JP2017213495A - 液体噴出器 - Google Patents

液体噴出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2017213495A
JP2017213495A JP2016108116A JP2016108116A JP2017213495A JP 2017213495 A JP2017213495 A JP 2017213495A JP 2016108116 A JP2016108116 A JP 2016108116A JP 2016108116 A JP2016108116 A JP 2016108116A JP 2017213495 A JP2017213495 A JP 2017213495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spin
nozzle
groove
content liquid
nozzle member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016108116A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6634343B2 (ja
Inventor
阿部 孝之
Takayuki Abe
孝之 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2016108116A priority Critical patent/JP6634343B2/ja
Publication of JP2017213495A publication Critical patent/JP2017213495A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6634343B2 publication Critical patent/JP6634343B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

【課題】簡便な構成で噴射態様を変化させることができる液体噴出器を提供する。【解決手段】ガイド軸部24を有し、射出筒部に装着されたガイド部材5と、ノズル孔7が形成されたノズル壁部及びガイド軸部に回転自在に嵌合されたノズル筒部32を有するノズル部材6とを備え、ガイド軸部の先端面又はノズル壁部にはスピン室50及びスピン溝51が形成され、ガイド軸部の外周面とノズル筒部の内周面との間にはノズル部材の回転に伴ってスピン溝内と射出筒部内との連通及びその遮断を切り換える連絡溝27が形成され、ガイド部材とノズル部材との間には、連絡溝を通じたスピン溝内と射出筒部内との連通を許容する許容領域内において、ノズル部材を、内容液をノズル孔から霧状に噴射させるスピン位置と、スピン位置から噴射される内容液とは異なる噴射角で内容液を噴射させる他の位置とに位置決めする位置決め手段60が設けられている液体噴出器。【選択図】図4

Description

本発明は、液体噴出器に関する。
従来から、内容液の噴射態様を切り換えて、所望する態様で内容液を噴射させることができる液体噴出器が知られている。
例えば、下記特許文献1に示されるように、外筒部及び内筒部を有し、吐出ノズルの先端部に組み合わされる二重筒状の支持部材と、内筒部の内側に回転自在に配設された回転部材と、支持部材の開口部を閉塞するカバー部材と、を備え、回転部材にストリーム用流路及びスプレー用流路が互いに平行に形成され、回転部材の端面に、ストリーム用流路に連通するストリーム用流出孔、及びスプレー用流路に連通するスプレー用流出孔が形成され、カバー部材に吐出口が形成された液体噴出器が知られている。
この液体噴出器では、回転部材を回転させることで、ストリーム用流出孔、又はスプレー用流出孔を選択的に吐出口に連通させることが可能である。これにより、例えばストリーム用流出孔と吐出口とを連通させることで内容液を直線状に噴射させることができ、スプレー用流出孔と吐出口とを連通させることで内容液を霧状に噴射させることができる。
特開平9−85142号公報
しかしながら、従来の液体噴出器では、内容液を直線状又は霧状の2つの噴射態様で噴射させるために、ストリーム用流路及びストリーム用流出孔と、スプレー用流路及びスプレー用流出孔と、をそれぞれ別個に形成している。そのため、構成が複雑化し易く、例えばコスト高や組立作業の作業性の低下を招き易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡便な構成で内容液の噴射態様を変化させることができる液体噴出器を提供することである。
(1)本発明に係る液体噴出器は、内容液が収容された容器体に装着され、内容液を噴射する射出筒部を有する噴出器本体と、ガイド軸部を有し、前記射出筒部の先端部に装着されたガイド部材と、内容液が噴射されるノズル孔が形成され、前記ガイド軸部の先端面に対して対向配置されたノズル壁部と、前記ノズル壁部から前記ガイド部材側に向けて突設され、前記ガイド軸部の外周面に前記ガイド軸部の軸線回りに回転自在に嵌合されたノズル筒部と、を有するノズル部材と、を備え、前記ガイド軸部の先端面、又は前記ノズル壁部の内面のうち前記ノズル筒部の内側に位置する部分には、前記ノズル孔に連通すると共に前記軸線回りに内容液を旋回させる凹状のスピン室と、該スピン室から外方に向けて延び、前記スピン室内に内容液を送り込むスピン溝と、が形成され、前記ガイド軸部の外周面と前記ノズル筒部の内周面との間には、前記ガイド部材に対する前記ノズル部材の回転に伴って、前記スピン溝内と前記射出筒部内との連通、及びその遮断を切り換える連絡溝が形成され、前記ガイド部材と前記ノズル部材との間には、前記連絡溝を通じた前記スピン溝内と前記射出筒部内との連通を許容する許容領域内において、前記ノズル部材を、内容液を前記ノズル孔から霧状に噴射させるスピン位置と、前記スピン位置から噴射される内容液とは異なる噴射角で内容液を噴射させる他の位置と、に位置決めする位置決め手段が設けられている。
本発明に係る液体噴出器によれば、ノズル部材を許容領域内に位置させることで、スピン溝と連絡溝とを互いに連通させることができ、連絡溝を通じてスピン溝内と射出筒部内とを連通させることができる。これにより、射出筒部内からの内容液を、スピン溝を通じてスピン室内に供給することができ、ノズル孔を通じて外部に噴射させることができる。
一方、上記許容領域から外れた位置にノズル部材を回転させた場合には、連絡溝を通じたスピン溝内と射出筒部内との連通を遮断できるので、射出筒部内からスピン溝内への内容液の供給を停止して、外部への内容液の噴射を停止することができる。
このように、ガイド部材に対してノズル部材を軸線回りに回転させ、許容領域内にノズル部材を位置させることで、内容液の噴射を停止させる停止態様から内容液を噴射させる噴射態様に速やかに切り換えることができる。
特に、ノズル部材を許容領域内に位置させる際、位置決め手段によってノズル部材をスピン位置とスピン位置以外の他の位置とに位置決めすることができるので、噴射態様を変化させることができる。
例えばノズル部材をスピン位置に位置決めした場合には、連絡溝からスピン溝内に例えば適正な圧力、流量等で内容液を供給して内容液をスピン室内で旋回させることができ、スピンがかかった内容液をノズル孔から霧状に外部に噴射させることができる。
一方、ノズル部材を上記スピン位置以外の他の位置に位置決めした場合には、連絡溝とスピン溝とが連通するものの、例えばその連通部分における流路断面積が上記スピン位置の場合よりも小さくなる、或いは連絡溝とスピン溝との連通位置が上記スピン位置の場合よりもスピン室側に近くなる等して、スピン室内での旋回力を変化(スピンの程度を変化)させることができる。そのため、スピン位置から噴射される内容液の噴射角(広がり角)とは異なる噴射角で内容液を噴射させることができる。従って、例えばスピン位置よりも噴射角を小さくして拡散状態が狭い霧状噴射を行うことや、噴射角をさらに小さくして直線状に等しい噴射等を行うことができる。
このように、許容領域内において、ノズル部材をスピン位置とスピン位置以外の他の位置とに位置決めすることで内容液の噴射態様を変化させることができる。特に、許容領域内においてノズル部材の回転位置を変化させるだけの簡便な操作で噴射態様を変化させることができるので、使い易く操作性を向上することができる。また、スピン室、スピン溝及び連絡溝を噴射態様に関係なく共通で使用することができるので、構成を簡素化できる。従って、低コスト化に繋げることができるうえ、組立作業を効率良く行うことが可能となる。
(2)前記位置決め手段は、前記ガイド部材及び前記ノズル部材のうち、一方の部材から他方の部材に向けて突設され、前記スピン位置を中心として一方の部材の周方向に間隔をあけて複数配置された係合突起と、前記他方の部材から前記一方の部材に向けて突設され、前記係合突起に対して周方向から係合すると共に、前記ノズル部材の回転に伴って前記係合突起を乗り越えながら周方向に相対移動する突起体と、を備えてもよい。
この場合には、スピン位置を中心に周方向に複数の係合突起が配置されているので、許容領域内において、スピン位置以外の異なる複数の位置にノズル部材を位置決めすることができる。これにより、スピン室内でのスピンの程度を微調整し易く、内容液の噴出態様を微調整することができる。
また、ノズル部材の回転に伴って突起体が係合突起を乗り越えながら周方向に相対移動するので、乗り越え時に付与される抵抗感(いわゆるクリック感)を感じながらノズル部材の回転操作を行える。従って、ノズル部材の操作性をさらに向上することができると共に、ノズル部材を所望する位置に位置決めし易い。
(3)複数の前記係合突起のうち、前記スピン位置から周方向に最も離間した位置に配置された係合突起は、他の係合突起よりも前記他方の部材に向けて大きく突出してもよい。
この場合には、突起体がスピン位置から周方向に最も離間した位置に配置された係合突起を乗り越える際に、より大きな抵抗感を感じることができる。従って、ノズル部材が許容領域から外れることや、許容領域内に達したことを容易且つ正確に認識し易い。
本発明に係る液体噴出器によれば、簡便な構成で内容液の噴射態様を変化させることができ、例えば拡散状態を変化させながら内容液を霧状に噴射することや、直線状に等しい噴射等を行うことができる。従って、例えば内容液を噴射させる対象物や使用場所等に応じて、最適な噴射態様で内容液を噴射させることができ、使い易い。
本発明に係る噴出器であるトリガー式液体噴出器の実施形態を示す側面図(一部縦断面図)である。 図1に示すガイド部材及びノズル部材の周辺を拡大した縦断面図である。 図1に示すトリガー式液体噴出器の上面図である。 図2に示すA−A線に沿った断面図である。 図2に示すB−B線に沿った断面図である。 図4に示す状態からノズル部材を回転させて第2壁部を上方に向けた状態を示す断面図である。 図4に示す状態からノズル部材を回転させて第3壁部を上方に向けた状態を示す断面図である。 図5に示す状態からノズル部材を回転させて、第2壁部を上方に向けた場合のスピン溝と第1連絡溝との関係を示す断面図である。 ノズル部材をスピン位置に位置決めした場合のスピン溝と第1連絡溝との関係を示す断面図である。 図4に示す状態からノズル部材を回転させて、許容領域内においてスピン位置とは異なる位置にノズル部材を位置決めした状態を示す断面図である。 図10に示す場合のスピン溝と第1連絡溝との関係を示す断面図である。 図4に示す状態からノズル部材を回転させて、許容領域内においてスピン位置とはさらに異なる位置にノズル部材を位置決めした状態を示す断面図である。 図12に示す場合のスピン溝と第1連絡溝との関係を示す断面図である。
以下、本発明に係る液体噴出器の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、液体噴出器としてトリガー式液体噴出器1を例に挙げて説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1は、内容液が収容された容器体Aに装着キャップ3を介して装着され、内容液を前方に向けて噴射する射出筒部4を有する噴出器本体2と、射出筒部4の前端部(先端部)に装着されたガイド部材5と、ガイド部材5に回転自在に装着され、内容液を噴射させるノズル孔7が形成されたノズル部材6と、を備えている。
なお、トリガー式液体噴出器1の各構成は、特に記載がなければ合成樹脂を用いた成型品とされている。
本実施形態では、装着キャップ3の中心軸線を軸線O1とし、軸線O1に沿った容器体A側を下側、その反対側を上側という。また、軸線O1に直交する2方向のうち一方向を前後方向L1、他方向を左右方向L2という。
噴出器本体2は、上下方向に延在すると共に容器体A内の内容液を吸上げる図示しない吸上げ筒部と、吸上げ筒部から前後方向L1に沿って延設され、吸上げ筒部の内部に連通した上記射出筒部4と、射出筒部4から下方に向けて延び、前方付勢状態で後方に揺動自在に配置されたトリガー部10を有するトリガー機構11と、吸上げ筒部、射出筒部4、トリガー部10及び後述する往復ポンプ15を上方、後方及び左右から覆うカバー体12と、を備えている。
なお、本実施形態では、前後方向L1のうち、吸上げ筒部から射出筒部4が延びる方向を前側或いは前方とし、その反対方向を後側或いは後方という。
吸上げ筒部は、容器体Aの軸線O1に対して後方側に偏心した状態で配置されており、パイプ13を通じて容器体A内に連通している。吸上げ筒部の内側には、図示しない第1吸込弁が設けられていると共に、第1吸込弁よりも下方に位置する部分に第2吸込弁が設けられている。
第1吸込弁は、後述する往復ポンプ15のシリンダ16内が加圧されたときに開弁して吸上げ筒部内と射出筒部4内とを連通させると共に、シリンダ16内が減圧したときに閉弁して吸上げ筒部内と射出筒部4内との連通を遮断する。
第2吸込弁は、往復ポンプ15のシリンダ16内が加圧されたときに閉弁して吸上げ筒部内とパイプ13内との連通を遮断させると共に、シリンダ16内が減圧したときに開弁して吸上げ筒部内とパイプ13内とを連通させる。
トリガー機構11は、トリガー部10の揺動に伴って内部が加圧及び減圧される往復ポンプ15と、トリガー部10を前方に付勢する弾性部材18と、を備えている。
往復ポンプ15は、吸上げ筒部の前側に組み付けられており、前方に向けて開口するシリンダ16と、シリンダ16内に前方側から前後摺動可能に組み付けられたプランジャ17と、を備えている。
シリンダ16の内側は、装着キャップ3の内側に連通していると共に、吸上げ筒部内における第1吸込弁と第2吸込弁との間の空間にも連通している。プランジャ17は、前端部が連結軸19を介してトリガー部10に連結されている。
これにより、トリガー部10の揺動に伴ってプランジャ17がシリンダ16に対して前後動し、シリンダ16内が加圧及び減圧される。
トリガー部10の上端部には、射出筒部4に一体に形成された軸受部に軸支された回転軸部20を中心に前後方向L1に揺動可能とされている。弾性部材18は、一端部が射出筒部4に固定され、他端部がトリガー部10に固定された状態で、射出筒部4を左右方向L2から挟み込むように一対設けられ、トリガー部10を前方に向けて付勢している。
射出筒部4は、図2に示すように、吸上げ筒部の上端部から中心軸線(以下、軸線O2と称する)に沿って前方に向けて延びると共に前方に開口している。射出筒部4の前端部に、上記ガイド部材5が前方側から装着されている。
ガイド部材5は、射出筒部4の前方開口部よりも前方側に位置し、射出筒部4の前方開口部に対して対向配置された隔壁21と、隔壁21から後方に向けて延び、射出筒部4に外嵌された装着筒部22と、隔壁21から前方に向けて延びるガイド筒部23と、ガイド筒部23の内側に位置し、且つ隔壁21から前方に向けて延びるガイド軸部24と、を備えている。
ガイド筒部23及びガイド軸部24は、射出筒部4の軸線O2に対して下方に偏心した中心軸線(以下、軸線O3と称する)に沿って前方に延びている。なお、本実施形態では、軸線O3方向から見た平面視で軸線O3に直交する方向を径方向といい、軸線O3回りに周回する方向を周方向という。
ガイド軸部24は、前端部が閉塞され、且つ後方に開口した有頂筒状に形成されている。但し、ガイド軸部24の形状はこの場合に限定されるものではなく、例えば中実の円柱状に形成しても構わない。
ガイド軸部24はガイド筒部23よりも前方に突出することなく、ガイド筒部23の内側に収まるように形成されている。
図2及び図4に示すように、隔壁21のうち、ガイド軸部24の上方に位置し、且つガイド筒部23の内側に位置する部分には、射出筒部4の前方開口部に連通する連通孔25が形成されている。これにより、ガイド軸部24とガイド筒部23との間に画成された環状空間26は、連通孔25を通じて射出筒部4内に連通している。
なお、トリガー部10は隔壁21の下端部に対して後方から当接しており、これによって最前方揺動位置に位置決めされている。また、カバー体12は、隔壁21の上端縁に配置された状態で組み付けられている。
ガイド軸部24における前端部側の外周面には、図2、図4及び図5に示すように、軸線O3方向に沿って直線状に延びると共に前方に向けて開口する第1連絡溝(連絡溝)27が形成されている。
図示の例では、第1連絡溝27は周方向に等間隔をあけて2つ形成されている。但し、第1連絡溝27の数は2つに限定されるものではなく、例えば1つ或いは3つ以上形成されていても良い。
ノズル部材6は、図2〜図5に示すように、ガイド軸部24及びガイド筒部23に対して軸線O3回りに回転可能に装着され、ガイド部材5よりも前方に配置されている。
ノズル部材6は、ガイド部材5よりも前方に配置されると共に、ガイド軸部24の前端面(先端面)に対して対向配置され、ノズル孔7が形成されたノズル壁部30と、ノズル壁部30から後方に向けて延び、ガイド筒部23に前方から軸線O3回りに回転可能に嵌合された外嵌筒部31と、外嵌筒部31の内側に配置されると共にノズル壁部30から後方に向けて延び、ガイド軸部24の外周面に前方から軸線O3回りに回転可能に嵌合されたノズル筒部32と、を備えている。
外嵌筒部31は、ガイド筒部23に対して前方に抜け止めがされた状態で回転可能に装着されている。ノズル筒部32は、ガイド軸部24に形成された第1連絡溝27よりも後方に向かって延びている。ノズル筒部32における後端部側の内周面には、軸線O3に沿って直線状に延びると共に後方に開口する第2連絡溝33が形成されている。
図示の例では、第2連絡溝33は周方向に等間隔をあけて2つ形成されていると共に、ノズル部材6を後述する許容領域内に位置決めしたときに、第1連絡溝27に対して連通するように形成されている。
なお、第2連絡溝33の数は2つに限定されるものではなく、例えば1つ或いは3つ以上形成されていても良く、第1連絡溝27の数に対応して配置することが好ましい。
ノズル部材6は、外嵌筒部31とノズル筒部32との間に位置すると共にノズル壁部30から後方に向けて延び、ガイド筒部23の内側に密に嵌合するシール筒部34と、ノズル壁部30の外周縁部から後方に向けて延び、外嵌筒部31を径方向外側から囲繞する後方外郭筒部35と、ノズル壁部30の外周縁部から前方に向けて延びた前方外郭筒部36と、をさらに備えている。
後方外郭筒部35は、カバー体12の前縁部に対して近接する位置まで後方に延びており、ガイド部材5の全周を径方向外側から覆っている。図4に示すように、後方外郭筒部35は、外嵌筒部31との間に隙間をあけた状態で外嵌筒部31を囲むように形成されている。図示の例では、後方外郭筒部35は、軸線O3方向から見た平面視で三角形状に形成されている。
但し、後方外郭筒部35の形状は、軸線O3方向から見た平面視で、円形状や三角形状以外の多角形状(例えば四角形状)に形成されていても良い。
図示の例の後方外郭筒部35について、より具体的に説明する。
後方外郭筒部35は、第1壁部40、第2壁部41及び第3壁部42が角部43を介して周方向に繋がった三角形状に形成されている。
第1壁部40の上面には、例えば図3に示すように、「内容液を噴射することができる」旨を表す噴射マークM1が形成されている。これに対して、第2壁部41及び第3壁部42の上面には、例えば図1に示すように、第2壁部41に「内容液を噴射することができない」旨を表す停止マークM2が形成されている。図示の例では、停止マークM2として「止」の表記がされている。
従って、軸線O3を中心としてノズル部材6を約120度の回転角度毎に回転させることで、第1壁部40、第2壁部41及び第3壁部42を順番にカバー体12の上面側に位置させることが可能である。
なお、外嵌筒部31には、図4に示すように、後方外郭筒部35における3つの角部43のそれぞれに向けて補強リブ44が径方向に沿って突設されている。図示の例では、補強リブ44は角部43に対して径方向内側から接触するように延び、角部43に対して一体に連結されている。これにより、補強リブ44は後方外郭筒部35の角部43が例えば径方向内側に向けて変形等してしまうことを防止している。
図1及び図2に示すように、前方外郭筒部36は、軸線O3方向から見た平面視で、後方外郭筒部35の形状に対応して三角形状に外形形成されている。これにより、前方外郭筒部36と後方外郭筒部35とは滑らかに連なるように形成されている。
但し、前方外郭筒部36の形状は、軸線O3方向から見た平面視で、円形状や三角形状以外の多角形状(例えば四角形状)に形成されていても良い。また、前方外郭筒部36の形状は、後方外郭筒部35の形状に対応していることが好ましいが、後方外郭筒部35の形状とは異なる形状であっても良い。
図2、図4及び図5に示すように、ノズル孔7は軸線O3と同軸に配置された状態でノズル壁部30に形成されている。
ノズル壁部30の後面のうち、ノズル筒部32の内側に位置する部分には、ノズル孔7に連通すると共に周方向に内容液を内部で旋回させる凹状のスピン室50と、スピン室50からノズル筒部32の内周面に向けて延び、スピン室50内に内容液を送り込むスピン溝51と、が形成されている。
スピン室50は、前方に向かって窪むように形成されると共に、軸線O3方向から見た平面視で円形状に形成されている。
スピン溝51は、例えばスピン室50における内周壁の接線方向に延びるように形成され、上述した第1連絡溝27からの内容液をスピン室50内に送り込む。これにより、スピン室50内で周方向に旋回するようなスピンを内容液に作用させることができ、スピンのかかった内容液をノズル孔7に導くことができる。
図示の例では、スピン溝51は周方向に間隔をあけて2つ形成されている。この際、ノズル筒部32の内周面側に位置するスピン溝51の入口と、ノズル筒部32の内周面に形成された第2連絡溝33とは、軸線O3方向から見て周方向位置が同じ位置となるように形成されている。
従って、ガイド部材5に対してノズル部材6を軸線O3回りにさせて、ノズル筒部32の内周面に形成された第2連絡溝33の周方向位置と、ガイド軸部24の外周面に形成された第1連絡溝27の周方向位置とを一致させることで、第1連絡溝27及び第2連絡溝33を介してスピン溝51内と環状空間26内とを連通させることができる。
つまり、スピン溝51内と射出筒部4内とを、第1連絡溝27、第2連絡溝33、環状空間26及び連通孔25を通じて連通させることができ、射出筒部4内からの内容液をスピン溝51内に供給することが可能となる。
本実施形態では、図4に示すように、第1壁部40が上方に向くようにノズル部材6を回転させたときに、第1連絡溝27、第2連絡溝33、環状空間26及び連通孔25を通じてスピン溝51内と射出筒部4内との連通が許容され、図6及び図7に示すように、第2壁部41又は第3壁部42が上方に向くようにノズル部材6を回転させたときに、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断するように、スピン溝51及び第2連絡溝33の周方向位置と、第1連絡溝27の周方向位置との位置関係が規定されている。
例えば図6に示すように、第2壁部41が上方に向くようにノズル部材6を回転させた場合には、図8に示すようにスピン溝51及び第2連絡溝33と、第1連絡溝27とが周方向に大きく離間する。これにより、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断することができる。
また、図4に示すように、ガイド部材5とノズル部材6との間には、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を許容する許容領域(第1壁部40が上方に向いた状態)と、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断する停止位置(第2壁部41又は第3壁部42が上方を向いた状態)と、にノズル部材6を位置決めする位置決め手段60が設けられている。
この位置決め手段60は、上記許容領域内において、内容液をノズル孔7から霧状に噴射させるスピン位置と、スピン位置から噴射される内容液とは異なる噴射角(広がり角)で内容液を噴射させる他の位置と、にノズル部材6をさらに位置決めしている。
位置決め手段60は、図4に示すように、第1壁部40の内周面に形成された第1係合リブ(係合突起)61と、第2壁部41の内周面に形成された第2係合リブ62と、第3壁部42の内周面に形成された第3係合リブ63と、ガイド部材5のガイド筒部23から上方に向かって突設された突起体64と、を備えている。
突起体64は、図2及び図4に示すように、ガイド筒部23の後端部から上方に向けて(後方外郭筒部35の内周面に向けて)突設した突起本体65と、突起本体65の上端部からさらに上方に向けて突出した微小突起66と、を備えている
図示の例では、突起本体65は隔壁21の前面に一体に形成され、突起本体65の上端部は軸線O3方向から見たときに丸みを帯びるように形成されている。なお、微小突起66は必須なものではなく、具備しなくても構わない。
第1係合リブ61は、図4に示すように、第1壁部40の内周面から下方に向けて(ガイド筒部23の外周面に向けて)突設され、スピン位置を中心として周方向に間隔をあけて複数形成されている。
スピン位置とは、図9に示すように、軸線O3方向から見たときに、スピン溝51の入口がガイド軸部24の外周面に形成された第1連絡溝27の前方開口部に対して軸線O3方向に完全に重なり合った状態をいう。
この場合には、第1連絡溝27からの内容液をスピン溝51の入口全体に速やかに流入させることができると共に、内容液をスピン溝51の全長に亘って流動させながらスピン室50内に供給することが可能となる。
本実施形態では、図4に示すように、突起体64が第1壁部40における周方向の中央部に対して径方向に対向している際のノズル部材6の回転位置をスピン位置としている。
第1係合リブ61は、スピン位置から周方向に最も離間した位置に配置されている2つのエンドリブ67と、これら2つのエンドリブ67の間に周方向に沿って間隔をあけて配置された複数の微小リブ68と、を備えている。
エンドリブ67は、微小リブ68よりも下方に向けて大きく突出していると共に、周方向に沿った周幅が大きく形成されている。
この際、エンドリブ67は、突起本体65が周方向から係合し、且つノズル部材6の回転に伴って突起本体65が周方向に乗り越えながら相対移動できる程度、下方に突出している。微小リブ68は、微小突起66が周方向から係合し、且つノズル部材6の回転に伴って微小突起66が周方向に乗り越えながら相対移動できる程度、下方に突出している。
つまり、ガイド部材5に対してノズル部材6を軸線O3回りに回転させた際、突起本体65は、エンドリブ67に対して周方向から係合すると共にノズル部材6の回転に伴ってエンドリブ67を乗り越えながら周方向に相対移動し、微小突起66は、微小リブ68に対して周方向から係合すると共にノズル部材6の回転に伴って微小リブ68を乗り越えながら周方向に相対移動可能とされている。
なお、一方のエンドリブ67と、他方のエンドリブ67とで挟まれる周方向領域(複数の微小リブ68を間に挟んでいる領域)が許容領域となる。従って、突起体64がスピン位置側からエンドリブ67を乗り越えるようにノズル部材6を回転させた場合、ノズル部材6は許容領域から外れた状態となる。
上述のことから、第1係合リブ61及び突起体64を利用して、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を許容する許容領域内にノズル部材6を位置決めすることができると共に、許容領域内において、スピン位置とスピン位置以外の他の位置とにノズル部材6を位置決めすることが可能とされている。
第2係合リブ62は、図6に示すように、第2壁部41の内周面から下方に向けて突設され、周方向に間隔をあけて一対形成されている。この際、第2係合リブ62は、第1係合リブ61のエンドリブ67と同程度の突出量で下方に向けて突設され、且つ突起体64の横幅分の距離を周方向にあけて配置されている。
これにより、図6に示すように、第2壁部41が上方に向くようにノズル部材6を回転させたときに、一対の第2係合リブ62の間に突起体64を係合させて、ノズル部材6を位置決めすることができる。従って、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断する停止位置(第2壁部41が上方に向いた状態)にノズル部材6を位置決めすることが可能とされている。
第3係合リブ63は、図7に示すように、第3壁部42の内周面から下方に向けて突設され、周方向に間隔をあけて一対形成されている。この際、第3係合リブ63は、第1係合リブ61のエンドリブ67と同程度の突出量で下方に向けて突設され、且つ突起体64の横幅分の距離を周方向にあけて配置されている。
これにより、図7に示すように、第3壁部42が上方に向くようにノズル部材6を回転させたときに、一対の第3係合リブ63の間に突起体64を係合させて、ノズル部材6を位置決めすることができる。従って、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断する停止位置(第3壁部42が上方に向いた状態)にノズル部材6を位置決めすることが可能とされている。
(トリガー式液体噴出器の作用)
次に、上述のように構成されたトリガー式液体噴出器1を使用する場合について説明する。なお、トリガー部10の複数回の操作によって、トリガー式液体噴出器1の各部材内に内容液が充填され、吸上げ筒部から内容液を吸い上げ可能な状態になっているものとする。また、図4に示すように、ノズル部材6がスピン位置に位置決めされているものとする。
図1に示すトリガー部10を弾性部材18の付勢力に抗して後方に引くと、トリガー部10の後方移動に伴ってプランジャ17がシリンダ16に対して後退するので、シリンダ16内の内容液を吸上げ筒部内に導入することができる。これにより、第2吸込弁を押し下げて閉弁させると共に、第1吸込弁を押し上げて開弁させることができるので、吸上げ筒部から射出筒部4内に内容液を加圧した状態で供給することができる。
するとノズル部材6がスピン位置に位置決めされているので、射出筒部4内に供給された内容液を連通孔25、環状空間26、第2連絡溝33及び第1連絡溝27を通じてスピン溝51内に供給することができる。
特に、ノズル部材6がスピン位置に位置決めされていることで、図9に示すように、軸線O3方向から見たときに、スピン溝51の入口が第1連絡溝27の前方開口部に対して軸線O3方向に完全に重なり合っている。なお、図9ではスピン溝51と第1連絡溝27の前方開口部とが重なり合っている領域をハッチングで図示している。
従って、第1連絡溝27からの内容液をスピン溝51の入口全体に流入させることができ、内容液をスピン溝51の全長に亘って流動させながらスピン室50内に供給することができる。しかも、適正な圧力及び流量等で、スピン溝51を通じてスピン室50内に内容液を供給することができる。
これらのことにより、スピン室50内で内容液を十分に旋回させることができ、ノズル孔7からスピンがかかった内容液を霧状に外部に噴射させることができる。
なお、内容液の噴射後、トリガー部10を解放すると、図2に示すように、弾性部材18の弾性復元力によってトリガー部10が前方に付勢されて元の位置に復帰するので、これに伴ってプランジャ17がシリンダ16に対して前方移動する。そのため、シリンダ16内に負圧が生じ、第2吸込弁が開弁すると共に第1吸込弁が閉弁するので、パイプ13を通じて容器体A内の内容液を吸上げ筒部に吸い上げることができる。
これにより、吸い上げた内容液をシリンダ16内に導入して、次の噴射に備えることができる。
また、内容液の噴射後、トリガー式液体噴出器1を保管等する場合には、図6に示すように、ガイド部材5に対してノズル部材6を軸線O3回りに回転させて、後方外郭筒部35の第2壁部41を上方に向ける。このとき、一対の第2係合リブ62の間に突起体64を係合させることで、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断する停止位置にノズル部材6を位置決めすることができる。これにより、内容液の噴射を停止させた状態でトリガー式液体噴出器1を保管等することができる。
なお、図7に示すように、後方外郭筒部35の第3壁部42を上方に向け、一対の第3係合リブ63の間に突起体64を係合させた場合であっても、スピン溝51内と射出筒部4内との連通を遮断する停止位置にノズル部材6を位置決めすることができる。従って、同様に、内容液の噴射を停止させた状態でトリガー式液体噴出器1を保管等することができる。
上述のように、ガイド部材5に対してノズル部材6を軸線O3回りに回転させ、位置決め手段60を利用して許容領域内又は停止位置にノズル部材6を位置決めすることで、内容液を噴射させる噴射態様と、内容液の噴射を停止する停止態様と、に速やかに切り換えることができる。
さらに、ノズル部材6を許容領域内に位置決めする際、上述したスピン位置だけでなく、位置決め手段60を利用して、スピン位置以外の他の位置にノズル部材6を位置決めすることができるので、噴射態様を変化させることができる。
例えば、図10に示すように、ノズル部材6をスピン位置から一方のエンドリブ67側に向けて回転させ、一方のエンドリブ67に隣接する微小リブ68に突起体64の微小突起66を係合させることで、ノズル部材6をスピン位置とは異なる位置に位置決めすることができる。
このように位置決めを行った場合には、図11に示すように、第1連絡溝27とスピン溝51とが連通するものの、スピン溝51の入口が第1連絡溝27の前方開口部から周方向の一方側にずれるので、スピン溝51の入口と第1連絡溝27の前方開口部とが軸線O3方向に重なる領域(図11に示すハッチング部分)が小さくなる。
つまり、第1連絡溝27とスピン溝51との連通部分における流路断面積がスピン位置の場合よりも小さくなる。そのため、第1連絡溝27からスピン溝51内に内容液が流入し難くなるので、スピン室50内での内容液の旋回力を変化(スピンの程度を変化)させることができる。
その結果、スピン位置から噴射される内容液の噴射角(広がり角)とは異なる噴射角で内容液を噴射させることができる。具体的には、スピン位置よりも噴射角を小さくして拡散状態が狭い霧状噴射を行うことや、噴射角をさらに小さくして直線状に等しい噴射等を行うことができる。
また、例えば図12に示すように、ノズル部材6をスピン位置から他方のエンドリブ67側に向けて回転させ、他方のエンドリブ67に隣接する微小リブ68に突起体64の微小突起66を係合させることで、ノズル部材6をスピン位置及び上記位置とはさらに異なる位置に位置決めすることができる。
このように位置決めを行った場合には、図13に示すように、第1連絡溝27とスピン溝51とが連通するものの、スピン溝51の入口が第1連絡溝27の前方開口部から周方向の他方側にずれるので、スピン溝51の入口と第1連絡溝27の前方開口部とが軸線O3方向に重なる領域(図13に示すハッチング部分)が、スピン位置の場合よりもスピン室50側に近くなる。
つまり、第1連絡溝27の前方開口部がスピン溝51の入口よりもスピン室50側に近い部分に連通する。そのため、スピン溝51内を十分に流動させないまま内容液をスピン室50内に供給するので、遠心力の低下により内容液にスピンをかけ難くなり、やはりスピン室50内での内容液の旋回力を変化(スピンの程度を変化)させることができる。
その結果、同様に、スピン位置から噴射される内容液の噴射角(広がり角)とは異なる噴射角で内容液を噴射させることができる。具体的には、この場合であっても、スピン位置よりも噴射角を小さくして拡散状態が狭い霧状噴射を行うことや、噴射角をさらに小さくして直線状に等しい噴射等を行うことができる。
このように、許容領域内において、ノズル部材6をスピン位置とスピン位置以外の他の位置とに位置決めすることで、内容液の噴射態様を変化させることができ、例えば拡散状態を変化させながら内容液を霧状噴射することや、直線状に等しい噴射等を行うことができる。
なお、ノズル部材6をスピン位置から一方のエンドリブ67側に向けて回転させ、一方のエンドリブ67に隣接する微小リブ68よりもスピン位置に近い微小リブ68に微小突起66を係合させた場合(すなわち、図4に示す状態から図10に示す状態に移行する途中段階でノズル部材6を位置決めした場合)には、第1連絡溝27とスピン溝51との連通部分における流路断面積が図11に示す場合よりも大きくなる。そのため、噴射角を、スピン位置での噴射角よりも小さく、且つ図10及び図11における位置での噴射角よりも大きくした状態で、内容液を霧状噴射させることができる。
同様に、ノズル部材6をスピン位置から他方のエンドリブ67側に向けて回転させ、他方のエンドリブ67に隣接する微小リブ68よりもスピン位置に近い微小リブ68に微小突起66を係合させた場合(すなわち、図4に示す状態から図12に示す状態に移行する途中段階でノズル部材6を位置決めした場合)には、噴射角を、スピン位置での噴射角よりも小さく、且つ図12及び図13における位置での噴射角よりも大きくした状態で、内容液を霧状噴射させることができる。
このように、スピン位置からのノズル部材6の回転量に対応して、噴射角をリニアに変化させることができるので、所望する噴霧態様に変化させ易い。
特に、許容領域内においてノズル部材6の回転位置を変化させるだけの簡便な操作で噴射態様を変化させることができるので、使い易く操作性を向上することができる。また、スピン室50、スピン溝51、第1連絡溝27及び第2連絡溝33を噴射態様に関係なく共通で使用できるので、構成を簡素化できる。従って、低コスト化に繋げることができるうえ、組立作業を効率良く行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のトリガー式液体噴出器1によれば、簡便な構成で内容液の噴射態様を変化させることができ、例えば拡散状態を変化させながら内容液を霧状に噴射することや、直線状に等しい噴射等を行うことができる。従って、例えば内容液を噴射させる対象物や使用場所等に応じて、最適な噴射態様で内容液を噴射させることができ、使い易い。
また、スピン位置を中心に周方向に微小リブ68及びエンドリブ67が配置されているので、許容領域内において、スピン位置以外の異なる複数の位置にノズル部材6を位置決めすることができる。これにより、スピン室50内でのスピンの程度を微調整し易く、内容液の噴射態様を微調整することができる。
また、ノズル部材6の回転に伴って突起体64が微小リブ68及びエンドリブ67を乗り越えながら周方向に相対移動するので、乗り越え時に付与される抵抗感(いわゆるクリック感)を感じながらノズル部材6の回転操作を行える。従って、ノズル部材6の操作性をさらに向上することができると共に、ノズル部材6を所望する位置に位置決めし易い。
さらに、第1係合リブ61のうち、2つのエンドリブ67が微小リブ68よりも下方に突出しているので、突起体64がエンドリブ67を乗り越える際に、より大きな抵抗感を感じることができる。従って、ノズル部材6が許容領域から外れることや、許容領域内に達したことを容易且つ正確に認識し易い。
なお、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記各実施形態では、噴出器の一例としてトリガー式の液体噴出器1を例に挙げて説明したが、この場合に限定されるものではない。例えば、押下ヘッドを有するポンプ式の噴出器に適用しても構わないし、エアゾール容器に装着する噴出器に適用しても構わない。
また、上記実施形態では、ノズル筒部32の内周面に第2連絡溝33を形成したが、第2連絡溝33は必須なものではなく、具備しなくても構わない。この場合には、例えばガイド軸部24の外周面に形成した第1連絡溝27をノズル筒部32よりも後方に延びるように形成し、環状空間26及び連通孔25を通じて第1連絡溝27内と射出筒部4内とを連通させる構成にしても良い。
また、上記実施形態では、ノズル壁部30の後面にスピン室50及びスピン溝51を形成し、ガイド軸部24の外周面に第1連絡溝27を形成したが、この場合に限定されるものではない。
例えば、ガイド軸部24の前端面に、スピン室50及びスピン溝51を形成し、ノズル筒部32の内周面に第1連絡溝27を形成しても構わない。この場合には、ノズル筒部32の内周面に第2連絡溝33を形成せずに、第1連絡溝27を後方に向けて延びるように形成して、後方側に開口させれば良い。
このように、ガイド軸部24の前端面、又はノズル壁部30の後面のいずれかにスピン室50及びスピン溝51を形成し、ガイド軸部24の外周面とノズル筒部32の内周面との間に第1連絡溝27を形成すれば良い。
また、上記実施形態では、ガイド部材5側に突起体64を形成し、ノズル部材6側に第1係合リブ61、第2係合リブ62及び第3係合リブ63を形成したが、例えばノズル部材6側に突起体64を形成し、ガイド部材5側に第1係合リブ61、第2係合リブ62及び第3係合リブ63を形成しても良い。
さらに、上記実施形態において、例えばガイド部材5の前方外郭筒部36に、ノズル孔7から霧状に噴射された内容液をさらに泡状に切り換える切換プレートを具備する切換ユニットを取り付けても構わない。
この場合には、例えば泡孔が形成された上記切換プレートを、ヒンジ部を介して回動自在(開閉自在)に前方外郭筒部36に連結すれば良い。
これにより、切換プレートを開操作することでノズル孔7から噴射された霧状の内容液をそのままの状態で噴射させることや、切換プレートを閉操作することでノズル孔7と切換プレートとの間で霧状の内容液に外気を混合させて泡状にすることが可能とされる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
A…容器体
O3…ガイド軸部の軸線
1…トリガー式液体噴出器(液体噴出器)
2…噴出器本体
4…射出筒部
5…ガイド部材
6…ノズル部材
7…ノズル孔
24…ガイド軸部
27…第1連絡溝(連絡溝)
30…ノズル壁部
32…ノズル筒部
50…スピン室
51…スピン溝
60…位置決め手段
61…第1係合リブ(係合突起)
64…突起体

Claims (3)

  1. 内容液が収容された容器体に装着され、内容液を噴射する射出筒部を有する噴出器本体と、
    ガイド軸部を有し、前記射出筒部の先端部に装着されたガイド部材と、
    内容液が噴射されるノズル孔が形成され、前記ガイド軸部の先端面に対して対向配置されたノズル壁部と、前記ノズル壁部から前記ガイド部材側に向けて突設され、前記ガイド軸部の外周面に前記ガイド軸部の軸線回りに回転自在に嵌合されたノズル筒部と、を有するノズル部材と、を備え、
    前記ガイド軸部の先端面、又は前記ノズル壁部の内面のうち前記ノズル筒部の内側に位置する部分には、前記ノズル孔に連通すると共に前記軸線回りに内容液を旋回させる凹状のスピン室と、該スピン室から外方に向けて延び、前記スピン室内に内容液を送り込むスピン溝と、が形成され、
    前記ガイド軸部の外周面と前記ノズル筒部の内周面との間には、前記ガイド部材に対する前記ノズル部材の回転に伴って、前記スピン溝内と前記射出筒部内との連通、及びその遮断を切り換える連絡溝が形成され、
    前記ガイド部材と前記ノズル部材との間には、前記連絡溝を通じた前記スピン溝内と前記射出筒部内との連通を許容する許容領域内において、前記ノズル部材を、内容液を前記ノズル孔から霧状に噴射させるスピン位置と、前記スピン位置から噴射される内容液とは異なる噴射角で内容液を噴射させる他の位置と、に位置決めする位置決め手段が設けられている、液体噴出器。
  2. 請求項1に記載の液体噴出器において、
    前記位置決め手段は、
    前記ガイド部材及び前記ノズル部材のうち、一方の部材から他方の部材に向けて突設され、前記スピン位置を中心として一方の部材の周方向に間隔をあけて複数配置された係合突起と、
    前記他方の部材から前記一方の部材に向けて突設され、前記係合突起に対して周方向から係合すると共に、前記ノズル部材の回転に伴って前記係合突起を乗り越えながら周方向に相対移動する突起体と、を備える、液体噴出器。
  3. 請求項2に記載の液体噴出器において、
    複数の前記係合突起のうち、前記スピン位置から周方向に最も離間した位置に配置された係合突起は、他の係合突起よりも前記他方の部材に向けて大きく突出している、液体噴出器。
JP2016108116A 2016-05-31 2016-05-31 液体噴出器 Active JP6634343B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108116A JP6634343B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 液体噴出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108116A JP6634343B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 液体噴出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017213495A true JP2017213495A (ja) 2017-12-07
JP6634343B2 JP6634343B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=60575014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016108116A Active JP6634343B2 (ja) 2016-05-31 2016-05-31 液体噴出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6634343B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111301856A (zh) * 2020-02-25 2020-06-19 杭州胖猩猩科技有限公司 一种喷雾类瓶罐专用双向双头喷雾头

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4516695A (en) * 1981-02-09 1985-05-14 The Afa Corporation Child-resistant liquid dispenser sprayer or like apparatus
JPH06505920A (ja) * 1991-12-13 1994-07-07 コンティコ インターナショナル インコーポレイテッド トリガ式噴霧器のノズル組立体
JP2000203671A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Calmar Inc トリガ―作動ポンプ式ならびに手動トリガ―式噴霧器
JP2016087530A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社吉野工業所 トリガー式噴出器用の霧及び直噴射の切替可能なノズル機構並びにトリガー式噴出器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4516695A (en) * 1981-02-09 1985-05-14 The Afa Corporation Child-resistant liquid dispenser sprayer or like apparatus
JPH06505920A (ja) * 1991-12-13 1994-07-07 コンティコ インターナショナル インコーポレイテッド トリガ式噴霧器のノズル組立体
US5368234A (en) * 1991-12-13 1994-11-29 Contico International, Inc. Nozzle assembly for trigger sprayer
JP2000203671A (ja) * 1999-01-12 2000-07-25 Calmar Inc トリガ―作動ポンプ式ならびに手動トリガ―式噴霧器
US6126090A (en) * 1999-01-12 2000-10-03 Calmar Inc. Nozzle cap for trigger sprayer
JP2016087530A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社吉野工業所 トリガー式噴出器用の霧及び直噴射の切替可能なノズル機構並びにトリガー式噴出器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111301856A (zh) * 2020-02-25 2020-06-19 杭州胖猩猩科技有限公司 一种喷雾类瓶罐专用双向双头喷雾头

Also Published As

Publication number Publication date
JP6634343B2 (ja) 2020-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6543348B2 (ja) 携帯型噴霧装置
WO2017056788A1 (ja) ノズルチップを有する吐出器
JP6511385B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP5004507B2 (ja) 液体吐出器
JP2017213495A (ja) 液体噴出器
JP2012030162A (ja) 流体噴出ガン
JP6681276B2 (ja) 液体噴出器
JP6846194B2 (ja) 液体噴出器
JP6745204B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP6315589B2 (ja) トリガー式噴出器用の霧及び直噴射の切替可能なノズル機構並びにトリガー式噴出器
JP2019188373A (ja) 液体噴出器
JP7390810B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP5651321B2 (ja) 吐出器
JP2018108553A (ja) 液体噴出器
JP7101007B2 (ja) ノズル装置
JP4589699B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP6318086B2 (ja) 連続吐出器
JP4845547B2 (ja) 液体吐出器
JP7126432B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP2020032396A (ja) トリガー式液体噴出器
JP7149825B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP2019043594A (ja) 吐出容器
JP4683471B2 (ja) トリガー式液体噴出器
JP6611542B2 (ja) 吐出容器及びノズルヘッド
JP6687487B2 (ja) 吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181012

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6634343

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150