JP4086247B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、相手方コネクタの筒状先端部に対して挿入接続される被挿入部を有するコネクタ部材を備えるコネクタに関し、特に、相手方コネクタとコネクタ部材の接続状態を維持すべくコネクタに設けられた接続維持機構に関する。
相手方コネクタの筒状先端部に対して挿入接続される被挿入部を有するコネクタ部材を備えるコネクタとしては、同軸コネクタや光ファイバコネクタなどがある。
この種のコネクタは、相手方コネクタとコネクタ部材の接続状態を維持する接続維持機構を備えている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開平10−321296号公報 特開平11−67358号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術はコネクタの構造のみならず相手方コネクタの構造も特定していることから汎用性に乏しく、例えば一方を規格化されたもので代用することはできない。
特許文献2記載の技術では既存の相手方コネクタをも対象としている点で特許文献1記載の技術より汎用性に富んでいるが、接続維持の信頼性に関し改良の余地がある。
本発明は、汎用性に富んでおり且つ特許文献2記載の技術よりも高い信頼性を有する接続維持機構を備えたコネクタを提供することを目的とする。
本発明によれば、第1のコネクタとして、相手方コネクタの筒状先端部に対して挿入接続される被挿入部を有するコネクタ部材と、
前記コネクタ部材の前記被挿入部と前記相手方コネクタの前記筒状先端部との接続状態を維持するための接続維持機構と
を備えるコネクタにおいて、
前記接続維持機構は、
前記コネクタ部材の径方向において前記コネクタ部材の被挿入部の外側に配置された受部と、
前記径方向において前記被挿入部の外側に配置され、前記接続状態において前記相手方コネクタの前記筒状先端部に対して所定領域に亘って前記径方向内側に向かう圧力を加えるための面加圧手段と
を備え、前記受部と前記面加圧手段とで前記相手方コネクタの前記筒状先端部を挟持することにより前記接続状態を維持するコネクタ。
本発明によれば、第2のコネクタとして、前記第1のコネクタにおいて、前記コネクタ部材は、前記被挿入部に続いて形成された、前記被挿入部よりも径の大きい大径部を備えており、
前記面加圧手段は、
前記大径部から前記コネクタ部材の軸方向に延びるようにして前記コネクタ部材に固定された被固定部と、前記コネクタ部材の軸から離れた位置において前記コネクタ部材の径方向に交差するようにして該被固定部から延びる板バネとを備える押付部材と、
該板バネの端部の位置を第1及び第2の位置の間で移動可能に保持すると共に前記板バネの端部を前記第2の位置に固定可能な端部保持部材であって、前記板バネの端部が前記第2の位置にあるときの前記板バネと前記コネクタ部材の軸との最短距離は前記板バネの端部が前記第1の位置にあるときの前記板バネと前記コネクタ部材の軸との最短距離よりも短い、端部保持部材と、
を備えており、前記接続状態において、前記板バネの端部を前記第2の位置に移動し且つ固定することにより、前記板バネが前記相手方コネクタの筒状先端部を前記受部に対して押し付ける、コネクタが得られる。
本発明によれば、第3のコネクタとして、前記第2のコネクタにおいて、前記コネクタ部材は、前記大径部の周辺部に対して形成された切込部を有しており、
前記押付部材は、一端から前記被固定部が延びる筒状基部と、該筒状基部の他端から前記径方向に突出した歯部とを備えており、
前記歯部が前記切込部に嵌め込まれることにより、前記筒状基部及び前記被固定部の前記軸を中心とした回転を防止した、コネクタが得られる。
本発明によれば、第4のコネクタとして、前記第2又は第3のコネクタにおいて、前記板バネは、前記板バネの前記端部が前記第1の位置にある状態において前記相手方コネクタと前記コネクタ部材とが接続された場合には、前記径方向において、前記相手方コネクタの筒状先端部の外側に位置するようにして、配置されている、コネクタが得られる。
本発明によれば、第5のコネクタとして、前記第2乃至第4のコネクタのいずれかにおいて、前記板バネは、前記被固定部から前記端部にかけて曲げられてなる曲板バネであり、前記端部が前記第2の位置にあるときに当該端部を前記第1の位置に戻そうとするようなバネ特性を有する、コネクタが得られる。
本発明によれば、第6のコネクタとして、前記第5のコネクタにおいて、前記端部保持部材は、前記コネクタ部材と同軸の筒状部を有し、且つ、前記筒状部が前記径方向において前記被挿入部を覆うようにして該コネクタ部材に回動可能に取り付けられており、
前記板バネの端部は、該筒状部に保持されており、
前記板バネの端部の第1及び第2の位置は、前記軸を中心とする同一円上に位置している、コネクタが得られる。
本発明によれば、第7のコネクタとして、前記第6のコネクタにおいて、前記端部保持部材は、前記軸方向に延びるようにして前記筒状部に形成されたガイド溝を有しており、
前記板バネの端部は前記径方向において外側に向けて立設された被ガイド部を有しており、
該被ガイド部は前記ガイド溝に保持されている、コネクタが得られる。
本発明によれば、第8のコネクタとして、前記第7のコネクタにおいて、前記端部保持部材は、前記軸方向において移動可能となるように前記コネクタ部材に取り付けられており、
前記被ガイド部は、前記ガイド溝内にて前記軸方向に移動可能となるように、前記ガイド溝に保持されている、コネクタが得られる。
本発明によれば、第9のコネクタとして、前記第8のコネクタにおいて、前記被ガイド部は、前記軸方向に直交する面内において、逆L字形状の断面を有する、コネクタが得られる。
本発明によれば、第10のコネクタとして、前記第8又は第9のコネクタにおいて、前記筒状部の前記軸方向における移動を前記筒状部の前記コネクタ部材に対する回転移動に変換するための変換機構を更に備える、コネクタが得られる。
本発明によれば、第11のコネクタとして、前記第10のコネクタにおいて、前記変換機構は、前記筒状部の内周面から前記軸に向かって突出したダボと、前記被固定部に形成され前記ダボを移動可能に収容するダボ収容溝とを備えており、
前記ダボ収容溝は、前記コネクタ部材の前記大径部から離れるに連れて前記板バネの前記端部に近づく斜め形状を有するカム部を備えており、
前記筒状部を前記軸方向に移動させると、前記ダボが前記ダボ収容溝の前記カム部にガイドされ、それによって前記筒状部を前記軸の周囲に回転させる、コネクタが得られる。
本発明によれば、第12のコネクタとして、前記第11のコネクタにおいて、前記ダボ収容溝は、前記カム部と連続し且つ前記板バネから遠ざかる方向へ窪んだダボ受部を備えており、
前記カム部と前記ダボ受部とはL字状又はT字状をなしており、
前記筒状部を前記軸方向に移動させると、前記ダボは前記カム部にガイドされ前記筒状部を回転させた後、前記ダボ受部に受けられることにより前記筒状部の逆回転を防止し、前記板バネの前記端部を前記第2位置にロックする、コネクタが得られる。
本発明によれば、第13のコネクタとして、前記第8乃至第12のコネクタのいずれかにおいて、前記端部保持部材の前記筒状部を前記軸方向において前記被挿入部から前記大径部に向かう方向に付勢する付勢手段を更に備える、コネクタが得られる。
本発明によれば、第14のコネクタとして、前記第2乃至第13のコネクタのいずれかにおいて、前記板バネは、前記軸に向かって突出した突出部を備えている、コネクタが得られる。
本発明によれば、第15のコネクタとして、前記第14のコネクタにおいて、前記板バネの前記突出部は前記板バネの長手方向に沿って延びている、コネクタが得られる。
本発明によれば、第16のコネクタとして、前記第2乃至第15のコネクタのいずれかにおいて、前記押付部材は、前記軸に対して対称に設けられた二組の前記被固定部及び前記板バネを備え、一組の前記被固定部及び前記板バネは他組の前記被固定部及び前記板バネに対して前記受部として機能する、コネクタが得られる。
本発明によれば、第17のコネクタとして、前記第1乃至第16のコネクタのいずれかにおいて、前記コネクタ部材は、前記被挿入部から軸方向に延びるようにして保持された内部導体を備え、
前記被挿入部は、前記内部導体に対する同軸外部導体であり、前記相手方コネクタの筒状先端部の内周部に嵌合可能である、
請求項1乃至16のいずれかに記載のコネクタが得られる。
相手方コネクタの筒状先端部の形状・サイズは面加圧手段と受部とにより挟み込めるものであれば良いことから、本発明のコネクタにおける接続維持機構は汎用性が高い。また、特許文献2に開示された技術が相手方コネクタの筒状先端部に対して点で接触していたのに対して、面加圧手段が所定面積に亘って相手方コネクタの筒状先端部に圧力を加えることから、本発明の接続維持機構は接続状態をより確実に維持することができる。特に、相手方コネクタの筒状先端部にネジが切られていた場合において、特許文献2の技術では溝内に点接触部を係合させることによって接続状態を維持しようとしていたことから溝の位置や点接触部の形状・サイズによっては接続維持の信頼性に欠ける場合があるのに対して、本発明によれば複数の溝に亘って面で圧力をかけることにより面加圧手段と受部の間に保持していることから相手方コネクタの形状等によって接続維持の信頼性が大きく変動することはない。この意味において、本発明によるコネクタは更なる汎用性を有している。
図1乃至図3に示されるように、本発明の実施の形態によるコネクタ100は、同軸コネクタであり、図11及び図12に示される既存の相手方コネクタ200に対して接続可能なものである。図示された相手方コネクタ200はIEC169−15に従って構成されたSMAレセプタクルであり、筒状先端部210を備えている。相手方コネクタ200は同軸コネクタであり、筒状先端部210は筒状の外部導体の一部を形成している。外部導体の周囲にはネジ215が切られている。相手方コネクタ200は、外部導体と同軸の内部導体230と、外部導体及び内部導体230の間に設けられた絶縁体240を更に備えている。内部導体230には後述するコネクタ100の内部導体を収容接触する穴235が形成されている。図示された相手方コネクタ200は基板250に立設されている。
図1乃至図3に示されるように、コネクタ100は、コネクタ本体10を備えている。コネクタ本体10は相手方コネクタ200の筒状先端部210に挿入接続される被挿入部11、被挿入部11よりも径の大きい大径部12、大径部12の後端から後方に向かって延びる基部13を備えている。基部13の後端からはケーブル14が更に延びている。
図2、図3及び図5に示されるように、被挿入部11の外周部は同軸コネクタの外部導体11aを構成しており、絶縁体11bを介して針状・棒状の内部導体11cと同軸配置されている。内部導体11cは相手方コネクタ200の内部導体230の穴235に挿入される部分であり、外部導体11aは相手方コネクタ200の筒状先端部210に挿入接続される部分である。
図3に示されるように、被挿入部11の外部導体11aは大径部12と一体形成されている。図2及び図6に示されるように、大径部12には一対の切込部12aと一対の切欠部12bとが形成されている。切込部12aはコネクタ部材11の任意の径の一つに対して垂直な方向に刃物で大径部12に切り込みを入れたような形状を有しており、真っ直ぐに伸びる底部を備えている。切欠部12bは切込部12aの底部のコネクタ部材10の径方向外側において、その切込部12aの底部と平行な面を有している。図3から理解されるように、切込部12a及び切欠部12bにより、大径部12は略H字状の断面を有する。
図3及び図4に示されるように、コネクタ部材11の大径部12には押付部材20が取り付けられている。
図6乃至図8に示されるように、押付部材20は、筒状基部21と、筒状基部21の一部から軸方向に沿って前方に突出した一対の被固定部22と、被固定部22のそれぞれからコネクタ部材10の周方向に向かって延びる曲板バネ23と、各曲板バネ23の端部を構成する被ガイド部24とを備えている。
図6乃至図8に示されるように、曲板バネ23は被固定部22から被ガイド部24にかけて曲げられてなるものである。また、曲板バネ23は、常態において筒状基部21とほぼ同一のプロファイルを有しており、常態から変形されると常態に戻ろうとするバネ特性を有している。
被ガイド部24は、曲板バネ23の一端から径方向外側に向かって立設されており、軸に直交する面内において、逆L字形状の断面を有する。詳しくは、被ガイド部24は曲板バネ23の一端から径方向外側に延びる径方向延設部分と、そこから周方向に延びる周方向延設部分を有する。周方向延設部分は対応する曲板バネ23から離れる方向に延びている。
図6に示されるように、被固定部22にはダボ収容溝26が形成されている。図示されたダボ収容溝26はカム部26aとダボ受部26bとを有し、略L字形状を呈している。カム部26aは、軸方向前方に向かうに連れて曲板バネ23に近づくような斜め形状を有している。ダボ受部26bはカム部26aの前端と連続し、対応する曲板バネ23から遠ざかる方向へ窪んでいる。ダボ受部26bの位置は、カム部26aの前端ではなく途中であっても良い。すなわち、ダボ受部26bとカム部26aとが略T字形状を呈するように配置されていても良い。但し、本実施の形態のように略L字形状の配置の方が、カム部26aにおける変位量を大きく取れる点で好ましい。
図6乃至図8に示されるように、筒状基部21の後端には、径方向に突出した一対の歯部27が形成されている。図3及び図4に示されるように、歯部27はコネクタ部材10の大径部12に形成された切込部12aに嵌め込まれ、それにより押付部材20はコネクタ部材10に取り付けられる。これにより、歯部27の直線状の先端が切込部12aの底部に当接する。かかる構成により、たとえ押付部材20に対して周方向に力が加えられても押付部材20は回転しない。
図3及び図4に示されるように、押付部材20がコネクタ部材10に取り付けられると、被固定部22、曲板バネ23、及び被ガイド部24はコネクタ部材10の大径部12から軸方向前方に突出する。この際、被固定部22、曲板バネ23、及び被ガイド部24はコネクタ部材10の被挿入部11を径方向外側において覆うようにして配置されている。なお、曲板バネ23等の径方向における位置は、接続対象とする相手方コネクタ200の筒状先端部210の形状・サイズを考慮して定められる。具体的には、コネクタ部材10と相手方コネクタ200とを接続した際に曲板バネ23等が相手方コネクタ200の筒状先端部210の径方向外側に位置しうるようにして、曲板バネ23等の径方向における位置は選択される。
図2及び図3に示されるように、コネクタ部材10の基部13上にはバネ30が配置されている。コネクタ部材10の基部13は大径部12よりも径が小さいため大径部12と基部13との境界には段差ができている。バネ30の前端はその段差に支持されている。バネ30の後端は後述するように端部保持部材40の後端により支持される。
図1乃至図3に示されるように、バネ30及びコネクタ部材10の大径部12上には端部保持部材40が取り付けられる。本実施の形態における端部保持部材40は筒状であり、コネクタ部材10と同軸となるように配置されている。端部保持部材40には一対のガイド溝41が設けられている。ガイド溝41はそれぞれ端部保持部材40の前端から軸方向に延びるようにして形成されている。
ガイド溝41には押付部材20の被ガイド部24が軸方向に移動可能に保持されている。ガイド溝41の幅は押付部材20の被ガイド部24が軸方向にスムーズに移動可能なようにして定められている。但し、被ガイド部24を適切に周方向にガイドし得るように、ガイド溝41の幅は被ガイド部24の厚みよりも必要以上に大きくする必要はない。
端部保持部材40の内周面には径方向内側に突出する一対のダボ42が設けられている。ダボ42は押付部材20のダボ収容溝26に収容されている。ダボ42の移動はダボ収容溝26によって規制され、それによって端部保持部材40のコネクタ部材10及び押付部材20に対する相対的な動きも規制されている。より具体的には、端部保持部材40は、軸方向においてはカム部26aの軸方向長さにより規定された範囲でのみ移動可能であり、周方向に関してはカム部26aの周方向長さ及びダボ受部26bの窪み深さにより規定された範囲でのみ回転可能である。
端部保持部材40の後端には内方向突出部43が形成されており、他の部分と段差を形成している。この段差により前述のバネ30の後端を受ける。バネ30は、コネクタ部材10の大径部12と端部保持部材40の内方向突出部43との間に配置されることとなり、端部保持部材40をコネクタ部材10の被挿入部11から大径部12に向かう方向、即ち軸方向後方に向けて付勢している。
非接続状態においては、バネ30の付勢力により、ダボ42がダボ収容溝26のカム部26aの後端に押し付けられている。この状態における被ガイド部24の位置を第1の位置とする。被ガイド部24が第1の位置にある状態において、コネクタ部材10の被挿入部11を相手方コネクタ200の筒状先端部210に挿入接続すべく端部保持部材40に対して軸方向前方に向かう力を加えると、端部保持部材40がカム部26aにガイドされ軸の周りに回転する。端部保持部材40の軸方向前方への移動により、ダボ42がカム部26aの前端に達すると、ダボ42は曲板バネ23の反力によりダボ受部26bに押し付けられ、保持される。ダボ42がカム部26aからダボ受部26bに移動する際にはクリック感が得られることから、ユーザはその動作を把握しやすい。
この一連の動作により、被ガイド部24は、前述の第1の位置から所定量だけ回転した位置に移動することになる。移動後の位置を第2の位置とする。本実施の形態においては、被ガイド部24は常に筒状の端部保持部材40のガイド溝41によりガイドされていることから、第1及び第2の位置は同一円上に位置している。
被ガイド部24が第1の位置から第2の位置に移動することにより、曲板バネ部23は、軸に向かって撓むことになる。即ち、曲板バネ部23と軸との最短距離は、被ガイド部24が第1の位置にあるときよりも第2の位置にあるときの方が短い。
曲板バネ23の径方向内側に向かう撓みが生じたとき、被挿入部11は相手方コネクタ200の筒状先端部210に挿入接続されていることから、曲板バネ23は筒状先端部210に対して径方向外側から所定領域に亘って圧力を加えることとなる。この際、対向する曲板バネ23もまた筒状先端部210に対して圧力を加えている。その結果、筒状先端部210は一方の曲板バネ23により他方の曲板バネ23に対して押し付けられている。すなわち、各曲板バネ23は残りの曲板バネに対して受部として動作し、押し付けられた筒状先端部210を受け止めている。このようにして、相手方コネクタ200の筒状先端部210は一対の曲板バネ23により締め付けられ、相手方コネクタ200とコネクタ部材10との接続状態が適切に維持される。
相手方コネクタ200とコネクタ部材10との接続状態を解除する場合には、ダボ42をダボ受部26bから離す方向、即ち、曲板バネ部23が更に撓む方向に向けて端部保持部材40を一旦回転させる。これにより、ダボ受部26bによるロックが解除される。ダボ受部26によるロックが解除されると、ダボ42に加えられる力はバネ30による負勢力のみとなり、ダボ42はカム部26aに沿って軸方向後方に向けて移動させられる。これにより、相手方コネクタ200とコネクタ部材10との接続状態は解除される。
以上説明した本実施の形態においては、2つの曲板バネ23が軸を中心として点対称に配置されてなる例について説明してきたが。曲板バネ23を一つのみとし、対向する位置に曲板バネ23ではない単なる受部を設けることとしても良い。また、曲板バネ23を例えば3つ以上とし、一つの曲板バネに対して残りの2つの曲板バネを受部として動作させることとしても良い。
ダボ収容溝26の形状は被ガイド部24の移動を考慮して定められるものであり、本実施の形態において説明したような動作と同様の動作が達成される限り、他の形状を有していても良い。例えば、端部保持部材40に形成されるガイド溝41を軸方向に沿うものではなく斜め形状を有するものとする一方、ダボ収容溝26のカム部26aを軸方向に沿うこととしても良い。但し、製造の容易性や強度を考慮すると、本実施の形態において例示したようなダボ収容溝26、被ガイド部24及びガイド溝41の方が望ましい。
ダボ42及びダボ収容溝26は、端部保持部材40に加えられる軸方向の力を回転力に変換しうる限り、変形することができる。例えば、ダボを押付部材20に形成し、対応するダボ収容溝を端部保持部材40に形成することとしてもよい。
本実施の形態によれば、相手方コネクタ200の筒状先端部210を径方向外側から面で保持することから、相手方コネクタ200に設けられた溝の幅・サイズなどによらず、接続状態を適切に維持できる。従って、既存の規格化されたコネクタを何らの変更も加えることなく相手方コネクタとすることができる。
図9及び図10を参照すると、押付部材20の変形例が示されている。変形例による曲板バネ23は径方向内側に突出した突出部23aを形成されている。図示された突出部23aは曲板バネ23の長手方向、即ち周方向に沿って延びている。このような突出部23aを設けることにより、被ガイド部24が回転移動し始めてから曲板バネ23が相手方コネクタ200の筒状先端部210に接触し始めるまでの時間を短くすることができ、また、被ガイド部24が第2の位置に達した際に曲板バネ23から筒状先端部210に加わる圧力を増すことができることから、接続維持の信頼性の向上を図ることができる。
以上、同軸コネクタを例として本発明の概念について説明してきたが、上述した本発明の概念は、光ファイバコネクタ等にも適用することができる。
本発明の実施の形態によるコネクタを示す斜視図である。 図1に示されるコネクタの分解斜視図である。 図1に示されるコネクタの一部切欠断面図である。 図1に示されるコネクタに含まれるコネクタ部材及び押付部材を示す斜視図である。 図4に示されるコネクタ部材の側面図である。 図4に示される押付部材の斜視図である。 図6に示される押付部材の正面図である。 図6に示される押付部材の背面図である。 変形例による押付部材を示す斜視図である。 図9に示される押付部材の正面図である。 相手方コネクタを示す斜視図である。 図11に示される相手方コネクタの断面図である。
符号の説明
100 コネクタ
10 コネクタ部材
11 被挿入部
11a 外部導体
11b 絶縁体
11c 内部導体
12 大径部
12a 切込部
12b 切欠部
13 基部13
14 ケーブル
20 押付部材
21 筒状基部
22 被固定部
23 曲板バネ
23a 突出部
24 被ガイド部
26 ダボ収容溝
26a カム部
26b ダボ受部
27 歯部
30 バネ
40 端部保持部材
41 ガイド溝
42 ダボ
43 内方向突出部

Claims (8)

  1. 相手方コネクタの筒状先端部に対して挿入接続される被挿入部と、前記被挿入部に続いて形成された、前記被挿入部よりも径の大きい大径部を有するコネクタ部材と、
    前記コネクタ部材の前記被挿入部と前記相手方コネクタの前記筒状先端部との接続状態を維持するための接続維持機構と
    を備えるコネクタにおいて、
    前記接続維持機構は、
    前記径方向において前記被挿入部の外側に配置され、前記接続状態において前記相手方コネクタの前記筒状先端部に対して所定領域に亘って前記径方向内側に向かう圧力を加えるための面加圧手段と
    前記コネクタ部材の径方向において前記コネクタ部材の被挿入部の外側に配置され、前記面加圧手段から前記圧力を加えられた前記相手方コネクタの前記筒状先端部を受け止める受部
    を備え、前記受部と前記面加圧手段とで前記相手方コネクタの前記筒状先端部を挟持することにより前記接続状態を維持するコネクタであって、
    前記面加圧手段は、前記大径部から前記コネクタ部材の軸方向に延びるようにして前記コネクタ部材に固定された被固定部、及び前記コネクタ部材の軸から離れた位置において前記コネクタ部材の径方向に交差するようにして該被固定部から延びる板バネを備える押付部材を備えており、
    前記板バネの端部が第1の位置にあるときの前記板バネと前記コネクタ部材の軸との最短距離は、前記板バネの端部が第2の位置にあるときの前記板バネと前記コネクタ部材の軸との最短距離よりも長く、
    前記接続状態において、前記板バネの端部を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させることにより、前記板バネと前記コネクタ部材の軸との最短距離を短くし、それによって、前記板バネが前記相手方コネクタの筒状先端部を前記受部に対して押し付ける、コネクタ。
  2. 前記板バネの前記端部を保持する端部保持部材を更に備えており、
    該端部保持部材を操作することにより、前記板バネの端部を前記第1の位置から前記第2の位置へと移動させる、
    請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記コネクタ部材は、前記大径部の周辺部に対して形成された切込部を有しており、
    前記押付部材は、一端から前記被固定部が延びる筒状基部と、該筒状基部の他端から前記径方向に突出した歯部とを備えており、
    前記歯部が前記切込部に嵌め込まれることにより、前記筒状基部及び前記被固定部の前記軸を中心とした回転を防止した、請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記板バネは、前記板バネの前記端部が前記第1の位置にある状態において前記相手方コネクタと前記コネクタ部材とが接続された場合には、前記径方向において、前記相手方コネクタの筒状先端部の外側に位置するようにして、配置されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記板バネは、前記被固定部から前記端部にかけて曲げられてなる曲板バネであり、前記端部が前記第2の位置にあるときに当該端部を前記第1の位置に戻そうとするようなバネ特性を有する、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のコネクタ。
  6. 前記板バネは、前記軸に向かって突出した突出部を備えている、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
  7. 前記押付部材は、前記軸に対して対称に設けられた二組の前記被固定部及び前記板バネを備え、一組の前記被固定部及び前記板バネは他組の前記被固定部及び前記板バネに対して前記受部として機能する、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
  8. 前記コネクタ部材は、前記被挿入部から軸方向に延びるようにして保持された内部導体を備え、
    前記被挿入部は、前記内部導体に対する同軸外部導体であり、前記相手方コネクタの筒状先端部の内周部に嵌合可能である、
    請求項1乃至7のいずれかに記載のコネクタ。
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