JP2001056442A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2001056442A
JP2001056442A JP2000062798A JP2000062798A JP2001056442A JP 2001056442 A JP2001056442 A JP 2001056442A JP 2000062798 A JP2000062798 A JP 2000062798A JP 2000062798 A JP2000062798 A JP 2000062798A JP 2001056442 A JP2001056442 A JP 2001056442A
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lid member
optical switch
adhesive
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JP2000062798A
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Hisao Kurosawa
久夫 黒沢
Masaya Horino
正也 堀野
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Hitachi Ltd
Proterial Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光スイッチを構成する筺体と蓋部材を接着剤
を介して接合する構成では、両者の内部に屈折率整合剤
を充填する。しかし、接着剤中に残留する気泡によっ
て、屈折率整合剤が漏れてしまう。そこで屈折率整合剤
の漏れを防止できる光スイッチを提供する。 【解決手段】 光ファイバ間に満たされる屈折率整合剤
と光ファイバ切替手段とを内部に収納した筺体と、前記
筺体に設ける蓋部材を備え、前記筺体の縁部に少なくと
も2段の平面を持った第一の段差面を有し、前記蓋部材
の縁部に少なくとも2段の平面を持った第二の段差面を
有し、前記第一の段差面と前記第二の段差面をつき合わ
せた光スイッチを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信の分野で用い
る光スイッチに関係する。特に、小型化に適した構造を
有する光スイッチに係わる。
【0002】
【従来の技術】光通信の発達に伴って、光ファイバー通
信網はより長い光路と複雑な分岐を持つようになった。
このような環境では光通信装置や光伝送装置内におい
て、回線間で光ファイバーの光路(伝送経路)を切り替
える用途が増大し、多くの光スイッチが用いられてい
る。光スイッチを切替方式でみると、電気的あるいは光
学的に光路の屈折率や位相を変化させて光の進行方向を
切り替える方式のものや、機械的に光路を移動させて光
の進行方向を切り替える方式のもの等が開発されてい
る。精密な駆動を実現する低損失な光スイッチとして
は、後者の機械式光スイッチが有望である。光スイッチ
を分岐の数でみると、1本の入力光ファイバを2本の出
力光ファイバで切り替える1×2型光スイッチや、多数
の光ファイバの端面を対向させた1×m型光スイッチあ
るいはn×m型光スイッチ等がある。また、切替の目的
は、通常の回線切替の他に、断線した伝送経路を別の断
線していない経路に切り替える障害復旧用途や、建物内
や地域内の光通信ネットワークの回線を切り替える保守
点検用途等にも用いられている。
【0003】従来の光スイッチは、例えば次ぎの構成が
特開昭63−8552号公報に開示されている。この光
スイッチは、光ファイバを位置決め固定した2個のプラ
グをつき合わせて接続し、一方のプラグを他方のプラグ
に対して平行移動させて光路と切り替える光スイッチで
あり、精密な平行移動のためにガイドピンとガイドピン
を保持する穴と、ガイドピンを内部でスライドさせる穴
を有する。しかしながらこの構成には、つき合わせた光
ファイバの間に屈折率整合剤を満たす旨の詳細な記載は
されていない。
【0004】光スイッチの分野では、屈折率整合剤を備
える構造として次のものが挙げられる。特開平10−2
27986号公報には、屈折率整合剤を入れたケース内
に光スイッチごと納めて、このケースにケースカバーを
接合して気密封止する構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の光スイッチ
では、ケースを封止したり、必要な箇所に物理的に屈折
率整合剤を供給/循環させる構成が検討されていた。し
かしながら、ケースを封止するタイプは気密を確保する
ために、接着剤の塗布を均一にしたり、製造後に気密を
再チェックすることを考慮すると製造工程の短縮が難し
い。供給/循環させるタイプは、光スイッチ自体が大型
化するために小型の光通信装置や配線盤に組み込むこと
が難しい。
【0006】ケースとケースカバーの間に接着剤を塗布
して封止する場合、接着剤中に空気が混入して気泡を生
じることが多い。ケースとケースカバーを十分に密着さ
せて接着剤の厚さや分布を均一にしたつもりになって
も、密着の際に加えられる圧力によって、気泡同士が連
結して接着剤に貫通孔や凹凸を形成することがある。図
10に、気泡による気密漏洩の貫通孔が形成された様子
を示す。筺体104と蓋部材101の間に介在させた接
着剤中には気泡111が残留し、筺体の内側113と外
側114をつなぐ経路112ができてしまう。これら貫
通孔や凹凸は、光スイッチ内の屈折率整合剤が外部に漏
洩(リーク)する原因となる。そこで、本発明の目的
は、異なる部材を接着剤を介在させて封止する際に、気
泡に起因するリークを防止した光スイッチを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光スイッチは、
光ファイバ間に満たされた屈折率整合剤と光ファイバ切
替手段とを内部に収納している筺体と、前記筺体縁部に
組み合わされて設けられている蓋部材を備え、前記筺体
縁部に段差面が設けられていることを特徴とする。ここ
で段差面とは、階段状になった少なくとも2段の平面、
好ましくは水平面、とその平面間を接続している垂直面
とがあるそれらの面をいう。筺体は開口を有し、この開
口の縁部に沿って複数の段差面を設けてもよい。この段
差面は、1の平面を切り欠きによって分断して複数段の
平面としたものや、段差面にある平面自体を多段にした
ものを含む用語として用いる。
【0008】本発明の他の光スイッチは、光ファイバ間
に満たされた屈折率整合剤と光ファイバ切替手段とを内
部に収納している筺体と、前記筺体縁部に組み合わされ
て設けられている蓋部材を備え、前記筺体縁部に少なく
とも2段の平面を持った第一の段差面を有し、前記蓋部
材縁部に少なくとも2段の平面を持った第二の段差面を
有し、前記第一の段差面と前記第二の段差面をつき合わ
せたことを特徴とする。ここでつき合わせるとは、段差
面と段差面を直接に接触させる場合と、両者の間に設け
た隙間に充填部材好ましくは接着剤を充填した場合のい
ずれをも指す。
【0009】上記光スイッチにおいて、光ファイバ切替
手段とは、光ファイバの終端もしくはその近傍を支持す
る支持部材と、前記支持部材の少なくとも1つを動かす
ための磁界を印加する磁界発生手段、この磁界発生手段
に電流を供給する手段を含むものであり、これらによっ
て対向する光ファイバの終端の位置を変えて光路を変更
するものである。ここで磁界発生手段にはコイルや永久
磁石などを用いることができる。
【0010】本発明の他の光スイッチは、対向する光フ
ァイバ先端部とその切替手段を内部に備える筺体を有
し、前記光ファイバ先端部間に満たされた屈折率整合剤
を密封している筺体である。屈折率整合剤を密封してい
る部材は、少なくとも筺体自体と、筺体に設ける蓋部材
と、両者の間に設ける充填部材とで構成される。さらに
他の部材を備えていても良い。例えば、前記構成に加え
て、蓋部材に設けた孔と、この孔を封じる第二の蓋と、
蓋部材に第二の蓋を固定する接着剤とを設けることもで
きる。
【0011】本発明において、筺体とは、容器、パッケ
ージ、ケース、穴あるいは凹みを設けた板材を含む。こ
れらは光スイッチの駆動部や切替手段や屈折率整合剤等
を納めるための空間を備える。この空間を筺体の内側と
も称す。前記空間を備える部材であれば、蓋、板材、ブ
ロック等であってもよく、筺体はこれらを含む用語とし
て用いた。従って、本発明の構成で、筺体と蓋部材の関
係を逆にしたとしても、同様の機能を得ることは可能で
ある。筺体は、屈折率整合剤を密封できる材料で形成さ
れたものを用いる。光ファイバを通す隙間や孔を設ける
場合、筺体と光ファイバの間は接着剤で封止するものと
する。
【0012】本発明において、筺体は、段差面や電極を
含めて光スイッチの構成要素を一体に保持する機能を有
する。従って、光スイッチ自体をケースに納めるタイプ
に比べて部品点数が少なく、製造工程も短縮できる。ま
た、不要な隙間がないため、外部からの振動による位置
ズレの心配もない。
【0013】本発明の光スイッチにおいて、前記筺体と
前記蓋部材を充填部材を介して接合している。前記充填
部材としては有機接着剤を用いるが、特にエポキシ系接
着剤を用いることで、筺体と蓋部材の間で十分な接合強
度を得る。また、粘性が低い方が気泡の混入を抑制でき
る傾向にあるが、これは接合強度との関係から適宜選択
されるものである。
【0014】本発明の光スイッチにおいて、前記充填部
材の中に残留する気泡の長さRを、0.5mm以下とす
るのが好ましい。このように気泡の長さを小さくするこ
とで、外部と筺体内に通じる貫通孔や外部に開口する穴
が充填部材に生じるのを防止できる。さらに筺体に段差
を設けることで、大きな気泡を分断することや、複数の
気泡の連結による気泡外径が増大することを防止するこ
とができる。ここで長さRは、気泡が球形あるいは円形
であれば、気泡の外径の最大値をいう。気泡が複数つな
がっている形状、長手方向を有する柱状あるいは不定形
であれば、その長さ寸法の最大値をいう。これらの長さ
寸法とは気泡形状が2カ所で内接する仮想的な円の直径
に相当する。さらに望ましくは、充填部材中の気泡の長
さRを0.4mm以下とする。
【0015】本発明の光スイッチにおいて、前記段差面
にある各面の幅wは0.5≦w≦1.5mmとすること
が好ましい。このwは、幅と深さの長さを示す。複数の
段差面がある場合には、その内の少なくとも1つがこの
数値規定を適用することが望ましい。接着剤を塗布する
工程で、気泡長さの小型化や気泡個数の低減を行うこと
ができても、存在を完全に無くすことは難しい。そこで
安全率をより高めるべく、外径の微小な気泡が残留して
も光スイッチの密封が破れることがないように、段差の
幅の下限を規定した。段差面のない幅0.5mmの接着
面を用いると、接着剤中に長さR0.5mm以下の気泡
が存在しても気密がやぶれる可能性がある。しかし、段
差を設けることで2つの平面と1つの垂直面とがあるの
で実質的に接着面の幅が3倍になるため、本発明の構成
では気泡長さの最大値が0.5mmで、段差面の幅wの
下限を0.5mmとしても気密がやぶれることはない。
一方、段差面の幅を大きくしすぎると、筐体や蓋部材の
寸法も大きくする必要があるため、光スイッチの小型化
が難しい。また接着剤を塗布する面積が増大するため、
塗りむらが生じ易くなる。従って、接着剤を均一な厚さ
に塗布するには、段差面の幅の上限を1.5mmとす
る。さらに本発明に用いている筐体では望ましくは0.
6≦w≦1.0mmとする。
【0016】本発明の他の光スイッチは、光ファイバ間
に満たされた屈折率整合剤と光ファイバ切替手段とを内
部に収納している筺体と、前記筺体縁部に組み合わされ
て設けられている蓋部材を備え、前記筺体と前記蓋部材
を充填部材を介して接合し、前記充填部材の中に残留す
る気泡の長さRが0.5mm以下であることを特徴とす
る。段差面をもって気泡の長さを抑制する方法に代え
て、光スイッチの製造工程において塗布した充填部材を
低圧状態にさらして、長さの大きい気泡を除去する工程
を用いてもよい。なお、Rの上限値が0.5mmをわず
かに越える場合であっても、全気泡数のうち、少なくと
も90%以上の気泡が、R≦0.4mmとなるようにす
ると屈折率整合剤の漏れの発生率を抑制することはでき
る。望ましくは全ての気泡をR≦0.4mmとする。
【0017】なお、段差面の数の次のような組合せが挙
げられる。蓋部材に段差はなく、筺体縁部の内周近傍に
1の段差面があり、すなわち階段状になった少なくとも
2段の平面とこの平面間を接続している垂直面とからな
る段差面が1組あり、この段差面に前記蓋部材縁部が嵌
合されるタイプ。蓋部材縁部の一方の側に外周近傍に沿
って段差面があり、すなわち階段状になった少なくとも
2段の平面とこの平面間を接続している垂直面とからな
る段差面が1組あり、この段差面に適合する段差を筺体
縁部に設けたタイプ。蓋部材縁部に少なくとも1の段差
面があり、すなわち階段状になった少なくとも2段の平
面とこの平面間を接続している垂直面とからなる段差面
が1組あり、この段差面の少なくとも1つと筺体の有す
る少なくとも1組の段差面が嵌合するタイプ等がある。
また、筺体縁部の内側に段差面があって、この段差面に
蓋部材縁部が嵌合する前者のタイプと、筺体縁部の外側
に段差面があって、この段差面が蓋部材縁部に嵌合する
後者のタイプとが挙げられるが、縁同士が勘合するタイ
プで気泡の混入を少なくすることができるのは、前者の
タイプである。
【0018】また、さらに気泡の混入を少なくする方法
として、本発明の他の光スイッチは、光ファイバ間に満
たされた屈折率整合剤と光ファイバ切替手段とを内部に
収納している筺体と、前記筺体縁部に組み合わされて設
けられている蓋部材を備え、前記筺体縁部または前記蓋
部材縁部の少なくとも一方は0.5≦t≦1.8mmの
幅である縁部先端tを具備し、前記筺体または前記蓋部
材を充填部材を介して接合することを特徴とする。ここ
で縁部先端とは図6に示すように筺体と蓋部材をつきあ
わせた場合の両者の実質的な接触部である。当然筺体や
蓋部材の反り、ゆがみからくる隙間を考慮して含めるも
のとし、例えば曲率半径が5以上の曲面を有するような
断面であってもよい。前記の形状とすることで、筺体と
蓋部材の接合時に加えられる圧縮によって接合面から気
泡が押し出されるため、図10のような接合面での気泡
残りを抑制でき、貫通孔の発生を低減することが可能で
ある。縁部先端tを0.5mmより狭くすると接合面自
体が小さくなりすぎて、筺体と蓋部材との密着強度が損
なわれるため好ましくない。また、1.8mmより広く
すると接合時に圧力を加えても接合面の中心部に気泡が
あると接合面から気泡が押し出されず、気泡が残留しや
すい。さらに好ましくは0.7〜1.3mmの範囲であ
る。
【0019】さらに筺体と蓋部材のどちらか一方に段差
面を設けることで接合部から押し出された余分な接着剤
がその段差でたまって凝固するため、接合強度を向上す
ることができる。段差の高さhは0.1mm以上が好ま
しい。段差が0.1mm未満では気泡溜が垂直面側に押
し出され難く、図10のような接合面と大差ない。段差
により密着強度を向上させるには段差を1.0mm以下
とすることが好ましい。さらに0.3〜0.7mmとす
ることで良好な接合状態を得ることができる。しかし強
度的に十分であれば段差を設けなくても良いのはもちろ
んである。また、筺体と蓋部材がずれないように一部両
者が勘合するような突起を設けても良い。
【0020】本発明の構成を適用した光スイッチは、屈
折率整合剤が漏洩する心配がないので、筺体の外側に漏
れ防止機構や漏洩した屈折率整合剤の受け皿を設ける必
要がなく、光スイッチの小型化が可能である。従って、
光通信装置や切替ボックスの中に光スイッチを装着する
場合、切替ボックス内により多くの光スイッチを装備で
きる。光スイッチの数を増やさない場合、切替ボックス
自体を小型化できる。
【0021】本発明において、前記筺体や蓋部材はセラ
ミックスあるいはガラス等を主として構成することが好
ましい。例えば、一体成形後に焼結したセラミックスか
らなる筺体、複数のセラミックスシートを張り合わせた
後に焼結して一体化した筺体、またはセラミックスシー
トと導電性金属膜を張り合わせた後に焼結して一体化し
た筺体等を用いることができる。
【0022】上記本発明において、段差面の詳細構造を
説明する。段差面の平面と垂直面との境界は、面同士が
直角に交わる構成、面同士の間に曲面がある構成のいず
れも選択可能である。各々の段差面は筺体の縁の近傍を
周回する1の面であるが、屈折率整合剤の漏洩を生じな
いかぎり、周回する段差面が非連続であってもよい。こ
の非連続のもととなる切り欠きは、例えば光ファイバを
通す箇所であるが、場所が容易に特定できるので接着剤
で封止する工程自体は困難ではない。段差を設けている
箇所である縁とは、内周あるいは内側の面の端、外周あ
るいは外側の面の端、内面と外面の境界、内面と外面を
連結する端面、あるいはこれらの近傍を含む用語として
挙げた。
【0023】光ファイバ切替手段は、前記切替手段を駆
動する磁気回路を備える。より詳しくは光ファイバ固定
部材と、光ファイバ可動部材と、前記光ファイバ可動部
材に磁界を印加する磁気回路を構成する磁極部材と、こ
の磁極部材に磁界を印加する電磁コイルと、電磁コイル
に電流を供給する導電性部材と、前記磁気回路に磁界を
印加する永久磁石とを備える。
【0024】上記本発明の構成を用いることで、屈折率
整合剤が光スイッチから漏れるのを防止できる。さらに
は、気泡の大きさを所定の大きさより小さく制御でき、
接着剤内の気泡寸法を制御することで筺体と蓋部材間の
固着強度を高く保持することも可能である。また、段差
を設けることで、筺体と蓋部材の間を介する接着剤の接
合面積も増大するので、筺体と蓋部材間の固着強度が向
上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の光ス
イッチを説明する。図1は本発明の1実施形態に係る光
スイッチの斜視図である。図2は、本発明の1実施形態
に係る光スイッチの筺体と蓋部材の一部断面図を(a)
で示し、その段差面の部分の一部拡大断面図を(b)で
説明する。図3は、本発明の1実施形態に係る光スイッ
チの筺体と蓋部材の一部断面図である。図4(A)〜
(C)は、筺体あるいは蓋部材の段差面を説明するもの
であって、図2の(b)と同様の一部断面図である。図
5(a)〜(f)は、本発明の1実施形態に係る光スイ
ッチの筺体と蓋部材の断面図である。図6(g)〜
(j)は本発明の他の実施形態にかかる光スイッチの筐
体と蓋部材の縁近傍の断面図である。図7は、図2の構
成で接着剤を介して筺体と蓋部材を接合する様子を
(1)と(2)で示し、その接着剤中の気泡の様子を
(3)で説明する断面図である。図8は、本発明の光ス
イッチの筺体の製造方法の一部を説明する概略図であ
る。図9は、本発明を適用する光スイッチの一実施形態
に係る斜視図である。図10は、従来の光スイッチの筺
体に係る一部断面図であり、気泡が連結する様子を示
す。
【0026】(実施例1)図1の斜視図で本発明に係る
光スイッチを分解した様子を示す。同図の光スイッチ
は、セラミックスの筺体1と、光ファイバ切替手段と、
蓋部材4を有する構成とした。ここで光ファイバ切替手
段は、固定ブロック23と可動ブロック29と静止ブロ
ック31と、可動ブロック29をY軸方向に動かす磁気
的な駆動手段(図示を省略)を備えるものである。入力
側の2本の光ファイバ9は固定ブロック23に固定さ
れ、その先端部は可動ブロック29に保持させた。出力
側の4本の光ファイバ10は、静止ブロック31に固定
され、その先端部は入力側の光ファイバ9の先端部と対
向させた。図示を省略したが蓋部材にはシリコンオイル
を筺体内に満たすための注入孔を設けた。なお、この図
で7は蓋部材内部であり、8は筐体内部を指している。
【0027】以下、筺体1と蓋部材4を接合する手順
と、接合箇所となる段差面の詳細について説明する。ま
ず、光ファイバ9及び10を接続・固定した光ファイバ
切替手段を付けたガラス基板を筺体内部8に固定した。
図1では筺体と蓋部材に設けた段差面の記載は省略した
ので、その詳細を図2の断面図で説明する。図2の
(a)は、図1の光スイッチの蓋部材4と筺体1を各々
A−A線とB−B線でみた断面であり、この断面はYZ
平面に平行な面である。図2の(b)は、図2(a)の
筺体1の段差面2の近傍を拡大した一部拡大断面図であ
る。段差面2は、ほぼ直交する3つの面からなり、その
深さすなわち垂直面の幅w1を0.64mmとし、一方
の平面の幅w2を0.75mmとした。同図では光ファ
イバ切替手段や接着剤等の構成の記載は省略した。
【0028】図2に示す筺体の縁に形成した段差面2
に、充填部材すなわちエポキシ系接着剤を塗布した。こ
のエポキシ系樹脂は塗布直前に予め、脱泡処理を施した
ものを用いた。この脱泡処理は、未硬化のエポキシ樹脂
を内部の気圧を15Torrに保持した低圧容器内に保
持して、エポキシ樹脂内にある長さ数ミリメートル以上
の気泡を除去するものとした。脱泡処理後、エポキシ樹
脂を筺体の縁の段差面2と蓋部材の縁の段差面3の双方
に塗布した。
【0029】続けて、塗布したエポキシ樹脂を表面から
観察して、長さが0.5mmより大きい気泡を針で穿孔
し、気泡中のガスを抜いて気泡を除去した。気泡除去
後、前記筺体1と蓋部材4を互いの段差面2及び3でか
み合わせるように接合した。さらに両者を治具に固定し
て30分間経過させて筺体1と蓋部材4を強固に接合し
た。筺体1から光ファイバ9及び10を出している孔を
接着剤で封止して、光ファイバ9及び10の周囲から屈
折率整合剤が漏れないようにした。次に、筺体を治具か
ら外し、蓋部材の注入孔を通じて筺体内部8および蓋部
材内部7に屈折率整合剤としてシリコンオイルを注入し
た。上記光スイッチの構成では、気泡の低減と段差面に
よる接合力の向上によって、筺体1と蓋部材4の境界か
らシリコンオイルが漏れることはなかった。所定の量の
シリコンオイルを注入した後、前記注入孔に接着剤を介
して蓋を設けた。以上の手順により、シリコンオイルを
充填させた状態で光スイッチを封止できた。この光スイ
ッチは、その制御回路、電源等とともに切替ボックスの
中に設けて使用した。
【0030】(実施例2)実施例1の構成において、屈
折率整合剤と接着剤の構成を次のように変えた光スイッ
チを形成した。まず、屈折率整合剤には、脂環式脂肪族
炭化水素に水素添加ジフェニルベンゼンを混合したもの
であって、屈折率λ=1.47のものを用いた。接着剤
には、30分ほどで硬化する粘性の低い2液性エポキシ
樹脂を用いた。接着剤の塗布は、筺体と蓋部材の双方に
行うことが望ましい。接着剤の塗りムラがあると気泡が
生じやすくなるため、均一かつ厚めに接着剤を塗布し
た。本発明において、屈折率整合剤の粘性係数は10ポ
イズ以下とした。接着剤を硬化させた後、接着剤中に貫
通孔は生じなかった。従って、筺体内に屈折率整合剤と
してシリコンオイルを充填しても、接着剤で封止した箇
所からシリコンオイルが漏れ出すことはなかった。この
ような構成によって、筺体と蓋部材の間を接合する接着
剤の箇所を検査して、不都合な貫通孔のある箇所を再度
接着剤で塞ぐ工程が不要となった。
【0031】気泡を除去する方法として、実施例2では
次の二つを併用した。1つは、接着剤を塗布した後、接
着剤中の気泡を針でつついて除去し、除去した箇所を押
して平坦化させる方法である。もう1つは、減圧容器中
に接着剤を放置して大きな気泡を除去する方法である。
望ましくは、筺体と蓋部材の接合領域の双方に接着剤を
塗布し、気泡を除去し、筺体と蓋部材を合わせて接着固
定させる方法が最もよい。こうすると、筺体と蓋部材の
いずれか一方のみに接着剤を塗布した場合に比べて、気
泡の発生を低減できる。
【0032】(実施例3)図3は、本発明の1実施形態
に係る光スイッチの一部断面図である。この構成では筺
体1bの縁に段差面2を設け、この段差面に嵌合する寸
法の蓋部材4を用いた。蓋部材4の接合面5には段差面
を設けていないが、L字状の面を有する筺体の段差面に
よって、筺体1と蓋部材4の接合面積は実質的に2倍と
なるため、両者を接着剤を介して接合したときの接合強
度を向上させることができる。従来の接合では、段差面
のない筺体と蓋部材について、縁の端面同士を接合して
いたため、本発明の構成に比べて接合面積が小さい。
【0033】図4は、本発明の実施形態に係る段差面の
一部断面図である。図4(A)、(B)、(C)は各々
段差面の近傍の角、即ちコーナー11a、11b及び1
1cの少なくとも1カ所に丸みを付けた構成とした。こ
のようにすると、蓋部材4と筺体1を合わせる際に、一
方に角が他方にぶつかって筺体あるいは蓋部材を構成す
るセラミックスに傷をつけたり、セラミックスの粉塵を
発生するということを抑制できた。
【0034】図5に本発明の他の実施形態に係る光スイ
ッチの一部断面図を示す。筺体と蓋部材の断面のみを示
している(a)〜(e)の実施形態では、各々の筺体は
その縁の内側に低い平面を持った段差面を形成し、蓋部
材を筺体内に嵌合させる構成とした。図5の(a)は、
筺体1aの内側に低い平面を持った1の段差面を設け、
この段差面にあう寸法よりわずかに小さくした蓋部材4
aの縁の外側に1の段差面を設ける構成とした。なお、
ここでいう1の段差面は、光ファイバを外部に導出する
ために孔や溝などによって部分的に欠損しているタイプ
も含む。図5の(b)は、筺体1bの内側に低い平面を
持った1の段差面を設け、ほぼ平板の蓋部材4bの端の
一方の側に段差面を設けた構成とした。図5の(c)
は、筺体1cの内側に低い平面を持った1の段差面を設
け、この段差面と嵌合する凸部を蓋部材4cに設ける構
成とした。図5の(d)は、筺体1dの内側に低い平面
を持った1の段差面を設け、この段差面につき合わせる
寸法の平板4dを蓋部材として設ける構成とした。図5
の(e)は、筺体1eの内側に2の平面を持った段差面
を設け、この段差面とつき合わせるように蓋部材4eの
縁の外側に2の段差面を設ける構成とした。図5の
(f)は、筺体1fの縁の中心部を凸とした内外に低い
平面を持った段差面を設け、この段差面とつき合わせる
ように蓋部材4fの縁の中心部を凹段とした差面を設け
る構成とした。これらの構成のうち、(b)と(d)は
蓋部材の構成が簡単なために製造工程を簡略化できる。
(e)と(f)の構成は、他の形態に比べて光スイッチ
の密封を確実にできるが、製造工程が複雑になった。
【0035】図6に気泡の低減を重視した本発明の他の
実施形態に係る光スイッチの一部断面図を示す。筺体と
蓋部材の縁部断面のみを示した(g)〜(j)の実施形
態では、各々の筺体はその縁が略平坦であり、蓋部材の
縁tより幅広いものとした。また、蓋部材の縁は縁部先
端を0.3〜1.0mmとした。図6(g)は、段差が
無く縁部先端tが0.8mmになった縁部、接合面51
gを持った蓋部材4gに接着剤を塗布し、筺体1gの縁
に圧力をかけて接合した。接着剤6gは接合面51gに
対して左右に押し出されるように流れた。その際、気泡
が存在していても気泡は接着剤6gの流れに同調して流
れ出て、接合面51gには気泡が残らないことを確認し
た。図6(h)は、段差が無く縁部先端(接合面51
h)を0.8mmとした若干の曲率を有する蓋部材4h
の縁部に接着剤6hを塗布し、筺体1hの縁に圧力をか
けて接合した。接着剤6hは接合面51hに対して左右
に押し出されるように流れた。その際、気泡が存在して
いても気泡は接着剤6hの流れに同調して流れ出て、接
合面には気泡が残らないことを確認した。図6(i)
は、0.5mmの平面と0.8mmの縁部先端平面との
段差面を持った蓋部材4iの縁部に接着剤6iを塗布
し、筺体1iの縁に圧力をかけて接合した。接着剤6i
は接合面51iに対して左右に押し出されるように流れ
た。その際、気泡111iが存在していても気泡は接着
剤の流れに同調して流れ出て、段差面または接合面51
iに対して段差面とは反対側のどちらかに移動したこと
を確認した。図6(j)は、0.5mmの段差面を接合
面51jの両方に備えかつ縁部先端(接合面51j)を
0.8mmとした蓋部材4jの縁部に接着剤6jを塗布
し、筺体1jの縁に圧力をかけて接合した。接着剤6j
は接合面51jに対して左右に押し出されるように流れ
た。その際、気泡111jが存在していても気泡111
jは接着剤6jの流れに同調して流れ出て、段差面に移
動したことを確認した。これらの構成のうち、(g)と
(h)は同等の接着強度であった。また、(g),
(h)と比較して(i)の方の接着強度が高く、また
(i)よりも(j)の方が高いことが判った。
【0036】図7は、図2の構成で接着剤を介して筺体
と蓋部材を接合する様子を示す断面図(1)及び(2)
と、その接着剤6中の気泡の様子を説明する断面図
(3)である。本発明に係る製造方法では、筺体1と蓋
部材4の各々について、段差面を含む縁の近傍に接着剤
6を塗布し、この塗布面同士を一定の圧力で押しつけ
て、これらを固定して接着剤を硬化させるものとした。
図7の(2)に示すように、筺体1と蓋部材4は直交す
る面で接合されているため、1の平面で接合されている
場合に比べて強い接合強度を得ることができた。図7の
(3)に接着剤6中に残留した気泡7の様子を示す。こ
の気泡の長さ(外径)Rは、すべて0.4mm以下とし
た。気泡は接着剤に比べて熱膨張しやすく、光スイッチ
が加熱された場合、接着剤の接合強度に影響を与える。
このとき、気泡が大きいと熱膨張する体積も大きいた
め、接着剤の剥離に寄与するおそれがある。本発明で
は、これらの気泡の寸法を抑制することで熱膨張による
接着剤はがれを防止しうることを見いだした。
【0037】次に、図8を参照して本発明の光スイッチ
に係る筺体の製造方法を説明する。ここで筺体は、電極
膜を含むセラミックスの積層体で構成した。まず、セラ
ミックスのシート(1)〜(6)を用意した。同図中、
左側の列はこれらセラミックスシートの斜視図であり、
右側の列は各々のセラミックスシートの断面図である。
(7)はこれらセラミックスシートを張り合わせて形成
した筺体(積層体)の断面図である。段差面は積層体を
形成するときに作り込む。次に、これらのセラミックス
シートを順に積層して治具で固定した。この治具ごと積
層したセラミックスシートを加熱炉に保持することで熱
処理して、一体化させたセラミックスの固まりを得た。
これを室温まで冷却した後、治具を外して変形箇所を切
削で修正した筺体を得た。図8では単一の筺体を得る様
子を説明したが、複数のセラミックスシートを連結させ
た大きなシートを使用して、一括して複数の筺体を得る
方法で、製造工程の効率を向上させることができた。こ
の方法では、最後に個々の筺体をカッター等による切断
で分割する工程を加えた。
【0038】本発明の筺体を形成する他の実施例を説明
する。第2の製法は、セラミックスシートを積層して積
層体を得て、この積層体を型に入れた後に一軸方向に圧
力を加えてセラミックスシートを圧着し、これを熱処理
して筺体を得た。第3の製法は、セラミックスシートを
積層し、これを治具に挟んで接着した後に、熱処理でセ
ラミックシートを硬化させ、筺体を得た。
【0039】図9に、本発明に係る段差面を適用する光
スイッチの斜視図を示す。この光スイッチは、筺体21
内に、保持基板27を備え、これを覆うように蓋部材4
2と筺体21を接着剤を介して接合し、蓋部材42に設
けた注入孔44から屈折率整合剤を光スイッチ内に充填
した後、貫通孔44を封止板43で密封するものであ
る。ここで保持基板27はその上に、入力側の光ファイ
バ41を支持する固定ブロック23と、光ファイバ41
の先端部近傍を支持する可動ブロック29と、出力側の
光ファイバ34を支持する静止ブロック31とを備え
る。さらにこの保持基板上には、静止ブロックの後ろ側
に接して配置させた永久磁石33と、永久磁石に接合さ
せたコ字形状のヨーク32と、このヨークの両方の先端
部の各々に設けた先端ヨーク28及び36と、可動ブロ
ック29と静止ブロック31とヨーク32と先端ヨーク
28からなる磁気回路に磁界を印加する導電コイル30
と、可動ブロック29と静止ブロック31とヨーク32
と先端ヨーク36からなる磁気回路に磁界を印加する導
電コイル35とを有する。さらに、筺体21には、直列
接続された導電コイル30及び35から延びる導電線2
6と37をハンダ25と38で接続する電極膜24と3
9と、これら電極膜と導通する電極ピン22と40を備
える。図9では筺体の縁に段差面を記載することを省略
したが、実際には、D−D線でみる断面やF−F線でみ
る断面に、本発明に係る段差面を設けた。
【0040】本発明に係る蓋部材の製造方法を説明す
る。蓋部材は上記筺体と同様の方法で形成してもよい
が、プレスを用いるとより短い工程で作製することがで
きる。即ち、セラミックスの材料にバインダーを添加し
た粉末を金型でプレスして蓋部材を得た。形状を精密に
する場合、金型の精度を向上させるか、あるいはプレス
後にマイクログラインダーで無駄な部分を削り取る方法
を用いた。他の製造方法としては、板材やブロック等の
一部分を、エッチングあるいは切削で除去することによ
り、穴もしくは凹みを形成して筺体や蓋部材を得る方法
等が挙げられる。ただし、本発明に係る段差面を精密に
形成するには、上記の積層法が好適であった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の構成を用
いることにより、屈折率整合剤が外部に漏れない光スイ
ッチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る光スイッチの斜視図
である。
【図2】本発明の1実施形態に係る光スイッチの一部断
面図である。
【図3】本発明の1実施形態に係る光スイッチの一部断
面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る段差面形状の一部断面
図である。
【図5】本発明の1実施形態に係る光スイッチの一部断
面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る光スイッチの一部
断面図である。
【図7】図2の構成で接着剤を介して筺体と蓋部材を接
合する様子を説明する断面図である。
【図8】本発明の光スイッチの筺体の製造方法の一部を
説明する概略図である。
【図9】本発明を適用する光スイッチの斜視図である。
【図10】従来の光スイッチの筺体に係る一部断面図で
あり、気泡が連結する様子を示す。
【符号の説明】
1 1a 1b 1c 1d 1e 1f 1g 1h
1i 1j 筺体 2 段差面 3 段差面 4 4a 4b 4c 4d 4e 4f 4g 4h
4i 4j 蓋部材 6 6g 6h 6i 6j 接着剤 7 蓋部材内部 8 筺体内部 9 光ファイバ 10 光ファイバ 11a 11b 11c コーナー 21 筺体 22 40 電極ピン 23 固定ブロック 24 39 電極膜 25 38 ハンダ 26 37 導電線 27 保持基板 28 36 先端ヨーク 29 可動ブロック 30 35 導電コイル 31 静止ブロック 32 ヨーク 33 永久磁石 34 光ファイバ 41 光ファイバ 42 蓋部材 43 封止板 44 注入孔 5 51g 51h 51i 51j 接合面 101 蓋部材 104 筺体 111 111i 111j 気泡 112 気泡が連結する道筋 113 屈折率整合剤を充填する側 114 外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀野 正也 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2H041 AA14 AB19 AC05 AZ08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ間に満たされた屈折率整合剤
    と光ファイバ切替手段とを内部に収納している筺体と、
    前記筺体縁部に組み合わされて設けられている蓋部材を
    備え、前記筺体縁部に段差面が設けられていることを特
    徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 光ファイバ間に満たされた屈折率整合剤
    と光ファイバ切替手段とを内部に収納している筺体と、
    前記筺体縁部に組み合わされて設けられている蓋部材を
    備え、前記筺体縁部に少なくとも2段の平面を持った第
    一の段差面を有し、前記蓋部材縁部に少なくとも2段の
    平面を持った第二の段差面を有し、前記第一の段差面と
    前記第二の段差面をつき合わせたことを特徴とする光ス
    イッチ。
  3. 【請求項3】 前記筺体と前記蓋部材を充填部材を介し
    て接合することを特徴とする請求項1または2のいずれ
    かに記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記段差面の幅wは0.5≦w≦1.5
    mmであることを特徴とする請求項3に記載の光スイッ
    チ。
  5. 【請求項5】 光ファイバ間に満たされた屈折率整合剤
    と光ファイバ切替手段とを内部に収納している筺体と、
    前記筺体縁部に組み合わされて設けられている蓋部材を
    備え、前記筺体の縁部または前記蓋部材の縁部の少なく
    とも一方は0.5≦t≦1.8mmの幅である縁部先端
    tを具備し、前記筺体または前記蓋部材を充填部材を介
    して接合することを特徴とする光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記筺体縁部または前記蓋部材縁部のど
    ちらか一方に段差面を設け、かつ他方は段差面を設けた
    縁部よりも幅が広いことを特徴とする請求項5に記載の
    光スイッチ。
  7. 【請求項7】 光ファイバ間に満たされた屈折率整合剤
    と光ファイバ切替手段とを内部に収納している筺体と、
    前記筺体縁部に組み合わされて設けられている蓋部材を
    備え、前記筺体と前記蓋部材を充填部材を介して接合
    し、前記充填部材の中に残留する気泡の長さRが、0.
    5mm以下であることを特徴とする光スイッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122155A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Hoya Corp マイクロデバイス製造方法、およびマイクロデバイス
JP2017215352A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社リコー 電子部品装置及びその製造方法、光偏向装置
WO2021100300A1 (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 浜松ホトニクス株式会社 ミラーユニット

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