JP6611542B2 - 吐出容器及びノズルヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、泡状の液体を供給する吐出容器及びノズルヘッドに関する。
ノズルから洗口剤や石鹸等の液体を供給する吐出容器として、容器本体を加圧することで、容器本体が弾性変形し、変形した容積に応じて液体がノズルヘッドの吐出口から吐出する、所謂スクイズ式の容器が知られている。
このような吐出容器として、ノズルヘッドを操作することで液体の流路を開閉する機構が設けられ、保管時には内部の液体の流路が密封され、使用時に流路が開放される技術が知られている。吐出容器は、流路が開放された状態で容器本体が加圧されることで、内圧が上昇する。この内圧の上昇により、容器本体内の加圧された液体は、容器本体の底部近傍に達する管体内を押し上げられて移動し、吐出口から吐出される。しかし、吐出容器に充填される液体が経時的にガスを発生する液体であると、保管時に発生したガスにより、吐出容器の内圧が上昇する。
このため、吐出容器を開封したときに、内圧により液体が吐出口から噴出する虞がある。この問題を解決するために、ボール弁等からなる弁部材を設け、吐出容器が開封される前に、内部の気体を排出し、内圧を下げる機構を有する吐出容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実公平3−26926号公報
上述した吐出容器では、以下の問題があった。即ち、内圧を下げる弁部材にボール弁を用いると、吐出容器の内部構造が複雑となる。このため、吐出容器の組み立てが困難であるとともに、材料コストが高くなり、製造工程及び製造コストの増加となる。
そこで本発明は、簡単な構成で、開封前に内圧を下げることが可能な吐出容器及びノズルヘッドを提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の吐出容器及びノズルヘッドは、次のように構成されている。
本発明の一態様として、吐出容器は、口部を有し、液体を貯留する容器本体と、前記口部に固定される中栓部と、前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、を備え、前記第1開閉弁は、前記中栓部に設けられた第1座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第1座部と当接する第1弁部を有し、前記第2開閉弁は、前記中栓部に設けられた第2座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第2座部と当接する第2弁部を有し、前記第3開閉弁は、前記中栓部に設けられた第3座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第3座部と当接する第3弁部を有し、前記中栓部は、前記口部を覆う天壁部、前記天壁部の中心に設けられ、前記液体流路の一部を構成する円筒状の流路壁、前記気体流路の一部を構成する間隙を有して前記流路壁の外周面と対向する円筒状の座部を有し、前記座部は、その内周面の下端側及び上端側にそれぞれ前記第1座部及び前記第2座部が設けられ、前記流路壁は、前記ノズルキャップと対向する端部側の内周面に前記第3座部が設けられ、前記ノズルキャップは、前記流路壁及び前記座部の間に挿入されるとともに、前記座部の内周面と前記気体流路の一部を構成する間隙を有して対向する円筒状の第1筒状壁、及び、前記流路壁の内部に挿入される第2筒状壁を有し、前記第1筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに前記第1座部と当接する前記第1弁部、及び、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに前記第2座部と当接する前記第2弁部を有し、前記第2筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するとき、並びに、前記下死点から前記上死点の手前まで移動する間、前記流路壁の前記第3座部と当接する第3弁部を有する。
本発明の一態様として、ノズルヘッドは、口部を有し、液体を貯留する容器本体に設けられるノズルヘッドであって、前記口部に固定される中栓部と、前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、を備え、前記第1開閉弁は、前記中栓部に設けられた第1座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第1座部と当接する第1弁部を有し、前記第2開閉弁は、前記中栓部に設けられた第2座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第2座部と当接する第2弁部を有し、前記第3開閉弁は、前記中栓部に設けられた第3座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第3座部と当接する第3弁部を有し、前記中栓部は、前記口部を覆う天壁部、前記天壁部の中心に設けられ、前記液体流路の一部を構成する円筒状の流路壁、前記気体流路の一部を構成する間隙を有して前記流路壁の外周面と対向する円筒状の座部を有し、前記座部は、その内周面の下端側及び上端側にそれぞれ前記第1座部及び前記第2座部が設けられ、前記流路壁は、前記ノズルキャップと対向する端部側の内周面に前記第3座部が設けられ、前記ノズルキャップは、前記流路壁及び前記座部の間に挿入されるとともに、前記座部の内周面と前記気体流路の一部を構成する間隙を有して対向する円筒状の第1筒状壁、及び、前記流路壁の内部に挿入される第2筒状壁を有し、前記第1筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに前記第1座部と当接する前記第1弁部、及び、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに前記第2座部と当接する前記第2弁部を有し、前記第2筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するとき、並びに、前記下死点から前記上死点の手前まで移動する間、前記流路壁の前記第3座部と当接する第3弁部を有する。
本発明によれば、簡単な構成で、開封前に内圧を下げることが可能な吐出容器及びノズルヘッドを提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る吐出容器の構成を示す斜視図。 同吐出容器に用いられる容器本体及びノズルヘッドの構成を示す断面図。 同容器本体及びノズルヘッドの構成を示す断面図。 同容器本体及びノズルヘッドの構成を示す断面図。 同容器本体の要部構成を示す側面図。 同ノズルヘッドに用いられるノズルキャップの構成を示す断面図。 同容器本体及びノズルヘッドの要部構成を拡大して示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る吐出容器のノズルヘッド及び容器本体の構成を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る吐出容器に用いられるノズルキャップの構成を示す断面図。 同ノズルキャップに用いられるリング体の構成を示す斜視図。 同吐出容器のノズルキャップ及び容器本体の要部構成を拡大して示す断面図。
以下、本発明の第1の実施形態に係る吐出容器1の構成を、図1乃至図7を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る吐出容器1の構成を示す斜視図、図2は吐出容器1に用いられる容器本体5及びノズルヘッド6の構成であって、ノズルヘッド6のノズルキャップ23が上死点に位置する状態を示す断面図、図3は容器本体5及びノズルヘッド6の構成であって、ノズルキャップ23が下死点に位置する状態を示す断面図、図4は容器本体5及びノズルヘッド6の構成であって、ノズルキャップ23が下死点及び上死点の間に位置する状態を示す断面図、図5は容器本体5の口部11の構成を示す側面図、図6はノズルヘッド6に用いられるノズルキャップ23の構成を示す断面図、図7は容器本体5の第1環状突起部15及びノズルヘッド6の第2環状突起部51cの構成を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、吐出容器1は、容器本体5と、容器本体5の軸方向の上死点及び下死点の範囲で容器本体5に対して移動するノズルヘッド6と、を備えている。吐出容器1は、容器本体5内に貯留された液体100を、泡状で吐出する容器である。また、吐出容器1は、容器本体5及びノズルヘッド6が樹脂材料により成形された樹脂容器である。
このような吐出容器1は、例えば、容器本体5を使用者が加圧することで、泡状の液体100を吐出可能な、所謂スクイズ式の容器である。液体100は、例えば、洗口剤、シャンプー、ハンドソープ、洗顔料及び薬剤等の界面活性剤を含有する液体が用いられる。
図1乃至図5に示すように、容器本体5は、有底筒状に形成され、その内部に液体100を貯留可能に形成されている。容器本体5は、樹脂材料により形成されている。
容器本体5は、液体を貯留する貯留部10と、その上端の一部が突出して開口する口部11と、口部11の外周面に形成された雄螺子部12と、雄螺子部12の周方向の一部に、口部11の軸方向に沿って形成された切欠部13と、口部11の先端に設けられた係合部14と、貯留部10及び雄螺子部12の間に設けられた第1環状突起部15と、を備えている。
容器本体5は、使用者が貯留部10の外面を加圧することで弾性変形可能、且つ、その後に加圧を解除することで貯留部10が復元可能に形成されている。
図5に示すように、雄螺子部12は、例えば三条ネジにより構成される。図5に示すように、切欠部13は、例えば、雄螺子部12の一部が軸方向に沿って切欠されることで構成される。切欠部13は、口部11の周方向で、例えば2箇所に設けられる。切欠部13は、雄螺子部12の一部を軸方向に渡って切欠することで、口部11の先端側から貯留部側に空気の流れを構成する。なお、切欠部13は、雄螺子部12の一部及び口部11の一部に設けられた溝であってもよい。
係合部14は、口部11の先端の外周面に設けられた円錐台形筒状の突起である。
図1乃至図4、図6及び7に示すように、ノズルヘッド6は、中栓部21と、中栓部21の下部に設けられた流路部22と、中栓部21の上部に設けられたノズルキャップ23と、を備えている。ノズルヘッド6は、中栓部21を介して容器本体5の口部11に固定される。
ノズルヘッド6は、図3及び図4において実線の矢印で示す、容器本体5と外気を連続させる気体流路200と、図3及び図4において破線の矢印で示す、液体100を移動させる液体流路210と、がその内部に構成される。また、ノズルヘッド6は、ノズルヘッド6が下死点にあるときに気体流路200を閉塞する第1開閉弁25と、ノズルヘッド6が上死点にあるときに気体流路200を閉塞する第2開閉弁26と、液体流路210を開閉する第3開閉弁27と、を備えている。
ノズルヘッド6は、樹脂材料による射出成形等により構成される。ノズルヘッド6は、中栓部21及びノズルキャップ23、並びに、中栓部21及び容器本体5が異なる硬さを有する樹脂材料で構成される。例えば、中栓部21は、PEにより構成され、容器本体5及びノズルキャップ23はPPにより構成される。
中栓部21は、異なる径を有する円筒状に構成され、口部11の開口を覆うとともに、その中心側に、液体を通過させる開口及び気体を通過させる孔部が形成される。
具体的には、中栓部21は、容器本体5に固定される円筒状の固定部31と、固定部31の上面に形成された天壁部32と、天壁部32の上面から突出して設けられた円筒状の座部33と、座部33と対向して設けられ、天壁部32の上下面側から突出する円筒状の流路壁34と、天壁部32及び流路壁34を天壁部32の下面側で一体に連続し、且つ、一部が開口する連結部35と、を備えている。中栓部21は、樹脂材料により、固定部31、天壁部32、座部33、流路壁34及び連結部35が一体に成形される。
固定部31は、天壁部32の下面及び天壁部32の外周縁に、異なる径を有する2つの円筒状の内筒31a及び外筒31bにより構成される。内筒31aの外径は、容器本体5の口部11の内径と略同一径に構成される。外筒31bの内径は、口部11に設けられた係合部14の外径と略同一径に構成される。外筒31bは、その先端に、係合部14と係合する円錐台形状の被係合部31cを有する。
天壁部32は、外筒31b及び座部33を連結し、その中心が円形状に開口する円環板状に構成される。
座部33は、天壁部32の内周縁側に、上方に向かって設けられる。座部33は、その内周面であって、且つ、上下端に、径方向に突出する第1座部33a、及び、第2座部33bを有する。
第1座部33aは、座部33の下端側に設けられる。例えば、第1座部33aは、天壁部32の内周面が、座部33よりも若干中心側に突出し、この天壁部32の上縁の稜部、換言すると、天壁部32の内周面及び上面の稜部により構成される。第2座部33bは、座部33の上端側に設けられた、円錐台形筒状の突起である。
流路壁34は、円筒状に構成され、その下端の外周面に環状の突起34aを有する。流路壁34は、その上端側の内周面に、他部よりも小径に構成された第3座部34bを有する。流路壁34の外径は、天壁部32の開口の内周面及び座部33の内周面の内径よりも小径に構成される。また、流路壁34の第3座部34bが設けられた部位の外径が、流路壁34の他部の外径よりも小径に構成される。
連結部35は、天壁部32の下端であって、且つ、内周縁側から突出して設けられ、流路壁34の外周面と所定の間隙を有して対向する円筒状部35aと、円筒状部35aの先端側の一部に設けられた複数のリブ35bと、を備えている。
連結部35は、円筒状部35a及び複数のリブ35bにより、天壁部32及び流路壁34を一体に連続する。連結部35は、円筒状部35a及び流路壁34の間隙、並びに、隣り合うリブ35bの間隙により、中栓部21の下方側と上方側を連通する孔部を構成する。なお、複数のリブ35bは、円筒状部35a及び流路壁34を連続させる円筒状に構成され、その一部に複数の開口を有する構成であってもよい。
流路部22は、異なる二つの径を有する円筒状に構成され、大径側が流路壁34の外周面に液密に固定される固定部41と、固定部41の小径側に嵌合され、容器本体5の底面に向って延びるチューブ42と、大径側の固定部41内に設けられたネット部材43と、を備えている。
固定部41は、液体100の流路を形成する。固定部41は、ネット部材43を流路壁34の突起34aが設けられた外周面と嵌合する。固定部41は、ネット部材43内及びネット部材43の一次側の空間に気液混合室220を構成する。また、固定部41は、ネット部材43の一次側であって、且つ、チューブ42の二次側に、容器本体5の内部空間及び気液混合室220を連通する孔部41aを複数有する。孔部41aは、気液混合室220内へ空気を取入れるための孔である。
ネット部材43は、円筒状に形成された基部43aと、基部43aの一方又は両方の開口端に設けられたメッシュ状のネット43bと、を備えている。ネット43bは、気体が混合された液体100が通過することで、当該液体100を微細な泡状とする。
ノズルキャップ23は、容器本体5に対して上下方向に移動可能、且つ、上死点に位置するときに、容器本体5内で加圧され、液体流路210を通過した液体100を吐出可能に構成される。
ノズルキャップ23は、頂部が閉塞し、外周面の一部が突出して開口する吐出口51aを有する有底円筒状のキャップ部51と、吐出口51aに設けられたノズル部52と、キャップ部51の内面に設けられた第1筒状壁53と、キャップ部51の内面に設けられた第2筒状壁54と、を備えている。
キャップ部51は、中栓部21の流路壁34の内部空間から吐出口51a内への流路を構成する。キャップ部51は、口部11の雄螺子部12と螺合する、内周面の中途部に設けられた雌螺子部51bと、内周面の先端側に形成された環状の第2環状突起部51cと、内周面の雌螺子部51b及び第2環状突起部51cの間に複数設けられた凸部51dと、第2環状突起部51cの周方向の一部を含む内周面の一部に設けられた溝部51eと、を備えている。
キャップ部51は、その内部に、ノズルキャップ23が下死点に位置するときに、中栓部21の天壁部32と当接するストッパー51fを有する。キャップ部51は、中栓部21の固定部31の外筒31bと対向する部位の内径が、外筒31bの外径よりも大径に構成される。
雌螺子部51bは、例えば、雄螺子部12と螺合する三条ネジである。ここで、雄螺子部12及び雌螺子部51bは、例えば、キャップ部51を90°回転させることで、下死点から上死点に移動するように構成される。
図2及び図7に示すように、第2環状突起部51cは、ノズルキャップ23が上死点の位置において、第1環状突起部15と係合することで、ノズルキャップ23が上死点の位置から、さらに容器本体5から離間する方向の移動を規制する。
凸部51dは、例えば帯状や半球状の突起である。キャップ部51の内周面から凸部51dの頂部までの高さは、当該内周面から第2環状突起部51cの頂部までの長さよりも短く構成される。換言すると、凸部51dは、第2環状突起部51cよりも低い形状で、キャップ部51の内周面から突出する。
凸部51dは、キャップ部51の内周面に、周方向に等間隔に複数設けられる。凸部51dは、ノズルキャップ23が上死点に位置し、第1環状突起部15の下端側と第2環状突起部51cの上端側が当接するときに、第1環状突起部15の上端部に隣接する位置する内周面の部位に設けられる。凸部51dは、ノズルキャップ23が下死点から上死点に向かって、及び、上死点から下死点に向かって移動するときに、第1環状突起部15を乗り越えることで、使用者に操作感を生じさせる。
溝部51eは、キャップ部51の内周面の一部及び第2環状突起部51cを、雌螺子部51bの下端側からキャップ部51の開口する端部までの範囲で、キャップ部51の軸方向に沿って切欠された窪みで構成される。
ノズル部52は、筒状に構成され、吐出口51aの先端に固定される。ノズル部52は、筒状であって、先端の開口が液体100の吐出方向に向かって吐出する形状に構成される。また、ノズル部52は、その一次側にメッシュ状のネット52aを有する。なお、ノズル部52のネット52aは、ネット部材43のネット43bよりも、細かい目を有するメッシュ状に構成される。
第1筒状壁53は、第2筒状壁54よりも大径に構成される。第1筒状壁53の内径は、流路壁34の外径と略同一径に構成される。第1筒状壁53は、その先端側(下端側)の外周面に形成された第1弁部53a及び第1弁部53aよりも後端側(上端側)の外周面に形成された第2弁部53bを有する。
第1弁部53aは、第1筒状壁53の外周面に設けられた円筒状の突起部53cの下端の稜部に配置される円環状の傾斜面である。第1弁部53aは、第1座部33aに対して離間及び当接可能に構成され、第1座部33aと当接することで、第1座部33aとの間を密封可能に構成される。第1弁部53aは、ノズルキャップ23が下死点に位置するときに、第1座部33aと当接し、座部33及び流路壁34の間隙、円筒状部35a及び流路壁34の間隙、並びに、複数のリブ35b間の間隙により構成される容器本体5内と中栓部21の上方とを結ぶ流路を閉塞する。
第2弁部53bは、第1筒状壁53の外周面に設けられた円筒状の突起部53cの上端側の外周面及び上端の稜部に配置された円環状の傾斜面により構成される。第2弁部53bは、第2座部33bに対して離間及び当接可能に構成され、第2座部33bと当接することで、第2座部33bとの間を密封可能に構成される。第2弁部53bは、ノズルキャップ23が上死点に位置するときに、第2座部33bと当接し、座部33及び流路壁34の間隙、円筒状部35a及び流路壁34の間隙、並びに、複数のリブ35b間の間隙により構成される容器本体5内と中栓部21の上方とを結ぶ流路を閉塞する。
第1弁部53a及び第2弁部53bが設けられる突起部53cの外径は、当該突起部53cの外周面と対向する中栓部21の座部33の内径よりも小径に構成されている。換言すると、突起部53cは、第1弁部53a及び第2弁部53bがそれぞれ第1座部33a及び第2座部33bと離間するときに、座部33の内周面との間に、気体が通過可能な流路を構成する。
第2筒状壁54の外径は、流路壁34の第3座部34bの内径と同一、又は若干大径に構成される。即ち、第2筒状壁54は、その外周面が第3弁部54aを構成する。また、第2筒状壁54は、その先端面と外周面との稜部に、第2筒状壁54が流路壁34内に挿入するときに、第2筒状壁54を案内する面取り部を有する。
第2筒状壁54は、流路壁34に対して離間及び挿入可能に構成される。第3弁部54aは、第2筒状壁54が流路壁34に挿入されたときに、流路壁34の第3座部34bと当接することで、第3座部34bとの間を密封可能に構成される。第3弁部54aは、ノズルキャップ23が下死点位置にあるとき、及び、下死点から上死点の直前に位置する間、第3座部34bと当接し、流路壁34の内部空間から吐出口51a内への流路を閉塞する。
気体流路200は、キャップ部51の溝部51e、雄螺子部12の切欠部13を含む雄螺子部12及び雌螺子部51bの間隙、キャップ部51の内周面及び中栓部21の外筒31bの間隙、中栓部21の天壁部32及びキャップ部51の内面により構成される空間、中栓部21の座部33の内周面及び第1筒状壁53の突起部53cの外周面の間隙、座部33及び流路壁34の間隙、円筒状部35a及び流路壁34の間隙、並びに、複数のリブ35b間の間隙により構成される。気体流路200は、外気と容器本体5内を連続する流路である。
液体流路210は、チューブ42、流路部22内の気液混合室220、流路壁34、吐出口51a並びにノズル部52により構成される。液体流路210は、容器本体5の貯留部10内から、ノズル部52の開口端まで至る流路である。
第1開閉弁25は、中栓部21の座部33の第1座部33a、及び、ノズルキャップ23の第1筒状壁53の第1弁部53aにより構成される。第1開閉弁25は、ノズルキャップ23が下死点の位置において、気体流路200を閉塞する。
第2開閉弁26は、中栓部21の座部33の第2座部33b、及び、ノズルキャップ23の第1筒状壁53の第2弁部53bにより構成される。第2開閉弁26は、ノズルキャップ23が上死点の位置において、気体流路200を閉塞する。
第3開閉弁27は、流路壁34の第3座部34b、及び、第2筒状壁54の第3弁部54aにより構成される。第3開閉弁27は、ノズルキャップ23が上死点の位置において、液体流路210を開放し、ノズルキャップ23が下死点から上死点の手前の位置において、液体流路210を閉塞する。
次に、このように構成された吐出容器1の保管及び使用について説明する。
先ず、吐出容器1を使用しない場合には、図3に示すように、ノズルキャップ23が下死点に位置した状態で保管される。このとき、第1開閉弁25及び第3開閉弁27により気体流路200及び液体流路210が閉塞されることで、容器本体5内が密封される。
吐出容器1を使用する場合には、ノズルキャップ23を下死点から上死点に向かって回転させる。当該回転により、ノズルキャップ23が下死点から上死点に向かってが上方に移動すると、第1開閉弁25は、第1座部33a及び第1弁部53aが離間し、第2開閉弁26は第2座部33b及び第2弁部53bが離間した状態が維持され、そして、第3開閉弁27は、第3弁部54aが移動するが、第3座部34b及び第3弁部54aが当接した状態が維持される。これにより、気体流路200は開放され、液体流路210は閉塞された状態が維持される。このとき、容器本体5の内圧が高い場合には、気体流路200を介して気体が排出され、容器本体5の内圧が低い場合には、気体流路200を介して気体が吸入される。
また、下死点から上死点に向かってノズルキャップ23が移動するときに、凸部51dが第1環状突起部15を乗り越えることで、所謂クリック感である操作感が使用者に伝わる。
当該回転が進み、ノズルキャップ23が上死点に位置すると、第1環状突起部15及び第2環状突起部51cが係合し、ノズルキャップ23の回転移動が規制され、ノズルキャップ23が上死点で停止する。ノズルキャップ23が上死点に位置すると、第2開閉弁26は、第2座部33b及び第2弁部53bが当接し、第3開閉弁27は、第3座部34b及び第3弁部54aが離間する。これにより、気体流路200は閉塞され、液体流路210が開放される。
この状態で容器本体5が加圧されると、容器本体5の体積が減少し、容器本体5の内圧が上昇し、液体100が加圧され、液体流路210を通って液体100がノズル部52に向かって移動する。併せて、容器本体5内の気体が、固定部41の孔部41aを通って気液混合室220に移動する。これにより、気液混合室220において液体100と気体が混合されて泡状となった液体100がネット部材43のネット43bを通過することで、泡が微小な泡となる。さらに、泡状となった液体100は、ノズル部52のネット52aを通過することで、さらに細かい泡状となり、ノズル部52から吐出される。容器本体5の加圧を解除すると、容器本体5の形状が復元し、これにより、液体流路210を介して容器本体5内に気体が吸入される。
吐出容器1の使用後、保管する場合には、ノズルキャップ23を上死点から下死点に回転させる。このとき、凸部51dが第1環状突起部15を乗り越えることで、操作感が使用者に伝わる。さらに回転させて、ノズルキャップ23が下死点に位置すると、ストッパー51fが中栓部21の天壁部32に当接し、移動が規制される。また、ノズルキャップ23が下死点に位置すると、第1開閉弁25は第1座部33a及び第1弁部53aが当接するとともに、第3開閉弁27は、第3座部34b及び第3弁部54aが当接する。よって、第1開閉弁25及び第3開閉弁27により気体流路200及び液体流路210が閉塞され、容器本体5内が密封される。
このように構成された吐出容器1によれば、気体流路200及び液体流路210の開閉は、中栓部21及びノズルキャップ23に設けられた第1開閉弁25、第2開閉弁26及び第3開閉弁27により、下死点、下死点から上死点までの間、及び、上死点において、それぞれ行われる。また、第1開閉弁25、第2開閉弁26及び第3開閉弁27は、中栓部21及びノズルキャップ23に一体に設けられる構成である。
この構成により、使用のために下死点から上死点へノズルキャップ23を回転させるだけで、上死点に移動する前に、容器本体5内を減圧することが可能となる。これにより、保管時に液体100の気化等により、容器本体5の内圧が増加しても、吐出容器1を使用するときに、液体流路210が開放される前に気体流路200を開放することで、内圧による液体100の吹き出しを防止できる。このため、このような吐出容器1は、用いる液体100が気化しやすい液体であっても、確実に液体100の吹き出しを防止できる。
また、このような吐出容器1は、簡単な形状でよく、中栓部21及びノズルキャップ23を成形するための金型の製造コスト、及び、組立コストを低減することが可能となる。
上述したように、本発明の第1の実施形態に係る吐出容器1によれば、簡単な構成で、開封前に容器本体5の内圧を下げることが可能となる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。例えば、図8に示す第2の実施形態に係る吐出容器1Aのように、容器本体5の加圧を解除した後に、容器本体5内に気体を吸入するための第4開閉弁28をさらに設ける構成であってもよい。
以下、第2の実施形態に係る吐出容器1Aを、図8に示す断面図により説明する。なお、第2の実施形態に係る吐出容器1Aのうち、第1の実施形態に係る吐出容器1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、吐出容器1Aは、容器本体5と、ノズルヘッド6Aと、を備えている。
ノズルヘッド6Aは、中栓部21Aと、中栓部21Aの下部に設けられた流路部22と、中栓部21Aの上部に設けられたノズルキャップ23と、を備えている。ノズルヘッド6Aは、中栓部21Aを介して容器本体5の口部11に固定される。
中栓部21Aは、固定部31と、単数又は複数の孔部32aを有する、固定部31の上面に形成された天壁部32Aと、座部33と、流路壁34と、連結部35と、を備えている。また、中栓部21Aは、天壁部32Aに設けられた孔部32aを開閉する第4開閉弁28と、を備えている。なお、中栓部21Aは、天壁部32Aに孔部32aを有する構成、及び、第4開閉弁28を有する構成以外は、上述した中栓部21と同様の構成である。
天壁部32Aは、固定部31及び座部33の間に単数又は複数の孔部32aが形成される。複数の孔部32aを有する場合にあっては、当該複数の孔部32aは、中栓部21Aの中心軸に関して対称位置に配置される。
第4開閉弁28は、円筒状のボス部28aと、ボス部28aの一端側の外周縁に設けられた弁体28bと、を備えている。ボス部28aの内径は、円筒状部35aの外径と略同一径に形成される。ボス部28aは、円筒状部35aに嵌合される。
弁体28bは、弾性変形可能な材料で構成される。弁体28bは、円弧状の断面を有する円環状に構成される。弁体28bは、容器本体5側の天壁部32Aの主面に対向して配置され、孔部32aを覆う。弁体28bは、ボス部28aが円筒状部35aに固定されたときに、その先端が、天壁部32Aの主面と密着する。換言すると、天壁部32Aの主面は、弁体28bの座面を構成する。
このように構成された吐出容器1Aは、上述した第1の実施形態に係る吐出容器1と同様の効果を奏する。また、吐出容器1Aは、天壁部32Aに孔部32aを設けるとともに、弾性変形可能な弁体28bにより、容器本体5側で孔部32aを覆う構成である。このため、吐出容器1Aの使用時に、容器本体5を加圧したときは、弁体28bが孔部32aを閉塞する。また、容器本体5の加圧後であって、その後、当該加圧を解除したときに、容器本体5内が負圧となった場合には、弁体28bが外気圧により押圧されて弾性変形し、弁体28bの先端が天壁部32Aから離間する。即ち、第4開閉弁28が開放され、孔部32aを介して容器本体5及び外気が連通し、容器本体5内に気体が供給される。
上述したように、第2の実施形態に係る吐出容器1Aによれば、簡単な構成で、開封前に容器本体5の内圧を下げることが可能となる。
また、本発明は、他の実施形態でもよく、例えば、図9に示す第3の実施形態に係る吐出容器1のノズルヘッド6のノズルキャップ23Bのように、ノズルキャップ23Bの第2環状突起部51c及び凸部51dを別体とする構成であってもよい。
即ち、ノズルキャップ23Bの開口端に、第2環状突起部51c及び凸部51dが設けられた、樹脂材料で成形されたリング体56を、キャップ部51の開口端に超音波溶着等により固定する構成であってもよい。このような構成のノズルキャップ23Bは、樹脂成型後に、キャップ部51にリング体56を溶着する構成であることから、ノズルキャップ23Bは、リング体56を他の構成とは別体で成形可能となる。このため、第2環状突起部51cを高い精度で成形することが可能となる。
より具体的に説明すると、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態のノズルキャップ23においては、第2環状突起部51cは、ノズルキャップ23の内周面から突出する環状に構成される。このため、第2環状突起部51cは、所謂アンダーカット形状を構成することから、射出成型後に成形品を金型から離型する場合においては、金型から成形品を所定の力で引き抜くことになる。このとき、金型を第2環状突起部51cが乗り越えることで、第2環状突起部51cが変形し、成形された第2環状突起部51cの形状にばらつきが生じる。
しかし、リング体56に第2環状突起部51cを設けることで、金型を、第2環状突起部51cを挟んで軸方向に分割する分割金型等とすることができる。このため、成形したリング体56は、金型から離型が容易となり、第2環状突起部51cの形状にばらつきが生じることを防止できる。また、第2環状突起部51cの離型が容易となることから、第1環状突起部15及び第2環状突起部51cの当接面を、ノズルキャップ23Bの軸方向に対して直交する円環状の平面とすることが可能となる。この構成とすることで、第1環状突起部15及び第2環状突起部51cは、平面で当接することから、上死点位置において、確実にノズルキャップ23Bの移動を規制することが可能となる。
なお、本発明はさらに他の形態であってもよい。例えば、吐出容器1、1Aは、スクイズ式の容器である構成を説明したがこれに限定されず、例えば、吐出容器として、内部にポンプ部を有するポンプ式の容器であってもよい。
上述した例では、ノズルキャップ23、23Bは、口部11の雄螺子部12とキャップ部51の雌螺子部51bの螺合によって下死点と上死点との間を移動する構成としたがこれに限定されない。例えば、ノズルキャップ23を軸方向に操作することで、リニアに移動する構成により、下死点と上死点との間を移動する構成としてもよい。
また、上述した例では、第1弁部53a、第2弁部53b及び第3弁部54aは、ノズルキャップ23に樹脂成形により一体成形される構成を説明したがこれに限定されない。第1弁部53a、第2弁部53b及び第3弁部54aは、ノズルキャップ23に嵌合等により組立てることで固定する構成であってもよい。
また、異なる樹脂材料を用いた射出成形によって第1弁部53a、第2弁部53b及び第3弁部54aの材料と、ノズルキャップ23の他部の材料を異ならせる構成であってもよい。但し、製造コストを考慮すると、上述した各実施形態のノズルキャップ23のように、射出成形による一体成形が好ましい。
また、吐出容器1に用いられる液体100は、泡状で吐出する液体でなくてもよい。このような液体100を用いる場合には、吐出容器1は、ネット43b、52aを有さない構成とすればよい。また、吐出容器1は、ノズル部52を有さず、吐出口51aから直接液体100を吐出する構成であってもよい。
また、上述した例では、気体流路200の一部を構成する切欠部13を、口部11の雄螺子部12に設ける構成を説明したがこれに限定されない。例えば、切欠部13は、ノズルキャップ23の雌螺子部51bに設ける構成であっても、雄螺子部12及び雌螺子部51bの双方に設ける構成であってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 口部を有し、液体を貯留する容器本体と、
前記口部に固定される中栓部と、
前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、
前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、
前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、
前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、
を備えることを特徴とする吐出容器。
[2] 前記第1開閉弁は、前記中栓部に設けられた第1座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第1座部と当接する第1弁部を有し、
前記第2開閉弁は、前記中栓部に設けられた第2座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第2座部と当接する第2弁部を有し、
前記第3開閉弁は、前記中栓部に設けられた第3座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第3座部と当接する第3弁部を有する、
ことを特徴とする[1]に記載の吐出容器。
[3] 前記中栓部は、前記口部を覆う天壁部、前記天壁部の中心に設けられ、前記液体流路の一部を構成する円筒状の流路壁、前記気体流路の一部を構成する間隙を有して前記流路壁の外周面と対向する円筒状の座部を有し、
前記座部は、その内周面の下端側及び上端側にそれぞれ前記第1座部及び前記第2座部が設けられ、
前記流路壁は、前記ノズルキャップと対向する端部側の内周面に前記第3座部が設けられ、
前記ノズルキャップは、前記流路壁及び前記座部の間に挿入されるとともに、前記座部の内周面と前記気体流路の一部を構成する間隙を有して対向する円筒状の第1筒状壁、及び、前記流路壁の内部に挿入される第2筒状壁を有し、
前記第1筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに前記第1座部と当接する前記第1弁部、及び、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに前記第2座部と当接する前記第2弁部を有し、
前記第2筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するとき、並びに、前記下死点から前記上死点の手前まで移動する間、前記流路壁の前記第3座部と当接する第3弁部を有する、
ことを特徴とする[2]に記載の吐出容器。
[4] 前記容器本体は、前記口部の外周面に設けられた雄螺子部と、前記口部の外周面であって、前記雄螺子部の下方に隣接して設けられた第1環状突起部と、を備え、
前記ノズルキャップは、内周面に設けられ、前記雄螺子部と螺合する雌螺子部と、内周面であって、前記前記雌螺子部の下方に設けられた、前記第1環状突起部と前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに係合する第2環状突起部と、を備える、
ことを特徴とする[1]に記載の吐出容器。
[5] 前記ノズルキャップは、内周面であって、前記雄螺子部及び前記第2環状突起部の間に設けられ、前記第2環状突起部よりも低い凸部を備えることを特徴とする、[4]に記載の吐出容器。
[6] 前記雄螺子部及び前記雌螺子部の少なくとも一方は、前記口部及び前記ノズルキャップの軸方向に沿って一部が切欠される切欠部を有することを特徴とする[4]に記載の吐出容器。
[7] 前記ノズルキャップは、内周面の雄螺子部の下方に、前記ノズルキャップの軸方向に沿って内周面の一部及び前記第2環状突起部の一部が切欠される溝部を有することを特徴とする[4]に記載の吐出容器。
[8] 口部を有し、液体を貯留する容器本体に設けられるノズルヘッドであって、
前記口部に固定される中栓部と、
前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、
前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、
前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、
前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、
を備えることを特徴とするノズルヘッド。
1…吐出容器、5…容器本体、6…ノズルヘッド、10…貯留部、11…口部、12…雄螺子部、13…切欠部、14…係合部、15…第1環状突起部、21…中栓部、22…流路部、23…ノズルキャップ、25…第1開閉弁、26…第2開閉弁、27…第3開閉弁、28a…ボス部、28b…弁体、31…固定部、31a…内筒、31b…外筒、31c…被係合部、32…天壁部、33…座部、33a…第1座部、33b…第2座部、34…流路壁、34a…突起、34b…第3座部、35…連結部、35a…円筒状部、35b…リブ、41…固定部、41a…孔部、42…チューブ、43…ネット部材、43a…基部、43b…ネット、51…キャップ部、51a…吐出口、51b…雌螺子部、51c…第2環状突起部、51d…凸部、51e…溝部、51f…ストッパー、52…ノズル部、52a…ネット、53…第1筒状壁、53a…第1弁部、53b…第2弁部、53c…突起部、54…第2筒状壁、54a…第3弁部、100…液体、200…気体流路、210…液体流路、220…気液混合室。

Claims (6)

  1. 口部を有し、液体を貯留する容器本体と、
    前記口部に固定される中栓部と、
    前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、
    前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、
    前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、
    前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、
    を備え
    前記第1開閉弁は、前記中栓部に設けられた第1座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第1座部と当接する第1弁部を有し、
    前記第2開閉弁は、前記中栓部に設けられた第2座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第2座部と当接する第2弁部を有し、
    前記第3開閉弁は、前記中栓部に設けられた第3座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第3座部と当接する第3弁部を有し、
    前記中栓部は、前記口部を覆う天壁部、前記天壁部の中心に設けられ、前記液体流路の一部を構成する円筒状の流路壁、前記気体流路の一部を構成する間隙を有して前記流路壁の外周面と対向する円筒状の座部を有し、
    前記座部は、その内周面の下端側及び上端側にそれぞれ前記第1座部及び前記第2座部が設けられ、
    前記流路壁は、前記ノズルキャップと対向する端部側の内周面に前記第3座部が設けられ、
    前記ノズルキャップは、前記流路壁及び前記座部の間に挿入されるとともに、前記座部の内周面と前記気体流路の一部を構成する間隙を有して対向する円筒状の第1筒状壁、及び、前記流路壁の内部に挿入される第2筒状壁を有し、
    前記第1筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに前記第1座部と当接する前記第1弁部、及び、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに前記第2座部と当接する前記第2弁部を有し、
    前記第2筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するとき、並びに、前記下死点から前記上死点の手前まで移動する間、前記流路壁の前記第3座部と当接する第3弁部を有することを特徴とする吐出容器。
  2. 前記容器本体は、前記口部の外周面に設けられた雄螺子部と、前記口部の外周面であって、前記雄螺子部の下方に隣接して設けられた第1環状突起部と、を備え、
    前記ノズルキャップは、内周面に設けられ、前記雄螺子部と螺合する雌螺子部と、内周面であって、前記雌螺子部の下方に設けられた、前記第1環状突起部と前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに係合する第2環状突起部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記ノズルキャップは、内周面であって、前記雄螺子部及び前記第2環状突起部の間に設けられ、前記第2環状突起部よりも低い凸部を備えることを特徴とする、請求項2に記載の吐出容器。
  4. 前記雄螺子部及び前記雌螺子部の少なくとも一方は、前記口部及び前記ノズルキャップの軸方向に沿って一部が切欠される切欠部を有することを特徴とする請求項2に記載の吐出容器。
  5. 前記ノズルキャップは、内周面の前記雌螺子部の下方に、前記ノズルキャップの軸方向に沿って内周面の一部及び前記第2環状突起部の一部が切欠される溝部を有することを特徴とする請求項2に記載の吐出容器。
  6. 口部を有し、液体を貯留する容器本体に設けられるノズルヘッドであって、
    前記口部に固定される中栓部と、
    前記口部に対して下死点及び上死点の間で移動可能に前記口部に設けられ、吐出口を有し、前記中栓部を覆うノズルキャップと、
    前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通る気体流路を、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに閉塞する第1開閉弁と、
    前記気体流路を、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに閉塞する第2開閉弁と、
    前記容器本体内から前記中栓部及び前記ノズルキャップを通り、前記吐出口へ至る液体流路を閉塞するとともに、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに、前記液体流路を開放する第3開閉弁と、
    を備え
    前記第1開閉弁は、前記中栓部に設けられた第1座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第1座部と当接する第1弁部を有し、
    前記第2開閉弁は、前記中栓部に設けられた第2座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第2座部と当接する第2弁部を有し、
    前記第3開閉弁は、前記中栓部に設けられた第3座部、及び、前記ノズルキャップに設けられ、前記第3座部と当接する第3弁部を有し、
    前記中栓部は、前記口部を覆う天壁部、前記天壁部の中心に設けられ、前記液体流路の一部を構成する円筒状の流路壁、前記気体流路の一部を構成する間隙を有して前記流路壁の外周面と対向する円筒状の座部を有し、
    前記座部は、その内周面の下端側及び上端側にそれぞれ前記第1座部及び前記第2座部が設けられ、
    前記流路壁は、前記ノズルキャップと対向する端部側の内周面に前記第3座部が設けられ、
    前記ノズルキャップは、前記流路壁及び前記座部の間に挿入されるとともに、前記座部の内周面と前記気体流路の一部を構成する間隙を有して対向する円筒状の第1筒状壁、及び、前記流路壁の内部に挿入される第2筒状壁を有し、
    前記第1筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するときに前記第1座部と当接する前記第1弁部、及び、前記ノズルキャップが前記上死点に位置するときに前記第2座部と当接する前記第2弁部を有し、
    前記第2筒状壁は、その外周面に、前記ノズルキャップが前記下死点に位置するとき、並びに、前記下死点から前記上死点の手前まで移動する間、前記流路壁の前記第3座部と当接する第3弁部を有することを特徴とするノズルヘッド。
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