮像装置)が用いられ、より具体的には、車載用のカメラ部品が採用される。
(第2のコネクタ)
一方、第2のコネクタ12は、筒体120(第2のコネクタ本体)と、複数の弾性部121とを有する。
筒体120は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成されるが、これに限られず、金属材料で構成されてもよい。筒体120は、Z軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。筒体120の先端部12pは第1のコネクタ11に対向し、筒体120の基端部12vには同軸ケーブル60が貫通する貫通孔12hが設けられている。第2のコネクタ12は、同軸ケーブル60の先端に対して周方向に回動可能に取り付けられている。
筒体120には複数のスリット部12bが筒体120の先端部12pから基端部12vに向かって設けられており、これにより筒体120の周壁が複数の周壁部12wに分割されている。本実施形態においてスリット部12bは、筒体120の周方向に90°間隔で設けられており、これにより4つの周壁部12wが形成される。各周壁部12wには径方向に貫通する矩形の開口部12aが設けられている。
筒体120の内周面12sは、第1のコネクタ11の筒体110の外周面11sと嵌合可能に構成される。内周面12sは平面状に形成され、先端部12pから見たときの内周面12sの開口形状は概略正方形状に形成される。この開口形状は、第1のコネクタ11の先端部11pから見たときの複数の位置決め部113で構成される外形とほぼ一致する。
複数の弾性部121は、筒体120の内周面12sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている(図5参照)。複数の弾性部121はそれぞれ同一の構成を有しており、本実施形態では各周壁部12wの先端部12p側の内周面で構成されている。各弾性部121は、第1のコネクタ11の各ロック溝部111に保持される(又は係合する)ことが可能な係合爪を構成する。
各弾性部121は、各ロック溝部111によって軸方向(Z軸方向)への相対移動は規制されるが、周方向(Z軸まわり)への相対移動は許容される。各弾性部121は、ロック溝部111とアンロック部112との間における筒体120の周方向への回動時、筒体120の径方向に弾性変形可能に構成される。このとき各弾性部121は、スリット部12bを境にして各々が独立して径方向へ弾性変形する。
(コネクタの着脱方法)
第1及び第2のコネクタ11,12の結合に際しては、まず図5に示すように、第1のコネクタ11の各位置決め部113と第2のコネクタ12の各周壁部12w(弾性部121)とが軸方向に整列するように両コネクタ11,12を対向させる。
続いて図6に示すように、第1のコネクタ11の各位置決め部113に第2のコネクタ12の各周壁部12w(弾性部121)を嵌合させる。その後、第2のコネクタ12を軸方向に押し進めることで、各周壁部12wが径外方へ弾性変形しながら第1のコネクタ11の各アンロック部112へ乗り上がる。そして、第2のコネクタ12を第1のコネクタ11に対して周方向(Z軸まわり)に45°回動させることで、各周壁部12wの内面(弾性部121)を第1のコネクタ11の各ロック溝部111へ移動させる(図1)。この回動操作に伴い、各弾性部121は径内方へ弾性復帰して各ロック溝部111に係合する(図3)。これにより、第1及び第2のコネクタ11,12が相互に接続される。これと同時に、図示せずとも、同軸信号線50と同軸ケーブル60とが相互に電気的に接続される。
一方、第1及び第2のコネクタ11,12の分離に際しては、上述とは逆の操作が行われる。すなわち、図1に示す状態から第2のコネクタ12を第1のコネクタ11に対して周方向に45°回動させることで、第2のコネクタ12の各周壁部12wを第1のコネクタ111のアンロック部112へ移動させる。この回動操作に伴い、各弾性部121は径外方へ弾性変形する。その後、第2のコネクタ12を第1のコネクタ11から軸方向へ抜き取ることで、同軸信号線50と同軸ケーブル60との接続が解除され、両コネクタ11,12が分離される(図5)。
以上のように本実施形態においては、第1のコネクタ11に対する第2のコネクタ12の軸方向への相対移動と周方向への相対移動の2アクションで、両コネクタ11,12間の挿抜が行われる。
本実施形態によれば、第1及び第2のコネクタ11,12間の相対的な回動操作によって両者間のロック及びアンロックが実現可能である。特に、ロック溝部111及び弾性部121で構成されるロック機構が軸対称に配置されているため、構成の簡素化、小型化を図りつつ、周方向に均一なロック状態を確保することができる。
しかも、上記ロック機構が周方向に分散されているため、ロック及びアンロックに必要な回動操作力を軽減でき、ロック及びアンロック操作時の回動方向に制限がないため、挿抜作業性が向上する。また、アンロック位置からロック位置への回動操作時において弾性部121による所定のクリック感が得られるため、ロック位置を容易に確認することができる。さらに、ロック溝部111の深さ等を調整することで、所望とする抜去力を容易に確保することができる。
[同軸信号線]
続いて、第1のコネクタ11の筒体110の内部に収容される同軸信号線50について説明する。
図3及び図4に示すように同軸信号線50は、筒体110の内部に一体的に固定されている。同軸信号線50は、カメラ等の電子機器に接続され、当該電子機器と同軸ケーブル60との間の電気的接点を構成する。
同軸信号線50は、金属製の環状シールド体51と、軸状端子52と、樹脂部材53とを有する。後述するとおり、樹脂部材53は同軸信号のインピーダンス整合を取るために選定された材料であることが望ましい。
環状シールド体51は、コネクタ11,12の結合時に同軸シールド60のシールド線と電気的に接続される。軸状端子52は、環状シールド体51の軸心部に配置され、同軸シールド60の信号線と電気的に接続される。樹脂部材53は、環状シールド体51と軸状端子52との間に充填され、所定の誘電率を有する電気絶縁性の合成樹脂材料で構成される。樹脂部材53は、環状シールド体51の両端を除く所定の領域を被覆するよう略円柱状に成形されており、その両端面の中心部からは軸状端子52の両端部がそれぞれ外部に突出している。
ここで、一般に同軸信号線には所定の防水構造が要求されている。このため同軸信号線は、上述のように金属と樹脂との一体成形で構成され、かつ金属と樹脂との界面の気密性を確保する必要がある。
本実施形態では、環状シールド体51と樹脂部材53との密着性を高めるため、環状シールド体51の表面に樹脂との親和性を高める所定の表面処理が施されている。また、環状シールド体51の周面にその内周側と外周側との間にわたって樹脂部材53の構成樹脂を流し込むための複数の貫通孔511が設けられている。これにより環状シールド体51と樹脂部材53との間の接触界面長を確保して、両者の密着信頼性が確保される。
貫通孔511の開口寸法は特に限定されず、適宜設定可能である。一般的には、開口寸法が大きいほど成形時に樹脂の流速が確保されて成形時の樹脂部材53との密着性が高まり、他方では開口寸法が小さいほど特定波長以上の高周波ノイズ遮蔽効果を得やすくなる。そこで、成形に伴う成形安定性が確保される最小の寸法と電子遮蔽を目指す電子周波数を元に開口サイズが決められる。
なお、環状シールド体51の外周面を被覆する樹脂部材53の一部は、環状シールド体51と筒体110の内周部とを相互に接合する接合部53aとして構成される(図4)。
一方、環状シールド体51は、円弧状に折り曲げた単数又は複数の板材の結合体で構成されており、したがってその周面の少なくとも一部にはシーム部(継ぎ目)が存在する。当該シーム部には僅かな隙間が形成されるため、樹脂部材53を構成する樹脂材料が流れにくい。このため、当該シーム部が全体にわたり連通し、これが原因で気密漏れや防水性の低下を引き起こす。
そこで本実施形態では、当該シーム部の気密性を確保するため、環状シールド体51が以下のように構成される。図7は、環状シールド体51のシーム部51sの構成を示す要部拡大斜視図である。
図7に示すように、シーム部51sは、第1の縁部E1と、第1の縁部E1と周方向に対向する第2の縁部E2との境界部で構成される。第1の縁部E1は、第2の縁部E2に向かって突出する凸部E11を有する。第2の縁部E2は、先端方向に膨らみを持つ凸部E11を収容する凹部E21を有する。凹部E21は、奥に従って広がった形状である。そして凸部E11は特に環状シールド体51の板材を面方向へ加圧変形することで凸部E11の先端を広がらせ、凹部E21に強固に固定されることで環状シールド体51の形状を安定化させてもよい。そして環状シールド体51は、凸部E11と凹部E21との間に設けられた開口部E12をさらに有し、この開口部E12が樹脂部材53の一部で凸部E11及び凹部E21の開口界面の両面を同時に接し充填されるように構成される。これにより、環状シールド体51の一端側から他端側にかけてのシーム部51sの連続性が遮断されるため、シーム部51sの気密性が確保される。
本実施形態において開口部E12は、凸部E11の先端部に設けられる。開口部E12の開口幅は、第1及び第2の縁部E1,E2間の隙間よりも大きく形成される。これにより、開口部E12の樹脂部材53による充填が可能となる。なお、開口部E12は凸部E11に設けられる場合に限られず、例えば凹部E21の底部に設けられてもよい。
さらに環状シールド体51は、図7に示すように、第1のコネクタ11の台座部117に対向する接続端部54と、接続端部54から軸方向に突出し周方向に間隔をおいて設けられた複数の端子部55とをさらに有する。これら端子部55は、台座部117の底面に一体的に接合された金属製のシールド構造体13(図1)に電気的に接続される。
図3に示すように、台座部117は、同軸信号線50が貫通する貫通孔部117hを有し、台座部117の底面にはシールド構造体13が固定される。シールド構造体13は、金属等の導電性材料で構成され、台座部117に固定される矩形のベース部131と、ベース部131の周縁部から軸方向に垂下する4つの側壁部132とを有する。
図8は、端子部55とシールド構造体13との接続形態を示すベース部131の裏面斜視図である。ベース部131は、同軸信号線50を露出させる開口部133と、開口部133の周縁に形成された複数の係合部134とを有する。
図8に示すように複数の係合部134は、複数の端子部55とフィンガジョイントの形態で接合するように、開口部134の周縁部を径方向に切り欠いた複数の切欠き部で構成される。これにより環状シールド体51とシールド構造体13との電気的接続が周方向で対称となり、メカ的不連続性に伴うインピーダンス不整合の発生を最小限に抑えることができる。更には電気的に連続した導体開口部を最小限に抑える設計が可能となり、通常の高速伝送で取り扱う範囲の電磁波(ミリ波以下の波長周波数)に対して十分な電磁遮蔽効果が期待され、特定の周波数に依存した開口部漏えいを評価せずとも十分な遮蔽効果が得られる。
本実施形態において各端子部55の先端は、分割溝55aによって2つに分割されており、接合用の治具(図示略)を用いてその分割溝55aを拡幅し、周方向に変形させた端子部55を係合部134に密着させる(カシメ加工)。係合部134と端子部55には、超音波接合法が用いられてもよい。
接合部53aで覆われた端子部55全体を超音波接合することにより、上記カシメ加工を実現しつつ、環状シールド体51の外周部を被覆する接合部53aと筒体110の内周面との間の例えば円筒状の接合線(図示せず)に沿って摩擦熱で接合部53aが筒体110の内周面に溶融接合される。これにより、筒体110と同軸信号線50との間の所定以上の接合強度が確保される。
同軸信号線50は以上のように構成される。この構成は、後述する各実施形態においても同様に適用可能である。
<第2の実施形態>
続いて本技術の第2の実施形態について説明する。図9は本実施形態に係るコネクタ装置の全体斜視図、図10はその分解斜視図である。
[コネクタ装置]
本実施形態のコネクタ装置20は、第1のコネクタ21と、第2のコネクタ22とを有する。
第1及び第2のコネクタ21,22はそれぞれ、相互にZ軸方向に挿抜可能な同軸コネクタとして構成される。本実施形態において、第1のコネクタ21は、機器側に設けられたジャックに相当し、第2のコネクタ22は、同軸ケーブル60の先端部に取り付けられたプラグに相当する。
図11は、弾性部材221と第1のコネクタ21との係合状態を示す、筒体220の図示を省略した斜視図である。図12は、第1及び第2のコネクタ21,22の結合状態を示すコネクタ装置20の要部断面図である。
(第1のコネクタ)
図10に示すように、第1のコネクタ21は、筒体210(第1のコネクタ本体)と、複数のロック溝部211と、複数のアンロック部212とを有する。
筒体210は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成され、第2のコネクタ22の筒体220に同軸的に装着される外周面21sを有する。筒体210はZ軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。筒体210の先端部21pは第2のコネクタ12に対向し、筒体210の基端部21vは、台座部217に固定される。
複数のロック溝部211は、筒体210の外周面21sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のロック溝部211はそれぞれ同一の構成を有しており、弾性部材221の弾性アーム部221aと係合可能な形状に形成されている(図11参照)。本実施形態において各ロック溝部211は、外周面21sの一部を径方向に直交する周方向(接線方向)に切り欠くように形成された溝部で構成される。
本実施形態において複数のロック溝部211は、外周面21sの周方向に90°間隔で設けられる。各ロック溝部211の底部は平面で形成されるが、曲面(円弧面)で形成されてもよい。各ロック溝部211の最大深さは特に限定されず、第2のコネクタ22との間における所定以上の抜去力を確保できる大きさに形成される。
また、ロック溝部211の底部には、弾性部材221の嵌合部221cが嵌合可能な嵌合孔215が設けられている(図11,12参照)。嵌合孔215は、複数のロック溝部211のうち少なくとも1つに設けられるが、すべてのロック溝部211に設けられてもよい。
複数のアンロック部212も同様に、筒体210の外周面21sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のアンロック部212はそれぞれ同一の構成を有しており、複数のロック溝部211の間に設けられる。このようにロック溝部211及びアンロック部212は、外周面21sの周方向に相互にオフセットして配列される。
各アンロック部212は、各ロック溝部211よりも大きな外径を有する、筒体210の外径を形成する部分円筒面で構成されている。アンロック部212の外径は、第2のコネクタ22を構成する筒体220の内径と同等以下の値に設定されている。アンロック部212は、後述するように筒体220に取り付けられた弾性部材23のアーム部231を径外方に弾性変形させる機能を有する。
第1のコネクタ21は、ガイド部214をさらに有する。ガイド部214は、筒体210の先端部21p側の外周面21sに設けられる。ガイド部214は、第2のコネクタ22の先端部22pをアンロック部212へ導くことが可能な適宜のテーパ面又は曲面で構成される。
(第2のコネクタ)
第2のコネクタ22は、筒体220(第2のコネクタ本体)と、弾性部材221とを有する。
筒体220は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成される。筒体220は、Z軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。筒体220の先端部22pは第1のコネクタ21に対向し、筒体220の基端部22vには同軸ケーブル60が貫通する貫通孔22hが設けられている。第2のコネクタ22は、同軸ケーブル60の先端に対して周方向に回動可能に取り付けられている。
弾性部材221は、合成樹脂材料又は金属材料で構成され、図10に示すように、一対の弾性アーム部221aと、連結部221bと、嵌合部221cと、ストッパ部221dとを有する。
一対の弾性アーム部221aは、筒体220の軸方向(Z軸方向)に直交する方向に相互に平行に延びる軸部で構成され、筒体220の周面に形成された開口部22aにそれぞれ相対移動可能に収容される。各開口部22aは、筒体220の径方向に相互に対向しており、その開口形状が弾性アーム部221aに沿って延びる長孔形状を有する。各弾性アーム部221aは、開口部22aから筒体220の内部を通過する。これら筒体220の内部を通過する各弾性アーム部221aの一部は、筒体220の内周面に設けられた複数の弾性部を構成する。
連結部221bは、各弾性アーム部221aの一端どうしを相互に連結する。嵌合部221cは、筒体220に向かって突出するように連結部221bの略中央部を部分的に屈曲させることで形成される。嵌合部221cは、筒体220の嵌合孔22bに嵌合しており、開口部22aに沿った弾性アーム部221aのスライド操作によって、嵌合孔22bから筒体220の内部に突出可能に構成される。
ストッパ部221dは、各弾性アーム部221aの他端に設けられ、筒体220の外周面と接触することで、収容溝22a内の弾性アーム部221aの所定以上のスライド移動を規制する。
(コネクタの着脱方法)
第2のコネクタ22は、筒体220に弾性部材221が装着された状態で、第1のコネクタ21に接続される。第1及び第2のコネクタ21,22の結合に際しては、第1のコネクタ21の先端部21pに第2のコネクタ22の先端部22pを嵌合させる。
続いて、第2のコネクタ22が第1のコネクタ21に向けて軸方向に押し付けられる。これにより弾性部材221の各弾性アーム部221aがガイド部214のテーパ面にならって径外方へ弾性変形し、典型的には、アンロック部212へ乗り上がる。
そして、第2のコネクタ22を第1のコネクタ21に対して周方向(Z軸まわり)に回動させることで、各弾性アーム部221aを第1のコネクタ21の各ロック溝部211へ移動させる。この回動操作に伴い、各弾性アーム部221aは径内方へ弾性復帰して各ロック溝部211に係合する(図11,12参照)。その後、弾性部材221を開口部22aに沿ってスライド操作することで、嵌合部221cが第1のコネクタ21の嵌合孔に嵌合する(図9,11,12参照)。これにより、第1及び第2のコネクタ21,22が相互に接続される。
一方、第1及び第2のコネクタ21,22の分離に際しては、上述とは逆の操作が行われる。すなわち、図9に示す状態から弾性部材221をスライド操作して嵌合部221cと嵌合孔215との嵌合状態を解除し、第2のコネクタ22を第1のコネクタ21に対して周方向に45°回動させる。これにより、弾性部材221の各弾性アーム部221aがロック溝部211からアンロック部212へ移動する。この回動操作に伴い、各弾性アーム部221aは、径外方へ弾性変形する。その後、第2のコネクタ22を第1のコネクタ21から軸方向へ抜き取ることで、両コネクタ21,22が分離される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1及び第2のコネクタ21,22間の相対的な回動操作によって両者間のロック及びアンロックが実現可能である。したがって本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
特に本実施形態によれば、第1のコネクタ21のガイド部214が筒体210の先端部21p側の外周面全域に設けられているため、第1のコネクタ21に対する第2のコネクタ22の周方向の位置決めが不要となる。これによりコネクタ間の接続が容易となる。また、ガイド部214が筒体210の全周にわたって形成されているため、第2のコネクタ22の姿勢によっては、アンロック部212を経由せずに、弾性部材221の各弾性アーム部221aをロック溝部211へ導くこともできる。
<第3の実施形態>
続いて本技術の第3の実施形態について説明する。図13は本実施形態に係るコネクタ装置の分解斜視図である。
本実施形態のコネクタ装置30は、第1のコネクタ31と、第2のコネクタ32とを有する。
第1及び第2のコネクタ31,32はそれぞれ、相互にZ軸方向に挿抜可能な同軸コネクタとして構成される。本実施形態において、第1のコネクタ31は機器側に設けられたジャックに相当し、第2のコネクタ32は、同軸ケーブルの先端部に取り付けられたプラグに相当する。
図14は第1のコネクタ31の装着状態の平面図、図15はコネクタ装置30の着脱手順を説明する斜視図、図16及び図17は同断面平面図、図18及び図19は同断面斜視図である。
(第1のコネクタ)
図13に示すように、第1のコネクタ31は、筒体310(第1のコネクタ本体)と、複数のロック溝部311と、複数のアンロック部312とを有する。
筒体310は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成され、第2のコネクタ32の筒体320に同軸的に装着される外周面31sを有する。筒体310はZ軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。
複数のロック溝部311は、筒体310の外周面31sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のロック溝部311はそれぞれ同一の構成を有しており、外周面31sの一部を径方向に直交する周方向(接線方向)に切り欠いた、矩形の開口形状を有する溝部で構成される。複数のロック溝部311は、筒体310の略中央部の外周面11sに設けられる。
本実施形態において各ロック溝部311は、外周面31sの周方向に120°間隔で設けられている。各ロック溝部311は、周方向に長手の矩形開口形状を有する。各ロック溝部311の底部は平面で形成されるが、曲面(円弧面)で形成されてもよい。各ロック溝部311の最大深さは特に限定されず、第2のコネクタ32との間における所定以上の抜去力を確保できる大きさに形成される。
複数のアンロック部312も同様に、筒体310の外周面31sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数のアンロック部312はそれぞれ同一の構成を有しており、外周面31sの周方向に120°間隔で、複数のロック溝部311の間に設けられる。このようにロック溝部311及びアンロック部312は、外周面31sの周方向に相互にオフセットして配列される(ロック溝部311とアンロック部312とが周方向に交互に配置される)。
各アンロック部312は、各ロック溝部311よりも大きな外径を有する部分円筒面で構成されている。アンロック部312の外径は、後述するように第2のコネクタ32を構成する筒体の内径と同等以下の大きさに設定されており、第2のコネクタ32に装着された弾性部材321を径外方に弾性変形させる機能を有する。
第1のコネクタ31は、複数の位置決め部313をさらに有する。複数の位置決め部313は、筒体310の外周面31sの同一円周上に周方向に間隔をおいて設けられている。複数の位置決め部313は、筒体310の先端部31p側の外周面に設けられる。
複数の位置決め部313はそれぞれ同一の構成を有しており、先端部31pの外周面の一部を径方向に直交する周方向(接線方向)に切除した切欠き部で構成される。各位置決め部313は、筒体310の先端部31p側が開放されており、第2のコネクタ32の先端部32pが嵌合可能に構成される。すなわち各位置決め部313は、第1のコネクタ31と第2のコネクタ32との結合時において第2のコネクタ32に対して第1のコネクタ31を周方向に位置決めするためのものである。
各位置決め部313は、先端部31pの外周面に120°間隔で、複数のアンロック部312と軸方向(Z軸方向)に隣接するように設けられている。先端部31pの平面形状は概略三角形状に形成され、それぞれの辺部がアンロック部313に、それぞれの頂点がロック溝部311に、それぞれ軸方向に隣接している。
(第2のコネクタ)
第2のコネクタ32は、筒体320(第2のコネクタ本体)と、弾性部材321とを有する。
筒体320は、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体で構成される。筒体320は、Z軸方向に平行な軸心(中心軸)を有する概略円筒形状に形成される。
弾性部材321は、典型的には金属製の板バネで構成され、図14に示すように、概略六角形状に折り曲げられて筒体320の内周面32sに最外周面が埋まる状態で設けられた環状の溝部322に配置されている。第1のコネクタ31は、弾性部材321により該筒状の軸方向へ制約されている。弾性部材321は、筒体320の内周面32よりも径内方を通過する3つの弾性アーム部321aと、筒体320の周方向に対向する2つの端部321bとを有する。各弾性アーム部321aは、筒体320の内周面32sに設けられた複数の弾性部を構成する。溝部322は、筒体320の内周面32sに沿って円弧状に形成されており、その溝部322の周方向の端部と弾性部材321の端部321bとの当接作用によって、弾性部材321は溝部322における周方向への回転制限を受ける。
溝部322は、筒体320の内周面32sの高さ方向における概略中央部に形成される。弾性部材321の各弾性アーム部321aは、その高さ位置において、概略120°間隔で内周面32sの周方向に沿って配置される。弾性部材321は、筒体310の先端部31p及び各アンロック部312を内部に収容することが可能な大きさの空間部323を筒体320の内部に区画する。弾性部材321を構成する板バネの幅(アーム部321aの高さ)は、第1のコネクタ31のロック溝部311の形成幅と同等以下の大きさに形成される。
(コネクタの着脱方法)
第1及び第2のコネクタ31,32の結合に際しては、まず図15に示すように、第1のコネクタ31の位置決め部313と、第2のコネクタ32内の各弾性アーム部321aで区画された空間部323とが相互に嵌合可能な姿勢で第1及び第2のコネクタ31,32を軸方向に対向させる。図15の位置関係から第1のコネクタ31を60°回転させることで、図13の位置関係となる。
続いて、第1のコネクタ31の各位置決め部313を空間部323へ嵌合する。その後、第1のコネクタ31を第2のコネクタ32に向けて軸方向に押し付けながら周方向(Z軸まわり)に60°回動させる。これにより各弾性アーム部321aは、先端部31pの周面部によって径外方へ弾性変形し押し広げられるために、位置決め部313の軸方向の制約を乗り越え、第1のコネクタ31を軸方向へ押し込むことが可能となり、ロック溝部311まで挿入を終えると対向する位置で径内方へ弾性復帰してロック溝部311と係合する(図16〜図18)。これにより、第1及び第2のコネクタ31,32が相互に接続される。なお、第1のコネクタ31を第2のコネクタ31に対して周方向へ60°回動させてから、軸方向へ移動させてもよい。
一方、第1及び第2のコネクタ31,32の分離に際しては、上述とは逆の操作が行われる。すなわち、図17及び図18に示す状態から第1のコネクタ31を第2のコネクタ32に対して周方向に60°回動させることで、各弾性アーム部321aを径外方へ弾性変形させる。その後、第1のコネクタ31を第2のコネクタ32から軸方向へ抜き取ることで、両コネクタ31,32が分離される(図13)。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1及び第2のコネクタ31,32間の相対的な回動操作によって両者間のロック及びアンロックが実現可能である。したがって本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。第2のコネクタ32に対する第1のコネクタ31の挿入時に弾性アーム部321aを押し広げる機構は、本実施形態のように位置決め部313の周回転のテーパによる押し広げでなくてもよく、例えば、第1のコネクタ31の先端部31pをテーパ構造としたものであってもよい。
<第4の実施形態>
続いて本技術の第4の実施形態について説明する。図20は本実施形態に係るコネクタ装置の分解斜視図である。
本実施形態のコネクタ装置40は、第1のコネクタ41と、第2のコネクタ42とを有する。本実施形態において、第1のコネクタ41は機器側に設けられたジャックに相当し、第2のコネクタ42は、ケーブル160の先端部に取り付けられたプラグに相当する。
第2のコネクタ42は、第1のコネクタ41の筒体と嵌合する筒体420を有する。図において筒体420の構成は簡略して示されているが、上述の実施形態と同様のロック機構を有する。
本実施形態のコネクタ装置40において、筒体420(第2のコネクタ本体)は、ケーブル挿通部421と、突出部422とを有する。ケーブル挿通部421は、筒体420から径外方に突出し、その内部にケーブル160が挿通される。突出部422は、ケーブル挿通部421の突出方向とは反対方向に筒体420から突出し、第1のコネクタ41の台座部417と対向する対向面422aを有する。
本実施形態のコネクタ装置40においては、第1及び第2のコネクタ41,42を離脱させる外力(図中矢印Fで示す)がケーブル160に作用したとしても、突出部422の対向面422aと台座部417との当接作用により、コネクタ内のロック機構に上記外力Fが加わることを阻止できる。仮に突出部422が存在しない場合にはコネクタ42の円筒部の接点とロックの局所に力が作用し、梃の原理でロック部に局所的に高い力が加わり樹脂変形、破壊的な破損へとつながる。他方で、突出部422を設けることで外力Fがハーネスに加わった際にロック部に加わる力はその力点と作用点まで距離が延長され、かつ、遊びによる回転の発生も抑制ができることから、ロック部へ力も均等に加わり高い信頼性が得られる。これによりロック機構に加わる局所ストレスが第2のコネクタ42の全体で受け止められるため、ロック機構の接続信頼性が確保される。このような作用効果は、コネクタ装置が小型であるほど顕著なものとなる。
以上、本技術の実施形態について説明したが、本技術は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の実施形態では、同軸ケーブルの電子機器への接続用コネクタを例に挙げて説明したが、これに限られず、2芯や4芯のLVDS信号線の接続用コネクタにも適用するが可能である。さらに以上の実施形態では、第1のコネクタと第2のコネクタの嵌合時に嵌合部の防水機構について記述していないが、筒体の円柱側面に、Oリングや、コネクタの嵌合時に軸方向へ押し潰される防水パッキン等の防水部材が装着されてもよい。
また以上の実施形態では、第1のコネクタをジャック、第2のコネクタをプラグとして説明したが、これに限られず、第1のコネクタがプラグ、第2のコネクタがジャックとして構成されてもよい。
また以上の実施形態では、コネクタ装置のロック機構を構成する弾性部及びロック溝部の数を3つ又は4つとしたが、勿論これに限られず、少なくとも2つ以上設けられていればよい。また、上記弾性部及びロック溝部の数はそれぞれ対応していなくてもよく、例えば弾性部の数よりもロック溝部の数を多くしてもよい。
また、以上の第1の実施形態において、コネクタ装置10は、図21に示すように、第2のコネクタ12の周囲を被覆する管状部材14をさらに備えていてもよい。管状部材14は、第2のコネクタ12の外周面に嵌合する内周面を有し、これにより第1のコネクタ11に対する第2のコネクタ12のロック状態を保持することができ、第1及び第2のコネクタ11,12の不用意なアンロック操作を防止することができる。
また、以上の第3の実施形態において、第1のコネクタ31の先端部31pは、第2のコネクタ32に向かって先細り形状に形成されてもよい。この場合、第2のコネクタ32に対する先端部31pの回転姿勢に関係なく、嵌合の際に複数の弾性アーム部321aを径外方側へ弾性変形させることができる。これにより第1及び第2のコネクタ31,32の接続作業性のさらなる向上を図ることができる。
図22は、コネクタの台座部517に収容される電子機器としてのカメラ70と、カメラ70を台座部517に固定するための保持部材80とを示している。保持部材80は、台座部517の開口部510h内に収容される。保持部材80及び開口部510hの外形は、カメラ70の外形に応じて設定される。図示の例では、カメラ70は立方体形状を有し、その対向する2側面には、保持部材80の2側面に設けられた爪部81と係合可能な係合溝71が設けられている。これにより台座部517に特別な加工を施すことなく、カメラ70を安定に保持することが可能となり、コネクタの構造の複雑化を防止することができる。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1) 第1の周面を有する第1のコネクタ本体と、前記第1の周面に設けられた複数のロック溝部と、前記第1の周面に設けられた複数のアンロック部とを有し、前記複数のロック溝部及び前記複数のアンロック部が前記第1の周面の周方向に相互にオフセットして配列された、第1のコネクタと、
第2の周面を有し前記第1のコネクタ本体と嵌合する第2のコネクタ本体と、前記第2の周面に設けられ前記複数のロック溝部にそれぞれ保持される複数の弾性部とを有し、前記複数の弾性部が前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記第2のコネクタ本体の周方向への回動時に前記第2のコネクタ本体の径方向に弾性変形可能に構成された、第2のコネクタと
を具備するコネクタ装置。
(2)上記(1)に記載のコネクタ装置であって、
前記第1のコネクタ本体は、前記第1の周面を外周面に有し前記第2のコネクタ本体に同軸的に装着される筒体で構成される
コネクタ装置。
(3)上記(2)に記載のコネクタ装置であって、
前記筒体は、前記複数のアンロック部と軸方向に隣接して設けられたガイド面を含む第1の端部を有し、
前記ガイド面は、前記第2のコネクタ本体に対する前記第1のコネクタ本体の軸方向への装着時に前記複数の弾性部を弾性変形させるテーパ形状を有する
コネクタ装置。
(4)上記(3)に記載のコネクタ装置であって、
前記ガイド面は、前記複数の弾性片を周方向に位置決めする複数の位置決め部を有する
コネクタ装置。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載のコネクタ装置であって、
前記複数のロック溝部は、前記複数の弾性部に対して、前記周方向への移動を許容し軸方向への移動を規制する
コネクタ装置。
(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のコネクタ装置であって、
前記複数の弾性部は、前記複数のロック溝部に係合する係合爪をそれぞれ有する
コネクタ装置。
(7)上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のコネクタ装置であって、
前記第2のコネクタは、前記第2の周面に取り付けられた弾性部材を有し、
前記複数の弾性部は、前記弾性部材の一部で構成される
コネクタ装置。
(8)上記(3)又は(4)に記載のコネクタ装置であって、
前記筒体は、前記第1の端部とは反対側の第2の端部をさらに有し、
前記第1のコネクタは、前記第2の端部を支持する平板状の台座部をさらに有する
コネクタ装置。
(9)上記(8)に記載のコネクタ装置であって、
前記第2のコネクタは、
前記第2のコネクタ本体から径外方に突出するケーブル挿通部と、
前記ケーブル挿通部の突出方向とは反対方向に前記第2のコネクタ本体から突出し、前記台座部と対向する対向面を有する突出部と、をさらに有する
コネクタ装置。
(10)上記(8)又は(9)に記載のコネクタ装置であって、
前記筒体の内部に設けられた同軸信号線をさらに具備し、
前記同軸信号線は、
第1の縁部と、前記第1の縁部と周方向に対向する第2の縁部とを有し、周面に複数の貫通孔が形成された金属製の環状シールド体と、
前記環状シールド体の軸心部に配置された軸状端子と、
前記筒体の内部に充填され、前記環状シールド体と前記軸状端子とを一体的に固定する樹脂部材と、を有する
コネクタ装置。
(11)上記(10)に記載のコネクタ装置であって、
前記第1の縁部は、前記第2の縁部に向かって突出する凸部を有し、
前記第2の縁部は、前記凸部を収容する凹部を有し、
前記環状シールド体は、前記凸部と前記凹部との間に設けられ前記樹脂部材の一部で充填された開口部をさらに有する
コネクタ装置。
(12)上記(10)又は(11)に記載のコネクタ装置であって、
前記環状シールド体は、前記台座部に対向する接続端部と、前記接合端部から軸方向に突出し周方向に間隔をおいて設けられた複数の端子部とをさらに有し、
前記第1のコネクタは、前記台座部に固定され前記複数の端子部と係合する複数の係合部を有するシールド構造体をさらに有する
コネクタ装置。
(13) 内周面の周方向に沿って設けられた複数の弾性部を有する相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、
前記内周面に嵌合可能な外周面を有する筒体と、
前記外周面に設けられ前記複数の弾性部を保持可能な複数のロック溝部と、
前記外周面に設けられた複数のアンロック部と、を有し、
前記複数のロック溝部及び前記複数のアンロック部が、前記外周面の周方向に相互にオフセットして配列され、前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記筒体の周方向への回動時に前記複数の弾性部を前記筒体の径方向に弾性変形させることが可能に構成された、コネクタ本体
を具備する同軸コネクタ。
(14) 複数のロック溝部及び複数のアンロック部が外周面の周方向に相互にオフセットして配列された相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、
前記外周面に嵌合可能な内周面を有する筒体と、
前記内周面に設けられ前記複数のロック溝部にそれぞれ保持される複数の弾性部と、を有し、
前記複数の弾性部が、前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記筒体の周方向への回動時に前記筒体の径方向に弾性変形可能に構成された、コネクタ本体
を具備する同軸コネクタ。
10,20,30,40…コネクタ装置
11,21,31,41…第1のコネクタ
12,22,32,42…第2のコネクタ
50…同軸信号線
60…同軸ケーブル
110,210,310…筒体(第1のコネクタ本体)
117,217,417…台座部
120,220,320…筒体(第2のコネクタ本体)
121…弾性部
111,211,311…ロック溝部
112,212,312…アンロック部
113,313…位置決め部
114…ガイド部
221,321…弾性部材
221a,321a…アーム部
421…ケーブル挿通部
422…突出部

Claims (14)

  1. 第1の周面を有する第1のコネクタ本体と、前記第1の周面に設けられた複数のロック溝部と、前記第1の周面に設けられた複数のアンロック部とを有し、前記複数のロック溝部及び前記複数のアンロック部が前記第1の周面の周方向に相互にオフセットして配列された、第1のコネクタと、
    第2の周面を有し前記第1のコネクタ本体と嵌合する第2のコネクタ本体と、前記第2の周面に設けられ前記複数のロック溝部にそれぞれ保持される複数の弾性部とを有し、前記複数の弾性部が前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記第2のコネクタ本体の周方向への回動時に前記第2のコネクタ本体の径方向に弾性変形可能に構成された、第2のコネクタと
    を具備するコネクタ装置。
  2. 請求項1に記載のコネクタ装置であって、
    前記第1のコネクタ本体は、前記第1の周面を外周面に有し前記第2のコネクタ本体に同軸的に装着される筒体で構成される
    コネクタ装置。
  3. 請求項2に記載のコネクタ装置であって、
    前記筒体は、前記複数のアンロック部と軸方向に隣接して設けられたガイド面を含む第1の端部を有し、
    前記ガイド面は、前記第2のコネクタ本体に対する前記第1のコネクタ本体の軸方向への装着時に前記複数の弾性部を弾性変形させるテーパ形状を有する
    コネクタ装置。
  4. 請求項3に記載のコネクタ装置であって、
    前記ガイド面は、前記複数の弾性片を周方向に位置決めする複数の位置決め部を有する
    コネクタ装置。
  5. 請求項1に記載のコネクタ装置であって、
    前記複数のロック溝部は、前記複数の弾性部に対して、前記周方向への移動を許容し軸方向への移動を規制する
    コネクタ装置。
  6. 請求項1に記載のコネクタ装置であって、
    前記複数の弾性部は、前記複数のロック溝部に係合する係合爪をそれぞれ有する
    コネクタ装置。
  7. 請求項1に記載のコネクタ装置であって、
    前記第2のコネクタは、前記第2の周面に取り付けられた弾性部材を有し、
    前記複数の弾性部は、前記弾性部材の一部で構成される
    コネクタ装置。
  8. 請求項3に記載のコネクタ装置であって、
    前記筒体は、前記第1の端部とは反対側の第2の端部をさらに有し、
    前記第1のコネクタは、前記第2の端部を支持する平板状の台座部をさらに有する
    コネクタ装置。
  9. 請求項8に記載のコネクタ装置であって、
    前記第2のコネクタは、
    前記第2のコネクタ本体から径外方に突出するケーブル挿通部と、
    前記ケーブル挿通部の突出方向とは反対方向に前記第2のコネクタ本体から突出し、前記台座部と対向する対向面を有する突出部と、をさらに有する
    コネクタ装置。
  10. 請求項8に記載のコネクタ装置であって、
    前記筒体の内部に設けられた同軸信号線をさらに具備し、
    前記同軸信号線は、
    第1の縁部と、前記第1の縁部と周方向に対向する第2の縁部とを有し、周面に複数の貫通孔が形成された金属製の環状シールド体と、
    前記環状シールド体の軸心部に配置された軸状端子と、
    前記筒体の内部に充填され、前記環状シールド体と前記軸状端子とを一体的に固定する樹脂部材と、を有する
    コネクタ装置。
  11. 請求項10に記載のコネクタ装置であって、
    前記第1の縁部は、前記第2の縁部に向かって突出する凸部を有し、
    前記第2の縁部は、前記凸部を収容する凹部を有し、
    前記環状シールド体は、前記凸部と前記凹部との間に設けられ前記樹脂部材の一部で充填された開口部をさらに有する
    コネクタ装置。
  12. 請求項10に記載のコネクタ装置であって、
    前記環状シールド体は、前記台座部に対向する接続端部と、前記接合端部から軸方向に突出し周方向に間隔をおいて設けられた複数の端子部とをさらに有し、
    前記第1のコネクタは、前記台座部に固定され前記複数の端子部と係合する複数の係合部を有するシールド構造体をさらに有する
    コネクタ装置。
  13. 内周面の周方向に沿って設けられた複数の弾性部を有する相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、
    前記内周面に嵌合可能な外周面を有する筒体と、
    前記外周面に設けられ前記複数の弾性部を保持可能な複数のロック溝部と、
    前記外周面に設けられた複数のアンロック部と、を有し、
    前記複数のロック溝部及び前記複数のアンロック部が、前記外周面の周方向に相互にオフセットして配列され、前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記筒体の周方向への回動時に前記複数の弾性部を前記筒体の径方向に弾性変形させることが可能に構成された、コネクタ本体
    を具備する同軸コネクタ。
  14. 複数のロック溝部及び複数のアンロック部が外周面の周方向に相互にオフセットして配列された相手側コネクタに挿抜可能に構成された同軸コネクタであって、
    前記外周面に嵌合可能な内周面を有する筒体と、
    前記内周面に設けられ前記複数のロック溝部にそれぞれ保持される複数の弾性部と、を有し、
    前記複数の弾性部が、前記複数のロック溝部と前記複数のアンロック部との間における前記筒体の周方向への回動時に前記筒体の径方向に弾性変形可能に構成された、コネクタ本体
    を具備する同軸コネクタ。
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