JP2017208588A - 原稿搬送装置及び画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の状態を詳しく判定することが可能な原稿搬送装置及び画像読取装置を提供すること。
【解決手段】原稿載置部11に載置されている原稿の表面に対向する位置に、複数の距離センサー7が設けられている。距離センサー7は、原稿載置部11に載置されている原稿に対して光を照射し、その反射光に基づいて原稿の表面までの距離を検出する。高さ検出部51は、距離センサー7からの信号に基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の表面における複数の計測点Pの高さを検出する。判定部52は、高さ検出部51によって検出される複数の計測点Pの高さに基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。
【選択図】図7
【解決手段】原稿載置部11に載置されている原稿の表面に対向する位置に、複数の距離センサー7が設けられている。距離センサー7は、原稿載置部11に載置されている原稿に対して光を照射し、その反射光に基づいて原稿の表面までの距離を検出する。高さ検出部51は、距離センサー7からの信号に基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の表面における複数の計測点Pの高さを検出する。判定部52は、高さ検出部51によって検出される複数の計測点Pの高さに基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。
【選択図】図7
Description
本発明は、原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送装置及び画像読取装置に関する。
複写機、ファクシミリー等の画像読取装置に原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送装置において、原稿が折れ曲がっていたり、ステイプル又はクリップ等で綴じられていたりすると、搬送時に原稿が破れたり、原稿にしわが生じたりするおそれがある。
そこで、原稿を搬送する前に原稿に対して送風し、送風によって上下に動いている原稿面における端部付近の4箇所の高さを、サイド規制板内に設けられた4つの距離センサーによってそれぞれ測定することによって、原稿が綴じられているか否かを判定することが可能な原稿給送装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記の原稿給送装置では、原稿が綴じられているか否かを判定することができるものの、原稿が折れ曲がっているか否かなど、原稿の状態をより詳しく判定することはできない。また、上記の原稿給送装置では、送風によって原稿を上下に動かす必要があるため、原稿の位置がずれたり、原稿にしわが生じたりするおそれがある。
本発明の目的は、原稿の状態を詳しく判定することが可能な原稿搬送装置及び画像読取装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る原稿搬送装置は、原稿載置部と、原稿搬送部と、複数の距離センサーと、高さ検出部と、判定部と、を備える。前記原稿載置部には、原稿が載置される。前記原稿搬送部は、前記原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ搬送する。前記距離センサーは、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面に対向する位置に設けられ、前記原稿に対して光を照射し、その反射光に基づいて原稿の表面までの距離を検出する。前記高さ検出部は、前記距離センサーからの信号に基づいて、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面における複数の計測点の高さを検出する。前記判定部は、前記高さ検出部によって検出される前記複数の計測点の高さに基づいて、前記原稿載置部に載置されている原稿の状態を判定する。
本発明の他の局面に係る画像読取装置は、前記原稿搬送装置と、画像読取部と、を備える。前記画像読取部は、前記原稿搬送装置によって搬送される原稿の画像を読み取る。
本発明によれば、原稿の状態を詳しく判定することが可能な原稿搬送装置及び画像読取装置が提供される。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[画像形成装置10の概略構成]
まず、図1〜図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図2は、前記画像形成装置10のADF1及び画像読取部2の模式断面図である。
まず、図1〜図3を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図2は、前記画像形成装置10のADF1及び画像読取部2の模式断面図である。
図1〜図3に示すように、画像形成装置10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙カセット4、制御部5、操作表示部6、距離センサー7、及び記憶部8を備える。画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能と共に、プリンター機能、ファクシミリー機能、又はコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、画像形成装置10において、ADF1及び制御部5を備える構成が本発明に係る原稿搬送装置の一例である。また、画像形成装置10において、ADF1、画像読取部2及び制御部5を備える構成が本発明に係る画像読取装置の一例である。また、本発明は、複合機に限らず、スキャナー、ファクシミリー装置、及びコピー機などにも適用可能である。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データ又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいてカラー又はモノクロの画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成部である。
具体的に、画像形成部3は、図1に示すように、複数の画像形成ユニット31〜34、露光装置(LSU)35、中間転写ベルト36、二次転写ローラー37、定着装置38、及び排紙トレイ39を備える。画像形成ユニット31はC(シアン)、画像形成ユニット32はM(マゼンダ)、画像形成ユニット33はY(イエロー)、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット31〜34各々は、感光体ドラム、帯電装置、現像装置、一次転写ローラー、及びクリーニング装置などを備える。露光装置35は、画像データに基づくレーザー光を前記感光体ドラム各々に照射することにより前記感光体ドラム各々に画像データに基づく静電潜像を形成する。そして、前記現像装置により前記感光体ドラム各々で現像された各色のトナー像は、中間転写ベルト36に中間転写された後、二次転写ローラー37によって、給紙カセット4から供給される用紙に転写される。その後、トナー像が転写された用紙は、定着装置38によりトナー像が溶融定着されることで画像が形成され、排紙トレイ39に排出される。
ADF1は、図2に示すように、原稿載置部11、複数の搬送ローラー12(本発明の原稿搬送部の一例)、原稿押さえ13、排紙部14及び外光保護カバー15を備える自動原稿搬送装置である。そして、ADF1では、搬送ローラー12各々が不図示のモーターで駆動されることにより、原稿載置部11に載置された原稿が1枚ずつ、画像読取部2による画像データの読取位置を通過して排紙部14まで搬送される。これにより、画像読取部2は、ADF1により搬送される原稿から画像データを読み取ることが可能である。
外光保護カバー15は、図4及び図5に示すように、原稿載置部11を覆うように原稿載置部11の上方に設けられている。なお、図4は、外光保護カバー15の、図2に示す搬送方向に沿った断面図であり、図5は、外光保護カバー15の、前記搬送方向に垂直な幅方向に沿った断面図である。外光保護カバー15により、原稿載置部11と外光保護カバー15の間の空間への外光の入射が抑制される。なお、原稿載置部11への原稿の供給を容易にするために、外光保護カバー15が開閉可能な構造であってもよい。例えば、外光保護カバー15は、原稿載置部11を覆う位置と、原稿載置部11を覆わない位置との間で回動可能な状態で原稿載置部11に支持されていてもよい。
画像読取部2は、図2に示すように、原稿台21、読取ユニット22、ミラー23、24、光学レンズ25、及びCCD(Charge Coupled Device)26を備える。
原稿台21は、画像読取部2の上面に設けられており、不図示の原稿載置面及び搬送読取面を備える。前記原稿載置面は、画像データの読取対象となる原稿が載置される透光性を有するコンタクトガラスである。前記原稿載置面では、予め定められた載置基準位置に合わせて各種サイズの原稿が載置される。前記搬送読取面は、ADF1により搬送される原稿に対して読取ユニット22から照射される光を透過する搬送読取用ガラスである。
読取ユニット22は、図2に示すように、光源221及びミラー222を備え、ステッピングモーター等の駆動手段を用いた不図示の移動機構によって副走査方向(図2における左右方向)へ移動可能に構成されている。
ミラー222は、光源221から照射されて原稿の表面で反射した後の光をミラー23に向けて反射させる。そして、ミラー222で反射した光は、ミラー23、24によって光学レンズ25に導かれる。光学レンズ25は、ミラー24から入射した光を集光してCCD26に入射させる。
CCD26は、受光した光をその光量に応じた電気信号(電圧)に変換し、受光した光の色に対応する画像データとして出力する光電変換素子を有するイメージセンサーである。CCD26から出力された画像データは、制御部5に入力される。
制御部5は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びEEPROMなどの制御機器を備える。CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。ROMは、CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。RAMは揮発性の記憶部、EEPROMは不揮発性の記憶部である。RAM及びEEPROMは、CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部5は、ROMに予め記憶された各種の制御プログラムをCPUを用いて実行することにより画像形成装置10を統括的に制御する。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力するハードキー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
距離センサー7は、原稿載置部11に載置されている原稿の表面に対向する位置に設けられ、前記原稿に対して光(可視光又は不可視光)を照射し、その反射光に基づいて原稿の表面までの距離を検出するセンサーである。具体的には、距離センサー7は、発光部及び受光部を有し、前記発光部から発せられた光は、原稿の表面(後述する計測点)で反射し、当該反射光が前記受光部で受光される。本実施形態では、図4及び図5に示すように、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面に対向する位置に、複数の距離センサー7が2次元的に配置されている。より具体的には、外光保護カバー15の下面に、複数の距離センサー7が格子状に配置されている。外光保護カバー15により、原稿載置部11と外光保護カバー15の間の空間への外光の入射が抑制されるので、前記受光部は前記反射光をより確実に受光することが可能である。なお距離センサー7は、格子状に限らず、例えば、千鳥状に配置されていてもよい。
なお、前記発光部は、例えば、外光保護カバー15の端部に配置された複数の光源と、当該光源から発せられる光を原稿の表面に向けて照射する導光板とで構成されてもよい。
記憶部8は、ハードディスクなどの不揮発性の記憶部である。記憶部8には、制御部5によって実行される各種の制御プログラム、及び後述する3次元標準モデルのデータなどが記憶される。
[搬送制御処理]
次に、ADF1において原稿が搬送されるときに制御部5によって実行される搬送制御処理について説明する。
次に、ADF1において原稿が搬送されるときに制御部5によって実行される搬送制御処理について説明する。
制御部5は、図3に示すように、高さ検出部51、判定部52、及び通知部53を含む。なお、制御部5は、前記CPUを用いて前記ROMに記憶されている搬送制御プログラムを実行することにより、高さ検出部51、判定部52、及び通知部53として機能する。また、高さ検出部51、判定部52、及び通知部53の一部又は全部が電気回路モジュールであってもよい。
高さ検出部51は、外光保護カバー15に格子状に設けられている複数の距離センサー7からの信号に基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の表面における複数の計測点P(図6参照)の高さを検出する。各計測点は各距離センサー7に対応しているので、図6に示すように、計測点Pも格子状に配置される。本実施形態では、例えば44行×34列の計測点Pの高さがそれぞれ検出される。
なお、図6におけるPsは、原稿載置部11に設置された標準パッド16の表面の高さを検出するための計測点である。標準パッド16は、高さ検出部51によって検出される高さの基準値を提供するために原稿載置部11の端部に設置されている(図5及び図6参照)。高さ検出部51は、標準パッド16の上方に設けられた距離センサー7からの信号に基づいて計測点Psの高さを検出することによって、標準パッド16の高さを検出可能である。標準パッド16の表面の高さは、例えば、原稿載置部11に標準的な厚みの原稿を載置したときの当該原稿の表面の高さと同じ高さに設定される。標準パッド16の色又は材料は、距離センサー7から発せられる光を効率よく反射できるような色又は材料であるのが好ましい。
判定部52は、高さ検出部51によって検出される複数の計測点Pの高さに基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。さらに、判定部52は、原稿の状態が搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態であるか否かを判定する。
なお、判定部52による原稿の状態の判定方法としては種々の方法が考えられる。以下、判定部52による原稿の状態の判定方法の例として、第1の判定方法と第2の判定方法の2種類の判定方法について説明する。
第1の判定方法では、判定部52は、隣り合う2つの計測点Pの高さを順次比較することによって、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。例えば、判定部52は、計測点P(m,n)の高さと計測点P(m,n+1)の高さとを比較し、これらの高さがほぼ等しい場合には、続いて、計測点P(m,n+1)の高さと計測点P(m,n+2)の高さとを比較する。そして、これらの高さがほぼ等しい場合には、さらに、計測点P(m,n+2)の高さと計測点P(m,n+3)の高さとを比較する。このようにして、注目する2つの計測点Pをずらしながら高さを順次比較することによって、原稿の表面の高さが均一か否かを判定することができる。判定部52は、いずれかの隣り合う2つの計測点Pの高さの差が許容値を超えている場合に、原稿の状態が搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態ではないと判定する。
前記第1の判定方法によれば、隣り合う2つの計測点Pの高さを順次比較するだけでよいので、処理速度が速く、また、計測点Pの高さを記憶しておくための記憶容量が小さくてもよいという利点がある。
第2の判定方法では、判定部52は、まず、高さ検出部51によって検出される複数の計測点Pの高さに基づいて3次元モデルを生成する。前記3次元モデルは、例えば、計測点Pに対応する頂点によって構成される3次元モデルであり、各頂点の座標は、計測点Pの幅方向における位置に対応するX座標値と、計測点Pの搬送方向における位置に対応するY座標値と、計測点Pの高さに対応するZ座標値とで表される。次に、判定部52は、生成した3次元モデルと、記憶部8等に記憶されている予め定められた3次元標準モデル(図7参照)とを比較することによって、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。原稿の種類やサイズ毎に異なる3次元標準モデルが用意されていてもよい。判定部52は、生成した3次元モデルと3次元標準モデルとの差が許容値を超えている場合に、原稿の状態が搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態ではないと判定する。
前記第1の判定方法では、原稿が全体として大きく湾曲していたとしても、原稿の表面の高さが緩やかに変化している場合には、原稿の状態が搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態であると判定されてしまう。これに対して、前記第2の判定方法によれば、このような場合においても適切に判定できるという利点がある。
判定部52は、高さ検出部51によって検出される複数の計測点Pの高さに基づいて、多様な原稿の状態を判定することが可能である。例えば、判定部52は、原稿載置部11に載置されている原稿の折れ、原稿のしわ、原稿の凹凸、原稿の綴じ具、搬送方向に対する原稿の傾き、原稿の破れ、及び原稿の厚さを検出可能である。
例えば、図8に示すように、原稿が折れ曲がっている場合には、原稿の表面の高さに段差が生じる。よって、判定部52は、このような段差に基づいて原稿の折れを検出可能である。
また、図9に示すように、原稿にしわ又は凹凸がある場合には、原稿の表面の高さが変動する。よって、判定部52は、このような高さの変動に基づいて原稿のしわ又は凹凸を検出可能である。
また、図10に示すように、原稿にステイプル又はクリップ等の綴じ具がある場合には、原稿の端部近傍に凸部が生じる。よって、判定部52は、このような凸部に基づいて原稿の綴じ具を検出可能である。
また、図11に示すように、搬送方向に対して原稿が斜めに傾いている場合には、原稿端部の位置にずれ(図11の矢印)が生じる。よって、判定部52は、このような原稿端部の位置のずれに基づいて搬送方向に対する原稿の傾きを検出可能である。
また、図12に示すように、原稿が破れている(すなわち、原稿の一部が欠けている)場合には、原稿の幅に差(図12における矢印)が生じる。よって、判定部52は、このような原稿の幅に差に基づいて原稿の破れを検出可能である。なお、原稿の中央部が破れて孔があいている場合には、判定部52は、原稿の中央部に高さが0(すなわち、原稿載置部11の表面と同じ高さ)の領域があることを検出することによって、原稿の破れを検出可能である。
また、例えば原稿載置部11に原稿が1枚だけ載置されている状況において、図13に示すように、原稿の厚みが通常の原稿よりも大きい場合には、原稿の表面の高さと標準パッド16の高さとの差(図13における矢印)が大きくなる。よって、判定部52は、高さ検出部51によって検出される標準パッド16の高さと、高さ検出部51によって検出される原稿の表面における計測点Pの高さとを比較することによって、原稿載置部11に載置されている原稿の厚さを検出可能である。なお、原稿載置部11に複数枚の原稿が載置され得る状況においては、判定部52は、このようにして検出された原稿の厚さを、例えば、操作表示部6に対するユーザー操作によって入力される原稿の枚数で除することによって、1枚の原稿の厚さを推定してもよい。
通知部53は、判定部52によって原稿の状態が搬送ローラー12によって搬送されるのに適さない状態であると判定された場合に、例えば操作表示部6を通じて、その旨をユーザーに通知する。
以下、図14を参照しつつ、画像形成装置10において制御部5により実行される搬送制御処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1、S2・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、図14に示す搬送制御処理は、例えば、画像形成装置10の電源がオンされたことに応じて開始され、画像形成装置10の電源がオフされたことに応じて終了される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部5は、操作表示部6を通じて、ADF1を用いた原稿の読取開始指示が入力されたか否かを判断する。そして、読取開始指示が入力されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、読取開始指示が入力されていないと判断されると(S1:No)、読取開始指示が入力されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
まず、ステップS1において、制御部5は、操作表示部6を通じて、ADF1を用いた原稿の読取開始指示が入力されたか否かを判断する。そして、読取開始指示が入力されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、読取開始指示が入力されていないと判断されると(S1:No)、読取開始指示が入力されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部5は、距離センサー7からの信号に基づいて、各計測点Pの高さを検出する。
ステップS2において、制御部5は、距離センサー7からの信号に基づいて、各計測点Pの高さを検出する。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部5は、ステップS2において検出された各計測点Pの高さに基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。例えば、制御部5は、原稿の表面の高さが均一か否か、原稿が湾曲しているか否か、原稿が折れているか否か、原稿にしわがあるか否か、原稿に凹凸があるか否か、原稿が綴じ具で綴じられているか否か、搬送方向に対して原稿が傾いているか否か、原稿が破れているか否か、原稿の厚さが大きいか否か、などを判定する。
ステップS3において、制御部5は、ステップS2において検出された各計測点Pの高さに基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の状態を判定する。例えば、制御部5は、原稿の表面の高さが均一か否か、原稿が湾曲しているか否か、原稿が折れているか否か、原稿にしわがあるか否か、原稿に凹凸があるか否か、原稿が綴じ具で綴じられているか否か、搬送方向に対して原稿が傾いているか否か、原稿が破れているか否か、原稿の厚さが大きいか否か、などを判定する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の状態が、搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態であるか否かを判定する。そして、原稿の状態が、搬送されるのに適した状態であると判断されると(S4:Yes)、処理がステップS5に移行する。一方、原稿の状態が、搬送されるのに適していない状態であると判断されると(S4:No)、処理がステップS7に移行する。原稿の状態が搬送されるのに適していない状態とは、例えば、原稿の表面の高さが均一でない、原稿の湾曲している、原稿が折られている、原稿にしわがある、原稿に凹凸がある、原稿が綴じ具で綴じられている、搬送方向に対して原稿が所定角度以上傾いている、原稿の破れが所定以上などであり、こられの条件は、予め記憶部8に記憶されている。
ステップS4において、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の状態が、搬送ローラー12によって搬送されるのに適した状態であるか否かを判定する。そして、原稿の状態が、搬送されるのに適した状態であると判断されると(S4:Yes)、処理がステップS5に移行する。一方、原稿の状態が、搬送されるのに適していない状態であると判断されると(S4:No)、処理がステップS7に移行する。原稿の状態が搬送されるのに適していない状態とは、例えば、原稿の表面の高さが均一でない、原稿の湾曲している、原稿が折られている、原稿にしわがある、原稿に凹凸がある、原稿が綴じ具で綴じられている、搬送方向に対して原稿が所定角度以上傾いている、原稿の破れが所定以上などであり、こられの条件は、予め記憶部8に記憶されている。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部5は、搬送ローラー12を制御して、原稿載置部11に載置されている原稿を1枚搬送する(すなわち、最上層の原稿を搬送する)。
ステップS5において、制御部5は、搬送ローラー12を制御して、原稿載置部11に載置されている原稿を1枚搬送する(すなわち、最上層の原稿を搬送する)。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部5は、例えば不図示の原稿検知センサーからの信号に基づいて、原稿載置部11に未搬送の原稿が存在するか否かを判断する。そして、未搬送の原稿が存在すると判断されると(S6:Yes)、処理がステップS2に戻る。一方、未搬送の原稿が存在しないと判断されると(S6:No)、処理がステップS1に戻る。
ステップS6において、制御部5は、例えば不図示の原稿検知センサーからの信号に基づいて、原稿載置部11に未搬送の原稿が存在するか否かを判断する。そして、未搬送の原稿が存在すると判断されると(S6:Yes)、処理がステップS2に戻る。一方、未搬送の原稿が存在しないと判断されると(S6:No)、処理がステップS1に戻る。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の状態が、搬送ローラー12によって搬送されるのに適していない状態である旨を、例えば操作表示部6を通じてユーザーに通知する。制御部5は、ADF1を用いるのではなくて原稿台21に原稿を載置して原稿を読み取らせるようにユーザーに促す通知を行ってもよい。
ステップS7において、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の状態が、搬送ローラー12によって搬送されるのに適していない状態である旨を、例えば操作表示部6を通じてユーザーに通知する。制御部5は、ADF1を用いるのではなくて原稿台21に原稿を載置して原稿を読み取らせるようにユーザーに促す通知を行ってもよい。
なお、前記ステップS2の処理は、高さ検出部51によって実行される。前記ステップS3の処理は、判定部52によって実行される。前記ステップS7の処理は、通知部53によって実行される。
以上のように、本実施形態では、原稿載置部11に載置されている原稿の表面に対向する位置に設けられた複数の距離センサー7からの信号に基づいて、原稿載置部11に載置されている原稿の表面における複数の計測点の高さが検出され、当該検出された前記複数の計測点の高さに基づいて、原稿の状態が判定される。よって、原稿の表面における端部以外の部分の高さも計測されるため、原稿の状態を詳しく判定することができる。
また、本実施形態によれば、距離センサー7が、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面に対向する位置に2次元的に配置されているので、原稿の表面の広範囲の高さを検出することができる。
また、本実施形態では、距離センサー7が、外光保護カバー15に設けられている。外光保護カバー15は、原稿載置部11と外光保護カバー15の間の空間への外光の入射を抑制する機能と、原稿載置部11に載置されている原稿の表面に対向する位置に距離センサー7を支持する機能との2つの機能を兼ね備えている。したがって、これらの2つの機能を個別の構成で実現する場合と比べて、構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態では、原稿載置部11に載置されている原稿の表面の全体をカバーするように距離センサー7が配置されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、原稿載置部11に載置されている原稿の表面のうちの一部(例えば、搬送方向下流側半分)だけをカバーするように距離センサー7が配置されていてもよい。この場合、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の表面のうちの搬送方向下流側半分の状態を判定した後、当該原稿を半分だけ搬送した状態で、当該原稿の残り部分(すなわち、搬送方向上流側半分)の状態を判定するようにしもよい。もしくは、制御部5は、原稿載置部11に載置されている原稿の表面のうちの搬送方向下流側半分の状態を判定した後、当該原稿を搬送しながら、当該原稿の残り部分(すなわち、搬送方向上流側半分)の状態を判定するようにしもよい。
1 ADF
2 画像読取部
7 距離センサー
10 画像形成装置
11 原稿載置部
12 搬送ローラー
13 原稿押さえ
14 排紙部
15 外光保護カバー
16 標準パッド
2 画像読取部
7 距離センサー
10 画像形成装置
11 原稿載置部
12 搬送ローラー
13 原稿押さえ
14 排紙部
15 外光保護カバー
16 標準パッド
Claims (9)
- 原稿が載置される原稿載置部と、
前記原稿載置部に載置されている原稿を1枚ずつ搬送する原稿搬送部と、
前記原稿載置部に載置されている原稿の表面に対向する位置に設けられ、前記原稿に対して光を照射し、その反射光に基づいて原稿の表面までの距離を検出する複数の距離センサーと、
前記距離センサーからの信号に基づいて、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面における複数の計測点の高さを検出する高さ検出部と、
前記高さ検出部によって検出される前記複数の計測点の高さに基づいて、前記原稿載置部に載置されている原稿の状態を判定する判定部と、
を備える原稿搬送装置。 - 前記距離センサーが、前記原稿載置部に載置されている原稿の表面に対向する位置に2次元的に配置されている請求項1に記載の原稿搬送装置。
- 前記原稿載置部の上方に設けられた外光保護カバーを更に備え、
前記距離センサーが、前記外光保護カバーに設けられている請求項1又は請求項2に記載の原稿搬送装置。 - 前記判定部は、隣り合う2つの前記計測点の高さを順次比較することによって、前記原稿載置部に載置されている原稿の状態を判定する請求項1〜3のいずれかに記載の原稿搬送装置。
- 前記判定部は、前記高さ検出部によって検出される前記複数の計測点の高さに基づいて生成される3次元モデルと、予め定められた3次元標準モデルとを比較することによって、前記原稿載置部に載置されている原稿の状態を判定する請求項1〜3のいずれかに記載の原稿搬送装置。
- 前記原稿載置部の端部に設けられた、高さの基準となる標準パッドを更に備え、
前記高さ検出部は、前記計測点の高さに加えて、前記標準パッドの高さを検出可能であり、
前記判定部は、前記高さ検出部によって検出される前記標準パッドの高さと、前記高さ検出部によって検出される前記計測点の高さとを比較することによって、前記原稿載置部に載置されている原稿の厚さを検出可能である請求項1〜5のいずれかに記載の原稿搬送装置。 - 前記判定部は、前記原稿の状態が前記原稿搬送部によって搬送されるのに適した状態であるか否かを判定可能であり、
前記判定部によって前記原稿の状態が前記原稿搬送部によって搬送されるのに適さない状態であると判定された場合に、その旨をユーザーに通知する通知部を更に備える、
請求項1〜6のいずれかに記載の原稿搬送装置。 - 前記判定部は、前記高さ検出部によって検出される前記複数の計測点の高さに基づいて、前記原稿載置部に載置されている原稿の折れ、原稿のしわ、原稿の凹凸、原稿の綴じ具、搬送方向に対する原稿の傾き、原稿の破れ、及び原稿の厚さを検出可能である請求項1〜7のいずれかに記載の原稿搬送装置。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の原稿搬送装置と、
前記原稿搬送装置によって搬送される原稿の画像を読み取る画像読取部と、
を備える画像読取装置。
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---|---|---|---|
JP2016097584A JP2017208588A (ja) | 2016-05-16 | 2016-05-16 | 原稿搬送装置及び画像読取装置 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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