JP6318086B2 - 連続吐出器 - Google Patents
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本発明に係る連続吐出器は、内容液の吐出される吐出孔が形成されたヘッド部と、容器本体の底部に向けて開口する吸上げパイプと、内部が前記吸上げパイプ内に連通する操作シリンダと、前記操作シリンダ内に進退自在に配設された操作ピストンと、前記吸上げパイプと前記操作シリンダとを連結する連結部と、前記吐出孔と前記連結部とを連通する貯留シリンダと、前記貯留シリンダ内に、前記吐出孔側に向けて付勢された状態で、前記吐出孔側から離間自在に配設された貯留ピストンと、前記容器本体内に外気を導入する導入通路と、前記貯留シリンダ内と前記吐出孔との連通、およびその遮断を切り替えるとともに、前記導入通路と外部との連通、および遮断を切り替える第1切替弁と、前記第1切替弁を押し込むことにより、前記貯留シリンダ内と前記吐出孔とを連通させ、かつ前記導入通路と外部とを連通させる押込みボタンと、を備え、前記連結部内には、前記操作ピストンを後退させて前記連結部内を減圧したときに、前記連結部内と前記貯留シリンダ内との連通を遮断した状態で、前記連結部内と前記吸上げパイプ内とを連通させ、前記操作ピストンを前進させて前記連結部内を正圧にしたときに、前記連結部内と前記吸上げパイプ内との連通を遮断した状態で、前記連結部内と貯留シリンダ内とを連通させる第2切替弁が配設され、前記貯留シリンダは、前記容器本体の内部に配設されるとともに、前記操作シリンダは、前記容器本体の外部に配設されていることを特徴としている。
次に、操作ピストンを前進させて操作シリンダ内に押し込むことで、操作シリンダ内及び連結部内の内圧が上昇し、第2切替弁の開閉によって連結部内と吸上げパイプ内との連通を遮断し、かつ連結部内と貯留シリンダ内とが連通する。これにより、連結部内の内容液が貯留シリンダ内に流入する。この際に、貯留シリンダ内が流入する内容液によって加圧され、吐出孔側に向けて付勢された状態の貯留ピストンを付勢力に抗して吐出孔側から離間させる。このとき、第1切替弁によって、貯留シリンダ内と吐出孔とが遮断され、かつ導入通路と外部とが遮断された状態に維持される。
さらに、容器本体内には貯留シリンダのみが配設されるので、内容液を使い切った後に新たな容器本体に付け替えるに際し、操作シリンダは容器本体内に差し込む必要がなく、この連続吐出器の付け替え作業を簡易に行うことができる。
連続吐出器1は、容器本体10に収容された内容液Nを吐出孔21から連続的に吐出する吐出器である。具体的に連続吐出器1は、操作ピストン4Bを進退移動させる操作をすることにより貯留シリンダ6A内に内容液Nをポンプアップした後、ヘッド部2に設けられている押込みボタン9を押し下げることで、吐出孔21から内容液Nが吐出される、押し下げ式の吐出ポンプであり、ノンガスタイプとされた加圧ポンプ式のものである。
凸部63dは、第1切替弁8Aを上方に付勢する第2スプリング83の内側に嵌合し保持している。
第1スプリング65は、貯留ピストン6Bを上方に付勢してフランジ部6aを前記段差部の下面62aに当接させるように位置させている。貯留シリンダ6Aに上方から内容液Nが流入し貯留シリンダ6A内が加圧され、貯留ピストン6Bが第1スプリング65の弾性に抗して下方に移動するようになっている。そして、貯留シリンダ6A内から内容液Nが吐出されるのに伴い、貯留ピストン6Bが第1スプリング65の弾性復元力によって元の上方位置に復帰する。
なお、逃がし孔66は、貯留ピストン6Bのフランジ部6aより下方に位置している。
なお、この構成に代えて、例えば、第2筒部62の上方部分および下方部分のそれぞれに、吸上げパイプ3を上下方向に直交する両側から挟持する一対の保持部を、上下方向に複数ずつ連設してもよい。この構成において、一対の保持部の上下方向の位置は互いに異ならせてもよいし、同等であってもよい。
ヘッド部2は、下方に向けて延設されて内部に連結部5および貯留シリンダ6Aの上端が嵌合された有頂筒状の装着筒部22と、装着筒部22から後方に向けて突出する後方筒部23と、先端が吐出孔21に連通し前後方向に延在するノズル筒部24と、を有している。ヘッド部2の上方は、ヘッドカバー20によって覆われている。
開閉孔25には、下端縁が天壁22Aから下方に突出する環状の弁座部25aが形成されている。開閉孔25は、上下方向の中間部に前方からノズル筒部24の後端開口部24aが接続し、後端開口部24aよりも上方の位置から後方に向けて延びる外気導入孔27が設けられている。すなわち開閉孔25は、吐出孔21および外気導入孔27と連通している。
そして、ノズル筒部24の先端には、吐出孔21が形成された吐出筒28が取り付けられている。
そして、第1切替弁8Aは、上下方向に沿って延在する棒状の弁本体81と、貯留シリンダ6A内と吐出孔21との連通、およびその遮断を切り替える吐出弁体82と、導入通路7と外部との連通、および遮断を切り替える外気導入弁体84と、を有している。吐出弁体82および外気導入弁体84は、環状をなし、それぞれ弁本体81の外周に設けられている。第2スプリング83は、弁本体81と同軸に設けられ、上端が弁本体81の下端に係止するとともに、下端が上板部63の凸部63dに係止している。第2スプリング83は、第1切替弁8Aを上方に付勢して吐出弁体82を閉弁位置に位置させている。
また、開閉孔25の外気導入孔27の開口が位置する部分より下側の位置には、吐出孔21と導入通路7(外気導入孔27)とを遮断する閉塞弁体85が設けられている。閉塞弁体85は、環状をなし、弁本体81の外周に設けられている。
連結部5は、周壁筒51および天壁部52からなる有頂筒状をなす連結部本体5Aと、貯留シリンダ6Aの上板部63における第3貫通孔63eに挿通して配設される接続筒5Bと、を備えている。接続筒5Bは、連結部本体5Aとは別体で設けられ、導入通路7と一体的に連結されている。つまり、連結部本体5Aは、接続筒5Bの上下方向の中間部分まで嵌入されている。
天壁部52には、前側開口部52aと後側開口部52bとを有している。前側開口部52aの内側には、第1切替弁8Aの弁本体81が隙間をあけて挿通されている。
また、後側開口部52bの上端縁には、第2弁座部52Aが形成され、第2弁座部52Aに対して上方から当接離間可能な第1球体弁8B(第2切替弁)が設けられている。第1球体弁8Bは、第2弁座部52Aに液密に着座して閉弁となり、第2弁座部52Aから上方に離間して開弁となる。具体的に第1球体弁8Bは、貯留シリンダ6A内への内容液Nの流入を許容し、且つ流出を阻止するように構成されている。
このように連結部5内に配設される第1球体弁8B及び第2球体弁8Cは、操作ピストン4Bの、操作シリンダ4Aに対する進退移動に連動する第2切替弁を構成しており、操作ピストン4Bを後退させて連結部5内を減圧したときに、連結部5内と貯留シリンダ6A内との連通を遮断した状態で、連結部5内と吸上げパイプ3内とを連通させるとともに、操作ピストン4Bを前進させて連結部5内を正圧にしたときに、連結部5内と吸上げパイプ3内との連通を遮断した状態で、連結部5内と貯留シリンダ6A内とを連通させる。
なお、押込みボタン9の後端部は、ヘッドカバー20の外側に配置され、連結片91はヘッドカバー20の下方に位置した状態で配置されている。
図1に示すような連続吐出器1では、容器本体10の内容液Nを吐出する際に、操作ピストン4Bを後退させて操作シリンダ4Aから引き出すと、連結部5内が減圧となり、第2球体弁8Cが開弁することによって連結部5内と吸上げパイプ3内とが連通し、かつ第1球体弁8Bが閉弁することによって連結部5内と貯留シリンダ6A内との連通を遮断する。このとき、容器本体10内は減圧状態となっている。これにより、内容液Nが吸上げパイプ3によって吸い上げられるとともに連結部5の内側を通って操作シリンダ4A内に流入する。なお、必ずしも操作シリンダ4A内に内容液Nを流入させることに限定されず、連結部5内のみに内容液Nが流入されていてもよい。
そして、操作ピストン4Bの後退動作を停止することで、操作シリンダ4A内への内容液Nの流入が停止する。
このとき、第1切替弁8Aの吐出弁体82によって、貯留シリンダ6A内と吐出孔21(及びノズル筒部24内)とが遮断され、かつ第1切替弁8Aの外気導入弁体84によって導入通路7(外気導入孔27内)と外部とが遮断された状態に維持される。そして、操作ピストン4Bの前進動作を停止することで、貯留シリンダ6A内への内容液Nの流入が停止する。
2 ヘッド部
3 吸上げパイプ
4A 操作シリンダ
4B 操作ピストン
5 連結部
5A 連結部本体
5B 接続筒
6A 貯留シリンダ
6B 貯留ピストン
7 導入通路
8A 第1切替弁
8B 第1球体弁(第2切替弁)
8C 第2球体弁(第2切替弁)
9 押込みボタン
10 容器本体
13 口部
20a 回転軸
21 吐出孔
22 装着筒部
23 後方筒部
24 ノズル筒部
25 開閉孔
26 装着孔
27 外気導入孔
63 上板部
65 第1スプリング
83 第2スプリング
84 外気導入弁体
85 閉塞弁体
92 押圧凸部
O 容器軸
N 内容液
Claims (2)
- 内容液の吐出される吐出孔が形成されたヘッド部と、
容器本体の底部に向けて開口する吸上げパイプと、
内部が前記吸上げパイプ内に連通する操作シリンダと、
前記操作シリンダ内に進退自在に配設された操作ピストンと、
前記吸上げパイプと前記操作シリンダとを連結する連結部と、
前記吐出孔と前記連結部とを連通する貯留シリンダと、
前記貯留シリンダ内に、前記吐出孔側に向けて付勢された状態で、前記吐出孔側から離間自在に配設された貯留ピストンと、
前記容器本体内に外気を導入する導入通路と、
前記貯留シリンダ内と前記吐出孔との連通、およびその遮断を切り替えるとともに、前記導入通路と外部との連通、および遮断を切り替える第1切替弁と、
前記第1切替弁を押し込むことにより、前記貯留シリンダ内と前記吐出孔とを連通させ、かつ前記導入通路と外部とを連通させる押込みボタンと、
を備え、
前記連結部内には、前記操作ピストンを後退させて前記連結部内を減圧したときに、前記連結部内と前記貯留シリンダ内との連通を遮断した状態で、前記連結部内と前記吸上げパイプ内とを連通させ、前記操作ピストンを前進させて前記連結部内を正圧にしたときに、前記連結部内と前記吸上げパイプ内との連通を遮断した状態で、前記連結部内と貯留シリンダ内とを連通させる第2切替弁が配設され、
前記貯留シリンダは、前記容器本体の内部に配設されるとともに、前記操作シリンダは、前記容器本体の外部に配設されていることを特徴とする連続吐出器。 - 前記貯留シリンダには、前記吸上げパイプを保持する保持部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の連続吐出器。
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