JP2017218483A - ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリ(メタ)アクリルアミド誘導体−ポリスチレンスルホン酸−ブロックコポリマーとの複合体 - Google Patents

ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリ(メタ)アクリルアミド誘導体−ポリスチレンスルホン酸−ブロックコポリマーとの複合体 Download PDF

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映一 秋山
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学 山崎
真治 尾添
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真治 尾添
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Abstract

【課題】ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)の水分散性、成膜性および導電性に悪影響を及ぼさずにスルホン酸基量を低減したポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体およびそれを含む膜の提供。【解決手段】ポリスチレンスルホン酸(塩)、及び式(2)(R1はC1〜4のアルキル基で置換/非置換のアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基又はモルホリノ基;R2はH又はメチル基;yは50〜10000の整数)で表されるポリ(メタ)アクリルアミド誘導体からなるスチレンスルホン酸ブロックコポリマー存在下、3,4−エチレンジオキシチオフェンを酸化重合して得られる複合体。【選択図】なし

Description

4−スチレンスルホン酸ブロックを有するブロックコポリマーとポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)との複合体、およびこれに用いられるポリ(メタ)アクリルアミド誘導体とポリスチレンスルホン酸とのブロックコポリマーの製造法に関する。
代表的な導電性ポリマーの一つであるポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(以下、PEDOTという)は3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下、EDOTという)をポリ(4−スチレンスルホン酸)(以下、PSSという)存在下、酸化重合することによってポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン):ポリ(4−スチレンスルホン酸)複合体(以下、PEDOT:PSSという)のコロイド様の水分散体として製造されることが、特許文献1および2に示されており、さらに例えば非特許文献1で示されているように、PEDOT:PSSの配合の重量比率がPEDOT1に対しPSS2.5であるPEDOT:PSSフィルムは良好な導電性を示すことが知られている。また、PSSの分子量はPEDOTの分子量に比べ充分に大きく、通常数万〜数十万程度のものが好んで用いられ、このときPSSはPEDOTに対するドーパントとしての役割の他、PEDOTの水への分散状態を保つ分散剤、さらにPEDOT:PSSフィルムの性状に重要な役割を果たすとされる。これらの文献において、PSSの代わりに本発明にかかるスチレンスルホン酸(塩)と(メタ)アクリルアミドモノマーとのブロックコポリマーを用いることを示唆する記述は無い。
特許文献3〜5にはスチレンスルホン酸(塩)と(メタ)アクリルアミドモノマーとのブロックコポリマーを示唆する記述がある。しかし、本発明にかかるスチレンスルホン酸(塩)と(メタ)アクリルアミドモノマーとを用いたブロック共重合の具体的な記述、さらにブロックコポリマーとしたときの導電性への効果について具体的な記述はない。
特許第2636968号公報 特許第4077675号公報 特開2014−80505号公報 特開2015−105315号公報 国際出願公開第2013/073259号パンフレット
Macromolecules,45巻,3859〜3865頁(2012年)
PSSはPEDOTに対するドーパント、PEDOT水性コロイドの分散安定剤、さらにフィルム形成するためのバインダーとして重要な役割を果たすが、通常PEDOT:PSSの配合の重量比率がPEDOT1に対しPSS2.5以上のものが用いられる(EDOTユニット1に対しスルホン酸基2モル当量以上に相当)。すなわちPEDOT:PSSにおいて主成分はPSSであり、PSSに含まれる強酸性で吸湿性のスルホン酸基によって、電子回路基板やデバイスとPEDOT:PSSの膜との密着性低下や電子回路基板やデバイスの腐食がしばしば問題となる。そのためスルホン酸基量の低減、言い換えればPSSの配合比率の低下が求められているが、PSSの重量比率を2.5より下げるとコロイド安定性および成膜性が著しく低下し、導電性および力学物性の低下をもたらす。このようにPEDOT:PSSのコロイド安定性、成膜性および導電性を犠牲にすることなく、スルホン酸基量を低減することが強く望まれていた。
本発明者らは上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、4−スチレンスルホン酸(塩)と非イオン性の(メタ)アクリルアミド誘導体とのブロックコポリマーを用いてPEDOTと複合体にすることによって、コロイド安定性、成膜性および導電性を犠牲にすることなく、従来技術よりスルホン酸基量を低減できることを見出だし、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、下記一般式(1)
(式中、Mは水素イオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、または一般式NR (式中、4つのRはそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基を表し、炭素数の和が0〜16の範囲である。)で表されるアンモニウムイオン)を表し、xは50〜10000の整数を表す。x個のMは相異なっていても良い。)で表されるポリ(4−スチレンスルホン酸(塩))、および下記一般式(2)
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基またはモルホリノ基を表す。Rは水素原子またはメチル基を表す。yは10〜10000の整数)で表されるポリ(メタ)アクリルアミド誘導体からなるスチレンスルホン酸ブロックコポリマー(以下、blockPSSという)存在下、EDOTを酸化重合することによって得られる、PEDOTとblockPSSとの複合体(以下、PEDOT:blockPSSという)に関する。
さらに本発明は、PEDOT:blockPSSに用いられるblockPSSを、下記一般式(3)
(式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、またはモルホリノ基を表す。Rは水素原子またはメチル基を表す。)で表される(メタ)アクリルアミド誘導体と4−スチレンスルホン酸(塩)とから可逆的付加開裂連鎖移動重合法を用いて製造する方法に関する。
加えて本発明はPEDOT:blockPSSを含んでなる膜に関するものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。前記一般式(1)においてMが表す一般式NR としてはPEDOT:blockPSSのコロイド安定性に悪影響を及ぼさなければ特に制限は無いが、例えばNH 、NHMe,NHMe 、NHMe 、NMe 、NHEt、NHEt 、NHEt 、NEt 、NH Pr、NH Pr 、NHPr 、NPr 、NH Pr、NH Pr 、NHPr 、NH Bu、NH Bu 、NHBu 、NBu 、NH11 、NH17 、NH1225 などを例示できる。重合度を表すxは50〜10000の値を取るが、成膜性の観点から100〜5000であることが好ましい。
前記一般式(2)においてRが表す炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよりアミノ基としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジプロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、ジブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基などを例示できる。入手が容易で成膜性が優れている点で、Rはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ピロリジノ基またはモルホリノ基が好ましく、Rは水素原子が好ましい。
本発明のblockPSSとしては、ポリ(4−スチレンスルホン酸(塩))ブロックとポリ(メタ)アクリルアミド誘導体ブロックからなるブロックコポリマーであれば、ブロックの順番、ブロックの数は特に制限は無いが、製造が容易な点で1つのポリ(4−スチレンスルホン酸(塩))ブロックと1つのポリ(メタ)アクリルアミド誘導体ブロックからなるジブロックコポリマーが好ましい。重合度を表すyは10〜10000の値を取るが、成膜性の観点から10〜5000であることが好ましい。
本発明のblockPSSの組成比x/yの値が大きいと、ポリアクリルアミド誘導体ユニットの効果が現れにくく、結果スルホン酸基量が多くなるため従来技術と同様な結果となる。また、x/yの値が小さいと導電性が低下する傾向がある。スルホン酸基量を低減しつつ、コロイド安定性、成膜性および導電性を保持する観点から、x/yは1〜19が好ましく、2〜9であることがさらに好ましい。
本発明のblockPSSとPEDOTとを任意の割合で複合化させて本発明のPEDOT:blockPSSとなる。blockPSSの割合が高いとコロイド安定性、成膜性は良好なものの、導電性が下がる傾向があり、blockPSSの割合が低いとコロイド安定性および成膜性が下がり、塗膜が荒れるので結果的に導電性も下がる傾向がある。スルホン酸基の量がEDOTユニットに対し0.5〜1.5モル当量となるように複合化させたPEDOT:blockPSSがコロイド安定性、成膜性および導電性がいずれも良好で、本発明の効果がもっとも得られる。
本発明のPEDOT:blockPSSは、blockPSS存在下、EDOTを化学酸化重合もしくは電解酸化重合することによって得られる。EDOTの酸化重合についてはWILEY社発行、“Handbook of Thiophene−based Materials,Volume 2:Properties and Applications”,551〜555頁(2009年)に詳しく記載されている。また、公知の方法(例えば、特許第2636968号および特許第4077675号)を用いることもできる。
化学酸化重合法を用いたPEDOT:blockPSSの合成について詳細に述べる。
必要に応じてイオン交換処理した本発明のblockPSSの水性溶液にEDOTを所定量加えて均一に溶解もしくは分散した後、酸化剤および必要に応じて添加剤を加えて、EDOTを重合することにより、本発明のPEDOT:blockPSSのコロイドを製造できる。この際、blockPSS、EDOT、酸化剤、及び添加剤は、最初に反応器に全て仕込んでも良いが、blockPSSおよび/またはEDOTを連続的に添加しながら重合しても良い。また、より微細な分散粒子を生成させるため、超音波を照射しながら酸化重合しても良い。また溶媒として水以外にテトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルピロリドン(NMP)などの水溶性溶媒を添加しても良い。
酸化剤としては、過硫酸、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸類、ベンゼンスルホン酸鉄(III)、p−トルエンスルホン酸鉄(III)、 ドデシルベンゼンスルホン酸鉄などの有機酸鉄(III)、塩化鉄(III)、硝酸鉄(III)、硫酸鉄(III)、硫酸鉄アンモニウム(III)、過塩素酸鉄(III)、テトラフルオロホウ酸鉄(III)などの無機酸鉄(III)、酸素などをあげることができる。これらの酸化剤は単独で、もしくは複数種類混合して酸化剤として用いることができる。酸化剤の使用量は、EDOT1molに対して、1〜5当量の範囲が好ましく、2〜4当量であることがより好ましい。
化学酸化重合時における反応溶液のpHを1.5以下、好ましくは1.0以下にすることにより円滑に重合が進行する。そのため必要に応じて添加剤として無機酸と有機酸の両方、またはいずれか一方を用いることができ、無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などが、有機酸としては、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸などがあげられる。また所定のpHにおける重合溶液の分散性を高めるためにドデシルベンゼンスルホン酸(塩)などの界面活性剤を添加することができる。
重合温度は、概ね0〜100℃の範囲であればよく、副反応を低減する点で0〜50℃であることが好ましく、0〜30℃であることがより好ましい。重合時間は酸化剤の種類、量、および重合温度、反応溶液のpHによって変わるが、概ね1〜100時間であればよく、生産性の点で5〜48時間となるように諸条件を調整すると良い。
EDOTの化学酸化重合により、PEDOTが生成するが、このとき反応溶液中で共存しているblockPSSはPEDOTに対してドーパントとして作用し、PEDOTと強く相互作用しており、同時にPEDOTを水または水溶性溶剤と水との混合溶媒に分散させる役割を担い、blockPSSとPEDOTとの複合体、すなわちPEDOT:blockPSSとして分散または溶解している。製造されたPEDOT:blockPSSを、イオン交換法、キレート樹脂法、透析法、限外濾過膜法、および再沈精製法など公知の方法を用いて精製することができる。
本発明のPEDOT:blockPSSは水または水溶性溶剤と水との混合溶媒にコロイド様に分散させて塗膜溶液(PEDOT:blockPSSコロイド)とすることができる。水と混合して用いる水溶性溶剤としては、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、エトキシエタノール、メトキシエタノール、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、酢酸、プロピオン酸、DMF、DMSO、アセトニトリル、γ−ブチロラクトン、スルホラン、NMP、ジメチルスルホン、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、キシリトール、アラビトール、アドニトール、マンニトールなどをあげることができ、単独もしくは2種類以上で混合して用いることができる。PEDOT:blockPSSコロイドはPEDOT:blockPSSが概ね0.1〜20重量%となるように調整すれば良いが、コロイド安定性、成膜性の点で、0.5〜10重量%であることが好ましい。また、化学酸化重合して得たPEDOT:blockPSSコロイドを超音波ホモジナイザーや高圧ホモジナイザーで処理し、コロイドを小粒径化することによって、より緻密で均一な塗膜を得ることができる。塗膜溶液のpHを調整するためにアンモニア、水または水溶性溶剤と水との混合溶媒に可溶な有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム 、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化リチウム、燐酸ナトリウムなどのpH調整剤を添加しても良い。
本発明のPEDOT:blockPSSを含んでなる膜はPEDOT:blockPSSコロイドを用いて製造される。PEDOT:blockPSSコロイドは必要に応じてイオン交換法、キレート樹脂法、透析法、限外濾過膜法、および再沈精製法など公知の方法を用いて精製した後に成膜工程に用いる。成膜工程において、PEDOT:blockPSSを含んでなる膜を各種基材上に形成する方法は特に限定されないが、例えば、溶媒キャスト法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、スプレーコーティング法の他、グラビアコーティング、ロールコーティング、バーコーティングなどのコーティング法、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などの印刷法など、公知の方法を用いることができる。形成された塗膜を乾燥させることにより本発明のPEDOT:blockPSSを含んでなる膜を製造できる。基材としては特に制限は無いが、各種ガラス、セラミック、樹脂などの材質や形状を任意に選択できる。基材への密着性、力学物性、安定性などを向上させる目的で、PEDOT:blockPSSコロイドに他のポリマーの水溶液や分散体、および/または安定剤を少量添加しても良い。添加できるポリマーとしては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエーテル樹脂、ゼラチン、カゼイン、デンプン、アラビアゴム、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピロリドン)、セルロース類、ポリアルキレングリコールなどがあげられる。安定剤としては、ナノカーボン材料、ソルビトール、キシリトール、アラビトール、マンニトールなどの糖アルコール、p−ニトロフェノール、2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、アントラキノン−2−スルホン酸などのフェノール系芳香族化合物などをあげることができる。
本発明のblockPSSの合成については特に制限は無いが、ブロック共重合体の収率および分子量制御性の観点から制御ラジカル重合またはリビングラジカル重合と呼ばれる重合法が好適に用いられる。制御/リビングラジカル重合法としては、例えば、イニファーター法、原子移動重合法、安定ニトロキシル媒介重合法、可逆的付加解裂連鎖移動(RAFT)重合法(これらの重合法の詳細については株式会社エヌ・ティー・エス発行、“ラジカル重合ハンドブック”、p.161〜319(2010年)を参照すると良い。)、有機テルル媒介重合法(高分子論文集、vol.64、No.6、pp.329、2007年)、ヨウ素移動重合法(特開2007−92014号公報;高分子論文集、vol.59、No.10、798頁、2010年;触媒、vol.54、No.4、257頁、2012年)、ホスフィンと二硫化炭素のコンプレックスを用いる重合法(特開2006−233012号公報)、トリアルキルボランを用いる方法(接着、50巻、4号、23頁、2006年)、α−メチルスチレンダイマーを用いる方法(特開2000−169531号公報)などの公知の重合法を適用することができる。これらの制御/リビングラジカル重合法のなかでは、重合制御が容易な点でRAFT重合法が好ましい(RAFT重合法については、WILEY−VCH社発行、“Handbook of RAFT Polymerization”(2008年)が詳しい)。
次に、RAFT重合法を用いてジブロックコポリマーを合成する場合について、本発明のblockPSSの製造方法を詳しく述べる。ジブロックコポリマーを合成する際、1段階目として4−スチレンスルホン酸(塩)または(メタ)アクリルアミド誘導体をRAFT重合法を用いて、まずポリスチレンスルホン酸(塩)またはポリ(メタ)アクリルアミド誘導体を合成した後、2段階目としてもう一方のモノマーをRAFT重合することによってジブロックコポリマーを得ることができる。どちらのモノマーから重合するかは特に制限は無いが、重合の制御性の良い点で1段階目に(メタ)アクリルアミド誘導体を、2段階目にスチレンスルホン酸(塩)を重合することが好ましい。
RAFT重合は、モノマーとRAFT剤の共存下、ラジカル重合開始剤を加えて加熱することにより行う。RAFT重合により本発明のblockPSSを合成する際には、公知のRAFT剤を用いることができ、(a1)〜(a20)などを例示できる。重合速度および重合度の制御の観点から、RAFT剤としては(a1)〜(a14)が好ましい。
RAFT重合により本発明のblockPSSを合成する際には、公知のラジカル重合開始剤を用いることができ、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ジラウリルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−シクロヘキサン、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、クミルパーオキシオクトエート、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素などのパーオキサイド類、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、1−[(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ]ホルムアミド、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタン)、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス{2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン}ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス{2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン}ジサルフェートジハイドレート、2,2’−アゾビス{2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−イミダゾリン−2−イル]プロパン}}ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(1−イミノ−1−ピロリジノ−2−メチルプロパン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス[N−(2−カルボキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]テトラハイドレートなどのアゾ化合物などを例示できる。
RAFT重合により本発明のblockPSSを合成する際には溶媒を使用してもよく、重合反応を阻害しない溶媒であれば特に制限はない。本発明のblockPSSの製造に用いることができる溶媒としてアセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、DMSO、DMF、NMP、水等を例示することができる。これらの溶媒は単独または2種類以上混合して用いることができ、1段階目と2段階目の重合溶媒は同じでも異なっていても良い。
モノマー/RAFT剤/ラジカル重合開始剤の当量比は生成するポリマーの分子量に大きく影響する。RAFT剤/ラジカル重合開始剤の当量比は20/1〜1/1程度であればよく、重合制御性および生産性の点から5/1〜1/1であることが好ましい。モノマー/RAFT剤およびモノマー/ラジカル重合開始剤の当量比は目的とする分子量によって適切な比率に設定すれば良い。重合溶媒を用いるばあいのモノマーの溶液濃度は概ね0.1〜10mol/L程度である。重合温度はラジカル重合開始剤やRAFT剤の種類によって至適温度が変わるが概ね0〜120℃の範囲で適宜調整される。重合時間は特に制限は無いが、上記反応条件によって重合速度が変わるので、それに応じて至適重合時間が変化する。操作性の点から概ね1〜36時間となるように重合条件を決めると良い。RAFT重合を開始する前には、凍結脱気や窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスによるバブリングなどの操作によって反応容器中の酸素濃度を重合に影響を及ぼさない程度まで下げることが必要であり、重合反応は脱気下、もしくは不活性ガス雰囲気下で行う。
1段目の重合で得られたポリマーおよび2段目の重合で得られたblockPSSは、そのまま使用しても良いが、未反応モノマー、重合開始剤および制御剤の分解物などの不純物を含むため、再沈殿精製、分別沈殿精製、透析などの通常当業者が実施しうる手法を用いて精製しても良い。また必要に応じて、カチオン交換樹脂および/またはアニオン交換樹脂などを用いて、スルホン酸の対カチオン、および/またはハロゲンイオンや硫酸イオンなどのアニオン成分を除去して使用しても良い。
本発明のblockPSSの製造法で製造されるblockPSSは、PEDOT:blockPSSを製造するために利用できるほか、固体電解 コンデンサーの層間密着性向上剤、リチウム二次電池やナトリウム二次電池の電極保護膜や セパレータ、固体電解質、レジスト酸発生剤、イオン交換樹脂、アレルゲン補足剤、水処理剤、半導体やハードディスク製造用の洗浄剤、エマルション塗料の改質剤、エマルション重合やサスペンション重合用の分散剤、帯電防止剤、ナノカーボン材料の分散剤などへの利用も可能である。PEDOT:blockPSSおよびPEDOT:blockPSSを含んでなる膜は、これまでのPEDOT:PSSよりもスルホン酸基の量が低減されており、PEDOT:PSSと同様の用途は勿論、スルホン酸基の悪影響が危惧される用途において本発明の効果が期待される。
本発明のPEDOT:blockPSSおよびPEDOT:blockPSSを含んでなる膜は、これまでのPEDOT:PSSよりもスルホン酸基の量が低減されており、PEDOT:PSSと同様の用途は勿論、スルホン酸基の悪影響が危惧される用途において本発明の効果が期待される。
PACMOのH−NMRスペクトル(DO,400MHz) blockPSS−1のH−NMRスペクトル(DO,400MHz) randomPSS−1rのH−NMRスペクトル(DO,400MHz) randomPSS−1fのH−NMRスペクトル(DO,400MHz)
以下の実施例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により何らの制限を受けるものではない。
まず各種測定および処理の方法を示す。
1.透析
透析による精製はSPECTRUM LABORATORIES社製Spectra/Pro6 Dialysis Membrane(分画分子量1000)を用いた。透析チューブ内にポリマー水溶液を入れて封止後、このチューブを過剰量の蒸留水の入ったビーカーに投入して緩やかに撹拌した。適宜蒸留水を交換しながら所定時間透析を行った。
2.分子量測定
DMF系ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC):得られたポリマーの分子量はGPC(ジー・エル・サイエンス社製GL−7400,検出器:GL−7456,カラム:東ソー社製TSK gel Super H5000,H4000×2,H2000)により測定した。GPCの測定条件は、40℃で展開溶媒にDMF(0.01M LiCl)を使用し、標準物質としてポリスチレンを用いた。
水系GPC:得られたポリマーの分子量はGPC(東ソー社製HLC−8121GPC/HT,カラム:昭和電工社製Shodex GF−510 HQ,GF−7M HQ)により測定した。GPCの測定条件は、40℃で展開溶媒に水/アセトニトリル=9/1(0.08M KHPO+0.12M NaHPO)を使用し、標準物質としてポリスチレンスルホン酸ナトリウムを用いた。
3.構造同定
H−NMR測定は、ブルカーバイオスピン社製BRUKER ULTRASHIELD PLUSTM AVANCE III(400MHz)またはブルカーバイオスピン社製BRUKER AscendTM AVANCE III HD(400MHz)を用いた。
4.水への分散処理
化学酸化重合の溶液およびPEDOT:blockPSSの水分散溶液の超音波処理は、(株)エスエヌディ社製US−207を用いて所定時間行った。
5.イオン交換処理
カチオン交換樹脂はシグマ−アルドリッチ社製Lewatit MonoPlus S 100 sodium formを1N塩酸で処理することで酸型とし、純水で洗浄したものを用いた。アニオン交換樹脂はシグマ−アルドリッチ社製Lewatite MP−62をそのまま用いた。
参考例−1
RAFT剤、4−シアノ−4−(チオベンゾイルチオ)ペンタン酸(a1)の合成
既報(Macromolecules 2001年,34巻,2248〜2256頁)に従い合成した。
ナトリウムメトキシド27.0g(500mmol)のメタノール(脱水)溶液215mLに硫黄16.0g(500mmol)を加え、さらに塩化ベンジル29.0mL(250mmol)を室温で1時間かけて滴下し、その後10時間、60℃で加熱撹拌した。反応後、氷浴中で冷やし、生成した沈殿をろ別し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた粗生成物を水250mLに溶解し、沈殿をろ別後、水層をジエチルエーテルで洗浄した。この水層に1N塩酸250mLを加え、ジエチルエーテル100mLで抽出した後、エーテル層を1N水酸化ナトリウム水溶液300mLで抽出した。この水層に再び1N塩酸を加え、上記と同様の操作を行った。最終的に得られ水層(NaOH水溶液)にフェリシアン化カリウム16.4g(50.0mmol)を加え、10時間撹拌後、生成した沈殿をろ過し、エタノール溶液から再結晶精製することにより、赤色固体のビス(チオベンゾイル)ジスルフィドを8.13g得た(収率21.2%)。H−NMR(400MHz,CDCl,ppm):δ 7.45(4H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.60(2H,d,J=8.0Hz),8.09(4H,d,J=8.0Hz)。
ビス(チオベンゾイル)ジスルフィド1.07g(3.49mmol)と4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)1.49g(5.31mmol)を酢酸エチル(脱水)20mLに溶解し、アルゴン雰囲気下、18時間、80℃で加熱撹拌した。減圧下で溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン =2/1(体積比))で精製することにより、赤色粘性固体の4−シアノ−4−(チオベンゾイルチオ)ペンタン酸(a1)を1.88g得た(収率96.3%)。H−NMR(400MHz,CDCl,ppm):δ 1.94(3H,s),2.41〜2.76(4H,m),7.40(2H,dd,J=8.0,8.0Hz),7.57(1H,d,J=8.0Hz),7.91(2H,d,J=8.0Hz)。
実施例−1
アクリロイルモルホリン−スチレンスルホン酸ブロックコポリマー(以下、blockPSS−1という)の合成
4−アクリロイルモルホリン(以下、ACMOという)5.00mL(39.7mmol)と4,4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)(以下、V−501という)11.8mg(0.0421mmol)、RAFT剤(a1) 58.5mg(0.209mmol)を1,4−ジオキサン10mLに溶解し、脱気後、アルゴン雰囲気下、80℃で5時間加熱撹拌した。反応溶液をジエチルエーテルに加え、生成した沈殿をろ過することで、薄赤色のポリ(4−アクリロイルモルホリン)(以下、PACMOという)を4.64g得た(収率82.8%)。GPC測定(DMF系)より分子量はMn=22,800,Mw=31,000,Mw/Mn=1.36であった。H−NMRスペクトルを図1に示した。
つづいて合成したPACMO1.41g(ACMOユニットで10.0mmol)と4−スチレンスルホン酸ナトリウム(以下、NaSSという)8.25g(40.0mmol)、V−501(4.3mg(0.015mmol))を水40mLに溶解し、脱気後、アルゴン下、80℃で18時間加熱撹拌した。反応溶液を水40mLで希釈したものを過剰量のアセトンに投入し、生成した沈殿をろ過することにより、白色のACMO−NaSSブロックコポリマーを9.15g得た(収率94.7%)。GPC測定(水系)より分子量はMn=109,400,Mw=201,700,Mw/Mn=1.84であり、H−NMR測定よりポリマー中の組成比x/y=80/20(%)であった。H−NMRスペクトルを図2に示した。
合成したACMO−NaSSブロックコポリマー4.83g(トータルモノマーユニットで25.0mmol)を水30mLに溶解し、これをカチオン交換樹脂を充填したカラムに、つづいてアニオン交換樹脂を充填したカラムに通液した。回収した水溶液を濃縮することで、blockPSS−1水溶液(固形分7.86wt%)を45.0g得た。
実施例−2
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときのPEDOT:blockPSS−1(以下、PEDOT:blockPSS−1(1:2)という)の合成
実施例−1で得たblockPSS−1の水溶液(7.86wt%)15.4g(コポリマー重量で1.22g,4−スチレンスルホン酸(以下、SSという)ユニットで5.51mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水60mLに加え、10分間超音波処理した後、溶液に10分間アルゴンをバブリングした。そこに硫酸鉄(III)n水和物39.1mg(59.0μmol)と過硫酸ナトリウム761mg(3.20mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン下、0℃で重合を開始し、室温で24時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:blockPSS−1(1:2)水溶液を156g得た。
実施例−3
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し1モル当量となるように仕込んだときのPEDOT:blockPSS−1(以下、PEDOT:blockPSS−1(1:1)という)の合成
実施例−1で得たblockPSS−1の水溶液(7.86wt%)8.11g(コポリマー重量で0.637g,SSユニットで2.90mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水60mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。そこに硫酸鉄(III)n水和物38.8mg(58.3μmol)と過硫酸ナトリウム759mg(3.19mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g程度加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:blockPSS−1(1:1)水溶液を117g得た。
参考例−2
RAFT重合によるACMO−SSランダムコポリマー(以下、randomPSS−1rという)の合成
NaSS8.25g(40.0mmol)とACMO2.50mL(19.8mmol)、V−501(4.9mg(0.017mmol))、RAFT剤(a1)22.3mg(79.8μmol)を水40mLに溶解し、脱気後、アルゴン下、75℃で24時間加熱撹拌した。反応溶液をアセトンに加え、生成した沈殿をろ過することにより、白色のACMO−NaSSランダムコポリマーを8.64g得た。GPC測定(水系)より分子量はMn=108,000,Mw=156,600,Mw/Mn=1.45であり、H−NMR測定よりポリマー中の組成比x/y=80/20(%)であった。H−NMRスペクトルを図3に示した。
RAFT重合で合成したACMO−NaSSランダムコポリマー4.83g(トータルモノマーユニットで25.0mmol)を水30mLに溶解し、これをカチオン交換樹脂を充填したカラムに、つづいてアニオン交換樹脂を充填したカラムに通液した。回収した水溶液を濃縮することで、randomPSS−1r水溶液(固形分9.15wt%)を40.1g得た。
比較例−1
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときのPEDOT:randomPSS−1r(以下、PEDOT:randomPSS−1r(1:2)という)の合成
参考例−2で得られたrandomPSS−1r水溶液(9.15wt%)13.2g(コポリマー重量で1.21g,SSユニットで5.52mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水75mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。そこに硫酸鉄(III)n水和物39.4mg(59.1μmol)と過硫酸ナトリウム760mg(3.19mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:randomPSS−1r(1:2)水溶液を130g得た。
比較例−2
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し1モル当量となるように仕込んだときのPEDOT:randomPSS−1r(以下、PEDOT:randomPSS−1r(1:1)という)の合成
参考例−2で得られたrandomPSS−1r水溶液(9.15wt%)6.97g(コポリマー重量で0.638g,SSユニットで2.91mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水75mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。それに硫酸鉄(III)n水和物39.2mg(58.8μmol)と過硫酸ナトリウム762mg(3.20mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:randomPSS−1r(1:1)水溶液を173g得た。
参考例−3
フリーラジカル重合によるACMO−SSランダムコポリマー(以下、randomPSS−1fという)の合成
NaSS8.25g(40.0mmol)とACMO1.30mL(10.3mmol)、V−501(141mg(0.503mmol))を水100mLに溶解し、脱気後、アルゴン雰囲気下、70℃で15時間加熱撹拌した。反応溶液を半分まで濃縮し、これをアセトンに加え、生成した沈殿をろ過することにより、白色のACMO−NaSSランダムコポリマーを9.50g得た(収率98.3%)。GPC測定(水系)より分子量はMn=166,500,Mw=479,900,Mw/Mn=2.88であり、H−NMR測定よりポリマー中の組成比x/y=80/20(%)であった。H−NMRスペクトルを図4に示した。
フリーラジカル重合で合成したNaSS−ACMOランダムコポリマー4.83g(トータルモノマーユニットで25.0mmol)を水40mLに溶解し、これをカチオン交換樹脂を充填したカラムに、つづいてアニオン交換樹脂を充填したカラムに通液した。回収した水溶液を濃縮することで、randomPSS−1f水溶液(固形分6.24wt%)を60.9g得た。
比較例−3
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときのPEDOT:randomPSS−1f(PEDOT:randomPSS−1f(1:2))の合成
参考例−3で得られたrandomPSS−1f水溶液(6.24wt%)19.4g(コポリマー重量で1.21g,SSユニットで5.50mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水70mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。そこに硫酸鉄(III)n水和物38.8mg(58.3μmol)と過硫酸ナトリウム763mg(3.20mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:randomPSS−1f(1:2)水溶液を124g得た。
比較例−4
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときの市販PSSとPACMOとのブレンド(ユニット比80/20(%))体とPEDOTとの複合体(以下、PEDOT:PS−5H/PACMO(80/20)(1:2)という)の合成
東ソー有機化学(株)製PSS水溶液(PS−5H:15.1wt%,Mw=5万〜10万)6.72g(PSS重量で1.01g,SSユニットで5.51mmol)と実施例−1で合成したPACMO195mg(1.37mmol)、EDOT310μL(2.88mmol)を水82mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。それに硫酸鉄(III)n水和物38.7mg(0.0581mmol)と過硫酸ナトリウム759mg(3.19mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:PS−5H/PACMO(80/20)(1:2)水溶液を137g得た。
比較例−5
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し1モル当量となるように仕込んだときの市販PSSとPACMOとのブレンド(ユニット比80/20(%))体とPEDOTとの複合体(以下、PEDOT:PS−5H/PACMO(80/20)(1:1)という)の合成
東ソー有機化学(株)製PSS水溶液(PS−5H:15.1wt%,Mw=5万〜10万)3.58g(PSS重量で0.540g,SSユニットで2.93mmol)と(1)で合成したPACMO107mg(0.758mmol)、EDOT310μL(2.88mmol)を水60mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。それに硫酸鉄(III)n水和物39.3mg(58.9μmol)と過硫酸ナトリウム759mg(3.19mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で18時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析することで、PEDOT:PS−5H/PACMO(80/20)(1:1)水溶液を107g得た。
参考例−4
RAFT重合によるPSS(rPPS)の合成
NaSS8.25g(40.0mmol)とV−501 4.93mg(17.6μmol)、RAFT剤(a1) 22.0mg(79.0μmol)を水40mLに溶解し、脱気後、アルゴン雰囲気下、80℃で24時間加熱撹拌した。反応溶液をアセトンに加え、生成した沈殿をろ過することで、薄赤色のポリ(4−スチレンスルホン酸ナトリウム)を7.84g得た(収率95.0%)。GPC測定(水系)より分子量はMn=70,400,Mw=81,000,Mw/Mn=1.15であった。
得られたポリ(4−スチレンスルホン酸ナトリウム)1.65g(NaSSユニットで8.00mmol)を水8mLに溶解し、これをカチオン交換樹脂を充填したカラムに、つづいてアニオン交換樹脂を充填したカラムに通液した。回収した水溶液を濃縮することで、rPSS水溶液(固形分7.69wt%)を19.3g得た。
比較例−6
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときのRAFT重合で合成したPSS(rPPS)とPEDOTとの複合体(以下、PEDOT:rPSS(1:2)という)の合成
得られたrPSS水溶液13.2g(7.69wt%,PSS重量で1.01g,SSユニットで5.51mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水55mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。そこに硫酸鉄(III)n水和物39.4mg(59.1μmol)と過硫酸ナトリウム759mg(3.19mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で24時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析し、PEDOT:rPSS(1:2)水溶液を117g得た。
比較例−7
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し2モル当量となるように仕込んだときの市販のPSSとPEDOTとの複合体(以下、PEDOT:PSS(1:2)という)の合成
東ソー有機化学(株)製PSS水溶液(PS−5H:15.1wt%,Mw=5万〜10万)6.77g(PSS重量で1.01g,SSユニットで5.51mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水60mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。それに硫酸鉄(III)n水和物39.4mg(59.1μmol)と過硫酸ナトリウム763mg(3.20mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン雰囲気下、0℃で重合を開始し、室温で24時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別した後、ろ液を一晩透析し、PEDOT:PSS(1:2)水溶液を129g得た。
比較例−8
仕込み比でスルホン酸基の量がEDOTに対し1モル当量となるように仕込んだときの市販のPSSとPEDOTとの複合体(以下、PEDOT:PSS(1:1)という)の合成
東ソー有機化学(株)製PSS水溶液(PS−5H:15.1wt%,Mw=5万〜10万)3.59g(PSS重量で0.542g,SSユニットで2.94mmol)とEDOT310μL(2.88mmol)を水60mLに加え、10分間超音波処理した後、10分間アルゴンをバブリングした。それに硫酸鉄(III)n水和物39.4mg(57.9μmol)と過硫酸ナトリウム763mg(3.20mmol)、および濃硫酸(95%)180μL(3.19mmol)の水溶液10mLを加え、アルゴン下、0℃で重合を開始し、室温で24時間撹拌した。反応後、30分間超音波処理した後、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂をそれぞれ10g加え、6時間緩やかに撹拌した。イオン交換樹脂をろ別しようとしたところ、フィルターが目詰まりし、ろ過不能となった。一部回収できたろ液を一晩透析し、PEDOT:PSS(1:1)水溶液を得た。
試験例−1
(PEDOT複合体フィルムの作製)
実施例−2および3、比較例−1〜8で得られたPEDOT複合体水溶液10mLにエチレングリコール0.3mL(0.3wt%)を添加し、超音波処理を10分間行った後、これをテフロンシャーレ(半径2.5cm)に展開した。60℃で6時間加熱、続いて150℃で1時間加熱した後、さらに減圧下150℃で1時間加熱することでPEDOT複合体の膜を作製し、それぞれ実施例−4および5、比較例−9〜16とした。得られた膜から1cmx2cm片を切り出した。作成した試料片の厚さはデジタルマイクロメータ(MDC−25PJ,Mitutoyo)で測定した。結果を表−1に示した。
試験例−2
(PEDOT複合体の膜の導電率測定)
(株)三菱化学アナリテック製、ロレスタ−GX(PSPプローブを使用)を用いた四探針法により導電率を測定した。結果を表−1に示した。
試験例−3
(作製したPEDOT複合体フィルムの吸湿率の算出法)
乾燥試料片の重量を基準に、環境試験器中で温度30℃、相対湿度80%、6時間保持した後の重量から求めた重量増加率を吸湿率とした。結果を表−1に示した。
試験例−4
(PEDOT複合体水溶液のpH測定)
PEDOT複合体水溶液のpHを堀場製作所製F−50pHメータを用いて測定した。結果を表−1に示した。
表−1 サンプルの評価結果
表に示したように本発明の実施例−1で製造されたblockPSS−1を用いてPEDOT複合体を作成すると実施例−5に示すように、スルホン酸基量を少なくしても良好な成膜性を示し、且つ従来技術(比較例−14および15)と比べて導電率は同程度であり、吸湿率は低くなり、水溶液のpHは高くなる。

Claims (7)

  1. 下記一般式(1)
    (式中、Mは水素イオン、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、または一般式NR (式中、4つのRはそれぞれ独立に水素原子またはアルキル基を表し、炭素数の和が0〜16の範囲である。)で表されるアンモニウムイオン)を表し、xは50〜10000の整数を表す。x個のMは相異なっていても良い。)で表されるポリスチレンスルホン酸(塩)、および下記一般式(2)
    (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基またはモルホリノ基を表す。Rは水素原子またはメチル基を表す。yは10〜10000の整数)で表されるポリ(メタ)アクリルアミド誘導体からなるスチレンスルホン酸ブロックコポリマー存在下、3,4−エチレンジオキシチオフェンを酸化重合することによって得られる、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体。
  2. スチレンスルホン酸ブロックコポリマーのスルホン酸基の量が3,4−エチレンジオキシチオフェンに対し0.5〜1.5モル当量の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体。
  3. スチレンスルホン酸ブロックコポリマーが1つのポリスチレンスルホン酸(塩)ブロックと1つの(メタ)アクリルアミド誘導体ブロックからなるジブロックコポリマーであることを特徴とする、請求項1または2に記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体。
  4. スチレンスルホン酸ブロックコポリマーの組成比x/yが1〜19であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体。
  5. 下記一般式(3)
    (式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基で置換されていてもよいアミノ基、2−ヒドロキシエチルアミノ基、ピペリジノ基、ピロリジノ基、またはモルホリノ基を表す。Rは水素原子またはメチル基を表す。)で表される(メタ)アクリルアミド誘導体と4−スチレンスルホン酸(塩)のいずれか一方を可逆的付加開裂連鎖移動重合法を用いて重合した後、続いて他方を可逆的付加開裂連鎖移動重合法を用いて重合して得られたスチレンスルホン酸ブロックコポリマー存在下、3,4−エチレンジオキシチオフェンを酸化重合することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体の製造方法。
  6. (メタ)アクリルアミド誘導体を重合した後、4−スチレンスルホン酸(塩)を重合することを特徴とする請求項5に記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体の製造方法。
  7. 請求項1〜4に記載のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とスチレンスルホン酸ブロックコポリマーとの複合体を含んでなる膜。
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