JP2017215352A - 電子部品装置及びその製造方法、光偏向装置 - Google Patents

電子部品装置及びその製造方法、光偏向装置 Download PDF

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Abstract

【課題】透明板材の開口部への接合部材のはみ出しを低減することが可能な電子部品装置を提供する。【解決手段】基板11と、基板に搭載された電子部品12と、基板上に固着され、電子部品を囲む枠状の保持台15と、保持台に固着され、保持台の上面側を塞ぐ透明板材16と、を有する電子部品装置であって、保持台の上面は電子部品の上面に対して傾斜し、透明板材は電子部品の上面に対して傾斜した状態で、接合部材17を介して保持台の上面に固着され、保持台は上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部15xを備え、透明板材は下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部16xを備え、保持台の上面外周側と透明板材の下面外周側の間に第1の隙間が設けられ、第1の段差部の内側面と第2の段差部の外側面の間に第2の隙間が設けられ、第1の隙間及び第2の隙間に接合部材が充填され、第1の段差部と第2の段差部は接合部材を介して嵌合する。【選択図】図4

Description

本発明は、電子部品装置及びその製造方法、光偏向装置に関する。
光学素子等の電子部品を搭載した基板上に、電子部品を囲む枠状の保持台を設け、保持台上に透明板材を接合し、電子部品を気密封止した電子部品装置が知られている。
このような電子部品装置として、例えば、透明板材としてガラスカバーを用い、ガラスカバーの表面で反射する光の影響を低減するために、保持台上にガラスカバーを傾斜させて接合した光走査装置が開示されている。この光走査装置では、保持台のガラスカバー取り付け面を傾斜面とし、接合部材としてガラスフリッドを用いて傾斜面上に板状のガラスカバーを接合している。保持台とガラスカバーとの接合は、傾斜面で接合部材を溶融させ、ガラスカバーを加圧しながら行う(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の例では、透明板材を傾斜した状態で接合するため、接合時に透明板材を均一に加圧することが難しく、溶融させた接合部材が濡れ広がって透明板材の開口部(保持台の内側に露出する透明板材の裏面)へはみ出す問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、透明板材の開口部への接合部材のはみ出しを低減することが可能な電子部品装置を提供することを目的とする。
本電子部品装置は、基板と、前記基板に搭載された電子部品と、前記電子部品を囲むように前記基板上に固着された枠状の保持台と、前記保持台の上面側を塞ぐように前記保持台に固着された透明板材と、を有する電子部品装置であって、前記保持台の上面は、前記電子部品の上面に対して傾斜した面であり、前記透明板材は、前記電子部品の上面に対して傾斜した状態で、接合部材を介して前記保持台の上面に固着されており、前記保持台は、上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部を備え、前記透明板材は、下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部を備え、前記第1の段差部と前記第2の段差部とは、接合部材を介して嵌合し、前記保持台の前記上面外周側と前記透明板材の前記下面外周側との間には第1の隙間が設けられ、前記第の1の段差部の内側面と前記第2の段差部の外側面との間には第2の隙間が設けられ、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に前記接合部材が充填されていることを要件とする。
開示の技術によれば、透明板材の開口部への接合部材のはみ出しを低減することが可能な電子部品装置を提供できる。
既存の電子部品装置を例示する断面図である。 既存の電子部品装置の製造方法を例示する図(その1)である。 既存の電子部品装置の製造方法を例示する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る電子部品装置を例示する断面図である。 第1の実施の形態に係る電子部品装置の製造工程を例示する断面図である。 第1の実施の形態の変形例に係る電子部品装置を例示する図である。 突起部の他の形状を例示する斜視図である。 第2の実施の形態に係る光偏向装置を例示する図である。 第2の実施の形態に係る光偏向装置の小型化について説明する図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
図1は、既存の電子部品装置を例示する断面図である。図1を参照するに、電子部品装置100は、基板110と、基板110上に搭載された電子部品120と、基板110上に電子部品120を気密封止するように設けられたリッド部190とを有している。電子部品120は、例えば、発光素子や受光素子である。
リッド部190は、保持台150と、ガラスカバー160と、ガラスフリッド170とを有している。ガラスカバー160は、ガラスフリッド170により、保持台150上に傾斜した状態で取り付けられている。
リッド部190において、保持第150上にガラスフリッド170によりガラスカバー160を取り付けるには、まず、図2(a)に示すように、ガラスカバー160の下面外周側に、ペースト状のガラスフリッド170を塗布する。
次に、図2(b)に示すように、ガラスフリッド170が塗布されたガラスカバー160を保持台150上に位置決めし、ガラスカバー160を保持台150側に加圧しながらガラスフリッド170を加熱して溶融後凝固させ、保持台150上にガラスフリッド170を介してガラスカバー160を取り付ける(固着する)。
図2(b)に示す工程において、抑え込み圧力(加圧力)が適切な場合には、保持台150上に所望の角度でガラスカバー160を取り付けることができ、又、ガラスフリッド170がガラスカバー160の開口部(保持台150の内側に露出するガラスカバー160の裏面)にはみ出す部分の長さL及びLをある程度抑制することができる。
しかしながら、図2(b)に示す工程において、抑え込み圧力(加圧力)がばらつくと、例えば、図3(a)に示すように、保持台150上に所望の角度でガラスカバー160を取り付けることができず、角度誤差θが発生する。
或いは、図2(b)に示す工程において、抑え込み圧力(加圧力)が強すぎると、例えば、図3(b)に示すように、ガラスフリッド170がガラスカバー160の開口部にはみ出す量が多くなり、はみ出す部分の長さL及びLが図2(b)に示したL及びLよりも長くなり、ガラスカバー160の開口部における光透過可能領域が減少してしまう。
このように、電子部品装置100では、ガラスカバー160の傾斜角度の制御や、ガラスフリッド170がガラスカバー160の開口部にはみ出す量の制御が困難であった。以上の問題点を踏まえて、第1の実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
図4は、第1の実施の形態に係る電子部品装置を例示する断面図であり、図4(a)は全体図、図4(b)はガラスフリッド17による接合部近傍の拡大図である。図4を参照するに、電子部品装置10は、主要な構成要素として、基板11と、電子部品12と、リッド部19とを有している。
基板11は、電子部品12を搭載するためのベースとなる部分であり、中央部近傍に凹部11xが設けられている。基板11は、例えば、セラミックスや金属、樹脂等から形成することができる。基板11及び凹部11xの平面形状は、例えば、各々矩形状とすることができるが、これには限定されない。なお、凹部11xは必要に応じて設ければよい。
電子部品12は、例えば、凹部11xを塞ぐように、基板11の上面に搭載されている。電子部品12は、例えば、発光素子や受光素子等の半導体素子であってもよいし、ミラー等の光学素子であってもよい。
発光素子の一例としては、面発光レーザや、複数の面発光レーザを2次元的に配列した構成の面発光レーザアレイ等を挙げることができる。発光素子の他の例としては、発光ダイオードや有機EL(electroluminescence)等を挙げることができる。
受光素子の一例としては、フォトダイオード等を挙げることができる。受光素子の他の例としては、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を挙げることができる。
光学素子としては、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等を挙げることができる。
基板11の上面の凹部11xの周囲には、リッド部19を取り付けるための環状の突起部13が設けられている。又、突起部13上には、突起部13上から凹部11x側に張り出した環状の板状部14が固着されている。突起部13及び板状部14は、例えば、金属や樹脂等により形成することができる。
リッド部19は、基板11上に電子部品12を気密封止するように設けられており、保持台15と、透明板材であるガラスカバー16と、接合部材であるガラスフリッド17とを有している。保持台15は、電子部品12を囲むように、基板11上に設けられた板状部14の上面に固着されている枠状の部材である。保持台15は、例えば、金属や樹脂等により形成することができる。
保持台15の上面は、電子部品12の上面に対して傾斜した面となっている。ガラスカバー16は、保持台15の上面側を塞ぐように、電子部品12の上面に対して傾斜した状態で、ガラスフリッド17を介して保持台15の上面に固着されている。ガラスカバー16の平面形状は、例えば、矩形状とすることができる。
図4(b)に示すように、保持台15は、上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部15xを備えている。又、ガラスカバー16は、下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部16xを備えている。保持台15の第1の段差部15xとガラスカバー16の第2の段差部16xとは、ガラスフリッド17を介して嵌合し、固着されている。
図4(b)の例では、ガラスカバー16の第2の段差部16xの段差は保持台15の第1の段差部15xの段差よりも大きい。そのため、ガラスカバー16の下面内周側が、保持台15の上面内周側と接しており、ガラスカバー16と保持台15との高さ方向の位置決めに寄与している。
保持台15の上面外周側とガラスカバー16の下面外周側との間には、ガラスフリッド17が充填された第1の隙間Sが設けられている。
又、保持台15の第1の段差部15xの内側面とガラスカバー16の第2の段差部16xの外側面との間には、ガラスフリッド17が充填された第2の隙間Sが設けられている。
ガラスカバー16の下面内周側が保持台15の上面内周側と接しているため、第1の隙間Sを略一定幅とすることができる。又、ガラスフリッド17の粘度(100Pa・s程度)による4方向からの圧力により、第2の隙間Sを略一定幅に制御することができる。
なお、ガラスフリッド17の塗布量は、第1の隙間S及び第2の隙間Sの合計の体積よりも大きいことが好ましい。第1の隙間S及び第2の隙間Sを完全に充填可能とすると共に、十分な接合強度を確保するためである。
図5は、第1の実施の形態に係る電子部品装置の製造工程を例示する断面図である。電子部品装置10を作製するには、まず、図5(a)に示すように、電子部品12の上面に対して傾斜した上面を有し、上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部15xを備えた保持台15を準備する。又、下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部16xを備えたガラスカバー16を準備する。そして、ガラスフリッド17を、ガラスカバー16の下面側の所定位置に塗布する。但し、ガラスフリッド17は、保持台15の上面側の所定位置に塗布してもよい。
次に、図5(b)に示すように、ガラスフリッド17を介して、保持台15の第1の段差部15xを、ガラスカバー16の第2の段差部16xと嵌合させ、ガラスフリッド17を溶融させてガラスカバー16を保持台15側(図5(b)の矢印方向)に加圧する。但し、加圧は、ガラスカバー16の自重によるもののみでもよい。
その後、ガラスカバー16の下面内周側が保持台15の上面内周側と接するまで加圧し、ガラスフリッド17を凝固させる。これにより、前述の図4(b)に示したように、保持台15の上面外周側とガラスカバー16の下面外周側との間に第1の隙間Sが設けられ、第1の段差部15xの内側面と第2の段差部16xの外側面との間に第2の隙間Sが設けられ、第1の隙間S及び第2の隙間Sにガラスフリッド17が充填される。
なお、電子部品装置10の製造工程において、溶融後の体積が、第1の隙間S及び第2の隙間Sの合計の体積よりも大きくなるように、ガラスフリッド17を塗布することが好ましい。第1の隙間S及び第2の隙間Sを完全に充填可能とすると共に、十分な接合強度を確保するためである。
又、電子部品装置10の製造工程において、第2の段差部16xの段差を第1の段差部15xの段差よりも大きくし、第2の段差部16xの段差と第1の段差部15xの段差との差分よりも膜厚が厚くなるように、ガラスフリッド17を塗布することが好ましい。第1の隙間S及び第2の隙間Sに容易にガラスフリッド17を充填できるからである。
このように、ガラスカバー16の第2の段差部16xの段差を保持台15の第1の段差部15xの段差よりも大きくすることで、ガラスカバー16の下面内周側が保持台15の上面内周側と接する(図4(b)に図示した形態)。
これにより、ガラスカバー16の押し込み量を適正量に制限することができる。又、余分なガラスフリッド17が保持台15の外側に流れる経路を確保でき、保持台15の内側には気体しか抜けられない構造となるため、ガラスカバー16の開口部にガラスフリッド17がはみ出すことを抑制可能となる。その結果、ガラスカバー16の開口部における光透過可能領域の減少を防止可能となるため、開口部の大きさに大きな設計マージンを設けることが不要となり、同じ大きさの光透過可能領域を確保する場合には、電子部品装置100(図1参照)よりも電子部品装置10を小型化することができる。
又、ガラスカバー16の押し込み量が一定になるので、ガラスカバー16の傾き誤差を低減することができる。
但し、ガラスカバー16の第2の段差部16xの段差は保持台15の第1の段差部15xの段差と同じ大きさであってもよい。この場合には、ガラスカバー16への加圧力を調整することで、ガラスフリッド17の粘度(100Pa・s程度)による4方向からの圧力により、第1の隙間Sを略一定幅に制御することができる。又、ガラスフリッド17の粘度(100Pa・s程度)による4方向からの圧力により、第2の隙間Sを略一定幅に制御することができる。第1の隙間S及び第2の隙間Sを充分な容積に制御することで、上記と同様に、ガラスカバー16の開口部にガラスフリッド17がはみ出すことの抑制と、ガラスカバー16の傾き誤差の低減が可能となる。
又、ガラスカバー16の第2の段差部16xの段差が保持台15の第1の段差部15xの段差より小さくてもよい。この場合にも、ガラスフリッド17の粘度(100Pa・s程度)による4方向からの圧力により、第1の隙間Sを略一定幅に制御することができる。又、ガラスフリッド17の粘度(100Pa・s程度)による4方向からの圧力により、第2の隙間Sを略一定幅に制御することができる。第1の隙間S及び第2の隙間Sを充分な容積に制御することで、上記と同様に、ガラスカバー16の開口部にガラスフリッド17がはみ出すことの抑制と、ガラスカバー16の傾き誤差の低減が可能となる。
〈第1の実施の形態の変形例〉
図6は、第1の実施の形態の変形例に係る電子部品装置を例示する図であり、図6(a)は図4(b)に相当するガラスフリッド17による接合部近傍の拡大図、図6(b)は図6(a)の突起部の部分拡大斜視図である。
図6において、保持台15の上面は四角環状、ガラスカバー16の下面は四角状である。そして、保持台15の四角環状の各辺に対応する第1の段差部15xの各内側面には、突起部15aが1カ所以上形成されている。突起部15aの形状は、例えば、図6(b)に示すように、上方から下方に行くにしたがって拡幅する断面視楔状の突起部(円錐の一部をなす突起部)とすることができる。
図6の構造では、第2の段差部16xの外側面が突起部15aと接して第1の段差部15xに対して位置決めされる。そのため、第2の隙間Sを略一定幅にすることが第1の実施の形態よりも容易となり、ガラスカバー16の外側へのガラスフリッド17のはみ出し量をコントロールして外形規格をより厳密に設定することが可能となる。
なお、突起部の形状は、図6(b)に示した突起部15aには限定されず、例えば、図7(a)に示した球の一部をなす(球の1/4)突起部15bとしても良いし、図7(b)に示した四角柱状の突起部15cとしても良いし、その他の形状としても良い。要は、第2の隙間Sを容易に略一定幅とすることができれば、どのような形状であっても構わない。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態では、光偏向装置の例を示す。
図8は、第2の実施の形態に係る光偏向装置を例示する図であり、図8(a)は全体を示す断面図、図8(b)は光偏向器の拡大平面図である。図8に示す光偏向装置20は、図4に示した電子部品装置において、電子部品として光偏向器22を搭載したものである。
光偏向器22は、例えば、直交する2軸に対して揺動する1つの微小なミラーや、1軸に揺動又は回動する2つの微小なミラー等を用いる構成とすることができる。光偏向器22は、例えば、半導体プロセス等で作製されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とすることができる。ここでは、一例として、光偏向器22が直交する2軸に対して揺動する1つの微小なミラーを用いる構成として、以降の説明を行う。
図8(b)に示すように、光偏向器22において、ミラー221は、第1枠部材222の内側で第1軸Aの周りに揺動可能にトーションバー223を介して第1枠部材222に支持されている。又、第1枠部材222は、第2枠部材224の内側で第2軸Bの周りに揺動可能にトーションバー225を介して第2枠部材224に支持されている。第1軸Aと第2軸Bとは略直交している。
ミラー221は、駆動手段(アクチュエータ)によって第1軸Aの周りの第1の揺動範囲内で及び第2軸Bの周りの第2の揺動範囲内で独立に駆動される。第2枠部材224は、基板11に支持されている。駆動手段としては、例えば電磁方式、圧電方式などを用いることができる。なお、ミラー221を第1軸Aの周り及び第2軸Bの周りに独立に揺動させる構成は、図8の構成には限られず、適宜変更可能である。
ミラー221は、ガラスカバー16を透過した入射光の光路上に反射面が位置するように配置されている。ガラスカバー16を透過した入射光がミラー221の反射面に入射すると、ミラー221の第1軸Aの周り及び第2軸Bの周りの位置に応じた方向に(ガラスカバー16に向けて)反射され、ガラスカバー16の裏面に達する。ガラスカバー16の裏面に達した光のうち、ガラスカバー16を透過した光が、ガラスカバー16から出射し、被走査面(スクリーン)に導かれる。
この際、例えば、ミラー221を第1軸Aの周りに高周波数で振動させつつ第2軸Bの周りに低周波数で振動させることで、被走査面の所定の走査領域を2次元走査することができる。例えば、第1軸Aの周りに高速で往復走査させつつ第2軸Bの周りに低速で片道走査させることで、走査領域をラスタスキャンすることができる。
なお、電子部品である光偏向器22において、電子部品の上面とは、可動しない面を指す。つまり、光偏向装置20では、ガラスカバー16は、保持台15の上面側を塞ぐように、光偏向器22の可動しない面に対して傾斜した状態で、ガラスフリッド17を介して保持台15の上面に固着されている。
ところで、光偏向装置20は、従来の光偏向装置に比べて小型化が可能である。これについて、図9を参照しながら説明する。図9(a)は従来の光偏向装置を示しており、図1に示した電子部品装置において、電子部品120を図8に示した光偏向器22に置換したものである。
図9(a)において、ガラスカバー16を透過した入射光Liが光偏向器22のミラー221の反射面に入射すると、ミラー221の第1軸Aの周り及び第2軸Bの周りの位置に応じた方向に(ガラスカバー16に向けて)反射され、ガラスカバー16の裏面に達する。ガラスカバー16の裏面に達した光のうち、ガラスカバー16を透過した出射光Loが、ガラスカバー16から出射し、被走査面(スクリーン)Sに導かれる。
図2及び図3を参照して説明したように、従来の光偏向装置ではガラスフリッド170が保持台150の内側にはみ出す部分の長さの制御が困難であった。そこで、入射光Li及び出射光Loが保持台150の内側にはみ出したガラスフリッド170に遮光されないようにするためには、はみ出したガラスフリッド170を入射光Liが入射する位置及び出射光Loの走査範囲から十分離れた位置にする必要がある。そのため、保持台150及びガラスカバー160を、入射光Liが入射する位置及び出射光Loの走査範囲に対して十分に大きくせざるを得なかった。
これに対して、図9(b)に示す光偏向装置20では、第1の実施の形態で説明したように、ガラスフリッド17が保持台15の内側にはみ出さないように制御することが容易であるため、保持台15及びガラスカバー16の大きさを、入射光Liが入射する位置及び出射光Loの走査範囲を確保可能なぎりぎりの大きさに設定できる。又、保持台15及びガラスカバー16の小型化に伴って、基板11も小型化できる。その結果、従来よりも小型化した光偏向装置20を実現できる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 電子部品装置
11 基板
11x 凹部
12 電子部品
13 突起部
14 板状部
15 保持台
15a、15b、15c 突起部
15x 第1の段差部
16 ガラスカバー
16x 第2の段差部
17 ガラスフリッド
19 リッド部
22 光偏向器
221 ミラー
222 第1枠部材
223、225 トーションバー
224 第2枠部材
特開2015−41039号公報

Claims (9)

  1. 基板と、前記基板に搭載された電子部品と、前記電子部品を囲むように前記基板上に固着された枠状の保持台と、前記保持台の上面側を塞ぐように前記保持台に固着された透明板材と、を有する電子部品装置であって、
    前記保持台の上面は、前記電子部品の上面に対して傾斜した面であり、
    前記透明板材は、前記電子部品の上面に対して傾斜した状態で、接合部材を介して前記保持台の上面に固着されており、
    前記保持台は、上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部を備え、
    前記透明板材は、下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部を備え、
    前記第1の段差部と前記第2の段差部とは、接合部材を介して嵌合し、
    前記保持台の前記上面外周側と前記透明板材の前記下面外周側との間には第1の隙間が設けられ、
    前記第1の段差部の内側面と前記第2の段差部の外側面との間には第2の隙間が設けられ、
    前記第1の隙間及び前記第2の隙間に前記接合部材が充填されていることを特徴とする電子部品装置。
  2. 前記第2の段差部の段差は、前記第1の段差部の段差よりも大きく、
    前記透明板材の下面内周側が、前記保持台の上面内周側と接していることを特徴とする請求項1に記載の電子部品装置。
  3. 前記接合部材の塗布量は、前記第1の隙間及び前記第2の隙間の合計の体積よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品装置。
  4. 前記保持台の上面は四角環状、前記透明板材の下面は四角状であり、
    前記四角環状の各辺に対応する前記第1の段差部の各内側面に突起部が1カ所以上形成され、
    前記第2の段差部の外側面が前記突起部と接して前記第1の段差部に対して位置決めされることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の電子部品装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の電子部品装置において、前記電子部品として光偏向器を搭載したことを特徴とする光偏向装置。
  6. 基板と、前記基板に搭載された電子部品と、前記電子部品を囲むように前記基板上に固着された枠状の保持台と、前記保持台の上面側を塞ぐように前記保持台に固着された透明板材と、を有する電子部品装置の製造方法であって、
    前記電子部品の上面に対して傾斜した上面を有し、上面内周側が上面外周側よりも窪んだ第1の段差部を備えた前記保持台を準備する工程と、
    下面内周側が下面外周側よりも突起した第2の段差部を備えた前記透明板材を準備する工程と、
    接合部材を介して、前記保持台の前記第1の段差部を、前記透明板材の前記第2の段差部と嵌合させ、前記接合部材を溶融後凝固させて、前記透明板材を前記電子部品の上面に対して傾斜した状態で前記保持台の上面に固着させる工程と、を有し、
    前記固着させる工程では、前記保持台の前記上面外周側と前記透明板材の前記下面外周側との間に第1の隙間が設けられ、前記第1の段差部の内側面と前記第2の段差部の外側面との間に第2の隙間が設けられ、前記第1の隙間及び前記第2の隙間に前記接合部材が充填されることを特徴とする電子部品装置の製造方法。
  7. 前記第2の段差部の段差は、前記第1の段差部の段差よりも大きく、
    前記固着させる工程では、前記第2の段差部の段差と前記第1の段差部の段差との差分よりも膜厚が厚くなるように、前記接合部材を塗布することを特徴とする請求項6に記載の電子部品装置の製造方法。
  8. 前記固着させる工程では、溶融後の体積が、前記第1の隙間及び前記第2の隙間の合計の体積よりも大きくなるように、前記接合部材を塗布することを特徴とする請求項6又は7に記載の電子部品装置の製造方法。
  9. 前記保持台の上面は四角環状、前記透明板材の下面は四角状であり、
    前記四角環状の各辺に対応する前記第1の段差部の各内側面には突起部が1カ所以上形成され、
    前記固着させる工程では、前記第2の段差部の外側面が前記突起部と接して前記第1の段差部に対して位置決めされることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の電子部品装置の製造方法。
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